JP2010008766A - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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克紀 美崎
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Abstract

【課題】表示品位、製造効率及び製造コストが良好な表示装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】表示装置は、薄膜トランジスタ24のチャネル保護膜34において、半導体膜及びチャネル保護膜34上に形成されたn+半導体膜と、n+半導体膜を介しチャネル保護膜34に跨って互いに離間して形成されたソース電極27及びドレイン電極28のそれぞれの下方領域との間に位置する端部に、平面視で鋭角の突起部35が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置及びその製造方法に関する。
薄膜トランジスタ基板は、液晶表示装置等の薄型表示装置で表示パネルに用いられている。薄膜トランジスタ基板では、一般に、マトリックス状に配列された画素のそれぞれに一つずつ薄膜トランジスタが形成され、そのスイッチングにより各画素が備える素子に対して個別に信号が印加される。例えば、液晶表示装置では、通常、薄膜トランジスタ基板に対し、画素ごとに、画素電極、ストレージキャパシタ、及び、薄膜トランジスタなどが形成されている。また、薄膜トランジスタ基板は、共通電極などが形成された共通電極基板に、両基板の間に封入された液晶層を隔てて対向している。このような構成において、画素電極と共通電極との間に電圧を印加し、両電極間に挟まれた液晶層の配向状態を変化させることで、各画素の光透過率を制御し、所望の画像を表示パネルに再現する。
薄膜トランジスタ基板では、一般に、透明なガラス基板の上に、複数のゲートラインとソースラインとが形成されている。ゲートラインとソースラインとが交差する領域のそれぞれには薄膜トランジスタが設けられている。ゲートラインとソースラインとで区切られた領域(画素)のそれぞれには画素電極が形成され、薄膜トランジスタのドレイン端子に接続されている。ゲートラインを介して薄膜トランジスタのゲート電極にゲート電圧が外部から印加されると、薄膜トランジスタがスイッチングされる。このとき、薄膜トランジスタのソース電極に接続されたソースラインを通して外部から伝わるデータ信号が、薄膜トランジスタのドレイン電極に対して印加され、更に画素電極に伝わる。特に液晶表示装置では、このように画素電極に対して印加されたデータ信号により、画素電極と共通電極との間の電圧が変化する。
薄膜トランジスタには、チャネル形成工程によって2種類のタイプがある。一般的に、チャネルの形成はソース・ドレイン電極の形成と同時に行われ、チャネル領域を絶縁膜によって保護し、チャネルを形成するエッチングストッパ・タイプと、チャネル部をエッチング(カット)するチャネルエッチング・タイプとがある。
ここで、従来のエッチングストッパ・タイプの薄膜トランジスタの一般的な製造工程について、図11〜15を用いて説明する。
従来の一般的な薄膜トランジスタは、まず、図11(a)及び(b)に示すように、ガラス基板130上にゲートメタルを形成し、フォトリソグラフィ、エッチング、及び、レジスト剥離の工程を経て、ゲート線及びゲート電極126を形成する。
次いで、CVD装置等により、ゲート絶縁膜131(例えばSiN)、半導体膜132(例えばマイクロクリスタルSi層)、及び、チャネル保護膜134となる保護膜材料層151(例えばSiN)を順に成膜する。このとき半導体膜132の表面は保護膜材料層151の成膜前に大気に晒され、自然酸化膜142が形成される。
続いて、フォトリソグラフィにより、半導体膜132(マイクロクリスタルSi層)のチャネル領域に対応する領域に保護膜材料層151を残存させるためのレジスト150をパターニング形成する。
次に、図12(a)及び(b)に示すように、レジスト150をマスクとして、エッチング及びレジスト剥離工程により保護膜材料層151をパターニングし、チャネル保護膜134を形成する。
続いて、図13(a)及び(b)に示すように、半導体膜132(マイクロクリスタルSi層)の表面コンタクト性を改質するため、フッ酸処理を施し、自然酸化膜142を除去する。このとき、チャネル保護膜134端部の下方のチャネル保護膜134/半導体膜132(マイクロクリスタルSi層)界面においても自然酸化膜142が除去され、図13(b)の点線枠H内に示したような、いわゆるオーバーハング部145が形成される。
次いで、図14(a)及び(b)に示すように、n+半導体膜140(例えばn+アモルファスSi層)、ソース・ドレイン用金属膜141を順に成膜する。このとき、半導体膜132(マイクロクリスタルSi層)とn+半導体膜140(n+アモルファスSi層)とが接する部分では、n+半導体膜140成膜時の熱(温度)により、n+不純物拡散層143が半導体膜132に形成される。
次に、図15(a)及び(b)に示すように、エッチングにより、薄膜トランジスタのチャネル領域、及び、ソース・ドレイン電極127,128をそれぞれ形成する。
ここで、上述した従来の薄膜トランジスタの製造工程によれば、図15(b)に示すように、エッチングによる薄膜トランジスタのチャネル領域及びソース・ドレイン電極127,128の形成後、ソース・ドレイン電極127,128間のチャネル保護膜134側端部の下部にn+アモルファスSi層142’、あるいはn+不純物拡散層143が残存する。このため、当該n+アモルファスSi層142’、あるいはn+不純物拡散層143によってソース電極127とドレイン電極128との間にリーク電流が発生するという問題がある。
このような問題に対し、例えば、特許文献1には、図16及び17に示す薄膜トランジスタの製造工程が開示されている。すなわち、特許文献1では、n+半導体膜を形成した後に、図16(a)及び(b)に示すように、所定のレジストをマスクとして、エッチング及びレジスト剥離工程を経て、n+半導体膜140のパターンを形成する。このとき、ソース・ドレイン電極127,128間のチャネル保護膜134側端の下部にn+アモルファスSi層142’、あるいはn+不純物拡散層143が残存するが、次のソース・ドレイン用金属膜の成膜工程、及び、所定のレジストをマスクとしたエッチング及びレジスト剥離工程により、図17(a)及び(b)に示すように、チャネル保護膜134が後退し、ソース・ドレイン電極127,128間のチャネル保護膜134側端の下部に残存するn+アモルファスSi層142’は除去される。
特開平09−326493号公報
しかしながら、上述した技術では、図17(b)に示すように、ソース・ドレイン電極127,128間のチャネル保護膜134側端の下部に残存するn+アモルファスSi層142’は除去されるが、n+不純物拡散層143は依然として残存する。このため、ソース電極127とドレイン電極128との間にリーク電流が発生し、表示不良を引き起こす可能性がある。
また、薄膜トランジスタの製造工程において、レジストをマスクとしたエッチング工程の追加等、製造工数が増えることで、歩留まりの低下や製造コストのアップを招く。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表示品位、製造効率及び製造コストが良好な表示装置及びその製造方法を提供することである。
本発明に係る表示装置は、絶縁性基板上に形成されたゲート電極と、ゲート電極上にゲート絶縁膜を介して形成された半導体膜と、半導体膜のチャネル領域上に形成されたチャネル保護膜と、半導体膜及びチャネル保護膜上に形成されたn+半導体膜と、n+半導体膜を介しチャネル保護膜に跨って互いに離間して形成されたソース電極及びドレイン電極と、を有する薄膜トランジスタ基板を備えた表示装置であって、チャネル保護膜には、ソース電極の下方領域とドレイン電極の下方領域との間に位置する端部に、平面視で鋭角の突起部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る表示装置は、突起部が、ソース電極の下方領域とドレイン電極の下方領域との間に位置するチャネル保護膜の端部に複数形成されていてもよい。
さらに、本発明に係る表示装置は、複数形成された突起部が、ソース電極の下方領域とドレイン電極の下方領域との間に位置するチャネル保護膜の端部に形成された第1の突起部と、第1の突起部に対してチャネル保護膜の端部の反対側に形成された第2の突起部と、を備えてもよい。
また、本発明に係る表示装置は、突起部が、平面視で70°以下の角度に形成されていてもよい。
さらに、本発明に係る表示装置は、突起部が、絶縁性材料で形成されていてもよい。
また、本発明に係る表示装置は、絶縁性材料が、SiNx、SiOx、及び、SiOxNxの少なくとも1種であってもよい。
さらに、本発明に係る表示装置は、突起部が、SiNx、SiOx、又は、SiOxNxの単層で構成されていてもよい。
また、本発明に係る表示装置は、突起部が、SiNx、SiOx、及び、SiOxNxの少なくとも2種の層を積層して構成されていてもよい。
本発明に係る表示装置の製造方法は、絶縁性基板上に形成されたゲート電極と、ゲート電極上にゲート絶縁膜を介して形成された半導体膜と、半導体膜のチャネル領域上に形成されたチャネル保護膜と、半導体膜及びチャネル保護膜上に形成されたn+半導体膜と、n+半導体膜を介しチャネル保護膜に跨って互いに離間して形成されたソース電極及びドレイン電極と、を有する薄膜トランジスタ基板を備えた表示装置の製造方法であって、ゲート電極上にゲート絶縁膜を介して形成された半導体膜を準備する工程と、半導体膜上に保護膜材料層を形成する工程と、保護膜材料層上に、平面視で鋭角の突起部を備えるレジスト層を形成する工程と、レジスト層が形成された保護膜材料層をエッチングして平面視で鋭角の突起部を備えるチャネル保護膜を形成する工程と、チャネル保護膜が形成された半導体膜上に、n+半導体膜及び導電膜を形成する工程と、導電膜をエッチングすることにより、チャネル保護膜の端部上方において、突起部が平面視で間に配置されるようにソース電極及びドレイン電極をそれぞれ形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る表示装置の製造方法は、保護膜材料層のエッチングを、プラズマドライエッチングにより行ってもよい。
本発明によれば、表示品位、製造効率及び製造コストが良好な表示装置及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る表示装置の構成、及び、その製造方法について、図面に基づいて詳細に説明する。また、本実施形態では、表示装置として、液晶表示装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(液晶表示装置10の構成)
図1は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置10の断面図を示す。液晶表示装置10は、液晶表示パネル11及びバックライト19で構成されている。
液晶表示パネル11は、それぞれ偏光板16,16’が外表面に配置された薄膜トランジスタ基板12、カラーフィルタ基板13、及び、それらの間に挟持され、薄膜トランジスタ基板12及びカラーフィルタ基板13を貼り合わせるシール材17で囲まれた液晶層14を備えている。
薄膜トランジスタ基板12には、図2に示すように、X軸方向に伸びる複数のゲート線21と、Y軸方向に伸びる複数のソース線22とが形成されている。これらのゲート線21及びソース線22により区画される矩形の領域がそれぞれ画素領域25である。また、薄膜トランジスタ基板12には、ゲート線21と平行に配置されて画素領域25の中央を横断する補助容量配線(不図示)が形成されている。
複数のゲート線21及びソース線22が交差する部位には、それぞれ薄膜トランジスタ24(スイッチング素子)が形成されている。図3に、図2の薄膜トランジスタ24の拡大平面図を示す。図4に、図3の薄膜トランジスタ24のA−A’線断面を示す。図5に、図3の薄膜トランジスタ24のB−B’線断面を示す。
薄膜トランジスタ基板12は、ベースとなるガラス基板30を備え、ガラス基板30上には、ゲート電極26が形成されている。ゲート電極26上には、例えばSiO又はSiN等からなるゲート絶縁膜31が形成されている。このゲート絶縁膜31の上の所定の領域には、薄膜トランジスタ24の活性層となる半導体膜32(動作半導体膜)が形成されている。半導体膜32はチャネル領域を備え、半導体膜32のチャネル領域上には、SiNx、SiOx、又は、SiOxNx等の絶縁性材料からなる単層あるいは積層構造のチャネル保護膜34が形成されている。半導体膜32及びチャネル保護膜34上にはn+半導体膜33が形成され、該n+半導体膜33を介し、チャネル保護膜34に跨ってソース電極27及びドレイン電極28が互いに離間して形成されている。ソース電極27には、層間絶縁膜(不図示)を介して画素領域25に設けられた画素電極(不図示)が電気的に接続されており、さらに、画素電極上には、配向膜18が形成されている。
チャネル保護膜には、ソース電極27の下方領域とドレイン電極28の下方領域との間に位置する端部に、平面視で鋭角の突起部35が形成されている。突起部35は、ソース電極27の下方領域からドレイン領域28へ向かう方向に交差する方向の両側に、それぞれ形成されている。ここで、突起部35は、1つだけ形成されていてもよいし、3つ以上形成されていてもよい。突起部35を複数形成する場合は、ソース電極27の下方領域とドレイン電極28の下方領域との間に位置するチャネル保護膜34の端部の突起部(第1の突起部)と、その突起部に対してチャネル保護膜34の端部における反対側の突起部(第2の突起部)とを形成するのがより好ましい。また、突起部35の角度は、70°以下であればより好ましい。チャネル保護膜34の突起部35の先端領域は、周囲よりもなだらかに傾斜している。
カラーフィルタ基板13のベースとなるガラス基板の液晶層14側表面には、ブラックマトリクス(遮光膜)と、カラーフィルタと、対向電極(それぞれ不図示)と、配向膜18’とが形成されている。
(液晶表示装置10の製造方法)
次に、本発明の実施形態に係る液晶表示装置10の製造方法について、図6〜10を用いて説明する。尚、以下に示す製造方法は単なる例示であり、本発明に係る液晶表示装置10は以下に示す方法により製造されたものに限定されるものではない。
まず、薄膜トランジスタ基板12のベースとなるガラス基板30を用意する。そして、このガラス基板30上の全面に渡り、直接、または必要に応じてSiOX等の保護膜を形成した後、例えばAl(アルミニウム)あるいはAl合金を膜厚例えば130nm、Ti(チタン)あるいはTi合金を、例えば70nmの膜厚でこの順にスパッタリングにより成膜し、約200nmの膜厚の高融点の金属層を形成する。高融点の金属層は、Ti以外にも、例えば、Cr(クロム)、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)、W(タングステン)又はそれらの合金を用いることができる。また、Al合金としては、AlにNd(ネオジミウム)、Si(ケイ素)、Cu(銅)、Ti(チタン)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Sc(スカンジウム)等を1つまたは複数含む材料を用いることができる。
次に、金属層上にフォトマスクあるいはレチクル(以下マスクという)を用いて露光することによりレジストマスクを形成し、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、ゲート線21、ゲート電極26及び補助容量配線等を形成する。
次いで、例えばシリコン窒化膜(SiN)をプラズマCVD法により約400nmの厚さで基板全面に成膜してゲート絶縁膜31を形成する。次に、半導体膜32を形成するための、例えばマイクロクリスタルシリコン(μcSi)層を高密度プラズマCVD法により約30nmの厚さで基板全面に成膜する。このとき、マイクロクリスタルSi層の上部はチャネル保護膜34の成膜前に大気に晒され、自然酸化膜42が形成される。さらに、チャネル保護膜34を形成するための保護膜材料層51(例えばSiN)をプラズマCVD法により、約150nmの膜厚で基板全面に形成する。
次に、図6(a)及び(b)に示すように、半導体膜32(マイクロクリスタルSi層)のチャネル領域に対応する領域に保護膜材料層51を残存させるためのレジスト50をパターニング形成する。具体的には、まず、スピンコート等により全面にフォトレジストを塗布した後、ゲート線21及び補助容量配線をマスクとして、ガラス基板30に対して背面露光を行う。露光された領域のレジストを溶解することにより、ゲート線21及び補助容量配線上に自己整合的にレジスト50のパターンが形成される。このレジスト50のパターンに対してさらに表面方向からマスクを用いて露光することにより、半導体膜32(マイクロクリスタルSi層)のチャネル領域に対応する領域、すなわちチャネル保護膜34の形成領域上のみに残存するレジスト50のパターンが形成される。このとき、ゲート線21が延びる方向の両側のレジスト50辺に、平面視で略70°以下の角度に形成された突起部52をそれぞれ配置する。突起部52は、それ以外と比較して、露光時に光の回り込み量が多く、実質露光量が増すことにより、なだらかな傾斜状となる。
次に、図7(a)及び(b)に示すように、レジスト50をマスクとして、エッチング及びレジスト剥離工程により保護膜材料層51をパターニングし、チャネル保護膜34を形成する。具体的には、上述のように突起部52が形成されたレジスト50をエッチングマスクとして、保護膜材料層51に対してフッソ系ガスを用いたプラズマドライエッチングを施すと、レジスト50の突起部52に対応する領域に、平面視で略70°以下の角度に形成された突起部35を備えるチャネル保護膜34が形成される。このとき、レジスト50の突起部52がなだらかな傾斜状となっているため、エッチング時に当該部位のレジスト50は後退しながらエッチングされる。従って、チャネル保護膜34の断面においても、突起部35はよりなだらかに傾斜する。
次に、図8(a)及び(b)に示すように、マイクロクリスタルSi層の表面コンタクト性を改質するため、フッ酸処理を施し、自然酸化膜42を除去する。このとき、チャネル保護膜34端部の下方のチャネル保護膜34/マイクロクリスタルSi層界面においても自然酸化膜42が除去され、図8(b)の点線枠H内に示したような、いわゆるオーバーハング部45が形成される。
次いで、図9(a)及び(b)に示すように、オーミックコンタクト層を形成するためのn+半導体膜40(例えばn+アモルファスSi)、高融点の金属膜41を順に成膜する。このとき、半導体膜32(マイクロクリスタルSi層)とn+半導体膜40(n+アモルファスSi層)とが接する部分は、n+アモルファスSi層成膜時の熱(温度)により、n+不純物がマイクロクリスタルSi層に拡散する。また、高融点の金属膜141としては、例えば金属層(TiあるいはTi合金)/Al(あるいはAl合金)/金属層(TiあるいはTi合金)からなる導電層をスパッタリングによりそれぞれ40/100/80nmの厚さに成膜して形成する。高融点の金属層としては、Ti以外にも、例えば、Cr(クロム)、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)及びW(タングステン)、または、それらの合金を用いることができる。
次に、基板全面にフォトレジスト層を形成し、マスクを用いて露光した後、現像してレジスト層をパターニングする。これをエッチングマスクとして、導電層、n+アモルファスSi、マイクロクリスタルSi層に対して塩素系ガスを用いたプラズマドライエッチングを施して、ソース線22、ソース電極27、ドレイン電極28、補助容量電極、及び、n+半導体膜40(n+アモルファスSi層)並びに半導体膜32(マイクロクリスタルSi層)を形成する。このとき、ソース電極27は、チャネル保護膜34の突起部35の形成方向と交差する方向の一方の端部上方に形成し、ドレイン電極28は、他方の端部上方に形成する。
このエッチング処理において、チャネル保護膜34はエッチングストッパとして機能するので、図3及び図5に示すように、半導体膜32(マイクロクリスタルSi層)のチャネル領域はエッチングされずに残存して、所望の動作半導体膜が形成される。また、ソース・ドレイン電極27,28のエッチング時に、チャネル保護膜34の突起部35がなだらかに傾斜しているため、図10に示すように、エッチング後退量がそれ以外の部分と比較して大きく、突起部35の先端領域にn+半導体膜40(n+アモルファスSi層)、さらにはn+不純物拡散層143が残存せず、ソース電極27−ドレイン電極28間のリークの発生を良好に抑制することができる。なお、図10に示す点線領域は、エッチングにより除去される領域であり、矢印は、チャネル保護膜34に突起部35を形成していないものと比較した、エッチングによるチャネル保護膜34の後退量を示している。
次に、ガラス基板30の上側全面に、例えばSiO又はSiN等の絶縁物からなる層間絶縁膜を形成する。そして、この層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する。
次に、ガラス基板30の上側全面にITOをスパッタリングして、ITO膜を形成する。このITO膜は、コンタクトホールを介してドレイン電極28と電気的に接続される。その後、ITO膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングして、画素電極を形成する。
次いで、ガラス基板30の上側全面にポリイミドを塗布して配向膜18を形成する。このようにして、薄膜トランジスタ基板12が完成する。
カラーフィルタ基板13の製造方法としては、まず、カラーフィルタ基板13のベースとなるガラス基板を用意する。そして、このガラス基板の所定の領域上に、Cr等の金属又は黒色樹脂によりブラックマトリクスを形成する。次に、赤色感光性樹脂、緑色感光性樹脂及び青色感光性樹脂を使用して、ガラス基板上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタを形成する。次いで、ガラス基板の上側全面にITOをスパッタリングして対向電極を形成した後、対向電極の上にポリイミドを塗布して配向膜18’を形成する。このようにして、カラーフィルタ基板13が完成する。
このようにして製造した薄膜トランジスタ基板12とカラーフィルタ基板13とをスペーサ(不図示)を挟んで相互に対向させてシール材17で貼り合わせ、両基板の間に液晶材を封入して液晶表示パネル11とする。
次に、液晶表示パネル11の厚さ方向の両側にそれぞれ偏光板16,16’を配置し、さらに駆動回路及びバックライト19を取り付ける。これにより、液晶表示装置10が完成する。
なお、本実施形態では、表示装置としてLCD(liquid crystal display;液晶表示ディスプレイ)に係るものについて示したが、これに限らず、例えば、有機EL(organic electro luminescence )、無機EL(inorganic electro luminescence )、電気泳動(electrophoretic)、PD(plasma display;プラズマディスプレイ)、PALC(plasma addressed liquid crystal display;プラズマアドレス液晶ディスプレイ)、FED(field emission display;電界放出ディスプレイ)、又は、SED(surface-conduction electron-emitter display;表面電界ディスプレイ)等に係る表示装置であってもよい。
(作用効果)
次に、本発明の実施形態の作用効果について説明する。本発明の実施形態では、チャネル保護膜34において、ソース電極27の下方領域からドレイン電極28の下方領域へ向かう方向と交差する方向の端部に、平面視で鋭角の突起部35が形成されている。
このような構成によれば、チャネル保護膜34の突起部35の特に先端領域で断面においてなだらかな傾斜状となるため、ソース・ドレイン電極27,28のエッチング時に、図10に示すように、エッチング後退量がそれ以外の部分と比較して大きく、n+アモルファスSi層、さらにはn+不純物拡散層143が残存しない。このため、ソース電極27−ドレイン電極28間のリークの発生を良好に抑制することができる。また、チャネル保護膜34端部のエッチング後退量を大きくするために、マスクを設けてエッチングする工程を増やす必要がなく、製造効率及び製造コストが良好となる。
また、本発明の実施形態では、突起部35が、ソース電極27の下方領域とドレイン電極28の下方領域との間に位置する端部、より詳細には、チャネル保護膜34のソース電極27の下方領域からドレイン電極28の下方領域へ向かう方向と交差する方向の端部に形成されているため、チャネル保護膜34の当該端部において、ソース電極27−ドレイン電極28間のリークの発生を良好に抑制することができる。
この突起部35は、ソース電極27の下方領域とドレイン電極28の下方領域との間に位置するチャネル保護膜34の端部に複数形成されていれば、その分、ソース電極27−ドレイン電極28間のリークの発生をより良好に抑制することができる。
さらに、複数形成された突起部35は、ソース電極27の下方領域とドレイン電極28の下方領域との間に位置するチャネル保護膜34の端部に形成された第1の突起部と、第1の突起部に対してチャネル保護膜34の端部の反対側に形成された第2の突起部と、を備えているため、チャネル保護膜34の端部において、ソース電極27からドレイン電極28へ向かう両方向に突起部35が形成されることとなる。このため、ソース電極27−ドレイン電極28間のリークの発生をより良好に抑制することができる。
また、本発明の実施形態では、チャネル保護膜34の突起部35が、平面視で略70°以下の角度に形成されているため、ソース・ドレイン電極27,28のエッチング時に、エッチング後退量がそれ以外の部分と比較してより大きく、n+アモルファスSi層、さらにはn+不純物拡散層143をより良好に除去することができる。このため、ソース電極27−ドレイン電極28間のリークの発生をより良好に抑制することができる。
以上説明したように、本発明は、表示装置及びその製造方法について有用である。
本発明の実施形態に係る液晶表示装置の断面図を示す。 本発明の実施形態に係る薄膜トランジスタ基板の平面図である。 本発明の実施形態に係る薄膜トランジスタの拡大平面図である。 図3のA−A’線断面図である。 図3のB−B’線断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る薄膜トランジスタの製造工程における、レジスト形成後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る薄膜トランジスタの製造工程における、チャネル保護膜形成後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る薄膜トランジスタの製造工程における、自然酸化膜除去後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る薄膜トランジスタの製造工程における、金属膜形成後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。 図5の点線枠H内の拡大断面図である。 (a)は、従来の薄膜トランジスタの製造工程における、レジスト形成後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。 (a)は、従来の薄膜トランジスタの製造工程における、チャネル保護膜形成後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。 (a)は、従来の薄膜トランジスタの製造工程における、自然酸化膜除去後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。 (a)は、従来の薄膜トランジスタの製造工程における、金属膜形成後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。 (a)は、従来の薄膜トランジスタの製造工程における、ソース・ドレイン電極形成後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。 (a)は、特許文献1の薄膜トランジスタの製造工程における、n+半導体膜パターン形成後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。 (a)は、特許文献1の薄膜トランジスタの製造工程における、ソース・ドレイン電極形成後の薄膜トランジスタの平面図である。(b)は、(a)のB−B’線断面図である。
符号の説明
10 液晶表示装置
11 液晶表示パネル
12 薄膜トランジスタ基板
13 カラーフィルタ基板
21 ゲート線
22 ソース線
24 薄膜トランジスタ
25 画素領域
26 ゲート電極
27 ソース電極
28 ドレイン電極
30 ガラス基板
31 ゲート絶縁膜
32 半導体膜
33 n+半導体膜33
34 チャネル保護膜
35 突起部
41 金属膜
42 自然酸化膜
50 レジスト
51 保護膜材料層

Claims (10)

  1. 絶縁性基板上に形成されたゲート電極と、
    上記ゲート電極上にゲート絶縁膜を介して形成された半導体膜と、
    上記半導体膜のチャネル領域上に形成されたチャネル保護膜と、
    上記半導体膜及び上記チャネル保護膜上に形成されたn+半導体膜と、
    上記n+半導体膜を介し上記チャネル保護膜に跨って互いに離間して形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    を有する薄膜トランジスタ基板を備えた表示装置であって、
    上記チャネル保護膜には、上記ソース電極の下方領域と上記ドレイン電極の下方領域との間に位置する端部に、平面視で鋭角の突起部が形成されている表示装置。
  2. 請求項1に記載された表示装置において、
    上記突起部は、上記ソース電極の下方領域と上記ドレイン電極の下方領域との間に位置する上記チャネル保護膜の端部に複数形成されている表示装置。
  3. 請求項2に記載された表示装置において、
    上記複数形成された突起部は、上記ソース電極の下方領域と上記ドレイン電極の下方領域との間に位置する上記チャネル保護膜の端部に形成された第1の突起部と、該第1の突起部に対して上記チャネル保護膜の端部の反対側に形成された第2の突起部と、を備える表示装置。
  4. 請求項1に記載された表示装置において、
    上記突起部は、平面視で70°以下の角度に形成されている表示装置。
  5. 請求項1に記載された表示装置において、
    上記突起部は、絶縁性材料で形成されている表示装置。
  6. 請求項4に記載された表示装置において、
    上記絶縁性材料は、SiNx、SiOx、及び、SiOxNxの少なくとも1種である表示装置。
  7. 請求項6に記載された表示装置において、
    上記突起部は、SiNx、SiOx、又は、SiOxNxの単層で構成されている表示装置。
  8. 請求項6に記載された表示装置において、
    上記突起部は、SiNx、SiOx、及び、SiOxNxの少なくとも2種の層を積層して構成されている表示装置。
  9. 絶縁性基板上に形成されたゲート電極と、
    上記ゲート電極上にゲート絶縁膜を介して形成された半導体膜と、
    上記半導体膜のチャネル領域上に形成されたチャネル保護膜と、
    上記半導体膜及び上記チャネル保護膜上に形成されたn+半導体膜と、
    上記n+半導体膜を介し上記チャネル保護膜に跨って互いに離間して形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    を有する薄膜トランジスタ基板を備えた表示装置の製造方法であって、
    ゲート電極上にゲート絶縁膜を介して形成された半導体膜を準備する工程と、
    上記半導体膜上に保護膜材料層を形成する工程と、
    上記保護膜材料層上に、平面視で鋭角の突起部を備えるレジスト層を形成する工程と、
    上記レジスト層が形成された上記保護膜材料層をエッチングして平面視で鋭角の突起部を備えるチャネル保護膜を形成する工程と、
    上記チャネル保護膜が形成された上記半導体膜上に、n+半導体膜及び導電膜を形成する工程と、
    上記導電膜をエッチングすることにより、上記チャネル保護膜の端部上方において、上記突起部が平面視で間に配置されるようにソース電極及びドレイン電極をそれぞれ形成する工程と、
    を備えた表示装置の製造方法。
  10. 請求項9に記載された表示装置の製造方法において、
    上記保護膜材料層のエッチングを、プラズマドライエッチングにより行う表示装置の製造方法。
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