JP2010008580A - プラスチックレンズ及びプラスチックレンズの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、反射防止膜を形成したプラスチックレンズ及びこのプラスチックレンズの製造方法に係わる。
プラスチックレンズには、レンズの反射光によるチラツキを抑制するために反射防止膜が備えられている。
プラスチックレンズ用の反射防止膜には、無機材料を蒸着成膜した無機反射防止膜(蒸着無機AR)と、シリカ粒子が分散された有機ケイ素化合物を塗膜形成した有機反射防止膜(有機AR)とがある。
無機反射防止膜は、基板の屈折率によらず、反射防止効果の高いレンズを得ることができる。その一方で、無機層と高分子材料からなる基板の熱膨張率の違いから、高い耐熱性能を得ることが難しい。
有機反射防止膜は、有機反射防止膜と基板との間の熱膨張率が比較的近いため、高い耐熱性能が得られやすい。
無機反射防止膜は、基板の屈折率によらず、反射防止効果の高いレンズを得ることができる。その一方で、無機層と高分子材料からなる基板の熱膨張率の違いから、高い耐熱性能を得ることが難しい。
有機反射防止膜は、有機反射防止膜と基板との間の熱膨張率が比較的近いため、高い耐熱性能が得られやすい。
しかしながら、有機反射防止膜は、積層構造の多層反射防止膜を製造しにくいため、高屈折率(具体的には1.6以上の屈折率)の基板にしか適用できない。
従って、プラスチックレンズに形成される有機反射防止膜は、(1)高屈折率基板に適用する、(2)有機反射防止膜を1層とする、というのが一般的な構成となっていた。
従って、プラスチックレンズに形成される有機反射防止膜は、(1)高屈折率基板に適用する、(2)有機反射防止膜を1層とする、というのが一般的な構成となっていた。
例えば、高屈折率基板のプラスチックレンズの表面に、中空シリカ分散の有機ケイ素化合物からなる1層のAR層を成膜する技術が開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
この技術を用いると、高屈折率基板を採用しているプラスチックレンズに、十分な反射防止性能を有する有機反射防止膜を成膜することができる。
この技術を用いると、高屈折率基板を採用しているプラスチックレンズに、十分な反射防止性能を有する有機反射防止膜を成膜することができる。
上述した高屈折率基板を有するプラスチックレンズに限らず、低屈折率の基板(例えば、屈折率が1.5以下)を採用している汎用性の高いプラスチックレンズにおいても、反射防止性能を有していることが望ましい。
しかしながら、このような低屈折率の基板を使用したプラスチックレンズの場合、前記特許文献1や前記特許文献2に記載された構成では、十分な反射防止性能が得られない。
上述した問題の解決のために、本発明においては、汎用性の高い低屈折率基板から高屈折率基板まで、広い範囲の基板に適用することが可能である、有機反射防止膜を有するプラスチックレンズ及びプラスチックレンズの製造方法を提供するものである。
本発明のプラスチックレンズは、プラスチックから成る基材と、この基材上に形成されたハードコート層と、このハードコート層の上に形成された、有機材料から成る反射防止層とを有し、反射防止層が、下層の第1の反射防止層と、上層の第2の反射防止層とを積層した構成であり、第1の反射防止層及び第2の反射防止層のうち、少なくとも一方の厚さが100nm未満であり、第1の反射防止層の屈折率x及び第2の反射防止層の屈折率yが、x>y、かつ、下記式(1)の関係を満たすものである。
本発明のプラスチックレンズの製造方法は、プラスチックから成る基材上に、ハードコート層を形成する工程と、このハードコート層上に、有機材料から成る第1の反射防止層を形成する工程と、第1の反射防止層上に、有機材料から成り、第1の反射防止層よりも屈折率の低い、第2の反射防止層を形成する工程とを有し、第1の反射防止層及び第2の反射防止層のうち、少なくとも一方の厚さが100nm未満となるように形成し、第1の反射防止層の屈折率x及び第2の反射防止層の屈折率yが、x>y、かつ、前記の式(1)の関係を満たすものである。
プラスチックレンズ用の有機反射防止層において、良好な反射防止性能を実現するには、視感反射率が小さいことが望ましい。
視感反射率は、「入射光束に対する、特定の形状に加工された材料、レンズ、コート又はフィルタによって反射された光束の比」として定義される。
視感反射率の値ρvは、下記の式で求められる。
ρv=100×(入射光束/反射光束)
視感反射率は、「入射光束に対する、特定の形状に加工された材料、レンズ、コート又はフィルタによって反射された光束の比」として定義される。
視感反射率の値ρvは、下記の式で求められる。
ρv=100×(入射光束/反射光束)
視感反射率が大きくなると、反射される光束の数が多くなり、良好な反射防止性能が得られない。
そして、視感反射率が0.6%以上であると、反射光によるチラツキを生じるようになるので好ましくない。
従って、視感反射率が0.6%未満となるように、反射防止層を構成する必要がある。
そして、視感反射率が0.6%以上であると、反射光によるチラツキを生じるようになるので好ましくない。
従って、視感反射率が0.6%未満となるように、反射防止層を構成する必要がある。
ここで、第1の反射防止層及び第2の反射防止層を積層した反射防止層を構成する場合に、第1の反射防止層の屈折率xと第2の反射防止層の屈折率yをいろいろと変化させて、シミュレーションを行い、視感反射率の値を調べた。
なお、第1の反射防止層及び第2の反射防止層の厚さは、それぞれの反射防止層の波長550nmの光に対する光学膜厚(膜厚/屈折率)が、波長の1/4になるように設定した。
なお、第1の反射防止層及び第2の反射防止層の厚さは、それぞれの反射防止層の波長550nmの光に対する光学膜厚(膜厚/屈折率)が、波長の1/4になるように設定した。
視感反射率が0.6%未満となる、第1の反射防止層の屈折率xと第2の反射防止層の屈折率yの範囲を、図3に示す。
ただし、第2の反射防止層の屈折率yを1.3未満とすることは、現実的な反射防止層の材料では実現が困難である。そのため、図3では、第2の反射防止層の屈折率yが1.3以上の部分を図示している。
ただし、第2の反射防止層の屈折率yを1.3未満とすることは、現実的な反射防止層の材料では実現が困難である。そのため、図3では、第2の反射防止層の屈折率yが1.3以上の部分を図示している。
図3より、視感反射率が0.6%未満となる範囲は、中心(長軸と短軸との交点)の座標が(x,y)=(1.430,1.172)であり、長軸の長さが2×0.56であり、短軸の長さが2×0.072であり、長軸のx軸に対する角度θ=39.3°である楕円の内部であることがわかる。
ここで、中心(長軸と短軸との交点)の座標が(x,y)=(p,q)であり、長軸の長さが2aであり、短軸の長さが2bであり、長軸のx軸に対する角度がθである楕円の内部は、次式で表される。
この式に、前述した各数値(p=1.430,q=1.172,a=0.560,b=0.072,θ=39.3°)を代入することにより、下記式(1)が得られる。
従って、第1の反射防止層の屈折率x及び第2の反射防止層の屈折率yが、x>y、かつ、前記式(1)の関係を満たすことにより、視感反射率が0.6%未満となり、良好な反射防止性能が得られることがわかる。
上述の本発明によれば、視感反射率が0.6%未満となり、良好な反射防止性能が得られる。
また、反射防止層を100nm未満と薄くても、良好な反射防止効果が得られる。
さらにまた、屈折率の低い基材(屈折率が1.5〜1.6のレンズ基材、具体的には、アリルジグリコールカーボネート、ウレタン系樹脂、ポリカーボネート、及び、チオウレタン系樹脂から成る基材)を使用した場合でも、良好な反射防止性能を得ることが可能になる。
また、反射防止層を100nm未満と薄くても、良好な反射防止効果が得られる。
さらにまた、屈折率の低い基材(屈折率が1.5〜1.6のレンズ基材、具体的には、アリルジグリコールカーボネート、ウレタン系樹脂、ポリカーボネート、及び、チオウレタン系樹脂から成る基材)を使用した場合でも、良好な反射防止性能を得ることが可能になる。
従って、本発明により、汎用性の高い低屈折率基板から高屈折率基板まで、広い範囲の基板に適用することが可能であり、良好な反射防止効果を有するプラスチックレンズを実現することができる。
まず、本発明のプラスチックレンズ及びプラスチックレンズの製造方法について、さらに詳細に説明する。
本発明のプラスチックレンズは、プラスチックから成る基材と、この基材上に形成されたハードコート層と、このハードコート層の上に形成された、有機材料から成る反射防止層とを有し、反射防止層が、下層の第1の反射防止層と、上層の第2の反射防止層とを積層した構成であり、第1の反射防止層及び第2の反射防止層のうち、少なくとも一方の厚さが100nm未満であり、第1の反射防止層の屈折率x及び第2の反射防止層の屈折率yが、x>y、かつ、前記式(1)の関係を満たすものである。
本発明のプラスチックレンズにおいて、プラスチックから成る基材の材料としては、通常のプラスチックレンズに適用可能な樹脂組成物であれば、特に限定されず、各種の材料を使用することができる。
例えば、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートと1種以上の他のモノマーとをモノマー成分とする共重合体、アリルジグリコールカーボネート(例えば、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重合体、及び、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートと1種以上の他のモノマーとをモノマー成分とする共重合体)、イオウ含有共重合体、ハロゲン含有共重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、不飽和ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン等を、単独又は複数混合して用いることができる。
例えば、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートと1種以上の他のモノマーとをモノマー成分とする共重合体、アリルジグリコールカーボネート(例えば、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重合体、及び、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートと1種以上の他のモノマーとをモノマー成分とする共重合体)、イオウ含有共重合体、ハロゲン含有共重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、不飽和ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン等を、単独又は複数混合して用いることができる。
そして、基材のプラスチックの屈折率は、特に限定されるものではなく、屈折率が比較的低いプラスチックを使用することも可能である。
第2の反射防止層の屈折率yは、好ましくは1.3以上とする。前述したように、屈折率を1.3未満とすることが、現実的な反射防止層の材料では実現困難だからである。
また、ハードコート層は、有機ケイ素化合物に、微粒子状金属酸化物を含有させた構成とすることが望ましい。なお、有機ケイ素化合物の代わりにアクリル化合物を使用することも可能である。
ハードコート層は、干渉縞の発生を抑えるために、基材と同程度の屈折率を備えることが必要である。即ち、基材に高屈折率の素材を用いた場合にはハードコート層も高い屈折率とし、基材に低屈折率の素材を用いた場合にはハードコート層も低い屈折率とする。
有機ケイ素化合物としては、例えば、各種アルコキシシランが挙げられる。好ましいアルコキシシランとして、テトラアルコキシシラン、トリアルコキシシランが挙げられる。有機ケイ素化合物は、単体で、又は、二種以上を混合した状態で、用いられる。例えば、プラスチック基材との接着性が要求されるときには、アルコキシシランにエポキシ基(グリシドキシ基)を導入したものを含有させてもよい。
微粒子状金属酸化物としては、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化タングステン、または、これらの複合体等を使用することができる。特に、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズが好ましい。
そして、微粒子状金属酸化物の種類や量によって、ハードコート層の屈折率を調整することが可能である。
ハードコート層は、干渉縞の発生を抑えるために、基材と同程度の屈折率を備えることが必要である。即ち、基材に高屈折率の素材を用いた場合にはハードコート層も高い屈折率とし、基材に低屈折率の素材を用いた場合にはハードコート層も低い屈折率とする。
有機ケイ素化合物としては、例えば、各種アルコキシシランが挙げられる。好ましいアルコキシシランとして、テトラアルコキシシラン、トリアルコキシシランが挙げられる。有機ケイ素化合物は、単体で、又は、二種以上を混合した状態で、用いられる。例えば、プラスチック基材との接着性が要求されるときには、アルコキシシランにエポキシ基(グリシドキシ基)を導入したものを含有させてもよい。
微粒子状金属酸化物としては、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化タングステン、または、これらの複合体等を使用することができる。特に、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズが好ましい。
そして、微粒子状金属酸化物の種類や量によって、ハードコート層の屈折率を調整することが可能である。
第1の反射防止層及び第2の反射防止層には、ハードコート層と同様に、有機ケイ素化合物に金属酸化物微粒子を含有させて、構成することができる。
第1の反射防止層及び第2の反射防止層の有機ケイ素化合物としては、シランカップリング剤等を使用することができる。また、必要に応じて、さらに加えて、その他のシラン化合物を使用することもできる。
シランカップリング剤としては、例えば、トリアルコキシシランが好適である。シランカップリング剤は、単体で、又は、二種以上混合して使用することができる。
シランカップリング剤としては、例えば、トリアルコキシシランが好適である。シランカップリング剤は、単体で、又は、二種以上混合して使用することができる。
トリアルコキシシランとして、例えば、炭素数1〜8のアルコキシ基を有し、より好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基を有する。アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられ、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基が好ましく、特に、メトキシ基、エトキシ基等が好ましい。
また、トリアルコキシシランにおいてケイ素原子に結合するアルコキシ基以外の基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜8のアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基、オクテニル基等の炭素数2〜10のアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等炭素数6〜10のアリール基、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基等の炭素数7〜10のアラルキル基、ハロゲン原子、グリシドキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基、シアノ基、(メタ)アクリロイルオキシ基等を用いることができる。また、好ましくは炭素数1〜8のアルキル基、グリシドキシ基、アミノ基である。
また、これらの炭化水素基には官能基が導入されていてもよい。導入される官能基としては、例えば、ハロゲン原子、グリシドキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基、シアノ基、(メタ)アクリロイルオキシ基等が好ましい。
また、トリアルコキシシランにおいてケイ素原子に結合するアルコキシ基以外の基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜8のアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基、オクテニル基等の炭素数2〜10のアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等炭素数6〜10のアリール基、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基等の炭素数7〜10のアラルキル基、ハロゲン原子、グリシドキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基、シアノ基、(メタ)アクリロイルオキシ基等を用いることができる。また、好ましくは炭素数1〜8のアルキル基、グリシドキシ基、アミノ基である。
また、これらの炭化水素基には官能基が導入されていてもよい。導入される官能基としては、例えば、ハロゲン原子、グリシドキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基、シアノ基、(メタ)アクリロイルオキシ基等が好ましい。
上述のトリアルコキシシランとしては、例えば、メチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン、(2,3−エポキシシクロヘキシル)トリメトキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)トリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン等が挙げられ、好ましくはメチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン、であり、特に好ましくは、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランである。
第1の反射防止層及び第2の反射防止層の金属酸化物微粒子としては、第1の反射防止層では高い屈折率が得られるように、第2の反射防止層では低い屈折率が得られるように、それぞれ金属酸化物を選定する。
第1の反射防止層の金属酸化物微粒子としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化錫を使用することができる。
第2の反射防止層の金属酸化物微粒子としては、二酸化ケイ素(SiO2)を使用することができる。また、第2の反射防止層の屈折率を低下させるために、中空シリカを使用しても良い。
金属酸化物微粒子の粒径は、通常20〜200nmであり、20〜60nmとすることが好ましい。
第1の反射防止層の金属酸化物微粒子としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化錫を使用することができる。
第2の反射防止層の金属酸化物微粒子としては、二酸化ケイ素(SiO2)を使用することができる。また、第2の反射防止層の屈折率を低下させるために、中空シリカを使用しても良い。
金属酸化物微粒子の粒径は、通常20〜200nmであり、20〜60nmとすることが好ましい。
また、有機反射防止膜の屈折率を調整するために、微粒子状金属酸化物表面を他の金属酸化物及びその微粒子によって改質及び結合させた複合微粒子状金属酸化物を使用しても良い。
例えば、金属錯体化合物微粒子として酸化チタンを用いた例として、酸化チタン微粒子表面を酸化ケイ素によって改質及び酸化ケイ素微粒子を結合させたものが挙げられる。
例えば、金属錯体化合物微粒子として酸化チタンを用いた例として、酸化チタン微粒子表面を酸化ケイ素によって改質及び酸化ケイ素微粒子を結合させたものが挙げられる。
有機反射防止膜における無機微粒子の含有量としては、第1の反射防止層について、シランカップリング剤等の有機ケイ素化合物の合計100質量部に対し400〜900質量部であることが好ましく、450〜650質量部であることがより好ましい。400質量部以下になると、有機ケイ素化合物の成分が過多になり、有機反射防止層としての膜質が柔らかくなり、耐摩耗性が得られにくくなる。また、900質量部以上であると、無機微粒子が過多になり、有機反射防止膜の膜質が脆くなる。また、第2の反射防止層について、シランカップリング剤等の有機ケイ素化合物の合計100質量部に対し100〜400質量部であることが好ましく、150〜230質量部であることがより好ましい。100質量部以下になると、有機ケイ素化合物の成分が過多になり、有機反射防止層としての膜質が柔らかくなり、耐摩耗性が得られにくくなる。また、400質量部以上であると、無機微粒子が過多になり、有機反射防止膜の膜質が脆くなる。いずれにしても、無機微粒子の含有量が上記範囲を外れると、硬い膜質の有機反射防止膜を得にくくなる。
また、有機反射防止膜においてシランカップリング剤、及び、機能性シラン化合物(1)を含有するコーティング溶液には、必要に応じて反応を促進するための硬化剤を含有させることができる。また、溶液の塗布時における濡れ性を向上させ、反射防止膜の平滑性を向上させる目的で界面活性剤等を含有させることができる。さらに、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等も硬化膜の物性に影響を与えない限り添加することができる。
硬化剤としては、例えば、アリルアミン、エチルアミン等のアミン類、またルイス酸やルイス塩基を含む各種酸や塩基、例えば有機カルボン酸、クロム酸、次亜塩素酸、ホウ酸、過塩素酸、臭素酸、亜セレン酸、チオ硫酸、オルトケイ酸、チオシアン酸、亜硝酸、アルミン酸、炭酸等を有する塩又は金属塩、さらにアルミニウム、ジルコニウム、チタニウムを有する金属アルコキシド又はこれらの金属キレート化合物等が挙げられる。
硬化剤としては、特に耐擦傷性の観点から、アセチルアセトネート金属塩が好ましい。アセチルアセトネート金属塩としては、例えば、下記一般式(A)に表わされる金属塩が挙げられる。
M1(CH3COCHCOCH3)n1(OR1)n2 (A)
(式中、M1はAl(III)、Zn(II)、Ti(IV)、Co(II)、Fe(II)、Cr(III)、Mn(II)、V(III)、V(IV)、Ca(II)、Co(III)、Cu(II)、Mg(II)又はNi(II)、R8は炭素数1〜8の炭化水素基、n1+n2はM1の価数に相当する数字で2,3又は4であり、n2は0,1又は2である。)
M1(CH3COCHCOCH3)n1(OR1)n2 (A)
(式中、M1はAl(III)、Zn(II)、Ti(IV)、Co(II)、Fe(II)、Cr(III)、Mn(II)、V(III)、V(IV)、Ca(II)、Co(III)、Cu(II)、Mg(II)又はNi(II)、R8は炭素数1〜8の炭化水素基、n1+n2はM1の価数に相当する数字で2,3又は4であり、n2は0,1又は2である。)
第1の反射防止層及び第2の反射防止層における硬化剤の含有量としては、組成物固形分を基準として、シランカップリング剤、及び、機能性シラン化合物(1)の合計100質量部に対し0.1〜3質量部であると好ましく、0.1〜1質量部であるとさらに好ましい。
第1の反射防止層及び第2の反射防止層の厚さは、例えば、入射光の波長λを550nmとしたときに光学膜厚(厚さ/屈折率)がλ/4となるようにすることが好ましい。
図3に示した屈折率x,yの範囲内で、このように第1の反射防止層及び第2の反射防止層の厚さを設定すると、第1の反射防止層及び第2の反射防止層の少なくとも一方は、厚さが100nm未満となる。
図3に示した屈折率x,yの範囲内で、このように第1の反射防止層及び第2の反射防止層の厚さを設定すると、第1の反射防止層及び第2の反射防止層の少なくとも一方は、厚さが100nm未満となる。
第1の反射防止層及び第2の反射防止層の形成方法は、特に限定されないが、例えば、浸漬塗布法、スピンコーティング法等が挙げられる。そして、膜厚の制御の容易性からスピンコーティング法が好ましく用いられる。
反射防止層を成膜した後、通常熱をかけて硬化させる。その温度は通常50℃〜120℃であり、好ましくは70℃〜100℃である。硬化時間は通常5分以上であり、好ましくは15分以上である。また、膜の硬化速度を速めるために塩基性触媒処理を用いることができる。
反射防止層を成膜した後、通常熱をかけて硬化させる。その温度は通常50℃〜120℃であり、好ましくは70℃〜100℃である。硬化時間は通常5分以上であり、好ましくは15分以上である。また、膜の硬化速度を速めるために塩基性触媒処理を用いることができる。
さらに、必要に応じて、第2の反射防止層の上に撥水性や防汚性を向上させる撥水層を設けたり、基材とハードコート層との間に密着性を向上させるプライマー層を設けたりすることも可能である。
プライマー層を形成することにより、基材の表面処理膜の耐久性を向上させることができる。さらに、プライマー層が外部からの衝撃吸収層として作用し、プラスチックレンズの耐衝撃性を向上させることができる。
プライマー層の材質は特に限定されず、基材の材質やハードコート層の材質により適宜選択される。
プライマー層の材質としては、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、又は、ポリウレタンアクリレート樹脂を使用することができる。好ましいプライマー層の材質としては、成膜時にポリエステルポリオールとポリエーテルポリオールとイソシアネートを反応重合させたポリウレタン樹脂が挙げられる。また、基材やハードコート層との屈折率差をなくすために、プライマー層は、上記ポリマー成分中に金属酸化物等の無機微粒子を分散させた構成のものを適用することもできる。
プライマー層の材質は特に限定されず、基材の材質やハードコート層の材質により適宜選択される。
プライマー層の材質としては、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、又は、ポリウレタンアクリレート樹脂を使用することができる。好ましいプライマー層の材質としては、成膜時にポリエステルポリオールとポリエーテルポリオールとイソシアネートを反応重合させたポリウレタン樹脂が挙げられる。また、基材やハードコート層との屈折率差をなくすために、プライマー層は、上記ポリマー成分中に金属酸化物等の無機微粒子を分散させた構成のものを適用することもできる。
続いて、本発明の具体的な実施の形態を説明する。
本発明のプラスチックレンズの一実施の形態の概略構成図(要部の断面図)を、図1に示す。図1は、プラスチックレンズのプラスチックからなる基材及びその一方の面の一部を抽出して、断面図を示している。
図1に示すように、プラスチックから成る基材1の上に、ハードコート層2と、第1の反射防止層3と、第2の反射防止層4と、撥水層5とが形成されて、プラスチックレンズ10が構成されている。
図1に示すように、プラスチックから成る基材1の上に、ハードコート層2と、第1の反射防止層3と、第2の反射防止層4と、撥水層5とが形成されて、プラスチックレンズ10が構成されている。
また、第1の反射防止層3の屈折率が比較的高屈折率であり、第2の反射防止層4の屈折率が比較的低屈折率であり、第1の反射防止層3の屈折率が第2の反射防止層4の屈折率よりも高い構成である。
例えば、第1の反射防止層3の屈折率が1.6〜1.9程度、第2の反射防止層4の屈折率が1.3〜1.55程度である。
例えば、第1の反射防止層3の屈折率が1.6〜1.9程度、第2の反射防止層4の屈折率が1.3〜1.55程度である。
なお、図示しないが、基材1の反対側の面(図1の下側の面)にも、同様に、ハードコート層2と、第1の反射防止層3と、第2の反射防止層4と、撥水層5とが形成されている。
プラスチックから成る基材1に用いるプラスチック材料は、特に限定されず、例えば、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートと1種以上の他のモノマーとをモノマー成分とする共重合体、アリルジグリコールカーボネート(例えば、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重合体、及び、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートと1種以上の他のモノマーとをモノマー成分とする共重合体)、イオウ含有共重合体、ハロゲン含有共重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、不飽和ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、等が挙げられる。
ハードコート層2の材料としては、前述した有機ケイ素化合物やアクリル化合物を使用することができる。そして、必要に応じて、前述した金属酸化物微粒子を含有させる。
第1の反射防止層3は、シランカップリング剤を主成分とする有機ケイ素化合物に、金属酸化物微粒子を含有させた構成とする。
第1の反射防止層3の金属酸化物微粒子としては、高い屈折率が得られるように、酸化チタン等の比較的屈折率の高い金属酸化物を使用する。
第1の反射防止層3の金属酸化物微粒子としては、高い屈折率が得られるように、酸化チタン等の比較的屈折率の高い金属酸化物を使用する。
第2の反射防止層4は、シランカップリング剤を主成分とする有機ケイ素化合物に、金属酸化物微粒子を含有させた構成とする。
第2の反射防止層4の金属酸化物微粒子としては、低い屈折率が得られるように、二酸化ケイ素(SiO2)等の比較的屈折率の低い金属酸化物を使用する。中空シリカを使用することも可能である。
第2の反射防止層4の金属酸化物微粒子としては、低い屈折率が得られるように、二酸化ケイ素(SiO2)等の比較的屈折率の低い金属酸化物を使用する。中空シリカを使用することも可能である。
図1に示す構成のプラスチックレンズ10は、例えば、以下のようにして、製造することができる。
まず、基材1の上にハードコート層2用のコーティング液を塗工し、熱硬化させて、ハードコート層2を形成する。
次に、ハードコート層2の直上に第1の反射防止層3用のコーティング液を塗工し、熱硬化させて、第1の反射防止層3を形成する。
次に、第1の反射防止層3の直上に第2の反射防止層4用のコーティング液を塗工し、熱硬化させて、第2の反射防止層4を形成する。
さらに、第2の反射防止層4の直上に、撥水層5用のコーティング液を塗工し、撥水層5を形成する。
次に、ハードコート層2の直上に第1の反射防止層3用のコーティング液を塗工し、熱硬化させて、第1の反射防止層3を形成する。
次に、第1の反射防止層3の直上に第2の反射防止層4用のコーティング液を塗工し、熱硬化させて、第2の反射防止層4を形成する。
さらに、第2の反射防止層4の直上に、撥水層5用のコーティング液を塗工し、撥水層5を形成する。
ハードコート層2用のコーティング液には、従来公知のハードコート層用のコーティング液の材料を使用することが可能である。
なお、基材1のプラスチックを屈折率の低い(例えば、1.50)とする場合には、ハードコート層2も屈折率を低くすることが望ましい。そのためには、ハードコート層2用のコーティング液に、比較的屈折率の低い金属酸化物ゾルを使用する。
なお、基材1のプラスチックを屈折率の低い(例えば、1.50)とする場合には、ハードコート層2も屈折率を低くすることが望ましい。そのためには、ハードコート層2用のコーティング液に、比較的屈折率の低い金属酸化物ゾルを使用する。
第1の反射防止層3用のコーティング液には、高屈折率が得られるように、TiO2等の金属酸化物ゾルが含まれることが望ましい。さらに、耐候性向上のために、TiO2等の金属酸化物ゾルをSiO2等で被覆してもよい。
また、この第1の反射防止層3用のコーティング液には、良好な硬化膜が得られるように、シラン化合物を含有させる。
代表的なシラン化合物としては、例えば、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
代表的なシラン化合物としては、例えば、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
第2の反射防止層4用のコーティング液には、低屈折率が得られるように、SiO2等の金属酸化物ゾルを使用する。
さらなる低屈折率化のために、中空シリカゾルを導入しても良いし、パーフルオロアルキル基を導入しても良い。
さらなる低屈折率化のために、中空シリカゾルを導入しても良いし、パーフルオロアルキル基を導入しても良い。
また、この第2の反射防止層4用のコーティング液には、良好な膜硬度が得られるように、シラン化合物を含有させる。
代表的なシラン化合物としては、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
そして、さらなる低屈折率化のために、パーフルオロアルキル基を含むシランカップリング剤を導入しても良い。
代表的なシラン化合物としては、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
そして、さらなる低屈折率化のために、パーフルオロアルキル基を含むシランカップリング剤を導入しても良い。
撥水層5用のコーティング液には、従来公知の撥水層用のコーティング液の材料を使用することが可能である。
本実施の形態のプラスチックレンズ10においては、良好な反射防止性能を得るために、2層の反射防止層3,4の屈折率x,yが前記式(1)の関係を満たす構成とする。
これらの屈折率x,yが式(1)の関係を満たす場合には、片面視感反射率が0.6%以下の良好な反射防止性能が得られるのに対し、式(1)の関係を満たさない場合には、片面視感反射率が0.6%を超えてしまい、充分な反射防止性能が得られない。
これらの屈折率x,yが式(1)の関係を満たす場合には、片面視感反射率が0.6%以下の良好な反射防止性能が得られるのに対し、式(1)の関係を満たさない場合には、片面視感反射率が0.6%を超えてしまい、充分な反射防止性能が得られない。
さらに、本実施の形態のプラスチックレンズ10においては、2層の反射防止層3,4のうち、少なくとも一方の厚さが100nm未満である構成とする。
本実施の形態のプラスチックレンズ10の構成によれば、2層の反射防止層3,4の屈折率x,yが式(1)の関係を満たすので、良好な反射防止性能が得られる。
そして、反射防止層3,4の厚さを100nm未満と薄くしても、良好な反射防止効果が得られる。
さらにまた、基材1として屈折率1.5未満の屈折率の低い基材を使用した場合でも、良好な反射防止性能を得ることが可能になる。
そして、反射防止層3,4の厚さを100nm未満と薄くしても、良好な反射防止効果が得られる。
さらにまた、基材1として屈折率1.5未満の屈折率の低い基材を使用した場合でも、良好な反射防止性能を得ることが可能になる。
本発明のプラスチックレンズの他の実施の形態の概略構成図(要部の断面図)を、図2に示す。
図2に示すプラスチックレンズ20は、さらに、基材1とハードコート層2との間に、プライマー層6を設けた構成である。
図2に示すプラスチックレンズ20は、さらに、基材1とハードコート層2との間に、プライマー層6を設けた構成である。
プライマー層6には、従来公知のプライマー層と同様の材料、例えば前述した材料(ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、又は、ポリウレタンアクリレート樹脂等)を使用することができる。
そして、プライマー層6用のコーティング液を調整して、基材1上にプライマー層6用のコーティング液を塗工し、熱硬化させてプライマー層6を形成することができる。
そして、プライマー層6用のコーティング液を調整して、基材1上にプライマー層6用のコーティング液を塗工し、熱硬化させてプライマー層6を形成することができる。
その他の構成は、図1に示した先の実施の形態のプラスチックレンズ10と同様であるので、重複説明を省略する。
本実施の形態のプラスチックレンズ20の構成によれば、先の実施の形態のプラスチックレンズ10と同様に、2層の反射防止層3,4の屈折率x,yが式(1)の関係を満たすので、良好な反射防止性能が得られる。
そして、反射防止層3,4の厚さを100nm未満と薄くても、良好な反射防止効果が得られる。
さらにまた、基材1として屈折率1.5の汎用品である屈折率の低い基材を使用した場合でも、良好な反射防止性能を得ることが可能になる。
そして、反射防止層3,4の厚さを100nm未満と薄くても、良好な反射防止効果が得られる。
さらにまた、基材1として屈折率1.5の汎用品である屈折率の低い基材を使用した場合でも、良好な反射防止性能を得ることが可能になる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
1 基材、2 ハードコート層、3 第1の反射防止層、4 第2の反射防止層、5 撥水層、6 プライマー層、10,20 プラスチックレンズ
Claims (8)
- 前記第1の反射防止膜及び前記第2の反射防止膜は、厚さが100nm未満である請求項1に記載のプラスチックレンズ。
- 前記第2の反射防止層の屈折率yが1.3以上である、請求項1又は請求項2に記載のプラスチックレンズ。
- 前記基材の屈折率が1.5〜1.6である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のプラスチックレンズ。
- 前記第1の反射防止膜及び前記第2の反射防止膜は、厚さが100nm未満となるように形成する請求項5に記載のプラスチックレンズの製造方法。
- 前記第2の反射防止層の屈折率yが1.3以上である、請求項5又は請求項6に記載のプラスチックレンズの製造方法。
- 前記基材として、屈折率が1.5〜1.6である基材を使用する、請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載のプラスチックレンズの製造方法。
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