JP2010007908A - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽熱で加熱された熱媒が保有する熱量を吸収冷凍機の起動に利用する際に、起動時間を短縮して起動特性を改善することが出来る空調システムの提供。
【解決手段】吸収冷凍機(20)と、太陽熱集熱装置(8)と、第1の熱交換器(9)を介して吸収冷凍機(20)の希溶液ライン(La)と熱的に連通している太陽熱回路(30)と、吸収冷凍機(20)の再生器(2)の燃焼装置(25)の燃焼排ガスを吸収冷凍機外部へ排出する排気ガスライン(吸収冷凍機排気ガスラインLk)と、該排気ガスライン(Lk)内を流過する再生器(2)の燃焼装置(25)の燃焼排ガスが保有する熱量を太陽熱回路(30)内を循環する熱媒に投入する第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収冷凍機による冷房運転に太陽熱を利用した空調システムに関し、より詳細には、係る空調システムにおいて、起動時における運転特性を改善する技術に関する。
熱源により冷熱を得る技術として、吸収冷凍機が広く普及している(例えば特許文献1参照)。
そして、吸収冷凍機と太陽熱集熱装置(太陽熱集熱パネル)とを組み合わせ、太陽熱で得られる比較的低温(30℃〜120℃)の熱を利用する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。この場合、太陽熱集熱パネルで回収される太陽熱は、二重効用吸収冷凍機における低温再生器或いは当該低温再生器と同レベル圧力となる排熱専用再生器程度の作用効果を奏する。また、熱媒が保有する熱量を吸収冷凍機側で消費することにより、熱媒が(吸収冷凍機により)冷却される。
吸収冷凍機と太陽熱集熱パネルとを組み合わせた技術においては、太陽熱集熱パネルを介装し且つ吸収冷凍機の希溶液ラインと熱的に連通する太陽熱回路を構成し、太陽熱回路を循環する熱媒を太陽熱集熱パネルで加熱し、加熱された熱媒の保有する熱量を吸収冷凍機の希溶液ラインを流れる吸収溶液に投入している。
ここで、吸収冷凍機を熱媒で加熱する場合に、起動時に熱媒の加熱に一定の熱量が必要であり、熱媒を加熱するための熱量は吸収冷凍機における冷凍能力の発揮には全く寄与しない。そして、太陽熱集熱パネルにおける熱容量も相当に大きいため、太陽熱回路を循環する熱媒を吸収冷凍機の起動に必要な程度まで加熱するためには、長時間を必要としてしまう。
その際に、太陽熱集熱装置により回収される熱量は一定せず、当該回収される熱量は冷房負荷とは全く連動しておらず、もちろん、吸収冷凍機が起動するか否かと太陽熱集熱装置により回収される熱量とは全くの無関係である。そのため、太陽熱回路を循環する熱媒を太陽熱集熱パネルで加熱し、加熱された熱媒の保有する熱量を吸収冷凍機の希溶液ラインを流れる吸収溶液に投入して吸収冷凍機を起動する場合には、起動に長時間必要となり、起動特性が劣悪となってしまう可能性がある。
しかも、起動に必要とされる熱量は、空調システムにおける冷房運転に全く寄与しないという問題が存在する。
特開平7−218017号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、吸収冷凍機による冷房運転に太陽熱を利用した空調システムであって、太陽熱で加熱された熱媒が保有する熱量を吸収冷凍機の起動に利用する際に、起動時間を短縮して起動特性を改善することが出来る空調システムの提供を目的としている。
本発明の空調システムは、吸収冷凍機(20)と、太陽熱集熱装置(太陽熱集熱用パネル8)と、太陽熱集熱装置を介装しており且つ吸収冷凍機(20)と熱的に連通している太陽熱回路(30)と、吸収冷凍機(20)の再生器(2)の燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスを吸収冷凍機外部へ排出する排気ガスライン(吸収冷凍機排気ガスラインLk)と、該排気ガスライン(Lk)内を流過する再生器(2)の燃焼装置(25)の燃焼排ガスが保有する熱量を太陽熱回路(30)内を循環する熱媒に投入する第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)とを備え、太陽熱回路(30)において第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)は第1の熱交換器(太陽熱熱交換器9)よりも太陽熱集熱装置(太陽熱集熱用パネル8)側(或いは上流側)に介装されていることを特徴としている(請求項1)。
ここで、太陽熱回路(30)が吸収冷凍機(20)と熱的に連通する態様としては、例えば、太陽熱回路(30)を流れる熱媒体が保有する熱量が、熱交換器(太陽熱投入熱交換器9)を介して、吸収冷凍機(20)の希溶液ライン(La)を流れる吸収溶液(希溶液)に投入されるように構成することが出来る。或いは、希溶液ライン(La)に再生器(太陽熱再生器WE9)を介装し、太陽熱回路(30)を流れる熱媒体が保有する熱量により冷媒蒸気(気相冷媒)を再生しても良い。さらに、熱交換器(太陽熱投入熱交換器9)と再生器(太陽熱再生器WE9)を、吸収冷凍機(20)の希溶液ライン(La)に介装しても良い。
本発明において、太陽熱回路(30)には、第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスする第1のバイパスライン(熱媒バイパスライン32)と、熱媒の流れを第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)側と第1のバイパスライン(熱媒バイパスライン32)側の何れかに切り換える切換装置(例えば三方弁V1)とを介装しており、該切換装置(例えば三方弁V1)を切換制御する制御装置(コントロールユニット10)を備えているのが好ましい(請求項2)。
本発明において、排気ガスライン(吸収冷凍機排気ガスラインLk)には、第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスする第2のバイパスライン(排ガスバイパスラインLkb)と、燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスの流れを第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)側と第2のバイパスライン(排ガスバイパスラインLkb)側の何れかに切り換える切換装置(例えば三方弁V3)とを介装しており、該切換装置(例えば三方弁V3)を切換制御する制御装置(コントロールユニット10)を備えているのが好ましい(請求項3)。
ここで(請求項2、請求項3の何れかの空調システムにおいて)、熱媒の温度(T)を計測する第1の計測手段(熱媒温度センサSt1)と、燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスの温度(T)を計測する第2の計測手段(排気ガス温度センサSt2)とを備え、前記制御装置(10)は、前記切換装置(三方弁V1、V3)を切換制御して、熱媒の温度(T)が燃焼排ガスの温度(T)よりも高い(T>T)場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスし、熱媒の温度(T)が燃焼排ガスの温度(T)以下(T≦T)の場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスを第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を流れる様にせしめる機能を有しているのが好ましい(請求項4)。
また(請求項2〜請求項4の何れか1項の空調システムにおいて)、吸収冷凍機(20)の再生器(例えば高温再生器2)の燃焼装置(25)に燃料(灯油その他のいわゆる「高質燃料」)を供給する燃料供給配管(燃料供給ラインLfg)には開閉弁(Vn)が介装されており、前記制御装置(10)は、前記切換装置(三方弁V1、V3)を切換制御して、開閉弁(Vn)が閉鎖されている(Vn開度=0)場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスし、開閉弁(Vf)が開いている(Vf開度≠0)場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を流れる様にせしめる機能を有しているのが好ましい(請求項5)。
さらに(請求項2〜請求項5の何れか1項の空調システムにおいて)、熱媒の温度(T)を計測する第1の計測手段(熱媒温度センサSt1)を備え、前記制御装置(10)は、前記切換装置(三方弁V1、V3)を切換制御して、熱媒の温度(T)が所定温度(しきい値)以上(T≧しきい値)の場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスし、熱媒の温度(T)が所定温度(しきい値)よりも低い(T<しきい値)場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を流れる様にせしめる機能を有しているのが好ましい(請求項6)。
これに加えて(請求項2〜請求項6の何れか1項の空調システムにおいて)、吸収冷凍機(20)の再生器(例えば高温再生器2)の燃焼装置(25)に供給される燃料(灯油その他のいわゆる「高質燃料」)と空気との比率を調節する空燃比調節機構(ブロワ15或いはダンパ17)を備え、前記制御装置(10)は、熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスしたか否かにより空燃比調節機構(15或いは17)を制御する機能を有しているのが好ましい(請求項7)。
この場合(請求項7の空調システムにおいて)、前記空燃比調節機構は吸収冷凍機(20)の再生器(例えば高温再生器2)の燃焼装置(25)に燃焼用空気を供給する空気供給配管(空気供給ラインLna)に介装したブロワ(15)で構成されており、前記制御装置(10)は、熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を流れる場合にはブロワ(15)の回転数を上昇させる機能を有するのが好ましい。
或いは(請求項7の空調システムにおいて)、前記空燃比調節機構は吸収冷凍機(20)の再生器(例えば高温再生器2)の燃焼装置(25)に燃焼用空気を供給する空気供給配管(空気供給ラインLna)における流路断面積を調節する機構(17:例えば、ダンパ、絞り等)で構成されており、前記制御装置(10)は、熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を流れる場合には空気供給配管(空気供給ラインLna)における流路断面積を大きくする(ダンパ17の開度を大きくする)機能を有するのが好ましい。
本発明の実施に際して、吸収冷凍機(20)は、単効用タイプでも、二重効用タイプでも、一重二重効用タイプでも、三重効用以上の多重効用タイプであっても良い。
上述した第1の計測手段(熱媒温度センサSt1)により熱媒の温度(T)を計測し、且つ、第2の計測手段(排気ガス温度センサSt2)により燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスの温度(T)を計測する工程(S1)と、熱媒の温度(T)が燃焼排ガスの温度(T)よりも高い(T>T)場合に前記切換装置(三方弁V1、V3)を制御して熱媒及び/又は燃焼排ガスを第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスさせる工程(S3)と、熱媒の温度(T)が燃焼排ガスの温度(T)以下(T≦T)の場合に前記切換装置(三方弁V1、V3)を制御して熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を流れる様にせしめる工程(S4)とを有するのが好ましい。
また本発明の空調システム(請求項5の空調システム)の制御方法は、吸収冷凍機(20)の再生器(例えば高温再生器2)の燃焼装置(25)に燃料(灯油その他のいわゆる「高質燃料」)を供給する燃料供給配管(燃料供給ラインLn)に介装された開閉弁(Vn)の弁開度を計測する工程(S11)と、開閉弁(Vn)が閉鎖されている(Vn開度=0)の場合は前記切換装置(三方弁V1、V3)を制御して熱媒及び/又は燃焼排ガスを第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスさせる工程(S13)と、開閉弁(Vn)が開いている(Vn開度≠0)場合は前記切換装置(三方弁V1、V3)を制御して熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を流れる様にせしめる工程(S14)とを有しているのが好ましい。
さらに本発明の空調システム(請求項6の空調システム)の制御方法は、第1の計測手段(熱媒温度センサSt1)により熱媒の温度(T)を計測する工程(S21)と、熱媒の温度(T)が所定温度(しきい値)以上(T≧しきい値)の場合は前記切換装置(三方弁V1、V3)を制御して熱媒及び/又は燃焼排ガスを第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスさせる工程(S23)と、熱媒の温度(T)が所定温度(しきい値)未満(T<しきい値)の場合は前記切換装置(三方弁V1、V3)を制御して熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を流れる様にせしめる工程(S24)とを有しているのが好ましい。
これに加えて本発明の空調システム(請求項7の空調システム)の制御方法は、熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスしたか否かを判定する判定工程(S32、S42)と、吸収冷凍機(20)の再生器(例えば高温再生器2)の燃焼装置(25)に供給される燃料(灯油その他のいわゆる「高質燃料」)と空気との比率を調節する空燃比調節機構(15、17)を、判定工程(S32、S42)における判定結果に基づいて制御する工程(S33及びS34、S43及びS44)とを有しているのが好ましい。
この場合(請求項7の空調システムを制御する方法において)、前記空燃比調節機構は吸収冷凍機(20)の再生器(例えば高温再生器2)の燃焼装置(25)に燃焼用空気を供給する空気供給配管(空気供給ラインLna)に介装したブロワ(15)で構成されており、空燃比調節機構(15)を制御する工程(S33、S34)では、熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を流れる場合にブロワの回転数を上昇させる(S33)のが好ましい。
或いは(請求項7の空調システムを制御する方法において)、前記空燃比調節機構は吸収冷凍機(20)の再生器(例えば高温再生器2)の燃焼装置(25)に燃焼用空気を供給する空気供給配管(空気供給ラインLna)における流路断面積を調節する機構(例えば、ダンパ17、絞り等)で構成されており、空燃比調節機構(17)を制御する工程(S43、S44)では、熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を流れる場合には空気供給配管(空気供給ラインLna)における流路断面積を大きくする(ダンパ開度を大きくする:S43)のが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)により、再生器(2)の燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスが保有する熱量を太陽熱回路(30)内を循環する熱媒に投入する様に構成されているので、空調システムの起動に際して、太陽熱回路(30)を循環する熱媒温度が降温していても、第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)により燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスが保有する熱量が太陽熱回路(30)の熱媒に投入されるので、熱媒温度が早期に昇温し、空調システムも起動時間が早くなる。
ここで、特に昼間に運転され、夜間は停止している吸収冷凍機(20)においては、起動時には熱媒温度が外気温程度まで降温していることが予想されるので、起動時における燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガス温度(T)と熱媒温度(T)の温度差が大きい。そのため、第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)が小さくても、十分に熱交換を行なうことが出来る。
また、太陽熱回路(30)に介装されている太陽熱集熱装置(太陽熱集熱用パネル8)の熱容量が大きく、起動時に大量の熱量を必要とするので、第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)を介して排気ガスライン(吸収冷凍機排気ガスラインLk)を流れる燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスの熱量は、熱媒に対して大量に投入されることになる。
その結果、燃焼装置(バーナ25)で消費された高質燃料は、吸収冷凍機(20)内を循環する気相冷媒(例えば、水蒸気)の再生に加えて、太陽熱回路(30)を循環する熱媒の昇温にも用いられ、当該高質燃料の利用効率が向上する。
さらに、太陽熱回路(30)において第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)は第1の熱交換器(太陽熱熱交換器9)よりも太陽熱集熱装置(太陽熱集熱用パネル8)側(或いは上流側)に介装されているので、第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)により昇温された熱媒の保有する熱量が、第1の熱交換器(太陽熱熱交換器9)を介して吸収冷凍機(20)の希溶液ライン(La)に投入されることになる。
すなわち、燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスの熱量によって、吸収冷凍機(20)を循環する吸収溶液の温度が昇温して、吸収冷凍機(20)の起動時間がその分だけ短縮される。
これにより、再生器(高温再生器2)で消費された高質燃料はさらに有効利用される。
換言すれば、本発明によれば、従来は廃棄されていた燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスが保有する熱エネルギを有効利用することにより、太陽熱集熱装置(8)及び空調システムにおける起動特性を改良することが出来ると共に、省エネルギに寄与することが出来る。
本発明において、太陽熱回路(30)を流れる熱媒または燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパス出来る様に構成すれば(請求項2、請求項3)、燃焼装置(バーナ35)の燃焼排ガスの保有する熱量を太陽熱回路(30)を流れる熱媒に投入することが出来ない場合には、熱媒及び/又は燃焼排ガスを第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスさせることにより、熱媒が保有する熱量が燃焼排ガスに逆流してしまうような事態を防止することが出来る。
ここで、燃焼装置(バーナ25)の燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)で熱媒と熱交換した場合には、第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)における圧力損失と、排気ドラフトの温度低下によるドラフト低下とに起因して、第2の熱交換器(35)をバイパスした場合に比較して、排気ガスライン(吸収冷凍機排気ガスラインLk)において排気ガスが流れ難くなる。
これに対して、本発明において、前記制御装置(10)は、熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(排気ガス熱交換器35)をバイパスしたか否かにより空燃比調節機構(15、17)を制御する機能を有する様に構成すれば(請求項7)、空燃比調節機構(15、17)により排気ガスを流れ易くして、排気ガス流量を確保して、空燃比を一定に保つことが出来る。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
最初に、図1、図2に基づいて、本発明の第1実施形態について説明する。
図1において、全体を符号100で示す太陽熱を利用した空調システムは、吸収冷凍機20と、太陽熱回路30と、制御手段であるコントロールユニット10とを有している。
ここで、図1、図3、図5、図7、図9、図11において、各ラインに付した矢印は、当該ラインを流れる流体の流れ方向を示している。
吸収冷凍機20は、吸収器1、高温再生器2、低温再生器3、凝縮器4、蒸発器5を備えている。吸収冷凍機20における吸収溶液としては、例えば臭化リチウム(LiBr)水溶液が用いられる。そして冷媒としては、例えば水(HO)が用いられる。
ただし、吸収溶液と冷媒の種類は、LiBr水溶液と水とに限定される訳ではない。
高温再生器2には、高温再生器2内の吸収溶液を加熱するための燃焼装置(以下、バーナと言う)25が装備され、バーナ25には燃料供給ラインLnが接続され、燃料供給ラインLnを介してバーナ25に灯油等の高質燃料が供給される。燃料供給ラインnには、開閉弁Vnが介装され、バーナ25に供給する高質燃料の供給、供給停止の制御が可能なように構成されている。燃料供給ラインLnにおけるバーナ25と開閉弁Vnとの間の領域には、燃焼用空気の供給ライン(空気供給ライン)Lnaが接続されている。
吸収器1と高温再生器2とは、吸収溶液ポンプPaを介装した希溶液ラインLaで接続され、吸収溶液ポンプPaによって希溶液が高温再生器2に圧送される。高温再生器2の底部と低温再生器3とは、吸収溶液の第1の戻りラインLbで接続され、高温再生器2で蒸気を再生して濃縮された吸収溶液が、第1の戻りラインLbによって低温再生器3に送られる。低温再生器3と吸収器1とは、吸収溶液の第2の戻りラインLcで接続され、低温再生器3で蒸気を再生してさらに濃縮された吸収溶液が、第2の戻りラインLcによって吸収器1に戻されるように構成されている。
図示の実施形態では、吸収冷凍機20は、いわゆる「シリーズ・フロータイプ」として構成されているが、「パラレル・フロータイプ」、「リバース・フロータイプ」その他のタイプとして構成しても良い。
高温再生器2には、バーナ25で燃料を燃焼させた際に発生する排気ガスを吸収冷凍機20外に排出する吸収冷凍機排気ガスライン(排気ガスライン)Lkが接続されている。
排気ガスラインLkは、複数の配管(ライン)及び三方弁を有して構成されている。排気ガスラインLkの詳細は後述する。
高温再生器2と凝縮器4とは、冷媒ラインLdで接続され、高温再生器2で再生された蒸気(気相冷媒)が冷媒ラインLdを流過する。ここで、冷媒ラインLdは低温再生器3の液相部32経由して凝縮器4に連通しており、低温再生器3に貯留した吸収溶液に気相冷媒が保有する熱を投与している。
低温再生器3で熱を投与した後、冷媒ラインLdを流れる気相冷媒は液化され、凝縮器4に流入する。
低温再生器3と凝縮器4とは気相冷媒ラインLeで接続され、気相冷媒ラインLeには低温再生器3で再生した蒸気(気相冷媒)が流れて、凝縮器4に流入する。
凝縮器4と蒸発器5とは液相冷媒ラインLfで接続され、凝縮器4で凝縮した液相冷媒がラインLfを介して蒸発器5に流入する。
吸収器1及び凝縮器4には冷却水ラインLwが通っており、冷却水ラインLwは、図示しない冷却塔と吸収器1と凝縮器4とを流れ、冷却水ポンプPwを介装している。そして、冷却水ラインLwを流れる冷却水により、吸収器1内の吸収熱と凝縮器4内の凝縮熱とが除去される。
蒸発器5に貯留した液相冷媒は、液媒ポンプ(冷媒ポンプ)Pgを介装した冷媒汲み上げラインLgによって、散布管5sから冷水ラインLiに散布される。蒸発器5において散布された冷媒が蒸発する際に、冷水ラインLiを流れる冷水から気化熱を奪い、以って、冷水ラインLiを流れる冷水を冷却する。
冷水ラインLiには図示しない冷水ポンプが介装されており、矢印方向に冷水を循環させて、図示しない冷房負荷に供給している。
蒸発器5と吸収器1とは、図示では気相冷媒ラインLjによって連通しており、気相冷媒を蒸発器5から吸収器1へ送り込んでいる。実機においては、蒸発器5と吸収器1とは、同一の密閉容器において図示しない仕切壁(堰)で区切られて構成されており、蒸発器5で発生した気相冷媒は仕切壁上方の開口部を経由して吸収器1内に流入するようになっている。
希溶液ラインLaと第1の戻りラインLbには、高温溶液熱交換器6が介装され、希溶液ラインLaと第2の戻りラインLcには、低温溶液熱交換器7が介装されている。
そして、希溶液ラインLaの高温溶液熱交換器6と低温溶液熱交換器7の間の領域には、第1の熱交換器(太陽熱熱交換器)35が介装されており、太陽熱熱交換器35を介して、太陽熱回路30を流れる熱媒が保有する熱量が、希溶液ラインLaを流れる希溶液に投入される。
太陽熱回路30は、熱媒ライン31と、太陽熱集熱装置(太陽熱集熱パネル)8と、第1のバイパスライン(第1の熱媒バイパスライン)32と、第3のバイパスライン(太陽熱熱交換器用バイパスライン)33とを有している。
熱媒ライン31には熱媒ポンプPhが介装され、熱媒ライン31における熱媒ポンプPhの吸入側に第2の熱交換器(排気ガス熱交換器)35が介装されている。
熱媒ライン31において、排気ガス熱交換器35の入口側(太陽熱集熱パネル8から熱媒が流入する側)に、三方弁V1が介装されている。
熱媒ライン31は、三方弁V1において、排気ガス熱交換器35を介装したラインと、排気ガス熱交換器35をバイパスする第1の熱媒バイパスライン32とに分岐している。そして、排気ガス熱交換器35を介装したラインと、第1の熱媒バイパスライン32排気ガス熱交換器35とは、合流点B2で合流している。
熱媒ライン31における合流点B2と熱媒ポンプPhとの間の領域には、三方弁V2が介装されている。そして、合流点B2三方弁V2との間の領域には、分岐点B3が形成されている。
分岐点B3において、熱媒ライン31は、太陽熱熱交換器9に連通する太陽熱熱交換器用バイパスライン33と、太陽熱熱交換器9をバイパスするラインとに分岐している。太陽熱熱交換器用バイパスライン33と、太陽熱熱交換器9をバイパスするラインとは、三方弁V2の異なるポートに接続している。
太陽熱熱交換器用バイパスライン33には、太陽熱熱交換器9が介装されている。
上述した様に、太陽熱熱交換器9においては、太陽熱集熱パネル8で加熱されて太陽熱熱交換器用バイパスライン33を流れる熱媒が保有する熱量が、吸収冷凍機20の希溶液ラインLaを流れる吸収溶液に投与される。
吸収冷凍息20の高温再生器2の排気ガスライン(吸収冷凍機排気ガスライン)Lkは、ラインLk1とラインLk2とを有している。高温再生器2に連通するラインLk1は、三方弁V3を介してラインLk2と連通している。
ラインLk2には排気ガス熱交換器35が介装され、排気ガス熱交換器35において、ラインLk2を流れる排気ガス(高温再生器2のバーナ25の排気ガス)が保有する熱量(バーナ25の排熱)が、太陽熱回路30のライン31を流れる熱媒に投与される。
ラインLk2における排気ガス熱交換器35の排出側に合流点B1が形成されている。高温再生器2に連通する吸収冷凍機排気ガスラインLk1と三方弁V3を介して連通している排ガスバイパスラインLkbは、合流点B1において、排気ガス熱交換器35を介装したラインLk2と合流している。
三方弁V3を切換制御することにより、高温再生器2のバーナ25で高質燃料を燃焼させて発生した排ガスを、ラインLk1から排気ガス熱交換器35に流すことも出来るし、或いは、ラインLk1から第2のバイパスライン(排ガスバイパスライン)Lkbへ流すことも出来る。
一方、太陽熱回路30側に介装された三方弁V1を切換制御することにより、熱媒ライン31を流れる熱媒を排ガス熱交換器35へ流し、或いは、熱媒バイパスライン32に流して排ガス熱交換器35をバイパスせしめることが出来る。
さらに、太陽熱回路30側に介装された三方弁V2を切換制御することにより、熱媒ライン31を流れる熱媒を太陽熱熱交換器9に流し、或いは、太陽熱熱交換器9をバイパスさせることが出来る。すなわち、熱媒の温度が吸収冷凍機20側の希溶液ラインLaを流れる希溶液を加熱可能な程度まで昇温していれば、三方弁V2を太陽熱熱交換器9に切り換えて、熱媒ライン31を流れる熱媒を太陽熱熱交換器9に流す。一方、希溶液ラインLaを流れる希溶液を加熱可能な程度まで熱媒の温度が昇温していなければ、吸収冷凍機20側から太陽熱回路30側に熱が逆流してしまうのを防止するため、三方弁V2を太陽熱熱交換器9をバイパスする側へ切り換える。
熱媒ライン31における太陽熱集熱パネル8の出口側には、熱媒の太陽熱集熱パネル8出口温度を計測する第1の計測手段(熱媒温度センサ)St1が介装されている。
また、排気ガスラインLk2における排気ガス熱交換器35の入口側には、高温再生器2のバーナ25の排気ガスにおける排気ガス熱交換器35入口温度を計測する第2の計測手段(排気ガス温度センサ)St2が介装されている。
熱媒温度センサSt1及び排気ガス温度センサSt2は、入力信号ラインSiによってコントロールユニット10と接続されている。また、三方弁V1、V3は、制御信号ラインSoによってコントロールユニット10と接続されている。
図2を参照して、第1実施形態における制御を説明する。
図2のステップS1において、熱媒温度センサSt1により、太陽熱集熱パネル8の出口側における熱媒温度Tを計測し、排気ガス温度センサSt2により、排気ガス熱交換器35の入口側における排気ガス温度Tを計測する。
次のステップS2では、太陽熱集熱パネル8の出口側における熱媒温度Tと、排気ガス熱交換器35の入口側における排気ガス温度Tとを比較し、温度Tが温度Tよりも高温であるか否か(T>Tであるか否か)を判断する。
例えば、日射量が多く、太陽熱集熱パネル8により熱媒が十分に加熱され、温度Tが温度Tよりも高温であれば(T>T)であれば(ステップS2がYES)、ステップS3に進む。
一方、例えば午前中の早い時間で、未だ日射量が多くはなく、太陽熱集熱パネル8により熱媒が十分に温まっておらず、温度Tが温度T以下(T≦T)であれば(ステップS2がNO)、ステップS4に進む。
ステップS3(T>T:ステップS2がYES)では、コントロールユニット10は、高温再生器2のバーナ25の排気ガスで太陽熱回路30を流れる熱媒を昇温する必要はなく、(場合によっては)熱媒が保有する熱量が排気ガスに逆流する恐れがあると判断する。そして、三方弁V1を切換制御して、熱媒ライン31を流れる熱媒が、排気ガス熱交換器35をバイパスさせるように操作する。それに加えて/或いは、三方弁V3を切換制御して、高温再生器2のバーナ25の排気ガスを排ガスバイパスラインLhbに流し、排気ガス熱交換器35をバイパスさせる。
ステップS3により、排気ガス熱交換器35において、高温再生器2のバーナ25の排気ガスと、太陽熱回路30を流れる熱媒とが熱交換することは無い。
ステップS4では、高温再生器2のバーナ25の排気ガスで太陽熱回路30を流れる熱媒を昇温する必要があると判断する。そして、三方弁V1を切換制御して、熱媒ライン31を流過する熱媒が、排気ガス熱交換器35を通過するようにせしめると共に、三方弁V3を切換制御して、高温再生器2のバーナ25の排気ガスが、排気ガス熱交換器35を通過するようにせしめる。
ステップS4により、排気ガス熱交換器35において、高温再生器2のバーナ25の排気ガスが保有する熱量が、太陽熱回路30を流れる熱媒に投入されて、当該熱媒を昇温する。
ステップS3、ステップS4を実行した後、ステップS1まで戻り、ステップS1以降を繰り返す。
図1、図2で説明した第1実施形態に係る空調システム100によれば、排気ガス熱交換器35により、高温再生器2のバーナ25の燃焼排ガスが保有する熱量を、太陽熱回路30内を循環する熱媒に投入することが出来るので、空調システム100の起動に際して、太陽熱回路30を循環する熱媒温度が降温していても、排気ガス熱交換器35により高温再生器2のバーナ25の燃焼排ガスが保有する熱量が太陽熱回路30の熱媒に投入されるので、熱媒温度を早期に昇温することが出来て、空調システムの起動時間が短縮される。
特に、空調システムの起動時においては、熱媒温度が外気温程度まで降温していることが予想されるので、当該起動時においては、高温再生器2のバーナ25における燃焼排ガス温度と、熱媒温度との温度差が大きい。そのため、排気ガス熱交換器35が小さくても、バーナ25の燃焼排ガスの熱量を、大量に且つ十分に、熱媒へ投入することが出来る。
その結果、バーナ25で消費された高質燃料は、吸収冷凍機20内を循環する気相冷媒(例えば、水蒸気)の再生に用いられることに加えて、太陽熱回路30を循環する熱媒の昇温にも用いられるので、当該高質燃料の利用効率が向上する。
さらに、太陽熱回路30において、排気ガス熱交換器35は太陽熱熱交換器9よりも太陽熱集熱用パネル8側(上流側)に介装されているので、排気ガス熱交換器35により昇温された熱媒の保有する熱量が、太陽熱熱交換器9を介して吸収冷凍機20の希溶液ラインLaに投入されることになる。
すなわち、バーナ25の燃焼排ガスの熱量により、吸収冷凍機20を循環する吸収溶液の温度が昇温して、吸収冷凍機20の起動時間がその分だけ短縮されるので、高温再生器2で消費された高質燃料がさらに有効利用されることとなる。
換言すれば、図1及び図2の第1実施形態によれば、従来は廃棄されていた高温再生器2のバーナ25の燃焼排ガスを有効利用することにより、太陽熱集熱用パネル8及び空調システム100における起動特性を改良することが出来ると共に、省エネルギに寄与することが出来る。
次に、図3、図4を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る空調システムは、図3において全体が符号102で示されている。そして、第2実施形態に係る空調システム102は、吸収冷凍機20の高温再生器2におけるバーナ25が作動していない場合には、太陽熱回路30を循環する熱媒を、排気ガス熱交換器35からバイパスさせるように構成している。
第2実施形態に係る空調システム102(図3)の構成は、第1実施形態に係る空調システム100(図1)に比較して、以下の点で異なっている。
図3においては、図1の空調システム100には設けられていた三方弁V3(吸収冷凍機排気ガスラインLkに介装された三方弁)、排ガスバイパスラインLkb、温度センサSt1、St2が省略されている。そして、図4で詳説するが、制御に際しては、温度センサSt1で計測された熱媒温度Tと、温度センサSt2で計測された排気ガス温度Tとは、制御のパラメータとしては採用していない。
図4を参照して、第2実施形態における制御について説明する。
図4のステップS11では、燃料供給ラインLnに介装されている開閉弁Vnの開度をチェックする。そして、開閉弁Vnが全閉(開度が0:OFF)であるか否か、すなわち、バーナ25への燃料供給が遮断されているか否かを判断する(ステップS12)。
開閉弁Vnが全閉であれば(ステップS12がYES)ステップS13に進み、開閉弁Vnが全閉でなければ(ステップS12がNO)ステップS14に進む。
ステップS13(開閉弁Vnが全閉:ステップS12がYES)では、バーナ25は作動していないので、バーナ25の燃焼排ガスで太陽熱回路30を流れる熱媒を昇温することは出来ないと判断して、太陽熱回路30側の三方弁V1をバイパス32側に切換制御する。
一方、ステップS14(開閉弁Vnが全閉ではない:ステップS12がNO)では、バーナ25は作動しており、その燃焼排ガスで太陽熱回路30を流れる熱媒を昇温不可能とは断定出来ないと判断する。そして、排気ガス熱交換器35をバイパス側に、三方弁V1を直ちに切り換えることはせず、その直前の制御サイクルにおける三方弁V1の切換制御を維持する。
ステップS13或いはステップS14を実行した後、ステップS11に戻る。
図3の第2実施形態では、バーナ25の燃焼排ガスが排気ガス熱交換器35をバイパスする構成を有してはいない。バーナ25への燃料供給が遮断された場合には、バーナ25の燃焼排ガスは発生しないので、排気ガス熱交換器35をバイパスする必要がないことによる。この様な状態において、太陽熱回路30を流れる熱媒が排気ガス熱交換器35を流れたとしても、バーナ25の燃焼排ガスが存在しないので、熱媒の熱がバーナ25の燃焼排ガスに逆流してしまうことも無い。
図3、図4の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1、図2の第1実施形態と同様である。
次に、図5、図6を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。
図5において、第3実施形態に係る空調システムは、全体を符号103で示されている。そして、図5の空調システム103は、熱媒温度Tが所定値(しきい値)以上の場合、熱媒および/又は吸収冷凍機の排気ガスを排気ガス熱交換器35に対してバイパスさせるように構成されている。
図5の空調システム103は、図1の空調システム100に比較して、排気ガス温度センサSt2が省略されている。
図6を参照して、第3実施形態における制御を説明する。
図6のステップS31では、熱媒温度センサSt1によって、太陽熱集熱パネル8の出口側における熱媒温度Tを計測する。次のステップS22では、計測された熱媒温度Tがしきい値以上の高温であるか否かを判断する。
熱媒の温度Tがしきい値以上の高温である場合は(ステップS22がYES)ステップS23に進み、熱媒の温度Tがしきい値よりも低温である場合は(ステップS22がNO)ステップS24に進む。
ステップS23(熱媒の温度Tがしきい値以上の高温:ステップS22がYES)では、太陽熱回路30を流れる熱媒は必要な程度まで昇温しており、高温再生器2のバーナ25の燃焼排ガスで当該熱媒を加熱する必要はないと判断する。そして、三方弁V1を切換制御して、熱媒ライン31を流過する熱媒を排気ガス熱交換器35をバイパスさせる。それと共に/或いは、三方弁V3を切換制御して、バーナ25の燃焼排ガスが排気ガス熱交換器35をバイパスする様に、排ガスバイパスラインLkbに流す。
一方、ステップS24(熱媒の温度Tがしきい値よりも低温:ステップS22がNO)では、太陽熱回路30を流れる熱媒を昇温する必要があると判断して、三方弁V1を切換制御して、熱媒ライン31を流過する熱媒が排気ガス熱交換器35を流れる様にする。それと共に、三方弁V3を切換制御して、バーナ25の燃焼排ガスが、排気ガス熱交換器35を通過するようにせしめる。
ステップS23、ステップS24を実行した後は、ステップS21まで戻り、ステップS21以降を繰り返す。
なお、熱媒温度Tのしきい値は、空調システム103の起動時に、熱媒が保有する熱量を吸収冷凍機20側に投入可能となる様な温度が設定される。
図5、図6の第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図4の各実施形態と同様である。
次に、図7、図8を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。
図7において、第4実施形態に係る空調システムは、全体を符号104で示している。空調システム104では、吸収冷凍機20の高温再生器2におけるバーナ25に連通する空気供給ラインLnaに、ブロワ(空燃比調節機構)15を回想している。ブロワ15は、バーナ25に空気を供給し、以って、バーナ25へ供給される燃料と空気との比率を調節している。そして、熱媒および/又は排気ガスが排気ガス熱交換器35をバイパスしたか否かにより、ブロワ15の回転数を制御している。
図7の空調システム104では、空気供給ラインLnaに空燃比調節機構であるブロワ15を介装しており、制御信号ラインSoを介してブロワ15とコントロールユニット10とを接続している。そして図7の空調システム104では、温度センサSt1、St2(図1)を省略している。
図8を参照して、第4実施形態における制御を説明する。
図8のステップS31では、コントロールユニット10は、三方弁V1及び/又は三方弁V3の各ポートの接続(連通)状態をチェックする。そして、三方弁V1が排気ガス熱交換器35をバイパスする側に切換制御されているか否か、及び/又は、三方弁V3が排気ガス熱交換器35をバイパスする側に切換制御されているか否かを判断する(ステップS32)。
三方弁V1及び/又は三方弁V3が排気ガス熱交換器35をバイパスする側に切換制御されていれば(ステップS32がYES)ブロワ15の回転数を減少し(ステップS33)、三方弁V1及び/又は三方弁V3の接続(連通)状態が排気ガス熱交換器35側に連通していれば(ステップS32がNO)ブロワ15の回転数を増加する(ステップS34)。
ステップS33或いはステップS34を実行した後は、ステップS31に戻る。
バーナ25の燃焼排ガスが排気ガス熱交換器35で熱媒と熱交換した場合には、燃焼排ガスが排気ガス熱交換器35をバイパスした場合に比較して、排気ガス熱交換器35における圧力損失と、排気ガス温度の降下によるドラフト低下とにより、排気ガスが流れ難くなる。
これに対して第4実施形態では、熱媒及び/又は燃焼排ガスが排気ガス熱交換器35を流れる場合に、ブロワ15の回転数を増加している。ブロワ15の回転数を増加することにより排気ガスラインLk内で排気ガスを流れ易くして、熱媒及び/又は燃焼排ガスが排気ガス熱交換器35を流れる場合においても、排気ガス流量が確保され、空燃比を一定に保つことが可能となる。換言すれば、ブロワ15の回転数を増加することにより、排気ガスにおける空気流量を維持することが出来るのである。
図7、図8の第4実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図6の各実施形態と同様である。
次に、図9、図10を参照して、本発明の第5実施形態を説明する。
図9において、第5実施形態に係る空調システムは、全体を符号105で示されている。空調システム105は、吸収冷凍機20の高温再生器2におけるバーナ25に連通する空気供給ラインLnaにダンパ(空燃比調節機構)17を介装しており、ダンパ17は、高温再生器2のバーナ25に供給する燃料と空気との比率を調節している。そして、空調システム105では、太陽熱回路30を循環する熱媒及び/又はバーナ25の燃焼排ガスが排気ガス熱交換器35をバイパスしたか否かにより、ダンパ17の開度(ダンパ開度)を制御している。
図9において、空調システム105では、空気供給ラインLnaに空燃比調節機構であるダンパ17を介装しており、制御信号ラインSoでダンパ17とコントロールユニット10とを接続している。
空調システム100(図1)とは異なり、図9の空調システム105では、温度センサSt1、St2を省略している。
図10を参照して、第5実施形態における制御を説明する。
図10のステップS41では、コントロールユニット10は、三方弁V1及び/又は三方弁V3の各ポートの接続(連通)状態をチェックする。そして、三方弁V1が排気ガス熱交換器35をバイパスする側に切換制御されているか否か、及び/又は、三方弁V3が排気ガス熱交換器35をバイパスする側に切換制御されているか否かを判断する(ステップS42)。
三方弁V1及び/又は三方弁V3が排気ガス熱交換器35をバイパスする側に切換制御されていれば(ステップS42がYES)、ダンパ17の開度を減少させる(ステップS43)。
一方、三方弁V1及び/又は三方弁V3が、熱媒及び/又はバーナ25の燃焼排ガスを排気ガス熱交換器35に流す側に切換制御されていれば(ステップS42がNO)、ダンパ17の開度を増加する(ステップS44)。
ステップS43或いはステップS44を実行した後、ステップS41に戻り、再びステップS41以降を繰り返す。
図9、図10の第5実施形態において、高温再生器2のバーナ25に供給される空気量を増加し、減少する機構は、ダンパに限定されるものではない。例えば、高温再生器2のバーナ25に空気を供給するラインの断面積を変化させる構成(可変絞り機構等)や、各種の流量調整機構(流量調整弁等)が、ダンパに代えて設けることが可能である。
第5実施形態によれば、第4実施形態と同様に、排気ガス熱交換器35における圧力損失と、排気ガス温度の降下によるドラフト低下とにより、排気ガスが流れ難くなった場合に、ダンパ17の開度を増加して、排気ガスを流れ易くしている。これにより、熱媒及び/又は燃焼排ガスが排気ガス熱交換器35を流れる場合においても、排気ガス流量が確保され、空燃比を一定に保つことが可能となる。
図9、図10の第5実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図7、図8の第4実施形態と同様である。
次に、図11、図12を参照して、本発明の第6実施形態を説明する。
図11、図12の第6実施形態は、図1〜図10の第1実施形態〜第5実施形態を組み合わせて構成されている。
図11において、第6実施形態に係る空調システムは、全体が符号106で示されている。
次に、主として図12を参照して、第6実施形態における制御を説明する。
図12のステップS51において、熱媒温度センサSt1により熱媒温度Tを計測し、排気ガス温度センサSt2により排気ガス温度TEを計測し、燃料供給ラインLnに介装した開閉弁Vnの開度をチェックする。
次のステップS52では、熱媒温度Tが排気ガス温度TE以下であるか否かを判断する。熱媒温度Tが排気ガス温度TE以下であれば(T≦TE:ステップS52がYES)、ステップS53に進む。一方、熱媒温度Tが排気ガス温度TEよりも高温であれば(T>TE:ステップS52がNO)、ステップS57まで進む。
ステップS53(T≦TE:ステップS52がYES)では、燃料供給ラインLnの開閉弁Vnが全閉でないか否かを判断する。燃料供給ラインLnの開閉弁Vnが全閉でなければ(Vn≠0:ステップS53がYES)、ステップS54に進む。一方、燃料供給ラインLnの開閉弁Vnが全閉であれば(Vn=0:ステップS53がNO)、ステップS57まで進む。
ステップS54(Vn≠0:ステップS53がYES)では、コントロールユニット10は、熱媒温度Tがしきい値よりも低温であるか否かを判断する。熱媒温度Tがしきい値よりも低温であれば(T<しきい値:ステップS54がYES)、ステップS55に進む。一方、熱媒温度がしきい値以上の高温であれば(T≧しきい値:ステップS53がNO)、ステップS57まで進む。
ステップS55(T<しきい値:ステップS54がYES)では、三方弁V1及び/または三方弁V3を排気ガス熱交換器35側に連通させる。そして、ステップS56で、ブロワ15の回転数を上昇し、ダンパ17の開度を増加する。
一方、T>TE(ステップS52がNO)であるか、Vn≠0(ステップS53がYES)であるか、T≧しきい値(ステップS53がNO)である場合には、ステップS57において、三方弁V1及び/または三方弁V3をバイパス側に連通させる。そして、ステップS58で、ブロワ15の回転数を減少し、及び/又は、ダンパ17の開度を減少する。
ステップS56、ステップS58を実行した後、ステップS51に戻り、再びステップS51以降を繰り返す。
明確には図示はされていないが、図1〜図12の第1実施形態〜第6実施形態は、任意に組み合わせることが可能である。
図1〜図12の第1実施形態〜第6実施形態では、太陽熱回路30が吸収冷凍機20と熱的に連通する態様として、吸収冷凍機20の希溶液ラインLaに太陽熱投入熱交換器9を介装して、太陽熱投入熱交換器9で太陽熱回路30を流れる熱媒体と吸収冷凍機20を循環する吸収溶液(希溶液)とで熱交換を行なっている。
しかし、太陽熱回路30が吸収冷凍機20と熱的に連通する態様としては、太陽熱熱交換器9によるものに限定されない。
例えば、図13の第7実施形態で示すように、太陽熱再生器WE9を設け、太陽熱回路30を流れる熱媒体が保有する熱量により、太陽熱再生器WE9内の吸収溶液を加熱して、冷媒蒸気(気相冷媒)を再生しても良い。図13では、太陽熱再生器WE9は、吸収冷凍機20において、希溶液ラインLaの低温溶液熱交換器7と高温溶液熱交換器6との間の領域における分岐点WBから分岐した希溶液ラインLabに連通している。
太陽熱再生器WE9で再生した気相冷媒は、冷媒ラインLWを経由して凝縮器4に流入する。また、太陽熱再生器WE9で気相冷媒を再生した後の吸収溶液(濃溶液)は、濃溶液ラインLcbを流れ、低温再生器3と低温溶液熱交換器7との間の領域における合流点WGで濃溶液ラインLcと合流する。
なお、太陽熱再生器WE9を介装する位置については、吸収冷凍機20における溶液サイクル(例えばシリーズフロー、パラレルフロー、リバースフロー)や太陽熱回路30の熱媒温度等の諸条件により、適宜、設定されるべきであり、図13で示す位置には限定されない。
図13の第7実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図12の各実施形態と同様である。
また、図14の第8実施形態で示すように、太陽熱投入熱交換器9と太陽熱再生器WE9とを設けることも出来る。図14では、太陽熱投入熱交換器9は、吸収冷凍機20の希溶液ラインLaの低温溶液熱交換器7と高温溶液熱交換器6との間の領域に介装されている。そして太陽熱再生器WE9は希溶液ラインLabに連通しており、希溶液ラインLabは、太陽熱投入熱交換器9と高温溶液熱交換器6との間の領域における分岐点WBで、希溶液ラインLaから分岐している。そして太陽熱回路30の熱媒ライン31における分岐点B3から分岐しているバイパスライン33は、太陽熱再生器WE9を経由して、太陽熱投入熱交換器9を経由してから、三方弁V2で熱媒ライン31と合流している。
ここで、太陽熱投入熱交換器9と太陽熱再生器WE9の位置は、図14で示す構成に限定されるものではなく、吸収冷凍機20における溶液サイクル(例えばシリーズフロー、パラレルフロー、リバースフロー)や太陽熱回路30の熱媒温度等の諸条件により、適宜、設定される。
図14の第8実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図13の各実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
例えば、図1〜図14の第1実施形態〜第8実施形態を任意に組み合わせた技術も、本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の第1実施形態のブロック図。 第1実施形態における制御を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態のブロック図。 第2実施形態における制御を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態のブロック図。 第3実施形態における制御を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態のブロック図。 第4実施形態における制御を示すフローチャート。 本発明の第5実施形態のブロック図。 第5実施形態における制御を示すフローチャート。 本発明の第6実施形態のブロック図。 第6実施形態における制御を示すフローチャート。 本発明の第7実施形態のブロック図。 本発明の第8実施形態のブロック図。
符号の説明
1・・・吸収器
2・・・高温再生器
3・・・低温再生器
4・・・凝縮器
5・・・蒸発器
6・・・吸収冷凍機側の第1の熱交換器
7・・・吸収冷凍機側の第2の熱交換器
8・・・太陽熱集熱パネル
9・・・第1の熱交換器/太陽熱熱交換器
10・・・制御手段/コントロールユニット
20・・・吸収冷凍機
25・・・バーナ
30・・・太陽熱回路
31・・・熱媒ライン
32・・・第1のバイパスライン/熱媒バイパスライン
33・・・第3のバイパスライン/太陽熱熱交換器用バイパスライン
35・・・第2の熱交換器/排ガス熱交換器
100・・・空調システム
La・・・吸収溶液ライン/希溶液ライン
Lb・・・吸収溶液の第1の戻りライン
Lc・・・吸収溶液の第2の戻りライン
Li・・・冷水ライン
Lkb・・・第2のバイパスライン/排ガスバイパスライン
Lw・・・冷却水ライン
Pa・・・吸収溶液ポンプ
Pw・・・冷却水ポンプ
St1・・・第1の計測手段/熱媒温度センサ
St2・・・第2の計測手段/排気ガス温度センサ

Claims (7)

  1. 吸収冷凍機(20)と、太陽熱集熱装置(8)と、太陽熱集熱装置を介装しており且つ吸収冷凍機(20)と熱的に連通している太陽熱回路(30)と、吸収冷凍機(20)の再生器(2)の燃焼装置(25)の燃焼排ガスを吸収冷凍機外部へ排出する排気ガスライン(Lk)と、該排気ガスライン(Lk)内を流過する再生器(2)の燃焼装置(25)の燃焼排ガスが保有する熱量を太陽熱回路(30)内を循環する熱媒に投入する第2の熱交換器(35)とを備え、太陽熱回路(30)において第2の熱交換器(35)は第1の熱交換器(9)よりも太陽熱集熱装置(8)側に介装されていることを特徴とする空調システム。
  2. 太陽熱回路(30)には、第2の熱交換器(35)をバイパスする第1のバイパスライン(32)と、熱媒の流れを第2の熱交換器(35)側と第1のバイパスライン(32)側の何れかに切り換える切換装置(V1)とを介装しており、該切換装置(V1)を切換制御する制御装置(10)を備えている請求項1の空調システム。
  3. 排気ガスライン(Lk)には、第2の熱交換器(35)をバイパスする第2のバイパスライン(Lkb)と、燃焼装置(25)の燃焼排ガスの流れを第2の熱交換器(35)側と第2のバイパスライン(Lkb)側の何れかに切り換える切換装置(V3)とを介装しており、該切換装置(V3)を切換制御する制御装置(10)を備えている請求項1の空調システム。
  4. 熱媒の温度(T)を計測する第1の計測手段(St1)と、燃焼装置(25)の燃焼排ガスの温度(T)を計測する第2の計測手段(St2)とを備え、前記制御装置(10)は、前記切換装置(V1、V3)を切換制御して、熱媒の温度(T)が燃焼排ガスの温度(T)よりも高い場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(35)をバイパスし、熱媒の温度(T)が燃焼排ガスの温度(T)以下の場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(35)を流れる様にせしめる機能を有している請求項2、請求項3の何れかの空調システム。
  5. 吸収冷凍機(20)の再生器(2)の燃焼装置(25)に燃料を供給する燃料供給配管(Ln)には開閉弁(Vn)が介装されており、前記制御装置(10)は、前記切換装置(V1、V3)を切換制御して、開閉弁(Vn)が閉鎖されている場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(35)をバイパスし、開閉弁(Vn)が開いている場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(35)を流れる様にせしめる機能を有している請求項2〜請求項4の何れか1項の空調システム。
  6. 熱媒の温度(T)を計測する第1の計測手段(St1)を備え、前記制御装置(10)は、前記切換装置(V1、V3)を切換制御して、熱媒の温度(T)が所定温度以上の場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(35)をバイパスし、熱媒の温度(T)が所定温度よりも低い場合には熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(35)を流れる様にせしめる機能を有している請求項2〜請求項5の何れか1項の空調システム。
  7. 吸収冷凍機(20)の再生器(2)の燃焼装置(25)に供給される燃料と空気との比率を調節する空燃比調節機構(15或いは17)を備え、前記制御装置(10)は、熱媒及び/又は燃焼排ガスが第2の熱交換器(35)をバイパスしたか否かにより空燃比調節機構(15或いは17)を制御する機能を有している請求項2〜請求項6の何れか1項の空調システム。
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