JP2010001505A - 成膜装置および成膜方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】はんだ等の低融点金属を含有する合金膜を、含有金属組成のずれを生じることなく、かつ成膜レートを低下させることなく成膜できる成膜装置および成膜方法を提供する。
【解決手段】減圧雰囲気とした空間内に、低融点金属を含有する合金ターゲットを設けたカソード電極と基板を設けたアノード電極とを対向して配置し、前記基板の一方の面に、前記低融点金属を含有する合金膜をスパッタ法により形成する成膜装置であって、前記カソード電極にDCパルス電圧Ekを印加する電源手段を少なくとも備えたことを特徴とする成膜装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気回路を有する半導体装置等を構成する基板に、はんだ等の低融点金属を含有する合金膜をスパッタ法により形成する成膜装置および成膜方法に関する。
従来、電気回路を有する半導体装置において、錫(Sn)と鉛(Pb)を主成分として銀(Ag)を含有した合金(Ag−Sn−Pb合金)のはんだ層を形成する場合には、真空蒸着装置が使用されていた(例えば特許文献1,2参照)。
例えば、基板の厚み方向にも通電路(電気回路)を有するパワーデバイスでは、基板の裏面に裏面電極を設ける。この裏面電極は、例えば、Si基板裏面上に、第1導電膜としてAl膜、第2導電膜としてTi膜、第3導電膜としてNi膜、第4導電膜としてAu膜またはAg膜を形成し、この第4導電膜上に、はんだ層としてAg−Sn−Pb合金膜を形成する。
上記裏面電極の形成では、マグネトロンスパッタ装置において第1〜第4導電膜を積層形成した基板を、一度大気中に取り出し、真空蒸着装置に移載して、はんだ層を形成する。なお、第4導電膜(Au膜またはAg膜)は、スパッタ装置から真空蒸着装置に基板を移送する際の大気による酸化を防止する酸化防止膜して設けられる。
[はんだ層の成膜に真空蒸着を使用する理由]
このような従来技術において、はんだ層を真空蒸着装置によって形成していたのは、以下の理由による。まず、Ag−Sn−Pb合金のはんだ層のように、Pb等の低融点金属を含有する合金を、DCスパッタ装置によって形成しようとすると、基板温度の上昇に起因して蒸気圧の高い低融点金属が蒸発してしまう。はんだ層およびその成膜に使用するターゲットは、SnおよびPbを主成分とするが、Pbが低融点金属であるために、基板にスパッタされたPbの遊離の度合がSnのそれよりも高い。このため、低融点金属のスパッタレートがその他の金属のそれよりも低くなり、合金ターゲットの含有金属組成(ターゲット組成)と成膜された合金膜の含有金属組成(膜組成)との間に組成ずれが発生する。なお、このような組成比のずれは、真空蒸着装置では生じない。
さらに、はんだ層は一般に厚く(例えば10μm以上)形成されるため、はんだ層の成膜には、成膜レートの高い成膜法を使用する必要がある。しかし、このような厚い膜をDCスパッタ装置で形成しようとすると、基板の温度上昇を生じ、基板にスパッタリングされたPbやSnが遊離してしまうため、成膜レートが低下する。このようなレートの低下は、真空蒸着では生じない。なお、RFスパッタ装置で形成する場合には、はんだ層の成膜レートは、一般に真空蒸着装置のそれよりも低い。
DCスパッタ装置において、静電チャックを使用して基板を冷却すれば、成膜レートを改善することはできるが、PbのスパッタレートがSnのそれよりも低いことに起因するはんだ層の組成比のずれを改善することはできない。
特許第2910783号公報 特開平7−51886号公報
上記従来の技術では、電極の積層構造を形成するにあたり、スパッタ装置から真空蒸着装置に基板を移動しなければならないため、本来不要である、酸化防止膜としての第4の導電膜を形成している。この酸化防止膜の材料には、AuまたはAgを使用するため、最近の貴金属値段の高騰によってコストが大変かかっていた。また、はんだ層を真空蒸着法によって成膜するため、人が専用のホルダーに1枚ずつセットする。このとき、近年では薄ウエハー化が進んでいるため、ハンドリングのミスによって基板の破損の問題が起きていた。
このため、はんだ層のような低融点金属を含有する合金膜についても、第1導電膜〜第3導電膜と同様に、スパッタ装置によって組成ずれを生じることなく、高い成膜レートで成膜できるようにすることが望まれる。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、はんだ等の低融点金属を含有する合金膜を、含有金属組成のずれを生じることなく、かつ成膜レートを低下させることなく成膜できる成膜装置および成膜方法を提供することを目的とするものである。
本発明の成膜装置は、減圧雰囲気とした空間内に、低融点金属を含有する合金ターゲットを設けたカソード電極と基板を設けたアノード電極とを対向して配置し、前記基板の一方の面に、前記低融点金属を含有する合金膜をスパッタ法により形成する成膜装置であって、前記カソード電極にDCパルス電圧を印加する電源手段を少なくとも備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の成膜方法は、減圧雰囲気とした空間内に、銀(Ag)と錫(Sn)と鉛(Pb)とを含有する合金ターゲットを設けたカソード電極と基板を設けたアノード電極とを対向して配置し、前記基板の一方の面に、AgとSnとPbとを含有する合金膜をスパッタ法により形成する成膜装置を用いた成膜方法であって、前記カソード電極にDCパルス電圧を印加することを特徴とするものである。
本発明によれば、カソード電極にDCパルス電圧を印加するDCパルススパッタによって、低融点金属を含有する合金膜を成膜することにより、含有金属組成のずれを生じることなく、かつ成膜レートを低下させることなく低融点金属を含有する合金膜を成膜することができるという効果がある。これにより、1つの成膜装置内において、基板を大気に一度も暴露させることなく、例えば、第1導電膜、第2導電膜、第3導電膜、はんだ層を積層形成することが可能となるので、従来酸化防止膜として設けていた第4導電膜を設ける必要がなくなり、第4導電膜として使用していた貴金属(AuまたはAg)のコストを低減できるとともに、第4導電膜を成膜する際の手間や基板の破損などを低減できる。
以下、本発明を、図面を参照して詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1のスパッタ装置によって裏面電極を形成した半導体装置の模式断面図である。図1において、半導体装置10は、基板11と、電気回路12と、第1導電膜13と、第2導電膜14と、第3導電膜15と、はんだ層16とを備えている。この半導体10において、第1導電膜13と、第2導電膜14と、第3導電膜15と、はんだ層16とは、裏面電極17を構成している。
図1の半導体装置10は、基板11の一方の面(表面)および基板11の内部に電気回路12を有しており、基板11の他方の面(裏面、被製膜面)に裏面電極17を有している。この裏面電極17は、第1導電膜13、第2導電膜14、第3導電膜15、およびはんだ層16を、この順に基板11の裏面に積層形成したものである。このように、基板裏面に電極を設ける構成の半導体装置には、例えばパワーデバイスがある。
基板11は、例えばシリコン(Si)基板である。第1導電膜13は、例えば、アルミ(Al)膜、またはSiを含有するAl膜(Si−Al膜)であり、基板裏面のp型Siの拡散層として機能する。第2導電膜14は、例えばチタン(Ti)膜であり、第3導電膜金属の拡散を防止するバリア層として機能する。第3導電膜15は、例えば、ニッケル(Ni)膜、またはバナジウム(V)を含有するNi膜(V−Ni膜)であり、はんだ層16との密着性を向上させる膜として機能する。はんだ層16は、錫(Sn)および鉛(Pb)を主成分として銀(Ag)を含有する合金ターゲット(Ag−Sn−Pb合金ターゲット)を使用して成膜されたものである。
図2は本発明の実施の形態1のスパッタ装置の構成を示す模式平面図であり、半導体装置10に裏面電極17を積層形成するためのものである。図2において、スパッタ装置100は、基板(ウエハー)の搬送室T0と、それぞれスパッタ処理をする4つのスパッタ室S0,S1,S2,S3と、ロードロック室L/ULと、基板の移載機T1とを備えている。ここで、スパッタ室S3は、はんだ層16を形成するスパッタ室である。このスパッタ装置100は、例えばマグネトロンスパッタ装置である。
図2のスパッタ装置100において、搬送室T0は、ハンドラH0を有している。ハンドラH0は、基板を保持したまま移動し、スパッタ室間あるいはスパッタ室とロードロック室L/ULの間で、基板を搬送する。また、移載機T1は、ハンドラH1と、基板(ウエハー)のカセットC1,C2とを有している。ハンドラH1は、基板を保持したまま移動し、カセットにセットされた基板をロードロック室L/ULに搬入し、スパッタ処理された基板をロードロック室L/ULから搬出してカセットに戻す。
なお、スパッタ装置100では、搬送室T0とスパッタ室S0,S1,S2,S3の間、搬送室T0とロードロック室L/ULの間、およびロードロック室L/ULと移載機T1の間に、それぞれバルブ機構が設けられており、室間の真空度・雰囲気を遮断できる構成となっている。
[スパッタ装置100においてのDCパルススパッタおよび静電チャックによるはんだ層の形成]
このようなスパッタ装置100において、スパッタ室S3では、電極に、DC電圧(直流電圧)ではなく、DCパルス電圧を印加するDCパルススパッタによって、はんだ層16を基板11の上に形成する。また、スパッタ室S3では、基板11をセットする静電チャックに温度制御部が設けられており、この静電チャックによって、基板11の温度上昇を抑えつつ、はんだ層16を形成する。静電チャックに設けられた温度制御部は、基板11の温度を調整制御可能であり、スパッタ処理時には基板11を冷却して所定の温度に保持する。
[DCスパッタ電源ユニット]
図3はスパッタ室S3内に配置されている電極にDCパルス電圧を印加するDCパルス電源ユニットの構成を示す模式ブロック図である。図3において、DCパルス電源ユニット50は、DC電源51と、OFFパルス電源52と、印加電圧生成部53と、制御部54とを備えている。なお、DCパルス電源ユニット50は、DC電源ユニットとしても使用可能であるため、他のスパッタ室S0,S1,S2内の電極に電圧を印加する電源ユニットして使用することもできる。
このDCパルス電源ユニット50の出力電圧は、スパッタ室S3内のカソード電極60に印加される。また、スパッタ室S3内のアノード電極70は接地されている。従って、アノード電極70の電位Eaは基準電位(0電位)であり、カソード電極60の電位EkはDCパルス電源ユニット50の出力電位である。
[DCパルス]
図4はDCパルス電源ユニット50の出力電圧波形を説明するタイムチャートであり、(a)はDCパルススパッタ時に電極に印加するDCパルス電圧、(b)はDCスパッタ時に電極に印加するDC電圧である。
図4(a)に示すように、DCパルス電源ユニット50によって生成されるDCパルスの周期はt0であり、この周期t0の内、期間t1がDCパルスのOFF期間であり、残りの期間t2がDCパルスのON期間である。ON期間t2ではカソード電位Ekは負の電位Ek1であるが、OFF期間t1ではカソード電位Ekは正または0のOFFパルス電位Ek0(図4(a)では電位Ek0は正電位)である。一方、図4(b)に示すように、DCパルス電源ユニット50をDC電源として機能させた場合には、カソード電位Ekは負の固定電位Ek2となる。
図3のDCパルス電源ユニット50の動作について説明する。DC電源51は、制御部54から送信される波高値制御信号に従って、負電位Ek1を生成し、OFFパルス電源52は、制御部54から送信される波高値制御信号に従って、OFFパルス電位(正電位または0電位)Ek0を生成し、これらの電位Ek1,Ek0をそれぞれ印加電圧生成部53に出力する。なお、電位Ek1,Ek0の値は、上記波高値制御信号によって可変設定可能である。
印加電圧生成部53は、制御部54から送信される切換制御信号に従って、ON期間t2では電位Ek1を、OFF期間t1では電位Ek0を、切り換えて出力する。これにより、カソード電極60には、DCパルスEk(図4(a)参照)が印加される。なお、DCパルスEkのOFFデューティー比t1/t0は、上記切換制御信号によって、例えば0%〜50%の間で可変設定可能である。図4(a)ではOFFデューティー比t1/t0を20%に設定しているが、このOFFデューティー比t1/t0は10%〜30%の範囲内に設定することが望ましい。また、DCパルスEkの周波数(1/t0)も、上記切換制御信号によって、例えば50Hz〜250Hzの間で可変設定可能である
一方、DCパルス電源ユニット50をDC電源として使用するときは、印加電圧生成部53は、DC電源51で生成された電位Ek2(図4(b)参照)のみを継続して、カソード印加電位Ekとして出力する。
[スパッタ装置100においての裏面電極17の形成手順]
(基板の搬入)
まず、電気回路12を有するSi基板(ウエハー)11を移載機T1内のカセットC1にセットする。そして、ロードロック室L/ULをベントして、移載機T1との間のバルブ機構を開いたあと、上記カセットC1にセットした基板11をハンドラH1によってカセットC1からロードロック室L/UL内に移送する。
次に、ロードロック室L/ULと移載機T1の間のバルブ機構を閉じ、ロードロック室L/ULを10e−3Paまで真空排気する。そして、ロードロック室L/ULと搬送室T0の間のバルブ機構を開き、搬送室T0内のハンドラH0によって基板11を搬送室T0内に搬入し、ロードロック室L/ULとの間のバルブ機構を閉じる。
(第1導電膜13の成膜、スパッタ室S0)
次に、搬送室T0とスパッタ室S0との間のバルブ機構を開き、ハンドラH0によって基板11を搬送室T0からスパッタ室S0内に搬送する。そして、スパッタ室S0において、第1導電膜13となるAl膜もしくはSi−Al膜を成膜する。スパッタ室S0の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、アルゴン(Ar)流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、AlターゲットまたはSi−Al合金ターゲットを使用して、DCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚200nm〜1μmのAl膜またはSi−Al膜を形成する。そして、成膜終了後、搬送室T0との間のバルブ機構を開き、裏面(被成膜面)に第1導電膜13を成膜したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S0より搬送室T0に戻し、スパッタ室S0との間のバルブ機構を閉じる。
(第2導電膜14の成膜、スパッタ室S1)
次に、搬送室T0とスパッタ室S1との間のバルブ機構を開き、ハンドラH0によってSi基板11を搬送室T0からスパッタ室S1内に搬送する。そして、スパッタ室S1において、第2導電膜14となるTi膜を成膜する。スパッタ室S1の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、Tiターゲットを使用して、DCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚20nm〜200nmのTi膜を成膜する。そして、成膜終了後、搬送室T0との間のバルブ機構を開き、裏面(被成膜面)に第1導電膜13および第2導電膜14を積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S1より搬送室T0に戻し、スパッタ室S1との間のバルブ機構を閉じる。
(第3導電膜15の成膜、スパッタ室S2)
次に、搬送室T0とスパッタ室S2との間のバルブ機構を開き、ハンドラH0によってSi基板11を搬送室T0からスパッタ室S2内に搬送する。そして、スパッタ室S2において、第3導電膜15となるNi膜もしくはV−Ni膜を成膜する。スパッタ室S2の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、NiターゲットまたはV−Ni合金ターゲットを使用して、DCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚200nm〜800nmのNi膜もしくはV−Ni膜を形成する。そして、成膜終了後、搬送室T0との間のバルブ機構を開き、裏面(被成膜面)に第1導電膜13と第2導電膜14と第3導電膜15とを積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S2より搬送室T0に戻し、スパッタ室S2との間のバルブ機構を閉じる。
(はんだ層16の成膜、スパッタ室S3)
次に、搬送室T0とスパッタ室S3との間のバルブ機構を開き、ハンドラH0によってSi基板11を搬送室T0からスパッタ室S3内に搬送する。そして、スパッタ室S3において、SnおよびPbを主成分としてAgを含有するはんだ層16を成膜する。スパッタ室S3の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、Ag−Sn−Pb合金のはんだターゲット(Ag−Sn−Pb合金ターゲット)を使用して、DCパルススパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚10μm〜15μmのはんだ層を成膜する。そして、成膜終了後、搬送室T0との間のバルブ機構を開き、裏面(被成膜面)に第1導電膜13と第2導電膜14と第3導電膜15とはんだ層16とを積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S3より搬送室T0に戻し、スパッタ室S3との間のバルブ機構を閉じる。以上で、半導体装置10の裏面電極17(図1参照)のスパッタ成膜を終了する。
上記はんだ層16を成膜するDCパルススパッタでは、DCパルスのOFFデューティーt1/t0(図4参照)は20%に設定し、DCパルスの周波数1/t0は250kHzに設定した。また、静電チャックの温度制御部によってSi基板11を冷却することにより、Si基板11の温度を150℃以下に保持しつつ、はんだ層を成膜した。Ag−Sn−Pb合金ターゲットには、主成分となるSnとPbのwt%比率がSn:Pb=60:40であり、これにAgが3w%添加された合金ターゲット(Sn−Pb(60:40)−Ag(97:3)wt%ターゲット)を使用した。Ag−Sn−Pb合金ターゲットは、スパッタ室S3内のカソード電極60(図3参照)のアノード電極70側の面の上に設けられる。また、Si基板11は、アノード電極70(図3参照)のカソード電極60側の面の上に、被成膜面である裏面をカソード電極60側に向けて設けられる。
(成膜された基板の搬出)
その後、ロードロック室L/ULとの間のバルブ機構を開き、ハンドラH0によって、裏面電極17を形成したSi基板11を搬送室T0から搬出し、搬送室T0とロードロック室L/ULの間のバルブ機構を閉じる。そして、ロードロック室L/ULをベントして、移載機T1との間のバルブ機構を開いたあと、移載機T1のハンドラH1によって、ロードロック室L/UL内の上記Si基板11を、カセットC2に戻す。
[はんだ層の特性]
図5はAg−Sn−Pb合金ターゲットを使用して実施の形態1のスパッタ装置100によって成膜したはんだ層(静電チャックの温度制御部で基板を冷却しつつDCパルススパッタで成膜したはんだ層)の膜厚方向の金属組成分を示す図である。また、図6はAg−Sn−Pb合金ターゲットを使用して実施の形態1のスパッタ装置100によって成膜したはんだ層(静電チャックの温度制御部で基板を冷却しつつDCパルススパッタで成膜したはんだ層)の断面SEM写真である。この図6のSEM写真は、下層の第3導電膜15表面から3μm程度の膜厚位置でのはんだ層16の写真である。また、図6のSEM写真の倍率は5000倍である。従って、はんだ層16の粒径のサイズは1μm程度である。
図5および図6において、はんだ層となるAg−Sn−Pb合金ターゲットには、Sn−Pb(60:40)−Ag(97:3)wt%ターゲットを使用した。また、DCパルスのOFFデューティーt1/t0(図4参照)は20%に設定し、DCパルスの周波数1/t0は250kHzに設定し、DCパルスパワー(ON期間t2のパワー)は350Wに設定した。また、Ar流量は、20sccmに設定した。
また、図7はSn−Pb−Ag合金ターゲットを使用してはんだ層を実施の形態1のDCパルススパッタおよび従来のDCスパッタで形成した場合のはんだ層の金属組成の比較を示す図であり、(a)はDCパルススパッタ成膜の場合、(b)はDCスパッタ成膜の場合である。この図7の金属組成は、下層の第3導電膜15表面から10μm程度の膜厚位置でのはんだ層の組成である。
図7(a)のDCパルススパッタ成膜の成膜条件は、静電チャック使用のマグネトロンスパッタ、Sn−Pb(60:40)−Ag(97:3)wt%ターゲット使用、Ar流量:20sccm、DCパルスOFFデューティーt1/t0:20%、DCパルス周波数1/t0:250kHz、DCパルスパワー(ON期間t2のパワー):350Wである。また、図7(b)のDCスパッタ成膜の成膜条件は、静電チャック使用のマグネトロンスパッタ、Sn−Pb(60:40)−Ag(97:3)wt%ターゲット使用、Ar流量:20sccm、DCパワー:300Wである。つまり、成膜条件の違いは、電源(DCパルス電源であるか、定常的なDC電源であるか、および電源パワー)のみである。
(金属組成)
まず、図7(a)と(b)を比較する。Snを58.2wt%、Pbを38.8wt%含有するSn−Pb−Ag合金ターゲットについて、従来のDCスパッタによるはんだ層では、Snを81.8wt%含有しているのに、Pbは15.0wt%しか含有していない。従って、静電チャックの温度制御部によって基板を冷却しても、低融点金属であるPbのスパッタレートの低下は著しい(図7(b)参照)。
これに対し、DCパルススパッタによるはんだ層では、Snを66.7wt%、Pbを32.1wt%それぞれ含有している。従って、上記Sn−Pb−Ag合金ターゲットと比較すれば、低融点金属であるPbの含有率がやや低下しており、PbスパッタレートがSnのそれに比較してやや低下している(図7(a)参照)。しかしながら、DCパルススパッタによるはんだ層では、低融点金属であるPbの含有率が従来のDCスパッタのおよそ2倍になっており、低融点金属であるPbのスパッタレートの低下を飛躍的に抑えることができている。このように、定常的なDC放電ではなく、DCパルス放電を用いることにより、SnとPbの組成比率をターゲットの組成比率に近くできることが判る。
また、図5に示すように、Snを58.2wt%、Pbを38.8wt%含有するSn−Pb−Ag合金ターゲットについて、DCパルススパッタによるはんだ層では、下地膜(第3導電膜)の表面を基準とした膜厚1μm,5μm,9μmの位置で、ほぼ一定のSn,Pb組成を示しており、Snをおよそ65wt%〜68wt%、Pbを32wt%〜35wt%それぞれ含有している。従って、上記Sn−Pb−Ag合金ターゲットよりも低融点金属であるPbの含有率がやや低下しているが、Pbスパッタレートの膜厚依存性はほとんどないと考えられる。なお、従来のDCスパッタでは、膜厚が厚くなるに従って低融点金属であるPbの組成比率が低下する。このように、定常的なDC放電ではなく、DCパルス放電を用いることにより、SnとPbの組成比率を、膜厚に依存することなく、ターゲットの組成比率に近くできることが判る。
(抵抗)
図6では、DCパルススパッタによって成膜したはんだ層には、Sn,Pb(,Ag)が高密度に空隙なくスパッタリングされている様子が判る。従って、DCパルススパッタによるはんだ層の抵抗値は、真空蒸着によって成膜したはんだ層と同等またはこれよりも低抵抗であると考えられる。
DCパルススパッタによって成膜したはんだ層は、DCスパッタによって成膜した組成のずれたはんだ層よりも、抵抗率を低くすることができる。DCスパッタで成膜した膜厚365nmのはんだ層では、シート抵抗が0.596Ω/□、比抵抗(抵抗率)が22μΩ・cmであった。これに対し、DCパルススパッタで成膜した膜厚393nmのはんだ層では、シート抵抗が0.466Ω/□、比抵抗(抵抗率)が18μΩ・cmであった。
(面内均一性)
スパッタ装置は、一般に、真空蒸着装置よりも大面積の基板に成膜することに適しており、膜厚均一性の高い成膜が可能である。そして、現在主流となっているSiウエハーの口径は8インチであって、大口径である。このため、はんだ層をDCスパッタによって成膜すると、真空蒸着によって成膜した場合よりも、膜厚の面内均一性を高くすることができる。本発明のスパッタ装置100のDCパルススパッタについても、真空蒸着装置よりも膜厚均一性の高いはんだ層を形成できると考えられる。
(密着性)
スパッタ成膜では、一般に、真空蒸着成膜よりも下層の金属膜や基板との密着性が高い膜を形成することが可能である。そして、DCスパッタによって成膜したはんだ層は、真空蒸着によって成膜したはんだ層よりも下地膜との密着性が高い。このため、DCパルススパッタによって成膜したはんだ層でも、真空蒸着で成膜した場合と同等またはそれ以上の密着性が得られると考えられる。
[基板の冷却]
DCスパッタは、一般に、RFスパッタよりもスパッタレートが高いが、基板の温度が上昇すると、基板に付着した金属が遊離し易くなるので、スパッタレートが低下する。そこで、基板を冷却すれば、基板に付着した金属が遊離し難くなるので、スパッタレートの低下を抑えることができる。この実施の形態1のはんだ層のDCパルススパッタでは、DCパルスのOFF期間t1(図4参照)において基板が冷却され、基板の温度上昇を抑えることができるので、スパッタレートの低下を抑えることができ、RFスパッタよりも高いスパッタレートを確保できる。
さらに、この実施の形態1のはんだ層のDCパルススパッタでは、静電チャックの温度制御部によって基板を冷却し、基板温度を150℃以下の所定温度に保持しているので、スパッタレートの低下を効果的に抑えることができる。ここで、基板温度を150℃以下としているのは、一般的なはんだの融点が150℃であり、150℃以上の温度になると、薄膜のはんだが蒸発してしまうためである。
以上のように本発明の実施の形態1によれば、カソード電極にDCパルス電圧を印加するDCパルススパッタによって、低融点金属Pbを含有するはんだ層16を成膜することにより、はんだ層16の含有金属組成のずれを生じることなく、かつ成膜レートを低下させることなく成膜することができるので、1つのスパッタ装置内において、基板11を大気に一度も暴露させることなく、裏面電極17を構成する第1導電膜13、第2導電膜14、第3導電膜15、はんだ層16を積層形成することが可能となるとともに、従来技術においてはんだ層成膜のための基板の大気暴露時の酸化防止膜として必要であった第4導電膜を設ける必要がない。これにより、はんだ層を成膜するために基板をスパッタ装置から取り出して真空蒸着装置にセットする際の手間や基板の破損などを低減できるとともに、第4導電膜の金属材料として使用していた貴金属(AuまたはAg)のコストを低減できる。
実施の形態2
図8は本発明の実施の形態2のスパッタ装置によって裏面電極を形成した半導体装置の模式断面図である。図8において、半導体装置20は、基板11と、電気回路12と、第2導電膜14と、第3導電膜15と、はんだ層16とを備えている。この半導体20において、第2導電膜14と、第3導電膜15と、はんだ層16とは、裏面電極27を構成している。なお、図8において、図1と同様のものには同じ符号を付してある。
半導体装置によっては、裏面電極にp型Si等の拡散層を設ける必要がないものもある。図8の半導体装置20は、上記図1の半導体装置10において、p型Si等の拡散層として機能する第1導電膜13を、裏面電極に設けない構成としたものである。
図9は本発明の実施の形態2のスパッタ装置の構成を示す模式平面図であり、半導体装置20に裏面電極27を積層形成するためのものである。図9において、スパッタ装置100は、基板(ウエハー)の搬送室T0と、それぞれスパッタ処理をする3つのスパッタ室S1,S2,S3と、ロードロック室L/ULと、基板の移載機T1とを備えている。ここで、スパッタ室S3は、はんだ層16を形成するスパッタ室である。このスパッタ装置200は、例えばマグネトロンスパッタ装置である。なお、図9において、図2と同様のものには同じ符号を付してある。
つまり、図9のスパッタ装置200は、上記実施の形態1のスパッタ装置100(図2参照)において、第1導電膜をスパッタ成膜するスパッタ室S0を設けない構成としたものである。
[スパッタ装置200においての裏面電極27の形成手順]
(基板の搬入)
まず、電気回路12を有するSi基板(ウエハー)11を移載機T1内のカセットC1にセットする。そして、ロードロック室L/ULをベントして、移載機T1との間のバルブ機構を開いたあと、上記カセットC1にセットした基板11をハンドラH1によってカセットC1からロードロック室L/UL内に移送する。
次に、ロードロック室L/ULと移載機T1の間のバルブ機構を閉じ、ロードロック室L/ULを10e−3Paまで真空排気する。そして、ロードロック室L/ULと搬送室T0の間のバルブ機構を開き、搬送室T0内のハンドラH0によって基板11を搬送室T0内に搬入し、ロードロック室L/ULとの間のバルブ機構を閉じる。
(第2導電膜14の成膜、スパッタ室S1)
次に、搬送室T0とスパッタ室S1との間のバルブ機構を開き、ハンドラH0によってSi基板11を搬送室T0からスパッタ室S1内に搬送する。そして、スパッタ室S1において、第2導電膜14となるTi膜を成膜する。スパッタ室S1の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、Tiターゲットを使用して、DCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚20nm〜200nmのTi膜を成膜する。そして、成膜終了後、搬送室T0との間のバルブ機構を開き、裏面(被成膜面)に第1導電膜13および第2導電膜14を積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S1より搬送室T0に戻し、スパッタ室S1との間のバルブ機構を閉じる。
(第3導電膜15の成膜、スパッタ室S2)
次に、搬送室T0とスパッタ室S2との間のバルブ機構を開き、ハンドラH0によってSi基板11を搬送室T0からスパッタ室S2内に搬送する。そして、スパッタ室S2において、第3導電膜15となるNi膜もしくはV−Ni膜を成膜する。スパッタ室S2の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、NiターゲットまたはV−Ni合金ターゲットを使用して、DCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚200nm〜800nmのNi膜もしくはV−Ni膜を形成する。そして、成膜終了後、搬送室T0との間のバルブ機構を開き、裏面(被成膜面)に第1導電膜13と第2導電膜14と第3導電膜15とを積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S2より搬送室T0に戻し、スパッタ室S2との間のバルブ機構を閉じる。
(はんだ層16の成膜、スパッタ室S3)
次に、搬送室T0とスパッタ室S3との間のバルブ機構を開き、ハンドラH0によってSi基板11を搬送室T0からスパッタ室S3内に搬送する。そして、スパッタ室S3において、SnおよびPbを主成分としてAgを含有するはんだ層16を成膜する。スパッタ室S3の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、Ag−Sn−Pb合金ターゲットを使用して、DCパルススパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚10μm〜15μmのはんだ層を成膜する。そして、成膜終了後、搬送室T0との間のバルブ機構を開き、裏面(被成膜面)に第1導電膜13と第2導電膜14と第3導電膜15とはんだ層16とを積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S3より搬送室T0に戻し、スパッタ室S3との間のバルブ機構を閉じる。以上で、半導体装置20の裏面電極27(図8参照)のスパッタ成膜を終了する。
上記はんだ層16を成膜するDCパルススパッタでは、DCパルスのOFFデューティーt1/t0(図4参照)は20%に設定し、DCパルスの周波数1/t0は250kHzに設定した。また、静電チャックの温度制御部によってSi基板11を冷却することにより、Si基板11の温度を150℃以下に保持しつつ、はんだ層を成膜した。Ag−Sn−Pb合金ターゲットには、Sn−Pb(60:40)−Ag(97:3)wt%ターゲットを使用した。
(成膜された基板の搬出)
その後、ロードロック室L/ULとの間のバルブ機構を開き、ハンドラH0によって、裏面電極17を形成したSi基板11を搬送室T0から搬出し、搬送室T0とロードロック室L/ULの間のバルブ機構を閉じる。そして、ロードロック室L/ULをベントして、移載機T1との間のバルブ機構を開いたあと、移載機T1のハンドラH1によって、ロードロック室L/UL内の上記Si基板11を、カセットC2に戻す。
以上のように本発明の実施の形態2によれば、カソード電極にDCパルス電圧を印加するDCパルススパッタによって、低融点金属Pbを含有するはんだ層16を成膜することにより、上記実施の形態1と同様の効果を得られ、はんだ層16の含有金属組成のずれを生じることなく、かつ成膜レートを低下させることなく成膜することができるので、1つのスパッタ装置内において、基板11を大気に一度も暴露させることなく、裏面電極27を構成する第2導電膜14、第3導電膜15、はんだ層16を積層形成することが可能となるとともに、従来技術においてはんだ層成膜のための基板の大気暴露時の酸化防止膜として必要であった第4導電膜を設ける必要がない。
実施の形態3
図10は本発明の実施の形態3のスパッタ装置の構成を示す模式平面図であり、上記図1の半導体装置10に裏面電極17を積層形成するためのものである。図10において、スパッタ装置300は、基板(ウエハー)の搬送室T0と、それぞれスパッタ処理をする3つのスパッタ室S1,S2,S3と、ロードロック室L/ULと、基板の移載機T1とを備えている。ここで、スパッタ室S1は、3つのスパッタ分室S1−0,S1−1,S1−2を有しており、それぞれのスパッタ分室には異なるターゲットを設けることができる。従って、スパッタ室S1には、最大3つの異なるターゲットを設けることができる。ただし、いずれか1つの分室でスパッタしているときには、他の2つの分室ではスパッタをすることができない。スパッタ分室S1−0は第1導電膜13を形成するスパッタ室であり、スパッタ分室S1−1は第2導電膜14を形成するスパッタ室である。また、スパッタ室S3は、はんだ層16を形成するスパッタ室である。このスパッタ装置300は、例えばマグネトロンスパッタ装置である。
図10のスパッタ装置300は、上記図2のスパッタ装置100および上記図9のスパッタ装置200のような、搬送室T0とスパッタ室,ロードロック室L/ULの間がバルブ機構で分離されているクラスタータイプのスパッタ装置とは異なり、搬送室T0とスパッタ室,ロードロック室L/UL間、スパッタ室間、およびスパッタ室とロードロック室L/ULの間が、それぞれ所定のコンダクタンスを持ってつながった構成になっている。同様に、スパッタ室S1についても、スパッタ分室間がそれぞれ所定のコンダクタンスを持ってつながった構成になっている。ただし、はんだ層16を成膜するスパッタ室S3は、そのスパッタ時には、搬送室T0および他のスパッタ室と仕切られた個室になる。
図10のスパッタ装置300において、搬送室T0は、ハンドラH0を有している。ハンドラH0は、基板を保持したまま回動し、スパッタ室間あるいはスパッタ室と搬入搬出室L/ULの間で、基板を搬送する。また、移載機T1は、ハンドラH1と、基板(ウエハー)のカセットC1,C2とを有している。ハンドラH1は、基板を保持したまま移動し、カセットにセットされた基板をロードロック室L/ULに搬入し、スパッタ処理された基板をロードロック室L/ULから搬出してカセットに戻す。
[スパッタ装置300においてのDCパルススパッタおよび静電チャックによるはんだ層の形成]
このようなスパッタ装置300において、スパッタ室S3では、電極に、DC電圧(直流電圧)ではなく、DCパルス電圧を印加するDCパルススパッタによって、はんだ層16を基板11の上に形成する。また、スパッタ室S3では、基板11をセットする静電チャックに温度制御部が設けられており、この静電チャックによって、基板11の温度上昇を抑えつつ、はんだ層16を形成する。静電チャックに設けられた温度制御部は、基板11の温度を調整制御可能であり、スパッタ処理時には基板11を冷却して所定の温度に保持する。なお、スパッタ室S3のカソード電極にDCパルス電圧を印加するDCパルス電源ユニットの構成は、図3のDCパルス電源ユニット50と同様である。
[スパッタ装置300においての裏面電極17の形成手順]
(基板の搬入)
まず、電気回路12を有するSi基板(ウエハー)11を移載機T1内のカセットC1にセットする。そして、ロードロック室L/ULをベントして、移載機T1との間のバルブ機構を開いたあと、上記カセットC1にセットした基板11をハンドラH1によってカセットC1からロードロック室L/UL内に移送する。
次に、ロードロック室L/ULと移載機T1の間のバルブ機構を閉じ、ロードロック室L/ULを10e−3Paまで真空排気する。そして、搬送室T0のハンドラH0によって、基板11をロードロック室L/ULよりスパッタ室S1内のスパッタ分室S1−0に搬送する。
(第1導電膜13の成膜、スパッタ室S0)
次に、スパッタ分室S1−0において、第1導電膜13となるAl膜もしくはSi−Al膜を成膜する。スパッタ分室S1−0の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、AlターゲットまたはSi−Al合金ターゲットを使用して、DCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚200nm〜1μmのAl膜またはSi−Al膜を形成する。そして、成膜終了後、裏面(被成膜面)に第1導電膜13を成膜したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ分室S1−0より同じスパッタ室S1内のスパッタ分室S1−1に搬送する。
(第2導電膜14の成膜、スパッタ室S1)
次に、スパッタ分室S1−1において、第2導電膜14となるTi膜を成膜する。スパッタ室S1の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、Tiターゲットを使用して、DCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚20nm〜200nmのTi膜を成膜する。そして、成膜終了後、裏面(被成膜面)に第1導電膜13および第2導電膜14を積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ分室S1−1よりスパッタ室S2に搬送する。
(第3導電膜15の成膜、スパッタ室S2)
次に、スパッタ室S2において、第3導電膜15となるNi膜もしくはV−Ni膜を成膜する。スパッタ室S2の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、NiターゲットまたはV−Ni合金ターゲットを使用して、DCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚200nm〜800nmのNi膜もしくはV−Ni膜を形成する。そして、成膜終了後、裏面(被成膜面)に第1導電膜13と第2導電膜14と第3導電膜15とを積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S2よりスパッタ室S3に搬送する。
(はんだ層16の成膜、スパッタ室S3)
次に、スパッタ室S3を搬送室T0および他のスパッタ室と仕切って個室にする。そして、スパッタ室S3において、SnおよびPbを主成分としてAgを含有するはんだ層16を成膜する。スパッタ室S3の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、Ag−Sn−Pb合金ターゲットを使用して、DCパルススパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚10μm〜15μmのはんだ層を成膜する。成膜終了後、スパッタ室S3と搬送室T0および他のスパッタ室との仕切りを解除し、裏面(被成膜面)に第1導電膜13と第2導電膜14と第3導電膜15とはんだ層16とを積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S3よりロードロック室L/ULに搬送する。以上で、半導体装置10の裏面電極17(図1参照)のスパッタ成膜を終了する。
上記はんだ層16を成膜するDCパルススパッタでは、DCパルスのOFFデューティーt1/t0(図4参照)は20%に設定し、DCパルスの周波数1/t0は250kHzに設定した。また、静電チャックの温度制御部によってSi基板11を冷却することにより、Si基板11の温度を150℃以下に保持しつつ、はんだ層を成膜した。Ag−Sn−Pb合金ターゲットには、Sn−Pb(60:40)−Ag(97:3)wt%ターゲットを使用した。Ag−Sn−Pb合金ターゲットは、スパッタ室S3内のカソード電極60(図3参照)のアノード電極70側の面の上に設けられる。また、Si基板11は、アノード電極70(図3参照)のカソード電極60側の面の上に、被成膜面である裏面をカソード電極60側に向けて設けられる。
(成膜された基板の搬出)
その後、ロードロック室L/ULをベントして、移載機T1との間のバルブ機構を開いたあと、移載機T1のハンドラH1によって、ロードロック室L/UL内の上記Si基板11を、カセットC2に戻す。
以上のように本発明の実施の形態3によれば、カソード電極にDCパルス電圧を印加するDCパルススパッタによって、低融点金属Pbを含有するはんだ層16を成膜することにより、上記実施の形態1と同様の効果を得られ、はんだ層16の含有金属組成のずれを生じることなく、かつ成膜レートを低下させることなく成膜することができるので、1つのスパッタ装置内において、基板11を大気に一度も暴露させることなく、裏面電極17を構成する第1導電膜13、第2導電膜14、第3導電膜15、はんだ層16を積層形成することが可能となるとともに、従来技術においてはんだ層成膜のための基板の大気暴露時の酸化防止膜として必要であった第4導電膜を設ける必要がない。
さらに、複数のスパッタ室間が所定のコンダクタンスを持ってつながったスパッタ装置300を使用することにより、クラスタータイプのスパッタ装置にようにバルブ機構の開閉を必要としないので、短い時間で裏面電極を積層形成することができる。
実施の形態4
図11は本発明の実施の形態4のスパッタ装置の構成を示す模式平面図であり、上記図8の半導体装置20に裏面電極27を積層形成するためのものである。図11において、スパッタ装置400は、基板(ウェハ)の搬送室T0と、それぞれスパッタ処理をする3つのスパッタ室S1,S2,S3と、ロードロック室L/ULと、基板の移載機T1とを備えている。ここで、スパッタ室S3は、はんだ層16を形成するスパッタ室である。このスパッタ装置400は、例えばマグネトロンスパッタ装置である。なお、図11において、図10と同様のものには同じ符号を付してある。
このスパッタ装置400のスパッタ室S1は、上記実施の形態3のスパッタ装置300のスパッタ室S1(図10参照)のようなスパッタ分室S1−0,S1−1,S1−2を備えていない。つまり、図11のスパッタ装置400は、上記実施の形態3のスパッタ装置300(図10参照)において、スパッタ室S1に第1導電膜13をスパッタ成膜するスパッタ分室S1−0を設けず、スパッタ室S1を、第2導電膜14をスパッタ成膜するための単室構成としたものである。
[スパッタ装置400においての裏面電極27の形成手順]
(基板の搬入)
まず、電気回路12を有するSi基板(ウエハー)11を移載機T1内のカセットC1にセットする。そして、ロードロック室L/ULをベントして、移載機T1との間のバルブ機構を開いたあと、上記カセットC1にセットした基板11をハンドラH1によってカセットC1からロードロック室L/UL内に移送する。
次に、ロードロック室L/ULと移載機T1の間のバルブ機構を閉じ、ロードロック室L/ULを10e−3Paまで真空排気する。そして、搬送室T0のハンドラH0によって、基板11をロードロック室L/ULよりスパッタ室S1に搬送する。
(第2導電膜14の成膜、スパッタ室S1)
次に、スパッタ室S1において、第2導電膜14となるTi膜を成膜する。スパッタ室S1の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、Tiターゲットを使用して、DCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚20nm〜200nmのTi膜を成膜する。そして、成膜終了後、裏面(被成膜面)に第2導電膜14を積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S1よりスパッタ室S2に搬送する。
(第3導電膜15の成膜、スパッタ室S2)
次に、スパッタ室S2において、第3導電膜15となるNi膜もしくはV−Ni膜を成膜する。スパッタ室S2の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、NiターゲットまたはV−Ni合金ターゲットを使用して、DCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚200nm〜800nmのNi膜もしくはV−Ni膜を形成する。そして、成膜終了後、裏面(被成膜面)に第1導電膜13と第2導電膜14と第3導電膜15とを積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S2よりスパッタ室S3に搬送する。
(はんだ層16の成膜、スパッタ室S3)
次に、スパッタ室S3を搬送室T0および他のスパッタ室と仕切って個室にする。そして、スパッタ室S3において、SnおよびPbを主成分としてAgを含有するはんだ層16を成膜する。スパッタ室S3の成膜圧力を0.1Pa〜1.0Paとし、Ar流量を5sccm〜50sccmとした減圧雰囲気中において、Ag−Sn−Pb合金ターゲットを使用して、DCパルススパッタ(マグネトロンスパッタ)によって膜厚10μm〜15μmのはんだ層を成膜する。成膜終了後、スパッタ室S3と搬送室T0および他のスパッタ室との仕切りを解除し、裏面(被成膜面)に第2導電膜14と第3導電膜15とはんだ層16とを積層形成したSi基板11を、ハンドラH0によってスパッタ室S3よりロードロック室L/ULに搬送する。以上で、半導体装置20の裏面電極27(図8参照)のスパッタ成膜を終了する。
上記はんだ層16を成膜するDCパルススパッタでは、DCパルスのOFFデューティーt1/t0(図4参照)は20%に設定し、DCパルスの周波数1/t0は250kHzに設定した。また、静電チャックの温度制御部によってSi基板11を冷却することにより、Si基板11の温度を150℃以下に保持しつつ、はんだ層を成膜した。Ag−Sn−Pb合金ターゲットには、Sn−Pb(60:40)−Ag(97:3)wt%ターゲットを使用した。Ag−Sn−Pb合金ターゲットは、スパッタ室S3内のカソード電極60(図3参照)のアノード電極70側の面の上に設けられる。また、Si基板11は、アノード電極70(図3参照)のカソード電極60側の面の上に、被成膜面である裏面をカソード電極60側に向けて設けられる。
(成膜された基板の搬出)
その後、ロードロック室L/ULをベントして、移載機T1との間のバルブ機構を開いたあと、移載機T1のハンドラH1によって、ロードロック室L/UL内の上記Si基板11を、カセットC2に戻す。
以上のように本発明の実施の形態4によれば、カソード電極にDCパルス電圧を印加するDCパルススパッタによって、低融点金属Pbを含有するはんだ層16を成膜することにより、上記実施の形態1と同様の効果が得られ、はんだ層16の含有金属組成のずれを生じることなく、かつ成膜レートを低下させることなく成膜することができるので、1つのスパッタ装置内において、基板11を大気に一度も暴露させることなく、裏面電極27を構成する第2導電膜14、第3導電膜15、はんだ層16を積層形成することが可能となるとともに、従来技術においてはんだ層成膜のための基板の大気暴露時の酸化防止膜として必要であった第4導電膜を設ける必要がない。
さらに、複数のスパッタ室間が所定のコンダクタンスを持ってつながったスパッタ装置300を使用することにより、上記実施の形態3と同様の効果を得られ、クラスタータイプのスパッタ装置にようにバルブ機構の開閉を必要としないので、短い時間で裏面電極を積層形成することができる。
[下地膜・下地基板]
なお、上記実施の形態1〜4では、Ni膜またはV−Ni膜上にはんだ層を形成したが、Si基板上やガラス基板上にも、組成ずれがなく密着性の高いはんだ層を形成することができる。
実施の形態5
図12は本発明のスパッタ装置によって裏面電極を形成した半導体装置の模式断面図である。図12において、半導体装置30は、基板11と、電気回路12と、はんだ層16とを備えている。この半導体装置30では、はんだ層16のみが、裏面電極37を構成している。なお、図12において、図1と同様のものには同じ符号を付してある。
図12の半導体装置30は、基板11の一方の面(表面)に電気回路12を有しており、基板11の他方の面(裏面、被製膜面)に、はんだ層16のみによる裏面電極37を有している。このように、基板裏面に電極を設ける構成の半導体装置には、例えばパワーデバイスがある。
半導体装置30の裏面電極37(はんだ層16)は、例えば、上記実施の形態1のスパッタ装置100(図2参照)、上記実施の形態1のスパッタ装置200(図9参照)、上記実施の形態3のスパッタ装置300(図10参照)、あるいは上記実施の形態4のスパッタ装置400(図11参照)のいずれかのスパッタ装置において、図3のDCパルス電源ユニット50によってカソード電極にDCパルス電圧(図4(a)参照)を印加してはんだ層16を形成するスパッタ室S3と、ロードロック室L/ULと、基板の移載機T1とを備えた構成としたスパッタ装置を使用して、成膜することができる。はんだ層16の成膜手順は、上記実施の形態1〜4で説明した手順と同様である。
[基板]
なお、上記実施の形態1〜5では、基板としてSi基板を使用したが、本発明の基板としては、シリコン基板の他に、ガラス基板やNi基板を使用することも可能である。また、上記実施の形態1〜5では、基板の裏面を被成膜面として、低融点金属を含有する合金膜であるはんだ層を成膜する場合について説明したが、本発明は、電気回路を有する基板表面を被成膜面として、この基板表面に低融点金属を含有する合金膜を成膜する場合にも適用可能である。
本発明の実施の形態1のスパッタ装置によって裏面電極を形成した半導体装置の模式断面図である。 本発明の実施の形態1のスパッタ装置の構成を示す模式平面図である。 本発明のスパッタ装置においてスパッタ室内に配置されている電極にDCパルス電圧を印加するDCパルス電源ユニットの構成を示す模式ブロック図である。 図3のDCパルス電源ユニットの出力電圧波形を説明するタイムチャートであり、(a)はDCパルス電圧、(b)はDC電圧である。 Ag−Sn−Pb合金ターゲットを使用して本発明のスパッタ装置によって成膜したはんだ層(静電チャックで基板を冷却しつつDCパルススパッタで成膜したはんだ層)の膜厚方向の金属組成分を示す図である Ag−Sn−Pb合金ターゲットを使用して本発明のスパッタ装置によって成膜したはんだ層(静電チャックで基板を冷却しつつDCパルススパッタで成膜したはんだ層)の断面SEM写真である。 Sn−Pb−Ag合金ターゲットを使用してはんだ層を本発明のDCパルススパッタおよび従来のDCスパッタで形成した場合のはんだ層の金属組成の比較を示す図であり、(a)はDCパルススパッタ成膜の場合、(b)はDCスパッタ成膜の場合である。 本発明の実施の形態2のスパッタ装置によって裏面電極を形成した半導体装置の模式断面図である。 本発明の実施の形態2のスパッタ装置の構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態3のスパッタ装置の構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態4のスパッタ装置の構成を示す模式平面図である。 本発明のスパッタ装置によって裏面電極を形成した半導体装置の模式断面図である。
符号の説明
10,20,30 半導体装置、 11 基板、 12 電気回路、 13 第1導電膜、 14 第2導電膜、 15 第3導電膜、 16 はんだ層、 17,27,37 裏面電極、 50 電源部、 51 DC電源、 52 OFFパルス電源、 53 印加電圧生成部、 54 制御部、 60 カソード電極、 70 アノード電極、 100,200,300,400 スパッタ装置、 C1,C2 カセット、 H0,H1 ハンドラ、 L/UL ロードロック室、 S0,S1,S2,S3 スパッタ室、 S1−0,S1−1,S1−2 スパッタ分室。

Claims (5)

  1. 減圧雰囲気とした空間内に、低融点金属を含有する合金ターゲットを設けたカソード電極と基板を設けたアノード電極とを対向して配置し、前記基板の一方の面に、前記低融点金属を含有する合金膜をスパッタ法により形成する成膜装置であって、
    前記カソード電極にDCパルス電圧を印加する電源手段を少なくとも備えたことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記基板の温度を調整する温度制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 減圧雰囲気とした空間内に、銀(Ag)と錫(Sn)と鉛(Pb)とを含有する合金ターゲットを設けたカソード電極と基板を設けたアノード電極とを対向して配置し、前記基板の一方の面に、AgとSnとPbとを含有する合金膜をスパッタ法により形成する成膜装置を用いた成膜方法であって、
    前記カソード電極にDCパルス電圧を印加することを特徴とする成膜方法。
  4. 成膜時の前記基板の温度を150℃以下の所定の温度に保持することを特徴とする請求項3に記載の成膜方法。
  5. 前記カソード電極の電位が0または正となるOFF期間の比率が10%〜30%の範囲内にある前記DCパルス電圧を印加することを特徴とする請求項3または4に記載の成膜方法。
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