デジタルメディア製品の急増に伴い、デジタルメディア製品のコピーライトおよび/またはその他の知的財産権の所有者による関心が高まっている。これらの関心は、デジタル著作権管理(Digital Rights Management:DRM)技術の使用および/または提案に至っている。DRMは、デジタルコンテンツの安全な配信を提供する。DRM技術は、デジタルメディア製品の認可ユーザがその製品を使用することを可能にし、かつ一定の状況下で製品をコピーする資格を含むことができる。電子メールによるデジタルメディア製品の送信および/またはワールド・ワイド・ウェブにおけるデジタルメディアの公開等、DRM技術は、また、認可ユーザによる無認可使用を禁止することができ、また、無認可ユーザによる使用も禁止することができる。DRM技術の基本構成要素は、コンテンツプロバイダとユーザの間で安全な方法で転送することができるデジタル・メディア・コンテンツおよびデジタル・メディア・コンテンツの使用に関連する許可、義務および/または制限を表現することができる権利を含むことができる。例えば、この権利は、個別「キー」の形式を取ることができ、この個別「キー」は、デジタル・メディア・コンテンツのレンダリングを可能にするために、マルチメディアデバイスで利用可能にすることが要求される場合がある。
マルチメディアデバイスのDRMメカニズムおよび/またはデジタル・メディア・コンテンツに設けられるコピー保護制約を首尾よくバイパスすることができる個人の割合は比較的少ないであろう。しかしながら、「侵害者(pirates)」の1人が、このようなコピー保護制約を首尾よくバイパスし、インターネット等の公的にアクセス可能なネットワークにデジタル・メディア・コンテンツのコピーを提供すると、「クラックされた(cracked)」デジタルコンテンツの位置を突き止め、これをダウンロードするのに十分なスキルを有する個人の割合はかなり大きくなる可能性がある。「怠惰な侵害者」は、DRMメカニズムを実際にバイパスするスキルおよび/または動機を欠くであろうが、保護されているデジタルコンテンツの大部分の無認可アクセスおよび/または配信を行い得るであろう。
本発明のいくつかの実施形態に従えば、デジタルコンテンツの無認可使用を制御するための方法は、検証するためのデジタルコンテンツの識別、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報(characterization information)の生成、および特徴記述情報に基づく識別されたデジタルコンテンツに対する使用権の判定を含んでいる。例えば、複数の特徴記述情報およびそれぞれに対応する複数の使用権を含むデータベースにアクセスすることができ、また、複数の特徴記述情報と、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報との比較に基づいて、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定することができる。
いくつかの実施形態では、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報をデータベースに接続される検証サーバに送信することによって、データベースにアクセスすることができる。識別されたデジタルコンテンツに対して判定された使用権を示すおよび/または含んでいる通知を検証サーバから受信することができる。
他の実施形態では、データベースの複数の特徴記述情報は、所定のアルゴリズムを使用して生成される複数のデジタル署名であり得る。このように、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報は、識別されたデジタルコンテンツを指定するデジタル署名であり得る。このデジタル署名は、所定のアルゴリズムを使用して生成することができる。
いくつかの実施形態では、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報は、それぞれに対応する複数の使用権を有する複数の特徴記述情報と比較することができ、この比較に基づき、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定することができる。
他の実施形態では、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報は、比較を実行するように構成されている検証サーバにおいて受信することができる。この比較に基づいて識別されたデジタルコンテンツに対する判定された使用権を示すおよび/または含んでいる通知は、検証サーバから送信することができる。
いくつかの実施形態では、複数の特徴記述情報は、複数の保護メディアコンテンツをそれぞれ指定することができる。識別されたデジタルコンテンツは、この比較に基づき複数の保護メディアコンテンツの少なくとも1つに対応するように判定することができ、また、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権は、複数の保護メディアコンテンツの少なくとも1つを指定する特徴記述情報に対応する使用権に基づき判定することができる。この複数の特徴記述情報は、複数の保護メディアコンテンツおよび/またはその既知の変形の無認可コピーもまた指定することができる。
他の実施形態では、複数の保護メディアコンテンツは、例えば、加入者デバイスから取得することができる。複数の保護メディアコンテンツをそれぞれ指定する複数の特徴記述情報は、保護メディアコンテンツの取得に応じて生成することができ、その生成に応じて、複数の特徴記述情報をデータベースに収める(populate)ことができる。
いくつかの実施形態では、複数の保護メディアコンテンツおよび/または複数の特徴記述情報は、加入者デバイスから受信することができる。
他の実施形態では、複数の特徴記述情報は、それぞれ複数の無用(unwanted)デジタルコンテンツを指定することができる。例えば、複数の特徴記述情報は、既知のウイルスおよび/またはトロイ型ファイルを指定することができる。識別されたデジタルコンテンツは、比較に基づいて、複数の無用デジタルコンテンツの少なくとも1つに対応するように判定することができ、また、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を、複数の無用デジタルコンテンツの少なくとも1つを指定する特徴記述情報に対応する使用権に基いて判定することができる。例えば、判定された使用権は、無用デジタルコンテンツの隔離(quarantine)および/または廃棄(deletion)するための命令を提供することができる。
いくつかの実施形態では、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報と、データベースの複数の特徴記述情報との比較が両者間のマッチ(整合:match)を示さない場合、所定の期間および/または使用回数に対して、識別されたデジタルコンテンツの使用を許可することができる。
他の実施形態では、識別されたデジタルコンテンツの使用が、判定された使用権に基づき制御することができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツのレンダリングが、判定された使用権に基づき制限することができる。より詳細には、識別されたデジタルコンテンツを、判定された使用権に基づき変更して、識別されたデジタルコンテンツのレンダリングを制限することができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツを符号化して、判定された使用権を識別されたデジタルコンテンツと関連付けることができる。加えて、符号化されたデジタルコンテンツを復号化するように構成されている権利対象物および/またはライセンスを取得するための命令を提供することができる。
いくつかの実施形態では、特徴記述情報の生成は、識別されたデジタルコンテンツを表現する波形の一部のサンプリングを含むことができる。
他の実施形態では、デバイスを識別するデバイス情報は、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権の判定に応じて、識別されたデジタルコンテンツに追加することができる。このように、識別されたデジタルコンテンツを受信しているデバイスは、識別されたデジタルコンテンツへの追加デバイス情報に基づいて識別することができ、また、識別されたデジタルコンテンツに関連する当事者(パーティ:party)に、識別されたデバイスを通知することができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツの配信チェーンは、追加されたデバイス情報に基づき識別することができ、識別されたデジタルコンテンツのコンテンツ所有者に違反デバイス(群)を警告することができる。
いくつかの実施形態では、デジタルコンテンツに関連する有効な使用権を持たないと識別されるデジタルコンテンツを、検証のために識別することができる。加えて、受信しているおよび/またはダウンロードしているデジタルコンテンツとして識別されるデジタルコンテンツを、検証のために識別することができる。また、デジタルコンテンツのファイルタイプの識別に基づいて、デジタルコンテンツを検証のために識別することができ、また、識別されたファイルタイプに基づき特徴記述情報を生成することができる。例えば、識別されたファイルタイプの所定の開始点および/または終了点に基づいて、特徴記述情報を生成することができる。
他の実施形態では、デジタルコンテンツの受信の検出および/またはデジタルコンテンツのレンダリングするための要求の検出に応じて、デジタルコンテンツを検証のために識別することができる。
本発明の他の実施形態に従えば、デジタルコンテンツの無認可使用を制御する方法は、デジタルコンテンツを指定する特徴記述情報を、要求元デバイスから受信することを含んでいる。受信した特徴記述情報は、受信した特徴記述情報それぞれに対応する複数の使用権を有する複数の特徴記述情報と比較し、また、この比較に基づいて、受信した特徴記述情報によって指定されるデジタルコンテンツに対する使用権が判定される。要求元デバイスには、受信した特徴記述情報によって指定されるデジタルコンテンツに対する判定された使用権が通知される。
いくつかの実施形態では、複数の特徴記述情報は、データベースに記憶することができる。より詳細には、複数のデジタルコンテンツおよび複数のデジタルコンテンツそれぞれに対応する複数の使用権を取得することができ、また、複数のデジタルコンテンツを指定する複数の特徴記述情報は、所定のアルゴリズムを使用して生成することができる。複数の特徴記述情報および、その生成に応じて、複数の特徴記述情報それぞれに対応する複数の使用権をデータベースに収めることができる。
他の実施形態では、要求元デバイスからの特徴記述情報の受信に先立ち、要求元デバイスに所定のアルゴリズムを通知することができる。
他の実施形態では、判定された使用権に基づきデジタルコンテンツの使用を制限することを、要求元デバイスに指示することができる。
本発明のさらなる実施形態に従えば、電子デバイスは、検証するためのデジタルコンテンツを識別するように構成されている検証エージェントを含んでいる。また、この検証エージェントは、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報を生成し、また、この特徴記述情報に基づき識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定するように構成されている。
いくつかの実施形態では、複数の特徴記述情報および複数の特徴記述情報に対応する複数の使用権を含むデータベースにアクセスするように、検証エージェントを構成することができる。識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報と、複数の特徴記述情報との比較に基づいて、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定するように、検証エージェントをさらに構成することができる。
他の実施形態では、電子デバイスは、送信機および受信機をさらに含むことができる。識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報を、データベースに接続される検証サーバに送信するように、送信機を構成することができる。比較に基づく識別されたデジタルコンテンツの判定された使用権を示すおよび/または含む通知を検証サーバから受信するように、受信機を構成することができる。
いくつかの実施形態では、データベースの複数の特徴記述情報は、所定のアルゴリズムを使用して生成される複数のデジタル署名であり得る。所定のアルゴリズムを使用して識別されたデジタルコンテンツを指定するデジタル署名を生成するように、検証エージェントを構成することができる。この所定のアルゴリズムは、検証サーバによって特定することができる。例えば、所定のアルゴリズムは、ハッシュアルゴリズム、循環冗長性チェック(CRC:cyclic redundancy check)アルゴリズム、および/またはデジタル信号処理(DSP:digital signal processing)特徴記述アルゴリズムであり得る。
他の実施形態では、識別されたデジタルコンテンツを表現する波形の一部をサンプリングすることによって特徴記述情報を生成するように、検証エージェントを構成することができる。
いくつかの実施形態では、デジタルコンテンツに関連する有効な使用権がないことに基づいて、検証するためのデジタルコンテンツを識別するように、検証エージェントを構成することができる。加えて、デジタルコンテンツのファイルタイプに基づいて、検証するためのデジタルコンテンツを識別し、検証エージェントを構成することができ、また、識別されたファイルタイプに基づき特徴記述情報を生成するように、検証エージェントを構成することができる。
他の実施形態では、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報と、データベースの複数の特徴記述情報との比較が両者間でマッチ(整合)を示めさない場合、識別されたデジタルコンテンツの無制限使用を許可するように、検証エージェントを構成することができる。
いくつかの実施形態では、判定された使用権に基づき識別されたデジタルコンテンツの使用を制御するように、検証エージェントをさらに構成することができる。例えば、判定された使用権に基づき識別されたデジタルコンテンツのレンダリングを制限するように、検証エージェントを構成することができる。より詳細には、判定された使用権に基づき識別されたデジタルコンテンツを変更して、そのレンダリングを制限するように、検証エージェントを構成することができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツを符号化して、判定された使用権を識別されたデジタルコンテンツと関連付けるように、検証エージェントを構成することができる。
いくつかの実施形態では、判定された使用権に基づき、デバイス情報を識別されたデジタルコンテンツに追加するように、検証エージェントを構成することができる。このデバイス情報は、識別されたデジタルコンテンツを受信しているおよび/またはダウンロードしているデバイスを識別することができる。
本発明のなおさらなる実施形態に従えば、ネットワークデバイスは、データベースおよびプロセッサを含んでいる。このデータベースは、複数の特徴記述情報および特徴記述情報それぞれに対応する複数の使用権を記憶するように構成されている。このプロセッサは、デジタルコンテンツを指定する特徴記述情報を受信し、その受信した特徴記述情報とデータベースの複数の特徴記述情報とを比較し、この比較に基づき受信した特徴記述情報によって指定されるデジタルコンテンツに対する使用権を判定するように構成されている。
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、さらに受信機および送信機を含むことができる。要求元デバイスから特徴記述情報を受信するように、受信機を構成することができる。受信した特徴記述情報によって指定されるデジタルコンテンツに対する判定された使用権を示すおよび/または含んでいる通知を要求元デバイスに送信するように、送信機を構成することができる。
他の実施形態では、複数のデジタルコンテンツおよびデジタルコンテンツそれぞれに対応する複数の使用権を受信するように、受信機を構成することができる。所定のアルゴリズムを使用して複数のデジタルコンテンツを指定する複数の特徴記述情報を生成し、また、複数の特徴記述情報および特徴記述情報それぞれに対応する複数の使用権をデータベースに収めるように、プロセッサを構成することができる。
いくつかの実施形態では、要求元デバイスからの特徴記述情報の受信に先立ち、所定のアルゴリズムの識別情報を要求元デバイスに送信するように、送信機をさらに構成することができる。
他の実施形態では、複数のデジタルコンテンツおよび/または複数のデジタルコンテンツを指定する複数の特徴記述情報を加入者デバイスから受信するように、受信機を構成することができる。
いくつかの実施形態では、デジタルコンテンツの判定された使用権に基づきデジタルコンテンツの使用を制限する命令を要求元デバイスに送信するように、送信機をさらに構成することができる。
他の実施形態では、複数の特徴記述情報はそれぞれ、複数の保護メディアコンテンツを指定することができる。受信した特徴記述情報によって指定されるデジタルコンテンツが、比較に基づき複数の保護メディアコンテンツの少なくとも1つに対応することを判定するように、プロセッサを構成することができる。加えて、複数の保護メディアコンテンツの少なくとも1つを指定する特徴記述情報に対応する使用権に基づき受信した特徴記述情報によって指定されるデジタルコンテンツに対する使用権を判定するように、プロセッサを構成することができる。複数の特徴記述情報は、複数の保護メディアコンテンツおよび/またはその既知の変形の無認可コピーもまた指定することができる。
いくつかの実施形態では、複数の特徴記述情報はそれぞれ、スパム、ウイルスおよび/またはトロイ型ファイル等の複数の無用デジタルコンテンツを指定することができる。受信した特徴記述情報によって指定されるデジタルコンテンツが、比較に基づき複数の無用デジタルコンテンツの少なくとも1つに対応することを判定するように、プロセッサを構成することができる。複数の無用デジタルコンテンツの少なくとも1つを指定する特徴記述情報に対応する使用権に基づき、受信した特徴記述情報によって指定されるデジタルコンテンツに対する使用権を判定するように、プロセッサをさらに構成することができる。例えば、プロセッサは比較に基づき、無用デジタルコンテンツを隔離および/または廃棄すべきことを判定することができる。
主に、方法およびデバイスの構成に関して上述しているが、本発明は、方法、システム、電子デバイスおよび/またはコンピュータプログラム製品として実施することができることが理解されるであろう。
次に、本発明の実施形態を示す添付図面を参照して、本発明を以下でより完全に説明する。ここで、本発明は、様々な異なる形式で実施することができ、また、本明細書で説明される実施形態に制限されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態が提供されることで、この開示が詳細かつ完全なものとなり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えることになる。同様の番号は、同様の要素を一貫して参照する。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためにすぎず、本発明を制限するようには意図されていない。本明細書で使用されるように、明確に別途示さない限り、単数形「a」、「an]および「the]は複数形を同様に含むものと意図されるものである。本明細書において使用される場合の、用語「備える(comprises)」および/または「備えている(comprising)」は、説明される特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するものとするが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことがさらに理解されるべきである。要素を別の要素に「接続されている」または「結合されている」と参照される場合、その要素は、他の要素に直接接続されるまたは連結される、または介在する要素が存在し得ると理解されるであろう。これに対して、要素が別の要素に「直接結合されている」または「直接接続されている」と参照される場合、介在する要素は存在しない。また、本明細書で使用されるように、「接続される」または「結合される」は、無線接続されるまたは結合されることを含むことができる。本明細書で使用されるように、用語「および/または」は関連して掲げられる1つまたは複数の項目の任意のものおよび全ての組み合わせを含み、「/」と省略する場合もある。
また、用語として第1の、第2の等を本明細書で使用して、種々の要素を説明する場合があるが、これらの要素は、これらの用語によって制限されるべきではないことが理解されるであろう。ある要素を別の要素と区別するために、これらの用語が使用されるに過ぎない。例えば、第1のマルチメディアデバイスを第2のマルチメディアデバイスと呼ぶことができるし、同様に、本開示の教示から逸脱することなく、第2のマルチメディアデバイスを第1のマルチメディアデバイスと呼ぶことができる。
別途定義しない限り、本明細書で使用される用語(技術的および科学的用語を含む)のすべては、本発明が属する技術に通常のスキルを有する業者が一般的に理解するのと同一の意味を有する。一般的に使用される辞書で定義されるものなどの用語は、関係する技術コンテキストおよび/または本明細書におけるその意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明確にそのように定義しない限り、理想化または過度に形式的意味に解釈されないことがさらに理解されるであろう。
当業者が理解するであろうように、本発明は、方法、システムおよびデバイスとして実施することができる。従って、本発明は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)において実施することができる。本発明の動作を実行するためのコンピュータ・プログラム・コードは、Java(登録商標)、スモールトークまたはC++等のオブジェクト指向プログラミング言語、「C」プログラミング言語等の従来の手続型プログラミング言語、またはアセンブリ言語および/またはマイクロコード等の低レベルコードで記述することができる。プログラムコードは、シングルプロセッサで完全におよび/またはマルチプロセッサにおいて、スタンドアローンソフトウェアパッケージとしてまたは別のソフトウェアパッケージの一部として実行することができる。プログラムコードは、マルチメディアデバイスで完全に、またはマルチメディアデバイスで部分的にのみ、および別のデバイスで部分的に実行することができる。後者のシナリオでは、有線および/または無線ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)および/またはワイド・エリア・ネットワーク(wide area network:WAN)を通じて他のデバイスをマルチメディアデバイスに接続することができる、または、外部コンピュータに(例えば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを通じて)接続を行うことができる。
本発明は、本発明の実施形態に従う、方法、システムおよびデバイスのフローチャートの説明および/またはブロックおよび/またはフローチャートを参照して説明される。フローチャートの説明の各ブロックおよび/またはブロック図の各ブロック、およびフローチャートの説明および/またはブロック図におけるブロックの組み合わせはコンピュータプログラム命令により実装することができることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供して、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行する命令がフローチャートおよび/またはブロックおよび/またはフローチャートブロックまたはフローチャートブロック群において特定される機能/動作を実現する手段を作成するような装置を生成することができる。
これらのコンピュータプログラム命令は、また、特定の方法で機能するようにコンピュータあるいは他のプログラム可能プロセッサを指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶することができ、そうすることで、このコンピュータ可読メモリに記憶されるコンピュータプログラム命令は、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックまたはブロック群において特定される機能/動作を実装する命令手段を含むコンピュータ可読メモリに記憶される命令を含む製品を作成する。
コンピュータプログラム命令は、また、コンピュータまたは他のプログラム可能プロセッサ上で一連の動作ステップを実行するために、コンピュータまたは他のプログラム可能データプロセッサにロードされて、コンピュータで実現される処理を生成することができ、そうすることで、コンピュータまたは他のプログラム可能プロセッサ上で実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックまたはブロック群において特定される機能または動作を実現するステップを提供する。ある代替実装では、ブロックで示される機能/動作は、フローチャートに示される順序とは異なる順序で実行しても良いことに注意すべきである。例えば、連続して示される2つのブロックは、関係する機能/動作に依存して、実際には実質上同時に実行されても良いし、また、時には、逆順に実行されても良い。
本発明のいくつかの実施形態は、保護コンテンツへのアクセスおよび/またはその配信を制御するために、著作権を有するおよび/または別途保護するコンテンツを含む見込みのありうる新規に受信されるおよび/または他のコンテンツを検証することが有益であり得るという理解から生じ得る。例えば、新規ダウンロードコンテンツの表示または署名を、保護コンテンツの署名のデータベースに照らしてチェックすることができ、署名間の整合に基づいて新規ダウンロードコンテンツを保護コンテンツとして特定することができる。このようにして、新規ダウンロードコンテンツの無認可使用を制限および/または防止するために、新規ダウンロードコンテンツに対する適切な使用権を判定し、適用することができる。
図1は、本発明のいくつかの実施形態に従うデジタルコンテンツの無認可使用を制御するためのシステムおよび方法を示している。図1を参照すると、検証システム100は、ユーザデバイス105を含み、このユーザデバイス105は、ネットワーク120等の1つまたは複数の通信ネットワークを介して、ウェブサーバ125と通信するように構成されている。ユーザデバイス105は、例えば、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナル通信システム端末、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistants:PDA)、ポータブル音楽プレーヤおよび/または無線電話機であり得る。加えて、ユーザデバイス105は、無線ネットワークトランシーバ108aを介してネットワーク120と通信する移動体デバイスとして例示されるが、ユーザデバイス105は、また、自身への有線接続を介して通信するように構成されているデスクトップコンピュータおよび/またはその他の非移動体デバイス等の固定デバイスであり得る。ネットワーク120は、インターネット等のグローバルネットワークおよび/またはその他の公的にアクセス可能なネットワークを示すことができる。しかしながら、ネットワーク120は、また、ワイド・エリア・ネットワーク、ローカルネットワーク、インターネットおよび/またはその他の一般公衆がアクセスすることができない専用ネットワークを示す場合もある。その上、ネットワーク120は、1つまたは複数の有線および/または無線公衆および/または専用ネットワークおよび/またはバーチャル専用ネットワーク(virtual private networks:VPN)の組み合わせを示すことができる。
検証システム100は、さらに、コンテンツ所有者装置130を含み、このコンテンツ所有者装置130は、ネットワーク120等の1つまたは複数の通信ネットワークを介して検証サーバ110と通信するように構成されている。コンテンツ所有者装置130は、例えば、デジタル形式で表現することができるメディアコンテンツの著作権および/またはその他の知的財産権を所有する企業および/またはその他のエンティティと関連するネットワークデバイスであり得る。このように、コンテンツ所有者装置130は、図1で示される、データベース137に記憶される、この保護メディアコンテンツの無認可使用および/または配信を防止することを要望することができる。従って、コンテンツ所有者装置130は、本発明のいくつかの実施形態に従う検証サービスを用いて、保護メディアコンテンツを登録することができる。
検証サービスは、ネットワーク120を介して通信するように構成されている、検証サーバ110および検証エージェント107(ユーザデバイス105に含まれる)を含むことができる。検証サーバ110は、特定のデジタルコンテンツを指定および/または表現する特徴記述情報、並びに特徴記述情報および/またはそれによって指定されるデジタルコンテンツと関連する特定の使用権を含むデータベース117を含むことができる。例えば、このデータベースに記憶される特徴記述情報は、コンテンツ所有者装置130のデータベース137に記憶される保護メディアコンテンツ等の、著作権、ライセンス権を有するメディアコンテンツおよび/または別途保護されるメディアコンテンツを指定および/または表現することができる。より詳細には、コンテンツ所有者装置130は、保護メディアコンテンツを検証サーバ110に送信し、検証サービスにより登録することができる。検証サーバ110は、保護メディアコンテンツに基づいて特徴記述情報を生成することができ、この生成した特徴記述情報でデータベース117を占める(populate)ことができる。例えば、特徴記述情報は、保護メディアコンテンツを表現するデジタル署名であり得り、1つまたは複数の所定のアルゴリズムを使用して生成することができる。このようなアルゴリズムの例は、ハッシュアルゴリズム(SHA−1およびMD5等)、循環冗長性チェック(CRC)アルゴリズム、および/またはデジタル信号処理(DSP)アルゴリズムを含むことができる。このようなアルゴリズムは、本明細書でさらに議論する必要はない。従って、データベース117に記憶される特徴記述情報は、保護メディア・コンテンツ・ファイルをそれぞれ表現するおよび/または指定することができる。
データベース117に記憶される特徴記述情報は、また、非公式にリリースされている「不正(bootleg)」コピー、および/またはコピー保護および/またはその他の技術的保護手段を変更および/または回避された保護メディアコンテンツの別途、公式にリリースされている/「純正」コピー等の、保護メディアコンテンツの既知の無認可コピーを指定することができる。例えば、侵害者は、保護メディアコンテンツに関連するDRMメカニズムを首尾よくバイパスすることができ、ウェブサーバ125等の、公的にアクセス可能なウェブサーバに「切取った(ripped)」コンテンツを提供することができる。加えて、ウェブサーバ125にコンテンツを提供する前に、侵害者は自らの見かけ上、合法的なDRMラッパー(wrapper)を用いて、保護メディアコンテンツを符号化することができる。従って、コンテンツ所有者装置130は、このような既知の保護メディアコンテンツの無認可コピーおよび/またはその変形の所在を突き止めることができ、また、これらのコピーを検証サーバ110に提供することができる。加えて、コンテンツ所有者装置130は、保護メディア・コンテンツ・ファイルおよび/またはその既知の変形の特定の使用権を指定することができ、検証サーバ110は、対応する特徴記述情報と共に使用権をデータベース117に記憶することができる。いくつかの実施形態では、保護メディアコンテンツを指定する特徴記述情報は、コンテンツ所有者装置130および/またはその他の加入者デバイスから直接受信することができ、また、このように、検証サーバ110によって生成することができないことを理解するべきである。
尚、図1を参照すると、データベース117に記憶される特徴記述情報を検証エージェント107から受信する特徴記述情報と比較するように、検証サーバ110を構成することができる。検証エージェント107はユーザデバイス105に組み込まれるハードウェアおよび/またはソフトウェアであり得り、また、ユーザデバイス105におけるデジタルコンテンツの使用を制御するように構成されていることができる。より詳細には、ユーザデバイス105に記憶される識別されたデジタルコンテンツを指定するおよび/または表現する特徴記述情報を生成するように、検証エージェント107を構成することができる。例えば、ユーザデバイス105は、ネットワーク120を介してウェブサーバ125のデータベース127から、MP3ファイル等のデジタルコンテンツをダウンロードすることができる。MP3ファイルは、コピー保護および/また他のRMを含むことができず、そのことにより、ライセンスを持たないユーザデバイス105によってアクセスされる可能性がある。このように、検証エージェント107は、ダウンロードされたMP3ファイルをそれに関連する使用権を現在持たないと識別することができ、また、MP3ファイルの検証サーバ110による検証に進むことができる。より一般的には、ダウンロードされたデジタル・コンテンツ・ファイル、使用権および/または使用に関する制限を現在含まないデジタルコンテンツ、および/またはユーザデバイス105で検証のために作成しなかったその他のデジタルコンテンツを識別するように、検証エージェント107を構成することができる。これは、このようなデジタルコンテンツが、著作権、ライセンス権を有するおよび/または別途保護するメディアコンテンツを含む可能性がより多くあり得るからである。
従って、検証エージェント107は、識別されるデジタルコンテンツを指定するおよび/または表現する特徴記述情報を生成することができる。例えば、検証エージェント107は、検証サーバ110によって指定される所定のアルゴリズムを使用して、識別されているMP3ファイルを表現するおよび/または指定するデジタル署名を生成することができる。ここで、所定のアルゴリズムは、データベース117に記憶される特徴記述情報を生成するために使用されるアルゴリズムと同一のアルゴリズムであり得る。デジタルコンテンツの受信の検出に応じておよび/またはデジタルコンテンツのレンダリング要求の検出に応じて、特徴記述情報を生成するように、検証エージェント107を構成することができる。検証エージェント107は、また、所定の期間、ダウンロードされたMP3ファイルの使用の「試用」よび/または使用を許容することができ、このようにして、デジタルコンテンツを使用するためのその後の要求の検出時にのみ特徴記述情報を生成することができる。加えて、検証エージェント107は、デジタルコンテンツのファイルタイプの識別に基づき特徴記述情報を生成することができる。例えば、MP3ファイルフォーマットの所定の開始点および/または所定の終了点に基づいて、検証エージェント107は、ダウンロードされたMP3ファイルに対する特徴記述情報を生成することができる。
特徴記述情報に基づいて、検証エージェント107は、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定するように構成されていることができる。例えば、検証サーバ110のデータベース117にアクセスし、また、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報と、データベース117に記憶される特徴記述情報との比較に基づいて、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定するように、検証エージェント107を構成することができる。より詳細には、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報を検証サーバ110にネットワーク120を介して送信するように、検証エージェント107を構成することができる。検証サーバ110は、受信した特徴記述情報をデータベース117に記憶される特徴記述情報と比較することができ、また、この比較に基づいて識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定することができる。
より詳細には、データベース117に記憶される特徴記述情報は、保護メディアコンテンツを指定するので、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報と、データベース117の特徴記述情報との比較に基づいて、識別されたデジタルコンテンツが1つまたは複数の保護メディア・コンテンツ・ファイルを含んでいるおよび/またはこれに対応するかを、検証サーバ110は判定することができる。例えば、検証エージェント107から受信されるダウンロードされたMP3ファイルを指定するデジタル署名がデータベース117に記憶される1つまたは複数のデジタル署名とマッチする場合、検証サーバ110は、ユーザデバイス105に記憶されるMP3ファイルをマッチしているデジタル署名によって表現される保護メディアコンテンツのコピーと識別することができる。このように、データベース117に記憶されるマッチしているデジタル署名に対応する使用権および/またはマッチしているデジタル署名によって指定される保護メディアコンテンツに基づいて、検証サーバ110はダウンロードされたMP3ファイルの使用権を判定することができる。
加えて、データベース117に記憶される特徴記述情報は、また、保護メディアコンテンツの無認可コピーおよび/またはその既知の変形(保護メディアコンテンツの「海賊版(bootlegs)」および/またはDRMメカニズムが変更されているおよび/または回避されている保護メディアコンテンツのコピー等)を指定することができるので、検証エージェント107によって提供されるデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報に基づいて、ユーザデバイス105に記憶されるデジタルコンテンツがこのような無認可コピーに対応するかを、検証サーバ110も判定することができる。従って、デジタルコンテンツを表現するおよび/または指定する特徴記述情報に基づいて、検証サーバ110は、ユーザデバイス105に記憶されるデジタルコンテンツを、著作権、ライセンス権を有するおよび/または別途保護されるメディアコンテンツと識別することができ、また、データベース117に記憶されるマッチしている特徴記述情報に対応する使用権に基づいて、その識別されたデジタルコンテンツに対する適切な使用権を判定することができる。
再度、図1を参照すると、使用権の判定に応じて、ネットワーク120を介してユーザデバイス105の検証エージェント107に通知を送信するように、検証サーバ110をまた構成することができる。この通知は、識別されたデジタルコンテンツに対して判定された使用権を示すことができる。このように、検証サーバ110からの通知の受信に応じて、検証エージェント107は、判定された使用権に基づいてユーザデバイス105における識別されたデジタルコンテンツの使用を制御するように構成されていることができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報がデータベース117に記憶される任意の特徴記述情報にもマッチしない場合、検証エージェント107は、ユーザデバイス105における識別されたデジタルコンテンツの無制限使用を許可することができる。換言すれば、データベース117との比較がマッチを示さない場合、検証エージェント107は、ユーザデバイス105に記憶されるデジタルコンテンツが保護メディアコンテンツを含まないおよび/またはこれに対応しないと判定することができ、このようにして、ユーザデバイス105に記憶されるデジタルコンテンツの使用を妨げないことができる。
しかしながら、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報の比較がデータベース117に記憶される1つまたは複数の特徴記述情報にマッチする場合、検証サーバ110からの通知で指定される使用権に基づいて、検証エージェント107は、ユーザデバイス105におけるデジタルコンテンツの使用を制限するおよび/または防止することができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツが保護メディアコンテンツの「純正」コピーである(即ち、技術的保護手段が変更されている/回避されている保護メディアコンテンツの公式にリリースされているコピー)と判定される場合、検証エージェント107は、ユーザデバイス105における識別されたデジタルコンテンツの限定使用または「試行」使用を提供するように構成されていることができる。加えて、検証エージェント107は、保護メディアコンテンツの認可コピーを取得する方法に関する指示を提供するように構成されていることができる。これに対して、ユーザデバイス105によってダウンロードされる識別されたデジタルコンテンツが保護メディアコンテンツの「不正」コピーである(即ち、リリースが無認可であるコピー)と判定する場合、検証エージェント107は、ユーザデバイス105における識別されたデジタルコンテンツのレンダリングおよび/またはその他の使用を一切防止するように構成されていることができる。
検証エージェント107は、直接的におよび/または間接的にユーザデバイス105における識別されたデジタルコンテンツの使用を制御するように構成されていることができる。例えば、ユーザデバイス105におけるメディアプレーヤの動作および/またはその他のレンダリングハードウェア/ソフトウェアを制御するおよび/または妨げるように検証エージェント107を構成し、デジタルコンテンツにアクセスする相応のライセンスが購入されるまで、デジタルコンテンツの使用を直接制御することができる。加えて、例えば、ユーザデバイス105に記憶されるデジタルコンテンツを変更し、デジタルコンテンツのレンダリングを防止することによって、デジタルコンテンツの使用を間接的に制御するように検証エージェント107を構成することができる。より詳細には、例えば、識別されたデジタルコンテンツを符号化し、それと、判定され使用権とを関連付けることによって、DRMを識別されたデジタルコンテンツに局所的に適用するように、検証エージェント107を構成することができる。換言すれば、権利対象物および/またはライセンスが識別されたデジタルコンテンツを首尾よくレンダリングするために必要となり得るように、ユーザデバイス105において、判定された使用権に基づいて識別されたデジタルコンテンツを「包む」ように、検証エージェント107を構成することができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツが技術的保護手段が変更されているおよび/または回避されている保護メディアコンテンツの「純正」コピーであると判定する場合、検証エージェント107は、回避されている技術保護手段を取得し、回避されている技術保護手段をユーザデバイス105の識別されたデジタルコンテンツに再適用し、そのことにより、保護メディアコンテンツの認可コピーと等価となるようにデジタルコンテンツを「リストア」することができる。加えて、デジタルコンテンツの符号化に応じて、検証エージェント107は、符号化デジタルコンテンツを復号化するために使用することができる権利対象物および/または相応のライセンスを取得するための指示を提供することができる。このように、検証エージェント107は、ユーザデバイス105によるばかりでなく、またユーザデバイス105が自身に記憶する識別されたデジタルコンテンツを配信することができる他のデバイスによって、識別されたデジタルコンテンツの無認可使用を制限することができる。
さらに、ユーザデバイス105を特定する情報を、ユーザデバイス105に記憶される識別されたデジタルコンテンツに追加するように、検証エージェント107をまた構成することができる。例えば、ユーザデバイス105を識別するために使用することができるユーザデバイスのIMSI(International Mobile Station Identity:国際移動局識別情報)、IMEI(International Mobile Equipment Identity:国際移動装置識別情報)および/またはその他の情報を、ユーザデバイス105に記憶される識別されたデジタルコンテンツファイルのラッパー(wrapper)にインプリント(imprint)するように、検証エージェント107を構成することができる。このように、ラッパーを調べることによって、デジタルコンテンツの配信チェーン(chain)を判定することができる。換言すれば、デジタル・コンテンツ・ファイルの追加デバイス情報に基づいて、識別されたデジタルコンテンツを受信しているユーザデバイス105等の1つまたは複数のデバイスを識別することができる。従って、追加デバイス情報に基づいて、コンテンツ所有者装置130(および/またはその他の検証サービスへの加入者)に、侵害デバイスの識別情報および/または無認可デジタルコンテンツの源を警告するように、検証サーバ110および/または検証エージェント107を構成することができる。
図1はデジタルコンテンツの無認可使用を制御する例示システム100を説明しているが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、本明細書で説明される動作を実行することができる任意の構成を包含することが意図することが理解されよう。例えば、図1でユーザデバイス105に含まれるとして示されているが、検証エージェント107は、また、ウェブサーバ125等の他のネットワークデバイスに含まれても良く、従って、上述のように、他のネットワークデバイスに記憶されるデジタルコンテンツの使用を同様に制御することができる。同様に、図1で検証サーバ110に含まれるとして示されているが、データベース117は、その他のネットワークデバイスに含まれても良く、および/または検証エージェント107の一部として含まれても良い。加えて、ネットワーク120を介して、例えば、既知技術を使用して、検証エージェント107を更新することができる。より一般的には、特定機能を有する特定ブロックが図1で例示的な方法で示されているが、特定機能を有する特定ブロックの機能は、結合、分割および/または削除されても良い。
加えて、本明細書でデジタル署名を参照して主として説明しているが、識別されたデジタルコンテンツを指定するために、その他のタイプの特徴記述情報を検証エージェント107によって生成することができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツを表現する波形の一部をサンプリングして、特徴記述情報を提供するように、検証エージェント107を構成することができる。このように、検証サーバ110は、波形のサンプリング部分と、保護メディアコンテンツを指定するデータベース117に記憶される波形部分と比較することができ、また、この比較によって、上述のように、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定することができる。
さらに、図1は保護メディアコンテンツの無認可使用を防止するための検証サービスを示しているが、検証サービスは、他のデジタルコンテンツの使用をも同様に、制限および/または防止するように構成されていることができる。例えば、いくつかの実施形態では、検証サーバ110は、スパム、ウイルスおよび/またはトロイの木馬形式のファイル等の既知の無用のデジタル・コンテンツ・ファイルを指定する特徴記述情報を取得し、これによってデータベース117を占めることができる。このように、ユーザデバイス105における検証エージェント107から受信される特徴記述情報とデータベース117に記憶される特徴記述情報とを比較することによって、検証サーバ110は、ユーザデバイス105においてデジタルコンテンツが1つまたは複数の無用のデジタル・コンテンツ・ファイルを含んでいるかを判定することができる。含んでいる場合、検証サーバ110は、適切な使用権を判定し、これに従って、ユーザデバイス105においてデジタルコンテンツの使用を制限および/または防止しするように検証エージェント107に指示することができる。より詳細には、検証サーバ110は、無用のデジタルコンテンツを隔離および/または削除するように検証エージェント107に指示することができる。
図2は本発明のいくつかの実施形態に従って、デジタルコンテンツの無認可使用を制限するように構成されているマルチメディアデバイス200を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、マルチメディアデバイス200は、図1のユーザデバイス105に対応する。図2に示されるように、マルチメディアデバイス200は、トランシーバ225、アンテナ265、プロセッサ240、メモリデバイス230、スピーカ238およびユーザインタフェース255を含んでいる。ユーザインタフェース255は、マルチメディアデバイス200の機能に依存して、マイクロフォン220、ディスプレイ210(液晶ディスプレイ等)、ジョイスティック270、キーパッド205、タッチ(接触感応)ディスプレイ260、ダイヤル275、ナビゲーションキー280および/またはポインティングデバイス285(マウス、トラックボール、タッチパッド等)を含むことができる。このように、ユーザインタフェース255の追加の要素および/またはより少ない要素を実際に提供することができる。
トランシーバ225は、送信機回路250および受信機回路245を含み、これらの回路はアンテナ265を介して無線周波数信号を送受信する。無線周波数信号は、トラフィック信号および制御信号(例えば、入力呼のページング信号/メッセージ)の両方を含むことができ、制御信号を使用して、他デバイスとの通信を確立、維持することができる。プロセッサ240は、トランシーバ225、メモリ230、スピーカ238およびユーザインタフェース255に連結されている。プロセッサ240は、例えば、トランシーバ225、メモリ230、スピーカ238および/またはユーザインタフェース255の動作を調整、管理するように構成されている市場で入手可能なまたはカスタムマイクロプロセッサであり得る。
メモリ230は、リムーバルフラッシュ、磁気および/または光学的リライタブル不揮発性メモリ等の、揮発性および/または不揮発性メモリを含むことができるメモリ階層を表現することができる。図2に示されるように、メモリ230は、また、デジタルコンテンツ232を記憶するように構成されていることができる。ここで、デジタルコンテンツは、例えば、図1のウェブサーバ125等のサーバ、および/またはリムーバルメモリおよび/または他の通信ポートから、マルチメディアデバイス200にダウンロードすることができる。図2のマルチメディアデバイス200の上記の構成要素は、本明細書でさらに説明する必要はない。
尚、図2を参照すると、マルチメディアデバイス200は、また、検証エージェント207を含んでいる。検証サービスによる検証のために、メモリ230に記憶されるデジタル・コンテンツ・ファイル232の特定ファイル232’を識別し、識別されたデジタル・コンテンツ・ファイルを指定するおよび/または表現する特徴記述情報を生成するように、検証エージェント207を構成することができる。例えば、デジタルコンテンツは、著作権、ライセンス権を有するおよび/または別途保護するメディアコンテンツを含む可能性がより多くあり得るので、識別されたデジタル・コンテンツ・ファイル232’は、使用権および/または使用制限を現在含まないデジタル・コンテンツ・ファイル、ダウンロード・デジタル・コンテンツ・ファイルおよび/またはマルチメディアデバイス200において作成しなかった他のデジタル・コンテンツ・ファイルを含む場合がある。しかしながら、いくつかの実施形態では、検証エージェント207は、使用権があるにもかかわらず検証のために全てのダウンロード・デジタル・コンテンツを識別することができる。加えて、特定ファイルタイプに基づいて、検証のためにデジタル・コンテンツ・ファイル232’を識別するように、検証エージェント207を構成することができる。例えば、MPEGファイル、MP3ファイル、および/または他のオーディオファイルおよび/またはビデオファイルは、保護メディアコンテンツを含む可能性があり得り、従って、これらのファイルを検証エージェント207による検証のために識別することができる。このように、検証エージェント207は、検証のために、マルチメディアデバイス200のメモリ230に記憶されるデジタル・コンテンツ・ファイル232の内の特定ファイル232’を識別することができる。
検証のために、デジタル・コンテンツ・ファイル232の1つまたは複数のファイル232’を識別後、検証エージェント207は、識別されたデジタル・コンテンツ・ファイル232’を指定する特徴記述情報を生成することができる。例えば、検証エージェント207は、デジタル署名を生成するように構成されていることができ、このデジタル署名は、ハッシュアルゴリズム、CRCアルゴリズム、および/またはDSP特徴記述アルゴリズム等の所定のアルゴリズムを使用して、識別されたデジタル・コンテンツ・ファイル232’をそれぞれ指定する。この所定のアルゴリズムは、検証サーバ110等の検証サーバによって特定することができ、検証サーバ110は、同一の所定のアルゴリズムを使用して生成される特徴記述情報のデータベースを含むことができる。検証エージェント207は、また、ファイルタイプに基づいて、デジタルコンテンツを指定する特徴記述情報を生成することができる。例えば、特定デジタルコンテンツをMPEGビデオと識別後、検証エージェント207は、MPEGビデオ規格に従い所定の開始点および/または所定の終了点に基づいて、特徴記述情報を生成することができる。加えて、デジタルコンテンツ232を表現する波形の一部をサンプリングすることによって特徴記述情報を生成するように、検証エージェント207を構成することができる。また、識別されたデジタル・コンテンツ・ファイル232’が既にいくつかの関連使用権(たとえ非合法であっても)含んでいる場合、特徴記述情報を生成して、各関連使用権を含むデジタル・コンテンツ・ファイル232’の組み合わせを表現することができる。
検証エージェント207は、さらに、生成された特徴記述情報に基づき識別されたデジタルコンテンツ232’の使用権を判定するように構成されている。より詳細には、図1のデータベース117等、複数の特徴記述情報およびそれぞれに対応する複数の使用権を含むデータベースにアクセスすることによって、検証エージェント207は使用権を判定することができる。例えば、データベースに記憶される特徴記述情報はデジタル署名であり得り、このデジタル署名は、それぞれ特定の保護メディア・コンテンツ・ファイルおよび/またはその既知の無認可コピーを指定する。そのことにより、データベースへアクセスし、かつ識別されたデジタルコンテンツ232’を指定する特徴記述情報と、データベースに記憶される特徴記述情報との比較によって、検証エージェント207は、識別されたデジタルコンテンツ232’の使用権を判定することができる。より詳細には、検証エージェント207は、識別されたデジタルコンテンツ232’を指定する特徴記述情報を、送信機250を介して、検証サーバ110等のデータベースに接続される検証サーバに送信することができる。検証サーバは、受信した特徴記述情報とデータベースに記憶される複数の特徴記述情報との間の比較を実行するように構成されていることができ、このデータベースに記憶される任意のマッチングする特徴記述情報に対応する使用権に基づいて、識別されたデジタルコンテンツ232’に対する使用権を判定することができる。検証サーバは、次いで、比較結果および/または判定された使用権を、受信機245を介して検証エージェント207に送信することができる。このように、比較に基づく識別されたデジタルコンテンツ232’に対して判定された使用権を示す通知を検証サーバから受信するように、受信機245を構成することができる。
さらに判定された使用権に基づきマルチメディアデバイス200におけるデジタルコンテンツ232の使用を制御するように、検証エージェント207を構成することができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツ232’を指定する特徴記述情報とデータベースの特徴記述情報との比較が、それら間でマッチを示さない場合、識別されたデジタルコンテンツ232’の無制限使用を許容するように、検証エージェント207を構成することができる。しかしながら、その比較が識別されたデジタルコンテンツ232’を指定する特徴記述情報とデータベースの保護メディアコンテンツを指定する特徴記述情報との間でマッチ(整合)を示す場合、マルチメディアデバイス200における識別されたデジタルコンテンツ232’の使用を制限および/または防止するように、検証エージェント207を構成することができる。例えば、プロセッサ240に識別されたデジタルコンテンツ232’の使用の制限および/または防止を指示することによって、検証エージェント207は、マルチメディアデバイス200における識別されたデジタルコンテンツ232’の使用を直接制御することができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツ232’が技術的保護手段を回避された保護メディアコンテンツのコピー等、保護メディアコンテンツの「純正」コピーであると判定する場合、検証エージェント207は、識別されたデジタルコンテンツ232’の「試行」使用を許容するように構成されていることができる。加えて、識別されたデジタルコンテンツ232’がデータベースへのアクセスに基づいて、保護メディアコンテンツの無認可および/または「不正(bootleg)」コピーを含んでいると判定する場合、検証エージェント207は、プロセッサ240に識別されたデジタルコンテンツ232’のレンダリングを完全に防止することを指示することができる。
加えて、例えば、判定された使用権に基づき識別されたデジタルコンテンツ232’を変更し、そのレンダリングを制限することによって、マルチメディアデバイス200における識別されたデジタルコンテンツ232’の使用を間接的に制御するように、検証エージェント207を構成することができる。より詳細には、局所的にDRMを適用して、判定された使用権を伴う識別されたデジタルコンテンツ232’を符号化するように、検証エージェント207を構成することができる。例えば、識別されたデジタルコンテンツ232’が、技術的保護手段が回避されている保護メディアコンテンツの「純正」コピーであると判定する場合、検証エージェント207は、マルチメディアデバイス200において識別されたデジタルコンテンツ232を符号化することによって、回避されている技術的保護手段を取得して、局所的に修復することができる。換言すれば、検証エージェント207は、マルチメディアデバイス200において判定された使用権に基づき識別されたデジタルコンテンツ232’を「ラップ(wrap)」することで、マルチメディアデバイス200(および/または他のデバイス)が権利対象物および/または相応のライセンスを取得することなく符号化デジタルコンテンツを復号化するために識別されたデジタルコンテンツ232’をレンダリングすることがこれ以上できないようにすることができる。さらに、ユーザインタフェース255を介してマルチメディアデバイス200のユーザに、このような権利対象物および/またはライセンスを取得する指示を提供するように、検証エージェント207を構成することができる。このように、検証エージェント207は、デジタルコンテンツ232の特定コンテンツ232’が保護メディアコンテンツを含んでいると特定することができ、また、コンテンツ所有者装置によって特定することができる使用権に従い、その保護メディアコンテンツの使用を適切に制御することができる。
加えて、マルチメディアデバイス200を識別するために使用することができる情報を識別されたデジタルコンテンツ232’に追加するように、検証エージェント207を構成することができる。例えば、マルチメディアデバイスのIMSI、IMEIおよび/またはその他の識別情報を識別されたデジタル・コンテンツ・ファイル232’のラッパーにインプリントするように、検証エージェント207を構成することができる。このように、識別されたデジタルコンテンツ232’のラッパーのデバイス情報を調べることにより、識別されたデジタルコンテンツ232’に対する配信チェーンを判定することができる。これにより、検証エージェント207は、図1のコンテンツ所有者装置130等のコンテンツ所有者装置に、その保護メディアコンテンツを受信しているおよび/または配信しているデバイスに警告することができる。
また、いくつかの実施形態では、マルチメディアデバイス200は、図1のウェブサーバ125等のネットワークデバイスであり得り、ネットワークデバイスは自身に記憶されるデジタルコンテンツへのアクセスを提供するように構成されている。このように、配信のためのデジタルコンテンツを受信すると、ネットワークデバイスの検証エージェントは、上述のように、受信デジタルコンテンツが保護メディアコンテンツに対応しないことを検証することができる。従って、保護メディアコンテンツの無認可コピーを識別することができ、配信前に、ネットワークデバイス自身において保護メディアコンテンツに適切な使用権を適用することができる。
図2は本発明のいくつかの実施形態に従うデジタルコンテンツの無認可使用を制御するように構成されている例示的なマルチメディアデバイス200を示しているが、本発明はこのような構成に限定されず、本明細書で説明される動作を実行することができる任意の構成を包含することが意図されていることが理解されるであろう。例えば、無線周波数信号を受信するように構成されているアンテナ265およびトランシーバ225を含む移動デバイスとして示しているが、マルチメディアデバイス200は、固定および/またはその他の非移動デバイスであり得り、トランシーバ225は、有線接続を介して信号を受信、送信するように構成されている従来の有線トランシーバであり得る。加えて、検証エージェント207およびプロセッサ240を別々のブロックとして例示しているが、検証エージェント207の機能は、いくつかの実施形態では、プロセッサ240によって実行することができる。より一般的には、特定機能が、例示的な方法によって特定ブロックで示されているが、種々のブロックおよび/またはそのブロックの部分の機能が、結合、分割および削除することができる。
図3は、本発明のいくつかの実施形態に従うデジタルコンテンツの無認可使用を制御するように構成されているネットワークデバイスを示すブロック図である。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス300は、図1の検証サーバ110および/またはウェブサーバ125に対応していても良い。次に、図3を参照すると、ネットワークデバイス300は、メモリ300に連結されているプロセッサ340、検証エージェント307およびトランシーバ325を含んでいる。プロセッサ340は、例えば、トランシーバ325、メモリ330、および検証エージェント307の動作を調整、管理するように構成されている市場で入手可能なマイクロプロセッサおよび/またはカスタムマイクロプロセッサであり得る。トランシーバ325は、アンテナ365を介して無線周波数信号を送受信するように構成されている送信機回路350および受信機回路345を含む無線トランシーバであり得る。しかしながら、トランシーバ325は、また、トランシーバへの有線接続を経て信号を送受信するように構成されている有線トランシーバであり得る。メモリ330は、リムーバルフラッシュ、磁気および/または光学的リライタブル不揮発性メモリ等の揮発性および/または不揮発性メモリを含むことができるメモリ階層を表現することができる。
検証エージェント307は、ネットワークデバイス300に搭載されているハードウェアおよび/またはソフトウェアデバイスであり得り、また、ネットワークデバイス300におけるデジタルコンテンツの使用を制御するように構成されていることができる。いくつかの実施形態では、図2の検証エージェント207に対応していても良く、上述のように、このような、検証のためにデジタルコンテンツを識別し、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報を生成し、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定し、判定された使用権に基づき識別されたデジタルコンテンツの使用を制御するように、検証エージェント307を構成することができる。
さらに、図3に示されるように、メモリ330は、データベース317を含むことができる。データベース317は、複数のデジタルコンテンツをそれぞれ指定および/または表現する複数の特徴記述情報、および特徴記述情報によって表現されるデジタルコンテンツに対応する複数の使用権を含むことができる。例えば、データベース317に記憶される特徴記述情報は、所定のアルゴリズムを使用して複数の保護メディア・コンテンツ・ファイルから生成される複数のデジタル署名であり得る。例えば、図1のコンテンツ所有者装置130等の検証サービスへの加入を望むコンテンツ所有者装置から、複数の保護メディア・コンテンツ・ファイルおよび対応する複数の使用権を受信するように、受信機345を構成することができる。このように、プロセッサ340は、所定のアルゴリズムを使用して保護メディア・コンテンツ・ファイルをそれぞれ表現するおよび/または指定する特徴記述情報を生成するように構成されていることができ、また、特徴記述情報および対応する使用権によりデータベース317を占めることができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、受信機345は、保護メディアコンテンツを指定する特徴記述情報をコンテンツ所有者装置および/またはその他の加入者デバイスから直接受信することができ、プロセッサ340は、コンテンツ所有者装置から受信される複数の特徴記述情報および対応する使用権によりデータベース317を占めることができる。コンテンツ所有者装置から受信される複数の保護メディアコンテンツおよび/またはデータベース317に記憶される特徴記述情報は、また、DRMメカニズムが変更されているおよび/または回避されている「不正」コピーおよび/または「純正」コピー等の、保護メディアコンテンツの既知の無認可コピーおよび/またはその変形を指定することができる。
従って、プロセッサ340は、特定のデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報を受信するように構成されていることができ、また、受信した特徴記述情報を、データベース317に記憶される複数の特徴記述情報と比較して、デジタルコンテンツに対する使用権を判定することができる。例えば、プロセッサ340は、ネットワークデバイス300に含まれる検証エージェント307から特徴記述情報を受信するように構成されていることができる。より詳細には、いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス300は、図1のウェブサーバ125等のウェブサーバであり得り、このウェブサーバは、検証エージェント307およびそのデータベース317を含んでいる。このように、ネットワークデバイス300は、受信機345を介してデジタルコンテンツ332を受信するように構成されていることができ、また、受信デジタルコンテンツ332をメモリ330に記憶することができる。検証エージェント307は、受信デジタルコンテンツ332を表現するおよび/または指定する特徴記述情報を生成することができ、また、この特徴記述情報をプロセッサ340に提供することができる。プロセッサ340は、受信した特徴記述情報をデータベース317に記憶される複数の特徴記述情報と比較して、受信したデジタルコンテンツ332が、データベース317に記憶される特徴記述情報によって指定される1つまたは複数の保護メディアコンテンツに対応するか判定することができる。換言すれば、受信したデジタルコンテンツ332を指定する特徴記述情報がデータベース317に記憶される特徴記述情報にマッチする場合、プロセッサ340は、自身に記憶される受信デジタルコンテンツ332を保護メディアコンテンツ(および/またはその無認可コピー)と識別するように構成されていることができる。マッチが検出される場合、プロセッサ340は、データベース317のマッチする特徴記述情報に対応する使用権に基づき受信デジタルコンテンツ332の使用権を判定することができ、また、検証エージェント307に判定された使用権を通知することができる。より詳細には、プロセッサ340は、判定された使用権を示しているおよび/または含んでいる通知を検証エージェント307に送信することができる。検証エージェント307は、次いで、判定された使用権をデジタルコンテンツに適用して、ネットワークデバイス300からデジタルコンテンツをダウンロードするデバイスによる無認可使用をさらに制御することができる。
他の実施形態では、しかしながら、ネットワークデバイス300は、自身に検証エージェント307を含まない場合がある。例えば、ネットワークデバイス300は、図1の検証サーバ110等の検証サーバであり得る。このように、図1のユーザデバイス105等の要求元デバイスから、受信機345を介して特定のデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報を受信するように、プロセッサ340を構成することができる。プロセッサ340は、また、データベース317の特徴記述情報を生成するために使用されるアルゴリズムの識別情報を送信機350を介して要求元デバイスに送信することができ、そうすることで、要求元デバイスは同一のアルゴリズムを使用してその特徴記述情報を生成することができる。従って、上述のように、プロセッサ340は、要求元デバイスから受信される特徴記述情報をデータベース317の複数の特徴記述情報と比較して、要求元デバイスに記憶されるデジタルコンテンツに対する使用権を判定することができる。送信機350は、次いで、デジタルコンテンツの判定された使用権を示す通知を要求元デバイスに送信することができる。送信機350は、また、判定された使用権に基づきデジタルコンテンツの使用を制限および/または防止するための指示を要求元デバイスに送信することができる。このように、ネットワークデバイス300は、他のデバイスにおいて受信されるデジタルコンテンツに対する適切な使用権を、他のデバイスから受信される特徴記述情報に基づいて判定するように構成できるのみならず、また、これらのデバイスにおけるデジタルコンテンツの使用を制御するように構成されていることができる。
図3は、本発明のいくつかの実施形態に従うデジタルコンテンツの無認可使用を制御するように構成されていることができる例示的なネットワークデバイス300を示しているが、本発明はこのような構成に限定されず、本明細書で説明される動作を実行することができる任意の構成を包含することが意図されていることが理解されるであろう。例えば、無線周波数信号を受信するように構成されているアンテナ365およびトランシーバ325を含むように示されているが、ネットワークデバイス300は、固定および/またはその他の非移動ネットワークデバイスであり得り、また、トランシーバ325は、有線接続を介して信号を送受信するように構成されている従来の有線トランシーバであり得る。加えて、保護メディアコンテンツを参照して説明しているが、データベース317は、ウイルスおよび/またはトロイ型ファイル等の複数の無用のデジタルコンテンツを表現するおよび/または指定する複数の特徴記述情報を記憶することができる。このように、特定のデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報に基づいて、プロセッサ340は、特定のデジタルコンテンツがこのようなウイルスおよび/またはトロイ型ファイルを含んでいるおよび/またはこれらに対応するかを判定することができ、また、このようなデジタルコンテンツの隔離および/または削除を特定する使用権を判定することができる。
本発明のいくつかの実施形態に従うデジタルコンテンツの無認可使用を制御する動作例を図4乃至図6のフローチャートを参照して説明する。特に、図4は、例えば、図1のユーザデバイス105等のユーザデバイスの検証エージェントによって実行することができるデジタルコンテンツの無認可使用を制御する動作を示すフローチャートである。次に、図4を参照すると、検証するデジタルコンテンツが識別されると、動作は。ブロック400において開始する。より詳細には、著作権、ライセンス権を有するおよび/または別途保護するメディアコンテンツを含んでいる可能性に基づいて、検証するデジタルコンテンツを識別することができる。例えば、使用に関する権利および/または制限を含んでいないデジタルコンテンツを検証のために識別することができる。加えて、受信、ダウンロードされているおよび/または電子デバイスによって別途作成されていないデジタルコンテンツを検証のために識別することができる。さらに、いくつかの実施形態では、使用権および/または制限があるにも関わらず、電子デバイスにダウンロードされている全てのデジタルコンテンツを検証のために識別することができる。検証するデジタルコンテンツは、また、ファイルタイプに基づいて識別することができる。MPEGファイル等のビデオファイル、および/またはMP3等のオーディオファイルを検証のために識別することができる。このようなファイルは、特に、ファイルが現在使用権を含まない場合、このようなファイルは、無認可使用の可能性のある候補であり得る。いくつかの実施形態では、デジタルコンテンツの受信に応じておよび/またはデジタルコンテンツのレンダリング要求またはその他の使用要求の検出に応じて、検証するデジタルコンテンツを識別することができる。このように、電子デバイスにおいて作成されているおよび/または作成過程において電子デバイスに組み込まれているコンテンツ等の保護メディアコンテンツを含んでいる可能性のより多いコンテンツを、他のデジタルコンテンツと区別することができる。
一度検証するデジタルコンテンツが一旦識別されると、ブロック400において、識別されたデジタルコンテンツを指定するおよび/または表現する特徴記述情報が生成される。例えば、識別されたデジタルコンテンツを指定するデジタル署名は、ハッシュアルゴリズム、CRCアルゴリズムおよび/またはDSP特徴記述アルゴリズム等の所定のアルゴリズムを使用して生成することができる。また、特徴記述情報は、デジタルコンテンツの識別されたファイルタイプに基づいて生成することができる。例えば、MD5ハッシュアルゴリズムを使用してMPEGファイルの特徴記述情報を生成することができる、一方、SHA−1ハッシュアルゴリズムを使用して、MP3ファイル用の特徴記述情報を生成することができる。これに加えておよび/または選択的に、識別されたデジタルコンテンツを表現する波形の一部をサンプリングすることによって特徴記述情報を生成することができる。例えば、識別されたファイルタイプに基づく所定の開始点および/または所定の終了点に基づいて、サンプリング部分を生成することができる。加えて、識別されたデジタルコンテンツが既にいくつかの関連使用権を含んでいる場合、識別されたデジタルコンテンツとその関連使用権の組み合わせを表現するように特徴記述情報を生成することができる。より一般的には、特徴記述情報は、任意のタイプのデジタルコンテンツの表現であり得り、これは、後に、デジタルコンテンツを識別するために使用することができる。
尚、図4を参照すると、ブロック420において、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権が特徴記述情報に基づいて判定される。例えば、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権は、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報と、特定の使用権と関連する他の特徴記述情報との比較に基づいて判定することができる。より詳細には、複数の特徴記述情報および対応する複数の使用権を含むデータベースにアクセスすることができ、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報と、データベースの特徴記述情報との比較に基づいて、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定することができる。例えば、データベースの特徴記述情報は、著作権のある映画、音楽および/またはインタラクティブゲーム等の複数の保護メディア・コンテンツ・ファイルおよび/または技術的保護手段が変更されている/回避されている映画、音楽の不法コピー等の、保護メディア・コンテンツ・ファイルの既知の無認可コピー、および/またはコピー保護メカニズムが除去されているインタラクティブゲームを指定することができる。従って、識別されたデジタルコンテンツを指定する特徴記述情報と、データベースに記憶されている複数の特徴記述情報の少なくとも1つとの間のマッチに基づいて、著作権、ライセンス権を有するおよび/または別途保護するメディアコンテンツを含んでいるおよび/またはこれに対応するデジタルコンテンツを識別することができる。このように、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を、データベースのマッチしている特徴記述情報に対応する使用権に基づいて判定することができる。また、識別されたデジタルコンテンツが、検証前のいくつかの使用権を含んでいた場合、これら以前の関連使用権は、判定された使用権に基づき検証することができる。例えば、いくつかのDRMラッパーは、コンテンツ所有者装置に関する情報および/または権利をダウンロードするURLを含むことができる。このように、上述の識別されたデジタルコンテンツに対する使用権を判定後、既存のDRMラッパーは、判定された使用権との比較に基づいて有効である(即ち、ハッカーまたは侵害者によって適用されているのではなく、コンテンツ所有者によって適用されている)と検証することができる。
加えて、いくつかの実施形態で、データベースの複数の特徴記述情報は、スパム、ウイルスおよび/またはトロイ型ファイル等の複数の無用のデジタルコンテンツを指定することができる。従って、この特徴記述情報とのマッチ(整合)に基づいて、無用のデジタルコンテンツの隔離および/または削除を指定する使用権を判定することができる。換言すれば、以下で詳述するように、識別されたデジタルコンテンツの使用は、また、判定された使用権に基づいて制御することができる。
図5は、本発明のいくつかの実施形態に従うデジタルコンテンツの無認可使用を制御するより詳細な動作を示すフローチャートである。例えば、図5の動作は、図2のマルチメディアデバイス200等のマルチメディアデバイスによって実行することができる。次に、図5を参照すると、ブロック505において、デジタルコンテンツが電子デバイスにおいて受信されると、動作が開始する。デジタルコンテンツは、テキスト、映画、音楽、および/またはインタラクティブゲーム、および/または典型的には電子デバイスによってダウンロードすることができるその他のメディアコンテンツを含むことができる。ブロック510において、検証する受信デジタルコンテンツが識別する。例えば、いくつかの実施形態では、デジタルコンテンツが使用権および/または使用に関する他の制限を含むかに基づいて、検証する受信デジタルコンテンツを識別することができる。しかしながら、図5の実施形態を参照して本明細書で説明されるように、関連使用権の存在にも関わらず、全てのダウンロードされているおよび/または他の受信デジタルコンテンツを検証のために特定することができる。ブロック515において、デジタルコンテンツを表現するおよび/または指定する特徴記述情報は、所定のアルゴリズムを使用して生成される。例えば、デジタルコンテンツは、所定のハッシュアルゴリズムを使用してハッシュし、デジタルコンテンツのデジタル署名を生成することができる。いくつかの実施形態では、特徴記述情報を生成するために使用される所定のアルゴリズムは、検証サーバによって指定することができる。
尚、図5を参照すると、ブロック520において、デジタルコンテンツを指定する特徴記述情報が検証サーバに送信される。検証サーバは、著作権および/またはライセンス権を有する映画、音楽、および/またはインタラクティブゲーム等の複数の保護メディア・コンテンツ・ファイルを指定する特徴記述情報のデータベースを含むことができる。このデータベースは、また、自身に記憶される特徴記述情報に対応する特定の使用権を指定することができる。このように、受信デジタルコンテンツを指定する特徴記述情報は、データベースに記憶される特徴記述情報と比較することができ、マッチ(整合)が得られる場合、データベースのマッチしている特徴記述情報とに関連している使用権に基づいて、受信したデジタルコンテンツに対する使用権を判定することができる。換言すれば、受信したデジタルコンテンツは、その特徴記述情報の比較に基づいて、1つまたは複数の保護メディア・コンテンツ・ファイルを含んでいるおよび/またはこれに対応すると識別することができる。
ブロック525において、比較の結果が検証サーバから受信される。受信結果に基づいて、ブロック530において、デジタルコンテンツが保護メディアコンテンツを含んでいるかを判定する。ブロック535において、デジタルコンテンツが保護メディアコンテンツを含んでいない場合、デジタルコンテンツの無制限使用(および/または任意の以前の関連使用権に基づく使用)が許可される。ブロック537において判定されるように、デジタルコンテンツの使用は、所定の期間および/または使用回数について許可される。例えば、デジタルコンテンツは、特定の時間には、保護メディアコンテンツを含んでいると識別できないとしても、特定の時間後に、デジタルコンテンツに対応する保護メディアコンテンツによりデータベースを更新することができる。このように、デジタルコンテンツは、所定の期間の後および/またはデジタルコンテンツの所定使用回数の後に、ブロック515において、特徴記述情報を再生成することによって定期的におよび/または間欠的に再検証することができる。
しかしながら、ブロック530において、デジタルコンテンツが保護メディアコンテンツを含んでいると判定される場合、ブロック540において、デジタルコンテンツの使用は、判定された使用権に基づいて制御される。例えば、デジタルコンテンツが、技術的保護手段が回避されている保護メディアコンテンツを含んでいると判定される場合、デジタルコンテンツの限定および/または試行使用を許可認することができる。加えて、保護メディアコンテンツの認可コピーを取得するための指示を提供することができる。しかしながら、受信デジタルコンテンツが、そのリリースが以前は認可されていないの保護メディアコンテンツのコピーであると判定される場合、受信デジタルコンテンツのレンダリングおよび/または使用を一切防止することができる。
上述のように、ブロック540において、受信デジタルコンテンツの使用は、直接および/または間接的に制御することができることを理解すべきである。より詳細には、デバイスのメディアプレーヤおよび/または他のレンダリングハードウェア/ソフトウェアの動作を直接制御することによって、受信デジタルコンテンツの使用を特定の電子デバイスにおいて制御することができる。加えておよび/または選択的には、判定された使用権に基づいて、受信デジタルコンテンツを変更することによって、受信デジタルコンテンツの使用を間接的に制御し、受信デジタルコンテンツのレンダリングおよび/または使用を制限することができる。例えば、受信デジタルコンテンツを局所的に符号化して、判定された使用権をその受信デジタルコンテンツに関連させることができる。換言すれば、判定された使用権を取得し、受信デジタルコンテンツに局所的に適用して、変更および/または回避された技術的保護手段を修復することができる。加えて、符号化デジタルコンテンツの復号化に必要であり得る権利対象物および/または相応のライセンスの取得指示を、また、提供することができる。従って、使用権を判定し、それから導出される特徴記述情報に基づいて使用権を受信デジタルコンテンツに適用し、受信デジタルコンテンツの無認可使用を制御することができる。
図6は本発明のさらなる実施形態に従うデジタルコンテンツの無認可使用を制御する動作を示すフローチャートである。いくつかの実施形態では、図6の動作は、図1の検証サーバ110等の検証サーバによって実行することができる。次に、図6を参照すると、特定デジタルコンテンツを表現するおよび/または指定する特徴記述情報を要求元デバイスから受信すると、ブロック600において、動作が開始する。例えば、要求元デバイスは、図1のユーザデバイス105等のユーザデバイスであり得り、ネットワーク120等のインターネットおよび/またはその他のネットワークを介して特定デジタルコンテンツをダウンロードしているであろう。ブロック610において、受信した特徴記述情報を、対応する複数の使用権を有する複数の特徴記述情報と比較する。例えば、複数の特徴記述情報は、保護メディアコンテンツと関連する対応する使用権を有する、著作権、ライセンス権を有するおよび/または別途保護するメディアコンテンツ等の複数の保護メディア・コンテンツ・ファイルをそれぞれ指定することができる。特徴記述情報および対応する使用権は、データベースに記憶することができる。より詳細には、複数の保護メディア・コンテンツ・ファイルおよび関連使用権は、コンテンツ所有者装置から受信することができ、複数の特徴記述情報は、所定のアルゴリズムを使用して複数の保護メディア・コンテンツ・ファイルから生成することができる。このように、複数の特徴記述情報および対応する複数の使用権をデータベースに収めることができる。特定デジタルコンテンツを指定する特徴記述情報の受信の前に、データベースに記憶される特徴記述情報を生成するために使用される所定のアルゴリズムを要求元デバイスにも通知することができる。
ブロック620において、識別されたデジタルコンテンツに対する使用権(受信した特徴記述情報によって指定される)を、ブロック610での比較に基づいて判定する。例えば、この比較が要求元デバイスから受信される特徴記述情報と、データベースに記憶される複数の特徴記述情報の少なくとも1つとの間でマッチ(整合)を示す場合、要求元デバイスからのデジタルコンテンツは、データベースに記憶される特徴記述情報によって指定される1つまたは複数の保護メディア・コンテンツ・ファイルを含んでいるおよび/またはこれに対応すると判定される。換言すれば、この比較に基づいて、要求元デバイスからのデジタルコンテンツを著作権、ライセンス権を有するおよび/または他の保護メディアコンテンツと識別することができ、また、マッチする特徴記述情報に対応する使用権に基づいて要求元デバイスからのデジタルコンテンツ使用権が判定される。データベースに記憶される複数の特徴記述情報は、また、不正コピーおよび/または変更/回避されている技術的保護手段を有するコピー等の、保護メディア・コンテンツ・ファイルの既知の無認可コピーを指定することができる。このように、保護メディア・コンテンツ・ファイルの無認可コピーをまた識別し、適切な使用権を識別情報に基づき判定することができる。
尚、図6を参照すると、ブロック630において、比較の結果および/または識別されたデジタルコンテンツの判定された使用権が要求元デバイスに通知される。例えば、要求元デバイスが、図1のユーザデバイス105等のユーザデバイスである場合、有線および/または要求元デバイスへの無線接続を介して、要求元デバイスに通知を送信することができる。加えて、この通知は、判定された使用権に基づきデジタルコンテンツの使用を要求元デバイスが制限および/または防止する指示を含むことができる。例えば、この指示は、プロセッサおよび/または要求元デバイスに連結されるメディアプレーヤに、デジタルコンテンツの使用を制御するための指示を通知することができる。加えておよび/または選択的には、図1の検証エージェント107等の要求元デバイスに組み込まれるハードウェアおよび/またはソフトウェアにデジタルコンテンツを変更し、例えば、判定された使用権に基づき局所的にデジタルコンテンツを符号化することによって、デジタルコンテンツのレンダリングを制限する指示を通知することができる。このように、要求元デバイスによるデジタルコンテンツの無認可使用を制御することができる。
図7は、本発明のいくつかの実施形態に従うデジタルコンテンツの無認可使用を制御する動作を示すフローチャートである。次に、図7を参照すると、コンテンツ所有者装置732が、検証サーバ722によって提供される検証サービス705に加入すると、動作が開始する。加入の一部として、コンテンツ所有者装置732は、保護メディアコンテンツ、その署名および/または保護メディアコンテンツを指定する他の特徴記述情報を検証サーバ722に送信することができる。このように、検証サーバ722は、コンテンツ所有者装置732が無認可使用および/または配信の防止を望む保護メディアコンテンツを指定する署名および/または他の特徴記述情報を作成し、これをデータベースに収めることができる。
尚、図7を参照すると、デジタルコンテンツの要求710が、ユーザデバイス702からウェブサーバ707に送信される。要求されたデジタルコンテンツは、オーディオ、ビデオおよび/またはインタラクティブ・ゲーム・コンテンツ等のマルチメディアコンテンツであり得る。このように、要求されたデジタルコンテンツは、著作権、ライセンス権を有するおよび/または別途保護するメディアコンテンツの無認可コピーであり得る。より詳細には、以下の例で、要求されたデジタルコンテンツは、DVD映画「パイレーツオブカリビアン(登録商標)」の不法コピーである。換言すれば、要求されたデジタルコンテンツは。コピー保護が除去されている映画「パイレーツオブカリビアン(登録商標)」のデジタルコピーである。このように、この不法コピーの使用は、現在無制限である、即ち、映画は対応する権利対象物、ライセンスおよび/または他のDRMメカニズムを使用することなく首尾よくレンダリングすることができる。デジタルコンテンツの要求の受信に応じて、ウェブサーバ707は、要求されたデジタルコンテンツ715をユーザデバイス702に送信する。デジタルコンテンツを受信すると、ユーザデバイス702は、デジタルコンテンツが現在自身に関連する使用権を持たないことに注意する。このように、ユーザデバイス702(および/またはその検証エージェント)は、検証のためのデジタルコンテンツを識別し、所定のアルゴリズムを使用してデジタルコンテンツの署名を生成し、そして、デジタルコンテンツの署名720を検証サーバ722に送信する。
デジタルコンテンツの署名の受信に応じて、検証サーバ722は、受信した署名に基づいて、デジタルコンテンツに対する使用権を判定する。より詳細には、検証サーバ722は、デジタルコンテンツの署名を、コンテンツ所有者装置732によって提供される保護メディアコンテンツの署名と比較する。この比較に基づいて、検証サーバは、ユーザデバイス702から受信されている署名が、コンテンツ所有者装置732によって提供される映画「パイレーツオブカリビアン(登録商標)」の無認可コピーの署名とマッチすることを判定する。このように、検証サーバ722は、ユーザデバイスによって要求されるデジタルコンテンツに対する使用権を、「パイレーツオブカリビアン(登録商標)」の無認可コピーに対してコンテンツ所有者装置732によって特定される使用権に基づいて判定する。より詳細には、検証サーバ722は、対応するライセンスなしには、デジタルコンテンツを視聴可能とするべきでないことを判定する。このように、検証サーバ722は、デジタルコンテンツを保護メディアコンテンツとして識別し、その使用権を特定する通知725をユーザデバイス702に送信する。
通知を受信すると、ユーザデバイス702は、デジタルコンテンツ(「パイレーツオブカリビアン(登録商標)」の無認可コピーと識別される)のさらなるレンダリングを制御する。例えば、ユーザデバイス702は、そのメディアプレーヤおよび/または他のハードウェアおよび/またはソフトウェアに、識別されたデジタルコンテンツの再生(プレイバック)を許可しないように指示することができる。加えて、ユーザデバイス702は、デジタルコンテンツを符号化し、適切なライセンスおよび/または権利対象物なしにデジタルコンテンツをレンダリングできないようにすることができる。検証サーバ722は、デジタルコンテンツを符号化および/またはデジタルコンテンツにDRMを適用し、ライセンスおよび/または権利を使用してデジタルコンテンツの復号化に成功することができるようにする方法に関する指示を、ユーザデバイス702に提供することができる。換言すれば、ユーザデバイス702は、ダウンロードされているデジタルコンテンツにDRMを局所的に適用し、判定された使用権に基づきダウンロードされているデジタルコンテンツの無認可使用を制限することができる。通知に加えて、検証サーバ722は、また、符号化デジタルコンテンツ730を復号化するために必要なライセンスおよび/または権利の購入情報をユーザデバイス702に提供することができる。この購入情報は、支払オプション、条件および/またはデジタルコンテンツを見るライセンス購入に関する他の関連情報を含んでいる。
従って、ユーザデバイス702は、「パイレーツオブカリビアン(登録商標)」のダウンロードされたコピーをこれ以上レンダリングできないので、デジタルコンテンツ735にアクセスするライセンスを購入するための要求を、購入情報に基づいて検証サーバ722(および/またはコンテンツ所有者装置732)に送信する。支払を一旦受取ると、検証サーバ722は、要求されたライセンス740をユーザデバイス702に送信する。
このように、本発明のいくつかの実施形態に従えば、デジタルコンテンツを表現するおよび/または別途指定する特徴記述情報に基づいて、デジタルコンテンツに対する使用権を判定することができる。より詳細には、デジタルコンテンツを指定する特徴記述情報に基づいて、デジタルコンテンツが、著作権、ライセンス権を有するおよび/または他の保護メディアコンテンツ等の特定のデジタルコンテンツを含んでいるおよび/またはこれに対応していると識別することができ、その識別情報に基づいて、デジタルコンテンツに対する使用権を判定することができる。さらに、判定された使用権を、局所的にデジタルコンテンツに適用して、デジタルコンテンツのさらなる無認可使用を制限することができ、また、デジタルコンテンツに付加されるデバイス情報に基づいて、デジタルコンテンツの配信チェーンを判定することができる。従って、判定された使用権に基づいて、デジタルコンテンツの使用を、制御、制限および/または防止することができる。
図面および明細書において、本発明の実施形態が開示されている。しかしながら、本発明の原理を実質的に逸脱することなく、これらの実施形態に多くの変形および修正を行うことができる。全てのこのような変形および修正は、本明細書では、以下の特許請求の範囲に示すように本発明の範囲内に含むように意図されている。