JP2009540509A - 双安定磁気ラッチアセンブリ - Google Patents

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Abstract

ステータ(102、202、400)と、第1のラッチ位置と第2のラッチ位置との間をステータに対して回転するように構成されたロータ(104、204、300)とを備える双安定磁気スイッチアセンブリ(100、200)を提供する。ステータとロータは協働して、第1の磁路、および共有部分を有する磁路を形成する。ロータに結合されたばね(118)が、ロータが第2のラッチ位置および第1のラッチ位置にあるとき、それぞれ第1のラッチ位置および第2のラッチ位置に向かってロータを偏倚させる。少なくとも1つの磁石(120、122、124、212、232、420)が、ステータまたはロータのいずれかに固定的に結合されている。磁石は、第1の磁路内に含まれ、ロータが第2のラッチ位置より第1のラッチ位置に近いときにはロータを第1のラッチ位置に向かって偏倚させ、ロータが第1のラッチ位置より第2のラッチ位置に近いときにはロータを第2のラッチ位置に向かって偏倚させる磁気ラッチ力を生成するように構成されている。少なくとも1つのコイル(424)が、ステータまたはロータのいずれかに固定的に結合され、付勢されると第2の磁路中の磁束を変化させて磁気ラッチ力を低下させる。

Description

連邦政府援助研究開発に関する記述
この発明は、Raytheonに賦与されたS7−6BT476Xの下に米国政府の援助によって実施されたものである。米国政府は、この発明において一定の権利を有する。
本発明は磁気ラッチに関し、より詳細には、ばね偏倚式光スイッチとして使用するのに特に適する高エネルギー効率双安定磁気ラッチアセンブリに関する。
1つまたは複数の光学要素(たとえば様々なレンズ)の光路長への出し入れを切り替えるように設計された光スイッチアセンブリは、周知であり、たとえば、人工衛星用途に使用されている。光スイッチシステムの比較的馴染み深い一タイプは、プロセッサ、モータ、および複数の光学要素がその外周に沿って配置されたホイール機構を採用している。プロセッサはモータに結合され、そのモータはさらにホイール機構に結合されている。ホイールをその中心軸周りにモータによって回転させて所与の光学要素を光路長内に配置することができるように、光路長がホイールの外周部分を通って行く。光学要素を光路長中に移動させるために、プロセッサは先ずホイールの現在の回転位置を確定し、続いて、所望の光学要素を光路長中に移動させるのに必要な回転調節量を決定する。次いで、プロセッサがモータに必要な調節を実行するように命令する。
残念ながら、この種周知のシステムでは、ホイールの回転運動がシステム中に擾乱(たとえば振動)を発生させ得、その擾乱が、画像を不鮮明にし、精密な光学制御の実施を困難にすることがある。さらに、その種ホイール機構の外周に沿った光学要素のアセンブリは、ランダムではなくて逐次的な要素アクセスに向いている。その結果、1つの要素を光路長中に移動し別の要素をそこから外へ移動するのに必要なエネルギーの総量が望外に大きいことがよくあり、特に、新たに選択された光学要素がその前に選択された要素の反対側に配置されている場合にそうなる。
上記の欠点を緩和する助けとするために、特殊な光学要素スイッチアセンブリが開発されてきた。このタイプの個々のスイッチアセンブリは、光学要素がその上に備えられ(たとえばその一端に結合され)ているアクチュエータアームに結合されたばね偏倚式ピボットシャフトを備え得る。ピボットシャフトは、光学要素を光路長の中およびその外それぞれに配置することができる第1のラッチ位置と第2のラッチ位置との間でアクチュエータアームを偏倚させる。アームがラッチ位置の一方に保持されると、ばね偏倚式ピボットシャフトが、他方のラッチ位置の方向の回転力をアームに加える。したがって、アクチュエータアームは、それまで保持されていたラッチ位置から解放されると、ピボットシャフトの作用の下に他方のラッチ位置に向かって回動する。不可避なシステム損失のために、ばね偏倚式ピボットシャフトは、アームを他方のラッチ位置まで完全に回転させるのに十分なエネルギーを提供できない。したがって、ラッチ機構が、アームが完全に回転するのを補助し、他方のラッチ位置でばねベースのピボットシャフトの力に対抗してアームを固定するために設けられている。この機構は機械的でもよいが、好ましくは磁気的である。後者に言及すると、磁気ラッチ機構は、やはり磁石を備え得るアームの一部分(たとえば、光学要素とは反対側のアームの先端)を引き付け物理的に係合するように構成された永久磁石を備え得る。この構成は、殆ど電力を消費せずに時間に制限なくアームを所望の位置に保持することができるという点で有利である。アームをラッチ位置から解放するために、アクチュエータアーム上に配置された磁石、または磁気ラッチに用いられている磁石の周りに制御コイルを設け、それによって、電磁石を形成することができる。コイルに電流を流すと、磁気ラッチ機構によって生成されている磁界とは逆方向の磁界が生成され、アクチュエータアームが解放される。次いで、アクチュエータアームが、ばね偏倚式ピボットシャフトの力を受けて、反対側のラッチ位置に向かって回転する。アームを完全に回転させるのに必要な追加エネルギーをやはり供給する第2の磁気ラッチ機構が、次いで、アームを物理的に係合し、アームを他方のラッチ位置に固定する。
上記の理由によって、ばね偏倚式ピボットシャフトを用いる光学要素スイッチアセンブリは、ホイールベースの機構を用いるアセンブリを凌いでかなりの改善を示す。しかし、この種のアセンブリの作動は、やはり望外に大きな電力量を消費する。より具体的には、制御コイルに送られる電流は、アームをラッチ位置から解放するのに十分な強度の磁界を生成するためには比較的大きくなければならない。その主要な理由は、コイルによって生成される磁束が、ラッチ機構の永久磁石から放射される磁束が伝播するのと実質的に同じ経路を伝播するからである。
上記に鑑みて、アクチュエータアームをラッチ位置から解放するのに必要とする電力がより少ない、エネルギー効率の良い磁気スイッチアセンブリ(たとえば光スイッチアセンブリ)を提供するのが望ましいことが理解されるべきである。さらに、本発明の他の望ましい特徴および特性は、添付図面およびこの本発明の背景と併せ、以下の本発明の詳細な説明および添付特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本発明は、ステータと、第1のラッチ位置と第2のラッチ位置との間をステータに対して回転するように構成されたロータとを備える双安定磁気スイッチアセンブリを提供する。ステータとロータは協働して、第1の磁路、および共有部分を有する磁路を形成する。ロータに結合されたばねが、ロータが第2のラッチ位置および第1のラッチ位置にあるとき、それぞれ第1のラッチ位置および第2のラッチ位置に向かってロータを偏倚させる。少なくとも1つの磁石が、ステータまたはロータのいずれかに固定的に結合されている。磁石は、第1の磁路内に含まれ、ロータが第2のラッチ位置より第1のラッチ位置に近いときにはロータを第1のラッチ位置に向かって偏倚させ、ロータが第1のラッチ位置より第2のラッチ位置に近いときにはロータを第2のラッチ位置に向かって偏倚させる磁気ラッチ力を生成するように構成されている。少なくとも1つのコイルが、ステータまたはロータのいずれかに固定的に結合され、付勢されると第2の磁路中の磁束を変化させて磁気ラッチ力を低下させる。
好ましいスイッチアセンブリの上記および他の目的、特徴、および利点は、添付図面に示された本発明の好ましい実施形態のより詳細な以下の説明から明らかになるであろう。
本発明の好ましい例示的実施形態が、添付図面に即して以下に説明される。添付図面では、同じ符号は同じ要素を指示する。
第1のラッチ位置にある磁気ラッチアセンブリを示す斜視図である。 第2のラッチ位置にある磁気ラッチアセンブリを示す斜視図である。 図1および2に示されたアセンブリの第1のラッチ位置での機能的上面図である。 図1および2に示されたアセンブリの中間回転位置での機能的上面図である。 図1および2に示されたアセンブリの第2のラッチ位置での機能的上面図である。 磁気ラッチアセンブリの第1のラッチ位置での機能的上面図である。 磁気ラッチアセンブリの中間回転位置での機能的上面図である。 磁気ラッチアセンブリの第2のラッチ位置での機能的上面図である。 本発明の第1の実施形態によるロータの斜視図である。 図9に示されたロータの一部分の展開状態での斜視図である。 本発明の第1の実施形態による、図9に示されたロータと共に用いるのに適したステータの斜視図である。 図11に示されたステータの一部分の展開状態での側面図である。 図8および9に示されたロータがその周りに配置された、図10〜14に示されたステータの切欠斜視図である。 通常状態での磁路を示す、図11に示されたステータの側面図である。 付勢状態での磁路を示す、図11に示されたステータの側面図である。
以下の詳細な説明は、本質的に単に例示的なものであり、本発明または本発明の用途および利用法を限定するものではない。さらに、前述の技術分野、背景技術、課題を解決するための手段、または以下の発明を実施するための最良の形態に表されるいかなる明示または示唆された理論によっても拘束されるものではない。
図1および2は、それぞれ第1のラッチ位置および第2のラッチ位置での単純化された双安定非接触型磁気ラッチアセンブリ100の斜視図である。磁気ラッチアセンブリ100がさらに図3〜5に示され、それらの図は、それぞれ第1のラッチ位置、中間回転位置、および第2のラッチ位置でのアセンブリ100の上面図である。ラッチアセンブリ100は、ステータ102とロータ104とを備え、ロータ104は、ばね偏倚式ピボット機構106と、光学要素(たとえばフィルタ、鏡、光源など)110がその端部に結合されたアクチュエータアーム108とを備える。アクチュエータアーム108は、光学要素110を受け持ち、その位置を効果的に制御するのに十分な剛性を有する任意の構造部材でよい。ロータ104は、軸112回りをステータ102に対して回転して、ステータ102を貫通して設けられている開口115を通る光路長114に光学要素110を出し入れするように構成されている。図示された実施形態では、光学要素110は、ロータ104が第1のラッチ位置にあるとき(図1および3)には光路長114の外に配置され、ロータ104が第2のラッチ位置にあるとき(図2および5)には光路長114の中に配置されている。
図1および2に最も明瞭に示されているように、ピボット機構106は、回転可能な軸116と、ばね(たとえば捩り棒ばね)118とを備え、ばね118は、軸116の周りに配置され、たとえばその両端で、アクチュエータアーム108およびステータ102に固定的に結合されている。ばね118は、ロータ104を、第1のラッチ位置(図1および3)と第2のラッチ位置(図2および5)との間の中間回転位置(図4)へ偏倚させる。したがって、ロータ104が第1のラッチ位置(図1および3)にあるときには、ばね118が第2のラッチ位置(図2および5)の方向の回転力をロータ104に掛ける。逆に、ロータ104が第2のラッチ位置(図2および5)にあるときには、ばね118が第1のラッチ位置(図1および3)の方向の回転力をロータ104に掛ける。これを考慮すると、ロータ104の回転運動が完全にピボット機構106によって規定され、かつ、ロータ104が両ラッチ位置のいずれかへ物理的に動かされ次いで解放された場合、ロータ104は両ラッチ位置の間の領域で振動した後に、最終的に図4に示す中間回転位置に停止するようになることが理解されるべきである。しかし、以下に示されるように、ラッチアセンブリ100は、ロータ104を磁気的にラッチ位置に捕捉し解放されるまで保持するように構成されている。
上記で説明した磁気ラッチ作用を達成するために、2つ以上のステータ磁気領域(以降単純化のために「磁石」と呼ぶ)がステータ102に沿って間隔を開けて設けられ、また、少なくとも1つのロータ磁気領域(以降単純化のためにやはり「磁石」と呼ぶ)が、ロータ104上に設けられ、ステータ磁気領域に引き付けられるように配置される。ラッチアセンブリ100では、たとえば、2つの磁石122および124が、ステータ102上で開口115のほぼ反対側に配置され、1つのロータ磁石120が、光学要素110とは反対側のアーム108端部に固定的に結合されている。ステータ磁石124および122は、それらのN極およびS極が、第1および第2のラッチ位置にあるときのロータ磁石120のそれぞれS極およびN極に隣接するように、ステータ102上に配置される。ロータ104が第1のラッチ位置(図1および3)に回転すると、ロータ磁石120はそれに伴いステータ磁石124に隣接する位置に回転する。同様に、ロータ104が第2のラッチ位置(図2および5)に回転すると、ロータ磁石120はステータ磁石122に隣接する位置に回転する。ロータ磁石120は、第1および第2のラッチ位置のいずれにおいてもそれぞれステータ磁石120または122に接触しないように図示されているが、アセンブリ100は、ロータ磁石120が、両ラッチ位置のいずれにおいても、ステータ磁石120、ステータ磁石122、またはステータ102のどこか他の部分に接触するように構成され得ることが理解されるべきである。この出願に用いられている用語「磁石」は、天然または誘導のいずれであっても磁気双極子を有する任意の物体として広い意味に解釈されるべきであることが、やはり理解されるべきである。したがって、用語「磁石」には、鉄製磁極片などの、永久磁石に結合され磁場を生成する物体が含まれる。用語「磁石」はまた、そのように結合された物体の領域または部分も包含する。
ロータ104が中間位置(図4)にあるとき、ロータ磁石120はステータ磁石122およびステータ磁石124から等距離にある。したがって、この位置では、ロータ104に作用する磁力は、実質的に釣合い、ロータ104は、どちらのラッチ位置にも磁気的に偏倚させられることはない。しかし、他のいずれの回転位置でも、ロータ104は、第1または第2のラッチ位置のいずれかに向かって磁気的に偏倚させられる。より具体的には、ロータ104が第2のラッチ位置より第1のラッチ位置に近い(ロータ磁石120とステータ磁石124との距離がロータ磁石120とステータ磁石122との距離より短い)とき、ロータ104は第1のラッチ位置に向かって磁気的に偏倚させられる。ロータ104が第1のラッチ位置に近付くにつれて、ロータ磁石120とステータ磁石124との距離が減少し、磁石120と磁石124との間の吸引力が加速度的に強くなる。ロータ104が第1のラッチ位置に完全に回転してしまうと、ロータ磁石120とステータ磁石124との間の吸引力は最大になり、ロータ104がピボット機構106の影響の下に第2のラッチ位置に向かって回転して戻るのを防止するのに十分になる。逆に、ロータ104が第2のラッチ位置に近付くにつれて、磁石120と磁石122との間の吸引力が加速度的に強くなる。ロータ104が第2のラッチ位置に完全に回転してしまうと、ロータ磁石120と磁石124との間の吸引力は最大になり、ロータ104がピボット機構106の影響の下に第1のラッチ位置に向かって回転して戻るのを防止するのに十分になる。したがって、第1または第2のラッチ位置のいずれかに回転させられたとき、ロータ104は磁力によってそこに固定され、以下に説明するようにして解放されるまでは、ピボット機構106の影響の下に他方のラッチ位置に向かって回転することはできない。
ロータ104はラッチ位置から2つの方式のいずれかで解放することができる。すなわち、(1)ロータ104に他方のラッチ位置の方向に追加の力を掛けることによる、または、(2)ロータ磁石120と隣接するステータ磁石との間の磁気吸引力を低下させることによる方式である。より完全に以下に説明される好ましい実施形態では、本発明のラッチアセンブリは、可能な限り1番目も併せて、2番目の方式を実施するように構成されている。以下に示されるように、これは、1つまたは複数の制御コイルを1つまたは複数のロータ磁石および/または複数のステータ磁石の周りに配置することによって達成される。1つまたは複数の制御コイルに電流が流されると、コイルと組み合わさった磁石とそれに隣り合う磁石または強磁性物体との間の吸引力を弱める磁界が生成される。こうして一時的に磁気吸引力を弱めることによって、アクチュエータ104が、ピボット機構106の影響の下に他方のラッチ位置に移動することができるようになる。周知のラッチアセンブリとは異なり、本発明のラッチアセンブリは、2つの磁束経路が形成されるように構成されている。すなわち、永久磁石によって放射された磁束がそれに沿って通る第1の磁路と、制御コイルによって生成された磁束がそれに沿って通る第2の磁路である。以下に示されるように、制御コイルによって生成された磁束用に独立した経路を設けることによって、制御コイル経路の磁気抵抗が著しく低下する。これにより、磁気ラッチ力を減少させロータをラッチ位置から解放するのに必要な電力がより少なくなる結果となる。
図1〜5をさらに参照すると、第1および第2の制御コイルを、ステータ磁石122および124とそれぞれ連携させることができるが、これら制御コイルの細かな配置は以下のより詳細な説明に委ねる。制御コイルは、磁石ラッチ力を減少させロータ104をラッチ位置から解放するために選択的に付勢され得る。たとえば、現時点でロータ104が、ステータ磁石120とロータ磁石124との磁気的相互作用によって第1のラッチ位置(図1および3)に固定されている場合、ロータ104は、ステータ磁石124に連携する制御コイルに電流を供給して磁石120と124との間の正味吸引力を低下させ、それによってロータ104をピボット機構106の作用の下に第2のラッチ位置(図2および5)に向かって回転させることによって、第1のラッチ位置から解放され得る。ロータ104が第2のラッチ位置に近付くと、ステータ磁石120とロータ磁石122との間の吸引力が、ロータ104を第2のラッチ位置に完全に回転させる追加エネルギーを供給し、ロータ104を第2のラッチ位置に固定する。ロータ104は、ステータ磁石122に連携する第2の制御コイルが付勢されるまで、第2のラッチ位置に係止されたまま残る。
図6〜8は、それぞれ第1のラッチ位置、中間回転位置、第2のラッチ位置における磁気ラッチアセンブリ200の機能的上面図である。上記のラッチアセンブリ100と同様に、ラッチアセンブリ200は、ステータ202と、ロータ204とを備える。ただし、ラッチアセンブリ200では、ステータ202およびロータ204はほぼ円筒形であり、ロータ204は、ほぼ円筒形の空胴を画成する内面を備え、その空胴中にステータ202が配置される。上記の場合と同様に、ロータ204はばね偏倚式ピボットシャフト206と、光学要素210がその端部に結合されたアクチュエータアーム208とを備える。ロータ204は、その外周を廻って角度的に分散された複数のロータ磁石をさらに備える。図6〜8に見られるように、ロータ204には、そのような8個の磁石(すなわち、ロータ磁石212、214、216、218、220、222、224、および226)が設けられ、それら磁石は、ロータ204の内面を廻って、ピボットシャフト206の長手方向軸(すなわち回転軸)に関して約45°間隔で配置されている。同様に、ステータ202には、8個の磁石(すなわち、ステータ磁石232、234、236、238、240、242、244、および246)が設けられ、それら磁石は、ステータ202の外面を廻って、回転軸に関して約45°間隔で配置されている。ステータ磁石とロータ磁石とは、互いに磁気的に引き付け合うように配置されている。たとえば、図6〜8に示されるように、ロータ磁石は、それらの磁極がステータ磁石の磁極と逆になるように配置され得る。
ロータ204は、ステータ202を廻って回転軸の周りを第1のラッチ位置(図6)と第2のラッチ位置(図8)との間で回転する。第1のラッチ位置(図6)にあるときは、ロータ磁石212、214、216、218、220、222、224、および226は、それぞれステータ磁石232、234、236、238、240、242、244、および246に実質的に隣接している。第2のラッチ位置(図8)にあるときは、ロータ104は約45°だけ時計方向に回転させられ、ロータ磁石212、214、216、218、220、222、224および226は、それぞれステータ磁石246、232、234、236、238、240、242、および244に実質的に隣接している。ラッチアセンブリ200は、上記で説明したアセンブリ100が作動するのとほぼ同じように作動する。すなわち、ばね偏倚式ピボット機構は、ロータ204を中間回転位置(図7)に向かって偏倚させ、ロータ磁石およびステータ磁石は、ロータ204を、ロータ204が中間回転位置と第1のラッチ位置との間にあるときには、第1のラッチ位置(図6)に向かって偏倚させ、ロータ204が中間回転位置と第2のラッチ位置との間にあるときには、第2のラッチ位置(図8)に向かって偏倚させる。ロータ204がピボット機構の回転作用の下にラッチ位置に近付くと、磁気ラッチ力が、ロータ204をラッチ位置に完全に回転させロータ204をラッチ位置に固定するエネルギーを供給する。上記で簡単に説明し、以下により完全に説明するように、ロータ204は、1つまたは複数のステータ磁石および/または1つまたは複数のロータ磁石と連携する1つまたは複数の制御コイルを付勢することによって、第1または第2のラッチ位置から解放され得る。
図9は、本発明の第1の実施形態によるロータ300の斜視図である。ロータ300は、内面304を有する本体302と、本体302にその第1の端部で固定的に結合され、光学要素308にその第2の端部で固定的に結合されたアクチュエータアーム306とを備える。ロータ300がラッチ位置間を回転するときのシステムの擾乱(たとえば振動)を最低限に抑えるようにアーム306および要素308との釣合いを取る助けとするために、釣合錘310が、アーム306と反対側で本体302にやはり固定的に結合されている。内面304は、ほぼ円筒形状を有する本体302を貫通する空胴312を画成する。空胴312は、図11〜15に即して以下に説明されるタイプのステータを受け入れるように構成されている。***脈条の網目が、内面304に沿って形成され、ステータの磁気領域を引き付ける(またはそれに引き付けられる)ように構成されている。図9、また図10(ロータ300の一部分の展開状態での斜視図)に示されるように、この網目は、複数(たとえば10本)の上側長手方向脈条314と、複数(たとえば10本)の下側長手方向脈条316と、脈条314を脈条316に連結する赤道脈条318とを備える挌子の形態を取ることができるが、明快にするために図10には4本の上側脈条314、4本の下側脈条316、および長手方向脈条316の一部分のみが示されている。ロータ300が用いられている磁気スイッチアセンブリの作動中、本体302は、その比較的低い磁気抵抗によって磁気的に中立のままになっている。図9および10に示されているように、脈条314、316、および318は、それぞれ単純に強磁性材(たとえば鉄)を備え、その強磁性材が、図11〜15に即して以下に説明するように配置された、ステータ上に設けられた磁気領域に引き付けられる。より完全に以下に説明されるように、ロータ300は、空胴312内に配置されたステータと協働して、(1)上記で説明したようにラッチ位置にロータを偏倚させ固定する永久磁束用の第1の磁路と、(2)1つまたは複数の制御コイル(以下に説明する)が付勢されたとき生成される磁束用の第2の磁路とを形成するように構成されている。2つの磁路は、脈条314および316中で実質的に対抗し、赤道脈条318に近接した領域を共有する。したがって、制御コイルが付勢されると、それによって生成された磁束が、脈条314および316中の第1の磁路を通る磁束に対抗し、したがって磁気ラッチ力を低下させ、それにより、ロータ300をラッチ位置から解放する。同時に、磁束および中心磁束が赤道脈条318中に付加されるが、正味トルクは生成しない。このように2つの磁路を設けることによって、本発明のスイッチアセンブリは、第2の制御磁路の磁気抵抗を低下させ、それによって、ロータ300をラッチ位置から解放するためにコイルに送らなければならない電力量を減少させる。
図11は、本発明の第1の実施形態による、ロータ300と共に(すなわち、ロータ300の空胴312内に配置して)用いるのに適したステータ400の斜視図である。ステータ400の一部分が、さらに図12に展開状態で示されている。ステータ400は、上側のほぼ円筒状の磁極体402と、下記に説明するように一連のコネクタアセンブリ406を介して磁極体402に固定的に結合された下側のほぼ円筒状の磁極体404とを備える。磁極体402は、複数の水平なタイ410を用いて連結された複数の垂直歯408を備える。図11を参照することによって最も容易に理解することができるように、垂直歯408は、ステータ400から水平タイ410よりも半径方向外側へ延出する。ステータ400がロータ300(図9および10)の空胴312内に配置されると、歯408は、ロータ300がラッチ位置にあるとき上側の脈条314に整列しほぼ接触するように構成されている。対照的に、タイ410は、歯408に比較して凹設されており、したがって、全ての回転位置で比較的大きな空隙によって上側の脈条314から離れている。タイ410および歯408をこのように配置することによって、全ての回転位置でタイ410と上側の脈条314との磁気的相互作用が最低限に抑えられ、ロータ300がラッチ位置にあるとき、歯408と脈条314との磁気的相互作用が容易になる。
磁極体404は磁極体402と実質的に同一であるが、ステータ400内へのその配置は磁極体402の配置とは異なる(磁極体404は、磁極体402に対して逆さで、僅かに回転した配置を有する)。磁極体404は、複数の水平なタイ414を用いて連結された複数の垂直歯412を備え、歯412およびタイ414は、歯408およびタイ410と同じようにステータ400内に配置されている。ステータ400が空胴312内に配置されるとき、歯412およびタイ414は、ロータ300の下側の脈条316(図9および10)に近接して配置される。やはり、歯412は、ロータ300が第1または第2のラッチ位置のいずれかにあるとき下側の脈条316に整列し、それにほぼ接するように半径方向外側に延出する。対照的に、タイ414は、凹設されており、全ての回転位置で比較的大きな空隙によって脈条316から離れたままである。上記の場合のように、この構成によって、全ての位置でのタイ414と下側の脈条316との磁気的相互作用が最低限に抑えられ、ロータ300がラッチ位置にあるときには、歯412と脈条316との磁気的相互作用が容易になる。
上記で述べたように、磁極体404は、一連のコネクタアセンブリ406によって磁極体402に固定的に結合されている。コネクタアセンブリ406はそれぞれ、ロッド418(たとえば鉄などの強磁性材)と、磁石420と、赤道磁極片422(たとえば鉄などの強磁性材)とを備え、赤道磁極片422は、ロッド418と磁石420との間に固定的に結合され、ステータ400がロータ300の空胴312内に配置されたときに赤道脈条318にほぼ接触するように半径方向外側に延出する。説明を容易にするためには、ステータ400が複数(たとえば10個)の部分に分割され、それぞれの部分が、コネクタアセンブリ406と、磁極体402の一部分(すなわち垂直歯408および水平タイ410)と、磁極体404の一部分(すなわち垂直歯412および水平タイ414)とを備えるものとして説明することが役立つ。明瞭化のためにそのような部分を4つのみ示す図12に見られるように、ステータ部分は第1のアセンブリ416と第2のアセンブリ417とを交互に繰り返す。アセンブリ416(図12の左端)では、上側の水平タイ410が、隣接する第1の歯408の上部に連結され、下側の水平タイ414が、隣接する第2の歯412の中間部分に連結されている。またアセンブリ416では、ロッド418が上側タイ410に結合され、磁石420が下側タイ414に連結されている。第2のアセンブリ417(図12の右端)は、実質的に、アセンブリ416を逆さにしたものである。すなわち、アセンブリ417では、上側の水平タイ410が、隣接する第1の歯408の中間部分に連結され、下側の水平タイ414が、隣接する第2の歯412の下部に連結されている。さらに、ロッド418がタイ414に結合され、磁石420がタイ410に結合されている。
さらに図12を参照すると、制御コイル424が、コイル424の一方の端部が赤道磁極片422に近接し、他方の端部がアセンブリ416の上側タイ410、またはアセンブリ417の下側タイ414に近接するように、各ロッド418の周りに配置されている。制御コイル424は、電源(図示せず)に結合され、付勢されるとロータ300とステータ400との間の正味ラッチ力を減少させる磁界を生成するように構成されている。ラッチ力が十分に減少させられると、ロータ300が、上記で説明したように、ばね偏倚式ピボット機構(または他の偏倚手段)の作用の下に反対側のラッチ位置に向かって回転することができる。制御コイル424が、磁石420によって生成された磁界に概ね対抗する磁界をどのように生成するかの詳細な説明が以下に行われるが、その説明に入る前に、様々な回転位置でのロータ300に対するステータ400の配置を先ず説明することが役に立つであろう。
図13は、ロータ300が第1のラッチ位置にあるときの、ロータ300の空胴312内に配置されたステータ400の切欠斜視図である。図13には、ロータ300の一部分(すなわち、上側の脈条314、下側の脈条316、および赤道脈条318)のみが示されており、本体302、錘310、アクチュエータアーム306、光学要素308、および制御コイル424は明瞭化のために示されていないことに留意されたい。想起される通り、ロータ300は、ステータ400を廻って回転軸の周りを第1のラッチ位置と第2のラッチ位置との間で回転するように構成されている。図13に示される第1のラッチ位置では、各歯408および412は、それぞれ特定の脈条314および316に整列している。第2のラッチ位置(すなわちロータ300が時計方向に36°回転したとき)では、各歯408および412は、異なる脈条314および316にそれぞれ整列している。上記で説明したように、歯408および412は、ステータ400から半径方向外側に延出しており、それによって、ロータ300がいずれかのラッチ位置にあるとき、脈条314および316にほぼ接触する。したがって、ロータ300がラッチ位置にあるとき、ステータ400の歯とロータ300の脈条との間には比較的小さな空隙しか存在せず、磁束がそれらの間を容易に透過することができる。より具体的には、磁束は、上側の歯408から上側の脈条314へ透過し、下側の歯412から下側の脈条316へ透過する。対照的に、ロータ300がラッチ位置にないときは、歯408および412は、それぞれ脈条314および316に整列せず、磁束がそれらの間を容易に透過することはできない。ロータ300がラッチ位置から遠ざかる程、ステータ400の歯とロータ300の脈条との間の空間的空隙が大きくなり、上側の歯408から上側の脈条314へ、および下側の歯412から下側の脈条316へ透過する磁束が少なくなる。この構成の結果として、ロータ300は、上記に説明したようにして、第1または第2のラッチ位置に向かって磁気的に偏倚させられる。
上記に述べたように、赤道磁極片422はそれぞれ、ステータ400がロータ300の空胴312内に配置されたとき、赤道脈条318にほぼ接触するように半径方向外側に延出している。半径方向外側に延出して、ロータ300がラッチ状態あるときのみ脈条314および316それぞれにほぼ接触する歯408および412とは異なり、磁極片422は、全ての回転位置で赤道脈条318にほぼ接触している。これを考慮すると、ロータ300上に配置された脈条の編み目は一種の磁気可動橋として機能することを理解することができる。ロータ300がラッチ位置にないとき、赤道磁極片422が赤道脈条318の近くにあるのみであり、極めて少ない磁束がロータ300とステータ400との間を流れる。しかし、ロータ300がラッチ位置(またはその近く)にあるとき、赤道磁極片422が赤道脈条318の近くにあり、上側の歯418が上側の脈条318の近くにあり、下側の歯412が下側の脈条316の近くにある。この配置により複数の磁路が形成され、その磁路に沿って、以下の段落に詳細に説明するように、磁束が、ロータ300とステータ400との間を流れることができる。
図14は、ロータ300(図示せず)がラッチ位置にあるときの磁路を示す、ステータ400の一部分の展開状態での側面図である。アセンブリ416では、磁石420は、赤道磁極片422がN極になり、タイ414および歯412がS極になるように配置されている。磁石420によって生成された磁束は、以下のように、N極からS極へ2つの磁路426に従う。先ず、磁石420によって放射された磁束は、赤道磁極片422を通ってロータ300上の赤道脈条318へ透過する(図9、10、および13)。ロータ300内で、磁路は、赤道脈条318から下側長手方向脈条316へ続く。次いで、磁束は、脈条316から下側の歯412を介してステータ400中に戻って来る。最後に、磁束は歯412からタイ414を通って磁石420へ透過する。
第2のアセンブリ417(図14)では、磁石420は、赤道磁極片422がS極になり、タイ410および歯408がN極になるように配置されている。磁石420によって生成された磁束は、以下のように、N極からS極へ2つの磁路427を通る。先ず、磁石420から放射された磁束は、タイ410を通って、タイ410に隣接する上側の歯408へ流れる。上側の歯408から、磁束は、ロータ300上の上側長手方向脈条314を通って(図9、10、および13)、次いで赤道脈条318へ透過する。次いで、磁束は、ロータ300上の赤道脈条318から赤道磁極片422へ、すなわちステータ400へ戻って来たのち、磁石420へ戻る。
上記に述べたように、アセンブリ416でのタイ410および磁極片422の極性によって、下側の歯412がS極になる。逆に、アセンブリ417でのタイ414および磁極片422の極性によって、上側の歯408がN極になる。その結果、脈条314および316は、それぞれ歯408および412に磁気的に引き付けられ、ロータ300は、脈条と歯が整列するラッチ位置に向かって磁気的に偏倚させられる。ラッチ位置にあるとき、相対的に大量の磁束が、磁路426および427を通って透過し、ロータ300とステータ400との磁気的相互作用はその最大限に達する。そのようなラッチ位置では、磁気的相互作用は、上記のように、ロータ300がばね偏倚式ピボット機構の影響を受けて回転することを防止するのに十分である。ロータ300は、以下の段落に説明されるように、1つまたは複数の制御コイル424を付勢することによってロータ300とステータ400との磁気的相互作用が弱められるまで、ラッチ位置に留まる。
図15は、(1)ロータ300(図示せず)がラッチ位置にあり、(2)複数の制御コイル424の少なくとも1つが付勢されているときの磁路を示す、ステータ400の一部分の展開状態での側面図である。コイル424は、磁石420によって生成された磁場に対抗する磁場をロッド418内に誘起するように構成されている。たとえば、アセンブリ416では、コイル424によってロッド418内に誘起された磁束は、以下のようにして2つの磁路429に沿って透過する。先ず、制御磁路429は、ロッド418からステータ400上の赤道磁極片422へ、その後、ロータ300上の赤道脈条318へ通る。赤道脈条318から、制御磁路429は、長手方向脈条314へ、その後、上側の歯408へ通り、すなわちステータへ戻る。磁路429は、次いで歯408からタイ410を通って続き、ロッド418へ戻る。したがって、制御磁路429の方向は、経路427の方向とは実質的に反対であることが理解されるべきである。図15に432で示されるように、経路429の一部分が経路427の一部分と一致する。詳細には、経路429は、たとえば、各歯408の面に沿い得る一連の共有領域を除いて、全体的には経路427とは分かれている。共有領域は、好ましくは、磁気ラッチ力が大きく発生する領域に近接している。経路427および429をこのように配置することによって、経路427の磁気抵抗を最低限に抑えることができ、さらにコイル424が付勢されたときそれによって生成される磁場を受け入れて、上側の歯408と上側の脈条314との間、したがって、ステータ400とロータ300との間の磁気吸引力を低下させる。経路427の磁気抵抗を低下させることによって、いずれのラッチ位置からロータ300を解放するのにも、より少ない電力をコイル424へ送ればよく、したがって、本発明の磁気ラッチアセンブリはより効率的に作動する。
次にアセンブリ417に言及すると、コイル424によって放射された制御磁束は、以下のように制御磁路428を通って行く。先ず、制御磁路428は、ロッド418からタイ414を通って歯412へ透過する。歯412から、制御磁路428は、ロータ300上に設けられた下側の長手方向脈条316へ(図9、10、および13)、次いで赤道脈条318へ通って行く。最後に、磁路428は、脈条318から磁極片422へ通り、ロッド418へ戻る。上記の磁路427および429の場合のように、磁路426と428とは、重なり合った部分で概ね互いに対抗し、その部分は、たとえば、各歯412の面に沿い得る(図15に430で示す)。やはり、一方はコイル424によって生成される制御磁束用、他方は磁石420によって生成される磁束用の2種類の磁路を設けることによって、本発明のスイッチアセンブリは制御磁路の磁気抵抗を低下させ、それによって、ロータ300をラッチ位置から解放するためにコイル424に送らなければならない電力量を減少させる。
上記に鑑みて、アクチュエータアームをラッチ位置から解放するのに必要とする電力がより少ないエネルギー効率の良い磁気スイッチアセンブリ(たとえば光スイッチアセンブリ)が提供されたことが理解されるべきである。少なくとも1つの例示的実施形態が上記の詳細な説明において提示されたが、多数の変形形態が存在することが理解されるべきである。1つまたは複数の例示的実施形態は例に過ぎず、決して、本発明の範囲、適用性、または構成を限定するものではないこともまた理解されるべきである。むしろ、上記の詳細な説明は、当業者に、1つまたは複数の例示的実施形態を実現するための好都合な道案内を提供するであろう。添付特許請求の範囲に示された本発明の範囲およびその法的同等物から逸脱することなく要素の機能およびアセンブリに様々な変更を加えることができることが理解されるべきである。

Claims (10)

  1. ステータ(102、202、400)と、
    第1のラッチ位置と第2のラッチ位置との間を前記ステータに対して回転するように構成され、第1の磁路、および前記第1の磁路と共有部分を有する第2の磁路を形成するように前記ステータと協働するロータ(104、204、300)と、
    前記ロータが第2のラッチ位置および第1のラッチ位置にあるとき、それぞれ第1のラッチ位置および第2のラッチ位置に向かって前記ロータを偏倚させるように前記ロータに結合されたばね(118)と、
    前記ステータおよび前記ロータの1つに固定的に結合され、前記第1の磁路内に含まれる少なくとも1つの磁石(120、122、124、212、232、420)であって、前記ロータが第2のラッチ位置より第1のラッチ位置に近いときには前記ロータを第1のラッチ位置に向かって偏倚させ、前記ロータが第1のラッチ位置より第2のラッチ位置に近いときには前記ロータを第2のラッチ位置に向かって偏倚させる磁気ラッチ力を生成するように構成された磁石と、
    前記磁気ラッチ力を低下させるために、付勢されると前記第2の磁路中の磁束を変化させるように前記ステータおよび前記ロータの1つに固定的に結合された少なくとも1つのコイル(424)と
    を備える双安定磁気スイッチアセンブリ(100、200)。
  2. 前記ロータ(104、204、300)に結合され、光学要素(110、210、308)が固定的に結合されたアーム(108、208、306)であって、前記ロータが第1のラッチ位置にあるときには前記光学要素を光路長(114)の中に配置し、前記ロータが第2のラッチ位置にあるときには前記光学要素を光路長の外に配置するアームをさらに備える、請求項1に記載のスイッチアセンブリ(100、200)。
  3. 前記ロータ(104、204、300)はそれを貫通する空胴(312)を備え、前記ステータ(102、202、400)は前記空胴内に配置されている、請求項1に記載のスイッチアセンブリ(100、200)。
  4. 前記ステータ(102、202、400)は、外側へ突出する複数の半径方向歯(408、412)を備え、前記ロータ(104、204、300)は、内側へ突出する複数の脈条(314、316)を備え、前記ロータは第1のラッチ位置にあるときには、前記歯のそれぞれが前記脈条の別々の第1のものに整列し、前記ロータが第2のラッチ位置にあるときには、前記歯のそれぞれが前記脈条の別々の第2のものに整列する、請求項3に記載のスイッチアセンブリ(100、200)。
  5. 前記外側へ突出する複数の半径方向歯(408、412)は、一連の上側の半径方向歯(408)と、一連の下側の半径方向歯(412)とを備え、前記内側へ突出する複数の脈条(314、316)は、前記上側の半径方向歯と連携する一連の上側の脈条(314)と、前記下側の半径方向歯と連携する一連の下側の脈条(316)とを備える、請求項4に記載のスイッチアセンブリ(100、200)。
  6. 前記ステータ(102、202、400)は、前記上側の半径方向歯(408)および前記下側の半径方向歯(412)の個々のものの間にそれぞれ配置された外側へ突出する複数の赤道磁極片(422)をさらに備え、前記ロータ(104、204、300)は、内側へ突出する赤道脈条(318)をさらに備え、前記磁極片(422)は前記赤道脈条(318)に実質的に整列する、請求項5に記載のスイッチアセンブリ(100、200)。
  7. 前記少なくとも1つの磁石(120、122、124、212、232、420)は、前記赤道磁極片(422)の別々のものにそれぞれが結合された複数の永久磁石(420)を備える、請求項6に記載のスイッチアセンブリ(100、200)。
  8. 前記少なくとも1つのコイル(424)は、前記赤道磁極片(422)の別々のものにそれぞれが結合された複数のコイル(424)を備える、請求項6に記載のスイッチアセンブリ(100、200)。
  9. 前記ステータ(102、202、400)は、前記複数のコイル(424)の1つをそれぞれがその周りに配置されて有する複数の強磁性ロッド(418)をさらに備える、請求項8に記載のスイッチアセンブリ(100、200)。
  10. ステータ(102、202、400)は、上側のステータ部分(402)と、下側のステータ部分(404)とをさらに備え、前記複数の強磁性ロッド(418)は、前記上側のステータ部分に結合された第1の端部、および前記赤道磁極片(422)の別々のものに結合された第2の端部をそれぞれが有する第1のグループのロッド(418)と、前記下側のステータ部分に結合された第1の端部、および前記赤道磁極片の別々のものに結合された第2の端部をそれぞれが有する第2のグループのロッド(418)とを備える、請求項9に記載のスイッチアセンブリ(100、200)。
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