JP2009535988A - データ信号を処理するシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
本発明の実施形態は、グローバルコンピュータネットワークを介してデータ信号をリアルタイムで処理するシステム及び方法に関する。より詳細には、本発明の実施形態は、データ信号を処理するシステム及び方法であって、第1のクライアントから受信される第1のデータ信号と、第2のクライアントから受信される第2のデータ信号と、第1のデータ信号と第2のデータ信号とをミキシングするミキサーと、ミキサーによって生成される、第1のクライアントのための第1の固有のデータミックスと、ミキサーによって生成される、第2のクライアントのための第2の固有のデータミックスと、を備えている、システム及び方法、に関する。本発明の更なる実施形態は、第1のデータ信号を含んでいない第1の固有のデータミックスと、第2のデータ信号を含んでいない第2の固有のデータミックスとを備えている、システム、を更に提供する。
【選択図】 図2
【選択図】 図2
Description
[0001]本出願は、その開示が本出願の全体において参考として組み込まれている米国仮特許出願第60/796,396号「オーディオ信号を伝送するシステム及び方法(System and Method for Transmitting Audio Signals)」(出願日:2006年5月1日)の利益を享受する。更に、本出願は、それらの開示が本出願の全体において参考として組み込まれている米国仮特許出願第60/886,510号(出願日:2007年1月25日)、米国仮特許出願第60/886,723号(出願日:2007年1月26日)、米国仮特許出願第60/887,784号(出願日:2007年2月1日)、及び米国仮特許出願第60/892,810号(出願日:2007年3月2日)の利益を享受する。
[0002]本発明の実施形態は、データ信号を処理するシステム及び方法に関する。より詳細には、本発明の実施形態は、グローバルコンピュータネットワークを介してリアルタイムでデータ信号を処理するシステム及び方法に関する。
[0003]最近、すべてのミュージシャンが1つのレコーディングスタジオに集まる必要なしに音楽作品を創ることに、ミュージシャンの関心が高まっている。1つのオプションは、ミュージシャンがグローバルコンピュータネットワークを介してコラボレートして、音楽作品を創ることである。従来、複数の異なるミュージシャン、ボーカリスト、又はその他のオーディオソースからのオーディオ信号を一カ所において個別に録音して中央のロケーションに送信し、後から一緒にミキシングして音楽作品を作る。その後、その音楽作品をミュージシャンに送り返すことができる。しかしながら、この作業はリアルタイムで、又は実質的にリアルタイムで行うことはできず、双方向性の欠如やタイミングの問題は音楽作品をミキシング、録音及び製作することを困難にした。
[0004]類似するシステムでは、遠隔地間でのコラボレートにより音楽作品を作るために、プログラムサーバーが、グローバルコンピュータネットワークとインタフェースをとることを求めると共に、複数の異なる場所における複数のミュージシャンがMIDIオーディオストリームをそのサーバーに送るようにさせる。サーバーは、オーディオソースをMIDIマージ機能を使用してミキシングし、マージされたMIDI信号を、参加しているミュージシャンにフィードバックする。この処理は、ネットワークサーバーをバイパスしてピーアツーピア方式にて行うことができ、ミュージシャンそれぞれのコンピュータに、自分以外のすべてのユーザから受信されるストリームをミキシングさせる。しかしながら、このシステムは、演奏中に生のフィードバックをミュージシャンに提供することはできないことが多く、また、MIDIに対応していない膨大な楽器及びボーカルはサポートしていない。
[0005]これらの問題を認識したうえで、グローバルコンピュータネットワークを介してほぼリアルタイムでの音楽コラボレートを可能とするシステム及び方法が開発された。例えば、Curtin(発行日:2005年5月24日)に記載された米国特許第6,898,637号明細書には、様々な場所における複数のミュージシャンが音楽作品をコラボレートすることができ、コラボレート作品のフィードバックをほぼリアルタイムでミュージシャンに提供する方法及び装置が開示されている。Curtinに開示されているこのシステムは、サーバーと、複数のミュージシャン/クライアントとを提供する。クライアントのそれぞれがオーディオ信号を生成してサーバーに送信し、サーバーでは、信号のそれぞれを一緒にミキシングし、ミュージシャン/クライアントのすべてにコラボレート作品として送り返す。結果として、ミュージシャンのそれぞれが、すべての個々のオーディオ信号のオーディオミックスを、ほぼリアルタイムで受信して聞くことができる。
[0006]しかしながら、Curtinに開示されているシステムでは、グローバルコンピュータネットワークを介してリアルタイムでデータをコラボレートするうえでの新たな一連の問題が生じる。例えば、Curtinは、ミュージシャンのそれぞれが、ミュージシャン自身のオーディオ信号を含む、個々のオーディオ信号すべてを含んでいるコラボレート作品を受信することを開示している。結果として、ミュージシャン(例えば、エレキギタリスト)は、楽器を演奏するとき、演奏に伴ってその楽器が聞こえる。しかしながら、信号伝送における時間的遅延のため、ミュージシャンはコラボレート作品をわずかに遅れて受信する。従って、ミュージシャンは、自分の楽器が最初に聞こえた直後にその楽器からの信号を聞くため、おそらくは、望ましくないエコー効果が生じる。更に、ミュージシャンのそれぞれは、自分以外の全員の同じミックスを聞かなければならず、各自の好みに合うように、或いは創造性が最大になるように、ミックスを調整することはできない。
[0007]従って、グローバルコンピュータネットワークを介してデータ信号をリアルタイムで処理するための改良されたシステム及び方法のニーズが存在する。
[0008]本発明の実施形態は、データ信号を処理するシステムであって、第1のクライアントから受信される第1のデータ信号と、第2のクライアントから受信される第2のデータ信号と、第1のデータ信号と第2のデータ信号とをミキシングするミキサーと、ミキサーによって生成される第1のクライアントのための第1の固有のデータミックスと、ミキサーによって生成される第2のクライアントのための第2の固有のデータミックスとを備えている、システムに関する。本発明の更なる実施形態は、第1のデータ信号を含んでいない第1の固有のデータミックスと、第2のデータ信号を含んでいない第2の固有のデータミックスとを備えているシステム、を更に提供する。
[0009]本発明の更なる実施形態は、リアルタイムのマルチメディアデータ信号をグローバルコンピュータネットワークを介して送信する方法であって、複数のクライアントからの複数のマルチメディアデータ信号を生成するステップと、複数のマルチメディアデータ信号を、サーバーに位置しているミキサーに送信するステップと、複数の固有のマルチメディアデータミックスを作成するステップと、複数の固有のマルチメディアデータミックスを複数のクライアントに送信するステップと、を含んでおり、個々のクライアントに送信される個々の固有のマルチメディアデータミックスが、個々のクライアントによって生成されたマルチメディアデータ信号を含んでいない、方法、に関する。
[0010]本発明の別の実施形態は、実行可能なコードを有するコンピュータプログラムを備えているコンピュータ可読媒体であって、コンピュータプログラムが、リアルタイムのマルチメディアデータのミキシングを可能にし、コンピュータプログラムが、第1のクライアントから第1のデータ信号をミキサーにおいて受信する命令と、第2のクライアントから第2のデータ信号をミキサーにおいて受信する命令と、第1の固有のミックスと第2の固有のミックスとを作成する命令と、第1の固有のミックスを第1のクライアントに送る命令と、第2の固有のミックスを第2のクライアントに送る命令と、を備えている、コンピュータ可読媒体、に関する。
[0011]本発明の上述した特徴を詳しく理解することができるように、以下では、上に簡潔に要約した本発明の実施形態について、実施形態を参照することによって更に具体的に説明する。実施形態のいくつかは、添付の図面に記載してある。しかしながら、添付の図面は、本発明の範囲内に含まれる実施形態のうち代表的な実施形態のみを示しており、従って、本発明を制限するようには解釈されないものとし、本発明は、同等の効果を有する別の実施形態もその範囲に含む。
[0017]本文書において使用している見出しは、編成上の目的に過ぎず、説明又は請求項の範囲を制限する目的に使用しているものではない。本出願の全体を通じて使用している語「することができる」は、必須(すなわち、「ねばならない」)の意味ではなく、許可(すなわち、する可能性がある)の意味において使用している。同様に、「を含む」及びその語句の活用形は、含んでいるがそれらに限定されないことを意味する。複数の図面に共通する同等の要素は、理解を容易にするため、可能な場合には同じ参照数字を使用して表してある。
[0018]図1は、本発明の一実施形態に係る汎用コンピュータシステムのブロック図を示している。コンピュータシステム100は、一般的には、コンピュータ102を備えている。コンピュータ102は、例示を目的として、プロセッサ(処理装置)104と、メモリ110と、様々なサポート回路108と、I/Oインタフェース106と、ストレージシステム(記憶システム)111とを備えている。プロセッサ104は、1つ以上のマイクロプロセッサを含むものとすることができる。プロセッサ104のサポート回路108は、従来のキャッシュ、電源、クロック回路、データレジスタ、I/Oインタフェース、その他を含んでいる。I/Oインタフェース106は、メモリ110と直接的に又はプロセッサ104を介して結合され得る。また、I/Oインタフェース106は、ネットワーク装置、様々な記憶装置、マウス、キーボード、ディスプレイ及びその他のような、入力装置107及び/又は出力装置109と通信するように構成することもできる。ストレージシステム111は、ディスクドライブシステムのような、ブロックベースの任意のタイプの1つ以上の記憶装置を備えていることができる。
[0019]メモリ110は、プロセッサが実行することのできる命令と、プロセッサ104が実行及び使用することのできるデータとを格納する。プロセッサが実行可能なこれらの命令は、例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア及びその他、又はこれらの任意の組合せを備えるものとすることができる。メモリ110に格納されていると共にプロセッサが実行することのできる命令を有するモジュールは、キャプチャモジュール112を含んでいることができる。コンピュータ102は、オペレーティングシステム(OS)113によってプログラムすることができる。オペレーティングシステム113は、様々なプラットフォームのうち、OS/2、Java Virtual Machine、Linux、Solaris、Unix、HPUX、AIX、Windows、MacOSを含んでいることができる。オペレーティングシステム113の少なくとも一部は、メモリ110に格納され得る。メモリ110は、例えば、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、磁気抵抗式の読み出し/書き込みメモリ、光学式の読み出し/書き込みメモリ、キャッシュメモリ、磁気式の読み出し/書き込みメモリ及びその他のうちの1つ以上を含んでいることができる。
[0020]図2は、本発明の一実施形態に係るシステムのブロック図を示している。システム200は、一般的には、第1のクライアントコンピュータ202と、第2のクライアントコンピュータ204と、クライアントコンピュータN 206までの更なるクライアントコンピュータとを備えている。ここで、Nは、本発明の実施形態を動作させるうえで実用的な、クライアントコンピュータの任意の数を表している。更に、システム200は、ネットワーク208と、サーバー210と、ミキサー212と、任意であるが、複数の更なるサーバーN(例えば、Nは214及び216)とを、含んでいる。ネットワーク208は、本発明の実施形態に適する任意のネットワークであることができる。ネットワーク208は、グローバルコンピュータネットワーク、内部ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイヤレスネットワークを含むが、これらに限定されない。
[0021]第1のクライアントコンピュータ202は、クライアントアプリケーション203を備えている。クライアントアプリケーション203は、一般的には、第1のクライアントコンピュータ202が適切なネットワーク208に接続することを少なくとも可能にすることができるソフトウェア又は類似するコンピュータ可読媒体である。一実施形態においては、クライアントアプリケーション203は、ニュージャージー州ティントンフォールズ所在のLightspeed Audio Labs社により市販されているソフトウェアである。別の実施形態においては、クライアントアプリケーション203は、アナログ及びデジタルの両方の様々な入力(図示していない)のための命令を更に提供し、また、スピーカーモニター(図示していない)又はその他の出力装置を含む様々な出力(図示していない)のための命令を提供する。第2のクライアントコンピュータ204及びクライアントコンピュータN 206も、それぞれのクライアントアプリケーション(205,207)を備えている。
[0022]サーバー210は、本発明の実施形態に適する任意のタイプのサーバーであるものとすることができる。一実施形態においては、サーバー210は、遠隔の送信先に位置しているネットワークベースのサーバー(すなわち、リモートサーバー)である。別の実施形態においては、サーバー210は、1つ以上のクライアントコンピュータによってホストされ得る。本発明の更なる実施形態においては、サーバー210は、インターネットサービスプロバイダ又はその他のプロバイダに位置しており、任意の瞬間において複数のクライアントの送信を処理することができる。
[0023]サーバー210は、サーバープリケーション(図示していない)をも備えていることができる。サーバープリケーションは、クライアントが適切なネットワークに接続することを少なくとも可能にすることができる、ソフトウェア又は類似するコンピュータ可読媒体を備えていることができる。一実施形態においては、サーバープリケーションは、ニュージャージー州ティントンフォールズ所在のLightspeed Audio Labs社により市販されているソフトウェアである。任意であるが、サーバープリケーションは、複数のクライアントからデータ信号を受信する命令と、それらのデータ信号を例えば固有のパラメータに従ってコンパイルする命令と等を備えていることができる。
[0024]ミキサー212は、任意の瞬間において複数のデータ信号をミキシング、マージング、又は組み合わせることのできる任意のミキシング装置とすることができる。一実施形態においては、ミキサーは、図1に示された汎用コンピュータである。別の実施形態においては、ミキサー212は、複数のデータ信号を複数の異なるミキシングパラメータに従ってミキシングすることができ、結果として、様々な固有のミックスが生成される。ミキサー212は、一般的には、本発明のいくつかの実施形態に従って、サーバー210に位置している。代替的な実施形態においては、ミキサー212は、サーバーの位置には無関係にクライアントコンピュータに位置している。
[0025]この技術分野における通常の知識を有する者に理解されるように、特定の制約が存在するとき、複数のクライアントの間で通信するための最も効率的な方法として、複数のサーバーが挙げられる。一実施形態においては、特定のセッションにおいて複数のクライアントがサポートされるように、複数のサーバーが提供される。例えば、一実施形態においては、第1のセッションにおいて、3つのクライアントのグループが第1のサーバー210を通じて接続されている。第2のセッションにおいては、5つのクライアントのグループが参加することを望んでいるが、第1のサーバー210の容量がほぼ限界である。従って、5つのクライアントのグループは、セッションを行うことができるように第2のサーバー214を通じて接続される。
[0026]例えば、別の実施形態においては、システム200には、ミキサー212をホストするサーバー210が提供されている。複数のクライアントの送信によってサーバー210が混雑したとき、クライアントのうちのいくつかを第2のサーバー214に渡して、サーバー210上の帯域幅を軽減することができるようにすることは有利である。第2のサーバー214と第1のサーバー210とは、ネットワーク、及び/又は最も効率的な通信方法を提供する別の任意の公知の通信手段によって、互いに接続され得る。必要な場合、追加のサーバーN 216を利用することもできる。ここで、Nは、本発明の実施形態を動作させるうえで実用的な任意のサーバー数を表している。
[0027]図3は、本発明の一実施形態に係るシステムのブロック図を示している。システム300は、少なくとも、第1のクライアント310と、第2のクライアント330と、サーバー350とを備えている。任意であるが、本発明の実施形態の構造から逸脱することなく、複数の更なるクライアント(図示していない)又はサーバー(図示していない)が提供され得る。
[0028]一実施形態においては、第1のクライアント310は、入力装置312と、出力装置326と、サーバー350に接続するためのインタフェース318とを備えている。第1のクライアント310は、更に、入力サンプルレートコンバータ314と、オーディオエンコーダ316と、エラー軽減機能を有するオーディオデコーダ322と、出力サンプルレートコンバータ324とを、備えていることができる。任意であるが、第1のクライアント310は、グラフィカルユーザインタフェースを有するミックスコントローラ320を備えている。
[0029]入力装置312は、任意の楽器(例えば、ギター、ドラム、ベース、マイクロフォン等)、楽器以外の生のオーディオデータ又は以前に録音されたオーディオデータ(例えば、デジタルオーディオ、コンパクトディスク、カセット、ストリーミングラジオ、ライブコンサート、(1つ以上の)声/ボーカル等)、生のビジュアルデータ又は以前に録画されたビジュアルデータ(例えば、ウェブカム、以前に録画されたビデオ等)、他のマルチメディアデータ等のうちの少なくとも1つを備えている。出力装置326は、ヘッドフォン、(1つ以上の)スピーカー、ビデオモニター、記録装置(例えば、CD/DVDバーナー、デジタルサウンドレコーダー等)、別の場所に送る手段及びその他のうちの少なくとも1つを備えている。
[0030]第2のクライアント330は、同様に、入力装置332と、出力装置346と、サーバー350と通信するためのインタフェース338と、入力サンプルレートコンバータ334と、オーディオエンコーダ336と、エラー軽減機能を有するオーディオデコーダ342と、出力サンプルレートコンバータ344とを備えている。任意であるが、第2のクライアント330は、グラフィカルユーザインタフェースを有するミックスコントローラ340を備えている。入力装置332及び出力装置346は、それぞれ、第1のクライアントの入力装置312及び出力装置326に実質的に類似している。
[0031]サーバー350は、第1のクライアント310と通信するための第1のインタフェース352と、第2のクライアント330と通信するための第2のインタフェース354と、ミキサー370とを備えている。更に、サーバー350は、エラー軽減機能を有する第1及び第2のオーディオデコーダ356,358と、ミキシングパラメータ命令を処理する第1及び第2のコントローラ360,362と、第1及び第2のオーディオエンコーダ364,366と、ステータスコンソール368とを備えるものとすることができる。ステータスコンソール368は、動作中の任意の時点においてシステム300の状態のビジュアル表示及び/又はオーディオ表示を提供する。
[0032]ミキサー370は、複数のクライアントのデータ信号から単一信号、ステレオ信号、又はマルチチャンネル信号(例えば、5.1チャンネルサウンド)へのミキシングを実行するために提供されている。オーディオ信号の場合、ミキシングは、一般的には波形の加算又は融合として理解される。ミキサー370は、一般的には、任意の時点においてサーバー350と通信するクライアントの数に少なくとも等しい複数の入力チャネル及び出力チャネルを備えている。
[0033]図4は、本発明の一実施形態に係るデータ信号を処理する方法の流れ図を示している。方法400について、図3に開示してあるシステム300に関連して説明する。本明細書に記載されている、任意の1つのクライアントにおいて行われるプロセスの説明すべては、本発明の実施形態に基づいて更なるクライアントのいずれか又はすべてに適用されるものとする。
[0034]方法400は、本発明の実施形態においては、「リアルタイム」で行われるものと理解される。リアルタイムとは、この業界においては、ネットワーク送信及びコンピュータの処理機能に起因するわずかな遅延を前提とするほぼ即時として認識され、様々な入力データストリーム及び出力データストリームをサポートすることができる。
[0035]方法400はステップ410において始まり、このステップにおいては、クライアント310,330における入力装置312,332から複数のデータ信号が生成される。一実施形態においては、データ信号は、様々な楽器からの複数の可聴サウンドを備えている。別の実施形態においては、データ信号は、マルチメディアデータの任意のバリエーション又はサンプリングを備えることができる。
[0036]ステップ420においては、データ信号を標準的な通信方法によってサーバー350に位置しているミキサー370に送信する。このステップを達成するため、最初に、各クライアント、例えば310は、入力装置312を介してデータ信号を集める。このデータをサンプルレートコンバータ314に渡し、サンプルレートコンバータ314は、クライアントそれぞれの内部クロック(図示していない)の非同期タイミングに対応して処理する。
[0037]サンプルレートコンバータ314からデータをオーディオエンコーダ316に渡し、オーディオエンコーダ316は、サーバー350に効率的に送信する目的でデータを圧縮する。一実施形態においては、符号化はブロック処理アルゴリズムを使用して実行され、このアルゴリズムでは、データを所定の時間長だけバッファリングし、それをパケット又はブロックとして送信することができる。
[0038]クライアント310からサーバー350への送信は、それぞれのインタフェース318,352を通じて行われる。インタフェース318,352は、TCP/IP及び/又はUDPを含む任意の公知の送信プロトコルTを処理する能力を有することができる。それ以外の使用可能な送信プロトコルは、FTP、ATM、フレームリレー、イーサネット等を含む。サーバー350においてデータを受信すると、エラー軽減機能を有するオーディオデコーダ356に渡し、オーディオデコーダ356では、ミキサー370によってミキシングすることができるように、データを解凍する。エラー軽減機能によれば、任意のデータパケットエラー(例えば、遅延パケット、その他の何らかの理由で利用できないパケット、又は、その他の起こりうる送信エラー又はデータエラー)を訂正、又は、その他修正若しくはフィリング又はスキップすることができる。
[0039]例えば、パケット消失に起因してエラー軽減が必要である場合、オーディオデコーダ356はエラーコンシールメント方法を実施する。エラーコンシールメント方法としては、以前のパケットの反復、消失パケットの線形推定(先行するパケットデータ又は後のパケットデータに基づく)、モデルに基づく消失パケットの推定、ゼロパケットの挿入(すなわち、データをゼロとして推定する効果)などが挙げられる。一実施形態においては、エラーコンシールメント方法は、消失データパケットの周波数領域において線形予測推定を実行するステップを含んでいる。周波数領域において線形予測推定を実行することによって、一般的には正確な近似が得られる。
[0040]ステップ430において、データ信号をミキサー370に送り、ミキサー370において、このデータを、他のクライアントから送られたデータ信号とミキシングして、1つ又は複数の固有のミックスを形成する。固有のミックスとは、個々のクライアントに対して、そのクライアントからの特定のミキシング命令に基づいて作成されるミックスである。本発明の実施形態においては、1つのセッションにおいて複数(N個)のクライアントがサーバーに接続されているならば、そのセッション中、少なくともN個の固有のミックスが作成される。
[0041]クライアント310のための固有のミックスを作成するためのミキシング命令は、クライアント310によって設定され得る。一実施形態においては、グラフィカルユーザインタフェースを有するミックスコントローラ320により、クライアント310のための固有のミックスを操作する能力がクライアント310に提供される。ミックスコントローラ320は、各インタフェース318,352と、ミキシングパラメータ命令を処理するコントローラ360とを介して、ミキサーと通信する。
[0042]ミックスコントローラ320は、ミキサー370に送られる個々のデータ信号それぞれのゲイン/レベル、バランス/パン、イコライジング、リバーブ、トーン及び/又はダイナミクスを制御することができる。本発明のいくつかの実施形態においては、ミックスコントローラ320は、標準的なチャンネルストリップを通じて処理することのできる、個々のマルチメディア信号の任意の態様を制御することができる。例えば、一実施形態においては、セッション中にギタリスト、ボーカリスト、ドラマー、及びベーシストが、いずれも異なるクライアント場所からミキサーにデータ信号を送る。ギタリストは、ドラマーとベーシストを聞くことのみを望み、ミックスコントローラにおいてゲインレベルを変更することによって、自分の固有のミックスに入るデータ信号を操作する。同様に、ドラマーは、すべてのデータ信号が存在することを望み、ただし、ベースのみが右チャンネル出力において存在し、ボーカルがギターよりも大きいことを望む。このドラマーは、このような好みに応じてデータ信号を操作し、自分の固有のミックスを受信することができる。クライアントのそれぞれにミックスコントローラを提供することによって、クライアントのそれぞれが、自分にとって望ましい固有のミックスを受信することができる。
[0043]本発明の一実施形態においては、クライアントそれぞれの固有のミックスから、クライアント自身のデータ信号が除外されるように初期設定されている。クライアント自身のデータ信号を除外することによって、クライアントにおける個人が、自身の声のエコーを聞くことが回避される。本発明の実施形態は、そのようなデータを処理するリアルタイムの方法及びシステムを提供するが、場合によってはたとえ遅延が10ms又はそれ以下のオーダーであっても、わずかな遅延がクライアントには認識されうる。従って、歌いながら、又は話しながら自分自身の声を聞くことができるミュージシャン(例:ボーカリスト)は、自身の固有のミックスの中で自分の声を聞くことを望まない。
[0044]しかしながら、クライアントが、生成される自身のデータ信号を固有のミックスの中で受信することを望む場合には、出力装置の直前にそのクライアントにおいてそのクライアント自身のデータ信号を再挿入することができる。例えば、クライアントにおけるミュージシャンが電子鍵盤楽器を演奏している場合には、そのミュージシャンは、自分が演奏しているときに鍵盤楽器自体からの出力を聞くことができない。このような状況においては、そのクライアントによって受信される固有のミックスに、そのクライアント自身のデータ信号を入れることが望ましい。一実施形態においては、クライアントの自身のデータ信号は、データ信号の生成と出力における信号の生成との間の時間的遅延が最小となるように、クライアントにおいて固有のミックスに再挿入される。
[0045]図5は、クライアントとミキサーとの間の連続的なリアルタイムのデータフローを示している。システム500は、第1のクライアント530と、第2のクライアント550と、第3のクライアント570と、ミキサー520をホストするサーバー510とを備えている。第1のクライアント530は、クライアントコンピュータ536と、入力装置538と、出力装置540とを備えている。入力装置538は、マルチメディア信号を生成することのできる任意の装置とすることができる。例えば、一実施形態においては、入力装置538はギターである。別の例示的な入力装置としては、例えば、マイクロフォン、ピアノ、ドラム、その他のアコースティック楽器及び/又は電子楽器が挙げられる。同様に、第2のクライアント550及び第3のクライアント570は、それぞれのクライアントコンピュータ556,576と、それぞれの入力装置558,578と、それぞれの出力装置560,580とを備えている。
[0046]入力装置538からのマルチメディア信号532を、第1のクライアントのコンピュータ536を介して、サーバー510におけるミキサー520に送信することができる。同様に、第2のクライアント550は、マルチメディア信号552をミキサー520に提供する。第3のクライアント570も、マルチメディア信号572をミキサー520に提供する。従って、図5に示した実施形態においては、ミキサー520は、3つの独立したマルチメディア信号532,552,572を受信する。
[0047]固有のミックスデータは、ミキサー520からクライアントのそれぞれにリアルタイムで送られる。一実施形態においては、ミキサー520からの固有のミックスのそれぞれは、他の固有のミックスとは異なる。従って、第1のクライアント530への固有のミックス534は、第2のクライアント550への固有のミックス554とは異なり、この固有のミックス554は、第3のクライアント570への固有のミックス574とは異なる。別の実施形態においては、クライアントそれぞれの自身のマルチメディアデータをそのクライアントの固有のミックスから除外することによって、固有のミックスのそれぞれは互いに異なっている。例えば、第1のクライアント530のための固有のミックス534は、第2のクライアント550及び第3のクライアント570からのマルチメディアデータのミックスを備えているのみとすることができる。同様に、第2のクライアント550のための固有のミックス554は、第1のクライアント530及び第3のクライアント570からのマルチメディアデータのミックスを備えているのみとすることができる。第3のクライアント570のための固有のミックス574は、第1のクライアント530及び第2のクライアント550からのマルチメディア信号のミックスを備えているのみとすることができる。
[0048]図4に戻り、ステップ440において、固有のミックスを各クライアントに送り返す。固有のミックスをミキサー370からオーディオエンコーダ364に送り、オーディオエンコーダ364においては、クライアントに送り返すことができるように固有のミックスデータを圧縮する。サーバーのインタフェース352から固有のミックスデータをクライアントのインタフェース318に送信する。クライアント310において受信されると、固有のミックスデータを、エラー軽減機能を有するオーディオデコーダ322に渡す。クライアントのオーディオデコーダ322は、サーバーのオーディオデコーダ356に類似して、データパケットエラーが生じた場合にエラーコンシールメント方法を実施することができる。
[0049]解凍された固有のミックスデータをサンプルレートコンバータ324に渡し、クライアントの内部クロック及びサーバー350の非同期タイミングに対応して処理する。サンプルレートコンバータ324からデータを出力装置326に送る。クライアント310は、固有のミックスを外部装置(例えば、二次ミキサー、スピーカーのボリューム)によって更に調整することができる。
[0050]ここまで、方法400について、オーディオ信号に関連して全般的に説明したが、本発明の実施形態において、方法400は、例えば、オーディオ、ビデオ等を含む任意のマルチメディアデータ信号にも等しく適用可能であることを理解されたい。
[0051]本発明の代替的な実施形態は、上記の実施形態において説明した構造及び方法を、僅かな追加及び/又は変更を伴って組み込んでいる。以下に挙げる実施形態は、本明細書に含まれている他の実施形態とは独立して、又は組合せとして、考慮することができる。
[0052]一実施形態において、ミキサーはメモリ及び/又は記録装置(図示していない)を備えている。メモリは、1つのセッションにおけるクライアントそれぞれからの個々のデータ信号のそれぞれを格納してアーカイブを形成することができ、従って、後からアーカイブの中の個々のデータ信号を取り出して利用することができる。従って、クライアント又は製作者は、後から個々のデータ信号のそれぞれを取り出してこれらの信号を再ミキシングし、プロレベル又はレコード品質のコラボレート作品を得ることができる。更に別の実施形態においては、クライアントは、自身に位置しているミックスコントローラを利用して、アーカイブされているセッションの個々のデータ信号を操作することができる。
[0053]別の実施形態においては、リアルタイムのミックスの作成中には利用することができない追加の情報によって、記録装置を更新することができる。例えば、消失したパケット、エラーのある受信パケット、又はその他の何らかの理由で使用不可能なパケットについて、クライアントからの再送信をアーカイブから要求することができる。到着はしたが、リアルタイムのミックスに含めるには遅れすぎて到着したパケットは、アーカイブに追加することができる。このようにして、アーカイブされた情報を、元のミックスにおける情報よりも高い品質とすることができる。
[0054]別の実施形態においては、データの送信時、マルチメディアデータの2つのストリームをクライアントによって符号化する。ベースレイヤーとして知られている第1の層は、マルチメディア信号のリアルタイムのミキシングにおいて利用する。エンハンスメントレイヤーとして知られている第2の層は、任意であるが、ベースレイヤーに追加し、ベースレイヤーの品質を高めることができる。エンハンスメントレイヤーは、ベースレイヤーの上のアーカイブ中に加えることができ、従って、後から取り出すマルチメディアデータ信号は、ベースレイヤー及びエンハンスメントレイヤーの両方から構成されている。
[0055]別の実施形態においては、クライアントのそれぞれは、公称の仮想サンプリング周波数に対して潜在的な誤差を有する独立したオーディオサンプリングクロックを有する個別のサウンドカードを備えている。従って、クライアントの符号器(エンコーダ)及び復号器(デコーダ)は、部分的サンプルレート変換(fractional sample rate conversion)を利用して、すべてのクライアントにとってほぼ同じである仮想サンプリングクロックを生成する。サーバーは、クライアントの仮想サンプリングクロックを単一の公称クロック値とすることを許可する情報を、クライアントに送る。しかしながら、バッファのオーバーフロー及びアンダーフローを最小にするため、クライアントそれぞれのサンプリングにおける、公称サンプリング周波数に対するローカルな誤差を抑制しなければならない。
[0056]別の実施形態においては、クライアントの信号のアーカイブをサーバーが格納する。サンプルレートコンバータを有するアーカイブを使用することにより、オーバーフロー及びアンダーフローの問題が克服される。これは、個々のデータパケットの送信が遅延したり、クライアントの信号のサンプリングクロックが異なっていても、マルチメディアデータが適切に格納されるためである。従って、後から取り出すとき、正しく再構築されたミックスが利用可能である。
[0057]別の実施形態においては、ミキサーは、ある時刻(通常では仮想サンプリングクロックによってタイムスタンプが付されている)から表されるすべてのマルチメディアデータを一緒にミキシングする。クライアントは、自身のマルチメディアデータ信号を同期させずにフレームに形成することがしばしばあり、ミキサーがデータ信号をミキシングするときのタイムアライメントの誤差が、フレーム期間の半分にも及ぶことがある。この問題を克服するため、クライアントは、仮想サンプリング周波数と仮想フレーム境界信号とを利用することによって、同じタイミングに始まる入力信号をフレーム化し、タイムアライメントの誤差が最小になる。
[0058]別の実施形態においては、リアルタイムのセッション中、サーバーは、様々なクライアントからの符号化されたブロックを入力バッファの中に集め、クライアントは、サーバーからの符号化されたブロックを出力バッファの中に集める。このようなバッファを、一般的にはジッターバッファと称する。バッファのサイズは、システム内のラウンドトリップ遅延に直接相関し、すなわち、バッファのサイズが大きいほど遅延も大きい。しかしながら、バッファサイズが大きいと、必要とされるときに個々のパケットを利用することができない可能性が小さくなる。従って、システムは、パケットエラーの低い確率が維持されて、結果として、リアルタイムの送信遅延とオーディオ品質との間のトレードオフが最適となるように、これらのバッファのサイズを動的に調整する。
[0059]ここまでの説明は、本発明の実施形態を対象としているが、本発明の基本的な範囲から逸脱することなく、本発明の更なる実施形態を創案することができる。具体的には、本発明の実施形態はかなりスケーラブルであり、特定のアプリケーションにおいて要求されるときにクライアント及びサーバーを追加することができる。
Claims (25)
- データ信号を処理するシステムであって、
第1のクライアントから受信される第1のデータ信号と、
第2のクライアントから受信される第2のデータ信号と、
前記第1のデータ信号と前記第2のデータ信号とをミキシングするミキサーと、
前記ミキサーによって生成される、前記第1のクライアントのための第1の固有のデータミックスと、
前記ミキサーによって生成される、前記第2のクライアントのための第2の固有のデータミックスと、
を備えている、システム。 - 前記第1の固有のデータミックスが前記第1のデータ信号を含んでおらず、前記第2の固有のデータミックスが前記第2のデータ信号を含んでいない、請求項1に記載のシステム。
- 前記ミキサーがリモートサーバーのロケーションに位置している、請求項1に記載のシステム。
- 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号を記録する記録装置、
を更に備えている、請求項1に記載のシステム。 - 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号から作成される第3の固有のデータミックス、
を更に備えている、請求項4に記載のシステム。 - 前記第3の固有のデータミックスが、少なくとも1つのクライアントからのエンハンストデータ信号を備えており、前記第1の固有のデータミックス及び前記第2の固有のデータミックスが、前記エンハンストデータ信号を含んでいない、請求項5に記載のシステム。
- 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号がマルチメディアデータを備えている、請求項1に記載のシステム。
- 前記マルチメディアデータが、オーディオデータ又はビデオデータのうちの少なくとも一方を備えている、請求項7に記載のシステム。
- 少なくも前記第1の固有のデータミックスを制御するミキシングコントローラであって、前記第1のクライアントに位置しているミキシングコントローラ、
を更に備えている、請求項1に記載のシステム。 - データ信号を処理する方法であって、
第1のクライアントから第1のデータ信号を生成するステップと、
第2のクライアントから第2のデータ信号を生成するステップと、
前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号をミキサーに送信するステップと、
第1の固有のミックスと第2の固有のミックスとを作成するステップと、
前記第1の固有のミックスを前記第1のクライアントに送るステップと、
前記第2の固有のミックスを前記第2のクライアントに送るステップと、
を含んでいる、方法。 - 前記第1の固有のミックスが前記第1のデータ信号を含んでおらず、前記第2の固有のミックスが前記第2のデータ信号を含んでいない、請求項10に記載の方法。
- 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号を記録するステップ、
を更に含んでいる、請求項10に記載の方法。 - 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号を取り出すステップと、
前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号から第3の固有のミックスを作成するステップと、
を更に含んでいる、請求項12に記載の方法。 - 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号がマルチメディアデータを備えている、請求項10に記載の方法。
- 前記マルチメディアデータが、少なくともオーディオデータ又はビデオデータを備えている、請求項14に記載の方法。
- 少なくとも前記第1の固有のデータミックスを、前記第1のクライアントに位置しているミキサーコントローラによって制御するステップ、
を更に含んでいる、請求項10に記載の方法。 - リアルタイムのマルチメディアデータ信号をグローバルコンピュータネットワークを介して送信する方法であって、
複数のクライアントからの複数のマルチメディアデータ信号を生成するステップと、
前記複数のマルチメディアデータ信号を、サーバーに位置しているミキサーに送信するステップと、
複数の固有のマルチメディアデータミックスを作成するステップと、
前記複数の固有のマルチメディアデータミックスを前記複数のクライアントに送信するステップと、
を含んでおり、
個々のクライアントに送信される個々の固有のマルチメディアデータミックスが、前記個々のクライアントによって生成された前記マルチメディアデータ信号を含んでいない、 - 前記マルチメディアデータ信号が、オーディオデータ又はビデオデータのうちの少なくとも一方を備えている、請求項17に記載の方法。
- 前記複数のマルチメディアデータ信号を記録するステップ、
を更に含んでいる、請求項17に記載の方法。 - 前記記録された複数のマルチメディアデータ信号を取り出すステップと、
前記記録された複数のマルチメディアデータ信号から少なくとも一つの固有のミックスを作成するステップと、
を更に含んでいる、請求項19に記載の方法。 - 実行可能なコードを有するコンピュータプログラムを備えているコンピュータ可読媒体であって、
前記コンピュータプログラムが、リアルタイムのマルチメディアデータのミキシングを可能にし、
前記コンピュータプログラムが、
第1のクライアントから第1のデータ信号をミキサーにおいて受信する命令と、
第2のクライアントから第2のデータ信号を前記ミキサーにおいて受信する命令と、
第1の固有のミックスと第2の固有のミックスとを作成する命令と、
前記第1の固有のミックスを前記第1のクライアントに送る命令と、
前記第2の固有のミックスを前記第2のクライアントに送る命令と、
を備えている、
コンピュータ可読媒体。 - 前記第1の固有のミックスが前記第1のデータ信号を含んでおらず、前記第2の固有のミックスが前記第2のデータ信号を含んでいない、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記コンピュータプログラムが、
前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号を記録する命令、
を更に備えている、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。 - 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号がマルチメディアデータを備えている、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記マルチメディアデータが、少なくともオーディオデータ又はビデオデータを備えている、請求項24に記載のコンピュータ可読媒体。
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