JP2009528336A - キノリン誘導体 - Google Patents

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Abstract

Figure 2009528336

本発明は、式(I)(式中、X、p、R、q、R、R、R、R、環A、r及びRの各々は明細書で定義したいずれかの意味を有する)のキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩、それらの製造のための方法、それらを含有する医薬組成物、及び細胞増殖障害の治療に使用するための医薬の製造におけるそれらの使用に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、抗腫瘍活性を有し、従ってヒト又は動物体の治療の方法において有用である特定の新規キノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩に関する。本発明は、前記キノリン誘導体の製造のための方法、それらを含有する医薬組成物、及び療法における、例えば、固形腫瘍疾患の予防又は治療における使用を含む、ヒトのような温血動物における癌の予防又は治療における使用のための医薬の製造におけるそれらの使用にも関する。
乾癬及び癌のような細胞増殖疾患において観察される異常細胞増殖のための、多くの現在の現在の治療計画は、DNA合成を阻害する化合物を利用する。こうした化合物は細胞に対して一般に毒性であるが、腫瘍細胞のような急速に***している細胞に対するそれらの毒性効果は有益であり得る。DNA合成の阻害以外の機構により作用する抗癌剤についての代替アプローチは、作用の増強された選択性を示す可能性を有する。
真核細胞は、生物体内の細胞間の情報伝達を可能にする多くの多様な細胞外シグナルへ絶えず応答している。これらのシグナルは、増殖、分化、アポトーシス、及び運動性を含む、細胞中の多種多様な身体的応答を調節する。細胞外シグナルは、増殖因子、並びにパラ分泌、自己分泌及び内分泌因子を含む、多種多様な可溶性因子の形態をとる。特定の膜貫通レセプターへ結合することによって、増殖因子リガンドは細胞外シグナルを細胞内シグナル伝達経路へ伝え、それにより、個々の細胞の細胞外シグナルへの応答を引き起こす。これらシグナル伝達プロセスの多くは、特定のキナーゼ及びホスファターゼを含むタンパク質のリン酸化の可逆プロセスを利用する。
リン酸化は、シグナル伝達プロセスにおいて重要な調節機構であるので、該プロセスにおける異常性が、異常な細胞分化、形質転換及び増殖を生じることは驚くことではない。例えば、細胞が、そのDNAの一部の癌遺伝子への形質転換により癌性になることができることが発見されている。いくつかのこうした癌遺伝子は、増殖因子のためのレセプターであるタンパク質、例えば、チロシンキナーゼ酵素をコードする。チロシンキナーゼは、多様なヒト細胞の形質転換を生じる構成的活性型へ変異することもできる。もしくは、正常チロシンキナーゼ酵素の過剰発現が異常な細胞増殖を生じさせることもできる。
チロシンキナーゼ酵素は2つの群に分割することができる:レセプターチロシンキナーゼ及び非レセプターチロシンキナーゼ。約90のチロシンキナーゼがヒトゲノム中で同定されており、その約60はレセプター型であり、約30は非レセプター型である。これらは、それらが結合する増殖因子のファミリーに従って20のレセプターチロシンキナーゼサブファミリーに、及び10の非レセプターチロシンキナーゼサブファミリーに分類し得る(Robinson et al, Oncogene, 2000, 19, 5548-5557)。該分類には、EGF、TGFα、Neu及びerbBレセプターのようなレセプターチロシンキナーゼのEGFファミリー、インシュリン及びIGF1レセプター及びインシュリン関連レセプター(IRR)のようなレセプターチロシンキナーゼのインシュリンファミリー、及び血小板由来増殖因子(PDGF)レセプターチロシンキナーゼ、例えば、PDGFα及びPDGFβレセプター、幹細胞因子レセプターチロシンキナーゼ(SCF RTK、通称c−Kitである)、fms−関連チロシンキナーゼ3(Flt3)レセプターチロシンキナーゼ及びコロニー刺激因子1レセプター(CSF−1R)チロシンキナーゼのようなレセプターチロシンキナーゼのクラスIIIファミリーが含まれる。
こうした変異した及び過剰発現されたチロシンキナーゼの形態が、白血病、乳癌、前立腺癌、腺癌及び肺の扁平上皮癌を含む非小細胞肺癌(NSCLC)、結腸、直腸及び胃癌を含む消化器癌、膀胱癌、食道癌、卵巣癌及び膵癌のような普通のヒト癌の大部分に存在することが発見されている。ヒト腫瘍組織が試験されるにつれて、チロシンキナーゼの広範な行き渡り及び関連性がさらに確立されるであろうことが予期される。例えば、EGFRチロシンキナーゼは、肺、頭部及び頸部、消化管、***、食道、卵巣、子宮、膀胱及び甲状腺の腫瘍を含むいくつかのヒト癌において変異されている、及び/又は過剰発現されていることが示されている。
血小板由来増殖因子(PDGF)は、結合組織細胞及び他の細胞タイプのための主たる***促進因子である。PDGFα及びPDGFβレセプターアイソザイムを含んでなるPDGFレセプターは、血管疾患(例えば、粥状動脈硬化及び再狭窄、例えば、バルーン血管形成術及び心臓動脈バイパス手術後の再狭窄の過程における)において増強された活性を示す。こうした増強されたPDGFレセプターキナーゼ活性は、線維性疾患(例えば、腎臓線維症、肝硬変、肺線維症及び異形成多嚢胞腎)、糸球体腎炎、炎症性疾患(例えば、関節リウマチ及び炎症性腸疾患)、多発性硬化症、乾癬、皮膚の過敏症反応、アレルギー性喘息、インスリン依存性糖尿病、糖尿病性網膜症及び糖尿病性ネフロパシーのような他の細胞増殖性障害においても観察されている。
PDGFレセプターは、細胞増殖の自己分泌により、癌及び白血病における細胞形質転換にも寄与し得る。PDGFレセプターキナーゼは、肺(非小細胞肺癌及び小細胞肺癌)、胃腸(例えば、結腸、直腸及び胃腫瘍など)、前立腺、***、腎臓、肝臓、脳(神経膠芽腫のような)、食道、卵巣、膵臓及び皮膚(***性皮膚線維肉腫のような)の腫瘍を含むいくつかのヒト癌において、及び慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、急性リンパ性白血病(ALL)及び多発性骨髄腫のような白血病及びリンパ腫において、変異され及び/又は過剰発現されていることが示されている。PDGFレセプターチロシンキナーゼにより増強された細胞シグナル伝達は、細胞増殖、細胞移動性及び侵襲性、細胞透過性及び、細胞性アポトーシスを含む多様な細胞効果に寄与し得る。
従って、PDGFレセプターキナーゼの活性の拮抗作用は、癌のような多数の細胞増殖性障害の治療において、特に、腫瘍増殖及び転移を抑制することにおいて、及び白血病の進行を阻害することにおいて有益であろうことが予期される。
加えて、PDGFは腫瘍増殖を続けるために決定的である、新規血管を形成するプロセス、血管新生に関与する。通常、血管新生は、胚発生、創傷治癒及び女性性機能のいくつかの構成要素のようなプロセスに重要な役割を果たしている。しかしながら、好ましくない又は病的血管新生が、糖尿病性網膜症、乾癬、癌、関節リウマチ、アテローム、カポジ肉腫及び血管腫を含む多数の疾患状態に結びつけられてきた。血管新生は、内皮細胞の増殖の促進を介して刺激される。酸性及び塩基性線維芽細胞増殖因子(aFGF及びbFGF)及び血管内皮増殖因子(VEGF)を含む、インビトロ内皮細胞増殖促進活性を有するいくつかのポリペプチドが同定されている。そのレセプターの限定発現により、VEGFの増殖因子活性は、aFGF及びbFGFの活性とは対照的に、内皮細胞に対して比較的特異的である。最近の証拠は、VEGFが、正常及び病的血管新生及び血管透過性の両方の重要な刺激因子であることを示している。このサイトカインは、内皮細胞増殖、プロテアーゼ発現及び遊走を誘導することにより血管出芽表現型を誘導し、それは続けて、病的血管新生に特徴的である高透過性で、未熟な血管網の形成を促進する、毛細管の形成を導く。VEGFを結合するレセプターチロシンキナーゼ(RTK)サブファミリーは、キナーゼ挿入ドメイン含有レセプターKDR(Flk−1とも称される)、fms様チロシンキナーゼレセプターFlt−1及びfms様チロシンキナーゼレセプターFlt−4を含んでなる。RTK関連のこれらの2つ、即ち、Flt−1及びKDRは、高親和性でVEGFと結合することが示されている。
従って、VEGFの活性の拮抗作用は、癌のような血管新生及び/又は増加した血管透過性に関連する多数の疾患状態の治療において、特に腫瘍の発生を抑制することにおいて有益であろうことが予期される。
PDGFレセプターキナーゼ阻害活性を有するいくつかの化合物が臨床開発に向けて進行していることが知られている。イマチニブとして知られている2−アニリノピリミジン誘導体(STI571; Nature Reviews, 2002, 1, 493-502; Cancer Research, 1996, 56, 100-104 )が、PDGFレセプターキナーゼ活性を阻害することが示されているが、その現在の臨床使用は、そのBCR−ABLキナーゼの阻害剤としての追加の活性に基づいた、CMLの治療のためのものである。STI571は、ヒト神経膠芽腫株U343及びU87のヌードマウスの脳内への注射により生じる神経膠芽腫腫瘍の増殖を抑制する(Cancer Research, 2000, 60, 5143-5150)。該化合物は***性皮膚線維肉腫培養細胞のインビボ増殖も抑制する(Cancer Research, 2001, 61, 5778-5783)。該化合物のPDGFレセプターキナーゼ阻害活性に基づいて、臨床試験が神経膠芽腫及び前立腺癌において実施されている。キノリン、キナゾリン及びキノキサリン誘導体を含むいくつかの他のPDGFレセプターキナーゼ阻害剤が検討されている(Cytokine & Growth Factor Reviews, 2004, 15, 229-235)。
特定のアリール及びヘテロアリール化合物がEGF及び/又はPDGFレセプターチロシンキナーゼを阻害することが、国際特許出願WO 92/20642 から分かる。その中に特定のキノリン誘導体の開示があるが、2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はなく;特に、その中にキノリン−4−イルオキシ−置換2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はない。
4−アニリノキナゾリン、4−アリールオキシキナゾリン、4−アニリノキノリン又は4−アリールオキシキノリンがチロシンキナーゼ酵素阻害活性を有することを、国際特許出願WO96/09294のような多くの公開された特許出願が開示している。しかしながら、その中でキノリン−4−イルオキシ−置換2−(2−ピリジル)アセトアミド化合物への具体的言及はない。
例えば、特定のアリール及びヘテロアリール化合物がMEKキナーゼチロシンキナーゼを阻害することが、国際特許出願WO02/36570及びWO02/44166で知られている。その中に特定のキノリン誘導体の開示があるが、2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はなく;特に、その中にキノリン−4−イルオキシ−置換2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はない。
例えば、特定の3−カルバモイルキノリン化合物がJAKキナーゼを阻害することが国際特許出願WO02/092571で知られている。その中に特定のキノリン−4−イルアミノ−置換2−フェニルアセトアミド誘導体の開示があるが、2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はなく;特に、その中にN−アリール−又はN−ヘテロアリール2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はない。
チエノピリジン−置換2−フェニルアセトアミド化合物がVEGFレセプターチロシンキナーゼを阻害し、及び抗血管新生効果を提供することが国際特許出願WO2005/021554で知られている。その実施例87に、単一のキノリン−4−イルオキシ−置換2−フェニルアセトアミド、即ち、化合物N−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−[4−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)フェニル]アセトアミドの開示がある。
我々はここに、驚くことに、特定の新規キノリン−4−イルオキシ−置換2−(2−ピリジル)アセトアミド化合物が細胞増殖性障害に対して強力な活性を有していることを発見した。本化合物は、PDGFレセプターチロシンキナーゼの阻害の寄与により、細胞増殖性障害の有用な治療を提供する、例えば、抗腫瘍効果を提供すると考えられている。
癌のような高増殖性疾患のさらなる特徴は、正常真核細胞におけるタンパク質リン酸化の秩序付けられたカスケードを含む、細胞サイクルを介した進行を制御する細胞経路への損傷である。シグナル伝達機構に関しては、プロテインキナーゼのいくつかのファミリーが、細胞周期カスケードに決定的な役割を果たしているようである。これらの細胞周期調節因子で最も広範に研究されているのはサイクリン依存キナーゼファミリー(CDK)である。特定の時点での、特定のCDKの活性が、細胞周期を経る進行を開始させる及び同調させるのに必須である。例えば、CDK4タンパク質は、pRbからの転写因子E2Fの放出を刺激する(それは順にS期への移行に必須の遺伝子の転写を増加させるように働く)、網膜芽細胞腫遺伝子生成物pRbのリン酸化により、細胞周期の移行(G0−G1−S移行)を制御しているようである。CDK4の触媒活性は、パートナータンパク質、サイクリンDへの結合により刺激される。癌及び細胞周期間の直接連結の最初の実証の一つは、多くのヒト腫瘍においてサイクリンD1遺伝子が増幅され及びサイクリンDタンパク質レベルが増加したという観察により行われた。
より最近になって、細胞周期を調節することに決定的役割を果たし、及び腫瘍形成にも重要であると思われる、CDKファミリーとは構造的に異なっているプロテインキナーゼが同定された。それらには、ショウジョウバエオーロラ及びS.セレビジエIp11タンパク質のヒト相同体が含まれる。これらの遺伝子の3つのヒト相同体はオーロラ−A、オーロラ−B及びオーロラ−Cであり、G2及び有糸***の間に発現及びキナーゼ活性のピークを示す、細胞周期調節セリン−スレオニンプロテインキナーゼをコードする。いくつかの観察は、癌におけるヒトオーロラタンパク質、特にオーロラ−A及びオーロラ−Bの関与を暗示している。ヒト腫瘍細胞株のアンチセンスオリゴヌクレオチド治療によるオーロラ−A発現及び機能の抑止は、細胞周期の休止を導き、そして抗増殖性効果を発揮する。加えて、オーロラ−A及びオーロラ−Bの低分子阻害剤は、ヒト腫瘍細胞において抗増殖性効果を有していることが示された。
国際特許出願WO01/21594、WO01/21596及びWO01/21597において、キナゾリン環の4位に連結されたアニリノ又はフェノキシ基を有する特定のキナゾリン誘導体はオーロラキナーゼ阻害活性を有することが開示されている。その中には、2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はなく;特に、キナゾリン置換又はキノリン置換2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はなされていない。
国際特許出願WO01/55116において、例えば、NH又はO基によりキノリン環の4位に連結されたヘテロアリール基を有する特定のキノリン誘導体はオーロラキナーゼ阻害活性を有することが開示されている。その中には、2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はなく;特に、キノリン−置換2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はなされていない。
国際特許出願WO02/00649、WO03/055491、WO04/058752、WO04/058781及びWO04/094410において、例えば、NH又はO基によりキナゾリン環の4位に連結された5員ヘテロアリール基を有する特定のキナゾリン誘導体はオーロラキナーゼ阻害活性を有することが開示されている。その中には、2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はなく;特に、キナゾリン−置換2−(2−ピリジル)アセトアミド誘導体への具体的言及はなされていない。
上述のように、我々は驚くべきことに、特定の新規キノリン−4−イルオキシ置換2−(2−ピリジル)アセトアミド化合物が細胞増殖性障害に対する強力な活性を有することを発見した。本発明に開示した化合物が、1つ又は2つの生物学的プロセスにより薬理学的活性を有することを示唆しようとは思わないが、該化合物は、PDGFレセプターチロシンキナーゼ阻害への寄与により、細胞増殖性障害の有用な治療を提供する、例えば、抗腫瘍効果を提供すると考えられる。特に、本発明の化合物は、PDGFα及び/又はPDGFβレセプターチロシンキナーゼの阻害への寄与により、細胞増殖性障害の有用な治療を提供すると考えられる。
本発明の化合物の多くは、チロシンキナーゼのPDGFレセプターファミリー、例えば、PDGFα及び/又はPDGFβレセプターチロシンキナーゼに対して強力な阻害活性を有する一方、他のチロシンキナーゼ酵素、例えば、Flt3レセプターチロシンキナーゼ及びCSF−1Rチロシンキナーゼのような一つ又はそれより多くの他のクラスIIIファミリーレセプターチロシンキナーゼに対して、EGFレセプターチロシンキナーゼに対して、又はKDR及びFlt−1のようなVEGFレセプターチロシンキナーゼに対しては弱い阻害効果しか有していない。さらに、本発明の特定の化合物は、EGFレセプターチロシンキナーゼ又はKDRのようなVEGFレセプターチロシンキナーゼに対するよりも、チロシンキナーゼのPDGFレセプターファミリーに対して、特に、PDGFβレセプターチロシンキナーゼに対して実質的により良好な作用強度を有する。こうした化合物は、チロシンキナーゼのPDGFレセプターファミリー、特にPDGFβレセプターチロシンキナーゼを阻害するのに十分な量で使用できる十分な作用強度を有すると同時に、EGFレセプターチロシンキナーゼに対して又はKDRのようなVEGFレセプターチロシンキナーゼに対してはほとんど活性を示さない。
本発明の一つの側面に従うと、式I
Figure 2009528336
式中、XはO又はN(R)[式中、Rは水素又は(1〜8C)アルキルである]であり;
pは0、1、2又は3であり;
各R基は、同一でも又は異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、カルバモイル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−X
{式中、Xは、O、S、SO、SO、N(R)、CO、CON(R)、N(R)CO、OC(R及びN(R)C(Rから選択され[式中、各Rは、水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQは、アリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルケニル、(3〜8C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}の基から選択され、ここで
置換基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキルウレイド、N’−(1〜6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
−X−R
{式中、Xは直接結合であるか又はO及びN(R10)から選択され[式中、R10は、水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びRは、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、メルカプト(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルチオ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルフィニル−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキル、ウレイド−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルウレイド−(1〜6C)アルキル、N’−(1〜6C)アルキルウレイド−(1〜6C)アルキル、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキル、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキル又はN,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキルである}の基から、又は式:
−X−Q
{式中、Xは直接結合であるか又はO、CO及びN(R11)から選択され[式中、R11は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1〜8C)アルキル及び(1〜6C)アルコキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい1つ又は2つの置換基を有していてもよい、アリール、アリール(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}の基から選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ、2つ又は3つの置換基を有していてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのアリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、(1〜3C)アルキレンジオキシ基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ又はチオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、前記各CH、CH又はCH基上に一つ又はそれより多くのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキルウレイド、N’−(1〜6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから選択される置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接する炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R12)、CO、CH(OR12)、CON(R12)、N(R12)CO、N(R12)CON(R12)、SON(R12)、N(R12)SO、CH=CH及びC≡Cから選択された基の鎖内への挿入により分離されていてもよい[式中、R12は水素又は(1〜8C)アルキルであり、又は挿入された基がN(R12)である場合、R12は(2〜6C)アルカノイルであってもよい];
qは0、1又は2であり;
各R基は、同一か又は異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ,ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、カルボキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニル−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、カルバモイル−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル−(1〜6C)アルキル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルから選択され;
は、水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル又は(2〜8C)アルキニルであり;
は、水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、カルボキシ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、カルバモイル−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル−(1〜6C)アルキル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニル−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル又はN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルであり;
又はR及びRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって(3〜8C)シクロアルキル基を形成し;
は、水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル又は(2〜8C)アルキニルであるか、又は式:
−X−R13
{式中、Xは直接結合であるか、又はO及びN(R14)から選択され[式中、R14は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びR13はハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル又はシアノ−(1〜6C)アルキルである}の基であり;
環Aは6員単環式又は10員二環式アリール環、又は酸素、窒素及び硫黄から選択される3までの環ヘテロ原子を有する5又は6員単環式又は9又は10員二環式ヘテロアリール環であり;
rは0、1、2又は3であり;及び
各R基は、同一か又は異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、ウレイド、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N’−(1〜6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
−X−R15
{式中、Xは直接結合であるか、又はO及びN(R16)から選択され[式中、R16は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びR15は、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、メルカプト−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルチオ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルフィニル−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、カルボキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニル−(1〜6C)アルキル、カルバモイル−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル−(1〜6C)アルキル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル−(1〜6C)アルキル、スルファモイル−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル−(1〜6C)アルキル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル−(1〜6C)アルキル、ウレイド−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルウレイド−(1〜6C)アルキル、N’−(1〜6C)アルキルウレイド−(1〜6C)アルキル、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキル、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキル、N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ−(1〜6C)アルキル又はN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ−(1〜6C)アルキルである}の基から、又は式:
−X−Q
{式中、Xは直接結合であるか又はO、S、SO、SO、N(R17)、CO、CH(OR17)、CON(R17)、N(R17)CO、N(R17)CON(R17)、SON(R17)、N(R17)SO、C(R17O、C(R17S及びC(R17N(R17)から選択され[式中、各R17は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルケニル、(3〜8C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}の基から選択され、
又は二つのR基が一緒になって、OC(R18O、OC(R18C(R18O、OC(R18C(R18、C(R18OC(R18、C(R18C(R18C(R18、C(R18C(R18C(R18C(R18、OC(R18N(R19)、N(R19)C(R18N(R19)、N(R19)C(R18C(R18、N(R19)C(R18C(R18C(R18、OC(R18C(R18N(R19)、C(R18N(R19)C(R18、CO.N(R18)C(R18、N(R18)CO.C(R18、N(R19)C(R18CO、CO.N(R18)CO、N(R19)N(R18)CO、N(R18)CO.N(R18)、O.CO.N(R18)、O.CO.C(R18及びCO.OC(R18[式中、各R18は水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル又は(2〜8C)アルキニルであり、及びR19は水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル又は(2〜6C)アルカノイルである]から選択される環A上の隣接する環位置にわたる二価の基を形成し、
及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N’−(1〜6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
−X−R20
{式中、Xは直接結合であるか又はO及びN(R21)から選択され[式中、R21は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びR20は、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、メルカプト−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルチオ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルフィニル−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル又はN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルである}の基から、又は式:
−X−Q
[式中、Xは直接結合であるか又はO、CO及びN(R22)から選択され[式中、R22は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1〜8C)アルキル及び(1〜6C)アルコキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい1つ又は2つの置換基を有していてもよい、アリール、アリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである]の基から選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ、2つ又は3つの置換基を有していてもよく、
及び、R基内のいずれのアリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、(1〜3C)アルキレンジオキシ基を有していてもよく、
及び、R基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ又はチオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R基内のいずれのCH、CH又はCH基は、前記各CH、CH又はCH基上に一つ又はそれより多くのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N’−(1〜6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから選択される基を有していてもよく、
及び、R基内のいずれの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R23)、N(R23)CO、CON(R23)、N(R23)CON(R23)、CO、CH(OR23)、N(R23)SO、SON(R23)、CH=CH及びC≡Cから選択された基の鎖内への挿入により分離されていてもよい[式中、R23は水素又は(1〜8C)アルキルであり、又は挿入基がN(R23)である場合、R23は(2〜6C)アルカノイルであってもよい];
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩が提供される。
この明細書において、一般用語「(1〜8C)アルキル」は、プロピル、イソプロピル及びtert−ブチルのような直鎖及び分枝鎖両方のアルキル基、及びシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルのような(3〜8C)シクロアルキル基も、及びシクロプロピルメチル、2−シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、2−シクロブチルエチル、シクロペンチルメチル、2−シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル及び2−シクロヘキシルエチルのような(3〜6C)シクロアルキル−(1〜2C)アルキル基も含む。しかしながら、「プロピル」のような個々のアルキル基に関しては直鎖体のみに特定的であり、「イソプロピル」のような個々の分枝鎖アルキル基に関しては分枝鎖体のみに特定的であり、及び「シクロペンチル」のような個々のシクロアルキル基に関しては5員環のみに特定的である。類似の慣例が他の一般用語にも適用され、例えば、(1〜6C)アルコキシは、(3〜6C)シクロアルキルオキシ基及び(3〜5C)シクロアルキル−(1〜2C)アルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロプロピルメトキシ、2−シクロプロピルエトキシ、シクロブチルメトキシ、2−シクロブチルエトキシ及びシクロペンチルメトキシ、を含み;(1〜6C)アルキルアミノは、(3〜6C)シクロアルキルアミノ基及び(3〜5C)シクロアルキル−(1〜2C)アルキルアミノ基、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロプロピルメチルアミノ、2−シクロプロピルエチルアミノ、シクロブチルメチルアミノ、2−シクロブチルエチルアミノ及びシクロペンチルメチルアミノ、を含み;及びジ−[(1〜6C)アルキル]アミノは、ジ−[(3〜6C)シクロアルキル]アミノ基及びジ−[(3〜5C)シクロアルキル−(1〜2C)アルキル]アミノ基、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、N−シクロブチル−N−メチルアミノ、N−シクロヘキシル−N−エチルアミノ、N−シクロプロピルメチル−N−メチルアミノ、N−(2−シクロプロピルエチル)−N−メチルアミノ及びN−シクロペンチルメチル−N−メチルアミノ、を含む。
上に定義した特定の式Iの化合物が、一つ又はそれより多くの不斉炭素原子により光学活性又はラセミ型で存在することができる限り、本発明は、その定義において、上記の活性を所有するいずれかのこうした光学活性又はラセミ型を含むことを理解すべきである。光学活性型の合成は、当該技術分野で公知の有機化学の標準技術、例えば、光学活性出発物質からの合成により、又はラセミ型の分割により実施することができる。同様に、上記の活性は、以下に参照する標準実験室技術を使用して評価することができる。
上に定義した式Iの特定の化合物は、互変異性の現象を示すことができることが理解されるべきである。特に、互変異性は、環A内のヘテロアリール環又は1つ又は2つのオキソ又はチオキソ置換基を有するR及びR基内のヘテロ環状基に影響することができる。本発明は、その定義の中に、上記の活性を有するいずれのこうした互変異性型又はそれらの混合物も含み、図式で用いた又は実施例で名付けたいずれか1つの互変異性型に単に限定されていないことを理解すべきである。例えば、環Aは、ピラゾリル基であることができる。例えば、こうしたピラゾリル基が3位からのCON(R)基の窒素原子に連結された場合、1H−ピラゾール−3−イル基及び1H−ピラゾール−5−イル基を含んでなる化合物の互変異性混合物が存在することができる。一般に、いずれかのこうした互変異性型のただ1つが以下の実施例で名付けられているか、又は以下のいずれかの関連する図式で示されている。
構造式Iにおいて、キノリン環上の2位に水素原子があることが理解されるべきである。それにより、R置換基は3、5、6、7又は8位にのみ位置できること、即ち、2位は置換されずに残っていることが理解されるべきである。都合よくは、キノリン環上の3位も置換されずに残っているか、又はキノリン環上の3位のR置換基がシアノ基である。より都合よくは、R置換基がキノリン環上の5、6又は7位にのみ位置することができる。さらに都合よくは、R置換基がキノリン環上の6及び/又は7位にのみ位置することができる。
構造式Iにおいて、中心ピリジル基に存在することができるいずれのR基も、いずれか利用可能な位に位置できることが理解されるべきである。都合よくは、R基は存在しない(q=0)。もしくは、単一のR基が存在する。より都合よくは、2位(C(R)(R)基に関して)に位置している単一のR基が存在する。
構造式Iにおいて、いずれのR基も、環Aのいずれか利用可能な位に位置できることが理解されるべきである。例えば、環Aが6員環である場合、R基は3又は4位(CON(R)基に関して)に位置することができ、又は、例えば、環Aが5員環である場合、3位(CON(R)基に関して)に位置することができる。
上で参照した一般基に適した意義には以下に示したものが含まれる。
「Q」基がアリールである場合のR又はR基内の「Q」基(QからQ)のいずれか一つについて、又はいずれかの「Q」基内のアリール基について適した意義は、例えば、フェニル又はナフチル、好ましくはフェニルである。
「Q」基が(3〜8C)シクロアルキルである場合のR又はR基内の「Q」基(QからQ)のいずれか一つについて、又はいずれかの「Q」基内の(3〜8C)シクロアルキル基について適した意義は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル又はシクロオクチルである。
及びRがそれらが結合されている炭素原子と一緒になって(3〜8C)シクロアルキル基を形成する場合に形成された(3〜8C)シクロアルキル基について適した意義は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルである。
「Q」基が(3〜8C)シクロアルケニルである場合のR又はR基内の「Q」基(QからQ)のいずれか一つについて、又はいずれかの「Q」基内の(3〜8C)シクロアルケニル基について適した意義は、例えば、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル又はシクロオクテニルである。
「Q」基がヘテロアリールである場合のR又はR基内の「Q」基(QからQ)のいずれか一つについて、又はいずれかの「Q」基内のヘテロアリール基について適した意義は、例えば、酸素、窒素及び硫黄から選択される5までのヘテロ原子を有する芳香族5又は6員単環式環又は9又は10員二環式環、例えば、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5−トリアゼニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、ベンゾフラザニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル又はナフチリジニルである。
「Q」基がヘテロシクリルである場合のR又はR基内の「Q」基(QからQ)のいずれか一つについて、又はいずれかの「Q」基内のヘテロシクリル基について適した意義は、例えば、酸素、窒素及び硫黄から選択される5までのヘテロ原子を有する非芳香族飽和又は部分飽和3〜10員の単環式又は二環式環、例えば、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、テトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、キヌクリジニル、クロマニル、イソクロマニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル又はテトラヒドロピリミジニル、好ましくは、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピロリニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル又はイソインドリニルである。1つ又は2つのオキソ又はチオキソ置換基を有するこうした基について適した意義は、例えば、2−オキソピロリジニル、2−チオキソピロリジニル、2−オキソイミダゾリジニル、2−チオキソイミダゾリジニル、2−オキソピペリジニル、4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2,5−ジオキソイミダゾリジニル又は2,6−ジオキソピペリジニルである。
「Q」基がヘテロアリール(1〜6C)アルキルである場合、いずれかの「Q」基に適した意義は、例えば、ヘテロアリールメチル、2−ヘテロアリールエチル及び3−ヘテロアリールプロピルである。ヘテロアリール(1〜6C)アルキル基であるよりむしろアリール−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキル基が存在する場合、本発明は「Q」基について対応する適した基を含んでなる。
環Aが酸素、6員単環式又は10員二環式アリール環、又は、窒素及び硫黄から選択される3までの環ヘテロ原子を有する5又は6員単環式又は9又は10員二環式ヘテロアリール環である場合、環Aについての適した意義は、例えば、フェニル、ナフチル、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5−トリアゼニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、ベンゾフラザニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル又はナフチリジニルである。都合良くは、環Aはフェニル、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニル環である。都合良くは、環Aはフェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニル環である。環Aが、酸素、窒素及び硫黄から選択される3までの環ヘテロ原子を有する5員単環式ヘテロアリール環である場合、環Aについての適した意義は、例えば、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル又はトリアゾリルである。都合良くは、環Aはオキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環である。
「R」基(RからR23)のいずれかについての、又はR、R又はR置換基内の多様な基についての適した意義には:
ハロゲノについては:フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード;
(1〜8C)アルキルについては:メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル及び2−シクロプロピルエチル;
(2〜8C)アルケニルについては:ビニル、イソプロペニル、アリル及びブタ−2−エニル;
(2〜8C)アルキニルについては:エチニル、2−プロピニル及びブタ−2−イニル;
(1〜6C)アルコキシについては:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ及びブトキシ;
(2〜6C)アルケニルオキシについては:ビニロキシ及びアリロキシ;
(2〜6C)アルキニルオキシについては:エチニルオキシ及び2−プロピニルオキシ;
(1〜6C)アルキルチオについては:メチルチオ、エチルチオ及びプロピルチオ;
(1〜6C)アルキルスルフィニルについては:メチルスルフィニル及びエチルスルフィニル;
(1〜6C)アルキルスルホニルについては:メチルスルホニル及びエチルスルホニル;
(1〜6C)アルキルアミノについては:メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ及びブチルアミノ;
ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノについては:ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ及びジイソプロピルアミノ;
(1〜6C)アルコキシカルボニルについては:メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル及びtert−ブトキシカルボニル;
N−(1〜6C)アルキルカルバモイルについては:N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル及びN−プロピルカルバモイル;
N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルについては:N,N−ジメチルカルバモイル、N−エチル−N−メチルカルバモイル及びN,N−ジエチルカルバモイル;
(2〜6C)アルカノイルについては:アセチル、プロピオニル及びイソブチリル;
(2〜6C)アルカノイルオキシについては:アセトキシ及びプロピオニルオキシ;
(2〜6C)アルカノイルアミノについては:アセトアミド及びプロピオンアミド;
N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノについては:N−メチルアセトアミド及びN−メチルプロピオンアミド;
N’−(1〜6C)アルキルウレイドについては:N’−メチルウレイド及びN’−エチルウレイド;
N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイドについては:N’,N’−ジメチルウレイド及びN’−メチル−N’−エチルウレイド;
N−(1〜6C)アルキルウレイドについては:N−メチルウレイド及びN−エチルウレイド;
N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイドについては:N,N’−ジメチルウレイド、N−メチル−N’−エチルウレイド及びN−エチル−N’−メチルウレイド;
N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイドについては:N,N’,N’−トリメチルウレイド、N−エチル−N’,N’−ジメチルウレイド及びN−メチル−N’,N’−ジエチルウレイド;
N−(1〜6C)アルキルスルファモイルについては:N−メチルスルファモイル及びN−エチルスルファモイル;
N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイルについては:N,N−ジメチルスルファモイル;
(1〜6C)アルカンスルホニルアミノについては:メタンスルホニルアミノ及びエタンスルホニルアミノ;
N−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノについては:N−メチルメタンスルホニルアミノ及びN−メチルエタンスルホニルアミノ;
ハロゲノ−(1〜6C)アルキルについては:クロロメチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、1−クロロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3−クロロプロピル、3,3−ジフルオロプロピル及び3,3,3−トリフルオロプロピル;
ヒドロキシ−(1〜6C)アルキルについては:ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル及び3−ヒドロキシプロピル;
メルカプト−(1〜6C)アルキルについては:メルカプトメチル、2−メルカプトエチル、1−メルカプトエチル及び3−メルカプトプロピル;
(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキルについては:メトキシメチル、エトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル及び3−メトキシプロピル;
(1〜6C)アルキルチオ−(1〜6C)アルキルについては:メチルチオメチル、エチルチオメチル、2−メチルチオエチル、1−メチルチオエチル及び3−メチルチオプロピル;
(1〜6C)アルキルスルフィニル−(1〜6C)アルキルについては:メチルスルフィニルメチル、エチルスルフィニルメチル、2−メチルスルフィニルエチル、1−メチルスルフィニルエチル及び3−メチルスルフィニルプロピル;
(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキルについては:メチルスルホニルメチル、エチルスルホニルメチル、2−メチルスルホニルエチル、1−メチルスルホニルエチル及び3−メチルスルホニルプロピル;
シアノ−(1〜6C)アルキルについては:シアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノエチル及び3−シアノプロピル;
アミノ−(1〜6C)アルキルについては:アミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3−アミノプロピル、1−アミノプロピル及び5−アミノプロピル;
(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキルについては:メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル及び3−メチルアミノプロピル;
ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキルについては:ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル及び3−ジメチルアミノプロピル;
(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルについては:アセトアミドメチル、プロピオンアミドメチル、2−アセトアミドエチル及び1−アセトアミドエチル;
N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルについては:N−メチルアセトアミドメチル、N−メチルプロピオンアミドメチル、2−(N−メチルアセトアミド)エチル及び1−(N−メチルアセトアミド)エチル;
(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキルについては:メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノメチル、tert−ブトキシカルボニルアミノメチル及び2−メトキシカルボニルアミノエチル;
ウレイド−(1〜6C)アルキルについては:ウレイドメチル、2−ウレイドエチル及び1−ウレイドエチル;
N’−(1〜6C)アルキルウレイド−(1〜6C)アルキルについては:N’−メチルウレイドメチル、2−(N’−メチルウレイド)エチル及び1−(N’−メチルウレイド)エチル;
N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキルについては:N’,N’−ジメチルウレイドメチル、2−(N’,N’−ジメチルウレイド)エチル及び1−(N’,N’−ジメチルウレイド)エチル;
N−(1〜6C)アルキルウレイド−(1〜6C)アルキルについては:N−メチルウレイドメチル、2−(N−メチルウレイド)エチル及び1−(N−メチルウレイド)エチル;
N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキルについては:N,N’−ジメチルウレイドメチル、2−(N,N’−ジメチルウレイド)エチル及び1−(N,N’−ジメチルウレイド)エチル;
N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキルについては:N,N’,N’−トリメチルウレイドメチル、2−(N,N’,N’−トリメチルウレイド)エチル及び1−(N,N’,N’−トリメチルウレイド)エチル;
カルボキシ−(1〜6C)アルキルについては:カルボキシメチル、1−カルボキシエチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピル及び4−カルボキシブチル;
(1〜6C)アルコキシカルボニル−(1〜6C)アルキルについては:メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、tert−ブトキシカルボニルメチル、1−メトキシカルボニルエチル、1−エトキシカルボニルエチル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプロピル及び3−エトキシカルボニルプロピル;
カルバモイル−(1〜6C)アルキルについては:カルバモイルメチル、1−カルバモイルエチル、2−カルバモイルエチル及び3−カルバモイルプロピル;
N−(1〜6C)アルキルカルバモイル−(1〜6C)アルキルについては:N−メチルカルバモイルメチル、N−エチルカルバモイルメチル、N−プロピルカルバモイルメチル、1−(N−メチルカルバモイル)エチル、1−(N−エチルカルバモイル)エチル、2−(N−メチルカルバモイル)エチル、2−(N−エチルカルバモイル)エチル及び3−(N−メチルカルバモイル)プロピル;
N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル−(1〜6C)アルキルについては:N,N−ジメチルカルバモイルメチル、N−エチル−N−メチルカルバモイルメチル、N,N−ジエチルカルバモイルメチル、1−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル、1−(N,N−ジエチルカルバモイル)エチル、2−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル、2−(N,N−ジエチルカルバモイル)エチル、3−(N,N−ジメチルカルバモイル)プロピル及び4−(N,N−ジメチルカルバモイル)ブチル;
スルファモイル−(1〜6C)アルキルについては:スルファモイルメチル、1−スルファモイルエチル、2−スルファモイルエチル及び3−スルファモイルプロピル;
N−(1〜6C)アルキルスルファモイル−(1〜6C)アルキルについては:N−メチルスルファモイルメチル、1−(N−メチルスルファモイル)エチル、2−(N−メチルスルファモイル)エチル及び3−(N−メチルスルファモイル)プロピル;
N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル−(1〜6C)アルキルについては:N,N−ジメチルスルファモイルメチル、1−(N,N−ジメチルスルファモイル)エチル、2−(N,N−ジメチルスルファモイル)エチル及び3−(N,N−ジメチルスルファモイル)プロピル;
(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ−(1〜6C)アルキルについては:メタンスルホニルアミノメチル、2−(メタンスルホニルアミノ)エチル及び1−(メタンスルホニルアミノ)エチル;及び
N−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ−(1〜6C)アルキルについては:N−メチルメタンスルホニルアミノメチル、2−(N−メチルメタンスルホニルアミノ)エチル及び1−(N−メチルメタンスルホニルアミノ)エチル;
が含まれる。
又はR基内に存在することができる(1〜3C)アルキレンジオキシ基に適した意義は、例えば、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ、イソプロピリデンジオキシ又はエチレンジオキシであり、それらの酸素原子は隣接する環位置を占めている。
前に定義した通り、R基が式Q−X−の基を形成し、及び、例えば、XがOC(R連結基である場合、キノリン環へ結合されているのはOC(R連結基の酸素原子ではなく炭素原子であり、酸素原子はQ基に結合されている。同様に、前に定義した通り、R基が式−X−Qの基を形成し、及び、例えば、XがC(R17O連結基である場合、Q基に結合されているのはC(R17O連結基の酸素原子である。
又はR基内の適した(2〜6C)アルキレン鎖は、例えば、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン又はペンタメチレン鎖である。
前に定義した通り、R又はR基内のいずれかの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接する炭素原子は、O、CON(R12)又はCON(R23)、及びC≡Cのような基の鎖内への挿入により分離されていてもよい。例えば、4−メトキシブトキシ基内のアルキレン鎖中へのO原子の挿入は、例えば、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ基を生じ、及び例えば、2−ヒドロキシエトキシ基内のエチレン鎖中へのC≡C基の挿入は4−ヒドロキシブタ−2−イニルオキシ基を生じ、及び、例えば、3−メトキシプロポキシ基内のエチレン鎖中へのCONH基の挿入は、例えば、2−(2−メトキシアセトアミド)エトキシ基を生じる。
前に定義した通り、R又はR基内のいずれかのCH、CH又はCH基が、各々の前記CH、CH又はCH基上に、一つ又はそれより多くのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル置換基を有していてもよい場合、各々の前記CH基上には1つのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル置換基が存在しているのが適しており、各前記CH基上には1つ又は2つのこうした置換基が存在しているのが適しており、及び各前記CH基上には1つ、2つ又は3つのこうした置換基が存在しているのが適している。
前に定義した通り、R又はR基内のいずれかのCH、CH又はCH基が、各々の前記CH、CH又はCH基上に前に定義した置換基を有していてもよい場合、そのように形成された適したR又はR基には、例えば、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル及び2−ヒドロキシエチルのようなヒドロキシ置換(1〜8C)アルキル基、2−ヒドロキシプロポキシ及び3−ヒドロキシプロポキシのようなヒドロキシ置換(1〜6C)アルコキシ基、2−メトキシエトキシ及び3−エトキシプロポキシのような(1〜6C)アルコキシ置換(1〜6C)アルコキシ基、3−アミノ−2−ヒドロキシプロポキシのようなヒドロキシ置換アミノ(2〜6C)アルコキシ基、2−ヒドロキシ−3−メチルアミノプロポキシのようなヒドロキシ置換(1〜6C)アルキルアミノ−(2〜6C)アルコキシ基、3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシのようなヒドロキシ置換ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(2〜6C)アルコキシ基、3−アミノ−2−ヒドロキシプロピルアミノのようなヒドロキシ置換アミノ−(2〜6C)アルキルアミノ基、2−ヒドロキシ−3−メチルアミノプロピルアミノのようなヒドロキシ置換(1〜6C)アルキルアミノ−(2〜6C)アルキルアミノ基、及び3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピルアミノのようなヒドロキシ置換ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(2〜6C)アルキルアミノ基が含まれる。
前に定義した通り、R又はR基内のいずれかのCH、CH又はCH基が、各々の前記CH、CH又はCH基上に前に定義した置換基を有していてもよい場合、そのように形成された適したR又はR基には、例えば、2−ヒドロキシ−3−メチルアミノプロピル及び2−ヒドロキシエチルアミノメチルのようなヒドロキシ置換(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル基、及び3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピル及びジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルのようなヒドロキシ置換ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル基が含まれる。
前に定義した通り、R又はR基内のいずれかのCH、CH又はCH基が、各々の前記CH、CH又はCH基上に前に定義した置換基を有していてもよい場合、こうした存在してもよい置換基は、R又はR基内のアリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基上に存在することができる、前に定義した置換基内のCH、CH又はCH基上に存在することができることをさらに理解すべきである。例えば、もしR又はR基が、(1〜8C)アルキル基により置換されているアリール又はヘテロアリール基を含んでいるならば、該(1〜8C)アルキル基は、それらの中のCH、CH又はCH基上で、前に定義した置換基の1つにより置換されていることができる。例えば、もしR又はR基が、例えば、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル基で置換されているヘテロアリール基を含んでいるならば、(1〜6C)アルキルアミノ基の末端CH基は、例えば、(1〜6C)アルキルスルホニル基又は(2〜6C)アルカノイル基によりさらに置換されていることができる。さらに、例えば、もしR又はR基が、例えば、(2〜6C)アルカノイル基によりその窒素原子が置換されているピペリジニル又はピペラジニル基のようなヘテロシクリル基を含んでいるならば、該(2〜6C)アルカノイル基の末端CH基は、例えば、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ基により置換されていることができる。例えば、R又はR基は、N−(2−ジメチルアミノアセチル)ピペリジン−4−イル基又は4−(2−ジメチルアミノアセチル)ピペラジン−1−イル基を含むことができる。さらに、例えば、もしR又はR基が、例えば、(2〜6C)アルカノイル基によりその窒素原子が置換されているアゼチジニル、ピペリジニル又はピペラジニル基のようなヘテロシクリル基を含んでいるならば、該(2〜6C)アルカノイル基のCH基は、例えば、ヒドロキシ基によりさらに置換されていることができる。例えば、R又はR基は、N−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル基を含むことができる。
前に定義した通り、2つのR基が一緒になって環A上の隣接する環位置にわたる、二価の基、例えば、OC(R18Oを形成することができる。環Aが、例えば、フェニル基である場合、そのように形成される適した基は2,3−メチレンジオキシフェニル又は3,4−メチレンジオキシフェニル基である。さらに存在してもよいR基、例えば、ハロゲノ基が存在する場合、そのように形成される適した基は、例えば、6−フルオロ−2,3−メチレンジオキシフェニル基である。さらに、環Aが、例えば、フェニル基であり、及び2つのR基が一緒になって、例えば、OC(R18C(R18基を形成する場合、そのように形成される適した基は、例えば、2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル基又は2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル基である。さらに、環Aが、例えば、フェニル基であり、及び2つのR基が一緒になって、例えば、N(R19)C(R18C(R18基を形成する場合、そのように形成される適した基は、例えば、インドリン−5−イル基又はインドリン−6−イル基である。さらに、環Aが、例えば、フェニル基であり、及び2つのR基が一緒になって、例えば、N(R18)COC(R18基を形成する場合、そのように形成される適した基は、例えば、2−オキソインドリン−5−イル基又は2−オキソインドリン−6−イル基である。
式Iの化合物の適した薬学的に許容できる塩は、例えば、式Iの化合物の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、トリフルオロ酢酸又はクエン酸のような無機酸又は有機酸との酸付加塩;十分に酸性である式Iの化合物の塩、例えば、カルシウム塩又はマグネシウム塩のようなアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、又はアンモニウム塩、又はメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン又はトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンのような有機塩基との塩である。式Iの化合物のさらに適した薬学的に許容できる塩は、例えば、式Iの化合物の投与後、ヒト又は動物の体内で形成される塩である。
式Iの化合物の適した薬学的に許容できる溶媒和物が本発明の1つの側面を形成することもさらに理解されべきである。適した薬学的に許容できる溶媒和物は、例えば、半水和物、一水和物、二水和物又はそれらの代わりとなる量の水和物である。
式Iの化合物の適した薬学的に許容できるプロドラッグが本発明の1つの側面を形成することもさらに理解されべきである。従って、本発明の化合物は、ヒト又は動物の体の中で分解して本発明の化合物を放出する化合物である、プロドラッグの形態で投与することができる。プロドラッグは、本発明の化合物の物理的特性及び/又は薬物動態学的特性を変えるために使用することができる。プロドラッグは、本発明の化合物が特性修飾基を結合することが可能である適した基又は置換基を含有する場合に形成することが可能である。プロドラッグの例には、式Iの化合物中のカルボキシ基又はヒドロキシ基で形成することができるインビボ切断可能エステル誘導体、及び式Iの化合物中のカルボキシ基又はアミノ基で形成することができるインビボ切断可能アミド誘導体が含まれる。
従って、本発明は、有機合成により利用可能にされた場合の、及びプロドラッグの切断を経てヒト又は動物の体内で利用可能にされた場合の式Iの化合物を含む。従って、本発明は有機合成手段により生成された式Iの化合物、及び前駆体化合物の代謝によりヒト又は動物の体内で生成される化合物も含み、即ち、式Iの化合物は合成的に生成された化合物又は代謝的に生成された化合物であることができる。
式Iの化合物の適した薬学的に許容できるプロドラッグは、好ましくない薬理学的活性なしに及び過度の毒性なしにヒト又は動物体に投与するのに適しているとの合理的医学判断に基づいているものである。
プロドラッグの多様な形態が、例えば、以下の文書に記載されている:
a) Methods in Enzymology, Vol. 42,p. 309-396,edited by K. Widder, et al. (Academic Press,1985);
b) Design of Prodrugs, edited by H. Bundgaard, (Elsevier, 1985);
c) A Textbook of Drug Design and Development, edited by Krogsgaard-Larsen and H. Bundgaard, Chapter 5 “Design and Application of Prodrugs”, by H. Bundgaard p. 113-191 (1991);
d) H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 8, 1-38 (1992);
e) H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, 77, 285 (1988);
f) N. Kakeya, et al., Chem. Pharm. Bull., 32, 692 (1984);
g) T. Higuchi and V. Stella, “Prodrugs as Novel Delivery Systems”, A.C.S. Symposium Series, Volume 14; 及び
h) E. Roche (editor), 「Bioreversible Carriers in Drug Design」, Pergamon Press, 1987 。
カルボキシ基を有する式Iの化合物の適した薬学的に許容できるプロドラッグは、例えば、それらのインビボで切断可能なエステルである。カルボキシ基を含有する式Iの化合物のインビボで切断可能なエステルは、例えば、ヒト又は動物体中で切断されて親酸を生成する薬学的に許容できるエステルである。カルボキシのための適した薬学的に許容できるエステルには、メチル、エチル及びtert−ブチルのような(1〜6C)アルキルエステル、メトキシメチルエステルのような(1〜6C)アルコキシルメチルエステル、ピバロイルオキシメチルエステルのような(1〜6C)アルカノイルオキシメチルエステル、3−フタリジルエステル、シクロペンチルカルボニルオキシメチル及び1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチルエステルのような(3〜8C)シクロアルキルカルボニルオキシ−(1〜6C)アルキルエステル、5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチルエステルのような2−オキソ−1,3−ジオキソレニルメチルエステル、及びメトキシカルボニルオキシメチル及び1−メトキシカルボニルオキシエチルエステルのような(1〜6C)アルコキシカルボニルオキシ−(1〜6C)アルキルエステルが含まれる。
ヒドロキシ基を有する式Iの化合物の適した薬学的に許容できるプロドラッグは、例えば、それらのインビボで切断可能なエステル又はエーテルである。ヒドロキシ基を含有する式Iの化合物のインビボで切断可能なエステル又はエーテルは、例えば、ヒト又は動物体中で切断されて親ヒドロキシ化合物を生成する薬学的に許容できるエステル又はエーテルである。ヒドロキシ基のための適した薬学的に許容できるエステル形成基には、リン酸エステルのような無機エステルが含まれる(ホスホルアミド酸環状エステルを含む)。ヒドロキシ基のためのさらに適した薬学的に許容できるエステル形成基には、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル及び置換ベンゾイル及びフェニルアセチル基のような(1〜10C)アルカノイル基、エトキシカルボニル、N,N−[ジ−(1〜4C)アルキル]カルバモイル、2−ジアルキルアミノアセチル及び2−カルボキシアセチル基のような(1〜10C)アルコキシカルボニル基が含まれる。フェニルアセチル及びベンゾイル基上の環置換基の例には、アミノメチル、N−アルキルアミノメチル、N,N−ジアルキルアミノメチル、モルホリノメチル、ピペラジン−1−イルメチル及び4−(1〜4C)アルキルピペラジン−1−イルメチルが含まれる。ヒドロキシ基のための適した薬学的に許容できるエーテル形成基には、アセトキシメチル及びピバロイルオキシメチル基のようなα−アシロキシアルキル基が含まれる。
カルボキシ基を有する式Iの化合物の適した薬学的に許容できるプロドラッグは、例えば、それらのインビボで切断可能なアミド、例えば、アンモニア、メチルアミンのような(1〜4C)アルキルアミン、ジメチルアミン、N−エチル−N−メチルアミン又はジエチルアミンのようなジ−(1〜4C)アルキルアミン、2−メトキシエチルアミンのような(1〜4C)アルコキシル(2〜4C)アルキルアミン、ベンジルアミンのようなフェニル(1〜4C)アルキルアミン、及びグリシン又はそれらのエステルのようなアミノ酸、等のアミンから形成されるアミドである。
アミノ基を有する式Iの化合物の適した薬学的に許容できるプロドラッグは、例えば、それらのインビボで切断可能なアミドである。アミノ基からの適した薬学的に許容できるアミドには、例えば、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル及び置換ベンゾイル及びフェニルアセチル基のような(1〜10C)アルカノイル基で形成されたアミドが含まれる。フェニルアセチル及びベンゾイル基上の環置換基の例には、アミノメチル、N−アルキルアミノメチル、N,N−ジアルキルアミノメチル、モルホリノメチル、ピペラジン−1−イルメチル及び4−(1〜4C)アルキルピペラジン−1−イルメチルが含まれる。
式Iの化合物のインビボ効果は、式Iの化合物の投与後、ヒト又は動物の体内で形成される一つ又はそれより多くの代謝物により一部発揮することができる。前に述べたように、式Iの化合物のインビボ効果は、前駆体化合物(プロドラッグ)の代謝を経ても発揮することができる。
本発明の特定の新規化合物には、例えば、式Iのキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩が含まれ、式中、特に明記しない限り、X、p、R、q、R、R、R、R、環A、r及びRの各々は前に又は以下(a)から(iii)の項に定義したいずれかの意味を有する。
(a)XはO又はNHである;
(b)XはOである;
(c)XはNHである;
(d)pは0、1、2又は3であり、及び存在する各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、カルバモイル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから、又は式:
−X
{式中、XはO、N(R)、CO、CON(R)、N(R)CO及びOC(Rから選択され[式中、Rは水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}から選択され、ここで
上の置換基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル(2〜6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−X−R
{式中、Xは直接結合であるか又はO及びN(R10)から選択され[式中、R10は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びRはハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル又はN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルである}の基から、又は式:
−X−Q
{式中、Xは直接結合であるか又はO、CO及びN(R11)から選択され[式中、R11は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQは、ハロゲノ、(1〜8C)アルキル及び(1〜6C)アルコキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよいヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}の基から選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ、2つ又は3つの置換基を有していてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、(1〜3C)アルキレンジオキシ基を有していてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に、一つ又はそれより多くのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル基、及び/又は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから選択される置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接する炭素原子は、O、N(R12)、CON(R12)、N(R12)CO、CH=CH及びC≡Cから選択された基の鎖内への挿入により分離されていてもよい[式中、R12は水素又は(1〜8C)アルキルである、又は挿入された基がN(R12)である場合、R12は(2〜6C)アルカノイルであってもよい];
(e)pは1又は2であり、及びR基は6位及び/又は7位に位置し、及び6位のR基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、カルバモイル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択され、及び7位のR基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、カルバモイル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから、又は式:
−X
{式中、XはO、N(R)、CO、CON(R)、N(R)CO及びOC(Rから選択され[式中、Rは水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}から選択され、ここで
上の置換基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−X−R
{式中、Xは直接結合であるか又はO及びN(R10)から選択され[式中、R10は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びRはハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル又はN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルである}の基から、又は式:
−X−Q
{式中、Xは直接結合であるか又はO、CO及びN(R11)から選択され[式中、R11は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQは、ハロゲノ、(1〜8C)アルキル及び(1〜6C)アルコキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよいヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}の基から選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ、2つ又は3つの置換基を有していてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、(1〜3C)アルキレンジオキシ基を有していてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に、一つ又はそれより多くのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル基、及び/又は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから選択される置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接する炭素原子は、O、N(R12)、CON(R12)、N(R12)CO、CH=CH及びC≡Cから選択された基の鎖内への挿入により分離されていてもよく[式中、R12は水素又は(1〜8C)アルキルである、又は挿入された基がN(R12)である場合、R12は(2〜6C)アルカノイルであってもよい];
(f)pは1、2又は3であり、及び一つのR基は3−シアノ基であり、及びいずれかの他のR基は、5位、6位又は7位に、又は5位及び7位に、又は6位及び7位に位置することができ、そして各々の他のR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルバモイル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ビニル、アリル、ブタ−3−エニル、エチニル、2−プロピニル、ブタ−3−イニル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、アリロキシ、ブタ−3−エニルオキシ、エチニルオキシ、2−プロピニルオキシ、ブタ−3−イニルオキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル及びN,N−ジエチルカルバモイルから、又は式:
−X
[式中、Xは、O、NH、CO、CONH、NHCO及びOCHから選択され、及びQは、フェニル、ベンジル、シクロプロピルメチル、2−チエニル、1−イミダゾリル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、2−、3−又は4−ピリジル、2−イミダゾール−1−イルエチル、3−イミダゾール−1−イルプロピル、2−(1,2,3−トリアゾリル)エチル、3−(1,2,3−トリアゾリル)プロピル、2−(1,2,4−トリアゾリル)エチル、3−(1,2,4−トリアゾリル)プロピル、2−、3−又は4−ピリジルメチル、2−(2−、3−又は4−ピリジル)エチル、3−(2−、3−又は4−ピリジル)プロピル、テトラヒドロフラン−3−イル、3−又は4−テトラヒドロピラニル、1−、2−又は3−ピロリジニル、モルホリノ、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−又は4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−又は3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−又は4−ピペリジニルメチル、1−、3−又は4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)エチル、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロピル、4−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)ブチル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチル又は3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]の基から選択され、ここで
上の置換基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、アリル、2−プロピニル、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチル、プロピオニル、イソブチリル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ及びイソプロピリデンジオキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ、2つ又は3つの置換基を有していてもよく、又は式:
−X−R
(式中、Xは直接結合であるか又はO及びNHから選択され、及びRは、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3,3−ジフルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセトアミドメチル又はN−メチルアセトアミドメチルである)の基から、及び式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、又はO、CO及びNHから選択され、及びQはピロリジン−1−イルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、ピペリジノメチル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、ピペラジン−1−イルメチル、2−ピペラジン−1−イルエチル又は3−ピペラジン−1−イルプロピルであり、その各々は、フルオロ、クロロ、メチル及びメトキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよい)の基から選択される1つの置換基を有していてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に、一つ又はそれより多くのフルオロ、クロロ又はメチル基、又は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−イソプロピル−N−メチルアミノ、アセチル、アセトアミド及びN−メチルアセトアミドから選択される置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接する炭素原子は、O、NH、N(Me)、N(COMe)、CONH、NHCO、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖内への挿入により分離されていてもよい;
(g)pは2であり、及びR基は、5位及び7位に、又は6位及び7位に位置し、及び同一か又は異なっていてもよいR基は、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルバモイル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ビニル、エチニル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ブタ−3−エニルオキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、テトラヒドロフラン−3−イルオキシ、テトラヒドロピラン−3−イルオキシ、テトラヒドロピラン−4−イルオキシ、シクロプロピルメトキシ、2−イミダゾール−1−イルエトキシ、3−イミダゾール−1−イルプロポキシ、2−(1,2,3−トリアゾール−1−イル)エトキシ、3−(1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロポキシ、2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ、3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ、ピリド−2−イルメトキシ、ピリド−3−イルメトキシ、ピリド−4−イルメトキシ、2−ピリド−2−イルエトキシ、2−ピリド−3−イルエトキシ、2−ピリド−4−イルエトキシ、3−ピリド−2−イルプロポキシ、3−ピリド−3−イルプロポキシ、3−ピリド−4−イルプロポキシ、ピロリジン−1−イル、モルホリノ、ピペリジノ、ピペラジン−1−イル、ピロリジン−1−イルカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、3−ピペリジン−4−イルプロポキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)エトキシ、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ、4−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)ブトキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、4−ピペラジン−1−イルブトキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエチルアミノ、3−ピロリジン−1−イルプロピルアミノ、4−ピロリジン−1−イルブチルアミノ、ピロリジン−3−イルアミノ、ピロリジン−2−イルメチルアミノ、2−ピロリジン−2−イルエチルアミノ、3−ピロリジン−2−イルプロピルアミノ、2−モルホリノエチルアミノ、3−モルホリノプロピルアミノ、4−モルホリノブチルアミノ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチルアミノ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピルアミノ、2−ピペリジノエチルアミノ、3−ピペリジノプロピルアミノ、4−ピペリジノブチルアミノ、ピペリジン−3−イルアミノ、ピペリジン−4−イルアミノ、ピペリジン−3−イルメチルアミノ、2−ピペリジン−3−イルエチルアミノ、ピペリジン−4−イルメチルアミノ、2−ピペリジン−4−イルエチルアミノ、2−ホモピペリジン−1−イルエチルアミノ、3−ホモピペリジン−1−イルプロピルアミノ、2−ピペラジン−1−イルエチルアミノ、3−ピペラジン−1−イルプロピルアミノ、4−ピペラジン−1−イルブチルアミノ、2−ホモピペラジン−1−イルエチルアミノ又は3−ホモピペラジン−1−イルプロピルアミノから選択され、
及び、R上の置換基内のいずれのフェニル、イミダゾリル、トリアゾリル、ピリジル又はヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ及びイソプロピリデンジオキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよく、及びR置換基内のピロリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル又はホモピペラジン−1−イル基は、アリル、2−プロピニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、アセチル、プロピオニル、イソブチリル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3,3−ジフルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル又は3−ピペラジン−1−イルプロピル(置換基の最後の8つは各々、フルオロ、クロロ、メチル及びメトキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよい)でN−置換されていてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に、一つ又はそれより多くのフルオロ、クロロ又はメチル基、又は、ヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−イソプロピル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ、アセトアミド及びN−メチルアセトアミドから選択される置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接する炭素原子は、O、NH、N(Me)、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖内への挿入により分離されていてもよい;
(h)pは2であり、及びR基は6位及び7位に位置し、及び同一か又は異なっていてもよいR基は、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、ピロリジン−1−イルカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ及び3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシから選択され、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ及びイソプロピリデンジオキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよく、及びR置換基内のピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル又はホモピペラジン−1−イル基は、メチル、エチル、プロピル、アリル、2−プロピニル、メチルスルホニル、アセチル、プロピオニル、イソブチリル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル又はシアノメチルでN−置換されていてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に、一つ又はそれより多くのクロロ基、又は、ヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ及びN−イソプロピル−N−メチルアミノから選択される置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接する炭素原子は、O、NH、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖内への挿入により分離されていてもよい;
(i)pは2であり、及びR基は6位及び7位に位置し、及び同一か又は異なっていてもよいR基は、ヒドロキシ、アミノ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、ピロリジン−1−イルカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、3−ピペリジニルオキシ、4−ピペリジニルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ及び3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシから選択され、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ及びイソプロピリデンジオキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよく、及びR置換基内のピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル又はホモピペラジン−1−イル基は、メチル、エチル、プロピル、アリル、2−プロピニル、メチルスルホニル、アセチル、プロピオニル、イソブチリル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル又はシアノメチルでN−置換されていてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に、一つ又はそれより多くのクロロ基、又は、ヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ及びN−イソプロピル−N−メチルアミノから選択される置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接する炭素原子は、O、NH、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖内への挿入により分離されていてもよい;
(j)pは2であり、及びR基は6位及び7位に位置し、及び6位のR基は、シアノ、ヒドロキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、ピロリジン−1−イルカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル及びピペラジン−1−イルカルボニルから選択され、及び7位のR基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ及び3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシから選択され、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ及びイソプロピリデンジオキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよく、及びR置換基内のピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル又はホモピペラジン−1−イル基は、メチル、エチル、プロピル、アリル、2−プロピニル、メチルスルホニル、アセチル、プロピオニル、イソブチリル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル又はシアノメチルでN−置換されていてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に、一つ又はそれより多くのクロロ基、又は、ヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ及びN−イソプロピル−N−メチルアミノから選択される置換基を有していてもよい;
(k)qは0である;
(l)qは1又は2であり、及び同一か又は異なっていてもよい各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ,ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択される;
(m)qは1又は2であり、及び同一か又は異なっていてもよい各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ及びジ−[(1〜6C)アルキル]アミノから選択される;
(n)qは1又は2であり、及び同一か又は異なっていてもよい各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
(o)qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は(1〜6C)アルコキシ基である;
(p)qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択される;
(q)qは0であるか、又はqは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
(r)qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル及びメトキシから選択される;
(s)qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基はメトキシ基である;
(t)Rは水素、メチル又はエチルである;
(u)Rは水素である;
(v)Rは水素、メチル、エチル、プロピル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3,3−ジフルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセトアミドメチル又はN−メチルアセトアミドメチルである;
(w)Rは、水素、メチル又はエチルである;
(x)Rは、水素である;
(y)R及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になってシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル基を形成する;
(z)Rは、水素、メチル、エチル、プロピル、アリル、2−プロピニル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3,3−ジフルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル又は3−シアノプロピルである;
(aa)Rは、メチル又はエチルである;
(bb)Rは、水素である;
(cc)環Aは、6員単環式アリール環、又は、酸素、窒素及び硫黄から選択される3つまでの環ヘテロ原子を有する5又は6員単環式ヘテロアリール環である;
(dd)環Aは、フェニル環である;
(ee)環Aは、3つまでの窒素ヘテロ原子を有する6員単環式ヘテロアリール環である;
(ff)環Aは、酸素、窒素及び硫黄から選択される3つまでの環ヘテロ原子を有する5員単環式ヘテロアリール環である;
(gg)環Aは、フェニル、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニル環である;
(hh)環Aは、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニル環である;
(ii)環Aは、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環である;
(jj)環Aが6員環であり、及び一つ又は二つのR基が存在する場合、一つのR基は3位又は4位に位置する(CON(R)基に関して);
(kk)環Aが5員環であり、及び一つ又は二つのR基が存在する場合、一つのR基は3位に位置する(CON(R)基に関して);
(ll)環Aは、一つ又は二つのR基を有するフェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニル環であり、及び1つのR基は3位又は4位に位置する(CON(R)基に関して);
(mm)環Aは、一つ又は二つのR基を有するフリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環であり、及び一つのR基は3位に位置する(CON(R)基に関して);
(nn)環Aは、酸素、窒素及び硫黄から選択される3つまでの環ヘテロ原子を有する9又は10員二環式ヘテロアリール環である;
(oo)環Aは、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル又はナフチリジニル環である;
(pp)rは0、1、2又は3であり、及び存在する各R基は同一か又は異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ,ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから選択される;
(qq)rは1又は2であり、及び同一か又は異なっていてもよい各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
(rr)rは1であり、及びR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
(ss)rは1、2又は3であり、及び1つのR基は式:
−X−R15
{式中、Xは直接結合であるか又はO及びN(R16)から選択され[式中、R16は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びR15はハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、メルカプト−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルチオ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルフィニル−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル,ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、カルボキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニル−(1〜6C)アルキル、カルバモイル−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル−(1〜6C)アルキル又はN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル−(1〜6C)アルキルであり、但し、XがO又はN(R16)である場合、X及びR15基中のいずれかのヘテロ原子間に少なくとも2つの炭素原子がある}の基であり、
及び存在するいずれの他のR基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ,ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから選択され、
及び、R基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に、一つ又はそれより多くのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから選択される置換基を有していてもよい;
(tt)rは1、2又は3であり、及び一つのR基は式:
−X−Q
{式中、Xは直接結合であるか又はO、N(R17)、CON(R17)、N(R17)CO及びC(R17Oから選択され[式中、各R17は、水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQは、アリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであり、但し、XがO、N(R17)、CON(R17)又はC(R17Oから選択される場合、X及びヘテロアリール環中ではないQ中のいずれかのヘテロ原子間に少なくとも2つの炭素原子がある}の基であり、
及び、存在するいずれの他のR基はハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ,ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから選択され、
及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ及びジ−[(1〜6C)アルキル]アミノから、又は式:
−X−R20
{式中、Xは直接結合であるか又はO及びN(R21)から選択され[式中、R21は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びR20はハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル又はジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ(1〜6C)アルキルである}の基から選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ、2つ又は3つの置換基を有していてもよく、
及び、R基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ又はチオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に、一つ又はそれより多くのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから選択される置換基を有していてもよい;
(uu)rは1、2又は3であり、及び一つのR基は式:
−X−R15
{式中、Xは直接結合であるか、又はO及びN(R16)から選択され[式中、R16は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びR15は、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルチオ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルフィニル−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、アリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであり、但し、XがO又はN(R16)である場合、X及びR16基中のいずれかのヘテロ原子に少なくとも2つの炭素原子がある}の基であり、
及び、存在するいずれの他のR基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから選択され、
及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ及びジ−[(1〜6C)アルキル]アミノから、又は式:
−X−R20
[式中、Xは直接結合であり、及びR20は、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル又はジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキルである]の基から選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよく、
及び、R基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に1つ、2つ又は3つのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、(3〜8C)アルケニル、(3〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ,ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから選択される置換基を有していてもよい;
(vv)rは1、2又は3であり、及び一つのR基は式:
−X−R15
{式中、Xは直接結合であるか又はO及びN(R16)から選択され[式中、R16は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びR15は、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、アリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであり、但し、XがO又はN(R16)である場合、X及びR15基中のいずれかのヘテロ原子間には少なくとも2つの炭素原子がある}の基であり、
及び、存在するいずれの他のR基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ,ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから選択され、
及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル及びジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキルから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよい;
(ww)rは1又は2であり、及び一つのR基は式:
−X−R15
[式中、Xは直接結合であるか又はO、NH及びN(Me)から選択され、及びR15はヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、1−メトキシ−1−メチルエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、1−シアノ−1−メチルエチル、3−シアノプロピル、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、1−アミノ−1−メチルエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、1−メチルアミノ−1−メチルエチル、3−メチルアミノプロピル、エチルアミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル、1−エチルアミノ−1−メチルエチル、3−エチルアミノプロピル、イソプロピルアミノメチル、1−イソプロピルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、1−ジメチルアミノ−1−メチルエチル、3−ジメチルアミノプロピル、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、ピロリニルメチル、ピロリジニルメチル、2−ピロリジニルエチル、3−ピロリジニルプロピル、イミダゾリジニルメチル、ピラゾリジニルメチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、3−(モルホリニル)プロピル、テトラヒドロ−1、4−チアジニルメチル、2−(テトラヒドロ−1,4−チアジニル)エチル、3−(テトラヒドロ−1,4−チアジニル)プロピル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、3−(ピペリジニル)プロピル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、3−(ピペラジニル)プロピル又はホモピペラジニルメチルであり、但し、XがO、NH又はN(Me)である場合、X及びR15基中のいずれかのヘテロ原子間には少なくとも2つの炭素原子がある]の基であり、
及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミン、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル及び3−ジメチルアミノプロピルから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよく、
及び、存在するいずれの他のR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
(xx)rは1又は2であり、及び第一のR基は式:
−X−R15
[式中、Xは直接結合であるか又はOであり、及びR15は、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、1−メトキシ−1−メチルエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、エチルアミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル、1−エチルアミノ−1−メチルエチル、3−エチルアミノプロピル、イソプロピルアミノメチル、1−イソプロピルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、3−(ピロリジニル)プロピル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、3−(モルホリニル)プロピル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、3−(ピペリジニル)プロピル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、3−(ピペラジニル)プロピル又はホモピペラジニルメチルであり、但し、XがOである場合、X及びR15基中のいずれかのヘテロ原子間には、少なくとも2つの炭素原子がある]の基であり、
及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される置換基を有していてもよく、及びR基内のいずれのこうしたアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ヒドロキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル及びジメチルアミノメチルから選択されるさらなる置換基を有していてもよく、
及び、存在するいずれの第二のR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
(yy)rは1又は2であり、及び第一のR基は、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、エチルアミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル、イソプロピルアミノメチル、1−イソプロピルアミノエチル、2−イソプロピルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル及びホモピペラジニルメチルから選択され、
及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される置換基を有していてもよく、及びR基内のいずれのこうしたアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ヒドロキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル及びジメチルアミノメチルから選択されるさらなる置換基を有していてもよく、
及び存在するいずれの第二のR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
(zz)rは1又は2であり、及び第一のR基は、フルオロ、クロロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、シクロプロピルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、2−メトキシエチルアミノ、ジメチルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アセチル、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、アミノメチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、プロピルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、2−ヒドロキシエチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、N−エチル−N−メチルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、N−シクロプロピル−N−メチルアミノメチル、フリルメチルアミノメチル、ピロリルメチルアミノメチル、ピリジルメチルアミノメチル、フェニル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼチジニルメチル、ピロリジニルメチル、モルホリニルメチル、ピペリジニルメチル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル及びホモピペラジニルメチルから選択され、
及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ヒドロキシメチル、シアノメチルアミノメチル、メチルアミノメチル及びジメチルアミノメチルから選択される置換基を有していてもよく、
及び、存在するいずれの第二のR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
(aaa)rは1であり、及びR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
(bbb)二つのR基は一緒になって、OC(R18O、OC(R18C(R18O、OC(R18C(R18、C(R18OC(R18、C(R18C(R18C(R18、C(R18C(R18C(R18C(R18、OC(R18N(R19)、N(R19)C(R18N(R19)、N(R19)C(R18C(R18、N(R19)C(R18C(R18C(R18及びC(R18N(R19)C(R18[式中、R18及びR19の各々は水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル又は(2〜8C)アルキニルである]から選択される、環A上の隣接する環位置にわたる二価の基を形成する;
(ccc)二つのR基は一緒になって、OC(R18O、OC(R18C(R18O、C(R18OC(R18、OC(R18N(R19)、N(R19)C(R18N(R19)、N(R19)C(R18C(R18、N(R19)C(R18C(R18C(R18及びC(R18N(R19)C(R18[式中、R18及びR19の各々は水素、メチルエチル又はプロピルである]から選択される、環A上の隣接する環位置にわたる二価の基を形成する;
(ddd)二つのR基は一緒になって、OCHO、OCHCHO、OCHNH、NHCHCH及びNHCHCHCHから選択される、環A上の隣接する環位置にわたる二価の基を形成する;
(eee)二つのR基は一緒になって、OCHO及びOCHCHOから選択される、環A上の隣接する環位置にわたる二価の基を形成する;
(fff)pは0であるか又はpは1又は2であり、及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルアミノ,ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択され、
及び、qは1であり、及びR基は2位に位置し(C(R)(R)基に関して)、そしてハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択される;
(ggg)pは0であるか、又はpは1又は2であり、及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、
及び、qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択される;
(hhh)pは0であるか、又はpは1又は2であり、及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及びqは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択される;及び
(iii)pは0であるか、又はpは1又は2であり、及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及びqは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、メトキシ及びエトキシから選択される。
本発明の特定の化合物は式I、式中:
はOであり;
pは2であり、及びR基は6位及び7位に位置し、及び6位のR基は、シアノ、ヒドロキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、ピロリジン−1−イルカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル及びピペラジン−1−イルカルボニルから選択され、及び7位のR基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ及び3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシから選択され、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ及びイソプロピリデンジオキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよく、及びR置換基内のピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル又はホモピペラジン−1−イル基は、メチル、エチル、プロピル、アリル、2−プロピニル、メチルスルホニル、アセチル、プロピオニル、イソブチリル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル又はシアノメチルでN−置換されていてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に一つ又はそれより多くのクロロ基又はヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ及びN−イソプロピル−N−メチルアミノから選択される置換基を有していてもよく;
qは0であるか、又はqは1であり及び2位に位置するR基(C(R)(R)基に関して)はフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は、水素、メチル又はエチルであり;
環Aは、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニル環であり;
及び、rは0であるか又はrは1又は2であり、及び一つのR基は3位又は4位に位置し(CON(R)基に関して)、及び、同一か又は異なっていてもよい、各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択され、
又はrは1又は2であり、及び一つのR基は3位又は4位に位置し(CON(R)基に関して)、そして式:
−X−R15
[式中、Xは直接結合又はOであり、及びR15は、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、1−メトキシ−1−メチルエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、エチルアミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル、1−エチルアミノ−1−メチルエチル、3−エチルアミノプロピル、イソプロピルアミノメチル、1−イソプロピルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、3−(ピロリジニル)プロピル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、3−(モルホリニル)プロピル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、3−(ピペリジニル)プロピル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、3−(ピペラジニル)プロピル又はホモピペラジニルメチルであり、但し、XがOである場合、X及びR15基中のいずれかのヘテロ原子間には少なくとも2つの炭素原子がある]の基であり、
及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される置換基を有していてもよく、及びR基内のいずれのこうしたアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ヒドロキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル及びジメチルアミノメチルから選択されるさらなる置換基を有していてもよく、
及び、存在するいずれかの第二のR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明の特定の化合物は式I、式中:
はOであり;
pは2であり、及び第一のR基は6位に位置し、そしてシアノ、カルバモイル、メトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及び第二のR基は7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、3−メトキシプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−[(3RS,4SR)−3,4−メチレンジオキシピロリジン−1−イル]エトキシ、3−[(3RS,4SR)−3,4−メチレンジオキシピロリジン−1−イル]プロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、2−(N−メチルピペリジン−3−イル)エトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、3−(N−メチルピペリジン−3−イル)プロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−(N−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ、3−ピペリジン−4−イルプロポキシ、3−(N−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ、2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)エトキシ、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エトキシ、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、4−ピペラジン−1−イルブトキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブトキシ、2−(4−アリルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−プロパ−2−イニルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−プロパ−2−イニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)ブトキシ、2−(4−イソブチリルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−イソブチリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、4−(4−イソブチリルピペラジン−1−イル)ブトキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−[4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]エトキシ、2−(4−ピリジルオキシ)エトキシ、3−ピリジルメトキシ及び2−シアノピリド−4−イルメトキシから選択され;
qは0であるか、又はqは1であり及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル及びメトキシから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は、水素又はメチルであり;
環Aは、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニル環であり;及び
rは0であるか、又はrは1又は2であり、及び一つのR基は3位又は4位に位置し(CON(R5)基に関して)、及び、同一か又は異なっていてもよい、各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択され、
又はrは1又は2であり、及び一つのR基は3位又は4位に位置し(CON(R5)基に関して)、そしてヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、エチルアミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル、イソプロピルアミノメチル、1−イソプロピルアミノエチル、2−イソプロピルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、ピロリジニルメチル、モルホリニルメチル、ピペリジニルメチル及びピペラジニルメチルから選択され、
及び、R基内のいずれのヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される置換基を有していてもよく、
及び、存在するいずれかの第二のR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のさらに特定の化合物は式I、式中:
は0であり;
pは2であり、及び、同一か又は異なっていてもよいR基は6位及び7位に位置し、そしてシアノ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−メトキシエトキシ、3−メトキシプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ及び2−(2−メトキシエトキシ)エトキシから選択され;
qは0であるか、又はqは1であり及び2位又は3位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、メチル又はメトキシであり;
及びRの各々は水素であり;
は、水素、メチル又はエチルであり;
環Aは、フェニルであり;及び
rは1又は2であり、及び第一のR基は3位に位置し(CON(R)基に関して)、そしてフルオロ、クロロ、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、シクロプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、ヒドロキシメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、N−エチル−N−メチルアミノメチル、N−シクロプロピル−N−メチルアミノメチル、アゼチジニルメチル、ピロリジニルメチル、モルホリニルメチル、ピペリジニルメチル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル及びホモピペラジニルメチルから選択され、
及び、存在する第二のR基は、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ及びエトキシから選択され、
及び、R基内のいずれのヘテロシクリル基は、メチル、エチル又はヒドロキシメチル置換基を有していてもよい;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は式I、式中:
はOであり;
pは2であり、及び第一のR基は、6−シアノ又は6−メトキシ基であり、及び第二のR基は7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−ヒドロキシエトキシ及び2−メトキシエトキシから選択され;
qは0であるか、又はqは1であり及びR基はフルオロであり;
及びRの各々は水素であり;
は、水素、メチル又はエチルであり;
環Aはフェニルであり;及び
rは1又は2であり、及び第一のR基は3位に位置し(CON(R)基に関して)、そしてフルオロ、クロロ、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、シクロプロピルアミノ、ヒドロキシメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、プロピルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、N−エチル−N−メチルアミノメチル、N−シクロプロピル−N−メチルアミノメチル、アゼチジン−1−イルメチル、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル及びピペラジン−1−イルメチルから選択され、
及び、存在する第二のR基は、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ及びエトキシから選択され、
及び、R基内のいずれかのヘテロシクリル基は、メチル、エチル又はヒドロキシメチル置換基を有していてもよい;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物又はプロドラッグである。
本発明のさらなる特定の化合物は式I、式中:
はOであり;
pは2であり、及び同一か又は異なっていてもよいR基は6位及び7位に位置し、そしてシアノ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−メトキシエトキシ、3−メトキシプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ及び2−(2−メトキシエトキシ)エトキシから選択され;
qは0であるか、又はqは1であり及びR基はフルオロ、クロロ、メチル又はメトキシであり;
及びRの各々は水素であり;
は、水素、メチル又はエチルであり;
環Aは、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;及び
rは0、1又は2であり、及び存在する各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、シクロプロピルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、2−メトキシエチルアミノ、ジメチルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アセチル、ヒドロキシメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、プロピルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、N−エチル−N−メチルアミノメチル、N−シクロプロピル−N−メチルアミノメチル、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル及びピペラジン−1−イルメチルから選択され、
及び、R基内のいずれのヘテロシクリル基は、メチル又はエチル置換基を有していてもよい;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は式I、式中:
はOであり;
pは2であり、及び第一のR基は、6−シアノ又は6−メトキシ基であり、及び第二のR基は7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−ヒドロキシエトキシ及び2−メトキシエトキシから選択され;
qは0であるか、又はqは1であり及びR基はフルオロ、クロロ、メチル又はメトキシであり;
及びRの各々は水素であり;
は、水素、メチル又はエチルであり;
環Aは、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、3−ピリダジニル又は4−ピリダジニルであり;及び
rは0であるか、又はrは1又は2であり及び存在するいずれの第一のR基は、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、シクロプロピルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、2−メトキシエチルアミノ、ジメチルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ及びピペラジン−1−イルから選択され、及び存在するいずれの第二のR基は、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ及びエトキシから選択され、
及び、R基内のいずれかのヘテロシクリル基は、メチル又はエチル置換基を有していてもよい;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は式I、式中:
はOであり;
pは2であり、及びR基は、6位及び7位に位置し、及び6位のR基は、シアノ、ヒドロキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、ピロリジン−1−イルカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル及びピペラジン−1−イルカルボニルから選択され、及び7位のR基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ及び3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシから選択され、
上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ及びイソプロピリデンジオキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよく、及びR置換基内のピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル又はホモピペラジン−1−イル基は、メチル、エチル、プロピル、アリル、2−プロピニル、メチルスルホニル、アセチル、プロピオニル、イソブチリル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル又はシアノメチルでN−置換されていてもよく、
及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、各々の前記CH、CH又はCH基上に一つ又はそれより多くのクロロ基又はヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ及びN−イソプロピル−N−メチルアミノから選択される置換基を有していてもよく;
qは0であるか、又はqは1であり及びR基はフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は、水素、メチル又はエチルであり;
環Aは、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環であり;及び
rは0であるか、又はrは1又は2であり及び一つのR基は3位に位置し(CON(R)基に関して)、そして同一か又は異なっていてもよい各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択され、
又はrは1又は2であり、及び一つのR基は3位に位置し(CON(R)基に関して)、そして式:
−X−R15
[式中、Xは直接結合又はOであり、及びR15は、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、1−メトキシ−1−メチルエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、エチルアミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル、1−エチルアミノ−1−メチルエチル、3−エチルアミノプロピル、イソプロピルアミノメチル、1−イソプロピルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、3−(ピロリジニル)プロピル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、3−(モルホリニル)プロピル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、3−(ピペリジニル)プロピル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、3−(ピペラジニル)プロピル又はホモピペラジニルメチルであり、但し、XがOである場合、X及びR15基中のいずれかのヘテロ原子間には少なくとも2つの炭素原子がある]の基であり、
及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される置換基を有していてもよく、及びR基内のいずれのこうしたアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ヒドロキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル及びジメチルアミノメチルから選択されるさらなる置換基を有していてもよく、
及び、存在するいずれかの第二のR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明の特定の化合物は式I、式中:
はOであり;
pは2であり、及び第一のR基は6位に位置し、そしてシアノ、カルバモイル、メトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及び第二のR基は7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、3−メトキシプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−[(3RS,4SR)−3,4−メチレンジオキシピロリジン−1−イル]エトキシ、3−[(3RS,4SR)−3,4−メチレンジオキシピロリジン−1−イル]プロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、2−(N−メチルピペリジン−3−イル)エトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、3−(N−メチルピペリジン−3−イル)プロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−(N−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ、3−ピペリジン−4−イルプロポキシ、3−(N−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ、2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)エトキシ、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エトキシ、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、4−ピペラジン−1−イルブトキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブトキシ、2−(4−アリルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−プロパ−2−イニルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−プロパ−2−イニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)ブトキシ、2−(4−イソブチリルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−イソブチリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、4−(4−イソブチリルピペラジン−1−イル)ブトキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−[4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]エトキシ、2−(4−ピリジルオキシ)エトキシ、3−ピリジルメトキシ及び2−シアノピリド−4−イルメトキシから選択され;
qは0であるか、又はqは1であり及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル及びメトキシから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は、水素又はメチルであり;
環Aは、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環であり;及び
rは0であるか、又はrは1又は2であり及び一つのR基は3位に位置し(CON(R)基に関して)、そして同一か又は異なっていてもよい各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択され、
又はrは1又は2であり、及び一つのR基は3位に位置し(CON(R)基に関して)、そしてヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、エチルアミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル、イソプロピルアミノメチル、1−イソプロピルアミノエチル、2−イソプロピルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、ピロリジニルメチル、モルホリニルメチル、ピペリジニルメチル及びピペラジニルメチルから選択され、
及び、R基内のいずれのヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される置換基を有していてもよく、
及び、存在するいずれの第二のR基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明の特定の化合物は式I、式中:
はOであり;
pは2であり、及び第一のR基は6位に位置し、そしてシアノ、カルバモイル、メトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及び第二のR基は7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−メトキシエトキシ、3−メトキシプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ及び2−(2−メトキシエトキシ)エトキシから選択され;
qは0であるか、又はqは1であり及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル及びメトキシから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は、水素又はメチルであり;
環Aは、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル及びチアジアゾリルから選択され;及び
rは0、1又は2であり、及び、存在する各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明の特定の化合物は式I、式中:
はOであり;
pは2であり、及び第一のR基は6位に位置し、そしてシアノ、カルバモイル、メトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及び第二のR基は7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−ヒドロキシエトキシ及び2−メトキシエトキシから選択され;
qは0であるか、又はqは1であり及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル及びメトキシから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は、水素又はメチルであり;
環Aは、2−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−イミダゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、2−チアゾリル、3−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、1,2,4−オキサジアゾ−ル−5−イル及び1,3,4−オキサジアゾ−ル−5−イルであり;及び
rは1又は2であり、及び存在する各R基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
一般に、本発明の以下の化合物定義内に入る化合物は、チロシンキナーゼのPDGFレセプターファミリーに対して、特にPDGFβレセプターチロシンキナーゼに対して、KDRのようなVEGFレセプターチロシンキナーゼよりも実質的により良好な効力を有する。
本発明のこの側面の特定の新規化合物は、式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩であり、式中:
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択され、及び
qは1であり、及びR基は2位に位置し(C(R)(R)基に関して)、そしてハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択され;
及びX、R、R、R、環A、r及びRのそれぞれは前に定義したいずれかの意味を有する。
本発明のこの側面のさらなる特定の新規化合物は、式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩であり、式中:
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及び
qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され;
及びX、R、R、R、環A、r及びRのそれぞれは前に定義したいずれかの意味を有する。
本発明のこの側面のさらなる特定の新規化合物は、式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩であり、式中:
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及び
qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され;
及びX、R、R、R、環A、r及びRのそれぞれは前に定義したいずれかの意味を有する。
本発明のこの側面のさらなる特定の新規化合物は、式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩であり、式中:
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及び
qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、メトキシ及びエトキシから選択され;
及びX、R、R、R、環A、r及びRのそれぞれは前に定義したいずれかの意味を有する。
本発明のこの側面のさらなる特定の化合物は、式I:式中、
はOであり;
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択され;
qは1であり、及びR基は2位に位置し(C(R)(R)基に関して)、そしてハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は水素であり;
環Aは、酸素、窒素及び硫黄から選択される3つまでの環ヘテロ原子を有する5員単環式ヘテロアリール環であり;及び
rは0、1、2又は3であり、及び存在する、同一か又は異なっていてもよい、各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のこの側面のさらなる特定の化合物は式I:式中、
は0であり;
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され;
qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は水素であり;
環Aは、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環であり;及び
rは1又は2であり、及び同一か又は異なっていてもよい各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のこの側面のさらなる特定の化合物は式I:式中、
はOであり;
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され;
qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は水素であり;
環Aは、1つ又は2つのR基を有し、及び1つのR基が3位に位置する(CON(R)基に関して)、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環であり;及び
rは1又は2であり、及び同一か又は異なっていてもよい各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のこの側面のさらなる特定の化合物は式I:式中、
はOであり;
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、
qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、メトキシ及びエトキシから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は水素であり;
環Aは、1つ又は2つのR基を有し、及び1つのR基が3位に位置する(CON(R)基に関して)、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環であり;及び
rは1又は2であり、及び同一か又は異なっていてもよい各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のこの側面の特定の化合物は式I:式中、
はOであり;
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、
qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、メトキシ及びエトキシから選択され;
及びRの各々は水素であり;
は水素であり;
環Aは、2−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−イミダゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、2−チアゾリル、3−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、1,2,4−オキサジアゾ−ル−5−イル及び1,3,4−オキサジアゾ−ル−5−イルであり;及び
rは1又は2であり、及び存在する各R基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のこの側面のさらなる特定の化合物は式I:式中、
はOであり;
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、
qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基はメトキシ基であり;
及びRの各々は水素であり;
は水素であり;
環Aは、2−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、2−チアゾリル、1,2,4−オキサジアゾ−ル−5−イル及び1,3,4−オキサジアゾ−ル−5−イルであり;及び
rは1又は2であり、及び存在する各R基は、メチル、エチル、プロピル及びイソプロピルから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のこの側面のさらなる特定の化合物は式I:式中、
はOであり;
pは0であるか、又はpは1又は2であり及びR基は6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、
qは1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基はメトキシ基であり;
及びRの各々は水素であり;
は水素であり;
環Aは、2−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル及び2−チアゾリルであり;及び
rは1又は2であり、及び存在する各R基は、メチル、エチル、プロピル及びイソプロピルから選択される;
のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明の特定の化合物は、例えば、以下に示されている実施例内に開示されている式Iのキノリン誘導体である。
例えば、本発明の特定の化合物は、式Iのキノリン誘導体:
N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド;
又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[5−(6−シアノ−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド、
N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−{5−[6−(N,N−ジメチルカルバモイル)−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ]ピリジン−2−イル}アセトアミド、
N−[1−(2−メトキシエチル)ピラゾール−4−イル]−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド、
N−[1−(2−メトキシエチル)ピラゾール−4−イル]−2−[5−(6−シアノ−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド、
N−(5−エチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−{5−[6−(N,N−ジメチルカルバモイル)−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ]ピリジン−2−イル}アセトアミド、
N−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド及び
N−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−2−[5−(6−シアノ−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イルアセトアミド;
から選択される式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[3−メトキシ−5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド、
N−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[3−メトキシ−5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド、
N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド,
N−(4,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド,
N−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド、
N−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−2−[3−メトキシ−5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド、
N−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド、及び
N−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド;
から選択される式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩である。
式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩は、化学的に関連した化合物の製造に応用可能であることが知られているいずれかの方法により製造することができる。こうした方法は、式Iのキノリン誘導体を製造するために使用された場合、本発明のさらなる特徴として提供され、及び以下の代表的プロセス変形として例示されており、それにおいて、特に明記しない限り、X、p、R、q、R、R、R、R、環A、r及びRのそれぞれは前に定義したいずれかの意味を有する。必要な出発物質は、有機化学の標準法により得ることができる。こうした出発物質の製造は、以下の代表的方法変形に関連して、及び付随する実施例内に記載されている。もしくは、必要な出発物質は、有機化学者の通常の技術内で例示される方法と類似の方法により入手可能である。
(a)式II:
Figure 2009528336
(式中、Lは置換可能な基であり、及びいずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、p及びRは前に定義したいずれかの意味を有する)のキノリンと式III
Figure 2009528336
(式中、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、X、q、R、R、R、R、環A、r及びRは、前に定義したいずれかの意味を有する)の2−(2−ピリジル)アセトアミドとの反応、その後、存在するいずれかの保護基は除去される。
反応は、適した酸の存在下又は適した塩基の存在下で都合よく実施される。適した酸は、例えば、無機酸(例えば、塩化水素又は臭化水素のような)である。適した塩基は、例えば、有機アミン塩基(例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミノ、モルホリン、N−メチルモルホリン又はジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンのような)、又は、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩又は水酸化物(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム)、又は、例えば、アルカリ金属アミド(例えば、ナトリウムヘキサメチルジシラザン)、又は、例えば、アルカリ金属水素化物(例えば、水素化ナトリウム)である。
適した置換可能な基Lは、例えば、ハロゲノ、アルコキシ、アリロキシ又はスルホニルオキシ基、例えば、クロロ、ブロモ、メトキシ、フェノキシ、ペンタフルオロフェノキシ、メタンスルホニルオキシ又はトルエン−4−スルホニルオキシ基である。反応は、適した不活性溶媒又は希釈剤、例えば、メタノール、エタノ−ル、イソプロパノール又は酢酸エチルのようなアルコール又はエステル、塩化メチレン、クロロホルム又は四塩化炭素のようなハロゲン化溶剤、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族溶媒、又は例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドのような双極性非プロトン性溶媒の存在下で都合よく実施される。反応は、例えば、0〜250℃の範囲の、好ましくは0〜120℃の範囲の温度で都合よく実施される。
典型的には、式IIのキノリンは、N,N−ジメチルホルムアミドのような非プロトン性溶媒の存在下、都合よくは塩基、例えば、炭酸カリウム又はナトリウムヘキサメチルジシラザンの存在下、例えば、0〜150℃の範囲の、好ましくは、例えば、0〜70℃の範囲の温度で、式IIIの化合物と反応させることができる。
式Iのキノリン誘導体は、この方法から遊離塩基形態で得ることができ、もしくは、式H−L(式中、Lは前に定義した意味を有する)の酸との塩の形態で得ることができる。塩から遊離塩基形態を得ることが望まれる場合、適した塩基、例えば、有機アミン塩基(例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミノ、モルホリン、N−メチルモルホリン又はジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンのような)、又は、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩又は水酸化物(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム)で該塩を処理することができる。
保護基は、文献に記載されている又は問題とする基の保護に適切であると当業化学者には公知のいずれかの基から一般に選択することができ、慣用法により導入することができる。保護基は、文献に記載されている又は問題とする保護基の除去に適切であると当業化学者には公知のいずれかの慣用法により除去することができ、こうした方法は、分子中の他の場所の基への障害を最小にして保護基の除去を達成するように選択される。
保護基の具体的な例が、便宜のために与えられており、例えば、低級アルキルでのような「低級」は、それが適用された基は、好ましくは1〜4の炭素原子を有することを意味している。これらの実施例は網羅的ではないことを理解すべきである。保護基の除去についての方法の具体的例が以下に与えられているところにおいて、これらも同様に網羅的ではない。具体的に記述されていない保護基の使用及び脱保護の方法も、もちろん本発明の範囲内である。
カルボキシ保護基は、エステル形成脂肪族又はアリール脂肪族アルコールの又はエステル形成シラノールの残基であることができる(前記アルコール又はシラノールは、好ましくは、1〜20の炭素原子を含有する)。カルボキシ保護基の例には、直鎖又は分岐鎖(1〜12C)アルキル基(例えば、イソプロピル及びtert−ブチル);低級アルコキシ−低級アルキル基(例えば、メトキシメチル、エトキシメチル及びイソブトキシメチル);低級アシロキシ−低級アルキル基(例えば、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル及びピバロイルオキシメチル);低級アルコキシカルボニルオキシ−低級アルキル基(例えば、1−メトキシカルボニルオキシエチル及び1−エトキシカルボニルオキシエチル);アリール−低級アルキル基(例えば、ベンジル、4−メトキシベンジル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、ベンズヒドリル及びフタリジル);トリ(低級アルキル)シリル基(例えば、トリメチルシリル及びtert−ブチルジメチルシリル);トリ(低級アルキル)シリル−低級アルキル基(例えば、トリメチルシリルエチル);及び(2〜6C)アルケニル基(例えば、アリル)が含まれる。カルボキシル保護基の除去について特に適切な方法には、例えば、酸、塩基、金属又は酵素触媒切断が含まれる。
ヒドロキシ保護基の例には、低級アルキル基(例えば、tert−ブチル)、低級アルケニル基(例えば、アリル);低級アルカノイル基(例えば、アセチル);低級アルコキシカルボニル基(例えば、tert−ブトキシカルボニル);低級アルケニルオキシカルボニル基(例えば、アリルオキシカルボニル);アリール−低級アルコキシカルボニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル及び4−ニトロベンジルオキシカルボニル);トリ(低級アルキル)シリル(例えば、トリメチルシリル及びtert−ブチルジメチルシリル)及びアリール−低級アルキル(例えば、ベンジル)基が含まれる。
アミノ保護基の例には、ホルミル、アリール−低級アルキル基(例えば、ベンジル及び置換ベンジル、4−メトキシベンジル、2−ニトロベンジル及び2,4−ジメトキシベンジル及びトリフェニルメチル);ジ−4−アニシルメチル及びフリルメチル基;低級アルコキシカルボニル(例えば、tert−ブトキシカルボニル);低級アルケニルオキシカルボニル(例えば、アリルオキシカルボニル);アリール−低級アルコキシカルボニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル及び4−ニトロベンジルオキシカルボニル);トリアルキルシリル(例えば、トリメチルシリル及びtert−ブチルジメチルシリル);アルキリデン(例えば、メチリデン)及びベンジリデン及び置換ベンジリデン基が含まれる。
ヒドロキシ保護基及びアミノ保護基の適切な除去方法には、例えば、2−ニトロベンジルオキシカルボニルのような基についての酸、塩基、金属又は酵素触媒加水分解、ベンジルのような基についての水素化、及び2−ニトロベンジルオキシカルボニルのような基についての光分解が含まれる。
読者は、反応条件及び試薬についての一般的ガイダンスは、1992年にJohn Wiley & Sons により出版された、J. March によるAdvanced Organic Chemistry, 第4版を、保護基についての一般的ガイダンスは、またJohn Wiley & Son,により出版された、T. Green et al.によるProtective Groups in Organic Synthesis,第2版を参照されたい。
式IIのキノリン出発物質は、国際特許出願WO98/13350及びWO02/12226に開示されているような慣用的製法により得ることができる。例えば、式IV:
Figure 2009528336
(式中、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、p及びRは前に定義したいずれかの意味を有する)の1,4−ジヒドロキノリン−4−オンを、塩化チエニル、塩化ホスホリル又は四塩化炭素及びトリフェニルホスフィンの混合物のようなハロゲン化剤と反応させることができ、その後、存在する保護基が除去される。
そのようにして得られた4−クロロキノリンは、必要なら、炭酸カリウムのような適した塩基の存在下、及びN,N−ジメチルホルムアミドのような適した溶媒の存在下で、ペンタフルオロフェノールとの反応により4−ペンタフルオロフェノキシキノリンに変換することができる。
式IIIの2−(2−ピリジル)アセトアミド出発物質は慣用的製法により得ることができる。例えば、式V:
Figure 2009528336
の酢酸又はそれらの反応性誘導体(式中、X、q、R、R及びRは、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、前に定義したいずれかの意味を有する)を、式VI:
Figure 2009528336
(式中、R、環A、r及びRは、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、前に定義したいずれかの意味を有する)のアミンと反応させることができ、その後、存在する保護基が除去される。
式Vの酢酸の適した反応性誘導体は、例えば、ハロゲン化アシル、例えば、該酸と無機酸塩化物(例えば、塩化チエニル)との反応により形成される塩化アシル;混合無水物、例えば、該酸とイソブチルクロロホルメートのようなクロロホルメートとの反応により形成される無水物;活性エステル、例えば、該酸と、ペンタフルオロフェノールのようなフェノールとの、ペンタフルオロフェニルトリフルオロアセテートのようなエステルとの、又はメタノール、エタノ−ル、イソプロパノール、ブタノール又はN−ヒドロキシベンゾトリアゾールのようなアルコールとの反応により形成されるエステル;アシルアジド、例えば、該酸とジフェニルホスホリルアジドのようなアジドとの反応により形成されるアジド;アシルシアニド、該酸とジエチルホスホリルシアニドのようなシアン化物との反応により形成されるシアン化物;又は該酸と、ジシクロヘキシルカルボジイミド又は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドのようなカルボジイミドとの、又は2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)又は2−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレートのようなウロニウム化合物との反応の生成物である。
反応は適した不活性溶媒又は希釈剤、例えば、メタノール、エタノ−ル、イソプロパノール又は酢酸エチルのようなアルコール又はエステル、塩化メチレン、クロロホルム又は四塩化炭素のようなハロゲン化溶剤、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族溶媒の存在下で都合よく実施される。好都合なことに、該反応はN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドのような双極性非プロトン性溶媒の存在下で都合よく実施される。該反応は、例えば、0〜120℃の範囲の温度で、好ましくは、外界温度で又は付近で都合よく実施される。
式Vの酢酸誘導体及び式VIのアミンは、以下に示されている実施例に開示されている製法のような慣用的製法により得ることができる。
(b)式VII:
Figure 2009528336
(式中、p、R、X、q、R、R及びRは、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、前に定義したいずれかの意味を有する)のキノリン又はそれらの反応性誘導体と、式VI:
Figure 2009528336
(式中、R、環A、r及びRは、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、前に定義したいずれかの意味を有する)のアミンとの、都合よくは適した塩基の存在下でのカップリング、その後、存在する保護基が除去される。
適した塩基は、例えば、有機アミン塩基(例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミノ、モルホリン、N−メチルモルホリン又はジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンのような)、又は、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩又は水酸化物(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム)、又は、例えば、アルカリ金属アミド(例えば、ナトリウムヘキサメチルジシラザン)、又は、例えば、アルカリ金属水素化物(例えば、水素化ナトリウム)である。
反応は適した不活性溶媒又は希釈剤、例えば、メタノール、エタノ−ル、イソプロパノール又は酢酸エチルのようなアルコール又はエステル、塩化メチレン、クロロホルム又は四塩化炭素のようなハロゲン化溶剤、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族溶媒の存在下で都合よく実施される。好都合なことに、該反応はN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドのような双極性非プロトン性溶媒の存在下で都合よく実施される。該反応は、例えば、0〜120℃の範囲の温度で、好ましくは、外界温度で又は付近で都合よく実施される。
式VIIのキノリン誘導体及び式VIのアミンは、以下に示されている実施例に開示されている製法のような慣用的製法により得ることができる。
(c)少なくとも一つのR基が式
−X
[式中、Qは、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキル基又は置換されていてもよいアルキル基であり、及びXは酸素原子である]の基である式Iの化合物の製造については、式VIII:
Figure 2009528336
(式中、p、R、X、q、R、R、R、R、環A、r及びRのそれぞれは、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、前に定義したいずれかの意味を有する)のキノリンと、いずれかの官能基が必要に応じて保護されている適切なアルコールとの、都合よくは適した脱水剤存在下でのカップリング、その後、存在する保護基が除去される。
適した脱水剤は、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド又は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドのようなカルボジイミド試薬、又はジエチル又はジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレートのようなアゾ化合物、及びトリフェニルホスフィンのようなホスフィンの混合物である。反応は、適した不活性溶媒又は希釈剤、例えば、塩化メチレン、クロロホルム又は四塩化炭素のようなハロゲン化溶剤の存在下、例えば、10〜150℃の範囲の温度、好ましくは、外界温度で又は付近で都合よく実施される。
式VIIIのキノリン誘導体は、慣用的製法により得ることができる。
(d)R基が式_6_15[式中、Xは前に定義したいずれかの意味を有し、及びR15はアミノ置換(1〜6C)アルキル基(ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル又は4−メチルピペラジン−1−イルメチル基のような)である]の基である式Iの化合物の製造については、式I[式中、R基は式_6_15(式中、R15はハロゲノ置換(1〜6C)アルキル基である)の基である]の化合物と、適切なアミン又は窒素含有ヘテロシクリル化合物との、都合よくは前に定義した適切な塩基存在下での反応。
反応は、前に定義した適した不活性溶媒又は希釈剤の存在下、例えば、10〜180℃の範囲の、都合よくは20〜120℃の範囲で、より好都合には、外界温度で又は付近で都合よく実施される。
基が式_6_15[式中、R15はハロゲノ置換(1〜6C)アルキル基である]の基である式Iの化合物は、前に記載した代表的方法変形(a)、(b)又は(c)のいずれかにより得ることができる。
(e)R基が式_6_15[式中、Xは前に定義したいずれかの意味を有し、及びR15はアミノ置換(1〜6C)アルキル基(メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル又は2−ヒドロキシエチルアミノメチル基のような)である]の基である式Iの化合物の製造については、式I[式中、R基は式_6_15(式中、R15はホルミル又は(2〜6C)アルカノイル基である)である]の化合物の還元的アミノ化。
還元的アミノ化反応に適した還元剤は、水素化物還元剤、例えば、水素化リチウムアルミニウムのようなアルカリ金属水素化アルミニウム又は、好ましくは、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリエチルホウ素ナトリウム、水素化トリメトキシホウ素ナトリウム及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウムのような水素化ホウ素アルカリ金属である。反応は、適した不活性溶媒又は希釈剤、例えば、水素化リチウムアルミニウムのようなより強力な還元剤に対してはテトラヒドロフラン及びジエチルエーテル、及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム及びシアノ水素化ホウ素ナトリウムのようなあまり強力ではない還元剤に対しては、例えば、塩化メチレン又はメタノール及びエタノ−ルのようなプロトン性溶媒中で都合よく実施される。反応は、例えば、10〜80℃の範囲の温度で、都合よくは外界温度で又は付近で実施される。
基が−X−R15(式中、R15はホルミル又は(2〜6C)アルカノイル基である)の基である式Iの化合物は、前に記載した代表的方法変形(a)、(b)又は(c)のいずれかの慣用的応用により得ることができる。
(f)Rが(1〜8C)アルキル基である式Iの化合物の製造については、Rが水素である式Iの化合物の、都合よくは前に定義した適した塩基の存在下、適したアルキル化剤によるアルキル化。
反応は、前に定義した適した不活性溶媒又は希釈剤の存在下、例えば、−10〜180℃の範囲の、都合よくは0〜100℃の範囲で、より好都合には、外界温度で又は付近で都合よく実施される。
適したアルキル化剤は、(1〜8C)アルキル基が適した脱離基、例えば、クロロ、ブロモ、ヨード、メトキシ、フェノキシ、ペンタフルオロフェノキシ、メトキシスルホニルオキシ、メタンスルホニルオキシ又はトルエン−4−スルホニルオキシ基に結合されている化合物である。
(g)Rがカルボキシ基である式Iの化合物の製造のためには、Rが(1〜6C)アルコキシカルボニル基である式Iの化合物の、都合よくは前に定義した適した塩基の存在下での切断。
(1〜6C)アルコキシカルボニル基の切断に適切な方法には、例えば、酸、塩基、金属又は酵素触媒加水分解が含まれる。反応は、前に定義した適した不活性溶媒又は希釈剤の存在下、例えば、−10〜100℃の範囲の温度で、都合よくは外界温度で又は付近で実施される。例えば、塩基触媒切断は、メタノールのようなアルコール中、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物を使用し、外界温度で達成することができる。
式Iのキノリン誘導体の薬学的に許容できる塩、例えば、酸付加塩が必要とされる場合、それは、例えば、前記キノリン誘導体と適した酸との反応により得ることができる。
式Iのキノリン誘導体の薬学的に許容できるプロドラッグが必要とされる場合、それは慣用的製法を使用して得ることができる。例えば、式Iのキノリン誘導体のインビボ切断可能エステルは、例えば、カルボキシ基を有する式Iの化合物と薬学的に許容できるアルコールとの反応により、又はヒドロキシ基を有する式Iの化合物と薬学的に許容できるカルボン酸との反応により得ることができる。例えば、式Iのキノリン誘導体のインビボ切断可能アミドは、例えば、カルボキシ基を有する式Iの化合物と薬学的に許容できるアミンとの反応により、又はアミン基を有する式Iの化合物と薬学的に許容できるカルボン酸との反応により得ることができる。
本明細書で定義した多くの中間体は新規であり、それらは本発明のさらなる特徴として提供される。例えば、式III、VI及びVIIの化合物の多くの化合物は新規化合物である。
生物学的アッセイ
以下のアッセイが、PDGFRα、PDGFRβ及びKDRチロシンキナーゼ酵素の阻害剤としての、MG63骨肉腫細胞中で発現されたPDGFRのリン酸化のインビトロ阻害剤としての、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)中で発現されたKDRのリン酸化のインビトロ阻害剤としての、MG63骨肉腫細胞の増殖のインビトロ阻害剤としての、HUVECの増殖のインビトロ阻害剤としての、及びCaLu6及びColo205のようなヒト腫瘍組織の異種移植片のヌードマウスにおける増殖のインビボ阻害剤としての、本発明の化合物の効果を測定するために使用することが可能である。
(a)インビトロ酵素アッセイ
チロシンキナーゼ酵素PDGFRα、PDGFRβ及びKDRによるチロシン含有ポリペプチド基質のリン酸化を阻害する試験化合物の能力を、慣用的ELISAアッセイを使用して評価した。
PDGFRα、PDGFRβ又はKDRレセプター細胞質ドメインをコードするDNAは全遺伝子合成(International Biotechnology Lab., 1987, 5(3), 19-25 )又はクローニングにより得ることができる。DNA断片は適した発現系で発現することができ、チロシンキナーゼ活性を有するポリペプチドを得た。例えば、昆虫細胞中での組換えタンパク質の発現により得たPDGFRα、PDGFRβ及びKDRレセプター細胞質ドメインは、固有のチロシンキナーゼ活性を示すことを示すことが可能である。VEGFレセプターKDR(Genbank Accession No. L04947)の場合、メチオニン806から始まり及び終止コドンを含んでいる細胞質ドメインのほとんどをコードするDNA断片を、バキュロウイルス中間転移配置(transplacement)ベクター[例えば、pAcYM1(The baculovirus Expression System: A Laboratory Guide, L.A. King and R. D. Possee, Chapman and Hall, 1992)又はpAc360又はpBlueBacHis(Invitrogen Corporation から入手可能)]内にクローン化することができる。
この組換え構築物は、ウイルスDNA(例えば、Pharmingen BaculoGold)と昆虫細胞[例えば、スポドプテラ・フルギペルダ21(Sf21)又はスポドプテラ・フルギペルダ9(Sf9)]内に共トランスフェクトすることができ、組換えバキュロウイルスを製造することができる。組換えDNA分子の組立及び組換えバキュロウイルスの製造及び使用のための方法の詳細は、標準テキスト、例えば、Sambrook et al., 1989, Molecular cloning - A Laboratory Manual, 2nd edition, Cold Spring Harbour Laboratory Press及びO'Reilly et al., 1992, Baculovirus Expression Vectors - A Laboratory Manual, W. H. Freeman and Co, New York、に見ることができる。
発現については、Sf9細胞を純粋プラークKDR組換えウイルスで感染させ、48時間後に回収した。回収した細胞を、10mMリン酸ナトリウムpH7.4緩衝液、138mM塩化ナトリウム及び2.7mM塩化カリウム含有氷冷リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄し、そして1千万細胞当たり1mlの細胞希釈液を使用し、20mMヘペスpH7.5緩衝液、150mM塩化ナトリウム、10%v/vグリセロール、1%v/vトリトンX100、1.5mM塩化マグネシウム、1mMエチレングリコール−ビス(βアミノエチルエーテル)N,N,N’,N’−四酢酸(EGTA)及び1mMPMSF(フェニルメチルスルホニルフルオリド)[PMSFは、新しく調製した100mMメタノール溶液から使用直前に加えた]を含んでなる氷冷細胞希釈液に再懸濁した。懸濁液は4℃、13,000rpmで10分遠心した。上清(保存酵素溶液)をとり、分注して−70℃で保存した。
基質溶液[ポリアミノ酸Poly(Glu、Ala、Tyr)6:3:1(Sigma-Aldrich Company Ltd.,Poole,Dorset; カタログ番号 P3899 )リン酸緩衝生理食塩水液(PBS)の2μg/ml溶液を100μl]をいくつかのNunc96−ウェルMaxiSorp免疫プレート(Nunc、Roskilde、Denmark; カタログ番号439454)の各ウェルに加え、プレートを封じ、そして4℃で16時間保存した。過剰の基質溶液を廃棄し、ウェルを0.05%v/v Tween20含有PBS(PBST;300μl/ウェル)及びヘペスpH7.4緩衝液(50mM、300μl/ウェル)x2回の順で洗浄した後、ブロット乾燥する。
各試験化合物をDMSOに溶解し、10%DMSOの蒸留水溶液で希釈して一連の希釈液(40μM〜0.0012μM)とした。試験化合物の各希釈液の一定分量(25μl)を洗浄アッセイプレート中のウェルに移した。「最大」対照ウェルは、化合物の代わりに希釈DMSOを含んでいた。アデノシン−5’−三リン酸(ATP)含有塩化マグネシウム水溶液(40mM)の一定分量(25μl)を、ATPなしの塩化マグネシウム液を含む「ブランク」対照ウェルを除いたすべての試験ウェルに加えた。PDGFRα酵素に対しては、14μMのATP濃度を使用し;PDGFRβ酵素に対しては、2.8μMのATP濃度を使用し、及びKDR酵素に対しては、8μMのATP濃度を使用した。
Sf9昆虫細胞中で発現された活性ヒトPDGFRα及びPDGFRβ組換え酵素は、Upstate Biotechnology Inc.、Milton Keynes,UK(PDGFRαについては製品14-467、PDGFRβについては製品14-463)から入手した。活性ヒトKDR組換え酵素は、上記のようにSf9昆虫細胞内で発現した。
各キナーゼ酵素を使用直前に、100mMヘペスpH7.4緩衝液、0.1mMバナジン酸ナトリウム、0.1%トリトンX−100及び0.2mMジチオスレイトールを含んでなる酵素希釈液で希釈した。新しく希釈した酵素の一定分量(50μl)を各ウェルに加え、プレートを外界温度で20分攪拌した。各ウェル中の溶液を廃棄し、ウェルをPBSTで2回洗浄した。マウスIgG抗ホスホチロシン抗体(Upstate Biotechnology Inc.;製品05-321;100μl)を0.5%w/vウシ血清アルブミン(BSA)含有PBSTで1:3667に希釈し、一定分量を各ウェルに加えた。プレートを外界温度で1.5時間攪拌した。上清液を廃棄し、各ウェルをPBST(x2)で洗浄した。西洋わさびペルオキシダーゼ(HRP)結合ヒツジ抗マウスIg抗体(Amersham Pharmacia Biotech, Chalfont St Giles, Buckinghamshire, UK; カタログ番号 NXA 931;100μl)を、0.5%w/vBSA含有PBSTで1:550に希釈し、各ウェルに加えた。プレートを外界温度で1.5時間攪拌した。上清液を廃棄し、各ウェルをPBST(x2)で洗浄した。過ホウ酸ナトリウム(PCSB)カプセル(Sigma-Aldrich Company Ltd., Poole, Dorset, UK; カタログ番号.P4922)を蒸留水(100ml)に溶解し、0.03%過ホウ酸ナトリウム含有リン酸−クエン酸pH5緩衝液(50mM)を作製した。この緩衝液の一定分量(50ml)を2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)(ABTS; Roche Diagnostics Ltd., Lewes, East Sussex, UK; カタログ番号 1204 521)の50mg錠剤と混合した。生じた溶液の一定分量(100μl)を各ウェルに加えた。プレートを、プレート読み取り分光光度計を使用して405nmで測定し、およそ1.0であった「最大」対照ウェルの光学密度値になるまで、外界温度で約20分攪拌した。「ブランク」(ATPなし)及び「最大」(化合物なし)対照値を、酵素活性の50%阻害を与えた試験化合物の希釈範囲を決定するために使用した。
(b)インビトロ ホスホ−Tyr751 PDGFRβ ELISAアッセイ
このアッセイは慣用的ELISA法を使用し、PDGFRβ中のチロシンのリン酸化を阻害する試験化合物の能力を決定した。
MG63骨肉腫細胞株[American Type Culture Collection (ATCC) CCL 1427]を、10%ウシ胎仔血清(FCS;Sigma-Aldrich; カタログ番号. F7524)及び2mM L−グルタミン(Invitrogen Ltd., Paisley, UK; カタログ番号. 25030-024)含有ダルベッコ改良イーグル増殖培地(DMEM; Sigma-Aldrich; カタログ番号 D6546)中、37℃、7.5%COでルーチン的に維持した。
本アッセイに対しては、トリプシン/エチレンジアミン四酢酸(EDTA)混合物(Invitrogen Ltd.; カタログ番号 15400-054)を使用して細胞を培養フラスコから剥がし、1%活性炭処理ウシ胎仔血清(FCS)(Sigma-Aldrich; カタログ番号F7524、デキストラン被覆活性炭で連続的に撹拌しながら55℃にて30分処理し、続いて遠心分離により活性炭を除去し、そして滅菌濾過した)及び2mM L−グルタミン(Invitrogen Ltd., カタログ番号25030-024)を含有し、フェノールレッドが除かれたDMEM(Sigma-Aldrich; カタログ番号D5921)を含んでなる試験培地に再懸濁し、1ml当たり6x10細胞とした。一定分量(100μl)を透明96ウェル組織培養プレート(Corning Life Sciences, Koolhovenlaan, The Netherlands; カタログ番号3595)のカラム2〜12(カラム1を除いて)及び列B〜G(列A及びHを除いて)の各ウェルに播種し、ウェル当たり約6000細胞の密度とした。エッジ効果を最小にするため、培養培地の一定分量(100μl)を外側のウェルに加えた。細胞を37℃、7.5%COで一晩インキュベートして、細胞をウェルに接着させた。
試験化合物は10mM保存DMSO溶液として調製し、DMSOで必要に応じて連続的に希釈し、さまざまな濃度を得た。各化合物濃度の一定分量(3μl)を試験培地(300μl)に加えて第二の希釈範囲を作りだした。生じた化合物濃度液の各々の一定分量(16μl)を各ウェル中の細胞に加えた。「最大」対照細胞は、DMSO希釈液と試験培地のみを受けた。「最小」対照細胞は、基準PDGFR阻害剤(16μl)を受けた。細胞を37℃、7.5%COで90分インキュベートした。
得られた細胞は、以下の手順を使用してPDGFBBで刺激した。PDGFBBの凍結乾燥粉末(Sigma-Aldrich; カタログ番号P4306)を滅菌水と混合し、10μg/mlのPDGFBB保存溶液を作製した。この保存溶液を試験培地に希釈して、182ng/ml PDGFBB溶液を作製した。それらの一定分量(44μl)を化合物処理細胞及び「最大」対照細胞に加えた。「最小」対照細胞は培養液のみを受けた。細胞を37℃、7.5%COで5分インキュベートした。ウェルから溶液を除去し、60mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩(トリス−HCl)、150mM塩化ナトリウム、1mM EDTA、1%v/v Igepal CA−630、0.25%デオキシコール酸ナトリウム、1%v/vホスファターゼ阻害剤カクテル1 P2850、1%ホスファターゼ阻害剤カクテル2 P5726及び0.5%v/vプロテアーゼ阻害剤カクテルP8340(すべての化学薬品及び阻害剤カクテルはSigma-Aldrich Company Ltd. から入手可能である)を含んでなるRIPA緩衝液の120μl/ウェルの添加により細胞を溶解した。生じた組織培養プレートは、外界温度で5分振盪して、完全な溶解を確実にし、必要とするまで−20℃で凍結した。
MaxiSorp ELISAプレート(Nunc; カタログ番号439454)を、PDGFβ抗体(R&D Systems, Abingdon, Oxfordshire, UK; カタログ番号AF385、100μlのPBSで100μl/mlの最終濃度とする凍結乾燥された抗体を含んでなる)で被覆した。抗体を炭酸塩−炭酸水素塩緩衝液(Sigma-Aldrich; カタログ番号.C3041;1カプセルを100ml蒸留水に溶解した)に1:40で希釈し、2.5μg/ml溶液を得た。一定分量(50μl)を各ウェルに加え、そして、プレートを4℃で16時間放置した。ウェルを、ウェル当たり300μlのPBSTで5回(各回1分浸漬)洗浄した。ウェルを50μlの3%BSA含有PBSTを用い、外界温度で1時間処理し、その後、ウェル当たり300μlのPBSTで2回洗浄した。
凍結細胞溶解物を含む組織培養プレートを0℃まで温めた。MG63細胞溶解物の一定分量(50μl)をELISAプレートに加えた。各サンプルは、別々のプレートへ二重に加えた。ELISAプレートを外界温度で2時間攪拌した。ウェルは、ウェル当たり300μlのPBSTで2回洗浄した。ホスホPDGFRβ抗体(Cell Signaling Technology, Beverley, MA, USA; カタログ番号 3161)の1:1000希釈液を1%BSA含有PBSTで作製した。抗体溶液の一定分量(50μl)を各ウェルに加えた。プレートを外界温度で1時間攪拌した。プレートをウェル当たり300μlのPBSTで2回洗浄した。抗ウサギ西洋わさびペルオキシダーゼコンジュゲート二次抗体(Cell Signaling Technology; カタログ番号 7074)の1:2000希釈液を1%BSA含有PBSTで作製した。生じた希釈液の一定分量(50μl)を各ウェルに加え、プレートを外界温度で1時間攪拌した。プレートをウェル当たり300μlのPBSTで5回洗浄した。化学発光基質を製造元の説明書に従って作製した(Pierce Biotechnology Inc., Rockford IL, USA; カタログ番号. 34080)。化学発光基質溶液の一定分量(50μl)を各ウェルに加え、プレートを2分攪拌し、発光をSpectraFluor Plus プレートリーダー(Tecan UK Ltd., Reading, Berkshire, UK)で読み取った。各化合物の分析は、各試験サンプルについて「総抗体」プレート読み取り値に対する「ホスホ抗体」プレート読み取り値の比を決定すること、及びこれらの比をプロットして各試験化合物のIC50値を決定することにより完了した。
(c)インビトロ ホスホ−KDR ELISAアッセイ
このアッセイは、慣用的ELISA法を使用し、KDR(VEGFR2)中のチロシンのリン酸化を阻害する試験化合物の能力を決定した。
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC;PromoCell)を、L−グルタミン(Sigma カタログ番号. G3126;0.848g)含有MCDB 131(Gibco カタログ番号 10372-019;500ml)、1%ペニシリン ストレプトマイシン(Gibco カタログ番号 15140-122)及びウシ胎仔血清(PAA Laboratories カタログ番号 A15-043 ;50ml)を含んでなる「増殖培地」中、37℃、7.5%COでルーチン的にインキュベートした。
本アッセイに対しては、トリプシン/エチレンジアミン四酢酸(EDTA)混合物(Invitrogen Ltd.; カタログ番号 15400-054)を使用して細胞を培養フラスコから剥がし、L−グルタミン(0.848g)含有MCDB131(500ml)、1%ペニシリン ストレプトマイシン及びウシ胎児血清(10ml)を含んでなる「試験培地」に再懸濁した。一定分量(1ml)を、24ウェル組織培養プレート(Corning Life Sciences; カタログ番号 3527)の各ウェル内に播種し、ウェル当たりおよそ3.5x10細胞の密度とした。細胞を37℃、7.5%COで一晩インキュベートして、細胞をウェル表面に接着させた。次の朝、アッセイ培地をデカントし、L−グルタミン(0.848g)含有MCDB131(500ml)及び1%ペニシリンストレプトマイシンを含んでなる「無血清培地」の一定分量(0.5ml)を各ウェルに加えた。プレートを37℃で2.5時間インキュベートした。
試験化合物は10mM保存DMSO溶液として調製し、DMSOで必要に応じて連続的に希釈した。試験化合物の各濃度の一定分量(3μl)を「無血清培地」(300μl)で希釈した。生じた化合物濃度液の各々の一定分量(50μl)を各ウェル中の細胞に加えた。「最大」対照細胞はDMSOの希釈のみを行い、一方、「最小」対照は、1μMの最終濃度を与える基準KDR阻害剤を受けた。細胞を37℃、7.5%COで90分インキュベートした。
得られた細胞は、以下の手順を使用してVEGFで刺激した。VEGFの凍結乾燥粉末(Sigma-Aldrich; カタログ番号 V7259)を0.1%濾過滅菌BSA含有PBS(0.1%BSA/PBS)で希釈して10μg/mlのVEGF保存溶液とした。この保存溶液の「無血清培地」での希釈により1000ng/mlのVEGF溶液を作製した。それらの一定分量(50μl)を全ウェルに加えた。細胞を37℃、7.5%COで5分インキュベートした。ウェルから溶液を除去し、60mMトリス−HCl、150mM塩化ナトリウム、1mM EDTA、1%v/v Igepal CA−630、0.25%デオキシコール酸ナトリウム、1%v/vホスファターゼ阻害剤カクテル1 P2850、1%ホスファターゼ阻害剤カクテル2 P5726及び0.5%v/vプロテアーゼ阻害剤カクテルP8340を含んでなるRIPA緩衝液の100μl/ウェルの添加により細胞を溶解した。生じた組織培養プレートは、外界温度で5分振盪して、完全な溶解を確実にした後、ドライアイスで凍結させ、必要とするまで−20℃で保存した。
MaxiSorp ELISAプレート(Nunc; カタログ番号 439454)を、ホスホ−VEGFR2捕捉抗体(R&D Systems, Abingdon, Oxfordshire, UK;ヒトホスホ-VEGFR2 ELISA, カタログ番号. DYC1766)で被覆した。抗体をPBSで希釈して8μg/mlの濃度とし、一定分量(100μl)を各ウェルに加え、プレートを外界温度で16時間保存した。ウェルを、ウェル当たり300μlのPBSTで3回(各回1分浸漬)洗浄した。ウェルを外界温度で1時間、1%濾過滅菌BSA含有PBS(1%BSA/PBS;200μl)で処理し、その後、ウェル当たり300μlのPBSTで3回洗浄した。
凍結細胞溶解物を含む組織培養プレートを0℃まで温めた。HUVEC細胞溶解物の一定分量(100μl)を加え、ELISAプレートを外界温度で3時間攪拌した。ウェルを、ウェル当たり300μlのPBSTで3回洗浄した。抗ホスホチロシン−HRP検出抗体(R&D Systems;ヒトホスホ-VEGFR2 ELISA, カタログ番号. DYC1766)を0.05%v/v Tween20(TBST)含有0.1%BSA−トリス緩衝生理食塩水液で希釈し、600ng/mlの作業濃度を作製した。得られた希釈液の一定分量(100μl)を各ウェルに加え、プレートを外界温度で2時間攪拌した。プレートを、ウェル当たり300μlのPBSTで4回洗浄した。化学発光基質を製造元の説明書に従って作製した(Pierce Biotechnology Inc., Rockford IL, USA; カタログ番号.34080)。化学発光基質溶液の一定分量(50μl)を各ウェルに加え、プレートを2分攪拌し、発光をSpectraFluor Plus プレートリーダー(Tecan UK Ltd.,)で読み取った。得られたデータを分析して各試験化合物のIC50値を決定した。
(d)インビトロMG63骨肉腫増殖アッセイ
このアッセイは、MG63骨肉腫細胞(ATCC CCL 1427)の増殖を抑制する試験化合物の能力を決定した。
MG63細胞を、1%活性炭処理FCS及び2mM L−グルタミンを含有し、フェノールレッドが除かれたDMEMを含んでなる試験培地がウェル当たり60μlが加えられている96ウェル透明組織培養処理アッセイプレート(Corning Life Sciences; カタログ番号 3595)内のウェルに、ウェル当たり1.5x10細胞で播種し、細胞を37℃ 、7.5%COで一晩インキュベートした。試験化合物をDMSOに可溶化して10mM保存溶液を作製した。保存溶液の一定分量を上述のように試験培地で希釈し、各希釈液の20μl一定分量を適切なウェルに加えた。連続希釈によりさまざまな試験濃度液を作製した。DMSOのみが加えられた対照ウェルが各ウェルに含まれている。各ウェルは二重に作製された。PDGFBBの凍結乾燥粉末を0.1%濾過滅菌BSA含有4mM塩酸水溶液と混合し、10μg/mlのPDGFBB保存溶液を作製した。この保存溶液の試験培地への希釈により250ng/mlのPDGFBB溶液を作製した。それらの一定分量(20μl)を一組の対照ウェルに加えて「最大」対照を得た。これらの一定分量(20μl)を、二重の化合物処理プレートの一組に加え、これらは「PDGFBB刺激」プレートと称された。二重の化合物処理プレートの第二の組は培地のみを受け、これらは「基礎」プレートと称された。「最小」対照には培地のみを加えた。プレートを37℃、7.5%COで72時間インキュベートした。
BrdU標識試薬(Roche Diagnostics Ltd., Lewes, East Sussex, UK; カタログ番号647229)を、1%活性炭処理FCS含有DMEM培地で1:100に希釈し、一定分量(10μl)を各ウェルに加え、10μMの最終濃度を作製した。プレートを37℃で2時間インキュベートした。培地をデカントした。変性溶液(FixDenat solution, Roche Diagnostics Ltd.; カタログ番号.647229;200μl)を各ウェルに加え、プレートを外界温度で30分攪拌した。上清をデカントし、ウェルをPBS(ウェル当たり200μl)で洗浄した。抗BrdU−ペルオキシダーゼ溶液(Roche Diagnostics Ltd.; カタログ番号.647229)を、抗体希釈液(Roche Diagnostics Ltd., カタログ番号647229)で1:100に希釈し、得られた溶液の100μlを各ウェルに加えた。プレートを外界温度で90分攪拌した。非結合抗体コンジュゲートの除去を確実にするため、ウェルをPBS(x3;300μl)で洗浄した。プレートをブロット乾燥し、テトラメチルベンジジン基質溶液(Roche Diagnostics Ltd.;カタログ番号647229;100μl)を各ウェル加えた。プレートをプレート振盪機上で穏やかに攪拌すると、10〜20分の間に発色した。さらなる反応を停止させるため適切なウェルに硫酸水溶液(1M;50μl)を加え、ウェルの吸光度を450nmで測定した。各試験化合物の濃度範囲での細胞増殖の抑制の程度を決定し、抗増殖性IC50値を誘導した。
(e)インビトロHUVEC増殖アッセイ
このアッセイは、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)の増殖因子刺激性増殖を抑制する試験化合物の能力を決定した。
HUVECをMCDB131(Gibco BRL)及び7.5%v/vウシ胎児血清(FCS)中に単離し、96ウェルプレート中、1000細胞/ウェルの濃度で、MCDB131、2%v/vFCS、3μg/mlヘパリン及び1μg/mlヒドロコルチゾンの混合物に播種した(継代2〜8で)。少なくとも4時間後、細胞に適切な増殖因子(例えば、VEGF)及び試験化合物を投与した。培養物を37℃、7.5%CO下で4日間インキュベートした。4日目に、細胞培養物を1μCi/ウェルのトリチウム標識チミジン(Amersham product TRA 61)でパルス標識し、4時間インキュベートした。96ウェルプレートハーベスター(Tomtek)を使用して細胞を採取し、ベータプレートカウンターでトリチウムの取り込みをアッセイした。細胞内への放射活性の取り込みは、分当たりのカウント(cpm)として表現されており、各試験化合物による増殖因子刺激性細胞増殖の抑制を測定するために使用した。
(f)インビボ固形腫瘍疾患モデル
この試験は、固形腫瘍増殖を抑制する化合物の能力を測定する。
CaLu−6腫瘍異種移植片は、無血清培養培地に溶解したマトリゲルの50%(v/v)溶液100μlに加えた1x10CaLu−6細胞/マウスの皮下注射によりメス無胸腺Swiss nu/nuマウスの側腹部に確立した。細胞移植10日後、マウスを、同程度の群平均腫瘍容量を有する、8〜10匹の動物の群に配分した。主要はノギスを使用して測定し、容量は式
(lxw)x√(lxw)x(π/6)
(式中、lは最も長い直径であり、wは最も長い直径に垂直な直径である)を使用して計算した。試験化合物は最短で21日間、1日1回経口で投与し、対照動物には化合物希釈剤のみを与えた。腫瘍は週に2回測定した。増殖抑制のレベルはスチューデントT検定及び/又はマン・ホイットニー順位和検定を使用し、対照群対処理群の平均腫瘍容量の比較により計算した。
予期されるように、式Iの化合物の薬理学的特質は構造変化とともに変化するが、一般に、式Iの化合物により保有されている活性は、一つ又はそれより多くの上記試験(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)における以下の濃度又は用量で示すことができる:
試験(a):例えば、0.1nM〜5μMの範囲の、PDGFRαチロシンキナーゼに対するIC50
例えば、0.1nM〜5μMの範囲の、PDGFRβチロシンキナーゼに対するIC50
試験(b):例えば、0.1nM〜1μMの範囲の、PDGFRβにおけるホスホTyr751形成に対するIC50
試験(c):例えば、0.1nM〜5μMの範囲の、KDRにおけるホスホチロシン形成に対するIC50
同時に、チロシンキナーゼのPDGFレセプターファミリーに対してより選択的な阻害活性を有している化合物は、例えば、100nMから5μMより大きいの範囲の、KDRにおけるホスホチロシン形成に対するIC50を有する;
試験(d):例えば、1nM〜5μMの範囲の、MG63骨肉腫増殖に対するIC50
試験(e):例えば、1nM〜5μMの範囲の、HUVEC増殖に対するIC50
試験(f):例えば、1〜200mg/kg/日の範囲での異種移植片活性。
例えば、実施例1において開示されたキノリン化合物は、試験(b)において、およそ2nMの、PDGFRβ中のホスホTyr751形成に対するIC50の活性を有し、そして、試験(c)において、およそ0.76μMの、KDR中のホスホチロシン形成に対するIC50の活性を有する。
例えば、実施例2内の表Iに挙げられた1番目の化合物として開示されたキノリン化合物は、試験(b)において、およそ1nMの、PDGFRβ中のホスホTyr751形成に対するIC50の活性を有する。
例えば、実施例3として開示されたキノリン化合物は、試験(b)において、およそ30nMの、PDGFRβ中のホスホTyr751形成に対するIC50の活性を有する。
例えば、実施例2内の表Iに挙げられた5番目の化合物として開示されたキノリン化合物は、試験(b)において、およそ2nMの、PDGFRβ中のホスホTyr751形成に対するIC50の活性を、及び試験(c)において、2μMより大きな、KDR中のホスホチロシン形成に対するIC50の活性を有する。
例えば、実施例2内の表Iに挙げられた12番目の化合物として開示されたキノリン化合物は、試験(b)において、およそ5nMの、PDGFRβ中のホスホTyr751形成に対するIC50の活性を、及び試験(c)において、2μMより大きな、KDR中のホスホチロシン形成に対するIC50の活性を有する。
例えば、実施例2内の表Iに挙げられた14番目の化合物として開示されたキノリン化合物は、試験(b)において、およそ5nMの、PDGFRβ中のホスホTyr751形成に対するIC50の活性を;及び試験(c)において、2μMより大きな、KDR中のホスホチロシン形成に対するIC50の活性を有する。
例えば、実施例2内の表Iに挙げられた15番目の化合物として開示されたキノリン化合物は、試験(b)において、およそ5nMの、PDGFRβ中のホスホTyr751形成に対するIC50の活性を;及び試験(c)において、2μMより大きな、KDR中のホスホチロシン形成に対するIC50の活性を有する。
例えば、実施例2内の表Iに挙げられた18番目の化合物として開示されたキノリン化合物は、試験(b)において、およそ5nMの、PDGFRβ中のホスホTyr751形成に対するIC50の活性を;及び試験(c)において、2μMより大きな、KDR中のホスホチロシン形成に対するIC50の活性を有する。
前に定義した式Iの化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩が、以下に定義する用量範囲で投与された場合、有害な毒物学的効果はないことが予期される。
本発明のさらなる側面によれば、前に定義された式Iのキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩を、薬学的に許容できる希釈剤又は担体とともに含む医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、経口使用(例えば、錠剤、トローチ剤、硬若しくは軟カプセル剤、水性又は油性の懸濁液剤、乳剤、分散性の散剤又は顆粒剤、シロップ剤又はエリキシル剤として)、局所使用(例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、又は水性又は油性の溶液剤又は懸濁液剤として)、吸入による投与(例えば、微砕性散剤又は液体エアゾール剤として)、通気による投与(例えば、微砕性散剤として)、又は非経口投与(例えば、静脈内、皮下、腹腔内又は筋肉内投薬用の無菌の水性又は油性溶液剤として、又は直腸投薬用の坐剤として)に適した形態であることができる。
本発明の組成物は、当該技術分野で公知の通常の医薬賦形剤を使用する通常の手順により得ることができる。従って、経口使用に企図される組成物は、例えば、一つ又はそれ以上の着色剤、甘味剤、芳香付与剤、及び/又は保存剤を含有することができる。
一つ又はそれ以上の賦形剤と組み合わされて単一剤形を形成する有効成分の量は、治療される宿主及び特定の投与経路に依存して必然的に変動する。例えば、ヒトへの経口投与に企図される製剤は、一般的に、全組成物の約5から約98重量%まで変動することができる適正で都合のよい量の賦形剤とともに、例えば1mg〜1g(より適切には、1〜250mg、例えば1〜100mg)の活性剤を含有する。
式Iの化合物の、治療又は予防の目的のための用量のサイズは、当然ながら、よく知られた医学の諸原理に従って、疾患状態の性質及び重篤性、動物又は患者の年齢及び性別、及び投与の経路により変動する。
式Iの化合物を治療又は予防の目的に使用する場合、それは一般的に、分割量で求められるならば、例えば1mg/kg〜100mg/kg体重の範囲の1日用量が服用されるように投与される。一般に、非経口経路が利用される場合は、より低い用量が投与される。従って、例えば、静脈内投与では、一般的に、例えば1mg/kg〜25mg/kg体重の範囲の用量が使用される。同様に、吸入による投与では、例えば1mg/kg〜25mg/kg体重の範囲の用量が使用される。しかしながら、特に錠剤の形態での経口投与が好ましい。より強力な化合物は、例えば、1mg/kg〜25mg/kg体重の範囲の1日用量が服用されるように投与されるであろう。最も強力な化合物は、例えば、1mg/kg〜15mg/kg体重の範囲の1日用量が服用されるように投与されるであろう。典型的には、単位剤形は約10mg〜0.5gの本発明の化合物を含有する。
上記のように、PDGFレセプターキナーゼの活性の拮抗作用、特に、PDGFα及び/又はPDGFβレセプターチロシンキナーゼ阻害は、多数の癌のような細胞増殖性障害の治療において、腫瘍増殖及び転移を抑制することにおいて、及び白血病の進行を抑制することにおいて有益であることが期待される。
我々は今、本明細書に記載した新規キノリン誘導体が細胞増殖性障害に対して強力な活性を有していることを発見した。該化合物は、PDGFレセプターチロシンキナーゼの阻害に関する寄与により、細胞増殖性障害の有用な治療を提供する、例えば、抗腫瘍効果を提供すると考えられている。加えて、前述のように、PDGFは、腫瘍増殖を続けることに重要である血管新生(新規血管を形成するプロセス)に関係する。それ故、本発明の化合物は、癌のような血管新生及び/又は増加した血管透過性に付随する多数の疾患状態の治療において、特に腫瘍の発達を抑制することにおいて有益であることが期待される。
従って、本発明のこの側面に従えば、ヒトのような温血動物において医薬として使用するための、前に定義した式Iのキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩が提供される。
本発明のさらなる側面に従うと、細胞増殖性障害の治療(又は予防)において、又は血管新生及び/又は血管透過性に関連する疾患状態の治療(又は予防)において使用するための、前に定義した式Iのキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩が提供される。
本発明のさらなる側面に従うと、細胞増殖性障害の治療(又は予防)において、又は血管新生及び/又は血管透過性に関連する疾患状態の治療(又は予防)において使用するための医薬の製造における、前に定義した式Iのキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩の使用が提供される。
本発明のこの側面に従うと、細胞増殖性障害の治療(又は予防)を必要とする温血動物におけるこうした治療(又は予防)のための、血管新生及び/又は血管透過性に関連する疾患状態の治療(又は予防)を必要とする温血動物におけるこうした治療(又は予防)のための方法も提供され、該方法は、前に定義した式Iのキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩の有効量を前記動物に投与することを含んでなる。
適した細胞増殖性障害には、新生物性疾患、例えば、肺(非小細胞肺癌、小細胞肺癌及び気管支肺胞上皮癌)、胃腸(例えば、結腸、直腸及び胃腫瘍など)、前立腺、***、腎臓、肝臓、脳(神経膠芽腫のような)、胆管、骨、膀胱、頭部及び頸部、食道、卵巣、膵臓、精巣、甲状腺、子宮頚部及び外陰部、及び皮膚(***性皮膚線維肉腫のような)、及び慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性好中球性白血病(CNL)、急性骨髄性白血病(AML)及び多発性骨髄腫のような白血病及びリンパ腫における癌が含まれる。
本発明のこの側面に従うと、細胞増殖性障害(固形腫瘍疾患のような)の治療を必要とする温血動物における、こうした治療のための方法が提供され、該方法は、前に定義した式Iのキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩の有効量を前記動物に投与することを含んでなる。
他の適した細胞増殖性障害には、血管疾患(例えば、粥状動脈硬化及び再狭窄、例えば、バルーン血管形成術及び心臓動脈バイパス手術後の再狭窄のプロセスにおける)、線維性疾患(例えば、腎臓線維症、肝硬変、肺線維症及び多嚢胞性異形性腎)、糸球体腎炎、良性前立腺肥大、炎症性疾患(例えば、関節リウマチ及び炎症性腸疾患)、多発性硬化症、乾癬、皮膚の過敏症反応、アレルギー性喘息、インスリン依存性糖尿病、糖尿病性網膜症及び糖尿病性ネフロパシーのような非悪性障害が含まれる。
血管新生及び/又は血管透過性に関連する適した疾患状態には、例えば、糖尿病性網膜症、乾癬、癌、関節リウマチ、アテローム、カポジ肉腫及び血管腫で見られる好ましくない又は病的血管新生が含まれる。
本発明のさらなる側面に従うと、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性及び転位能を導くシグナル伝達工程に関与するPDGFレセプター酵素(PDGFα及び/又はPDGFβレセプターチロシンキナーゼのような)の阻害に感受性を有する腫瘍の治療(又は予防)に使用するための、前に定義した式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩が提供される。
本発明のさらなる特色に従うと、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性及び転位能を導くシグナル伝達工程に関与するPDGFレセプター酵素(PDGFα及び/又はPDGFβレセプターチロシンキナーゼのような)の阻害に感受性を有する腫瘍の治療(又は予防)に使用するための医薬の製造における、前に定義した式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩の使用が提供される。
本発明のこの側面のさらなる特色に従うと、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性及び転位能を導くシグナル伝達工程に関与するPDGFレセプター酵素(PDGFα及び/又はPDGFβレセプターチロシンキナーゼのような)の阻害に感受性を有する腫瘍を有する温血動物の治療(又は予防)の方法が提供され、該方法は、前に定義した式Iのキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩の有効量を前記動物に投与することを含んでなる。
本発明のさらなる側面に従うと、PDGFレセプター酵素阻害効果(PDGFα及び/又はPDGFβレセプターチロシンキナーゼ阻害効果のような)を提供することに使用するための、前に定義した式Iのキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩が提供される。
本発明のこの側面のさらなる特色に従うと、PDGFレセプター酵素阻害効果(PDGFα及び/又はPDGFβレセプターチロシンキナーゼ阻害効果のような)を提供することに使用するための医薬の製造における、前に定義した式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩の使用が提供される。
本発明のさらなる側面に従うと、PDGFレセプター酵素(PDGFα及び/又はPDGFβレセプターチロシンキナーゼのような)を阻害するための方法も提供され、該方法は、前に定義した式Iのキノリン誘導体又はそれらの薬学的に許容できる塩の有効量を投与することを含んでなる。
前に定義した抗増殖治療は、単独療法として適用してもよく、もしくは本発明のキノリン誘導体に加えて、慣用的な外科又は放射線療法又は化学療法を伴うことができる。こうした化学療法は、以下の抗腫瘍剤カテゴリーの一つまたはそれ以上を含むことができる:
(i)アルキル化剤(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、テモゾラミド及びニトロソ尿素);代謝拮抗剤(例えば、5−フルオロウラシル及びテガフールといったフルオロピリミジン類のような抗葉酸剤、ラルチトレキセド、メトトレキセート、シトシンアラビノシド、及びヒドロキシ尿素);抗腫瘍抗生物質(例えば、アドリアマイシンのようなアントラサイクリン類、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン及びミトラマイシン);有糸***阻害剤(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン及びビノレルビンのようなビンカアルカロイド類、及びタキソール及びタキソテレのようなタキソイド類、及びポロキナーゼ阻害剤);及びトポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシド及びテニポシドのようなエピポドフィロトキシン類、アムサクリン、トポテカン及びカンプトテシン)のような、医科腫瘍学において使用されるような他の抗増殖/抗新生物薬及びその組合せ;
(ii)抗エストロゲン(例えば、タモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン及びヨードキシフェン)、抗アンドロゲン(例えば、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド及び酢酸シプロテロン)、LHRLアンタゴニスト又はLHRHアゴニスト(例えば、ゴセレリン、リュープロレリン及びブセレリン)、プロゲストゲン(例えば、酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール及びエキセメスタン)、及びフィナステリドのような5α−レダクターゼの阻害剤のような、細胞増殖抑止剤;
(iii)抗浸潤剤[例えば、4−(6−クロロ−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−7−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]−5−テトラヒドロピラン−4−イルオキシキナゾリン(AZD0530;国際特許出願WO01/94341)及びボスチニブ(SKI−606)のようなc−Srcキナーゼファミリー阻害剤、及びマリマスタットのようなメタロプロテイナーゼ阻害剤、ウロキナーゼプラスミノーゲン活性化因子受容体機能の阻害剤];
(iv)増殖因子機能の阻害剤、例えば、こうした阻害剤には、増殖因子抗体及び増殖因子レセプター抗体[例えば、抗erbB2抗体トラスツズマブ及び抗erbB1抗体セツキシマブ(C225)及びパニツムマブ]のような阻害剤が含まれる;こうした阻害剤には、例えば、チロシンキナーゼ阻害剤も含まれる[例えば、上皮増殖ファミリーの阻害剤(例えば、ゲフィチニブ(ZD1839)、エルロチニブ(OSI−774)及びCI1033のようなEGFRファミリーチロシンキナーゼ阻害剤、及びラパチニブのようなerbB2チロシンキナーゼ阻害剤)、肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤、インシュリン増殖因子レセプターの阻害剤、イマチニブ、ダサチニブ(BMS−354825)及びニロチニブ(AMN107)のような血小板由来増殖因子ファミリー及び/又はbcr/ablキナーゼの他の阻害剤、MEK、AKT、PI3、c−kit、Flt3、CSF−1R及び/又はオーロラキナーゼを介した細胞情報伝達の阻害剤];こうした阻害剤には、CDK2及びCDK4阻害剤を含むサイクリン依存性キナーゼも含まれ;及びこうした阻害剤には、例えば、セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤も含まれる(例えば、ファルネシル基転移酵素阻害剤、例えば、ソラフェニブ(BAY43−9006)、ティピファルニブ(R115777)及びロナファーニブ(SCH66336)のようなRas/Rafシグナル伝達阻害剤);
(v)血管内皮増殖因子の効果を阻害する抗血管新生剤[例えば、ベバシズマブ(アバスチン(商標))のような抗血管内皮細胞増殖因子抗体、又は、例えば、バンデタニブ(ZD6474)、バタラニブ(PTK787)、スニチニブ(SU11248)、アクシチニブ(AG−013736)、パゾパニブ(GW786034)及び4−(4−フルオロ−2−メチルインドール−5−イルオキシ)−6−メトキシ−7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン(AZD2171;WO00/47212内の実施例240)のようなVEGFレセプターチロシンキナーゼ阻害剤、又は、例えば、別の機構により作用する化合物(例えば、リノマイド、インテグリンαvβ3機能の阻害剤、及びアンジオスタチン)];
(vi)コンブレタスタチンA4のような血管傷害剤、及び国際特許出願WO99/02166、WO00/40529、WO00/41669、WO01/92224、WO02/04434及びWO02/08213に開示される化合物;
(vii)アンチセンス療法、例えば、ISIS2503、抗rasアンチセンスのような、上に列挙された標的へ指向されるもの;
(viii)例えば、異常p53又は異常BRCA1もしくはBRCA2、GDEPT(遺伝子指向型酵素プロドラッグ療法)のような異常遺伝子を置換するアプローチ、シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼ、又は細菌の窒素レダクターゼ酵素を使用するようなアプローチ、及び、多剤耐性遺伝子治療のような、化学療法又は放射線療法への患者耐性を高めるアプローチを含む、遺伝子治療アプローチ;
(ix)例えば、インターロイキン2、インターロイキン4、又は顆粒球マクロファージコロニー刺激因子のようなサイトカインを用いたトランスフェクションのような、患者腫瘍細胞の免疫原性を高めるためのエキソビボ及びインビトロアプローチ、T細胞アネルギーを減少させるアプローチ、サイトカインにトランスフェクトされた樹状細胞のようなトランスフェクトされた免疫細胞を使用するアプローチ、サイトカインにトランスフェクトされた腫瘍細胞系を使用するアプローチ、及び抗イディオタイプ抗体を使用するアプローチ含む、免疫療法アプローチ。
こうした併用治療は、治療の個別成分の同時、連続的、又は分離的な投与により達成することができる。こうした組合せ製品は、前に記載された投与量範囲内にある本発明の化合物と、承認された投与量範囲内の他の医薬活性剤を利用する。
本発明のこの側面に従うと、前に定義した式Iのキノリン誘導体及び前に定義した追加の抗腫瘍剤を含んでなる、細胞増殖性障害の治療(固形腫瘍疾患のような)での使用に適した組み合わせが提供される。
本発明のこの側面によれば、癌の併用治療のための、前に定義した式Iのキノリン誘導体及び前に定義した追加の抗腫瘍剤を含んでなる医薬製品が提供される。
特に、前に定義した抗癌治療は、血管新生阻害剤、例えば、ベバシズマブのような抗血管内皮細胞増殖因子抗体、及び/又はバンデタニブ、バタラニブ、スニチニブ又はAZD2171のようなVEGFレセプターチロシンキナーーゼ阻害剤と併用された本発明のキノリン誘導体を含むことができる。
本発明のこの側面に従うと、前に定義した式Iのキノリン誘導体及び前に定義した血管新生阻害剤を含んでなる、細胞増殖性障害の治療(固形腫瘍疾患のような)での使用に適した組み合わせが提供される。
本発明のこの側面に従うと、癌の併用療法のための、前に定義した式Iのキノリン誘導体及び前に定義した血管新生阻害剤を含んでなる医薬製品も提供される。
前に定義した抗癌治療は、抗浸潤剤、例えば、AZD0530又はボスチニブのようなc−Srcキナーゼファミリー阻害剤と組み合わされた本発明のキノリン誘導体を含むこともできる。
本発明のこの側面に従うと、前に定義した式Iのキノリン誘導体及び前に定義した抗浸潤剤を含んでなる、細胞増殖性障害の治療(固形腫瘍疾患のような)での使用に適した組み合わせが提供される。
本発明のこの側面に従うと、癌の併用療法のための、前に定義した式Iのキノリン誘導体及び前に定義した抗浸潤剤を含んでなる、医薬製品も提供される。
前に定義した抗癌治療は、血管新生阻害剤、例えば、ベバシズマブのような抗血管内皮細胞増殖因子抗体、及び/又はバンデタニブ、バタラニブ、スニチニブ又はAZD2171のようなVEGFレセプターチロシンキナーーゼ阻害剤、及び、抗浸潤剤、例えば、AZD0530又はボスチニブのようなc−Srcキナーゼファミリー阻害剤の両方と組み合わされた本発明のキノリン誘導体を含むこともできる。
本発明のこの側面に従うと、前に定義した式Iのキノリン誘導体、前に定義した血管新生阻害剤及び前に定義した抗浸潤剤を含んでなる、細胞増殖性障害の治療(固形腫瘍疾患のような)での使用に適した組み合わせが提供される。
本発明のこの側面に従うと、癌の併用療法のための、前に定義した式Iのキノリン誘導体、前に定義した血管新生阻害剤及び前に定義した抗浸潤剤を含んでなる、医薬製品も提供される。
前に記載した癌の併用療法のいずれかにおいて、ビスホスホネート化合物も存在することができる。
ビスホスホネート化合物は、ヒトのような温血動物内の金属カチオン(特に、カルシウム)処理を調節できるジホスホン酸誘導体である。従って、ビスホスホネートは、腎臓、甲状腺及び肺癌のような転移性癌、特に乳癌及び前立腺癌で生じるかもしれない、骨粗鬆症及び溶骨性骨疾患、例えば、溶骨性病変のような疾患の予防又は治療に有用である。適したビスホスホネートには、チルドロン酸、イバンドロン酸、インカドロン酸、リセドロン酸、ゾレドロン酸、クロドロン酸、ネリドロン酸、パミドロン酸及びアレンドロン酸が含まれる。
式Iのキノリン誘導体は、(ヒトを含む)温血動物における使用への治療剤として主に有用であるが、それらはまた、PDGFレセプターチロシンキナーゼ酵素の効果を阻害することが求められる場合はいつも有用である。従って、それらは、新たな生物学的試験の開発及び新たな薬理学的薬剤の探索において使用される薬理学的標準品として有用である。
ここで本発明を以下の実施例において例示するが、一般に:
(i)特に明記しない限り、操作は、外界温度、即ち、17〜25℃の範囲で、及び窒素又はアルゴンのような不活性ガスの雰囲気下で行った;
(ii)マイクロ波照射下で実施される反応は、必要とされる温度を維持するため、マイクロ波出力を自動的に調節するための温度プローブの使用ができる装置である、ノーマルか又はハイに設定された「Smith Synthesiser」(300Kワット)のような装置を使用して実行した;もしくは、「Emrys Optimizer」マイクロ波装置を使用することもできる;
(iii)一般に、反応の経過は薄層クロマトグラフィー(TLC)及び/又は分析用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により追跡した;示された反応期間は、必ずしも最短達成可能時間ではない;
(iv)必要な場合、有機溶液は硫酸マグネシウムで乾燥させ、後処理過程は、濾過による残留固形物の除去後、真空下での回転蒸発により蒸発させて実施した;
(v)収率は、示されている場合、必ずしも最大達成可能な値ではなく、及び必要な場合、もしより大量の反応生成物が必要ならば反応を繰り返した;
(vi)一般に、式Iの最終生成物の構造は、核磁気共鳴(NMR)及び/又は質量スペクトル技術により確認した;エレクトロスプレー質量スペクトルデータは、例えば、正及び負両方のイオンデータを獲得するWaters ZMD又はWaters ZQ LC/質量分光計を使用して得、親構造に関係するイオンのみが報告されている;プロトンNMR(H NMR)化学シフト値は、例えば、300MHzの磁場強度で作動するBruker Spectrospin DPX300分光計を使用し、デルタスケールで測定した;以下の略語を使用した:s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;br、幅広;
(vii)特に記載しない限り、不斉炭素及び/又は硫黄原子を含有する化合物は分割されていない;
(viii)中間体は、必ずしも完全に精製する必要はないが、それらの構造及び純度はTLC、分析用HPLC、赤外(IR)及び/又はNMR分析により評価した;
(ix)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)及び中圧液体クロマトグラフィー(MPLC)は、例えば、Merck Kiesel Gelilica (Art. 9385)を使用し、又はArmen Instrument (56890-Saint Ave、France)からのカラムを使用し、シリカゲルで行った;
(x)分取HPLCは、C18逆相シリカ、例えば、Waters 「Xterra」分取用逆相カラム(5ミクロンシリカ、直径19mm、長さ100mm)又はNovasep SAS 「Prochrom DAC」分取用逆相カラムを用い、溶出液は溶媒混合物の極性を徐々に減少させて、例えば、1%酢酸水溶液又は1%水酸化アンモニウム水溶液(d=0.88)及びアセトニトリルの混合物の極性を徐々に減少させて使用する;
(xi)特定の化合物を酸付加塩、例えば、一塩酸塩又は二塩酸塩として得た場合、塩の化学量論は該化合物中の塩基性基の数及び性質に基づく;一般に、塩の正確な化学量論を決定するための元素分析データは得られていない;
(xii)以下の略語を使用した:
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
THF テトラヒドロフラン
NMP N−メチルピロリジン−2−オン
実施例1
N−(1−エチルピラゾール−4−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド
2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸(0.25g)及びDMF(3ml)の撹拌混合物にジイソプロピルエチルアミン(0.154ml)、4−アミノ−1−エチル−1H−ピラゾール(0.098g)及び2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.335g)を順に加え、生じた混合物を外界温度で16時間撹拌した。Waters‘β Basic Hypersil’逆相カラム(5ミクロンシリカ、直径30mm、長さ250mm)及び溶出液として、水(0.2%炭酸アンモニウム含有)及びアセトニトリの極性を減少させる混合物を使用する分取HPLCにより反応混合物を精製した。そのようにして得られた生成物をジエチルエーテル及びエタノ−ルの19:1混合物下で摩砕した。生じた固形物を真空下で乾燥した。このようにして、表題化合物(0.076g)を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.3 (t, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.9 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 4.1 (q, 2H), 6.5 (d, 1H), 7.4 (m, 2H), 7.5 (m, 2H), 7.75 (m, 1H), 7.9 (s, 1H), 8.5 (m, 2H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
出発物質として使用した2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸は以下のように製造した。
5−ヒドロキシ−2−メチルピリジン(100g)、塩化ベンジル(116ml)、炭酸カリウム(177.2g)及びDMA(1.5リットル)の混合物を撹拌し、90℃で5時間加熱した。混合物を濾過し、濾液を真空下で蒸発させた。溶出液として石油エーテルと酢酸エチルの混合物の極性を増加させる(95:5から1:1まで)溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、5−ベンジルオキシ−2−メチルピリジン(135.6g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 2.5 (s, 3H), 5.1 (s, 2H), 7.05 (d, 1H), 7.15 (m, 1H), 7.4 (m, 5H), 8.25 (d, 1H)。
そのようにして得た物質、3−クロロ過安息香酸(184.3g)及び塩化メチレン(2リットル)の混合物を外界温度で1時間撹拌した。混合物を5%炭酸ナトリウム水溶液及び水の順で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。このようにして、5−ベンジルオキシ−2−メチルピリジンN−オキシド(135g)を得た;1 H NMR:(CDCl3) 2.45 (s, 3H), 5.05 (s, 2H), 6.9 (d, 1H), 7.1 (d, 1H), 7.4 (m, 5H), 8.1 (d, 1H)。
そのようにして得た物質を、135℃(浴温)に加熱した撹拌無水酢酸(296ml)に滴下し、生じた混合物をこの温度でさらに30分撹拌した。混合物を氷及び水の混合物内に注ぎ、1.5時間撹拌した。塩化ナトリウムを加えて水相を飽和させ、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレンとジエチルエーテルの極性を増加させる溶媒混合物(100:0から11:9まで)を使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製した。このようにして、2−アセトキシメチル−5−ベンジルオキシピリジン(119g)を得た;質量スペクトル: M+H+ 258。
そのようにして得た物質を、水酸化カリウム(32.9g)のメタノール(330ml)撹拌溶液に滴下した。生じた混合物を1時間加熱還流した。溶媒の大半を蒸発により除去し、残渣をジエチルエーテル及び水間に分配した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。このようにして、5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチルピリジン(93.7g)を得た;質量スペクトル:M+H+ 216。
そのようにして得た物質を塩化メチレン(700ml)に溶解し、溶液を0℃まで冷却した。塩化チエニル(34.8ml)を滴下し、その間混合物を0℃に冷却した。生じた混合物を放置して外界温度まで温めて、混合物を1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残った固形物をジエチルエーテル下で摩砕した。生じた固形物を濾過により単離した。このようにして、5−ベンジルオキシ−2−クロロメチルピリジン塩酸塩(115.6g)を得た;質量スペクトル: M+H+ 234。
そのようにして得た物質をエタノ−ル(450ml)に懸濁し、ヨウ化カリウム(1.5g)、水(150ml)及びシアン化カリウム(55.6g)を順に加えた。反応混合物を撹拌し、4時間加熱還流した。生じた混合物を外界温度まで冷却した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、混合物を塩化メチレンで抽出した。有機相を水及び塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。そのようにして得た固形物をジエチルエーテル下で摩砕した。生じた固形物を濾過により採取すると、2−(5−ベンジルオキシピリジン−2−イル)アセトニトリル(85.1g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 3.9 (s, 2H), 5.1 (s, 2H), 7.4 (m, 7H), 8.3 (d, 1H)。
そのようにして得られた物質をメタノールに溶解した。25%水酸化ナトリウム水溶液(170ml)を加え、混合物を18時間加熱還流した。混合物を外界温度まで冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣を水に溶解し、濾過した。濾液を0℃まで冷却し、6N塩酸水溶液の添加により、pH4.7まで酸性化した。生じた沈殿物を単離し、水で洗浄し、ジエチルエーテル下で摩砕した。生じた固形物を真空下で乾燥した。このようにして、2−(5−ベンジルオキシピリジン−2−イル)酢酸(84.1g)を得た;質量スペクトル:M+H+ 244。
2−tert−ブチル−1,3−ジイソプロピルイソ尿素[629g;ジイソプロピルカルボジイミド(496ml)、tert−ブタノール(303ml)及び塩化銅(4.71g)の、アルゴン下、外界温度で48時間の反応、及び混合物の濾過により液体として得られた]を、2−(5−ベンジルオキシピリジン−2−イル)酢酸(84.1g)の塩化メチレン(1.4リットル)撹拌懸濁液に加え、混合物を外界温度で48時間撹拌した。生じた沈殿物を濾過により除去し、真空下で濾液を濃縮した。溶出液として塩化メチレン及び酢酸エチルの極性を増加させる溶媒混合物(100:0〜19:1まで)を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−(5−ベンジルオキシピリジン−2−イル)酢酸tert−ブチル(63.7g)が油状物として得られ、それは放置により結晶化した;1 H NMR:(DMSOd6) 1.4 (s, 9H), 3.65 (s, 2H), 5.2 (s, 2H), 7.25 (d, 1H), 7.4 (m, 6H), 8.25 (d, 1H)。
炭素上水酸化パラジウム触媒(10g;約20%パラジウム及び約50%水)を2−(5−ベンジルオキシピリジン−2−イル)酢酸tert−ブチル(58.7g)、1,4−シクロヘキサジエン(200ml)及びエタノ−ル(1リットル)の撹拌混合物に加えた。生じた混合物を2時間加熱還流した。混合物を外界温度まで冷却し、触媒を濾過により除去した。濾液を蒸発した。残渣をジエチルエーテル下で摩砕した。生じた固形物を単離した。このようにして、2−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)酢酸tert−ブチルを白色固形物として得た(39.6g);1 H NMR:(DMSOd6) 1.4 (s, 9H), 3.6 (s, 2H), 7.1 (m, 2H), 8.05 (d, 1H), 9.8 (br s, 1H)。
4−クロロ−6,7−ジメトキシキノリン(3g;国際特許出願WO98/13350、実施例2)、(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)酢酸tert−ブチル(3.22g)、4−ジメチルアミノピリジン(4.9g)及びクロロベンゼン(30ml)の混合物を撹拌し、130℃で8時間加熱した。生じた混合物を外界温度まで冷却し、ジエチルエーテルで希釈した。混合物を濾過し、濾液を水で洗浄し、1N塩酸水溶液(60ml、2回)で抽出した。酸性溶液をジエチルエーテルで洗浄し、固形炭酸水素ナトリウムの添加により慎重に塩基性化した。生じた水性混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を水及び塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。このようにして、2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸tert−ブチルを油状物として得(4.38g)、それはさらに精製することなく使用した;質量スペクトル: M+H+ 397。
0℃まで冷却した2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸tert−ブチル(4.38g)及び塩化メチレン(60ml)の撹拌混合物に、トリフルオロ酢酸(20ml)を加えた。生じた混合物を外界温度で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。トルエンを加え、混合物を蒸発させて微量のトリフルオロ酢酸を除去した。残渣をジエチルエーテル及び酢酸エチルの混合物下で摩砕した。生じた固形物を塩化メチレンに懸濁し、可溶化するまでメタノールを加えた。ジイソプロピルエチルアミン(5ml)を加え、混合物を外界温度で30分撹拌した。生じた混合物を蒸発させ、残った油状物をジエチルエーテル及び酢酸エチルの混合物下で摩砕した。生じた固形物を単離し、真空下で乾燥した。このようにして、2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸(2.43g)を得た;質量スペクトル:M+H+ 341。
出発物質として使用した4−アミノ−1−エチル−1H−ピラゾールは以下のように製造した。
4−ニトロピラゾールは、N.D. Zelinsky Institute, Organic Chemistry,Leninsky prospect 47, 117913 Moscow B-334, Russiaから商業的に入手可能である。本化合物は以下のように製造することもできる。
発煙硝酸(9.5ml)を、氷塩浴を使用し−10℃まで冷却したピラゾール(13.6g)の氷酢酸(51ml)撹拌溶液に滴下した。多量の沈殿物が形成された。無水酢酸(27ml)を滴下し、生じた混合物を外界温度で2.5時間撹拌した。混合物を氷の上に注ぎ、混合物の酸性度を、炭酸カリウム添加によりpH5に減少させた。沈殿物を濾過により単離した。得られた固形物を水に溶解し、水性溶液をジエチルエーテルで抽出した。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液に石油エーテル(b.p.60〜80℃、50ml)を加え、約50mlの量になるまで蒸発によって濃縮した。形成した沈殿物を濾過により単離した。固形物は1−ニトロピラゾール(20.6g)と考えられる; 1 H NMR: (DMSOd6) 6.71 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 8.81 (s, 1H) 。本化合物は爆発性であり得るので、慎重に取り扱うべきである。
濃硫酸(80ml)を、氷浴中で冷却した1−ニトロピラゾール(20.3g)の撹拌サンプルに滴下した。生じた混合物を16時間撹拌し、外界温度まで温めた。混合物を氷上に注ぎ、20分撹拌した。生じた固形物を単離し、水で洗浄した。濾液を炭酸カリウムの添加により中和し、ジエチルエーテルで抽出した。回収した固形物をジエチルエーテル溶液に加え、生じた溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。石油エーテル(b.p.60〜80℃)を濾液に加え、約50mlの量まで蒸発により濃縮した。形成した沈殿物を濾過により単離した。このようにして4−ニトロピラゾール(16g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6 + CF3CO2H) 8.57 (s, 2H) 。
ジエチル硫酸(5.23ml)を、30℃まで温めた4−ニトロピラゾール(2.26g)の1N水酸化ナトリウム水溶液(22ml)の撹拌溶液に徐々に加え、生じた混合物をその温度で48時間撹拌した。混合物を外界温度まで冷却し、沈殿物を単離し、冷水で洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、1−エチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール(1.71g)を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.4 (t, 3H), 4.2 (q, 2H), 8.25 (s, 1H), 8.9 (s, 1H)。
そのようにして得た物質の一部(0.8g)、酸化白金(0.1g)、酢酸エチル(10ml)及びエタノ−ル(30ml)の混合物を3気圧の水素下で2時間撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させた。このようにして、89%の収率で必要とする出発物質を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.27 (t, 3H), 3.77 (br s, 2H), 3.92 (q, 2H), 6.87 (s, 1H), 7.01 (s, 1H)。
実施例2
実施例1に記載した方法と類似の方法を使用して、適切な2−ピリジン−2−イル酢酸を適切なアミンと反応させて、表Iに記載されている化合物を得た。特に明記しない限り、各アミンは商業的に入手可能な物質である。
Figure 2009528336
Figure 2009528336
各生成物に特徴的なデータを以下に示した。
[1]追加の2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを加え、反応混合物を50℃で16時間加熱した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.2 (t, 3H), 2.55 (q, 2H), 3.9 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 4.0 (s, 3H), 6.3 (br s, 1H), 6.55 (d, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.5 (m, 2H), 7.75 (m, 1H), 8.55 (m, 2H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
出発物質として使用した5−アミノ−3−エチル−1H−ピラゾールは以下のように製造した。
アセトニトリル(1.17ml)を、−78℃まで冷却したn−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、14.06ml)の撹拌溶液に滴下し、混合物をその温度で1時間撹拌した。プロピオン酸エチル(1.5ml)を滴下し、反応媒質を−45℃まで温め、その温度で2時間撹拌した。生じた混合物を、2N塩酸水溶液の添加によりpH2まで酸性化し、蒸発により濃縮した。残渣を塩化メチレンで抽出し、有機抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。このようにして、80%の収率で3−オキソペンタンニトリルを得た;1 H NMR: (CDCl3) 1.14 (t, 3H), 2.66 (q, 2H), 3.46 (s, 2H)。
そのようにして得た物質の一部(0.6g)、ヒドラジン水和物(0.28ml)及びエタノ−ル(45ml)の混合物を70℃で12時間加熱した。溶媒を蒸発させ、溶出液として塩化メチレンとメタノールの19:1混合物を使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、51%の収率で必要とする出発物質を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.04 (t, 3H), 2.41 (q, 2H), 4.4 (br s, 2H)。
[2]1 H NMR: (DMSOd6) 1.2 (t, 3H), 2.75 (q, 2H), 3.9 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 4.0 (s, 3H), 6.5 (d, 1H), 6.65 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.55 (m, 2H), 7.75 (m, 1H), 8.55 (m, 2H); 質量スペクトル: M+H+ 435。
出発物質として使用した3−アミノ−5−エチルイソオキサゾールは、国際特許出願WO2005/026113(その33及び34ページ)に記載されている。
[3]1 H NMR: (DMSOd6) 2.25 (s, 3H), 3.9 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 4.05 (s, 2H), 6.55 (d, 1H), 6.75 (s, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.5 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.75 (m, 1H), 8.5 (m, 2H);質量スペクトル: M+H+ 437。
[4]4時間後に追加の2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを加え、反応混合物をさらに16時間撹拌した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 2.35 (s, 3H), 3.9 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 4.0 (s, 2H), 6.55 (d, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.5 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.75 (m, 1H), 8.55 (m, 2H); 質量スペクトル: M+H+ 437 。
[5]1 H NMR: (DMSOd6) 1.32 (t, 3H), 3.79 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 4.07 (q, 2H), 6.55 (d, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 8.65 (d, 1H), 10.09 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 434 。
出発物質として使用した2−[3−メトキシ−5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸は以下のように製造した。
アルゴン雰囲気下、18℃まで冷却された5−ブロモ−2−クロロ−3−メトキシピリジン(国際特許出願WO01/81347、その実施例10内;8g)、アセトニトリル(4.1ml)及びTHF(80ml)の撹拌混合物に、リチウムヘキサメチルジシラザンの1MのTHF溶液(80ml)を滴下した。追加のアセトニトリル(4.1ml)及び1Mリチウムヘキサメチルジシラザン溶液(80ml)を順に加えた。反応混合物を放置により外界温度まで温め、水(300ml)及びジエチルエーテル(300ml)の撹拌混合物に注いだ。水相をジエチルエーテルで抽出した。有機相を合併し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として石油エーテルとジエチルエーテルの4:1から1:1の溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−(5−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−イル)アセトニトリル(4.8g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 3.85 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 7.35 (d, 1H), 8.25 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 227及び229。
2−(5−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−イル)アセトニトリル(6.6g)及びメタノール(70ml)の撹拌混合物に、塩化トリメチルシリル(21.55ml)を加えた。生じた混合物を50℃で12時間加熱した。混合物を蒸発により濃縮し、残渣をジエチルエーテルに溶解した。ガス発生が終わるまで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。生じた水相を分離し、ジエチルエーテルで抽出した。有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。残渣は、溶出液として石油エーテル及びジエチルエーテルの1:1混合物を使用してシリカ(70g)を通過させた。このようにして、2−(5−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(7.1g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 3.71 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 7.3 (d, 1H), 8.21 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 260及び262。
アルゴン雰囲気下、2−(5−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(7.02g)及び1,4−ジオキサン(300ml)の撹拌混合物に、ビス(ピナコラト)ジボロン(8.23g)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)の塩化メチレンとの1:1錯体(0.661g)及び炭酸カリウム(8.21g)を順に加えた。生じた混合物を撹拌し、90℃で6時間加熱した。混合物を外界温度まで冷却し、蒸発によって部分的に濃縮した。残渣を塩化メチレンで希釈し、混合物を水及び塩水で順に洗浄した。有機相を回収し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発した。このようにして、2−[3−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]酢酸メチルを、いくらかの1,4−ジオキサンを含有する暗色油状物(16.8g)として得た; 1 H NMR: (CDCl3) 1.35 (s, 6H), 3.69 (s, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.92 (s, 2H), 7.5 (d, 1H), 8.49 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 308。
そのようにして得た物質を塩化メチレン(300ml)に溶解した。過酸化水素水溶液(30%、15ml)を加え、生じた混合物を外界温度で2時間激しく撹拌した。二相を分離した。水相を塩化メチレンで抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液としてジエチルエーテルと酢酸エチルの極性を増加させる混合物を使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−(5−ヒドロキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(3.2g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.58 (s, 3H), 3.63 (s, 2H), 3.74 (s, 3H), 6.8 (d, 1H), 7.63 (d, 1H); 質量スペクトル; M+H+ 198。
アルゴン雰囲気下、2−(5−ヒドロキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(0.749g)、4−クロロ−7−メトキシキノリン(J. Med. Chem., 1998, 41, 4918-4926;0.772g)、4−ジメチルアミノピリジン(1.49g)及びクロロベンゼン(10ml)の混合物を撹拌し、5時間加熱還流した。生じた混合物を外界温度まで冷却し、水及び酢酸エチル間に分配した。有機相を希塩酸水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をジエチルエーテル下で撹拌した。生じた固形物を単離した。このようにして、2−[3−メトキシ−5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸メチル(0.99g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.64 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.57 (d, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.21 (d, 1H), 8.65 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 355。
そのようにして得た物質の一部(0.18g)、2N水酸化ナトリウム水溶液(0.765ml)及びメタノール(2ml)の混合物を外界温度で2時間撹拌した。2N塩酸水溶液(0.765ml)を加えた。生じた固形物を単離し、水で洗浄し、そして50℃の真空下で乾燥した。このようにして、2−[3−メトキシ−5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸(0.15g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.74 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 6.57 (d, 1H), 7.33 (m, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.23 (d, 1H), 8.66 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 341。
[6]1 H NMR: (DMSOd6) 2.14 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 6.57 (d, 1H), 7.33 (m, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.82 (s, 1H), 8.1 (d, 1H), 8.24 (d, 1H), 8.67 (d, 1H), 9.53 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
出発物質として使用した4−アミノ−1,3−ジメチル1H−ピラゾールは、商業的にSigma-Aldrich(Gillingham, SP8 4XT, UK)から入手可能であった。本化合物は、Chemical Abstracts volume 94, Abstract No. 103228 (Zhurnal Obshchei Khimii, 1980, 50, 2106-9)に開示された製法に従っても製造することができる。
[7]1 H NMR: (DMSOd6) 2.18 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.82 (br s, 5H), 3.95 (s, 3H), 6.56 (d, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.5 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.23 (d, 1H), 8.65 (d, 1H), 9.4 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
出発物質として使用した4−アミノ−1,5−ジメチル−1H−ピラゾールは以下のように製造した。
アルゴン雰囲気下、1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(1.4g)、tert−ブタノール(4ml)及び1,4−ジオキサン(40ml)の撹拌混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(3.49ml)及びジフェニルホスホリルアジド(2.37ml)を順に加え、反応混合物を外界温度で10分撹拌した。生じた混合物を110℃で3時間加熱した。溶媒を蒸発させ、溶出液として酢酸エチルを使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより反応生成物を精製した。このようにして、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,5−ジメチル−1H−ピラゾール(0.225g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.4 (s, 9H), 2.2 (s, 3H), 3.55 (s, 1H), 6.0 (br s, 1H), 9.3 (br s, 1H)。
そのようにして得た物質、塩化水素の4M 1,4−ジオキサン溶液(0.96ml)及び塩化メチレン(5ml)の混合物を外界温度で3日撹拌した。生じた固形物を濾過により採取し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、4−アミノ−1,5−ジメチル−1H−ピラゾール(0.078g)を塩酸塩として得た;1 H NMR: (DMSOd6) 2.25 (s, 3H), 3.65 (s, 3H), 5.85 (s, 1H)。
出発物質として使用した1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸は商業的に入手可能であり、本化合物は、Australian Journal of Chemistry, 1983, 36, 135-147 に開示された製法に従っても製造することができる。
[8]1 H NMR: (DMSOd6) 1.33 (t, 3H), 3.8 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 4.07 (q, 2H), 6.76 (d, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.74-7.82 (m, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.01 (m, 1H), 8.10-8.18 (m, 2H), 8.73 (d, 1H), 10.1 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 422。
出発物質として使用した2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸は以下のように製造した。
アルゴン雰囲気下、4−クロロ−6−フルオロキノリン(米国特許番号4,560,692、その実施例12内;0.7g)、2−(5−ヒドロキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(0.759g)、4−ジメチルアミノピリジン(1.42g)及びクロロベンゼン(9ml)の混合物を撹拌し、135℃で12時間加熱した。生じた混合物を外界温度まで冷却した。酢酸エチルを加え、混合物を濾過した。濾液を蒸発させ、溶出液として塩化メチレンと酢酸エチルの3:2から0:10への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸メチル(1.03g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.64 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 6.78 (d, 1H), 7.57 (d, 1H), 7.77 (m, 1H), 8.01 (m, 1H), 8.13 (m, 2H), 8.72 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 343。
そのようにして得た物質、メタノール(5ml)及び水酸化ナトリウム(0.241g)に水(4ml)溶液の混合物を外界温度で4時間撹拌した。メタノールを蒸発させ、水相を酢酸エチルで抽出した。水相を2N塩酸水溶液の滴下によりpH4.5まで酸性化した。生じた沈殿物を単離し、水及びジエチルエーテルの順に洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、必要とする出発物質(0.815g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.74 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 6.76 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.77 (m, 1H), 8.0 (m, 1H), 8.13 (m, 2H), 8.72 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 329。
[9]1 H NMR: (DMSOd6) 1.31 (t, 3H), 2.85 (d, 3H), 3.8 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 4.01 (s, 3H), 4.07 (q, 2H), 6.72 (d, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 8.12 (d, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.4 (q, 1H), 8.63 (s, 1H), 10.1 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+491。
出発物質として使用した2−{3−メトキシ−5−[6−メトキシ−7−(N−メチルカルバモイル)キノリン−4−イルオキシ]ピリジン−2−イル}酢酸は以下のように製造した。
2−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(20.3g)、5%炭素上白金触媒(1.5g)及び酢酸エチル(300ml)の混合物を1.4気圧の水素下で5時間撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させた。このようにして、5−アミノ−2−メトキシ安息香酸メチル(17g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 3.84 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 6.86 (m, 2H), 7.19 (m, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 182。
5−アミノ−2−メトキシ安息香酸メチル(17g;Canadian Journal of Chemistry, 1973, 51, 162-170 も参照されたい)、5−メトキシメチレン−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(17.5g)及びイソプロパノール(200ml)の混合物を外界温度で10分撹拌した。黄色形成沈殿物が形成され、それを濾過により単離し、イソプロパノール及びジエチルエーテルの順に洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、5−(4−メトキシ−3−メトキシカルボニルアニリノメチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(28.9g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 1.76 (s, 6H), 3.93 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 7.05 (d, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.74 (d, 1H), 8.56 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 336。
260℃まで温めたビフェニル及びジフェニルエーテル(「Dowtherm A」)の混合物(200ml)に、5−(4−メトキシ−3−メトキシカルボニルアニリノメチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(28.9g)を少しずつ加えた。溶液はその温度で5分撹拌した。生じた混合物を外界温度まで冷却し、石油エーテル(250ml)及びジエチルエーテル(250ml)の混合物に加えた。沈殿物を濾過により採取し、石油エーテルで洗浄した。そのようにして得た物質は、溶出液として塩化メチレン及びメタノールの混合物の極性を増加させる溶媒混合物(10:0から17:3)を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして、6−メトキシ−7−メトキシカルボニル−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン及び6−メトキシ−5−メトキシカルボニル−1,4−ジヒドロキノリン−4−オンの7:3混合物(11.7g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.85 (s, 3H), 3.88 (s, 3H), 6.05 (d, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.94 (d, 1H)及び 3.75 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 5.92 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.88 (m, 1H); 質量スペクトル: M+H+234。
そのようにして得たキノリン−4−オンの混合物の一部(9.41g)をメタノール(100ml)に溶解した。水酸化リチウム(5.04g)を加え、混合物を外界温度で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣に水(100ml)を加えた。混合物に6N塩酸水溶液を添加し、pH7に中和した。水溶液を塩化メチレン及び酢酸エチルで抽出した。水溶液を6N塩酸水溶液を添加し、pH2まで酸性化した。生じた沈殿物を単離し、水及びジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、7−カルボキシ−6−メトキシ−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン(6.1g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.88 (s, 3H), 6.04 (d, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.93 (d, 1H), 11.85 (br s, 1H), 13.16 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+220。
そのようにして得た物質の一部(2g)及びオキシ塩化リン(4.17ml)の混合物を105℃で1時間加熱した。生じた混合物を外界温度まで冷却し、塩化メチレン(50ml)で希釈した。そのようにして得た溶液を、氷浴中で冷却したメチルアミンの2MのTHF溶液(100ml)に徐々に注いだ。混合物を撹拌し、外界温度まで温めた。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をジエチルエーテル下で摩砕した。生じた固形物を単離し、ジエチルエーテルで洗浄し、及び真空下で乾燥した。このようにして、4−クロロ−6−メトキシ−7−(N−メチルカルバモイル)キノリン(1.54g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 2.84 (d, 3H), 4.03 (s, 3H), 7.51 (s,1H), 7.78 (d, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.4 (br d, 1H), 8.74 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 252及び254。
アルゴン雰囲気下、4−クロロ−6−メトキシ−7−(N−メチルカルバモイル)キノリン(1.19g)、2−(5−ヒドロキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(1.12g)、炭酸セシウム(1.85g)及びDMF(10ml)の混合物を撹拌し、120℃で6時間加熱した。混合物を外界温度まで冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を蒸発させ、溶出液として塩化メチレン、酢酸エチル及びメタノールの1:1:0から9:9:1の溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−{3−メトキシ−5−[6−メトキシ−7−(N−メチルカルバモイル)キノリン−4−イルオキシ]ピリジン−2−イル}酢酸メチル(1.05g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 3.09 (d, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.94 (s, 2H), 4.12 (s, 3H), 6.64 (d, 1H), 7.04 (d, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.81 (br d, 1H), 8.13 (d, 1H), 8.66 (d, 1H), 8.97 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+412。
そのようにして得た物質、メタノール(15ml)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(3.65ml)の混合物を外界温度で1時間撹拌した。混合物を1N塩酸水溶液の添加によりpH3まで酸性化した。生じた沈殿物を単離し、水、酢酸エチル及びジエチルエーテルの順に洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、2−{3−メトキシ−5−[6−メトキシ−7−(N−メチルカルバモイル)キノリン−4−イルオキシ]ピリジン−2−イル}酢酸(0.78g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 2.84 (d, 3H), 3.74 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 4.01 (s, 3H), 6.73 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.66 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.39 (br d, 1H), 8.63 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 398。
[10]反応混合物を60℃で24時間加熱した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.16 (s, 3H), 2.56 (q, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.27 (s, 1H), 6.47 (d, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.5 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.23 (d, 1H), 8.65 (d, 1H), 10.4 (s, 1H), 11.98 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
[11]反応混合物を70℃で12時間加熱した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.16 (t, 3H), 2.56 (q, 2H), 3.81 (s, 3H) 3.84 (s, 2H), 6.26 (s, 1H), 6.76 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.74-7.82 (m, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.14 (m, 1H), 8.73 (d, 1H), 10.41 (s, 1H), 11.98 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 422。
[12]1 H NMR:(DMSOd6) 1.77 (s, 3H), 2.1 (s, 3H), 3.82 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 6.59 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.53 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.52 (d, 1H), 9.63 (br s, 1H), 12.0 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 464。
出発物質として使用した2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸は以下のように製造した。
出発物質の製造に関する前記注[5]の部の最後の2つの段落に記載されている方法と類似の方法を使用し、4−クロロ−6、7−ジメトキシキノリンと2−(5−ヒドロキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチルを反応させて、2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸メチルを得、その化合物を2N水酸化ナトリウム水溶液で加水分解して、必要とする出発物質を得た。
出発物質として使用した3−アミノ−4,5−ジメチル−1H−ピラゾールは、英国特許出願第788,140号(その実施例1内)に記載されている。
[13]1 H NMR: (DMSOd6) 1.2 (t, 3H), 2.72 (q, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.55 (d, 1H), 6.62 (s, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 8.65 (d, 1H), 11.12 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+435。
[14]1 H NMR: (DMSOd6) 1.82 (s, 3H), 2.3 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.58 (d, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 8.65 (d, 1H), 10.4 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+435。
出発物質として使用した3−アミノ−4,5−ジメチルイソオキサゾールは、Tetrahedron Letters, 1996, 37, 3339-3342 に記載されている。
[15]1 H NMR: (DMSOd6) 1.2 (t, 3H), 2.73 (q, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.9 (s, 2H), 6.62 (s, 1H), 6.76 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.75-7.81 (m, 1H), 8.01 (m, 1H), 8.12 (d, 1H), 8.14 (m, 1H), 8.73 (d, 1H), 11.12 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+423。
[16]生成物は濾過により反応混合物から回収した。そのようにして得た物質を希炭酸水素ナトリウム水溶液中に懸濁し、30分撹拌した。固形物を濾過により単離し、水で洗浄し、真空下で乾燥した。そのようにして得られた生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.82 (s, 3H), 2.3 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.9 (s, 2H), 6.78 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.73-7.82 (m, 1H), 8.01 (m, 1H), 8.1-8.18 (m, 2H), 8.73 (d, 1H), 10.35 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 423。
[17]1 H NMR: (DMSOd6) 1.81 (s, 3H), 2.3 (s, 3H), 2.85 (d, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.9 (s, 2H), 4.01 (s, 3H), 6.75 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.67 (s, 1H), 8.12 (d, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.4 (q, 1H), 8.64 (s, 1H), 10.35 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 492。
[18]反応溶媒として、DMFの代わりにDMAを使用した。反応混合物を外界温度で14時間撹拌し、その後、70℃で2時間加熱した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.82 (s, 3H), 2.3 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 6.58 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.5 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.52 (d, 1H), 10.34 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+465。
[19]生成物を濾過により反応混合物から回収し、DMF、酢酸エチル及びジエチルエーテルの順で洗浄し、真空下で乾燥した。そのようにして得られた生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 2.27 (d, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.95 (s, 2H), 6.57 (d, 1H), 6.74 (q, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 8.65 (s, 1H), 12.20 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 437。
[20]1 H NMR: (DMSOd6) 2.13 (s, 6H), 2.25 (s, 3H), 3.29 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.55 (d, 1H), 6.78 (s, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.23 (d, 1H), 8.65 (d, 1H), 10.05 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 487。
出発物質として使用した3−ジメチルアミノメチル−5−メチルアニリンは、以下のように製造した。
1,3−ジメチル−5−ニトロベンゼン(15.15g)、N−ブロモスクシンイミド(2g)、過酸化ベンゾイル(0.484g)及び四塩化炭素(250ml)の混合物を撹拌し、加熱還流した。4時間の間にさらにN−ブロモスクシンイミドを一部ずつ、加熱した反応混合物に加えた(総量21g)。混合物を外界温度まで冷却した。石油エーテル(b.p.60〜80℃)を加えた。混合物を濾過し、濾液を蒸発させると油状物(25g)を得、それはNMR分析により、3−メチル−5−ニトロベンジルブロミド(76%)、未反応出発物質(〜19%)及び3−ブロモメチル−5−ニトロベンジルブロミド(〜15%)の混合物であることが示された。この混合物を次の工程で使用した。
そのようにして得た油状物の一部(2.3g)をエタノ−ル(5ml)に溶解し、著しい発熱を防止するため、ジメチルアミン(6当量)を一部ずつ加えた。生じた反応混合物を外界温度で12時間撹拌した。混合物を蒸発させ、溶出液として塩化メチレンとジエチルエーテルの極性を増加させる混合物を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、N,N−ジメチルN−(3−メチル−5−ニトロベンジル)アミン (0.98g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 2.17 (s, 6H), 2.43 (s, 3H), 3.48 (s, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.94 (m, 2H); 質量スペクトル: M+H+ 195。
N,N−ジメチル−N−(3−メチル−5−ニトロベンジル)アミン(2.2g)、酸化白金(0.11g)及び酢酸エチル(40ml)の混合物を、1.8気圧の水素下で30分撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させた。そのようにして得た物質を真空下、外界温度で2時間乾燥した。このようにして、3−ジメチルアミノメチル−5−メチルアニリン(1.7g)を固形物として得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 2.09 (s, 6H), 2.12 (s, 3H), 3.16 (s, 2H), 4.87 (s, 2H), 6.24 (s, 2H), 6.31 (s, 1H)。
[21]1 H NMR: (DMSOd6) 2.13 (s, 6H), 2.26 (s, 3H), 3.29 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 6.76 (d, 1H), 6.78 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.75-7.80 (m, 1H), 8.02 (m, 1H), 8.13 (d, 1H), 8.14 (m, 1H), 8.73 (d, 1H), 10.05 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 475。
[22]1 H NMR: (DMSOd6) 2.13 (s, 6H), 2.26 (s, 3H), 2.85 (d, 3H), 3.22 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 4.01 (s, 3H), 6.71 (d, 1H), 6.78 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.67 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.4 (q, 1H), 8.64 (s, 1H), 10.06 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 544。
[23]反応混合物を45℃で4時間加熱した。溶出液として塩化メチレンから塩化メチレンとメタノールの23:2混合物への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより生成物を精製した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.32 (t, 3H), 3.75 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 4.06 (q, 2H), 6.58 (d, 1H), 6.67 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.86 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 10.05 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 464。
出発物質として使用した2−[5−(5,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸は以下のように製造した。
5,7−ジメトキシ−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン(Med. Chem. Letters, 1997, 789-792 及び Arch. Pharm. Res., 1998, 445-451; 2.05g)及びクロロベンゼン(25ml)の撹拌混合物にジイソプロピルエチルアミン(2.63ml)を加え、窒素雰囲気下、混合物を15℃まで冷却し、オキシ塩化リン(1.29ml)のクロロベンゼン(5ml)溶液を滴下した。生じた溶液を撹拌し、65℃で3時間加熱した。混合物を氷浴中で冷却し、炭酸水素ナトリウム水溶液(5g)を加えた。生じた混合物をジエチルエーテルで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。このようにして、4−クロロ−5,7−ジメトキシキノリン(2.15g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.91 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 6.76 (d, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.39 (d, 1H), 8.61 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+224。
4−クロロ−5,7−ジメトキシキノリン(1.2g)、2−(5−ヒドロキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(1.1g)、ピリジン(2.16ml)及びクロロベンゼン(35ml)の混合物を撹拌し、2時間加熱還流した。混合物を冷却し、蒸発により濃縮した。残渣に水を加え、ガス発生が止むまで炭酸水素ナトリウムを加えた。混合物をジエチルエーテル及び酢酸エチルの1:1混合物で抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレンから塩化メチレンとメタノールの24:1混合物への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−[5−(5,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸メチル(1.8g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.62 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.8 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 6.62 (d, 1H), 6.67 (d, 1H), 7.03 (d, 1H), 7.33 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 8.59 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 385。
そのようにして得た物質、水酸化リチウム一水和物(0.287g)、水(17.5ml)及びTHF(17.5ml)の混合物を外界温度で1時間撹拌した。溶液をクエン酸水溶液の添加によりpH5まで酸性化した。沈殿物を単離し、水、エタノ−ル及びジエチルエーテルで連続的に洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、2−[5−(5,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(1.63g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.69 (s, 2H), 3.8 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 6.6 (d, 1H), 6.67 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 8.59 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 371。
[24]反応混合物を45℃で4時間加熱した。溶出液として塩化メチレンから塩化メチレン及びメタノールの23:2混合物の溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより生成物を精製した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 2.12 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.81 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 6.58 (d, 1H), 6.67 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.86 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 9.48 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 464。
[25]反応溶媒として、DMFの代わりにDMAを使用した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.37 (d, 6H), 3.8 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 4.44 (m, 1H), 6.75 (d, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.76 (m, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.02 (m, 1H), 8.13 (m, 2H), 8.72 (d, 1H), 10.1 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 436。
出発物質として使用した4−アミノ−1−イソプロピル−1H−ピラゾールは、以下のように製造した。
4−ニトロピラゾール(1.13g)、ヨウ化イソプロピル(1ml)、炭酸カリウム(1.38g)及びDMF(30ml)の混合物を撹拌し、70℃で2時間加熱した。生じた混合物を水に注ぎ、沈殿物を単離し、水で洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、1−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール(0.845g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.44 (d, 6H), 4.59 (m, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.93 (s, 1H)。
そのようにして得た物質の一部(0.8g)、酸化白金(0.1g)、酢酸エチル(10ml)及びエタノ−ル(30ml)の混合物を3気圧の水素下で2時間撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させた。このようにして、必要とする出発物質を無色油状物として得た(0.607g); 1 H NMR: (DMSOd6) 1.31 (d, 6H), 3.76 (br s, 2H), 4.27 (m, 1H), 6.88 (s, 1H), 7.03 (s, 1H)。
[26]反応溶媒として、DMFの代わりにDMAを使用した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 3.78 (s, 3H), 3.79 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 6.56 (d, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.52 (d, 1H), 10.09 (s, 1H), 12.0 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 450。
出発物質として使用した4−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾールは以下のように製造した。
30℃まで温めた4−ニトロピラゾール(2g)の1N水酸化ナトリウム水溶液(20ml)の撹拌溶液に、ジメチル硫酸(5ml)を徐々に加え、生じた混合物をその温度で48時間撹拌した。混合物を外界温度まで冷却し、沈殿物を単離し、冷水で洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール(1.5g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.91 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.85 (s, 1H)。
そのようにして得た物質の一部(0.7g)、酸化白金(0.05g)、酢酸エチル(5ml)及びエタノ−ル(15ml)の混合物を3気圧の水素下で2時間撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させた。このようにして、必要とする出発物質(0.6g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.64 (s, 3H), 6.86 (s, 1H), 6.97 (s, 1H)。
[27]生成物を、溶出液として塩化メチレンとメタノールの極性を増加させる混合物を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 2.13 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 6.56 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.52 (d, 1H), 9.51 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 464。
[28]反応溶媒として、DMFの代わりにDMAを使用した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.09 (t, 3H), 2.14 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 3.99 (q, 2H), 6.54 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 9.51 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 478。
[29]反応溶媒として、DMFの代わりにDMAを使用した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.33 (t, 3H), 3.8 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 4.07 (q, 2H), 6.67 (d, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.1 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 10.09 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
出発物質として使用した2−[3−メトキシ−5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸は以下のように製造した。
アルゴン雰囲気下、4−クロロ−6−メトキシキノリン(国際出願WO2006/021448、その実施例48内;0.5g)、2−(5−ヒドロキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(0.509g)、4−ジメチルアミノピリジン(0.947g)及びクロロベンゼン(5ml)の混合物を撹拌し、140℃で16時間加熱した。混合物を外界温度まで冷却し、蒸発によって濃縮した。溶出液として酢酸エチルを使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−[3−メトキシ−5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸メチル(0.47g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.75 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.93 (s, 2H), 3.97 (s, 3H), 6.62 (d, 1H), 7.03 (d, 1H), 7.43 (m, 1H), 7.55 (d, 1H), 8.03 (d, 1H), 8.12 (d, 1H), 8.58 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 355。
そのようにして得た物質、水酸化ナトリウム(0.159g)、水(3ml)、THF(5ml)及びメタノール(8ml)の混合物を外界温度で14時間撹拌した。生じた混合物を蒸発により濃縮し、水及び酢酸エチル間に分配した。水相を6N塩酸水溶液の添加により、pH5まで酸性化した。生じた沈殿物を単離し、真空下で乾燥した。このようにして、2−[3−メトキシ−5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸(0.363g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.74 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 6.68 (d, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.58 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 341。
[30]1 H NMR: (DMSOd6) 1.37 (d, 6H), 3.8 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 4.43 (m, 1H), 6.67 (d, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.1 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 10.09 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 448。
[31]反応溶媒として、DMFの代わりにDMAを使用した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 2.13 (s, 3H), 3.7 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 6.67 (d, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.1 (s, 1H), 8.58 (d, 1H), 9.51 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
[32]反応溶媒として、DMFの代わりにDMAを使用した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.33 (t, 3H), 1.43 (t, 3H), 3.79 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 4.07 (q, 2H), 4.21 (q, 2H), 6.54 (d, 1H), 7.4 (d, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 10.09 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 478。
出発物質として使用した2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸は以下のように製造した。
1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(2.24g)を4−クロロ−7−ヒドロキシ−6−メトキシキノリン(国際出願WO98/13350、その実施例3内;1.6g)、エタノ−ル(0.868ml)、トリブチルホスフィン(2.9ml)及び塩化メチレン(50ml)の撹拌懸濁液に滴下し、生じた混合物を外界温度で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を蒸発により濃縮した。溶出液として塩化メチレンから塩化メチレンと酢酸エチルの1:1混合物への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、4−クロロ−7−エトキシ−6−メトキシキノリン(1.2g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 1.57 (t, 3H), 4.06 (s, 3H), 4.28 (q, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.41 (d, 1H), 8.57 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 238。
アルゴン雰囲気下、4−クロロ−7−エトキシ−6−メトキシキノリン(0.5g)、2−(5−ヒドロキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(0.456g)、4−ジメチルアミノピリジン(0.771g)及びクロロベンゼン(8ml)の混合物を撹拌し、145℃で16時間加熱した。混合物を外界温度まで冷却し、蒸発により濃縮した。溶出液として酢酸エチルから酢酸エチルとメタノールの19:1混合物への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸メチル(0.626g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.43 (t, 3H), 3.64 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.21 (q, 2H), 6.56 (d, 1H), 7.3 (d, 1H), 7.52 (m, 2H), 8.08 (s, 1H), 8.5 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 399。
そのようにして得た物質、水酸化ナトリウム(0.249g)、水(3ml)、THF(2ml)及びメタノール(8ml)の混合物を外界温度で14時間撹拌した。生じた混合物を蒸発により濃縮し、水及び酢酸エチル間に分配し、2N塩酸水溶液の添加により、水相をpH4.5まで酸性化した。生じた沈殿物を単離し、真空下で乾燥した。このようにして、2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.528g)を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.43 (t, 3H), 3.73 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 4.21 (q, 2H), 6.54 (d, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 8.5 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 385.
[33]反応溶媒として、DMFの代わりにDMAを使用した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.43 (t, 3H), 2.13 (s, 3H), 3.7 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.21 (q, 2H), 6.54 (d, 1H), 7.4 (d, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 9.51 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 478。
[34]1 H NMR: (DMSOd6) 1.3 (t, 3H), 1.43 (t, 3H), 2.14 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.97 (q, 2H), 4.21 (q, 2H), 6.53 (d, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.5 (d, 1H), 9.51 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 492。
[35]反応溶媒として、DMFの代わりにDMAを使用した。反応混合物を外界温度で14時間撹拌し、続いて55℃で25時間加熱した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 2.08 (s, 3H), 3.6 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 5.97 (s, 1H) 6.57 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.5 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.52 (d, 1H), 10.04 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 464。
[36]反応溶媒として、DMFの代わりにDMAを使用した。反応混合物を外界温度で14時間撹拌し、続いて70℃で2時間加熱した。生成物は以下の特徴付けるデータを与えた: 1 H NMR: (DMSOd6) 1.9 (d, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 6.58 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.5 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.52 (d, 1H), 8.6 (q, 1H), 10.44 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 451。
出発物質として使用した3−アミノ−4−メチルイソオキサゾールは以下のように製造した。
0℃まで冷却されたメタクリロニトリル(3.65ml)のメタノール(6ml)溶液に、臭素(1.9ml)を加えた。生じた混合物を撹拌し、35℃で2時間加熱した。混合物を0℃まで冷却した。ヒドロキシ尿素(4.3g)を加え、続いて水酸化ナトリウム(4.72g)の水(5ml)溶液を滴下した。生じた混合物を2.5時間加熱還流した。混合物を外界温度まで冷却し、酢酸エチル及び水間に分配した。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレンと酢酸エチルの1:1から0:100の溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、必要とする出発物質(1.11g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.81 (d, 3H), 5.43 (br s, 2H), 8.09 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 99。
[37]1 H NMR: (DMSOd6) 2.13 (s, 6H), 2.26 (s, 3H), 3.29 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 6.67 (d, 1H), 6.78 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.59 (d, 1H), 10.05 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 487。
実施例3
N−(5−エチルピラゾール−3−イル)−2−[5−(6−シアノ−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド
2−[5−(6−シアノ−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸(0.25g)、5−アミノ−3−エチル−1H−ピラゾール(0.13g)、ジイソプロピルエチルアミン(0.36ml)及びDMF(4ml)の撹拌混合物に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.395g)を外界温度で加えた。生じた混合物を外界温度で16時間撹拌した。Waters ‘β Basic Hypersil’逆相カラム(5ミクロンシリカ、直径30mm、長さ250mm)及び溶出液として、水(0.2%炭酸アンモニウム含有)及びアセトニトリの極性を減少させる混合物を使用する分取HPLCにより反応混合物を精製した。このようにして、表題化合物(0.17g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.15 (t, 3H), 2.6 (q, 2H), 3.9 (s, 2H), 4.1 (s, 3H), 6.3 (br s, 1H), 6.6 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.8 (m, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.75 (d, 1H), 8.8 (s, 1H)。
出発物質として使用した2−[5−(6−シアノ−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸は以下のように製造した。
4−クロロ−6−シアノ−7−メトキシキノリン(1.5g;国際特許出願WO02/12226、その実施例1、国際特許出願WO98/13350の実施例1の出発物質について記載されている製法と類似の製法に関しているが、2−メトキシエタノ−ルの代わりにメタノールが使用されている)、(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)酢酸tert−ブチル(1.58g)、炭酸セシウム(3.36g)及びDMA(40ml)の混合物を撹拌し、85℃で2時間加熱した。生じた混合物を濾過し、濾液を酢酸エチル及び水間に分配した。有機溶液を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレン及びメタノールの極性を増加させる(100:0から1:4)溶媒混合物を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−[5−(6−シアノ−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸tert−ブチルを固形物(1.22g)として得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.4 (s, 9H), 3.85 (s, 2H), 4.1 (s, 3H), 6.6 (d, 1H), 7.5 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.8 (dd, 1H), 8.55 (d, 1H), 8.8 (d, 1H), 8.85 (s, 1H)。
そのようにして得た物質の塩化メチレン(20ml)溶液を0℃に冷却した。水(0.5ml)及びトリフルオロ酢酸(15ml)を加え、反応混合物を外界温度で4時間撹拌した。生じた混合物を蒸発させ、残ったトリフルオロ酢酸を真空下でトルエンとの共沸蒸留により除去した。残渣を塩化メチレンに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(2ml)を加え、混合物を外界温度で30分撹拌した。生じた沈殿物を濾過により採取し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、2−[5−(6−シアノ−7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸(0.83g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 4.1 (s, 3H), 6.6 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.8 (m, 1H), 8.55 (d, 1H), 8.75 (d, 1H), 8.8 (s, 1H). 質量スペクトル: M+H+336。
実施例4
N−(1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド
反応溶媒として、DMFの代わりにDMA(3ml)を使用することを除いて、実施例1に記載されている方法と類似の方法を使用し、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(1.1g)及びジイソプロピルエチルアミン(1ml)の存在下、2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.7g)を5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール(0.4g)と反応させた。生じた混合物を酢酸エチル及び水間に分配した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレンとメタノールの19:1混合物を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより生成物を精製した。このようにして、表題化合物を固形物として得た(0.711g); 1 H NMR: (DMSOd6) 1.49 (s, 9H), 1.71 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 6.57 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.51 (d, 1H), 9.47 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 520。
出発物質として使用した5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾールは以下のように製造した。
2−メチル−3−オキソブタンニトリル(1g)のエタノ−ル(10ml)撹拌溶液に、1−tert−ブチルヒドラジン塩酸塩(1.55g)を加え、生じた混合物を85℃で5時間加熱した。混合物を蒸発により濃縮し、溶出液として塩化メチレンから塩化メチレン及び酢酸エチルの7:3混合物への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、必要とするアミン(0.87g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.47 (s, 9H), 1.72 (s, 3H), 1.9 (s, 3H), 4.32 (br s, 2H); 質量スペクトル: M+H+ 168。
実施例5
N−(4,5−ジメチルピラゾール−3−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド
N−(1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド(0.684g)、アニソール(0.429ml)及びトリフルオロ酢酸(8ml)の混合物を撹拌し、90℃で4日間加熱した。反応混合物を外界温度まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の添加により中和し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレン及びメタノールの19:1から4:1への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、表題化合物(0.361g)を固形物として得た; 1 H NMR:(DMSOd6) 1.77 (s, 3H), 2.1 (s, 3H), 3.82 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 6.59 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.53 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.52 (d, 1H), 9.63 (br s, 1H), 12.0 (br s, 1H); 質量スペクトル:M+H+464。
実施例6
実施例4及び5に記載されている方法と類似の方法を使用して、適切な2−ピリジン−2−イル酢酸を適切なtert−ブチル−保護アミノピラゾールと反応させて、表IIに記載した化合物を得た。
Figure 2009528336
各生成物を特徴づけるデータは以下に示されている。
[1]1 H NMR: (DMSOd6) 0.99 (t, 3H), 2.12 (s, 3H), 2.26 (q, 2H), 3.82 (m, 5H), 3.94 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 6.58 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 9.52 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 478。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
アルゴン雰囲気下、15℃に冷却したカリウムtert−ブトキシド(56.67g)のTHF撹拌懸濁液に、ブチロニトリル(20ml)及び酢酸メチル(23.54ml)混合物のTHF(40ml)溶液を滴下した。生じた混合物を外界温度で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をジエチルエーテル下で摩砕した。固形物を単離した。水(200ml)を加え、混合物を12N塩酸水溶液の添加によりpH4まで酸性化した。水性混合物を塩化メチレンで抽出し、有機抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。このようにして、2−エチル−3−オキソブタンニトリル(6.8g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 1.11 (t, 3H), 1.93 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 3.37 (m, 1H)。
2−エチル−3−オキソブタンニトリル(3.4g)のエタノ−ル(35ml)撹拌溶液に1−tert−ブチルヒドラジン塩酸塩(5.11g)を加え、生じた混合物を12時間加熱還流した。混合物を蒸発させた。炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液を残渣に加え、混合物への2N水酸化ナトリウム水溶液の添加によりpH9まで塩基性化した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレンから塩化メチレン及び酢酸エチルの3:2混合物への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、5−アミノ−1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール(2.95g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 1.06 (t, 3H), 1.62 (s, 9H), 2.14 (s, 3H), 2.25 (q, 2H), 3.28 (br s, 2H)。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール(0.1g)を2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.2g)と反応させ、必要とする出発物質を得た(0.143g);1 H NMR: (DMSOd6) 0.98 (t, 3H), 1.49 (s, 9H), 2.06 (s, 3H), 2.17 (q, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 6.57 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 9.47 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 534。
[2]1 H NMR: (DMSOd6) 1.13 (t, 3H), 1.77 (s, 3H), 2.5 (q, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.94 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.57 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 9.59 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 478。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
アルゴン雰囲気下、−78℃まで冷却したジイソプロピルアミン(17.52ml)のTHF(100ml)撹拌溶液に、n−ブチルリチウム(2.5Mヘキサン溶液、50ml)を徐々に加えた。生じた溶液を−78℃に維持し、プロピオニトリル(8.92ml)徐々に加えた。混合物を−78℃で30分撹拌した。プロピオン酸メチル(6ml)を滴下し、混合物を−78℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃まで温めさせ、氷を添加した。生じた溶液を蒸発により濃縮し、ジエチルエーテル及び水間に分配した。水性溶液への6N塩酸水溶液の添加により、pH2まで酸性化し、ジエチルエーテルで抽出した。生じた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発した。このようにして、2−メチル−3−オキソペンタンニトリル(5.8g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 1.35 (t, 3H), 1.51 (d, 3H), 2.69 (m, 1H), 2.82 (m, 1H), 3.48 (m, 1H)。
出発物質の製造に関する直前の注[1]の部に記載されている方法と類似の方法を使用し、1−tert−ブチルヒドラジン塩酸塩を2−メチル−3−オキソペンタンニトリル(5.8g)と反応させた。このようにして、5−アミノ−1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール(6.64g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 1.05 (t, 3H), 1.48 (s, 9H), 1.74 (s, 3H), 2.31 (q, 2H), 4.29 (br s, 2H); 質量スペクトル: M+H+ 182。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール(0.11g)を2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.22g)と反応させ、必要とする出発物質(0.178g)を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.11 (t, 3H), 1.49 (s, 9H), 1.73 (s, 3H), 2.44 (q, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 6.56 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 9.44 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 534。
[3]1 H NMR: (DMSOd6) 1.75 (s, 3H), 2.1 (s, 3H), 3.77 (s, 2H), 3.8 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 6.6 (d, 1H), 6.67 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.86 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 9.58 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 464。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(5,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール(0.1g)を2−[5−(5,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.185g)と反応させ、必要とする出発物質(0.185g)を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.48 (s, 9H), 1.7 (s, 3H), 2.03 (s, 3H), 3.8 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 6.6 (d, 1H), 6.67 (d, 1H), 7.03 (d, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 8.59 (d, 1H), 9.45 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 520。
[4]1 H NMR: (DMSOd6) 1.01 (t, 3H), 1.36 (t, 3H), 2.23 (q, 2H), 3.76 (2s, 5H), 3.87 (s, 3H), 4.14 (q, 2H), 6.49 (d, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.45 (s, 1H), 8.01 (d, 1H), 8.43 (d, 1H), 9.58 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 478。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−4−エチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
アルゴン雰囲気下、カリウムtert−ブトキシド(6.18g)のTHF(40ml)撹拌懸濁液に、ブチロニトリル(2.18ml)及びギ酸エチル(2.11ml)の混合物のTHF(4ml)溶液を滴下し、生じた混合物を外界温度で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残った固形物をエーテルに懸濁し、濾過により単離し、ジエチルエーテルで洗浄した。固形物を水に溶解し、溶液を2N塩酸水溶液の添加によりpH4まで酸性化し、塩化メチレンで抽出した。有機抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥した。このようにして、2−ホルミルブチロニトリル(1g)を得、それはさらに精製することなく使用した。
2−ホルミルブチロニトリル(1g)のエタノ−ル(10ml)溶液に、1−tert−ブチルヒドラジン水和物(1.72g)及び酢酸(0.59ml)を順に加え、生じた混合物を5時間加熱還流した。混合物を蒸発させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。混合物を2N水酸化ナトリウム水溶液でpH9まで塩基性化し、塩化メチレンで抽出した。有機抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレンから塩化メチレンと酢酸エチルの1:1混合物への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、5−アミノ−1−tert−ブチル−4−エチルピラゾールを得た; 1 H NMR: (CDCl3) 1.17 (t, 3H), 1.64 (s, 9H), 2.28 (q, 2H), 3.28 (br s, 2H), 7.15 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 168。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−4−エチルピラゾール(0.104g)を2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.17g)と反応させ、必要とする出発物質(0.215g)を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.07 (t, 3H), 1.43 (t, 3H), 1.52 (s, 9H), 2.2 (q, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.94 (s, 2H), 4.02 (s, 3H), 4.21 (q, 2H), 6.55 (d, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.5 (d, 1H), 9.49 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 534。
[5]1 H NMR: (DMSOd6) 1.43 (t, 3H), 1.76 (s, 3H), 2.1 (s, 3H), 3.83 (2s, 5H), 3.86 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.21 (q, 2H), 6.57 (d, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.5 (d, 1H), 9.61 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 478。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール(0.096g)を2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.17g)と反応させ、必要とする出発物質を得た(0.231g);1 H NMR: (DMSOd6) 1.43 (t, 3H), 1.49 (s, 9H), 1.71 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 4.21 (q, 2H), 6.56 (d, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.5 (d, 1H), 9.47 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 534。
[6]1 H NMR: (DMSOd6) 1.0 (t, 3H), 1.44 (t, 3H), 2.13 (s, 3H), 2.27 (q, 2H), 3.83 (2s, 5H), 4.22 (q, 2H), 6.58 (d, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.53 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 9.57 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 492。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール(0.112g)を2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.17g)と反応させ、必要とする出発物質を得た(0.209g); 1 H NMR: (DMSOd6) 0.99 (t, 3H), 1.44 (t, 3H), 1.5 (s, 9H), 2.07 (s, 3H), 2.18 (q, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 4.22 (q, 2H), 6.57 (d, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.5 (d, 1H), 7.53 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 9.47 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 548。
[7]1 H NMR: (DMSOd6) 1.14 (t, 3H), 1.45 (t, 3H), 1.79 (s, 3H), 2.51 (q, 2H), 3.52 (2s, 5H), 3.84 (s, 3H), 4.22 (q, 2H), 6.6 (d, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.5 (d, 1H), 7.55 (s, 1H), 8.1 (d, 1H), 8.53 (d, 1H), 9.63 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 492。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール(0.112g)を2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.17g)と反応させ、必要とする出発物質を得た(0.226g); 1 H NMR: (DMSOd6) 1.11 (t, 3H), 1.43 (t, 3H), 1.49 (s, 9H), 1.73 (s, 3H), 2.44 (q, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.21 (q, 2H), 6.54 (d, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.5 (d, 1H), 9.43 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 548。
[8]1 H NMR: (DMSOd6) 1.77 (s, 3H), 2.1 (s, 3H), 3.83 (2s, 5H), 3.94 (s, 3H), 6.7 (d, 1H), 7.49 (m, 2H), 7.59 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.1 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 9.67 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール(0.14g)を2−[5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.22g)と反応させ、必要とする出発物質を得た(0.258g);1 H NMR: (DMSOd6) 1.49 (s, 9H), 1.72 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 6.69 (d, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.1 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 9.48 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+490。
[9]1 H NMR: (DMSOd6) 1.0 (t, 3H), 2.13 (s, 3H), 2.27 (q, 2H), 3.84 (2s, 5H), 3.95 (s, 3H), 6.71 (d, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.98 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 9.55 (br s, 1H), 12.02 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 448。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール(0.152g)を2−[5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.22g)と反応させ、必要とする出発物質を得た(0.282g);1 H NMR: (DMSOd6) 0.98 (t, 3H), 1.49 (s, 9H), 2.06 (s, 3H), 2.17 (q, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 6.69 (d, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.1 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 9.47 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 504。
[10]1 H NMR: (DMSOd6) 1.13 (t, 3H), 1.78 (s, 3H), 2.5 (q, 2H), 3.83 (2s, 5H), 3.94 (s, 3H), 6.7 (d, 1H), 7.49 (m, 2H), 7.59 (d, 1H), 7.96 (d, 1H), 8.1 (d, 1H), 8.57 (d, 1H), 9.6 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 448。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール(0.152g)を2−[5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.22g)と反応させ、必要とする出発物質を得た(0.297g);1 H NMR: (DMSOd6) 1.11 (t, 3H), 1.49 (s, 9H), 1.74 (s, 3H), 2.44 (q, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 6.69 (d, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.96 (d, 1H), 8.1 (d, 1H), 8.57 (d, 1H), 9.44 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 548。
[11]1 H NMR: (DMSOd6) 1.78 (s, 3H), 2.09 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.59 (d, 1H), 7.3 (m, 1H), 7.43 (m, 2H), 8.06 (s, 1H), 8.21 (d, 1H), 8.64 (d, 1H), 9.43 (br s, 1H), 11.88 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
アルゴン雰囲気下、臭化ベンジル(0.387ml)を2−(5−ヒドロキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(0.813g)、炭酸カリウム(1.28g)及びDMF(9ml)の撹拌混合物に加えた。生じた混合物を60℃で16時間加熱した。混合物を外界温度まで冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレンから塩化メチレン及び酢酸エチルの17:3混合物への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−(5−ベンジルオキシ3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル(0.754g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.59 (s, 3H), 3.68 (s, 2H),3.79 (s, 3H), 5.2 (s, 2H), 7.14 (d, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.41 (m, 2H), 7.47 (d, 2H), 7.86 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 288。
そのようにして得た物質、水酸化ナトリウム(0.314g)、水(1.5ml)及びメタノール(8ml)の混合物を外界温度で2日撹拌した。メタノールを蒸発させ、水性混合物を2N塩酸水溶液の添加により、pH4.8まで酸性化した。生じた沈殿物を単離し、水及びジエチルエーテルの順で洗浄し、真空下で乾燥した。このようにして、2−(5−ベンジルオキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸(0.624g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.59 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 5.19 (s, 2H), 7.12 (d, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.41 (m, 2H), 7.47 (m, 2H), 7.85 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 274。
2−(5−ベンジルオキシ3−メトキシピリジン−2−イル)酢酸(0.62g)及びDMA(6ml)の撹拌混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(1.19ml)、5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール(0.455g)及び2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(1.12g)を順に加えた。生じた混合物を外界温度で16時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレンから塩化メチレン及び酢酸エチルの7:3混合物への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、N−(1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール−5−イル)−2−(5−ベンジルオキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)アセトアミド(0.883g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.46 (s, 9H), 1.68 (s, 3H), 2.02 (s, 3H), 3.71 (s, 2H), 3.8 (s, 3H), 5.2 (s, 2H), 7.12 (d, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.41 (m, 2H), 7.48 (m, 2H), 7.86 (d, 1H), 9.4 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 423。
そのようにして得た物質、ギ酸アンモニウム(1.22g)、10%パラジウム炭素触媒(0.15g)及びDMF(10ml)の混合物を撹拌し、50℃で16時間加熱した。生じた混合物を外界温度まで冷却し、濾過した。濾液を水及び酢酸エチル間に分配した。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。溶出液として塩化メチレンとメタノールの19:1混合物を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、N−(1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール−5−イル)−2−(5−ヒドロキシ−3−メトキシピリジン−2−イル)アセトアミド(0.485g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.46 (s, 9H), 1.68 (s, 3H), 2.02 (s, 3H), 3.66 (s, 2H), 3.74 (s, 3H), 6.8 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 9.35 (s, 1H), 9.8 (br s,1H); 質量スペクトル: M+H+ 333。
そのようにして得た物質の一部(0.189g)、4−クロロ−7−メトキシキノリン(0.11g)、4−ジメチルアミノピリジン(0.208g)及びクロロベンゼン(1.5ml)の混合物を撹拌し、130℃で16時間加熱した。混合物を外界温度まで冷却し、酢酸エチルを加えた。混合物を濾過し、濾液を蒸発によって濃縮した。溶出液として塩化メチレン及びメタノールの97:3から93:7混合物への溶媒濃度勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、N−(1−tert−ブチル−3,4−ジメチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド(0.173g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.49 (s, 9H), 1.71 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.56 (d, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 8.64 (d, 1H), 9.48 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 490。
[12]1 H NMR: (DMSOd6 + CF3CO2D) 1.08 (t, 3H), 2.3 (s, 3H), 2.52 (q, 2H), 3.87 (s, 3H), 4.0 (s, 2H), 4.06 (s, 3H), 7.02 (d, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 8.29 (d, 1H), 8.53 (d, 1H), 9.07 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 448。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール(0.127g)を2−[5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.17g)と反応させ、必要とする出発物質(0.238g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 0.98 (t, 3H), 1.49 (s, 9H), 2.06 (s, 3H), 2.17 (q, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.56 (d, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 8.64 (d, 1H), 9.47 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 504。
[13]1 H NMR: (DMSOd6) 1.13 (t, 3H), 1.78 (s, 3H), 2.5 (q, 2H), 3.83 (m, 5H), 3.94 (s, 3H), 6.57 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.5 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 8.64 (d, 1H), 9.59 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+448。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール(0.11g)を2−[5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.16g)と反応させ、必要とする出発物質(0.196g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.11 (t, 3H), 1.49 (s, 9H), 1.74 (s, 3H), 2.43 (q, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.56 (d, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.22 (d, 1H); 8.64 (d, 1H); 9.44 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 504。
[14]1 H NMR: (DMSOd6 + CF3CO2D) 1.01 (t, 3H), 2.23 (s, 3H), 2.45 (q, 2H), 3.81 (s, 3H), 4.03 (s, 2H), 7.17 (d, 1H), 7.7 (s, 1H), 8.1 (m, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.33 (m, 2H), 9.13 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+436。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−4−エチル−3−メチルピラゾール(0.125g)を2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.175g)と反応させ、必要とする出発物質(0.164g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 0.99 (t, 3H), 1.5 (s, 9H), 2.07 (s, 3H), 2.18 (q, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 6.78 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.79 (m, 1H), 8.02 (m, 1H), 8.12 (m, 2H), 8.73 (d, 1H), 9.48 (s, 1H) ; 質量スペクトル: M+H+492。
[15]1 H NMR: (DMSOd6 + CF3CO2D) 1.17 (t, 3H), 2.02 (s, 3H), 2.67 (q, 2H), 3.86 (s, 3H), 4.08 (s, 2H), 7.21 (d, 1H), 7.73 (s, 1H), 8.14 (m, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.35 (m, 1H), 8.4 (m, 1H), 9.2 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+436。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール−5−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3−エチル−4−メチルピラゾール(0.107g)を2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.15g)と反応させ、必要とする出発物質(0.16g)を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.11 (t, 3H), 1.49 (s, 9H), 1.74 (s, 3H), 2.44 (q, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 6.77 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.77 (m, 1H), 8.0 (m, 1H), 8.13 (m, 2H), 8.72 (d, 1H), 9.44 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+492。
[16]1 H NMR: (DMSOd6 + CF3CO2D) 2.48 (m, 2H), 2.67 (m, 2H), 2.82 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 4.01 (s, 2H), 4.06 (s, 3H), 4.08 (s, 3H), 7.03 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.79 (s, 1H), 8.29 (d, 1H), 8.93 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 476。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール−5−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
窒素雰囲気下、1−tert−ブチルヒドラジン塩酸塩(1.5g)を2−オキソシクロペンタン−1−カルボニトリル(1.09g)のエタノ−ル(20ml)撹拌溶液に加え、生じた混合物を2時間加熱還流した。混合物を蒸発によって濃縮した。残渣に水、続いて十分な炭酸水素ナトリウム水溶液をガスの発生が止むまで加えた。生じた混合物をジエチルエーテルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。このようにして、5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール(1.6g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 1.64 (s, 9H), 2.35 (m, 1H), 2.48 (m, 2H), 2.67 (m, 2H), 3.47 (br s, 2H); 質量スペクトル: M+H+ 180。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール(0.107g)を2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.17g)と反応させ、必要とする出発物質(0.158g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.52 (s, 9H), 2.25 (m, 2H), 2.39 (m, 2H), 2.5 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 6.56 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 9.48 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 532。
[17]1 H NMR: (DMSOd6) 1.43 (t, 3H), 2.33 (m, 2H), 2.58 (m, 4H), 3.81 (2s, 5H), 3.94 (s, 3H), 4.21 (q, 2H), 6.56 (d, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 8.5 (d, 1H), 10.18 (br s, 1H), 11.83 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 490。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール−5−イル)−2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール(0.11g)を2−[5−(7−エトキシ−6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.182g)と反応させ、必要とする出発物質(0.195g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.43 (t, 3H), 1.52 (s, 9H), 2.25 (m, 2H), 2.39 (m, 2H), 2.53 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.21 (q, 2H), 6.55 (d, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 8.5 (d, 1H), 9.48 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 546。
[18]1 H NMR: (DMSOd6) 2.34 (m, 2H), 2.58 (m, 4H), 3.82 (2s, 5H), 3.94 (s, 3H), 6.7 (d, 1H), 7.49 (m, 2H), 7.58 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.57 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 446。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール−5−イル)−2−[5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール(0.136g)を2−[5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.2g)と反応させ、必要とする出発物質(0.284g)を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.53 (s, 9H), 2.26 (m, 2H), 2.42 (m, 2H), 2.54 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 6.69 (d, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.98 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 9.5 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 502。
[19]1 H NMR: (DMSOd6 + CF3CO2D) 2.47 (m, 2H), 2.67 (m, 2H), 2.81 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 4.0 (s, 2H), 4.06 (s, 3H), 7.02 (d, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 9.06 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 446。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール−5−イル)−2−[5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール(0.125g)を2−[5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.17g)と反応させ、必要とする出発物質(0.232g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.52 (s, 9H), 2.25 (m, 2H), 2.4 (m, 2H), 2.54 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 6.56 (d, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.21 (d, 1H), 8.64 (d, 1H), 9.49 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 502。
[20]1 H NMR: (DMSOd6) 2.36 (m, 2H), 2.57 (m, 4H), 3.82 (2s, 5H), 6.77 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.77 (m, 1H), 8.0 (m, 1H), 8.13 (m, 2H), 8.72 (m, 1H), 10.18 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
出発物質として使用したN−(1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール−5−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミドは以下のように製造した。
実施例4に記載されている方法と類似の方法を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−3,4−トリメチレンピラゾール(0.11g)を2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.155g)と反応させ、必要とする出発物質(0.175g)を得た;1 H NMR: (DMSOd6) 1.52 (s, 9H), 2.25 (m, 2H), 2.39 (m, 2H), 2.53 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 6.77 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.78 (m, 1H), 8.0 (m, 1H), 8.12 (d, 1H), 8.14 (m, 1H), 8.72 (m, 1H), 9.49 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 490。
実施例7
N−(5−イソプロピルピラゾール−3−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド
2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸(0.25g)、3−アミノ−5−イソプロピルピラゾール(0.162g)、ジイソプロピルエチルアミン(0.4ml)及びNMP(1.7ml)の撹拌混合物に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.437g)及び2−ヒドロキシピリジン N−オキシド(0.253g)を順に加えた。生じた混合物を外界温度で7時間撹拌し、その後、80℃で6時間加熱した。混合物を蒸発させ、残渣を、溶出液として水(0.2%炭酸アンモニウム含有)及びアセトニトリル混合物の極性を減少させる、Waters ‘Xterra’の逆相カラム(5ミクロンシリカ、直径30mm、長さ150mm)を使用する分取HPLCにより精製した。このようにして表題化合物(0.047g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.19 (d, 6H), 3.81 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 6.27 (s, 1H), 6.75 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.77 (m, 1H), 8.01 (m, 1H), 8.13 (m, 2H), 8.72 (d, 1H), 10.42 (br s, 1H), 12.0 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 436。
出発物質として使用した3−アミノ−5−イソプロピルピラゾールは以下のように製造した。
−78℃まで冷却したn−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、14.06ml)の撹拌溶液にアセトニトリル(1.17ml)を滴下し、混合物をその温度で1時間撹拌した。イソ酪酸エチル(1.5ml)を滴下し、反応媒質を−45℃まで温め、その温度で2時間撹拌した。生じた混合物を2N塩酸水溶液の添加によりpH2まで酸性化し、蒸発によって濃縮した。残渣を塩化メチレンで抽出し、有機抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発した。このようにして、4−メチル−3−オキソペンタンニトリル(1.22g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 1.18 (d, 6H), 2.82 (m, 1H), 3.52 (s, 2H)。
そのようにして得た物質の一部(0.6g)、ヒドラジン水和物(0.288ml)及びエタノ−ル(45ml)の混合物を70℃で12時間加熱した。溶媒を蒸発させ、溶出液として塩化メチレンとメタノールの19:1混合物を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、必要とする出発物質(0.574g)を得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.13 (d, 6H), 2.76 (m, 1H), 4.31 (br s, 2H), 5.17 (br s, 1H), 11.05 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 126。
実施例8
N−(5−シクロプロピルピラゾール−3−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド
実施例7に記載されている方法と類似の方法を使用して、2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸を3−アミノ−5−シクロプロピルピラゾールと反応させた。このようにして、表題化合物を18%の収率で得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 0.64 (m, 2H), 0.9 (m, 2H), 1.85 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 6.13 (br s, 1H), 6.75 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.77 (m, 1H), 8.01 (m, 1H), 8.03 (s, 1H), 8.13 (m, 1H), 8.72 (d, 1H), 10.41 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 434。
出発物質として使用した3−アミノ−5−シクロプロピルピラゾールは以下のように製造した。
出発物質の製造に関する実施例7の部に記載されている方法と類似の方法を使用し、シクロプロパン−1−カルボン酸エチルをアセトニトリルと反応させてシクロプロピルシアノメチルケトンを得、次いでヒドラジン水和物と反応させ、必要とする出発物質を得た。
実施例9
N−(5−イソプロピルピラゾール−3−イル)−2−[3−メトキシ−5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド
反応混合物を70℃で3時間加熱したことを除いて、実施例7に記載されている方法と類似の方法を使用し、2−[3−メトキシ−5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸を3−アミノ−5−イソプロピルピラゾール反応させた。このようにして、表題化合物を26%の収率で得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 1.19 (d, 6H), 2.89 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 6.27 (br s, 1H), 6.66 (d, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.5 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.1 (d, 1H), 8.57 (d, 1H), 10.41 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 448。
実施例10
N−(5−シクロプロピルピラゾール−3−イル)−2−[3−メトキシ−5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド
反応混合物を70℃で3時間加熱したことを除いて、実施例7に記載されている方法と類似の方法を使用し、2−[3−メトキシ−5−(6−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]酢酸を3−アミノ−5−シクロプロピルピラゾールと反応させた。このようにして、表題化合物を31%の収率で得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 0.64 (m, 2H), 0.89 (m, 2H), 1.85 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 6.14 (br s, 1H), 6.66 (d, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.5 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.57 (d, 1H), 10.39 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 446。
実施例11
N−メチル−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド
反応溶媒としてDMFの代わりにDMAを使用し、及び反応混合物を50℃で5時間加熱したことを除いて、実施例1に記載されている方法と類似の方法を使用し、2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]酢酸を5−メチル−2−メチルアミノチアゾールと反応させた。反応生成物を、溶出液として塩化メチレン及びメタノールの19:1混合物を使用をするシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして、表題化合物を46%の収率で得た; 1 H NMR: (DMSOd6) 3.24 (d, 3H), 3.65 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 4.22 (s, 2H), 6.6 (d, 1H), 7.21 (q, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.54 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.53 (d, 1H); 質量スペクトル: M+H+481。
出発物質として使用した5−メチル−2−メチルアミノチアゾールは以下のように製造した。
2−アミノ−5−メチルチアゾール(0.5g)の無水酢酸(0.944ml)撹拌懸濁液にピリジン(0.107ml)を加えた。生じた混合物をマイクロ波オーブン中、10分間100℃に加熱した。混合物を外界温度まで冷却し、ジエチルエーテルを加えた。沈殿物を単離し、乾燥した。このようにして、2−アセトアミド−5−メチルチアゾール(0.634g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 2.3 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 7.06 (br s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 157。
アルゴン雰囲気下、リチウムヘキサメチルジシラザンの1MのTHF溶液(4.24ml)を、0℃に冷却されている2−アセトアミド−5−メチルチアゾール(0.63g)のTHF(30ml)撹拌溶液に滴下した。10分後、混合物を−30℃まで冷却し、ジメチル硫酸(0.4ml)のTHF(4ml)溶液を加えた。生じた混合物を−30℃で1時間及び外界温度で4時間撹拌した。混合物を蒸発させ、溶出液として塩化メチレン及び酢酸エチルの9:1から3:7への溶媒濃度勾配を使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。このようにして、2−(N−メチルアセトアミド)−5−メチルチアゾール(0.35g)を得た; 1 H NMR: (CDCl3) 2.38 (2s, 6H), 3.67 (s, 3H), 7.13 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 171。
2−(N−メチルアセトアミド)−5−メチルチアゾール(0.35g)、水酸化ナトリウム(0.15g)及びメタノール(10ml)の混合物を外界温度で16時間撹拌した。混合物を蒸発させた。水(5ml)及び塩化メチレン(5ml)を加え、混合物の塩基性度を2N塩酸水溶液(2ml)の添加により減少させた。炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液をpH8になるまで加えた。生じた水相を塩化メチレンで抽出した。有機抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発した。このようにして、5−メチル−2−メチルアミノチアゾール(0.26g)を得た。; 1 H NMR: (DMSOd6) 2.19 (s, 3H), 2.75 (s, 3H), 6.67 (s, 1H), 7.22 (s, 1H); 質量スペクトル: M+H+ 129。

Claims (19)

  1. 式I:
    Figure 2009528336
    式中、
    はO又はN(R)[式中、Rは水素又は(1〜8C)アルキルである]であり;
    pは0、1、2又は3であり;
    各R基は、同一でも又は異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、カルバモイル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから、又は式:
    −X
    {式中、Xは、O、S、SO、SO、N(R)、CO、CON(R)、N(R)CO、OC(R及びN(R)C(Rから選択され[式中、各Rは、水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQは、アリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルケニル、(3〜8C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}の基から選択され、ここで
    置換基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキルウレイド、N’−(1〜6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
    −X−R
    {式中、Xは直接結合であるか又はO及びN(R10)から選択され[式中、R10は、水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びRは、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、メルカプト(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルチオ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルフィニル−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキル、ウレイド−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルウレイド−(1〜6C)アルキル、N’−(1〜6C)アルキルウレイド−(1〜6C)アルキル、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキル、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキル又はN,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキルである}の基から、又は式:
    −X−Q
    {式中、Xは直接結合であるか又はO、CO及びN(R11)から選択され[式中、R11は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1〜8C)アルキル及び(1〜6C)アルコキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい1つ又は2つの置換基を有していてもよい、アリール、アリール(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}の基から選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ、2つ又は3つの置換基を有していてもよく、
    及び、R上の置換基内のいずれのアリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、(1〜3C)アルキレンジオキシ基を有していてもよく、
    及び、R置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ又はチオキソ置換基を有していてもよく、
    及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基は、前記各CH、CH又はCH基上に一つ又はそれより多くのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキルウレイド、N’−(1〜6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから選択される置換基を有していてもよく、
    及び、R置換基内のいずれの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接する炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R12)、CO、CH(OR12)、CON(R12)、N(R12)CO、N(R12)CON(R12)、SON(R12)、N(R12)SO、CH=CH及びC≡Cから選択された基の鎖内への挿入により分離されていてもよい[式中、R12は水素又は(1〜8C)アルキルであり、又は挿入された基がN(R12)である場合、R12は(2〜6C)アルカノイルであってもよい];
    qは0、1又は2であり;
    各R基は、同一か又は異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ,ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、カルボキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニル−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、カルバモイル−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル−(1〜6C)アルキル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルから選択され;
    は、水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル又は(2〜8C)アルキニルであり;
    は、水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、カルボキシ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、カルバモイル−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル−(1〜6C)アルキル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニル−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル又はN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルであり;
    又はR及びRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって(3〜8C)シクロアルキル基を形成し;
    は、水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル又は(2〜8C)アルキニルであるか、又は式:
    −X−R13
    {式中、Xは直接結合であるか、又はO及びN(R14)から選択され[式中、R14は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びR13はハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル又はシアノ−(1〜6C)アルキルである}の基であり;
    環Aは6員単環式又は10員二環式アリール環、又は酸素、窒素及び硫黄から選択される3までの環ヘテロ原子を有する5又は6員単環式又は9又は10員二環式ヘテロアリール環であり;
    rは0、1、2又は3であり;及び
    各R基は、同一か又は異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、ウレイド、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N’−(1〜6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
    −X−R15
    {式中、Xは直接結合であるか、又はO及びN(R16)から選択され[式中、R16は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びR15は、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、メルカプト−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルチオ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルフィニル−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、カルボキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニル−(1〜6C)アルキル、カルバモイル−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル−(1〜6C)アルキル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル−(1〜6C)アルキル、スルファモイル−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル−(1〜6C)アルキル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル−(1〜6C)アルキル、ウレイド−(1〜6C)アルキル、N−(1〜6C)アルキルウレイド−(1〜6C)アルキル、N’−(1〜6C)アルキルウレイド−(1〜6C)アルキル、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキル、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキル、N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ−(1〜6C)アルキル又はN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ−(1〜6C)アルキルである}の基から、又は式:
    −X−Q
    {式中、Xは直接結合であるか又はO、S、SO、SO、N(R17)、CO、CH(OR17)、CON(R17)、N(R17)CO、N(R17)CON(R17)、SON(R17)、N(R17)SO、C(R17O、C(R17S及びC(R17N(R17)から選択され[式中、各R17は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜8C)シクロアルケニル、(3〜8C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}の基から選択され、
    又は二つのR基が一緒になって、OC(R18O、OC(R18C(R18O、OC(R18C(R18、C(R18OC(R18、C(R18C(R18C(R18、C(R18C(R18C(R18C(R18、OC(R18N(R19)、N(R19)C(R18N(R19)、N(R19)C(R18C(R18、N(R19)C(R18C(R18C(R18、OC(R18C(R18N(R19)、C(R18N(R19)C(R18、CO.N(R18)C(R18、N(R18)CO.C(R18、N(R19)C(R18CO、CO.N(R18)CO、N(R19)N(R18)CO、N(R18)CO.N(R18)、O.CO.N(R18)、O.CO.C(R18及びCO.OC(R18[式中、各R18は水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル又は(2〜8C)アルキニルであり、及びR19は水素、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル又は(2〜6C)アルカノイルである]から選択される環A上の隣接する環位置にわたる二価の基を形成し、
    及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、(3〜8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N’−(1〜6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
    −X−R20
    {式中、Xは直接結合であるか又はO及びN(R21)から選択され[式中、R21は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びR20は、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、メルカプト−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルチオ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルフィニル−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルスルホニル−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル又はN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルである}の基から、又は式:
    −X−Q
    {式中、Xは直接結合であるか又はO、CO及びN(R22)から選択され[式中、R22は水素又は(1〜8C)アルキルである]、及びQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1〜8C)アルキル及び(1〜6C)アルコキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい1つ又は2つの置換基を有していてもよい、アリール、アリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである}の基から選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ、2つ又は3つの置換基を有していてもよく、
    及び、R基内のいずれのアリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基は、(1〜3C)アルキレンジオキシ基を有していてもよく、
    及び、R基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ又はチオキソ置換基を有していてもよく、
    及び、R基内のいずれのCH、CH又はCH基は、前記各CH、CH又はCH基上に一つ又はそれより多くのハロゲノ又は(1〜8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、N’−(1〜6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1〜6C)アルキル]ウレイド、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N−(1〜6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから選択される基を有していてもよく、
    及び、R基内のいずれの(2〜6C)アルキレン鎖中の隣接炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R23)、N(R23)CO、CON(R23)、N(R23)CON(R23)、CO、CH(OR23)、N(R23)SO、SON(R23)、CH=CH及びC≡Cから選択された基の鎖内への挿入により分離されていてもよい[式中、R23は水素又は(1〜8C)アルキルであり、又は挿入基がN(R23)である場合、R23は(2〜6C)アルカノイルであってもよい];
    のキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  2. 式中:
    がOであり;
    pが2であり、及びR基が6位及び7位に位置し、及び6位のR基が、シアノ、ヒドロキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、ピロリジン−1−イルカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル及びピペラジン−1−イルカルボニルから選択され、及び7位のR基が、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ及び3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシから選択され、
    及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ及びイソプロピリデンジオキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよく、及びR置換基内のピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル又はホモピペラジン−1−イル基が、メチル、エチル、プロピル、アリル、2−プロピニル、メチルスルホニル、アセチル、プロピオニル、イソブチリル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル又はシアノメチルでN−置換されていてもよく、
    及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基は、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
    及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基が、各々の前記CH、CH又はCH基上に一つ又はそれより多くのクロロ基又はヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ及びN−イソプロピル−N−メチルアミノから選択される置換基を有していてもよく;
    qが0であるか、又はqが1であり及び2位に位置するR基(C(R)(R)基に関して)が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択され;
    及びRの各々が水素であり;
    が、水素、メチル又はエチルであり;
    環Aが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニル環であり;及び
    rが0であるか、又はrが1又は2であり及び一つのR基が3位又は4位に位置し(CON(R)基に関して)、そして同一か又は異なっていてもよい、各R基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択され、
    又はrが1又は2であり、及び一つのR基が3位又は4位に位置し(CON(R)基に関して)、そして式:
    −X−R15
    [式中、Xは直接結合又はOであり、及びR15は、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、1−メトキシ−1−メチルエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、エチルアミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル、1−エチルアミノ−1−メチルエチル、3−エチルアミノプロピル、イソプロピルアミノメチル、1−イソプロピルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、3−(ピロリジニル)プロピル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、3−(モルホリニル)プロピル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、3−(ピペリジニル)プロピル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、3−(ピペラジニル)プロピル又はホモピペラジニルメチルであり、但し、XがOである場合、X及びR15基中のいずれかのヘテロ原子間には少なくとも2つの炭素原子がある]の基であり、
    及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される置換基を有していてもよく、及びR基内のいずれのこうしたアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基が、ヒドロキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル及びジメチルアミノメチルから選択されるさらなる置換基を有していてもよく、
    及び、存在するいずれの第二のR基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  3. 式中:
    がOであり;
    pが2であり、及び同一か又は異なっていてもよいR基が6位及び7位に位置し、そしてシアノ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−メトキシエトキシ、3−メトキシプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ及び2−(2−メトキシエトキシ)エトキシから選択され;
    qが0であるか、又はqが1であり及びR基がフルオロ、クロロ、メチル又はメトキシであり;
    及びRの各々が水素であり;
    が、水素、メチル又はエチルであり;
    環Aが、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;及び
    rが0、1又は2であり、及び存在する各R基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、シクロプロピルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、2−メトキシエチルアミノ、ジメチルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アセチル、ヒドロキシメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、プロピルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、N−エチル−N−メチルアミノメチル、N−シクロプロピル−N−メチルアミノメチル、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル及びピペラジン−1−イルメチルから選択され、
    及び、R基内のいずれのヘテロシクリル基は、メチル又はエチル置換基を有していてもよい;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  4. 式中:
    環Aが、酸素、窒素及び硫黄から選択される3つまでの環ヘテロ原子を有する5員単環式ヘテロアリール環であり;及び
    、p、R、q、R、R、R、R、r及びRの各々が請求項1に定義したいずれかの意味を有する;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  5. 式中:
    がOであり;
    pが2であり、及びR基が、6位及び7位に位置し、そして6位のR基が、シアノ、ヒドロキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、ピロリジン−1−イルカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル及びピペラジン−1−イルカルボニルから選択され、及び7位のR基が、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ及び3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシから選択され、
    上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ及びイソプロピリデンジオキシから選択される、同一か又は異なっていてもよい、1つ又は2つの置換基を有していてもよく、及びR置換基内のピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル又はホモピペラジン−1−イル基が、メチル、エチル、プロピル、アリル、2−プロピニル、メチルスルホニル、アセチル、プロピオニル、イソブチリル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル又はシアノメチルでN−置換されていてもよく、
    及び、R上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基が、1つ又は2つのオキソ置換基を有していてもよく、
    及び、R置換基内のいずれのCH、CH又はCH基が、各々の前記CH、CH又はCH基上に一つ又はそれより多くのクロロ基又はヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ及びN−イソプロピル−N−メチルアミノから選択される置換基を有していてもよく;
    qが0であるか、又はqが1であり及びR基がフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択され;
    及びRの各々が水素であり;
    が、水素、メチル又はエチルであり;
    環Aが、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環であり;及び
    rが0であるか、又はrが1又は2であり及び一つのR基が3位に位置し(CON(R)基に関して)、そして同一か又は異なっていてもよい各R基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択され、
    又はrが1又は2であり、及び一つのR基が3位に位置し(CON(R)基に関して)、そして式:
    −X−R15
    [式中、Xは直接結合又はOであり、及びR15は、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、1−メトキシ−1−メチルエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、エチルアミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル、1−エチルアミノ−1−メチルエチル、3−エチルアミノプロピル、イソプロピルアミノメチル、1−イソプロピルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、3−(ピロリジニル)プロピル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、3−(モルホリニル)プロピル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、3−(ピペリジニル)プロピル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、3−(ピペラジニル)プロピル又はホモピペラジニルメチルであり、但し、XがOである場合、X及びR15基中のいずれかのヘテロ原子間には少なくとも2つの炭素原子がある]の基であり、
    及び、R基内のいずれのアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される置換基を有していてもよく、及びR基内のいずれのこうしたアリール、(3〜8C)シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基が、ヒドロキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル及びジメチルアミノメチルから選択されるさらなる置換基を有していてもよく、
    及び、存在するいずれの第二のR基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノ及びジメチルアミノから選択される;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  6. 式中:
    がOであり;
    pが2であり、及び第一のR基が6位に位置し、そしてシアノ、カルバモイル、メトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及び第二のR基が7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−メトキシエトキシ、3−メトキシプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ及び2−(2−メトキシエトキシ)エトキシから選択され;
    qが0であるか、又はqが1であり及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基が、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル及びメトキシから選択され;
    及びRの各々が水素であり;
    が、水素又はメチルであり;
    環Aが、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル及びチアジアゾリルから選択され;及び
    rが0、1又は2であり、及び、存在する各R基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  7. 式中:
    はOであり;
    pは2であり、及び第一のR基は6位に位置し、そしてシアノ、カルバモイル、メトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及び第二のR基は7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−ヒドロキシエトキシ及び2−メトキシエトキシから選択され;
    qは0であるか、又はqは1であり及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基は、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル及びメトキシから選択され;
    及びRの各々は水素であり;
    は、水素又はメチルであり;
    環Aは、2−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−イミダゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、2−チアゾリル、3−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、1,2,4−オキサジアゾ−ル−5−イル及び1,3,4−オキサジアゾ−ル−5−イルであり;及び
    rは1又は2であり、及び存在する各R基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  8. 式中:
    pが0であるか、又はpが1又は2であり及びR基が6位及び/又は7位に位置し、そしてハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択され、及び
    qが1であり、及びR基が2位に位置し(C(R)(R)基に関して)、そしてハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択され;
    及びX、R、R、R、環A、r及びRのそれぞれが請求項1に定義したいずれかの意味を有する;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体。
  9. 式中:
    pが0であるか、又はpが1又は2であり及びR基が6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、及び
    qが1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基が、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され;
    及びX、R、R、R、環A、r及びRのそれぞれが請求項1に定義したいずれかの意味を有する;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体。
  10. 式中、
    がOであり;
    pが0であるか、又はpが1又は2であり及びR基が6位及び/又は7位に位置し、及びハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシカルボニル、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択され;
    qが1であり、及びR基が2位に位置し(C(R)(R)基に関して)、及びハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、N−(1〜6C)アルキルカルバモイル及びN,N−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルから選択され;
    及びRの各々が水素であり;
    が水素であり;
    環Aが、酸素、窒素及び硫黄から選択される3つまでの環ヘテロ原子を有する5員単環式ヘテロアリール環であり;及び
    rが0、1、2又は3であり、及び存在する、同一か又は異なっていてもよい、各R基が、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜8C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイルアミノ及びN−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから選択される;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  11. 式中、
    が0であり;
    pが0であるか、又はpが1又は2であり及びR基が6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され;
    qが1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、カルバモイル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され;
    及びRの各々が水素であり;
    が水素であり;
    環Aが、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環であり;及び
    rが1又は2であり、及び同一か又は異なっていてもよい各R基が、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  12. 式中、
    がOであり;
    pが0であるか、又はpが1又は2であり及びR基が6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、
    qが1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基が、メトキシ及びエトキシから選択され;
    及びRの各々が水素であり;
    が水素であり;
    環Aが、1つ又は2つのR基を有し、及び1つのR基が3位に位置する(CON(R)基に関して)、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジアゾリル環であり;及び
    rが1又は2であり、及び同一か又は異なっていてもよい各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノから選択される;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  13. 式中、
    がOであり;
    pが0であるか、又はpが1又は2であり及びR基が6位及び/又は7位に位置し、そしてフルオロ、シアノ、カルバモイル、メトキシカルボニル、メトキシ、エトキシ、N−メチルカルバモイル及びN,N−ジメチルカルバモイルから選択され、
    qが1であり、及び2位に位置する(C(R)(R)基に関して)R基がメトキシ基であり;
    及びRの各々が水素であり;
    が水素であり;
    環Aが、2−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル及び2−チアゾリルであり;及び
    rが1又は2であり、及び存在する各R基が、メチル、エチル、プロピル及びイソプロピルから選択される;
    請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  14. N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[3−メトキシ−5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド、
    N−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[3−メトキシ−5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド、
    N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド,
    N−(4,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド,
    N−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−2−[5−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド、
    N−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−2−[3−メトキシ−5−(7−メトキシキノリン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル]アセトアミド、
    N−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド、及び
    N−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−2−[5−(6−フルオロキノリン−4−イルオキシ)−3−メトキシピリジン−2−イル]アセトアミド;
    から選択される請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩。
  15. 請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩の製造のための方法であって:
    (a)式II:
    Figure 2009528336
    (式中、Lは置換可能な基であり、及びいずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、p及びRは請求項1に定義したいずれかの意味を有する)のキノリンと式III
    Figure 2009528336
    (式中、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、X、q、R、R、R、R、環A、r及びRは、請求項1に定義したいずれかの意味を有する)の2−(2−ピリジル)アセトアミドとの反応、その後、存在するいずれかの保護基は除去される;
    (b)式VII:
    Figure 2009528336
    (式中、p、R、X、q、R、R及びRは、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、請求項1に定義したいずれかの意味を有する)のキノリン又はそれらの反応性誘導体と、式VI:
    Figure 2009528336
    (式中、R、環A、r及びRは、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、請求項1に定義したいずれかの意味を有する)のアミンとのカップリング、その後、存在する保護基が除去される;
    (c)少なくとも一つのR基が式
    −X
    [式中、Qは、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル又はヘテロシクリル−(1〜6C)アルキル基又は置換されていてもよいアルキル基であり、及びXは酸素原子である]の基である式Iの化合物の製造については、式VIII:
    Figure 2009528336
    (式中、p、R、X、q、R、R、R、R、環A、r及びRのそれぞれは、いずれかの官能基が必要に応じて保護されていることを除いて、請求項1に定義したいずれかの意味を有する)のキノリンと、いずれかの官能基が必要に応じて保護されている適切なアルコールとのカップリング、その後、存在する保護基が除去される;
    (d)R基が式_6_15[式中、Xは請求項1に定義したいずれかの意味を有し、及びR15はアミノ置換(1〜6C)アルキル基である]の基である式Iの化合物の製造については、式I[式中、R基は式_6_15(式中、R15はハロゲノ置換(1〜6C)アルキル基である)の基である]の化合物と、適切なアミン又は窒素含有ヘテロシクリル化合物との反応;
    (e)R基が式_6_15[式中、Xは請求項1に定義したいずれかの意味を有し、及びR15はアミノ置換(1〜6C)アルキル基である]の基である式Iの化合物の製造については、式I[式中、R基は式_6_15(式中、R15はホルミル又は(2〜6C)アルカノイル基である)である]の化合物の還元的アミノ化;
    (f)Rが(1〜8C)アルキル基である式Iの化合物の製造については、Rが水素である式Iの化合物の、適したアルキル化剤によるアルキル化;又は
    (g)Rがカルボキシ基である式Iの化合物の製造については、Rが(1〜6C)アルコキシカルボニル基である式Iの化合物の切断;
    を含み、そして
    式Iのキノリン誘導体の薬学的に許容できる塩が必要とされる場合、前記キノリン誘導体と適した酸との反応により得ることができる;
    前記方法。
  16. 薬学的に許容できる希釈剤又は担体と共に、請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩を含んでなる医薬組成物。
  17. 細胞増殖性障害の治療又は血管新生及び/又は血管透過性に関連する疾患状態の治療に使用するための医薬の製造における、請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩の使用。
  18. 細胞増殖性障害の治療に使用するために適した組み合わせであって、請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩及び追加の抗腫瘍剤を含んでなる組み合わせ。
  19. 細胞増殖性障害の治療に使用するために適した組み合わせであって、請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、又はそれらの薬学的に許容できる塩及び血管新生阻害剤を含んでなる組み合わせ。
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