JP2009514986A - ランタン化合物を使用する慢性腎臓病(ckd)患者の治療 - Google Patents

ランタン化合物を使用する慢性腎臓病(ckd)患者の治療 Download PDF

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Abstract

慢性腎臓病(CKD)の症状を有するが末期腎不全(ESRD)には罹患していない患者が、毒性のないランタン化合物の治療上の有効量を活性成分として含む医薬品組成物を経口投与することにより治療される場合がある。ランタン化合物の投与は、CKDの進行を予防し、軟部組織石灰化を治療し、二次性副甲状腺機能亢進症を治療する場合がある。
【選択図】なし

Description

1.発明の技術分野
本発明は、毒性のないランタン化合物の治療上の有効量を含む医薬品組成物を経口投与することにより、CKDのリスクを有する患者か、第1段階ないし第4段階の慢性腎臓病(CKD)患者か、CKDに関連する軟部組織石灰化にかかりやすい又は罹患している患者か、二次性副甲状腺機能亢進症にかかりやすい又は罹患している患者かの治療に関する。
本出願は、引用により本明細書に取り込まれる2005年11月9日出願の特許文献1に係る出願を基礎とする優先権を主張する。
米国特許出願11/272,563号明細書
2.発明の背景
慢性腎臓病(CKD)は世界的な公衆衛生の問題である。米国国民健康栄養調査(NHANES)によれば米国におけるCKD患者数は、2004年の約2,600万人から2020年の約4,000万人まで増大するだろう。CKDの主要な合併症の一つは、腎臓がリン酸塩を身体から尿分泌により除去できないために起こる血中リン酸塩レベルの上昇である。過剰な血中リン酸塩レベルは、CKD患者における高リン酸塩血症の発症を引き起こす。米国における高リン酸塩血症を有するCKD患者の数は、2005年の約100万人から2020年の約280万人まで増大するだろう。
現在米国食品医薬品局(FDA)は、リン吸着薬(又はリン酸塩吸着薬、phosphate binders)を使用する高リン酸塩血症の治療を、「末期腎不全(ESRD)」すなわち第5段階のCKD患者に限定している。CKD患者のこの亜集団は、CKD患者の母集団の全体の1%を表すにすぎない。
ESRD患者における高リン酸塩血症は、カルシウム含有型リン吸着薬であるセベラマー(すなわち、例えばGenzyme(ケンブリッジ、マサチューセッツ州)からリナゲル(Renagel、登録商標)錠剤(セベラマー塩酸塩)として入手可能な正に荷電したポリマー)と、アルミニウム含有型リン吸着薬とを使用して制御される場合がある。カルシウム含有型リン吸着薬を受け入れる患者は、1日当たりのカルシウムの推奨摂取量を超える摂取をせずには所望のリン酸塩レベルを実現できないことが多く、摂取しなければならない薬剤の量に苦しめられることが多い。加えてカルシウム含有型リン吸着薬は、以下に説明されるように、高カルシウム血症を引き起こす場合と異所性石灰化を悪化させる場合とがある。セベラマーを処方される患者は、この薬剤の効力が足りないために手に負えないほどに大きな丸薬も負担する。アルミニウム含有型リン吸着薬は非常に強力かつ有効だが、長期間にわたり使用されるときには中枢神経系毒性及び骨毒性に関連する。
チュアブル錠剤の形態の炭酸ランタン(Shire Pharmaceuticals(ウェイン、ペンシルバニア州)からフォスレノール(Fosrenol、登録商標)として入手可能)も、ESRD患者における高リン酸塩血症を治療するためにFDAにより承認されている。他の問題の多いリン吸着薬と異なり炭酸ランタン含有型リン吸着薬は、扱いやすい用法で強力であり、高カルシウム血症を引き起こさず、長期間にわたり毒性がない。
Shire Pharmaceuticalsに付与された特許に関する特許文献2は、ESRD患者における高リン酸塩血症を治療するための、以下の化学式を有する炭酸ランタン水和物を含む医薬品組成物を開示し、ここでxは3ないし6の間の値を有する。本組成物を調製するための工程、及び、本組成物を使用してESRD患者における高リン酸塩血症を治療するための方法も説明される。
米国特許公報第5,968,976号明細書
Figure 2009514986
しかし当技術分野には、CKDのリスクを有する患者か、ESRDに達しないさまざまな形態のCKD患者かを治療する必要性が存在する。本発明は、かかる患者と、CKDに関連する軟部組織石灰化か二次性副甲状腺機能亢進症かにかかりやすい又は罹患している患者とが、ランタン化合物含有型リン吸着薬の投与から利益を受ける場合もあるという驚くべき知見に基づく。
3.発明の概要
本発明によれば、毒性のないランタン化合物の治療上の有効量を活性成分として含む医薬品組成物を経口投与するステップを含む、(1)CKDのリスクを有する患者か、(2)第1段階ないし第4段階のCKD患者か、(3)CKDに関連する軟部組織石灰化にかかりやすい又は罹患している患者か、(4)二次性副甲状腺機能亢進症にかかりやすい又は罹患している患者か、(5)リン酸塩吸収の制御を必要とする今のところ未発見の他の疾病にかかりやすい又は罹患している患者かの治療方法が提供される。本明細書において示されるように、本発明は、第1段階ないし第4段階のいずれかの段階のCKDか、かかるCKDに関連する軟部組織石灰化か、二次性副甲状腺機能亢進症かの疾病のリスクを示す、該疾病にかかりやすい、又は、該疾病の診断に情報を与える1種類又は2種類以上の機能上又は構造上の異常を示す患者の治療に適用可能である。ランタン化合物がかかる患者に投与されると、CKD、CKDに関連する軟部組織石灰化、及び/又は、二次性副甲状腺機能亢進症の進行を停止させるとまではいかなくても抑制することが可能である。
本発明の上述の特徴と他の多くの付随する利点とは、以下の詳細な説明に引用されることにより、よりよく理解されるだろう。
4.発明の詳細な説明
4.1.一般的定義
本明細書で用いられるところの「治療する」「治療すること」又は「治療」という用語は、CKDか、軟部組織石灰化か、二次性副甲状腺機能亢進症か、リン酸塩吸収の制御を必要とする今のところ未発見の他の疾病かの予防(prevention)か、低減(reduction)か、改善(amelioration)か、部分的又は完全な軽減(alleviation)か、治癒(cure)かを意味する。例えばCKDのリスクを有する患者か、第1段階ないし第4段階のうち1つの段階のCKD患者かの治療は、異常に高い血清中リン酸塩レベルの低減か、軟部組織石灰化の予防か、異常に上昇した副甲状腺ホルモン(PTH)レベルの低減かを意味する場合がある。
CKDか、CKDに関連する軟部組織石灰化か、二次性副甲状腺機能亢進症かの疾病のリスクを有する患者か、該疾病を有する患者かの「症状」という用語は、例えば下記4.3節で説明される異常のような、患者により経験され腎機能障害を示すいずれかの機能上又は構造上の異常の場合がある。一例として、他の異常の中でも、約1.6mg/dLを超えるクレアチニン濃度か、約20mg/dLを超える血中尿素窒素(BUN)か、約4.5mg/dLを超える血中リン酸塩レベルか、いずれかの検出可能な量の血尿か、約100mg/dLを超える尿中タンパク質濃度か、約100mg/dLを超える尿中アルブミン濃度か、約150pg/mLを超える血中のインタクトな副甲状腺ホルモン(PTH)の濃度か、約90mL/min/1.73m2未満の糸球体濾過量(GFR)かのうちの1種類又は2種類以上の症状が、CKDのリスクか、CKDの存在かを示す場合がある。
さらに本明細書で用いられるところの「患者」という用語は、(例えば、イヌ又はネコのような家畜のようないずれかの獣医学的な患者のような)哺乳類か、ヒト患者かを指す。
「約(about)」又は「約(approximately)」という用語は、例えば測定系の限界のように特定のパラメーター値がどのように測定又は決定されるかにも部分的に依存する、当業者により決定され特定される該特定のパラメーターについての許容可能な範囲内を意味する。例えば「約」は、ある値の20%までの範囲を意味する場合がある。代替的に、特に生物学的システム又は生物学的プロセスに関して、前記用語はある値の1桁(10倍)の範囲内、好ましくは5倍の範囲内、より好ましくは2倍の範囲内を意味する場合がある。
4.2.ランタン化合物
本発明の方法において有用なランタン化合物は、ランタン塩、ランタン水和物及びランタン溶媒和物を含む。
利用される場合があるランタン塩は、炭酸ランタンと、炭酸ランタン水和物と、水酸化炭酸ランタン(lanthanum hydroxycarbonate)と、塩化ランタンと、酢酸ランタンと、乳酸ランタンと、ランタンの他の有機酸塩と、酸化ランタンと、水素化ランタンとを含む。水酸化炭酸ランタンは、2004年7月27日出願の「水酸化炭酸ランタンを使用する高リン酸塩血症の治療方法」という発明の名称の米国仮出願第60/591,105号に係る明細書においてさらに説明される。本発明の方法において使用される酢酸ランタンは、身体のpH緩衝能力を増大させる付加的な利点を有する場合がある。
有用な炭酸ランタン又は炭酸ランタン水和物は以下の化学式を有し、ここでxは0から10までの値を有する。好ましくはxは3から8までの、望ましくは3から6までの値を有する。最も好ましくはxは4と5との間程度の平均値を有する場合がある。ランタン化合物の水和レベルは、熱重量分析(TGA)のような当業者に周知の方法により測定される場合がある。
Figure 2009514986
4.3.慢性腎臓病(CKD)
米国腎臓病財団−腎臓病患者の予後改善機構(The National Kidney Foundation−Kidney Disease Outcomes Quality Initiative、以下「NKF−K/DOQI」又は「K/DOQI」という。)は、慢性腎臓病(CKD)を(1)糸球体濾過量(GFR)の減少の有無に関わらず、腎臓の構造上又は機能上の異常により定義される腎臓の損傷を3ヶ月間以上にわたり有する疾病、又は、(2)腎臓の損傷の有無に関わらず、GFRが3ヶ月間以上にわたり60mL/min/1.73m2未満である疾病と定義している。構造上又は機能上の異常は、病理学的な異常のような症状か、画像研究又は血液組成若しくは尿組成において特定される異常を含む腎臓損傷の指標かにより明らかにされる。
腎臓損傷の指標の例は、約1.6mg/dLを超える血漿中クレアチニン濃度と、約20mg/dLを超える血中尿素窒素(BUN)とを含む。典型的にはこれらの指標の両方が、CKD個体において上昇する。腎臓損傷の付加的な指標は、血尿(すなわち、いずれかの検出可能な量の血尿)か、タンパク尿(すなわち、約100mg/dLを超える尿中タンパク質濃度)か、アルブミン尿(すなわち、約100mg/dLを超える尿中アルブミン濃度)か、約150pg/mLを超える血中のインタクトな副甲状腺ホルモン(PTH)の濃度か、約4.5mg/dLを超える血中リン酸塩レベルかを含む場合がある。腎臓病のある特異的な指標は正常値を超えるGFR(すなわち、約90mL/min/1.73m2を超えるGFR)であるが、正常値未満のGFRもCKDを表す。
K/DOQIは、CKDの5つの異なる段階を定義するガイドライン(Am J Kidney Dis.2001,37(suppl 1):S1−S238)を公表している。以下の表は、CKDの5つの各々の段階と、各々の段階に対するGFRの範囲との説明を提供する。
Figure 2009514986
CKD患者における高リン酸塩血症は複数の副次的効果を有する。患者が高リン酸塩血症に罹患すると、過剰な血清中リン酸塩が血清中カルシウムを沈殿させ、広範な異所骨外性石灰化を引き起こす。不要なカルシウムの沈着が心臓血管組織において生じ、死を導くことも多い心臓血管系の合併症のリスクの増大を招く場合がある。加えて血清中リン酸塩の増大は、カルシウムの腸管吸収を減少させる。これらの2つの機構が、血清中カルシウムレベルを低減するために同時に働く。
血清中カルシウムレベルの低減は、副甲状腺ホルモン(PTH)の産生の増大と、二次性副甲状腺機能亢進症の発症とに寄与する場合がある。さらに近年の研究は、高リン酸塩レベルがPTH産生を直接刺激し二次性副甲状腺機能亢進症を引き起こす場合があることを示す。PTH分泌の継続的な刺激は副甲状腺の過形成を誘発し、副甲状腺摘出が必要となる場合がある。
ランタン化合物リン吸着薬の投与を含む本発明の方法は、血漿中リン酸塩レベルを低減するだけでなく、高リン酸塩血症を含む第1段階ないし第4段階のいずれかの段階のCKDと、異所骨外性石灰化と、血清低カルシウム血症と、二次性副甲状腺機能亢進症とにかかりやすい又は有する患者におけるCKDの影響を改善すると信じられている。しかし本発明はいずれかの特定の生化学的又は生理学的な機構に限定されないことが理解されるべきである。
4.4.慢性腎臓病(CKD)の治療方法
本発明のある実施態様は、毒性のないランタン化合物の治療上の有効量を活性成分として含む医薬品組成物を前記患者に投与するステップを含む、1種類又は2種類以上の慢性腎臓病(CKD)の症状を有する患者の治療方法である。上で示されたように、治療される患者は、CKDのリスクを有する場合か、上で定義された第1段階ないし第4段階のいずれかの段階のCKDを有する場合かがある。治療される場合のある、CKDのリスクを有する患者か、第1段階ないし第4段階のいずれかの段階のCKD患者かは、約4.5mg/dLを超える血中リン酸塩レベルか、約1.6mg/dLを超える血漿中クレアチニン濃度か、約20mg/dLを超えるBUNか、いずれかの検出可能な量の血尿か、約100mg/dLを超える尿中タンパク質濃度か、約100mg/dLを超える尿中アルブミン濃度か、約150pg/mLを超える血中のインタクトな副甲状腺ホルモンの濃度か、異常なGFRか、それらの組合せかのうちの1種類又は2種類以上の症状を有する場合がある。
本発明の方法は、例えば患者におけるCKDの発症を予防するために第1段階のCKDの1種類又は2種類以上の症状を示す患者を治療することか、第1段階から第2段階へのCKDの進行を予防するために第1段階のCKD患者を治療すること等かにより、腎臓の病変の進行を予防するために利用される場合がある。
4.5.石灰化を予防する方法
本発明の別の実施態様は、毒性のないランタン化合物の治療上の有効量を活性成分として含む医薬品組成物を前記患者に投与することによる、1種類又は2種類以上のCKDの症状を有する患者におけるCKDに関連する軟部組織石灰化の治療方法である。
石灰化はいずれかの軟部組織において生じる場合がある。軟部組織は、動脈組織、心筋、心臓弁、関節、皮膚及び***組織を含む場合がある。
4.6.二次性副甲状腺機能亢進症の治療方法
本発明のさらに別の実施態様は、毒性のないランタン化合物の治療上の有効量を活性成分として含む医薬品組成物を前記患者に投与するステップを含む、1種類又は2種類以上の二次性副甲状腺機能亢進症の症状に罹患している又は有する患者を治療するための方法である。
副甲状腺機能亢進症は、インタクトなPTHのレベルが約150pg/mL以上である患者における疾病と定義される。前記副甲状腺機能亢進症の症状は、低カルシウム血症(すなわち、約8.5mg/dL未満の血中カルシウムレベル)、高リン酸塩血症(約4.5mg/dLを超える血中リン酸塩レベル)及び(例えば骨折又は骨痛のような)骨障害を含む。
4.7.ランタン化合物の治療上の有効量の投与
本発明に従い患者に経口投与されるランタン化合物は、ランタン元素として125mgから2000mgまで変化する投与形態で適切に投与される。成人に対する典型的な用量は、例えば1日当たり375mg−6000mgの場合がある。より好ましくは前記用量は1日当たり375−3750mgである。前記用量は、例えば250mg、500mg、750mg又は1000mgの錠剤に分割される場合があり、例えば1日3回というように毎回の食事といっしょに摂取される場合がある。血清中リン酸塩レベル(Serum plasma levels)は週に1回監視される場合があり、用量は最適な血清中リン酸塩レベルに到達するまで修正される場合がある。投与は、連続的な投与計画で実施される場合がある。かかる投与計画は慢性的疾病を治療するために、例えば永続的な投与計画のような長期間の投与計画の場合がある。
前記ランタン化合物は、錠剤か、カプセル剤か、チュアブル型の剤形か、これらに類するものかの形態で経口投与される場合がある。腎臓の問題のため、CKD患者は液体摂取を制限する必要がある。したがって液体を用いず、又は、液体量を制限して摂取される場合があるランタン化合物の剤形が望ましい。例えばビーズか、粉砕された錠剤か、粉末か、裏ごしされた顆粒かのような形態で、ランタン化合物は食物に分散される場合がある。
前記ランタン化合物は、(例えば1gの用量を1日3回摂取するというような)1日当たり3gの用量に対して、例えばCmax、Tmax及びAUCが好ましくはそれぞれ1.5ng/mL未満、約12時間及び50ng・hr/mL未満である平均濃度曲線により提供される血漿中ランタンレベルと同程度の低さを下回らない程度に血漿中ランタンレベルが低くなるような剤形で投与される。かかる用量に対して、好ましくは前記Cmax及びAUCは1.1ng/mL未満及び32ng・hr/mL未満であり、望ましくはCmax及びAUCは0.5ng/mL未満及び20ng・hr/mL未満である。Tmax値は基本的には用量の影響を受けず、Cmax値及びAUC値は1日当たり約1500mgまでの経口投与に対しては用量に応じて直線的に変化する。Cmax値及びAUC値は、1日当たり約1500mgを超える用量に対しては頭打ちとなる。これらのパラメーターの全てはそれぞれの一般的な意味を有する。
本発明により投与される剤形に使用される添加物は、腎臓に障害のある患者への投与に適しているべきである。前記添加物は、希釈剤、結合剤及び滑剤/流動促進剤を含む場合がある。崩壊剤、着色料及び香料/甘味料のような他の添加物が、前記剤形に添加される場合がある。
適切な希釈剤は、デキストレート(dextrates)、コーンシロップ、オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、グルコース、リカシン(lycasin)、キシリトール、ラクチトール、エリスリトール、マンニトール、イソマルトース、ポリデキストロース、デキストリン、デンプン、フルクトース、キシリトール、マルトデキストリン、マルチトール、イソマルト(isomalt)、ラクトース、ソルビトール、(アビセル(Avicel)のような)微結晶性セルロース、(ヌタブ(Nutab)、Di−Pac又はシュガータブ(Sugartab)のような)スクロース含有型希釈結合剤、粉砂糖(confectioner’s sugar)、硫酸カルシウム二水和物、乳酸カルシウム三水和物、(エムデックス(Emdex)又はセルタブ(Celutab)のような)加水分解デンプン、(セレロース(Cerelose)のような)デキストロース、イノシトール、(マルトロン(Maltrons)又はMor−Rexのような)加水分解穀物固形物(hydrolyzed cereal solids)、アミロース又はグリシンから選択される場合がある。
有用な滑剤/流動促進剤と、混合剤/フロー剤(blending/flow agents)とは、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ、コロイド性無水シリカ、硬化植物油、ベヘン酸グリセリル又はモノステアリン酸グリセリルから選択される場合がある。
保存期間を延長するために、例えば、アスコルビン酸、ブチル化ヒドロキシアニソール、ヒドロキノンのような酸化防止剤を前記剤形中に組み込むことが有利な場合がある。
錠剤の剤形は、当業者に周知の方法に従いコーティングされる場合がある。以下に示されるように、前記剤形は、必要に応じて1種類又は2種類以上のさらなる活性成分を組み込む場合がある。
前記剤形に組み込まれるそれぞれの成分の量と本発明による治療の期間とは、個々の患者の治療に対するその必要性に応じて変化することが理解されるだろう。体重と、年齢と、特定の症状とのような因子を特に考慮する担当医師又は獣医師により、緻密な投与計画が決定されるだろう。前記医師又は獣医師は、治療のための正しい用量を決定するために、患者に投与されるランタン化合物の用量を漸増させる場合がある。例えば医師は、患者における(例えば血中リン酸塩レベルのような)CKDの症状を測定し、患者に特定の用量のランタンを1週間処方し、その1週間後に前記症状を測定することにより該用量が適当かどうかを評価する場合がある。
2004年8月26日に出願され、2005年4月14日に米国特許出願公開公報第2005/0079135号として公開された「ランタン化合物を含む医薬品の剤形」という発明の名称の米国特許出願第10/926,330号に係る明細書は、引用により本明細書に取り込まれる。前記出願において開示されるいずれかのランタン化合物、剤形又は用量は、CKDの症状を有する患者を治療するために使用される場合がある。
4.7.1.ランタン及びビタミンDを含む併用治療薬(Combination Treatment)の投与
CKD患者の腎臓はビタミンDプロホルモンを代謝してビタミンDの活性代謝物とすることがもはやできないため、また、CKD患者に見出されるリン酸塩レベルの増大はビタミンDの活性代謝物の産生を抑制すると信じられているため、CKDの症状に罹患している患者はビタミンDも欠乏していることが多い。本発明の別の実施態様では前記ランタン化合物は、ビタミンD欠乏症を軽減するために、CKDの症状に罹患している患者にビタミンDかビタミンDの類縁体かと組み合わせて投与される。25−ヒドロキシビタミンD2のレベルは約16ng/mL未満の値と低く、補充治療は約16ng/mL以上のレベルを目標とする。1,25−ジヒドロキシビタミンD2のレベルは約22pg/mL未満の値と低く、補充治療は約22pg/mLより大きいレベルを目標とする。
本発明のランタン化合物といっしょに同時に投与される場合があるビタミンD源の例は、1,25−ジヒドロキシ−ビタミンD、ビタミンDの活性代謝物(カルシトリオール、ロカルシトロール(rocalcitrol))を含む。適切なビタミンD類縁体の例は、ドキセルカルシフェロール(Bone Care International(ミドルトン、ウィスコンシン州)から入手可能なヘクトロール(Hectorol、登録商標))及びパリカルシトール(Abbott Laboratories(アボットパーク、イリノイ州)から入手可能なゼムプラー(Zemplar、登録商標))を含む。
ビタミンDは、製剤化され、上で説明された経路を使用して投与される場合がある。ビタミンDは、ランタン化合物と同じ剤形中で組合せられる場合か、ランタン化合物と異なる剤形中で与えられる場合かがある。ランタン化合物について上で説明されたように、体重と、年齢と、特定の症状とのような因子を特に考慮する担当医師又は獣医師により、ビタミンDについて緻密な投与計画が決定されるだろう。前記医師又は獣医師は、治療のための正しい用量を決定するために、患者に投与されるビタミンDの用量を漸増させる場合がある。
特定の実施態様では100USP単位のビタミンDが1日1回投与され、ランタン化合物は治療を必要とする患者に1日3回投与される。
4.7.2.ランタン化合物及びカルシウム源を含む併用治療薬の投与
上述のようにCKD患者は低カルシウム血症(すなわち、約8.5mg/dL未満の血中カルシウム濃度)に罹患することが多い。本発明のさらなる実施態様ではランタン化合物は、CKDの症状に罹患している患者にカルシウム源と組み合わせて投与される。
ランタンといっしょに同時投与される場合があるカルシウムの形態の例は、(例えばGlaxoSmithKline(アクスブリッジ、イギリス)から入手可能なトゥムズ(Tums、登録商標)のような)炭酸カルシウム、(例えばNabi Biopharmaceuticals(ボカラトン、フロリダ州)から入手可能なPhosLo(登録商標)のような)酢酸カルシウム及びCaCl2を含む。
カルシウムの用量(カルシウム元素として表される用量)は、1日当たり1gから1.5gまでの範囲にわたる場合がある。カルシウム化合物は、ランタン化合物と同じ剤形中で組合せられる場合か、ランタン化合物と異なる剤形中で与えられる場合かがある。カルシウム化合物は、同じ剤形中にランタン化合物が存在するかしないかに関わらず、製剤化され、上で説明された経路を使用して投与される場合がある。体重と、年齢と、特定の症状とのような因子を特に考慮する担当医師又は獣医師により、カルシウムについて緻密な投与計画が決定されるだろう。前記医師又は獣医師は、治療のための正しい用量を決定するために、患者に投与されるカルシウムの用量を漸増させる場合がある。
特定の実施態様ではカルシウム及びランタン化合物を含む1−2個の錠剤のそれぞれが1日3回与えられる。
4.7.3.ランタン及びビタミンKを含む併用治療薬の投与
CKDの症状に罹患している患者はビタミンKが欠乏している場合がある。本発明の別の実施態様では前記ランタン化合物は、ビタミンK欠乏症を軽減するために、CKDの症状に罹患している患者にビタミンKと組み合わせて投与される。
ビタミンK源の例は、ビタミンK1(フィロキノン)、ビタミンK2(メナキノン)及びビタミンK3(メナジオン)を含む。
ビタミンKは製剤化され、上で説明された経路を使用して投与される場合がある。ビタミンKは、ランタン化合物と同じ剤形中で組合せられる場合か、ランタン化合物と異なる剤形中で与えられる場合かがある。ランタン化合物について上で説明されたように、体重と、年齢と、特定の症状とのような因子を特に考慮する担当医師又は獣医師により、ビタミンKについて緻密な投与計画が決定されるだろう。前記医師又は獣医師は、治療のための正しい用量を決定するために、患者に投与されるビタミンKの用量を漸増させる場合がある。
特定の実施態様では2.5mgないし25mgのビタミンK1が1日1回投与され、ランタン化合物は治療を必要とする患者に1日3回投与される。
5.実施例:ランタン治療による腎臓石灰化の低減
Crl:CD(SD)Br(VAFplus)雌ラット(Charles River Laboratories(ウィルミントン、マサチューセッツ州)から入手可能)が、(塩として)0mg/kg、100mg/kg、500mg/kg又は1500mg/kgの炭酸ランタンを104週間にわたり1日1回経口投与された。Crl:CD(SD)Br(VAFplus)雌ラットは、加齢とともに鉱質沈着(mineralization)を含む自発的な腎臓の病変を発症する。105週目にこれらのラットの腎臓の病理学検査が実施された。
炭酸ランタンを投与されなかったラット(n=120)の約50%が骨盤/乳頭の鉱質沈着の証拠を示したのに対して、1日当たり(塩として)100mg/kg(n=60)、500mg/kg(n=60)及び1500mg/kg(n=60)の炭酸ランタンを投与されたラットのそれぞれ約35%、5%及び1.7%しか骨盤/乳頭の鉱質沈着の証拠を示さなかった。さらに炭酸ランタンを投与されなかったラット(n=120)の約63%が腎臓における移行細胞過形成(transitional cell hyperplasia)の証拠を示したのに対して、1日当たり(塩として)100mg/kg(n=60)、500mg/kg(n=60)及び1500mg/kg(n=60)の炭酸ランタンを投与されたラットのそれぞれ約48%、23%及び7%しか移行細胞過形成の証拠を示さなかった。移行細胞過形成は、組織中における鉱質の不自然な存在により引き起こされる外傷への応答であるので、鉱質沈着と移行細胞過形成とは密に関係する。
本研究は、炭酸ランタンの経口投与が腎臓石灰化を低減することを示す。
本出願と同日に出願された「安定化された炭酸ランタン組成物」という発明の名称の米国特許出願第11/272,569号に係る明細書は、引用により本明細書に取り込まれる。
本発明は、本明細書で説明された特定の実施態様によりその範囲を限定されない。確かに本明細書で説明された実施態様に加えて本発明のさまざまな修正が、上述の説明から当業者には明らかであろう。かかる修正は添付される特許請求の範囲の範囲内であることが意図される。
全ての特許と、公開された特許出願と、発行された科学論文とを含む本明細書で引用される全ての文献は、全ての目的のためにその全体が引用により本明細書に取り込まれる。

Claims (13)

  1. 毒性のないランタン化合物の治療上の有効量を活性成分として含む医薬品組成物を患者に経口投与するステップを含む、患者の治療方法であって、前記患者は、(1)慢性腎臓病(CKD)のリスクを有する患者か、(2)第1段階ないし第4段階のCKD患者か、(3)CKDに関連する軟部組織石灰化にかかりやすい又は罹患している患者か、(4)二次性副甲状腺機能亢進症にかかりやすい又は罹患している患者かであることを特徴とする、患者の治療方法。
  2. 前記患者は哺乳類であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記患者はヒトであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ランタン化合物は、炭酸ランタン、炭酸ランタン水和物、水酸化炭酸ランタン又は塩化ランタンから選択されるランタン塩であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記ランタン化合物は、以下の化学式を有する炭酸ランタン又は炭酸ランタン水和物であり、xは0から10までの値を有することを特徴とする、請求項4に記載の方法。
    Figure 2009514986
  6. 前記ランタン化合物中におけるランタン元素の有効量は、1日当たり約375mg/kgから約3750mg/kgまでであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 前記患者は、約4.5mg/dLを超える血中リン酸塩レベルか、約1.6mg/dLを超える血漿中クレアチニン濃度か、約20mg/dLを超える血中尿素窒素(BUN)か、いずれかの検出可能な量の血尿か、約100mg/dLを超える尿中タンパク質濃度か、約100mg/dLを超える尿中アルブミン濃度か、約150pg/mLを超える血中のインタクトな副甲状腺ホルモン(PTH)の濃度か、約90mL/min/1.73m2未満の糸球体濾過量(GFR)かのうちの少なくとも1種類の症状を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. 毒性のないランタン化合物の治療上の有効量を活性成分として含む医薬品組成物を患者に経口投与するステップを含む、患者の治療方法であって、前記患者は、慢性腎臓病(CKD)のリスクを有する患者か、第1段階ないし第4段階のCKD患者かであることを特徴とする、患者の治療方法。
  9. 前記患者はCKDの進行を抑制又は停止させるために治療されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 毒性のないランタン化合物の治療上の有効量を活性成分として含む医薬品組成物を患者に経口投与するステップを含む、患者の治療方法であって、前記患者は慢性腎臓病(CKD)に関連する軟部組織石灰化にかかりやすい又は罹患していることを特徴とする、患者の治療方法。
  11. 前記軟部組織は、動脈組織か、心筋か、心臓弁か、皮膚か、それらの組合せかであることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 毒性のないランタン化合物の治療上の有効量を活性成分として含む医薬品組成物を患者に経口投与するステップを含む、患者の治療方法であって、前記患者は二次性副甲状腺機能亢進症にかかりやすい又は罹患していることを特徴とする、患者の治療方法。
  13. 前記患者は血中のインタクトな副甲状腺ホルモン(PTH)の濃度が約150pg/mLを超えることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
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