JP2009506166A - インクジェットインク - Google Patents

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Abstract

本発明は、長いレイテンシーを備えたインクジェットインク、特に、自己分散顔料と、組み合わせると長いレイテンシーを付与する特定の水溶性ビヒクル成分とを含む水性インクジェットインクに関する。

Description

本発明は、長いレイテンシーを備えたインクジェットインク、特に、自己分散性顔料と、組み合わせると長いレイテンシーを与える特定の水溶性ビヒクル成分とを含む水性インクジェットインクに関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、合衆国法典第35巻、119条により、2005年8月22日出願の米国特許仮出願第60/710,318号の優先権を主張する。
インクジェット印刷は非衝撃印刷プロセスであり、インク液滴を、紙等の基材に付着して、所望の画像を形成するものである。液滴は、マイクロプロセッサにより生成される電気信号に応答して、プリントヘッドから吐出される。インクジェットプリンタは、低コストで高品質の印刷を行うものであり、他のタイプのプリンタに代わって普及してきている。
インクジェットインクには、特に、色、噴射性、デキャップ時間(レイテンシー)、乾燥時間および貯蔵寿命をはじめとし、必要な特性が数多くある。しかしながら、ある特性を改善すると、他の特性を劣化させるため、これらの特性は両立しないことがよくある。
インクのデキャップ時間とは、プリントヘッドをキャップしないまま使用しないでいても、液滴を適切に、すなわち、方向を誤ったり、色が失われたり、速度が遅くなりすぎたりせずに噴射できる時間である。デキャップは、業界では「レイテンシー」と呼ばれることがあり、これら2つの用語は区別なく用いられる。
プリントヘッドの全てのノズルが常時印刷するわけではないので、印刷の欠陥を排除するために、プリンタ保守ルーチンで、使用していないノズルを定期的に、廃棄容器(「液つぼ」)に向かって吐出(「放出」)させる必要がある。しかしながら、インクが無駄になり、印刷速度が遅くなるので、プリントヘッドをできる限り低い頻度で保守することが望ましい。保守の必要を減じるには、インクは長いデキャップ時間を有しているのが好ましい。
デキャップの問題の一因となるのは、プリントヘッドが小液滴を噴射して、画像解像度を増やす傾向である。より小さい液滴の容積のために表面積を広くすると、ノズル面での揮発性ビヒクル成分の蒸発が早くなって、デキャップ時間が減少する傾向がある。
染料と顔料の両方共、インクジェットインクの着色剤として用いられており、それぞれ特定の利点がある。顔料インクは、染料インクよりも水堅牢性および光堅牢性画像を与え、有利である。黒色インクに関して、カーボンブラック顔料は、染料着色剤よりも高い光学密度を与えることができる。
インクに用いるには、顔料をインクビヒクル分散液に対して安定化させなければならない。顔料の安定化は、ポリマー分散液や界面活性剤等、別個の分散剤を用いることにより行うことができる。あるいは、顔料表面を変性させて、分散性付与基を化学的に付与し、別個の分散剤なしで分散剤に安定ないわゆる「自己分散可能」または「自己分散性」顔料(以降「SDP」)を形成することができる。
SDPは、同じ顔料充填量で、安定性が増大し、粘度が低くなる点で、従来の分散剤安定化顔料より有利なことが多い。これにより、最終インクにおける処方の自由度を広げることができる。
米国特許公報(特許文献1)は、レイテンシーの改善したSDPインク組成物に関するものである。米国特許公報(特許文献2)および米国特許公報(特許文献3)は、5〜10重量%のレベルでスルホランと、4または5重量%のレベルでウレアとを含有するものを含め、様々なSDPインク組成物を開示している。
米国特許第6069190号明細書 米国特許第6572227号明細書 米国特許第6153001号明細書 米国特許第5571311号明細書 米国特許第5609671号明細書 米国特許第5968243号明細書 米国特許第5928419号明細書 米国特許第6323257号明細書 米国特許第5554739号明細書 米国特許第5672198号明細書 米国特許第5698016号明細書 米国特許第5718746号明細書 米国特許第5749950号明細書 米国特許第5803959号明細書 米国特許第5837045号明細書 米国特許第5846307号明細書 米国特許第5895522号明細書 米国特許第5922118号明細書 米国特許第6123759号明細書 米国特許第6221142号明細書 米国特許第6221143号明細書 米国特許第6281267号明細書 米国特許第6329446号明細書 米国特許第6332919号明細書 米国特許第6375317号明細書 米国特許第6287374号明細書 米国特許第6398858号明細書 米国特許第6402825号明細書 米国特許第6468342号明細書 米国特許第6503311号明細書 米国特許第6506245号明細書 米国特許第6852156号明細書 米国特許第5519085号明細書 色指数、第3版(The Color Index,Third Edition)1971年
現在のSDPインク組成物は、うまく噴射されているが、その他の有益な印刷特性を保持しつつ、より長いデキャップ時間を備えたインクが業界では尚必要とされており、これを提供することが本発明の目的である。
本発明の目的に従って、特定のセットの保湿剤と組み合わせたSDPを含む水性インクジェットインクが、意外にも長いレイテンシーを提供し得ることが見出された。
このように、一態様において、本発明は、水性ビヒクル中に安定して分散された着色剤を含む水性インクジェットインクであって、
(a)該着色剤が自己分散性顔料を含み、
(b)該水性ビヒクルが、水、第1の保湿剤、第2の保湿剤および第3の保湿剤を含み、
(i)該第1の保湿剤が、少なくとも2個のヒドロキシル基と、2以下の炭素/酸素比とを有する水溶性有機分子の1種またはその組み合わせであり、
(ii)該第2の保湿剤が、2−ピロリドン、スルホラン、テトラメチレンスルホキシド、γ−ブチロラクトン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンおよびこれらの混合物よりなる群から選択され、
(iii)該第3の保湿剤がウレアである、水性インクジェットインクに関する。
スルホランの量が、存在する場合には、5重量%未満に限定される。特に断りのない限り、本発明で用いる重量%は、インクの総重量に基づいている。
第1の保湿剤の群の好ましい部類としては、グリセロール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、糖類、糖類誘導体が例示される。
本発明の他の態様によれば、少なくとも2つの異なった色のインクを含むインクジェットインクセットが提供され、これらインクのうち少なくとも1つは、上述したインクジェットインクである。これらインクのうち少なくとも1つは、自己分散性顔料が自己分散性黒色顔料である、上述したインクジェットインクであるのが好ましい。
本発明のさらに他の態様において、基材にインクジェット印刷をするための方法であって、
(a)デジタルデータ信号に応答するインクジェットプリンタを準備する工程、
(b)プリンタに、印刷される基材を装填する工程、
(c)上述および後述するインク、または上述および後述するインクジェットインクセットを、プリンタに装填する工程、および
(d)デジタルデータ信号に応答して、該インクまたはインクジェットインクセットを用いて基材に印刷する工程
を含む方法が提供される。
本発明のこれらおよびその他の特徴ならびに利点は、以下の詳細な説明を読めば、当業者であれば容易に理解されるであろう。明瞭にするために、別個の実施形態で上述および後述される本発明の特定の特徴はまた、単一の実施形態で組み合わせて提供されてもよいものと考えるものとする。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態で説明した本発明の様々な特徴も、別々、または下位の組み合わせで提供されてもよい。加えて、特に断りのない限り、単数には複数も含まれるものとする(例えば、「1つ(種)」は、1つ(種)、あるいは1つ(種)または複数のことを指す)。さらに、範囲で述べた値には、その範囲内の各値が含まれるものとする。
(水性ビヒクル)
インクビヒクルは、着色剤および任意の添加剤の液体キャリア(または媒体)である。「水性ビヒクル」という用語は、水と、共溶媒または保湿剤と一般的に呼ばれている1つまたは複数の有機水溶性ビヒクル成分とを含むビヒクルのことを指す。業界では、共溶媒が、印刷基材上のインクの浸透および乾燥を補助できるときは、浸透剤と呼ばれることがある。
本発明によれば、水性ビヒクルは、少なくとも3つの保湿剤を含む。
第1の保湿剤は、少なくとも2個のヒドロキシル(アルコール)基と、2以下の炭素/酸素比とを有する水溶性有機分子の1種またはその組み合わせである。第1の保湿剤は、2未満、より好ましくは1.5未満の炭素/酸素比を有しているのが好ましい。また、分子量は、好ましくは約600ダルトン未満、より好ましくは約350ダルトン未満である。
第1の保湿剤は、実質的に中性で(酸性でも塩基性でもその塩でもない)、例えば、カルボン酸基は含んでいないのが好ましい。
好ましい実施形態において、第1の保湿剤は、炭素、水素、酸素のみを含む。具体的な好ましい第1の保湿剤としては、グリセロール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、糖類、糖類誘導体、プロピレングリコールおよびこれらの組み合わせが挙げられる。
糖類は、例えば、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロースおよびマルトトリオースをはじめとする単糖類および二糖類である。糖アルコール等の糖類誘導体も有用である。一般式
HOCH(CHOH)CHOH
(式中、nは2〜5の整数)で表わされる糖アルコールとしては、例えば、トレイトール、エリスリトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、リキシトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、グルシトール、タリトール、ガラクチトール、アリトール、アルトリトール、マルチトール、イソマルチトール、ラクチトールおよびツラニトールが挙げられる。
様々な分子のヒドロキシル(アルコール)基および炭素/酸素比含量を以下の表にまとめてある。
Figure 2009506166
上に示すとおり、1,5−ペンタンジオール(C/O比2.5)およびジエチレングリコールメチルエーテル(ヒドロキシル基1個)を除いて、全て本発明において第1の保湿剤として適切なものである。
第2の保湿剤は、2−ピロリドン、スルホラン(テトラメチレンスルホンおよびテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドとしても知られている)、テトラメチレンスルホキシド(テトラヒドロチオフェンオキシドとしても知られている)、γ−ブチロラクトン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンおよびビス−ヒドロキシエチル−5,5−ジメチルヒダントイン(ジ−(2−ヒドロキシエチル)−5,5−ジメチルヒダントインとしても知られている)のうち1つまたは組み合わせである。
スルホランが存在するときは、インクの総重量に基づいて、5重量%未満、好ましくは4.95%以下である。
第3の保湿剤はウレアである。
最終インク(累積的)に存在する第1の保湿剤の量は、通常、約0.1重量%〜約25重量%、より典型的には約1重量%〜約20重量%である。好ましい実施形態において、第1の保湿剤は、約3重量%〜約15重量%の範囲の量で存在する。
最終インク(累積的)に存在する第2の保湿剤の量は、通常、約0.1重量%〜約10重量%、より典型的には約0.5重量%〜約6重量%である。好ましい実施形態において、第2の保湿剤は、約6重量%未満、より好ましくは、約5重量%未満の量で存在する。
最終インク(累積的)に存在する第3の保湿剤の量は、通常、約0.1重量%〜約15重量%、より典型的には約1重量%〜約10重量%である。好ましい実施形態において、第3の保湿剤は、約2重量%〜約8重量%の量で存在する。
第1、第2および第3の保湿剤の重量パーセントの合計は、通常、約6重量%を超え、典型的には約10重量%を超え、通常、約29%未満、典型的には約25重量%未満である。
水性ビヒクルは、任意で、その他の有機、水溶性ビヒクル成分を含んでいてもよい。例えば、水性ビヒクルは、インクを早く乾燥させるために、グリコールエーテルおよび/または1,2−アルケンジオール浸透剤等の1つまたは複数の浸透剤を含んでいてもよい。
グリコールエーテルとしては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルおよびジプロピレングリコールモノ−イソプロピルエーテルが挙げられる。1,2−アルカンジオール浸透剤としては、鎖状1,2−(C5〜C8)アルカンジオールおよび特に1,2−ペンタンジオールおよび1,2−ヘキサンジオールが挙げられる。
水性ビヒクルは、典型的に、約65重量%〜約94重量%の水と、残部(すなわち、約35重量%〜約6重量%)の保湿剤等の有機水溶性ビヒクル成分を含有する。好ましい組成物は、水性ビヒクルの総重量に基づいて、約70重量%〜約90重量%の水を含有する。
インク中の水性ビヒクルの量は、典型的に、約70重量%〜約99.8重量%、好ましくは約80重量%〜約99.8重量%の範囲である。
(着色剤)
顔料着色剤は、定義によると、インクビヒクルに実質的に不溶であるため、分散させなければならない。本発明によるインクは、自己分散性顔料(「SDP」)を含有する。SDPは、分散性を付与する基で表面が変性されて、別の顔料分散剤(ポリマー分散剤等)を用いずに安定した分散がなされる。水性ビヒクルにおける分散のために、SDPは、1個または複数の親水性基が顔料表面に付加した表面変性済み顔料である。最も典型的に、親水性基はイオン性親水性基である。
SDPは、官能基または官能基を含有する分子を、顔料表面にグラフトすることにより、物理的処理(例えば、真空プラズマ)により、または化学処理(例えば、オゾン、次亜塩素酸等による酸化)により調製してもよい。親水性官能基の単一種または複数種を、1つの顔料粒子に結合してもよい。
最も一般的には、イオン性親水性基は、アニオン部分、特に、カルボキシレートおよび/またはスルホネート基であり、これらは、水性ビヒクルに分散させたときに、SDPに負電荷を与える。アニオン基は、通常、アルカリ金属、アルカリ土類またはアミン対イオンに関連している。
自己分散性顔料は、例えば、米国特許公報(特許文献4)、米国特許公報(特許文献5)、米国特許公報(特許文献6)、米国特許公報(特許文献7)、米国特許公報(特許文献8)、米国特許公報(特許文献9)、米国特許公報(特許文献10)、米国特許公報(特許文献11)、米国特許公報(特許文献12)、米国特許公報(特許文献13)、米国特許公報(特許文献14)、米国特許公報(特許文献15)、米国特許公報(特許文献16)、米国特許公報(特許文献17)、米国特許公報(特許文献18)、米国特許公報(特許文献19)、米国特許公報(特許文献20)、米国特許公報(特許文献21)、米国特許公報(特許文献22)、米国特許公報(特許文献23)、米国特許公報(特許文献24)、米国特許公報(特許文献25)、米国特許公報(特許文献26)、米国特許公報(特許文献27)、米国特許公報(特許文献28)、米国特許公報(特許文献29)、米国特許公報(特許文献30)、米国特許公報(特許文献31)、米国特許公報(特許文献32)に記載されている。前述の参考文献の開示内容は、全ての目的について、完全に規定されているように、本明細書において参考文献として援用される。
インクジェット用途に用いるのに好適なSDPの商業源としては、キャボットコーポレーション(Cabot Corporation)(米国、マサチューセッツ州、ビレリカ(Billerica, MA USA))、東洋インク(Toyo Ink)USA LLC(米国、イリノイ州、アディソン(Addison, IL USA))、オリエントコーポレーション・オブ・アメリカ(Orient Corporation of America)(米国、ニュージャージー州、ケニルワース(Kenilworth,NJ USA))および本願特許出願人が挙げられる。
表面処理(官能基付与度)の量は変えることができる。官能基付与度(単位表面積当たりに、SDPの表面に存在する親水性基の量)が、顔料表面1平方メートル当たり約3.5マイクロモル(3.5マイクロモル/m)未満、より好ましくは、約3.0マイクロモル/m未満である場合に、有利な(高い)光学密度を達成できる。約1.8マイクロモル/m未満、さらに、約1.5マイクロモル/m未満の官能基付与度も好適であり、特定のタイプのSDPにとって好ましい。
インクジェットインクに有用な色の特性を備えた顔料としては、(シアン)ピグメントブルー15:3およびピグメントブルー15:4、(マゼンタ)ピグメントレッド122およびピグメントレッド202、(イエロー)ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロー95、ピグメントイエロー110、ピグメントイエロー114、ピグメントイエロー128およびピグメントイエロー155、(レッド)ピグメントオレンジ5、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ62、ピグメントレッド17、ピグメントレッド49:2、ピグメントレッド112、ピグメントレッド149、ピグメントレッド177、ピグメントレッド178、ピグメントレッド188、ピグメントレッド255およびピグメントレッド264、(グリーン)ピグメントグリーン1、ピグメントグリーン2、ピグメントグリーン7およびピグメントグリーン36、(ブルー)ピグメントブルー60、ピグメントバイオレット3、ピグメントバイオレット19、ピグメントバイオレット23、ピグメントバイオレット32、ピグメントバイオレット36およびピグメントバイオレット38ならびに(ブラック)カーボンブラックが例示される。しかしながら、これらの顔料のうちいくつかは、SDPとして調製するには好適でないものもあり、着色剤の選択は、所定の表面処理方法との適合性により決まる。着色剤は、本明細書においては、英国、ヨークシャー、ブラッドフォードの染色業者色彩技術者学会(Society Dyers and Colourists,Bradford,Yorkshire,UK)により「C.I.」表示で参照されており、非特許文献1に公開されている。
ある好ましい実施形態において、SDPにある親水性官能基は、第1級カルボキシル基またはカルボキシルとヒドロキシル基の組み合わせであり、より好ましくは、SDPの親水性官能基は、直接付加していて、第1級カルボキシル基またはカルボキシルとヒドロキシルの組み合わせである。
親水性官能基が直接付加した好ましい顔料は、例えば、前述した米国特許公報(特許文献32)に記載された方法により製造してよい。この公開公報に記載された方法により処理されたカーボンブラックは、高表面活性水素含量を有しており、非常に安定した水中分散液を提供するために塩基で中和されている。この方法を着色顔料に適用することも可能である。
処方されたインクに用いるSDPのレベルは、典型的に、所望の光学密度を印刷画像に付与するのに必要とされるレベルである。典型的に、SDPレベルは、約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約10重量%の範囲である。
(その他の成分(添加剤))
その他の成分、添加剤を、インクジェットインクに処方してもよく、かかるその他の成分が、インクの安定性および噴射性を妨害しない程度とする。これは、所定の実験により容易に求められる。かかるその他の成分は、一般的な意味では、業界に周知である。
一般的に、界面活性剤をインクに添加して、表面張力および湿潤特性を調整する。好適な界面活性剤としては、エトキシル化アセチレンジオール(例えば、エアプロダクツ(Air Products)製スルフィノール(Surfynols)(登録商標)シリーズ)、エトキシル化第1級(例えば、シェル(Shell)製ネオドール(Neodol)(登録商標)シリーズ)および第2級(例えば、ユニオンカーバイド(Union Carbide)製テルジトル(Tergitol)(登録商標)シリーズ)アルコール、スルホコハク酸(例えば、サイテック(Cytec)製エアロゾル(Aerosol)(登録商標)シリーズ)、オルガノシリコーン(例えば、ウイトコ(Witco)製シルウェット(Selwet)(登録商標)シリーズ)およびフルオロ界面活性剤(例えば、本願特許出願人製ゾニル(Zonyl)(登録商標)シリーズ)が挙げられる。界面活性剤は、典型的に、約5重量%までの量で、より典型的には、2重量%以下の量で用いられる。本発明の好ましい実施形態において、界面活性剤は、約0.01重量%〜0.5重量%の量で存在する。
ポリマーをインクに添加して、耐久性を改善してもよい。ポリマーは、ビヒクルに可溶または分散でき(例えば、「エマルジョンポリマー」または「ラテックス」)、イオンまたはノニオンとすることができる。ポリマーの有用な部類としては、アクリル、スチレン−アクリルおよびポリウレタンが挙げられる。
殺生物剤を用いて、微生物の成長を抑制してもよい。
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N”,N”−五酢酸(DTPA)およびグリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(GEDTA)およびこれらの塩等の金属イオン封鎖剤(またはキレート化剤)を含めると、例えば、重金属不純物の有害な影響を排除するのに有利である。
(インク特性)
噴射速度、液滴の分離長さ、液滴サイズおよび流れ安定性は、インクの表面張力および粘度に大きく影響される。顔料インクジェットインクの表面張力は、典型的に、25℃で約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmである。粘度は、25℃で30cPと高くすることができるが、典型的にはこれよりやや低い。インクは、広い範囲の吐出条件、材料構造、ノズルの形状およびサイズと適合する物理特性を有している。インクは、インクジェット装置をかなりの程度詰まらせないよう、長期間にわたって良好な貯蔵安定性を有していなければならない。さらに、インクは、接触するインクジェット印刷装置の部品を腐食してはならず、実質的に無臭かつ無毒でなければならない。
特定の粘土範囲またはプリントヘッドに限定されないが、本発明のインクは、低粘度用途に特に向いている。このように、本発明のインクの粘度(25℃)は、約7cps未満、約5cps未満、さらに有利には約3.5cps未満とすることができる。サーマルインクジェットアクチュエータは、インク液滴を吐出するのに瞬間的な加熱/発泡に依存しており、液滴形成のこのメカニズムには、通常、低粘度のインクが必要である。このように、本インクは、サーマルプリントヘッドに特に有利である。
(インクセット)
本発明によるインクセットは、好ましくは少なくとも2つの異なった色のインク、より好ましくは3つの異なった色のインク(CMY等)、さらにより好ましくは少なくとも4つの異なった色のインク(CMYK等)を含む。これらインクのうち少なくとも1つは、上述した水性インクジェットインクである。
インクセットの他のインクは、水性インクであるのも好ましく、着色剤として、染料、顔料またはその組み合わせを含有していてもよい。かかるその他のインクは、一般的な意味では、業界の当業者に周知である。
インクセットのインクの少なくとも1つは、黒色であるのが好ましく、自己分散性顔料が、自己分散性黒色顔料である。
典型的なCMYKインクに加えて、本発明によるインクセットは、さらに、1つまたは複数の「ありとあらゆる」インクを含んでいてもよく、オレンジインク、緑インク、赤色インクおよび/または青色インク等の異なった色のインク、そのままの濃度と、明るいシアンや明るいマゼンタ等の薄い濃度の組み合わせが含まれる。
(印刷方法)
本発明のインクおよびインクセットは、インクジェットプリンタにより印刷することができる。基材は、一般的な電子写真感光紙等の普通紙、処理済み用紙、例えば、写真品質インクジェット紙、テキスタイル、およびポリ塩化ビニルやポリエステル等のポリマーフィルムを含む非多孔性基材をはじめとする好適な基材とすることができる。
特に断りのない限り、水は脱イオンであった。成分量は、インクの総重量の重量パーセントである。スルフィノール(Surfynol)(登録商標)465は、エアプロダクツ(Air Products)(米国、ペンシルバニア州、アレンタウン(Allentown,PA USA))製界面活性剤である。
記録した光学密度値は、グレタグマクベススペクトロリノ(Greytag Macbeth Spectrolino)分光計により測定したものであり、キャノン(Canon)i560プリンタにより、3枚の異なる普通紙(HP オフィス(office)、ゼロックス(Xerox)4024およびハンマーミルコピープラス(Hammermill Copy Plus)に行った印刷の平均である。粘度は、ブルックフィールド(Brookfield)粘度計により測定された25℃での回転粘度測定値である。
(分散剤1)
カーボンブラック(デグサ(Degussa)製ニペックス(Nipex)180、表面積150m/g)を、前述の米国特許公報(特許文献32)に記載されたプロセスに従ってオゾンで酸化した。回収後、3.5cps(25℃)の粘度で、水中12.8重量パーセントの自己分散性カーボンブラック顔料の分散液が得られた。平均粒子サイズは約98nmであった。水酸化カリウムを用いて、処理済み顔料をpH7まで中和した。
中和した混合物を、限外濾過により精製して、遊離酸、塩および汚染物質を除去した。精製プロセスを行って、混合物の導電性がならされ、比較的一定のままとなるまで、顔料を脱イオン水で繰り返し洗浄した。
(分散剤2)
分散液2は、約15重量パーセントの濃度で水に分散したCab−O−Jet(登録商標)300(キャボットコーポレーション(Cabot Corporation)製自己分散性カーボンブラック顔料)であった。
(分散剤3)
分散液3は、分散剤がメタクリル酸//ベンジルメタクリレート//エチルトリエチレングリコールメタクリレート(13//15//4)を備えたブロックコポリマーであった以外は米国特許公報(特許文献33)(その開示内容は、全ての目的について、完全に規定されているように、本明細書において参考文献として援用される)の実施例3と同様のやり方で、ポリマー安定化カーボンブラック分散液であった。中和剤は、水酸化カリウムであった。顔料含量を15重量%となるように調製した。分散剤の数平均分子量は約5,000、重量平均分子量は約6,000g/モルであり、示した比率を与えるようにモノマーレベルを調整した以外は、前述の米国特許公報(特許文献33)に記載した「調製4」と同様のやり方で調製した。
(レイテンシー試験)
試験中、インクカートリッジを保守しないよう変更したヒューレットパッカード(Hewlett Packard)850プリンタを用いて、以下の手順に従ってレイテンシー(デキャップ時間)を求めた。試験を始める直前、ノズルを準備し、ノズルチェックパターンを実施して、全ノズルが許容できる噴射をするようにした。それ以上の保守は行わなかった。
ページを横切る走査中、ペンは、約1/16インチ間隔の空いた149本の垂直線のパターンを印刷した。1滴を噴射する全てのノズルにより各垂直線は形成された。従って、線は、1滴の幅と、プリントヘッドにあるノズル配列の長さに対応する約1/2インチの高さであった。各走査における第1の垂直線は、所定のレイテンシー期間後、各ノズルから噴射された第1の液滴であり、第5の線は、その走査での各ノズルからの第5の液滴であり、全149の線についても同様である。
走査間で時間の間隔(デキャップ時間)を長くして、このパターンを繰り返した。走査間で標準の時間の間隔は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900および1000秒であった。1000秒を超えるものは試さなかった。
試験終了時に、各走査の第1、第5、第32の垂直線の一貫性、誤った方向の液滴付着および印刷の明瞭性について調べた。これらの線は、所定のレイテンシー期間後のノズルから吐出されたインク液滴の第1、第5および第32の液滴に相当する。デキャップ時間は、大きな欠陥なしで、特定の垂直線を印刷できる最長の時間の間隔であった。
ペンは、第1の液滴に適切に噴射するのが好ましい。しかしながら、第1の液滴が適切に吐出されないときは、第5および第32の液滴についてのデキャップ時間は、詰まりの程度や、ノズルをいかに容易に元の状態に戻せるかに関する情報を与えることができる。
下記の表の結果には、第1の液滴デキャップ時間のみを示してあり、秒の単位で「デキャップ時間」として単純な値で示してある。
(ノズル強度試験)
この試験は、プリントヘッドからいかに良好にインクが噴射されるか、そして、プリントヘッドノズルがいかに良好に準備されるか評価する単純な方法である。
インクを、HP45Aカートリッジに充填し、HPデスクジェット(DeskJet)800シリーズプリンタを用いて、ノズルチェックパターンを印刷した。ノズルチェックパターンは、プリントヘッドで個々のノズルにより印刷された短い線からなっていた。特定のノズルからの噴射についての問題を示す、失われた線や誤った方向の線がないか、パターンを評価した。ノズルチェックパターンを以下の基準により評価した:
良−失われた線や誤った方向のノズルが2以下
可−失われた線や誤った方向のノズルが2〜5
不良−失われた線や誤った方向のノズルが5を超える
(実施例1)
以下の表に挙げた様々な保湿剤の組み合わせを、SDP分散液(顔料基準で3.5%)および0.2%スルフィノール(Surfynol)(登録商標)465と混合することにより、インクを作成した。処方の残部は水であった。SDPは、インク1a〜1kについては分散液1、インク1Lについては分散液2であった。第1の保湿剤は、ジエチレングリコール(DEG)、第2の保湿剤は2―ピロリドン(2−P)および第3の保湿剤はウレアであった。
本発明の有利な影響が結果に示されている。第1、第2および第3の保湿剤の適切な組み合わせが、意外なことに、良好な噴射特性を維持しながら、良好な(長い)デキャップ時間を与えた。
保湿剤の比率は、各インクについて最適化するのが好ましく、これらの比率は、処方に存在するその他の成分によって異なる。当業者であれば、最適なものは通常の手順で分かる。
Figure 2009506166
(比較例2)
これらの比較例(インク2a〜2g)では、保湿剤の入っていない、または第1、第2、第3の保湿剤のみ、または2つの組み合わせを入れたインクだと、規定した3つの全ての保湿剤を含む本発明のインクの全体の性能が達成されないことが示されている。
Figure 2009506166
(比較例3)
この例では、本発明のインクのSDPを、比較例インク3aで、従来のポリマー安定化顔料に代えると、有利な性能特製が失われる、つまり、デキャップ時間が短くなり、ノズル強度が不良となることが示されている。
Figure 2009506166
(実施例4)
この例では、第1の保湿剤として、様々なポリヒドロキシ化合物−エチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、グリセロール、フルクトースおよびキシロース−が示されている。インク処方および印刷特性を以下の表にまとめてある。
Figure 2009506166
(実施例5)
この例では、第1の保湿剤として、さらにポリヒドロキシ化合物が、比較例の保湿剤としていくつかのグリコールエーテルが示されている。
Figure 2009506166
(実施例6)
この例では、第2の保湿剤としてその他の化合物、すなわち、スルホラン、テトラメチレンスルホキシド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、γ−ブチロラクトンおよびビス−ヒドロキシエチル−5,5−ジメチルヒダントイン(ニュージャージー州、アレンデールのロンザ社(Lonza Inc.,Allendale,NJ)製ダントコール(DANTOCOL))DHE)が示されている。
Figure 2009506166
(実施例7)
この例では、界面活性剤充填の影響が示されている。インク7aは、インク6aでは0.2%なのに対し、1.0%のスルフィノール(Surfynol)(登録商標)465界面活性剤を含んでいる。界面活性剤の充填量が多くなるにつれて、デキャップ時間が、インク6aでは1,000秒を超えていたのに対し、100秒まで減少している。
Figure 2009506166

Claims (15)

  1. 水性ビヒクル中に安定して分散された着色剤を含む水性インクジェットインクであって、
    (a)前記着色剤が自己分散性顔料を含み、
    (b)前記水性ビヒクルが、水、第1の保湿剤、第2の保湿剤および第3の保湿剤を含み、
    (i)前記第1の保湿剤が、少なくとも2個のヒドロキシル基と、2以下の炭素/酸素比とを有する水溶性有機分子の1種またはその組み合わせであり、
    (ii)前記第2の保湿剤が、2−ピロリドン、スルホラン、テトラメチレンスルホキシド、γ−ブチロラクトン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、およびビス−ヒドロキシエチル−5,5−ジメチルヒダントインおよびこれらの混合物よりなる群から選択され、
    (iii)前記第3の保湿剤がウレアであり、
    スルホランの量が、存在する場合には、インクの総重量に基づいて5重量%未満であることを特徴とする水性インクジェットインク。
  2. 前記第1の保湿剤が、グリセロール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、糖類、糖類誘導体およびこれらの混合物よりなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のインク。
  3. 前記第1の保湿剤が、ジエチレングリコールまたはグリセロールのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載のインク。
  4. 前記第1の保湿剤が、少なくとも1つの糖類または糖類誘導体を含むことを特徴とする請求項2に記載のインク。
  5. 前記第2の保湿剤が、2−ピロリドン、スルホランまたはγ−ブチロラクトンのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク。
  6. (i)前記自己分散性顔料が約0.01重量%〜約10重量%の量で存在し、
    (ii)前記第1の保湿剤が約0.1重量%〜約25重量%の量で存在し、
    (iii)前記第2の保湿剤が約0.1重量%〜約10重量%の量で存在し、
    (iv)前記第3の保湿剤が約0.1重量%〜約15重量%の量で存在し、
    重量%はインクの総重量に基づくものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク。
  7. (ii)前記第1の保湿剤が約3重量%〜約15重量%の量で存在し、
    (iii)前記第2の保湿剤が約0.5重量%〜約6重量%の量で存在し、
    (iv)前記第3の保湿剤が約2重量%〜約8重量%の量で存在することを特徴とする請求項6に記載のインク。
  8. インク中に存在する前記第1、第2および第3の保湿剤の量の合計が、インクの総重量に基づいて、約6重量%〜約29重量%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインク。
  9. 1つまたは複数の界面活性剤をさらに含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のインク。
  10. インク中に存在するすべての界面活性剤の総量が、インクの総重量に基づいて、約0.01重量%〜約0.5重量%であることを特徴とする請求項9に記載のインク。
  11. 前記自己分散性顔料が自己分散性黒色顔料であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のインク。
  12. 25℃での粘度が約7cps未満であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のインク。
  13. 少なくとも2つの異なった色のインクを含むインクジェットインクセットであって、前記インクのうち少なくとも1つが、請求項1〜12のいずれか1項または組み合わせにおいて記載されたインクジェットインクであることを特徴とするインクジェットインクセット。
  14. 基材にインクジェット印刷するための方法であって、
    (a)デジタルデータ信号に応答するインクジェットプリンタを準備する工程、
    (b)前記プリンタに、印刷される基材を装填する工程、
    (c)請求項1〜12のいずれか1項または組み合わせにおいて記載されたインクを、前記プリンタに装填する工程、および
    (d)前記デジタルデータ信号に応答して、前記インクまたはインクジェットインクセットを用いて前記基材に印刷する工程
    を含むことを特徴とする方法。
  15. 前記プリンタに、請求項13に記載のインクジェットインクセットが装填されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
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