JP2009301753A - 発光素子モジュール、面光源装置および液晶表示装置 - Google Patents

発光素子モジュール、面光源装置および液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子チップの位置精度や個数に依らず、発光素子チップの放射角特性を最適に制御することができる発光素子モジュール、これを備えた面光源装置および液晶表示装置を提供する。
【解決手段】発光素子チップ50の発光面50Aの近傍にマイクロレンズアレイ60を配置する。マイクロレンズアレイ60の凸レンズ61が形成された第2面60Bを発光素子チップ50に対向させ、凸レンズ61のレンズ高さをh、レンズ幅をwとしたときh/wを、0.46≦h/w≦0.75の範囲にあるようにする。発光素子チップ50の位置精度や個数に依らず、放射角特性をバックライトに最適に制御することが可能となる。発光素子モジュール10間の間隔を小さくすることなく、発光素子モジュール10と拡散板との距離を小さくすることが可能となり、バックライトの薄型化に有利となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、発光素子モジュールおよびこれを備えた面光源装置に関する。また、本発明は、この面光源装置を備えた液晶表示装置に関する。
液晶表示装置のバックライトの光源には、冷陰極管(Cold Cathode Fluorescent Lamp ;CCFL)や発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)が用いられている。大型の表示装置では大きな光量が必要なため、液晶パネルの背面に複数の光源を配置する直下型の構成が用いられる。LEDを光源に用いる場合、青色LEDと黄色蛍光体とを組み合わせて1個の素子で白色光が得られる白色LED、または、赤色LEDと緑色LEDと青色LEDとを組み合わせたものが用いられる。白色LEDは小型・安価で発光効率も高い反面、広色域のカラー表示ができないため、広色域が求められる液晶表示装置には、赤色LEDと緑色LEDと青色LEDとの組み合わせからなる光源が用いられる。
いずれの構成であっても、LEDは点光源に近いため、均一な白色発光面を得るには、LEDと拡散板との距離をある程度大きくしなければならない。この距離は配置するLEDの間隔により決まり、この間隔が大きいほど光源と拡散板との距離を大きくする必要がある。従って、薄型の液晶表示装置を実現するには、LEDの間隔を小さくするのが望ましいが、LEDの間隔を小さくすると必要なLEDの数が増えてコストアップになる。
このような問題を解決するために、樹脂レンズを用いてLEDの放射角特性を調整することで、LED間の間隔を小さくすることなく、光源と拡散板との距離をより小さくする方法が提案されている(例えば、後述する特許文献4参照。)。しかし、この方法では、レンズの形状やLEDチップの位置、発光素子の実装姿勢を高い精度で制御しなければならないという欠点がある。
そのような課題を解決するために、例えば、特許文献1に記載されたように、樹脂レンズを搭載した発光デバイスユニット10から放射された光を、鋸歯状の反射・屈折パターンからなる光学プレート130を用いて均一化させ、これを光源として上部にある透過拡散板に均一な白色光を照射する方法が提案されている。また、特許文献2には、樹脂レンズを搭載したLEDランプ51から放射された光を、光散乱板53を用いて均一化する同様の手法が提案されている。更に、特許文献3は、特許文献2と同様の構造であるが、発光ダイオードチップ1の上部に、空間を隔てて、粗面化されたカバープレート7を配置することで光取り出し効率を向上させている。加えて、特許文献4では、発光ダイオード110と透明樹脂140と光伝送手段150とからなる構造が提案されている。この光伝送手段150は、表面で全反射されないようにする第一手段と光を拡散させる第二手段とから成る。
特開2006−134881号公報 特開2006−244990号公報 特表2006−519481号公報 特開2006−339151号公報
しかしながら、これらの従来技術のいずれにも、光学プレート130、光散乱板53、カバープレート7、光伝送手段150といった光線制御手段の詳細は記載されておらず、実際にどのような構造を用いれば効果があるかという技術の詳細は開示されていなかった。このような粗面構造を利用した光線制御手段は、粗面構造に対する効果の大きさに非常に幅があり、どのような形状であっても効果が得られるわけではなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、発光素子チップの位置精度や個数に依らず、発光素子チップの放射角特性を最適に制御することができる発光素子モジュール、この発光素子モジュールを備えた面光源装置、およびこの面光源装置を備えた液晶表示装置を提供することにある。
本発明による発光素子モジュールは、配線基板と、配線基板上に設置され、配線基板と平行な発光面を持つ発光素子チップと、発光素子チップの発光面の近傍に配置され、発光素子から放射される光に対して透明なマイクロレンズアレイとを備え、マイクロレンズアレイは、平坦な第1面と、第1面の反対側に、同一形状の複数の凸レンズが形成された第2面とを有し、第2面は前記発光素子チップの発光面に対向しており、凸レンズの凸面の最小高さをh、凸面の最小底部幅をwとしたときh/wは、0.46≦h/w≦0.75の範囲にあるものである。
本発明による面光源装置は、平面上に配置された複数の発光素子モジュールと、発光素子モジュールから距離を隔てて置かれた拡散板とを備え、発光素子モジュールは、上記本発明の発光素子モジュールにより構成されたものである。
本発明による液晶表示装置は、液晶パネルと、液晶パネルの背面に配置された面光源装置とを備え、面光源装置は、上記本発明の面光源装置により構成されたものである。
本発明による発光素子モジュールでは、発光素子チップの発光面の近傍にマイクロレンズアレイが配置されていると共に、このマイクロレンズアレイの凸レンズが形成された第2面が発光素子チップに対向しており、凸レンズの凸面の最小高さをh、凸面の最小底部幅をwとしたときh/wが、0.46≦h/w≦0.75の範囲にあるので、発光素子チップの位置精度や個数に依らず、発光素子チップの放射角特性が、液晶表示装置のバックライトに最適に制御される。
本発明による面光源装置では、上記本発明の発光素子モジュールを備えているので、発光素子モジュール内の発光素子チップの放射角特性が、液晶表示装置のバックライトに最適に制御されている。よって、発光素子モジュール間の間隔を小さくすることなく、発光素子モジュールと拡散板との距離を小さくすることが可能となり、バックライトの薄型化に有利となる。従って、この面光源装置を直下型のバックライトとして液晶表示装置を構成すれば、液晶表示装置全体の薄型化を実現することができ、特に大きな光量を必要とする大型の液晶表示装置に極めて好適である。
本発明の発光素子モジュールによれば、発光素子チップの発光面の近傍にマイクロレンズアレイを配置すると共に、このマイクロレンズアレイの凸レンズが形成された第2面を発光素子チップに対向させ、凸レンズの凸面の最小高さをh、凸面の最小底部幅をwとしたときh/wを、0.46≦h/w≦0.75の範囲にあるようにしたので、発光素子チップの位置精度や個数に依らず、発光素子チップの放射角特性を、液晶表示装置のバックライトに最適に制御することができる。
本発明による面光源装置によれば、上記本発明の発光素子モジュールを備えるようにしたので、発光素子モジュール内の発光素子チップの放射角特性を、液晶表示装置のバックライトに最適に制御することができる。よって、発光素子モジュール間の間隔を小さくすることなく、発光素子モジュールと拡散板との距離を小さくすることが可能となり、バックライトの薄型化に有利となる。従って、この面光源装置を直下型のバックライトとして液晶表示装置を構成すれば、液晶表示装置全体の薄型化を実現することができ、特に大きな光量を必要とする大型の液晶表示装置に極めて好適である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の概略構成を表したものである。この液晶表示装置は、液晶テレビジョン装置などとして用いられるものであり、液晶パネル1と、バックライト装置(面光源装置)2とを有する透過型カラー液晶表示装置である。
液晶パネル1は、一対の透明基板の間に液晶層を挟んだ透過型液晶表示パネルである。透明基板の内面には透明電極膜、配向膜、カラーフィルタ等が設けられている。透明基板の外面には、それぞれ偏光板が設けられている。なお、必要に応じて、透明基板と偏光板との間には、位相差板等の光学補償シートが配置されていてもよい。
バックライト装置2は、光源として白色LEDよりなる複数の発光素子モジュール10と、拡散板20とを有している。発光素子モジュール10は、バックライト配線基板30の平面上に、所定の間隔L(以下、「光源間距離L」ともいう。)で、図2に示したようなn行×m列のマトリクス状に配置されている。バックライト配線基板30の上面には、光利用効率を高めるための反射板31が設けられている。発光素子モジュール10,拡散板20およびバックライト配線基板30は、バックライト筐体40に収容されている。
拡散板20は、光学機能シート21と適宜組み合わせられてスクリーンを構成するものであり、第1面20Aに発光素子モジュール10からの光が照射され、第1面20Aの反対側の第2面20Bから、光が再放射されるようになっている。拡散板20は、発光素子モジュール10から距離d(以下、「光源−スクリーン間距離d」ともいう。)を隔てて置かれている。発光素子モジュール10から放射された光は、拡散板20および光学機能シート21よりなるスクリーンと、発光素子モジュール10との間の空間で混合されることで、拡散板20に入射される光が均一化されるようになっている。
図3は、発光素子モジュール10の断面構成を表したものである。発光素子モジュール10は、発光素子チップ50と、マイクロレンズアレイ60とを有している。
発光素子チップ50は、バックライト配線基板30を介して外部と電気的に接続された配線基板51上に設置されている。発光素子チップ50の発光面50Aは、配線基板51と平行(または概略平行)である。また、発光素子チップ50は、発光素子筐体52に収容されており、発光素子筐体52内には、透明または蛍光体を含む樹脂よりなる充填樹脂53が設けられている。配線基板51の幅は例えば5mm、発光素子チップ50の幅は例えば0.5mm、発光素子筐体52の高さは例えば1mmである。
発光素子チップ50は、広色域を求められる液晶表示装置の場合、例えば、少なくとも赤色光、緑色光、青色光の3色の放射光を発する複数の発光素子チップよりなる白色LEDにより構成されていることが好ましい。なお、発光素子チップ50を青色LEDにより構成し、黄色蛍光体を含む透明の充填樹脂53とを組み合わせた白色LEDとすることも可能である。
マイクロレンズアレイ60は、発光素子チップ50から放射される光に対して透明であり、発光素子チップ50の発光面50Aの近傍、すなわち、発光面50Aの大きさに対して例えば1/10未満など、十分な近距離に配置されている。マイクロレンズ60は、例えばプラスチック(屈折率1.4〜1.5程度)により構成され、複数の発光素子モジュール10にわたって共通のシート状(マイクロレンズアレイシート)に形成されており、接着剤(図示せず)により発光素子筐体52に固定されている。
マイクロレンズアレイ60は、第1面60Aが平坦(または概略平坦)である一方、この第1面60Aの反対側の第2面60Bには、同一形状(または概略同一形状)の複数の凸レンズ61が、等間隔(または概略等間隔)に形成されている。凸レンズ61の中心軸61Aは、例えば図4(A)に示したような三角格子、または正方格子の格子点に配置されていることが好ましい。
また、凸レンズ61は、その傾斜面が、境界線61Bで互いに接している、すなわち、凸レンズ61間に隙間がないことが好ましい。凸レンズ61間に隙間(平坦面)があると、発光素子チップ50から放射された光の一部が正面方向に漏れるため、マイクロレンズアレイ60を搭載した発光素子モジュール10の放射角特性は3峰型になる。その場合、スクリーンの照射された発光パターンには、ホットスポットと呼ばれる輝点が生じ、結果的に輝度ムラが大きくなる。したがって凸レンズ61間には隙間がないほうが望ましい。なお、この場合の凸レンズ61のレンズ幅(凸面の最小底部幅)wとレンズ間距離は等しくなる。
凸レンズ61のレンズ幅wは、発光素子チップ50の発光面50Aの幅よりも十分小さく、発光素子チップ50から放射される光の波長よりも十分大きいことが好ましく、例えば10μm程度とすることができる。
また、凸レンズ61と、充填樹脂53との間の隙間Gは、凸レンズ61の構成材料よりも屈折率の低い材料(例えば、空気)で満たされていることが好ましい。なお、この隙間Gは真空であってもよい。また、充填樹脂53を設けない場合には、凸レンズ61と発光面50Aとの間の隙間が、凸レンズ61の構成材料よりも屈折率の低い材料で満たされているか、あるいは真空であればよい。
更に、このマイクロレンズアレイ60は、第2面60Bが発光素子チップ50の発光面50Aに対向しており、凸レンズ61のレンズ高さ(凸面の最小高さ)をh、レンズ幅(凸面の最小底部幅)をwとしたとき、凸レンズ61の縦横比h/wは、0.46≦h/w≦0.75の範囲にある。これにより、この発光素子モジュール10では、発光素子チップ50の位置精度や個数に依らず、発光素子チップ50の放射角特性を最適に制御することができるようになっている。
図5は、マイクロレンズアレイ60を搭載した1個の発光素子モジュール10での放射角特性を、いろいろな縦横比h/w(hはレンズ高さ、wはレンズ幅)に対して測定した結果を表したものである。図5(A)は、マイクロレンズアレイ60の第2面60B(凸レンズ61側)が発光素子チップ50の発光面50Aに対向している場合、図5(B)は、図6に示したように、第2面60B(凸レンズ61側)が発光素子チップ50の発光面50Aと反対側に位置している場合である。ここで、発光素子チップ50は白色LEDであり、マイクロレンズアレイ60がない場合の放射角特性は、放射光強度が出射角θの余弦(cos θ)に比例するようなLambertianタイプである。
図5(A)に示したように、マイクロレンズアレイ60の第2面60B(凸レンズ61側)が発光素子チップ50の発光面50Aに対向している場合、凸レンズ61の縦横比h/wを変えると放射角特性は大きく変化することが分かる。h/wが0.4未満での放射角特性は正面(出射角ゼロ)が最大となる単峰特性を示すが、h/wが0.4を越えると、側面方向に光強度が最大となる双峰的な放射角特性に変化していく。更に、h/wが0.7より大きくなると、正面方向にもピークを持つ三峰特性に変化する。h/wが0.8を超えると、正面方向の光強度が最大となるが、h/wが0.9以上では放射角特性は大きく変化しない。放射角(正面方向での光強度の半分となる角度幅)はh/wが0.46から0.75の間で最大となる。
このことから、凸レンズ61の縦横比h/wが、0.46≦h/w≦0.75の範囲にあれば、放射角を最大にすることができることが分かる。更に、凸レンズ61の縦横比h/wが、0.46≦h/w≦0.68の範囲にあれば、より好ましい。放射角特性を双峰的なものとすることができるからである。
一方、図5(B)に示したように、マイクロレンズアレイ60の第2面60B(凸レンズ61側)が発光素子チップ50の発光面50Aと反対側に位置している場合でも、凸レンズ61の縦横比h/wを変えると放射角特性は変化するが、第2面60B(凸レンズ61側)が発光素子チップ50の発光面50Aに対向している場合に比べて変化は小さい。h/wを大きくするに従って放射角は小さくなっていくが、第2面60B(凸レンズ61側)が発光素子チップ50Aの発光面50Aに対向している場合のように三峰的な放射角特性になることはない。マイクロレンズアレイ60がない場合の放射角は120度であるが、第2面60B(凸レンズ61側)が発光素子チップ50の発光面50Aと反対側にある場合の放射角は120度より小さい。
図7は、図5(A)に示した発光素子モジュール10(マイクロレンズアレイ60の第2面60B(凸レンズ61側)が発光素子チップ50の発光面50Aに対向している場合)を使ったバックライト装置の輝度ムラを表したものである。これは、発光素子モジュール10間の間隔をL、発光素子モジュール10と拡散板20の第1面20Aとの間の距離をdとして、d/Lを変えた場合の輝度ムラ(拡散板20の第2面20Bでの輝度の最小値と最大値の差を平均輝度で割った輝度偏差E((拡散板20の第2面20B全体の最大輝度−拡散板20の第2面20B全体の最小輝度)/拡散板20の第2面20B全体の平均輝度))の測定結果であり、発光素子モジュール10の数は横方向がm=23、縦方向がn=13で、L=32mmである。
図7(A)は凸レンズ61の縦横比h/wが0.4より小さい場合、図7(B)は凸レンズ61の縦横比h/wが0.46≦h/w≦0.75の範囲にある場合、図7(C)は凸レンズ61の縦横比h/wが0.8より大きい場合を示している。破線はマイクロレンズアレイ60を搭載しない場合の特性を示している。d/Lを大きくするに従って(間隔Lは固定なので、距離dを大きくするに従って)、輝度ムラは低下していくが、凸レンズ61の縦横比h/wが0.46≦h/w≦0.75の範囲にある場合には、マイクロレンズアレイ60を搭載しない場合よりも、同じd/Lでの輝度ムラが小さくなっている。凸レンズ61の縦横比h/wがこの範囲外の場合は、マイクロレンズアレイ60を搭載しない場合よりも輝度ムラが大きくなっている。
よって、凸レンズ61の縦横比h/wを0.45≦h/w≦0.75の範囲とすると共に、距離dおよび間隔Lを、d/Lが、d/Lに対するEの極小点近傍の値であるように設定することが好ましい。具体的には、d/Lは0.5<d/L<0.7の範囲にあれば、より好ましい。輝度ムラを最小にすると共に距離dを小さくすることができ、バックライト装置2を薄型化することができるからである
なお、図5(B)および図6に示した発光素子モジュール(マイクロレンズアレイ60の第2面60B(凸レンズ61)が発光素子チップ50の発光面50Aと反対側にある)を使ったバックライト装置の輝度ムラは、マイクロレンズアレイ60を搭載しない場合よりも常に悪く、マイクロレンズアレイ60の効果は全く得られなかった。
以上より、マイクロレンズアレイ60を使うことで、マイクロレンズアレイ60を使わない場合より小さい光源−スクリーン間距離dでも、均一な輝度分布が得られるようになることが分かる。その場合、マイクロレンズアレイ60を構成する凸レンズ61の縦横比h/wがどのような値であっても効果があるわけではなく、h/wが0.46以上0.75以下の範囲にあるときに最も効果があり、マイクロレンズアレイ60を使わない場合に比べて、光源−スクリーン間距離dを最大で35%程度縮めることができる。
この液晶表示装置は、例えば次のようにして製造することができる。
まず、配線基板51に発光素子チップ50を実装して発光素子筐体52に収容し、発光素子筐体52内に充填樹脂53を設けることにより、発光素子モジュール10を形成する。
次いで、反射板31を設けたバックライト配線基板30に、発光素子モジュール10を図2に示した間隔Lで配置し、マイクロレンズアレイ60を接着剤により各発光素子モジュール10の発光素子筐体52に固定する。
また、拡散板20に光学機能シート21を適宜組み合わせてスクリーンを構成し、この拡散板20を、発光素子モジュール10から距離dを隔てて配置する。
続いて、発光素子モジュール10,拡散板20およびバックライト配線基板30をバックライト筐体40に収容してバックライト装置2を形成し、このバックライト装置2を液晶パネル1の背面に設置する。以上により、図1に示した液晶表示装置が完成する。
この液晶表示装置では、バックライト装置2において、発光素子モジュール10から放射された光は、拡散板20および光学機能シートよりなるスクリーンと、発光素子モジュール10との間の空間で混合され均一化されたのち、拡散板20の第1面20Aに照射され、反対側の第2面20Bから再放射される。この光は、液晶パネル1の液晶層により変調され、液晶パネル1において画像表示が行われる。ここでは、発光素子モジュール10の発光素子チップ50の発光面50Aの近傍にマイクロレンズアレイ60が配置されていると共に、このマイクロレンズアレイ60の凸レンズ61が形成された第2面60Bが発光素子チップ50に対向しており、凸レンズ61のレンズ高さをh、レンズ幅をwとしたときh/wが、0.46≦h/w≦0.75の範囲にあるので、発光素子チップ50の位置精度や個数に依らず、放射される光の放射角特性が、液晶表示装置のバックライトに最適な特性に制御されている。よって、発光素子モジュール10間の間隔Lを小さくすることなく、発光素子モジュール10と拡散板20との距離dを小さくすることが可能となり、バックライト装置2の薄型化に有利となる。
このように本実施の形態の発光素子モジュール10によれば、発光素子チップ50の発光面50Aの近傍にマイクロレンズアレイ60を配置すると共に、このマイクロレンズアレイ60の凸レンズ61が形成された第2面60Bを発光素子チップ50に対向させ、凸レンズ61のレンズ高さをh、レンズ幅をwとしたときh/wを、0.46≦h/w≦0.75の範囲にあるようにしたので、発光素子チップ50の位置精度や個数に依らず、放射角特性を液晶表示装置のバックライト装置2に最適に制御することができる。また、樹脂レンズを用いた側面発光型の発光素子チップを用いる必要はなくなるので、樹脂レンズの形状や発光素子チップ50の位置、発光素子チップ50の実装精度などを高い精度で制御する必要もなくすことができる。
本実施の形態のバックライト装置2によれば、上記発光素子モジュール10を備えるようにしたので、発光素子モジュール10内の発光素子チップ50の放射角特性を、液晶表示装置のバックライトに最適に制御することができる。よって、発光素子モジュール10間の間隔Lを小さくすることなく、発光素子モジュール10と拡散板20との距離dを小さくすることが可能となり、バックライト装置2の薄型化およびコスト削減に有利となる。従って、このバックライト装置2を直下型のバックライトとして液晶表示装置を構成すれば、液晶表示装置全体の薄型化を実現することができ、特に大きな光量を必要とする大型の液晶表示装置に極めて好適である。
なお、上記実施の形態では、図3に示したように複数の発光素子モジュール10が単一のマイクロレンズアレイ60によって覆われている場合について説明したが、発光素子モジュール10の間にあるマイクロレンズアレイ60は、発光素子チップ50から放射された光の放射角特性を制御する機能を有しないため、図8に示したように、マイクロレンズアレイ60を個々の発光素子チップ50の発光面50A上にだけ配置した構成としてもよい。このようにマイクロレンズアレイ60を個々の発光素子モジュール10に内蔵させることで、大面積のマイクロレンズアレイ60を不要とすることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態において説明した各構成要素の材料、形状および寸法、または形成方法および形成条件などは限定されるものではなく、他の材料、形状および寸法としてもよく、または他の形成方法および形成条件としてもよい。
例えば、図5および図7に示した特性は、マイクロレンズアレイ60を構成する凸レンズ61が三角格子状に配置されたものであるが、正方格子状の配列であっても、凸レンズ61の傾斜面が互いに接している限り、放射角特性には大きな変化はない。
また、図5および図7に示した特性は、マイクロレンズアレイ60を構成する凸レンズ61のレンズ幅wが10μmでの結果であるが、これが2μmから100μmの間であれば、放射角特性には大きな変化はない。更に、放射角特性は、マイクロレンズアレイ60と発光面50Aとの距離にも大きく依存せず、樹脂レンズを用いた側面発光型の発光素子の場合のような精密な位置合わせは不要である。
更に、図5および図7に示した特性は、マイクロレンズアレイ60の屈折率が1.4〜1.5での結果であるが、マイクロレンズアレイ60の構成材料であるプラスチック材料は、一般的に屈折率1.4〜1.5を有するので、異なるプラスチック材料を用いてマイクロレンズアレイ60を構成した場合にも、放射角特性には大きな変化はない。
更にまた、上記実施の形態では、発光素子モジュール10の構成を具体的に挙げて説明したが、全ての構成要素を備える必要はなく、また、他の構成要素を更に備えていてもよい。例えば、光利用効率を高めるため、図9に示したように、発光素子筐体52の内面に反射膜54を設けたり、図10に示したように、マイクロレンズアレイ60の第1面60Aに反射防止膜(無反射コーティング)62を設けるようにしてもよい。
本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の概略構成を表す側断面図である。 図1に示した発光素子モジュールの配置を表す平面図である。 図1に示した発光素子モジュールを拡大して表す断面図である。 図4(A)は、図3に示したマイクロレンズアレイを凸レンズの側から見た構成を表す平面図であり、図4(B)は、図4(A)のIVB−IVB線における断面図である。 マイクロレンズアレイ60を搭載した1個の発光素子モジュールでの放射角特性の測定結果を表した図であり、図5(A)は、マイクロレンズアレイの第2面が発光素子チップに対向している場合、図5(B)は、マイクロレンズアレイの第2面が発光素子チップと反対側に位置している場合である。 図5(B)に示した放射角特性を調べた発光素子モジュールの構成を表す断面図である。 図5(A)に示した放射角特性を調べた発光素子モジュールを備えたバックライト装置の輝度ムラの測定結果を表す図である。 図3に示した発光素子モジュールの変形例を表す断面図である。 図3に示した発光素子モジュールの他の変形例を表す断面図である。 図3に示した発光素子モジュールの他の変形例を表す断面図である。
符号の説明
1…液晶パネル、2…バックライト装置、10…発光素子モジュール、20…拡散板、21…光学機能シート、30…バックライト配線基板、31…反射板、40…バックライト筐体、50…発光素子チップ、50A…発光面、51…配線基板、52…発光素子筐体、53…充填樹脂、54…反射膜、60…マイクロレンズアレイ、61…凸レンズ、52…反射防止膜

Claims (13)

  1. 配線基板と、
    前記配線基板上に設置され、前記配線基板と平行な発光面を持つ発光素子チップと、
    前記発光素子チップの発光面の近傍に配置され、前記発光素子から放射される光に対して透明なマイクロレンズアレイと
    を備え、
    前記マイクロレンズアレイは、
    平坦な第1面と、前記第1面の反対側に、同一形状の複数の凸レンズが形成された第2面とを有し、
    前記第2面は前記発光素子チップの発光面に対向しており、
    前記凸レンズの凸面の最小高さをh、凸面の最小底部幅をwとしたときh/wは、0.46≦h/w≦0.75の範囲にある
    発光素子モジュール。
  2. 前記凸レンズと前記発光面との間の少なくとも一部に隙間が設けられており、前記隙間は前記凸レンズの構成材料よりも屈折率の低い材料で満たされている
    請求項1記載の発光素子モジュール。
  3. 前記凸レンズの傾斜面は互いに接している
    請求項1または2記載の発光素子モジュール。
  4. 前記凸レンズの中心軸は、三角格子または正方格子の格子点に配置されている
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発光素子モジュール。
  5. 少なくとも赤色光、緑色光、青色光の3色の放射光を発する複数の発光素子チップを備えた
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の発光素子モジュール
  6. 平面上に配置された複数の発光素子モジュールと、
    前記発光素子モジュールから距離を隔てて置かれた拡散板と
    を備え、
    前記発光素子モジュールは、
    配線基板と、
    前記配線基板上に設置され、前記配線基板と平行な発光面を持つ発光素子チップと、
    前記発光素子チップの発光面の近傍に配置され、前記発光素子から放射される光に対して透明なマイクロレンズアレイと
    を備え、
    前記マイクロレンズアレイは、
    平坦な第1面と、前記第1面の反対側に、同一形状の複数の凸レンズが形成された第2面とを有し、
    前記第2面は前記発光素子チップの発光面に対向しており、
    前記凸レンズの凸面の最小高さをh、凸面の最小底部幅をwとしたときh/wは、0.46≦h/w≦0.75の範囲にある
    面光源装置。
  7. 前記拡散板は、前記発光素子モジュールからの光が照射される第1面と、前記第1面の反対側に、光が再放射される第2面とを有しており、
    前記マイクロレンズアレイと前記拡散板の第1面との間の距離をd、前記発光素子モジュール間の間隔をL、前記拡散板の第2面での輝度の最小値と最大値の差を平均輝度で割った輝度偏差をEとしたとき、d/Lは、d/Lに対するEの極小点近傍の値である
    請求項6記載の面光源装置。
  8. 前記マイクロレンズアレイと前記拡散板の第1面との間の距離をd、前記発光素子モジュール間の間隔をLとしたとき、d/Lは0.5<d/L<0.7の範囲にある
    請求項7記載の面光源装置。
  9. 前記凸レンズと前記発光面との間の少なくとも一部に隙間が設けられており、前記隙間は前記凸レンズの構成材料よりも屈折率の低い材料で満たされている
    請求項6ないし8のいずれか1項に記載の面光源装置。
  10. 前記凸レンズの傾斜面は互いに接している
    請求項6ないし9のいずれか1項に記載の面光源装置。
  11. 前記凸レンズの中心軸は、三角格子または正方格子の格子点に配置されている
    請求項6ないし10のいずれか1項に記載の面光源装置。
  12. 前記発光素子モジュールは、少なくとも赤色光、緑色光、青色光の3色の放射光を発する複数の発光素子チップを備えた
    請求項6ないし11のいずれか1項に記載の面光源装置。
  13. 液晶パネルと、前記液晶パネルの背面に配置された面光源装置とを備え、
    前記面光源装置は、
    平面上に配置された複数の発光素子モジュールと、
    前記発光素子モジュールから距離を隔てて置かれた拡散板と
    を備え、
    前記発光素子モジュールは、
    配線基板と、
    前記配線基板上に設置され、前記配線基板と平行な発光面を持つ発光素子チップと、
    前記発光素子チップの発光面の近傍に配置され、前記発光素子から放射される光に対して透明なマイクロレンズアレイと
    を備え、
    前記マイクロレンズアレイは、
    平坦な第1面と、前記第1面の反対側に、同一形状の複数の凸レンズが形成された第2面とを有し、
    前記第2面は前記発光素子チップの発光面に対向しており、
    前記凸レンズの凸面の最小高さをh、凸面の最小底部幅をwとしたときh/wは、0.46≦h/w≦0.75の範囲にある
    液晶表示装置。
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