JP2009300250A - 励磁巻線の検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】励磁巻線4のレアーショートが確実に検出されうる検査方法の提供。
【解決手段】検査装置2は、電流計6、電圧計8、温度センサ10及びコンピュータ12を含んでいる。モーターの運転中に、電流計6によって励磁巻線4の電流値が測定され、電圧計8によって励磁巻線4の電圧値が測定され、温度センサ10によって励磁巻線4の温度T1が測定される。コンピュータ12は、電流計6から送信された信号及び電圧計8から送信された信号に基づき、見かけ抵抗値R1を算出する)。コンピュータ12は、温度T1に基づいて見かけ抵抗値R1に温度補正を行い、真抵抗値R0を算出する。コンピュータ12は、真抵抗値R0を基準抵抗値Rnと対比する。この対比により、レアーショートの有無が判定される。レアーショートが生じていると判定されたとき、警告が発せられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、モーター等に用いられる励磁巻線の検査方法に関する。
モーターは、励磁巻線と回転子とを備えている。励磁巻線に電流が流されることで、磁界が生じる。この磁界により回転子が回転し、運動エネルギーが得られる。
励磁巻線は、芯に電線が巻かれることで得られる。電線は、金属材料からなる導電線と、この導電線の表面を覆う絶縁層とからなる。絶縁層により、隣接する電線同士のショート(短絡)が阻止されている。
モーターが長期間使用されると、絶縁層が劣化し、又は剥離することがある。劣化及び剥離は、徐々に進行する。劣化及び剥離により、電線間のショートが生じる。この現象は、レアーショート(層間短絡)と称されている。レアーショートが生じている励磁巻線では、電気抵抗値が小さい。換言すれば、レアーショートが生じている励磁巻線では正規の磁束が発生しないので、モーターは正規の能力を発揮できない。このモーターは、修理又は交換される。修理及び交換には、多大の時間とコストとを要する。修理及び交換の間、このモーターが用いられた設備が停止される。
レアーショートにより励磁巻線の電気抵抗値が下がるが、電気抵抗値の測定のみでレアーショートを検出することは難しい。なぜなら、連続的な運転により励磁巻線の温度が上昇するからである。温度上昇は、電気抵抗値を上昇させる。実測された電気抵抗値(以下「見かけ抵抗値」と称される)と、本来の電気抵抗値(以下「基準抵抗値」と称される)とのズレには、レアーショートに起因するズレと、温度上昇に起因するズレとが含まれる可能性がある。例えば、レアーショートによる電気抵抗値の減少が、温度上昇による電気抵抗値の増大によって補われることがある。この場合、レアーショートが生じているにもかかわらず、基準抵抗値とほぼ同等の見かけ抵抗値が測定されうる。
本発明の目的は、励磁巻線のレアーショートが確実に検出されうる検査方法の提供にある。
本発明に係る励磁巻線の検査方法は、
(1)励磁巻線の電気抵抗値が測定されるステップ、
(2)この励磁巻線の温度が測定されるステップ、
(3)上記電気抵抗値が測定された温度に基づいて補正され、基準温度での真抵抗値が算出されるステップ
及び
(4)上記真抵抗値が基準抵抗値と対比されることにより、レアーショートの有無が判定されるステップ
を含む。
好ましくは、電気抵抗値の補正は、下記数式に基づいてなされる。
R0 = R1 ・ (1 + (T0 − T1) / (273 + T1))
この数式において、T1は測定された温度(℃)を表し、T0は基準温度(℃)を表わし、R1は測定された電気抵抗値(Ω)を表し、R0は補正後の真抵抗値(Ω)を表す。
好ましくは、真抵抗値と基準抵抗値との対比は、下記数式に基づいてなされる。
(R0 / Rn) < K
この数式において、Rnは基準抵抗値(Ω)を表し、Kは予め定められたしきい値を表す。
この検査方法では、見かけ抵抗値に温度補正が施され、真抵抗値が算出される。この真抵抗値に基づいて、レアーショートの有無が判定される。この検査方法は、励磁巻線の温度の影響を受けない。この検査方法により、精度よくレアーショートが検出されうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る検査方法の様子が示された模式図である。この図1には、検査装置2と励磁巻線4とが示されている。検査装置2は、電流計6、電圧計8、温度センサ10及びコンピュータ12を含んでいる。電流計6、電圧計8及び温度センサ10は、コンピュータ12に接続されている。励磁巻線4は、モーターの一部である。励磁巻線4は、芯14と電線16とを含んでいる。電線16は、芯14に多重に巻かれている。図示されていないが、この電線16は、金属材料からなる導電線と、この導電線の表面を覆う絶縁層とからなる。
電流計6は、励磁巻線4に流れる電流値を測定しうる。電流計6からは、この電流値に関する信号が、コンピュータ12に向けて送信される。電圧計8は、励磁巻線4にかかる電圧値を測定しうる。電圧計8からは、この電圧値に関する信号が、コンピュータ12に向けて送信される。温度センサ10は、励磁巻線4に取り付けられている。温度センサ10が、電線16に埋め込まれてもよい。温度センサ10からは、温度に関する信号が、コンピュータ12に向けて送信される。
図2は、図1の検査装置2が用いられた検査方法の一例が示されたフロー図である。この検査方法では、モーターの運転中に、電流計6によって励磁巻線4の電流値が測定される(STEP1)。同時に、電圧計8によって励磁巻線4の電圧値が測定される(STEP2)。さらに、温度センサ10によって励磁巻線4の温度T1(℃)が測定される(STEP3)。この温度T1は、「測定温度」と称される。
コンピュータ12は、電流計6から送信された信号及び電圧計8から送信された信号に基づき、電気抵抗値R1(Ω)を算出する(STEP4)。この電気抵抗値R1は、「見かけ抵抗値」と称される。見かけ抵抗値R1の算出は、下記数式(I)に基づいてなされうる。
R1 = V1 / I1 (I)
この数式(I)において、V1は電圧値であり、I1は電流値である。この見かけ抵抗値R1は、測定温度T1に依存する。見かけ抵抗値R1は、レアーショートの有無及びレアーショートの程度にも依存する。
コンピュータ12は、測定温度T1に基づき、見かけ抵抗値R1に温度補正を行う(STEP5)。温度補正により、真抵抗値R0が算出される。真抵抗値R0の算出は、下記数式(II)に基づいてなされる。
R0 = R1 ・ (1 + (T0 − T1) / (273 + T1)) (II)
この数式において、T0は基準温度(℃)を表す。他の数式に基づき、温度補正が行われてもよい。
コンピュータ12は、上記数式(II)で得られた真抵抗値R0を、基準抵抗値Rnと対比する(STEP6)。基準抵抗値Rnは、レアーショートが全く生じていないときの、基準温度T0における、励磁巻線4の電気抵抗値である。対比により、レアーショートの有無が判定されうる。判定は、下記数式(III)に基づいてなされる。
(R0 / Rn) < K (III)
この数式(III)において、Kは予め定められたしきい値である。しきい値Kは、モーターの種類、運転の状況、許容率等に応じ、決定される。図2に示された実施形態では、Kは0.90である。
上記数式(III)が満たされる場合、コンピュータ12は、レアーショートが生じていると判断する。そして、警告を発する(STEP7)。音声、映像、警告灯、印字等により、警告が発せられうる。警告を受けたオペレータは、モーターの交換又は修理の準備を行う。上記数式(III)が満たされない場合、コンピュータ12は、レアーショートが生じていないと判断する。そして、励磁巻線4のモニタリングが継続される。
この検査方法により、モーターの寿命が予測されうる。従って、モーターの損傷により、このモーターが用いられた設備の意図せぬ停止が防止されうる。この検査方法により、設備の稼働率が高められうる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
棒鋼の製造設備に用いられているモーターのモニタリングを、図1に示された検査装置によって行った。モーターが新品のとき、見かけ抵抗値R1は7.2Ωであり、センサーによる検出温度は109℃であった。絶縁層表面の温度は、導電線の温度よりも約5℃低いので、導電線の実温度(本発明に言う「測定温度T1」)は114℃である。このときの真抵抗値R0は、5.5Ωである。この真抵抗値R0は、基準抵抗値Rnとほぼ同等であった。モーターの運転時間が43800時間の段階で、真抵抗値R0は、基準抵抗値Rnの0.89倍であった。このモーターの励磁巻線にてレアーショートが生じていると判断し、予備モーターを準備した。棒鋼のサイズ変更に伴う製造設備の停止の間に、モーターを予備モーターに交換した。モーター交換に起因する設備停止時間は、ゼロであった。
本発明に係る検査方法は、種々の励磁巻線に適用されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る検査方法の様子が示された模式図である。 図2は、図1の検査装置が用いられた検査方法の一例が示されたフロー図である。
符号の説明
2・・・検査装置
4・・・励磁巻線
6・・・電流計
8・・・電圧計
10・・・温度センサ
12・・・コンピュータ
14・・・芯

Claims (3)

  1. 励磁巻線の電気抵抗値が測定されるステップ、
    この励磁巻線の温度が測定されるステップ、
    上記電気抵抗値が測定された温度に基づいて補正され、基準温度での真抵抗値が算出されるステップ
    及び
    上記真抵抗値が基準抵抗値と対比されることにより、レアーショートの有無が判定されるステップ
    を含む励磁巻線の検査方法。
  2. 上記電気抵抗値の補正が、下記数式に基づいてなされる請求項1に記載の検査方法。
    R0 = R1 ・ (1 + (T0 − T1) / (273 + T1))
    (この数式において、T1は測定された温度(℃)を表し、T0は基準温度(℃)を表わし、R1は測定された電気抵抗値(Ω)を表し、R0は補正後の真抵抗値(Ω)を表す)。
  3. 上記真抵抗値と基準抵抗値との対比が、下記数式に基づいてなされる請求項1又は2に記載の検査方法。
    (R0 / Rn) < K
    (この数式において、Rnは基準抵抗値(Ω)を表し、Kは予め定められたしきい値を表す。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102590747A (zh) * 2012-03-02 2012-07-18 北京理工大学 电机绕组温升测试***及其测试方法
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US11320489B2 (en) 2019-07-29 2022-05-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Field winding interlayer short-circuit detection apparatus and field winding interlayer short-circuit detection method

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