JP2009290384A - 歪補償回路及び歪補償方法 - Google Patents

歪補償回路及び歪補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 適応的に直交ベースバンド送信信号の振幅制限を行って歪補償効果を向上させることができる歪補償回路を得る。
【解決手段】 閾値算出手段206は、振幅最大値制限後の直交ベースバンド送信信号I’、Q’の電力値または振幅値と対応付けて振幅補償係数K及び位相補償係数θを格納する記憶手段205の格納内容を基に振幅制限を行うか否かを判定するための閾値を求める。振幅制限判定及び係数算出手段201は、直交ベースバンド送信信号I、Qの電力値と閾値算出手段206からの閾値とを比較して振幅制限を行うか否かを判定し、判定結果に応じた乗算係数を振幅最大値制限手段202に出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は歪補償回路及び歪補償方法に関し、特に直交ベースバンド送信信号を増幅するための増幅器において発生する歪を補償するための歪補償回路に関する。
近年のディジタル無線通信システムの分野で利用されているCDMA(Code Division Multiple Access)変調やOFDM(Orthgonal Frequency Division Multiplexing)変調のような多重変調波においては、平均電力に対して非常に大きい瞬時電力(ピークファクタ、クレストファクタ)を有するという特徴がある。そのため、送信用電力増幅器は、非常に高い出力レベルまで線形性を維持し、非線形歪による送信スペクトルの広がりを抑えて隣接チャネル漏洩電力を低減する必要がある。
しかしながら、非常に大きな振幅成分に到るまで良好な線形性を有する電力増幅器は、規模が大きくなり、高価で消費電力も大きくなってしまう。そのため、小さな振幅成分においては良好な線形性を有するが、大きな振幅成分においては非線形性を有する電力増幅器が一般的によく用いられる。このような非線形性を有する電力増幅器を使用した場合、出力バックオフをできるだけ小さくとれば更なる効率化が実現できる。しかし、バックオフを小さくとると、増幅器の非線形性領域にかかるため、無線送信信号の歪成分である隣接チャネル漏洩電力が大きくなってしまう。
そこで、電力増幅器の非線形歪による隣接チャネル漏洩電力を抑圧するために、様々な歪補償技術が提案されている。その中で、近年最もよく採用されている歪補償技術として、ディジタルプリディストーション方式がある。
図4は本発明に関連するディジタルプリディストーション方式の歪補償回路を備えた無線送信装置の一構成例を示すブロック図である。図4の無線送信装置は、送信データ生成部21と、DAC(Digital−Analog Converter)22A及び22Bと、直交変調器23と、基準信号生成部24と、電力増幅器25と、歪補償回路20とを備えている。歪補償回路20は、非線形歪補償演算部4と、方向性結合器26と、直交復調器27と、ADC(Analog−Digital Converter)28A及び28Bと、誤差算出及び歪補償係数更新部5Aと、電力計算部8とから構成されている。
非線形歪補償演算部4では、送信データ生成部21からのディジタル直交ベースバンド信号I、Qに対して、予め算出された歪補償係数K、θに基づいた複素乗算による歪補償演算が行われる。そして、歪補償演算が行われた後の直交ベースバンド信号I”、Q”は、DAC22A及び22Bによりアナログ信号に変換されてアナログ直交ベースバンド信号となる。次に、直交変調器23は、このアナログ直交ベースバンド信号を、基準信号生成部24からの信号によって直交変調信号に変換する。その後、この直交変調信号は、電力増幅器25において電力増幅されてRF(Radio Frequency)信号として出力される。
また、電力増幅器25の出力の一部は方向性結合器26を介して直交復調器27に帰還され、基準信号生成部24からの信号によってアナログ直交ベースバンド信号に復調される。更に、このアナログ直交ベースバンド信号は、ADC28A及び28Bによりディジタル信号に変換されてディジタル直交ベースバンド信号となる。このディジタル直交ベースバンド帰還信号Ib、Qbと、送信データ生成部21からの直交ベースバンド入力信号I、Qを、誤差算出及び歪補償係数更新部5Aで比較し、歪補償係数を更新する。非線形歪補償演算部4は、電力計算部8により算出される直交ベースバンド信号I、Qの電力値をアドレスとして読出される歪補償係数を基に歪補償を行うことにより、適応歪補償を実現している。
以上説明した構成は一例であり、直交変調、直交復調にディジタル方式を採用する構成や、直接変調ではなく周波数変換器を用いた構成も提案されている。また、電力計算部8による電力値をアドレスとする代わりに、振幅計算部による電力値の平方根である振幅値をアドレスとして歪補償演算を行うような構成も提案されている。
上述したディジタルプリディストーション方式の歪補償回路を備えた無線送信装置の入出力特性の一例を図5に示す。図5は、電力増幅器25の飽和入力レベルを1として正規化した入力レベルに対する、非線形歪補償演算部4単体、電力増幅器25単体、及び無線送信装置全体の入出力特性をそれぞれ示している。非線形性を有する電力増幅器25単体の入出力特性の逆特性を、非線形歪補償演算部4で与えることにより、無線送信装置全体として線形な入出力特性が得られていることがわかる。
しかし、歪補償を行う場合には、非線形歪補償演算部4単体の入出力特性が示す通り、振幅補償によって無補償の場合の飽和入力1に対して、飽和出力点の線形利得からの利得抑圧量分(約4dB〜6dB)だけ低い約0.5〜0.6の入力振幅において、歪補償演算後の信号振幅が電力増幅器25の飽和点に達してしまう。これはすなわち、プリディストーション方式の歪補償回路では、出力バックオフ=入力バックオフの関係が成り立つことを意味し、飽和領域におけるクリッピング歪に関しては補償できないことを示している。更に、歪補償を行うことによって、無補償の場合の飽和入力よりも数dB低い瞬時入力振幅成分に対しても電力増幅器の飽和領域に達してしまうため、クリッピング歪を増加させてしまい、歪補償効果が劣化するという問題がある。
なお、ここでいうクリッピング歪とは、AM/AM特性(振幅特性)が飽和点まで線形の理想リミッタ特性で、かつAM/PM特性(位相特性)が平坦な理想アンプに、上述したCDMA変調波信号を入力した場合に発生する、キャリア中心周波数からある離調周波数に対する漏洩電力比である。
このように、ディジタルプリディストーション方式による歪補償は、電力増幅器において発生するAM/AM特性及びAM/PM特性における非線形歪だけを補償するものであり、飽和領域におけるクリッピング歪を補償することはできない。したがって、CDMA変調やOFDM変調のような多重変調波においては、平均電力に対して包絡線の瞬時電力が非常に大きな振幅成分を含むことにより、クリッピング歪が発生しやすいため、送信用電力増幅器の飽和電力を超えないように入力信号の瞬時最大電力を制限することが重要になる。
このような問題の要因となる包絡線の非常に大きな瞬時振幅成分を抑圧するための歪補償回路が特許文献1及び2に提案されている。
特許文献1では、図4の誤差算出及び歪補償係数更新部5Aで算出される歪補償係数に制限を設けることで上述した問題を解決する方法が記載されている。図6は特許文献1に記載されているような誤差算出及び歪補償係数更新部の一構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、誤差算出及び歪補償係数更新部5Bは、歪補償係数データメモリ7と、歪補償係数算出部6と、閾値設定部16と、歪補償係数補正部12と、歪補償演算後の信号電力計算部及び係数制限判定部13とから構成されている。なお、図6において、図4に示した構成要素と同一の構成要素には同一符号を付している。
歪補償係数算出部6は、直交ベースバンド信号I、Qと帰還信号Ib、Qbを極座標上で比較して、振幅誤差と位相誤差を算出し、それに基づいた歪補償係数K、θを算出する。歪補償演算後の信号電力計算部及び係数制限判定部13は、歪補償係数算出部6において算出された歪補償係数を用いて、入力された直交ベースバンド信号I、Qに対して歪補償演算を行った後の信号の電力値xを計算する。その電力値xと、予め閾値設定部16に設定された上限電力値Pmaxとの比較を行い、歪補償係数に制限を与えるかどうかを判定し、その判定結果と算出された歪補償演算後の電力値xを歪補償係数補正部12へ出力する。
歪補償演算後の電力値xが上限電力値Pmax以下の場合、歪補償係数に制限を与えないと判定し、歪補償係数補正部12は、歪補償係数算出部6において算出された歪補償係数を、そのまま歪補償係数データメモリ7に出力する。一方、歪補償演算後の電力値xが上限電力値Pmaxを超える場合は、歪補償係数に制限を与えると判定し、歪補償係数補正部12は、歪補償係数算出部6において算出された歪補償係数に対して、振幅補償係数Kが1/mとなるような補正を行った後、歪補償係数データメモリ7に出力する。ここで、mは振幅制限係数であり、m=(x/Pmax)1/2 により算出される係数である。歪補償係数データメモリ7は、歪補償係数を電力計算部8からの直交ベースバンド信号I、Qの電力値に対応させて記憶する。
図6に示すような誤差算出及び歪補償係数更新部5Bを備えた歪補償回路を用いることにより、入力信号に対して位相を維持したまま振幅補償係数の大きさを補正して歪補償演算後の信号振幅を制限することができる。
しかし、特許文献1記載の技術では、振幅補償係数自体に制限を加えているため、電力増幅器25(図4参照)からの帰還信号Ib、Qbは振幅制限されているが、直交ベースバンド信号I、Qは振幅制限されていない。したがって、歪補償係数算出部6では、振幅制限されていない直交ベースバンド入力信号I、Qと、振幅制限された直交ベースバンド帰還信号Ib、Qbとの比較演算により歪補償係数の算出が行われるため、正しい誤差演算を行うことができず、精度の高い歪補償は実現できないという問題がある。
この問題に対する解決方法として、特許文献2が提案している方法がある。これは、歪補償演算後のレベルが電力増幅器の飽和入力レベルを超えないようにするには、図5に示したとおり、入力レベルが非線形歪補償演算部4の歪補償可能な上限入力レベル(図3の例では約0.5〜0.6)を超えないようにすることでも実現できる、ということを利用したものである。つまり、出力バックオフ=入力バックオフの関係から、歪補償演算を行う前段において、実効値+出力バックオフ分の入力点で振幅最大値を制限する方法を提案している。
図7は特許文献2に記載の無線送信装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図7において、図4に示した構成要素と同一の構成要素には同一符号を付している。図7の歪補償回路30は、非線形歪補償演算部4の前段に、電力計算部1と、振幅制限判定及び係数算出部14と、閾値設定部15と、振幅最大値制限部3とを含んでおり、その他の構成要素は図4と同一である。
電力計算部1は、直交ベースバンド信号I、Qの電力値Pを計算し、その電力値Pを振幅制限判定及び係数算出部14へ出力する。振幅制限判定及び係数算出部14は、電力値Pと予め閾値設定部15に設定された電力値Pthとを比較する。振幅制限判定及び係数算出部14は、電力値Pが電力閾値Pth以下の場合には、振幅制限を行わないと判定し、1を乗算係数として出力する。一方、電力値Pが電力閾値Pthより大きい場合には、振幅制限を行うと判定し、(Pth/P)1/2 を乗算係数として出力する。なお、振幅制限を行う場合の乗算係数はこの値に限定されるものではなく、直交ベースバンド信号I、Qの電力値Pが閾値Pth以下となるような値であればよい。
振幅最大値制限部3は、送信データ生成部21からの直交ベースバンド信号のI成分及びQ成分のそれぞれに対して、振幅制限判定及び係数算出部14からの乗算係数を乗算することにより、円形クリッピングによる振幅最大値制限を行う。非線形歪補償演算部4は、振幅最大値制限が行われた後の直交ベースバンド信号I’、Q’に対して、歪補償係数に基づいた複素乗算による歪補償を行う。歪補償係数の更新方法と歪補償係数の参照方法は上述した例と同様である。
このように、直交座標上における円形クリッピングによって、直交ベースバンド送信信号の振幅最大値制限を行った後に非線形歪補償を行うことにより、誤差演算を誤らせることなくクリッピング歪成分の抑圧を実現し、その後の非線形歪補償効果を大幅に向上させることが可能となる。
特開2001−251148号公報 特開2003−168931号公報
しかしながら、特許文献2記載の技術では、電力増幅器25の特性が常に一定ならば問題ないが、経年劣化や温度変化による電力増幅器25の飽和出力レベルの低下(出力バックオフの低下)、あるいは電力増幅器25の故障といった場合に対しては、動作を保証することができない。
例えば、電力増幅器25の飽和出力レベルが低下した場合、図5に示した非線形歪補償演算部4の歪補償可能な上限入力レベルも低下するが、閾値設定部15の電力閾値Pthは変わらないため、振幅最大値制限後の信号レベルは、非線形歪補償演算部4の歪補償可能な上限入力レベルを超えてしまい、歪補償演算後の信号に対しては制限がないため、クリッピング歪を発生させてしまう。また、電力増幅器25の飽和出力レベルが更に低下し、歪補償係数が発散してしまう場合、非常に大きな信号振幅が電力増幅器に入力されてしまい、電力増幅器を故障させてしまう恐れもある。
そのため、特許文献2記載の技術による直交ベースバンド信号に対する振幅最大値制限だけでは不十分であり、歪補償後の信号レベルや歪補償係数自体に制限をかけるような技術、例えば特許文献1記載の技術との併用が必要となるため、結局精度の高い歪補償係数の算出ができないという問題がある。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、適応的に直交ベースバンド送信信号の振幅制限を行って歪補償効果を向上させることができる歪補償回路及び歪補償方法を提供することにある。
本発明による歪補償回路は、直交ベースバンド送信信号を増幅するための増幅器において発生する歪を補償するための歪補償回路であって、前記直交ベースバンド送信信号の電力値と入力される閾値とを比較して前記直交ベースバンド送信信号の振幅制限を行うか否かを判定し、前記振幅制限を行うと判定される場合に前記直交ベースバンド送信信号の電力値を前記入力される閾値以下とするための係数を乗算係数として出力する振幅制限判定及び係数算出手段と、前記直交ベースバンド送信信号に前記乗算係数を乗算することによって振幅最大値制限を行う振幅最大値制限手段と、前記振幅最大値制限手段の出力信号と前記増幅器の出力信号の一部を帰還させた帰還信号との誤差演算を行って振幅補償係数及び位相補償係数を算出する歪補償係数算出手段と、前記振幅最大値制限手段の出力信号の電力値または振幅値と対応付けて前記振幅補償係数及び前記位相補償係数を格納する記憶手段と、前記振幅補償係数及び前記位相補償係数を基に前記振幅最大値制限手段の出力信号に対する歪補償を行う歪補償演算手段と、前記記憶手段の格納内容を参照して前記歪補償演算手段による歪補償演算後の前記振幅最大値制限手段の出力信号の電力値が所定の閾値と略等しくなる場合の前記歪補償演算前の前記振幅最大値制限手段の出力信号の電力値を前記入力される閾値として算出する閾値算出手段とを含むことを特徴とする。
本発明による歪補償方法は、直交ベースバンド送信信号を増幅するための増幅器において発生する歪を補償するための歪補償回路の歪補償方法であって、前記直交ベースバンド送信信号の電力値と入力される閾値とを比較して前記直交ベースバンド送信信号の振幅制限を行うか否かを判定し、前記振幅制限を行うと判定される場合に前記直交ベースバンド送信信号の電力値を前記入力される閾値以下とするための係数を乗算係数として出力する振幅制限判定及び係数算出ステップと、前記直交ベースバンド送信信号に前記乗算係数を乗算することによって振幅最大値制限を行う振幅最大値制限ステップと、前記振幅最大値制限後の前記直交ベースバンド送信信号と前記増幅器の出力信号の一部を帰還させた帰還信号との誤差演算を行って振幅補償係数及び位相補償係数を算出する歪補償係数算出ステップと、前記振幅補償係数及び前記位相補償係数を基に前記振幅最大値制限後の前記直交ベースバンド送信信号に対する歪補償を行う歪補償演算ステップと、前記振幅最大値制限後の前記直交ベースバンド送信信号の電力値または振幅値と対応付けて前記振幅補償係数及び前記位相補償係数を格納する記憶手段の格納内容を参照して前記歪補償演算手段による歪補償演算後の前記直交ベースバンド送信信号の電力値が所定の閾値と略等しくなる場合の前記歪補償演算前の当該信号の電力値を前記入力される閾値として算出する閾値算出ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、適応的に直交ベースバンド送信信号の振幅制限を行って歪補償効果を向上させることができるという効果が得られる。
本発明の実施の形態について説明する前に、本発明の理解を助けるために、本発明の原理について図面を参照して説明する。図1は本発明の原理を説明するための歪補償回路の概略ブロック図である。
図1に示した歪補償回路は、直交ベースバンド送信信号I、Qを増幅するための増幅器において発生する歪を補償するための歪補償回路であって、直交ベースバンド送信信号I、Qの電力値と入力される閾値とを比較して直交ベースバンド送信信号I、Qの振幅制限を行うか否かを判定し、振幅制限を行うと判定される場合に直交ベースバンド送信信号I、Qの電力値を上記入力される閾値以下とするための係数を乗算係数として出力する振幅制限判定及び係数算出手段201と、直交ベースバンド送信信号I、Qに振幅制限判定及び係数算出手段201からの乗算係数を乗算することによって振幅最大値制限を行う振幅最大値制限手段202と、振幅最大値制限手段202の出力信号I’、Q’と増幅器の出力信号の一部を帰還させた帰還信号Ib、Qbとの誤差演算を行って振幅補償係数K及び位相補償係数θを算出する歪補償係数算出手段204と、振幅最大値制限手段202の出力信号I’、Q’の電力値または振幅値と対応付けて振幅補償係数K及び位相補償係数θを格納する記憶手段205と、振幅補償係数K及び位相補償係数θを基に振幅最大値制限手段202の出力信号I’、Q’に対する歪補償を行う歪補償演算手段203と、記憶手段205の格納内容を参照して歪補償演算手段203による歪補償演算後の振幅最大値制限手段202の出力信号I”、Q”の電力値が所定の閾値と略等しくなる場合の歪補償演算前の振幅最大値制限手段202の出力信号I’、Q’の電力値を上記入力される閾値として算出する閾値算出手段206とを含む。
このように、閾値算出手段206は、記憶手段205の格納内容を基に振幅制限判定及び係数算出手段201にて振幅制限を行うか否かを判定するための閾値を可変するようにしているので、適応的に直交ベースバンド送信信号の振幅制限を行って歪補償効果を向上させることができる。
なお、振幅制限判定及び係数算出手段201は、直交ベースバンド送信信号I、Qの電力値に代えて、直交ベースバンド送信信号I、Qの振幅値を上記入力される閾値と比較して振幅制限を行うか否かを判定し、振幅制限を行うと判定される場合に直交ベースバンド送信信号I、Qの振幅値を上記入力される閾値以下とするための係数を乗算係数として出力し、閾値算出手段206は、記憶手段205の格納内容を参照して歪補償演算後の振幅最大値制限手段202の出力信号I”、Q”の振幅値が上記所定の閾値と略等しくなる場合の歪補償演算前の振幅最大値制限手段202の出力信号I’、Q’の振幅値を上記入力される閾値として算出するようにしてもよい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態による歪補償回路の構成を示すブロック図であり、図4及び図7と同等部分は同一符号にて示している。図2において、本発明の第1の実施の形態による歪補償回路は、無線通信システムにおける基地局等の無線送信装置において使用され、電力増幅器等の増幅手段において発生する歪を補償するための歪補償回路であり、電力計算部1と、振幅制限判定及び係数算出部2と、振幅最大値制限部3と、非線形歪補償演算部4と、誤差算出及び歪補償係数更新部5Aと、電力計算部8と、入力電力閾値決定部9と、閾値設定部10と、補償上限入力電力算出部11とを含む。誤差算出及び歪補償係数更新部5Aは、歪補償係数算出部6と、歪補償係数データメモリ7とを含む。
本発明の第1の実施の形態による歪補償回路は、ディジタル直交ベースバンド信号I、Qに対して、適応的に決定された閾値に基づいて振幅制限するものである。ここで、振幅制限方法としては、一般に、円形クリッピングによる振幅制限方法と、窓関数を用いた振幅制限方法がよく用いられる。
円形クリッピングによる振幅制限方法は、直交ベースバンド信号I、Qの電力値を算出し、電力閾値を超える信号に対して、信号の位相を維持したまま振幅制限するものである。簡単な方法ではあるが、閾値を超えた部分についてのみ制限処理が施されるため、処理点の前後で不連続が生じてしまう。
一方、窓関数を用いた振幅制限方法は、直交ベースバンド信号I、Qの電力値xが電力閾値yより大きい場合に、電力値xを電力閾値y以下に制限するための窓関数を生成し、閾値を超えた電力点とその周辺信号に対して、一定の時間幅を持った上記窓関数で逓倍することにより実現される。窓関数としては、よく知られているハニング窓やカイザー窓を使用すればよい。この方法は、処理は複雑であるが、不連続点が生じることはない。どちらの方法を用いてもよいが、以下では円形クリッピングによる振幅制限方法を用いた場合について説明する。
電力計算部1は、直交ベースバンド信号I、Qの電力値P(=I2 +Q2 )を計算し、振幅制限判定及び係数算出部2へ出力する。振幅制限判定及び係数算出部2は、電力計算部1からの電力値Pと、入力電力閾値決定部9から与えられる電力閾値Pthとを比較する。振幅制限判定及び係数算出部2は、電力値Pが電力閾値Pth以下の場合には、振幅制限を行わないと判定し、直交ベースバンド信号I、Qをそのままとすべく、1を乗算係数として出力する。一方、電力値Pが電力閾値Pthより大きい場合には、振幅制限を行うと判定し、(Pth/P)1/2 を乗算係数として出力する。なお、振幅制限を行う場合の乗算係数はこの値に限定されるものではなく、直交ベースバンド信号I、Qの電力値Pが閾値Pth以下となるような値であればよい。
振幅最大値制限部3は、直交ベースバンド信号のI成分及びQ成分のそれぞれに対して、振幅制限判定及び係数算出部2からの乗算係数を乗算することにより、円形クリッピングによる振幅最大値制限を行う。非線形歪補償演算部4は、振幅最大値制限が行われた後の直交ベースバンド信号I’、Q’に対して、誤差算出及び歪補償係数更新部5Aからの歪補償係数K、θに基づいた複素乗算による歪補償を行い、アナログ信号処理部(DAC、直交変調器、電力増幅器等を含む)へ出力する。
歪補償係数算出部6は、直交ベースバンド入力信号I’、Q’と、電力増幅器の出力の一部がディジタル信号に変調された直交ベースバンド帰還信号Ib、Qb(図4及び図7参照)を、極座標上で比較して振幅誤差と位相誤差を算出し、それに基づいた歪補償係数K、θを算出する。歪補償係数データメモリ7は、歪補償係数算出部6で算出された歪補償係数K、θを、電力計算部8で計算された直交ベースバンド信号I’、Q’の電力値P’に対応させて記憶する。
電力計算部8は、振幅制限された直交ベースバンド信号I’、Q’の電力値P’(=I’2 +Q’2 )を計算し、歪補償係数データメモリ7へ出力する。なお、電力計算部8に代えて、直交ベースバンド信号I’、Q’の電力値P’の平方根である振幅値を計算する振幅計算部を用い、この振幅値と対応付けて歪補償係数K、θを歪補償係数データメモリ7に記憶するようにしてもよい。
入力電力閾値決定部9は、補償上限入力電力算出部11で計算された歪補償可能な上限入力電力値Plimを用いて、以下の条件に従い、直交ベースバンド信号の振幅制限最大値を与える電力閾値Pthを決定する。
1.Plim=Pth → 現状の電力閾値Pthのままとする
2.Plim<Pth → 電力閾値Pth=Plimに変更する
3.Plim>Pth → 電力閾値Pth=Plimに変更する
入力電力閾値決定部9は、決定された電力閾値Pthを振幅制限判定及び係数算出部2へ出力する。また、このように求めた電力閾値Pthを数サンプル分記憶しておき、それらを平均化した電力閾値Pth‐aveを求め、これを振幅制限判定及び係数算出部2へ出力するようにしてもよい。
閾値設定部10には、予め定められた上限電力値Pmaxが設定されている。上限電力値Pmaxの値は、電力増幅器の飽和出力レベルを与える飽和入力レベルとするのが好ましい。なお、上限電力値Pmaxは必ずしも飽和入力レベルである必要はなく、例えば消費電力低減やデバイス寿命等の観点から、増幅器に入力されるレベルを飽和入力レベルより低くしたいという場合には、上限電力値Pmaxの値を飽和入力レベルより小に設定してもよい。
補償上限入力電力算出部11は、歪補償係数データメモリ7を参照し、歪補償演算後の直交ベースバンド信号の電力値が閾値設定部10に設定された上限電力値Pmax(飽和入力レベル)となる入力電力値Plimを算出する。つまり、入力電力値Plimに対する振幅補償係数Kをαとすると、Pmax=α×Plimが成り立つ電力値Plimを算出する。この電力値Plimは、歪補償可能な上限入力電力値となる。歪補償係数データメモリ7は歪補償係数を入力電力値に対応させて記憶しているため、電力値Plimは容易に求めることができる。
次に、本発明の第1の実施の形態による歪補償回路の動作について図2を参照して説明する。振幅制限判定及び係数算出部2は、電力計算部1で算出されたディジタル直交ベースバンド信号I、Qの電力値Pと入力電力閾値決定部9から与えられる電力閾値Pthと比較して、振幅制限を行うか否か判定する。振幅制限判定及び係数算出部2は、電力値Pが電力閾値Pth以下の場合には、振幅制限を行わないと判定し、1を乗算係数として振幅最大値制限部3へ出力する。一方、電力値Pが電力閾値Pthより大きい場合には、振幅制限を行うと判定し、(Pth/P)1/2 を乗算係数として振幅最大値制限部3へ出力する。
振幅最大値制限部3は、直交ベースバンド信号のI成分及びQ成分のそれぞれに対して、振幅制限判定及び係数算出部2からの乗算係数を乗算することによって、円形クリッピングによる振幅最大値制限を行う。ここで、円形クリッピングの代わりに、窓関数を用いた振幅制限方法を適用してもよい。この場合、振幅制限判定及び係数算出部2は、電力値Pが電力閾値Pthより大きい場合に(Pth/P)1/2 が極となる下に凸の窓関数を生成し、振幅最大値制限部3は、直交ベースバンド信号I、Qの閾値を越えた電力点とその周辺に対して、一定の時間幅を持った上記窓関数を乗算する。
振幅制限された直交ベースバンド信号I’、Q’は、非線形歪補償演算部4に入力される。非線形歪補償演算部4は、電力計算部8において算出される直交ベースバンド信号I’、Q’の電力値P’をアドレスとして歪補償係数データメモリ7から歪補償係数K、θを参照し、その歪補償係数K、θに基づいた複素乗算による歪補償演算を直交ベースバンド信号I’、Q’に対して行い、アナログ信号処理部へ出力する。
アナログ信号処理部に含まれる電力増幅器の出力の一部は、ディジタル信号に変調されて歪補償係数算出部6へ帰還される。歪補償係数算出部6は、この直交ベースバンド帰還信号Ib、Qbと、直交ベースバンド入力信号I’、Q’を極座標上で比較して振幅誤差と位相誤差を算出し、それに基づいた歪補償係数K、θを算出し、電力計算部8で計算された電力値P’に対応させて歪補償係数データメモリ7の値を更新する。非線形歪補償演算部4は、この更新された歪補償係数に基づいて歪補償を行うことにより、適応歪補償を実現している。
一方、補償上限入力電力算出部11は、歪補償係数データメモリ7を参照して、歪補償演算後の直交ベースバンド信号I”、Q”の電力値が閾値設定部10に予め設定された上限電力値Pmax(飽和入力レベル)と略等しくなる入力電力値Plimを算出する。これは、入力電力値Plimに対する振幅補償係数Kをαとしたとき、Pmax=α×Plimが成り立つPlimを算出する処理となる。つまり、電力値Plimを超える入力電力を持つ信号が、歪補償演算された後に電力増幅器に入力されても、電力増幅器の飽和領域におけるクリッピング歪となって表れてしまうため、歪補償できていないことになる。したがって、上記電力値Plimは、歪補償可能な上限入力電力値を表している。
この処理により、上限電力値Pmaxを与える上限入力電力値Plimが、電力増幅器の特性に応じて求められ、なおかつ、入力信号をこの上限入力電力値Plim以下に制限すれば、電力増幅器のクリッピング歪を抑えることが可能となる。
そこで、入力電力閾値決定部9において、補償上限入力電力算出部11で求められた歪補償可能な上限入力電力値Plimを用いて、以下の条件に従い、直交ベースバンド信号の振幅制限最大値を与える電力閾値Pthを決定する。
1.Plim=Pth → 現状の電力閾値Pthのままとする
2.Plim<Pth → 電力閾値Pth=Plimに変更する
3.Plim>Pth → 電力閾値Pth=Plimに変更する
各条件における動作の詳細と効果は以下の通りである。1.では、歪補償可能な上限入力電力値Plimと電力閾値Pthが等しいため、期待通りの制御ができていると判断し、電力閾値Pthの変更はしない。
2.では、歪補償可能な上限入力電力値Plimが電力閾値Pthより小さいというのは、電力増幅器の特性が変動し、電力増幅器の飽和出力レベルを与える入力レベル=歪補償可能な上限入力電力値Plimが小さくなったことを意味している。つまり、電力増幅器の線形性が劣化したとも言える。よって、電力閾値Pthは、歪補償可能は上限入力電力値Plimまで小さくする(入力振幅最大値を小さくする)必要がある。これにより、電力増幅器に大きな信号振幅が入力されることを防ぎ、クリッピング歪を抑圧することができる。
3.では、歪補償可能な上限入力電力値Plimが電力閾値Pthより大きいというのは、電力増幅器の特性が変動し、電力増幅器の飽和出力レベルを与える入力レベル=歪補償可能な上限入力電力値Plimが大きくなったことを意味している。つまり電力増幅器の線形性がよくなったとも言える。よって電力閾値Pthは、歪補償可能は上限入力電力値Plimまで大きくする(入力振幅最大値を大きくする)ことができる。これにより、EVM(Error Vector Magnitude)の劣化を抑えつつ、電力増幅器の特性を最大限活用することができる。
以上のようにして求めた電力閾値Pthを、入力電力閾値決定部9は振幅制限判定及び係数算出部2へ出力する。このとき、電力閾値Pthを入力電力閾値決定部9において数サンプル分記憶しておき、それらを平均化した電力閾値Pth‐aveを求め、これを振幅制限判定及び係数算出部2へ出力するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態では、電力増幅器の特性に応じて電力閾値Pthが決定されるので、適応的に直交ベースバンド送信信号の振幅制限を行うことができ、歪補償効果を向上させることができる。また、歪補償後の信号振幅や歪補償係数自体に制限をかけるような技術、例えば特許文献1記載の技術との併用が不要であるので、精度の高い歪補償係数の算出が可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態による歪補償回路について図面を参照して説明する。本発明の第1の実施の形態では、電力閾値Pthに基づいて振幅制限を行うか否かの判定が行われていたが、本発明の第2の実施の形態では、振幅閾値に基づいて振幅制限を行うか否かの判定が行われる。図3は本発明の第2の実施の形態による歪補償回路の構成を示すブロック図であり、図2と同等部分は同一符号にて示している。
図3に示すように、本発明の第2の実施の形態による歪補償回路の構成は、図2の電力計算部1、振幅制限判定及び係数算出部2、入力電力閾値決定部9、閾値設定部10及び補償上限入力電力算出部11を、振幅計算部101、振幅制限判定及び係数算出部102、入力振幅閾値決定部109、閾値設定部110及び補償上限入力振幅算出部111に置き換えたものである。
振幅計算部101は、直交ベースバンド信号I、Qの振幅値V(電力値の平方根=(I2 +Q21/2 )を計算し、振幅制限判定及び係数算出部102へ出力する。振幅制限判定及び係数算出部102は、振幅計算部101からの振幅値Vと、入力振幅閾値決定部109から与えられる振幅閾値Vthとを比較する。振幅制限判定及び係数算出部102は、振幅値Vが振幅閾値Vth以下の場合には、振幅制限を行わないと判定し、直交ベースバンド信号I、Qをそのままとすべく、1を乗算係数として出力する。一方、振幅値Vが振幅閾値Vthより大きい場合には、振幅制限を行うと判定し、(Vth/V)を乗算係数として出力する。なお、振幅制限を行う場合の乗算係数はこの値に限定されるものではなく、直交ベースバンド信号I、Qの振幅値Vが振幅閾値Vth以下となるような値であればよい。
入力振幅閾値決定部109は、補償上限入力振幅算出部111で計算された歪補償可能な上限入力振幅値Vlimを用いて、以下の条件に従い、直交ベースバンド信号の振幅制限最大値を与える振幅閾値Vthを決定する。
1.Vlim=Vth → 現状の振幅閾値Vthのままとする
2.Vlim<Vth → 振幅閾値Vth=Vlimに変更する
3.Vlim>Vth → 振幅閾値Vth=Vlimに変更する
入力振幅閾値決定部109は、決定された振幅閾値Vthを振幅制限判定及び係数算出部102へ出力する。また、このように求めた振幅閾値Vthを数サンプル分記憶しておき、それらを平均化した振幅閾値Vth‐aveを求め、これを振幅制限判定及び係数算出部102へ出力するようにしてもよい。
閾値設定部110には、予め定められた上限振幅値Vmaxが設定されている。上限振幅値Vmaxの値は、電力増幅器の性能を最大限に活かすために、電力増幅器の飽和出力レベルを与える飽和入力レベルの振幅値(飽和入力レベルの平方根)とするのが好ましい。なお、上限振幅値Vmaxは必ずしも飽和入力レベルの平方根である必要はなく、これより小に設定してもよい。
補償上限入力振幅算出部111は、歪補償係数データメモリ7を参照し、歪補償演算後の直交ベースバンド信号I”、Q”の振幅値(直交ベースバンド信号I”、Q”の電力値の平方根)が閾値設定部110に設定された上限振幅値Vmaxとなる入力振幅値Vlimを算出する。つまり、入力振幅値Vlimの二乗で表される入力電力値に対する振幅補償係数Kをαとすると、Vmax2 =α×Vlim2 が成り立つ振幅値Vlimを算出する。この振幅値Vlimは、歪補償可能な上限入力振幅値となる。歪補償係数データメモリ7は歪補償係数を入力電力値に対応させて記憶しているため、歪補償演算後の電力値(Vmax2 )から入力電力値(Vlim2 )は容易に求めることができる。
その他の各部の処理動作は、図2と同様である。なお、図3においても、電力計算部8に代えて、直交ベースバンド信号I’、Q’の電力値P’の平方根である振幅値を計算する振幅計算部を用い、この振幅値と対応付けて歪補償係数K、θを歪補償係数データメモリ7に記憶するようにしてもよい。
以上説明したように、振幅閾値Vthに基づいて振幅制限を行うか否かの判定が行われる本発明の第2の実施の形態においても、電力増幅器の特性に応じて振幅閾値Vthが決定されるので、適応的に直交ベースバンド送信信号の振幅制限を行うことができ、歪補償効果を向上させることができる。また、歪補償後の信号振幅や歪補償係数自体に制限をかけるような技術、例えば特許文献1記載の技術との併用が不要であるので、精度の高い歪補償係数の算出が可能となる。
本発明の原理を説明するための歪補償回路の概略ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態による歪補償回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態による歪補償回路の構成を示すブロック図である。 本発明に関連するディジタルプリディストーション方式の歪補償回路を備えた無線送信装置の一構成例を示すブロック図である。 ディジタルプリディストーション方式の歪補償回路の動作を示す説明図である。 特許文献1に記載の誤差算出及び歪補償係数更新部の一構成例を示すブロック図である。 特許文献2に記載の無線送信装置の一構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1,8 電力計算部
2,102 振幅制限判定及び係数算出部
3 振幅最大値制限部
4 非線形歪補償演算部
5A,5B 誤差算出及び歪補償係数更新部
6 歪補償係数算出部
7 歪補償係数データメモリ
9 入力電力閾値決定部
10,110 閾値設定部
11 補償上限入力電力算出部
101 振幅計算部
109 入力振幅閾値決定部
111 補償上限入力振幅算出部
201 振幅制限判定及び係数算出手段
202 振幅最大値制限手段
203 歪補償演算手段
204 歪補償係数算出手段
205 記憶手段
206 閾値算出手段

Claims (12)

  1. 直交ベースバンド送信信号を増幅するための増幅器において発生する歪を補償するための歪補償回路であって、
    前記直交ベースバンド送信信号の電力値と入力される閾値とを比較して前記直交ベースバンド送信信号の振幅制限を行うか否かを判定し、前記振幅制限を行うと判定される場合に前記直交ベースバンド送信信号の電力値を前記入力される閾値以下とするための係数を乗算係数として出力する振幅制限判定及び係数算出手段と、
    前記直交ベースバンド送信信号に前記乗算係数を乗算することによって振幅最大値制限を行う振幅最大値制限手段と、
    前記振幅最大値制限手段の出力信号と前記増幅器の出力信号の一部を帰還させた帰還信号との誤差演算を行って振幅補償係数及び位相補償係数を算出する歪補償係数算出手段と、
    前記振幅最大値制限手段の出力信号の電力値または振幅値と対応付けて前記振幅補償係数及び前記位相補償係数を格納する記憶手段と、
    前記振幅補償係数及び前記位相補償係数を基に前記振幅最大値制限手段の出力信号に対する歪補償を行う歪補償演算手段と、
    前記記憶手段の格納内容を参照して前記歪補償演算手段による歪補償演算後の前記振幅最大値制限手段の出力信号の電力値が所定の閾値と略等しくなる場合の前記歪補償演算前の前記振幅最大値制限手段の出力信号の電力値を前記入力される閾値として算出する閾値算出手段とを含むことを特徴とする歪補償回路。
  2. 前記所定の閾値は、前記増幅器の飽和入力レベルに略等しい値としたことを特徴とする請求項1記載の歪補償回路。
  3. 前記振幅制限判定及び係数算出手段は、前記振幅制限を行うと判定される場合、前記乗算係数に代えて、前記直交ベースバンド送信信号の電力値を前記入力される閾値以下とするための窓関数を生成して出力し、
    前記振幅最大値制限手段は、前記直交ベースバンド送信信号に前記窓関数を乗算することによって前記振幅最大値制限を行うことを特徴とする請求項1または2記載の歪補償回路。
  4. 前記振幅制限判定及び係数算出手段は、前記直交ベースバンド送信信号の電力値に代えて、前記直交ベースバンド送信信号の振幅値を前記入力される閾値と比較して前記振幅制限を行うか否かを判定し、前記振幅制限を行うと判定される場合に前記直交ベースバンド送信信号の振幅値を前記入力される閾値以下とするための係数を乗算係数として出力し、
    前記閾値算出手段は、前記記憶手段の格納内容を参照して前記歪補償演算後の前記振幅最大値制限手段の出力信号の振幅値が前記所定の閾値と略等しくなる場合の前記歪補償演算前の前記振幅最大値制限手段の出力信号の振幅値を前記入力される閾値として算出する請求項1記載の歪補償回路。
  5. 前記所定の閾値は、前記増幅器の飽和入力レベルの平方根に略等しい値としたことを特徴とする請求項4記載の歪補償回路。
  6. 前記振幅制限判定及び係数算出手段は、前記振幅制限を行うと判定される場合、前記乗算係数に代えて、前記直交ベースバンド送信信号の振幅値を前記入力される閾値以下とするための窓関数を生成して出力し、
    前記振幅最大値制限手段は、前記直交ベースバンド送信信号に前記窓関数を乗算することによって前記振幅最大値制限を行うことを特徴とする請求項4または5記載の歪補償回路。
  7. 直交ベースバンド送信信号を増幅するための増幅器において発生する歪を補償するための歪補償回路の歪補償方法であって、
    前記直交ベースバンド送信信号の電力値と入力される閾値とを比較して前記直交ベースバンド送信信号の振幅制限を行うか否かを判定し、前記振幅制限を行うと判定される場合に前記直交ベースバンド送信信号の電力値を前記入力される閾値以下とするための係数を乗算係数として出力する振幅制限判定及び係数算出ステップと、
    前記直交ベースバンド送信信号に前記乗算係数を乗算することによって振幅最大値制限を行う振幅最大値制限ステップと、
    前記振幅最大値制限後の前記直交ベースバンド送信信号と前記増幅器の出力信号の一部を帰還させた帰還信号との誤差演算を行って振幅補償係数及び位相補償係数を算出する歪補償係数算出ステップと、
    前記振幅補償係数及び前記位相補償係数を基に前記振幅最大値制限後の前記直交ベースバンド送信信号に対する歪補償を行う歪補償演算ステップと、
    前記振幅最大値制限後の前記直交ベースバンド送信信号の電力値または振幅値と対応付けて前記振幅補償係数及び前記位相補償係数を格納する記憶手段の格納内容を参照して前記歪補償演算手段による歪補償演算後の前記直交ベースバンド送信信号の電力値が所定の閾値と略等しくなる場合の前記歪補償演算前の当該信号の電力値を前記入力される閾値として算出する閾値算出ステップとを含むことを特徴とする歪補償方法。
  8. 前記所定の閾値は、前記増幅器の飽和入力レベルに略等しい値としたことを特徴とする請求項7記載の歪補償方法。
  9. 前記振幅制限判定及び係数算出ステップは、前記振幅制限を行うと判定される場合、前記乗算係数に代えて、前記直交ベースバンド送信信号の電力値を前記入力される閾値以下とするための窓関数を生成して出力し、
    前記振幅最大値制限ステップは、前記直交ベースバンド送信信号に前記窓関数を乗算することによって前記振幅最大値制限を行うことを特徴とする請求項7または8記載の歪補償方法。
  10. 前記振幅制限判定及び係数算出ステップは、前記直交ベースバンド送信信号の電力値に代えて、前記直交ベースバンド送信信号の振幅値を前記入力される閾値と比較して前記振幅制限を行うか否かを判定し、前記振幅制限を行うと判定される場合に前記直交ベースバンド送信信号の振幅値を前記入力される閾値以下とするための係数を乗算係数として出力し、
    前記閾値算出ステップは、前記記憶手段の格納内容を参照して前記歪補償演算後の前記直交ベースバンド送信信号の振幅値が前記所定の閾値と略等しくなる場合の前記歪補償演算前の当該信号の振幅値を前記入力される閾値として算出する請求項7記載の歪補償方法。
  11. 前記所定の閾値は、前記増幅器の飽和入力レベルの平方根に略等しい値としたことを特徴とする請求項10記載の歪補償方法。
  12. 前記振幅制限判定及び係数算出ステップは、前記振幅制限を行うと判定される場合、前記乗算係数に代えて、前記直交ベースバンド送信信号の振幅値を前記入力される閾値以下とするための窓関数を生成して出力し、
    前記振幅最大値制限ステップは、前記直交ベースバンド送信信号に前記窓関数を乗算することによって前記振幅最大値制限を行うことを特徴とする請求項10または11記載の歪補償方法。
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