JP2009289220A - 端末装置、及び、情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体の運行の妨げとなり得る障害が発生した場合に、この障害に関する情報を、他の移動体に対して迅速に提供する。
【解決手段】情報提供システム1は、車両2Aに搭載され、車両2Aにおいて異常が発生した場合に現在位置を検出して、異常発生を示す情報と車両2Aの現在位置を示す位置情報とを含む異常通知情報を送信する移動体端末10Aと、移動体端末10Aにより異常通知情報が送信された場合に、この異常通知情報を中継して送信する通報受付サーバ6と、車両2Bに搭載され、通報受付サーバ6により中継された異常通知情報を受信して、車両2Aにおける異常発生を報知する移動体端末10Bと、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】情報提供システム1は、車両2Aに搭載され、車両2Aにおいて異常が発生した場合に現在位置を検出して、異常発生を示す情報と車両2Aの現在位置を示す位置情報とを含む異常通知情報を送信する移動体端末10Aと、移動体端末10Aにより異常通知情報が送信された場合に、この異常通知情報を中継して送信する通報受付サーバ6と、車両2Bに搭載され、通報受付サーバ6により中継された異常通知情報を受信して、車両2Aにおける異常発生を報知する移動体端末10Bと、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、移動体の故障や事故等に関する情報を処理する端末装置、及び、上記の情報を提供する情報提供システムに関する。
従来、車両等の運行に際して渋滞や事故等の障害を回避できるように、障害の発生状況を示す情報が提供されており、この情報に基づいて運転者に障害の発生を知らせるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。障害の発生状況を示す情報としては、例えば、自動車事故、故障車、交通渋滞、道路規制等の状況を示す道路情報がある。道路情報は、通常、渋滞を監視する機関から情報提供機関へ知らされた情報や、交通事故に対応して出動する警察等の諸機関から情報提供機関にもたらされた情報に基づいて、情報提供機関において集約され、手作業により入力・加工された情報である。
特開2005−353033号公報
上記の道路情報のように、従来提供されている情報は、様々な機関において伝達され、手作業による集約・入力・加工等を経て提供される。このため、事故等の障害が発生してから、その障害に関する情報が提供されるまでには相当の時間を要する。
従って、例えば障害の発生場所の近くに位置する車両等は、障害を回避できるうちに障害発生の情報を受けることができないという問題があり、迅速な情報提供が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、移動体の運行の妨げとなり得る障害が発生した場合に、この障害に関する情報を、他の移動体に対して迅速に提供することが可能な情報提供システムを提供することにある。
従って、例えば障害の発生場所の近くに位置する車両等は、障害を回避できるうちに障害発生の情報を受けることができないという問題があり、迅速な情報提供が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、移動体の運行の妨げとなり得る障害が発生した場合に、この障害に関する情報を、他の移動体に対して迅速に提供することが可能な情報提供システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、外部の移動体に搭載された端末装置が当該移動体における異常を検知して、異常発生を示す情報と前記移動体の現在位置を示す位置情報とを含む異常通知情報を送信し、この異常通知情報が受付装置によって中継された場合に、前記受付装置により中継された異常通知情報を受信して、前記移動体における異常発生を報知すること、を備えたことを特徴とする端末装置を提供する。
この構成によれば、外部の移動体における異常を示す異常通知情報が受付装置により中継された場合に、この異常通知情報に基づいて、外部の移動体における異常発生を報知するので、移動体の運行の妨げとなり得る障害が発生した場合に、この障害の発生を示す情報を迅速に取得して、障害の発生を報知できる。
この構成によれば、外部の移動体における異常を示す異常通知情報が受付装置により中継された場合に、この異常通知情報に基づいて、外部の移動体における異常発生を報知するので、移動体の運行の妨げとなり得る障害が発生した場合に、この障害の発生を示す情報を迅速に取得して、障害の発生を報知できる。
また、本発明は、移動体に搭載され、この移動体において異常が発生した場合に、前記移動体の現在位置を検出して、異常発生を示す情報と前記移動体の現在位置を示す位置情報とを含む異常通知情報を送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置により異常通知情報が送信された場合に、この異常通知情報を中継して送信する受付装置と、前記移動体とは別の移動体に搭載され、前記受付装置により中継された異常通知情報を受信して、前記移動体における異常発生を報知する受信側端末装置と、を備えたことを特徴とする情報提供システムを提供する。
この構成によれば、移動体に搭載された受信側端末装置が、受付装置により中継された異常通知情報に基づいて、他の移動体における異常発生を報知するので、移動体の運行の妨げとなり得る障害が発生した場合に、障害の発生を示す情報が迅速に受信側端末装置に提供され、受信側端末装置からユーザに速やかに上記情報を提供できる。また、異常が発生した移動体においては異常が自動的に検知されて異常通知情報が送信されるので、速やかな情報提供を行うことができる。
この構成によれば、移動体に搭載された受信側端末装置が、受付装置により中継された異常通知情報に基づいて、他の移動体における異常発生を報知するので、移動体の運行の妨げとなり得る障害が発生した場合に、障害の発生を示す情報が迅速に受信側端末装置に提供され、受信側端末装置からユーザに速やかに上記情報を提供できる。また、異常が発生した移動体においては異常が自動的に検知されて異常通知情報が送信されるので、速やかな情報提供を行うことができる。
上記構成において、前記受付装置は、前記送信側端末装置から送信された異常通知情報に基づいて、前記移動体における異常発生を示す情報と前記移動体の位置情報とを、前記移動体における異常に対応する機関へ通知するものとしてもよい。
この場合、受付装置が、移動体における異常に対応する機関へ通知するとともに、異常通知情報を中継するので、他の移動体に搭載された受信側端末装置に対して障害の発生を示す情報を迅速に提供でき、異常が発生した移動体においては、自動的に送信される異常通知情報に基づいて、異常に対応する機関によって適切な対応がなされる。
この場合、受付装置が、移動体における異常に対応する機関へ通知するとともに、異常通知情報を中継するので、他の移動体に搭載された受信側端末装置に対して障害の発生を示す情報を迅速に提供でき、異常が発生した移動体においては、自動的に送信される異常通知情報に基づいて、異常に対応する機関によって適切な対応がなされる。
前記受信側端末装置は、前記受付装置により中継された異常通知情報に基づいて、異常が発生した前記移動体の位置を表示するものとしてもよい。
この場合、受信側端末装置によって異常が発生した移動体の位置が表示されるので、異常の発生とともに異常が発生した場所に関する情報を、ユーザに迅速に知らせることができるので、ユーザは適切な回避行動をとることができる。
この場合、受信側端末装置によって異常が発生した移動体の位置が表示されるので、異常の発生とともに異常が発生した場所に関する情報を、ユーザに迅速に知らせることができるので、ユーザは適切な回避行動をとることができる。
前記受信側端末装置は、異常が発生した前記移動体の位置と、自己を搭載した前記移動体の位置とが所定距離以内にある場合に、自己を搭載した前記移動体の位置と異常が発生した前記移動体の位置とを表示するものとしてもよい。
この場合、受信側端末装置が、異常が発生した移動体が自己の位置から遠く離れている場合には報知を行わず、自己を搭載した移動体の運行に影響を来す可能性がある場合にのみ報知を行うことが可能なため、不要な報知を排して利便性の向上を図るとともに、必要な場合には確実に報知を行って、ユーザに回避行動を促すことができる。
この場合、受信側端末装置が、異常が発生した移動体が自己の位置から遠く離れている場合には報知を行わず、自己を搭載した移動体の運行に影響を来す可能性がある場合にのみ報知を行うことが可能なため、不要な報知を排して利便性の向上を図るとともに、必要な場合には確実に報知を行って、ユーザに回避行動を促すことができる。
また、本発明は、複数の移動体の各々に搭載された移動体端末と、前記端末装置と通信可能に構成された受付装置とを備え、前記移動体において異常が発生した場合に、当該移動体に搭載された前記移動体端末は当該移動体の現在位置を検出して、異常発生を示す情報と前記移動体の現在位置を示す位置情報とを含む異常通知情報を送信し、前記受付装置は、前記移動体端末により送信された異常通知情報を中継して送信し、前記異常通知情報を送信した前記移動体端末とは別の前記移動体端末は、前記受付装置により中継された異常通知情報を受信して、前記移動体における異常発生を報知すること、を特徴とする情報提供システムを提供する。
この構成によれば、移動体に搭載された端末装置が、受付装置により中継された異常通知情報に基づいて、他の移動体における異常発生を報知するので、移動体の運行の妨げとなり得る障害が発生した場合に障害の発生を示す情報が迅速に端末装置に提供され、端末装置からユーザに速やかに上記情報を提供できる。また、異常が発生した移動体においては異常が自動的に検知されて異常通知情報が送信されるので、速やかな情報提供を行うことができる。そして、同一の移動体端末により、移動体に異常が発生した場合には異常通知情報を送信し、他の移動体端末が異常通知情報を送信した場合には、中継された異常通知情報を受信して異常を報知できる。
この構成によれば、移動体に搭載された端末装置が、受付装置により中継された異常通知情報に基づいて、他の移動体における異常発生を報知するので、移動体の運行の妨げとなり得る障害が発生した場合に障害の発生を示す情報が迅速に端末装置に提供され、端末装置からユーザに速やかに上記情報を提供できる。また、異常が発生した移動体においては異常が自動的に検知されて異常通知情報が送信されるので、速やかな情報提供を行うことができる。そして、同一の移動体端末により、移動体に異常が発生した場合には異常通知情報を送信し、他の移動体端末が異常通知情報を送信した場合には、中継された異常通知情報を受信して異常を報知できる。
本発明によれば、移動体の運行の妨げとなり得る障害が発生した場合に、障害の発生を示す情報を、他の移動体に迅速に提供できる。
次に本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る情報提供システム1の概略構成を示す図である。情報提供システム1は、移動体としての複数の車両2(車両2A、2B…)に各々搭載された移動体端末10(移動体端末10A、10B…)と、通報受付サーバ6(受付装置)とを含んで構成され、移動体端末10と通報受付サーバ6とはインターネット3を介して相互に通信可能である。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る情報提供システム1の概略構成を示す図である。情報提供システム1は、移動体としての複数の車両2(車両2A、2B…)に各々搭載された移動体端末10(移動体端末10A、10B…)と、通報受付サーバ6(受付装置)とを含んで構成され、移動体端末10と通報受付サーバ6とはインターネット3を介して相互に通信可能である。
車両2に搭載された移動体端末10(端末装置、受信側端末装置、送信側端末装置)は、基地局4との間で無線通信を行い、インターネット3を介して通報受付サーバ6との間で各種情報を送受信する。図1に示す複数の車両2A、2Bに各々搭載された複数の移動体端末10A、10Bは、共通の構成を有するものであって、説明の便宜のために異なる符号を付している。
移動体端末10は、車両2の事故や故障等の異常が発生したことを検知した場合に、その異常発生を示す情報と、車両2の現在位置を示す情報とを含む異常通知情報を生成して、通報受付サーバ6へ送信する機能を有する。
通報受付サーバ6は、移動体端末10から異常通知情報が送信された場合に、この異常通知情報を通報受付センタ5へ送信する通報受付部61と、この異常通知情報をそのまま中継して、他の移動体端末10へ送信する中継処理部62とを備えている。
移動体端末10は、車両2の事故や故障等の異常が発生したことを検知した場合に、その異常発生を示す情報と、車両2の現在位置を示す情報とを含む異常通知情報を生成して、通報受付サーバ6へ送信する機能を有する。
通報受付サーバ6は、移動体端末10から異常通知情報が送信された場合に、この異常通知情報を通報受付センタ5へ送信する通報受付部61と、この異常通知情報をそのまま中継して、他の移動体端末10へ送信する中継処理部62とを備えている。
中継処理部62は、事前の契約等に基づいて、通報受付サーバ6との間で通信を行うように予め設定された全ての移動体端末10を通信対象としており、通信対象となっている移動体端末10のいずれかから異常通知情報が送信された場合に、この異常通知情報を通信対象の全ての移動体端末10へ送信する中継動作を行う。この中継動作において、中継処理部62は、移動体端末10から受信した異常通知情報の解析や加工を行うことなく、そのまま全ての移動体端末10へ送信する。また、中継処理部62は、中継動作において異常通知情報を送信する相手の移動体端末10の選別や抽出を行わずに、通信対象となっている移動体端末10の全てに対して自動的に送信を行う。中継処理部62は、例えば、各々の移動体端末10の現在位置により送信対象の移動体端末10を選別する処理等は全く行わず、異常通知情報を送信する。
この中継処理部62が中継した異常通知情報を受信した移動体端末10は、車両2の運転者(ユーザ)に対して異常発生を報知する。
この中継処理部62が中継した異常通知情報を受信した移動体端末10は、車両2の運転者(ユーザ)に対して異常発生を報知する。
例えば、図1に示す2台の車両2のうち、車両2Aにおいて異常が発生した場合に、車両2Aに搭載された移動体端末10Aは異常通知情報を通報受付サーバ6へ送信する。通報受付サーバ6は、移動体端末10Aから送信された異常通知情報を、そのまま中継して、インターネット3を介して通信可能な全ての移動体端末10に対して送信する。異常通知情報を送信していない移動体端末10Bは、通報受付サーバ6により中継された異常通知情報を、インターネット3を介して受信し、この異常通知情報に基づいて車両2Aにおける異常発生を報知する。なお、異常発生を検知して異常通知情報を送信した移動体端末10Aも、中継処理部62により中継された異常通知情報を受信可能であるが、報知動作は行わない。
また、通報受付サーバ6が備える通報受付部61は、移動体端末10から送信された異常通知情報を受信した場合に、この異常通知情報を解析して、異常が発生した車両2の位置および車両2に搭載された移動体端末10を特定し、特定した内容と、この異常通知情報を受信した時刻または日時の情報を付加して通知受付記録を生成する。そして、通報受付部61は、通知受付記録を通報受付センタ5に送信する。
通報受付センタ5は、車両2における異常に対応する機関であって、通報受付サーバ6から送信された通知受付記録に基づいて、車両2の事故または故障に対応して、警察や消防への通報、故障車救援サービスの手配、車両2の運転者への電話連絡等を行う。この通報受付センタ5は、通知受付記録に基づいて上記の処理を人手により行う機関であってもよいし、コンピュータにより自動的に行うことも考えられる。
通報受付センタ5は、車両2における異常に対応する機関であって、通報受付サーバ6から送信された通知受付記録に基づいて、車両2の事故または故障に対応して、警察や消防への通報、故障車救援サービスの手配、車両2の運転者への電話連絡等を行う。この通報受付センタ5は、通知受付記録に基づいて上記の処理を人手により行う機関であってもよいし、コンピュータにより自動的に行うことも考えられる。
図2は、移動体端末10の構成を示すブロック図である。移動体端末10は、車両2の現在位置を検出するとともに、現在位置から指定された目的地までの車両2の経路案内を行うナビゲーション機能を有する装置である。図1に示す移動体端末10A、10Bは、いずれも図2に示す構成を具備している。
移動体端末10は、車両2の現在位置を検出するGPSユニット11と、方位を検出するジャイロユニット12と、車両2の速度を検出する車速検出部13と、道路交通情報を受信するFM受信部14及びビーコン受信部15と、液晶表示パネル(図示略)を備えた表示画面に映像や画像を表示する表示部16と、車両2の運転者による入力操作を受け付ける指示入力部17と、表示部16及び指示入力部17を制御部20に接続するユーザインターフェース部18と、移動体端末10の各部を制御する制御部20と、制御部20が処理する各種情報を記憶する情報記憶部21と、カード型記録媒体等に対するデータの読み書きを行う記録媒体読書部22と、車両2における異常発生を検知する異常検知部26と、無線通信機器40を介して無線信号を送受信する通信制御部23と、音声を再生出力する音声再生部41とを備えている。
GPSユニット11は、GPSアンテナ(レシーバでも良い)11Aを介してGPS(全地球測位システム)衛星からのGPS電波を受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、車両2の現在地を示す位置座標と進行方向とを演算により取得すると共に、GPS信号に含まれる日時情報と車両の現在地の時差とから車両の現在地における日時情報(年、月、日、時、分等)を演算により取得し、これらの情報を制御部20に出力する。
ジャイロユニット12は、ジャイロセンサにより車両の相対的な方位を検出して制御部20に出力する。
車速検出部13には、図示しないコネクタやインタフェース回路を介して、車両2の車速パルス信号PSが入力され、車速検出部13は、この車速パルス信号PSに基づいて車両2の速度を所定周期で算出し、制御部20に出力する。
FM受信部14は、FMアンテナ14Aを介してFM多重放送波を受信し、FM多重放送波に重畳された交通情報(例えば、VICS(登録商標)情報)を抽出して、事故、渋滞、交通規制等の交通情報を取得し、所定の処理を施して制御部20に出力する。また、ビーコン受信部15は、主要幹線道路や高速道路の道路上または沿道から送信される光ビーコン信号あるいは電波ビーコン信号を、ビーコン用アンテナ15Aを介して受信して復号することにより、交通情報を取得し、所定の処理を施して制御部20に出力する。
ジャイロユニット12は、ジャイロセンサにより車両の相対的な方位を検出して制御部20に出力する。
車速検出部13には、図示しないコネクタやインタフェース回路を介して、車両2の車速パルス信号PSが入力され、車速検出部13は、この車速パルス信号PSに基づいて車両2の速度を所定周期で算出し、制御部20に出力する。
FM受信部14は、FMアンテナ14Aを介してFM多重放送波を受信し、FM多重放送波に重畳された交通情報(例えば、VICS(登録商標)情報)を抽出して、事故、渋滞、交通規制等の交通情報を取得し、所定の処理を施して制御部20に出力する。また、ビーコン受信部15は、主要幹線道路や高速道路の道路上または沿道から送信される光ビーコン信号あるいは電波ビーコン信号を、ビーコン用アンテナ15Aを介して受信して復号することにより、交通情報を取得し、所定の処理を施して制御部20に出力する。
表示部16は、例えば、液晶表示パネル等からなる表示画面(図示略)を備えている。表示部16は、ユーザインターフェース部18を介して制御部20に接続され、制御部20の制御に従って、上記の表示画面に、車両2の現在位置周辺の地図や、進行方向に位置する交差点の詳細案内図等の各種情報を表示する。この表示画面においては、案内経路や周辺施設を案内する情報などが地図上に重畳表示される。
また、上記の表示画面には、接触操作を検出するタッチパネル(図示略)が重ねて配設されている。
指示入力部17は、車両2の運転者や同乗者が操作するスイッチ等の各種操作子、及び、リモートコントローラ(図示せず)からの送信信号を受信する受信部等、及び、上記表示画面に重ねて配設されたタッチパネルにおける操作を検出する検出回路を備えて構成される。指示入力部17は、上記操作子、リモートコントローラ、及びタッチパネルにおける操作を検出し、操作内容に応じた操作信号を、ユーザインターフェース部18を介して制御部20に出力する。ユーザインターフェース部18は、表示部16及び指示入力部17と、制御部20とを接続するインタフェースであり、I/O制御回路や、上記の液晶表示パネルを駆動する液晶ドライバ等を備えている。
また、上記の表示画面には、接触操作を検出するタッチパネル(図示略)が重ねて配設されている。
指示入力部17は、車両2の運転者や同乗者が操作するスイッチ等の各種操作子、及び、リモートコントローラ(図示せず)からの送信信号を受信する受信部等、及び、上記表示画面に重ねて配設されたタッチパネルにおける操作を検出する検出回路を備えて構成される。指示入力部17は、上記操作子、リモートコントローラ、及びタッチパネルにおける操作を検出し、操作内容に応じた操作信号を、ユーザインターフェース部18を介して制御部20に出力する。ユーザインターフェース部18は、表示部16及び指示入力部17と、制御部20とを接続するインタフェースであり、I/O制御回路や、上記の液晶表示パネルを駆動する液晶ドライバ等を備えている。
制御部20は、移動体端末10の全体を制御するものであり、CPU及びその周辺回路から構成される。制御部20には、CPUが実行する制御プログラム及びこの制御プログラムに係るデータを記憶したROM30、CPUのワークエリアに使用されるDRAM31、本装置のメイン電源(車両2のアクセサリ電源等)がオフの間も電池等でバックアップされてメモリ内容を保持する不揮発性のSRAM32、及び、表示部16の表示用データを格納するVRAM33を備えたメモリブロック25が接続されている。制御部20のCPUは、ROM30に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、移動体端末10の各部を制御する。また、制御部20のCPUは、指示入力部17を介して入力された指示に応じて、情報記憶部21に記憶されたプログラムを読み出して実行し、情報記憶部21やメモリブロック25に記憶されたデータに基づいて、地図表示、案内情報の表示、経路案内等の各種機能を実現する。
また、情報提供システム1における全ての移動体端末10には、各々の移動体端末10の固有の識別情報として、端末IDが付与されており、この端末IDを制御部20が記憶している。制御部20は、上記の通報受付サーバ6に対する通信を行う際等に、この端末IDを使用できる。
情報記憶部21は、ハードディスク装置等の磁気的記録媒体、CD−ROMやDVD−ROM等の光ディスク型記録媒体等を備え、これらの記録媒体から、制御部20により実行される地図表示プログラム、経路案内プログラム等の各種プログラム、及び、これらのプログラムに関する各種のデータ(地図データ、経路算出用パラメータ等)を読み出して、制御部20に出力する。
記録媒体読書部22は、半導体メモリ素子を用いたカード型或いはスティック型の記録媒体を接続するインタフェースを備え、このインタフェースを介して、上記の記録媒体に対するデータの書き込み、及び、上記の記録媒体からのデータの読み出しを行う。
記録媒体読書部22は、半導体メモリ素子を用いたカード型或いはスティック型の記録媒体を接続するインタフェースを備え、このインタフェースを介して、上記の記録媒体に対するデータの書き込み、及び、上記の記録媒体からのデータの読み出しを行う。
通信制御部23は、制御部20の制御に従って、無線通信機器40を介してインターネット3にアクセスし、通報受付サーバ6との間で各種情報を送受信する。
無線通信機器40は、それ自体が携帯型電話機の通信モジュールを備え、或いは、移動体端末10に外部接続された携帯電話機に接続されており、上記通信モジュール或いは形態電話機を用いて、基地局4との間で無線通信を実行する。基地局4は、インターネット3に直接あるいは公衆回線網とゲートウェイサーバ(図示略)とを介して接続されており、無線通信機器40をインターネット3に接続する。
また、無線通信機器40と基地局4との間で実行される無線通信の通信方式は任意であり、例えば、無線通信機器40は、Wi−Fi(登録商標)規格、Bluetooth(登録商標)規格、UWB(Ultra Wide Band)方式等の各種方式により無線通信を実行する機器として構成可能である。
無線通信機器40は、それ自体が携帯型電話機の通信モジュールを備え、或いは、移動体端末10に外部接続された携帯電話機に接続されており、上記通信モジュール或いは形態電話機を用いて、基地局4との間で無線通信を実行する。基地局4は、インターネット3に直接あるいは公衆回線網とゲートウェイサーバ(図示略)とを介して接続されており、無線通信機器40をインターネット3に接続する。
また、無線通信機器40と基地局4との間で実行される無線通信の通信方式は任意であり、例えば、無線通信機器40は、Wi−Fi(登録商標)規格、Bluetooth(登録商標)規格、UWB(Ultra Wide Band)方式等の各種方式により無線通信を実行する機器として構成可能である。
音声再生部41は、移動体端末10が内蔵し、或いは移動体端末10に外部接続されるスピーカ及びアンプに接続され、制御部20の制御に従って上記アンプに音声信号を出力することにより、音声を再生出力する。音声再生部41は、例えば、経路案内動作中における案内音声や、後述する異常通知情報に基づく報知音声を出力する。
異常検知部26には、図示しないインタフェースを介して、車両2のエアバッグ作動信号AS、及び、エンジン回転数信号ESが入力される。異常検知部26は、車両2における異常発生を検知する機能を有し、本実施形態では、車両2が備えるエアバッグ装置の作動、或いは、車両2のエンジンの回転数の異常な変動があった場合に、異常が発生したものとして検知する。本実施形態における車両2の異常とは、車両2の事故および重篤な故障を指し、異常検知部26は、エアバッグの作動、及び、エンジン回転数の異常な変動を検知することで、上記の異常を検知するものである。
本実施形態で、異常検知部26は、エアバッグ作動信号ASに基づいて車両2のエアバッグ装置が作動したか否かを監視し、エンジン回転数信号ESに基づいて、車両2のエンジン回転数の異常な変化が無いかを監視する。異常検知部26は、例えば、車両2のエンジン回転数の変化が正常か異常かを判別するためのエンジン回転数の変化に関するリファレンスデータを保持しており、このリファレンスデータとエンジン回転数信号ESとを比較することで、エンジン回転数の異常な変化を検知する。
そして、異常検知部26は、車両2のエアバッグ装置の作動、或いは、エンジン回転数の異常な変動が生じた場合に、異常発生を示す緊急信号を制御部20に出力する。
本実施形態で、異常検知部26は、エアバッグ作動信号ASに基づいて車両2のエアバッグ装置が作動したか否かを監視し、エンジン回転数信号ESに基づいて、車両2のエンジン回転数の異常な変化が無いかを監視する。異常検知部26は、例えば、車両2のエンジン回転数の変化が正常か異常かを判別するためのエンジン回転数の変化に関するリファレンスデータを保持しており、このリファレンスデータとエンジン回転数信号ESとを比較することで、エンジン回転数の異常な変化を検知する。
そして、異常検知部26は、車両2のエアバッグ装置の作動、或いは、エンジン回転数の異常な変動が生じた場合に、異常発生を示す緊急信号を制御部20に出力する。
なお、異常検知部26には、エアバッグ作動信号AS及びエンジン回転数信号ESの他、車速パルス信号PSが入力される構成としてもよいし、燃料残量センサ、油圧センサ、冷却水温度センサ、排気温度センサ、ノックセンサ、O2センサ、エアマスセンサ、タイヤの空気圧センサ等の出力信号が入力される構成としてもよい。この場合、異常検知部26は、エアバッグ装置の作動及びエンジン回転数の異常な変化だけでなく、車両2の車速、残燃料、油圧、冷却水温度、排気温度、エンジンのノッキングの発生状態、酸素濃度、エアクリーナを通過した空気の量、タイヤ内の空気圧等を監視し、これらを単独で或いは総合して判定することで、車両2の事故や重篤な故障等の動作異常を検知するものとしてもよい。
このように構成される移動体端末10は、車両2のアクセサリ電源がONの状態で、地図表示機能を実行し、表示画面に、車両2の現在位置周辺の地図を表示するとともに、この地図上に車両2の現在位置を示すシンボル(記号、アイコン、図案等)を表示する。ここで、指示入力部17によってナビゲーション機能の実行が指示されると、制御部20は経路案内動作を開始する。この経路案内動作中、制御部20は、情報記憶部21に記憶されたプログラムを読み出して実行し、表示部16により表示画面に地図等を表示させる。より具体的には、制御部20は、GPSユニット11とジャイロユニット12との検出結果に基づき車両2の現在位置及び進行方向を特定し、現在位置周辺の地図を表示画面に表示させる。また、制御部20は、目的地が設定された場合、現在位置から目的地までの最適経路を計算し、表示画面の地図上に自車(車両2)の位置を示すシンボルと、最適経路とを重ねて表示し、音声再生部41によって経路案内の音声を出力させる。
また、経路案内動作中、制御部20は、FM受信部14やビーコン受信部15から各種交通情報を入力すると、その情報を表示する処理(例えば、渋滞情報等を文字表示、簡易図形表示或いは地図表示する処理)を行う。
また、制御部20は、指示入力部17における操作により検索動作の開始が指示されると、情報記憶部21から検索用のプログラムを読み出して実行し、指示入力部17における操作により指定された条件に適合する施設(観光名所、観光地、温泉、コンビニエンスストア、駐車場等)を検索する検索処理を実行する。
また、経路案内動作中、制御部20は、FM受信部14やビーコン受信部15から各種交通情報を入力すると、その情報を表示する処理(例えば、渋滞情報等を文字表示、簡易図形表示或いは地図表示する処理)を行う。
また、制御部20は、指示入力部17における操作により検索動作の開始が指示されると、情報記憶部21から検索用のプログラムを読み出して実行し、指示入力部17における操作により指定された条件に適合する施設(観光名所、観光地、温泉、コンビニエンスストア、駐車場等)を検索する検索処理を実行する。
また、移動体端末10は、上述したように異常検知部26によって車両2の異常を検知する。制御部20は、異常検知部26から異常発生を示す緊急信号が入力された場合に、GPSユニット11により検出された車両2の現在位置を取得し、この現在位置と、異常発生を示す情報とを含む異常通知情報を生成して、インターネット3を介して通報受付サーバ6に送信する。ここで生成される異常通知情報には、制御部20が記憶している端末IDを含めることができる。
さらに、移動体端末10は、他の移動体端末10が送信した異常通知情報が通報受付サーバ6により中継して送信された場合に、この異常通知情報を受信する。制御部20は、受信した異常通知情報を解析し、この異常通知情報に含まれる位置を取得するとともに、報知動作を行う。
この報知動作において、制御部20は、表示部16によって表示画面に地図を表示させ、この地図上に、自車である車両2の現在位置と、異常が発生した車両2の位置とをシンボルにより表示させる。また、制御部20は、異常が発生した車両2がある旨を知らせる音声を、音声再生部41により出力させる。
この報知動作において、制御部20は、表示部16によって表示画面に地図を表示させ、この地図上に、自車である車両2の現在位置と、異常が発生した車両2の位置とをシンボルにより表示させる。また、制御部20は、異常が発生した車両2がある旨を知らせる音声を、音声再生部41により出力させる。
図3は、移動体端末10が異常発生を検知した場合の情報提供システム1の動作を示すフローチャートであり、図3Aは異常発生を検知した移動体端末10の動作を示し、図3Bは通報受付サーバ6の動作を示し、図3Cは別の移動体端末10の動作を示す。
以下では図3を参照して、図1に示す車両2Aに搭載された移動体端末10Aが異常を検出したものとして説明する。この場合、移動体端末10Aは送信側端末装置として機能し、移動体端末10Bは受信側端末装置として機能する。
以下では図3を参照して、図1に示す車両2Aに搭載された移動体端末10Aが異常を検出したものとして説明する。この場合、移動体端末10Aは送信側端末装置として機能し、移動体端末10Bは受信側端末装置として機能する。
移動体端末10Aは、車両2Aにおける異常の発生を検知すると(ステップS11)、GPSユニット11によって車両2Aの現在位置を検出させ、検出された現在位置の位置情報を取得する(ステップS12)。続いて制御部20は、取得した位置情報と、異常が発生したことを示す情報とを含む異常通知情報を生成し、インターネット3を介して通報受付サーバ6へ送信する(ステップS13)。
通報受付サーバ6は、中継処理部62の機能により、移動体端末10Aから送信された異常通知情報を受信するとともに即座に中継を行い、受信した異常通知情報を、インターネット3を介して全ての移動体端末10へ送信する(ステップS21)。その後、通報受付サーバ6は、通報受付部61の機能によって、異常通知情報を解析して車両2Aの位置情報と異常が発生した旨の情報を取得し、この取得した情報に異常通知情報を受信した時刻または日時の情報を付加して通知受付記録を生成し、通報受付センタ5へ送信する(ステップS22)。
また、移動体端末10Bは、通報受付サーバ6により中継送信された異常通知情報を受信すると(ステップS31)、この受信した異常通知情報に含まれる車両2Aの位置情報を取得し、さらにGPSユニット11により検出された自車である車両2Bの現在の位置情報を取得し、車両2Aの位置と自車である車両2Bの位置とが所定距離以内であるか否かを判別する(ステップS32)。そして、移動体端末10Bは、車両2Aの位置と自車である車両2Bの位置とが所定距離以内にある場合には、自車である車両2Bの位置と、車両2Aの位置とを、表示画面上において地図に重ねて表示する(ステップS33)。
以上の一連の動作によって、車両2Aに異常が発生した場合に、他の車両2Bに搭載された移動体端末10Bによって異常の発生が報知されるので、車両2Bを運転中の運転者に対し、運行に影響するような交通の障害の発生を迅速に知らせることができる。これにより、車両2Bの運転者は、交通の障害の発生に対応して、適切な回避行動をとることができる。
特に、異常が発生した車両2Aの近傍にいる車両2Bに対しては、従来は交通障害に関する情報の提供が間に合わず、回避行動をとることが難しいときがあったが、本実施形態の情報提供システム1によれば、すぐ近くで発生した障害に関する情報が速やかに報知されることで、迅速な回避行動が可能になる。
さらに、同一の移動体端末10により、車両2に異常が発生した場合には異常通知情報を送信し、他の移動体端末10が異常通知情報を送信した場合には、中継された異常通知情報を受信して異常を報知できる。
また、異常が発生した車両2Aにおいては、異常が自動的に検知されて異常通知情報が送信されるので、速やかな情報提供を行うことができる。加えて、通報受付サーバ6は、通報受付部61の機能によって通報受付センタ5への通知を行うので、車両2Aの運転者等が意識的に通報操作を行わなくても、自動的に異常通知情報が送信され、車両2Aに対して、通報受付センタ5による救援或いは状況確認等の適切な対応がなされる。
特に、異常が発生した車両2Aの近傍にいる車両2Bに対しては、従来は交通障害に関する情報の提供が間に合わず、回避行動をとることが難しいときがあったが、本実施形態の情報提供システム1によれば、すぐ近くで発生した障害に関する情報が速やかに報知されることで、迅速な回避行動が可能になる。
さらに、同一の移動体端末10により、車両2に異常が発生した場合には異常通知情報を送信し、他の移動体端末10が異常通知情報を送信した場合には、中継された異常通知情報を受信して異常を報知できる。
また、異常が発生した車両2Aにおいては、異常が自動的に検知されて異常通知情報が送信されるので、速やかな情報提供を行うことができる。加えて、通報受付サーバ6は、通報受付部61の機能によって通報受付センタ5への通知を行うので、車両2Aの運転者等が意識的に通報操作を行わなくても、自動的に異常通知情報が送信され、車両2Aに対して、通報受付センタ5による救援或いは状況確認等の適切な対応がなされる。
図4は、移動体端末10が生成する異常通知情報の具体的な構成例を示す図である。これら図4A及び図4Bには、端末IDを含む異常通知情報の例を示す。
図4Aに例示する異常通知情報は、異常が発生した車両2に搭載された移動体端末10の端末IDと、異常が発生したことを示す異常発生フラグと、異常発生を検知した時点における車両2Aの位置を示す位置情報とを含む。位置情報は、例えば、一般的な位置情報として緯度及び経度が含まれたものであって、異常検知部26により異常が検知された時点における車両2の位置を示す位置情報である。
この異常通知情報を受信する通報受付サーバ6及び他の移動体端末10は、異常発生フラグがONになっていることにより、この情報が異常発生を示す情報であることを識別できる。
図4Aに例示する異常通知情報は、異常が発生した車両2に搭載された移動体端末10の端末IDと、異常が発生したことを示す異常発生フラグと、異常発生を検知した時点における車両2Aの位置を示す位置情報とを含む。位置情報は、例えば、一般的な位置情報として緯度及び経度が含まれたものであって、異常検知部26により異常が検知された時点における車両2の位置を示す位置情報である。
この異常通知情報を受信する通報受付サーバ6及び他の移動体端末10は、異常発生フラグがONになっていることにより、この情報が異常発生を示す情報であることを識別できる。
ここで、異常通知情報に、車両2において検知された異常がどのような異常であるかを示す情報を含めることもできる。
すなわち、図4Aの例における異常発生フラグに代えて、図4Bに例示するように、発生した異常の種類を示す異常種別を、異常通知情報に含めてもよい。ここで、異常種別は、予め異常の種類毎に付与されたコード(例えば、事故は01、エンジン故障は02、…)であってもよい。
この場合、通報受付サーバ6により中継された異常通知情報を受信した移動体端末10は、他の車両2における異常発生を報知するとともに、その異常の種類を報知でき、車両2の運転者は、より詳細な情報を得て適切な回避行動をとることができる。
すなわち、図4Aの例における異常発生フラグに代えて、図4Bに例示するように、発生した異常の種類を示す異常種別を、異常通知情報に含めてもよい。ここで、異常種別は、予め異常の種類毎に付与されたコード(例えば、事故は01、エンジン故障は02、…)であってもよい。
この場合、通報受付サーバ6により中継された異常通知情報を受信した移動体端末10は、他の車両2における異常発生を報知するとともに、その異常の種類を報知でき、車両2の運転者は、より詳細な情報を得て適切な回避行動をとることができる。
図5は、移動体端末10によって異常発生を報知するために表示される画面の一例を示す図である。
図5Aに例示する地図表示画面71、及び、図5Bに例示する地図表示画面72は、いずれも、表示部16により表示画面上に地図を表示したものである。
このうち、図5Aの地図表示画面71は、道路地図を表示した画面であり、略中央に、自車である車両2の現在位置を示す自車位置シンボル73と、異常が発生した車両2の位置を示す異常発生位置シンボル74とが表示されている。自車位置シンボル73の位置は自己が備えるGPSユニット11によって検出された現在位置であり、異常発生位置シンボル74の位置は、通報受付サーバ6により中継された異常通知情報に含まれる位置情報に基づいて決定される。この地図表示画面71は、自車である車両2の走行に伴って、自車位置シンボル73の位置を変更しながら更新される。
図5Aに例示する地図表示画面71、及び、図5Bに例示する地図表示画面72は、いずれも、表示部16により表示画面上に地図を表示したものである。
このうち、図5Aの地図表示画面71は、道路地図を表示した画面であり、略中央に、自車である車両2の現在位置を示す自車位置シンボル73と、異常が発生した車両2の位置を示す異常発生位置シンボル74とが表示されている。自車位置シンボル73の位置は自己が備えるGPSユニット11によって検出された現在位置であり、異常発生位置シンボル74の位置は、通報受付サーバ6により中継された異常通知情報に含まれる位置情報に基づいて決定される。この地図表示画面71は、自車である車両2の走行に伴って、自車位置シンボル73の位置を変更しながら更新される。
このように、移動体端末10によって、異常が発生した車両2の位置が表示されることで、異常の発生とともに異常が発生した場所に関する情報を、ユーザに迅速に知らせることができ、ユーザは適切な回避行動をとることができる。
また、移動体端末10は、異常が発生した車両2の位置と、自己を搭載した車両2の位置とが所定距離以内にある場合に、自己を搭載した車両2の位置と異常が発生した車両2の位置とを地図表示画面71に表示する。このため、異常が発生した車両2が自己の位置から遠く離れている場合には報知を行わず、自己を搭載した車両2の運行に影響を来す可能性がある場合にのみ報知を行うことが可能であり、不要な報知を排して利便性の向上を図るとともに、必要な場合には確実に報知を行って、ユーザに回避行動を促すことができる。
また、移動体端末10は、異常が発生した車両2の位置と、自己を搭載した車両2の位置とが所定距離以内にある場合に、自己を搭載した車両2の位置と異常が発生した車両2の位置とを地図表示画面71に表示する。このため、異常が発生した車両2が自己の位置から遠く離れている場合には報知を行わず、自己を搭載した車両2の運行に影響を来す可能性がある場合にのみ報知を行うことが可能であり、不要な報知を排して利便性の向上を図るとともに、必要な場合には確実に報知を行って、ユーザに回避行動を促すことができる。
ここで、地図表示画面71が表示される前に経路案内動作を行っていた場合、移動体端末10は、引き続いて経路案内を行うことが可能である。この場合に、移動体端末10は、車両2の現在位置から、事前に設定された目的地までの最適経路を、自動的に再度算出することもできる。この場合、移動体端末10は、通報受付サーバ6により中継された異常通知情報に含まれる位置情報が示す位置及びその近傍に、交通障害が発生したものと仮定して、この交通障害の情報とFM受信部14及びビーコン受信部15により取得した道路交通情報とを加味して、最新の交通障害の情報を生成し、生成した情報に基づいて、車両2の現在位置から設定された目的地までの最適経路を算出しなおす。このように、経路案内動作中に通報受付サーバ6によって中継された異常通知情報を受信した場合に、受信した異常通知情報に基づいて、車両2の進行に影響する障害に関する最新の情報を求め、この最新の情報に基づいて目的地までの最適経路を新たに求めて、この新たな最適経路に基づいて経路案内動作を実行できる。この場合、車両2の運転者に対して、新たに発生した障害を回避し得る経路を案内することができ、運転者を効果的に支援できる。
ここで、移動体端末10は、異常通知情報が示す障害(事故や故障等の車両2の異常)に基づいて誘発される、渋滞等の二次的な障害を予測し、予測される二次的な障害をも加味して最適経路を新たに求めてもよい。この場合、より確実に障害を回避し得る経路を案内して、運転者をより効果的に支援できる。
また、図3のフローチャート(ステップS32)を参照して説明したように、移動体端末10は、異常が発生した車両2の位置と、自車である車両2の位置とが所定距離以内である場合に、報知を行うものとしたが、この所定距離は、表示画面における表示範囲と一致している必要はない。
従って、異常が発生した車両2の位置が表示可能な範囲の外になってしまう場合、すなわち表示画面の地図上に自車位置シンボル73と異常発生位置シンボル74とを同時に表示できない場合が起こり得る。
このような場合、移動体端末10は、制御部20によって表示部16を制御することにより、表示画面における表示縮尺を自動的に変更してもよい。すなわち図5Bに示すように、地図の縮尺を小さくして広範囲の地図を表示できるようにしてもよく、この場合の縮尺は、自車位置シンボル73と異常発生位置シンボル74とが同時に表示できる程度を基準として、自動的に決定されてもよい。
従って、異常が発生した車両2の位置が表示可能な範囲の外になってしまう場合、すなわち表示画面の地図上に自車位置シンボル73と異常発生位置シンボル74とを同時に表示できない場合が起こり得る。
このような場合、移動体端末10は、制御部20によって表示部16を制御することにより、表示画面における表示縮尺を自動的に変更してもよい。すなわち図5Bに示すように、地図の縮尺を小さくして広範囲の地図を表示できるようにしてもよく、この場合の縮尺は、自車位置シンボル73と異常発生位置シンボル74とが同時に表示できる程度を基準として、自動的に決定されてもよい。
或いは別の報知態様として、表示画面に、異常が発生した車両2がある旨を示す文章を、例えば、「付近で故障車または事故が発生しました。」と表示してもよい。この場合、文章を表示中の表示画面に対するタッチ操作が行われることで、地図表示画面71、72のように、自車である車両2と異常が発生した車両2の位置とを表示してもよい。この場合、運転者に対して異常の発生のみを速やかに報知でき、表示画面に文字を表示することで運転者の注意を惹いて効果的な報知を行うこともできる。そして、運転者の操作に応じて詳細な情報を提供できるので、運転者の意図に応じて情報を提供できる。
なお、上記実施形態においては、移動体として車両2(車両2A、2B)を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、移動体としての船舶にも適用可能である。この場合、船舶に搭載される移動体端末10は、当該船舶における火災警報機が出力する信号、救難信号、エンジンの回転数を示す信号、燃料の残量を示す信号等に基づいて当該船舶の異常を検知し、異常通知情報を生成して、携帯電話回線や船舶無線通信或いは衛星通信回線を介して無線送信するものとしてもよく、この異常通知情報が通報受付サーバ6により中継された場合には、異常が発生した船舶の位置と自己を搭載する船舶の位置との位置関係を、例えばレーダー画面上に表示してもよく、上述した経路案内機能と同様に航路案内機能と連動させてもよい。さらに、移動体としては航空機や列車においても船舶と同様に適用可能である。また、車両としては、自動車に限らず自動二輪車や軽車両であってもよい。
また、上記実施形態では移動体端末10がGPSユニット11によって現在位置を検出するものとして説明したが、この検出した現在位置を、車速パルス信号PSから求められる車速とジャイロユニット12により検出した方位とに基づいて現在位置を求めてもよく、さらに、基地局4との位置関係に基づいて現在位置を求めてもよく、この場合、移動体端末10自身が演算処理を行って現在位置を求めるだけでなく、通報受付サーバ6との間の通信により、通報受付サーバ6による演算処理または通報受付サーバ6との協働によって、移動体端末10の現在位置を検出してもよい。その他の細部構成についても、本発明の趣旨を損なうことのない範囲において、任意に変更可能である。
1 情報提供システム
2、2A、2B 車両(移動体)
3 インターネット
4 基地局
5 通報受付センタ
6 通報受付サーバ
10、10A、10B 移動体端末(端末装置、受信側端末装置、送信側端末装置)
11 GPSユニット
16 表示部
17 指示入力部
20 制御部
26 異常検知部
40 無線通信機器
41 音声再生部
61 通報受付部
62 中継処理部
71、72 地図表示画面
73 自車位置シンボル
74 異常発生位置シンボル
2、2A、2B 車両(移動体)
3 インターネット
4 基地局
5 通報受付センタ
6 通報受付サーバ
10、10A、10B 移動体端末(端末装置、受信側端末装置、送信側端末装置)
11 GPSユニット
16 表示部
17 指示入力部
20 制御部
26 異常検知部
40 無線通信機器
41 音声再生部
61 通報受付部
62 中継処理部
71、72 地図表示画面
73 自車位置シンボル
74 異常発生位置シンボル
Claims (6)
- 外部の移動体に搭載された端末装置が当該移動体における異常を検知して、異常発生を示す情報と前記移動体の現在位置を示す位置情報とを含む異常通知情報を送信し、この異常通知情報が受付装置によって中継された場合に、
前記受付装置により中継された異常通知情報を受信して、前記移動体における異常発生を報知すること、
を備えたことを特徴とする端末装置。 - 移動体に搭載され、この移動体において異常が発生した場合に、前記移動体の現在位置を検出して、異常発生を示す情報と前記移動体の現在位置を示す位置情報とを含む異常通知情報を送信する送信側端末装置と、
前記送信側端末装置により異常通知情報が送信された場合に、この異常通知情報を中継して送信する受付装置と、
前記移動体とは別の移動体に搭載され、前記受付装置により中継された異常通知情報を受信して、前記移動体における異常発生を報知する受信側端末装置と、
を備えたことを特徴とする情報提供システム。 - 請求項2記載の情報提供システムにおいて、
前記受付装置は、前記送信側端末装置から送信された異常通知情報に基づいて、前記移動体における異常発生を示す情報と前記移動体の位置情報とを、前記移動体における異常に対応する機関へ通知すること、
を特徴とする情報提供システム。 - 請求項2または3記載の情報提供システムにおいて、
前記受信側端末装置は、前記受付装置により中継された異常通知情報に基づいて、異常が発生した前記移動体の位置を表示すること、
を特徴とする情報提供システム。 - 請求項4記載の情報提供システムにおいて、
前記受信側端末装置は、異常が発生した前記移動体の位置と、自己を搭載した前記移動体の位置とが所定距離以内にある場合に、自己を搭載した前記移動体の位置と異常が発生した前記移動体の位置とを表示すること、
を特徴とする情報提供システム。 - 複数の移動体の各々に搭載された移動体端末と、前記端末装置と通信可能に構成された受付装置とを備え、
前記移動体において異常が発生した場合に、当該移動体に搭載された前記移動体端末は当該移動体の現在位置を検出して、異常発生を示す情報と前記移動体の現在位置を示す位置情報とを含む異常通知情報を送信し、
前記受付装置は、前記移動体端末により送信された異常通知情報を中継して送信し、
前記異常通知情報を送信した前記移動体端末とは別の前記移動体端末は、前記受付装置により中継された異常通知情報を受信して、前記移動体における異常発生を報知すること、
を特徴とする情報提供システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008144052A JP2009289220A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 端末装置、及び、情報提供システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008144052A JP2009289220A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 端末装置、及び、情報提供システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=41458342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008144052A Pending JP2009289220A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 端末装置、及び、情報提供システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009289220A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019079365A (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-23 | トヨタ自動車株式会社 | 情報提供システム、車両、および、プログラム |
JP2021179895A (ja) * | 2020-05-15 | 2021-11-18 | トヨタ自動車株式会社 | 情報処理装置、及び情報処理システム |
EP4300875A1 (en) | 2022-06-30 | 2024-01-03 | Canon Kabushiki Kaisha | System, information processing apparatus, information processing method, and computer program |
-
2008
- 2008-06-02 JP JP2008144052A patent/JP2009289220A/ja active Pending
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JP7363669B2 (ja) | 2020-05-15 | 2023-10-18 | トヨタ自動車株式会社 | 情報処理装置、及び情報処理システム |
US11978343B2 (en) | 2020-05-15 | 2024-05-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus and information processing system |
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