JP2009285900A - ライン型ヘッドユニット - Google Patents

ライン型ヘッドユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2009285900A
JP2009285900A JP2008138901A JP2008138901A JP2009285900A JP 2009285900 A JP2009285900 A JP 2009285900A JP 2008138901 A JP2008138901 A JP 2008138901A JP 2008138901 A JP2008138901 A JP 2008138901A JP 2009285900 A JP2009285900 A JP 2009285900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
head
port
filter
head chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008138901A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Ueda
正人 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2008138901A priority Critical patent/JP2009285900A/ja
Publication of JP2009285900A publication Critical patent/JP2009285900A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】配管が単純で低コスト化を図れることができ、ライン方式でもインク吐出に優れ、印刷品質を向上させることのできるライン型ヘッドユニットを提供する。
【解決手段】ヘッド100が複数設けられてなるライン型ヘッドユニット200において、インク貯留部51は、インク貯留部51内に連通してインクが流通する第1及び第2インクポート53,54を有し、インク貯留部51内には、第1及び第2インクポート53,54に連通してインクが流通するインク流通路51aと、ヘッドチップ1にインクを導入するインク室51bとに分割するフィルタFが設けられている。フィルタFの上面が、インクの流通方向に沿って配されてインク流通路51aの一面を形成しており、一つのヘッド100の第2インクポート54と、他のヘッド100の第1インクポート53とがそれぞれ接続されることにより、各ヘッド100のインク流通路51aが連通している。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットヘッドが複数設けられてなるライン型ヘッドユニットに関する。
従来より、普通紙やプラスチック薄板等の種々の記録媒体に画像を記録することのできる画像記録装置としてインクジェットプリンタが提案され、実用化されている。インクジェットプリンタは、インクを吐出するインク吐出口を有するインクジェットヘッドを備えており、このインクジェットヘッドのインク吐出口から記録媒体に向けて微細な液滴としてインクを吐出することにより、記録媒体に所定の画像を記録するようになっている。
例えばシリアル方式のインクジェットプリンタでは、キャリッジに搭載されたインクジェットヘッドを所定の走査方向に移動させながらインクジェットヘッドから記録媒体に向けてインクを吐出することにより、記録媒体に所定の画像を記録するようになっている。また、ライン方式のインクジェットプリンタでは、所定の搬送方向に搬送される記録媒体上にライン方式のインクジェットヘッドからインクを吐出することにより、記録媒体に所定の画像を記録するようになっている。
インクジェットヘッドは、例えば、電圧を印加することによって変形する圧電素子をインク吐出口にインクを供給するインク流路に配置し、この圧電素子に電圧を印加することによってインク吐出口からインクを吐出させるようになっている。
上述のようなライン方式のインクジェットプリンタは、基本的には共通のインク供給口から各インクジェットヘッドに繋がる分岐配管が設けられており、インクジェットヘッド毎にインクを供給する構成とされている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、上記特許文献1の場合、共通流路と、各インクジェットヘッドに繋がる分岐配管が必要となるので、その配管が複雑で、コンパクト化することが困難であった。また、コスト高となるという問題もあった。
そこで、複数のノズルヘッドが同じ循環経路を介してそれぞれのインク圧力室に連通するインクジェットプリンタが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−225098号公報 特開2000−52566号公報
しかしながら、特許文献2の場合、ゴミ等の異物混入に対する対策がなされておらず、異物が混入すると、各ノズルヘッドのノズルに詰まったり、また、インクと一緒にゴミ等が吐出され印刷の品質低下をもたらすことがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、配管が単純で低コスト化を図れることができ、ライン方式でもインク吐出に優れ、印刷品質を向上させることのできるライン型ヘッドユニットを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、インクを貯留するインク貯留部と、
前記インク貯留部から導入されたインクを吐出するノズルを有するヘッドチップと、を備えたインクジェットヘッドが複数設けられてなるライン型ヘッドユニットにおいて、
前記インク貯留部は、インク貯留部内に連通してインクが流通する二つのインクポートを有し、
前記インク貯留部内には、前記二つのインクポートに連通してインクが流通するインク流通路と、前記ヘッドチップにインクを導入するインク室とに分割するフィルタが設けられ、
前記フィルタの一方の面が、インクの流通方向に沿って配されて前記インク流通路の一面を形成しており、
一つのインクジェットヘッドの一方の前記インクポートと、他のインクジェットヘッドの一方の前記インクポートとがそれぞれ接続されることにより、各インクジェットヘッドの前記インク流通路が連通していることを特徴とする。
本発明によれば、ゴミ等の異物が混入した場合でも、フィルタに遮断されてインク室に異物が流れ込まない。そのため、インク吐出に優れ、かつ、印刷品質を向上させることができる。また、フィルタ上に異物が付着した場合でも、インク流通路内をインクが流通することによって異物も一緒に流れて除去され、フィルタの目詰まりを防止することができる。
さらに、各インクジェットヘッドのインク流通路を共通化することができるので、その構造が単純でコンパクト化及びコスト削減を図ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲は以下の実施形態及び図示例に限定されるものではない。
図1は、ライン型ヘッドユニット200の外観斜視図である。また、以下の説明ではインクジェットヘッド(以下、ヘッドと言う)100のノズル11aの並び方向を左右方向とし、左右方向に直交する一方向を前後方向とし、前後方向及び左右方向の双方に直交する方向を上下方向とする。
ライン型ヘッドユニット200は、インクジェットプリンタ(図示しない)に搭載され、搬送される記録媒体に対してライン方式にて画像の記録を行うものである。ライン型ヘッドユニット200は、左右方向に長尺な支持部材201上に記録媒体の幅方向(記録媒体の搬送方向と直交する方向:左右方向)に沿ってライン型のヘッド100が前後方向に2列に複数設けられて構成されている。左右方向に沿って互いに隣接するヘッド100,100同士は、前後方向における位置がずれるように互い違いに配置されている。ライン型ヘッドユニット200全体として見ると千鳥状に配置されている。
一列目の複数のヘッド100,100,…のうち左端部のヘッド100の第1インクポート53は、連結管203を介してインクタンク(図示しない)に接続されている。一列目左端部のヘッド100の第2インクポート54は連結管202を介して一列目中央のヘッド100の第1インクポート53に接続され、一列目中央のヘッド100の第2インクポート54は連結管202を介して一列目右端部のヘッド100の第1インクポート53に接続されている。一列目右端部のヘッド100の第2インクポート54は連結管202を介して二列目右端部のヘッド100の第1インクポート53に接続され、二列目右端部のヘッド100の第2インクポート54は連結管202を介して二列目中央のヘッド100の第1インクポート53に接続され、二列目中央のヘッド100の第2インクポート54は連結管202を介して二列目左端部のヘッド100の第1インクポート53に接続されている。二列目左端部のヘッド100の第2インクポート54は、連結管204を介して廃液部(図示しない)に接続されている。
このようにして、一列目の複数のヘッド100,100,…と二列目の複数のヘッド100,100,…とは、各第1インクポート53及び第2インクポート54が直列に接続されている。
次に、ヘッド100の構成について説明する。
図2(a)は、ヘッド100の斜視図、図2(b)は、ヘッド100の底面図、図3は、ヘッド100の分解斜視図である。なお、図3では、カバー部材9の図示を省略している。
ヘッド100は、インクをノズル11a(図5参照)から吐出するヘッドチップ1と、ヘッドチップ1が配設された配線基板2と、配線基板2とフレキシブル基板3を介して接続された駆動回路基板4と、ヘッドチップ1のチャネル13にフィルタFを介してインクを導入するマニホールド5と、内部にマニホールド5を収納する筐体6と、筐体6の底面開口61を塞ぐように取り付けられたキャップ受板7と、筐体6に取り付けられたカバー部材9と、を備えている。
図4(a)は、ヘッドチップ1、配線基板2、フレキシブル基板3及び駆動回路基板4を示す斜視図、図4(b)は、ヘッドチップ1を図4(a)と異なる方向から見た際の斜視図、図5は、ヘッドチップ1及び配線基板2を模式的に示す分解斜視図である。
なお、図5にあっては、図の簡略化のため、ノズル列が1列のヘッドチップ1及び電極部21が前側にのみ配設された配線基板2を模式的に表している。
ヘッドチップ1は、左右方向に長尺な略四角柱状の部材である。ヘッドチップ1の下面には、インクの吐出口となるノズル11a(図5参照)が形成されたノズルプレート11が配設されている。
ヘッドチップ1の上面には、その上面開口を上側に露出させるように配線基板2が配設されている。配線基板2の左右方向に沿った両縁部には、駆動回路基板4,4と接続された2つのフレキシブル基板3,3が配設されている。
ヘッドチップ1は、圧電素子からなる駆動壁12とチャネル13とが交互に左右方向に沿って並設されている。
ヘッドチップ1の上面及び下面に、それぞれ各チャネル13の入口と出口とが配置されている。各チャネル13は、略矩形状の断面を有し、上下方向に沿って形成されている。また、各チャネル13は、入口から出口に亘る長さ方向(上下方向)で大きさと形状がほぼ変わらないストレートタイプであり、複数のチャネル13,13,…が互いに平行となるように配設されている。また、各チャネル13の出口に各ノズル11aを連通させるようにノズルプレート11が配設されている。
各チャネル13の内面には、駆動壁12を駆動させるための駆動電極14が設けられている。駆動電極14は、各チャネル13毎に独立した金属被膜であり、ヘッドチップ1の上面に取り付けられた配線基板2の電極部21と接続されている。
そして、ヘッドチップ1は、フレキシブル基板3から入力された制御信号に基づいて駆動壁12が膨張・収縮を繰り返すことにより、ノズル11aからインクを吐出するようになっている。
上記構成のヘッドチップ1にあっては、インクの吐出量を調整する場合、チャネル13及び駆動壁12の上下方向(延在方向)の長さを調整することにより行うようになっている。
従って、チャネル13及び駆動壁12の上下方向の長さを変更することによって、ヘッドチップ1全体の上下方向(インク吐出方向)の長さも変化することとなる。
配線基板2は、左右方向に長尺な略矩形板状に形成されており、ヘッドチップ1に対して左右方向及び前後方向の各幅が大きくなっている。また、配線基板2の略中央部には開口部22が形成されている。
開口部22は、左右方向に長尺な略矩形状に形成され、配線基板2にヘッドチップ1が取り付けられた状態で、開口部22を介してヘッドチップ1の上面のチャネル13入口が露出されるようになっている。
また、開口部22の前後方向側の縁部には、ヘッドチップ1の駆動電極14と接続される電極部21が所定数配設されている。
配線基板2の前後方向側の両縁部には、フレキシブル基板3が配設されている(図3(a)参照)。
フレキシブル基板3は、駆動回路基板4と電気的に接続される複数の配線31,31,…を有している。そして、配線31と配線基板2の電極部21とがそれぞれ電気的に接続されている。
これにより、駆動回路基板4からの信号が、フレキシブル基板3の配線31、配線基板2の電極部21を介してヘッドチップ1の各チャネル13内の駆動電極14に印加される。
配線基板2の外周縁には、マニホールド5の下端部が接着によって固定されている。即ち、マニホールド5は、ヘッドチップ1のチャネル13の入口側に配置され、配線基板2を介してヘッドチップ1が配設されている。
図6(a)は、マニホールド5の斜視図、図6(b)は、マニホールド5を図6(a)と180℃異なる方向から見た際の斜視図、図7は、図1のヘッド100の側断面図、図8は、マニホールド5及びヘッドチップ1を模式的に示した側断面図である。なお、図7にあっては、カバー部材9の図示を省略しており、図8では、図面の関係上、図7と左右方向が反対の関係となっている。
マニホールド5は、樹脂により成形されてなる部材であり、ヘッドチップ1のチャネル13に導入するインクを貯留するものである。具体的に、マニホールド5は、左右方向に長尺なインク貯留部51を構成する中空状の本体部52と、インク貯留部51にインクを流通させる第1インクポート53、第2インクポート54及び第3インクポート55と、フィルタFを通過したインクを洗浄するための洗浄パイパス部56と、を備えている。
本体部52は、下面が開口した箱形状をなしており、その下面開口の縁部に、下面開口よりも長さ及び幅の大きな配線基板取付部521が設けられている。配線基板取付部521も下面が開口した箱形状をなし、その下面開口を塞ぐように配線基板2が取り付けられている。これによって、本体部52及び配線基板取付部521の内部にインク貯留部51が形成されている。
本体部52の上面の左右2箇所には、上方に突出しインク貯留部51に連通する第1インクポート53及び第2インクポート54が設けられている。さらに、本体部52の上面で第1インクポート53の外側には、上方に突出しインク貯留部51に連通する洗浄パイパス部56が設けられ、第2インクポート54の外側には、上方に突出しインク貯留部51に連通する第3インクポート55が設けられている。
洗浄バイパス部56は、ヘッドチップ1のチャネル13内の異物を洗浄除去するためフィルタFを通過したインク室51b内のインクを外部に流す。洗浄バイパス部56は、チャネル13内の異物を洗浄除去後、封止やキャップ等で塞がれるようになっている。
第2インクポート54は、インク流通路51a内のインクを外部に流すことによって、ゴミや気泡等を除去するとともに連結管202を介して他のヘッド100の第1インクポート53へインクを供給するようになっている。
第3インクポート55は、インク室51b内のインクを外部に流すことによって、気泡等を除去するようになっている。
インク貯留部51内で本体部52と配線基板取付部521との間には、インク中のゴミ等を除去するためのフィルタFが設けられている。フィルタFの上面が、第1インクポート53から第2インクポート54へのインクの流通方向に沿って配されて、インク流通路51aの一面を形成している。具体的には、フィルタFは、本体部52を形成する4つの側壁面に対して略垂直で、かつ、本体部52の上面に対して略水平に配置されている。このようにフィルタFが配置されることによって、インク貯留部51内が上下に二分割されており、上側部分がインク流通路51aとされ、下側部分がインク室51bとされている。
インク流通路51aの上流側端部は第1インクポート53に連通し、下流側端部は第2インクポート54に連通している。また、インク室51bは、インク流通路51aからフィルタFを通過してヘッドチップ1にインクを導くようになっている。インク室51bの一端部は、洗浄バイパス部56に連通し、他端部はフィルタFを介して第3インクポート55に連通している。また、インク室51bは全てのチャネル13に共通とされている。
そして、図1に示すように、一つのヘッド100の第2インクポート54と、他のヘッド100の第1インクポート53とがそれぞれ連結管202によって連結されており、これによって各ヘッド100のインク流通路51aが直列に連通している。
本発明のインク流通路51aの流路設計にあたっては、使用されるインクの使用時の粘度、密度、ヘッドの駆動周波数、解像度、液滴体積、ノズル径、接続されるヘッド数、接続の形態(ループ状、端部で止めた状態)などによって設計値が変化するが、一般的なインクジェットヘッドの設計に当たっては、この範囲が設計によってどんな値でもとり得る訳ではなく、実際の他の構造設計の制約を考慮して設計されるべきである。
現在の一般的なインク及びヘッドを用いることを想定すれば、インク粘度5〜20cp、ノズル径20〜50マイクロメートル、液滴体積100pl以下、駆動周波数50kHz以下、解像度600dpi以下の値が適用される。この範囲でのヘッド数は経路の最大流量における圧損がノズルのメニスカスブレイク値より低くなる必要があり、一般的なライン型ヘッドユニットの設計では最大500mm程度となり、解像度360dpiではノズル数約7000ノズルとなる。このノズル数を例えば、1000ノズル程度のヘッドを繋げた場合には、ヘッド数は7となり、インク循環路を用いた場合、必要な管の断面積は20平方ミリメートル以上80平方ミリメートル以下が好ましい。インク循環路の断面積が小さい(20平方ミリメートル未満)の場合は、流量が最大になる場合に、圧損値がノズルのメニスカス耐圧を超えてしまい、メニスカスブレイクを起こし、インク吐出が不能となる。インク循環路の断面積が大きくなり過ぎた(80平方ミリメートルを超える)場合、特にインクの導入時等に流路の中の気泡が抜けづらくなる。
図9は、6個のヘッド100,100,…を直列に接続した際の、インク流通路51aの断面積と、圧損値との関係を示した図である。図9から明らかなように、インク流通路51aの断面積を28.3平方ミリメートル(Φ6)とした場合には圧損値が20cmとなり、インク流量が増加した場合でも十分な流路断面積を確保することができ、インク吐出が良好となる。一方、インク流通路51aの断面積を12.6平方ミリメートル(Φ4)とした場合には、圧損値が108cmとなり、インク流量が増加した場合にヘッドのメニスカス耐圧を超えてしまい、メニスカスがブレイクすることによりインクの吐出不良が生じる。なお、圧損値は、周知の一般的な計算式によって算出したものであり、ここでのメニスカス耐圧は約40cmである。図9における計算条件としては、液滴体積42pl、インク粘度20cp、駆動周波数7.4kHz、管長(ヘッド間)200mmである。
図2及び図7に示すように、筐体6は、アルミニウムを材料としてダイキャスト法により成形されてなる部材であり、底面が開放された中空状に形成されている。筐体6は、その内部にヘッドチップ1、配線基板2及びフレキシブル基板3が取り付けられたマニホールド5を収納している。
筐体6の上面の左右2箇所で、第1インクポート53及び第2インクポート54に対応する位置には、これら第1インクポート53及び第2インクポート54が挿通される挿通穴63,64が形成されている。また、筐体6の上面の上記挿通孔63,64の外側で、第3インクポート55及び洗浄バイパス部56に対応する位置にも、これら第3インクポート55及び洗浄バイパス部56が挿通される挿通孔65,66が形成されている。
そして、各挿通孔63〜66に挿通された第1インクポート53、第2インクポート54及び第3インクポート55は、ジョイント81,82,83によって上下にスライド自在に外挿されている。
筐体6の底面開口61の縁部には、底面開口61を塞ぐようにキャップ受板7が取り付けられている。
キャップ受板7は、左右方向に長尺な略矩形状に形成され、その略中央部にノズルプレート11を露出させるノズル用開口71が形成されている。
筐体6の左右方向略中央部には、マニホールド5に接続された2つの駆動回路基板4,4及びフレキシブル基板3,3を挿通させる基板挿通用開口62が2つ形成されている。これら基板挿通用開口62,62は、筐体6にカバー部材9が取り付けられることで閉塞されるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
上記のように構成されたヘッド100は、ヘッドチップ1の上面に配線基板2が取り付けられることにより、ヘッドチップ1の各チャネル13の駆動電極14と、配線基板2の電極部21が電気的に接続する。
そして、ヘッド1にインク吐出にかかる信号が送られると、フレキシブル基板3の配線から配線基板2の電極部21を介してヘッドチップ1の接続電極ひいては駆動電極14に信号が到達する。すると、第1インクポート53から供給されたインクはインク流通路51a、フィルタF及びインク室51bを介してチャネル13内にインクが導入される。このとき圧電素子によって形成される駆動壁12がせん断変形し、チャネル13内のインクに圧力が付与されるため、ノズルプレート11に形成されたノズル11aよりインクが吐出される。また、インク流通路51aを流通するインクは、第2インクポート54を介して他のヘッド1の第1インクポート53からインク流通路51aへと供給され、このようにして直列に接続されたヘッド1の各インク流通路51aへ順番に供給されていく。
以上のように、本実施形態では、インク貯留部51内にインク流通路51aとインク室51bとに分割するフィルタFが設けられ、フィルタFの上面がインクの流通方向に沿って配されてインク流通路51aの一面を形成しているので、ゴミ等の異物が混入した場合でも、フィルタFに遮断されてインク室51bに異物が流れ込まない。そのため、インク吐出に優れ、かつ、印刷品質を向上させることができる。また、フィルタF上に異物が付着した場合でも、インク流通路51a内をインクが流通することによって異物も一緒に流れて除去され、フィルタFの目詰まりを防止することができる。
さらに、一つのヘッド100の第2インクポート54と、他のヘッド100の第1インクポート53とが接続され、各ヘッド100のインク流通路51aが連通しているので、従来のような共通流路及び分岐配管を必要とせずに、各ヘッド100のインク流通路51aを共通化してインクを良好に吐出することができる。よって、その構造が単純でコンパクト化及びコスト削減を図ることができる。
また、インク流通路51aの流路断面積を所定の大きさとすることによって、ヘッド100のライン化によりインク流量が増加した場合でも十分な流路断面積を確保することができ、インク吐出も良好となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述のヘッド100では、第1インクポート53からインクを供給し、第2インクポート54からインクを排出する構成としたが、これに限らず、第2インクポート54からインクを供給して第1インクポート53からインクを排出する構成としても良い。そのため、図1の各ヘッド100同士の接続では、連結管204をインクタンクに接続して、連結管203を廃液部に接続しても構わない。
また、ヘッド100の接続方法として、図1では左右方向に隣接するヘッド100同士を接続するとしたが、図1において前後方向に隣接するヘッド100同士を互いに接続しても良い。
また、第3インクポート55及び洗浄バイパス部56は、必須構成要件ではないので特に設けなくても良い。
本発明を適用した実施形態のライン型ヘッドユニットの斜視図である。 (a)は、インクジェットヘッドの斜視図、(b)はインクジェットヘッドの底面図である。 インクジェットヘッドの分解斜視図である。 (a)は、ヘッドチップ、配線基板、フレキシブル基板及び駆動回路基板を示す斜視図、(b)は、ヘッドチップを図4(a)と異なる方向から見た際の斜視図である。 ヘッドチップ及び配線基板を模式的に示す分解斜視図である。 (a)は、マニホールドの斜視図、(b)は、マニホールドを図6(a)と180℃異なる方向から見た際の斜視図である。 図1のインクジェットヘッドの側断面図である。 マニホールド及びヘッドチップを模式的に示した側断面図である。 複数のヘッドを直列に接続した際の、インク循環路の断面積と、圧損値との関係を示した図である
符号の説明
1 ヘッドチップ
11a ノズル
51 インク貯留部
51a インク流通路
51b インク室
53 第1インクポート
54 第2インクポート
100 インクジェットヘッド
200 ライン型ヘッドユニット
F フィルタ

Claims (1)

  1. インクを貯留するインク貯留部と、
    前記インク貯留部から導入されたインクを吐出するノズルを有するヘッドチップと、を備えたインクジェットヘッドが複数設けられてなるライン型ヘッドユニットにおいて、
    前記インク貯留部は、インク貯留部内に連通してインクが流通する二つのインクポートを有し、
    前記インク貯留部内には、前記二つのインクポートに連通してインクが流通するインク流通路と、前記ヘッドチップにインクを導入するインク室とに分割するフィルタが設けられ、
    前記フィルタの一方の面が、インクの流通方向に沿って配されて前記インク流通路の一面を形成しており、
    一つのインクジェットヘッドの一方の前記インクポートと、他のインクジェットヘッドの一方の前記インクポートとがそれぞれ接続されることにより、各インクジェットヘッドの前記インク流通路が連通していることを特徴とするライン型ヘッドユニット。
JP2008138901A 2008-05-28 2008-05-28 ライン型ヘッドユニット Pending JP2009285900A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008138901A JP2009285900A (ja) 2008-05-28 2008-05-28 ライン型ヘッドユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008138901A JP2009285900A (ja) 2008-05-28 2008-05-28 ライン型ヘッドユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009285900A true JP2009285900A (ja) 2009-12-10

Family

ID=41455607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008138901A Pending JP2009285900A (ja) 2008-05-28 2008-05-28 ライン型ヘッドユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009285900A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176560A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2013052632A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置
WO2013042457A1 (ja) 2011-09-21 2013-03-28 コニカミノルタIj株式会社 インクジェット記録装置
JP2013063528A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2013520341A (ja) * 2010-02-25 2013-06-06 イーストマン コダック カンパニー フィルタの後にポートを含むプリントヘッド
JP2013216077A (ja) * 2012-03-12 2013-10-24 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2014061694A (ja) * 2012-03-22 2014-04-10 Ricoh Co Ltd インクジェット画像形成装置
WO2015141274A1 (ja) * 2014-03-17 2015-09-24 株式会社Screenホールディングス 液体吐出装置、およびその制御方法
WO2016043267A1 (ja) * 2014-09-18 2016-03-24 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッドの気泡除去方法及びインクジェットヘッドの気泡除去装置
WO2017099008A1 (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及び気泡除去方法
JP2017105079A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP2018176694A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
JP2018183978A (ja) * 2017-04-21 2018-11-22 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
US10981388B2 (en) * 2019-03-12 2021-04-20 Ricoh Company, Ltd. Input/output (I/O) design of a printhead allowing for daisy-chaining
CN113459666A (zh) * 2020-03-30 2021-10-01 兄弟工业株式会社 头***、液体供应***、打印装置和液体流动方法
US11235605B2 (en) 2019-12-16 2022-02-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Head module and head unit
US11254129B2 (en) 2019-12-16 2022-02-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Head unit
US11396179B2 (en) 2019-12-16 2022-07-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Head unit

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013520341A (ja) * 2010-02-25 2013-06-06 イーストマン コダック カンパニー フィルタの後にポートを含むプリントヘッド
JP2012176560A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2013052632A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置
JP2013063528A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
WO2013042457A1 (ja) 2011-09-21 2013-03-28 コニカミノルタIj株式会社 インクジェット記録装置
US8905529B2 (en) 2012-03-12 2014-12-09 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording device
JP2013216077A (ja) * 2012-03-12 2013-10-24 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2014061694A (ja) * 2012-03-22 2014-04-10 Ricoh Co Ltd インクジェット画像形成装置
WO2015141274A1 (ja) * 2014-03-17 2015-09-24 株式会社Screenホールディングス 液体吐出装置、およびその制御方法
JP2015174378A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社Screenホールディングス 液体吐出装置、およびその制御方法
WO2016043267A1 (ja) * 2014-09-18 2016-03-24 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッドの気泡除去方法及びインクジェットヘッドの気泡除去装置
CN107073968A (zh) * 2014-09-18 2017-08-18 柯尼卡美能达株式会社 喷墨头的气泡去除方法及喷墨头的气泡去除装置
JPWO2016043267A1 (ja) * 2014-09-18 2017-07-06 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッドの気泡除去方法及びインクジェットヘッドの気泡除去装置
JP2017105079A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
WO2017099008A1 (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及び気泡除去方法
JP2018176694A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
JP2018183978A (ja) * 2017-04-21 2018-11-22 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
JP7013281B2 (ja) 2017-04-21 2022-01-31 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
US10981388B2 (en) * 2019-03-12 2021-04-20 Ricoh Company, Ltd. Input/output (I/O) design of a printhead allowing for daisy-chaining
US11376857B2 (en) * 2019-03-12 2022-07-05 Ricoh Company, Ltd. Input/output (I/O) design of a printhead allowing for daisy-chaining
US11235605B2 (en) 2019-12-16 2022-02-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Head module and head unit
US11254129B2 (en) 2019-12-16 2022-02-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Head unit
US11396179B2 (en) 2019-12-16 2022-07-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Head unit
CN113459666A (zh) * 2020-03-30 2021-10-01 兄弟工业株式会社 头***、液体供应***、打印装置和液体流动方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009285900A (ja) ライン型ヘッドユニット
JP5885360B2 (ja) 液滴吐出装置内での流体再循環
US7413300B2 (en) Recirculation assembly
JPH07117239A (ja) インクジェットヘッド及び該インクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置
JP5882005B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
CN101746140B (zh) 液体喷射头芯片、液体喷射头以及液体喷射记录装置
US20110242237A1 (en) Liquid ejecting head, liquid ejecting unit, and liquid ejecting apparatus
JP6881461B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP5846237B2 (ja) 液体噴射装置
KR20160026709A (ko) 액체 토출 헤드 및 이것을 사용한 헤드 유닛
JP4617799B2 (ja) インクジェット記録ヘッドのメンテナンス方法及びインクジェット記録装置
JP2018202817A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2005074836A (ja) インクジェットヘッドユニット
JP2015100989A (ja) インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JP6686805B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP4935169B2 (ja) 画像形成装置
JP6776622B2 (ja) インクジェットヘッド、合流部材及びインクジェット記録装置
JP2008055699A (ja) フィルター装置、及び液滴吐出装置
JP2007268944A (ja) 液滴吐出ヘッド
JP3332912B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6707990B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2007044876A (ja) インク供給機構を搭載する画像形成装置
EP3848204B1 (en) Inkjet head and inkjet recording device
US20090179977A1 (en) Compact ink filter assembly
JP2023088342A (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置