JP2009283789A - 露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】スループットを向上できる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、露光光が照射される第1位置を含む第1領域を有する露光ステーションと、基板の位置情報を計測するための第2位置を含み、第1領域と異なる第2領域を有する計測ステーションと、第1領域及び第2領域を含む所定領域内で基板を保持しながら移動可能な移動体と、移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムとを備える。エンコーダシステムは、移動体に配置されたエンコーダヘッドと、露光ステーションに配置される移動体のエンコーダヘッド、及び計測ステーションに配置される移動体のエンコーダヘッドのそれぞれと対向可能な位置に配置されたスケール板とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を露光する露光装置、露光方法及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、下記特許文献に開示されているような、基板を保持する基板ステージを複数備えたツインステージ型露光装置が知られている。ツインステージ型露光装置は、露光ステーションと計測ステーションとを備え、複数の基板ステージを計測ステーションから露光ステーションに順次配置する動作を実行する。
米国特許第6262796号明細書 米国特許第6674510号明細書 米国特許第6208407号明細書 米国特許第6710849号明細書 米国特許第6674510号明細書
露光装置においては、スループット(単位時間当たりに処理する基板の数)の向上が求められる。ツインステージ型露光装置のスループットを向上するためには、例えば基板ステージが露光ステーションに移動されてから、その基板ステージに保持されている基板の露光が開始されるまでの時間を、可能な限り短くすることが望ましい。
本発明の態様は、スループットを向上できる露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、基板を露光光で露光する露光装置であって、露光光が照射される第1位置を含む第1領域を有する露光ステーションと、基板の位置情報を計測するための第2位置を含み、第1領域と異なる第2領域を有する計測ステーションと、第1領域及び第2領域を含む所定領域内で基板を保持しながら移動可能な移動体と、移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、を備え、エンコーダシステムは、移動体に配置されたエンコーダヘッドと、露光ステーションに配置される移動体のエンコーダヘッド、及び計測ステーションに配置される移動体のエンコーダヘッドのそれぞれと対向可能な位置に配置されたスケール板と、を有する露光装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、上述の第1の態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、基板を露光光で露光する露光方法であって、露光光が照射される第1位置を含む露光ステーションの第1領域、及び基板の位置情報を計測するための第2位置を含む計測ステーションの第2領域を含む所定領域内で基板を保持しながら移動可能な移動体に、エンコーダヘッドを配置することと、露光ステーションに配置される移動体のエンコーダヘッド、及び計測ステーションに配置される移動体のエンコーダヘッドのそれぞれと対向可能な位置にスケール板を配置することと、移動体を計測ステーションに配置して、エンコーダヘッドでスケール板を計測した後、移動体を露光ステーションに移動することと、計測結果を用いて、露光ステーションにおいて移動体の位置を調整し、基板を露光することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、上述の第3の態様の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明によれば、スループットを向上でき、デバイスの生産性を向上できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY及びθZ方向とする。
図1は、本実施形態に係る露光装置EXを示す概略構成図である。本実施形態においては、露光装置EXが、例えば米国特許第6341007号明細書、米国特許第6400441号明細書、米国特許第6549269号明細書、米国特許第6590634号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書、米国特許第6674510号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6710849号明細書及び米国特許第6674510号明細書等に開示されているような、基板Pを保持しながら移動可能な複数(2つ)の基板ステージ1、2を備えたツインステージ型の露光装置である場合を例にして説明する。すなわち、本実施形態においては、露光装置EXは、基板Pを保持しながら移動可能な第1基板ステージ1と、第1基板ステージ1と独立して、基板Pを保持しながら移動可能な第2基板ステージ2とを有する。
図1において、露光装置EXは、マスクMを保持しながら移動可能なマスクステージ3と、基板Pを保持しながら移動可能な第1基板ステージ1と、第1基板ステージ1と独立して、基板Pを保持しながら移動可能な第2基板ステージ2と、マスクステージ3を移動するマスクステージ駆動システム4と、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2を移動する基板ステージ駆動システム5と、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2を移動可能に支持するガイド面11を有するプレート部材12と、各ステージ1、2、3の位置情報を計測するレーザ干渉計を含む干渉計システム6と、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の位置情報を計測するエンコーダシステム50と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置7とを備えている。
また、露光装置EXは、露光光ELが照射される第1位置を含む第1領域SP1を有する露光ステーションST1と、基板Pの位置情報を計測するための第2位置を含み、第1領域SP1と異なる第2領域SP2を有する計測ステーションST2とを備えている。露光ステーションST1は、基板Pの露光を行う。計測ステーションST2は、露光に関する所定の計測及び基板Pの交換を行う。
露光ステーションST1には、照明系IL、マスクステージ3及び投影光学系PL等が配置されている。投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い第1光学素子8は、露光光ELを射出する射出面(下面)を有する。露光光ELが照射される第1位置は、第1光学素子8と対向する位置を含む。
計測ステーションST2には、基板Pの位置情報を取得するためのアライメントシステム9、及びフォーカス・レベリング検出システム10等、基板Pの露光に関する計測を実行可能な各種計測システムが配置されている。アライメントシステム9は、第2光学素子15を含む複数の光学素子を有し、それら光学素子を用いて、基板Pの位置情報を取得する。フォーカス・レベリング検出システム10も、複数の光学素子を有し、それら光学素子を用いて、基板Pの位置情報を取得する。基板Pの位置情報を計測するための第2位置は、第2光学素子15と対向する位置を含む。
第1、第2基板ステージ1、2のそれぞれは、第1領域SP1及び第2領域SP2を含むガイド面11の所定領域内で、基板Pを保持しながら移動可能である。本実施形態においては、ガイド面11は、XY平面とほぼ平行である。第1、第2基板ステージ1、2のそれぞれは、ガイド面11に沿って、露光ステーションST1と計測ステーションST2とを移動可能である。
エンコーダシステム50は、第1基板ステージ1に配置されたエンコーダヘッド51と、第2基板ステージ2に配置されたエンコーダヘッド52と、第1、第2基板ステージ1、2のエンコーダヘッド51、52のそれぞれと対向可能なスケール板53とを備えている。なお、基板ステージに配置されたエンコーダヘッドとスケール板とを備えたエンコーダシステムの例が、米国特許出願公開第2006/0227309号明細書に開示されている。
スケール板53は、露光ステーションST1に配置される第1基板ステージ1のエンコーダヘッド51(又は第2基板ステージ2のエンコーダヘッド52)、及び計測ステーションST2に配置される第1基板ステージ1のエンコーダヘッド51(又は第2基板ステージ2のエンコーダヘッド52)のそれぞれと対向可能な位置に配置されている。具体的には、スケール板53は、露光ステーションST1と計測ステーションST2との境界に配置されている。スケール板53の少なくとも一部は、露光ステーションST1に配置され、別の少なくとも一部は、計測ステーションST2に配置されている。本実施形態においては、露光ステーションST1と計測ステーションST2とはY軸方向に配置され、露光ステーションST1は、計測ステーションST2に対して−Y側に配置されている。スケール板53の−Y側の端を含む一部分が露光ステーションST1に配置され、スケール板53の+Y側の端を含む別の一部分が計測ステーションST2に配置されている。
また、本実施形態の露光装置EXは、液体LQを介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。露光装置EXは、露光光ELの光路の少なくとも一部を液体LQで満たすように、液体LQで液浸空間LSを形成可能なノズル部材(シール部材)14を備えている。液浸空間LSは、液体LQで満たされた空間である。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。本実施形態において、ノズル部材14は、例えば米国特許公開第2004/136494号明細書等に開示されているようなシール部材を含む。ノズル部材14は、第1光学素子8の近傍に配置されており、第1光学素子8と第1位置に配置された物体との間の露光光ELの光路を液体LQで満たすように液浸空間LSを形成する。第1位置に配置される物体は、第1、第2基板ステージ1、2及び第1、第2基板ステージ1、2に保持される基板Pを含む。少なくとも基板Pの露光時に、ノズル部材14は、投影光学系PLの投影領域を含む基板Pの表面の一部の領域(局所的な領域)が液体LQで覆われるように液浸空間LSを形成する。すなわち、本実施形態の露光装置EXは、局所液浸方式を採用する。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。露光装置EXは、基板Pを投影光学系PLの投影領域に対して所定の走査方向に移動するとともに、その基板Pの移動と同期して、照明系ILの照明領域に対してマスクMを所定の走査方向に移動しつつ、投影光学系PLと液体LQとを介して基板Pを露光光ELで露光する。これにより、マスクMのパターンの像が基板Pに投影される。
露光装置EXは、例えばクリーンルーム内の床面上に配置されたコラム16及びコラム16上に防振装置17を介して配置された支持フレーム18を含むボディ19を備えている。コラム16は、防振装置21を介してプレート部材12を支持する支持面20を有する。支持フレーム18は、投影光学系PL、アライメントシステム9及びフォーカス・レベリング検出システム10等を支持する。また、本実施形態においては、支持フレーム18は、エンコーダシステム50のスケール板53を支持する。
照明系ILは、マスクM上の所定の照明領域を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、ArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージ3は、リニアモータ等のアクチュエータを含むマスクステージ駆動システム4により、マスクMを保持しながら、X軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に移動可能である。マスクステージ3(マスクM)の位置情報は、干渉計システム6のレーザ干渉計6Mによって計測される。レーザ干渉計6Mは、マスクステージ3に設けられた計測ミラー3Rを用いて、マスクステージ3のX軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に関する位置情報を計測する。制御装置7は、干渉計システム6の計測結果に基づいて、マスクステージ駆動システム4を作動し、マスクステージ3(マスクM)の位置制御を行う。
投影光学系PLは、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で基板Pに投影する。投影光学系PLの複数の光学素子は鏡筒で保持されている。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態においては、投影光学系PLの光軸AXはZ軸方向と平行である。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
次に、図1及び図2を参照して、第1、第2基板ステージ1、2について説明する。図2は、第1、第2基板ステージ1、2を模式的に示す平面図である。
第1基板ステージ1は、ステージ本体22と、ステージ本体22に支持され、基板Pを着脱可能な基板ホルダ23Hを有する第1基板テーブル23とを有する。ステージ本体22の下面には、例えば国際公開第2006/009254号パンフレットに開示されているような、気体軸受を形成可能な支持装置25が設けられている。第1基板ステージ1は、支持装置25によって形成された気体軸受によって、ガイド面11に非接触で支持される。第1基板テーブル23は、凹部23Cを有する。基板ホルダ23Hは、凹部23Cに配置されている。基板ホルダ23Hは、基板Pの表面とXY平面とがほぼ平行になるように、基板Pを保持する。第1基板テーブル23は、凹部23Cの周囲に配置された上面27を有する。上面27は、ほぼ平坦である。基板ホルダ23Hに保持された基板Pの表面と、上面27とは、ほぼ同一平面内に配置される(面一である)。第1基板ステージ1は、基板ステージ駆動システム5により、基板Pを保持しながら、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
第2基板ステージ2は、ステージ本体28と、ステージ本体28に支持され、基板Pを着脱可能な基板ホルダ29Hを有する第2基板テーブル29とを有する。ステージ本体28の下面には、例えば国際公開第2006/009254号パンフレットに開示されているような、気体軸受を形成可能な支持装置31が設けられている。第2基板ステージ2は、支持装置31によって形成された気体軸受によって、ガイド面11に非接触で支持される。第2基板テーブル29は、凹部29Cを有する。基板ホルダ29Hは、凹部29Cに配置されている。基板ホルダ29Hは、基板Pの表面とXY平面とがほぼ平行になるように、基板Pを保持する。第2基板テーブル29は、凹部29Cの周囲に配置された上面33を有する。上面33は、ほぼ平坦である。基板ホルダ29Hに保持された基板Pの表面と、上面33とは、ほぼ同一平面内に配置される(面一である)。第2基板ステージ2は、基板ステージ駆動システム5により、基板Pを保持しながら、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
基板ステージ駆動システム5は、リニアモータ等のアクチュエータを含み、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2のそれぞれを移動可能である。基板ステージ駆動システム5は、ステージ本体22及びステージ本体28のそれぞれをX軸、Y軸及びθZ方向に移動する粗動システムと、ステージ本体22に対して第1基板テーブル23をZ軸、θX及びθY方向に移動する微動システムと、ステージ本体28に対して第2基板テーブル29をZ軸、θX及びθY方向に移動する微動システムとを含む。第1、第2基板ステージ1、2は、粗動システムによって、露光ステーションST1と計測ステーションST2とを移動可能である。第1、第2基板テーブル23、29のそれぞれは、粗動システム及び微動システムによって、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
次に、第1、第2基板ステージ1、2の位置情報を計測する干渉計システム6の一例について、図1及び図2を参照して説明する。干渉計システム6は、露光ステーションST1に配置されている第1、第2基板ステージ1、2の位置情報を計測する第1干渉計ユニット6Aと、計測ステーションST2に配置されている第1、第2基板ステージ1、2の位置情報を計測する第2干渉計ユニット6Bとを備えている。第1干渉計ユニット6Aは、X軸を計測軸とするXレーザ干渉計6AXと、Y軸を計測軸とするYレーザ干渉計6AYとを含む。第2干渉計ユニット6Bは、X軸を計測軸とするXレーザ干渉計6BXと、Y軸を計測軸とするYレーザ干渉計6BYとを含む。
第1干渉計ユニット6AのXレーザ干渉計6AX及びYレーザ干渉計6AYは、XY平面内において、第1光学素子8の光軸と交差するように、レーザ光を射出する。また、第2干渉計ユニット6BのXレーザ干渉計6BX及びYレーザ干渉計6BYは、XY平面内において、第2光学素子15の光軸と交差するように、レーザ光を射出する。
第1、第2基板テーブル23、29はそれぞれ、計測ミラー1R、2Rを備えている。計測ミラー1Rは、Xレーザ干渉計6AX、6BXからのレーザ光が入射可能な、X軸とほぼ垂直な反射面と、Yレーザ干渉計6AY、6BYからのレーザ光が入射可能な、Y軸とほぼ垂直な反射面とを含む。同様に、計測ミラー2Rは、Xレーザ干渉計6AX、6BXからのレーザ光が入射可能な、X軸とほぼ垂直な反射面と、Yレーザ干渉計6AY、6BYからのレーザ光が入射可能な、Y軸とほぼ垂直な反射面とを含む。
第1干渉計ユニット6Aは、計測ミラー1R、2Rを用いて、露光ステーションST1に配置されている第1、第2基板ステージ1、2のX軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に関する位置情報を計測する。第2干渉計ユニット6Bは、計測ミラー1R、2Rを用いて、計測ステーションST2に配置されている第1、第2基板ステージ1、2のX軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に関する位置情報を計測する。
制御装置7は、第1干渉計ユニット6Aの計測結果に基づいて、基板ステージ駆動システム5を作動し、露光ステーションST1に存在する、第1、第2基板ステージ1、2(基板P)の位置制御を行うことができる。また、制御装置7は、第2干渉計ユニット6Bの計測結果に基づいて、基板ステージ駆動システム5を作動し、計測ステーションST2に存在する、第1、第2基板ステージ1、2(基板P)の位置制御を行うことができる。
なお、干渉計システム6が、例えば米国特許第6674510号明細書、米国特許第6208407号明細書等に開示されているような、第1、第2基板ステージ1、2のZ軸方向の位置情報を計測可能なレーザ干渉計(Z干渉計)を備えることができる。Z干渉計を設ける場合、第1、第2基板テーブル23、29には、計測ミラー1R、2Rとして、上方を向くように所定角度(例えば45度)傾斜する反射面が配置される。Z干渉計を設けることによって、干渉計システム6は、第1、第2基板ステージ1、2の、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及びθZ方向の6つの方向に関する位置情報を計測可能である。
アライメントシステム9は、基板Pの位置情報を計測する。第1、第2基板ステージ1、2は、基板Pを保持して、第2光学素子15と対向する第2位置に移動可能である。アライメントシステム9は、基板Pの位置情報を取得するために、第2光学素子15を介して、基板Pのアライメントマーク、又は第1、第2基板テーブル23、29の上面27、33に配置されている基準マークを検出する。
フォーカス・レベリング検出システム10は、計測ステーションST2に配置され、第1、第2基板テーブル23、29に保持されている基板Pの表面の面位置情報(Z軸、θX及びθY方向に関する面位置情報)を検出する。図1に示すように、フォーカス・レベリング検出システム10は、計測ステーションST2に配置された第1、第2基板テーブル23、29に保持されている基板Pの表面に斜め方向から検出光を照射する投射装置10Aと、基板Pの表面に照射され、その基板Pの表面で反射した検出光を受光可能な受光装置10Bとを有する。
制御装置7は、アライメントシステム9の計測結果及びフォーカス・レベリング検出システム10の検出結果に基づいて、基板ステージ駆動システム5を作動し、第1、第2基板テーブル23、29に保持されている基板Pの位置制御を行う。
次に、エンコーダシステム50について説明する。エンコーダシステム50は、第1基板ステージ1に配置されたエンコーダヘッド51と、第2基板ステージ2に配置されたエンコーダヘッド52と、第1、第2基板ステージ1、2のエンコーダヘッド51、52のそれぞれと対向可能なスケール板53とを備えている。図2に示すように、エンコーダヘッド51は、第1基板テーブル23の上面27に配置され、エンコーダヘッド52は、第2基板テーブル29の上面33に配置されている。エンコーダヘッド51は、第1基板テーブル23に少なくとも2つ配置されている。エンコーダシステム52は、第2基板テーブル29に少なくとも2つ配置されている。
エンコーダヘッド51は、第1基板テーブル23に保持されている基板Pの中心に対して、少なくとも+Y側及び−Y側のそれぞれに配置されている。したがって、本実施形態においては、第1基板テーブル23に保持されている基板Pの中心と第1光学素子8の光軸とがXY平面内において一致したとき、基板Pの中心に対して+Y側のエンコーダヘッド51と−Y側のエンコーダヘッド51と第1光学素子8の光軸とがY軸方向に沿って配置される。また、第1基板テーブル23に保持されている基板Pの中心と第2光学素子15の光軸とがXY平面内において一致したとき、基板Pの中心に対して+Y側のエンコーダヘッド51と−Y側のエンコーダヘッド51と第2光学素子15の光軸とがY軸方向に沿って配置される。
同様に、エンコーダヘッド52は、第2基板テーブル29に保持されている基板Pの中心に対して、少なくとも+Y側及び−Y側のそれぞれに配置されている。したがって、本実施形態においては、第2基板テーブル29に保持されている基板Pの中心と第2光学素子15の光軸とがXY平面内において一致したとき、基板Pの中心に対して+Y側のエンコーダヘッド52と−Y側のエンコーダヘッド52と第2光学素子15の光軸とがY軸方向に沿って配置される。また、第2基板テーブル29に保持されている基板Pの中心と第1光学素子8の光軸とがXY平面内において一致したとき、基板Pの中心に対して+Y側のエンコーダヘッド52と−Y側のエンコーダヘッド52と第1光学素子8の光軸とがY軸方向に沿って配置される。
以下の説明において、第1基板テーブル23に保持されている基板Pの中心に対して+Y側に配置されているエンコーダヘッド51を適宜、エンコーダヘッド51A、と称し、−Y側に配置されているエンコーダヘッド51を適宜、エンコーダヘッド51B、と称する。また、第2基板テーブル29に保持されている基板Pの中心に対して+Y側に配置されているエンコーダヘッド52を適宜、エンコーダヘッド52A、と称し、−Y側に配置されているエンコーダヘッド52を適宜、エンコーダヘッド52B、と称する。
本実施形態においては、図2に示すように、エンコーダヘッド51は、第1基板テーブル23に保持されている基板Pの周囲に複数配置されている。同様に、エンコーダヘッド52は、第2基板テーブル29に保持されている基板Pの周囲に複数配置されている。
図1に示すように、スケール板53は、支持部材54を介して、支持フレーム18に支持されている。スケール板53は、露光ステーションST1に存在する第1、第2基板ステージ1、2のエンコーダヘッド51、52、及び計測ステーションST2に存在する第1、第2基板ステージ1、2のエンコーダヘッド51、52のそれぞれと対向可能な位置に配置されている。
図2に示すように、スケール板53の少なくとも一部は、XY平面内において、第1光学素子8の光軸と第2光学素子15の光軸との間に配置される。
スケール板53は、例えばセラミックス、又は低膨張ガラス等、同一の材料で形成されている。スケール板53は、反射型の回折格子を含む。回折格子は、X軸方向及びY軸方向に周期的な二次元格子を含む。すなわち、スケール板53は、グリッドを含む。
エンコーダシステム50は、エンコーダヘッド51とスケール板53とによって、XY平面内における第1基板ステージ1の位置情報を計測可能であり、エンコーダヘッド52とスケール板53とによって、XY平面内における第2基板ステージ2の位置情報を計測可能である。エンコーダシステム50は、複数のエンコーダヘッド51を用いる計測動作の計測結果に基づいて、第1基板ステージ1のX軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に関する位置情報を計測可能である。同様に、エンコーダシステム50は、複数のエンコーダヘッド52を用いる計測動作の計測結果に基づいて、第2基板ステージ2のX軸及びY軸方向に関する位置情報を計測可能である。本実施形態のエンコーダシステム50は、アブソリュート方式であり、所定の基準位置に対する第1、第2基板ステージ1、2の位置情報(絶対位置情報)を計測可能である。本実施形態においては、エンコーダシステム50は、位置が固定されているスケール板53を基準位置とし、そのスケール板53に対する第1、第2基板ステージ1、2の位置情報(絶対位置情報)を計測可能である。
また、スケール板53は、露光ステーションST1の第1領域SP1に配置された第1基板ステージ1のエンコーダヘッド51(又は第2基板ステージ2のエンコーダヘッド52)と、計測ステーションST2の第2領域SP2に配置された第2基板ステージ2のエンコーダヘッド52(又は第1基板ステージ1のエンコーダヘッド51)と同時に対向可能である。エンコーダシステム50は、エンコーダヘッド51、52とスケール板53とを同時に対向させて、計測動作を実行することによって、スケール板53を基準位置とした、XY平面内における、露光ステーションST1の第1領域SP1に配置されている第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)と、計測ステーションST2の第2領域SP2に配置されている第2基板ステージ2(又は第1基板ステージ1)との位置関係を求めることができる。
また、図2に示すように、エンコーダシステム50は、計測ステーションST2に配置されている第2スケール板55を備えている。第2スケール板55は、例えば支持フレーム18に支持されている。第2スケール板55の位置は固定されている。
第2スケール板55は、Y軸方向に長い。第2スケール板55は、第1基板ステージ1のエンコーダヘッド51A、51Bと同時に対向可能である。同様に、第2スケール板55は、第2基板ステージ2のエンコーダヘッド52A、52Bと同時に対向可能である。
また、第1、第2基板ステージ1、2はそれぞれ、第1光学素子8から射出される露光光ELを受光可能な受光部61、62を備えている。受光部61、62の少なくとも一部は、第1光学素子8の射出面と対向可能な第1、第2基板ステージ1、2の上面27、33にそれぞれ配置されている。受光部61、62は、空間像計測センサを含み、投影光学系PLの空間像を計測可能である。受光部61、62は、例えば上面27、33の少なくとも一部に配置された露光光ELが通過可能な透過部と、その透過部を介した露光光ELを受光可能な光センサとを含む。受光部61、62は、投影光学系PLの空間像を計測するとともに、第1光学素子8から射出される露光光ELが照射される第1位置(投影光学系PLの投影位置)の位置情報を求めることができる。
次に、上述の構成を有する露光装置の動作の一例について説明する。
例えば計測ステーションST2に存在する第2基板ステージ2に露光前の基板Pがロードされる。制御装置7は、計測ステーションST2において、第2基板ステージ2に保持されている基板Pの計測処理を開始する。
一方、露光ステーションST1には、計測ステーションST2での計測処理を既に終えた基板Pを保持した第1基板ステージ1が配置されている。制御装置7は、露光ステーションST1において、第1基板ステージ1に保持されている基板Pの露光を開始する。本実施形態においては、制御装置7は、第1基板ステージ1に保持された基板Pを露光する動作と、第2基板ステージ2に保持された基板Pを計測する動作の少なくとも一部とを並行して行う。
制御装置7は、露光ステーションST1において、第1基板ステージ1に保持されている基板Pの液浸露光を実行する。制御装置7は、基板ステージ駆動システム5を用いて、第1領域SP1において第1基板ステージ1を移動しつつ、その第1基板ステージ1に保持されている基板Pを、投影光学系PLと液体LQとを介して露光する。
露光ステーションST1において第1基板ステージ1に保持されている基板Pの露光処理が実行されている間、計測ステーションST2において第2基板ステージ2に保持されている基板Pの計測処理が実行される。制御装置7は、計測ステーションST2に配置されている第2基板ステージ2に保持されている基板Pの位置情報を計測する。
基板P上には、複数のショット領域が配置されている。基板Pの位置情報は、複数のショット領域のX軸、Y軸及びθZ方向の位置情報を含む。制御装置7は、第2基板ステージ2に保持されている基板P上の複数のショット領域のX軸、Y軸及びθZ方向の位置情報の計測処理を開始する。
例えば図2に示すように、制御装置7は、計測ステーションST2において、第2干渉計ユニット6Bで、基板Pを保持した第2基板ステージ2のXY平面内における位置情報を計測しつつ、アライメントシステム9を用いて、第2基板ステージ2の一部に配置されている基準マーク、及び基板Pの各ショット領域に対応するように基板Pに設けられたアライメントマークを検出する。そして、制御装置7は、所定の基準位置に対する基板P上の複数のショット領域のそれぞれの位置情報を演算処理によって求める。制御装置7は、第2干渉計ユニット6Bによって規定される座標系における、アライメントシステム9の基準位置に対する各ショット領域の位置情報を求める。ここで、アライメントシステム9の基準位置は、第2位置若しくは第2位置と所定の位置関係にある位置である。以下の説明において、アライメントシステム9の基準位置が第2位置であるとして説明する。
本実施形態において、第2位置(アライメントシステム9の基準位置)とスケール板53との位置関係は、例えば設計値より既知である。したがって、制御装置7は、第2干渉計ユニット6Bによって規定される座標系における、スケール板53に対する各ショット領域の位置情報を求めることができる。
また、上述したように、計測ステーションST2に配置されている第2基板ステージ2のエンコーダヘッド52とスケール板53とは対向可能である。制御装置7は、所定のタイミングで、第2干渉計ユニット6Bで基板Pを保持した第2基板ステージ2の位置情報を計測しつつ、その第2基板ステージ2のエンコーダヘッド52でスケール板53を計測する。図2に示すように、制御装置7は、基板Pの中心に対して−Y側に配置されているエンコーダヘッド52Bでスケール板53を計測する。これにより、エンコーダシステム50によってスケール板53に対する第2基板ステージ2の位置情報が求められるとともに、エンコーダシステム50の計測値と第2干渉計ユニット6Bの計測値との関連付け(対応付け)を行うことができる。これにより、制御装置7は、スケール板53に対する、基板Pの各ショット領域の位置情報を求めることができる。
なお、制御装置7は、計測ステーションST2において、エンコーダシステム50で、基板Pを保持した第2基板ステージ2のXY平面内における位置情報を計測しつつ、アライメントシステム9を用いて、第2基板ステージ2の一部に配置されている基準マーク、及び基板Pの各ショット領域に対応するように基板Pに設けられたアライメントマークを検出することもできる。こうすることによっても、制御装置7は、エンコーダシステム50で求められる、スケール板53に対する第2基板ステージ2の位置情報と、既知であるスケール板53に対する第2位置の位置情報とに基づいて、スケール板53に対する基板Pの各ショット領域の位置情報を求めることができる。
また、制御装置7は、フォーカス・レベリング検出システム10を用いて、所定の基準面に対する基板Pの面位置情報(Z軸、θX及びθY方向の位置情報)を求める。
露光ステーションST1において、第1基板ステージ1に保持されている基板Pの露光処理が完了し、計測ステーションST2において、第2基板ステージ2に保持されている基板Pの計測処理が完了した後、制御装置7は、計測ステーションST2の第2領域SP2から露光ステーションST1の第1領域SP1への第2基板ステージ2の移動を開始する。
制御装置7は、第2基板ステージ2を第2領域SP2から第1領域SP1へ移動しているときにも、第1基板ステージ1を第1光学素子8と対向する第1位置に配置する。これにより、第2基板ステージ2が第2領域SP2から第1領域SP1へ移動する動作を実行中においても、液浸空間LSの液体LQは、第1光学素子8と第1基板ステージ1(基板P)との間に保持され続ける。以上の動作により、図3に示すように、露光ステーションST1の第1領域SP1に、第1基板ステージ1と第2基板ステージ2との両方が配置される。
次に、制御装置7は、第2基板ステージ2の基板Pを液浸露光するために、基板ステージ駆動システム5を用いて、第1基板ステージ1と第1光学素子8とが対向する状態(第1基板ステージ1と第1光学素子8との間に液体LQが保持されている状態)から、第2基板ステージ2と第1光学素子8とが対向する状態(第2基板ステージ2と第1光学素子8との間に液体LQが保持される状態)に変化させる。
本実施形態においては、例えば国際公開第2005/074014号パンフレットに開示されているように、基板ステージ駆動システム5は、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方が、第1光学素子8との間で液体LQを保持可能な空間を形成し続けるように、第1基板ステージ1と第2基板ステージ2とを接近又は接触させた状態で移動させる。これにより、制御装置7は、図3に示すような、第1基板ステージ1と第1光学素子8とが対向し、第1基板ステージ1と第1光学素子8との間に液体LQが保持されている状態から、図4に示すような、第2基板ステージ2と第1光学素子8とが対向し、第2基板ステージ2と第1光学素子8との間に液体LQが保持される状態に変化させることができる。
その後、制御装置7は、第2基板ステージ2と第1光学素子8とを対向させた状態を維持しつつ、基板ステージ駆動システム5を制御して、例えば図5に示すように、第1基板ステージ1を計測ステーションST2に移動する。
第2基板ステージ2が露光ステーションST1に移動された後、制御装置7は、受光部62を用いて、スケール板53に対する第1位置(投影光学系PLの投影位置)の位置情報を求める。制御装置7は、エンコーダシステム50で露光ステーションST1に配置された第2基板ステージ2の位置情報を計測しつつ、受光部62を用いて、第1光学素子8から射出される露光光ELを受光する。本実施形態においては、制御装置7は、第1光学素子8と第2基板ステージ2の受光部62とを対向させ、第1光学素子8と受光部62との間に液体LQで液浸空間LSを形成した状態で、マスクMに設けられているアライメントマークを露光光ELで照明する。マスクMに設けられているアライメントマークの空間像は、投影光学系PL及び液体LQを介して受光部62に投影され、受光部62は、露光光ELを受光する。これにより、制御装置7は、スケール板53に対する第1位置を求めることができる。また、上述のように、スケール板53に対する基板Pの各ショット領域の位置情報は求められているので、制御装置7は、第1位置に対する基板Pの各ショット領域を求めることができる。
なお、受光部62を用いてスケール板53に対する第1位置の位置情報を求める動作は、例えば1ロット分の基板Pの露光動作において、例えば1回など、所定のタイミングで実行される。また、第1基板ステージ1の受光部61を用いて、スケール板53に対する第1位置の位置情報を求めることもできる。
また、第2基板ステージ2が露光ステーションST1に移動された後、制御装置7は、エンコーダシステム50で、第2基板ステージ2の位置情報を計測する。
上述したように、露光ステーションST1に配置されている第2基板ステージ2のエンコーダヘッド52とスケール板53とは対向可能である。制御装置7は、露光ステーションST1の第1干渉計ユニット6Aで基板Pを保持した第2基板ステージ2の位置情報を計測しつつ、その第2基板ステージ2のエンコーダヘッド52でスケール板53を計測する。図5に示すように、制御装置7は、基板Pの中心に対して+Y側に配置されているエンコーダヘッド52Aでスケール板53を計測する。基板Pの中心に対して+Y側のエンコーダヘッド52Aと−Y側のエンコーダヘッド52Bとの位置関係は既知である。これにより、エンコーダシステム50によってスケール板53に対する第2基板ステージ2の位置情報が求められるとともに、エンコーダシステム50の計測値と第1干渉計ユニット6Aの計測値との関連付け(対応付け)を行うことができる。これにより、制御装置7は、第1干渉計ユニット6Aによって規定される座標系における、第2基板ステージ2に保持されている基板Pの各ショット領域の位置情報を求めることができる。
制御装置7は、露光ステーションST1において、第2基板ステージ2に保持されている基板Pの液浸露光を実行する。本実施形態においては、制御装置7は、少なくとも基板Pの露光中、第1干渉計ユニット6Aを用いて、第2基板ステージ2の位置情報を計測する。制御装置7は、第1干渉計ユニット6Aを用いて第2基板ステージ2の位置情報を計測し、その計測結果に基づいて、基板ステージ駆動システム5を用いて第2基板ステージ2の位置を調整して、第2基板ステージ2に保持されている基板P上の複数のショット領域のそれぞれを投影光学系PLと液体LQとを介して順次露光する。また、制御装置7は、フォーカス・レベリング検出システム10の検出結果を含む計測ステーションST2における計測結果を用いて、露光ステーションST1において第2基板ステージ2の位置を調整しつつ基板Pを露光する。
一方、計測ステーションST2に移動した第1基板ステージ1に保持されている基板Pは、基板交換位置においてアンロードされ、露光前の新たな基板Pが第1基板ステージ1にロードされる。制御装置7は、計測ステーションST2において、第1基板ステージ1にロードされた基板Pの計測処理等を開始する。以下、上述した処理と同様の処理が繰り返される。
また、制御装置7は、計測ステーションST2に移動した、例えば第1基板ステージ1の少なくとも2つのエンコーダヘッド51を、第2スケール板55を用いてキャリブレーションすることができる。本実施形態においては、制御装置7は、第1基板ステージ1に保持されている基板Pの中心に対して+Y側のエンコーダヘッド51Aと−Y側のエンコーダヘッド51Bとをキャリブレーションする。図5に示すように、エンコーダヘッド51Aとエンコーダヘッド51Bとは、第2スケール板55と同時に対向可能である。
第1基板ステージ1が計測ステーションST2に配置されたとき、エンコーダヘッド51Bとスケール板53とが対向して計測動作が実行され、第1基板ステージ1が露光ステーションST1に配置されたとき、エンコーダヘッド51Aとスケール板53とが対向して計測動作が実行されるので、第2スケール板55を用いて、エンコーダヘッド51Aとエンコーダヘッド51Bとをキャリブレーションすることで、それらエンコーダヘッド51A、51Bを用いる基板Pの位置情報の計測を精度良く行うことができる。キャリブレーションは、例えばエンコーダヘッド51Aの計測値(位置情報)とエンコーダヘッド51Bの計測値(位置情報)とが所定関係になるように(例えば一定になるように)、それら計測値をキャリブレーションすることを含む。同様に、制御装置7は、計測ステーションST2に移動した第2基板ステージ2の少なくとも2つのエンコーダヘッド52(52A、52B)を、第2スケール板55を用いてキャリブレーションすることができる。第2スケール板55を用いるエンコーダヘッド51、52のキャリブレーションは、必要に応じて、所定のタイミングで実行される。例えば、露光前の基板Pを保持した第1、第2基板ステージ1、2が、計測ステーションST2から露光ステーションST1に移動する前に、計測ステーションST2において、第2スケール板55を用いるキャリブレーションを実行することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、露光ステーションST1に配置される第1、第2基板ステージ1、2のエンコーダヘッド51、52、及び計測ステーションST2に配置される第1、第2基板ステージ1、2のエンコーダヘッド51、52のそれぞれと対向可能な位置に、エンコーダシステム50のスケール板53を配置したので、スケール板53を基準とした、露光ステーションST1に存在する第1、第2基板ステージ1、2の位置(絶対位置)、及び計測ステーションST2に存在する第1、第2基板ステージ1、2の位置(絶対位置)を求めることができる。したがって、スケール板53を基準として、第1干渉計ユニット6Aの計測値と第2干渉計ユニット6Bの計測値とを関連付けることができる。したがって、計測ステーションST2で計測された、第2干渉計ユニット6Bによって規定される座標系における基板Pのショット領域の位置情報を、露光ステーションST1において、第1干渉計ユニット6Aによって規定される座標系における基板Pのショット領域の位置情報に素早く変換することができる。したがって、第1、第2基板ステージ1、2が計測ステーションST2から露光ステーションST1に移動した時点から、その第1、第2基板ステージ1、2に保持されている基板Pの露光が開始されるまでの時間を短くすることができる。したがって、露光装置EXのスループットを向上することができる。
また、スケール板53は、露光ステーションST1と計測ステーションST2との境界のみに配置可能な程度の大きさでよいので、スケール板53の大型化を抑制できる。したがって、スケール板53の作成、設置等を円滑に行うことができる。
なお、上述の各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、例えば米国特許第第6611316号明細書に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明を適用することができる。また、極端紫外光で基板Pを露光するEUV光光源露光装置にも適用することができる。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
また、上述の各実施形態では、露光光ELとしてArFエキシマレーザ光を発生する光源装置として、ArFエキシマレーザを用いてもよいが、例えば、米国特許第7023610号明細書に開示されているように、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザなどの固体レーザ光源、ファイバーアンプなどを有する光増幅部、及び波長変換部などを含み、波長193nmのパルス光を出力する高調波発生装置を用いてもよい。さらに、上記実施形態では、前述の各照明領域と、投影領域がそれぞれ矩形状であるものとしたが、他の形状、例えば円弧状などでもよい。
なお、上述の各実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。可変成形マスクは、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)等を含む。また、可変成形マスクとしては、DMDに限られるものでなく、DMDに代えて、以下に説明する非発光型画像表示素子を用いても良い。ここで、非発光型画像表示素子は、所定方向へ進行する光の振幅(強度)、位相あるいは偏光の状態を空間的に変調する素子であり、透過型空間光変調器としては、透過型液晶表示素子(LCD:Liquid Crystal Display)以外に、エレクトロクロミックディスプレイ(ECD)等が例として挙げられる。また、反射型空間光変調器としては、上述のDMDの他に、反射ミラーアレイ、反射型液晶表示素子、電気泳動ディスプレイ(EPD:Electro Phonetic Display)、電子ペーパー(または電子インク)、光回折型ライトバルブ(Grating Light Valve)等が例として挙げられる。
また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。この場合、照明系は不要となる。ここで自発光型画像表示素子としては、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、無機ELディスプレイ、有機ELディスプレイ(OLED:Organic Light Emitting Diode)、LEDディスプレイ、LDディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)等が挙げられる。また、パターン形成装置が備える自発光型画像表示素子として、複数の発光点を有する固体光源チップ、チップを複数個アレイ状に配列した固体光源チップアレイ、または複数の発光点を1枚の基板に作り込んだタイプのもの等を用い、該固体光源チップを電気的に制御してパターンを形成しても良い。なお、固体光源素子は、無機、有機を問わない。
上述の各実施形態においては、投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。このように投影光学系PLを用いない場合であっても、露光光はレンズ等の光学部材を介して基板に照射される。
以上のように、本願実施形態の露光装置は、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図6に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンを用いて露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
本実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係る第1、第2基板ステージ及び基板ステージ駆動システムを示す平面図である。 本実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 本実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 本実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…第1基板ステージ、2…第2基板ステージ、5…基板ステージ駆動システム、6…干渉計システム、6A…第1干渉計ユニット、6B…第2干渉計ユニット、8…第1光学素子、15…第2光学素子、50…エンコーダシステム、51…エンコーダヘッド、52…エンコーダヘッド、53…スケール板、55…第2スケール板、61…受光部、62…受光部、EL…露光光、EX…露光装置、P…基板、SP1…第1領域、SP2…第2領域、ST1…露光ステーション、ST2…計測ステーション

Claims (30)

  1. 基板を露光光で露光する露光装置であって、
    前記露光光が照射される第1位置を含む第1領域を有する露光ステーションと、
    前記基板の位置情報を計測するための第2位置を含み、前記第1領域と異なる第2領域を有する計測ステーションと、
    前記第1領域及び前記第2領域を含む所定領域内で基板を保持しながら移動可能な移動体と、
    前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、を備え、
    前記エンコーダシステムは、
    前記移動体に配置されたエンコーダヘッドと、
    前記露光ステーションに配置される前記移動体の前記エンコーダヘッド、及び前記計測ステーションに配置される前記移動体の前記エンコーダヘッドのそれぞれと対向可能な位置に配置されたスケール板と、を有する露光装置。
  2. 前記スケール板の少なくとも一部が前記露光ステーションに配置され、別の少なくとも一部が前記計測ステーションに配置される請求項1記載の露光装置。
  3. 前記エンコーダシステムは、所定の基準に対する前記移動体の絶対位置情報を計測可能である請求項1又は2記載の露光装置。
  4. 前記計測ステーションに前記移動体を配置して、前記エンコーダシステムで前記移動体の位置情報を計測つつ、前記移動体に保持されている基板の位置情報を計測して、前記基準に対する前記基板の位置情報を求めた後、
    前記露光ステーションに前記移動体を移動して、前記エンコーダシステムで前記移動体の位置情報を計測して、前記第1位置に対する前記基板の位置情報を求める請求項3記載の露光装置。
  5. 前記エンコーダシステムで求められる、前記基準に対する前記移動体の位置情報と、既知である前記基準に対する前記第2位置の位置情報とに基づいて、前記基準に対する前記基板の位置情報を求める請求項4記載の露光装置。
  6. 前記基準に対する前記第1位置の位置情報を求める計測装置を備え、
    前記エンコーダシステムで求められる、前記基準に対する前記移動体の位置情報と、前記計測装置で求められる、前記基準に対する前記第1位置の位置情報とに基づいて、前記第1位置に対する前記基板の位置情報を求める請求項4又は5記載の露光装置。
  7. 前記計測装置は、前記移動体に配置され、前記露光光を受光可能な受光部を含み、
    前記エンコーダシステムで前記露光ステーションに配置された前記移動体の位置情報を計測し、前記受光部を用いて前記露光光を受光して、前記基準に対する前記第1位置の位置情報を求める請求項6記載の露光装置。
  8. 前記基準は、前記スケール板を含む請求項3〜7いずれか一項記載の露光装置。
  9. 前記露光ステーションに配置されている前記移動体の位置情報を計測するレーザ干渉計システムを備え、
    前記露光ステーションに前記移動体を移動して、前記エンコーダシステムを用いて前記移動体の位置情報を計測して、前記第1位置に対する前記基板の位置情報を求め、前記エンコーダシステムの計測値と前記レーザ干渉計システムの計測値との関連付けを行った後、少なくとも前記基板の露光中に、前記レーザ干渉計システムを用いて、前記移動体の位置情報を計測する請求項3〜8のいずれか一項記載の露光装置。
  10. 前記移動体は、第1エンコーダヘッドが配置され、前記所定領域内で移動可能な第1移動体と、第2エンコーダヘッドが配置され、前記第1移動体と独立して前記所定領域内で移動可能な第2移動体とを含み、
    前記スケール板は、前記第1領域及び前記第2領域の一方の領域に配置された前記第1移動体の前記第1エンコーダヘッドと、他方の領域に配置された前記第2移動体の前記第2エンコーダヘッドと同時に対向可能である請求項1〜9のいずれか一項記載の露光装置。
  11. 前記エンコーダシステムは、前記一方の領域に配置された前記第1移動体と前記他方の領域に配置された前記第2移動体との位置関係を求める請求項10記載の露光装置。
  12. 前記エンコーダヘッドは、前記移動体に少なくとも2つ配置され、
    前記エンコーダシステムは、前記計測ステーションに配置され、前記少なくとも2つのエンコーダヘッドが同時に対向可能な第2のスケール板を有する請求項1〜11のいずれか一項記載の露光装置。
  13. 前記第2のスケール板を用いて、前記少なくとも2つのエンコーダヘッドをキャリブレーションする請求項12記載の露光装置。
  14. 前記移動体は、前記計測ステーションに配置されたとき、前記少なくとも2つのエンコーダヘッドのうち、一方のエンコーダヘッドと前記スケール板とを対向させ、前記露光ステーションに配置されたとき、他方のエンコーダヘッドと前記スケール板とを対向させる請求項12又は13記載の露光装置。
  15. 前記基板上に複数のショット領域が配置され、
    前記基板の位置情報は、前記ショット領域の位置情報を含む請求項1〜14のいずれか一項記載の露光装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  17. 基板を露光光で露光する露光方法であって、
    前記露光光が照射される第1位置を含む露光ステーションの第1領域、及び前記基板の位置情報を計測するための第2位置を含む計測ステーションの第2領域を含む所定領域内で基板を保持しながら移動可能な移動体に、エンコーダヘッドを配置することと、
    前記露光ステーションに配置される前記移動体の前記エンコーダヘッド、及び前記計測ステーションに配置される前記移動体の前記エンコーダヘッドのそれぞれと対向可能な位置にスケール板を配置することと、
    前記移動体を前記計測ステーションに配置して、前記エンコーダヘッドで前記スケール板を計測した後、前記移動体を前記露光ステーションに移動することと、
    前記計測結果を用いて、前記露光ステーションにおいて前記移動体の位置を調整し、前記基板を露光することと、を含む露光方法。
  18. 前記スケール板の少なくとも一部を前記露光ステーションに配置し、別の少なくとも一部を前記計測ステーションに配置する請求項17記載の露光方法。
  19. 前記エンコーダシステムは、所定の基準に対する前記移動体の絶対位置情報を計測可能である請求項17又は18記載の露光方法。
  20. 前記計測ステーションに前記移動体を配置して、前記エンコーダシステムで前記移動体の位置情報を計測つつ、前記移動体に保持されている基板の位置情報を計測して、前記基準に対する前記基板の位置情報を求めることと、
    前記露光ステーションに前記移動体を移動して、前記エンコーダシステムで前記移動体の位置情報を計測して、前記第1位置に対する前記基板の位置情報を求めることと、を含む請求項19記載の露光方法。
  21. 前記エンコーダシステムで求められる、前記基準に対する前記移動体の位置情報と、既知である前記基準に対する前記第2位置の位置情報とに基づいて、前記基準に対する前記基板の位置情報を求める請求項20記載の露光方法。
  22. 前記基準に対する前記第1位置の位置情報を求めることと、
    前記エンコーダシステムで求められる、前記基準に対する前記移動体の位置情報と、前記基準に対する前記第1位置の位置情報とに基づいて、前記第1位置に対する前記基板の位置情報を求めることと、を含む請求項20又は21記載の露光方法。
  23. 前記エンコーダシステムで、前記露光ステーションに配置された前記移動体の位置情報を計測し、前記移動体に配置された受光部を用いて前記露光光を受光して、前記基準に対する前記第1位置の位置情報を求める請求項22記載の露光方法。
  24. 前記基準は、前記スケール板を含む請求項19〜23いずれか一項記載の露光方法。
  25. 前記露光ステーションに前記移動体の位置情報を計測するレーザ干渉計システムが配置され、
    前記露光ステーションに前記移動体を移動して、前記エンコーダシステムを用いて前記移動体の位置情報を計測して、前記第1位置に対する前記基板の位置情報を求め、前記エンコーダシステムの計測値と前記レーザ干渉計システムの計測値との関連付けを行った後、少なくとも前記基板の露光中に、前記レーザ干渉計システムを用いて、前記移動体の位置情報を計測する請求項19〜24のいずれか一項記載の露光方法。
  26. 前記移動体は、第1エンコーダヘッドが配置され、前記所定領域内を移動可能な第1移動体と、第2エンコーダヘッドが配置され、前記所定領域内を移動可能な第2移動体とを含み、
    前記スケール板は、前記第1領域及び前記第2領域の一方の領域に配置された前記第1移動体の前記第1エンコーダヘッドと、他方の領域に配置された前記第2移動体の前記第2エンコーダヘッドと同時に対向可能であり、
    前記エンコーダシステムを用いて、前記一方の領域に配置された前記第1移動体と前記他方の領域に配置された前記第2移動体との位置関係を求めることを含む請求項17〜25のいずれか一項記載の露光方法。
  27. 前記エンコーダヘッドは、前記移動体に少なくとも2つ配置され、
    前記計測ステーションに、前記少なくとも2つのエンコーダヘッドが同時に対向可能な第2のスケール板が配置され、
    前記第2のスケール板を用いて、前記少なくとも2つのエンコーダヘッドをキャリブレーションする請求項17〜26のいずれか一項記載の露光方法。
  28. 前記計測ステーションに配置された前記移動体の、前記少なくとも2つのエンコーダヘッドのうち、一方のエンコーダヘッドと前記スケール板とが対向され、前記露光ステーションに配置された前記移動体の、他方のエンコーダヘッドと前記スケール板とが対向される請求項27記載の露光方法。
  29. 前記基板上に複数のショット領域が配置され、
    前記基板の位置情報は、前記ショット領域の位置情報を含む請求項17〜28のいずれか一項記載の露光方法。
  30. 請求項17〜29のいずれか一項記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
    露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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