JP2009282296A - 反射低減膜、光学部材、光学系 - Google Patents

反射低減膜、光学部材、光学系 Download PDF

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Abstract

【課題】より広い波長帯において垂直入射光および斜入射光の双方に対し、十分に低減された反射率を示す反射低減膜を提供する。
【解決手段】この反射低減膜20は、光学基板100の表面100S上に設けられ、緩衝層22と反射低減層21とを備えるようにしたものである。緩衝層22は、光学基板100および反射低減層21の間で発生する反射光を減少させるように機能する。反射低減層21は、光学基板100と反対側から順に積層された第1層1〜第9層9を含み、第1層1および第8層8がd線に対して1.35以上1.50以下の屈折率を示す低屈折率材料からなり、第3層3、第5層5、第7層7および第9層9がd線に対して1.55以上1.85以下の屈折率を示す中間屈折率材料からなり、第2層2、第4層4および第6層6がd線に対して1.70以上2.50以下の範囲において中間屈折率材料よりも高い屈折率を示す高屈折率材料からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばレンズやフィルターなどの光学部材の一面に形成され、所定の波長帯の光に対して反射低減効果を発揮する反射低減膜、ならびにそれを備えた光学部材および光学系に関する。
一般に、写真用カメラやテレビ放送用カメラなどの撮像装置においては、その光路上にレンズやプリズム、あるいはフィルターなどの光学部材が多数配置されている。各光学部材の表面では、光が入射するとその光の一部が反射光となる。ここで光学部材の総数が増加すると、それに応じて反射光の総量が増加してしまうことから、例えば放送用カメラでは映像にフレアやゴーストが発生するなどの障害が現れる。また、各光学部材の表面での反射率が入射光の波長に対して分布を有し、かつ、各光学部材の構成材料によって様々な反射率の波長依存性を示すことから、色度バランスが劣化し、撮像装置全体でのホワイトバランスを調整する必要がある。
こうしたことから、従来より、各光学部材の表面に反射低減膜(あるいは反射防止膜ともいう。)を設けるようにしている。反射低減膜は互いに異なる屈折率を有する誘電体膜を組み合わせた多層膜であり、その構成については、例えば下記の非特許文献1に開示されている。この非特許文献1では、5層構造の反射防止膜が開示されており、より広帯域に亘って低い反射率を得るための試みがなされている。
「光・薄膜マニュアル」、オプトロニクス社、平成元年10月9日、p.246−247
また、上記非特許文献1のほかに、9層構造の反射防止膜が特許文献1に開示されている。
特開2002−267801号公報
これまでに提案されている反射防止膜のなかには、垂直入射光に対して比較的良好な低反射率特性を発揮するものが確認されている。しかしながら、斜入射光に対しても十分に低い反射率特性を発揮するものが少なく、あったとしても可視光域の全般において良好な低反射率特性を発揮するものは存在しなかった。斜入射光は、例えば放送用カメラのレンズ系に入射すると、レンズ面での反射によりフレアやゴーストの発生原因となってしまう。
こうしたことから、垂直入射光のみならず、斜入射光に対してもより広い帯域で良好な低反射率特性を発揮する反射低減膜が望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、より広い波長帯において垂直入射光および斜入射光の双方に対し、十分に低減された反射率を示す反射低減膜を提供することにある。本発明の第2の目的は、そのような反射低減膜を備えた光学部材および光学系を提供することにある。
本発明の反射低減膜は、基板上に、この基板と反対側から順に積層された第1から第9の層を含む反射低減層を備えるようにしたものである。反射低減層において、第1および第8の層がd線に対して1.35以上1.50以下の屈折率を示す低屈折率材料からなり、第3、第5、第7および第9の層がd線に対して1.55以上1.85以下の屈折率を示す中間屈折率材料からなり、第2、第4および第6の層がd線に対して1.70以上2.50以下の範囲において中間屈折率材料よりも高い屈折率を示す高屈折率材料からなる。本発明の光学部材は、上記の反射低減膜が表面に設けられたものであり、本発明の光学系は、そのような光学部材を備えたものである。
本発明の反射低減膜では、基板上に設けられた反射低減層における第1から第9の層が所定の屈折率を示す材料からなるようにしたので、少なくとも可視域において、垂直入射光および斜入射光の双方に対する反射率分布が十分に低減される。
本発明の反射低減膜では、さらに、以下の条件式(1)〜(9)を全て満足していることが望ましい。ただし、λ0は中心波長、N1〜N9は第1から第9の層における中心波長λ0に対する屈折率、d1〜d9は第1から第9の層における物理的膜厚である。
0.24×λ0≦N1×d1≦0.27×λ0 …… (1)
0.16×λ0≦N2×d2≦0.19×λ0 …… (2)
0.03×λ0≦N3×d3≦0.05×λ0 …… (3)
0.20×λ0≦N4×d4≦0.25×λ0 …… (4)
0.48×λ0≦N5×d5≦0.51×λ0 …… (5)
0.48×λ0≦N6×d6≦0.51×λ0 …… (6)
0.29×λ0≦N7×d7≦0.33×λ0 …… (7)
0.09×λ0≦N8×d8≦0.13×λ0 …… (8)
0.34×λ0≦N9×d9≦0.47×λ0 …… (9)
本発明の反射低減膜では、基板と反射低減層との間に、多層構造を有する緩衝層をさらに備えることが望ましい。その場合、緩衝層のうち反射低減層と接する層は、反射低減層のうち緩衝層と接する層よりも高い屈折率を有するようにするとよい。このような緩衝層は、基板と反射低減層との間で急激な屈折率の変化をやわらげることで、基板表面での反射を減少させる。
本発明の反射低減膜では、基板のd線に対する屈折率が1.84以上2.2以下である場合、緩衝層は反射低減層の側から順に積層された第10から第15の層を含み、第11,第13および第15の層が中間屈折率材料によって構成されると共に第10,第12および第14の層が高屈折率材料によって構成されるようにするとよい。また、基板のd線に対する屈折率が1.71以上1.89以下である場合、緩衝層は反射低減層の側から順に積層された第10から第13の層を含み、第11および第13の層が中間屈折率材料によって構成される共に第10および第12の層が高屈折率材料によって構成されるようにするとよい。また、基板のd線に対する屈折率が1.51以上1.72以下である場合、緩衝層は反射低減層の側から順に積層された第10から第13の層を含み、第11の層が低屈折率材料、第13の層が中間屈折率材料、第10および第12の層が高屈折率材料によってそれぞれ構成されるようにするとよい。基板のd線に対する屈折率が1.57以上1.62以下である場合、緩衝層は反射低減層の側から順に積層された第10から第14の層を含み、第10,第12および第14の層が高屈折率材料によって構成されると共に第11および第13の層が低屈折率材料によって構成されるようにするとよい。さらに、基板のd線に対する屈折率が1.40以上1.58以下である場合、緩衝層は反射低減層の側から順に積層された第10から第12の層を含み、第10の層が高屈折率材料、第11の層が低屈折率材料、第12の層が中間屈折率材料によってそれぞれ構成され、または第10および第12の層が高屈折率材料によって構成されると共に第11の層が低屈折率材料によって構成されるようにするとよい。
本発明の反射低減膜および光学部材によれば、基板上の反射低減層における第1から第9の層が所定の屈折率を示す材料からなるようにしたので、少なくとも可視域において、垂直入射光および斜入射光の双方に対する反射率分布を十分に低減することができる。したがって、本発明の反射低減膜および光学部材を放送用カメラなどの撮像装置における光学系に適用した場合には、フレアやゴーストの発生を抑制すると共に、より優れた色度バランス性を得ることができる。
以下、本発明における実施の形態について、図面を参照して各々詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明における第1の実施の形態としての反射低減膜20の構成を示す概略断面図である。図1の反射低減膜20は、後述の第1の数値実施例(表1から表3,図10から図12)に対応している。
反射低減膜20は、光学基板100の表面100S上に設けられた合計15層からなる多層膜であり、第1層1から第15層15までの各層が、光学基板100と反対側から順に積層されたものである。そのうち第1層1から第9層9までが反射低減層21であり、第10層10から第15層15までが緩衝層22である。緩衝層22は、光学基板100および反射低減層21の双方と密着して設けられている。これにより、反射低減膜20は光学基板100との間において十分な剥離強度を維持している。また、緩衝層22は、光学基板100と反射低減層21との間で急激な屈折率の変化をやわらげ、表面100Sでの反射を減少させるように機能する。なお、ここでは表面100Sを平面としたが、これに限らず曲面としてもよい。すなわち、光学基板100として球面や非球面を有するレンズを用い、その球面や非球面の上に反射低減膜20を設けるようにしてもよい。
光学基板100は、ガラスや結晶材料などの透明材料によって構成されている。具体的には、d線(波長λ=587.56nm)に対して1.84以上2.20以下の屈折率を示すものであれば好適に用いることができる。このような透明材料としては、例えばS−LAH79(オハラ社),S−NPH2(オハラ社),LASF−N17(住田光学ガラス社)などが挙げられる。
反射低減層21における第1層1および第8層8は、d線(波長λ=587.56nm)に対して1.35以上1.50以下の屈折率を示す低屈折率材料からなる低屈折率層である。ここでの低屈折率材料としては、例えばフッ化マグネシウム(MgF2 )、SiO2 およびフッ化アルミニウム(AlF3 )、ならびにそれらの混合物および化合物を用いることができる。第1層1および第8層8は、特に、d線に対して特に1.37以上1.40以下の屈折率を示す低屈折率材料(例えばMgF2 )によって構成されていることが望ましい。また、より高い機械的強度を得るという観点では、SiO2 を主成分とするサブスタンスL5(メルク社)の採用が好ましい。サブスタンスL5(メルク社)は、SiO2 のほか微量の酸化アルミニウム(Al2 3 )を含み、d線に対して1.46以上1.48以下の屈折率を示すものである。
反射低減層21における第3層3、第5層5、第7層7および第9層9は、d線に対して1.55以上1.85以下の屈折率を示す中間屈折率材料からなる中間屈折率層である。ここでの中間屈折率材料としては、例えば酸化アルミニウム(Al2 3 )、プラセオジウムアルミネート(PrAlO3 )、ランタンアルミネート(La2X Al2Y 3(X+Y) )、酸化ゲルマニウム(GeO2 )および酸化イットリウム(Y2 3 )、ならびにそれらの混合物および化合物を用いることができる。第3層3、第5層5、第7層7および第9層9は、特に、d線に対して1.62以上1.65以下の屈折率を示す中間屈折率材料(例えばAl2 3 )によって構成されていることが望ましい。
さらに、反射低減層21における第2層2、第4層4および第6層6は、d線に対して1.70以上2.50以下の範囲において中間屈折率材料よりも高い屈折率を示す高屈折率材料からなる高屈折率層である。ここでの高屈折率材料としては、例えばチタン酸ランタン(LaTiO3 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、酸化チタン(TiO2 )、酸化タンタル(Ta2 5 )、酸化ニオブ(Nb2 5 )、酸化ハフニウム(HfO2 )および酸化セリウム(CeO2 )、ならびにそれらの混合物および化合物を用いることができる。第2層2、第4層4および第6層6は、特に、d線に対して2.08以上2.11以下の屈折率を示す高屈折率材料(例えばLaTiO3 を主成分とするサブスタンスH4(メルク社製))によって構成されているとよい。
第1層1から第9層9においては、さらに、以下の条件式(1)〜(9)を全て満足するように各々構成されていることが望ましい。ただし、λ0は中心波長(単位:nm)であり、N1〜N9は第1層1から第9層9における中心波長λ0に対する屈折率であり、d1〜d9は第1層1から第9層9における物理的膜厚(単位:nm)である。
0.24×λ0≦N1×d1≦0.27×λ0 …… (1)
0.16×λ0≦N2×d2≦0.19×λ0 …… (2)
0.03×λ0≦N3×d3≦0.05×λ0 …… (3)
0.20×λ0≦N4×d4≦0.25×λ0 …… (4)
0.48×λ0≦N5×d5≦0.51×λ0 …… (5)
0.48×λ0≦N6×d6≦0.51×λ0 …… (6)
0.29×λ0≦N7×d7≦0.33×λ0 …… (7)
0.09×λ0≦N8×d8≦0.13×λ0 …… (8)
0.34×λ0≦N9×d9≦0.47×λ0 …… (9)
緩衝層22は、光学基板100と反射低減層21との間で発生する反射光を低減するため、光学基板100の屈折率に応じた6層構造を有している。ここで第11層11,第13層13および第15層15が上述の中間屈折率材料によって構成されると共に、第10層10、第12層12および第14層14が上述の高屈折率材料によって構成されることが望ましい。緩衝層22における中間屈折率材料としては、特に、d線に対して1.62以上1.65以下の屈折率を示すAl2 3 などが望ましい。また、緩衝層22における高屈折率材料としては、特に、d線に対して2.08以上2.11以下の屈折率を示すサブスタンスH4(メルク社)などが望ましい。
このように、本実施の形態の反射低減膜20によれば、各々所定範囲の屈折率を示す第1層1〜第15層15を、d線に対して1.84以上2.20以下の屈折率を示す光学基板100の上に空気側から順に積層するようにしたので、少なくとも可視域において、垂直入射光および斜入射光の双方に対する反射率を十分に低減することができる。特に、各条件式(1)〜(9)を満たすことにより光学膜厚N×dの最適化を図るようにしたので、上記の効果をよりいっそう高めることができる。したがって、本発明の反射低減膜および光学部材を放送用カメラなどの撮像装置における光学系に適用した場合には、フレアやゴーストの発生を抑制すると共に、より優れた色度バランス性を得ることができる。
[第2の実施の形態]
図2は、本発明における第2の実施の形態としての反射低減膜30の構成を示す概略断面図である。図2の反射低減膜30は、後述の第2の数値実施例(表4から表7,図13から図16)に対応している。
反射低減膜30は、光学基板100の表面100S上に設けられた合計13層からなる多層膜であり、第1層1から第13層13までの各層が、光学基板100と反対側から順に積層されたものである。このうち、第1層1から第9層9までが反射低減層31であり、第10層10から第13層13までが緩衝層32である。反射低減層31は反射低減層21と同様の構成である。上記第1の実施の形態における反射低減膜20と同様、緩衝層32は、光学基板100および反射低減層31の双方と密着して設けられ、十分な剥離強度を維持している。なお、反射低減膜30に関する以下の説明においては、上記第1の実施の形態における反射低減膜20と実質的に異なる構成要素について主に記載し、同一の構成要素については適宜記載を省略する。
光学基板100については、d線に対して1.71以上1.89以下の屈折率を示す透明材料であれば好適に用いることができる。このような透明材料としては、例えば、S−TIH53(オハラ社),SFL6(ショット社),SF14(住田光学ガラス社),S−TIH1(オハラ社)などを用いることが望ましい。
緩衝層32は、光学基板100と反射低減層31との間で発生する反射光を低減するため、光学基板100の屈折率に応じた4層構造を有している。ここで第11層11および第13層13が上述の中間屈折率材料によって構成されると共に、第10層10および第12層12が上述の高屈折率材料によって構成されることが望ましい。緩衝層32における中間屈折率材料としては、特に、d線に対して1.62以上1.65以下の屈折率を示すAl2 3 などが望ましい。また、緩衝層32における高屈折率材料としては、特に、d線に対して2.08以上2.11以下の屈折率を示すサブスタンスH4(メルク社製)などが望ましい。
このように、本実施の形態の反射低減膜30によれば、各々所定範囲の屈折率を示す第1層1〜第13層13を、d線に対して1.71以上1.89以下の屈折率を示す光学基板100の上に空気側から順に積層するようにしたので、上記第1の実施の形態の反射低減膜20と同様の効果が得られる。
[第3の実施の形態]
図3は、本発明における第3の実施の形態としての反射低減膜40の構成を示す概略断面図である。図3の反射低減膜40は、後述の第3の数値実施例(表8から表10,図17から図19)に対応している。
反射低減膜40は、光学基板100の表面100S上に設けられた合計13層からなる多層膜であり、第1層1から第13層13までの各層が、光学基板100と反対側から順に積層されたものである。このうち、第1層1から第9層9までが反射低減層41であり、第10層10から第13層13までが緩衝層42である。反射低減層41は反射低減層21と同様の構成である。上記第1の実施の形態における反射低減膜20と同様、緩衝層42は、光学基板100および反射低減層41の双方と密着して設けられて、十分な剥離強度を維持している。なお、反射低減膜40に関する以下の説明においては、上記第1の実施の形態における反射低減膜20と実質的に異なる構成要素について主に記載し、同一の構成要素については適宜記載を省略する。
光学基板100については、d線に対して1.51以上1.72以下の屈折率を示す透明材料であれば好適に用いることができる。このような透明材料としては、例えばBASF−2(住田光学ガラス社),F−3(住田光学ガラス社),S−TIM8(オハラ社),LF1(住田光学ガラス社),BK7(住田光学ガラス社)などが挙げられる。
緩衝層42は、光学基板100と反射低減層31との間で発生する反射光を低減するため、光学基板100の屈折率に応じた4層構造を有している。ここで第13層13が上述の中間屈折率材料によって構成され、第10層10および第12層12が上述の高屈折率材料によって構成され、第11層11が上述の低屈折率材料によって構成されたものであることが望ましい。緩衝層42における中間屈折率材料としては、特に、d線に対して1.62以上1.65以下の屈折率を示すAl2 3 などが望ましい。また、緩衝層42における高屈折率材料としては、特に、d線に対して2.08以上2.11以下の屈折率を示すサブスタンスH4(メルク社)などが望ましい。さらに、緩衝層42における低屈折率材料としては、特に、d線に対して1.37以上1.40以下の屈折率を示すMgF2 などが望ましい。
このように、本実施の形態の反射低減膜40によれば、各々所定範囲の屈折率を示す第1層1〜第13層13を、d線に対して1.51以上1.72以下の屈折率を示す光学基板100の上に空気側から順に積層するようにしたので、上記第1の実施の形態の反射低減膜20と同様の効果が得られる。
[第4の実施の形態]
図4は、本発明における第4の実施の形態としての反射低減膜50の構成を示す概略断面図である。図4の反射低減膜50は、後述の第4の数値実施例(表11,図20)に対応している。
反射低減膜50は、光学基板100の表面100S上に設けられた合計14層からなる多層膜であり、第1層1から第14層14までの各層が、光学基板100と反対側から順に積層されたものである。このうち、第1層1から第9層9までが反射低減層51であり、第10層10から第14層14までが緩衝層52である。反射低減層51は反射低減層21と同様の構成である。上記第1の実施の形態における反射低減膜20と同様、緩衝層52は、光学基板100および反射低減層51の双方と密着して設けられ、十分な剥離強度を維持している。なお、反射低減膜50に関する以下の説明においては、上記第1の実施の形態における反射低減膜20と実質的に異なる構成要素について主に記載し、同一の構成要素については適宜記載を省略する。
光学基板100については、d線に対して1.57以上1.62以下の屈折率を示す透明材料であれば好適に用いることができる。このような透明材料としては、例えばF−3(住田光学ガラス社),S−TIM8(オハラ社),LF1(住田光学ガラス社)などによって構成することが望ましい。
緩衝層52は、光学基板100と反射低減層51との間で発生する反射光を低減するため、光学基板100の屈折率に応じた3層構造を有している。ここで第10層10、第12層12および第14層14が上述の高屈折率材料によって構成され、第11層11および第13層13が上述の低屈折率材料によって構成されたものであることが望ましい。緩衝層52における高屈折率材料としては、特に、d線に対して2.08以上2.11以下の屈折率を示すサブスタンスH4(メルク社)などが望ましい。また、緩衝層52における低屈折率材料としては、特に、d線に対して1.37以上1.40以下の屈折率を示すMgF2 などが望ましい。
このように、本実施の形態の反射低減膜50によれば、各々所定範囲の屈折率を示す第1層1〜第14層14を、d線に対して1.57以上1.62以下の屈折率を示す光学基板100の上に空気側から順に積層するようにしたので、上記第1の実施の形態の反射低減膜20と同様の効果が得られる。
[第5の実施の形態]
図5は、本発明における第5の実施の形態としての反射低減膜60の構成を示す概略断面図である。図5の反射低減膜60は、後述の第5の数値実施例(表12から表15,図21から図24)に対応している。
反射低減膜60は、光学基板100の表面100S上に設けられた合計12層からなる多層膜であり、第1層1から第12層12までの各層が、光学基板100と反対側から順に積層されたものである。このうち、第1層1から第9層9までが反射低減層61であり、第10層10から第12層12までが緩衝層62である。反射低減層61は反射低減層21と同様の構成である。上記第1の実施の形態における反射低減膜20と同様、緩衝層62は、光学基板100および反射低減層61の双方と密着して設けられ、十分な剥離強度を維持している。なお、反射低減膜60に関する以下の説明においては、上記第1の実施の形態における反射低減膜20と実質的に異なる構成要素について主に記載し、同一の構成要素については適宜記載を省略する。
光学基板100については、d線に対して1.40以上1.58以下の屈折率を示す透明材料であれば好適に用いることができる。このような透明材料としては、例えばLF1(住田光学ガラス社),BK7(住田光学ガラス社),K−PFK85(住田光学ガラス社),石英(シリカ)ガラス(SiO2 ),蛍石(CaF2 )などが挙げられる。
緩衝層62は、光学基板100と反射低減層61との間で発生する反射光を低減するため、光学基板100の屈折率に応じた3層構造を有している。ここで第10層10が上述の高屈折率材料によって構成され、第11層11が上述の低屈折率材料によって構成され、第12層12が上述の中間屈折率材料によって構成されたものであることが望ましい。緩衝層62における高屈折率材料としては、特に、d線に対して2.08以上2.11以下の屈折率を示すサブスタンスH4(メルク社)などが望ましい。また、緩衝層62における低屈折率材料としては、特に、d線に対して1.37以上1.40以下の屈折率を示すMgF2 などが望ましい。さらに、緩衝層62における中間屈折率材料としては、特に、d線に対して1.62以上1.65以下の屈折率を示すAl2 3 などが望ましい。
このように、本実施の形態の反射低減膜60によれば、各々所定範囲の屈折率を示す第1層1〜第12層12を、d線に対して1.40以上1.58以下の屈折率を示す光学基板100の上に空気側から順に積層するようにしたので、上記第1の実施の形態の反射低減膜20と同様の効果が得られる。
(第5の実施の形態における変形例)
図6は、本実施の形態の変形例としての反射低減膜60Aの構成を示す概略断面図である。図6の反射低減膜60Aは、後述の第6の数値実施例(表16および図25)に対応している。
上記実施の形態では、3層構造の緩衝層62うち、最も光学基板100側に位置する第12層12が中間屈折率材料によって構成されるようにしたが、本変形例の緩衝層62Aのように、第12層12が高屈折率材料によって構成されるようにしてもよい。その場合、第12層12を、第10層10を構成する材料よりも低い屈折率を有する材料、特に、d線に対して1.80以上1.82以下の屈折率を示すY2 3 によって構成するとよい。こうした場合においても、上記第1の実施の形態の反射低減膜20と同様の効果が得られる。
[第6の実施の形態]
図7は、本発明における第6の実施の形態としてのレトロフォーカスレンズの構成例を表している。
図7において、符号Li(i=1〜7)は、最も物体側の構成要素を1番目として、像側(結像側)に向かうに従い順次増加するi番目の構成要素を示す。符号Si(i=1〜13)は、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側(結像側)に向かうに従い順次増加するi番目の面を示す。
このレトロフォーカスレンズは、例えば屋内外の監視用途や防犯用途で使用されるCCTV(Closed Circuit Television)カメラなどの撮像装置に搭載される光学系であり、光軸Z1に沿って物体側から順に第1〜第3のレンズ群G101〜G103が配置されたものである。ここで、例えば第1のレンズ群G101は負の屈折力を有する一方、第2のレンズ群G102および第3のレンズ群G103はいずれも正の屈折力を有する。第1のレンズ群G101および第2のレンズ群G102は、全体として負の屈折力を示す。図示しないが、第1のレンズ群G101と第2のレンズ群G102との間には周辺光束の透過を制限する絞りが設けられ、第2のレンズ群G102と第3のレンズ群G103との間には開口絞りが設けられている。
第1のレンズ群G101は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負のメニスカス形状のレンズL1と、両凸形状のレンズL2と、物体側に凸面を向けた負のメニスカス形状のレンズL3とが配列されてなるものである。第2のレンズ群G102は、像側に凸面を向けた正のメニスカス形状のレンズL4からなる。さらに第3のレンズ群G103は、物体側から順に、負のレンズL5および正のレンズL6からなる接合レンズL56と、物体側に凸面を向けた正のレンズL7とが配置されている。
このレトロフォーカスレンズの結像面(撮像面)Simgには、例えば図示しない電荷結合素子(CCD)などの撮像素子が配置される。第3のレンズ群G103と撮像面Simgとの間には、これを装着するカメラ側の構成に応じて、種々の光学部品GCが配置されている。光学部品GCとしては、例えば撮像面保護用のカバーガラスや各種光学フィルタなどの平板状の部材が挙げられる。
このような構成のレトロフォーカスレンズの各レンズL1〜L7の各面S1〜S13の(接合面を除く)全て、またはそれらのうちの任意の面Siに、上記第1〜第5の実施の形態における反射低減膜20,30,40,50,60,60Aのいずれかが設けられている。このため、このレトロフォーカスレンズでは、フレアやゴーストの発生を抑制すると共に、より優れた色度バランス性を得ることができる。
[第7の実施の形態]
図8は、本発明における第7の実施の形態としての広角系ズームレンズの構成例を表している。
この広角系ズームレンズは、例えば、e−シネマやHDTV用の撮影カメラに搭載されて使用されるものである。この広角系ズームレンズは、光軸Z1に沿って、フォーカス群G1、変倍群G20、開口絞りSt、リレーレンズ群G4が、物体側より順に配設された構成となっている。変倍群G20は、物体側より順に、第1移動群G2および第2移動群G3が配設された構成となっている。この広角系ズームレンズの結像面(撮像面)Simgには、例えば図示しない撮像素子が配置される。リレーレンズ群G4と撮像面との間には、レンズを装着するカメラ側の構成に応じて、種々の光学部材が配置されていても良い。図8の構成例では、色分解プリズム等からなる色分解光学系GCが配置されている。
この広角系ズームレンズは、変倍群G20を光軸上で移動させることにより変倍を行うようになっている。より具体的には、第1移動群G2を光軸上で移動させることにより変倍が行われ、それに伴う焦点移動の補正が第2移動群G3を光軸上で移動させることにより行われるようになっている。第1移動群G2と第2移動群G3は、広角端から望遠端へと変倍させるに従い、図8に実線で示した軌跡を描くように移動する。フォーカス調整は、フォーカス群G1の一部のレンズ群を光軸上で移動させることにより行われる。リレーレンズ群G4は、変倍時およびフォーカス時のいずれにおいても固定となっている。
フォーカス群G1は、全体として正の屈折力を有している。このフォーカス群G1は、全体として例えば負の屈折力を有すると共にフォーカス時に固定の第1レンズ群G11と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群G12と、全体として例えば正の屈折力を有すると共にフォーカス時に固定の第3レンズ群G13とが、物体側より順に配設された構成となっている。このフォーカス群G1を構成するレンズL11〜L19(後出)の全ての面、またはそれらのうちの任意の面には、上記第1〜第5の実施の形態における反射低減膜20,30,40,50,60,60Aのいずれかが設けられている。
第1レンズ群G11は、複数枚の負レンズが先行配置されると共に、最も像面側に正レンズが配置された構成となっている。具体的には、例えば4枚のレンズL11〜L14で構成され、L11〜L13が負レンズ、レンズL14が正レンズとなっている。第1レンズ群G11において、レンズL11,L12は例えば、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズとなっている。レンズL13は例えば、両凹レンズとなっている。レンズL14は例えば、両凸レンズとなっている。
第2レンズ群G12は、少なくとも1枚のレンズで構成され、かつ正レンズのみからなっている。第2レンズ群G12は、正の屈折力を有していることにより、無限遠から近距離物体(至近)へのフォーカス時に結像面側に移動する。このように、この広角系ズームレンズは、フォーカス群G1のうち、内部の一部の群を動かすインナーフォーカスタイプのレンズとなっている。第2レンズ群G12は、具体的には例えば、1枚の正レンズL15で構成されている。正レンズL15は例えば、物体側に凹面を向けた正のメニスカスレンズとなっている。
第3レンズ群G13は、物体側より順に、負レンズおよび複数枚の正レンズで構成され、最終面が像面に対して凸面を向けている。具体的には例えば、1枚の負レンズL16および3枚の正レンズL17〜L19で構成されている。負レンズL16は例えば、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズとなっている。
変倍群G20において、第1移動群G2は、全体として負の屈折力を有している。この第1移動群G2は、具体的には例えば4枚のレンズL21〜L24により構成される。レンズL21は例えば、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズとなっている。レンズL22は例えば、両凹レンズとなっている。レンズL23,L24は例えば、接合レンズとなっている。
第2移動群G3は、全体として正または負の屈折力を有している。この第2移動群G3は、具体的には例えば2枚の接合レンズL31,L32により構成される。
リレーレンズ群G4は、全体として正の屈折力を有している。このリレーレンズ群G4は、具体的には例えば10枚のレンズL41〜L50により構成される。レンズL41〜L44からなる前群とレンズL45〜L50からなる後群との間で、光束がほぼ平行となるように構成されている。
次に、以上のように構成された広角系ズームレンズの作用および効果を説明する。
この広角系ズームレンズでは、変倍群G20における第1移動群G2を光軸方向に移動させることにより、変倍が行われ、その変倍に伴う焦点移動の補正が、第2移動群G3を光軸方向に移動させることにより行われる。フォーカス調整は、フォーカス群G1のうち、第2レンズ群G12を光軸上で移動させることにより行われる。第2レンズ群G12は、正の屈折力を有していることにより、無限遠から近距離物体(至近)へのフォーカス時に結像面側に移動する。
この広角系ズームレンズでは、フォーカス群G1を複数群に分割し、そのうちの第2レンズ群G12のみを移動させるようなインナーフォーカスの構成を採用したことで、フォーカス時の画角変化(ブリージング)を良好に保つことができると共に、フォーカス調整機構の簡略化を図ることができる。また、最前群である第1レンズ群G11を固定群にしたことで、防塵・防曇性を確保することも容易となる。
さらに、フォーカス群G1を構成するレンズL11〜L19の(接合面を除く)全ての面、またはそれらの一部の面に、上記第1〜第5の実施の形態における反射低減膜20,30,40,50,60,60Aのいずれかを設けるようにしたので、フレアやゴーストの発生を抑制すると共に、より優れた色度バランス性を得ることができる。
[第8の実施の形態]
図9は、本発明における第8の実施の形態としての色分解光学系101を備えた撮像装置の要部構成を示している。この撮像装置は例えばテレビカメラの撮像部分として利用される。色分解光学系101は、撮影レンズ102を介して入射した入射光Lを青色光LB、赤色光LR、および緑色光LGの3つの色光成分に分解するものである。色分解光学系101によって分解された各色光に対応する位置には、CCD等の各色光用の撮像素子104B,104R,104Gが配置されている。この色分解光学系101は、光軸Z1に沿って光の入射側から順に、第1のプリズム110と、第2のプリズム120と、第3のプリズム130とを備えている。本実施の形態における色分解光学系101は、第1のプリズム110で青色光LB、第2のプリズム120で赤色光LR、第3のプリズム130で緑色光LGをそれぞれ取り出す構成例である。なお、色分解光学系101は、第1のプリズム110と第2のプリズム120とが空気間隔110AGを空けて配置されたフィリップス型と呼ばれるものである。
第1のプリズム110は、第1の面111、第2の面112、および第3の面113を有している。第1のプリズム110の第3の面113は光射出面である。この射出面にはトリミングフィルタ151が設けられている。トリミングフィルタ151の光射出面にはゴースト・フレア防止用の反射低減膜151ARが形成されている。なお、トリミングフィルタ151を設けることなく、第1のプリズム110の第3の面113に直接、反射低減膜151ARを形成するようにしてもよい。
第1のプリズム110の第2の面12には、第1のダイクロイック膜としての青色光反射ダイクロイック膜DBが形成されている。青色光反射ダイクロイック膜DBは、第1の色光成分として青色光LBを反射し、緑色光LGおよび赤色光LRを透過する膜構成とされている。
第2のプリズム120は、第1の面121、第2の面122、および第3の面123を有している。第2のプリズム120の第3の面123は光射出面である。この射出面にはトリミングフィルタ152が設けられている。トリミングフィルタ152の光射出面には、ゴースト・フレア防止用の反射低減膜152ARが形成されている。なお、トリミングフィルタ152を設けることなく、第2のプリズム120の第3の面123に直接、反射低減膜152ARを形成するようにしてもよい。
第2のプリズム120の第2の面122には、第2のダイクロイック膜としての赤色光反射ダイクロイック膜DRが形成されている。赤色光反射ダイクロイック膜DRは、第2の色光成分として赤色光LRを反射し、緑色光LGを透過する膜構成とされている。
第3のプリズム130は、第1の面131、および第2の面132を有している。第3のプリズム130は、赤色光反射ダイクロイック膜DRを介して第2のプリズム120に接合されている。より詳しくは、第2のプリズム120の第2の面122と、第3のプリズム130の第1の面131とが赤色光反射ダイクロイック膜DRを介して接合されている。第3のプリズム130の第2の面132は光射出面である。この射出面にはトリミングフィルタ153が設けられている。このトリミングフィルタ153の光射出面には、ゴースト・フレア防止用の反射低減膜153ARが形成されている。なお、トリミングフィルタ153を設けることなく、第3のプリズム130の第2の面132に直接、反射低減膜153ARを形成するようにしてもよい。
次に、本実施の形態における撮像装置の作用、特に色分解光学系101の光学的な作用および効果を説明する。
この撮像装置において、図示しない光源によって照射された図示しない被写体からの被写体光は、撮影レンズ102を介して色分解光学系101に入射される。色分解光学系101では入射光Lを青色光LB、赤色光LR、および緑色光LGの3つの色光成分に分解する。より詳しくは、まず、入射光Lのうち青色光LBが、青色光反射ダイクロイック膜DBによって反射され、第1のプリズム110から第1の色光成分として取り出される。また、青色光反射ダイクロイック膜DBを透過した赤色光LRが、赤色光反射ダイクロイック膜DRによって反射され、第2のプリズム120から第2の色光成分として取り出される。さらに、青色光反射ダイクロイック膜DB、および赤色光反射ダイクロイック膜DRを透過した緑色光LGが、第3の色光成分として第3のプリズム130から取り出される。色分解光学系101によって分解された各色光は、各色光に対応して設けられた撮像素子104B,104R,104Gに入射する。撮像素子104B,104R,104Gでは、入射した各色光に応じた電気信号を撮像信号として出力する。
本実施の形態では、第1〜第3のプリズム110,120,130の各光射出面に、それぞれ反射低減膜151AR,152AR,153ARを設けるようにしている。それら反射低減膜151AR,152AR,153ARとして、上記第1〜第5の実施の形態における反射低減膜20,30,40,50,60,60Aのいずれかを適用するようにすれば、フレアやゴーストの発生を抑制すると共に、より優れた色度バランス性を得ることができる。
次に、本実施の形態に係る反射低減膜の具体的な数値実施例について説明する。
<第1の数値実施例>
第1の数値実施例(実施例1−1〜1−3)を表1〜表3および図10〜図12に示す。ここで表1〜表3が、図1に示した反射低減膜20に対応する実施例1−1〜1−3の基本データをそれぞれ示している。また、図10〜図12が実施例1−1〜1−3の反射率分布をそれぞれ示している。そのうち、図10(A),図11(A)および図12(A)が、各実施例の垂直入射光に対する反射率分布をそれぞれ示し、図10(B),図11(B)および図12(B)が、各実施例の斜入射光(45°入射光)に対する反射率分布をそれぞれ示す。
Figure 2009282296
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表1〜表3には、各層の構成材料、d線に対する屈折率N、物理的膜厚d(単位:nm)および光学膜厚N×d(単位:nm)をそれぞれ示す。実施例1−1〜1−3は、互いに光学基板の構成材料が異なることを除き、他は同様の構成を有している。構成材料の欄における「SUB−H4」は、LaTiO3 を主成分とするサブスタンスH4(メルク社)を表している。また光学膜厚N×dの欄に示した中心波長λ0については全て550nmとした。各表から明らかなように、反射低減層に相当する第1層から第9層の各屈折率Nおよび各光学膜厚N×dの値は上記した条件式(1)〜(9)を全て満足している。
図10(A),図11(A)および図12(A)では、縦軸が垂直入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。各図から明らかなように、いずれにおいても、おおよそ400nmから800nmの帯域において反射率が約0.2%以下の良好な反射特性が得られた。また、図10(B),図11(B)および図12(B)では、縦軸が45°入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。各図から明らかなように、いずれにおいても、おおよそ400nmから750nmの帯域において反射率が1.5%未満に収まり、斜入射光に対しても良好な反射特性が得られた。
<第2の数値実施例>
第2の数値実施例(実施例2−1〜2−4)を表4〜表7および図13〜図16に示す。ここで表4〜表7が、図2に示した反射低減膜30に対応する実施例2−1〜2−4の基本データをそれぞれ示している。また、図13〜図16が実施例2−1〜2−4の反射率分布をそれぞれ示している。そのうち、図13(A),図14(A),図15(A)および図16(A)が、各実施例の垂直入射光に対する反射率分布をそれぞれ示し、図13(B),図14(B),図15(B)および図16(B)が、各実施例の斜入射光(45°入射光)に対する反射率分布をそれぞれ示す。
Figure 2009282296
Figure 2009282296
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表4〜表7には、上記した表1〜表3と同様の項目についてそれぞれ示す。実施例2−1〜2−4は、互いに光学基板の構成材料が異なることを除き、他は同様の構成を有している。各表から明らかなように、反射低減層に相当する第1層から第9層の各屈折率Nおよび各光学膜厚N×dの値は上記した条件式(1)〜(9)を全て満足している。
図13(A),図14(A),図15(A)および図16(A)では、縦軸が垂直入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。各図から明らかなように、いずれにおいても、おおよそ400nmから800nmの帯域において反射率が0.25%未満の良好な反射特性が得られた。また、図13(B),図14(B),図15(B)および図16(B)では、縦軸が45°入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。各図から明らかなように、いずれにおいても、おおよそ400nmから750nmの帯域において反射率が1.5%未満に収まり、斜入射光に対しても良好な反射特性が得られた。
<第3の数値実施例>
第3の数値実施例(実施例3−1〜3−3)を表8〜表10および図17〜図19に示す。ここで表8〜表10が、図3に示した反射低減膜40に対応する実施例3−1〜3−3の基本データをそれぞれ示している。また、図17〜図19が実施例3−1〜3−3の反射率分布をそれぞれ示している。そのうち、図17(A),図18(A)および図19(A)が、各実施例の垂直入射光に対する反射率分布をそれぞれ示し、図17(B),図18(B)および図19(B)が、各実施例の斜入射光(45°入射光)に対する反射率分布をそれぞれ示す。
Figure 2009282296
Figure 2009282296
Figure 2009282296
表8〜表10には、上記した表1〜表3と同様の項目についてそれぞれ示す。実施例3−1〜3−3は、互いに光学基板の構成材料が異なることを除き、他は同様の構成を有している。各表から明らかなように、反射低減層に相当する第1層から第9層の各屈折率Nおよび各光学膜厚N×dの値は上記した条件式(1)〜(9)を全て満足している。
図17(A),図18(A)および図19(A)では、縦軸が垂直入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。各図から明らかなように、いずれにおいても、おおよそ400nmから800nmの帯域において反射率が0.25%未満の良好な反射特性が得られた。また、図17(B),図18(B)および図19(B)では、縦軸が45°入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。各図から明らかなように、いずれにおいても、おおよそ400nmから750nmの帯域において反射率が1.5%未満に収まり、斜入射光に対しても良好な反射特性が得られた。
<第4の数値実施例>
第4の数値実施例(実施例4−1)を表11および図20に示す。ここで表11が、図4に示した反射低減膜50に対応する実施例4−1の基本データを示し、図20が実施例4−1の反射率分布を示している。特に、図20(A)が実施例4−1の垂直入射光に対する反射率分布を示し、図20(B)が実施例4−1の斜入射光に対する反射率分布を示す。
Figure 2009282296
表11には、上記した表1〜表3と同様の項目について示す。表11から明らかなように、反射低減層に相当する第1層から第9層の各屈折率Nおよび各光学膜厚N×dの値は上記した条件式(1)〜(9)を全て満足している。
図20(A)では、縦軸が垂直入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。図20(A)から明らかなように、おおよそ400nmから800nmの帯域において反射率が0.25%未満の良好な反射特性が得られた。また、図20(B)では、縦軸が45°入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。図20(B)から明らかなように、おおよそ400nmから750nmの帯域において反射率が1.5%未満に収まり、斜入射光に対しても良好な反射特性が得られた。
<第5の数値実施例>
第5の数値実施例(実施例5−1〜5−4)を表12〜表15および図21〜図24に示す。ここで表12〜表15が、図5に示した反射低減膜60に対応する実施例5−1〜5−4の基本データをそれぞれ示している。また、図21〜図24が実施例5−1〜5−4の反射率分布をそれぞれ示している。そのうち、図21(A),図22(A),図23(A)および図24(A)が、各実施例の垂直入射光に対する反射率分布をそれぞれ示し、図21(B),図22(B),図23(B)および図24(B)が、各実施例の斜入射光(45°入射光)に対する反射率分布をそれぞれ示す。
Figure 2009282296
Figure 2009282296
Figure 2009282296
Figure 2009282296
表12〜表15には、上記した表1〜表3と同様の項目についてそれぞれ示す。実施例5−1〜5−4は、互いに光学基板の構成材料が異なることを除き、他は同様の構成を有している。各表から明らかなように、反射低減層に相当する第1層から第9層の各屈折率Nおよび各光学膜厚N×dの値は上記した条件式(1)〜(9)を全て満足している。
図21(A),図22(A),図23(A)および図24(A)では、縦軸が垂直入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。各図から明らかなように、いずれにおいても、おおよそ400nmから800nmの帯域において反射率が0.25%未満の良好な反射特性が得られた。また、図21(B),図22(B),図23(B)および図24(B)では、縦軸が45°入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。各図から明らかなように、いずれにおいても、おおよそ400nmから750nmの帯域において反射率が1.5%未満に収まり、斜入射光に対しても良好な反射特性が得られた。
<第6の数値実施例>
第6の数値実施例(実施例6−1)を表16および図25に示す。ここで表16が、図6に示した反射低減膜60Aに対応する実施例6−1の基本データを示している。また、図25が実施例6−1の反射率分布を示している。そのうち、図25(A)が、実施例6−1の垂直入射光に対する反射率分布を示し、図25(B)が、実施例6−1の斜入射光(45°入射光)に対する反射率分布を示す。
Figure 2009282296
表16には、上記した表1〜表3と同様の項目について示す。表16から明らかなように、反射低減層に相当する第1層から第9層の各屈折率Nおよび各光学膜厚N×dの値は上記した条件式(1)〜(9)を全て満足している。
図25(A)では、縦軸が垂直入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。図25(A)から明らかなように、おおよそ400nmから800nmの帯域において反射率が0.25%未満の良好な反射特性が得られた。また、図25(B)では、縦軸が45°入射光に対する反射率(%)を表し、横軸が測定時の波長λ(nm)を表す。図25(B)から明らかなように、おおよそ400nmから750nmの帯域において反射率が1.5%未満に収まり、斜入射光に対しても良好な反射特性が得られた。
以上の各基本データおよび各反射率分布図から明らかなように、各実施例では、可視域において垂直入射光および斜入射光の双方に対し、安定した低い反射率分布が実現されている。すなわち、本発明の反射低減膜によれば、特に斜入射光に対して従来よりも広い帯域において反射率を十分に低減し、かつ、その反射率の分布を十分に平坦化することが可能なことが確認された。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各層および各基板の屈折率および光学膜厚の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。また、各層および各基板を構成する材料種についても上記各数値実施例で示したものに限定されず、他の材料種を利用することが可能である。
さらに、各層を、等価膜理論に基づき、複数の膜によって構成してもよい。すなわち、2種類の屈折率膜を対称に積層することにより、光学的に単層として振る舞うように構成してもよい。
本発明における第1の実施の形態としての反射防止膜の断面図である。 本発明における第2の実施の形態としての反射防止膜の断面図である。 本発明における第3の実施の形態としての反射防止膜の断面図である。 本発明における第4の実施の形態としての反射防止膜の断面図である。 本発明における第5の実施の形態としての反射防止膜の断面図である。 図5の変形例としての反射低減膜の断面図である。 本発明における第6の実施の形態としてのレトロフォーカスレンズの断面図である。 本発明における第7の実施の形態としての広角系ズームレンズの断面図である。 本発明における第8の実施の形態としての色分解光学系の断面図である。 図1に示した反射低減膜に対応する実施例1−1の反射率分布図である。 図1に示した反射低減膜に対応する実施例1−2の反射率分布図である。 図1に示した反射低減膜に対応する実施例1−3の反射率分布図である。 図2に示した反射低減膜に対応する実施例2−1の反射率分布図である。 図2に示した反射低減膜に対応する実施例2−2の反射率分布図である。 図2に示した反射低減膜に対応する実施例2−3の反射率分布図である。 図2に示した反射低減膜に対応する実施例2−4の反射率分布図である。 図3に示した反射低減膜に対応する実施例3−1の反射率分布図である。 図3に示した反射低減膜に対応する実施例3−2の反射率分布図である。 図3に示した反射低減膜に対応する実施例3−3の反射率分布図である。 図4に示した反射低減膜に対応する実施例4−1の反射率分布図である。 図5に示した反射低減膜に対応する実施例5−1の反射率分布図である。 図5に示した反射低減膜に対応する実施例5−2の反射率分布図である。 図5に示した反射低減膜に対応する実施例5−3の反射率分布図である。 図5に示した反射低減膜に対応する実施例5−4の反射率分布図である。 図6に示した反射低減膜に対応する実施例6−1の反射率分布図である。
符号の説明
1〜15…第1層〜第15層、20,30,40,50,60,60A…反射低減膜、100…光学基板、100S…表面、101…色分解光学系、102…撮像レンズ、110…第1のプリズム、120…第2のプリズム、130…第3のプリズム、151AR,152AR,153AR…反射低減膜、G101〜G103…第1〜第3のレンズ群、G1…フォーカス群、G2…第1移動群、G3…第2移動群、G4…リレーレンズ群。

Claims (11)

  1. 基板上に、前記基板と反対側から順に積層された第1から第9の層を含む反射低減層を備え、
    第1および第8の層は、d線に対して1.35以上1.50以下の屈折率を示す低屈折率材料からなり、
    第3、第5、第7および第9の層は、d線に対して1.55以上1.85以下の屈折率を示す中間屈折率材料からなり、
    第2、第4および第6の層は、d線に対して1.70以上2.50以下の範囲において前記中間屈折率材料よりも高い屈折率を示す高屈折率材料からなる
    ことを特徴とする反射低減膜。
  2. さらに、以下の条件式(1)〜(9)を全て満足することを特徴とする請求項1に記載の反射低減膜。
    0.24×λ0≦N1×d1≦0.27×λ0 …… (1)
    0.16×λ0≦N2×d2≦0.19×λ0 …… (2)
    0.03×λ0≦N3×d3≦0.05×λ0 …… (3)
    0.20×λ0≦N4×d4≦0.25×λ0 …… (4)
    0.48×λ0≦N5×d5≦0.51×λ0 …… (5)
    0.48×λ0≦N6×d6≦0.51×λ0 …… (6)
    0.29×λ0≦N7×d7≦0.33×λ0 …… (7)
    0.09×λ0≦N8×d8≦0.13×λ0 …… (8)
    0.34×λ0≦N9×d9≦0.47×λ0 …… (9)
    ただし、
    λ0:中心波長
    N1〜N9:第1から第9の層における中心波長λ0に対する屈折率
    d1〜d9:第1から第9の層における物理的膜厚
  3. 前記基板と前記反射低減層との間に、多層構造を有する緩衝層をさらに備え、
    前記緩衝層のうち前記反射低減層と接する層は、前記反射低減層のうち前記緩衝層と接する層よりも高い屈折率を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の反射低減膜。
  4. 前記基板のd線に対する屈折率が1.84以上2.2以下であり、
    前記緩衝層は前記反射低減層の側から順に積層された第10から第15の層を含み、
    前記第11,第13および第15の層が前記中間屈折率材料によって構成されると共に前記第10,第12および第14の層が前記高屈折率材料によって構成される
    ことを特徴とする請求項3記載の反射低減膜。
  5. 前記基板のd線に対する屈折率が1.71以上1.89以下であり、
    前記緩衝層は前記反射低減層の側から順に積層された第10から第13の層を含み、
    前記第11および第13の層が前記中間屈折率材料によって構成される共に前記第10および第12の層が前記高屈折率材料によって構成される
    ことを特徴とする請求項3記載の反射低減膜。
  6. 前記基板のd線に対する屈折率が1.51以上1.72以下であり、
    前記緩衝層は前記反射低減層の側から順に積層された第10から第13の層を含み、
    前記第11の層が前記低屈折率材料、前記第13の層が前記中間屈折率材料、前記第10および第12の層が前記高屈折率材料によってそれぞれ構成される
    ことを特徴とする請求項3記載の反射低減膜。
  7. 前記基板のd線に対する屈折率が1.57以上1.62以下であり、
    前記緩衝層は前記反射低減層の側から順に積層された第10から第14の層を含み、
    前記第10,第12および第14の層が前記高屈折率材料によって構成されると共に前記第11および第13の層が前記低屈折率材料によって構成される
    ことを特徴とする請求項3記載の反射低減膜。
  8. 前記基板のd線に対する屈折率が1.40以上1.58以下であり、
    前記緩衝層は前記反射低減層の側から順に積層された第10から第12の層を含み、
    前記第10の層が前記高屈折率材料、前記第11の層が前記低屈折率材料、前記第12の層が前記中間屈折率材料によってそれぞれ構成され、または前記第10および第12の層が前記高屈折率材料によって構成されると共に前記第11の層が前記低屈折率材料によって構成される
    ことを特徴とする請求項3記載の反射低減膜。
  9. 前記低屈折率材料は、フッ化マグネシウム(MgF2 )、二酸化珪素(SiO2 )およびフッ化アルミニウム(AlF3 )のうちの少なくとも1種を含むものであり、
    前記中間屈折率材料は、プラセオジウムアルミネート(PrAlO3 )、ランタンアルミネート(La2X Al2Y 3(X+Y) )、酸化アルミニウム(Al2 3 )、酸化ゲルマニウム(GeO2 )および酸化イットリウム(Y2 3 )のうちの少なくとも1種を含むものであり、
    前記高屈折率材料は、チタン酸ランタン(LaTiO3 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、酸化チタン(TiO2 )、酸化タンタル(Ta2 5 )、酸化ニオブ(Nb2 5 )、酸化ハフニウム(HfO2 )および酸化セリウム(CeO2 )のうちの少なくとも1種を含むものである
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項記載の反射低減膜。
  10. 請求項1から請求項9記載の反射低減膜が表面に設けられていることを特徴とする光学部材。
  11. 請求項10記載の光学部材を備えたことを特徴とする光学系。

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