JP2009281334A - フレックス燃料機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルコールを含む燃料を使用可能であるとともに自動停止始動されるフレックス燃料機関に適用されて、機関の再始動性の低下を抑制することのできるフレックス燃料機関の制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンはアルコールを含む燃料を使用可能であるとともにエコランECUによって自動停止始動される。禁止手段によって燃料のアルコール濃度ACが所定濃度以上か否かが判断され、アルコール濃度ACがエンジンの始動性が低下すると判定される所定濃度以上であると判断されると、エンジンの自動停止が禁止される。
【選択図】図2

Description

この発明はアルコールを含む燃料を使用可能なフレックス燃料機関の制御装置に関する。
近年、機関燃料としてアルコール燃料及びガソリン燃料を併用可能な内燃機関が実用化されつつある。こうした内燃機関では、アルコール燃料のみ、ガソリン燃料のみ、あるいはアルコール燃料とガソリン燃料とが混合された混合燃料でも運転が可能なようになっている。例えば特許文献1においては、ガソリン燃料にアルコール燃料が混合された混合燃料が燃料噴射弁を介して内燃機関に供給されるようにしている。
また、車両運転時、信号待ちなどの状況下でアイドリング運転中の内燃機関を自動停止し、燃費の改善を図る、いわゆるエコラン車両が知られている。こうしたエコラン車両において、内燃機関の自動停止後に所定の再始動操作を行ったとき、例えば運転者によってアクセルペダルが踏み込まれたときに内燃機関が再始動されるよう制御されている。
特開2005−180343号公報
ところで、アルコール燃料は、ガソリン燃料と比較して、低温下にて着火しにくいといった特性を有している。そのため、アルコール燃料のみで使用される場合、あるいはアルコール燃料とガソリン燃料とが混合された混合燃料においてアルコール燃料の比率が高い場合などのように、機関燃料のアルコール濃度が高くなるほど、始動性が低下するといった問題がある。
したがって、エコラン車両にアルコールを含む燃料を採用する場合において、エコラン制御によって内燃機関が停止される間は、機関温度が下がることが考えられるため、機関の再始動において始動性が低下するおそれがある。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものでありその目的は、アルコールを含む燃料を使用可能であるとともに自動停止始動されるフレックス燃料機関に適用されて、機関の再始動性の低下を抑制することのできるフレックス燃料機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、アルコールを含む燃料を使用可能であるとともに自動停止始動されるフレックス燃料機関に適用される制御装置において、前記燃料のアルコール濃度が高いほど前記機関の自動停止が禁止され易くする禁止手段を備えることをその要旨とする。
上記構成によれば、燃料のアルコール濃度が高いほど機関の自動停止が禁止され易くする禁止手段を備えるため、アルコール濃度が高く始動性の低い燃料ほど機関の自動停止が禁止され易くなる。その結果、機関の再始動性の低下を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフレックス燃料機関の制御装置において、前記禁止手段は、前記燃料のアルコール濃度が前記機関の始動性が低下すると判定される所定濃度以上であるときに同機関の自動停止を禁止することをその要旨とする。
上記構成によれば、燃料のアルコール濃度が機関の始動性が低下すると判定される所定濃度以上であるときに同機関の自動停止を禁止するため、機関の再始動性の低下を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のフレックス燃料機関の制御装置において、前記禁止手段は、前記機関の温度が所定温度以下のときに同機関の自動停止を禁止し、前記燃料のアルコール濃度が高いほど同所定温度を高く設定することをその要旨とする。
上記構成によれば、機関の温度が所定温度以下のときに同機関の自動停止を禁止し、燃料のアルコール濃度が高いほど同所定温度を高く設定するため、機関の始動性の低下に応じて同機関の自動停止を禁止することができる。その結果、機関の自動停止が過剰に禁止されることを抑制することができる。
具体的には、請求項4に記載の発明によるように、機関の温度は機関に吸入される空気の温度から推定されるといった態様や、請求項5に記載の発明によるように、機関の温度は機関を冷却する冷却水の温度から推定されるといった態様を採用できる。
(第1の実施形態)
以下、この発明にかかるフレックス燃料機関の制御装置を具体化した第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本発明にかかるフレックス燃料機関(同図1にはエンジン2として図示)の制御装置のシステム構成図である。エンジン2の出力は、エンジン2のクランク軸2aからトルクコンバータ4及びオートマチックトランスミッション(自動変速機:以下A/Tと称する)6を介して出力軸6a側に出力された後、車輪に伝達される。さらに、こうしたエンジン2から車輪への駆動力伝達系とは別に、エンジン2の出力は、クランク軸2aに接続されているプーリ10に伝達される。このプーリ10と別のプーリ16,18には、各プーリの周縁の一部に沿う状態でベルト14が掛装されている。すなわち、プーリ10に伝達されたエンジン2の出力は、ベルト14を介してプーリ16,18に回転力となって伝達される。なお、プーリ10は電磁クラッチ10aを備えているとともに、同電磁クラッチ10aによって必要に応じてオン(接続)又はオフ(遮断)されることにより、プーリ10はクランク軸2aとの間における出力の伝達又は非伝達を切り替え可能である。
上記プーリ16(同図1におけるプーリ10の下側に図示)には、その回転軸を介して補機類22が連結しているとともに、同補機類22はベルト14から伝達されるプーリ16の回転力により駆動可能とされている。この補機類22としては、例えばエンジン冷却用ウォータポンプ、パワーステアリングポンプ、エアコン用コンプレッサ等が該当する。なお、図1では簡略的に1つの補機類22として示しているが、実際にはエンジン冷却用ウォータポンプ、パワーステアリングポンプ、エアコン用コンプレッサ等の1つ又は複数が存在し、それぞれプーリを備えることによってベルト14に連動して回転するものとする。
また、上記プーリ18(同図1におけるプーリ10の上側に図示)はモータジェネレータ(以下M/Gと称する)26に連結されるとともに、同M/G26は回転力が伝達されてベルト14に連動して回転する。このM/G26は必要に応じて発電機(発電モード又は回生モード)又はモータ(駆動モード)として機能する。発電機として機能する場合、M/G26はプーリ18から伝達されるエンジン2の回転力を電気エネルギーに変換し、モータとして機能する場合、M/G26はプーリ18を介してベルト14を回転させてエンジン2及び補機類22の一方又は両方を回転させる。
また、M/G26はインバータ28に電気的に接続されている。M/G26を発電モード又は回生モードにする場合、インバータ28はスイッチングにより高圧電源(ここでは36V)用バッテリ30に対して、さらにDC/DCコンバータ32を介して低圧電源(ここでは12V)用バッテリ34に対して、M/G26から電気エネルギーの充電を行うようにする。また、発電モード又は回生モードの場合において、M/G26はインバータ28のスイッチングにより点火系、メータ類、各電子制御装置(以下ECUと称する)及びその他の構成部材に対する電源となるように切り替えられる。
対して、M/G26を駆動モードにする場合、インバータ28は電力源である高圧電源用バッテリ30からM/G26へ電力を供給する。そして、インバータ28はM/G26を駆動させることによって、エンジン2の停止時においてはプーリ18及びベルト14を介して補機類22を回転させ、自動停止時、自動始動時又は車両発進時においてはクランク軸2aを回転させる。ここで、自動停止とは、運転者の操作による通常の運転停止とは異なる停止の態様であり、例えば車両運転時、信号待ちなどの状況下でアイドリング運転中に、燃費の改善を目的としてエンジン2の運転を自動的に停止させることである。また、自動始動とは、運転者の操作による通常の始動とは異なる始動の態様であり、アクセルペダルの踏み込み等、上記自動停止中の運転者の始動要求に応じてエンジン2の運転を自動的に再開させることである。また、インバータ28は高圧電源用バッテリ30から供給される電気エネルギーを調整することによって、M/G26の回転数を調整するようにしている。
かわって、A/T6には、低圧電源用バッテリ34から電力が供給される電動油圧ポンプ38が設けられているとともに、同電動油圧ポンプ38からA/T6の内部の油圧制御部へ作動油が供給される。この油圧制御部内のコントロールバルブにより作動油の油圧が調整されることで、A/T6の内部のクラッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチの作動状態が調整され、シフト状態を必要に応じて切り替えられるようにしている。
上述の電磁クラッチ10aのオンオフの切り替え、インバータ28のM/G26のモード制御、さらには高圧電源用バッテリ30及び低圧電源用バッテリ34における蓄電量の制御はエコランECU40によって実行される。また、補機類22の駆動のオンオフ、電動油圧ポンプ38の駆動制御、A/T6の変速制御、吸気ポート内に燃料噴射する燃料噴射弁42の燃料噴射制御、電動モータ44による吸気管2bに設けられたスロットルバルブ46の開度制御、及びその他のエンジン制御は、エンジンECU48により実行される。
エコランECU40は、M/G26に内蔵されている回転数センサからM/G26の回転軸の回転数を検出している。また、エンジンECU48は、水温センサからエンジン冷却水温度THW、アイドルスイッチからアクセルペダルの踏み込みの有無、アクセル開度センサからアクセル開度ACCP、車速センサから車速SPD、スロットル開度センサ46aからスロットル開度TA、シフト位置センサからシフト位置SHFT、エンジン回転数センサからエンジン回転数NE、ブレーキスイッチからブレーキペダルの踏み込みの有無、吸気管2bに設けられた吸気温センサ45から吸気温度THA、アルコールを含む燃料を貯留可能な燃料タンク51に設けられたアルコール濃度センサ51aから燃料のアルコール濃度AC及びその他のデータをエンジン制御等のために検出している。
上述のエコランECU40及びエンジンECU48は、マイクロコンピュータを中心として構成されており、内部のROMに書き込まれているプログラムに応じてCPUが必要な演算処理を実行し、その演算結果に基づいて各種制御を実行している。これらの演算処理結果及び上述のように検出されたデータは、相互にデータ通信が可能とされているエコランECU40とエンジンECU48との間で必要に応じて交換される。これにより、エコランECU40及びエンジンECU48は相互に連動して制御を実行することが可能である。
ところで、アルコール燃料は、ガソリン燃料と比較して、低温下にて着火しにくいといった特性を有している。そのため、アルコール燃料のみで使用される場合、あるいはアルコール燃料とガソリン燃料とが混合された混合燃料においてアルコール燃料の比率が高い場合などのように、機関燃料のアルコール濃度が高くなるほど、始動性が低下するといった問題がある。
したがって、本実施形態のようにエンジン2が自動停止始動されるエコラン車両にアルコールを含む燃料を採用する場合において、上述の自動停止及び自動始動の制御であるエコラン制御によってエンジン2が停止される間は、機関温度が下がることが考えられるため、エンジン2の再始動において始動性が低下するおそれがある。
そこで、本実施形態においては、エコラン制御を禁止する禁止手段によって、エンジン2の再始動性の低下を抑制するようにしている。この禁止手段について、以下のエコラン制御の処理手順の説明と併せて述べる。
エコランECU40によって実行されるエコラン制御のうちの自動停止処理の手順を図2に示す。なお、本処理は短時間周期で繰り返し実行される処理である。
同図2に示すように、本自動停止処理が開始されると、まず自動停止実行を判断するための運転状態が読み込まれる(ステップS110)。例えば、水温センサから検出されるエンジン冷却水温度THW、アイドルスイッチから検出されるアクセルペダルの踏み込みの有無、高圧電源用バッテリ30及び低圧電源用バッテリ34(図1)の電圧、ブレーキスイッチから検出されるブレーキペダルの踏み込みの有無及び車速センサから検出される車速SPD等が、エコランECU40内部のRAMの作業領域に読み込まれる。
次に、上述のように読み込んだ運転状態から自動停止条件が成立したか否かが判断される(ステップS120)。この自動停止条件としては、例えば(1)エンジン2の暖機が終了していること(冷却水温度THWが水温下限値より高いこと)、(2)アクセルペダルが踏まれていないこと(アイドルスイッチが「オン」されていること)、(3)高圧電源用バッテリ30及び低圧電源用バッテリ34の蓄電量がそれぞれ必要なレベルに存在する状態であること、(4)ブレーキペダルが踏み込まれていること(ブレーキスイッチが「オン」されていること)、及び(5)車両が停止していること(車速SPDが0km/hであること)が挙げられる。
上記各条件(1)〜(5)のうち1つでも満たされていない場合には、自動停止条件が不成立であると判断され(ステップS120:NO)、エンジン2の自動停止を実行する条件下にないとして、本処理は一旦終了される。一方、運転者が例えば交差点にて車両を停止する等して上記各条件(1)〜(5)が全て満たされるようになると、自動停止条件が成立したと判断され(ステップS120:YES)、本処理は次の行程へ移される。
ここで、燃料タンク51(図1)に設けられたアルコール濃度センサ51aから検出される燃料のアルコール濃度ACがエコランECU40内部のRAMに読み込まれる(ステップS130)。そして、読み込まれた燃料のアルコール濃度ACが所定濃度以上か否かが判断される(ステップS140)。詳しくは図3に示すように、所定濃度(同図3ではCbと図示)以上である領域を自動停止禁止領域として設定し、燃料のアルコール濃度ACが所定濃度Cb以上(例えば同図におけるC2)であれば(図2におけるステップS140:YES)、本自動停止処理が禁止されるものとして本処理は一旦終了される。一方、燃料のアルコール濃度ACが所定濃度Cb未満(例えば図3におけるC1)であれば(図2におけるステップS140:NO)、本自動停止処理が許可されるものとして本処理は次の行程へ移される。こうしたステップS130及びステップS140の処理が禁止手段としての処理に相当する。また、所定濃度については後述することとする。
つづいて、走行時M/G制御処理を停止する(ステップS150)。この走行時M/G制御処理は、後述する自動始動処理(図4)にて実行が開始される処理である。具体的には、走行時M/G制御処理は、通常走行時においてはM/G26を発電モードにし、車両減速時においては燃料カット時にM/G26を回生モードにして走行エネルギーの回収や、燃料カットからの復帰後にエンジン2の回転のアシストを行う処理である。
そして、エンジン停止処理が行われる(ステップS160)。具体的には、エコランECU40からエンジンECU48へ燃料カットの指示がなされ、燃料噴射弁42の燃料噴射が停止されるとともに、スロットルバルブ46が全閉状態とされる。これによりエンジン2の燃焼室内での燃焼が停止され、エンジン2の運転は停止される。
次に、エンジン停止時M/G駆動処理が行われる(ステップS170)。具体的には、補機類22の駆動要求がある場合に、M/G26の回転数がエンジン2のアイドル目標回転数に応じた値となるように、インバータ28によりM/G26の出力制御を行うようにする。こうしたM/G26の出力は、プーリ18、ベルト14及びプーリ16を介して補機類22へ伝達され、エンジン2がアイドル回転にある場合と同等に補機類22を駆動させるようにする。こうして本処理は一旦終了される。
次に、自動始動処理の処理手順を図4に示す。本処理は短時間周期で繰り返し実行される処理である。
本自動始動処理が開始されると、まず自動始動実行を判断するための運転状態が読み込まれる(ステップS210)。ここでは、例えば、上述した自動停止処理(図2)のステップS110で読み込んだデータと同じデータ、すなわち本実施形態においては、エンジン冷却水温度THW、アクセルペダルの踏み込みの有無、高圧電源用バッテリ30及び低圧電源用バッテリ34の電圧、ブレーキペダルの踏み込みの有無及び車速SPD等が、エコランECU40内部のRAMの作業領域に読み込まれる。
次に、上述のように読み込んだ運転状態から自動始動条件が成立したか否かが判断される(ステップS220)。ここで、上述の自動停止条件である(1)エンジン2の暖機が終了していること(冷却水温度THWが水温下限値より高いこと)、(2)アクセルペダルが踏まれていないこと(アイドルスイッチが「オン」されていること)、(3)高圧電源用バッテリ30及び低圧電源用バッテリ34の蓄電量がそれぞれ必要なレベルに存在する状態であること、(4)ブレーキペダルが踏み込まれていること(ブレーキスイッチが「オン」されていること)、及び(5)車両が停止していること(車速SPDが0km/hであること)の全てが満たされるエンジン停止状態である場合、又は自動停止処理によるエンジン停止状態ではない場合には、自動始動条件は不成立であると判断され(ステップS220:NO)、本処理は一旦終了される。一方、上記条件のうちで、1つでも満たされていない場合は自動始動条件が成立したと判断され(ステップS220:YES)、本処理は次の行程へ移される。
つづいて、上述のエンジン停止時M/G駆動処理を停止する(ステップS230)。そして、M/G駆動発進始動処理及び走行時M/G制御処理が実行される(ステップS240)。ここで、M/G駆動発進始動処理は、M/G26の駆動により車両の発進とエンジン2の始動とを実行する処理である。こうして、本処理は一旦終了される。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)検出される燃料のアルコール濃度ACが高いほどエンジン2の自動停止が禁止され易くする禁止手段を備えるため、アルコール濃度ACが高く始動性の低い燃料ほど機関の自動停止が禁止され易くなる。その結果、エンジン2の再始動性の低下を抑制することができる。
(2)燃料のアルコール濃度ACがエンジン2の始動性が低下すると判定される所定濃度Cb以上であるときにエンジン2の自動停止を禁止するため、エンジン2の再始動性の低下を抑制することができる。なお、所定濃度Cbについては、燃料のアルコール濃度が所定濃度未満である場合に、機関温度によらずエンジン2の再始動性の低下を抑制できるように定められたアルコール濃度であり、実験によって得られた実験値である。
(3)例えばエコラン制御によって内燃機関が自動停止される間は、燃料噴射弁の燃料噴射も停止されるため、本実施形態のように吸気ポート内に燃料噴射する燃料噴射弁の先端部が高温となる。そして、燃料としてアルコールを含む燃料を採用するとアルコールに起因した高粘度の付着物が形成され易くなり、ガソリン燃料を用いる場合よりも該先端部にデポジットが生成されやすくなる。また、こうして生成したデポジットは通常の燃料噴射が行なわれても燃料噴射弁外に流されにくいため、堆積が進行すると噴口断面積が減少するとともに燃料噴射弁から噴射される燃料量が減少し、機関の運転状態を正常に維持することが困難となるおそれがある。
そこで、上記実施形態においては、燃料のアルコール濃度ACが所定濃度Cb以上であるときにエンジン2の自動停止を禁止するため、燃料噴射弁42へのデポジットの生成を抑制することができる。なお、所定濃度Cbは、エンジン2が自動停止される際のデポジットの生成を抑制できるように機関温度によらず定められたものであり、実験によって得られた実験値である。
(第2の実施形態)
以下、この発明にかかるフレックス燃料機関の制御装置を具体化した第2の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。なお、本実施形態におけるエンジン2、その周辺部材及び制御装置(エコランECU40及びエンジンECU48)の構成は、図1に示す第1の実施形態と同様である。
本実施形態におけるエコランECU40においては、上述の第1の実施形態と同様、エコラン制御を禁止する禁止手段によってエンジン2の再始動性の低下を抑制するようにしている。ここで、上述の第1の実施形態においては、燃料のアルコール濃度ACがエンジン2の始動性が低下すると判定される所定濃度Cb以上であるときに、エンジン2の自動停止を禁止するようにしているが、本実施形態においては、機関の温度が所定温度以下のときにエンジン2の自動停止を禁止するようにしている。こうした本実施形態における禁止手段について、次に詳しく説明する。
図5に示されるように、エコラン制御の自動停止処理において、上述の第1の実施形態(図2)と同様に、まずエンジン2の運転状態がエコランECU40内部のRAMに読み込まれ(ステップS310)、自動停止条件が成立するか否かが判断される(ステップS320)。自動停止条件が不成立であると判断されると(ステップS320:NO)、本処理は一旦終了され、自動停止条件が成立していると判断されると(ステップS320:YES)、本処理は次の行程へ移される。そして、燃料タンク51に設けられるアルコール濃度センサ51aから検出される燃料のアルコール濃度ACがエコランECU40内部のRAMに読み込まれる(ステップS330)。ここで、本実施形態においては、機関の温度が燃料のアルコール濃度に応じた所定温度以下であるか否かが判断される(ステップS340)。なお、機関の温度としては、吸気温センサ45から検出される吸気の温度THAから推定されるものとする。
詳しくは、図6に示すように、所定温度(同図6ではTbと図示)以下である領域を自動停止禁止領域(斜線領域)として設定し、燃料のアルコール濃度ACに対応する吸気の温度THAが所定温度Tb以下(例えば同図においてアルコール濃度C、吸気温度T2)であれば(図5におけるステップS340:YES)、本自動停止処理が禁止されるものとして本処理は一旦終了される。一方、燃料のアルコール濃度ACに対応する吸気の温度THAが所定温度Tbより高い温度(例えば同図6においてアルコール濃度C、吸気温度T1)であれば(図5におけるステップS340:NO)、本自動停止処理が許可されるものとして本処理は次の行程へ移される。こうしたステップS330及びステップS340の処理が禁止手段としての処理に相当する。なお、本実施形態における所定温度とは吸気の温度THAが所定温度以下である場合に、エンジン2の再始動性の低下を抑制できるように燃料のアルコール濃度ACに対応させて決められたものであり、図6に示されるように燃料のアルコール濃度ACが高いほど所定温度Tbは高く設定されている。また、所定温度は実験によって得られた実験値である。
つづいて本処理は、上述の第1の実施形態と同様、走行時M/G制御処理の停止(ステップS350)、エンジン停止処理(ステップS360)、そしてエンジン停止時M/G駆動処理(ステップS370)が行われる。こうして本処理は一旦終了される。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の(1)と同様の効果を得るとともに、(2)及び(3)にかわって以下の(2a)の効果が得られるようになる。
(2a)機関の温度である吸気の温度THAが所定温度Tb以下のときにエンジン2の自動停止を禁止し、燃料のアルコール濃度が高いほど同所定温度Tbを高く設定するため、エンジン2の始動性の低下に応じてエンジン2の自動停止を禁止することができる。その結果、エンジン2の自動停止が過剰に禁止されることを抑制することができる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記第2の実施形態においては、機関の温度を吸気温センサ45から検出される吸気の温度THAから推定するようにしていたが、機関温度を水温センサから検出されたエンジン冷却水温度から推定するようにしてもよい。具体的には、図7に示すように、水温センサから検出されるエンジン冷却水温度THWを機関温度として、所定温度(同図7ではTcと図示)以下である領域を自動停止禁止領域として設定し、燃料のアルコール濃度ACに対応する冷却水の温度THWが所定温度Tc以下(例えば同図においてアルコール濃度C、冷却水温度T4)であれば自動停止処理が禁止されるものと判断され、燃料のアルコール濃度ACに対応する冷却水の温度THWが所定温度Tcよりも高い温度(例えば同図においてアルコール濃度C、冷却水温度T3)であれば自動停止処理が許可されるものと判断されるようにしてもよい。なお、本形態における所定温度とは冷却水の温度THWが所定温度以下である場合に、エンジン2の再始動性の低下を抑制できるように燃料のアルコール濃度ACに対応させて決められたものであり、図7に示されるように燃料のアルコール濃度ACが高いほど所定温度Tcは高く設定されている。また、所定温度は実験によって得られた実験値である。こうした形態においても、上記第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、吸気温度及び機関冷却水温度以外の機関運転状態を示す値から機関の温度を推定するようにしてもよい。また、第1の実施形態における機関の温度として、上記第2の実施形態と同様に吸気の温度を採用してもよいし、本形態のように冷却水の水温やその他の機関運転状態を示す値を採用してもよい。
・上記第1及び第2実施形態においては、吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁42を備えるようにしていたが気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁を備えるようにしてもよい。こうした形態においても、第1実施形態における(3)の効果に準ずる効果が得られる。
・上記第1及び第2の実施形態においては、アルコール濃度センサによって直接検出された検出値を燃料のアルコール濃度ACとして採用していたが、燃料のアルコール濃度は直接検出されなくとも、その他の機関運転状態を示す検出値から推定して算出される値をアルコール濃度として採用してもよい。
・上記第1及び第2の実施形態においては、モータ駆動および発電を行うモータジェネレータを備えて回生制御や発進時のモータアシストを行う車両に本発明を適用したが、スタータを備えてエンジンの自動停止始動のみを行う車両に本発明を適用してもよい。
この発明の第1の実施形態にかかるエンジン及びその制御装置のシステム構成図。 同実施形態のエコランECUが実行する自動停止処理の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる自動停止処理の禁止領域を示すグラフ。 同実施形態のエコランECUが実行する自動始動処理の処理手順を示すフローチャート。 この発明の第2の実施形態にかかるエコランECUが実行する自動停止処理の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる自動停止処理の禁止領域を示すグラフ。 同実施形態にかかる自動停止処理の禁止領域の変形例を示すグラフ。
符号の説明
2…エンジン、40…エコランECU、48…エンジンECU。

Claims (5)

  1. アルコールを含む燃料を使用可能であるとともに自動停止始動されるフレックス燃料機関に適用される制御装置において、
    前記燃料のアルコール濃度が高いほど前記機関の自動停止が禁止され易くする禁止手段を備える
    ことを特徴とするフレックス燃料機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載のフレックス燃料機関の制御装置において、
    前記禁止手段は、前記燃料のアルコール濃度が前記機関の始動性が低下すると判定される所定濃度以上であるときに同機関の自動停止を禁止する
    ことを特徴とするフレックス燃料機関の制御装置。
  3. 請求項1に記載のフレックス燃料機関の制御装置において、
    前記禁止手段は、前記機関の温度が所定温度以下のときに同機関の自動停止を禁止し、前記燃料のアルコール濃度が高いほど同所定温度を高く設定する
    ことを特徴とするフレックス燃料機関の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のフレックス燃料機関の制御装置において、
    前記機関の温度は、同機関に吸入される空気の温度から推定される
    ことを特徴とするフレックス燃料機関の制御装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のフレックス燃料機関の制御装置において、
    前記機関の温度は、同機関を冷却する冷却水の温度から推定される
    ことを特徴とするフレックス燃料機関の制御装置。
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