JP2009281031A - 揺れ防止構造、揺れ防止方法、塔状構造物の構築方法 - Google Patents

揺れ防止構造、揺れ防止方法、塔状構造物の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リフトアップ工法において、施工に手間をかけることなく、かつ、大掛かりな補強を設けることなく、地震や風が作用した場合に生じる上部構造の揺れを抑える。
【解決手段】圧縮荷重に対して抵抗しながら収縮するジャッキ82と、ジャッキ82の先端にとりつけられたすべり可能なすべり支承板83とを備える揺れ防止部材80を、すべり支承板83がアンテナ鉄塔30に向くように鉄塔本体20の内周に沿って水平方向に間隔をあけて複数、かつ、上下方向に3段以上の複数段にわたって設置し、ジャッキ82を、常時、すべり支承板83が鉄塔本体30に接触するまで伸長させる。
【選択図】図4A

Description

本発明は、塔状構造物の上部をリフトアップして塔状構造物を構築する方法におけるリフトアップする際のリフトアップの対象となる塔状構造物の上部の揺れを防止する方法及び構造に関する。
従来より、塔状構造物の構築方法として、塔状構造物の下部を構成する下部構造を中空状に構築し、下部構造の内部において塔状構造物の上部を構成する上部構造を構築し、ジャッキにより上部構造を下部構造の上方までリフトアップ(プッシュアップ)して、上部構造の下部と下部構造の上部とを接続するリフトアップ工法が用いられている。
ここで、上部構造をリフトアップする際に、上部構造に地震や風が作用すると大きな揺れが生じてしまう。そこで、例えば、特許文献1には、下部構造の内部に上下方向に延びるガイドレールを設け、ガイドレールに沿って上下方向に案内されるスライド部材と上部構造とを水平ジャッキを介して接続する方法が記載されている。かかる構成によれば、上部構造に揺れが生じると、水平ジャッキに引張荷重又は圧縮荷重が作用し、この荷重に対して水平ジャッキが抵抗することにより、上部構造の揺れを抑えることができる。
特許3446153号公報
しかしながら、上記の方法では、水平ジャッキに引張荷重又は圧縮荷重が伝達可能であるとともに、上部構造が下部構造に対して上昇できるようにするため、ガイドレールが必須の構造となる。しかしながら、このようなガイドレールは本体利用されず、施工の際に取り付け及び取り外し作業が発生し、手間がかかる。
また、上記の方法では、上部構造に固定されたジャッキには引張荷重又は圧縮荷重が作用する。上部構造にジャッキを固定する際に、圧縮荷重のみに耐え得るようにジャッキを固定する場合に比べて、引張荷重にも耐え得るように固定する場合には、上部構造とジャッキとの接合部に大掛かりな補強を設けなければならない。
本発明は、上記の問題に鑑みなされものであり、その目的は、リフトアップ工法において、施工に手間をかけることなく、かつ、大掛かりな補強を設けることなく、地震や風が作用した場合に生じる上部構造の揺れを抑えることである。
本発明の揺れ防止構造は、塔状構造物の下部を構成する筒状の塔下部の内部において構築され、前記塔状構造物の上部を構成し、前記塔下部の上方に接続されるべき塔上部を、前記塔下部に反力を取りながら吊り上げ又は吊持する際の揺れ防止構造であって、伸長方向に付勢され、圧縮荷重がかかるとそれに応じて収縮するジャッキと、前記ジャッキの先端にとりつけられたすべり可能なすべり支承部材とを備える揺れ防止部材が、前記すべり支承部材が前記塔上部に向くように前記塔下部の内周に沿って水平方向に間隔をあけて、上下方向に複数段に設置されてなり、前記ジャッキは、常時、前記すべり支承部材が前記塔上部に接触するように伸縮することを特徴とする。
上記の揺れ防止構造において、前記揺れ防止部材は、上下方向に3段以上に設置されていてもよい。
また、本発明の揺れ防止方法は、塔状構造物の下部を構成する筒状の塔下部の内部において構築され、前記塔状構造物の上部を構成し、前記塔下部の上方に接続されるべき塔上部を、前記塔下部に反力を取りながら吊り上げ又は吊持する際の揺れ防止方法であって、伸長方向に付勢され、圧縮荷重がかかるとそれに応じて収縮するジャッキと、前記ジャッキの先端にとりつけられたすべり可能なすべり支承部材とを備える揺れ防止部材を、前記すべり支承部材が前記塔上部に向くように前記塔下部の内周に沿って水平方向に間隔をあけて、上下方向に複数段に設置し、前記ジャッキを、常時、前記すべり支承部材が前記塔上部に接触するように伸縮させることを特徴とする。
上記の揺れ防止方法において、前記揺れ防止部材を、上下方向に3段以上に設置してもよい。
上記の方法において、前記揺れ防止部材は、前記ジャッキと前記塔下部の間に長さ調整用のジャッキ架台を介在可能であり、前記塔上部の一部は、その径が他の部分の径に比べて小さく、前記塔上部の一部にあたる高さの揺れ防止部材には前記ジャッキ架台を介在させてもよい。
また、本発明の塔状構造物の構築方法は、塔状構造物の構築方法であって、前記塔状構造物の下部を構成する筒状の塔下部を構築する下部構築ステップと、前記塔下部の内部において、前記塔状構造物の上部を構成する塔上部を構築する上部構築ステップと、前記塔下部に反力をとりながら前記塔上部を吊り上げる吊り上げステップと、前記塔下部の上部に前記塔上部を固定する固定ステップと、を備え、前記吊り上げステップでは、伸長方向に付勢され、圧縮荷重がかかるとそれに応じて収縮するジャッキと、前記ジャッキの先端にとりつけられたすべり可能なすべり支承部材とを備える揺れ防止部材を、前記すべり支承部材が前記塔上部に向くように前記塔下部の内周に沿って水平方向に間隔をあけて、上下方向に複数段に設置し、前記ジャッキを、常時、前記すべり支承部材が前記塔上部に接触するように伸縮させることを特徴とする。
上記の塔状構造物の構築方法において、前記吊り上げステップでは、前記揺れ防止部材を、上下方向に3段以上に設置してもよい。
本発明によれば、ジャッキの先端を塔上部に固定していないため、ジャッキが引張荷重を負担することはない。このため、大掛かりな補強を行うことなく施工することができる。また、ジャッキに引張荷重を負担させないため、ガイドレール等を設ける必要がなく、施工に手間がかからない。
以下、本発明の塔状構造物の構築方法の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の構築方法により構築された塔状構造物10を示す図である。同図に示すように、本実施形態の方法により構築された塔状構造物10は、上下方向に延びる筒状に構築された鉄塔本体20と、鉄塔本体20の上端に接続されたアンテナ鉄塔30とで構成される。塔状構造物10のアンテナ鉄塔30の下部には上部展望室40が設けられ、さらに、上部展望室40より低い位置には中央展望室50が設けられている。
アンテナ鉄塔30は、筒状に形成された複数のトラス架構が上下に接続されてなり、鉄塔本体20内に定着されている部分(以下、定着部という)30Bに比べて、鉄塔本体20から突出している部分(以下、先端部という)30Aの径が小さくなるように形成されている。また、アンテナ鉄塔30の先端部30Aの外周面にはパラボラアンテナやテレビアンテナなどの各種アンテナが取り付けられている。アンテナ鉄塔30の定着部30Bの下部には階段等の下部設備30Cが接続されている。
鉄塔本体20は、上方に向かって径が小さくなる筒状に形成された鉄骨のトラス架構からなる。なお、以下説明の便宜上、鉄塔本体20の中央展望室50の上部よりも低い部分を本体下部20Bといい、それよりも高い部分を本体上部20Aという。
以下、本実施形態の塔状構造物の構築方法を図2A〜図2Iを参照しながら説明する。
まず、地上高さから上方に向かって本体下部20Bを構築していく。すなわち、まず、本体下部20Bの低層部を、地上に設置されたクレーンにより鉄骨を揚重しながら、鉄骨を組み立てて構築する。次に、このようにして構築した本体下部20Bの低層部にタワークレーンを設置する。そして、このタワークレーンにより揚重した鉄骨を接続して本体下部20Bを構築する工程と、構築した本体下部20Bに反力をとりながらタワークレーンを上昇させる工程とを繰り返すことにより、本体下部20Bを上方に向かって構築する。本体下部20Bを中央展望室50にあたる高さまで構築した後、図2Aに示すように、本体下部20Bの上部に中央展望室50を構築し、中央展望室50の上部に揚重用の重機等を設置可能な作業ステージ51を構築する。
次に、図2Bに示すように、ジャッキ62と、このジャッキ62により昇降させることが可能なロッド61とからなる昇降装置60を、ジャッキ62が本体下部20Bの上部に反力をとるように設置する。
そして、本体下部20Bの内部においてアンテナ鉄塔30を組み立てる。アンテナ鉄塔30は、複数のトラス架構からなる筒状部材が上下に接続されてなり、図2Bに示すように、昇降装置60のロッド61の先端61Aをアンテナ鉄塔30を構成する最上部の筒状部材に取り付け、ジャッキ62によりロッド61を引き上げることで、アンテナ鉄塔30を吊り上げ、吊り上げられたアンテナ鉄塔30の下部に筒状部材を順次接続していくことにより組み立てることができる。
また、これと並行して、中央展望室50の上部に構築した作業ステージ51にタワークレーン(不図示)を設置し、このタワークレーンにより揚重した鉄骨を組み立てることにより、図2Cに示すように、本体上部20Aを構築する。
次に、図2Dに示すように、アンテナ鉄塔30の最下部まで構築が完了した後、ロッド61の先端61Aの取り付け位置を、アンテナ鉄塔30の上部から定着部30Bの下部へと盛り替える。
次に、図2Eに示すように、昇降装置60のジャッキ62によりアンテナ鉄塔30を揚重し、アンテナ鉄塔30の下部に下部設備30Cを接続する。また、同図に示すように、本体上部20Aの構築が上部展望台40の高さまで到達したら、本体上部20Aと一体となるように上部展望室40を構築する。さらに、後述する昇降装置70のジャッキ72を取り付ける高さに作業ステージ73を構築する。
次に、図2Fに示すように、アンテナ鉄塔30の上端が昇降装置60のジャッキ62を取り付けた高さまで到達したら、図2Gに示すように、アンテナ鉄塔30を吊持する昇降装置60を、本体上部20Aに設けた作業ステージ73上に設置されたジャッキ72とロッド71とからなる昇降装置70に盛り替える。すなわち、まず、本体上部20Aの上端部の作業ステージ73にジャッキ72を設置し、このジャッキ72から延びるロッド71の先端71Aをアンテナ鉄塔30の定着部30Bに取り付ける。そして、新たに設置した昇降装置70によりアンテナ鉄塔30を吊持した状態で、昇降装置60を解体する。
次に、図2Hに示すように、アンテナ鉄塔30を、その先端部30Aが鉄塔本体20の上部から突出するまで昇降装置70により上昇させる。そして、アンテナ鉄塔30を上昇させながら、鉄塔本体20の頂部に構築した作業ステージ22上においてアンテナ鉄塔30の先端部30Aにパラボラアンテナやテレビアンテナなどの各種アンテナを取り付ける。
ここで、従来技術の欄に記載したように、アンテナ鉄塔30をリフトアップする際、アンテナ鉄塔30は鉄塔本体20に固定されておらず、地震や風が作用すると大きな揺れが生じてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、以下に説明するようにして、アンテナ鉄塔30の揺れを防止することとした。
図3Aは、本体上部20Aの上端の鉛直断面図であり、また、図3Bは図3AにおけるB−B´断面図である。また、図4Aは、図3AのA部の拡大図であり、図4Bは図3BのA部の拡大図である。
図3A及び図3Bに示すように、鉄塔本体20の上端部には、3段以上の複数段(本実施形態では6段)に亘って、複数の揺れ防止部材80が設置されている。各段の揺れ防止部材80は、内周の縁に沿って等間隔で取り付けられている。
また、図4A及び図4Bに示すように、揺れ防止部材80は、鉄塔本体20に固定される台座金物81B及び台座金物から鉄塔本体20の中心に向かって延びる鋼材81Aとからなるジャッキ架台81と、ジャッキ架台81の先端に取り付けられたジャッキ82と、ジャッキ82の先端に取り付けられた樹脂板などからなるすべり支承板83とにより構成される。
揺れ防止部材80は、鉄塔本体20を構成するトラス架構の鉛直方向に延びる鉛直部材21に板状の荷重伝達部材85が固定され、この荷重伝達部材85にジャッキ架台81の台座金物81Bがボルト接合されることにより、鉄塔本体20に固定されている。
ジャッキ82は、伸縮可能であるとともに、先端に取り付けられたすべり支承板83がアンテナ鉄塔30に当接するまで伸長する。これにより、アンテナ鉄塔30を上昇させる際に、アンテナ鉄塔30の表面に溶接跡などの凹凸がある場合であっても、ジャッキ82が凹凸にあわせて伸縮し、常時、すべり支承板83がアンテナ鉄塔30を構成するトラス架構の鉛直部材31の表面に当接することとなる。
なお、アンテナ鉄塔30の先端部30Aと定着部30Bの間は徐々に径が大きくなるように傾斜しているが、この部分には、ガイド部材32が取り付けられており、また、アンテナ鉄塔30の定着部30Bを構成するトラス架構の鉛直部材の外周には、スライドレール33が取り付けられている。
アンテナ鉄塔30に風や地震荷重が作用し、例えば、図3Bにおける下方に向かってアンテナ鉄塔30が移動すると、同図における下方に設置された揺れ防止部材80のジャッキ82がこれに抵抗する。これにより、ジャッキ82により風や地震荷重が鉄塔本体20に伝達され、アンテナ鉄塔30の揺れを抑えることができる。
なお、この際、図3Bにおける上方に設置された揺れ防止部材80ジャッキ82は、すべり支承板83が当接した状態を保つように伸長するが、すべり支承板83はアンテナ鉄塔に当接しているのみであり、揺れ防止部材80に引張力が作用することはない。ここのように、揺れ防止部材80には、押し込み荷重は作用するものの、引張力は作用することはないため、大掛かりな補強をする必要がなくなる。
さらに、上記のように複数段にわたって、揺れ防止部材80により支持することにより、アンテナ鉄塔30のような長尺な構造体であっても強固に支持することが可能となる。
このようにアンテナ鉄塔30の揺れを防止した状態で、昇降装置70によりアンテナ鉄塔30を上昇させる。図5A〜図5Cは、アンテナ鉄塔30を上昇させる際の鉄塔本体20の上部を示す鉛直断面図である。
上記のようにアンテナ鉄塔30の定着部30Bは、先端部30Aに比べて径が大きい。このため、揺れ防止部材80の全長を調整するため、図5Aに示すように、アンテナ鉄塔30の定着部の上端が最下段の揺れ防止部材80まで到達したら、最下段の揺れ防止部材80を短尺な揺れ防止部材90へと盛替える。
図6Aは、盛替えが完了した状態の揺れ防止部材90を示す平面図であり、図6Bは鉛直断面図である。図6A及び図6Bに示すように、盛替えが完了した揺れ防止部材90では、ジャッキ架台81が取り外され、鉄塔本体20に固定された荷重伝達部材85に直接ジャッキ82が固定されており、ジャッキ82先端に固定されたすべり支承板83はアンテナ鉄塔30に取り付けられたスライドレール33(図6Aでは、アンテナ鉄塔30に取り付けられたガイド部材32)に当接している。かかる構成により、揺れ防止部材90の全長は、ジャッキ架台81を介在させていた揺れ防止部材80に比べて短尺になり、また、揺れ防止部材90はジャッキ架台を介在させていた場合と同様に、アンテナ鉄塔30を支持することが可能となる。
そして、図5Bに示すように、最下段の揺れ防止部材90を盛り替えることにより、アンテナ鉄塔30を定着部30Bの上端が下から2段目の揺れ防止部材80の高さまで上昇させることが可能となる。そして、これと同様に、順次、揺れ防止部材80の盛り替え作業を行いながら、アンテナ鉄塔30を上昇させる。
そして、図5C及び図2Iに示すように、アンテナ鉄塔30を、その下端部が鉄塔本体20の最上部に位置するまで昇降装置70により吊り上げた後、アンテナ鉄塔30の下端部を構成する鉄骨と、鉄塔本体20の最上部の内側を構成する鉄骨とを接合する。そして、昇降装置70を解体する。
以上の工程により、塔状構造物10を構築することができる。
本実施形態によれば、鉄塔本体20の内周に固定されたジャッキの先端をアンテナ鉄塔30に固定せず、ジャッキ82の先端にすべり支承板83を取り付けておき、このすべり支承板83がアンテナ鉄塔30に当接するまでジャッキ82を伸長させる構成としたため、ジャッキ82には引張荷重が作用することはない。このため、ジャッキ82を支持するための大掛かりな補強等が不要となる。
また、上記のようにジャッキ82が引張荷重を負担することがないため、従来技術に記載したような仮設のガイドレール等を設ける必要がなくなり、施工の手間を削減できる。
また、揺れ防止部材80を3段以上に設置することにより、揺れ防止部材80に作用する荷重が分散されるため、鉄塔本体20に大掛かりな補強を行う必要がない。
また、揺れ防止部材80にジャッキ架台81を介在させておき、ジャッキ架台81を着脱させることにより、アンテナ鉄塔30が高さ位置によって径が異なる場合であっても、これに合わせて揺れ防止部材80の全長を調整することができる。
また、揺れ防止部材80を3段以上の複数段にわたって設けることとしたため、アンテナ鉄塔30のような長尺で大規模な構造体であっても強固に支持することができる。
なお、本実施形態では、塔状構造物10を、鉄塔本体20を地上高さで構築し、地上高さで構築したアンテナ鉄塔30を鉄塔本体20に反力をとりながらリフトアップして構築する場合について説明したが、これに限らず、塔状構造物の塔下部を構築し、塔状構造物の上部を前記構築した塔下部の内部で構築し、塔上部を塔下部に反力をとりながらリフトアップすることにより、塔状構造物を構築する場合であれば本発明を適用できる。
本実施形態の構築方法により構築された塔状構造物を示す図である。 本実施形態の塔状構造物の構築方法を説明するための図(その1)である。 本実施形態の塔状構造物の構築方法を説明するための図(その2)である。 本実施形態の塔状構造物の構築方法を説明するための図(その3)である。 本実施形態の塔状構造物の構築方法を説明するための図(その4)である。 本実施形態の塔状構造物の構築方法を説明するための図(その5)である。 本実施形態の塔状構造物の構築方法を説明するための図(その6)である。 本実施形態の塔状構造物の構築方法を説明するための図(その7)である。 本実施形態の塔状構造物の構築方法を説明するための図(その8)である。 本実施形態の塔状構造物の構築方法を説明するための図(その9)である。 本体上部の上端の鉛直断面図である。 図3AにおけるB−B´断面図である。 図3AのA部の拡大図である。 図3BのA部の拡大図である。 アンテナ鉄塔を上昇させる際の鉄塔本体の上部を示す鉛直断面図(その1)である。 アンテナ鉄塔を上昇させる際の鉄塔本体の上部を示す鉛直断面図(その2)である。 アンテナ鉄塔を上昇させる際の鉄塔本体の上部を示す鉛直断面図(その3)である。 盛替えが完了した状態の揺れ防止部材を示す平面図である。 盛替えが完了した状態の揺れ防止部材を示す鉛直断面図である。
符号の説明
10 塔状構造物
20 鉄塔本体
20A 本体上部
20B 本体下部
21 鉛直部材
30 アンテナ鉄塔
30A 先端部
30B 定着部
30C 下部設備
31 鉛直部材
32 ガイド部材
33 スライドレール
40 上部展望室
50 中央展望室
60、70 昇降装置
61、71 ロッド
62、72 ジャッキ
80、90 揺れ防止部材
81 ジャッキ架台
82 ジャッキ
83 すべり支承板
85 荷重伝達部材

Claims (7)

  1. 塔状構造物の下部を構成する筒状の塔下部の内部において構築され、前記塔状構造物の上部を構成し、前記塔下部の上方に接続されるべき塔上部を、前記塔下部に反力を取りながら吊り上げ又は吊持する際の揺れ防止構造であって、
    伸長方向に付勢され、圧縮荷重がかかるとそれに応じて収縮するジャッキと、前記ジャッキの先端にとりつけられたすべり可能なすべり支承部材とを備える揺れ防止部材が、前記すべり支承部材が前記塔上部に向くように前記塔下部の内周に沿って水平方向に間隔をあけて、上下方向に複数段に設置されてなり、
    前記ジャッキは、常時、前記すべり支承部材が前記塔上部に接触するように伸縮することを特徴とする揺れ防止構造。
  2. 請求項1記載の揺れ防止構造であって、
    前記揺れ防止部材は、上下方向に3段以上に設置されていることを特徴とする揺れ防止構造。
  3. 塔状構造物の下部を構成する筒状の塔下部の内部において構築され、前記塔状構造物の上部を構成し、前記塔下部の上方に接続されるべき塔上部を、前記塔下部に反力を取りながら吊り上げ又は吊持する際の揺れ防止方法であって、
    伸長方向に付勢され、圧縮荷重がかかるとそれに応じて収縮するジャッキと、前記ジャッキの先端にとりつけられたすべり可能なすべり支承部材とを備える揺れ防止部材を、前記すべり支承部材が前記塔上部に向くように前記塔下部の内周に沿って水平方向に間隔をあけて、上下方向に複数段に設置し、
    前記ジャッキを、常時、前記すべり支承部材が前記塔上部に接触するように伸縮させることを特徴とする揺れ防止方法。
  4. 請求項3記載の揺れ防止方法であって、
    前記揺れ防止部材を、上下方向に3段以上に設置することを特徴とする揺れ防止方法。
  5. 請求項3又は4記載の揺れ防止方法であって、
    前記揺れ防止部材は、前記ジャッキと前記塔下部の間に長さ調整用のジャッキ架台を介在可能であり、
    前記塔上部の一部は、その径が他の部分の径に比べて小さく、
    前記塔上部の一部にあたる高さの揺れ防止部材には前記ジャッキ架台を介在させることを特徴とする揺れ防止方法。
  6. 塔状構造物の構築方法であって、
    前記塔状構造物の下部を構成する筒状の塔下部を構築する下部構築ステップと、
    前記塔下部の内部において、前記塔状構造物の上部を構成する塔上部を構築する上部構築ステップと、
    前記塔下部に反力をとりながら前記塔上部を吊り上げる吊り上げステップと、
    前記塔下部の上部に前記塔上部を固定する固定ステップと、を備え、
    前記吊り上げステップでは、
    伸長方向に付勢され、圧縮荷重がかかるとそれに応じて収縮するジャッキと、前記ジャッキの先端にとりつけられたすべり可能なすべり支承部材とを備える揺れ防止部材を、前記すべり支承部材が前記塔上部に向くように前記塔下部の内周に沿って水平方向に間隔をあけて、上下方向に複数段に設置し、前記ジャッキを、常時、前記すべり支承部材が前記塔上部に接触するように伸縮させることを特徴とする塔状構造物の構築方法。
  7. 請求項6記載の塔状構造物の構築方法であって、
    前記吊り上げステップでは、前記揺れ防止部材を、上下方向に3段以上に設置することを特徴とする塔状構造物の構築方法。
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