JP2009280667A - 吸収性樹脂粒子 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、使用者が装着した状態で座ったり横になったような場合でも、モレ等が生じにくい吸収性物品を容易に調製できる吸収性樹脂粒子を提供することである。
【解決手段】
水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)並びに内部架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体粒子(A)及び疎水性樹脂粒子(B)を含有してなり、
(a)動摩擦(F)が1000〜4000mJ、
(b)抽出液の表面張力(T)が65〜72mN/m、
(c)生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)が10〜60g/g
であることを特徴とする吸収性樹脂粒子を用いる。
疎水性樹脂粒子(B)の含有量は架橋重合体粒子(A)の重量に基づいて0.01〜1が好ましい。
疎水性樹脂粒子(B)は軟化点50〜180℃の熱可塑性樹脂粒子又は軟化点50〜180℃の天然ワックス粒子が好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、吸収性樹脂粒子に関する。
次亜燐酸塩やチオール等の連鎖移動剤を使用する方法により得られた吸収量を向上させた吸収性樹脂が知られている(特許文献1)。
特開平3−179008号公報
従来の吸収性樹脂は、吸収性物品に適用した場合、吸収性物品中で、吸収性樹脂同士の摩擦で吸収性樹脂の壊れが発生し、ゲルブロッキングが生じやすくなるため、従来の吸収性樹脂を用いた吸収性物品(紙おむつ等)は、使用者が装着した状態で座ったり横になったような場合、モレ等が生じやすいという問題がある。
本発明の目的は、使用者が装着した状態で座ったり横になったような場合でも、モレ等が生じにくい吸収性物品を容易に調製できる吸収性樹脂粒子を提供することである。
本発明者は上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明の吸収性樹脂粒子の特徴は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)並びに内部架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体粒子(A)及び疎水性樹脂粒子(B)を含有してなり、
(a)動摩擦(F)が1000〜4000mJ、
(b)抽出液の表面張力(T)が65〜72mN/m、
(c)生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)が10〜60g/g
である点を要旨とする。
本発明の吸収性樹脂粒子は、吸収性物品に適用した場合、吸収性物品中で、吸収性樹脂同士の摩擦で吸収性樹脂の壊れが発生することがないため、ゲルブロッキングは生じにくい。
したがって、本発明の吸収性樹脂粒子を用いた吸収性物品(紙おむつ等)は、使用者が装着した状態で座ったり横になったような場合でも、モレ等が生じにくい。
水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)としては特に限定はなく、特開2001−200006号公報又は特開2001−220415公報等に記載の水溶性ビニルモノマー及び/又は加水分解性ビニルモノマー等が使用できる。なお、「加水分解性ビニルモノマー」は、加水分解により水溶性ビニルモノマーになり得るビニルモノマーを意味する。
これらのうち、吸収性能の観点から、水溶性ビニルモノマー(a1)が好ましく、さらに好ましくはアニオン性ビニルモノマー、特に好ましくは炭素数3〜30のビニル基含有カルボン酸(塩){不飽和モノカルボン酸(塩)((メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸及びこれらの塩等);不飽和ジカルボン酸(塩)(マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸及びこれらの塩等);及び不飽和ジカルボン酸のモノアルキル(炭素数1〜8)エステル(マレイン酸モノブチルエステル、フマル酸モノブチルエステル、マレイン酸のエチルカルビトールモノエステル、フマル酸のエチルカルビトールモノエステル、シトラコン酸モノブチルエステル及びイタコン酸グリコールモノエステル等}、最も好ましくはアクリル酸(塩)である。
塩としては、アルカリ金属塩(ナトリウム塩及びカリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩及びマグネシウム塩等)、アンモニウム塩{アンモニウム塩、テトラアルキル(アルキル基の炭素数1〜8)アンモニウム塩(テトラメチルアンモニウム等)等}及び有機アミン塩等が挙げられる。なお、有機アミン塩を構成する有機アミンとしては、炭素数1〜8のアルキルアミン、炭素数2〜8のアルカノールアミン、ポリアルキレン(アルキレンの炭素数1〜8)ポリアミン(アミノ基数2〜10)若しくはポリアルキレンポリアミンの誘導体{炭素数1〜8のアルキル基でアルキル化された化合物、あるいは炭素数2〜12のアルキレンオキサイドが付加された化合物(アミノ基1個あたりの平均付加モル数1〜30モル)}等が挙げられる。
「・・・酸(塩)」は、「・・・酸」及び「・・・酸塩」を意味し、「(メタ)アクリル酸」は、「メタクリル酸」及び「アクリル酸」を意味する。
水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)を構成単位とする場合、これらの単位の含有重量比(a1/a2)は、75/25〜99/1が好ましく、さらに好ましくは85/15〜95/5、特に好ましくは90/10〜93/7、最も好ましくは91/9〜92/8である。この範囲であると、吸収性能(常圧の吸収量及び荷重下での吸収量)がさらに良好となる。
架橋重合体粒子(A)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)の他に、これらと共重合可能なその他のビニルモノマー(a3)を構成単位とすることができる。
共重合可能なその他のビニルモノマー(a3)としては、疎水性ビニルモノマー等が使用できるが、これらに限定されるわけではない。
その他のビニルモノマー(a3)としては下記の(i)〜(iii)のビニルモノマー等が用いられる。
(i)炭素数8〜30の芳香族エチレン性モノマー;
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ジクロロスチレン及びヒドロキシスチレン等のスチレン、並びにビニルナフタレン等。
(ii)炭素数2〜20の脂肪族エチレン性モノマー;
アルケン{エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセン及びオクタデセン等};並びにアルカジエン{ブタジエン及びイソプレン等}等。
(iii)炭素数5〜15の脂環式エチレン性モノマー;
モノエチレン性モノマー{ピネン、リモネン及びインデン等};並びにポリエチレン性モノマー{シクロペンタジエン、ビシクロペンタジエン及びエチリデンノルボルネン等}等。
共重合可能なその他のビニルモノマー(a3)を構成単位とする場合、(a3)単位の含有量(重量%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)単位及び加水分解性ビニルモノマー(a2)単位の合計重量に基づいて、0.01〜5が好ましく、さらに好ましくは0.05〜3、特に好ましくは0.08〜2、最も好ましくは0.1〜1.5である。この範囲であると、吸収性能(常圧の吸収量及び荷重下での吸収量)がさらに良好となる。
内部架橋剤(b)としては特に限定はなく、たとえば、特開2001−220415公報に記載の内部架橋剤が使用できる。
内部架橋剤(b)のうち、吸収性能の観点等から、エチレン性不飽和基を2個以上有する内部架橋剤(b1)が好ましく、さらに好ましくはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート及び炭素数2〜10のポリオールのポリ(メタ)アリルエーテル、特に好ましくはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラアリロキシエタン及びペンタエリスリトールトリアリルエーテル、最も好ましくはペンタエリスリトールトリアリルエーテルである。
内部架橋剤(b)単位の含有量(重量%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)単位、加水分解性ビニルモノマー(a2)単位及びその他のビニルモノマー(a3)単位の合計重量に基づいて、0.001〜5が好ましく、さらに好ましくは0.002〜2、特に好ましくは0.003〜1.6である。この範囲であると、吸収性能(常圧の吸収量及び荷重下での吸収量)がさらに良好となる。
架橋重合体粒子(A)の重量平均粒径(μm)は、100〜800が好ましく、さらに好ましくは200〜500、特に好ましくは300〜400である。この範囲であると、粉砕後のハンドリング性(架橋重合体粒子の粉体流動性等)がさらに良好となる。
重量平均粒径は、粒子の各粒度分布を測定し、対数確率紙{横軸:粒径、縦軸:累積含有量(重量%)}に累積含有量と粒径との関係をプロットし、累積含有量が50重量%に対応する粒径を求めることにより得られる。
粒度分布は、JIS Z8815−1994に準拠して測定され、たとえば、内径150mm、深さ45mmのふるい{目開き:710μm、500μm、300μm、150μm及び106μm}を、目開きの狭いふるいを下にして重ね、一番上の最も目開きの広いふるいの上に、測定試料50gを入れ、ふるい振動機にて10分間ふるい、各ふるいの上に残った測定試料の重量を測定し、最初の測定試料の重量に基づく各ふるいの上に残った測定試料の重量%を求めることによって測定される。
微粒子の含有量は少ない方が吸収性能がよく、全粒子に占める106μm以下{好ましくは150μm以下}の微粒子の含有量が10重量%以下が好ましく、さらに好ましくは3重量%以下である。
微粒子の含有量は、重量平均粒径を求める際に作成するプロットを用いて求められる。
架橋重合体粒子(A)は、市場か入手でき、たとえば、サンウェットIM−930、サンウェットIM−701、サンウェットIM−717、アクアパールDS−53K{サンダイヤポリマー株式会社、「サンウェット」及び「アクアパール」は同社の登録商標である。};サンフレッシュST−500D*{三洋化成工業株式会社、「サンフレッシュ」は同社の登録商標である。}、アクアリックCA{株式会社日本触媒、「アクアリック」は同社の登録商標である。}及びアクアキープSA60S{住友精化株式会社、「アクアキープ」は同社の登録商標である。}が挙げられる。
疎水性樹脂粒子(B)の軟化点(℃)は、50〜180が好ましく、さらに好ましくは60〜160、特に好ましくは70〜150、最も好ましくは80〜140℃である。この範囲であると、本発明の吸収性樹脂粒子を吸収性物品適用した場合、モレがさらに生じにくくなる。なお、軟化点はJIS K6863−1994に準拠して測定される。
疎水性樹脂粒子(B)としては、熱可塑性樹脂粒子及び天然ワックス粒子等が含まれる。
熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、ポリオレフィン変性体、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、酢酸ビニル樹脂及びこれらの2種以上の混合物等が使用できる。
ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン及びポリブテン等が挙げられる。
ポリオレフィン変性体としては、マレイン酸変性ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、マレイン酸変性ポリプロピレン及びマレイン酸変性ポリブタジエン等が挙げられる。
オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体としては、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、プロピレン−アクリル酸共重合体、プロピレン−無水マレイン酸共重合体及びイソブチレン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレード及びポリブタジエンテレフタレート等が挙げられる。
ポリアミドとしては、ナイロン等が挙げられる。
ポリスチレンとしては、ポリスチレン、スルホン化ポリスチレン、スチレン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
ポリウレタンとしては、ポリオール及びイソシアネートを必須構成単量体としてなる樹脂等が挙げられる{ポリオール及びイソシアネートは公知のものが使用できる(例えば平野陽三著「実用プラスチック事典」(株)産業調査会1993年5月初版代1刷発行、257〜268項)}。
酢酸ビニル樹脂としては、ポリ酢酸ビニル及びエチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
天然ワックスとしては、みつろう、鯨ろう及び牛脂等が挙げられる。
これらのうち、熱可塑性樹脂が好ましく、さらに好ましくはポリオレフィン及びポリオレフィン変性体、特に好ましくはポリオレフィン、最も好ましくはポリエチレン及びポリプロピレンである。
疎水性樹脂粒子(B)の重量平均粒径(μm)は、0.5〜250が好ましく、さらに好ましくは0.6〜200、特に好ましくは0.8〜150、最も好ましくは1〜100である。この範囲であると、本発明の吸収性樹脂粒子を吸収性物品に適用した場合、モレがさらに生じにくくなる。
なお、重量平均粒径は、38μm以上の場合、吸収性樹脂粒子(A)の場合と同様にして測定される。一方、38μm未満の場合、JIS K1150−1994 5.7.2.1項に記載の電気抵抗式粒度測定法に準拠して、「粒径−累積含有量(重量%)」の関係を得た後、吸収性樹脂粒子(A)の場合と同様にして得られる。
疎水性樹脂粒子(B)は、水に乳化・分散した形態でも使用できる。水に乳化・分散した形態で使用する場合、水の含有量(重量%)は、疎水性樹脂粒子(B)の重量に基づいて、50〜98が好ましく、さらに好ましくは60〜95、特に好ましくは70〜90である。
疎水性樹脂粒子(B)は市場から容易に入手でき、商品名(括弧内は順に、軟化点、重量平均粒径)として、サンワックス161P(111℃、75μm)、ユーメックス2000P(110℃、85μm)、ビスコール660−P(145℃、250μm){以上、三洋化成工業(株)製、「サンワックス」、「ユーメックス」及び「ビスコール」は同社の登録商標である。};ケミパールWP100(108℃、3μm、水含有量60重量%エマルション)、ケミパールW401(102℃、1μm、水含有量60重量%エマルション)、ケミパールS200(50℃、0.5μm、水含有量73重量%エマルション)、ケミパールS100(60℃、0.6μm、水含有量73重量%エマルション)、ケミパールS300(70℃、0.8μm、水含有量65重量%エマルション){以上、三井化学(株)製、「ケミパール」は同社の登録商標である。};バイロンGM903P(105℃、95μm){東洋紡績(株)製、「バイロン」は同社の登録商標である。};アロンメルトPPET−2015(80℃、150μm){東亞合成(株)製、「アロンメルト」は同社の登録商標である。};A−C307(140℃、150μm)、A−C1221P(150℃、100μm)、ACumistB9(130℃、6μm){以上、Honeywell International Inc.製};ノバロイB6508(160℃、200μm){ダイセル化学工業(株)、「ノバロイ」は同社の登録商標である。};ノバテックMA3H(180℃、−:フレーク){日本ポリプロ(株)、「ノバテック」は同社の登録商標である。}の粉砕物{後述する吸収性樹脂粒子(A)と同様の方法で、粉砕及びふるい分けして重量平均粒径を調整したもの等}等が挙げられる。
疎水性樹脂粒子(B)の含有量(重量%)は、吸収性樹脂粒子(A)の重量に基づいて、0.01〜1が好ましく、さらに好ましくは0.02〜0.5、特に好ましくは0.03〜0.1である。この範囲であると、本発明の吸収性樹脂粒子を吸収性物品適用した場合、モレがさらに生じにくくなる。
本発明の吸収性樹脂粒子には、公知の添加剤{防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤及び有機質繊維状物等}を必要に応じて含有させることができる。
これらの添加剤を含有させる場合、添加剤の含有量(重量%)は、架橋重合体粒子(A)の重量に基づいて、0.001〜10が好ましく、さらに好ましくは0.01〜5、特に好ましくは0.05〜1、最も好ましくは0.1〜0.5である。
本発明の吸収性樹脂粒子の「(a)動摩擦(F)(mJ)」は、1000〜4000であり、好ましくは1500〜3500、さらに好ましくは2000〜3000である。
この範囲であると、どのような状態においてもさらに高い吸収性能を発揮し、さらにモレの生じにくい吸収性物品を製造しやすい。
動摩擦(F)は、特開2007−040770号公報(発明を実施するための最良の形態)の記載に準拠して測定される(測定雰囲気:−25℃、50%RH、サンプル量:160mlスプリット容器内に105g、回転速度:100m/s、測定回数7回の算術平均値)。
疎水性樹脂粒子(B)の含有量が上記の範囲であると、「(a)動摩擦(F)」を良好な範囲としやすい。疎水性樹脂粒子(B)の含有量を多くすると、「(a)動摩擦(F)」が低下し、一方、含有量を少なくすると、「(a)動摩擦(F)」は高くなる。
なお、疎水性樹脂粒子(B)の含有量を増加させ過ぎると、「(a)動摩擦(F)」が1000未満になり、「(c)生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)」が10g/g未満になってしまう。一方、疎水性樹脂粒子(B)を含まないと、「(a)動摩擦(F)」は6000〜7000mJ程度となり、吸収性物品に適用した場合、吸収性物品中で、吸収性樹脂同士の摩擦で吸収性樹脂の壊れが発生し、ゲルブロッキングが生じやすくなる{結果としてモレが生じやすくなる。}。
また、疎水性樹脂粒子(B)の軟化点が上記の範囲であると、「(a)動摩擦(F)」を良好な範囲としやすい。たとえば、軟化点が180℃を超える疎水性樹脂粒子(B)を用いても、「(a)動摩擦(F)」は低下しにくくなる。一方、軟化点が50℃未満の疎水性樹脂粒子(B)を用いると、「(b)抽出液の表面張力(T)」が65未満となりやすくなり、また、吸収性樹脂粒子の表面タックが増し、「(b)抽出液の表面張力(T)」は増大する傾向にある。
本発明の吸収性樹脂粒子の「(b)抽出液の表面張力(T)(N/m)」は、65〜72であり、好ましくは67〜72、さらに好ましくは69〜72である。
この範囲であると、どのような状態においてもさらに高い吸収性能を発揮し、さらにモレの生じにくい吸収性物品を製造しやすい。
抽出液の表面張力(T)は、250mlのガラス製ビーカーに、200mlの0.9重量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)及びスターラーピース(全長37mm)を入れ、スターラーピースを600±5rpmで撹拌させながら、サンプル1.000±0.005gを生理食塩水に加え、引き続き3分間撹拌を継続した後、15分間静置し、上澄み液25gを直径58mm、高さ17mmのシャーレに移して、デニュイ式表面張力計(たとえば、株式会社島津製作所製のデニュイ式表面張力計)で、上澄み液の表面張力を測定する。この操作を3回繰り返し、これらの算術平均値を抽出液の表面張力とする。
疎水性樹脂粒子(B)の軟化点が上記の範囲であると、「(b)抽出液の表面張力(T)(N/m)」を良好な範囲としやすい。軟化点が低い疎水性樹脂粒子(B)を用いると、「(b)抽出液の表面張力(T)(N/m)」を低くしやすくなり、軟化点が高い疎水性樹脂粒子(B)を用いると、「(b)抽出液の表面張力(T)(N/m)」を高くしやすくなる。しかし、たとえば、軟化点が50℃未満の疎水性樹脂粒子(B)を用いると、「(b)抽出液の表面張力(T)」が65未満となりやすくなる。一方、疎水性樹脂粒子(B)を含有させないと、「(a)動摩擦(F)」が1000mJ未満となる。軟化点が180℃を超える疎水性樹脂粒子(B)を用いると、「(a)動摩擦(F)」が4000mJを超えてしまう傾向がある。
本発明の吸収性樹脂粒子の「(c)生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)(g/g)」は、10〜60であり、好ましくは15〜60、さらに好ましくは20〜60である。この範囲であると、どのような状態においてもさらに高い吸収性能を発揮し、さらにモレの生じにくい吸収性物品を製造しやすい。
生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)は、DW(Demand Wettability)法{JIS K7224−1996の解説3〜4頁、図1参照}に準拠して測定され、25℃、湿度50%の室内で、DW装置{ビューレット(1)の容量25ml、長さ55cm、***(2)の直径2mm}を用い、空気流入細管(3)の最下端部と支持板(4)の最上端部とを同一水平面になるように調整した後、バルブ(5)及び(6)を閉じた状態で、約25mlの生理食塩水をビューレット(1)に入れ、ゴム栓(7)を装着した後、バルブ(5)及び(6)を開けることにより配管(8)を生理食塩水で充填すると共に、支持板(4)の中央に設けられた***(2)から生理食塩水を溢れ出させ、バルブ(5)を閉じてから、溢れ出た生理食塩水を拭き取り、ビューレット(1)の液面(h1)を読み取る。引き続き、支持板(4)上に、平織りナイロンメッシュ(9){目開き63μm、5cm×5cm}をのせ、さらにこの平織りナイロンメッシュ(9)の上に、1.0gの測定試料(10)を散布し、バルブ(5)を開け、1分後に、ビューレットの液面(h2)を読み取り、液面の差{(h1)−(h2)}を吸収量(g/g)とする。なお、使用する生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃である。
疎水性樹脂粒子(B)の含有量が上記の範囲であると、「(c)生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)」を良好な範囲としやすい。疎水性樹脂粒子(B)の含有量を多くすると、「(c)生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)」も高くなり、一方、含有量を少なくすると、「(c)生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)」も低下する。しかし、疎水性樹脂粒子(B)の含有量を増加させすぎると、「(c)生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)」は10未満となりやすい。一方、疎水性樹脂粒子(B)を含有させないと、「(c)生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)」は60を超えてしまう。
架橋重合体粒子(A)は、公知の方法で調製でき、たとえば、溶液重合法(特開平9−194541号公報及び特開平8−120009号公報等)、乳化重合法(特開平10−218944号公報及び特開平5−170805号公報等)、懸濁重合法(特開平7−133326号公報及び特開平6−220109号公報等)及び逆相懸濁重合法(特開平2−153907号公報及び特開2001−31704号公報等)等が適用できる。また、重合時の重合液は、薄膜状であってもよいし、噴霧状等であってもよい。また、重合制御法としては、断熱重合法、温度制御重合法又は等温重合法等のいずれでもよい。
懸濁重合法又は逆相懸濁重合法を適用する場合、必要に応じて、分散剤(ショ糖エステル、リン酸エステル及びソルビタンエステル等:特開平2−284927号公報等)、疎水性溶媒(シクロヘキサン、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタン、トルエン及びキシレン等:特開平2−284927号公報等)及び保護コロイド(ポバール、α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体及び酸化ポリエチレン等:米国特許第5231145号明細書等)等が使用できる。
なお、いずれの重合法においても、溶媒として水を使用するため、架橋重合体粒子(A)は、水を含む含水ゲル{架橋重合体粒子(A)と水とを含む}として得られる。
重合法のうち、溶液重合法が好ましく、有機溶媒等を使用する必要がなく生産コスト面で有利なことから、さらに好ましくは水溶液重合法である。
架橋重合体粒子(A)を得るための重合には重合開始剤を使用することができ、公知の重合開始剤{アゾ系開始剤、過酸化物開始剤、レドックス系開始剤及び有機ハロゲン化合物等(特開2001−200006号公報等)}等を使用できる。
重合によって得られる含水ゲル{架橋重合体(A)と水とを含む}は、必要に応じて細断することができる。細断後の含水ゲルの大きさ(最長径)は50μm〜10cmが好ましく、さらに好ましくは100μm〜2cm、特に好ましくは1mm〜1cmである。この範囲であると、乾燥工程での乾燥性がさらに良好となる。
細断は、公知の方法で行うことができ、例えば、ベックスミル、ラバーチョッパ、ファーマミル、ミンチ機、衝撃式粉砕機及びロール式粉砕機等の通常の装置が使用できる。
架橋重合体粒子(A)の重合に溶媒(水を含む)を使用する場合、重合後に含水ゲルから溶媒を留去することができる。
溶媒に有機溶媒を含む場合、留去後の有機溶媒の含有量(重量%)は、架橋重合体粒子(A)の重量に基づいて、10〜0.01が好ましく、さらに好ましくは5〜0.05、特に好ましくは3〜0.1、最も好ましくは1〜0.5である。この範囲であると、吸収性樹脂粒子の吸収性能(特に保水量)がさらに良好となる。
溶媒に水を含む場合、留去後の水分(重量%)は、架橋重合体粒子(A)の重量に基づいて、0〜20が好ましく、さらに好ましくは0〜10、特に好ましくは0〜5、最も好ましくは0〜2である。この範囲であると、吸収性能(特に保水量)及び乾燥後のハンドリング性(架橋重合体粒子の粉体流動性等)がさらに良好となる。
なお、有機溶媒の含有量及び水分は、赤外水分測定器((株)KETT社製JE400等:120±5℃、30分、加熱前の雰囲気湿度50±10%RH、ランプ仕様100V、40W)により加熱したときの加熱前後の架橋重合体(A)の重量減量から求められる。
溶媒を留去する方法は、80〜230℃の温度の熱風で留去(乾燥)する方法、100〜230℃に加熱されたドラムドライヤー等による薄膜乾燥法、(加熱)減圧乾燥法、凍結乾燥法、赤外線による乾燥法、デカンテーション及び濾過等の通常の方法でよい。
さらに含水ゲル{架橋重合体(A)と水とを含む}は、乾燥(溶媒の留去)後に粉砕して架橋重合体粒子(A)を得ることができる。また、この粒子は、含水ゲルをさらに小さく破砕してから、乾燥して得てもよい。
粉砕方法については、特に限定はなく、ハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、ロール式粉砕機及びシェット気流式粉砕機等の通常の装置が使用できる。得られ粉砕物は、必要により篩別して粒度調整される。
架橋重合体粒子(A)の形状については特に限定はなく、不定形破砕状、リン片状、パール状及び米粒状等が挙げられる。これらのうち、紙おむつ用途等での繊維状物とのからみが良く、繊維状物からの脱落の心配がないという観点から、不定形破砕状が好ましい。
架橋重合体粒子(A)は、表面架橋することができる(表面架橋処理)。このように表面架橋した架橋重合体粒子(A)は、荷重下での吸収量も大きくなるので好適である。
表面架橋剤としては、特開昭59−189103号公報等に記載の多価グリシジル、特開昭58−180233号公報又は特開昭61−16903号公報等に記載の多価アルコール、多価アミン、多価アジリジン及び多価イソシアネート、特開昭61−211305号公報又は特開昭61−252212号公報等に記載のシランカップリング剤、並びに特開昭51−136588号公報又は特開昭61−257235号公報等に記載の多価金属等が挙げられる。これらの表面架橋剤のうち、カルボキシル(カルボキシレート)基と強い共有結合を形成して荷重下の吸収量に優れた吸水性樹脂が得られるという観点や架橋反応を比較的低い温度で行わせることができて経済的であるという観点等から、多価グリシジル、多価アミン及びシランカップリング剤が好ましく、さらに好ましくは多価グリシジル及びシランカップリング剤、特に好ましくは多価グリシジルである。
表面架橋剤を使用する場合、表面架橋剤の使用量及び表面架橋方法としては、公知の使用量及び方法が適用できる。
本発明の吸収性樹脂粒子は、架橋重合体粒子(A)と疎水性樹脂粒子(B)とを均一混合(好ましくは粉体混合)して調製される。
架橋重合体粒子(A)と疎水性樹脂粒子(B)とを混合する装置としては通常の混合装置が使用でき、たとえば、コニカルブレンダー、ナウターミキサー、V型混合機、流動層式混合機、タービュライザー、スクリュー式ラインブレンド装置及びハニカム方式スタティックミキサーが挙げられる。なお、疎水性樹脂粒子(B)が水に乳化・分散した形態の場合、本発明の吸収性樹脂粒子は、架橋重合体粒子(A)を撹拌しながら、これに、疎水性樹脂粒子(B)の乳化・分散液体を噴霧することにより得られる。
本発明の吸収性樹脂粒子の含水率(重量%)は、作業性・風合い・耐湿性等の観点から、1〜12が好ましく、さらに好ましくは2〜10、特に好ましくは4〜8である。この範囲であると、吸収性樹脂粒子が衝撃により破壊されするのを防ぎ、作業性等がさらに良好となる。
なお、含水率は、乾燥工程のみで決まるのではなく、表面架橋工程及び加水工程等で調整される。また、含水率は、赤外水分測定器{たとえば、(株)KETT社製JE400(ランプ仕様100V,40W)等}により加熱(120±5℃、30分、加熱前の雰囲気湿度50±10%RH)したときの加熱前後の測定試料の重量減量から求められる。
本発明の吸収性樹脂粒子には、必要により任意の段階{架橋重合体粒子(A)の重合工程、細断工程、乾燥工程、粉砕工程、表面架橋工程及び/又はこれらの工程の前後等}において、公知の添加物を添加することができる。
本発明の吸収性樹脂粒子は、各種の吸収体に適用することにより、吸収性能に優れた吸収性物品を製造し得る。
吸収体に吸収性樹脂粒子を適用する方法としては、(1)層状に配置されたパルプ等からなる繊維状物の層の間に吸収性樹脂粒子を散粒する方法;(2)パルプ、熱融着性繊維等からなる繊維状物と吸収性樹脂粒子とを混合する方法;(3)二枚以上の吸水紙や不織布で、必要により繊維状物と共に吸収性樹脂粒子をサンドイッチする等の方法等が挙げられる。なお、繊維状物としては公知のもの{たとえば、特許第3648553号公報に記載のもの等}が挙げられる。
本発明の吸収性樹脂粒子を吸収体に使用する場合、本発明の吸収性樹脂粒子の使用量(重量%)は、吸収体の種類やサイズ、目標とする吸収性能に応じて種々変化させることができるが、吸収性樹脂粒子と繊維状物との合計重量に基づいて、30〜95が好ましく、さらに好ましくは40〜94、特に好ましくは50〜93である。この範囲であると、得られる吸収体の吸収性能がさらに良好となる。
本発明の吸収性樹脂粒子を用いた吸収体は、被吸収液(汗、尿及び血液等の体液並びに海水、地下水及び泥水等の水等)を吸収した場合であってもさらっとした感触を示すため、衛生用品(紙おむつ及び生理用ナプキン等)等の吸収性物品に適用した場合、優れた吸収性能のみならず、被吸収液が圧力下でも逆戻りしにくい優れた特徴を発揮する。
従って、本発明の吸収性樹脂粒子を用いることにより、どのような状態においても高い吸収性能を発揮する吸収性物品を容易に製造することができる。
すなわち、本発明の吸収性樹脂粒子を用いた吸収性物品は、使用者が装着した状態で座ったり横になったような荷重のかかった状態であっても吸収量及び吸収速度が低下せず、その結果ゲルブロッキングやモレ等の問題が極めて発生しにくい。
吸収性物品としては、吸収体、液体透過性シート、通気性バックシートを備える吸収性物品が好ましく、さらに好ましくは衛生用品としての吸収性物品である。
衛生用品としては、紙おむつ(子供用紙おむつ及び大人用紙おむつ等)、ナプキン(生理用ナプキン等)、紙タオル、パッド(失禁者用パッド及び手術用アンダーパッド等)及びペットシート(ペット尿吸収シート)等が挙げられる。これらの衛生物品のうち、紙おむつにより適している。
なお、本発明の吸収性樹脂粒子は前記載の衛生用品用途のみならず、ペット尿吸収剤、携帯トイレの尿ゲル化剤、青果物等の鮮度保持剤、肉類及び魚介類のドリップ吸収剤、保冷剤、使い捨てカイロ、電池用ゲル化剤、植物や土壌等の保水剤、結露防止剤、止水材やパッキング材並びに人工雪等、種々の用途にも有用である。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下、特に定めない限り、部は重量部、%は重量%を示す。
<実施例1>
架橋重合体粒子(A1){サンダイヤポリマー株式会社、架橋ポリアクリル酸ナトリウム塩、商品名「サンウェットIM−930」、重量平均粒径375μm)100部と、疎水性樹脂粒子(B1){三洋化成工業株式会社製、低分子量ポリエチレン、商品名「サンワックス161P」、軟化点111℃、重量平均粒径75μm}0.1部とをV型混合機(入江製作所社製:VK−2S)に入れ、約25℃で20分間、均一混合して、本発明の吸水性樹脂粒子(1)を得た。
<実施例2>
疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(2)を得た。
<実施例3>
疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(3)を得た。
<実施例4>
疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「0.02部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(4)を得た。
<実施例5>
疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「0.03部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(5)を得た。
<実施例6>
疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「0.04部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(6)を得た。
<実施例7>
疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「0.08部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(7)を得た。
<実施例8>
疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「0.5部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(8)を得た。
<実施例9>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水性樹脂粒子(B2){三洋化成工業株式会社製、マレイン酸変性ポリエチレン、商品名「ユーメックス2000P」、軟化点108℃、重量平均粒径85μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(9)を得た。
<実施例10>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B2)0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(10)を得た。
<実施例11>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B2)1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(11)を得た。
<実施例12>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水性樹脂粒子(B3){東洋紡績株式会社製、ポリエステル樹脂、商品名「バイロンGM903P」、軟化点133℃、重量平均粒径95μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(12)を得た。
<実施例13>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B3)0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(13)を得た。
<実施例14>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B3)1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(14)を得た。
<実施例15>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水性樹脂粒子(B4){Honeywell International Inc.製、酸化ポリエチレン、商品名「A−C307、軟化点140℃、重量平均粒径150μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(15)を得た。
<実施例16>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B4)0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(16)を得た。
<実施例17>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B4)1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(17)を得た。
<実施例18>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水性樹脂粒子(B5){東亞合成株式会社製、マレイン酸変性ポリエチレン、商品名「アロンメルトPPET−2015、軟化点80℃、重量平均粒径150μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(18)を得た。
<実施例19>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B5)0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(19)を得た。
<実施例20>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B5)1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(20)を得た。
<実施例21>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水性樹脂粒子(B6){Honeywell International Inc.製、マレイン酸変性ポリエチレン、商品名「ACumistB9、軟化点130℃、重量平均粒径6μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(21)を得た。
<実施例22>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B6)0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(22)を得た。
<実施例23>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B6)1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(23)を得た。
<実施例24>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水性樹脂粒子(B7){Honeywell International Inc.製、エチレン・無水マレイン酸共重合体、商品名「A−C1221P、軟化点150℃、重量平均粒径100μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(24)を得た。
<実施例25>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B7)0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(25)を得た。
<実施例26>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B7)1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(26)を得た。
<実施例27>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水性樹脂粒子(B8){ダイセル化学工業株式会社製、スチレン−無水マレイン酸共重合体、商品名「ノバロイB6508、軟化点160℃、重量平均粒径200μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(27)を得た。
<実施例28>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B8)0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(28)を得た。
<実施例29>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B8)1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(29)を得た。
<実施例30>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水性樹脂粒子(B9){三洋化成工業株式会社製、マレイン酸変性ポリエチレン、商品名「ビスコール660−P、軟化点45℃、重量平均粒径250μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(30)を得た。
<実施例31>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B9)0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(31)を得た。
<実施例32>
「疎水性樹脂粒子(B1)0.1部」を「疎水性樹脂粒子(B9)1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(32)を得た。
<実施例33>
約25℃で、架橋重合体粒子(A1)100部を高速攪拌{細川ミクロン株式会社製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm}しながら、疎水性樹脂粒子(B10){三井化学株式会社製、低分子量ポリプロピレンエマルション、商品名「ケミパールWP100」、軟化点108℃、重量平均粒径3μm、ポリプロピレンの濃度40%}0.3部を2流体式スプレーノズルでスプレー噴霧し、さらに20分間高速撹拌して、本発明の吸収性樹脂粒子(33)を得た。
<実施例34>
疎水性樹脂粒子(B10)を「0.3部」から「0.03部」に変更したこと以外、実施例33と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(34)を得た。
<実施例35>
「疎水性樹脂粒子(B10)」を「疎水性樹脂粒子(B11){三井化学株式会社製、低分子量ポリエチレンエマルション、商品名「ケミパールW401」、軟化点102℃、重量平均粒径1μm、ポリエチレンの濃度40%}」に変更したこと以外、実施例33と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(35)を得た。
<実施例36>
「疎水性樹脂粒子(B10)0.3部」を「疎水性樹脂粒子(B11)0.03部」に変更したこと以外、実施例33と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(36)を得た。
<実施例37>
「疎水性樹脂粒子(B10)」を「疎水性樹脂粒子(B12){三井化学株式会社製、低分子量ポリエチレンエマルション、商品名「ケミパールS200」、軟化点50℃、重量平均粒径0.5μm、ポリエチレンの濃度27重量%}」に変更したこと以外、実施例33と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(37)を得た。
<実施例38>
「疎水性樹脂粒子(B10)0.3部」を「疎水性樹脂粒子(B12)0.03部」に変更したこと以外、実施例33と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(38)を得た。
<実施例39>
「疎水性樹脂粒子(B10)」を「疎水性樹脂粒子(B13){三井化学株式会社製、低分子量ポリエチレンエマルション、商品名「ケミパールS100」、軟化点60℃、重量平均粒径0.6μm、ポリエチレンの濃度27重量%}」に変更したこと以外、実施例33と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(39)を得た。
<実施例40>
「疎水性樹脂粒子(B10)0.3部」を「疎水性樹脂粒子(B13)0.03部」に変更したこと以外、実施例33と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(40)を得た。
<実施例41>
「疎水性樹脂粒子(B10)」を「疎水性樹脂粒子(B14){三井化学株式会社製、低分子量ポリエチレンエマルション、商品名「ケミパールS300」、軟化点70℃、重量平均粒径0.8μm、ポリエチレンの濃度35重量%}」に変更したこと以外、実施例33と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(41)を得た。
<実施例42>
「疎水性樹脂粒子(B10)0.3部」を「疎水性樹脂粒子(B14)0.03部」に変更したこと以外、実施例33と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(42)を得た。
<実施例43>
「架橋重合体粒子(A1)」を「架橋重合体粒子(A2){サンダイヤポリマー株式会社製、架橋ポリアクリル酸ナトリウム塩、商品名「サンウェットIM−701」、重量平均粒径375μm}に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(43)を得た。
<実施例44>
「架橋重合体粒子(A1)」を「架橋重合体粒子(A2)」に変更したこと、及び疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(44)を得た。
<実施例45>
「架橋重合体粒子(A1)」を「架橋重合体粒子(A3){サンダイヤポリマー株式会社製、架橋ポリアクリル酸ナトリウム塩、商品名「アクアパールDS−53K」、重量平均粒径350μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸水剤(45)を得た。
<実施例46>
「架橋重合体粒子(A1)」を「架橋重合体粒子(A3)」に変更したこと、及び疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(46)を得た。
<実施例47>
「架橋重合体粒子(A1)」を「架橋重合体粒子(A4){株式会社日本触媒製、架橋ポリアクリル酸ナトリウム塩、商品名「アクアリックCA」、重量平均粒径380μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(47)を得た。
<実施例48>
「架橋重合体粒子(A1)」を「架橋重合体粒子(A5){サンダイヤポリマー株式会社製、架橋ポリアクリル酸ナトリウム塩、商品名「サンウェットIM−717」、重量平均粒径375μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(48)を得た。
<実施例49>
「架橋重合体粒子(A1)」を「架橋重合体粒子(A5)」に変更したこと、及び疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「0.01部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(49)を得た。
<実施例50>
「架橋重合体粒子(A1)」を「架橋重合体粒子(A5)」に変更したこと、及び疎水性樹脂粒子(B1)を「0.1部」から「1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(50)を得た。
<実施例51>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水性樹脂粒子(B15){日本ポリプロ株式会社製、ポリプロピレン、商品名「ノバテックMA3H」、軟化点180℃、フレーク}を重量平均粒径250μmに調整したもの(篩い分けして、各粒度のものを混合して調製した。)」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(51)を得た。
<比較例1>
架橋重合体粒子(A1)をそのまま比較用の吸収性樹脂粒子(H1)とした。
<比較例2>
架橋重合体粒子(A2)をそのまま比較用の吸収性樹脂粒子(H2)とした。
<比較例3>
架橋重合体粒子(A3)をそのまま比較用の吸収性樹脂粒子(H3)とした。
<比較例4>
架橋重合体粒子(A4)をそのまま比較用の吸収性樹脂粒子(H4)とした。
<比較例5>
架橋重合体粒子(A5)をそのまま比較用の吸収性樹脂粒子(H5)とした。
<比較例6>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水粒子{日本精蝋株式会社製、パラフィンワックス、商品名115、軟化点47℃、重量平均粒径60μm}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、比較用の吸収性樹脂粒子(H6)を得た。
<比較例7>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「疎水液体{信越化学株式会社製、アミノ変性シリコーンオイル、商品名KF−877}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、比較用の吸収性樹脂粒子(H7)を得た。
<比較例8>
「疎水性樹脂粒子(B1)」を「親水液体{三洋化成工業株式会社製、やし油脂肪酸アミドプロピルベタイン、商品名レボン2000、「レボン」は同社の登録商標である。}」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、比較用の吸収性樹脂粒子(H8)を得た。
吸収性樹脂粒子(1)〜(51)及び(H1)〜(H8)について、動摩擦(F)、抽出液の表面張力(T)、生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)を測定し、これらの結果を表1及び2に示した。また、吸収性樹脂粒子(1)〜(51)及び(H1)〜(H8)について、粒子壊れ率及びブロッキング率を評価し、表1及び2に示した。
<粒子壊れ率(%)>
動摩擦(F)を測定前後の150μm以下の微粒子の含有量(%)の差(次式で表される比)を粒子壊れ率(%)とした。150μm以下の微粒子の含有量(%)は、重量平均粒径を求める際に作成するプロットを用いて求められる。

(粒子壊れ率(%))=(AR)−(BR)

(AR)は動摩擦(F)を測定後の150μm以下の微粒子の含有量(%)であり、(BR)は動摩擦(F)を測定前の150μm以下の微粒子の含有量(%)である。
<ブロッキング率(%)>
動摩擦(F)を測定した後の粒子のうち、目開き850μmの金属ふるいを5回タッピングしてパスする粒子を測定試料とした。この測定試料10gを、直径5cmのアルミニウム製円柱皿内に均一になるように入れて、円柱皿を40±1℃、80±5%RHの恒温恒湿槽内で3時間静置した。3時間後、測定試料の重量(TW)を計測してから、850μmの金属ふるいで5回タッピングして、金属フルイに残った測定試料の重量(OW)を計測し、次式からブロッキング率(%)を算出した。

(ブロッキング率(%))=(OW)×100/(TW)
Figure 2009280667


Figure 2009280667


<実施例52>
フラッフパルプ100部と、実施例1で得た本発明の吸収性樹脂粒子(1)100部とを気流型混合装置{株式会社オーテック製}で混合した混合物を、目開き63μmのナイロン網{JIS Z8801−1:2000}の上に坪量約400g/mとなるように均一に積層し、5Kg/cmの圧力で30秒間プレスし、本発明の吸収体(1)を得た。
この吸収体(1)を14cm×36cmの長方形に裁断し、各々の上下に吸収体と同じ大きさの吸水紙(坪量15.5g/m、アドバンテック東洋株式会社製、フィルターペーパー2番)を配置し、さらにポリエチレンシート(クマポリ株式会社製ポリエチレンフィルムUB−1)を裏面に、ポリエチレン製不織布(坪量20.0g/m、旭化成せんい株式会社製エルタスガード、「エルタスガード」は同社の登録商標である。)を表面に配置することにより本発明の吸収性物品{紙おむつ(1)}を作成した。
<実施例53〜102>
「吸収性樹脂粒子(1)」を「吸収性樹脂粒子(2)〜(51)」のいずれかに変更したこと以外、実施例52と同様にして、本発明の吸収体(2)〜(51)を調製し、さらに同様にして、本発明の吸収性物品{紙おむつ(2)〜(51)}を作成した。
<比較例9〜16>
「吸収性樹脂粒子(1)」を、比較例1〜8で得た「比較用の吸収性樹脂粒子(H1)〜(H8)」のいずれかに変更したこと以外、実施例52と同様にして、比較用の吸収体(H1)〜(H8)を調製し、さらに同様にして、比較用の吸収性物品{紙おむつ(H1)〜(H8)}を作成した。
吸収性物品{紙おむつ(1)〜(51)及び(H1)〜(H8)}について、漏れまでの吸収量、表面ドライ感及びSDMEによる表面ドライネス値を下記方法により測定し、これらの測定結果を表3及び4に示した。
<漏れまでの吸収量>
アクリル板(140mm×360mm、重量0.5Kg)上に、吸収性物品{紙おむつ(140mm×360mm)}を乗せた後、吸収性物品の短辺(140mm)の一端(上端)をガムテープでアクリル板に固定し(吸収性物品とガムテープとの重ねしろ:一端部から1cm幅)、吸収性物品を固定した一端(上端)が上部となるようにアクリル板を45度に傾けた状態で固定する。次いで上端から30mm{他端(下端)から330mm}であって、長辺の両端からそれぞれ70mmの部位に、人工尿(塩化カルシウム0.03%、硫酸マグネシウム0.08%、塩化ナトリウム0.8%及びイオン交換水99.09%)を滴下ポンプ(轟産業株式会社製、商品名CP−21)で100g/分の速度で投入した。吸収性物品の下端部より人工尿が漏れ出した時点を終点とし、漏れるまでの人工尿の投入量を求め、これを漏れまでの吸収量とした。
<表面ドライ感>
漏れまでの吸収量を測定した後の吸収性物品を用いて、この吸収性物品表面のドライ感を10人のパネラーで指触判定し、次の4段階で評価した。10人の平均を求め、表面ドライ感とした。なお、数値が大きい程、表面ドライ感が優れていることを意味する。
3:ドライ感良好
2:わずかに湿っぽいが、満足できるレベルのドライ感
1:ドライ感に乏しく、湿っぽい状態
0:ドライ感無く、濡れた状態
<SDME法による表面ドライネス値>
SDME(Surface Dryness Measurement Equipment)試験器(WK system社製)を用いて次の手順で測定した。
SDME試験器の検出器を十分に湿らした吸収性物品(吸収性物品を覆う程度の人工尿中に浸し、60分放置した。)の上に置き、0%ドライネス値を設定し、次に、SDME試験器の検出器を乾いた吸収性物品(吸収性物品を80℃、2時間加熱乾燥した)の上に置き100%ドライネスを設定し、SDME試験器の校正を行った。
次に、測定する吸収性物品の中央に金属リング(内径70mm、外径80mm長さ50mm、重量300g)をセットし、人工尿80mlを注入した後、直ちに金属リングを取り去り、吸収性物品の中央にSDME検出器を吸収性物品に接触するようにしてセットし測定を開始した。そして、測定開始後、5分後の値をSDMEによる表面ドライネス値とした。
Figure 2009280667


Figure 2009280667


本発明の吸収性樹脂粒子は、各種の吸収体に適用することにより、被吸収液体がモレにくい吸収性物品にすることができる。特に、紙おむつ(子供用紙おむつ及び大人用紙おむつ等)、ナプキン(生理用ナプキン等)、紙タオル、パッド(失禁者用パッド及び手術用アンダーパッド等)及びペットシート(ペット尿吸収シート)等の吸収性物品(衛生用品)に適しており、さらには紙おむつに最適である。
なお、本発明の吸収性樹脂粒子は衛生用品のみならず、ペット尿吸収剤、携帯トイレの尿ゲル化剤、青果物等の鮮度保持剤、肉類及び魚介類のドリップ吸収剤、保冷剤、使い捨てカイロ、電池用ゲル化剤、植物や土壌等の保水剤、結露防止剤、止水材やパッキング材並びに人工雪等、種々の用途にも有用である。
生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)を測定するためのDW装置{Demand Wettability法による装置}を模式的に表した垂直断面図である。
符号の説明
1 ビューレット
2 ***
3 空気流入細管
4 支持板
5 バルブ
6 バルブ
7 ゴム栓
8 配管
9 平織りナイロンメッシュ
10 測定試料

Claims (5)

  1. 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)並びに内部架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体粒子(A)及び疎水性樹脂粒子(B)を含有してなり、
    (a)動摩擦(F)が1000〜4000mJ、
    (b)抽出液の表面張力(T)が65〜72mN/m、
    (c)生理食塩水に対する1分後の吸収量(S)が10〜60g/g
    であることを特徴とする吸収性樹脂粒子。
  2. 疎水性樹脂粒子(B)の含有量が架橋重合体粒子(A)の重量に基づいて0.01〜1である請求項1に記載の吸収性樹脂粒子。
  3. 疎水性樹脂粒子(B)が軟化点50〜180℃の熱可塑性樹脂粒子又は軟化点50〜180℃の天然ワックス粒子である請求項1又は2に記載の吸収性樹脂粒子。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性樹脂粒子と、繊維状物とを含有してなる吸収体。
  5. 請求項4に記載の吸収体を備えてなる吸収性物品。
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