JP2009278351A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影処理中に生じるブラックアウト時の画像の移動量を推定し、画像移動量の算出精度を向上させること。
【解決手段】動き検出部15は、現フレーム画像と直前フレーム画像との間で動き検出を行ってフレーム間移動量を検出する。撮影中移動量推定部は、撮影処理の開始前および撮影処理の終了後に検出されたフレーム間移動量を用い、撮影処理の開始後、ライブビュー画像の表示が停止されてから復帰するまでのブラックアウトとなる像消失時間に従って、撮影処理中のライブビュー画像の動きを近似して補間することで撮影中移動量を推定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被写体像を撮像する撮像部を備え、複数回撮影処理を行って複数の撮影画像を生成する撮像装置に関するものである。
従来から、デジタルカメラ等の撮像装置において、複数の撮影画像を合成してパノラマ画像を生成するパノラマ撮影モードを備えたものが知られており、撮像装置をパンニングさせながら被写体を部分毎に撮影し、撮影した画像データを合成することによって、この部分毎の撮影画像が繋ぎ合されたパノラマ画像を得ることができる。デジタルカメラでは、撮像素子からの出力を所定のフレームレートで表示部に表示させることにより電子ファインダーとして用いているが、パノラマ撮影モードでは、このライブビュー画像間の動きをフレーム毎に検出して積算することによって画像の移動量を求め、撮影画像間の繋ぎ目を検出するようにしている。これによれば、継ぎ目に違和感が生じない適切なタイミングで撮影処理を行うことができる。例えば、特許文献1には、パンニングに伴う画像間の動き(動きベクトル)を求め、この動きベクトルをもとに撮影画像を繋ぎ合わせる際の幅を制御する技術が開示されている。
特許第3421859号公報
ところで、撮影処理中(露光中)は撮像素子からの出力がないため、ライブビュー画像の表示が一旦停止され、一時的に表示部に何も表示されないブラックアウト状態となる。ここで、ブラックアウト中に装置本体が動かされてしまうと、この間の画像の動きを検出することができない。このため、画像移動量の算出精度が低下し、撮影画像間の繋ぎ目を正しく検出できないという問題があった。またこの結果、合成時の繋ぎ目にズレが生じ、生成したパノラマ画像に違和感が生じる場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、撮影処理中に生じるブラックアウト時の画像の移動量を推定し、画像移動量の算出精度を向上させることができる撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる撮像装置は、被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部を備え、複数回の撮影処理を行って複数の撮影画像を生成する撮像装置であって、前記撮像部によって撮像された前記画像データをライブビュー画像として連続表示する表示部と、所定のフレーム間の前記画像データの動きを検出する動き検出部と、前記撮影処理の際、前記表示部への前記ライブビュー画像の表示が停止されてから前記撮影処理の終了後に表示が復帰するまでの時間を計測する時間計測部と、前記動き検出部が前記撮影処理の開始前に検出した動き検出結果および前記撮影処理の終了後に検出した動き検出結果を用い、前記時間計測部によって計測された計測時間に従って、前記撮影処理中の画像移動量を推定する撮影中移動量推定部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記の発明において、前記撮影処理の開始を指示する撮影開始指示部と、前記撮影処理の後、前記動き検出部が検出した動き検出結果に従って移動する移動マークと、該移動マークの移動目標位置を示す移動目標マークとを前記ライブビュー画像上に表示する制御を行う表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記撮影処理中の画像移動量をもとに前記移動マークの初期表示位置を設定し、前記撮影開始指示部は、前記移動マークが前記移動目標位置に移動した時点で、次の撮影処理の開始を指示することを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記の発明において、前記撮影中移動量推定部は、前記動き検出部が前記撮影処理の開始前に検出した所定数の動き検出結果および前記撮影処理の終了後に検出した所定数の動き検出結果を用い、前記計測時間に従って、前記撮影処理中の前記画像データの動きを近似して補間することで前記撮影処理中の画像移動量を推定することを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記の発明において、前記撮影中移動量推定部は、前記撮影処理中の前記画像データの動きを最小二乗近似または直線近似して補間することを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記の発明において、前記撮影中移動量推定部は、前記動き検出部が前記撮影処理の開始前に検出した複数の動き検出結果および前記撮影処理の終了直後に検出した1つの動き検出結果を用い、前記計測時間に従って、前記撮影処理中の前記画像データの動きを近似して補間することを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記の発明において、前記撮影中移動量推定部は、前記動き検出部が前記撮影処理の開始直前に検出した1つの動き検出結果および前記撮影処理の終了直後に検出した1つの動き検出結果を用い、前記計測時間に従って、前記撮影処理中の前記画像データの動きを近似して補間することを特徴とする。
本発明によれば、撮影処理の開始前に検出した動き検出結果および撮影処理の終了後に検出した動き検出結果を用い、撮影処理の際の表示部へのライブビュー画像の表示が停止されてから復帰するまでの計測時間に従って、撮影処理中の画像移動量を推定することができる。これによれば、撮影処理中に生じるブラックアウト時の画像の移動量を推定できるので、撮影処理中に装置本体が動かされた場合であっても、画像移動量を精度良く算出することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照し、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態では、本発明の撮像装置をデジタルカメラに適用した場合を例にとって説明する。
(実施の形態)
図1は、デジタルカメラ1の背面図である。図1に示すように、デジタルカメラ1は、カメラ本体2の上面に配設された撮影タイミングを指示するためのシャッターボタン(レリーズボタン)3、カメラ本体2の背面に配設された電源ボタン4やメニューボタン5、上下左右の各方向ボタン(上ボタン、下ボタン、左ボタンおよび右ボタン)を有する十字ボタン6、操作内容を確定する等のためのOKボタン7、各種画面を表示する表示部22等を備えている。また、図示しないが、カメラ本体2の前面には、ファインダーや撮像レンズ等が配設されている。ユーザが電源ボタン4を押下し、電源をONすると、デジタルカメラ1は撮影可能な状態(撮影モード)となる。この撮影モードでは、撮像レンズを通して撮像素子12(図2参照)に結像されている被写体像が1フレーム(例えば1/30秒)毎に取り込まれ、ライブビュー画像として表示部22にリアルタイムに表示されるようになっている。そして、例えばシャッターボタン3の押下タイミング等で電子的な撮影が行われる。
先ず、このデジタルカメラ1の構成について説明する。図2は、デジタルカメラ1の構成例を示す概略ブロック図である。図2に示すように、デジタルカメラ1は、撮像光学系11、撮像部としての撮像素子12、AFE(Analog Front End)13、フレームメモリ14、動き検出部15、画像処理部16、記録媒体I/F17、記録媒体保持部18、記録媒体19、ビデオエンコーダ20、表示ドライバ21、表示部22、ビデオ信号出力端子23、操作部24、RAM25、ROM26、コントローラ27等を備える。
撮像光学系11は、撮像レンズ、絞り、シャッター等を含み、入射される被写体像を撮像素子12に結像する。撮像素子12は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子であり、被写体からの光束を撮像光学系11を介して受光し、光電変換することによってフレーム単位の画像データ(アナログ電気信号)を得るものである。AFE13は、撮像素子12によって得られる画像データに対してCDS(Correlated Double Sampling)やAGC(Automatic Gain Control)等のアナログ信号処理を施した後、A/D変換処理を施してデジタル電気信号に変換する。AFE13によってデジタル化された画像データは、フレームメモリ14および動き検出部15に出力されるとともに、RAM25に一時的に記憶される。
フレームメモリ14は、動き検出部15による作業用メモリとして用いられる。このフレームメモリ14は、2フレーム分の画像データを記憶するための領域を備え、ライブビュー画像の表示時(以下、「ライブビュー時」と呼ぶ。)において、現フレームのライブビュー画像(現フレーム画像)および直前に取り込まれた直前フレームのライブビュー画像(直前フレーム画像)の画像データが記憶される。
動き検出部15は、AFE13からの画像データをもとに、画像間の動きを検出するためのものであり、AFE13から随時入力されてフレームメモリ14に記憶される現フレーム画像を、既にフレームメモリ14に記憶されている直前フレーム画像と比較する。そして、各画像に映る同一の被写***置の変化量を表す動きベクトルを算出することによって現フレーム画像と直前フレーム画像との間の動きを検出し、ライブビュー画像のフレーム間移動量を算出する。なお、必ずしもフレーム単位で動き検出を行う必要はなく、所定のフレーム間隔で動き検出を行うこととしてもよい。
図3は、フレーム間の動き検出について説明するための図であり、直前フレーム画像の画角範囲の一例を示している。動き検出部15は、図3に示すように、直前フレーム画像中に複数の代表点B11を配置する。代表点B11を配置する位置やそのサイズ、数等は、例えば予め設定しておく。また、現フレームの画像中に、直前フレーム画像中に配置した各代表点に対する探索範囲を設定する。そして、直前フレームの各代表点と対応する探索範囲とでパタンマッチングを行い、最もマッチングする(相関が高い)位置を現フレーム画像中の各探索範囲の中から探索する。このパタンマッチングによって得られた各代表点の動きベクトルをもとに、画面全体の動きを示す代表動きベクトルを求める。
図4は、この動き検出部15の機能構成を示す模式図である。図4に示すように、動き検出部15は、上記のようにして検出した動き検出結果であるフレーム間移動量の信頼性を評価する信頼性評価部151と、撮影処理中の画像移動量(撮影中移動量)を推定する撮影中移動量推定部153と、フレーム間移動量と撮影中移動量とをもとにパノラマ撮影の開始時からの画像移動量(積算移動量)を更新する移動量更新部155とを含む。また、図示しないが、動き検出部15は、過去に検出したフレーム間移動量やその信頼性の評価結果等を一時的に記憶しておくためのRAMを内部に備えている。このRAMには、直近の所定数フレーム分(例えば4フレーム分)のフレーム間移動量が随時更新記憶されるようになっている。
画像処理部16は、図2に示すように、RAM25に一旦記憶された画像データを読み出し、この画像データに対して各種の画像処理を施すとともに、記録用、表示用、パノラマ合成用等に適した画像データに変換する処理を行う。例えば、撮影画像やパノラマ画像の画像データを記録する際、あるいは記録されている画像データを表示する際等に、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等に基づく画像データの圧縮処理や伸張処理を行う。また、複数の撮影画像の画像データを合成し、1枚のパノラマ画像を生成する処理等を行う。この画像処理部16で画像処理された画像データは、記録媒体I/F17に出力されて記録媒体19に記録され、あるいはビデオエンコーダ20に出力されて表示部22に表示される。
ビデオエンコーダ20は、表示用に変換された画像データを表示ドライバ21に送出する。例えば撮影モードでは、1フレーム毎に撮像素子12から取り込まれて画像処理部16によって画像処理された画像をフレーム単位で表示部22に切換表示させ、ライブビュー画像の表示を行う。一方、再生モードでは、記録媒体19から読み出されて画像処理部16よって画像処理された撮影画像やパノラマ画像を表示部22に表示させる。また、このビデオエンコーダ20は、ビデオ信号出力端子23に接続された外部機器に対し、必要に応じて表示用の画像データを出力する。表示部22は、撮影画像やライブビュー画像の他、デジタルカメラ1の各種設定情報等を表示するためのものであり、LCD(Liquid Crystal Display)やELディスプレイ(Electroluminescence Display)等の表示装置で実現される。
記録媒体I/F17は、記録媒体保持部18によって挿脱自在に保持される記録媒体19に対して、記録用に変換された画像データ等の書き込みや、記録された画像データの読み出し等を行う。記録媒体19は、例えばxD−ピクチャーカード(登録商標)やコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等のメモリカードである。
操作部24は、撮影タイミングの指示や、パノラマ撮影モードを含む各種の撮影モードや再生モードといったモードの設定操作、撮影条件の設定操作等、ユーザによる各種操作を受け付けて操作信号をコントローラ27に通知するためのものであり、各種機能が割り当てられたボタンスイッチ等で実現される。この操作部24は、図1のシャッターボタン3、電源ボタン4、メニューボタン5、十字ボタン6およびOKボタン7を含む。
ROM26は、デジタルカメラ1を動作させ、このデジタルカメラ1が備える種々の機能を実現するための各種のカメラプログラムや、このカメラプログラムの実行中に使用されるデータ等を予め記憶する。RAM25は、画像処理部16やコントローラ27の作業用メモリとして用いられる。例えば、AFE13からの画像データ等が一時的に記憶され、表示部22に表示するライブビュー画像の画像データを生成する際の作業用やパノラマ画像を生成する際の作業用、撮影画像やパノラマ画像を記録媒体19に記録する際の作業用に用いられる。
コントローラ27は、操作部24からの操作信号等に応じてROM26からカメラプログラムを読み出して実行し、デジタルカメラ1を構成する各部の動作制御やメモリ制御を行ってデジタルカメラ1全体の動作を統括的に制御する。また、AF(自動焦点)、AE(自動露出)、AWB(自動ホワイトバランス)等の処理を行う。このコントローラ27は、パノラマ撮影モードにおいて撮影処理の開始タイミングを指示する撮影開始指示部271と、この撮影開始指示部271の指示によって開始された撮影処理の開始後であって表示部22へのライブビュー画像の表示が停止されてから、撮影処理の終了時であって表示部22へのライブビュー画像の表示が復帰するまでのブラックアウトとなる像消失時間を計測時間としてカウント(計測)し、動き検出部15に出力する時間計測部としての像消失時間計測部273とを含む。
次に、以上のように構成されるデジタルカメラ1の撮影モードの一つであるパノラマ撮影モードについて説明する。図5は、パノラマ撮影モードの概要を説明する図である。パノラマ撮影モードでは、複数回の撮影処理を行って、複数の画像(以下、パノラマ画像用に撮影される撮影画像を「部分画像」という。)の画像データを生成する。例えば、ユーザは、シャッターボタン3を押下して1枚目の部分画像を撮影する。その後カメラ本体2を所定のパノラマ撮影方向へとパンニング操作し、2枚目の部分画像撮影位置に達したところで、2枚目の部分画像を撮影する。以後、任意の枚数の部分画像の撮影を繰り返すことで、被写体を部分毎に撮影する。パンニング操作とは、パノラマ撮影方向に沿ってカメラ本体2を回転させながら移動させる操作のことをいう。図5では、ユーザが、シャッターボタン3の押下後にカメラ本体2を左側から右側に向けて水平方向にパンニング操作し、例えば3枚の部分画像I1,I3,I5を撮影した場合を示している。ここで、各部分画像I1,I3,I5の撮影処理は、1枚目の部分画像I1についてはシャッターボタン3の押下タイミングで行われる。2枚目以降の部分画像I3,I5については、ユーザによるカメラ本体2のパンニング操作の途中で自動的に行われる。そして、このようにして生成した部分毎の部分画像I1,I3,I5を、それぞれ隣り合う部分画像I1,I3,I5間の位置関係が合うように繋ぎ合わせて合成し、1枚のパノラマ画像I7を生成する。具体的には、部分画像I1の右端の領域A1と、部分画像I3の左端の領域A3とに映る重複部分を探索し、探索された重複部分をもとに、部分画像I1と部分画像I3とを合成する。同様にして、部分画像I3の右側の領域A5と、部分画像I5の左側の領域A7とに映る重複部分をもとに、部分画像I3と部分画像I5とを合成する。
このように、パノラマ画像を生成するためには、各部分画像の所定範囲が重複している必要があるが、一方で、重複部分が所定範囲からずれると合成箇所の探索処理に時間を要し、合成処理時間が増大してしまう。また、重複部分が著しく所定範囲からずれると、合成箇所を検出することができず、合成の結果、継ぎ目に違和感のあるパノラマ画像となる。このため、2枚目以降の部分画像の撮影処理は、重複部分が適切な範囲となるようなタイミングで行う必要がある。本実施の形態では、1枚目の撮影処理の後、移動マークとしてのポインタと、このポインタの移動目標位置を示す移動目標マークとしてのターゲットとをライブビュー画像上に表示し、ポインタをターゲット上に移動させるようなパンニング操作を促す。
図6および図7は、パノラマ撮影を行う際のデジタルカメラ1の操作を説明するための図であり、パノラマ撮影モードにおいて表示部22に表示される表示画面の遷移例を示している。パノラマ撮影モードでは先ず、ライブビュー画像の表示が開始される(図6(a))。そして、シャッターボタン3が押下されるまで待機状態となる。ユーザは、このライブビュー画像を見ながらシャッターボタン3を押下し、1枚目の部分画像の撮影タイミングを指示する。撮影タイミングを指示すると撮影処理が開始され、1枚目の部分画像が生成される。ここで、撮影処理が開始されると、ライブビュー画像の表示が一旦停止されて露光に移る。すなわち、露光中や転送中等は撮像素子12からの出力がないためライブビュー画像が取り込めず、表示部22の表示は、何も表示されないブラックアウト状態となる(図6(b))。そして、露光が終わると、画像データの転送処理や画像処理を経てライブビュー画像の表示が復帰する。また、1枚目の部分画像の撮影の後復帰したライブビュー画像上には、ポインタPMとターゲットTMとが表示され(図6(c))、2枚目の部分画像を撮影するためのターゲットTMへのパンニング操作を促す。ここで、図6(c)では、向かって右側にポインタPMが、左側にターゲットTMが配置されており、パノラマ撮影方向が“右”の場合の操作例を示している。パノラマ撮影方向は、例えばユーザが「右」または「左」のいずれか一方を選択することで確定される。なお、パノラマ撮影方向が“左”の場合には、ポインタは画面左側、ターゲットは画面右側を初期表示位置として配置される。ユーザがカメラ本体2をパノラマ撮影方向である右方向に向けて水平方向にパンニング操作すると、ポインタPMは、動き検出部15が行う動き検出処理の結果更新される積算移動量に従ってライブビュー画像とともにターゲットTMが配置される左側へと移動していく(図6(d))。
そして、図7に示すように、ポインタPMがターゲットTMの枠内に移動すると(図7(a))、撮影処理が自動的に開始される。この撮影処理においても、1枚目の部分画像の撮影処理のときと同様にライブビュー画像の表示が一旦停止され、表示部22の表示は何も表示されないブラックアウト状態となる(図7(b))。そして、露光が終わり、画像データの転送処理や画像処理の後にライブビュー画像の表示が復帰する。また、2枚目の部分画像の撮影の後復帰したライブビュー画像上には、1枚目の撮影後と同様にしてポインタPMとターゲットTMとが表示され、3枚目の部分画像を撮影するためのパンニング操作を促すが、2枚目以降の撮影処理の後では、動き検出部15が行う撮影中移動量推定処理の結果、撮影中移動量が推定されて積算移動量が更新される。そして、この積算移動量をもとに次の撮影位置が決定されてポインタの初期表示位置が調整されるようになっている。例えば、撮影処理中にカメラ本体2がほとんど動かされなければ、ポインタPMは、ライブビュー画像の右側端部の所定位置を初期表示位置として配置される(図7(c))。撮影処理中にカメラ本体2が右方向に動かされた場合には、ポインタPMは、前述の所定位置よりもターゲットTM側を初期表示位置として配置される(図7(d))。
次に、デジタルカメラ1の動作について説明する。図8は、デジタルカメラ1の状態遷移図である。図8に示すように、デジタルカメラ1は、電源ボタン4が押下されて電源がONされると(a1)、カメラ電源OFF状態C1から静止画撮影待機状態C3に遷移し、撮影モードとなる。撮影モードでは、撮像素子12に結像されている被写体像の画像データをRAM25に記憶し、この画像データをフレーム単位で切り換えて表示部22に表示する一連の処理を繰り返し行い、ライブビュー画像の表示を継続的に行う。また、電源ボタン4が押下されて電源がOFFされると(a3)、デジタルカメラ1は、カメラ電源OFF状態C1へと遷移する。
そして、パノラマ撮影モードが選択されると(a5)、デジタルカメラ1は、静止画撮影待機状態C3から撮影状態C5へと遷移する。ここで、1枚目の部分画像の撮影に際しては、シャッターボタン3の押下タイミングで撮影処理を開始する。そして、撮影を完了すると(a7)、デジタルカメラ1は、撮影状態C5から撮影方向検出状態C7へと遷移する。ここでは、ライブビュー画像の動きを検出することによってカメラ本体2のパンニング操作を検出し、パノラマ撮影方向を確定する。パノラマ撮影方向が確定すると(a9)、デジタルカメラ1は、撮影方向検出状態C7から移動量検出状態C9へと遷移する。ここでは先ず、パノラマ撮影方向に従って、ライブビュー画像上にポインタとターゲットとを表示させる。そして、フレーム毎に検出されるフレーム間移動量を随時積算することによって積算移動量を更新し、ポインタを移動させる。ポインタがターゲットに重なるとポインタの移動を完了し(a11)、デジタルカメラ1は、移動量検出状態C9から撮影状態C5へと遷移して撮影処理を開始する。2枚目以降の撮影を完了した場合には(a13)、デジタルカメラ1は、撮影状態C5から移動量推定状態C11へと遷移する。ここでは、撮影中移動量を推定し、推定した撮影中移動量をもとに積算移動量を更新するとともに、推定した撮影中移動量をもとにポインタの初期表示位置を調整して設定し、ライブビュー画像上にポインタとターゲットとを表示させる。推定を完了すると(a15)、デジタルカメラ1は、移動量推定状態C11から移動量検出状態C9へと遷移し、次の部分画像の撮影に移る。このようにして、所定枚数の部分画像を撮影したならば、生成した部分画像を合成してパノラマ画像を生成し、パノラマ撮影を終える(a17)。このとき、デジタルカメラ1は、撮影状態C5から静止画撮影待機状態C3へと遷移する。
図9は、撮影モードにおけるデジタルカメラ1の動作を示すフローチャートである。撮影モードでは先ず、コントローラ27が、撮影モードの種類を判定する。通常の撮影モード等のパノラマ撮影モード以外の撮影モードが設定されている場合には(ステップb1:No)、その撮影モードに応じた撮影動作に移り(ステップb3)、終了後、処理を終える。
一方、パノラマ撮影モードが設定されている場合には(ステップb1:Yes)、先ず1枚目の部分画像の撮影を行う。すなわち、撮影開始指示部271が、シャッターボタン3が押下されたタイミングを撮影タイミングとして撮影処理の開始を指示する。これによって撮影処理が開始され、各部の動作を制御してこのときの撮影範囲の静止画像を1枚目の部分画像として撮影する(ステップb5)。この撮影処理の開始後、ライブビュー画像の表示が一旦停止される。このライブビュー画像の表示は、撮影処理の終了時、すなわち、露光の後、画像データの転送処理や画像処理を終えると復帰するようになっている。
続いて、コントローラ27は、パノラマ撮影方向の指示を促す撮影方向誘導OSD(On-Screen Display)をライブビュー画像上に表示する制御を行い、この撮影方向誘導OSDによってカメラ本体2のパノラマ撮影方向へのパンニング操作を促して、例えば“左”または“右”のいずれかのパノラマ撮影方向の指示を受け付ける(ステップb7)。そして、ステップb9〜ステップb13の処理をフレーム毎に繰り返し実行し、カメラ本体2のパンニング操作を検出する。すなわち、動き検出部15が現フレーム画像と直前フレーム画像との間の動き検出を行い、フレーム間移動量を随時積算して積算移動量を算出・更新する(ステップb9)。そして、コントローラ27が、積算移動量をもとに撮影方向判定処理を行う(ステップb11)。このとき、ユーザが撮影方向誘導OSDの表示に従ってカメラ本体2を左側に向けて水平方向に回転させれば、パノラマ撮影方向は左方向として確定される。同様にして、ユーザがカメラ本体2を右側に向けて水平方向に回転させると、パノラマ撮影方向は右方向として確定される。カメラ本体2が動かされずにパノラマ撮影方向が確定されない場合には(ステップb13:No)、ステップb9に戻る。
そして、パノラマ撮影方向を確定したならば(ステップb13:Yes)、続いてコントローラ27は、表示制御部として、ポインタとターゲットとをライブビュー画像上に表示する制御を行う(ステップb15)。具体的には、コントローラ27は、ステップb9で積算された積算移動量をもとにポインタの初期表示位置を設定し、ポインタとターゲットとをライブビュー画像上に配置する。またこのとき、ポインタとターゲットとの位置関係をパノラマ撮影方向に従って決定する。
この後、ポインタがターゲットの位置に移動するまでの間、ステップb17〜ステップb21の処理をフレーム毎に繰り返し行う。すなわち先ず、動き検出部15が動き検出処理を行って積算移動量を更新する(ステップb17)。続いてコントローラ27が、動き検出処理の結果更新された積算移動量をもとにポインタの表示位置を移動させ、表示を更新する(ステップb19)。そして、コントローラ27は、ポインタの表示位置がターゲットの枠内か否かを判定し、ターゲットの枠内でないならば(ステップb21:No)、ステップb17に戻る。
ポインタがターゲットの枠内に移動した場合には(ステップb21:Yes)、動き検出部15が、現時点で内部のRAMに記憶されている直近の所定数フレーム分のフレーム間移動量を撮影前動きデータとし、撮影中移動量推定処理用に内部のRAM内に記憶する(ステップb23)。そして、像消失時間計測部273が、撮影処理直前の最後のライブビュー画像の露光が終了した時点で像消失時間の計測を開始する(ステップb25)。続いて、撮影開始指示部271が、撮影処理の開始を指示する(ステップb27)。ここでの指示によって撮影処理が開始され、このときの撮影範囲の静止画像を部分画像として撮影する。そして、撮影処理を終えると(ステップb29)、像消失時間計測部273は、像消失時間の計測を終了する(ステップb31)。
続いてコントローラ27は、所定枚数の撮影を終了したか否かを判定する。例えば、3枚の部分画像を撮影してパノラマ画像を生成する場合であれば、3枚の部分画像を撮影したか否かを判定する。部分画像の枚数は固定でもよいし、ユーザが適宜設定できるように構成してもよい。所定枚数の撮影が終了していない場合には(ステップb33:No)、動き検出部15が撮影中移動量推定処理を行い、撮影中移動量を推定して積算移動量を更新する(ステップb35)。続いてコントローラ27が、表示制御部として、撮影中移動量推定処理で推定された撮影中移動量をもとにポインタの初期表示位置を調整して設定し、ポインタとターゲットとをライブビュー画像上に表示する制御を行う(ステップb37)。このとき、そして、ポインタとターゲットとの位置関係をパノラマ撮影方向に従って決定する。その後、ステップb17に戻る。
そして、所定枚数の撮影を行った場合には(ステップb33:Yes)、画像処理部16が、撮影した所定枚数の部分画像をパノラマ撮影方向に従って繋ぎ合わせて合成し、パノラマ画像を生成する(ステップb39)。そして、コントローラ27が、生成したパノラマ画像を表示部22に表示する制御を行い(ステップb41)、処理を終了する。また、このとき、生成したパノラマ画像を記録媒体19に記録する。
次に、図9のステップb11で行う撮影方向判定処理について説明する。図10は、撮影方向判定処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。この撮影方向判定処理では、図9のステップb9で算出・更新された積算移動量の水平成分の絶対値を予め設定される所定の方向閾値と比較することによって、カメラ本体2のパンニング操作を検出する。そして、積算移動量(水平成分)の絶対値が方向閾値以下の場合には(ステップc1:No)、コントローラ27は、撮影方向未確定とする(ステップc3)。そして、図9のステップb11にリターンする。一方、積算移動量(水平成分)の絶対値が方向閾値より大きい場合には(ステップc1:Yes)、コントローラ27は、この積算移動量(水平成分)が0より大きければ(ステップc5:Yes)、パノラマ撮影方向を「右」として確定する(ステップc7)。そして、図9のステップb11にリターンする。また、コントローラ27は、積算移動量(水平成分)が0未満の場合には(ステップc5:No)、パノラマ撮影方向を「左」として確定する(ステップc9)。そして、図9のステップb11にリターンする。
次に、図9のステップb17で行う動き検出処理について説明する。図11は、動き検出処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。この動き検出処理では、動き検出部15は、現フレーム画像と直前フレーム画像との間で動き検出を行って(ステップd1)、動き検出結果(フレーム間移動量)を動き検出部15のRAMに記憶する(ステップd3)。続いて、信頼性評価部151が、フレーム間移動量の信頼性の評価を行う(ステップd5)。ここでの評価の結果、信頼性評価部151がフレーム間移動量を信頼性ありと判定した場合には(ステップd7:Yes)、続いて移動量更新部155が、積算移動量の前回値と今回のフレーム間移動量との合計値を積算移動量として更新する(ステップd9)。そして、図9のステップb17にリターンする。
ここで、信頼性評価部151が行う信頼性の評価について説明する。信頼性評価部151は、フレーム間移動量をもとに評価パラメータの値を算出し、信頼性の有無を判定する。例えば、複数配置された代表点に対するマッチング失敗数が多い場合や、得られた動きベクトルの方向に統一性が無い場合は、フレーム間移動量の信頼性が低いと考えられる。そこで、代表点数に対するマッチング成功数を第1の評価パラメータとして算出する。また、マッチングが成功している動きベクトルをその方向毎にグループ分けして要素数の最大値を選出し、マッチング成功数に対する要素数の最大値を第2の評価パラメータとして算出する。そして、信頼性評価部151は、得られた各評価パラメータが予め設定される所定の閾値を超えているか否かによって、フレーム間移動量の信頼性の有無を判定する。
一方、ステップd5での評価の結果、信頼性評価部151がフレーム間動き検出結果を信頼性なしと判定した場合には(ステップd7:No)、移動量更新部155は、フレーム間動き量推定処理を行って、現フレーム画像と直前フレーム画像との間の動き量を推定する(ステップd11)。例えば、動き検出部15のRAMに随時更新記憶される直近の所定数フレーム分のフレーム間動き検出結果をもとに、例えばこれらの平均値を求める等し、現フレーム画像と直前フレーム画像との間の推定動き量とする。そして、移動量更新部155は、積算移動量の前回値と推定動き量との合計値を積算移動量として更新する(ステップd13)。そして、図9のステップb17にリターンする。
次に、図9のステップb35で行う撮影中移動量推定処理について説明する。図12は、横軸をフレーム、縦軸をフレーム間移動量(%)として、撮影処理の開始前に検出された4フレーム分のフレーム間移動量である撮影前動きデータと、撮影処理の終了直後に検出された1フレーム分のフレーム間移動量とをプロットしてグラフ化した図である。ここでは、フレーム間移動量を、前回の撮影位置から次に撮影を行う撮影位置まで移動したときの移動量を100%とした場合の値(%)として示している。撮影中移動量推定処理では、撮影処理の開始前および撮影処理の終了直後のフレーム間移動量を用い、像消失時間計測部273によって計測された撮影処理中の像消失時間に従って、この撮影処理中の動きの近似式を導出し、近似式に従って撮影中移動量を推定する。
図13は、撮影中移動量推定処理について説明するための図であり、図12と同様にして、横軸をフレーム、縦軸をフレーム間移動量(%)として、撮影処理の開始前に検出された4つのフレーム間移動量と、撮影処理の終了直後に検出された1つのフレーム間移動量とを示している。先ず、像消失時間に従って、撮影処理中のブラックアウトとなる区間に仮想フレームfv11,fv13を設定する。続いて、撮影処理の開始前の4つのフレーム間移動量P11〜P14と撮影処理の終了直後の1つのフレーム間移動量P15とから、例えば最小二乗法を適用して近似式を導出する。そして、導出した近似式に従って各仮想フレームfv11,fv13でのフレーム間移動量P16,P17を補間し、各値の積算値を撮影中移動量とする。
図14は、撮影中移動量推定処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。図14に示すように、動き検出部15は先ず、動き検出処理を行う(ステップe1)。この動き検出処理の処理手順は、図11に示した動き検出処理と同様であり、この結果、撮影処理の終了直後のフレーム間移動量が検出される。続いて撮影中移動量推定部153が、像消失時間に従って仮想フレームの設定を行う(ステップe3)。そして、撮影中移動量推定部153は、撮影処理の開始前のフレーム間移動量と撮影処理の終了直後のフレーム間移動量を用い、最小二乗法を適用して近似式を導出する(ステップe5)。続いて、撮影中移動量推定部153は、導出した近似式に従って、設定した仮想フレームでのフレーム間移動量を補間する(ステップe7)。そして、撮影中移動量推定部153は、補間した各仮想フレームでのフレーム間移動量(補間値)を積算し、撮影中移動量として算出する(ステップe9)。そして、撮影中移動量推定部153は、積算移動量の前回値とステップe9で算出した撮影中移動量との合計値を積算移動量として更新する(ステップe11)。そして、図9のステップb35にリターンする。
以上説明したように、本実施の形態によれば、撮影処理の開始前および撮影処理の終了直後のフレーム間移動量を用い、像消失時間に従って近似式を導出し、該近似式に従って、撮影中移動量を推定することができる。これによれば、撮影処理中に生じるブラックアウト時の画像の移動量を推定できるので、ライブビュー画像の表示が一旦停止されてブラックアウトが生じる撮影処理中にカメラ本体2が動かされた場合であっても、画像移動量を精度良く算出することができるという効果を奏する。したがって、部分画像間の繋ぎ目を正しく検出することができ、部分画像を合成して違和感のない自然なパノラマ画像を生成することができる。また、撮影中移動量を推定する際、撮影処理の直後に検出された1つのフレーム間移動量を用いるので、撮影処理の後直ぐに、ライブビュー画像上にポインタとターゲットとを表示させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、上記したものに限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、上記した実施の形態では、撮影処理中のライブビュー画像の動きを最小二乗近似して補間することとしたが、直線近似して補間することとしてもよい。図15は、本変形例における撮影中移動量推定処理について説明するための図であり、横軸をフレーム、縦軸をフレーム間移動量(%)として、撮影処理の開始前に検出された4つのフレーム間移動量と、撮影処理の終了直後に検出された1つのフレーム間移動量とを示している。本変形例の撮影中移動量推定処理では、上記した実施の形態と同様にして、像消失時間に従い、撮影処理中のブラックアウトとなる区間に仮想フレームfv21,fv23を設定する。続いて、撮影処理の開始前の4つのフレーム間移動量P21〜P24と撮影処理の終了直後の1つのフレーム間移動量P25とから例えば近似直線を求め、この近似直線に従って設定した仮想フレームfv21,fv23でのフレーム間移動量P26,P27を補間し、各値の積算値を撮影中移動量とする。
また、上記した実施の形態では、撮影処理の開始前に検出された4フレーム分のフレーム間移動量と、撮影処理の終了直後に検出された1フレーム分のフレーム間移動量とを用いて撮影中移動量を推定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、撮影処理の終了後、所定数分(例えば4フレーム分)のフレーム間移動量を検出した後で、撮影処理の開始前および撮影処理の終了後にそれぞれ検出された4フレーム分のフレーム間移動量を用いて、撮影中移動量を推定することとしてもよい。図16は、本変形例における撮影中移動量推定処理について説明するための図であり、横軸をフレーム、縦軸をフレーム間移動量(%)として、撮影処理の開始前に検出された4つのフレーム間移動量と、撮影処理の終了後に検出された4つのフレーム間移動量とを示している。本変形例の撮影中移動量推定処理では、上記した実施の形態と同様にし、先ず、像消失時間に従って撮影処理中のブラックアウトとなる区間に仮想フレームfv31,fv33を設定する。続いて、撮影処理の開始前の4つのフレーム間移動量P30〜P33と撮影処理の終了後の4つのフレーム間移動量P34〜P37とから、例えば最小二乗法を適用して近似式を導出する。そして、導出した近似式に従って設定した仮想フレームfv31,fv33でのフレーム間移動量P38,P39を補間し、各値の積算値を撮影中移動量とする。
あるいは、撮影処理の開始直前および撮影処理の終了直後に検出されたフレーム間移動量を用いて、撮影中移動量を推定することとしてもよい。図17は、本変形例における撮影中移動量推定処理について説明するための図であり、横軸をフレーム、縦軸をフレーム間移動量(%)として、撮影処理の開始前に検出された1つのフレーム間移動量と、撮影処理の終了後に検出された1つのフレーム間移動量とを示している。この場合には、像消失時間に従って仮想フレームfv41,fv43を設定した後、撮影処理の開始直前の1つのフレーム間移動量P41と終了直後の1つのフレーム間移動量P42とから例えば近似直前を求める。そして、この近似直線に従って、設定した仮想フレームfv41,fv43でのフレーム間移動量P43,P44を補間し、各値の積算値を撮影中移動量とする。
また、上記した実施の形態では、2枚目以降の部分画像の撮影処理の後、撮影中移動量を算出する場合について説明したが、1枚目の撮影処理の後においても、2枚目以降の撮影処理の後と同様にして撮影中移動量の算出を行うようにしても構わない。
また、上記した実施の形態では、「右」または「左」のいずれかをパノラマ撮影方向とする場合について説明したが、左右以外の方向をパノラマ撮影方向とすることもできる。例えば、「上」または「下」をパノラマ撮影方向としたパノラマ撮影を行う場合には、図10に示した撮影方向判定処理において、積算移動量の垂直成分の絶対値を予め設定される所定の方向閾値と比較するように構成し、積算移動量の垂直成分の正負を判定して正の値であれば「上」、負の値であれば「下」としてパノラマ撮影方向を確定する。
デジタルカメラの背面図である。 デジタルカメラの構成例を示す概略ブロック図である。 フレーム間の動き検出について説明するための図である。 動き検出部の機能構成を示す模式図である。 パノラマ撮影モードの概要を説明する説明図である。 パノラマ撮影モードにおいて表示部に表示される表示画面の遷移例を示す図である。 パノラマ撮影モードにおいて表示部に表示される表示画面の遷移例を示す図である。 デジタルカメラの状態遷移図である。 撮影モードにおけるデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 撮影方向判定処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 動き検出処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 撮影処理の開始前に検出された4つのフレーム間移動量と、撮影処理の終了直後に検出された1つのフレーム間移動量とをグラフ化した図である。 撮影中移動量推定処理について説明するための図である。 撮影中移動量推定処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 変形例における撮影中移動量推定処理について説明するための図である。 他の変形例における撮影中移動量推定処理について説明するための図である。 他の変形例における撮影中移動量推定処理について説明するための図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 カメラ本体
11 撮像光学系
12 撮像素子
13 AFE
14 フレームメモリ
15 動き検出部
151 信頼性評価部
153 撮影中移動量推定部
155 移動量更新部
16 画像処理部
17 記録媒体I/F
18 記録媒体保持部
19 記録媒体
20 ビデオエンコーダ
21 表示ドライバ
22 表示部
23 ビデオ信号出力端子
24 操作部
3 シャッターボタン
4 電源ボタン
25 RAM
26 ROM
27 コントローラ
271 撮影開始指示部
273 像消失時間計測部

Claims (6)

  1. 被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部を備え、複数回の撮影処理を行って複数の撮影画像を生成する撮像装置であって、
    前記撮像部によって撮像された前記画像データをライブビュー画像として連続表示する表示部と、
    所定のフレーム間の前記画像データの動きを検出する動き検出部と、
    前記撮影処理の際、前記表示部への前記ライブビュー画像の表示が停止されてから前記撮影処理の終了後に表示が復帰するまでの時間を計測する時間計測部と、
    前記動き検出部が前記撮影処理の開始前に検出した動き検出結果および前記撮影処理の終了後に検出した動き検出結果を用い、前記時間計測部によって計測された計測時間に従って、前記撮影処理中の画像移動量を推定する撮影中移動量推定部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影処理の開始を指示する撮影開始指示部と、
    前記撮影処理の後、前記動き検出部が検出した動き検出結果に従って移動する移動マークと、該移動マークの移動目標位置を示す移動目標マークとを前記ライブビュー画像上に表示する制御を行う表示制御部と、
    を備え、
    前記表示制御部は、前記撮影処理中の画像移動量をもとに前記移動マークの初期表示位置を設定し、
    前記撮影開始指示部は、前記移動マークが前記移動目標位置に移動した時点で、次の撮影処理の開始を指示することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮影中移動量推定部は、前記動き検出部が前記撮影処理の開始前に検出した所定数の動き検出結果および前記撮影処理の終了後に検出した所定数の動き検出結果を用い、前記計測時間に従って、前記撮影処理中の前記画像データの動きを近似して補間することで前記撮影処理中の画像移動量を推定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記撮影中移動量推定部は、前記撮影処理中の前記画像データの動きを最小二乗近似または直線近似して補間することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記撮影中移動量推定部は、前記動き検出部が前記撮影処理の開始前に検出した複数の動き検出結果および前記撮影処理の終了直後に検出した1つの動き検出結果を用い、前記計測時間に従って、前記撮影処理中の前記画像データの動きを近似して補間することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記撮影中移動量推定部は、前記動き検出部が前記撮影処理の開始直前に検出した1つの動き検出結果および前記撮影処理の終了直後に検出した1つの動き検出結果を用い、前記計測時間に従って、前記撮影処理中の前記画像データの動きを近似して補間することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
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