JP2009275616A - 車両及び車両の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン22の排気に含まれる粒子状物質を捕集するものにおいて、エンジン22から出力される動力をより確保することができる。
【解決手段】ハイブリッド自動車20は、バッテリ50の残容量、モータMG2の温度、外気温及び外気圧のうち少なくとも1以上を含む出力因子が所定の出力低下範囲にあるときには、捕集された粒子状物質を排気浄化装置23から除去する再生処理を実行する間隔をより短くなるよう設定し、この設定した間隔で再生処理を実行する。ここでは、バッテリ50の残容量、モータMG2の温度、外気温及び外気圧のうち出力低下範囲にあるものが多いほどより短くなるように再生処理を実行する間隔を設定する。このように、エンジン22やモータMG2からの動力出力の低下が予期される場合は、排気浄化装置23の再生処理を行ない、エンジン22から動力を出力しやすい状態にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両及び車両の制御方法に関する。
従来、車両としては、排気に含まれるパティキュレート(粒子状物質)を捕集するフィルタが接続されたディーゼルエンジン及び発電機を備えた発電装置と、車両駆動用のモータと、発電装置とモータと電力のやり取りを行なうバッテリと、フィルタを加熱するヒータとフィルタに空気を供給するエアポンプとを有するフィルタ再生装置と、を備え、エンジンの負荷が大きいほど、エンジンの運転時間が長かったときほど、外気温が高いほど、フィルタから粒子状物質を除去する再生処理の時間が短くなるように再生装置を制御することにより必要以上にバッテリの電力を消費しないようにするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−155202号公報
ところで、エンジンから動力を出力する車両では、フィルタが粒子状物質を捕集すると、圧力損失が大きくなり、エンジンからの動力出力が小さくなることがあり、例えばこの特許文献1に記載された車両のように、再生時間を短くすると、よりエンジンからの出力が見込めないという問題がある。また、例えば、エンジンから駆動軸へ動力を出力するものにおいてフィルタが目詰まりしてエンジンからの動力の出力が小さくなったときには、駆動軸へ動力を出力するモータの駆動力を高めることが考えられるが、このような場合でもエンジンの動力を用いた発電量が小さくなるため、駆動軸への動力が十分出力できないことがあった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集するものにおいて、内燃機関から出力される動力をより確保することができる車両及び車両の制御方法を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
燃料の燃焼により粒子状物質が生成すると共に動力を出力する内燃機関と、
前記内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気浄化装置と、
駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段の残容量、前記電動機の温度、外気温及び外気圧のうち少なくとも1以上を含む出力因子が所定の出力低下範囲にあるときには、前記捕集された粒子状物質を前記排気浄化装置から除去する再生処理を実行する間隔をより短くなるよう設定し、該設定した間隔で前記再生処理を実行する制御手段と、
を備えたものである。
この車両では、蓄電手段の残容量、電動機の温度、外気温及び外気圧のうち少なくとも1以上を含む出力因子が所定の出力低下範囲にあるときには、捕集された粒子状物質を排気浄化装置から除去する再生処理を実行する間隔をより短くなるよう設定し、この設定した間隔で再生処理を実行する。例えば、蓄電手段の残容量が小さく出力低下範囲にあり電動機からの動力出力が制限される場合や、電動機の温度が高く出力低下範囲に入り電動機からの動力出力が制限される場合、外気温が低く出力低下範囲にあり内燃機関からの出力が小さい場合、外気圧が低く出力低下範囲にあり内燃機関からの出力が小さい場合には、駆動軸に出力すべき動力が低減してしまうのを抑えることを要するから、それに備えて排気浄化装置から粒子状物質を除去し内燃機関から動力を出力しやすい状態にしておくのである。したがって、内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集するものにおいて、内燃機関から出力される動力をより確保することができる。このとき、前記制御装置は、前記再生処理を実行する間隔を設定するに際して、前記出力因子が前記出力低下範囲にないときには第1間隔を前記再生処理を実行する間隔に設定する一方、前記出力因子が前記出力低下範囲にあるときには第1間隔よりも短い第2間隔を前記再生処理を実行する間隔に設定するものとしてもよい。また、前記内燃機関は、直接または間接的に前記駆動軸に接続され該駆動軸に動力を出力するものとしてもよい。
本発明の車両において、前記制御手段は、前記蓄電手段の残容量、前記電動機の温度、外気温及び外気圧のうち前記出力低下範囲にあるものが多いほどより短くなるように前記再生処理を実行する間隔を設定する手段であるものとしてもよい。こうすれば、複数の出力因子の数に応じて内燃機関から出力される動力を確保することができる。
本発明の車両において、前記制御手段は、前記出力因子がより大きな出力低下値であるほどより短くなるように前記再生処理を実行する間隔を設定する手段であるものとしてもよい。こうすれば、内燃機関から出力される動力を一層確保することができる。
本発明の車両は、前記蓄電手段に接続され動力の入出力が可能な発電機と、前記駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備えるものとしてもよい。ここで、「3軸式動力入出力手段」には、例えば3軸式の遊星歯車機構やディファレンシャルギヤ機構などが含まれる。
なお、本発明の車両において、前記制御手段は、前記内燃機関から前記駆動軸へ要求される要求動力と前記電動機から前記駆動軸に要求される要求動力とに加えて、電動機から駆動軸へ更に出力する前記排気浄化装置に捕集された粒子状物質の量に応じた補助動力を設定し、該内燃機関の要求動力と該電動機の要求動力と該補助動力とに基づく動力が出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段であるものとしてもよい。このとき、前記制御手段は、前記排気浄化装置の前後の圧力差を用いて前記捕集された粒子状物質の量を検出する手段であるものとしてもよい。
本発明の車両の制御方法は、
燃料の燃焼により粒子状物質が生成すると共に動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気浄化装置と、駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、を備えた車両の制御方法であって、
前記蓄電手段の残容量、前記電動機の温度、外気温及び外気圧のうち少なくとも1以上を含む出力因子が所定の出力低下範囲にあるときには、前記排気浄化装置から捕集された粒子状物質を除去する再生処理を実行する間隔をより短くなるよう設定し、該設定した間隔で前記再生処理を実行するものである。
この車両の制御方法では、蓄電手段の残容量、電動機の温度、外気温及び外気圧のうち少なくとも1以上を含む出力因子が所定の出力低下範囲にあるときには、排気浄化装置から捕集された粒子状物質を除去する再生処理を実行する間隔をより短くなるよう設定し、この設定した間隔で再生処理を実行する。例えば、蓄電手段の残容量が小さくなり出力低下範囲となる場合や、電動機の温度が高くなり出力低下範囲に入り電動機からの動力出力が制限される場合、外気温が低くなり出力低下範囲となり内燃機関からの出力が小さくなる場合、外気圧が低くなり出力低下範囲となり内燃機関からの出力が小さくなる場合には、内燃機関から駆動軸に出力すべき動力が大きくなるから、それに備えて内燃機関から動力を出力しやすい状態にしておくのである。したがって、内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集するものにおいて、内燃機関から出力される動力をより確保することができる。なお、車両の制御方法において、上述した車両の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した車両の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力するディーゼル方式の内燃機関である。エンジン22からの排気は、排気管21に接続されディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)23aを内蔵した排気浄化装置23を介してエンジン22で生じた粒子状物質が捕集されると共に、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する図示しない三元触媒を介して外気へ排出される。この排気浄化装置23のDPF23aは、捕集した粒子状物質の燃焼用の触媒を担持しており、状況に応じたタイミングでエンジン22から燃料が多く含まれた燃焼ガスが供給され捕集した粒子状物質を燃焼除去する再生処理が行なわれる。この排気浄化装置の排気管21の上流側と下流側とには、それぞれ圧力センサ21a,21bが設けられており、排気浄化装置23の目詰まり具合(粒子状物質の捕集量)を表わす圧力損失(差圧Pd)を検出可能となっている。このエンジン22は、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,外気温センサ87からの外気温θa,外気圧センサ89からの外気圧Paなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、まず駆動制御の概略について説明したのち、排気浄化装置23に捕集された粒子状物質の除去処理について説明する。まず、駆動制御が実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定となる曲線との交点により求めることができる。続いて、動力分配統合機構30の回転要素(クランクシャフト26やサンギヤ31,リングギヤ32など)における回転数とトルクとの力学的な関係式を用い、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とでエンジン22を運転するようモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを設定する。
続いて、排気浄化装置23に圧力損失が生じたときのエンジン22からの減少トルク分をモータMG2によりアシストするアシストトルクTm2aを圧力センサ21aと圧力センサ21bとの圧力差である差圧Pdに基づいて設定する。アシストトルクTm2aは、排気浄化装置23の粒子状物質の捕集量に対応する差圧Pdとエンジン22から出力されるトルクTeとの関係を実験的に求め、この関係を用いてエンジン22のトルクTeをアシストする値として差圧Pdに対応付けてアシストトルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、差圧Pdが与えられると記憶したマップから対応する値を導出して設定するものとした。ここで、このアシストトルク設定用マップは、差圧Pdが値0近傍ではアシストトルクTm2aが値0に設定され、エンジン22からの出力が低下する差圧Pdである閾値Pd1を超えると差圧Pdが大きいほど大きくなる傾向の値になるよう定められているものとした。続いて、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*及び動力分配統合機構30のギヤ比ρとアシストトルクTm2aとを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを設定し、この仮モータトルクTm2tmpをバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限した値として、モータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行う。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行う。このとき、排気浄化装置23が粒子状物質により目詰まりするなどしてエンジン22からの出力が低下した場合は、モータMG2からアシストトルクを出力することにより、運転者の要求に応じた動力を出力するのである。
次に、排気浄化装置23に捕集した粒子状物質を除去する処理について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される再生間隔設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。このルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、バッテリ50の残容量SOC,外気温θa,外気圧Pa,モータMG2のモータ温度θmを入力する処理を行なう(ステップS100)。残容量SOCは、電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。モータ温度θmは、温度検出センサ48により検出されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
次に、再生頻度nを設定する処理を行なう。ここでは、バッテリ50の残容量SOC,モータMG2のモータ温度θm,外気温θa,外気圧Paを出力因子とし、各々対応する所定の出力低下範囲にこの因子がある状態がより多いときに、排気浄化装置23から粒子状物質を除去する再生処理の実行間隔がより短くなる(再生頻度nを高める)ようにこの間隔を設定するものとした。具体的に以下説明する。
まず、バッテリ50の残容量SOCが所定の閾値Sref以下の範囲(所定の出力低下範囲)にあるか否かを判定する(ステップS110)。この閾値Srefは、例えば、バッテリ50の残容量SOCとモータMG2から出力されるトルクの減少分(減少トルク)との関係を予め求めておき、トルクの減少分が顕著になる残容量SOCをこの閾値Srefに設定するものとしてもよい。この「閾値Sref以下の範囲」は、バッテリ50やモータMG2の特性によって変わるが、例えば40%以下の範囲や35%以下の範囲、30%以下の範囲などに定めることができる。残容量SOCが所定の閾値Sref以下の範囲にあるときには、再生頻度nを値「1」インクリメントする(ステップS120)。この再生頻度nは、排気浄化装置23の再生処理を実行する間隔を規定するパラメータであり、初期値は値「0」に設定されている。この再生頻度nは、残容量SOCが所定の閾値Sref以下の範囲にあるという条件を満たすときに値1インクリメントするものとした。また、再生頻度nの設定について、この再生頻度nを増加させる値としては、このモータMG2の減少トルクと排気浄化装置23に粒子状物質が捕集された状態との関係を実験により求めると共に、標準的な走行により単位時間あたりに排気浄化装置23に粒子状物質が捕集される量と、排気浄化装置23の再生処理の間隔との関係を実験により求めることにより、バッテリ50の残容量SOCがより小さな値となりトルク制限がかかるなどしてモータMG2のトルク減少が生じてもエンジン22から出力するトルクを減少させない頻度(あるいはトルクを増加可能とする頻度)で排気浄化装置23の再生処理が実行される間隔となるよう経験的に設定するものとしてもよい。
ステップS110で残容量SOCが所定の閾値Sref以下の範囲にないときには再生頻度nを増加することなく、またはステップS120で再生頻度nを増加したあと、モータMG2のモータ温度θmが所定の閾値θmref以上の範囲(所定の出力低下範囲)にあるか否かを判定する(ステップS130)。閾値θmrefは、例えば、モータ温度θmとモータMG2から出力されるトルクの減少分(減少トルク)との関係を予め求めておき、トルクの減少分が顕著になるモータ温度θmをこの閾値θmrefに設定するものとしてもよい。この「閾値θmref以上の範囲」は、モータMG2の特性によって変わるが、例えば140℃以上の範囲や150℃以上の範囲、160℃以上の範囲などに定めることができる。モータ温度θmが所定の閾値θmref以上の範囲にあるときには、再生頻度nを値「1」インクリメントする(ステップS140)。ここでは、再生頻度nは、モータ温度θmが所定の閾値θmref以上の範囲にあるという条件を満たすときに値1インクリメントするものとした。また、再生頻度nを増加させる値としては、この減少トルクと排気浄化装置23に粒子状物質が捕集された状態との関係を実験により求めると共に、標準的な走行により単位時間あたりに排気浄化装置23に粒子状物質が捕集される量と、排気浄化装置23の再生処理の間隔との関係を実験により求めることにより、モータMG2のトルク減少が生じてもエンジン22から出力するトルクを減少させない頻度(あるいは増加可能となる頻度)で排気浄化装置23の再生処理が実行される間隔となるよう経験的に設定するものとしてもよい。
ステップS130でモータ温度θmが所定の閾値θmref以上の範囲にないときには再生頻度nを増加することなく、または、ステップS140で再生頻度nを増加したあと、外気温θaが所定の閾値θaref以下の範囲(所定の出力低下範囲)にあるか否かを判定する(ステップS150)。閾値θarefは、例えば、外気温θaとエンジン22から出力されるトルクの減少分(減少トルク)との関係を予め実験して求めておき、トルクの減少分が顕著になる外気温θaをこの閾値θarefに設定するものとしてもよい。この「閾値θaref以下の範囲」は、エンジン22の特性によって変化するが、例えば0℃以下の範囲や−10℃以下の範囲、−20℃以下の範囲などに定めることができる。外気温θaが所定の閾値θaref以下の範囲にあるときには、再生頻度nを値「1」インクリメントする(ステップS160)。ここでは、再生頻度nは、外気温θaが所定の閾値θaref以下の範囲にあるという条件を満たすときに値1インクリメントするものとした。また、再生頻度nを増加させる値としては、この減少トルクと排気浄化装置23に粒子状物質が捕集された状態との関係を実験により求めると共に、標準的な走行により単位時間あたりに排気浄化装置23に粒子状物質が捕集される量と、排気浄化装置23の再生処理の間隔との関係を実験により求めることにより、エンジン22のトルク減少が生じない頻度で排気浄化装置23の再生処理が実行される間隔となるよう経験的に設定するものとしてもよい。
ステップS150で外気温θaが所定の閾値θaref以下の範囲にないときには再生頻度nを増加することなく、または、ステップS160で再生頻度nを増加したあと、外気圧Paが所定の閾値Paref以下の範囲にあるか否かを判定する(ステップS170)。閾値Parefは、例えば、外気圧Paとエンジン22から出力されるトルクの減少分との関係を予め実験して求めておき、トルクの減少分が顕著になる外気圧Paをこの閾値Parefに設定するものとしてもよい。この「閾値Paref以下の範囲」は、エンジン22の特性によって変化するが、例えば0.9気圧以下の範囲や0.85気圧以下の範囲、0.8気圧以下の範囲などに定めることができる。外気圧Paが所定の閾値Paref以下の範囲にあるときには、再生頻度nを値「1」インクリメントする(ステップS180)。ここでは、再生頻度nは、外気圧Paが所定の閾値Paref以下の範囲にあるという条件を満たすときに値1インクリメントするものとした。また、再生頻度nを増加させる値としては、この減少トルクと排気浄化装置23に粒子状物質が捕集された状態との関係を実験により求めると共に、標準的な走行により単位時間あたりに排気浄化装置23に粒子状物質が捕集される量と、排気浄化装置23の再生処理の間隔との関係を実験により求めることにより、トルク減少が生じない頻度で排気浄化装置23の再生処理が実行される間隔となるよう経験的に設定するものとしてもよい。
出力因子が所定の出力低下範囲にある条件に基づいて再生頻度nを設定すると、この再生頻度nの値に対応する排気浄化装置23の再生処理間隔Irを設定し、設定した値をエンジンECU24へ送信し(ステップS190)、再生頻度nの値をクリアして(ステップS200)、このルーチンを終了する。図3は、排気浄化装置23の再生処理間隔Irと再生頻度nとの関係の説明図である。再生処理間隔Irは、図3に示すように、再生頻度nが大きな値になるほど短くなるよう設定されるものとした。また、この再生処理間隔Irを入力したエンジンECU24は、設定された再生処理間隔Irが経過するたびに、排気浄化装置23に捕集された粒子状物質を除去する再生処理を行なうようエンジン22を制御するものとした。ここでは、排気浄化装置23の再生処理は、例えば燃料噴射量に対して予め定められた所定量が増量されるように図示しない燃料噴射弁の制御時間を設定し、理論空燃比に対してリッチな燃料を排気浄化装置23へ供給することにより排気浄化装置23に捕集されている粒子状物質を燃焼除去するものとした。なお、再生処理は、この方法に限られず、例えば、酸化ガス(例えば空気)を図示しないポンプにより排気浄化装置23へ供給しこの排気浄化装置23に設けられた図示しないヒータを加熱することにより燃焼除去するものとしてもよい。このように、エンジン22やモータMG2などからの駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する動力が低下しそうな場合には、エンジン22からの動力の出力に関係する排気浄化装置23に捕集された粒子状物質を予め除去するようにし、エンジン22からの動力の出力をより確保するのである。こうすれば、上述した駆動制御ルーチンのアシストトルクの設定が実行されにくくなる。
以上詳述した本実施例のハイブリッド自動車20によれば、バッテリ50の残容量SOC、モータMG2の温度θm、外気温θa及び外気圧Paのうち少なくとも1以上を含む出力因子が所定の出力低下範囲にあるときには、捕集された粒子状物質を排気浄化装置23から除去する再生処理を実行する間隔をより短くなるよう設定し、この設定した間隔で再生処理を実行する。例えば、バッテリ50の残容量SOCが小さくなり出力低下範囲に入りモータMG2からの動力出力が制限される場合や、モータMG2の温度θmが高くなり出力低下範囲に入りモータMG2からの動力出力が制限される場合、外気温θaが低くなり出力低下範囲となりエンジン22からの出力が小さくなる場合、外気圧Paが低くなり出力低下範囲となりエンジン22からの出力が小さくなる場合には、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき動力が低減してしまうのを抑えることを要するから、それに備えてエンジン22から動力を出力しやすい状態にしておくのである。したがって、エンジン22から出力される動力をより確保することができる。また、バッテリ50の残容量SOC、モータMG2の温度θm、外気温θa及び外気圧Paのうち出力低下範囲にあるものが多いほどより短くなるように再生処理を実行する間隔を設定するため、複数の出力因子の数に応じてエンジン22から出力される動力を確保することができる。
実施例では、バッテリ50の残容量SOC、モータMG2の温度θm、外気温θa及び外気圧Paが出力低下範囲にあるか否かを判定するものとしたが、これらのうち1以上を省略してもよい。あるいは、バッテリ50の残容量SOC、モータMG2の温度θm、外気温θa及び外気圧Paの4種の出力因子に加えてまたはこれらのいずれか1以上と代えて他の出力因子が所定の出力低下範囲にあるか否かを判定するものとしてもよい。
実施例では、出力因子が出力低下範囲にあるものの数に応じて排気浄化装置23の再生処理の間隔を短く設定するものとしたが、出力因子の大きさに応じて排気浄化装置23の再生処理の間隔を短く設定するものとしてもよい。例えば、外気温θaを具体例とすると、閾値θaref1(例えば0℃)、閾値θaref2(例えば−10℃)、閾値θaref3(例えば−20℃)など複数の閾値を設定し、閾値Paref1〜閾値Paref2の範囲など各閾値で区切られる範囲の各々に対応する排気浄化装置23の再生処理の間隔を、外気温θaが小さくなる(エンジン22からの出力が小さくなる)と短くなるような傾向に定めておき、外気温センサ87からの外気温θaが与えられるとその値が含まれる範囲に対応付けられた排気浄化装置23の再生処理の間隔に設定するものとすることができる。こうすれば、エンジン22から出力される動力を一層確保することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図4の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図4における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。また、実施例のハイブリッド自動車20では、シリーズ−パラレル型のハイブリッド自動車としたが、粒子状物質を捕集する排気浄化装置が接続されたエンジンを搭載したハイブリッド自動車であれば特に限定されず、シリーズ型のハイブリッド自動車としてもよいし、パラレル型のハイブリッド自動車としてもよい。
ここで、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに動力を出力可能であり燃料の燃焼により粒子状物質が生成すると共に動力を出力するエンジン22が「内燃機関」に相当し、エンジン22の排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気浄化装置23が「排気浄化装置」に相当し、リングギヤ軸32aに動力を入出力可能なモータMG2が「電動機」に相当し、 モータMG2と電力をやりとり可能なバッテリ50が「蓄電手段」に相当し、バッテリ50の残容量SOC、モータMG2の温度θm、外気温θa及び外気圧Paのうち少なくとも1以上を含む出力因子が所定の出力低下範囲にあるときには、捕集された粒子状物質を排気浄化装置23から除去する再生処理を実行する間隔をより短くなるよう設定し、この設定した間隔で再生処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70及びエンジンECU24が「制御手段」に相当する。また、バッテリ50に接続され動力の入出力が可能なモータMG1が「発電機」に相当し、エンジン22のクランクシャフト26と駆動軸としてのリングギヤ軸32aとモータMG1の回転軸に接続された動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、燃料の燃焼により粒子状物質が生成すると共に動力を出力するものであれば如何なるタイプのものであっても構わない。「排気浄化装置」としては、内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集しその後捕集した粒子状物質を除去する再生処理を行なうものであれば如何なるタイプのものであっても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、入力軸に回転子が接続され固定子の回転磁界により回転子を回転駆動させて入力軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、電力動力入出力手段および電動機と電力をやりとり可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、蓄電手段の残容量、電動機の温度、外気温及び外気圧のうち少なくとも1以上を含む出力因子が所定の出力低下範囲にあるときには、捕集された粒子状物質を排気浄化装置から除去する再生処理を実行する間隔をより短くなるよう設定し、設定した間隔で再生処理を実行するものであれば如何なるものとしても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる作動作用を有するものなど、入力軸と出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され3軸のうちのいずれかの軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の車両(例えば列車や航空機など)の形態としても構わない。さらに、こうした車両の制御方法の形態としてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、動力出力装置や車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される再生間隔設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 排気浄化装置23の再生処理間隔Irと再生頻度nとの関係の説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120 ハイブリッド自動車、21 排気管、21a,21b 圧力センサ、22 エンジン、23 排気浄化装置、23a DPF、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、48 温度検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 外気温センサ、88 車速センサ、89 外気圧センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (5)

  1. 燃料の燃焼により粒子状物質が生成すると共に動力を出力する内燃機関と、
    前記内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気浄化装置と、
    駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、
    前記蓄電手段の残容量、前記電動機の温度、外気温及び外気圧のうち少なくとも1以上を含む出力因子が所定の出力低下範囲にあるときには、前記捕集された粒子状物質を前記排気浄化装置から除去する再生処理を実行する間隔をより短くなるよう設定し、該設定した間隔で前記再生処理を実行する制御手段と、
    を備えた車両。
  2. 前記制御手段は、前記蓄電手段の残容量、前記電動機の温度、外気温及び外気圧のうち前記出力低下範囲にあるものが多いほどより短くなるように前記再生処理を実行する間隔を設定する手段である、請求項1に記載の車両。
  3. 前記制御手段は、前記出力因子がより大きな出力低下値であるほどより短くなるように前記再生処理を実行する間隔を設定する手段である、請求項1又は2に記載の車両。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記蓄電手段に接続され動力の入出力が可能な発電機と、
    前記駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    を備える車両。
  5. 燃料の燃焼により粒子状物質が生成すると共に動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集する排気浄化装置と、駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、を備えた車両の制御方法であって、
    前記蓄電手段の残容量、前記電動機の温度、外気温及び外気圧のうち少なくとも1以上を含む出力因子が所定の出力低下範囲にあるときには、前記排気浄化装置から捕集された粒子状物質を除去する再生処理を実行する間隔をより短くなるよう設定し、該設定した間隔で前記再生処理を実行する、
    車両の制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010270672A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd 排気浄化システム
JP2017177877A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド自動車

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