JP2009273687A - 光軸調子可能な内視鏡装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光軸調整を確実に行い、適切な照明によって撮影画像を得る。
【解決手段】対物レンズ13の光軸調整の場合、外部光源の照明によって得られるリアルタイム画像から輝度等高線を作成し、モニタ55に表示する。そして、輝度等高線の輝度最大位置が画面中心と一致し、輝度等高線が画面中心に対して対称的な分布曲線となるように、対物レンズ13の位置をX’、Y’軸に沿って調整する。一方、集光レンズ26の光軸調整の場合、白色チャートを撮影し、リアルタイム画像から輝度等高線をモニタ55に表示する。そして、対物レンズ26の位置をX、Y軸方向およびX軸、Y軸周りに調整する。
【選択図】図1
【解決手段】対物レンズ13の光軸調整の場合、外部光源の照明によって得られるリアルタイム画像から輝度等高線を作成し、モニタ55に表示する。そして、輝度等高線の輝度最大位置が画面中心と一致し、輝度等高線が画面中心に対して対称的な分布曲線となるように、対物レンズ13の位置をX’、Y’軸に沿って調整する。一方、集光レンズ26の光軸調整の場合、白色チャートを撮影し、リアルタイム画像から輝度等高線をモニタ55に表示する。そして、対物レンズ26の位置をX、Y軸方向およびX軸、Y軸周りに調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、体内器官などを観察、処置可能な内視鏡装置に関し、特に、光源に起因する色むらの検出に関する。
内視鏡装置では、キセノンランプなどの光源から放射される光が集光レンズを介してライトガイドに入射し、スコープ先端部から被写体に向けて照射される。被写体からの反射光は、スコープ先端部に設けられた撮影光学系によって結像し、被写体像が撮像素子に形成される。そして、撮像素子から読み出された画像信号に基づいてカラー画像が生成され、モニタに表示される。
光源、集光レンズ、ライトガイドの入射端がそれぞれ正確に位置決めされていないと、ライトガイドに入射する光量が減少し、適正な照明光が得られない。光源からの光を無駄なく利用するため、集光レンズの光軸位置を調整する方法が知られている(特許文献1、2参照)。
特許文献1では、集光レンズを駆動するモータを配置し、互いに対向する測光用ファイバ、あるいは赤外線センサに光を入射させ、入射光量の差に基づいて光軸の位置ずれを検出する。光軸のずれが生じている場合、モータの駆動によって集光レンズ位置を変動させ、光軸を一致させる。また、特許文献2では、光軸方向に沿って集光レンズを移動可能にし、最大輝度値が得られる位置に集光レンズを移動させる。
特開平7−181399号公報
特開2000−249935号公報
特許文献1では、一次元的な光量分布によって光軸ずれを検出する。そのため、輝度分布が光軸あるいはそれに該当する位置を中心として均等に分布しているのか検出できない。すなわち、平面上での2次元輝度分布が適正な分布であるのか否か判断できず、光軸調整が限定的なものになっている。
本発明の内視鏡装置は、二次元的な輝度等高線を表示可能であって、照明光学系を経由して光源からの光をスコープ先端部から射出する照明手段と、撮影光学系を通った光によって得られる画像信号からカラー画像を生成する撮像手段と、画像信号に基づいて輝度等高線を画面に表示する等高線表示手段とを備え、輝度等高線が画面の基準位置を中心にして対称となるように、照明光学系および撮影光学系の少なくともいずれかの光軸が調整されることを特徴とする。
画面上に輝度等高線図が表示されることによって、2次元輝度分布が明らかになる。例えば、画面中心を光軸中心に対応させ、スコープ先端部中心から光が射出するスコープが用意された場合、集光レンズに光軸ずれが生じていなければ、画面中心が輝度等高線の中心、すなわち輝度最大位置となり、画面中心周りに対称性のある輝度等高線が表示される。オペレータは、輝度等高線の平面上分布を見ながら光軸調整を行うことが可能である。光軸調整方法として、モータによって照明光学系あるいは撮影光学系を移動させてもよく、あるいは、手で組み付け位置を調整してもよい。
本発明の他の特徴による内視鏡装置は、自動的に光軸調整可能であって、照明光学系を経由して光源からの光をスコープ先端部から射出する照明手段と、撮影光学系を通った光によって得られる画像信号からカラー画像を生成する撮像手段と、画像信号に基づいて輝度等高線を取得する等高線取得手段と、輝度等高線が基準位置を中心にして対称となるように、照明光学系および撮影光学系の少なくともいずれかの光軸を調整する光軸調整手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の他の特徴による内視鏡装置は、スコープの照射特性に合わせた光軸調整が可能であり、照明光学系を経由して光源からの光をスコープ先端部から射出する照明手段と、撮影光学系を通った光によって得られる画像信号からカラー画像を生成する撮像手段と、画像信号に基づいて輝度等高線を取得する等高線取得手段と、接続されるスコープに応じた輝度等高線データに基づき、輝度等高線が基準位置に対して対象となるように、照明光学系および撮影光学系の少なくともいずれかの光軸を調整する光軸調整手段とを備えたことを特徴とする。スコープ先端面の光学系配置特性によってスコープ機種毎に輝度等高線データが異なる状況において、接続されるスコープに応じた輝度等高線データを参照することによって、光軸調整が行われる。例えばメモリにスコープ機種に応じた一連の輝度等高線データを格納して接続スコープのデータを選択してもよく、あるいは接続されたスコープから輝度等高線データを取得してもよい。
撮影光学系、照明光学系の光軸に垂直な方向に沿ったずれを検出するため、輝度等高線の輝度最大位置が基準位置に基づく許容エリア内にあるか否かを判断するのが望ましい。例えば、画面中心位置を基準位置と定め、輝度等高線の輝度最大位置が画面中心もしくはその中心周りに規定される許容エリア内に収まるかを判断する。
スコープ先端中心から外れて光が射出するスコープの場合、輝度等高線の輝度最大位置は画面中心から外れる。そのため、光軸調整手段は、接続されるスコープの先端面光射出特性に従って定められる許容エリア内に輝度最大位置があるか否かを判断するのがよい。
一方、輝度等高線の対称性をもつか否かを自動的に判断するため、光軸調整手段は、輝度最大位置に対する輝度等高線周辺部分の輝度減光割合に基づいて判断するのがよい。光軸調整手段が、基準位置を中心として輝度等高線が対称性をもっていない場合、照明光学系および撮影光学系の少なくともいずれか一方の傾きを調整すればよい。
本発明の内視鏡用光軸ずれ検出方法は、照明光学系を経由して光源からの光をスコープ先端部から射出させ、撮影光学系を通った光によって得られる画像信号に基づいて輝度等高線を取得し、輝度等高線が画面の基準位置を中心にして対称性をもつか否かを判断することを特徴とする。
本発明によれば、光軸調整を確実に行うことができ、適切な照明によって撮影画像を得ることができる。
以下では、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態である電子内視鏡装置のブロック図である。
電子内視鏡装置は、ビデオスコープ10とプロセッサ20とを備え、プロセッサ20には、キーボード35、モニタ40およびコンピュータ50が接続される。ビデオスコープ10は、プロセッサ20に着脱自在に接続される。
キセノンランプ24が点灯すると、ランプ24から放射された光は、絞り(図示せず)、集光レンズ26を介してライトガイド12の入射端12Aに入射する。ライトガイド12に入射した光はスコープ先端部側に進み、配光レンズ11を介してスコープ先端部から射出する。これにより、観察部位が照明光によって照射される。
観察部位において反射した光は、対物レンズ13を通り、CCD14の受光面に到達する。その結果、被写体像がCCD14に形成され、被写体像に応じた画像信号が生成される。画像信号はCCD14から一定の時間間隔で読み出され、初期回路15を経てプロセッサ20の画像信号処理回路22へ送られる。
画像信号処理回路22では、ホワイトバランス調整、ガンマ補正など画像信号に対して様々な処理が施され、輝度Yおよび色差信号Cb、Crが生成される。生成された輝度、色差信号Y、Cb、Crは、映像信号処理回路23を介してモニタ40へ出力される。これにより、フルカラー画像がモニタ40に表示される。
CPU、ROM、RAMを含むシステムコントロール回路21は、プロセッサ20の動作を制御し、画像信号処理回路22などの回路へ制御信号を出力する。システムコントロール回路21のROMには、動作制御に関するプログラムが格納されている。メモリ29には、スコープおよび光軸調整に関するデータが格納され、必要に応じて読み出される。
コンピュータ50は、画像を取り込むグラバーボードを内蔵し、リアルタイム画像を取り込んで2次元輝度分布を計算する。そして、輝度情報に基づいた輝度等高線をコンピュータ用モニタ55に表示する。
集光レンズ26は、モータ27によって位置制御される。ここでは、集光レンズ26の光軸Dを基準の光軸Eと一致させる光軸調整が行われる。光軸Eは、ランプ24およびライトガイド12の入射端12Aによって規定されている。キーボード35の操作によって軸調整制御コマンドがシステムコントロール回路21に送信され、システムコントロール回路はコマンドに応じてモータ27を駆動する。
図2は、集光レンズ26の概略図である。
集光レンズ26は、互いに直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)に沿ってシフト可能であり、また、X軸、Y軸周りの傾斜可能である。X軸、Y軸は、光軸Eに垂直な平面上に規定される2軸であり、互いに直交する。Z軸は光軸に沿った軸である。
モータ27は、X、Y、Z軸方向の移動およびZ、Y軸周りの位置変動用ステッピングモータ27A〜27Eによって構成される。集光レンズ26は、図示しない保持部材によって保持され、モータ27A〜27Eがそれぞれ保持部材に接続される。
ステッピングモータ27A〜27Eは、システムコントロール回路21からの制御信号に基づき所定の回転数だけ回転する。集光レンズ26は、ステッピングモータ27A〜27Eの駆動によってX、Y、Z軸に沿って移動し、あるいはX、Y軸周りに回転する。集光レンズ26の保持機構は従来周知の構成を適用すればよく、ここでは詳しい説明を省略する。
なお、対物レンズ13においても光軸調整可能であり、対物レンズ13の光軸Lを基準の光軸Mと一致させるように、対物レンズ13の組み付け位置を製造時に調整する。基準となる光軸Mは、CCD14の受光面位置に従って規定される。対物レンズ13’は、光軸Mに直交するX’軸、Y’軸およびX’軸、Y’軸周りの傾きに関して位置調整される。
図3は、対物レンズ13、集光レンズ26に関する輝度等高線を示した図である。図3を用いて、対物レンズ13、集光レンズ26の光軸調整について説明する。対物レンズ13、集光レンズ26の光軸調整は、電子内視鏡装置の出荷時あるいはメンテナンス時に行われる。
まず、対物レンズ13の光軸調整について説明する。電子内視鏡装置の出荷時、LEDなどの外部光源をスコープ先端部前方に配置し、外部光源を点灯させる。LEDなど外部光源は、一様な輝度分布の面光源であり、スコープ先端部に密着して取り付けられることによって、スコープ先端面の中心部ほど高輝度の光が入射される。外部光源を装着後、リアルタイム画像をコンピュータ50に取り込ませる。このとき、プロセッサ20のランプ24は点灯させない。
コンピュータ50では、リアルタイム画像から輝度分布データが生成され、輝度分布から輝度等高線SLが生成される。輝度等高線の作成は、従来周知の計算方法によって行われる。生成された輝度等高線SLは、モニタ55に表示される。画面中心で交差するx−y座標系は、集光レンズ26のX−Y座標系および対物レンズ13におけるX’−Y’座標系に対応し、画面全体の表示領域はCCD14のマスク領域に相当する。ここでは、輝度レベル10毎に等高線が描かれている。
オペレータは、表示されている輝度等高線SLを見ながら、対物レンズ13の光軸Lが基準光軸Mと実質的に一致しているか否かを判断する。図3では、輝度等高線SLの中で最大輝度値の画素位置Pを中心として対称性をもつ輝度等高線が描かれていて、輝度最大位置Pはモニタ55の画面中心Oから外れている。
光軸ずれが生じていない場合、画面中心Oを中心にして対称性ある輝度等高線が表示される。一方、X’、Y’軸方向に沿って光軸ずれが生じている場合、輝度最大位置Pが画面中心Oと一致しない。また、X軸、Y軸周りの傾斜に起因して光軸ずれが生じると、等高線輝度分布の曲線に対し、x方向あるいはy方向に沿った偏り(楕円状曲線)が生じ、非対称的な輝度分布が表示される。
図3の輝度等高線SLの場合、輝度最大位置Pは画面中心Oに一致せず、一方で輝度等高線SLは輝度最大位置Pを中心として対称的な分布曲線になっている。したがって、対物レンズ13の光軸Lがライトガイド12の基準光軸Mに対してX’、Y’軸方向にずれていると判断される。
光軸ずれが明らかになると、オペレータは、スコープ10の対物レンズ13を位置変動させる。すなわち、画面中心Oを輝度最大位置Pとして対称性をもつ輝度等高線を表示させるまで、対物レンズ13の位置、傾きを微調整する。図3の輝度等高線SLの場合、X’、Y’軸方向に沿って対物レンズ13をシフトさせる。
次に、集光レンズ26の光軸調整について説明する。電子内視鏡装置の出荷時もしくはメンテナンス時、白色被写体であるチャートを撮影し、リアルタイム画像をコンピュータ50に取り込む。ただし、集光レンズ26の光軸調整は、スコープ(対物レンズ)の調整後に行われる。コンピュータ50では、輝度信号Yに基づいて輝度分布が計算され、輝度等高線MLが得られる(図3参照)。
光軸ずれが生じていない場合、輝度等高線は画面中心Oを中心にして対称性をもつ。図3に示す輝度等高線MLから、集光レンズ26の光軸Eがライトガイド12の光軸Dに対してずれていることがわかる。ただし、スコープ先端面の中心付近から被写体に向けて光が射出するビデオスコープが接続されているものとする。
オペレータは、キーボード35を操作してステッピングモータ27A〜27Eを駆動させ、光軸ずれを解消する。画面中心Oを輝度最大位置Pとして対称性をもつ輝度等高線が表示されるまで、集光レンズ26の位置、傾きを微調整する。図3の輝度等高線MLの場合、X、Y軸方向に沿って集光レンズ26をシフトさせ、光軸ずれを解消する。また、集光レンズ26の光軸調整では、集光レンズ26をZ軸、すなわち光軸Eの方向に沿ってシフトさせ、輝度最大位置Pでの最大輝度値が最も高くなる地点に位置決めする。
このように本実施形態によれば、コンピュータ50が電子内視鏡装置のプロセッサ20に接続され、電子内視鏡装置の出荷時あるいはメンテナンス時に光軸調整が行われる。対物レンズ13の光軸調整の場合、外部光源の照明によって得られるリアルタイム画像から輝度等高線SLを作成し、モニタ55に表示する。そして、輝度等高線SLの輝度最大位置Pが画面中心Oと一致し、輝度等高線SLが画面中心Oに対して対称的な分布曲線となるように、対物レンズ13の位置をX’、Y’軸に沿って調整する。
一方、集光レンズ26の光軸調整の場合、白色チャートを撮影し、リアルタイム画像から輝度等高線MLをモニタ55に表示する。そして、輝度等高線SLの輝度最大位置Pが画面中心Oと一致し、輝度等高線MLが画面中心Oに対して対称的な分布曲線となるように、対物レンズ13の位置をX,Y軸方向およびX軸、Y軸周りに調整する。また、最大輝度値を得るように、集光レンズ26の位置をZ軸に対して調整する。
輝度分布を2次元分布で表示するため、光軸がどの程度ずれているのかはっきりと視認される。これによって、光軸調整を精度よく、かつ迅速に行うことができる。なお、光軸調整に関しては、対物レンズ13の代わりにCCD14の位置を相対的に調整してもよく、また、集光レンズ26の代わりにライトガイドの入射端位置を調整してもよい。
次に、図4〜図7を用いて、第2の実施形態である電子内視鏡装置について説明する。第2の実施形態では、集光レンズの光軸調整を自動的に行う。それ以外の構成については、第1の実施形態と同じである。
図4は、第2の実施形態である電子内視鏡装置のブロック図である。
コンピュータ50は、プロセッサ20のシステムコントロール回路21と接続され、データが相互に通信可能である。集光レンズ26の光軸調整を行う場合、コンピュータ50は、リアルタイム画像を取り込んで輝度等高線を生成する。そして、光軸ずれが生じているか否かを判断し、光軸調整のためシステムコントロール回路21へ制御信号を出力する。
システムコントロール回路21は、コンピュータ50から送られてくる制御信号に基づき、モータ27を駆動する。モータ27は、集光レンズ26をX、Y、Z軸に沿って移動させ、あるいはX軸、Y軸周りの傾きを調整する。
図5は、コンピュータ50およびプロセッサ20によって実行される集光レンズ26の光軸調整処理を示したフローチャートである。白色被写体のチャートを撮影することによって開始される。
ステップS101では、リアルタイム画像に基づいて輝度等高線TLが求められる。ステップS102では、輝度最大位置が画面中心Oであって、かつ、周辺減光割合が輝度等高線の周辺に沿ってほぼ同じであるか否かが判断される。
図6は、第2の実施形態における輝度等高線を示した図である。輝度最大位置Pは、画面中心Oから(x0、y0)だけ外れている。ステップS102では、輝度最大位置Pでの輝度値Pmが検出されるとともに、画面周辺部における4つの周辺画素の輝度値Px1、Px2、Py1、Py2が検出される。
輝度値Px1、Px2は、輝度最大位置Pを通るx方向に沿った直線L1と画面端部(マスク領域周辺)との交点における輝度値を表し、輝度値Py1、Py2は、輝度最大位置Pを通るy方向に沿った直線L2と画面端部との交点における輝度値を示す。
ステップS102では、光軸ずれの判断として、輝度最大位置P(x0、y0)が画面中心Oに一致している、もしくは画面中心Oの周りに規定される許容エリア内に属するか否かが判断される。輝度最大位置P(x0、y0)が許容エリア外にある場合、集光レンズ26はX軸、Y軸について軸ずれが生じている。
さらにステップS102では、光軸ずれの判断として、以下の式によって求められる減光割合ML、MR、および減光割合MA、MBの値が、それぞれ一致する、あるいはその差が所定の許容範囲内であるか否かが判断される。
MR=(1−Prx1/Prm)×100 ・・・・(1)
ML=(1−Prx2/Prm)×100 ・・・・(2)
MA=(1−Pry1/Prm)×100 ・・・・(3)
MB=(1−Pry2/Prm)×100 ・・・・(4)
ただし、Prx1、Prx2、Pry1、Pry2は、輝度最大位置Pでの輝度値Pmを正規化することによって定められる値であり、例えば輝度値Pmが168の場合、Prmを100として正規化し、Px1、Px2、Py1、Py2に対してそれぞれ100/168を乗じることによってPrx1、Prx2、Pry1、Pry2が求められる。
MR=(1−Prx1/Prm)×100 ・・・・(1)
ML=(1−Prx2/Prm)×100 ・・・・(2)
MA=(1−Pry1/Prm)×100 ・・・・(3)
MB=(1−Pry2/Prm)×100 ・・・・(4)
ただし、Prx1、Prx2、Pry1、Pry2は、輝度最大位置Pでの輝度値Pmを正規化することによって定められる値であり、例えば輝度値Pmが168の場合、Prmを100として正規化し、Px1、Px2、Py1、Py2に対してそれぞれ100/168を乗じることによってPrx1、Prx2、Pry1、Pry2が求められる。
上述したように、集光レンズ26がX軸周りに傾斜して光軸ずれが発生している場合、輝度等高線はx方向に関して偏りが生じ、非対称的になる。本実施形態では、減光割合ML、MRが一致しない、あるいはその差が所定の許容範囲内に収まらない場合、輝度等高線はx方向に関して偏りが生じている、すなわちX軸周りの傾斜に起因して光軸ずれが生じていると判断する。
Y軸周りの光軸ずれについても同様に判断される。すなわち、減光割合ML、MRが一致しない場合、あるいはその差が所定の許容範囲内に収まらない場合、Y軸周りに関して光軸ずれが生じていると判断される。
輝度最大位置P(x0、y0)が画面中心Oに一致している、もしくは許容エリア内に属する場合、輝度等高線TLは輝度最大位置Pを中心とする分布曲線であると判断する。さらに、光割合ML、MR、および減光割合MA、MBの値が、それぞれ一致する、あるいはその差が所定の許容範囲内に収まる場合、輝度等高線TLは輝度最大位置P(画面中心O)周りに対称性をもつ分布曲線であると判断する。すなわち、光軸ずれが生じていないと判断する(S103)。
一方、輝度最大位置P(x0、y0)が許容エリア外にある、あるいは、光割合ML、MR、あるいは減光割合MA、MBの差が許容範囲を超えている場合、集光レンズ26に光軸ずれが生じていると判断される(S104)。そして、ステップS105では、X、Y軸に関する光軸調整処理が行われる。光軸調整処理は、コンピュータ50からの制御信号に基づいて行われる。
ステップS106では、集光レンズ26のZ軸に対する光軸調整処理が行われる。すなわち、ステッピングモータ27Eによって段階的に集光レンズ26を移動させ、輝度最大位置Pにおける輝度値Pmが最も大きな値になる集光レンズ26の位置を求める。
図7は、図5のステップS105のサブルーチンである。
ステップS201では、図5のステップS102の判断において、輝度最大位置Pが画面x方向に沿って画面中心Oからずれていたか、すなわちX軸に沿って集光レンズ26の光軸ずれが生じていたかが判断される。画面x方向に沿って位置ずれが生じていた場合、ステップS205へ進み、光軸ずれを解消するように集光レンズ26をX軸方向に移動させる。ここでは、従来周知の山登り方法によって光軸ずれを解消させる位置を求める。
同様に、ステップS202、S203、S204において、画面y方向のずれ、x方向に関する輝度等高線の偏り、y方向に関する輝度等高線の偏りがあったか判断される。そして、光軸ずれが生じている場合、ステップS206、S207、S208において、集光レンズ26のY軸方向移動、X軸周りの傾斜、Y軸周り傾斜が調整される。
このように第2の実施形態によれば、自動的に光軸調整が行われる。光軸調整に関しては、モニタに輝度等高線分布をモニタ55に表示せずに光軸調整を行ってもよい。また、プロセッサ本体で光軸調整を行ってもよい。さらに、対物レンズ13についても自動的に光軸調整する構成にしてもよい。
また、光軸ずれだけを自動判断し、光軸調整については第1実施形態のようにオペレータが調整するように構成してもよい。
次に、図8〜図10を用いて、第3の実施形態である電子内視鏡装置について説明する。第3の実施形態では、スコープの機種に合わせて光軸調整を行う。それ以外の構成については、第2の実施形態と同じである。
図8は、第3の実施形態における光軸調整処理を示したフローチャートである。
ビデオスコープ10がプロセッサ20に接続されると、スコープ機種情報がビデオスコープ10からプロセッサ20へ送信され、メモリ29に格納される。ステップS301では、ビデオスコープ10の機種情報がプロセッサ20からコンピュータ50へ送信される。
ステップS302では、ビデオスコープ10に応じた輝度等高線データがプロセッサ20からコンピュータ50へ送信される。スコープ機種情報と同様、ビデオスコープ10がプロセッサ20に接続さると輝度等高線データがメモリ29に格納される。
ステップS303では、リアルタイム画像から輝度等高線が生成され、輝度等高線に基づいて、輝度最大位置Pにおける最大輝度値Pmおよび減光割合MR、ML、MA、MBが算出される。そして、ステップS304では、輝度最大位置Pと減光割合MR、ML、MA、MBが、設計仕様を満たすか否かが判断される。
図9は、ビデオスコープ先端部の正面図を示した図である。スコープ先端面10Sにおける配光レンズの位置、すなわちライトガイド射出端の位置は、ビデオスコープの機種によって異なる。図9に示すタイプAのビデオスコープでは、スコープの対物レンズ13に対して非対称的な位置に配光レンズ11が配置されている。この場合、光軸ずれが生じていないとき、輝度最大位置Pは画面中心Oに位置しない。一方、タイプBのビデオスコープの場合、対物レンズ13に関して対称的な位置に配光レンズ11が配置されている。したがって、光軸ずれが生じていないとき、輝度最大位置Pは画面中心Oと一致する。
プロセッサ20のメモリ29には、接続ビデオスコープの輝度等高線分布に基づく輝度最大位置と減光割合がデータとして格納されている。ステップS304では、輝度最大位置Pが接続スコープに従った許容範囲K内にあるか否かが判断される。そして、算出された減光割合MR、ML、MA、MBが、減光割合データと一致するか、もしくはその差が許容範囲内にあるか判断される。
図10は、第3の実施形態における輝度等高線を示した図である。ここで使用されるビデオスコープは、スコープ先端面中心から外れた位置で光を射出する。そのため、図10に示すように、輝度最大位置Pの許容範囲Kは画面中心Oから外れている。ステップS304では、検出された輝度最大位置Pおよび減光割合が、設計仕様を満足する減光割合、輝度最大位置であるかが判断される。すなわち、輝度最大位置Pが使用するビデオスコープの光射出特性に応じた許容範囲K内に位置し、かつ輝度等高線TLが輝度最大位置Pを中心として対称性をもっているか否かが判断される。
輝度最大位置Pが許容範囲K内にあり、算出された減光割合MR、ML、MA、MBが、減光割合データと一致するか、もしくはその差が許容範囲内にある場合、光軸ずれが生じていないと判断する(S305)。一方、そうでない場合、光軸ずれが生じていると判断し(S306)、X、Y軸に関して光軸調整処理が行われる(S307)。そして、ステップS308では、Z軸に関する光軸調整処理が行われる。
第1、第2の実施形態においても、第3の実施形態と同様、スコープ先端面の輝度分布特性に応じて設計仕様範囲を設定してもよい。
10 ビデオスコープ
12 ライトガイド
13 対物レンズ(撮影光学系)
14 CCD
20 プロセッサ
21 システムコントロール回路
24 ランプ
26 集光レンズ
27 モータ
50 コンピュータ
SL、ML、TL、KL 輝度等高線
P 輝度最大位置
12 ライトガイド
13 対物レンズ(撮影光学系)
14 CCD
20 プロセッサ
21 システムコントロール回路
24 ランプ
26 集光レンズ
27 モータ
50 コンピュータ
SL、ML、TL、KL 輝度等高線
P 輝度最大位置
Claims (8)
- 照明光学系を経由して光源からの光をスコープ先端部から射出する照明手段と、
撮影光学系を通った光によって得られる画像信号からカラー画像を生成する撮像手段と、
画像信号に基づいて輝度等高線を画面に表示する等高線表示手段とを備え、
輝度等高線が画面の基準位置を中心にして対称となるように、前記照明光学系および前記撮影光学系の少なくともいずれかの光軸が調整されることを特徴とする内視鏡装置。 - 照明光学系を経由して光源からの光をスコープ先端部から射出する照明手段と、
撮影光学系を通った光によって得られる画像信号からカラー画像を生成する撮像手段と、
画像信号に基づいて輝度等高線を取得する等高線取得手段と、
輝度等高線が基準位置を中心にして対称となるように、前記照明光学系および前記撮影光学系の少なくともいずれかの光軸を調整する光軸調整手段と
を備えたことを特徴とする内視鏡装置。 - 照明光学系を経由して光源からの光をスコープ先端部から射出する照明手段と、
撮影光学系を通った光によって得られる画像信号からカラー画像を生成する撮像手段と、
画像信号に基づいて輝度等高線を取得する等高線取得手段と、
接続されるスコープに応じた輝度等高線データに基づき、輝度等高線が基準位置を中心にして対称となるように、前記照明光学系および前記撮影光学系の少なくともいずれかの光軸を調整する光軸調整手段と
を備えたことを特徴とする内視鏡装置。 - 前記光軸調整手段が、輝度等高線の輝度最大位置が基準位置に基づく許容エリア内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載の内視鏡装置。
- 前記光軸調整手段が、接続されるスコープの先端面光射出特性に従って定められる許容エリア内に輝度最大位置があるか否かを判断することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
- 前記光軸調整手段が、輝度最大位置に対する輝度等高線周辺部分の輝度減光割合に基づいて輝度等高線の対称性を判断することを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載の内視鏡装置。
- 前記光軸調整手段が、基準位置を中心として輝度等高線が対称性をもっていない場合、前記照明光学系および前記撮影光学系の少なくともいずれか一方の傾きを調整することを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載の内視鏡装置。
- 照明光学系を経由して光源からの光をスコープ先端部から射出させ、
撮影光学系を通った光によって得られる画像信号に基づいて輝度等高線を取得し、
輝度等高線が画面の基準位置を中心にして対称性をもつか否かを判断することを特徴とする内視鏡用光軸ずれ検出方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008128165A JP2009273687A (ja) | 2008-05-15 | 2008-05-15 | 光軸調子可能な内視鏡装置 |
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JP2008128165A JP2009273687A (ja) | 2008-05-15 | 2008-05-15 | 光軸調子可能な内視鏡装置 |
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-
2008
- 2008-05-15 JP JP2008128165A patent/JP2009273687A/ja active Pending
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WO2018235166A1 (ja) * | 2017-06-20 | 2018-12-27 | オリンパス株式会社 | 内視鏡システム |
CN110753510A (zh) * | 2017-06-20 | 2020-02-04 | 奥林巴斯株式会社 | 内窥镜*** |
US11583173B2 (en) | 2017-06-20 | 2023-02-21 | Olympus Corporation | Light source apparatus, endoscope system, and illumination control method for adjusting first and second illumination light emitted from first and second illumination light emission ends of a light guide |
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