JP2009273486A - 消防用ホース結合金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定位置での結合ツメの径方向の付勢力を確保しつつ、雌金具への雄金具の着力を小さくし、かつ、雌金具からの雄金具の脱力を比較的大きくすることが可能な消防用ホース結合金具を提供すること。
【解決手段】消防用ホース結合金具を構成する雌金具2は、消防用ホースに接続可能な受け金具と、受け金具に着脱可能に取り付けられる略円筒状の締め輪6と、締め輪6に内周側に取り付けられる略円環状のツメ座7と、ツメ座7の内周面から径方向の内方へ突出して雄金具に係合する結合ツメ8と、締め輪6と結合ツメ8との間に配置され結合ツメ8を径方向の内方へ付勢する付勢部材9とを備えている。付勢部材9は、第1の板バネ14と、第1の板バネ14よりも径方向の外側に配置される第2の板バネ15とを備えている。第1の板バネ14は、第2の板バネ15よりも長く形成され、第1の板バネ15の両端側は、締め輪6の内周面6cに当接している。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の消防用ホース同士を連結したり、消防用ホースと消火栓弁とを連結するための差込式の消防用ホース結合金具に関する。
複数の消防用ホース同士を連結したり、消防用ホースと消火栓弁とを連結する消防用ホース結合金具として、消防用ホースの端部に接続される雌金具と、消火栓弁の吐出口や消防用ホースの端部等に接続され雌金具に着脱自在に差し込まれる雄金具とから構成される差込式の消防用ホース結合金具が広く利用されている(たとえば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の消防用ホース結合金具では、雌金具は、消防用ホースに接続される受け金具と、受け金具の先端側にねじ固定された締め輪と、締め輪の内周側に配置されるツメ座と、ツメ座の内周面から径方向内側へ突出する結合ツメとを備えている。また、この消防用ホース結合金具では、締め輪の内周面と結合ツメとの間に、径方向に重ね合された2枚の板バネが配置され、この2枚の板バネによって、結合ツメが径方向内方へ付勢されている。なお、この消防用ホース結合金具では、径方向外側に配置される板バネの方が径方向内側に配置される板バネよりも長くなっており、径方向外側に配置される板バネの両端側が締め輪の内周面に当接している。
登録実用新案第2539984号公報
消防用ホース結合金具では、法令に基づく所定の基準によって、ツメ座に対して結合ツメが所定位置にあるときの結合ツメの径方向の付勢力(結合ツメの張出し強さ)が規定されている。また、消防用ホース結合金具では、法令に基づく基準によって、雌金具と雄金具との着脱力も規定されている。具体的には、ツメ座に対して結合ツメが所定位置にあるときの結合ツメの径方向の付勢力は、所定の値以上でなければならないと規定され、雌金具と雄金具との着脱力は、所定の値以下でなければならないと規定されている。
また、市場では、消防用ホース結合金具の操作性を向上させるため、雌金具と雄金具との着脱力を、法令に基づく基準で規定される値よりもさらに小さくすることが望まれており、特に、雌金具と雄金具とを接続する際の力(着力)はできるだけ小さいことが好ましいとされている。一方、雌金具と雄金具とを切り離す際の力(脱力)は、操作性の観点から、法令に基づく基準で規定される値よりもさらに小さいことが好ましいが、安全性の観点から、着力よりも比較的大きくなっていることが好ましいとされている。
しかしながら、特許文献1に記載の消防用ホース結合金具では、結合ツメを付勢する2枚の板バネのうち、径方向外側に配置される板バネが径方向内側に配置される板バネよりも長くなっている。そのため、径方向内側に配置される板バネは、径方向外側に配置される板バネの変形量に応じて変形する。すなわち、径方向内側に配置される板バネによって生じる結合ツメの付勢力は、径方向外側に配置される板バネの変形量に依存し、結合ツメに対して、2枚の板バネの付勢力が一体的に作用する。したがって、特許文献1に記載の消防用ホース結合金具では、結合ツメの付勢力および雌金具と雄金具との着脱力を柔軟に設定することは困難である。
その結果、特許文献1に記載の消防用ホース結合金具では、所定位置での結合ツメの径方向の付勢力を確保しつつ、雌金具への雄金具の着力を小さくし、かつ、雌金具からの雄金具の脱力を比較的大きくすることは困難である。
そこで、本形態の課題は、所定位置での結合ツメの径方向の付勢力(結合ツメの張出し強さ)を確保しつつ、雌金具への雄金具の着力を小さくし、かつ、雌金具からの雄金具の脱力を比較的大きくすることが可能な消防用ホース結合金具を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、雌金具と雄金具とを備える差込式の消防用ホース結合金具において、雌金具は、消防用ホースに接続可能な受け金具と、受け金具に取り付けられる略円筒状の締め輪と、締め輪の内周側に取り付けられる略円環状のツメ座と、ツメ座の内周面からツメ座の径方向の内方へ突出して雄金具に係合する結合ツメと、締め輪と結合ツメとの間に配置され結合ツメを径方向の内方へ付勢する付勢部材とを備え、付勢部材は、第1の板バネと、第1の板バネよりも径方向の外側に配置される第2の板バネとを備え、第1の板バネは、第2の板バネよりも長く形成され、第1の板バネの両端側は、締め輪の内周面に当接していることを特徴とする。
本発明の消防用ホース結合金具では、結合ツメを径方向の内方へ付勢する付勢部材が、径方向の内側に配置される第1の板バネと径方向外側に配置される第2の板バネとを備えている。また、第1の板バネは第2の板バネよりも長く形成され、第1の板バネの両端側は締め輪の内周面に当接している。そのため、第1の板バネは独自の付勢力で結合ツメを付勢し、第2の板バネも独自の付勢力で結合ツメを付勢することが可能になる。したがって、本発明では、結合ツメの突出量に応じた結合ツメの付勢力を柔軟に設定することが可能になり、その結果、所定位置での結合ツメの径方向の付勢力を確保しつつ、雌金具への雄金具の着力を小さくし、かつ、雌金具からの雄金具の脱力を比較的大きくすることが可能になる。
本発明において、たとえば、第2の板バネの長手方向の略中心部分は、第2の板バネの両端側が第1の板バネから離れるように折り曲げられ、第2の板バネの両端側は、第1の板バネに近づく方向に折り曲げられている。また、本発明において、第2の板バネの両端側は、第1の板バネから離れる方向に折り曲げられても良い。このように構成すると、結合ツメの突出量に応じた結合ツメの付勢力を柔軟に設定しやすくなる。
本発明において、第2の板バネは、雄金具が雌金具に差し込まれていない状態では、締め輪の内周面に当接していないことが好ましい。このように構成すると、雄金具が雌金具に差し込まれる際に、まず、第1の板バネの付勢力を結合ツメに作用させ、その後、第1の板バネの付勢力と第2の板バネの付勢力との合力を結合ツメに作用させることが可能になる。したがって、比較的容易に、結合ツメの突出量に応じた付勢力を柔軟に設定することが可能になる。
以上のように、本発明の消防用ホース結合金具では、所定位置での結合ツメの径方向の付勢力を確保しつつ、雌金具への雄金具の着力を小さくし、かつ、雌金具からの雄金具の脱力を比較的大きくすることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(消防用ホース結合金具の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる消防用ホース結合金具1の部分縦断面図である。図2は、図1のE−E方向から受け金具5を取り外した状態の雌金具2を示す図である。図3は、図2に示す結合ツメ8をツメ座7から取り外した状態を示す図である。
本形態の消防用ホース結合金具1(以下、「結合金具1」とする。)は、複数の消防用ホース同士を連結したり、消防用ホースと消火栓弁とを連結するための差込式の結合金具である。この結合金具1は、図1に示すように、消防用ホースHの端部等に接続される雌金具2と、消防用ホースHの端部等に接続され、雌金具2に着脱自在に差し込まれる雄金具3とから構成されている。
雌金具2は、消防用ホースHに接続可能な受け金具5と、受け金具5の先端側(図1の左端側)に着脱可能に取り付けられる略円筒状の締め輪6と、締め輪6の内周側に取り付けられる略円環状のツメ座7と、ツメ座7の内周面から径方向の内側へ突出して雄金具3に係合する3個の結合ツメ8と、結合ツメ8を径方向の内方へ付勢する3個の付勢部材9とを備えている。なお、以下の雌金具2の説明では、図1の左端側を先端側、図1の右端側を基端側とする。
受け金具5は、消防用ホースHに差し込まれる略円筒状のホース接続部5aと、ホース接続部5aに連なる略円筒状の受け口部5bとから構成されている。図1に示すように、受け口部5bは、受け金具5の先端側に形成されている。また、受け口部5bの外径、内径は、ホース接続部5aの外径、内径よりも大きくなっている。
受け口部5bの内周側には、先端側に配置される小径内周面5cと、基端側に配置され小径内周面5cよりも内径の大きな大径内周面5dとが形成されている。大径内周面5dが形成される部分には、Uパッキン11が取り付けられている。また、受け口部5bの外周面の先端側には、締め輪6を取り付けるためのオネジが形成されている。
締め輪6は、内部にツメ座7等が配置される円筒状の筒部6aと、円環状かつ平板状に形成され筒部6aに連なる円環部6bとから構成されている。図1に示すように、筒部6aは締め輪6の基端側に形成され、円環部6bは締め輪6の先端側に形成されている。筒部6aの内周面の基端側には、受け口部5bのオネジに螺合するメネジが形成されている。また、筒部6aの外周面には、保護用のゴムタイヤ12が嵌め込まれている。円環部6bの内径は、筒部6aの内径よりも小さくなっている。
ツメ座7は、図2に示すように、円環状かつ平板状に形成された円環部7aと、結合ツメ8に係合して径方向内方への結合ツメ8の突出量を規制する3個の係止部7bとから構成されている。円環部7aは、ツメ座7の先端側に形成されている。3個の係止部7bは、図2に示すように、円環部7aの内周端から基端側に向かって突出するように、かつ、略円弧状に形成されている。また、3個の係止部7bは、円周方向に所定の間隔をあけた状態で等角度間隔に形成されており、係止部7b間には、径方向内方へ突出する結合ツメ8が嵌め込まれる切欠部7cが形成されている。
結合ツメ8は、図1、図2に示すように、略円弧状に形成されたブロック部材である。この結合ツメ8は、切欠部7cから径方向内方へ突出する突出部8aと、係止部7bの端部に当接して径方向内方への結合ツメ8の突出量を規制する規制部8bとから構成されている。突出部8aの内周面は、図1に示すように、先端側から基端側に向かうにしたがって径方向内側に向かって膨らむ曲面状に形成されている。規制部8bの外周面には、付勢部材9が配置される配置溝8cが形成されている。
付勢部材9は、径方向の内側に配置される第1の板バネ14と(以下、「第1板バネ14」とする。)と、径方向の外側に配置される第2の板バネ15(以下、「第2板バネ15」とする。)との2枚の板バネによって構成されている。
第1板バネ14は、細長い長方形状の薄いバネ鋼板で形成されている。第1板バネ14の両端部分は、径方向内側にわずかに折り曲げられている。第2板バネ15は、折り曲げられた細長い長方形状の薄いバネ鋼板で形成されている。図3に示すように、第2板バネ15の長手方向の略中心部分は、第2板バネ15の両端側が第1板バネ14から離れるように(すなわち、第2板バネ15の両端側が径方向外側に向かうように)折り曲げられている。また、第2板バネ15の長手方向の両端部分は、第1板バネ14に近づく方向に(すなわち、径方向内側に)折り曲げられている。そのため、結合金具1の軸方向から見たときの第2板バネ15の形状は略M形状となっている。
本形態では、第1板バネ14は、第2板バネ15よりも長く形成されている。すなわち、図3に示すように、第1板バネ14の長さL1は、第2板バネ15の長さL2よりも長くなっている。また、第1板バネ14と第2板バネ15とは、径方向に重ね合された状態で、結合ツメ8の外周面に固定されている。具体的には、第1板バネ14、第2板バネ15の長手方向の中心部分が配置溝8cの円周方向の略中心に固定されている。また、第2板バネ15の両端は、第1板バネ14に当接している。
図2に示すように、ツメ座7の切欠部7cに結合ツメ8の突出部8aが嵌め込まれた状態で、ツメ座7は、締め輪6の内周側に嵌め込まれている。ツメ座7が嵌め込まれた締め輪6は、受け口部5bの先端側に取り付けられており、ツメ座7は、結合金具1の軸方向において、受け口部5bと円環部6bとに挟まれた状態で、締め輪6の内部に収納されている。また、図2に示すように、付勢部材9は、締め輪6の内周面6cと結合ツメ8との間に配置され、径方向内方に向かって結合ツメ8を付勢している。
上述のように、第1板バネ14は、第2板バネ15よりも長く形成されており、第1板バネ14の両端側は、締め輪6の内周面6cに当接している。具体的には、係止部7bの端部に規制部8bが当接している状態でも(すなわち、雌金具2に雄金具3が差し込まれていない状態でも)第1バネ14の付勢力が結合ツメ8に作用するように、変形した状態の第1板バネ14の両端側が内周面6cに当接している(図2参照)。
また、本形態では、雌金具2に雄金具3が差し込まれていない状態で、第2板バネ15の両端側も締め輪6の内周面6cに当接している。具体的には、雌金具2に雄金具3が差し込まれていない状態でも、第2板バネ15の付勢力も結合ツメ8に作用するように、変形した状態の第2板バネ15の両端側が内周面6cに当接している(図2参照)。なお、雌金具2に雄金具3が差し込まれていない状態では、第2板バネ15の両端側が内周面6cに当接しないように、第2板バネ15が形成されても良い。
図1に示すように、受け口部5bの小径内周面5cの内径よりも、ツメ座7の内径の方が大きくなっている。また、ツメ座7の内径よりも締め輪6の円環部6bの内径の方が大きくなっている。
雄金具3は、消防用ホースHに接続可能な差し金具17と、差し金具17の外周側にスライド自在に取り付けられた押し輪18とを備えている。なお、以下の雄金具3の説明では、図1の右端側を先端側、図1の左端側を基端側とする。
差し金具17は、消防用ホースHに差し込まれる略円筒状のホース接続部17aと、押し輪18が外周側でスライドする円筒状のスライド部17bと、結合金具1の軸方向で結合ツメ8に係合する円筒状の係合突部17cとから構成されている。スライド部17bは、ホース接続部17aの先端側に連なるように形成されている。係合突部17cは、スライド部17bに連なるように、かつ、差し金具17の先端側に形成されている。係合突部17cの外径は、スライド部17bの外径よりも大きく、かつ、受け金具5の小径内周面5cの内径よりも若干小さくなっている。
押し輪18は、径方向外側に広がる鍔部18aを基端側に有する鍔付の略円筒状に形成されている。押し輪18の内径は、スライド部17bの外径よりも大きく、かつ、係合突部17cの外径よりも小さくなっている。押し輪18の外径は、係合突部17cの外径よりも大きくなっている。また、押し輪18の外径は、ツメ座7の円環部7aの内径よりも小さく、かつ、受け金具5の小径内周面5cの内径とほぼ同じか小径内周面5cの内径よりも大きくなっている。
押し輪18は、スライド部17bの外周側に配置され、結合金具1の軸方向へスライド自在となっている。また、ホース接続部17aとスライド部17bとの境界部分には、止め輪19が配置されており、この止め輪19によって、差し金具17からの押し輪18の抜けが防止されている。
(消防用ホース結合金具の着脱操作)
図4は、図1に示す雌金具2と雄金具3とを結合するときの状態を示す部分縦断面図である。図5は、図1に示す雌金具2と雄金具3との結合状態を示す部分縦断面図である。図6は、図1に示す雌金具2と雄金具3とを切り離すときの状態を示す部分縦断面図である。図7は、図1に示す雌金具2と雄金具3との着脱時の付勢部材9の状態を説明するための図である。
以上のように構成された結合金具1では、以下のように、雌金具2と雄金具3との着脱が行われる。
雌金具2と雄金具3とを結合するときには、押し輪18をスライド部17bの基端側に退避させた状態で、差し金具17の係合突部17cを雌金具2のツメ座7内に差し込む。すると、ツメ座7の内周面から径方向内側へ突出している結合ツメ8の突出部8aに係合突部17cの先端が当接する。
突出部8aの内周面は、上述のような曲面状に形成されているため、係合突部17cの先端が突出部8aに当接すると、差し込まれる差し金具17の押圧力で、付勢部材9の付勢力に抗して結合ツメ8は、径方向外方へ押し広げられ、図4に示すように、差し金具17の先端側が雌金具2の中へ順次差し込まれて行く。このとき、付勢部材9は、たとえば、図7(A)に示すように、結合ツメ8の径方向の移動量に応じて変形する。
図5に示すように、差し金具17の係合突部17cが結合ツメ8を越える位置まで差し込まれると、突出部8aが付勢部材9の付勢力で径方向内側へ戻り、係合突部17cの基端側と突出部8aの基端側とが係合する。係合突部17cの基端側と突出部8aの基端側とが係合することで、雌金具2と雄金具3とが結合される。
一方、雌金具2と雄金具3とを切り離すときには、押し輪18をスライド部17bの先端側へスライドさせる。すると、押し輪18の先端がツメ座7の内周面から径方向内方へ突出している突出部8aに当接して、図6に示すように、結合ツメ8を径方向外方へ押し広げる。押し輪18の外径は、係合突部17cの外径よりも大きくなっているため、押し輪18によって、結合ツメ8が径方向外方へ押し広げられると、係合突部17cと突出部8aとの係合が外れる。この状態で、雄金具3を雌金具2から引き抜くことで、雌金具2と雄金具3とが切り離される。なお、図6に示すように、押し輪18によって、結合ツメ8が径方向外方へ押し広げられた状態では、付勢部材9は、たとえば、図7(B)に示すように変形している。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、結合ツメ8を径方向内方へ付勢する付勢部材9が、第1板バネ14と第2板バネ15とから構成されている。また、径方向内側に配置される第1板バネ14が、径方向外側に配置される第2板バネ15よりも長く形成され、第1板バネ14の両端側は、締め輪6の内周面6cに当接している。そのため、第1板バネ14は独自の付勢力で結合ツメ8を付勢し、第2板バネ15も独自の付勢力で結合ツメ8を付勢することができる。したがって、2枚の第1板バネ14、第2板バネ15によって、結合ツメ8の突出量に応じた結合ツメ8の付勢力を柔軟に設定することができる。その結果、本形態では、ツメ座7に対して所定位置にある結合ツメ8の径方向の付勢力を確保しつつ、雌金具2への雄金具3の着力を小さくし、かつ、雌金具2からの雄金具3の脱力を比較的大きくすることが可能になる。
この本形態の効果を実験結果に基づいてより詳細に説明する。
本形態の結合金具1として、長さL2が50mmである第2板バネ15を備える結合金具1(以下、「実施例1の結合金具1」とする。)と、長さL2が45mmである第2板バネ15を備える結合金具1(以下、「実施例2の結合金具1」とする。)との2つの結合金具1を用いて、結合ツメ8の付勢力(径方向の力、結合ツメ8の張出し強さ)および雌金具2と雄金具3との着脱力(軸方向の力)を測定した。なお、この実験で用いた第1板バネ14の長さL1は75mmである。また、第1板バネ14、第2板バネ15の幅は6.8mmであり、第1板バネ14、第2板バネ15の厚さは1.6mmである。
また、比較例の結合金具として、図11(A)に示すように、特許文献1に記載の結合金具で用いられている2枚の板バネと同様の板バネ104、105とからなる付勢部材109を備える結合金具(以下、「比較例の結合金具」とする。)を用いて、結合ツメ8の付勢力および雌金具2と雄金具3との着脱力を測定した。
なお、雌金具2に雄金具3が差し込まれていないとき、板バネ104、105は、図11(B)に示すように変形している。また、板バネ104の寸法は、第1板バネ14の寸法と同じである。一方、板バネ105は平板状に形成され、その長さは60mmとなっている。また、板バネ105の幅および厚さは第1板バネ14、第2板バネ15のものと同じである。また、径方向外側に配置される板バネ104の方が径方向内側に配置される板バネ105よりも長くなっているため、付勢部材109を用いる場合には、板バネ105の両端側は、締め輪6の内周面6cに当接していない。さらに、比較例の結合金具は、本形態の結合金具1において、付勢部材9に代えて付勢部材109を配置したものであり、付勢部材109以外の比較例の結合金具の構成は、本形態の結合金具1と同じである。
ここで、実験では、実施例1、2の結合金具1および比較例の結合金具として、「呼称65」の結合金具を使用した。この「呼称65」の結合金具では、法令に基づく基準で、結合ツメ8の付勢力の総和が7.5kgf(重量キログラム)以上でなければならないと規定されている。すなわち、3個の結合ツメ8が設けられている実施例1、2の結合金具1および比較例の結合金具では、1個の結合ツメ8の付勢力が2.5kgf以上である必要がある。また、「呼称65」の結合金具では、法令に基づく基準で、雌金具2と雄金具3との着脱力は13.5kgf以下でなければならないと規定されている。なお、実験で測定された結合ツメ8の付勢力は、径方向において、結合ツメ8の内周端と小径内周面5cとが一致しているときの付勢力である。
以上の条件で、結合ツメ8の付勢力および雌金具2と雄金具3との着脱力を測定すると、図8の一覧表に示す結果が得られた。すなわち、実施例1、2の結合金具1での着力(ツメ座7の中に差し込まれる差し金具17の押圧力の最大値)はそれぞれ3.0kgf、2.5kgfであり、比較例の結合金具での着力(4.0kgf)よりも小さくなった。また、実施例1、2の結合金具1での、雌金具2と雄金具3とを切り離す際の脱力(ツメ座7の中に差し込まれる押し輪18の押圧力の最大値)はともに6.0kgfであり、比較例の結合金具での脱力(5.0kgf)よりも大きくなった。さらに、実施例1、2の結合金具1での1個の結合ツメ8の付勢力はともに2.7kgfであり、比較例の結合金具での結合ツメ8の付勢力(2.9kgf)よりは小さくなるものの、規定値(2.5kgf)以上となった。
このように本形態では、2枚の第1板バネ14、第2板バネ15によって、結合ツメ8の突出量に応じた結合ツメ8の付勢力を柔軟に設定することができる。具体的には、比較例の結合金具と比較すると、結合ツメ8の突出量が大きいときには、結合ツメ8の付勢力を小さくし、結合ツメ8の突出量が小さいときには、結合ツメ8の付勢力を大きくすることができる。したがって、本形態では、ツメ座7に対して所定位置にある結合ツメ8の径方向の付勢力を確保しつつ、雌金具2と雄金具3との着力を小さくし、かつ、雌金具2と雄金具3との脱力を比較的大きくすることが可能になる。
(付勢部材の変形例)
上述した形態では、付勢部材9は、略M形状に形成された第2板バネ15と、第1板バネ14とによって構成されている。この他にもたとえば、図9(A)に示すように、付勢部材9は、長手方向の両端部分が第1板バネ14から離れる方向に折り曲げられた(すなわち、径方向外側に折り曲げられた)第2板バネ35と、第1板バネ14とによって構成されても良い。
この場合には、上述した形態と同様に、第1板バネ14は、第2板バネ35よりも長く形成されており、第1板バネ14の両端側は締め輪6の内周面6cに当接している。また、図9(B)に示すように、雌金具2に雄金具3が差し込まれていない状態でも、第2板バネ35の両端側が締め輪6の内周面6cに当接するように、第2板バネ35が形成されても良いし、図9(C)に示すように、雌金具2に雄金具3が差し込まれていない状態では、第2板バネ35の両端側が締め輪6の内周面6cに当接しないように、第2板バネ35が形成されても良い。
この場合であっても上述した形態と同様の効果を得ることができる。たとえば、長さL2が30mmである第2板バネ35を備え、その他の条件を上述の実験条件と同様にした結合金具1(以下、「実施例3の結合金具1」とする。)を用いて、結合ツメ8の付勢力および雌金具2と雄金具3との着脱力を測定した結果、図8の一覧表の「実施例3」に示すように、実施例3の結合金具1での着力は3.5kgfであり、比較例の結合金具での着力よりも小さくなった。また、実施例3の結合金具1での脱力は7.0kgfであり、比較例の結合金具での脱力よりも大きくなった。さらに、実施例3の結合金具1での結合ツメ8の付勢力は3.0kgf以上であり、規定値以上となった。
なお、図9(C)に示すように、雌金具2に雄金具3が差し込まれていない状態では、第2板バネ35の両端側が締め輪6の内周面6cに当接しないように、第2板バネ35が形成されると、雌金具2と雄金具3とが接続される際に、まず、第1板バネ14の付勢力が結合ツメ8に作用し、その後、第1板バネ14の付勢力と第2板バネ35の付勢力との合力が結合ツメ8に作用する。したがって、比較的容易に、結合ツメ8の突出量に応じた結合ツメ8の付勢力を柔軟に設定することが可能になる。
また、図10(A)に示すように、付勢部材9は、平板状に形成された第2板バネ45と、第1板バネ14とによって構成されても良い。この場合には、上述した形態と同様に、第1板バネ14は、第2板バネ45よりも長く形成されており、第1板バネ14の両端側は締め輪6の内周面6cに当接している。また、図10(B)に示すように、雌金具2に雄金具3が差し込まれていない状態でも、第2板バネ45の両端側が締め輪6の内周面6cに当接するように、第2板バネ45が形成されても良いし、雌金具2に雄金具3が差し込まれていない状態では、第2板バネ45の両端側が締め輪6の内周面6cに当接しないように、第2板バネ45が形成されても良い。
上述した形態では、付勢部材9は、第1板バネ14と第2板バネ15との2枚の板バネによって構成されている。この他にもたとえば、付勢部材9は、3枚以上の板バネによって構成されても良い。
本発明の実施の形態にかかる消防用ホース結合金具の部分縦断面図である。 図1のE−E方向から受け金具を取り外した状態の雌金具を示す図である。 図2に示す結合ツメをツメ座から取り外した状態を示す図である。 図1に示す雌金具と雄金具とを結合するときの状態を示す部分縦断面図である。 図1に示す雌金具と雄金具との結合状態を示す部分縦断面図である。 図1に示す雌金具と雄金具とを切り離すときの状態を示す部分縦断面図である。 図1に示す雌金具と雄金具との着脱時の付勢部材の状態を説明するための図である。 図1に示す消防用ホース結合金具を用いた実験結果の一覧表である。 本発明の他の実施の形態にかかる付勢部材を説明するための図である。 本発明の他の実施の形態にかかる付勢部材を説明するための図である。 比較例にかかる付勢部材を説明するための図である。
符号の説明
1 結合金具(消防用ホース結合金具)
2 雌金具
3 雄金具
5 受け金具
6 締め輪
6c 内周面
7 ツメ座
8 結合ツメ
9 付勢部材
14 第1板バネ(第1の板バネ)
15、35、45 第2板バネ(第2の板バネ)

Claims (4)

  1. 雌金具と雄金具とを備える差込式の消防用ホース結合金具において、
    前記雌金具は、消防用ホースに接続可能な受け金具と、前記受け金具に取り付けられる略円筒状の締め輪と、前記締め輪の内周側に取り付けられる略円環状のツメ座と、前記ツメ座の内周面から前記ツメ座の径方向の内方へ突出して前記雄金具に係合する結合ツメと、前記締め輪と前記結合ツメとの間に配置され前記結合ツメを前記径方向の内方へ付勢する付勢部材とを備え、
    前記付勢部材は、第1の板バネと、前記第1の板バネよりも前記径方向の外側に配置される第2の板バネとを備え、
    前記第1の板バネは、前記第2の板バネよりも長く形成され、
    前記第1の板バネの両端側は、前記締め輪の内周面に当接していることを特徴とする消防用ホース結合金具。
  2. 前記第2の板バネの長手方向の略中心部分は、前記第2の板バネの両端側が前記第1の板バネから離れるように折り曲げられ、前記第2の板バネの両端側は、前記第1の板バネに近づく方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項1記載の消防用ホース結合金具。
  3. 前記第2の板バネの両端側は、前記第1の板バネから離れる方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項1記載の消防用ホース結合金具。
  4. 前記第2の板バネは、前記雄金具が前記雌金具に差し込まれていない状態では、前記締め輪の内周面に当接していないことを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の消防用ホース結合金具。
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