JP2009267179A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009267179A
JP2009267179A JP2008116522A JP2008116522A JP2009267179A JP 2009267179 A JP2009267179 A JP 2009267179A JP 2008116522 A JP2008116522 A JP 2008116522A JP 2008116522 A JP2008116522 A JP 2008116522A JP 2009267179 A JP2009267179 A JP 2009267179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor chip
adhesive tape
semiconductor device
semiconductor
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008116522A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Tsujimoto
晋也 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008116522A priority Critical patent/JP2009267179A/ja
Publication of JP2009267179A publication Critical patent/JP2009267179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/1015Shape
    • H01L2924/10155Shape being other than a cuboid
    • H01L2924/10158Shape being other than a cuboid at the passive surface

Landscapes

  • Die Bonding (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】半導体チップのピックアップ工程において粘着テープを剥離するときの半導体チップへのストレスを低減することができ、回路の断線等の欠陥の発生を確実に防止して、製品品質をより向上することができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体チップ2と粘着テープ1との粘着面に空間を持たせて半導体チップ2と粘着テープ1との粘着面積を減少させることにより、粘着テープ1の半導体チップ2からの剥離性を向上し、ダイボンド工程における半導体チップ2のピックアップ工程において粘着テープ1から半導体チップ2を剥がす際に発生する半導体チップ2の反りを低減する。
【選択図】図11

Description

本発明は、半導体装置製造プロセスのダイボンド工程において、粘着テープが貼り付けられた状態で個片化された半導体チップを粘着テープから剥離する工程を有する半導体装置の製造方法に関するものである。
市場成長が見込める次世代携帯電話、デジタルカメラ、携帯型オーディオプレーヤー等は、ユーザーから更なる高付加価値化が求められている。この高付加価値を実現するためには、半導体装置単体の更なる高密度化、小型化、薄型化、軽量化が必須となる。
この半導体装置の更なる高密度化、小型化、薄型化、軽量化を実現するために、半導体装置組立技術において、近年、半導体装置の高密度化についてはLow−k膜形成技術、薄型化については、積層実装工法である3次元積層構造が、高付加価値を達成できる極めて有効な手段であることから、各半導体装置メーカは積極的に採用しており、また更なる要素技術開発に注力している。
前記のLow−k膜とは、配線をカバーする絶縁に利用される誘電率の低い素材である。銅配線の採用に伴い、銅がシリコンに浸透しないような絶縁素材を利用する必要が生じた。しかし、そのような絶縁素材の多くは誘導率が高く、銅によって配線抵抗を下げても、銅配線をカバーする絶縁素材の配線容量(キャパシタンス)が増加して配線遅延を解消できない。
そこで、銅が浸透せず、かつ低誘導率の素材が求められており、そのような特性を有するLow−k膜が開発された。しかしながら、Low−k膜の他の特徴として、物理的強度が従来よりも大幅に脆弱となり、銅配線の断線が顕在化した。そこで従来以上に、半導体チップに対して、物理的ストレスに対する繊細な取り扱いが求められている。
また、積層実装工法である3次元積層構造は、半導体装置の高機能化を実現するために、開発された技術である。積層工法には、大きく2種類の工法が存在しており、半導体チップの電極を上面にして積層し、ワイヤーで電気的接続を施す工法と、半導体チップ側の電極を下向きにして、ハンダボール等で下層の半導体チップもしくは回路基板の電極と電気的に接続するフリップチップ工法である。
上記の2種類の工法は、ともに半導体チップを複数個搭載することとなり、開発当初は半導体装置の厚みの拡大が避けられず、半導体チップの積層数の増加による半導体装置の高機能化と半導体装置の厚みが相反する関係であった。
そこで、半導体チップ自体の小型化、特に薄型化の開発を進め、現在は厚さ100μm未満の半導体チップを量産することが可能となった。そして半導体チップの薄型化に伴い、製造プロセスの中の一つであるダイボンド工程において、薄型化された半導体チップに加わる負荷を極力低減するピックアップ工法の技術開発が求められていた。
ダイボンド工程におけるピックアップ工法に関して、従来の製造プロセスでは、問題点が十分にクリアできるレベルであったが、Low−k膜形成技術、3次元積層構造の上記2点の技術革新により、半導体装置の製造プロセスにおいて、新たな対策が求められている。具体的には、ダイボンド工程において、粘着テープから半導体チップを剥離する際に、ストレスなくピックアップする技術を確立することが求められている。
ここで、従来の半導体装置の製造方法について、図面を用いて説明する。
図1は従来の半導体装置の製造方法におけるダイボンド工程の説明図であり、図1(a)は半導体チップピックアップ後の平面図であり、図1(b)は半導体チップピックアップ前の断面図である。図2は従来の半導体装置の製造方法におけるダイボンド工程で使用される突き上げピンの先端部形状の説明図である。
従来の半導体装置の製造方法においては、粘着テープ1から半導体チップ2をピックアップして剥離する場合、まず、図1に示すように、半導体チップ2を吸着保持する吸着穴3を備えた吸着コレット4が、半導体チップ2上方から下降する。
次に、粘着テープ1の基材層の下方を突き上げステージ5の真空穴6で吸着保持した状態で、1本または複数本の鋭利な突き上げピン7を粘着テープ1の基材層の下方から突き上げて、粘着テープ1の粘着層と半導体チップ2との粘着面8の面積を減少させることにより、粘着テープ1と半導体チップ2との粘着力を低減させて、吸着コレット4で半導体チップ2をピックアップするようにしている。
特開2006−344657号公報
しかしながら、上記のような従来の半導体装置の製造方法においては、以下の問題点を有していた。
図2(a)に示すように、粘着テープ1を突き破るために針先端部の形状を多角形錐体9とした鋭利な突き上げピン7で、粘着テープ1と半導体チップ2を剥離することは可能であるが、それは、半導体チップ2の厚みが100μm以上の強度の高いものに限られることであり、半導体チップ2が薄い場合は、半導体チップ2に大きなストレスが加わってしまう。
半導体チップ2の厚さが100μm未満の場合では、半導体チップ2の反りによる弾性力10の強度よりも粘着テープ1の粘着力11の方が強力となり、突き上げピン7にて半導体チップ2を突き上げた際に、粘着テープ1の剥離のきっかけをつくることが困難となる。つまり、粘着テープ1を半導体チップ2から剥離する前に、半導体チップ2が粘着テープ1の変形に沿ってしまい、半導体チップ2に反り方向の応力12が発生してしまう。その結果、半導体チップ2に反りが発生してしまい、Low−k膜および半導体チップが破損してしまう。
また、半導体チップ2にストレスを与えることなく剥離のきっかけをつくるために、図2(b)〜図2(e)に示すように、突き上げピン7の先端部を、球形状13(図2(b))、平面形状14(図2(c))、王冠形状15(図2(d))、超音波振動体16(図2(e))にした場合であっても、また、本数、高さ、突上げタイミング、停止時間など、品質に係る条件を調整したとしても根本的な対策ではないため、品質の管理が困難になる。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、ダイボンド工程における半導体チップのピックアップ工程において粘着テープを剥離するときの半導体チップへのストレスを低減することができ、回路の断線等の欠陥の発生を確実に防止して、製品品質をより向上することができる半導体装置の製造方法を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1記載の半導体装置の製造方法は、粘着テープが貼り付けられた半導体チップを前記粘着テープから剥離する工程を有する半導体装置の製造方法であって、前記半導体チップの前記粘着テープと粘着する面に凹み部を形成し、前記粘着テープで前記凹み部を覆うように前記粘着テープに前記半導体チップを貼り付けることを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載の半導体装置の製造方法は、請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、前記凹み部として、溝を形成することを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載の半導体装置の製造方法は、請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、前記凹み部は、レーザ、ダイシングブレードのいずれかを使用して形成することを特徴とする。
また、本発明の請求項4記載の半導体装置の製造方法は、請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、前記半導体チップの厚みTは、T<100μmとすることを特徴とする。
また、本発明の請求項5記載の半導体装置の製造方法は、請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、前記半導体チップの厚みをTとして、前記凹み部の深さDはD<T/2とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項6記載の半導体装置の製造方法は、請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、前記凹み部の形成場所は、前記半導体チップの前記粘着テープと粘着する面で、かつ前記半導体チップの辺および頂点を含む外周にかかる部分とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項7記載の半導体装置の製造方法は、請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、前記凹み部の形状は、直線または曲線、前記直線または前記曲線の対称配置形状、前記直線または前記曲線の非対称配置形状、前記直線または前記曲線の傾斜形状、それらの形状の任意組み合わせ形状のいずれかとすることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、半導体チップと粘着テープとの粘着面に空間を持たせて半導体チップと粘着テープとの粘着面積を減少させることにより、粘着テープの半導体チップからの剥離性を向上し、ダイボンド工程における半導体チップのピックアップ工程において粘着テープから半導体チップを剥がす際に発生する半導体チップの反りを低減することができる。
そのため、半導体チップの薄型化が進むことで、半導体チップの反り方向の強度よりも粘着テープの粘着力の方が強力となってしまった場合にも、ダイボンド工程における半導体チップのピックアップ工程において粘着テープを剥離するときの半導体チップへのストレスを低減することができ、回路の断線等の欠陥の発生を確実に防止して半導体チップの製品歩留まりを十分に確保しつつ、品質をより向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を示す半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図3は本実施の形態の半導体装置の製造方法における半導体ウェハ検査工程の説明図である。図4は本実施の形態の半導体装置の製造方法におけるバックグラインド工程の説明図である。図5は本実施の形態の半導体装置の製造方法における手順を示すフローチャートである。図6は本実施の形態の半導体装置の製造方法における溝加工工程の説明図であり、図6(a)はレーザを用いる場合を示し、図6(b)はダイシングブレードを用いる場合を示し、その場合の側面図を図6(c)に示している。図7は本実施の形態の半導体装置の製造方法における溝深さの説明図である。図8は本実施の形態の半導体装置の製造方法における溝加工位置の説明図であり、図8(a)は平面図であり、図8(b)は断面図である。図9は本実施の形態の半導体装置の製造方法における溝形状の説明図であり、図9(a)は平面図であり、図9(b)は断面図である。図10は本実施の形態の半導体装置の製造方法におけるダイシング工程の説明図であり、図10(a)はダイシングブレードを用いる場合を示し、その場合の側面図を図10(b)に示している。図11は本実施の形態の半導体装置の製造方法におけるダイボンド工程の説明図である。
まず、図3に示す半導体ウェハ21の表面22に、周知の製造プロセスに従って半導体集積回路を形成した後、スクライブライン23によって区画された複数の半導体チップ2のそれぞれのボンディングパッド24にプローブ25を当てて、半導体ウェハ21の検査を行い、半導体チップ2ごとに良品と不良品を選別する。
次に、図4に示すように、半導体ウェハ21の表面22を保護するためにバックグラインドテープ31を貼り付ける。この時、バックグラインドテープ31に気泡や異物を混入すると研削面に多大な悪影響を与えるため、気泡が混入しないように、バックグラインドテープ31と半導体ウェハ21を加圧する機構を備えたローラを使用して、バックグラインドテープ31を貼り付ける。
次に、半導体ウェハ21の表面22側をステージ35にて吸着保持し、半導体ウェハ21の裏面26をグラインダ32で研削し、さらに研削によって発生した半導体ウェハ21の裏面26のダメージ層をウエットエッチング、ドライポリッシング、プラズマエッチングなどの方法によって除去することにより、後述する半導体ウェハ21の厚さ(T)を100μm未満、例えば50〜90μm程度まで薄くする。
前述のウエットエッチング、ドライポリッシング、プラズマエッチングなどの方法は、半導体ウェハ21の厚さ方向に進む処理速度が、グラインダ32での研削における研削速度に比較して遅いものであるが、グラインダ32による研削に比べて、これらの処理による半導体ウェハ21の内部へのダメージが小さいだけでなく、グラインダ32による研削によって発生した半導体ウェハ21のウェハ内部のダメージ層を除去することができ、半導体ウェハ21および半導体チップ2を割れにくくするという効果がある。
次に、図6(a)、(b)、(c)に示すように、半導体ウェハ21の裏面26に後述する凹み部としての溝17の加工を行うために、バックグラインドテープ31を貼り付けた半導体ウェハ21を吸着保持ステージ34に搭載する。
なお、上記の吸着保持ステージ34に半導体ウェハ21を搭載する機構には、溝17の加工精度を向上するために、半導体ウェハ21の搭載位置精度を確保する構造として、例えば、ノッチやオリフラを利用して規正ピンにて半導体ウェハ21の外形を位置決めする方法を利用した構造、もしくは画像認識カメラを使用する方法を利用した構造を備えている。
その後、後述するレーザ、ダイシングブレードによる溝加工の際の衝撃にも位置ずれしないように、半導体ウェハ21の表面22側、つまり図6(a)、(b)、(c)ではバックグラインドテープ31を、吸着保持ステージ34にて真空保持する。
次に、図6(a)、(b)、(c)に示すように、半導体ウェハ21の裏面26に凹み部である溝17を加工する。溝17を加工する手段としては、例えば、図6(a)に示すレーザ53、あるいは図6(b)、(c)に示すダイシングブレード52を使用する。
ここで言うレーザ53とは、図6(a)に示すようなレーザアブレーションを活用した工法であり、レーザ発信器51から対象材料に吸収される波長で高強度のレーザ53を半導体ウェハ21に照射することにより、半導体ウェハ21を表面層から溶融/蒸散させながら溝17を掘り進んでいくレーザ加工技術である。また、半導体ウェハ21を個片の半導体チップ2に切断する際に、レーザ発信器51から発信する波長600〜1200nmのレーザ光を用いることも可能である。
また、ダイシングブレード52とは、図6(b)に示すように、厚み40μm〜500μm程度の高速回転可能な薄刃砥石(ダイヤモンドなど)のことであり、高速回転しているダイシングブレード52に半導体ウェハ21を押し当てながら短冊状に切削加工を行う方式である。また、半導体ウェハ21を個片の半導体チップ2に切断するダイシング工程では、前述のダイシングブレード52を使用する切断方法を用いるのが主流である。
ここで、図7に示すように、半導体ウェハ21の溝の深さ(D)61は、半導体ウェハ21の厚さ33をTとすると、半導体チップ2に形成されたLow−k膜の脆弱性、粘着テープ1の構造を考慮して、D<T/2とするのが好ましい。
溝17の役割は、図10(a)に示すように、粘着テープ1と半導体チップ2との粘着面8に空間41を形成するためであり、溝17を設けることにより、粘着テープ1が半導体チップ2の溝17周辺に粘着する粘着面8の面積が減少し、溝17周辺の粘着力が低下する。その結果、粘着テープ1が半導体チップ2から剥がれるきっかけを低応力で実現することができる。
レーザ53を使用して溝17の深さ(D)61を制御する方法は、図6(a)に示すレーザ発信器51の出力を増減することで設定可能である。一方、ダイシングブレード52を使用して溝の深さ(D)61を制御する方法は、図6(b)および図6(c)に示すダイシングブレード52の切り込み深さを上下動させることにより、所望の深さ加工が可能である。
次に、溝17の形成場所は、図8に示すように、粘着テープ1と粘着する半導体チップの裏面26側であり、半導体チップ2の辺および頂点を含む外周71にかかることとする。溝17が半導体チップの外周71にかかることにより、ダイボンド工程の半導体チップ2のピックアップ工程において、突き上げピン7にて突き上げる際に、半導体チップ2から粘着テープ1を剥離するきっかけが作りやすくなる。
また、溝17を設け、凹凸形状を形成することにより、半導体チップ2の裏面26の表面積は増大するため、基板(もしくはリードフレームなど)に、接着剤(例えば、Agペースト)を塗布して半導体チップ2を搭載して硬化した際に、半導体チップ2と基板(もしくはリードフレーム)とを保持する接着剤との接着力を、向上することができる効果も得られる。
次に、溝17は、図9に示すように、直線形状81、曲線形状82、溝17が半導体チップ2の外周71の各辺の中心線C1に対して対称的に配置される対称配置形状83、溝17が半導体チップ2の外周71の各辺の中心線C1に対して非対称に配置される非対称配置形状84、溝17が半導体チップ2の外周71の各辺の中心線C1に対して傾斜するように形成される傾斜形状85およびこれらの形状の任意混合のうちのいずれかを選択することも可能であり、同様に実施できる。
溝17を備える目的は、半導体チップ2を粘着テープ1に貼り付けた際に、半導体チップ2と粘着テープ1との粘着面8に空間41を持たせ、半導体チップ2と粘着テープ1との粘着面8の面積を減少させて、粘着テープ1を剥離する際に、半導体チップ2を反らさずに粘着テープから剥離することにより、半導体チップ1へのストレスを低減させることであり、半導体装置の仕様に合わせて、最適な溝17の形状を加工できるよう、直線、曲線を混合した形状を選択できるものとする。
また、直線形状81の加工は、レーザ53、ダイシングブレード52の両方の方法で可能であり、曲線形状82については、ダイシングブレード52では構成上不可能であるため、レーザ53による加工のみとする。
本実施の形態の半導体装置の製造方法における工程フローは、図5に示すように、電気特性を検査する半導体ウェハ検査工程(ステップS501)と、バックグラインドテープ31を半導体ウェハ21に貼り付けるバックグラインドテープ貼り付け工程(ステップS502)と、半導体ウェハ21の裏面26を研削するバックグラインド工程(ステップS503)を施し、ここでは粘着テープ貼り付け工程(ステップS504)の前に、溝加工工程(ステップS508)を施す説明を記載しているが、バックグラインドテープ貼り付け工程(ステップS502)の前、またはバックグラインド工程(ステップS503)の前に、溝加工工程(ステップS508)を施すことも可能とする。
次に、図5に示すバックグラインド工程(ステップS503)済みの半導体ウェハ21の裏面26に、ダイシングブレード52にて個片切断した後に半導体チップ2を保持するための粘着テープ1を貼り付ける(ステップS504)。粘着テープ1を貼り付ける際、バックグラインドテープ31を貼り付けた時と同様に、気泡や異物を混入すると研削面に多大な悪影響を与えるため、気泡が混入しないように、粘着テープ1と半導体ウェハ21を加圧する機構を備えたローラを使用して、粘着テープ1を貼り付ける。ここで使用する粘着テープ1は、ポリオレフィン(PO)、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などからなる樹脂フィルムの表面に、紫外線の照射によって硬化する紫外線(UV)硬化型粘着剤を塗布し、これを円形に裁断したものである。
次に、粘着テープ1に貼り付けた半導体ウェハ21の表面22に貼り付けているバックグラインドテープ31を引き剥がす(ステップS505)。半導体ウェハ21の表面22には、集積回路が形成されているため、引き剥がしには繊細な扱いが求められており、ダメージを低減するための一つの手段として、引き剥がし速度を制御できる機構を備える構造が好ましい。
また、本実施の形態の工程フローでは、バックグラインドテープ31を貼り付けた半導体ウェハ21を、粘着テープ1に貼り付けた後に、バックグラインドテープ31を引き剥がしているが、順序が逆、つまり半導体ウェハ21に貼り付けられたバックグラインドテープ31を引き剥がした後に、半導体ウェハ21を粘着テープ1に貼り付けることも可能とする。
次に、図10に示すように、ダイシングブレード52を使って半導体ウェハ21をダイシングする(ステップS506)ことにより、半導体ウェハ21を複数個の半導体チップ2に分割して個片化する。このとき、分割されたそれぞれの半導体チップ2を粘着テープ1上に残しておくために、粘着テープ1は、完全には切断しない。
続いて、この状態で粘着テープ1に紫外線を照射すると、粘着テープ1に塗布されていた粘着剤が硬化してその粘着性が低下する。これにより、半導体チップ2が粘着テープ1から剥がれやすくなると共に、後述する半導体チップ2を剥離するダイボンド工程(ステップS507)で一旦粘着テープ1から剥離した半導体チップ2が粘着テープ1に最付着し難くなる。
次に、図11に示すように、ダイシングブレード52を使って個片に分割された半導体チップ2をピックアップする。粘着テープ1から半導体チップ2をピックアップする場合、半導体チップ2を吸着保持する吸着穴3を備えた吸着コレット4が、溝17を加工した半導体チップ2の上方から下降する。
次に、粘着テープ1の基材層の下方を突き上げステージ5の真空穴6で吸着保持した状態で、1本または複数本の鋭利な突き上げピン7を粘着テープ1の基材層の下方から突き上げて、粘着テープ1の粘着層と溝17を形成加工した半導体チップ2との粘着面8の面積を減少させて、粘着テープ1と半導体チップ2との粘着力を低減させる。
このようにして、粘着テープ1が半導体チップ2から剥がれるきっかけを、低応力で実現することができ、吸着コレット4で溝17を加工した半導体チップ2をピックアップしている。
特に、厚さが100μm未満、またはLow−k膜を形成した半導体チップ2の場合では、半導体チップ2の反り方向の応力12を大幅に低減することができ、半導体チップ2が破損しないようにすることができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、ダイボンド工程における半導体チップのピックアップ工程において粘着テープを剥離するときの半導体チップへのストレスを低減することができ、回路の断線等の欠陥の発生を確実に防止して、製品品質をより向上することができるもので、Low−k膜形成や3次元積層構造等による半導体チップの製造技術に有用である。
従来の半導体装置の製造方法におけるダイボンド工程の説明図 従来の半導体装置の製造方法におけるダイボンド工程で使用される突き上げピンの先端形状の説明図 本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法における半導体ウェハ検査工程の説明図 同実施の形態の半導体装置の製造方法におけるバックグラインド工程の説明図 同実施の形態の半導体装置の製造方法における手順を示すフローチャート 同実施の形態の半導体装置の製造方法における溝加工工程の説明図 同実施の形態の半導体装置の製造方法における溝深さの説明図 同実施の形態の半導体装置の製造方法における溝加工位置の説明図 同実施の形態の半導体装置の製造方法における溝形状の説明図 同実施の形態の半導体装置の製造方法におけるダイシング工程の説明図 同実施の形態の半導体装置の製造方法におけるダイボンド工程の説明図
符号の説明
1 粘着テープ
2 半導体チップ
3 吸着穴
4 吸着コレット
5 突き上げステージ
6 真空穴
7 突き上げピン
8 粘着面
9 多角形錐体(突き上げピン先端部の形態)
10 (半導体チップの)反りによる弾性力
11 粘着力
12 反り方向の応力
13 球形状(突き上げピン先端部の形態)
14 平面形状(突き上げピン先端部の形態)
15 王冠形状(突き上げピン先端部の形態)
16 超音波振動体(突き上げピン先端部の形態)
17 溝
21 半導体ウェハ
22 半導体ウェハ(半導体チップ)の表面
23 スクライブライン
24 ボンディングパッド
25 プローブ
26 半導体ウェハの裏面
31 バックグラインドテープ
32 グラインダ
33 半導体ウェハ厚さ(T)
34 吸着保持ステージ
35 ステージ
41 空間
51 レーザ発信器
52 ダイシングブレード
53 レーザ
61 溝の深さ(D)
71 半導体チップの外周
81 直線形状
82 曲線形状
83 対称配置形状
84 非対称配置形状
85 傾斜形状

Claims (7)

  1. 粘着テープが貼り付けられた半導体チップを前記粘着テープから剥離する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体チップの前記粘着テープと粘着する面に凹み部を形成し、
    前記粘着テープで前記凹み部を覆うように前記粘着テープに前記半導体チップを貼り付ける
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記凹み部として、溝を形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記凹み部は、
    レーザ、ダイシングブレードのいずれかを使用して形成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体チップの厚みTは、T<100μmとする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体チップの厚みをTとして、
    前記凹み部の深さDはD<T/2とする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記凹み部の形成場所は、
    前記半導体チップの前記粘着テープと粘着する面で、かつ前記半導体チップの辺および頂点を含む外周にかかる部分とする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記凹み部の形状は、
    直線または曲線、
    前記直線または前記曲線の対称配置形状、
    前記直線または前記曲線の非対称配置形状、
    前記直線または前記曲線の傾斜形状、
    それらの形状の任意組み合わせ形状のいずれかとする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
JP2008116522A 2008-04-28 2008-04-28 半導体装置の製造方法 Pending JP2009267179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008116522A JP2009267179A (ja) 2008-04-28 2008-04-28 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008116522A JP2009267179A (ja) 2008-04-28 2008-04-28 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009267179A true JP2009267179A (ja) 2009-11-12

Family

ID=41392635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008116522A Pending JP2009267179A (ja) 2008-04-28 2008-04-28 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009267179A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011134805A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Sharp Corp 太陽電池セル及び太陽電池セルを備えた太陽電池モジュール
JP2020177963A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 株式会社デンソー 半導体チップの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011134805A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Sharp Corp 太陽電池セル及び太陽電池セルを備えた太陽電池モジュール
JP2020177963A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 株式会社デンソー 半導体チップの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI260051B (en) Semiconductor-device manufacturing method
JP4927484B2 (ja) 積層用デバイスの製造方法
CN101026126B (zh) 半导体芯片制造方法
JP4664150B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体製造装置
JP2008028325A (ja) 半導体装置の製造方法
KR20040092435A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP5289484B2 (ja) 積層型半導体装置の製造方法
CN1664991A (zh) 半导体装置及其制造方法
JP2011181822A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2013038214A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2005167024A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2004146487A (ja) 半導体装置の製造方法
US11145515B2 (en) Manufacturing method of semiconductor device with attached film
TW202125651A (zh) 半導體裝置的製造方法及夾頭
JP2009088109A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2009267179A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4334397B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2009070880A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2005045023A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体製造装置
JP2008120947A (ja) 転写テープ及びこの転写テープを用いた半導体装置の製造方法
JP4768963B2 (ja) ウェハの転写方法
JP2017084903A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2011054648A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2015233049A (ja) 積層デバイスの製造方法
JP2006245459A (ja) 半導体装置の製造方法