JP2009266670A - 撚線導体 - Google Patents

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Abstract

【課題】37心の撚線導体において、素線を低い圧縮率で圧縮加工又は圧縮加工することなく、その外形形状を略真円形状にすることができる撚線導体を提供することを目的とする。
【解決手段】1心の素線を中心線11とし、中心線11の周囲を6心の素線が覆い囲んで第1層12を形成し、第1層12の外周を12心の素線が覆い囲んで第2層13を形成し、第2層13の外周を18心の素線が覆い囲んで最外層14を形成する37心の撚線導体1であって、前記最外層14を構成する18心の内の12心の素線、及び、第2層13を構成する12心の内の6心の素線の基となる線材の直径を、中心線11及び第1層12を構成する素線の基となる線材の直径と同一に、最外層14を構成する前記以外の6心の素線、及び、第2層13を構成する前記以外の6心の素線の基となる線材の直径を、中心線11及び第1層12を構成する素線の基となる線材の直径よりも小さく設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撚線導体に関するもので、詳しくは、電線等に使用される37心の同心撚り配列で構成される撚線導体に関するものである。
従来、電線等に使用される撚線導体を構成する各々の素線は、一般的に、全て断面円形の丸線で、かつ、同一径である。該素線として銅線が主として用いられ、その銅線に、錫、ニッケル、銀をメッキしたものやアルミ線、各種合金線等が使用される。
また、37心の素線で構成される撚線導体は、一般的に、図5に示すように、中心に1心の素線101を配置してなる中心線102と、その周囲を6心の素線101が覆い囲んで形成する第1層103と、該第1層103の外周を12心の素線101が覆い囲んで形成する第2層104と、該第2層104の外周を18心の素線101が覆い囲んで形成する第3層(最外層)105で撚線導体100が構成されている。また、その素線101を形成する線材を撚線機により、同一方向に撚ることで撚線導体100が製造される。
前記の各素線101は全て、断面円形で、かつ、同一径の線材から形成されていることから、素線101で構成される37心の同心撚り配列の撚線導体100における横断面の外形形状は、図5に示すように、六角形状に近似した形状となり、丸形状に近似した形状とはならない。以下、前記の撚線導体100を従来技術1とする。
また、前記撚線導体100は、一般的に、図5に示すように、外周部に絶縁材110を被覆した被覆線として、電線等に使用される。この被覆線の外形形状は、略真円形状であることが望まれている。一方、絶縁材110は、耐圧特性の点から撚線導体100の外周部に略均一の厚みに被覆されることが望ましい。したがって、撚線導体の外形形状は真円であることが望まれている。
また、石油を主成分とする絶縁材110の減量化は、資源の有効利用の観点からも大変重要であり、撚線導体の細径化や丸形化が要求されている。
しかし、前記のように撚線導体100の外形形状が六角形で、かつ、被覆線の外面形状を真円とすると、図5に示すように、撚線導体100の外形形状が六角形の頂点部の近傍に位置する絶縁材110の厚みは薄く、六角形の辺部の中央に至るほど厚くなり、絶縁材110の厚みが不均一となるという問題が生じる。また、耐圧不良を防止するためには、前記六角形の頂点部に位置する絶縁材110の厚みを一定以上確保する必要がある。そのため、撚線導体100の中心からその頂点までの径よりも被覆線を細くすることができず、被覆線の細径化、軽量化には限界があるという問題がある。
また、六角形の辺部に位置する絶縁材110の肉厚は、性能の観点からは過剰であるが、断面を真円とするためには必要であるため、絶縁材110の減量化にも限界が生じるという問題がある。
また、撚線導体100の外形形状が六角形であると、被覆線を端末加工する時等において、被覆材110をストリップする際に撚線導体100を傷つける虞があるという問題がある。
上記の問題点は、撚線導体の外形形状を略真円とすることで解決することができる。
この解決手段として、特許文献1記載のように、全て断面円形で、かつ、同一径の線材を、一方向に撚りながら圧縮ダイスを通すことにより、図6に示すように、撚線導体201の外層素線202の外面203を加圧変形して、その撚線導体201の外形形状を略真円とする方法が提案されている。以下、該撚線導体201を従来技術2とする。
特開2000−057852号公報
上記、従来技術2の撚線導体201において、外形形状を略真円形状とするためには、通常約4%の圧縮率((1−圧縮ダイスの内径/線材を寄集めた時の外径)×100)で行う必要がある。このように、外層素線202が、高い圧縮率で変形されると、その撚線導体201におけるのび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性が損なわれるという問題がある。
そこで、本発明は、37心の素線で構成される撚線導体において、該素線を従来技術2の撚線導体よりも低い圧縮率で圧縮加工し、又は圧縮加工することなく、撚線導体の外形形状を略真円形状にすることができる撚線導体を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、1心の素線を中心線とし、該中心線の周囲を6心の素線が覆い囲んで第1層を形成し、該第1層の外周を12心の素線が覆い囲んで第2層を形成し、該第2層の外周を18心の素線が覆い囲んで最外層を形成する37心の撚線導体であって、
前記中心線を第1中径線で構成し、前記第1層を6心の第1中径線で構成し、第2層を6心の細径線と6心の太径線を周方向に交互に配置して構成し、前記最外層を6心の細径線と12心の第2中径線で構成し、かつ、周方向に隣り合う前記1心の細径線と1心の細径線との間に2心の前記第2中径線を配置して構成し、
前記細径線の基となる線材の直径は、前記第1中径線及び第2中径線及び太径線の基となる線材の夫々の直径よりも小さく、前記太径線の基となる線材の直径は、前記細径線及び第1中径線及び第2中径線の基となる線材の夫々の直径よりも大きいことを特徴とする撚線導体である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の撚線導体において、前記第1中径線の基となる線材の直径が、前記第2中径線の基となる線材の直径よりも小さいことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の撚線導体において、前記第1中径線の基となる線材の直径が、前記第2中径線の基となる線材の直径と同じであることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の撚線導体において、前記中心線の中心点から、前記最外層を構成する細径線の最縁端までの距離と、前記中心線の中心点から、前記最外層を構成する第2中径線の最縁端までの距離とが、同一であることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撚線導体において、前記最外層を圧縮変形して形成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、素線は圧縮変形されることなく若しくは従来技術2の撚線導体201よりも低い圧縮率で、撚線導体の外形形状を略真円形状とすることができる。
これにより、圧縮変形しない場合には、従来技術2の圧縮して成形される撚線導体201に対して、本発明においては、線材を圧縮ダイスに通すことがなく、すなわち、外層素線を、圧縮変形することなく撚線導体の外形形状を略真円形状とすることができる。そのため、線材ののび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性を損うことがなく、素線の物理特性を維持することができ、信頼性の高い品質の撚線導体を得ることができる。
更に、圧縮ダイスが不要であるため、圧縮ダイスが必要なものと比較して、製造機械(撚線機)の回転数を一定値以下にし、かつ、回転数を安定させる必要がないため、生産効率を高くすることができる。
また、圧縮変形する場合においても、従来技術2の撚線導体201よりも、低い圧縮率で外形形状を略真円形状とすることができるため、線材ののび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性の低下が少なく、素線の物理特性を高く維持することができ、信頼性の高い品質を得ることができる。
また、従来技術1、2の撚線導体100、201よりも最大外径を細くできる。
このように、撚線導体の外形が略真円形状で、かつ、上述のように、従来技術1、2の撚線導体100、201よりも細径化できることにより、絶縁材の被覆の厚みを全周にわたって薄くでき、かつ、略均一化することができ、絶縁材を減量でき、コストを低減することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、更に、請求項2記載の発明よりも、少ない種類の線材により製造できるため、製造コストを低く抑えることができる。
本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
図1乃至3は、本発明の実施例1を示すものである。
図1は、撚線導体1の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図で、各素線の基となる線材の断面形状と素線の断面形状が同一とした場合の模式図である。なお、各素線の断面を示す斜線は、図の煩雑を避けるために省略した。
実施例1に示す該撚線導体1は、図1に示すように、総数37心の素線で構成され、該素線は、細径線(素線)2と、第1中径線(素線)3と、第2中径線(素線)4と、太径線(素線)5の4種類により構成されている。
また、前記撚線導体1は、中心に位置する1心の第1中径線3により構成された中心線11と、該中心線11の外周を覆い囲むように配置された6心の第1中径線3により構成された第1層12と、該第1層12の外周を覆い囲むように配置された6心の太径線5と6心の細径線2からなる総計12心により形成された第2層13と、該第2層13の外周を覆い囲むように配置された12心の第2中径線4と6心の細径線2からなる総計18心により形成された第3層(最外層)14とで構成されている。
なお、前記細径線2は断面円形(丸形)の第1線材22を基にして形成され、前記第1中径線3は断面円形(丸形)の第2線材23を基にして形成され、前記第2中径線4は断面円形(丸形)の第3線材24を基にして形成され、前記太径線5は断面円形(丸形)の第4線材25を基にして形成されたものである。
前記第1線材22の直径は前記第2線材23の直径より小さく、前記第2線材23の直径は前記第3線材24の直径より小さく、前記第3線材23の直径は前記第4線材25の直径よりも小さく形成されている。
この線材22〜25としては、従来と同様に、銅線や該銅線に、錫、ニッケル、銀をメッキしたもの、或いはアルミ線、各種合金線等が使用できる。
前記第1層12を形成する各第1中径線3は、図1に示すように、中心線11の中心Aから等距離に位置し、かつ、第1層12を形成する隣接する第1中径線3の相互、及び中心線11と点接触するように配置されている。この接触は、図1の断面においては点接触し、軸方向では線接触している。
前記第2層13を形成する6心の太径線5は、それぞれ、その一部が第1層12における隣接する第1中径線3、3の外周面間で形成された各谷部16に入り込み、かつ、第1層12を形成する2心の第1中径線3と点接触するように配置されている。そして、第2層13の周方向に隣り合う太径線5と太径線5との間には、図1に示すように、1心の細径線2が配置されている。すなわち、第2層13の周方向には、太径線5と細径線2が交互に配置されている。
前記最外層14を形成する6心の細径線2は、それぞれ、第2層13を形成する太径線5の頂点部、すなわち、中心線11の中心Aと第2層13を形成する太径線5の中心を結ぶ線の延長線上に配置されている。
前記最外層14の周方向に隣り合う1心の細径線2と1心の細径線2との間には、図1に示すように、2心の第2中径線4、4が配置されている。すなわち、最外層14の周方向において、各細径線2と2との間に、2心の第2中径線4、4が配置されている。
また、最外層14を構成する6心の第2中径線4は、それぞれ、その一部が第2層13において周方向に隣接する太径線5と細径線2の外周面間で形成された各谷部17に入り込み、かつ、第2層13を形成する太径線5及び細径線2と点接触するように配置されている。
上記の構成により、撚線導体1の外形形状は、従来技術1の撚線導体100と比較してより略真円形状に近い形状となる。すなわち、中心線11の中心Aから最外層14を形成する細径線2の最外縁端Bまでの距離L1と、中心線11の中心Aから最外層を形成する第2中径線4の最外縁端Cまでの距離L2が略同一となるように形成されている。つまり、最外層14を形成する全ての細径線2及び第2中径線4の最外縁端B、Cは、図1に示すように、中心線11の中心Aから細径線2の最外縁端Bまでの距離L1を半径とする真円線に近い位置に位置するように形成されている。
中心線11等に用いる第1中径線3の直径d、細径線2の直径d、第2中径線4の直径d、太径線5の直径dを、例えば、
=0.76d ・・・(1)
=1.02d ・・・(2)
=1.15d ・・・(3)
の関係式を満たすように設定することにより、撚線導体1の中心点Aから細径線2の最外縁端Bまでの距離L1と、中心点Aから第2中径線4の最外縁端Cまでの距離L2が略同一で、かつ、各素線が、隣接する全ての素線と相互に接触させることができる。
次に、本実施例1の具体的な適用例について説明する。
上記式(1)〜(3)の関係となるように、細径線2の基となる直径dが0.152mmの線材22と、第1中径線3の基となる直径dが0.200mmの線材23と、第2中径線4の基となる直径dが0.204mmの線材24と、太径線5の基となる直径dが0.230mmの線材25を用いて、撚ピッチ18.7mm、非圧縮で一括撚線として撚線導体1を得、これを試作品1とした。なお、線材22〜25の材質は、錫メッキ軟銅線である。
この試作品1を顕微鏡にて観察すると、各素線は隣接する素線と複数の接触点を有し、試作品1の直径は、1.261mmであった。また、最外層14を構成する素線2、4の伸び率の平均値は21.8%であった。
また、中心線11である第1中径線3の基となる直径dを0.200mmの線材23と同様の線材を用いて、前記従来技術1の撚線導体100を作成した場合の最大直径は、7×dであるので、1.400mmとなる。
また、中心線11である第1中径線3の基となる直径dを0.200mmの線材23と同様の線材を用いて、圧縮率4.0%、撚りピッチ18.7mmで前記従来技術2の撚線導体201を作成したものを比較品1とした。この比較品1の直径は、1.298mmであり、その最外層を構成する18心の素線の伸び率の平均値は4.6%であった。
このように、本実施例の試作品1の直径は、従来技術1の撚線導体100の直径よりも約10%、従来技術2の撚線導体201の直径よりも約2.8%細径化できる。
また、本実施例の試作品1の伸び率は、比較品1の伸び率よりも高く、試作品1は、比較品1よりも物理特性が高く、品質の高いものが得られることが分った。これは、比較品1が圧縮成形しているのに対し、試作品1は圧縮することなく成形したことによるものである。
しかし、上記の比較においては、試作品1と従来技術の撚線導体100、201の導体断面積が異なる。そのため、中心線11等に用いる第1中径線3の直径dとすると、
d=0.963d ・・・(4)
の関係式を有する直径dを有する線材を用いた場合、試作品1と従来技術1の撚線導体100の断面積は同一とすることができる。
試作品1の断面積と同一の断面積を有する撚線導体100の最大外径は、1.400×0.963=1.348mmである。
また、試作品1の断面積と同一の断面積を有する撚線導体201(圧縮率4%)の直径は、1.348×(100−4)/100=1.294mmである。
このように、導体断面積を同一とした場合においても、本実施例の試作品1の直径は、従来技術1の撚線導体100の直径よりも約6.5%、従来技術2の撚線導体201の直径よりも約2.6%細径化できる。
そして、前記のように形成された撚線導体1の外周に絶縁材を被覆して、電線等に使用できる。
本実施例1の撚線導体1は、上記の構造を有しているために、次のような作用、効果を奏する。
撚線導体1の外形形状を圧縮することなく略真円形状とし、かつ、素線2〜5が隣接する全ての素線2〜5と接触することができる。
撚線導体1の外形が略真円形状で、かつ、上述のように、従来技術1、2の撚線導体100、201よりも細径化できることにより、絶縁材の被覆を外周全体にわたって、厚みを薄く、かつ、略均一化することができ、絶縁材の減量を図り、コストを低減することができる。
また、本実施例1の撚線導体1は、従来技術2の撚線導体201と比較して、最外層14を形成する素線2、4が、圧縮変形されることなく形成されるため、のび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性を損うことなく、線材の物理特性を高く維持することができ、信頼性の高い撚線導体1を得ることができる。
する。
次に、参考として圧縮ダイスを用いた撚線導体1の製造方法について述べる。
本実施例1の撚線導体1は、図2に示すような、集線口31を有する撚線機32を用いて製造する。該集線口31内には圧縮ダイス33が設けられ、該集線口31より後方には前記目板35が設けられている。該目板35には、図3に示すように、前記圧縮ダイス33の中心軸を中心とする円上に所定の間隔で37個の線材通過穴35a、35b、35c、35dが目板35の表裏を貫通して形成されている。
また、目板35の後方には、線材供給部36が配置され、該線材供給部36から細径線2、第1中径線3、第2中径線4、太径線5の基となる断面円形(丸形)の第1線材22、第2線材23、第3線材24、第4線材25が供給される。
先ず、図2(a)に示すように、線材供給部36から線材22、24、25を、前記目板35の線材通過穴35a、35c、35dへ供給する。このとき、線材22、24、25が、最外周方向の18個の線材通過穴35a、35c及びその内側に設けられた12個の線材通過穴35a、35dへ供給されるようになっている。
第1線材22は、図3に示すように、図1における細径線2の位置に対応する線材通過穴35aへと供給され、第3線材24は、図3に示すように、図1における第2中径線4の位置に対応する線材通過穴35cへと供給され、第4線材25は、図3に示すように、図1における太径線5の位置に対応する線材通過穴35dへと供給される。
前記線材通過穴35a、35c、35dを通過した線材22、24、25は、目板35の中心方向、すなわち、圧縮ダイス33の中心方向に均等に寄せ集められる。
寄り集められた線材22、24、25は、撚線機32に供給される。該撚線機32に線材22、24、25が供給される際、図2(a)に示すように、線材22、25とで形成される円の中心に位置するようにリードワイヤ40を同時に供給する。
該リードワイヤ40の直径は、第2層13の内径である第1層12の外径、すなわち、第1中径線3の直径の3倍の直径と同一のものを使用する。また、リードワイヤ40の長さは、素線2、4、5の長さより短ければよく、本実施例においては150mmのものを用いた。リードワイヤ40の材質は、限定されるものではないが、線材22、24、25と同じ材質とすることが望ましい。
線材22、24、25は、所定の配列で配設された状態で、リードワイヤ40と圧縮ダイス33間を通過するとともに、撚線機32により一方向に撚られる。なお、圧縮ダイス33による圧縮率は任意に設定することができ、圧縮成形しない場合は圧縮ダイス33を用いなくても良い。また、撚りピッチは任意に設定する。
圧縮ダイス33及びリードワイヤ40により、線材22、24、25は、圧縮変形されて、細径線2、第2中径線4、太径線5となり、第2層13及び最外層14を形成する。
次に、図2(b)に示すように、線材供給部36から第2線材23を、前記目板35の線材通過穴35bへ供給する。このとき、線材23が、中心部の1個の線材通過穴35b、及び、その外側に設けられた6個の線材通過穴35bへ供給されるようになっている。なお、線材供給部19からも、線材22、24、25を、前述と同様に、前記目板35の線材通過穴35a、35c、35dへ供給し続ける。
線材23は、図2に示すように、線材通過穴35bへと供給され、線材通過穴35bを通過した線材23は、目板35の中心方向、すなわち、圧縮ダイス33の中心方向に均等に寄せ集められる。
寄り集められた線材23の最先端は、前記リードワイヤ40の後端部に接着等により連結されており、寄り集められた線材23は、リードワイヤ40が位置した場所に供給される。
供給された線材23は、撚線機32により一方向に撚られ、第1中径線3となり、中心線12及び第1層13を形成する。
以上により、圧縮ダイスを用いた撚線導体1が連続的に形成される
なお、圧縮ダイスを用いず圧縮変形することなく、撚線導体1を製造する場合には、圧縮ダイス33及びリードワイヤ40を用いず、上記と同様の製造方法により製造する。
図4は、本発明の本実施例2を示すものである。
図4は、撚線導体41の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図である。なお、各素線の断面を示す斜線は、図の煩雑を避けるために省略した。
前記実施例1においては、細径線(素線)2と、第1中径線(素線)3と、第2中径線(素線)4と、太径線(素線)5の4種類の素線を用いたが、本実施例2のように、第1中径線3と、第2中径線4を同一のものとし、すなわち、第1中径線3及び第2中径線4を同一の第2線材23を基にして形成して、細径線2と、第1中径線3と、太径線5の3種類で構成しても良い。
本実施例2の撚線導体21のその他の構成及び製造方法は、前記実施例1と同様である。
本実施例2の撚線導体21は、前記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
更に、本実施例2は、前記実施例1よりも構成する素線の種類が少ないため、コストを低減できる。
本発明における実施例1の撚線導体の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図。 本発明における撚線導体の製造方法を示す概略図。 本発明における撚線導体の製造時に用いる目板の正面図。 発明における実施例2の撚線導体の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図。 従来技術1の撚線導体の軸方向と直交する方向に切断した断面図。 従来技術2の撚線導体の軸方向と直交する方向に切断した断面図。
符号の説明
1、41 撚線導体
2 細径線(素線)
3 第1中径線(素線)
4 第2中径線(素線)
5 太径線(素線)
22、23、24、25 線材
11 中心線
12 第1層
13 第2層
14 最外層

Claims (5)

  1. 1心の素線を中心線とし、該中心線の周囲を6心の素線が覆い囲んで第1層を形成し、該第1層の外周を12心の素線が覆い囲んで第2層を形成し、該第2層の外周を18心の素線が覆い囲んで最外層を形成する37心の撚線導体であって、
    前記中心線を第1中径線で構成し、前記第1層を6心の第1中径線で構成し、第2層を6心の細径線と6心の太径線を周方向に交互に配置して構成し、前記最外層を6心の細径線と12心の第2中径線で構成し、かつ、周方向に隣り合う前記1心の細径線と1心の細径線との間に2心の前記第2中径線を配置して構成し、
    前記細径線の基となる線材の直径は、前記第1中径線及び第2中径線及び太径線の基となる線材の夫々の直径よりも小さく、前記太径線の基となる線材の直径は、前記細径線及び第1中径線及び第2中径線の基となる線材の夫々の直径よりも大きいことを特徴とする撚線導体。
  2. 前記第1中径線の基となる線材の直径が、前記第2中径線の基となる線材の直径よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の撚線導体。
  3. 前記第1中径線の基となる線材の直径が、前記第2中径線の基となる線材の直径と同じであることを特徴とする請求項1記載の撚線導体。
  4. 前記中心線の中心点から、前記最外層を構成する細径線の最縁端までの距離と、前記中心線の中心点から、前記最外層を構成する第2中径線の最縁端までの距離とが、同一であることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の撚線導体。
  5. 前記最外層を圧縮変形して形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撚線導体。
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