JP2009258608A - ストリーム再生装置およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 最初のコンテンツについては第1バッファ33の基準値がVref2よりも小さいVref2’に設定される。従って、データストリームの最初のコンテンツが再生開始される迄の時間を短縮することができ、迅速に再生開始することができる。一方、最初のコンテンツ以外のコンテンツについては第1バッファ33の基準値がVref2に設定されるので、最初のコンテンツ以外のコンテンツの再生途中で途切れる可能性を最初のコンテンツの場合と比較して低くすることができる。
【選択図】図21
Description
[全体構成]
図1を参照して、本実施の形態によるストリーミングシステムは、ストリーム再生装置1と、ストリーミングサーバ2とを備える。ストリーミングサーバ2は、たとえば、放送施設に設置され、曲配信サービスを運営する会社で管理される。一方、ストリーム再生装置1は、たとえば、曲配信サービスの利用を契約したユーザの家庭内に設置される。
以下、フロー図を用いてストリーム再生装置1の動作を詳述する。
図5を参照して、ストリーム再生装置1内の区分部12は、受信バッファ11からフレームFR(n)を受信する(S1)。受信バッファ11は、受信部10から受けたフレーム順に、フレームFR(n)を出力する。続いて、区分部12は、フレームFR(n)に含まれるタイムスタンプT(n)を読み出す(S2)。そして、読み出されたタイムスタンプT(n)に基づいて、ステップS1で受信したフレームFR(n)が、新たな符号化曲ファイルの先頭フレームか否かを判断する(S3)。一般的に、曲ファイルの先頭フレームのタイムスタンプは、初期値の「0」である。そのため、区分部12は、タイムスタンプを参照することで、曲ファイルの先頭フレームを特定できる。
調整部17は、受信バッファ11が保持しているデータ量に基づいて、再生曲の曲間の調整を指示したり、再生曲の先頭又は末尾のフレームの削除を指示する。
なお、基準データ量Vref1は予めメモリ102に格納されている。
ここで、「曲ファイル再生数」とは、所定期間ΔT内に再生される曲ファイル数である。例えば、所定期間ΔTが60分であり、曲ファイルの平均再生時間が4分である場合、曲ファイル再生数を「15」とする。曲ファイル再生数は、予めメモリ102に格納されていてもよい。また、調整部17が、所定期間ΔT内で実際に再生された曲ファイル数をカウントしたものを用いてもよい。また、式(2)で求めた値に1以上の係数αを乗じたものを調整時間ΔADJとしてもよい。算出された調整時間ΔADJはメモリ102に格納される。
再生部18は、調整部17の指示に応じて曲を再生する。
第1の実施の形態では、ストリーム再生装置1は、2つのデコーダ(第1デコーダ141、第2デコーダ)と2つのデコードバッファ(第1デコードバッファ151、第2デコードバッファ152)を備えたが、デコーダの処理能力が高い場合、デコーダ及びデコードバッファは1つでもよい。
図9を参照して、区分部12は、第1の実施の形態と同様に、受信バッファ11から出力されるデータストリームを符号化曲ファイルごとに区分する。ただし、ストリーム再生装置20のデコーダ及びデコードバッファは1つだけ(デコーダ143及びデコードバッファ153)である。そのため、区分部12は、デコードバッファ153が曲ファイルの出力を完了するまで、新たな符号化曲ファイルのフレームの出力を停止する。要するに、区分部12は、デコードバッファ153が曲ファイルの出力を完了するごとに、新たな符号化曲ファイルをデコーダ143に出力する。これにより、複数の曲ファイルのフレームがデコードバッファ153内に混在するのを防ぐ。
図10を参照して、第3の実施の形態によるストリーム再生装置30は、受信部31と、区分部32と、第1バッファ33と、第2バッファ34と、検出部35と、調整部36と、デコーダ37とを備える。
ストリーム再生装置30内の区分部32は、受信部31から受けたデータストリームを、曲ファイルごとに区分する(区分動作)。検出部35は、第1及び第2バッファ33、34のデータ量を検出する。調整部36は、検出されたデータ量に基づいて、区分部32から出力されるフレームを受け取って保持する受取バッファを指定する。また、検出されたデータ量に基づいて、フレームをデコーダ37に出力する出力バッファを指定する。このとき、調整部36は、デコーダによりデコードされて外部に出力される曲ファイルが、曲の途中で途切れないように、受取及び出力バッファを指定する(調整動作)。
区分部32が新たな符号化曲ファイルの先頭フレームを受けたとき、調整部36は、第1バッファ33のデータ量を確認する。このとき、図12に示すように、第1バッファ33のデータ量が下限値Vmin未満であると仮定する。このとき、調整部36は、受取バッファを第1バッファ33から第2バッファ34に切り替える。つまり、第2バッファ34を新たな受取バッファに指定する。
受信データ過多状態の場合のストリーム再生装置30の動作は以下のとおりである。第1バッファ33がフレームを受信しながら、デコーダ37にフレームを出力している最中に、区分部32が新たな曲の先頭フレームを受信したと仮定する。このとき、調整部36は、第1バッファ33のデータ量を確認する。確認した結果、図15に示すように、データ量が上限値Vmaxを超えるとき、調整部36は、第2バッファ34を受取バッファに指定する。つまり、受取バッファを第1バッファ33から第2バッファ34に切り替える。これにより、第2バッファ34が先頭フレーム及びそれ以降のフレームを受け取って保持する。
図18を参照して、ステップS1〜S3の動作は、図4と同じである。つまり、区分部32は、フレームFR(n)からタイムスタンプT(n)を読み出し、タイムスタンプT(n)に基づいて、新たな曲ファイルの先頭フレームを特定する。これにより、データストリームを曲ファイルごとに区分できる。
調整部36は、区分部32から区分通知を受けるごとに受取バッファの指定を判断する受取指定動作と、受取バッファのデータ量が基準値Vref2を超えるごとに出力バッファの指定を判断する出力指定動作とを実行する。以下、受取指定動作及び出力指定動作について説明する。
調整部36は、区分部32から区分通知を受けるごとに、受取指定動作を実行する。図19を参照して、調整部36内の制御部361は、区分通知を受けたとき(S61でYES)、現在フレームをデコーダ37に出力している出力バッファのデータ量を読み出す(S62)。出力バッファを特定するための情報(出力バッファ特定情報)はメモリ102に格納されている。出力バッファが第1バッファ33である場合、出力バッファ特定情報は、第1バッファ33を示す。各バッファ33、34のデータ量は、検出部35により所定期間ごとに検出され、メモリ102に格納される。制御部361は、区分通知を受けたとき、出力バッファ特定情報に基づいて出力バッファを特定し、特定された出力バッファのデータ量をメモリ102から読み出す。以下、出力バッファを第1バッファ33と仮定して説明する。なお、調整部36が区分通知を受けるとき、通常は、出力バッファに指定されているバッファは、区分部32からフレームを受け取っている。つまり、出力バッファに指定されているバッファは、同時に受取バッファにも指定されている。そのため、第1バッファ33は、フレームを受け取って保持し、かつ、フレームをデコーダ37に出力している。
続いて、調整部36の出力指定動作について説明する。図20を参照して、調整部36は、所定期間ごとに出力指定動作を実行する。調整部36内の制御部361は、まず、受取バッファ特定情報を用いて、受取バッファを特定する(S71)。特定された受取バッファが第2バッファ34であるとして説明を続ける。
本実施形態は第3の実施形態の変形例である。第3の実施形態では、最初に第1バッファ33が受取バッファに指定された場合、検出された第1バッファ33のデータ量が基準値Vref2を越えるまで、第1バッファ33が出力バッファに指定されず、第1バッファ33からデコーダ37にフレームが出力されない。その結果、ストリーム再生装置から音声が再生されるまでに時間がかかるという問題を有している。そこで、本実施形態では、制御部361が、最初のコンテンツ(1曲目の曲ファイル)については、第1バッファ33(及び必要に応じて第2バッファ34)の基準値を、Vref2よりも値の小さいVref2’に設定することによって、1曲目の音声の再生を迅速にする。そして、制御部361は、最初のコンテンツ以外のコンテンツ(2曲目以降の曲ファイル)については、基準値をVref2に設定する。つまり、区分部32が2曲目の先頭フレームを受信したときに、制御部361が第1バッファ33及び第2バッファ34の基準値をVref2に変更する。従って、最初のコンテンツについて迅速に再生開始することができ、かつ、最初のコンテンツ以外のコンテンツについてバッファ枯渇をより確実に防止することができる。
以下、本実施形態の動作を説明する。なお、第3実施形態と同じ処理については説明を援用する。以下では、区分部によって2曲目の先頭フレームが判別されたときに、第1バッファ33のデータ量が下限値Vmin未満である場合を例に説明するが、上限値Vmaxよりも大の際も、下限値Vminと上限値Vmaxとの間の際も同様である。
図21は、制御部361による第1バッファ33(及び第2バッファ34)の基準値の設定処理を示す。制御部361は、第1バッファ33(及び第2バッファ34)の基準値を仮にVref2に設定する(S81)。制御部361は、ユーザ操作によって保持時間短縮モードがオン状態に設定されているか否かを判断する(S82)。保持時間短縮モードがオン状態に設定されていなければ(S82でNO)、処理を終了する。
上記の通り、1曲目については、バッファの基準値をVref2’に設定しているので、第1バッファ33又は第2バッファ34に保持しているデータ量が枯渇する可能性がある。従って、制御部361は、第1バッファ33又は第2バッファ34に保持しているデータ量が枯渇した際にも、第1バッファ33又は第2バッファ34の基準値をVref2’からVref2に変更するようにしている。図25は、1曲目の曲ファイルのデータをデコーダ37に出力する際の制御部361の処理を示す。
本実施形態は第4実施形態の変形例である。第4実施形態では、最初のコンテンツに対して基準値をVref2よりも小さいVref2’に設定し、最初のコンテンツ以外のコンテンツに対して基準値をVref2に設定していたが、この場合、Vref2’とVrefとの差が大きい場合、2曲目の曲ファイルを再生開始するまでに無音が長く挿入される可能性がある。この問題を解決するために、本例では区分通知を受信し、受取バッファを切り換える際に、バッファに保持されているデータ量に所定増加量(例えば2秒分のデータ量)を加算して、新たな基準値Vref2を設定するようにしている。これにより、新たな基準値Vref2とバッファに保持されているデータ量との差が必ず所定増加量となるので、曲間で無音が長く挿入されることを防止することができる。
2 ストリーミングサーバ
10,31 受信部
11 受信バッファ
12,32 区分部
13,35 検出部
14,37 デコーダ
15 デコードバッファ
16 データ編集部
17,36 調整部
18 再生部
22 データストリーム生成部
23 配信部
33 第1バッファ
34 第2バッファ
102 メモリ
361 制御部
362 受取指定部
363 出力指定部
Claims (9)
- 複数のコンテンツが連結されたデータストリームを受信する受信手段と、
前記受信されたデータストリームを前記コンテンツごとに区分する区分手段と、
前記区分された各コンテンツを順次再生する再生手段と、
前記受信されたデータストリームを受け取って一時的に保持し、前記データストリームのデータ量が基準値を超えた際に、前記再生手段に出力するバッファ手段と、
前記データストリームのうち最初のコンテンツ以外のコンテンツについては前記基準値を第1基準値に設定し、前記データストリームのうち最初のコンテンツについては前記基準値を第1基準値よりも小さい第2基準値に設定する基準値設定手段とを備える、ストリーム再生装置。 - 前記バッファ手段に保持されている前記データストリームのデータ量を検出する検出手段をさらに備え、
前記最初のコンテンツを再生している際に、前記バッファ手段に保持されている前記データストリームのデータ量が0であることが検出されたとき、前記基準値設定手段が、前記基準値を第1基準値に設定する、請求項1に記載のストリーム再生装置。 - 複数のコンテンツが連結されたデータストリームを受信する受信手段と、
前記受信されたデータストリームを前記コンテンツごとに区分する区分手段と、
前記区分された各コンテンツを順次再生する再生手段と、
前記受信されたデータストリームを受け取って一時的に保持し、前記データストリームのデータ量が基準値を超えた際に、前記再生手段に出力するバッファ手段と、
前記バッファ手段に保持されている前記データストリームのデータ量を検出する検出手段と、
最初、前記基準値を第1基準値よりも小さい第2基準値に設定し、前記バッファ手段に保持されている前記データストリームのデータ量が0であることが検出されたとき、前記基準値を前記第1基準値に設定する基準値設定手段とを備える、ストリーム再生装置。 - 前記バッファ手段に保持されている前記データストリームのデータ量を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記再生手段が前記各コンテンツを再生する間隔を調整する調整手段とをさらに備え、
前記データストリーム内の各コンテンツは複数のフレームを含み、
前記バッファ手段が、前記調整手段の指定に応じて前記複数のフレームを受け取り又は出力する複数のバッファを含み、
前記区分手段が、前記受信手段が前記各コンテンツの先頭フレームを受信したか否かを判断し、
前記調整手段が、前記受信手段が前記コンテンツの先頭フレームを受信したとき、前記複数のバッファのうちフレームを出力中のバッファのデータ量が、所定の下限値未満であるか否かを判断する第1の判断手段と、
前記フレームを出力中のバッファのデータ量が前記下限値未満であるとき、前記データを出力中のバッファと異なる他のバッファを、前記コンテンツの先頭フレーム及びそれ以降に受信されるフレームを受け取る受取バッファに指定する受取指定手段と、
前記複数のバッファのうちフレームを受け取り中のバッファのデータ量が、前記基準値または前記下限値を超えたとき、前記データを受け取り中のバッファを、前記フレームを前記再生手段に順次出力する出力バッファに指定する出力指定手段とを含む、請求項1〜3のいずれかに記載のストリーム再生装置。 - 前記調整手段が、前記受信手段が前記コンテンツの先頭フレームを受信したとき、前記フレームを出力中のバッファのデータ量が前記下限値よりも大きい所定の上限値を超えているか否かを判断する第2の判断手段をさらに含み、
前記受取指定手段が、前記データ量が前記上限値を超えているとき、前記フレームを出力中のバッファと異なる他のバッファを、前記受取バッファに指定し、
前記調整手段が、前記出力指示手段が出力バッファを指定したとき、出力バッファに指定されたバッファと異なる他のバッファが保持するフレームを消去する消去手段をさらに含む、請求項4に記載のストリーム再生装置。 - 複数のフレームを含む複数のコンテンツが連結されたデータストリームを受信する受信手段と、
前記受信されたデータストリームを前記コンテンツごとに区分し、前記受信手段が前記各コンテンツの先頭フレームを受信したか否かを判断する区分手段と、
前記区分された各コンテンツを順次再生する再生手段と、
前記受信されたデータストリームを受け取って一時的に保持し、前記データストリームのデータ量が基準値を超えた際に、前記再生手段に出力する複数のバッファと、
前記バッファに保持されている前記データストリームのデータ量を検出する検出手段と、
前記受信手段が前記コンテンツの先頭フレームを受信したとき、前記複数のバッファのうちフレームを出力中のバッファのデータ量が、下限値未満であるか否かを判断する第1の判断手段と、
前記フレームを出力中のバッファのデータ量が前記下限値未満であると判断されたとき、前記複数のバッファのうちフレームを受け取り中のバッファのデータ量に所定増加量を加算して前記基準値を設定する基準値設定手段と、
前記フレームを出力中のバッファのデータ量が前記下限値未満であると判断されたとき、前記データを出力中のバッファと異なる他のバッファを、前記コンテンツの先頭フレーム及びそれ以降に受信されるフレームを受け取る受取バッファに指定する受取指定手段と、
前記複数のバッファのうちフレームを受け取り中のバッファのデータ量が、前記基準値を超えたとき、前記データを受け取り中のバッファを、前記フレームを前記再生手段に順次出力する出力バッファに指定する出力指定手段とを備える、ストリーム再生装置。 - 前記受信手段が前記コンテンツの先頭フレームを受信したとき、前記フレームを出力中のバッファのデータ量が前記下限値よりも大きい上限値を超えているか否かを判断する第2の判断手段をさらに備え、
前記データ量が前記上限値を超えていると判断されたとき、前記基準値設定手段が、前記複数のバッファのうちフレームを受け取り中のバッファのデータ量に所定増加量を加算して前記基準値を設定し、
前記データ量が前記上限値を超えていると判断されたとき、前記受取指定手段が、前記フレームを出力中のバッファと異なる他のバッファを、前記受取バッファに指定する、請求項6に記載のストリーム再生装置。 - 前記基準値設定手段が、現在の前記基準値が前記下限値よりも大きいか否かを判断し、現在の前記基準値が前記下限値よりも大きい場合には、現在の前記基準値のまま維持し、現在の前記基準値が前記下限値以下である場合には、前記複数のバッファのうちフレームを受け取り中のバッファのデータ量に所定増加量を加算して前記基準値を設定する、請求項6または7に記載のストリーム再生装置。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のストリーム再生装置の各手段をコンピュータに実行させる、ストリーム再生プログラム。
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