JP2009253898A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を抑えた簡易な回路構成であって、かつ、通信伝搬距離の劣化を防止した広帯域送信アンプを含む通信装置を提供すること。
【解決手段】本発明による通信装置は、第1周波数帯域に含まれ、第1周波数を有する第1信号の送信電力と、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域に含まれ、前記第1周波数とは異なる第2周波数を有する第2信号の送信電力と、が異なる場合に、前記第1信号の送信電力と前記第2信号の送信電力を調整するアンプ回路101を含む通信装置であって、アンプ回路101は、前記第1信号と前記第2信号のそれぞれに対してインダクタンス値を変化させて前記第1信号の送信電力と前記第2信号の送信電力を調整する可変インダクタ110を備えることを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、送信アンプを含む通信装置に関し、特に、広帯域デジタル無線通信用の送信アンプを含む通信装置に関する。
近年、超広帯域無線通信(UWB:Ultra Wide Band)などで使用される3GHz帯〜10GHz帯の高周波無線通信システムを1チップに集積化する技術が進展している。このような広帯域無線通信では、広帯域において平滑な送信電力を伝送可能な送信アンプの実現が望まれている。特に、そのような送信アンプはUWBのマルチバンドOFDM方式において有用である。以下に、その理由を述べる。
UWBのマルチバンドOFDM方式(以下、単にUWBという。)では、1周波数バンドあたり528MHz帯域を占有し、最高480Mbpsの高速伝送を実現する。さらに3つの周波数バンドをホッピングさせることにより、実効スループットと通信伝搬距離とを向上させることができる。
一方、UWBのような広帯域システムでは、図5に示すような送信電力の周波数偏差が発生することにより通信伝搬距離が劣化する。理由を以下に説明する。UWBでは、平均最大送信電力を−41.3dBm/MHz以下に制限しなければならない。そのため、3つの周波数バンドをホッピングさせる場合、発生確率1/3を考慮すると最も送信電力の高い周波数バンドの平均送信電力を−36.5dBm/MHz以下に抑える必要がある。周波数偏差があると、平均送信電力の減少が生じ、通信伝搬距離の短縮に繋がる。例えば、図5のような場合、平均送信電力は可能な平均送信電力に対して2.3dB劣化して、通信伝搬距離が約3/4に減少する。そのため、送信電力の平滑化により伝搬距離劣化を抑える技術の実現が要求されている。
図6は、特開平11−074803号公報に開示された送信アンプのブロック図である。図6に示すように、中間周波数(IF:Intermediate Frequency)信号は、周波数設定回路1により設定された局発周波数発振器2の局発周波数で、ミキサ3により搬送周波数に設定される。搬送周波数に設定された送信信号は、可変減衰器4を通って分岐器5により分岐される。分岐された送信信号の一方は送信出力に、他方は検波器6に入力される。検波器6にて検波された検波電圧Vdは、ループフィルタ7を通り差動増幅器8に入力される。また、検波器6の出力Vdは、差動増幅器9にも入力される。差動増幅器9は、あらかじめ設定された基準となる搬送波周波数f0での検波電圧Vf0とVdとから補正電圧を生成する。
この補正電圧は、ホールド回路10に入力される。ホールド回路10では、周波数設定信号fsetをトリガーとして差動増幅器9の出力をサンプリングして出力する。また、次の周波数変更時までは、その値を保持している。ホールド回路10から出力された補正電圧は、送信出力を設定する基準電圧Vrと加算器11で加算される。加算器11の出力は、周波数変更による検波電圧の変動を補正するための出力設定電圧となる。この出力設定電圧は、差動増幅器8の比較電圧として入力される。
差動増幅器8では検波電圧と出力設定電圧とが一致するように制御電圧を出力して可変減衰器4の減衰量を制御する。これにより、周波数が変更されても、送信電力を一定に保つことができる。
特開平11−074803号公報
しかしながら、この特許文献1に開示された送信アンプは、回路規模が大きいという問題を有する。これは、検波器6、2つの差動増幅器8、9、ループフィルタ7、加算器11、ホールド回路10、可変減衰器4が必要だからである。特に、差動増幅器8、9およびループフィルタは面積が大きく、全体としての回路規模の増大に繋がる。回路全体として考えると、特許文献1に記載された回路は、送信出力を検波して調整するための回路規模が大きい。また、特許文献1に記載された回路は、消費電力が大きいという問題を有する。これは、常時、検波器6、2つの差動増幅器8、9、ループフィルタ7、加算器11、ホールド回路10、可変減衰器4で消費電流が発生するからである。特に、送信すべき信号のパワーを可変減衰器4で減衰させているため、送信電力の調整を行った後に信号を送信する際にも電力を多く消費してしまう。そのため、送信信号を減衰器で減衰させることなく送信信号のパワーを調整できる回路構成が求められる。
本発明による通信装置は、第1周波数帯域に含まれ、第1周波数を有する第1信号の送信電力と、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域に含まれ、前記第1周波数とは異なる第2周波数を有する第2信号の送信電力と、が異なる場合に、前記第1信号の送信電力と前記第2信号の送信電力を調整するアンプ回路を含む通信装置であって、前記アンプ回路は、前記第1信号と前記第2信号のそれぞれに対してインダクタンス値を変化させて前記第1信号の送信電力と前記第2信号の送信電力を調整する可変インダクタを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、消費電力を抑えた簡易な回路構成であって、かつ、通信伝搬距離の劣化を防止した広帯域送信アンプを含む通信装置を提供することができる。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る送信回路を含むUWB用の送受信回路を示すブロック図である。本回路は、広帯域送信アンプ部101、送信電力検波を行うために検波回路へ信号を戻すループバック回路部102、低雑音アンプ103、受信回路104、受信の電界強度検出回路105、複数の周波数を発生するマルチ周波数発生局部発振回路部106、広帯域送信アンプ前段の送信回路部107、送信アンプ101が広帯域で平滑化できる条件を保持する設定条件保持回路部108を備える。低雑音アンプ103、受信回路104、電界強度検出回路105は実際の通信の受信回路部であるとともに送信電力の検波回路部を兼ねている。
広帯域送信アンプ部101は、送信回路107が出力する信号を増幅して、送信端子に向けて出力する。ここで、送信回路107は、送信すべき情報を含むデジタルベースバンド信号を出力する回路、当該デジタルベースバンド信号をアナログ信号に変換して出力するDA変換器などの回路、局部発振器106からの搬送波を受信して送信信号を変調する変調回路などを含む。すなわち、送信回路107が出力する信号は、所定の周波数で変調されたアナログ信号である。送信アンプ101は、その変調後の信号である送信主信号を送信回路107から受信する。そのため、送信アンプ101は、搬送波で変調された高周波の信号を増幅させた信号を出力する。
20dB減衰器120は、送信アンプ101が出力した信号のパワーを減衰させる役割を担う。これは、送信アンプ101から出力される信号は増幅されているため、この信号のパワーを一度減衰させないと、後述する低雑音アンプ103等の受信回路系に影響を与えるためである。例えば、低雑音アンプ103が受けることができる信号のパワー値を超えるパワーを有する信号が低雑音アンプ103に入力されることを防止する必要がある。
低雑音アンプ103は、上述した20dB減衰器120を介して入力される減衰信号を所定の増幅率で増幅させる機能を有する。特に、本実施の形態では、ノイズ源126(例えば抵抗)を介して低雑音アンプ103、受信回路104、電界強度検出回路105を含む受信回路系に流れる微弱ノイズ、例えばサーマルノイズなどを増幅し、当該受信回路系のノイズレベルをチェックできるようにする役割も担っている。
受信回路104は、低雑音アンプ103が出力した高周波のアナログ信号を受信して、復調する復調回路、復号処理を行う復号回路、復号後のデジタルベースバンド信号に対して所定の処理を施す論理回路などを含む。一方で、受信回路104は、デジタルベースバンド信号に変換される前のアナログ信号を電界強度検出回路105に出力する。電界強度検出回路105は、受信したアナログ信号のピーク電圧値を検出し、そのピーク電圧値を複数ビットのデジタル信号に変換したVAC0を出力する。
設定条件保持回路108は、VAC0を受信するとともに、局部発振器106の発振周波数を切り替える制御信号であるfsel信号を受ける。ここで、fsel信号は所定のコントローラから出力される信号であり、例えば2ビットのデジタル信号である。ホッピングさせる周波数が3種類の場合は、この2ビットの信号をfselとすることで、所定のコントローラは、局部発振器106の発振周波数を指定することができる。また、設定条件保持回路108は、内部にラッチ回路などの記憶装置を有し、fselの値とVAC0の値を記憶する。さらに、設定条件保持回路108は、内部に演算部を有し、上述した記憶装置に記憶された情報に基づき値VAC1を計算する。計算されたVAC1は送信アンプ101に出力される。ここでVAC1は、送信アンプ101に含まれる可変抵抗の抵抗値を制御する値である。
送信アンプ101は、トランジスタM1、コンデンサC1、抵抗R1及びバイアス電源VBを備えるアンプ回路部、可変インダクタ110、整合回路111を備える。トランジスタM1はゲート端子に入力されたAC信号をgm(f)倍のドレイン電流に増幅する。トランジスタM1のゲートに接続されるコンデンサC1及び抵抗R1により、入力AC信号のDC成分を除去し、バイアス電源VBのDC電圧をゲートにバイアスして所望のgm(f)を得る。可変インダクタ110は負荷の役割を担い、ドレイン電流を電圧変換して増幅信号を生成する。また、整合回路111でインピーダンス整合を取ることにより可変インダクタ110で生成した増幅信号の減衰を抑圧する。また、電源112は、トランジスタM1に電圧VDDを供給する。
ループバック回路102は、減衰器120、送信と帰還との切替えを行うスイッチSW1〜5及びノイズ源126を備える。
本発明では、図1に示すように送信アンプ101の出力段に可変インダクタ110(インダクタンス値Lv)を備え、インダクタンスLvを可変することにより送信アンプ101の出力電力の周波数偏差を抑える。可変インダクタ110の回路構成はトランスフォーマで構成されており、入力側のコイルL0に並列に接続された可変抵抗Rvを可変することにより相互インダクタンスMが変化する。この結果、出力段のコイルL1のインダクタンス値Lvが変化する。このインダクタンス値Lvを調整することにより、出力の整合回路111とともに送信電力の調整を行うことができる。
なお、UWBでは、従来の狭帯域システムで行っていた厳密なインピーダンス整合が必要でないため、1〜2GHz帯域であれば整合回路111による調整は必要ない。狭帯域システムでは、インピーダンス整合を厳密に行わないと、図2のようなノッチに入った場合に送信電力が極端に劣化してしまう。一方、UWBは帯域が広いため、図2のような特性であっても平均送信電力は大きく変動しないからである。
以下に送信電力の平滑化について数式を用いて記述する。まず、送信端子における出力電力Poの近似式を以下に示す。この時の電力は50Ω整合とする。
Po≒Ptx×gm(f)×2πf×Lv−Gl(f) (1)
ただし、
Ptx:送信回路出力での50Ω整合換算での電力
gm(f):M1のコンダクタンスgmの周波数特性
Lv:可変インダクタ10のインダクタンス値
Gl(f):送信アンプと整合回路で生じるロスの周波数特性
である。
また、以下に整合回路側から見た可変インダクタンスLvの近似式を示す。
Lv≒L1−L0×[(ωK)×L1×L0/{(ωL0)+Rv}] (2)
ただし、
K=M/√(L1×L0)
M:相互インダクタンス
である。
以上の式(1)及び(2)から、周波数fに応じて可変抵抗値Rvを変化させ、インダクタンス値Lvを調整することにより、出力電力Poの調整が可能であることが分かる。
次に、送信出力電力の検出と補正方法を示す。まず、送信アンプ101の出力電力を検出するにあたり、20dB減衰器120、低雑音アンプ103、受信回路104、電界強度検出回路105を含む受信回路系における受信信号のパワーの各周波数でのばらつきを除去する。マルチバンドOFDMでは、送信アンプ101からの出力信号の周波数がホッピングするため、各周波数での出力信号のパワーのばらつきを除去する必要がある。
そこで、詳細には後述するように、SW2とSW3とをオンとし、送信アンプ101が出力する信号を、周波数を変更して受信回路系を通過させ、各周波数の信号の電力を解析する。そして、各周波数のVAC0を算出して、このVAC0に基づき送信アンプ101の増幅率の調整を周波数毎に行う。この調整を適切に行うには、上述した受信回路系の周波数依存性を把握する必要がある。仮に、低雑音アンプ103、受信回路104を通過して電解強度検出回路105に出力される信号のパワーが受信回路系の構成要素の周波数依存性に基づきばらつく場合、そのばらつきを把握しておかなければ送信アンプ101が出力するパワーの評価を適切に行うことができない。そのため、受信回路系を通過する信号のパワーの周波数偏差を事前に評価する。
そこで、ループバック回路102のスイッチSW1、スイッチSW2、スイッチSW4はオフとし、スイッチSW3とスイッチSW5のみをオンとする。これにより、低雑音アンプ103の入力とノイズ源126とを20dBの減衰器120を介して導通させる。これにより、サーマルノイズ等の微弱ノイズがSW5、20dB減衰器、SW3を介して低雑音アンプ103に入力される。低雑音アンプ103は、受信した微弱ノイズを増幅して受信回路104に出力する。よって、サーマルノイズ等のノイズを含めた評価をすることができる。
そして、マルチ周波数発生局部発振回路部106の周波数を周波数切替え端子fselに応じて切り替える。送信端子からの出力信号の周波数を3種類の周波数でホッピングさせることを考慮するのであれば、局部発振器106は、ホッピングさせる各周波数の信号を受信回路104に対して供給する。
受信回路104は、例えば、低雑音アンプ103から受け取った信号、すなわち増幅されたノイズと局部発振器106から受信した信号を内部に有するミキサでミキシングする。そして、ホッピングすべき各周波数とミキシングされた信号を、受信回路104は電界強度検出回路105に出力する。これにより、低雑音アンプ103の出力する信号の周波数依存性を評価することができる。また、受信回路104は、受信を行うための処理に必要な機能回路の出力信号を電界強度105に出力することを行ってもよい。これにより、受信回路104が内部に有する機能回路の周波数依存性を評価することができる。
ここで、電界強度検出回路105は、各周波数を有する各信号に対応するVAC0を設定条件保持回路108に出力する。設定条件保持回路108は、例えばfselの値と、VAC0の値を対応づけて、内部の記憶装置に記憶する。例えば第1の周波数を示すfselの値と、この第1の周波数に対応するVAC0の値を記憶する。第2、第3の周波数についても同様に対応するVAC0を記憶する。これらを記憶装置が記憶しておくことで、設定条件保持回路108は、受信回路104が受信する信号の周波数、すなわちホッピングすべき周波数に応じて、どの程度VAC0がばらつくのかを把握することができる。すなわち設定条件保持回路108は受信回路系の構成要素の周波数依存性を把握することができる。
次に、送信アンプの出力レベル検出動作に入るにあたり、ループバック回路102のスイッチSW2とスイッチSW3とをオンとして受信側と導通状態にする。その他のスイッチSW1、スイッチSW4、スイッチSW5はオフとする。なお、各スイッチSW1ないしSW5は、例えばMOSFETで構成され、制御回路から供給されるゲート電圧に応答してソースとドレインにチャネルが形成され、導通状態が制御される。
まず、設定条件保持回路108は、VAC1の初期値を決定し、その初期値を可変インダクタ110に含まれる可変抵抗に出力する。そして、可変抵抗の値がこの初期値に基づく値に変化することで、可変インダクタのインダクタンス値Lvが変化し、上述した数式で示されたように、送信アンプ101が出力する信号のパワーが変化する。一方で、コントローラはfselの値を調整し、局部発振器106が第1の周波数を有する信号を送信回路107に出力するよう制御する。また、fselは、設定条件保持回路108にも入力され、設定条件保持回路108は、このfselの値を内部の記憶装置に書き込む。送信回路107が出力する信号は第1の周波数を有し、送信アンプ101が出力する信号も第1の周波数を有する。
次に、送信アンプ101が出力した信号は、SW2、20dB減衰器120、SW3、を介して低雑音アンプ103に入力される。低雑音アンプ103は、送信アンプ101が出力した第1の周波数を有する信号を増幅して受信回路104に出力する。受信回路104は、低雑音アンプ103が出力した信号を分岐させて電界強度検出回路105に出力する。電界強度検出回路105は、受信した信号の波形のピーク値を算出してデジタル値に符号化してVAC0を求める。そして、電界強度検出回路105は、求めたVAC0を設定条件保持回路108に出力する。
設定条件保持回路108は、このVAC0の値を記憶装置に書き込む。設定条件保持回路108の内部の演算部は、このVAC0を記憶装置にアクセスして読み出し、このVAC0が所望の電力値であるかを確認する。そして、演算部は、VAC0が所望の電力値を示すものではない場合には、受信回路系の第1の周波数に関する信号パワーの周波数依存性を考慮して(この周波数依存性は事前に設定条件保持回路108が把握している)、次に可変抵抗に出力すべきVAC1を決定する。そして、設定条件保持回路108は、演算部が決定した新たなVAC1を可変抵抗に出力する。
以上の処理は、VAC0が所望の電力値を示すまで繰り返される。すなわち、設定条件保持回路108は、VAC1の出力、VAC0の取得、を繰り返す。そして第1の周波数を有する送信信号が所望の電力値を有する信号になった場合、第1の周波数を有する送信信号についての電力値の調整は終了する。
次に、設定条件保持回路108は、ホッピングすべき次の周波数、すなわち第2の周波数を有する送信信号の電力値の調整を行うため、VAC1の初期値を可変抵抗に出力する。このとき、コントローラは、fselの値を調整して、調整後のfselの値を局部発振器106に出力するとともに設定条件保持回路108にも出力する。局部発振器106は、このfselの値に応じて、第2の周波数を有する信号を送信回路107に出力する。
以下、第1の周波数を有する送信信号の調整と同様の処理が行われる。すなわち、まず電界強度検出回路105はVAC1の初期値に関するVAC0を設定条件保持回路108に出力する。設定条件保持回路108の内部の演算部は、このVAC0が所望の電力値を示すものかどうかを確認する。このVAC0が所望の電力値を示さない場合、設定条件保持回路108の内部の演算部は、受信回路系の第2の周波数に関する信号パワーの周波数依存性を考慮して、次に可変抵抗に出力すべきVAC1を決定する。第2の周波数を有する送信信号が所望の電力値を有するものになるまで、設定条件保持回路108は、VAC1の決定、VAC0の取得、を繰り返す。第2の周波数を有する送信信号が所望の電力値を有する信号になった場合、具体的には第1の周波数を有する送信信号の電力値とほぼ同一となった場合、第2の周波数を有する送信信号の電力値の調整は終了する。
以下、同様に、第3の周波数を有する送信信号の電力値の調整が行われる。第3の周波数を有する送信信号の電力値が、第1の周波数を有する送信信号の電力値とほぼ同一になった場合、第3の周波数を有する送信信号の電力値の調整は終了する。
送信時に、設定条件保持回路108に記憶された偏差分を周波数切替え信号fselに連動させ、制御電圧VAC1として可変抵抗Rvに出力し、抵抗値Rvを可変させる。制御電圧VAC1を上げて可変抵抗Rvを大きくすることにより、可変インダクタ110のインダクタンス値Lvを高くする。逆に、制御電圧VAC1を下げて可変抵抗Rvを小さくすることにより、可変インダクタ110のインダクタンス値Lvを小さくする。以上の制御で周波数毎に最適なインダクタンス値Lvを設定する。これにより、送信時の各周波数の送信電力の偏差を抑えることができる。
本発明では、送信アンプ101の送信電力を検出するために必要な回路が、既存の受信回路以外に、小規模なループバック回路102及び設定条件保持回路108のみである。すなわち、アナログ回路の増加は可変インダクタ110と前記ループバック回路102のみとなるため特許文献1と比べ回路規模の増加を約1/4程度に小さく抑えることができる。また、特許文献1では、送信信号ラインに減衰器が含まれるため、消費電力を必要以上に消費する。一方、本発明では、出力段の可変インダクタ110のインダクタンス値Lvを調整して出力電力を最適化する。そして、送信時には検波回路側は消費電力を消費しない状態になっているので、消費電力を低減することができる。
実施の形態2
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る送信回路を含むUWB用の送受信回路を示すブロック図である。実施の形態1は、図4に示すようなUWBシステムにおいて、各バンドグループ内の周波数ホッピングに対応するのに最適な構成である。一方、UWBの全ての周波数バンドをカバーする必要性がある場合、図3のような構成とすればよい。各周波数バンドクループに対して最適化を行えるように、送信アンプ101Aの整合回路111Aには可変制御機能が搭載され、設定値を切り替える制御端子VAC2を備える。また、各周波数バンドクループを選択する制御端子Band_Selを設定条件保持回路108Aは備え、前記Band_selに連動する制御出力端子VAC2で整合回路111Aの可変制御を行う。
上記の通り、本発明では、送信電力の周波数偏差の検出に、実際の通信時に使用する回路を多く活用する。また、周波数偏差を可変インダクタ素子で行う。そのため、回路規模を抑えた上で、送信電力の平滑化を実現できる広帯域送信アンプを提供することができる。
具体的には、送信アンプの出力レベルを検出するために必要な回路は、既存の受信回路に加え、ループバック回路102及び設定保持回路108のみである。すなわち、アナログ回路の増加は可変インダクタ110とループバック回路102のみとなる。そのため、特許文献1と比べ回路規模を小さく抑えることができる。
また、特許文献1では送信信号ラインに減衰器が含まれるため、消費電力を必要以上に消費する。一方、本発明は出力段の可変インダクタ110のインダクタンス値Lvを最適に調整して、出力電力を最適化するため、消費電力を増加させることなく、周波数偏差を抑えることができる。また、送信時には検波回路側(低雑音アンプ103、受信回路104、電界強度検出回路105)は消費電力をオフ状態にしているので、検波回路での消費電力増加も生じない。
第1の実施の形態に係る送信アンプの構成を示すブロック図。 第1の実施の形態における1周波数帯域内での送信利得特性変動のイメージ図。 第2の実施の形態に係る送信アンプの構成を示すブロック図。 第2の実施の形態におけるUWBの周波数バンドを説明するイメージ図。 UWB・マルチバンドOFDM方式の周波数ホッピング時の送信電力に周波数バンド間偏差がある場合のイメージ図。 特許文献1に開示された送信アンプを示すブロック図。
符号の説明
101 送信アンプ
102 ループバック回路
103 低雑音アンプ
104 低雑音アンプ部以下の受信回路
105 電界強度検出
106 マルチ周波数発生局部発振回路
107 送信回路
108 設定条件保持回路
110 可変インダクタ
111 整合回路
120 減衰器
126 ノイズ源
M1 トランジスタ
R1 抵抗
C1 コンデンサ
L0、L1 コイル
VB バイアス電源

Claims (4)

  1. 第1周波数帯域に含まれ、第1周波数を有する第1信号の送信電力と、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域に含まれ、前記第1周波数とは異なる第2周波数を有する第2信号の送信電力と、が異なる場合に、前記第1信号の送信電力と前記第2信号の送信電力を調整するアンプ回路を含む通信装置であって、
    前記アンプ回路は、前記第1信号と前記第2信号のそれぞれに対してインダクタンス値を変化させて前記第1信号の送信電力と前記第2信号の送信電力を調整する可変インダクタを備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記可変インダクタは、前記第1信号と前記第2信号のそれぞれに対して抵抗値を変化させる可変抵抗と、前記可変抵抗と並列に接続された一次コイルと、前記一次コイルと電磁気的に結合された二次コイルと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記アンプ回路は、前記二次コイルと直列に接続され、前記第1周波数または前記第2周波数を有する信号が入力されるゲートを有するトランジスタをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記アンプ回路は、前記第1信号の送信電力、前記第2信号の送信電力、前記第1および第2周波数帯域とは異なる第3周波数帯域に含まれ前記第1および第2周波数とは異なる第3周波数を有する第3信号の送信電力、のそれぞれを平滑化するアンプ回路であり、
    前記可変インダクタは、前記第1ないし第3信号のそれぞれに対してインダクタンス値を変化させて前記第1ないし第3信号の送信電力を平滑化することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信装置。
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