JP2009253688A - 車両用キーレス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 携帯機からの送信信号と妨害波との混信を抑制し、車載機が携帯機からの送信信号を受信する確率を高め、装置が正常に作動できる車両用キーレス装置を提供すること。
【解決手段】 携帯機と車載機との間の通信によって、車両の装置を制御する車両用キーレス装置において、前記携帯機に、前記携帯機が前記車載機に送信する信号の周波数を複数の周波数に切り換える周波数切換手段を、前記車載機に、前記携帯機が送信する送信信号の妨害波が発生している妨害波地域の情報を有する基地局との通信する基地局通信手段と、自車両の位置を検出する位置検出手段と、前記妨害波地域の情報と前記自車両の位置の情報とに基づいて、自車両の位置が前記妨害波地域であることを判断する妨害波判断手段と、前記自車両の位置が前記妨害波地域である場合には前記携帯機に送信信号の周波数を切り換えることを指令する周波数切換指令手段と、を設けた。
【選択図】 図9

Description

本発明は、携帯機から発信する信号を車体の受信機が受信して、車両のドアの施錠・解錠やエンジンの始動を行う車両用キーレス装置の技術分野に属する。
この種の技術としては、特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報では、車両用スマートキーレス装置において、AMラジオのデジタルアンプの搬送波周波数と車載器が送信するリクエスト信号の周波数とが一致するタイミングを避けて、車載器はリクエスト信号を送信するようにしているものが開示されている。これにより、運転者等によって携帯されるトランスミッタは、搬送波周波数に起因するノイズと混信することなくリクエスト信号を受信することができる。
特開2006−96149号公報
しかしながら上記従来技術では、携帯機(トランスミッタ)から車載器に送信する信号が妨害波(ノイズ)と混信した場合、車載機(車載器)は携帯機からの信号を受信することができず、装置が正常に作動できない虞がある。また、携帯機が使用する周波数帯は様々な目的で使用されているため、車外の機器が送信する電波が妨害波となり得え、携帯機の送信信号の周波数と妨害波の周波数とが一致するタイミングを避けることは困難であった。
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、携帯機からの送信信号と妨害波との混信を抑制し、車載機が携帯機からの送信信号を受信する確率を高め、装置が正常に作動できる車両用キーレス装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の車両用キーレス装置においては、携帯機と車載機との間の通信によって、車両の装置を制御する車両用キーレス装置において、前記携帯機に、前記携帯機が前記車載機に送信する信号の周波数を複数の周波数に切り換える周波数切換手段を、前記車載機に、前記携帯機が送信する送信信号の妨害波が発生している妨害波地域の情報を有する基地局との通信する基地局通信手段と、自車両の位置を検出する位置検出手段と、前記妨害波地域の情報と前記自車両の位置の情報とに基づいて、自車両の位置が前記妨害波地域であることを判断する妨害波判断手段と、前記自車両の位置が前記妨害波地域である場合には前記携帯機に送信信号の周波数を切り換えることを指令する周波数切換指令手段と、を設けた。
そのため、返信信号とノイズとの混信によって車載器が返信信号を受信できないことを抑制することができ、装置が正常に作動できる。
以下、本発明の車両用キーレス装置を実現する最良の形態を、実施例1ないし実施例3に基づいて説明する。
まず、実施例1の車両用キーレス装置の構成を説明する。
実施例1の車両用キーレス装置は、主にドアロック機能とエンジンスタート機能を有する。これらの機能は、車載機10と携帯機30との通信によって実行される。また、外部に基地局40が設けられ、この基地局40は携帯機30から車載機10への信号送信に使用する周波数の妨害波地域を示す妨害波マップを有し、車載機10に妨害波マップを送信している。
[車載機の構成]
図1は車載機10の構成図である。
車載機10は、携帯機30からの信号を受信する携帯機受信アンテナ11と、受信信号を処理する携帯機受信部12と、GPSからの信号を受信するGPSアンテナ13と、GPSからの信号を処理するGPS受信部14と、電流を供給するバッテリ15と、エンジンを始動するイグニッションスイッチ16と、ドアの開閉によりオン、オフが切り換わるドアスイッチ17と、携帯機30への信号を処理する携帯機送信部18と、携帯機30への信号を送信する車内携帯機送信アンテナ19、車外携帯機送信アンテナ20と、基地局40等と双方向通信を行う通信モジュール21と、車内の電装ユニットと通信する車内LAN22と、各装置への制御信号を演算する制御部23とを有する。
携帯機30からはRF波信号が送信されている。携帯機受信アンテナ11はこのRF波信号を受信するRF波アンテナである。受信したRF波信号は携帯機受信部12に入力され、携帯機受信部12ではRF波信号を処理して携帯機30からの信号を抽出して、処理信号を制御部23に出力する。
GPSアンテナ13が受信したGPS信号は、GPS受信部14に入力される。GPS受信部14ではGPS信号を処理してGPSからの信号を自車両の位置情報を制御部23に出力する。
イグニッションスイッチ16は、オン状態でエンジンを始動し、オフ状態でエンジンを停止する。このイグニッションスイッチ16のオン、オフ情報を制御部23に入力する。
ドアスイッチ17は、ドアが開いているときにオン、ドアがしまっているときにオフとなるスイッチである。このドアスイッチ17のオン、オフ情報を制御部23に入力する。
携帯機送信部18は、制御部23からの指令に基づいてLF波信号を作成し、このLF波信号を車内携帯機送信アンテナ19、車外携帯機送信アンテナ20から送信する。車内携帯機送信アンテナ19は主に車内にある携帯機30に対して信号を送信し、車外携帯機送信アンテナ20は主に車外にある携帯機30に対して信号を送信している。
通信モジュール21は、移動通信端末や無線LAN通信モジュール等の中長距離双方向通信モジュールである。この通信モジュール21を用いて車載機10と基地局40との間の信号の送受信を行う。
車内LAN22は、エンジンコントロールユニットやナビゲーション等の電装ユニットと双方向通信を有線回線である。
図2は車載機10の制御部23の制御ブロック図である。
制御部23は、携帯機30の位置を判断する携帯機位置判断部23aと、携帯機30が送信する送信信号の妨害波が発生している妨害波地域マップを保持する妨害波地域マップ保持部23bと、自車両の位置が妨害波地域であるかを判断する妨害波地域判断部23cと、携帯機30に周波数切換を指令する周波数切換指令部23dと、自車両の位置を算出する自車両位置算出部23eと、RF波信号の電界強度を算出する電界強度算出部23fと、妨害波の電界強度と自車両位置とから成る妨害波情報を作成する妨害波情報作成部23gと、受信した携帯機30からの送信信号から携帯機IDを判断する携帯機ID判断部23hと、携帯機30からの送信信号に基づいてドアロックの開閉を指令するドアロック開閉指令部23i、エンジンの始動を行うエンジン始動指令部23jとを有する。
携帯機位置判断部23aは、ドアスイッチ17からスイッチのオン、オフ情報を入力し、ドアスイッチ17がオフからオンに、オンからオフに切り換わったことを検出してドアの開閉を判断する。ドアの開閉が行われたことにより、携帯機30が車内から車外へ移動、または車外から車内へ移動したことを判断する。
妨害波地域マップ保持部23bは、通信モジュール21が受信した妨害波地域マップを入力し、この妨害波地域マップを記憶する。
ここで妨害波地域とは、携帯機30が送信する送信信号と周波数が一致し、閾値よりも大きな電界強度の電波が発生している地域のことを示す。実施例1では携帯機30は、周波数f1と周波数f2とを切り換えることが可能であり、周波数f1または周波数f2の電波であって電界強度が閾値Aよりも大きなものを妨害波としている。
妨害波地域判断部23cは、妨害波地域マップ保持部23bから妨害波地域マップ情報と、後述する自車両位置算出部23eから自車両位置情報とを入力し、自車両位置が妨害波地域にあるか否かを判断する。
周波数切換指令部23dでは、携帯機位置判断部23aから携帯機位置情報と、妨害波地域判断部23cから自車両が妨害波地域にあるか否かの情報とを入力し、携帯機30が送信する送信信号の周波数の切換指令を携帯機送信部18を介して出力する。
自車両位置算出部23eは、GPS受信部14からGPSからの送信情報を入力し、この送信情報に基づいて自車両の位置を算出する。
電界強度算出部23fは、携帯機受信部12において処理された信号を入力し、この信号の電界強度を算出する。電界強度算出部23fでは、携帯機30が送信する送信信号と周波数が一致することにより混信の原因となる妨害波の電界強度を算出している。
妨害波情報作成部23gは、自車両位置算出部23eから自車両の位置情報と、電界強度算出部23fから妨害波の電界強度情報とを入力し、自車両の位置における妨害波情報を作成する。この妨害波情報は通信モジュール21を介して基地局40に送信される。
携帯機ID判断部23hは、携帯機受信部12において処理された携帯機30の送信信号を入力し、携帯機30のIDの承認、非承認を判断する。この携帯機30のIDとは、携帯機30毎に割り振られた識別データであり、このIDによって自車両の携帯機30であれば承認、他車両の携帯機30であれば非承認として判断している。
ドアロック開閉指令部23iは、携帯機ID判断部23hからの承認信号が入力され、また携帯機30が車両の所定範囲内であることが判断されれば、ドアロックを解除する指令を車内LAN22を介してドアロック制御ユニットに出力する。
エンジン始動指令部23jは、携帯機ID判断部23hから承認信号が入力され、また携帯機30より後述するエンジン始動スイッチ33が操作されたことを示す信号が入力されれば、エンジンの始動を行う指令を車内LAN22を介してエンジンコントローラに出力する。
[携帯機の構成]
図3は携帯機30の構成図である。
携帯機30は、車載機10からの信号を受信する車載機受信アンテナ31と、受信信号を処理する車載機受信部32と、運転者により操作が行われるエンジン始動スイッチ33、ドアロックスイッチ37と、車載機10への信号を処理する車載機送信部34と、車載機10への信号を送信する車載機送信アンテナ35と、各装置への制御信号を演算する制御部36とを有する。
車載機受信アンテナ31は、車載機10が送信するLF波信号を受信するLF波アンテナである。受信したLF波信号は車載機受信部32に入力され、車載機受信部32ではLF波を処理して車載機10からの信号を抽出して、処理信号を制御部36に出力する。
エンジン始動スイッチ33、ドアロックスイッチ37は、運転者により操作が行われ操作信号を制御部36に出力する。
車載機送信部34は、制御部36からの指令に基づいてRF波信号を作成し、このRF波信号を車載機送信アンテナ35から送信する。
図4は携帯機30の制御部36の制御ブロック図である。
制御部36は、送信するRF波信号の周波数を切り換える周波数切換部36aと、車両のドアロックを開閉させるドアロック開閉指令部36bと、エンジンを始動させるエンジン始動指令部36cとを有する。
周波数切換部36aは、車載機受信部32において処理された信号を入力し、車載機10の周波数切換指令部23dからの周波数切換指令信号が入力された場合には、送信するRF波信号の周波数を切り換える。
ドアロック開閉指令部36bは、車載機受信部32から例えば車載機10からの携帯機探索信号を入力した場合、またはドアロックスイッチ37の操作情報が入力された場合には、車載機10に車載機送信部34を介してドアロック解除信号をID情報を付して出力する。
エンジン始動指令部36cは、運転者の操作によりエンジン始動スイッチ33の操作情報が入力された場合には、車載機送信部34を介して車載機10にエンジン始動信号をID情報を付して出力する。
[基地局の構成]
図5は基地局40の構成図である。
基地局40は、車載機10と双方向通信を行う通信モジュール41と、車載機10からの情報から妨害波地域マップを演算する制御部42とを有する。
通信モジュール41は、車載機10に搭載された移動通信端末と通信可能な通信端末や無線LAN通信モジュール等の中長距離双方向通信モジュールである。この通信モジュール41を用いて車載機10と基地局40との間の信号の送受信を行う。
図6は基地局40の制御部42の制御ブロック図である。
制御部42は、妨害波地域情報作成部42aと妨害波地域マップ保持部42bとを有する。
妨害波地域情報作成部42aは複数の車両に搭載された各車載機10から、妨害波の電界強度情報と各車両の位置情報とを入力し、妨害波地域マップを作成する。この妨害波地域マップを、妨害波地域マップ保持部42bへ出力する。
妨害波地域マップ保持部42bは通信モジュール41を介して各車載機10に保持している妨害波地域マップを送信する。
[妨害波情報送信処理]
図7は、妨害波情報作成部23gにおいて行われる妨害波情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS10では、電界強度算出部23fから妨害波の電界強度情報を取得して、ステップS11へ移行する。
ステップS11では、自車両位置算出部23eから自車両の位置情報を取得して、ステップS12へ移行する。
ステップS12では、閾値Aより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信したか否かを判断し、閾値Aより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信した場合にはステップS13へ移行し、閾値Aより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信していない場合にはステップS10へ戻る。図8は受信したRF波信号の入力レベルと電界強度の関係を示す表であり、縦軸が電界強度、横軸が入力レベルを示す。図8に示すように、閾値Aはホワイトノイズレベルよりも大きな値に設定している。
ステップS13では、通信モジュール41を介して妨害波の電界強度情報と自車両位置情報とを基地局40に送信する。
[周波数切換処理]
図9は、妨害波地域判断部23cと周波数切換指令部23dにおいて行われる周波数切換処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS20では、妨害波地域マップ保持部23bから妨害波地域マップを取得して、ステップS21へ移行する。
ステップS21では、自車両位置算出部23eから自車両位置情報を取得して、ステップS22へ移行する。
ステップS22では、自車両位置と妨害波地域マップとを比較して、ステップS23へ移行する。
ステップS23では、自車両の現在位置が妨害波地域であるか否かを判断し、妨害波地域である場合にはステップS24へ移行し、妨害波地域でない場合にはステップS22へ戻る。
ステップS24では、周波数f1の妨害波地域であるか否かを判断し、周波数f1の妨害波地域である場合にはステップS25へ移行し、周波数f1の妨害波地域でない場合にはステップS28へ移行する。
ステップS25では、周波数f2の妨害波地域であるか否かを判断し、周波数f2の妨害波地域である場合にはステップS26へ移行し、周波数f2の妨害波地域でない場合にはステップS27へ移行する。
ステップS26では、周波数f1の妨害波の電界強度が周波数f2の妨害波の電界強度より大きいか否かを判断する。周波数f1の妨害波の電界強度が周波数f2の妨害波の電界強度より大きい場合にはステップS27へ移行し、周波数f1の妨害波の電界強度が周波数f2の妨害波の電界強度以下である場合にはステップS28へ移行する。
ステップS27では、携帯機30へ送信信号を周波数f2へ切り換える切換指令を出力して処理を終了する。
ステップS28では、携帯機30へ送信信号を周波数f1へ切り換える切換指令を出力して処理を終了する。
[作用]
〔車両用キーレス装置の概要〕
ドアロック機能は、携帯機30を持った運転者が降車して車両から離れると、携帯機30は車載機10の車外携帯機送信アンテナ20の送信範囲外となってドアがロックされる。一方、運転者が乗車するために車両に近づくと、携帯機30は車載機10の車外携帯機送信アンテナ20の送信範囲内となってドアロックが解除される。また、携帯機30が車載機10の車外携帯機送信アンテナ20の送信範囲内であって、運転者が携帯機30のドアロックスイッチ37を操作するとドアロックが解除される。
エンジン始動機能は、携帯機30を持ったドライバが乗車している場合には、携帯機30は車載機10の車内携帯機送信アンテナ19の探索範囲内となって、イグニッションスイッチ16を操作するとエンジンが始動する。一方、運転者が降車して車外にいる場合には、携帯機30は車載機10の車外携帯機送信アンテナ20の探索範囲外となって、イグニッションスイッチ16を操作してもエンジンが始動しない。また、携帯機30が車載機10の車外携帯機送信アンテナ20の送信範囲内であって、運転者が携帯機30のエンジン始動スイッチ33を操作するとエンジンが始動する。
〔携帯機の送信信号周波数切換〕
実施例1の車両用キーレス装置では、携帯機30が送信する信号としてRF波信号を用いている。RF波信号の周波数帯は様々な通信機器で用いられており、特に電波塔やアンテナ基地局周辺の電波は電界強度が高く、他の通信機器の信号と携帯機30の送信信号とが混信するおそれがある。
他の通信機器の信号と携帯機30の送信信号とが混信すると、携帯機30からの信号が車載機10において受信することができず、ドアのアンロックやエンジン始動等を行うことができなくなる。
そこで、実施例1の車両用キーレス装置では、車載機10は基地局40が有する妨害波地域マップを取得し、自車両の位置が例えば周波数f1の妨害波地域であるときには携帯機30に周波数f2で信号を送信するように指令するようにした。そして、携帯機30は、車載機10からの指令に従い、周波数f2で信号を送信するようにした。
図10は妨害波地域マップを示す図である。図10では、周波数f1の妨害波地域D1と周波数f2の妨害波地域D2を示している。
各車両は、妨害波の電界強度情報と自車両位置情報とを基地局40に送信する。基地局40は、各車両から送信された妨害波の電界強度情報と自車両位置情報とから妨害波地域マップM(妨害波地域マップM1もしくは妨害波地域マップM2)を作成する。基地局40で作成した妨害波地域マップMを各車両に送信する。
各車両では妨害波地域マップMと自車両の位置とを比較して、自車両が地域D1内にいる場合には、車載機10は携帯機30に周波数f2で送信するように指令し、携帯機30は周波数f2によって送信を行う。また自車両が地域D2内にいる場合には、車載機10は携帯機30に周波数f1で送信するように指令し、携帯機30は周波数f1によって送信を行う。
よって、携帯機30の送信信号と妨害波との混信を抑制し、車載機10における携帯機30からの送信信号の受信確率を高くして、ドアロック機能やエンジン始動機能の誤作動を防止することができる。
また携帯機30が周波数を切り換えるためには携帯機30内の素子を駆動させる必要があり電力を消費するため、頻繁に周波数を切り換えると携帯機30の電力消費が大きくなってしまう。
そこで実施例1では、自車両が妨害波地域を抜けた後にも妨害波地域で使用していた周波数で送信を行うようにした。例えば、自車両が周波数f1の妨害波地域D1において送信信号の周波数をf2に切り換えた場合、妨害波地域D1を抜けた後にも周波数f2で送信を行うようにする。
よって、携帯機30における送信信号の周波数切換の回数を抑制することができ、携帯機30の電力消費を低減することができる。
自車両が周波数f1の妨害波地域D1と周波数f2の妨害波地域D2とが重なる妨害波地域D3にいる場合には、妨害波の電界強度の小さい周波数を用いて信号を送信するようにした。
よって、携帯機30の送信信号と妨害波との混信を抑制し、車載機10における携帯機30からの送信信号の受信確率を高くして、ドアロック機能やエンジン始動機能の誤作動を防止することができる。
[実施例1の効果]
(1)携帯機30と車載機10との間の通信によって、車両の装置を制御する車両用キーレス装置において、携帯機30に、携帯機30が車載機10に送信する信号の周波数を複数の周波数に切り換える周波数切換部36aを、車載機10に、携帯機30が送信する送信信号の妨害波が発生している妨害波地域の情報を有する基地局40との通信を行う通信モジュール21と、自車両の位置を検出する自車両位置算出部23eと、妨害波地域の情報と自車両の位置の情報とに基づいて、自車両の位置が妨害波地域であることを判断する妨害波地域判定部23cと、自車両の位置が妨害波地域である場合には携帯機30に送信信号の周波数を切り換えることを指令する周波数切換指令部23dとを設けた。
よって、携帯機30の送信信号と妨害波との混信を抑制し、車載機10における携帯機30からの送信信号の受信確率を高くして、ドアロック機能やエンジン始動機能の誤作動を防止することができる。
(2)周波数切換指令部23dは、自車両の位置が妨害波地域でなくなった場合には、妨害波地域で用いた送信信号の周波数を維持するようにした。
よって、携帯機30における送信信号の周波数切換の回数を抑制することができ、携帯機30の電力消費を低減することができる。
(3)周波数切換指令部23dは、自車両の位置が複数周波数の妨害波地域である場合には、携帯機30に最も電界強度が低い妨害波の周波数に切り換えることを指令するようにした。
よって、携帯機30の送信信号と妨害波との混信を抑制し、車載機10における携帯機30からの送信信号の受信確率を高くして、ドアロック機能やエンジン始動機能の誤作動を防止することができる。
実施例1の車両用キーレス装置の周波数切換指令部23dでは、妨害波地域判断部23cにおいて自車両が妨害波地域にいると判断されたときに周波数切換指令を出力していた。一方、実施例2の車両用キーレス装置の周波数切換指令部23dでは、妨害波地域判断部23cにおいて自車両が妨害波地域にいると判断された場合であって、携帯機位置判断部23aにおいて携帯機30が車外にあると判断されたときに周波数切換指令を出力するようにした。
以下、実施例2の車両用キーレス装置について説明するが、実施例1と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
[妨害波情報送信処理]
図11は、妨害波情報作成部23gにおいて行われる妨害波情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS30では、電界強度算出部23fから妨害波の電界強度情報のうち車外携帯機送信アンテナ20が受信した妨害波の電界強度情報を取得して、ステップS31へ移行する。
ステップS31では、自車両位置算出部23eから自車両の位置情報を取得して、ステップS32へ移行する。
ステップS32では、車外携帯機送信アンテナ20において、閾値Aより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信したか否かを判断し、閾値Aより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信した場合にはステップS33へ移行し、閾値Aより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信していないにはステップS30へ戻る。
ステップS33では、通信モジュール41を介して妨害波の電界強度情報と自車両位置情報とを基地局40に送信する。
[周波数切換処理]
図12は、携帯機位置判断部23a、妨害波地域判断部23cと周波数切換指令部23dにおいて行われる周波数切換処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS40では、妨害波地域マップ保持部23bから妨害波地域マップを取得して、ステップS41へ移行する。
ステップS41では、自車両位置算出部23eから自車両位置情報を取得して、ステップS42へ移行する。
ステップS42では、自車両位置と妨害波地域マップとを比較して、ステップS43へ移行する。
ステップS43では、自車両の現在位置が妨害波地域であるか否かを判断し、妨害波地域である場合にはステップS44へ移行し、妨害波地域でない場合にはステップS42へ戻る。
ステップS44では、携帯機位置判断部23aにおいてドアが開閉されたが否かを判断する。ドアが開閉された場合には携帯機30は車外にあると判断してステップS45へ移行し、ドアが開閉されていない場合には携帯機30は車内にあると判断してステップS42に戻る。
ステップS45では、周波数f1の妨害波地域であるか否かを判断し、周波数f1の妨害波地域である場合にはステップS46へ移行し、周波数f1の妨害波地域でない場合にはステップS49へ移行する。
ステップS46では、周波数f2の妨害波地域であるか否かを判断し、周波数f2の妨害波地域である場合にはステップS47へ移行し、周波数f2の妨害波地域でない場合にはステップS48へ移行する。
ステップS47では、周波数f1の妨害波の電界強度が周波数f2の妨害波の電界強度より大きいか否かを判断する。周波数f1の妨害波の電界強度が周波数f2の妨害波の電界強度より大きい場合にはステップS48へ移行し、周波数f1の妨害波の電界強度が周波数f2の妨害波の電界強度以下である場合にはステップS49へ移行する。
ステップS48では、携帯機30へ送信信号を周波数f2へ切り換える切換指令を出力して処理を終了する。
ステップS49では、携帯機30へ送信信号を周波数f1へ切り換える切換指令を出力して処理を終了する。
[作用]
車両の大部分は金属で閉鎖された空間であって、車外において妨害波が発生している場合、車外における妨害波の電界強度に比べて車内における妨害波の電界強度は小さい。また、携帯機30が車内にある場合、車載機10の携帯機受信アンテナ11と通信距離も短くなり、通信状態は有利な方向に傾く。そのため、車外においては妨害波地域であっても車内では携帯機30と車載機10との通信が可能となる。
また携帯機30が周波数を切り換えるためには携帯機30内の素子を駆動させる必要があり電力を消費するため、頻繁に周波数を切り換えると携帯機30の電力消費が大きくなってしまう。
そこで実施例2では、周波数切換指令部23dは、自車両が妨害波地域にいる場合であって携帯機30が車外にあると判断されたときには、携帯機30に周波数を切り換える指令を出力するようにした。一方、自車両が妨害波地域にいる場合であっても携帯機30が車内にあると判断されたときには、携帯機30に周波数を切り換える指令を出力しないようにした。
図13は妨害波地域マップを示す図である。図13では、車外における周波数f1の妨害波地域D4を示している。
各車両は、妨害波の電界強度情報と自車両位置情報とを基地局40に送信する。基地局40は、各車両から送信された妨害波の電界強度情報と自車両位置情報とから車外の妨害波地域マップを作成する。基地局40で作成した妨害波地域マップを各車両に送信する。
各車両では妨害波地域マップと自車両の位置とを比較して、自車両が妨害波地域D3内にいる場合であって携帯機30が車外にあるときには、車載機10は携帯機30に周波数f2で送信するように指令し、携帯機30は周波数f2によって送信を行う。一方、車両が妨害波地域D4内にいる場合であっても携帯機30が車内にあるときには、車載機10は携帯機30に周波数を送信せず、携帯機30は周波数f1で送信を行う。
よって、携帯機30における送信信号の周波数切換の回数を抑制することができ、携帯機30の電力消費を低減することができる。
携帯機30が車外にあるか車内にあるかの判断は、車載機10において受信した車内携帯機受信アンテナ24が受信した携帯機30の送信信号の電界強度と、車外携帯機受信アンテナ25が受信した携帯機30の送信信号の電界強度とを比較することで行うことができる。しかし、妨害波地域においては車外に携帯機30がある場合には、携帯機30の送信信号を車載機10において受信することができないため、携帯機30の位置を判断することができない。
そこで実施例2では、携帯機位置判断部23aではドアスイッチ17からドアの開閉情報を入力し、このドアの開閉情報から携帯機30の位置を判断するようにした。
よって、妨害波地域においても携帯機30の位置を判断することができる。
[実施例2の効果]
(4)周波数切換指令部23dは、携帯機30が車内にあるか車外にあるかを判断する携帯機位置判断部23aを有し、自車両の位置が妨害波地域である場合であって、携帯機30が車内から車外に移動したと判断されたときには、携帯機30に送信信号の周波数を切り換えることを指令するようにした。
よって、携帯機30における送信信号の周波数切換の回数を抑制することができ、携帯機30の電力消費を低減することができる。
(5)携帯機位置判断部23aは、ドアの開閉状態を示すドアスイッチ17からドア開閉情報を入力し、ドアの開閉された場合には、携帯機30が車外にあると判断するようにした。
よって、妨害波地域においても携帯機30の位置を判断することができる。
実施例2の車両用キーレス装置の周波数切換指令部23dでは、妨害波地域判断部23cにおいて自車両が妨害波地域にいると判断された場合であって、携帯機位置判断部23aにおいて携帯機30が車外にあると判断されたときに周波数切換指令を出力するようにした。一方、実施例3の車両用キーレス装置の周波数切換指令部23dでは、妨害波地域判断部23cにおいて自車両が車外における妨害波地域にいると判断された場合であって、携帯機位置判断部23aにおいて携帯機30が車外にあると判断されたときに周波数切換指令を出力するようにした。また、妨害波地域判断部23cにおいて自車両が車内における妨害波地域にいる場合には、携帯機位置判断部23aにおいて携帯機30が車内にあると判断したときにも、周波数切換指令部23dは周波数切換指令を出力するようにした。
以下、実施例2の車両用キーレス装置について説明するが、実施例1と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
[車載機の構成]
図14は車載機10の構成図である。車載機10は車内携帯機受信アンテナ24と車内携帯機受信アンテナ24とを有する。
車内携帯機受信アンテナ24は車内のRF波信号を受信するRF波アンテナである。また車外携帯機受信アンテナ25は車外のRF波信号を受信するRF波アンテナである。受信したRF波信号は携帯機受信部12に入力され、携帯機受信部12ではRF波信号を処理して携帯機30からの信号を抽出して、処理信号を制御部23に出力する。
図15は車載機10の制御部23の制御ブロック図である。携帯機位置判断部23aは、イグニッションスイッチ16からスイッチのオン、オフ情報を入力し、イグニッションスイッチ16がオフからオンに、オンからオフに切り換わったことを検出してエンジンの始動と停止を判断する。エンジンの停止が行われたことにより、携帯機30が車内から車外へ移動したことを判断する。
[妨害波情報送信処理]
図16は、妨害波情報作成部23gにおいて行われる妨害波情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS50では、電界強度算出部23fから妨害波の電界強度情報のうち車内携帯機受信アンテナ24が受信した妨害波の電界強度情報と車外携帯機受信アンテナ25が受信した妨害波の電界強度情報とを取得して、ステップS51へ移行する。
ステップS51では、自車両位置算出部23eから自車両の位置情報を取得して、ステップS52へ移行する。
ステップS52では、車内携帯機受信アンテナ24において、閾値Aより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信したか否か、車外携帯機受信アンテナ25において、閾値Bより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信したか否かを判断する。車内携帯機受信アンテナ24において、閾値Aより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信した、または車外携帯機受信アンテナ25において、閾値Bより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信した場合にはステップS53へ移行する。車内携帯機受信アンテナ24において、閾値Aより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信しなかった、および車外携帯機受信アンテナ25において、閾値Bより大きい電界強度の妨害波を所定時間受信しなかった場合にはステップS50へ戻る。
図17は受信したRF波信号の入力レベルと電界強度の関係を示す表であり、縦軸が電界強度、横軸が入力レベルを示す。図16に示すように、閾値A、閾値Bはホワイトノイズレベルよりも大きな値であり、閾値Bは閾値Aよりも大きな値に設定している。
ステップS53では、通信モジュール21を介して妨害波の電界強度情報と自車両位置情報とを基地局40に送信する。
[周波数切換処理]
図18は、携帯機位置判断部23a、妨害波地域判断部23cと周波数切換指令部23dにおいて行われる周波数切換処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS60では、妨害波地域マップ保持部23bから妨害波地域マップを取得して、ステップS61へ移行する。
ステップS61では、自車両位置算出部23eから自車両位置情報を取得して、ステップS62へ移行する。
ステップS62では、自車両位置と妨害波地域マップとを比較して、ステップS63へ移行する。
ステップS63では、自車両の現在位置が車外妨害波地域であるか否かを判断し、車外妨害波地域である場合にはステップS64へ移行し、妨害波地域でない場合にはステップS62へ戻る。
ステップS64では、自車両の現在位置が車内妨害波地域であるか否かを判断し、車内妨害波地域である場合にはステップS65へ移行し、車内妨害波地域でない場合にはステップS66へ移行する。
ステップS65では、携帯機位置判断部23aにおいてイグニッションスイッチ16がオンからオフにされたか否かを判断する。イグニッションスイッチ16がオンからオフにされた場合には携帯機30は車外にあると判断してステップS64へ移行し、イグニッションスイッチ16がオンからオフにされていない場合には携帯機30は車内にあると判断してステップS62に戻る。
ステップS66では、周波数f1の妨害波地域であるか否かを判断し、周波数f1の妨害波地域である場合にはステップS67へ移行し、周波数f1妨害波地域でない場合にはステップS70へ移行する。
ステップS67では、周波数f2の妨害波地域であるか否かを判断し、周波数f2の妨害波地域である場合にはステップS68へ移行し、周波数f2の妨害波地域でない場合にはステップS69へ移行する。
ステップS68では、周波数f1の妨害波の電界強度が周波数f2の妨害波の電界強度より大きいか否かを判断する。周波数f1の妨害波の電界強度が周波数f2の妨害波の電界強度より大きい場合にはステップS69へ移行し、周波数f1の妨害波の電界強度が周波数f2の妨害波の電界強度以下である場合にはステップS70へ移行する。
ステップS69では、携帯機30へ送信信号を周波数f2へ切り換える切換指令を出力して処理を終了する。
ステップS70では、携帯機30へ送信信号を周波数f1へ切り換える切換指令を出力して処理を終了する。
[作用]
車両の大部分は金属で閉鎖された空間であって、車外において妨害波が発生している場合、車外における妨害波の電界強度に比べて車内における妨害波の電界強度は小さい。また、携帯機30が車内にある場合、車載機10の携帯機受信アンテナ11と通信距離も短くなり、通信状態は有利な方向に傾く。そのため、車外においては妨害波地域であっても車内では携帯機30と車載機10との通信が可能となる。しかし、妨害波の電界強度が高い地域においては車内における妨害波の電界強度も高いため周波数を切り換える必要がある。
また携帯機30が周波数を切り換えるためには携帯機30内の素子を駆動させる必要があり電力を消費するため、頻繁に周波数を切り換えると携帯機30の電力消費が大きくなってしまう。
そこで実施例3では、周波数切換指令部23dは、自車両が車外妨害波地域にいる場合であって携帯機30が車外にあると判断されたときには、または自車両が車外妨害波地域にいる場合には、携帯機30に周波数を切り換える指令を出力するようにした。一方、自車両が車外妨害波地域にいる場合であっても携帯機30が車内にあると判断されたときには、携帯機30に周波数を切り換える指令を出力しないようにした。
図19は妨害波地域マップを示す図である。図19では、車外における周波数f1の車外妨害波地域D5と車内妨害波地域D6を示している。
各車両は、妨害波の電界強度情報と自車両位置情報とを基地局40に送信する。基地局40は、各車両から送信された妨害波の電界強度情報と自車両位置情報とから車外妨害波地域マップと車内妨害波地域マップを作成する。基地局40で作成した妨害波地域マップを各車両に送信する。
各車両では妨害波地域マップと自車両の位置とを比較して、自車両が車外妨害波地域D5内にいる場合であって携帯機30が車外にあるときには、車載機10は携帯機30に周波数f2で送信するように指令し、携帯機30は周波数f2によって送信を行う。一方、自車両が妨害波地域D5内にいる場合であっても携帯機30が車内にあるときには、車載機10は携帯機30に周波数を送信せず、携帯機30は周波数f1で送信を行う。また、自車両が車内妨害波地域D6内にいる場合には、車載機10は携帯機30の位置に関わらず携帯機30に周波数f2で送信するように指令し、携帯機30は周波数f2によって送信を行う。
よって、携帯機30の送信信号と妨害波との混信を抑制しつつ、携帯機30における送信信号の周波数切換の回数を抑制することができ、携帯機30の電力消費を低減することができる。
携帯機30が車外にあるか車内にあるかの判断は、車載機10において受信した車内携帯機受信アンテナ24が受信した携帯機30の送信信号の電界強度と、車外携帯機受信アンテナ25が受信した携帯機30の送信信号の電界強度とを比較することで行うことができる。しかし、妨害波地域においては車外に携帯機30がある場合には、携帯機30の送信信号を車載機10において受信することができないため、携帯機30の位置を判断することができない。
そこで実施例3では、携帯機位置判断部23aではイグニッションスイッチ16からエンジンの始動、停止情報を入力し、このエンジンの始動、停止情報から携帯機30の位置を判断するようにした。
よって、妨害波地域においても携帯機30の位置を判断することができる。
[実施例3の効果]
(6)基地局40は、妨害波地域の情報として、車外において妨害波が発生している車外妨害波地域の情報と、車内において妨害波が発生している車内妨害波地域の情報とを有し、妨害波地域判断部23cは、車外妨害波地域の情報と、車内妨害波地域の情報とに基づいて、自車両の位置が車外妨害波地域または車内妨害波地域であることを判断し、周波数切換指令部23dは、携帯機30が車内にあるか車外にあるかを判断する携帯機位置判断部23aを有し、自車両の位置が車外妨害波地域であって車内妨害波地域でない場合であり、携帯機30が車内から車外に移動したと判断されたときには、送信機に送信信号の周波数を切り換えることを指令するようにした。
よって、携帯機30の送信信号と妨害波との混信を抑制しつつ、携帯機30における送信信号の周波数切換の回数を抑制することができ、携帯機30の電力消費を低減することができる。
(7)携帯機位置判断部23aは、イグニッションスイッチ16からスイッチのオン、オフ情報と入力し、イグニッションスイッチ16がオンからオフにされた場合には、携帯機30が車外にあると判断するようにした。
よって、妨害波地域においても携帯機30の位置を判断することができる。
(他の実施例)
以上、本発明の車両用キーレス装置を実施例1ないし実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1の車載機の構成図である。 実施例1の車載機の制御部の制御ブロック図である。 実施例1の携帯機の構成図である。 実施例1の携帯機の制御部の制御ブロック図である。 実施例1の基地局の構成図である。 実施例1の基地局の制御部の制御ブロック図である。 実施例1妨害波情報送信処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1のRF波信号の入力レベルと電界強度の関係を示す表である。 実施例1の周波数切換処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の妨害波地域マップを示す図である。 実施例2の妨害波情報送信処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の周波数切換処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の妨害波地域マップを示す図である。 実施例3の車載機の構成図である。 実施例3の車載機の制御部の制御ブロック図である。 実施例3の妨害波情報送信処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3のRF波信号の入力レベルと電界強度の関係を示す表である。 実施例3の周波数切換処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3の妨害波地域マップである。
符号の説明
10 車載機
16 イグニッションスイッチ(エンジン駆動スイッチ)
17 ドアスイッチ
23a 携帯機位置判断部
23c 妨害波地域判断部(妨害波地域判断手段)
23d 周波数切換指令部(周波数切換指令手段)
23e 自車両位置算出部(位置検出手段)
23f 電界強度算出部(妨害波電界強度検出手段)
36a 周波数切換部(周波数切換手段)
40 基地局

Claims (7)

  1. 携帯機と車載機との間の通信によって、車両の装置を制御する車両用キーレス装置において、
    前記携帯機は、前記携帯機が前記車載機に送信する信号の周波数を複数の周波数に切り換える周波数切換手段を備え、
    前記車載機は、
    前記携帯機が送信する送信信号の妨害波が発生している妨害波地域の情報を有する基地局との通信を行う基地局通信手段と、
    自車両の位置を検出する位置検出手段と、
    前記妨害波地域の情報と前記自車両の位置の情報とに基づいて、自車両の位置が前記妨害波地域であることを判断する妨害波判断手段と、
    前記自車両の位置が前記妨害波地域である場合には前記携帯機に送信信号の周波数を切り換えることを指令する周波数切換指令手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用キーレス装置。
  2. 請求項1に記載の車両用キーレス装置において、
    前記周波数切換指令手段は、前記自車両の位置が前記妨害波地域でなくなった場合には、前記妨害波地域で用いた送信信号の周波数を維持することを特徴とする車両用キーレス装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用キーレス装置において、
    前記周波数切換指令手段は、
    前記携帯機が車内にあるか車外にあるかを判断する携帯機位置判断部を有し、
    前記自車両の位置が前記妨害波地域である場合であって、前記携帯機が車内から車外に移動したと判断されたときには、前記携帯機に送信信号の周波数を切り換えることを指令することを特徴とする車両用キーレス装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用キーレス装置において、
    前記基地局は、妨害波地域の情報として、車外において前記妨害波が発生している車外妨害波地域の情報と、車内において前記妨害波が発生している車内妨害波地域の情報とを有し、
    前記妨害波判断手段は、前記車外妨害波地域の情報と、前記車内妨害波地域の情報とに基づいて、前記自車両の位置が前記車外妨害波地域または前記車内妨害波地域であることを判断し、
    前記周波数切換手段は、
    前記携帯機が車内にあるか車外にあるかを判断する携帯機位置判断部を有し、
    前記自車両の位置が前記車外妨害波地域であって前記車内妨害波地域でない場合であり、前記携帯機が車内から車外に移動したと判断されたときには、前記送信機に送信信号の周波数を切り換えることを指令することを特徴とする車両用キーレス装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の車両用キーレス装置において、
    前記携帯機位置判断部は、ドアの開閉状態を示すドアスイッチからドア開閉情報を入力し、前記ドアの開閉に基づいて、前記携帯機が車外にあると判断することを特徴とする車両用キーレス装置。
  6. 請求項3または請求項4に記載の車両用キーレス装置において、
    前記携帯機位置判断手段は、エンジン駆動スイッチからスイッチのオン、オフ情報と入力し、前記エンジン駆動スイッチがオンからオフにされた場合には、前記携帯機が車外にあると判断することを特徴とする車両用キーレス装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両用キーレス装置において、
    前記車載機は、
    前記妨害波の電界強度を検出する妨害波電界強度検出手段を有し、
    前記基地局通信手段は前記妨害波の電界強度の情報と前記自車両の位置の情報とを前記基地局に送信し、
    前記基地局は、前記妨害波の電界強度情報と前記自車両の位置情報とから前記妨害波地域の情報を作成することを特徴とする車両用キーレス装置。
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