JP2009250393A - 転がり軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】僅かなグリースの漏洩をも抑制することができる転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】転がり軸受装置1は、内輪12,13及びその両端にそれぞれ配置された環状部材30,31からなる内輪部材と、外輪11と、内外輪間に転動自在に配置された円錐ころ14と、外輪11端部に設けられ、内外輪間を密封するオイルシール21を保持しているシールケース22とを備えている。環状部材30,31の外周面30a,31aには、径方向外側に突出して、円錐ころ14側からオイルシール21側に流動したグリースを遠心力によって円錐ころ14側に逆流させる突起部40が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両の車軸などを支持する転がり軸受装置に関する。
鉄道車両の車軸を回転自在に支持する軸受装置としては、例えば、車軸の端部に配置された複列の円錐ころ軸受と、この複列の円錐ころ軸受の軸方向両端外側に配置されたオイルシールとを備えた転がり軸受装置がある。
このような従来の転がり軸受装置のオイルシールは、外輪の端部に固定された筒状のシールケースの内部に設けられており、相対回転する内輪側の回転部材の外周面に摺接するシールリップを有している。オイルシールは、このシールリップによって内外輪間を密封し、外部からの水分が軸受装置内に侵入したり、軸受装置内部のグリースが外部に洩れるのを防止するように構成されていた。
特開2003−269471号公報(図1,図3)
上記従来例の転がり軸受装置は、オイルシールが有するシールリップによって内外輪間を密封しているが、このシールリップは回転部材の外周面に対する摺接によって密封しているため、その構造上、完全に密封することは困難であり、例えば、オイルシールの密封性を越える過剰な量のグリースが当該オイルシールに到達すると、僅かながらグリースや当該グリースから分離した油分が外部へ漏洩する場合があった。
ところで近年、環境保護や、製品の整備性又は美観の観点から、製品品質の要求が高まっており、転がり軸受装置においては、グリースや当該グリースから分離した油分を僅かにでも外部に漏洩させない方策が求められていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、グリースや当該グリースから分離した油分が僅かにでも漏洩するのを抑制することができる転がり軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、回転体に固定された内輪部材と、前記内輪部材と同軸に配置された外輪と、前記内輪部材及び外輪の間に転動自在に配置された転動体と、前記外輪の端部に設けられ、当該外輪の端部を密封しているシール部材を前記外輪の端面よりも軸方向外側で保持している筒状のシールケースと、を備え、前記内輪部材及び前記外輪と、前記転動体との間が潤滑剤で潤滑されている転がり軸受装置において、前記シール部材と前記転動体との間における前記内輪部材の外周面には、径方向外側に突出して、前記転動体側から前記シール部材側に流動した前記潤滑剤を遠心力によって前記転動体側に逆流させる環状の突起部が形成されていることを特徴としている。
上記のように構成された転がり軸受装置によれば、シール部材側に流動したグリース等の潤滑剤を遠心力によって前記転動体側に逆流させる突起部を設けたので、シール部材にまで到達するグリースの量を大幅に減少させることができる。このため、シール部材の密封性を越える過剰な量のグリースが当該シール部材に到達するのを防止することができ、この結果、シール部材からグリースや当該グリースから分離した油分が僅かにでも外部に漏洩するのを抑制することができる。
また、前記突起部は、エラストマ材料又は樹脂材料を用いて、前記内輪部材に対して一体的に形成されたものであることが好ましく、この場合、例えば、旋削等によって内輪部材と一体に突起部を形成した場合と比較して、突起部の形成が容易とでき、かつ突起部を軽量なものとできる。
本発明の転がり軸受装置によれば、グリースや当該グリースから分離した油分が僅かにでも漏洩するのを抑制することができる。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る鉄道車両用の転がり軸受装置の構成を示す断面図である。この転がり軸受装置1は、鉄道車両の車軸Sを車体に対して回転自在に支持するものである。
図1において、転がり軸受装置1は、前記鉄道車両の車輪が一体回転可能に固定される車軸Sの端部に外嵌固定された複列の円錐ころ軸受10と、この円錐ころ軸受10の両端を密封する一対の密封装置20と、を有している。
円錐ころ軸受10は、車両側に固定される外輪11と、車軸Sに一体回転可能に固定された一対の内輪12,13と、これら内外輪間に転動自在かつ複列に配置された転動体としての円錐ころ14,15と、円錐ころ14,15をそれぞれ保持する保持器16,17とを備えている。
外輪11は、機械構造用合金鋼や、軸受鋼等を用いて円筒状に一体的に形成された部材であり、その内周面には、一対の外輪軌道11a,11bが設けられている。一対の内輪12,13は、機械構造用合金鋼や、軸受鋼等を用いて円筒状に形成された部材であり、車軸Sに外嵌固定されている。内輪12,13の外周面には、それぞれ、上記の外輪軌道11a,11bに対向する内輪軌道12a,13aが設けられている。外輪軌道11a,11bと、内輪軌道12a,13aとの間には、上述の円錐ころ14,15が転動自在に配置されており、外輪11及び内輪12,13は、互いに相対回転自在である。また、これら一対の内輪12,13の相互間には、環状の間座18が配置されている。
密封装置20は、外輪11の軸方向両端に固定されており、外輪11の端部を密封するシール部材としてのオイルシール21と、このオイルシール21を保持しているシールケース22とを備えている。
シールケース22は、例えば、SPCC等の冷延鋼板をプレス加工することによって形成された環状の部材であり、外輪11の端部に内嵌固定されるとともにオイルシール21を外輪11の端面よりも軸方向外側で保持している。
内輪12,13それぞれの外端側には、車軸Sに一体回転可能に外嵌固定された環状部材30,31が、内輪12,13に当接した状態で配置されており、これら環状部材30,31は、内輪12,13とともに、内輪部材を構成している。
環状部材30,31は、シールケース22によってその外周側が覆われている。また、環状部材30,31の外周面30a,31aには、オイルシール21が有する、後述するシールリップが摺接している。すなわち、オイルシール21は、外輪11と、環状部材30,31との間を密封することで、内輪12,13と外輪11との間の環状開口を密封している。密封装置20は、このオイルシール21によって、内外輪11,12,13と、円錐ころ14との間を潤滑するための潤滑剤であるグリースが外部に漏洩するのを防止している。
また、環状部材30の外周面30aにおける内輪12側の端部、及び、環状部材31の外周面31aにおける内輪13側の端部それぞれには、径方向外側に突出した環状の突起部40が形成されている。この突起部40の詳細については、後に詳述する。
車軸Sの基端部側に配置されている環状部材31は、車軸Sに形成されている段部s1に当接しており、軸方向基端側への移動が規制されている。さらに、車軸Sの先端側には、環状部材30に当接した環状の固定部材50、及び、車軸Sの先端面を覆うカバー部材51が配置されている。固定部材50は、内周面に雌ねじが形成されており、車軸Sの先端部に形成された雄ねじ部s2に螺合することで固定されており、転がり軸受装置1及びその両端に配置された環状部材30,31を車軸Sの段部s1との間で挟持し、転がり軸受装置1の軸方向位置を保持している。
また、固定部材50、及び車軸Sの基端部側に配置されている環状部材31には、それぞれ、円錐ころ軸受10側に開口するとともに、シールケース22の先端に形成された筒部22aが挿入されている環状溝部50a,31bが形成されている。この環状溝部50a,31bと、これに挿入されている筒部22aとは、ラビリンスシールを構成しており、シールケース22と、環状部材30,31との間の密封性をより高めている。
次に、環状部材30,31に形成された突起部40について説明する。
図2は、図1中、車軸Sの先端部側に位置する環状部材30及び突起部40を拡大して示す断面図である。ここで、車軸Sの先端部側に位置する環状部材30、及び、車軸Sの基端部側に位置する環状部材31にそれぞれ形成されている突起部40は、共に同じ構成であるので、以下では、先端部側に位置する環状部材30及び突起部40についてのみ説明する。
図2中、密封装置20のシールケース22に保持されているオイルシール21は、環状の芯金21aに固定された環状のシールリップ21bを有している。シールリップ21bは、ゴム等の弾性材料よりなり、芯金21aに加硫接着によって一体に形成されている。シールリップ21bの先端は、上述のように環状部材30の外周面30aに摺接しており、内外輪間を密封している。
環状部材30の外周面30a端部に形成された突起部40は、ゴム等のエラストマ材料を用い、インサート成型によって環状部材に対して一体的に形成固定されている。また、突起部40は、環状部材30の外周面30aにおける内輪12側の端部に設けられることで、オイルシール21と、円錐ころ14との間に配置されている。
突起部40は、上述のように径方向外側に突設されるとともに、断面形状がほぼ台形形状で環状部材30の周方向に沿って環状に形成されている。また、突起部40は、円錐ころ14側に傾倒して形成されており、軸方向両側の端面40aが、円錐ころ14側に傾倒して形成されている。
ここで、円錐ころ軸受10を潤滑するためのグリースは、オイルシール21側に流動することで、突起部40が設けられている円錐ころ14とオイルシール21との間に流入するが、この流入したグリースが突起部40に付着すると、付着したグリースは、遠心力によって突起部40の基端から先端に向かって当該突起部40の両端面40aを伝い流れて径方向外側に振り切られる。
このとき、突起部40は、その両端面40aが円錐ころ14側に傾倒して形成されているので、突起部40の先端から振り切られるグリースは、図2に示すように、円錐ころ14の方向、すなわち円錐ころ軸受10内部に向けて振り切られる。
突起部40が形成された環状部材30の外周側を覆っているシールケース22及び外輪11と、突起部40との間には、上記のように突起部40の先端から円錐ころ軸受10内部に向けて振り切られるグリースを、円錐ころ軸受10の内部側に導くための空間Aが確保されている。空間Aは、突起部40の径方向外側、及び軸方向前後に確保されており、突起部40の先端から外輪11の内周面、及び円錐ころ14に向かって振り切られたグリースが円錐ころ軸受10内部に到達するのを妨げられないようにすることで、グリースを円錐ころ軸受10内部に導くことができる。
このように、上記構成の転がり軸受装置1では、環状部材30(31)におけるオイルシール21と円錐ころ14との間には、空間Aを確保した状態で、突起部40が形成されているので、オイルシール21側に流動することで突起部40に付着したグリースを転がり軸受10の内部に向けて振り切ることができ、グリースを円錐ころ14側(転がり軸受10の内部側)に逆流させることができる。
本実施形態の転がり軸受装置1によれば、オイルシール21側に流動したグリースを、突起部40によって円錐ころ14側へ逆流させることができるので、オイルシール21にまで到達するグリースの量を大幅に減少させることができる。このため、オイルシール21の密封性を越える過剰な量のグリースが当該オイルシール21に到達するのを防止することができ、この結果、オイルシール21からグリースや当該グリースから分離した油分が僅かにでも外部に漏洩するのを抑制することができる。
また、本実施形態において、突起部40は、ゴム等のエラストマ材料を用いて、環状部材30に対して一体的に形成されたものであるので、例えば、旋削等によって環状部材30と一体に突起部40を形成した場合と比較して、当該突起部40の形成が容易とでき、かつ突起部40を軽量なものとできる。
また、突起部40の形成が容易なので、当該突起部40の形状の自由度が高まる。また、突起部40が軽量なものとすることで、車軸Sの回転動作に対する影響を極力抑えることができる。
また、本実施形態では、突起部40を環状部材30に対して一体的に形成したが、突起部40と、環状部材30とを別部材として形成し、突起部40を環状部材30に外嵌固定することもできる。
突起部40を形成する材料としては、上記実施形態にて示したゴム等のエラストマ材料の他、プラスチック等の樹脂材料を用いて形成することもできる。この場合においても、上記同様、突起部40の形成が容易とでき、かつ突起部40を軽量なものとできる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態の突起部40の断面形状は、ほぼ台形形状としたが、これに限定されるものではなく、例えば、三角形状や、五角形状等、両端面40aが円錐ころ14側に傾倒していれば、いかなる形状であってもよい。なお、図3に示すように、突起部40の先端を先鋭にしてもよく、この場合、遠心力によって突起部40の基端から先端に向かって端面40aを伝い流れるグリースが振り切られ易くなる。
本発明の一実施形態に係る鉄道車両用の転がり軸受装置の構成を示す断面図である。 図1中、車軸の先端部側に位置するシールケース及び環状部材を拡大して示す断面図である。 突起部の他の態様を示した断面図である。
符号の説明
1 転がり軸受装置
11 外輪
11c 端面
12,13 内輪(内輪部材)
14,15 円錐ころ(転動体)
21 オイルシール(シール部材)
22 シールケース
30,31 環状部材(内輪部材)
30a,31a 外周面
40 突起部

Claims (2)

  1. 回転体に固定された内輪部材と、
    前記内輪部材と同軸に配置された外輪と、
    前記内輪部材及び外輪の間に転動自在に配置された転動体と、
    前記外輪の端部に設けられ、当該外輪の端部を密封しているシール部材を前記外輪の端面よりも軸方向外側で保持している筒状のシールケースと、を備え、
    前記内輪部材及び前記外輪と、前記転動体との間が潤滑剤で潤滑されている転がり軸受装置において、
    前記シール部材と前記転動体との間における前記内輪部材の外周面には、径方向外側に突出して、前記転動体側から前記シール部材側に流動した前記潤滑剤を遠心力によって前記転動体側に逆流させる環状の突起部が形成されていることを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 前記突起部は、エラストマ材料又は樹脂材料を用いて、前記内輪部材に対して一体的に形成されたものである請求項1に記載の転がり軸受装置。
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JP2014020479A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Jtekt Corp 密封装置

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