JP2009250346A - 組立式クランクシャフト及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン運転時の爆発力に対する強度を高めて締結部の抜けを防止すること。
【解決手段】組立式クランクシャフト1は、複数の分割ピース2A〜2Jを締結部3にて互いに組み付けて一体に組み立てられる。締結部3は、隣り合う分割ピース2A〜2Jのうち一方の分割ピース2A〜2Jに設けられた穴部7と、他方の分割ピース2A〜2Jに設けられた軸部5とを含み、穴部7に軸部5を圧入して締結することで隣り合う分割ピース2A〜2Jが互いに組み付けられる。分割ピース2A〜2Jには、穴部7の一部を構成する袖部6が設けられ、袖部6が穴部7に圧入された軸部5の一部を覆う。袖部6が軸部5の一部を覆った状態で、袖部6の先端が軸部5の付け根に当接する。隣り合う分割ピース2A〜2Jの間で軸部5を覆った袖部6によりジャーナル部10又はピン部9が構成される。
【選択図】 図3

Description

この発明は、エンジンのクランクシャフトに係り、詳しくは、複数の分割ピースを一体に組み立ててなる組立式クランクシャフト及びその製造方法に関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に複数の構成部品(ジャーナル軸を含む部品、クランクピンを含む部品)を接合部にて一体的に連結させた組立クランクシャフトが記載されている。この組立クランクシャフトは、隣り合う構成部品を接合部にてボルトにより締結することで剛性を高めている。
特開2005−351452号公報
ところが、特許文献1に記載の組立クランクシャフトでは、ボルトによる締結長が比較的短いものとなっていた。このため、エンジンの運転時にピストン及びコンロッドを介して作用する爆発力に対して接合部の強度が不十分になるおそれがあった。このため、場合によっては、接合部で構成部品に抜けが生じるおそれがあった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エンジン運転時の爆発力に対する締結部の強度を高め、締結部の抜けを防止した組立式クランクシャフト及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の分割ピースを締結部にて互いに組み付けて一体に組み立ててなる組立式クランクシャフトであって、締結部は、隣り合う分割ピースのうち一方の分割ピースに設けられた穴部と、他方の分割ピースに設けられた軸部とを含み、穴部に軸部を圧入して締結することにより隣り合う分割ピースが互いに組み付けられることと、一方の分割ピースには、穴部の一部を含む袖部が設けられ、袖部が穴部に圧入された軸部の一部を覆うことと、袖部が軸部の一部を覆った状態で、袖部の先端が軸部の付け根に当接することとを備え、隣り合う分割ピースの間で軸部を覆った袖部によりジャーナル部又はピン部を構成したことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、隣り合う分割ピースの一方に設けられた穴部に、他方の分割ピースに設けられた軸部の全体が圧入されるので、軸部と穴部による締結部の長さが最大限確保される。軸部と穴部が締結された状態で、袖部の先端が軸部の付け根に当接し、軸部の先端が穴部の内壁に接するので、軸部がその両端にてエンジンの爆発力による反力を支持することとなる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、袖部の先端と軸部の付け根がそれぞれ面取りされたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、袖部の先端と軸部の付け根との当接部分における応力集中が面取りにより分散される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、袖部の先端と軸部の付け根がそれぞれ焼き入れされたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、袖部の先端と軸部の付け根との当接部分の硬度が焼き入れにより増大する。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、複数の分割ピースを一体に組み立ててなる組立式クランクシャフトの製造方法であって、厚板状のカウンタウェイト部と、カウンタウェイト部の一端側へ突出する軸部と、カウンタウェイト部の他端側へ突出する袖部と、袖部及びカウンタウェイト部を貫通する穴部とを含む複数の分割ピースを作製し、隣り合う分割ピースのうち一方の分割ピースに設けられた袖部の穴部に、他方の分割ピースに設けられた軸部を圧入し、軸部の一部を袖部で覆うと共に袖部の先端を軸部の付け根に当接させて締結することにより隣り合う分割ピースを互いに組み付け、隣り合う分割ピースの間で軸部を覆った袖部によりジャーナル部又はピン部を構成することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、隣り合う分割ピースの一方に設けられた穴部に、他方の分割ピースに設けられた軸部の全体が圧入されるので、軸部と穴部による締結部の長さが最大限確保される。軸部と穴部が締結された状態で、袖部の先端が軸部の付け根に当接し、軸部の先端が穴部の内壁に接するので、軸部がその両端にてエンジンの爆発力による反力を支持することとなる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、分割ピースの作製時に、袖部の先端と軸部の付け根をそれぞれ面取りすることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項4に記載の発明の作用に加え、袖部の先端と軸部の付け根との当接部分における応力集中が面取りにより分散される。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の発明において、分割ピースの作製時に、袖部の先端と軸部の付け根をそれぞれ焼き入れすることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項4又は5に記載の発明の作用に加え、袖部の先端と軸部の付け根との当接部分の硬度が焼き入れにより増大する。
請求項1に記載の発明によれば、エンジン運転時の爆発力に対する締結部の強度を高めることができ、締結部の抜けを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、袖部の先端と軸部の付け根の強度をそれぞれ高めることができ、締結部の耐久性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、袖部の先端と軸部の付け根の強度をそれぞれ高めることができ、締結部の耐久性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、エンジン運転時の爆発力に対する締結部の強度を高めることができ、締結部の抜けを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、袖部の先端と軸部の付け根の強度をそれぞれ高めることができ、締結部の耐久性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項4又は5に記載の発明の効果に加え、袖部の先端と軸部の付け根の強度をそれぞれ高めることができ、締結部の耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の組立式クランクシャフト及びその製造方法を具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。この実施形態では、本発明を4気筒エンジン用の組立式クランクシャフトに具体化して説明する。
図1に、本実施形態の組立式クランクシャフト1を側面図により示す。この組立式クランクシャフト1は、10個の分割ピース2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2I,2Jを締結部3にて互いに組み付けて一体に組み立てることにより構成される。各分割ピース2A〜2Jとして、例えば、適量のカーボンを含有した「S45C」や「S35C」等の鍛造成形品を使用することができる。
図1において、左側から第2分割ピース2B、第4分割ピース2D、第6分割ピース2F及び第8分割ピース2Hは互いに同一形状をなしている。これら分割ピース2B,2D,2F,2Hは、厚板状のカウンタウェイト部4と、そのカウンタウェイト部4の一端側(図面左側)へ突出する軸部5と、そのカウンタウェイト部4の他端側(図面右側)へ突出する袖部6と、その袖部6及びカウンタウェイト部4を貫通する穴部7とを備える。これら分割ピース2B,2D,2F,2Hにおいて、軸部5は、カウンタウェイト部4のほぼ中央に配置され、袖部6及び穴部7は、カウンタウェイト部4の片端寄りに配置される。
図1において、左側から第3分割ピース2C、第5分割ピース2E、第7分割ピース2G及び第9分割ピース2Iは、互いに同一形状をなしている。これら分割ピース2C,2E,2G,2Iは、厚板状のカウンタウェイト部4と、そのカウンタウェイト部4の一端側(図面左側)へ突出する軸部5と、そのカウンタウェイト部4の他端側(図面右側)へ突出する袖部6と、その袖部6及びカウンタウェイト部4を貫通する穴部7とを備える。これら分割ピース2C,2E,2G,2Iにおいて、軸部5は、カウンタウェイト部4の片端寄りに配置され、袖部6及び穴部7は、カウンタウェイト部4のほぼ中央に配置される。
図1において、左端の第1分割ピース2Aと右端の第10分割ピース2Jは、他の分割ピース2B〜2Iと異なる形状をなしている。第1分割ピース2Aは略筒形をなし、その内部に穴部7を含む。第10分割ピース2Jは、軸部5と、その軸部5の一端に形成されたフランジ部8とを備える。
この実施形態において、各分割ピース2A〜2Jの締結部3は、それぞれ隣り合う分割ピース2A〜2Jの一方に形成された穴部7と、隣り合う分割ピース2A〜2Jの他方に形成された軸部5とを含む。各締結部3にて、それぞれ穴部7に軸部5を圧入して締結することにより、隣り合う分割ピース2A〜2Jが互いに組み付けられる。
図2,3に、一例として、第2分割ピース2B、第3分割ピース2C及び第4分割ピース2Dの組み付け工程を側面図により示す。第2及び第3の分割ピース2B,2Cの組み付けは、第2分割ピース2Bの袖部6に開いた穴部7に、第3分割ピース2Cの軸部5を圧入して締結することにより行われる。この圧入により、袖部6が穴部7に圧入された軸部5の一部を覆うこととなる。このように第2分割ピース2Bの袖部6が第3分割ピース2Cの軸部5の一部を覆った状態で、袖部6の先端が軸部5の付け根に当接することとなる。このように隣り合う分割ピース2B,2Cの間で軸部5を覆った袖部6によりピン部9が構成される。同様に、第3分割ピース2Cの袖部6に開いた穴部7に、第4分割ピース2Dの軸部5を圧入して締結することにより、両分割ピース2C,2Dの組み付けが行われる。この圧入により、袖部6が穴部7に圧入された軸部5の一部を覆うこととなり、その状態で袖部6の先端が軸部5の付け根に当接することとなる。このように隣り合う分割ピース2C,2Dの間で軸部5を覆った袖部6によりジャーナル部10が構成される。第5分割ピース2E〜第9分割ピース2Iの組み付けについても上記と同様である。
この他、第2分割ピース2Bの軸部5を第1分割ピース2Aの穴部7に圧入することにより、両分割ピース2A,2Bの組み付けが行われる。このように第2分割ピース2Bの軸部5を覆った第1分割ピース2Aの外周によりジャーナル部10が構成される。また、第10分割ピース2Jの軸部5を第9分割ピース2Iの穴部7に圧入することにより、両分割ピース2I,2Jの組み付けが行われる。このように隣り合う分割ピース2I,2Jの間で軸部5を覆った袖部6によりジャーナル部10が構成される。
図4に、締結状態の締結部3を断面図により示す。図4に示すように、締結状態において、袖部6が軸部5の一部を覆った状態で、袖部6の先端が軸部5の付け根に当接する。また、軸部5の先端は穴部7の一端開口縁7aに整合するように配置される。ここで、袖部6の先端と軸部5の付け根は、それぞれ面取りされて湾曲面をなしている。また、袖部6の先端と軸部5の付け根は、それぞれ面取りされた部分に焼き入れ11が施されている。この面取り及び焼き入れ11は、各分割ピース2A〜2Jの作製時に行われる。
この組立式クランクシャフト1は、各ピン部9及び各ジャーナル部10に潤滑油を供給するための油通路を有する。図5に、組み付け状態の第5〜第9の分割ピース2E〜2Iを断面図により示す。各分割ピース2E〜2Iには、ピン部9及びジャーナル部10を垂直に貫通する油孔12が形成されると共に、隣接するピン部9及びジャーナル部10の油孔12を互いに連通させる連通油孔13が形成される。これら油孔12,13により油通路が構成される。この組立式クランクシャフト1がエンジンに組み付けられた状態で、潤滑油は各ジャーナル部10に供給される。従って、各ジャーナル部10に供給された潤滑油は、ジャーナル部10の油孔12を通じてジャーナル部10の外周に供給されると共に、各ジャーナル部10の油孔12から連通油孔13を通じて隣接するピン部9の油孔12へ流れ、その油孔12からピン部9の外周に供給される。ここで、各油孔12及び各連通油孔13は、各分割ピース2A〜2Jを互いに組み付けてから形成することができる。あるいは、各分割ピース2A〜2Jを互いに組み付ける前に、各分割ピース2A〜2Jに予め油孔12及び連通油孔13を形成しておくこともできる。
上記した組立式クランクシャフト1を製造するには、厚板状のカウンタウェイト部4と、そのカウンタウェイト部4の一端側へ突出する軸部5と、そのカウンタウェイト部4の他端側へ突出する袖部6と、その袖部6及びカウンタウェイト部4を貫通する穴部7とを含む各分割ピース2B〜2Iをそれぞれ作製すると共に、両端の分割ピース2A,2Jをそれぞれ作製しておく。ここで、各分割ピース2A〜2Jの作製時に、袖部6の先端と軸部5の付け根をそれぞれ面取りすると共に、袖部6の先端と軸部5の付け根にそれぞれ焼き入れ11を施す。
次に、隣り合う分割ピース2B〜2Iのうち一方の分割ピース2B〜2Iに設けられた袖部6の穴部7に、他方の分割ピース2B〜2Iに設けられた軸部5を圧入し、軸部5の一部を袖部6で覆うと共に、袖部6の先端を軸部5の付け根に当接させて締結することにより隣り合う分割ピース2B〜2Iを互いに組み付ける。また、第1分割ピース2Aを第2分割ピース2Bに組み付けると共に、第10分割ピース2Jを第9分割ピース2Iに組み付ける。第2分割ピース2Bへの第1分割ピース2Aの組み付けは、第1分割ピース2Aの穴部7に、第2分割ピース2Bの軸部5を圧入して締結することにより行われる。一方、第9分割ピース2Iへの第10分割ピース2Jの組み付けは、第9分割ピース2Iの袖部6に開いた穴部7に、第10分割ピース2Jの軸部5を圧入して締結することにより行われる。ここで、隣り合う分割ピース2A〜2Jの間で、軸部5を覆った袖部6によりジャーナル部10又はピン部9を構成する。その後、油孔12及び連通油孔13を加工するなどの所要の後加工をすることにより組立式クランクシャフト1が完成する。
以上説明したこの実施形態の組立式クランクシャフト1の構成によれば、隣り合う分割ピース2A〜2Jの一方に設けられた穴部7に、他方の分割ピース2A〜2Jに設けられた軸部5の全体が圧入されるので、軸部5と穴部7による締結部3の長さが最大限に確保される。このため、締結部3として最大限の締結力を得ることができる。また、図6に示すように、軸部3と穴部7が締結された状態で、袖部6の先端が軸部5の付け根に当接し、軸部5の先端が穴部7の内壁に接するので、軸部5がその両端にてエンジンの爆発力による反力を支持することとなる。このため、軸部5に抜け力が働き難い構成となり、エンジン運転時に爆発力がピン部9やジャーナル部10に作用しても、その爆発力に対する締結部3の強度を高めることができ、締結部3の抜けを防止することができる。つまり、組立式クランクシャフト1がエンジンに使用され、エンジン運転時にピストンの運動力が組立式クランクシャフト1の各ピン部9及び各ジャーナル部10に作用して、各締結部3の締結が抜ける方向に力が加わっても、各締結部3の強固な締結状態を保つことができる。
この実施形態では、袖部6の先端と軸部5の付け根がそれぞれ面取りされるので、袖部6の先端と軸部5の付け根との当接部分における応力集中が面取りにより分散される。このため、袖部6の先端と軸部5の付け根の強度をそれぞれ高めることができ、締結部3の耐久性を向上させることができる。
また、この実施形態では、袖部6の先端と軸部5の付け根がそれぞれ焼き入れされることから、袖部6の先端と軸部5の付け根との当接部分における硬度が焼き入れ11により増大する。この意味でも、袖部6の先端と軸部5の付け根の強度を高めることができ、締結部3の耐久性を向上させることができる。
更に、この実施形態では、油孔12及び連通油孔13を通じて各ジャーナル部10及び各ピン部9に潤滑油を供給することができ、各ジャーナル部10及び各ピン部9に要求される潤滑性能を確保することができる。
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して以下のように実施することもできる。
(1)前記実施形態では、図4に示すように、軸部5の先端を穴部7の一端開口縁7aに整合させるように配置したが、図7に示すように、軸部5の先端を穴部7の一端開口縁7aよりやや内側に配置するように構成してもよい。この場合も、前記実施形態と同様に、軸部5の両端にてエンジンの爆発力による反力を支持することができる。
(2)前記実施形態では、単に軸部5を穴部7に圧入するように締結部3を構成したが、軸部の外周に、その軸線方向に延び交互に山部と谷部が並ぶセレーションを形成して、その軸部を穴部に圧入することにより塑性締結するように構成することもできる。
(3)前記実施形態では、本発明を4気筒用エンジンのための組立式クランクシャフト1に具体化したが、本発明を4気筒以外の気筒数のエンジンのための組立式クランクシャフトに具体化することもできる。
(4)前記実施形態では、図4に示すように、袖部6の先端と軸部5の付け根の両方を湾曲面に面取りしたが、図8に示すように、軸部5の付け根を湾曲面に面取りする一方で、袖部6の先端を斜め平坦に面取りするようにしてもよい。
組立式クランクシャフトを示す側面図。 一部の分割ピースの組み付け工程を示す側面図。 一部の分割ピースの組み付け工程を示す側面図。 締結状態の締結部を示す断面図。 組み付け状態の一部の分割ピースを示す断面図。 締結部に作用する爆発力と反力の関係を示す説明図。 締結状態の締結部を示す断面図。 締結状態の締結部を示す断面図。
符号の説明
1 組立式クランクシャフト
2A 第1分割ピース
2B 第2分割ピース
2C 第3分割ピース
2D 第4分割ピース
2E 第5分割ピース
2F 第6分割ピース
2G 第7分割ピース
2H 第8分割ピース
2I 第9分割ピース
2J 第10分割ピース
3 締結部
5 軸部
6 袖部
7 穴部
9 ピン部
10 ジャーナル部
11 焼き入れ

Claims (6)

  1. 複数の分割ピースを締結部にて互いに組み付けて一体に組み立ててなる組立式クランクシャフトであって、
    前記締結部は、隣り合う分割ピースのうち一方の分割ピースに設けられた穴部と、他方の分割ピースに設けられた軸部とを含み、前記穴部に前記軸部を圧入して締結することにより前記隣り合う分割ピースが互いに組み付けられることと、
    前記一方の分割ピースには、前記穴部の一部を含む袖部が設けられ、前記袖部が前記穴部に圧入された前記軸部の一部を覆うことと、
    前記袖部が前記軸部の一部を覆った状態で、前記袖部の先端が前記軸部の付け根に当接することと
    を備え、前記隣り合う分割ピースの間で前記軸部を覆った前記袖部によりジャーナル部又はピン部を構成したことを特徴とする組立式クランクシャフト。
  2. 前記袖部の先端と前記軸部の付け根がそれぞれ面取りされたことを特徴とする請求項1に記載の組立式クランクシャフト。
  3. 前記袖部の先端と前記軸部の付け根がそれぞれ焼き入れされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の組立式クランクシャフト。
  4. 複数の分割ピースを一体に組み立ててなる組立式クランクシャフトの製造方法であって、
    厚板状のカウンタウェイト部と、前記カウンタウェイト部の一端側へ突出する軸部と、前記カウンタウェイト部の他端側へ突出する袖部と、前記袖部及び前記カウンタウェイト部を貫通する穴部とを含む複数の分割ピースを作製し、
    隣り合う分割ピースのうち一方の分割ピースに設けられた前記袖部の前記穴部に、他方の分割ピースに設けられた前記軸部を圧入し、前記軸部の一部を前記袖部で覆うと共に前記袖部の先端を前記軸部の付け根に当接させて締結することにより前記隣り合う分割ピースを互いに組み付け、
    前記隣り合う分割ピースの間で前記軸部を覆った前記袖部によりジャーナル部又はピン部を構成する
    ことを特徴とする組立式クランクシャフトの製造方法。
  5. 前記分割ピースの作製時に、前記袖部の先端と前記軸部の付け根をそれぞれ面取りすることを特徴とする請求項4に記載の組立式クランクシャフトの製造方法。
  6. 前記分割ピースの作製時に、前記袖部の先端と前記軸部の付け根をそれぞれ焼き入れすることを特徴とする請求項4又は5に記載の組立式クランクシャフトの製造方法。
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