JP2009242495A - 多孔フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】細胞を効果的に培養したり、細胞培養のスクリーニングを行う。
【解決手段】多孔フィルム10は、孔12がスフェロイドの足場となる細胞培養基材として用いられる。多孔フィルム10は、一方向Aに向かって径が漸増する複数の孔12を有する。すなわち、多孔フィルム10の方向Aで選ばれる3つの第1〜第3エリアP1〜P3の孔径がこの順に次第に大きくなるように、複数の孔12は形成されている。複数の孔12は、方向Aの距離に比例して径が増大する。また、複数の孔12は、方向Aの距離に比例して深さも増大する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の孔を有する多孔フィルムに関するものである。
光学分野や電子分野では、集積度の向上や情報量の高密度化、画像情報の高精細化といった要求がますます大きくなっている。そのために、これらの分野に用いられるフィルムに対しては、より微細な構造をもつことが強く求められてきた。このような要求に応える微細構造をもつフィルムとしては、μmレベルの微細な孔が多数形成されて蜂の巣状の構造、すなわちハニカム構造をもつポリマーフィルムがある。また、医療分野でも微細構造をもつフィルムは求められている。医療分野でのニーズとしては、例えば、細胞培養の場となるフィルム(例えば、特許文献1参照)がある。このフィルムは微細な凹凸が形成されていることから、平滑なフィルムに比べて細胞培養に適する。そして、このフィルムでは、凹凸が略均一な態様で形成されている。
しかし、均一ではなくあえて不均一な構造とされた素材が求められることが多くなってきている。例えば、生体組織はもともと不均一な構造であるために、再生医療分野では、生体組織となりうる細胞を培養する材料に不均一な構造であることを求める。そこで、細胞培養の足場となる材料(以降、細胞培養基材と称する)として、生体吸収性ポリマーからなり、ポロシティとポアサイズとが徐々に異なるように、複数の孔が形成されている多孔質材料が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、細胞を培養する培養エリアが複数設けられ、各培養エリアが凹凸形状を有し、培養エリア毎に断面円形の凸部の直径が異なる細胞培養容器が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−157574号公報 特開2006−68080号公報 特開2006−325532号公報
しかしながら、細胞を培養する場合には、培養すべき細胞の種類によって、最適な孔の径や深さが異なることがわかってきた。これは、細胞への酸素や栄養の補給と二酸化炭素や老廃物の排出とが効果的かつ効率的に為されるための孔の径や深さが、細胞によって異なるためとみられている。そこで、細胞を培養するにあたり、細胞培養基材としてどのようなもの使用するとよいかというスクリーニングを実施することができると、細胞培養基材の選択も細胞培養条件の検討もより迅速に実施されることになる。
しかし、特許文献2の材料は、細胞が培養されるエリアと細胞が培養されないエリアとが斑になって確認されることがある。また、特許文献2の材料は、エリア毎の態様が異なるので再現性試験等を含めスクリーニングに適したものとはいえない。そして、特許文献3の材料は、凸部の径が培養エリア毎に異なり、かつ、培養エリア内では均一となっているが、培養に適した凹凸形状が見いだせない場合がある。すなわち、いずれの培養エリアでも細胞を効果的に培養することができないにも関わらず、このような細胞を、孔の径が特許文献3の凸部の最大直径と最小直径との間の値である他の細胞培養基材で培養することができることがある。したがって、特許文献3の材料もスクリーニングに用いるに適したものとは必ずしもいえない。
そこで、本発明は、細胞培養基材や細胞培養のスクリーニング材料として用いることができる多孔フィルムを提供することを目的とする。
本発明の多孔フィルムは、フィルム面に設けられ、一方向に向かって径が漸増する複数の孔を有し、ポリマーからなることを特徴として構成されている。
前記複数の孔は、前記一方向の距離に比例して径が増大することが好ましく、前記一方向の距離に比例して前記孔の深さが増大することが好ましい。
前記孔は、細胞が培養される培養エリアとなることが好ましい。
本発明の多孔フィルムは、細胞を効果的に培養することができるので細胞培養基材として用いることができるとともに、細胞培養の効果的条件を見いだすスクリーニングを効率的に実施することができるスクリーニング材料として用いることができる。
図1は、本発明により製造される多孔フィルムの平面図であり、図2は図1のII−II線に沿う断面図である。ただし、本発明は、図1に示す多孔フィルム10に限定されない。図1では、多孔フィルム10が支持体11の上にある状態を示すが、支持体11は無くてもよい。ただし、孔12をより小さく形成するほど、通常は多孔フィルム10の厚みを小さくし搬送等の取り扱い性が難しくなるので、このような取り扱い性の点を考慮して、図1のように、多孔フィルム10を支持体11と重なった態様で製品としてもよい。そして、多孔フィルム10は、支持体11と重なった態様のまま使用されることもあるし、あるいは、支持体11から剥離されて使用されることもある。
複数の孔12は多孔フィルム10の一方の面に設けられており、多孔フィルム10を厚み方向で貫通するように形成されたものではない。孔12は、略一定の形状であり、多孔フィルム10がハニカム構造となるように規則的に配列している。孔12の径(以降、孔径と称する)Dは、多孔フィルム10の表面における孔12の開口の径(以下、開口径と称する)APよりも大きい。また、孔径Dは、隣り合う孔の中心間距離Lよりも小さい。したがって、多孔フィルム10は内部に連通路が形成されないように、孔12がそれぞれ独立している。なお、本発明における多孔フィルムには、多孔フィルム10のように内部に連通路が形成されないものと、連通路が形成されるように各孔が非独立となっているハニカム構造との両方が含まれる。
孔12が略一定の形状であるとは、すべての孔12が互いに相似であることであり、すなわち細胞が培養されるべき空間としての形状が同じであることになる。したがって、細胞培養に適した細胞培養基材及び条件を見いだすにあたり、孔の形状という細胞培養の可否を左右しうる重要な因子を排除することができる。したがって、この多孔フィルム10は、細胞培養のスクリーニング材として好適に用いることができる。
さらに、各孔12が図2に示すように独立している場合には、酸素や栄養分を吸収したり二酸化炭素や老廃物を排出する等の細胞と外界との物質交換が効果的にかつ均等に行われるようになる。したがって、細胞培養基材や細胞培養のスクリーニング材として好適に用いることができる。
多孔フィルム10の一端EL1から他端EL2に向かう方向、すなわち図2での矢線Aで示す一方向に向かって、孔径Dが漸増するように孔12は形成されている。すなわち、一端EL1から他端EL2に向かう一方向Aにおいて順に選び出した3つのエリア、例えば第1エリアP1,第2エリアP2,第3エリアP3をみると、図1に示すように、第1エリアP1,第2エリアP2,第3エリアP3の順に孔径Dは大きくなっている。ランダムな方向に孔径Dが漸増あるいは漸減するのではなく、一方向Aに向かって孔径Dが漸増しているという規則性を多孔フィルム10は有しているために、細胞培養に適したエリアを見いだし易いという利点がある。つまり、細胞培養をするにあたり、孔径がいくつからいくつまでの間のものを細胞培養基材として選択すべきか、ということを容易に判断することができる。なお、開口径APも孔径Dの漸増に伴い第1エリアP1,第2エリアP2,第3エリアP3の順に大きくなっている。そして、単位面積あたりの孔12の数が一方向Aに向かって漸減するように孔12は形成されている。
さらに、孔12は、一方向Aの距離に比例して孔径Dが増大している場合がある。この場合には、第1エリアP1から第2エリアP2までの距離をD1、第1エリアから第3エリアまでの距離をD2とすると、第3エリアP3における孔径Dは、(第1エリアにおける孔径)×D2/D1となる。
一方向Aの距離に比例して孔径Dが増大しているという規則性を多孔フィルム10がもつ場合には、細胞培養に適したエリアをより見いだし易いという利点がある。つまり、(1)所定の細胞を培養するにあたり、孔径Dの最小値と最大値とはいくつか、すなわち孔径Dがいくつからいくつまでの間のものを細胞培養基材として選択すべきか、(2)細胞培養基材に不均一さが要求される場合に、一方向Aで隣りあう孔12と孔12との孔径Dの差や孔径Dの比がどれくらいである不均一さが所定細胞の培養に適するか、ということを容易に判断することができる。なお、以降の説明においては、平面示において1mm×1mmの隣り合うエリアを一方向Aでふたつとり、各エリアにおける孔径Dの平均値を求めたときに、2つの平均値の差を、「孔径差」と称する。
なお、本発明は、一方向Aの距離に比例して孔径Dが増大している態様に限るものではない。例えば、一方向Aの距離に対して、指数関数的、対数関数的に孔径Dが増大している多孔フィルムも本発明は含む。
また、任意の一点を通り一方向Aと直交するライン上に配されている複数の孔12は、互いに略同等の大きさとされている場合がある。例えば、第1エリアP1を通り一方向Aと直交する第1ラインL1上にある孔12はいずれも略同等の大きさで、孔径Dならびに開孔径APについても略同等とされる態様である。また、第2エリアP2を通り一方向Aと直交する第2ラインL2、第3エリアP3を通り一方向Aと直交する第3ラインL3の各ライン上の孔12についても同様である。
ここで、第1ラインL1上に並ぶ孔12の孔径Dの平均値DAと、第1ラインL1上で任意に選ばれる1mm×1mmのエリアAについて孔径Dの平均値DSを求める。上記のように孔12が略同等の大きさの態様とは、100×(DA−DS)/DSで求める孔径変動係数が最大でも10%であることを意味する。
一方向Aと直交する方向で孔径Dが等しく、孔径Dの変化が一方向Aにおいてのみである場合には、同一構造の単位エリアを複数確保して、単位エリア毎に細胞培養のスクリーニングをすることができる。すなわち、細胞培養の再現性テストを容易にすることができる。そして、孔径Dが連続的に漸増するように変化していても、漸増の方向性等の態様が規則的でない場合には、孔径Dと細胞培養条件との関係が見いだしにくいが、多孔フィルム10は、孔径Dが連続的かつ漸増の方向性等が規則的であることから、細胞培養条件と孔径Dとの関係をより容易に見いだしやすい、という効果がある。
フィルムの厚みTは、一定であるものと、一方向Aに向かって漸増するものとの2つがある。また、一方向Aに向かって厚みTが漸増するとは、すなわち、一端EL1での厚みTが最も小さく、他端EL2での厚みが最も大きいことを意味する。そして、厚みTが一方向Aの距離に比例して増大している場合もある。この場合には、厚みTと孔12の深さとが比例する態様もある。すると、孔12の深さが一方向Aの距離に比例して増大していることになり、細胞培養に適したエリアを、孔の径Dという二次元ではなく、三次元の空間のサイズとして、より正確に見いだすことができるようになる。
図3は、多孔フィルム10の一方向Aにおける一端EL1からの距離と孔径Dとの関係を示すグラフである。しかし、これらは本発明の一例であって、この態様に依存するものではない。縦軸は孔径Dであり、横軸は一端EL1からの距離である。孔径Dは、一方向Aの距離に比例して増大している。その増大には連続性がある。ここでの連続性とは、一方向Aでの孔径差が最大でも4μmであることを意味する。多孔フィルム10は、孔径差が20nm以上4μm以下の範囲となるように孔が形成されている場合や、100nm以上2μm以下の範囲となるように孔が形成されている場合があり、このような孔径差の範囲は、用途に応じて決定することができる。このように、多孔フィルム10は孔径差が非常に小さいので、孔径Dと一端EL1からの距離とのグラフは直線を成すに十分な連続性をもつ。そして、例えば、一方向Aで隣り合う孔同士の孔径差が0.05μm、0.08μm、0.1μmである場合についてそれぞれグラフ化すると、図3の実線(A)、一点破線(B)、破線(C)のように、この順に傾きが大きな直線(ただし、原点は除く)となる。このように、本発明の多孔フィルム10には、一方向Aでの孔径差が互いに異なる種々のものがある。
孔径Dの変化が段階的であると、細胞培養に適した孔径を確認することができない場合がある。例えば、3.3μmから3.5μmの孔径Dをもつ細胞培養基材が好ましい細胞を、3.0μmの孔径と4.0μmの孔径とをもつ細胞培養基材で培養しても、培養することができない、あるいは、3.3〜3.5μmの孔径が培養に適するという知見が得られない、という問題がある。しかし、本発明の多孔フィルム10では、上記のように、孔径Dの変化が一方向Aにおいて連続であるように孔径Dが漸増することにより、上記のようなケースでも培養することができる、あるいは培養に適するエリアを見つけ出して、培養に適する孔径Dについての知見を得ることができる、という効果がある。
多孔フィルム10は、孔径Dの最小値が10nm、最大値が200μmとなるように、一方向Aで連続的に孔径Dが変化している。例えば、孔径差が20nmの場合には、孔径Dの最小値が10nm10μm以下の範囲、最大値が500nm以上10μm以下の範囲であり、孔径差が4μmの場合には、孔径Dの最小値が1μm以上10μm以下の範囲、最大値が20μm以上200μm以下の範囲である。孔径Dの最小値とは、一端EL1に最も近い孔12の孔径Dであり、最大値とは他端EL2に最も近い孔12の孔径Dである。
多孔フィルム10は以上の構成をもつことから、スフェロイド(3次元細胞培養)のための細胞培養基材として好適に用いることができる。さらに、各種細胞を培養する細胞培養基材のスクリーニングにも好適に用いることができる。特に、神経細胞や肝細胞の培養基材やスクリーニングに好ましい。神経細胞の培養では、細胞体から複数出ている樹状突起の太さや長さ、伸長方向、軸索の長さや伸長方向、軸索側枝の長さや太さ及び伸長方向、軸索の終末側枝の長さ等により、スフェロイドの形成態様が異なり、また、肝細胞では、アルブミン合成能によってスフェロイドの形成態様が異なるからである。
そして多孔フィルム10は、有機のポリマーからなる。したがって、可撓性に優れるので、曲面等での使用も可能であり、所望の形に所望のエリアをカットして使用することができる。
製造方法としては、結露法、周知のナノインプリント法やリソグラフィ法、エマルジョン法がある。エマルジョン法とは、ポリマーが含まれるエマルジョン液を支持体に流延し、これを乾燥することによりポリマー層となった油相から、内部に不連続相として形成された水相の水を蒸発させて、この蒸発により細孔を形成するという方法である。ナノインプリント法としては特開2004−566288号公報、リソグラフィ法としては特開2005−061961号公報、エマルジョン法としては特開2003−166982号公報に記載の方法を、例として挙げることができる。
結露法は、疎水性のポリマーを溶媒に溶解して溶液とし、この溶液を支持体上に流延して流延膜を形成し、この流延膜に結露させて、溶媒と結露により生じた水滴とを蒸発させることにより、孔12が複数形成された多孔フィルム10を製造する方法である。このような結露法は、他の3つの上記方法に比べて、一方向Aにおいて孔径Dが勾配をもつように孔12を形成するにあたり、孔径差を小さくつくること、製造効率、製造コストの点でより好ましい。以下に、結露法による多孔フィルム10の製造方法を説明する。
以下の結露法では、一方向Aの距離に比例して厚みTが増大する多孔フィルム10を製造することができる。
[原料]
ポリマーとしては、疎水性のポリマーとすることが好ましい。なお、この疎水性ポリマーに加えて両親媒性化合物を用いてもよい。両親媒性化合物は親水性をもつとともに親油性をもち、具体的には、親水基と疎水基をもつ化合物であり、これを用いることにより、流延膜の露出面に水滴をより形成しやすくなる。
そして、両親媒性化合物と併用される場合の疎水性のポリマーは、非水溶性の溶媒つまり疎水性の溶媒に溶解するものが好ましく、例えば、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリ−3−ヒドロキシブチレート、アガロース、ポリ−2−ヒドロキシエチルアクリレート、ポリスルホンなどが好ましい。生分解性を必要とする場合や、あるいは、コストや入手の容易さなどを考慮すると、ポリ−ε−カプロラクトンが特に好ましい。
両親媒性化合物と併用される場合の疎水性ポリマーの他の例としては、ビニル重合ポリマー(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロペン、ポリビニルエーテル、ポリビニルカルバゾール、ポリ酢酸ビニル、ポリテトラフルオロエチレン等)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリ乳酸等)、ポリラクトン(例えばポリカプロラクトンなど)、ポリアミド又はポリイミド(例えば、ナイロンやポリアミド酸など)、ポリウレタン、ポリウレア、ポリカーボネート、ポリアロマティックス、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリシロキサン誘導体、などが挙げられる。これらは、溶解性、光学的物性、電気的物性、強度、弾性等の観点から、ホモポリマーであってもよいし、コポリマーやポリマーブレンド、ポリマーアロイとしてもよい。
疎水性ポリマーとともに用いられる両親媒性の化合物としては、市販される多くの界面活性剤のようなモノマーの他に、二量体や三量体等のオリゴマー、ポリマーを用いることができる。両親媒性化合物と疎水性のポリマーとをともに用いる場合には、疎水性ポリマーの重量に対する両親媒性化合物の重量の割合を0.1%以上20%以下の範囲にすることが好ましい。
流延溶液の溶媒となる溶剤は、疎水性のポリマーを溶解させるものであれば、特に限定されない。例としては、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、シクロヘキサン、酢酸メチルなどが挙げられる。
溶剤として互いに異なる2種以上の化合物を用い、その割合を適宜代えて用いることにより、水滴の形成速度、及び水滴の流延膜への入り込み深さ等を制御することができる。
流延溶液は、有機溶媒100重量部に対し疎水性のポリマーが0.02重量部以上20重量部以下となるようにつくることが好ましい。そして、この重量濃度範囲で、溶液の流れやすさ、すなわち流動性を調整することが好ましい。
流延溶液については、その粘度を高くするほど結露で発生した水滴が移動しにくくなるとともに流延溶液自体が流れにくくなり、粘度を低くするほど水滴同士が結合して合体してしまいやすく孔径が不均一になる傾向があるとともに、流延溶液自体の流れやすくなる傾向がある。そこで、この粘度を0.1mPa・s以上50mPa・s以下の範囲とし、この範囲で溶液の流れやすさを調整することが好ましい。流延溶液の流れやすさを調整することにより厚みTの調整と孔径Dの調整と、孔径差の調整とをすることができる。
図4は、多孔フィルム10を製造する方法の説明図である。流延溶液は、支持体11の上に流延される。流延方法としては、移動する支持体11の上に流延溶液する方法と、流延溶液を支持体11の上に載せてから塗り延ばすいわゆる延展による方法とがあるが、いずれでもよい。この流延により、図4の(A)に示すように、流延膜20を支持体11の上に形成する。なお、この流延工程の間は、支持体及び流延溶液の周りを乾燥雰囲気としておくことが好ましい。
支持体11を静置する容器22の底部22aには、支持体11を傾けた状態で保持する傾き保持部材23が載置される。図4の(B)に示すように、この容器22の底部22aと傾き保持部材23との上に、流動性がある流延膜20の厚みが一方向に向かって増加するように、流延膜20が形成された支持体11を傾けて置く。なお、流延溶液の流延は、このように傾けた姿勢の支持体11に対して実施してもよい。図4(B)では、流延膜の厚みが増加する一方向を図1の態様と対応させるために図1と同様に矢線Aで示す。支持体11が傾けられると流延膜20が傾いた方向Aに流れるので、これにより流延膜20の厚みが方向Aに向かうに従い増大するとともに、その増大は、方向Aの距離に比例したものとなる。
流延膜20の一端EL1の厚みと他端EL2の厚みとの差を大きくするほど、孔径Dの最小値と最大値との差及び比は大きくなる。一端EL1の厚みと他端EL2の厚みとの差を大きくする場合ほど、流延溶液の粘度を高くしたり、傾き保持部材23の高さHを高くして支持体11の傾きθを大きくするとよい。すなわち、方向Aで互いに隣り合う孔12と孔12との孔径差、孔径Dの最小値、孔径Dの最大値、孔12の最小値と最大値との差は、いずれも、支持体11の傾きθと流延溶液の粘度との少なくとも一方により制御することができる。換言すれば、支持体11の傾きθと流延溶液の粘度との少なくとも一方を調整することにより、図3に示す孔径Dと一端EL1からの距離とのグラフにおいて直線の傾きが(A)〜(C)のように互いに異なる多孔フィルムを製造することができる他、各直線の位置を上下に変位させたような多孔フィルムを製造することもできる。
上記のように、支持体11の傾きθや流延溶液の粘度を大きくするほど孔径Dの最大値を大きくすることができるのは、支持体11の傾きθや粘度が大きい場合には、これらが小さい場合に比べて、厚みTが小さい箇所と大きい箇所との乾燥速度の差が大きくなるためである。なお、流延溶液の粘度は、流延溶液におけるポリマーの濃度を高める、分子量がより大きなポリマーを用いる等により、高めることができる。
また、孔12の深さも、支持体11の傾きθと流延溶液の粘度との少なくともいずれか一方により制御することができる。すなわち、一方向Aで隣り合う孔12と孔12との深さの差や、一端EL1に最も近い孔12と他端EL2に最も近い孔12との深さの差は、支持体11の傾きθと流延溶液の粘度とにより制御することができる。例えば、深さの差をより大きくする場合には、支持体11の傾きθや流延溶液の粘度を大きくするとよい。支持体11の傾きθや粘度が大きい場合には、これらが小さい場合に比べて、厚みTが小さい箇所と大きい箇所との乾燥速度の差が大きくなるためである。
流延膜20の上に結露させて水滴25を生じさせる。発生時における水滴25は極めて小さく、ひとつひとつは肉眼で認めることができないような大きさである。その大きさは数nm〜数10nm程度とであるが、図4では便宜上誇張して示す。この結露工程は、流延膜20に加湿空気を接触させることで行われる。容器22の上方には送風ダクト(図示せず)が配されており、この送風ダクトには、湿度及び温度を調整した空気を送風ダクトに送り込み、送風ダクトからの空気の送り出しのオン・オフと送り出すときの風量ならびに風速を調整するための送風制御装置が接続されている。このような送風ダクトからの送風により、結露の開始のタイミングと生じさせるべき水滴25の大きさを制御する。加湿空気に含まれる水を、流延膜20の上でより凝縮しやすくするために、加湿空気に接触する前の流延膜20を下げるように容器22の内部を予め冷却しておいてもよい。
このような水滴発生工程では、送風ダクトからの空気の露点をTD、流延膜20の露出面の温度をTSとするときに、TD−TSで求められる値をΔTとする。ΔTが下記の式(1)を満たすように、露出面温度TSと露点TDとの少なくともいずれか一方を制御する。なお、流延膜20の露出面温度TSは、例えば、市販される赤外式温度計等の非接触式温度測定手段を流延膜20の近傍に設けて測定することができる。ΔTが3℃未満であると、水滴が発生しにくく、一方ΔTが30℃よりも大きいと水滴が急激に発生してしまい、発生し始めにおける水滴の大きさが不均一になってしまうことがある。
3℃≦ΔT≦30℃・・・(1)
発生した水滴25は、徐々に成長する。なお、結露は、流延膜20の厚みの勾配ができてから実施することが好ましいが、水滴25の発生のタイミングや成長の速度によっては、厚みの勾配ができるように流延膜20が流動している間に実施し始めてもよい。
そして水滴25は、成長しながら流延膜20の中に潜り込み、流延膜20の厚みが小さいところほどその潜り込みの深さは小さくなるので、水滴25の成長が阻まれる。また、流延膜20の厚みが小さいところほど乾燥して硬くなるタイミング、すなわち流動性が失われるタイミングが早いので、これによっても水滴25の成長は阻まれる。これに対して、流延膜20の厚みが大きいほど、水滴25の潜り込みの深さは大きく、潜り込みに伴って成長し続ける。また、流延膜20は厚いところほど乾燥しにくく、そのために水滴25の潜り込みが継続する時間が長くなる。このようにして、一方向Aで乾燥に要する時間に差がつくように流延膜の厚みTに勾配をつけるので、一方向Aに向かって徐々に大きな水滴25が形成されることになる。この水滴成長工程の間も、支持体11の傾きを保持する。
この水滴成長工程では、ΔTが下記の式(2)を満たすように、露出面温度TSと露点TDとの少なくともいずれか一方を制御することが好ましい。露出面温度TSの制御は、例えば、容器22を下面に接するように配され、容器22を下方から温度制御する温度制御板(図示なし)により実施することができる。また、水滴成長工程では、送風ダクトから加湿空気の送り出しをすることが好ましく、露点TDの制御はこの加湿空気の温度、湿度、風量、風速の調整によりするとよい。
0℃<ΔT≦10℃・・・(2)
このような水滴成長工程の間と後との少なくともいずれか一方では、流延膜20に含まれている溶媒を蒸発させる。この溶媒蒸発工程は、乾燥した空気を流延膜20に接触させることで行われる。乾燥空気の送り出しは、結露工程で加湿された空気を送り出す送風ダクトで実施してもよいし、乾燥空気の送り出しをするための他の送風ダクトを配して実施してもよい。送風ダクトからの乾燥空気の送り出しにより、水滴25の成長を終了させるタイミングと溶媒の蒸発速度とを制御する。溶媒の蒸発速度を大きくするほど、形成される孔12の孔径Dの最大値は小さくなる。このように、孔径Dの最大値の制御は、溶媒の蒸発速度の調整によっても可能である。
この溶媒蒸発工程は、支持体11の傾きを保持した状態で実施することが好ましい。ただし、厚みが最も大きい一端EL2に最も近い位置にある水滴25の成長が止まって流延膜20へのもぐりこみが終了した以降は、溶媒の蒸発が終了していなくても流延膜20は硬くなっているので支持体11の傾きを保持する必要はない。すなわち、流延膜20の流動性が失われる程度に溶媒が蒸発するまで、支持体11を傾けた状態で保持するとよい。
そして、水滴25の状態が所望の状態となったところで、流延膜20の中に潜り込んでいる水滴25を水蒸気27として蒸発させる。流延膜20の中に溶媒が残留していた場合には、できるだけ多くの溶媒を蒸発させた後に水滴25を蒸発させるような条件とする。この溶媒蒸発工程においても、溶媒蒸発工程と同様に、容器22の上方に設けられた送風ダクトからの乾燥空気の送り出しを実施して流延膜20の上に空気を流す。そして、その空気の温度、風量、風速を調整することにより、水滴25と流延膜20の中に残っていた溶媒との蒸発速度を制御することができる。
水滴蒸発工程では、支持体11の傾きを保持する必要はないが、保持したままであってもよい。すなわち、支持体11を水平な台の上に静置して水滴を蒸発させてもよいし、支持体11が容器22の上で傾いた姿勢で保持されたまま水滴を蒸発させてもよい。
以上のようにして、一方向Aの距離に比例して孔径Dが増大する多孔フィルム10を、支持体11の上につくることができる。そして、この方法によると、一方向Aの距離に比例して厚みTが増大するような多孔フィルム10を製造することができる。なお、支持体11が使用するときに不要なものであれば、多孔フィルム11を形成後または形成中に支持体11を剥がすとよい。
なお、図4(B)の容器22と傾き保持部材23とに変えて、図4(C)に示すような、傾きをもって支持体11の下面全体を支持する傾斜部32aが設けられた容器32を用いてもよい。この容器32は、傾斜部32aと、この傾斜部32の低い一端が接続する水平部32bとを有する。支持体11を傾けて静置したときに、低くなる一端が水平部32bで支持される。そして、流延膜20を成す流延溶液が支持体11から流れ落ちた場合には、水平部32bがその受け部となる。この容器32の場合にも、傾斜部の傾きθと、流延溶液の粘度との少なくともいずれか一方により、方向Aで互いに隣り合う孔12と孔12との孔径差、孔径Dの最小値、孔径Dの最大値、孔12の最小値と最大値との差を制御することができる。
さらに、長尺のベルトが走行する走行路の上流から順に、少なくとも3つの第1室〜第3室を設けて、これらの第1室から第3室へとベルトを走行させ、ベルト上に支持体11を載置して搬送する方法で多孔フィルム10を製造することができる。第1室には乾燥空気を送り出す送風ダクト、第2室には加湿空気を送り出す送風ダクト、第3室には乾燥空気を送り出す送風ダクトを設ける。第1室〜第3室にはそれぞれ排気ダクトを設けて各室毎に空気を循環させてもよい。
第1室ではベルト上の支持体に流延溶液を流延して流延膜を形成する。そして、第1室から第2室から支持体11が案内されると流延膜20の上で水蒸気が結露して水滴が生じる。生じた水滴の成長が所定の程度に達するとこの支持体11は第3室へ案内され、第3室で溶媒の蒸発と水滴の蒸発とを実施する。
ベルトを下方から周面で支持する支持ローラをベルトの走行路に配し、このベルトを例えば周方向に回転する駆動ローラで搬送する。そして、支持ローラを、その長手方向が水平と交差するように傾けて配することにより、支持体11を傾けた状態で走行させることができる。この方法によると、ベルトの幅方向に孔径Dが漸増するように多孔フィルムを製造することができる。なお、走行するベルトを流延溶液が流延される支持体とし、長尺の多孔フィルムを製造することもできる。
本発明の多孔フィルムの平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明の多孔フィルムの一端からの距離と孔径との関係を表すグラフである。 多孔フィルムの製造方法に関する説明図である。
符号の説明
10 多孔フィルム
11 支持体
12 孔
D 孔径

Claims (4)

  1. フィルム面に設けられ、一方向に向かって径が漸増する複数の孔を有し、
    ポリマーからなることを特徴とする多孔フィルム。
  2. 前記複数の孔は、前記一方向の距離に比例して径が増大することを特徴とする請求項1記載の多孔フィルム。
  3. 前記一方向の距離に比例して前記孔の深さが増大することを特徴とする請求項1または2記載の多孔フィルム。
  4. 前記孔は、細胞が培養される培養エリアとなることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の多孔フィルム。
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