JP2009238926A - Tabテープおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 短時間で確実な接続を行うことができ、延いてはその工程を含む製造時間の短縮化およびそれに伴う製造コストの低廉化を達成することが可能なTABテープおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 絶縁性このTABテープ1は、絶縁性フィルム基板2の表裏両面の導体層のうちの一方の面の導体層が配線パターン本体3およびそれに連なる外部接続用端子としてのアウターリード部7、8ならびにインナーリード部10を形成してなる配線層であると共に、他方の面の導体層がGND層4またはそれと同等の導体層であり、外部接続用端子における所定の被加熱部11が加熱されて外部のプリント配線板の接続端子等(図示省略)と接続されるように設定されており、かつ他方の面の導体層であるGND層4における、一方の面の被加熱部11に対して絶縁性フィルム基板2を介して対応する領域に、銅箔のような金属導体の存在しない導体空白部12が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば液晶表示装置に用いられる半導体装置等の実装等に好適なCOF(Chip On Flexible,またはChip On Film)方式のようなTABテープおよびその製造方法に
関する。
COF方式のTABテープは、近年、液晶表示装置における液晶駆動用半導体素子の実装などに好適なものとして開発が進められている。
図8は、従来の一般的なCOF方式を採用したTABテープのうちの、いわゆる2メタルTABテープと呼ばれる、表裏両面に導体層を備えたTABテープの一例として、液晶表示パネルの駆動用半導体装置を実装するために用いられるTABテープの主要部の構成を示す図であり、図9は、そのTABテープにおける半導体装置(半導体実装パッケージ)の1個分に対応した部分の平面的構成を抽出して示す図である。
絶縁性フィルム基板101としては、例えば薄いポリイミドテープが用いられ、その片面上に銅箔をエッチング法(フォトリソグラフィ)によりパターニングして配線層102が形成されている。その配線層102における、外部のプリント配線板111や半導体素子109との接続のための、いわゆる外部接続用端子として用いられるインナーリード部114およびアウターリード部115、116の表面には、錫めっきなどによる金属めっき層104が形成されている。そしてインナーリード部114を含む半導体実装領域113およびアウターリード部115、116の部分以外の配線層102の上には、絶縁性および機械的強度の補強のために、ソルダレジスト105が設けられている。
配線層102のインナーリード部114における金属めっき層104の表面に、半導体素子109のバンプ108が接続される。配線層102におけるアウターリード部116の上の金属めっき層104の表面には、異方性導電フィルム(ACF;Anisotropically-Conductive Film)106を介して液晶表示装置107が接続され、アウターリード部1
15の上の金属めっき層104の表面には、はんだバンプ110を介して外部のプリント配線板111が接続される。半導体素子109は、プリント配線板111からの電気信号に従って液晶表示装置107を駆動する。
上記は、TABテープ100における表裏両面のうちの、配線パターンを有する配線層104が形成された、いわゆる配線面側であるが、それとは反対側の面には、多くの場合、銅箔からなるグラウンド(ground;以下、GNDとも呼称する)層112が設けられる。従って、この反対側の面は、GND面側と呼ばれる場合が多い。
GND層112は、等価回路的には接地導体層として機能するように設定されているが、それに加えて、個々の実装パッケージとしての放熱性の向上や静電的安定性の確保あるいは電気的特性の向上等を図るという機能も兼備するように設定されている場合もある。このGND層112は一般に、配線面側とは反対側の面ほぼ全面に亘って切れ目のない一面構成の、いわゆるベタな導体層として設けられる(以上、特許文献1、2参照)。
ここで、上記のような配線面側とは反対側の面は一般に、接地電位(=0V)を与えられてGND層112として用いられるように設定されることが多いが、それ以外にも、例えば0Vとは異なる所定の液晶駆動用基準電圧が与えられるように設定される場合や、電源電圧が与えられるように設定される場合などもある。しかしいずれにしても、ハードウェア的には、GND層112と同様の一面構成の導体層が設けられることが多い。
半導体素子109とインナーリード部114とを接続する際や、プリント配線板111
とアウターリード部115とを接続する際には、そのインナーリード部114やアウターリード部115における所定の被加熱部に加熱治工具を押し当てるなどして局所的に加熱することで、バンプ108や、はんだバンプ110を短時間で溶融させ、それらを介して半導体素子109とインナーリード部114との接続やプリント配線板111とアウターリード部115との接続を行うようにしている。
特開2006−108356号公報 特開2007−27682号公報
しかしながら、上記のような従来の技術では、加熱治工具を適切な被加熱部の位置に押し当てて、必要十分な熱量を与えているにも関わらず、確実な接続を行うことが可能な温度にまで加熱するための時間が長く掛かってしまうという問題があり、延いてはその工程を含む製造時間の短縮化およびそれに伴う製造コストの低廉化の著しい妨げとなっていた。
また、斯様な加熱溶融を用いた接続の場合、一般に、加熱の必要な部位である被加熱部のみに集中して速やかに必要十分な熱を印加することが、仕上った接続部位の信頼性の向上を図るという点や、その周囲への熱的悪影響を抑えるという点からも、強く要請される。ところが、上記のような従来の技術では、それとは反対に、時間が長く掛かってしまう傾向にある。このような観点からも、従来の技術は改善が必要であるが、そのような改善策は従来提案されていなかった。
本発明は、このような問題に鑑みて成されたもので、その目的は、短時間で確実な接続を行うことができ、延いてはその工程を含む製造時間の短縮化およびそれに伴う製造コストの低廉化を達成することが可能なTABテープおよびその製造方法を提供することにある。
本発明のTABテープは、絶縁性フィルム基板の表裏両面にそれぞれ金属導体からなる導体層を備えており、当該表裏両面の導体層のうちの一方の面の導体層が配線パターンおよびそれに連なる外部接続用端子を形成してなる配線層であると共に、他方の面の導体層がグラウンド層またはそれと同等の導体層であり、かつ前記外部接続用端子における所定の被加熱部が加熱されて外部の接続端子と接続されるように設定されたTABテープであって、前記他方の面の導体層における、前記配線層の被加熱部に対して前記絶縁性フィルム基板を介して対応する領域に、前記金属導体の存在しない導体空白部を備えたことを特徴としている。
本発明のTABテープの製造方法は、絶縁性フィルム基板の表裏両面のうちの一方の面に、金属導体をパターン加工して配線パターンおよびそれに連なる外部接続用端子を有する配線層を形成する工程と、他方の面に、金属導体からなるグラウンド層またはそれと同等の導体層を形成する工程と、前記外部接続用端子における所定の被加熱部を加熱して当該外部接続用端子を外部の配線板または半導体装置の接続端子と接続する工程とを有するTABテープの製造方法であって、前記他方の面の導体層における、前記配線層の被加熱部に対して前記絶縁性フィルム基板を介して対応する領域に、前記金属導体の存在しない導体空白部を設ける工程を含むことを特徴としている。
本発明によれば、外部接続用端子を有する配線層が設けられた面とは反対側の面(つまりその裏面)に設けられた、いわゆるGND(グラウンド)層のような導体層における、外部接続用端子の被加熱部に対して絶縁性フィルム基板を介して対応する領域に、金属導
体の存在しない導体空白部を備えるようにしたので、外部接続用端子の接続工程で被加熱部に対して例えば加熱治工具から与えられる熱が、その被加熱部から絶縁性フィルム基板を介して裏面のGND層のような導体層へと逃げて放散してしまうことを防いで、加熱の必要な部位である被加熱部に逃がすことなく集中して熱を与えてその被加熱部の温度上昇を速やかに行うことが可能となる。そしてその結果、外部接続用端子の加熱による接続工程を含む製造時間の短縮化およびそれに伴う製造コストの低廉化を損うことなく、外部接続用端子の信頼性が高い確実な接続を達成することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係るTABテープおよびその製造方法について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るTABテープにおける、配線面側の主要部の構成を示す図(a)およびGND面側の主要部の構成を示す図(b)であり、図2〜図7は、本発明の実施の形態に係るTABテープにおける、GND面側の主要部の構成のバリエーションを示す図である。
このTABテープ1は、図1(a)に示したように、例えばポリイミドテープからなる絶縁性フィルム基板2における、一方の面に(以下、この一方の面を他方の面と区別するために、便宜上、配線面側とも呼ぶものとする)、配線パターン本体3を有する配線層が形成されている。
他方の面には(以下、この他方の面を、便宜上、GND面側とも呼ぶものとする)、図1(b)に示したように、一般的な導体層の形成材料である銅箔からなるGND層4が設けられている。このGND層4自体の機能としては、等価回路的には接地導体層として機能する一般的なものである。また、それに加えて、個々の実装パッケージとしての放熱性の向上や静電的安定性の確保あるいは電気的特性の向上等を図るといった機能も兼備するように設定することも可能である。
絶縁性フィルム基板2の幅方向左右両端には、パーホレーションホール5が、その絶縁性フィルム基板2の長手方向に沿って配列するように、所定のピッチ毎に穿ち設けられている。
さらに詳細には、このTABテープ1では、配線面側に、一般的な導体層の形成材料である銅箔をエッチング法によりパターン加工してなる配線パターン本体3(平面図である図1ではソルダレジスト6で覆われているので一部のみを点線で描いて他は図示省略)、その配線パターン本体3に連なるアウターリード部7、8およびインナーリード部10が形成されている。インナーリード部10は、半導体実装領域9内に、その周縁に沿って配列形成されている。
アウターリード部7、8およびインナーリード部10の表面には、錫めっきなどによる金属めっき層(図示省略)が形成されている。そしてそれらアウターリード部7、8およびインナーリード部10を除く配線パターン本体3の上には、絶縁性および機械的強度の補強のために、ソルダレジスト6が設けられている。アウターリード部7、8およびインナーリード部10は、いわゆる外部接続用端子として設けられているもので、被加熱部11(11a、11b、11c;以下、総称して符号11とも表記する)に加熱治工具等(図示省略)を押し当てられることで加熱されて、図示しない半導体素子やプリント配線基板に対してはんだバンプ等を介して接続されるように設定されている。
他方、GND面側のGND層4は、その反対側の面すなわち配線面側の、アウターリード部7、8およびインナーリード部10の各被加熱部11a、11b、11cに対して絶縁性フィルム基板を介して対応する領域に、銅箔のような金属導体の存在しない導体空白部12a、12b、12c(以下、これらを総称して符号12とも表記する)が、それぞれ設けられている。
この導体空白部12の外形寸法および形状は、被加熱部11の外形寸法、GND層4や配線層等の金属導体の熱伝導率、絶縁性フィルム基板2の熱伝導率、および被加熱部11に供給することが必要とされる熱量、ならびにGND層4の放熱性の向上や静電的安定性の確保あるいは電気的特性の向上等を図るといった機能をできるだけ高く保つこと、などのような種々の条件に対応して、適宜に定めることが望ましい。
より具体的には、GND層4全体の放熱性や静電的安定性を確保するという観点からすると、GND層4は可能な限り切れ目や空白などのない、一面構成で面積の広いものであることが望ましいので、導体空白部12は小さければ小さいほど望ましい。しかし他方、被加熱部11を加熱する際の、熱のGND層への逃げや放散を防ぐという観点からは、導体空白部12は大きければ大きいほど望ましい。従って、このように相反する条件を可能な限り高いレベルで両立することができるような寸法および形状に導体空白部12を設定することが望ましい。
導体空白部12は、上記の配線面側の配線パターン本体3等のパターン加工を行うエッチング工程とは別の工程でパターン加工して形成してなるものとしてもよいが、配線パターン本体3等のパターン加工の工程で、このGND面側の導体空白部12についても、例えば両面エッチング法を用いるなどして同時に形成してなるものとすることが可能である。このような構成によれば、導体空白部12を形成する工程を新たに追加する必要がなくなるというメリットがある。
あるいは、予めTABテープ基材の段階で、GND層4となる銅箔における所定位置毎に銅箔を除去または切除して導体空白部12を設けてなるものとすることなども可能である。
このTABテープ1は、図1に示したような構造に形成された後、半導体実装領域9上に、例えばLCD駆動用の半導体素子(図示省略)が実装されると共に、その半導体チップの接続パッドとインナーリード部10とがバンプ等を介して加熱治工具を用いた加熱によって接続され、さらに打ち抜き切断が行われて個々の実装パッケージ毎に個片化されるように設定されている。また、その個片化された各実装パッケージは、プリント配線板等(図示省略)とアウターリード部7、8とが、例えば加熱治工具を用いた加熱によってはんだバンプ(図示省略)のような加熱接合用部材を介して接続されるように設定されている。
次に、本発明の実施の形態に係るTABテープの製造方法について説明する。
このTABテープの製造工程の主要な流れとしては、まず、絶縁性フィルム基板2の表裏両面に銅箔を張り合わせてなる、いわゆるTABテープ基材を用意し、その一方の面(この面が配線面側となる)の銅箔にエッチング法(フォトリソグラフィ法)を用いてパターン加工を施して、配線パターン本体3およびアウターリード部7、8ならびにインナーリード部10を形成する。また、それと同時に、裏面のGND面側の導体空白部12も形成することが可能である。このようにすることにより、導体空白部12を形成する工程を新たに追加しなくても済むので、製造工程全体の煩雑化を回避することができるというメリットが得られる。
あるいは、配線パターン本体3等を形成するよりも前に、例えば予めTABテープ基材の段階で、GND層4となる銅箔における所定位置毎に銅箔を除去または削除して、導体空白部12を設けておくようにすることなども可能である。
そのための具体的な手法としては、TABテープ基材として、絶縁性フィルム基板2の表裏両面の全面に亘って銅箔を張り合せてなるものを用いて、そのTABテープ基材をエッチング法による配線パターン加工工程に投入するよりも前の段階で、そのTABテープ基材の表裏両面の銅箔をエッチング法によって加工することにより、導体空白部12を設けた構造とするという手法などが可能である。あるいは、予め導体空白部12を形成して
なる銅箔を絶縁性フィルム基板2の表裏両面に張り合せて上記のTABテープ基材を作製し、そのTABテープ基材の配線面側の銅箔をエッチング法による配線パターン加工工程に投入して、配線層の配線パターン本体3等を形成するようにしてもよい。但しこの場合には、導体空白部12を設けるという工程を、配線パターン本体3およびアウターリード部7、8ならびにインナーリード部10を形成する工程とは別に、新たに追加しなければならないが、その反面、GND層4と配線層とでそれぞれのパターン加工に要求される精度や各種エッチングファクタ等が大幅に異なる場合などには、それぞれ個別に最適な条件設定でパターン加工を行うことができるという、別のメリットが得られる。
従って、それらのメリットを勘案して適宜に、導体空白部12を設ける工程をいずれのタイミングに配置するかを決定することが望ましい。
もしくは、配線パターン本体3等を形成した後に、GND層4に胴体空白部12を形成するようにすることなども可能であることは言うまでもない。
以上のような本発明の実施の形態に係るTABテープ1およびその製造方法によれば、配線面側とは反対側の面に形成されたGND層4のような導体層における、アウターリード部7、8やインナーリード部10の被加熱部11に対して絶縁性フィルム基板2を介して対応する領域に、銅箔のような金属導体が存在しない導体空白部12を設けるようにしたので、アウターリード部7、8やインナーリード部10の被加熱部11に対して例えば加熱治工具から与えられる熱が、被加熱部11から絶縁性フィルム基板2を介してその裏面のGND層4のような導体層へと逃げて放散されてしまうことを防いで、加熱の必要な部位である被加熱部11に集中して熱を与えてその温度上昇を速やかに行うことが可能となる。そしてその結果、被加熱部11の加熱による接続工程を含む、このTABテープ1の製造時間の短縮化およびそれに伴う製造コストの低廉化を達成することが可能となる。
COF方式をはじめとしてTABテープでは一般に、ポリイミドフィルムのような極めて薄い電気絶縁性材料からなるフィルムが絶縁性フィルム基板として用いられる。そのような絶縁性フィルム基板は、本来、電気的絶縁体であるから必然的に熱的絶縁体でもあるが、しかし極めて薄いので、一度に集中して熱が印加された場合などには、その熱を伝導させてしまい易い傾向にある。そうすると、その絶縁性フィルム基板の上に形成されたアウターリード部やインナーリード部の被加熱部に対して集中的に熱を加えて加熱しようとしても、その熱は薄い絶縁性フィルム基板2を通ってその裏面の金属導体からなるGND層4へと逃げ、さらにそのGND層4に拡散し、あるいはさらに放散してしまい易いこととなる。このような原因から、従来のTABテープにおける外部接続端子の接続不良やその加熱時間が長く掛かるという問題が生じるという知見を、本発明者は従来のTABテープにおける短時間加熱による接続工程に対する種々の考察や実地的プロセス検証等によって得た。そして斯様な知見に基づいて、本発明に係る導体空白部12をGND層4の被加熱部11に対応する位置に設けることによって従来の問題を解決することが出来るということに想到し、本発明を成すに至ったのであった。
ここで、上記は、被加熱部11a、11b、11cの全てについて、その裏面側のGND層4における対応した位置毎に、それぞれ導体空白部12a、12b、12cを全て設ける場合について説明したが、この他にも種々のバリエーションが可能である。
図2に示したように、例えば、インナーリード部10の接続工程における加熱については、その裏面にGND層4が存在していることに起因した熱の逃げや放散などの実質的な悪影響が生じる虞はなく、かつ半導体実装領域9に実装される半導体素子からの発熱をGND層4によって放熱するという機能の確保について特に重要視されるといった場合は、インナーリード部10の被加熱部11cに対応する位置には導体空白部12cを設けないで、アウターリード部7、8の被加熱部11a、11bに対応する位置に導体空白部12a、12bをそれぞれ設けた構造とすることが可能である。
または、図3に一例を示したように、例えばアウターリード部7が加熱を伴う接続工程で接続されるものではない場合や、加熱により接続されるものであってもその際の被加熱部11aの裏面にGND層4が存在していることに起因した熱の逃げや放散などの実質的な悪影響が発生する虞のない場合などには、実質的に導体空白部12aを設ける必要はないので、そのアウターリード部7の被加熱部11aの裏面側の対応する位置には導体空白部12aを設けないようにすることも可能である。
もしくは、図4に一例を示したように、例えばアウターリード部8が加熱を伴う接続工程で接続されるものではない場合や、加熱により接続されるものであってもその際の裏面にGND層4が存在していることに起因した熱の逃げや放散などの実質的な悪影響がない場合などには、そのアウターリード部8の被加熱部11bの裏面側の対応する位置には導体空白部12bを設けないようにすることも可能である。
あるいは、図5に一例を示したように、例えばアウターリード部8の被加熱部11bに対応する裏面のGND層4の位置にのみ導体空白部12bを設けることが必要な場合には、その導体空白部12bのみを設けるようにすることも可能である。
もしくは、図6に一例を示したように、例えばアウターリード部7の被加熱部11aに対応する裏面のGND層4の位置にのみ導体空白部12aを設けることが必要な場合には、その導体空白部12aのみを設けるようにすることも可能である。
あるいは、図7に示したように、例えばインナーリード部10の接続工程における被加熱部11cの加熱の際に、その裏面にGND層4が存在していることに起因した熱の逃げや放散などを防ぐ必要性があり、かつ他の被加熱部11a、11bを設けることの実質的な必要性がない場合などには、GND層4における、インナーリード部10の被加熱部11cに対応した位置にのみ、導体空白部12cを設けるようにすることも可能である。
なお、以上の実施の形態では、TABテープ1における一方の面にはアウターリード部7、8等を有する配線層を形成し、他方の面にはGND層4を形成する場合について説明したが、この他にも、他方の面には、上記のようなGND層4の一部分に例えば第2の配線パターン等(図示省略)を混在させた構造とすることなども可能である。このような場合にも、上記の実施の形態で説明した構造の場合と同様に、GND層4における、被加熱部11からの熱の逃げや放散を防ぐことが必要な部分に対応する位置には、その第2の配線パターンも含めて銅箔のような金属導体の存在しない導体空白部12を設けるようにすることで、上記と同様の効果を得ることができる。
また、上記の実施の形態では、被加熱部11を加熱するために、加熱治工具を用いる場合について説明したが、加熱手段としてはその他にも、例えばレーザ加熱装置などのような種々のものを用いることが可能である。
また、図示は省略するが、導体空白部11cは、インナーリード部10の配列に沿って形成し、半導体実装領域9の内側のインナーリード部10で囲まれた領域に対応する位置のGND層4の金属導体を島状に残しておくようにすることなど、さらに他のバリエーションも可能である。
また、TABテープ1の表裏両面を貫通して電気的な接続を取るためのスルーホール(図示省略)を備えた構造の場合などにも、上記のような本発明の実施の形態に係る導体空白部12を適用することが可能であることは勿論である。
本発明の一実施の形態に係るTABテープにおける、配線面側の主要部の構成を示す図(a)およびGND面側の主要部の構成を示す図(b)である。 本発明の実施の形態に係るTABテープにおける、GND面側の主要部の構成のバリエーションの一つを示す図である。 本発明の実施の形態に係るTABテープにおける、GND面側の主要部の構成のバリエーションの他の一つを示す図である。 本発明の実施の形態に係るTABテープにおける、GND面側の主要部の構成のバリエーションのさらに他の一つを示す図である。 本発明の実施の形態に係るTABテープにおける、GND面側の主要部の構成のバリエーションのさらに他の一つを示す図である。 本発明の実施の形態に係るTABテープにおける、GND面側の主要部の構成のバリエーションのさらに他の一つを示す図である。 本発明の実施の形態に係るTABテープにおける、GND面側の主要部の構成のバリエーションのさらに他の一つを示す図である。 従来の一般的なCOF方式を採用したTABテープにおける主要部の構成の一例を示す図である。 図8に示した従来のTABテープにおける半導体実装パッケージとしての1個分に対応した部分を抽出して示す図である。
符号の説明
1 TABテープ
2 絶縁性フィルム基板
3 配線パターン本体
4 GND層
5 パーホレーションホール
6 ソルダレジスト
7、8アウターリード部
9 半導体実装領域
10 インナーリード部
11 被加熱部
12 導体空白部

Claims (6)

  1. 絶縁性フィルム基板の表裏両面にそれぞれ金属導体からなる導体層を備えており、当該表裏両面の導体層のうちの一方の面の導体層が配線パターンおよびそれに連なる外部接続用端子を形成してなる配線層であると共に、他方の面の導体層がグラウンド層またはそれと同等の導体層であり、かつ前記外部接続用端子における所定の被加熱部が加熱されて外部の接続端子と接続されるように設定されたTABテープであって、
    前記他方の面の導体層における、前記配線層の被加熱部に対して前記絶縁性フィルム基板を介して対応する領域に、前記金属導体の存在しない導体空白部を備えた
    ことを特徴とするTABテープ。
  2. 請求項1記載のTABテープにおいて、
    前記外部接続用端子が、インナーリード部またはアウターリード部のうちの少なくともいずれか1種類のものであり、
    前記他方の面の導体層が、前記インナーリード部または前記アウターリード部のうちの少なくともいずれか1つの接続の際に加熱が施される被加熱部に対して前記絶縁性フィルム基板を介して対応する領域に、前記金属導体の存在しない導体空白部を備えた
    ことを特徴とするTABテープ。
  3. 請求項1または2記載のTABテープにおいて、
    前記金属導体が、銅箔である
    ことを特徴とするTABテープ。
  4. 請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のTABテープにおいて、
    前記他方の面の導体層が、放熱板としての機能を備えたものである
    ことを特徴とするTABテープ。
  5. 絶縁性フィルム基板の表裏両面のうちの一方の面に、金属導体をパターン加工して配線パターンおよびそれに連なる外部接続用端子を有する配線層を形成する工程と、他方の面に、金属導体からなるグラウンド層またはそれと同等の導体層を形成する工程と、前記外部接続用端子における所定の被加熱部を加熱して当該外部接続用端子を外部の接続端子と接続する工程とを有するTABテープの製造方法であって、
    前記他方の面の導体層における、前記配線層の被加熱部に対して前記絶縁性フィルム基板を介して対応する領域に、前記金属導体の存在しない導体空白部を設ける工程を含む
    ことを特徴とするTABテープの製造方法。
  6. 請求項5記載のTABテープの製造方法において、
    前記導体空白部を形成する工程が、前記配線層のパターン加工と同時またはそれ以前に、前記他方の面の金属導体をパターン加工して前記導体空白部を形成するものである
    ことを特徴とするTABテープの製造方法。
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