JP2009237956A - 契約内容設定システム及び契約内容設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】契約内容の決定、及び決定された契約内容の業務システムに対する設定を、手作業等によらずに、迅速、正確かつ整合的に行う。
【解決手段】本発明の契約内容設定システム100は、電子契約書234の内容を反映した情報を設定する対象である業務装置103〜109、110、120と、その主体である契約支援装置102を有する。契約支援装置は、電子契約書の雛形である文面テンプレート232、設定すべき契約内容と業務装置との対応関係を示す設定テンプレート233、文面テンプレートの空白項目を埋めた情報と文面テンプレートとを記載した電子契約書234、及び契約当事者毎に電子契約書に合意したか否かを管理する契約状態対応情報224を記憶する。契約支援装置は、契約状態対応情報を参照し、契約当事者全ての合意が確認された場合、電子契約書の内容を、設定テンプレートに基づき業務装置に対して設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、契約内容設定システム及び契約内容設定方法に関する。
企業等においては、各種業務を行う複数の業務システムの設定及びそれらの間におけるデータの送受信等についての制御を、所定の業務プロセスに従って業務制御システムが実行し、全体としての一体運用を図ることが一般に行われている。そして、このような一体運用においては、業務制御システムが各業務システムのセキュリティ管理も行う例が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1においては、セキュリティを確保すべき業務システムの範囲を選択し、次いで選択した業務システムに遵守させるセキュリティポリシーを指定すると、業務制御システムが、業務システムのセキュリティ状態をセキュリティポリシーに従って設定・変更する技術が開示されている。
特許第3744361号公報(段落0011、図1参照)
企業活動においては、企業単体の意向を反映するだけでなく、他企業との契約内容を反映してセキュリティポリシー等の内容を定める場合もある。そして、その契約当事者間の契約交渉過程における契約内容の決定、及び決定された契約内容の業務システムに対する設定を、手作業等によるのではなく、迅速、正確かつ整合的に行う必要性がある。
しかしながら、特許文献1の技術は、所与のセキュリティポリシーによって、業務システムに対し設定を行うことが前提になっており、契約当事者間の契約交渉過程における契約内容の決定を迅速、正確かつ整合的に行う技術については開示されていない。
そこで、本発明は、契約当事者間の契約交渉過程における契約内容の決定、及び決定された契約内容の業務システムに対する設定を、手作業等によるのではなく、迅速、正確かつ整合的に行い得る、契約内容設定システム及び契約内容設定方法を提供することを目的とする。
本発明の契約内容設定システムは、電子契約書の内容を反映した情報を設定する対象である業務装置と、その主体である契約支援装置を有する。契約支援装置は、電子契約書の雛形である文面テンプレート、設定すべき契約内容と設定の対象となるべき業務装置との対応関係を示す設定テンプレート、文面テンプレートの空白項目を埋めた情報と対応する文面テンプレートとを記載した電子契約書、及び契約当事者毎に電子契約書に合意したか否かを管理する契約状態対応情報を記憶する。
契約支援装置は、契約状態対応情報を参照し、契約当事者全ての合意が確認された場合、電子契約書の内容を、設定テンプレートに基づき業務装置に対して設定する。
本発明によれば、契約当事者間の契約交渉過程における契約内容の決定、及び決定された契約内容の業務システムに対する設定を、手作業等によるのではなく、迅速、正確かつ整合的に行い得る、契約内容設定システム及び契約内容設定方法を提供することができる。
以降に、本発明を実施するための最良の形態(以下「本実施形態」という)を、図面等を参照しつつ詳細に説明する。
なお、保守管理すべき施設(図書館)を有する組織A(委託元)が、組織B(委託先)に対して、契約を締結した上で当該施設の保守管理を委託する例を説明する。
本実施形態における契約又は電子契約書とは、法的拘束力の有無、強弱によらず、複数者間である事柄について合意したことを示す文書一般を指すものとし、覚書、念書、サービス品質保証契約(SLA: Service Level Agreement)、セキュリティレベルに関する合意書、等を含むが、これらに限定されるものではない。また、特定の様式や書式、媒体、準拠法、国、地域等に依存するものではない。
(全体構成)
図1は、本実施形態の全体構成図である。
契約内容設定システム100は、組織Aの管理下において、ネットワーク101を介して相互に接続された、契約の支援を行う契約支援装置102、本システムを利用するユーザを管理するユーザ管理装置103、各種業務データ等が管理されているDB(Database)装置104、委託先等の他組織との間でデータを送受信するデータ送受装置105、アクセス記録等の各種ログ等を管理する記録管理装置106、業務が契約通りに適切に行われているかを監査監督する監査装置107、業務の進捗を管理する進捗管理装置108、及びこれらの各装置と連携して業務処理を行う業務処理端末装置110を有する。
なお、「業務装置」には、契約支援装置102以外の各装置が相当する。「業務処理装置」には業務処理端末装置110、120が相当する。「データベース装置」にはDB装置が相当する。
また、データ送受装置105はさらに、組織Bの管理下にある業務処理端末装置120と接続されている。当該接続は、例えば専用線を用いて接続されていてもよいし、インターネットを介して接続されていてもよい。専用線の場合は、盗聴等のリスクを低減できるというメリットがあり、インターネットの場合は、コストを低減できるというメリットがある。また、データ送受装置105以外の装置も必要に応じて、インターネット等の外部ネットワークに接続されていてもよい。例えばさらに情報公開装置(図示せず)がインターネットに接続されていれば、組織外に広く情報を公開できるようになるので、好ましい。なおインターネットを介して接続されている場合は、さらにファイアウォール(firewall)等のネットワークを介した不正アクセスを防止する仕組みを備えていることが望ましい。
なお、本実施形態においては、これらの各装置が、それぞれ物理的に異なる装置である場合を例に挙げて説明しているが、これらの装置のうちの2つ以上の装置の機能が、同一の装置上で動作してもよい。同一の装置上で動作するようにした場合、コストが安くなる等のメリットがある。また別々の装置上で動作するようにした場合は、障害が起こった場合であっても被害の範囲を限定できるというメリットがある。また、本実施形態において、各装置が、それぞれ1台ずつ存在する場合を例に挙げて説明しているが、これに限らず、各装置は複数存在してよい。
(契約支援装置102のハードウェア構成等)
図2は、本実施形態に係る契約支援装置102のハードウェア構成等の一例を示す図である。
契約支援装置102は、中央制御装置(制御部)201と、中央制御装置201のワークエリアとして機能する主記憶装置(記憶部)202と、ハードディスク装置等の外部記憶装置(記憶部)203と、CD-ROMやFD等の可搬性を有する記憶媒体205からデータを読取る読み取り装置204と、キーボードやマウス等の入力装置206と、ディスプレイ等の表示装置207と、ネットワークを介して他の装置と通信を行うための通信装置208と、前記各装置間のデータ送受を司る外部インターフェイス209を備えた、一般的な電子計算機で構築することができる。なお、契約支援装置102の操作を、もっぱらネットワークを介して行う場合には、表示装置207や、入力装置206が接続されていなくてもよい。
契約支援装置102の外部記憶装置203には、契約テンプレート登録プログラム221、契約内容交渉プログラム222、装置設定プログラム223が格納されている。これらのプログラムは、主記憶装置202上にロードされ、中央制御装置201により、契約テンプレート登録処理部241、契約内容交渉処理部242、装置設定処理部243という機能として具現化される。また、契約状態管理テーブル224も格納される。
なお、「契約状態対応情報」には、契約状態管理テーブル224が対応する。
さらに、外部記憶装置203には、契約テンプレート231及び電子契約書234も格納されている。契約テンプレート231は、文面テンプレート232と設定テンプレート233を含む。これらについては後記する。
なお、以降の説明では、各プログラムは、あらかじめ、外部記憶装置203に格納されているものとしたが、必要なときに、FD、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリ等の他の記憶媒体又は通信媒体であるインターネット等のネットワーク又はネットワークを伝搬する搬送波を介する等、上記外部インターフェイスを介して外部記憶装置203又は主記憶装置202に導入されてもよい。
また、本実施形態における説明では、図2に示したように、一般的な構成を備える電子計算機上のソフトウェアプログラムとして、各装置の機能が実現されている例を示しているが、例えば、これらの各装置のうち1つ又は複数の装置の機能が、ハードウェア装置として実現されていてもよい。一般には、ソフトウェアプログラムとして実現されている場合は、コストが安い、変更が容易である等のメリットがあるし、ハードウェア装置として実現されている場合は、処理が早い、不正解析されにくい等のメリットがある。
(契約証書301)
図3は、本実施形態に係る契約証書301の一例を示す図である。
契約証書301とは、後記するステップS910において作成されるデータであり、契約テンプレート231の文面テンプレート232に含まれる選択又は記入すべき項目(ブランク、又は選択肢になっている)を、合意された正式な電子契約書234で定義された内容で置き換えることで作成されたデータである。契約証書301は、図6に示した電子契約書234と契約内容としては同じものを指しているが、電子契約書234と比較し、契約テンプレート231を参照することなく、一つのデータとして契約内容が完結しているため利用しやすいというメリットがあるので、必要に応じて利用されてよい。あるいは、契約証書301を印刷したもの、又はさらに契約当事者が押印したものを、紙の正式電子契約書類として利用してもよい。
ちなみに、図3の下線部分は、契約毎に変わりうる部分であり電子契約書234(後記)の内容(図6の符号604)に相当する。
文面テンプレート232においては下線の部分がブランク又は選択肢になっており、契約締結に際して、契約支援装置102は、作成済の文面テンプレート232の選択を受け付け、さらに、当該文面テンプレート232の下線部分についてのみユーザからの入力(選択)を受け付ける(詳細後記)。
(契約テンプレート231)
図2に示す契約テンプレート231は、文面テンプレート232(図4)及び設定テンプレート233(図5)を含む概念である。契約テンプレート231は、実際の契約が締結される前に、定型的な契約内容を想定して作成される(契約がなされる際に作成することもできる)。契約テンプレート231のうち、文面テンプレート232は契約の雛形である。設定テンプレート233は、文面テンプレート232毎に、システムを構成するどの業務装置に対して文面テンプレート232のどの項目の情報を設定するべきかを決めておくものである。
これに対して、後記する電子契約書234(図6)は、契約毎に作成され、電子契約書を識別する情報、対応する文面テンプレート232を識別する情報、及び文面テンプレート232の各項目に対し選択又は記入されるべき情報、を記載したものである。つまり、文面テンプレート232のみ又は電子契約書234のみでは、契約内容は明らかにならないが、文面テンプレート232と電子契約書234を組み合わせると契約内容が明らかになる。
(文面テンプレート232)
図4は、本実施形態に係る文面テンプレート232の一例を示す図である。
文面テンプレート232は、文面テンプレート232を一意に識別する情報である<agreement_template_ID>401、文面テンプレート232の種別を表す<type>402、契約証書301の表題を示す<title>403、前書き部分を示す<heading>404、契約条項の内容を示す<clause>405や<subclause>406等の要素を含んで構成されたXML(eXtensible Markup Language)ファイルである。
文面テンプレート232にはさらに、文面テンプレート232に基づいた電子契約書を完成させるために記入すべき項目を識別する情報である<input>407や、選択すべき項目を識別する情報である<option>408等の要素を含んで構成されている。
また、<input>407や<option>408には、これらの電子契約書を完成させるために当該項目に対して記入又は選択すべき情報のおのおのを識別する情報409として、例えば受託者名を示す<consignee>、施設名を示す<facility>等の属性(attribute)が割り当てられている。
なお、本発明は、本実施形態とは異なる要素名であっても同様に適用可能である。また、XMLファイルとは異なるフォーマットのファイルであっても同様に適用可能である。例えばCSV(Comma Separated Values)形式のファイルであってもよいし、外部のデータベースへのエントリであってもよい(後記する電子契約書234、設定テンプレート233においても同様)。
また、本実施形態においては、契約テンプレート231を、契約支援装置102において作成する場合を例に挙げ説明しているが、後記のステップS401(図8)において契約支援装置102によって作成する代わりに、例えば他の装置において作成した契約テンプレート231を、契約支援装置102に送信するようにしてもよい。このようにすると、ネットワーク101に接続されていない装置であってもテンプレートの作成が可能になる等のメリットがある。この場合、例えば当該装置がネットワーク101に直接又は間接的に接続されたときに、作成した契約テンプレートを契約支援装置102に送信すればよい。
(設定テンプレート233)
図5は、本実施形態に係る設定テンプレート233の一例を示した図である。
本実施形態における設定テンプレート233は、当該設定テンプレート233が対応する文面テンプレート232を一意に識別する情報である<agreement_template_ID>501と、装置毎の設定情報が記述された<config>502等の要素を含んで構成されたXMLファイルである。<config>502の中にはさらに、情報を設定する対象となる業務装置を特定する<device>503、当該業務装置に対して送信すべき設定パラメータを示す<param>504という要素を含んで構成されている。また<param>504を記載する際には、文面テンプレート232において割り当てられた属性(attribute)を用いて、契約を完成させた際に記載する情報505を指定してもよいし、それ以外の各装置に固有の設定情報を指定することも可能である。
例えば、図5に記載した例では、進捗管理装置108に対する設定情報として、文面テンプレート232で指定された<report_period>、<consignee>、<report_item>の各情報505を用いることを示しているし、DB装置104に対する設定情報としては、読み込み権限を意味する"read"という文字列505と、文面テンプレート232で指定された<consignee>、<information>の各情報505を用いることを示している。この例の場合は、"read"は、文面テンプレート232で指定された契約を完成させるために記入すべきデータとは独立した、DB装置104に固有の設定情報に相当する。
なお、「項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報を識別する情報」には、ここで言う<report_period>、<consignee>、<report_item>等の各情報505が相当する。
(電子契約書234)
図6は、本実施形態における電子契約書234の一例を示す図である。
電子契約書234は、電子契約書を一意に識別する情報である<agreement_content_ID>601、当該電子契約書234が基づく文面テンプレート232を識別する情報である<agreement_template_ID>602、当該文面テンプレート232において契約の際に記入又は選択すべき項目に対し記入又は選択された情報を識別する情報である<filled>603という要素を含んで構成されたXMLファイルである。<filled>603は記入又は選択すべき項目の属性(attribute)に対応して複数存在してよい。そして<filled>603の値として、記入又は選択すべき項目に対して記入又は選択された契約相手方を含む情報604そのもの(「○○会社」「図書館」「1」「2」「1,2,3,4」及び「未返却図書数」等)が設定されている。
また、本実施形態においては、図6に示した情報が、ステップS905(図9)においては電子契約書案として扱われ、ステップS908で各組織の同意が確認された場合には、正式な電子契約書として扱われる場合を例に挙げて説明している。しかし、これとは異なり、電子契約書案と、正式な電子契約書を別のデータとしてもよい。例えば、図示した要素とは別に、当該データが電子契約書案であるのか、正式な電子契約書であるのかを識別するための<conclusion>という要素をさらに設け、その値が「yes」であれば正式な電子契約書であり、「no」であれば電子契約書案であるように扱ってもよい(図示せず)。
(文面テンプレート232、設定テンプレート233及び電子契約書234の対応関係)
1つの電子契約書234に対して、その電子契約書234を作成するための文面テンプレート232が1つに決まる。1つの文面テンプレート232に対して、その文面テンプレート232を利用して作成される電子契約書234は複数存在する。
文面テンプレート232と設定テンプレート233は、1対1の対応関係にある。
従って、1つの電子契約書234に対して、その電子契約書234の内容を各装置に設定するための設定テンプレート233が1つに決まる。1つの設定テンプレート233に対して、その設定テンプレート233によってその内容が各装置に設定される電子契約書234は複数存在する。つまり、契約テンプレート231は、複数の電子契約書のために繰り返し使用される。
なお、本実施形態においては文面テンプレート232を識別する情報として契約テンプレート231を識別する情報を使用している(図4、図5及び図6における、<agreement
_template_ID>401、501、602)。なぜならば、契約テンプレート231と文面テンプレート232は、1対1の関係にあるからである。しかし、これとは異なり、契約テンプレート231、文面テンプレート232のそれぞれに、独自の識別情報を割り当てておいてもよい。この場合、契約テンプレート231を識別する情報と、文面テンプレート232を識別する情報との対応間係を契約支援装置102は記憶しておく必要がある。
(契約状態管理テーブル224)
図7は、本実施形態に係る契約状態管理テーブル224の一例を示す図である。
契約状態管理テーブル224は、契約毎に、契約当事者の合意状況を記憶するデータテーブルである。
文面テンプレートID欄701に記憶された文面テンプレートIDに関連付けて、電子契約書ID欄702には電子契約書IDが、委託先欄703には委託先が、委託元合意欄704には委託元合意情報が、委託先合意欄705には委託先合意情報が、それぞれ記憶されている。
文面テンプレートID欄701の文面テンプレートIDは、文面テンプレート232を識別する情報(図4、図5及び図6の要素<agreement_template_ID>401、501、602の値)である。
電子契約書ID欄702の電子契約書IDは、電子契約書234を識別する情報(図5の要素<agreement_content_ID>601の値)である。
委託先欄704の委託先情報は、図1の委託先を示す文字列等の情報であり、文面テンプレート232の<input attribute=consignee>として入力される情報(「契約相手方を識別する情報」に相当)である。
委託元合意欄704の委託元合意情報は、図1の委託元が、電子契約書IDで識別される電子契約書234の内容に合意したか否かを示す文字列等の情報であり、ここでは文字列“合意”又は“未合意”の何れかが記憶されるものとする。
委託先合意欄705の委託先合意情報は、図1の委託先が、電子契約書IDで識別される電子契約書の内容に合意したか否かを示す文字列等の情報であり、ここでは文字列“合意”又は“未合意”の何れかが記憶されるものとする。
なお、「合意情報」には、委託元合意情報及び委託先合意情報が相当する。
契約状態管理テーブル224のレコード(行)は、電子契約書234の数だけ(すなわち電子契約書IDの数だけ)存在する。そして、電子契約書IDが1つに決まれば、それに対応する文面テンプレートIDが1つに決まり、委託先情報も1つに決まる。契約IDが1つに決まれば、その時点での委託元合意情報と委託先合意情報の組み合わせが1つに決まる。「その時点」とは、委託元と委託先との契約交渉の過程で委託元合意情報と委託先合意情報が変化し、最新の情報が上書きされたうえで記憶されることを意味する(詳細後記)。
(全体的な処理手順)
以降、本実施形態に係る処理手順を説明する。
処理手順は、大きく分けて、(1)テンプレート登録処理部241によって実現される契約テンプレート登録処理手順、(2)契約内容交渉処理部242によって実現される契約内容交渉処理手順、及び(3)装置設定処理部243と契約支援装置102と通信する各装置によって実現される装置設定処理手順の3つがある。
(2)を実行するには(1)が終了していることが前提となる。(3)を実行するには(2)が終了していることが前提となる。(1)、(2)及び(3)はその順番に連続して実行される必要はない。(1)は作成される契約テンプレート毎に実行される。(2)と(3)は電子契約書234毎に実行される。
(契約テンプレート登録処理手順)
図8は、本実施形態に係る契約テンプレート登録処理手順のフローチャートである。
ステップS401において、テンプレート登録処理部241は、契約テンプレート231を作成する。
具体的には、テンプレート登録処理部241は、契約支援装置102の入力装置206を介して、ユーザが作成する契約テンプレート231を受け付ける。又は、既に作成済の契約テンプレート231を、それを記憶している記憶媒体205から、読取り装置204を介して受け付ける。又は、既に作成済の契約テンプレート231をネットワークから通信装置208を介して受け付ける。
このとき、契約テンプレート231を構成する文面テンプレート232と設定テンプレート232には、同一の契約テンプレートID(図4、図5における、<agreement
_template_ID>401、501)が記憶される。
ステップS402において、テンプレート登録処理部241は、契約テンプレート231を登録する。具体的には、テンプレート登録処理部241は、ステップS401にて受け付けた契約テンプレート231を契約支援装置102の外部記憶装置203に記憶する。その後、当該処理手順は終了する。
(契約テンプレート登録処理手順の変形例1)
本実施形態における説明では、契約当事者たる組織Aの契約支援装置102が契約テンプレート231を作成する場合を例に挙げて説明しているが、例えば、組織Aが利用可能な契約テンプレート231を、別の組織が代行して作成するようにしてもよい。このようにすると、組織Aにとっては、契約テンプレート231作成の手間が軽減されるというメリットがある。また、契約テンプレート231作成を専門的に行う他の組織が作成することで、契約テンプレート231に含まれうるミス等が減ることも期待される。
(契約テンプレート登録処理手順の変形例2)
業種毎に共通で利用可能な契約テンプレート231を、業界団体が一括して作成し、これを関係各社に配布して利用してもよいし、例えば地方自治体が共通で利用可能な契約テンプレート231を、広域連合組織が一括して作成し、これを各自治体が利用するようにしてもよい。このように一つの契約テンプレート231を、複数の組織、団体等で共通に利用することにより、契約テンプレート231作成に関わる手間が全体として軽減されるほか、業界内や自治体間での契約品質やセキュリティ設定のレベルをそろえることができる等のメリットがある。
(契約テンプレート登録処理手順の変形例3)
なお、これらに例示したような契約当事者たる組織Aとは異なる者や組織等が契約テンプレート231を作成する場合、当該契約テンプレート231の真正性を確認可能とすることが望ましい。
具体的には、例えば、作成した契約テンプレート231に対し、作成者がディジタル署名(digital signature)を付与してから契約テンプレート利用者に対して提供すればよい。
あるいは、契約テンプレート利用者がアクセス可能なWebサイトでSSL(Secure Socket Layer)やTLS(Transport Layer Security)等によってサイト認証可能なものを用意しておき、当該Webサイトから契約テンプレート231をダウンロードできるようにしておけばよい。
作成者が作成した契約テンプレート231を、作成者や利用者とは異なる第三者が妥当性を確認してから利用した方が好ましい場合も考えられる。このような場合には、作成者のディジタル署名に変えて、あるいは、作成者のディジタル署名に加えて、内容を確認した第三者のディジタル署名も付与してから、契約テンプレート利用者に提供すればよい。
あるいは前述のサイト認証機能を利用する場合には、当該Webサイトを、契約テンプレート231の内容を確認する第三者が設置するようにすればよい。契約テンプレート利用者は、実際に利用する前に、例えば契約テンプレート231に付与されたディジタル署名を検証し、あるいはダウンロード元のWebサイトをサイト証明書(Webサイトの公開鍵証明書)を確認し、当該契約テンプレート231の真正性を確認してから、契約支援装置102に登録するようにすればよい。
(契約テンプレート登録処理手順の変形例4)
また、本実施形態における説明では、各契約テンプレート231を個別に作成する場合を例に挙げて説明しているが、例えば、1つの契約テンプレート231をベースにして、必要な情報を追加して、あるいは不要な情報を削除して、別の契約テンプレート231を派生させてもよい。この場合、派生された契約テンプレート231は、元にした契約テンプレート231と、そこからの差分を定義する情報があれば構成することができるので、例えば、一つの契約テンプレート231から、複数の契約テンプレート231を派生させた場合には、全体として管理すべき情報を削減できる等のメリットがある。派生させる契約テンプレート231は、契約テンプレート231を構成するもののうち文面契約テンプレート231のみでもよいし、設定契約テンプレート231のみでよいし、これらの両方であってもよい。
このような契約テンプレート231の構成方法は、前記した、複数会社や、複数自治体等で、1つの契約テンプレート231を共有するときに、特に効果的である。例えば広域連合組織が作成した自治体共通の契約テンプレート231を元に、各自治体が、それぞれの事情に応じて、例えば当該自治体に固有の条例に対応するための条文を追加又は削除したり、当該自治体の情報システムに固有の装置に対応させるための、構成情報を追加又は削除したりすることを可能とする。
さらには、契約テンプレート231の派生を複数段階に渡って階層的に行ってもよい。例えば、全業種共通の契約テンプレート231をベースに、業種毎の個別の事情にあわせてカスタマイズした契約テンプレート231を派生させ、さらにそこから各社毎の個別の事情にあわせてカスタマイズした契約テンプレート231を派生させて、利用してもよい。
(契約テンプレート登録処理手順の変形例5)
このように契約テンプレート231を派生させる場合も、元となる契約テンプレート231および派生する際に作成した差分情報の真正性を確認できるようにすることが望ましい。そのためには、例えば元となる契約テンプレート231や、差分情報に、それぞれの作成者又はそれに代わり当該内容に責任をもつ者あるいは装置のディジタル署名を付与すればよい。
この場合、例えば、特開第2005−051734号公報(米国特許出願第10/787,262号)「電子文書の真正性保証方法および電子文書の公開システム」に開示された、署名付与後に電子文書の一部を削除可能な、ディジタル署名方法にしたがって署名を付与しておけば、契約テンプレート231の派生の過程で、一部の情報が削除されたとしても、残りの部分の真正性が確認可能となるので、さらに好ましい。またこれとは異なるディジタル署名方法にしたがって署名を付与する場合には、契約テンプレート231の派生に当たって、条文等を削除する場合であっても、実際に元の契約テンプレート231の情報を削除するのではなく、差分情報として、当該条文を削除したものと見なす旨を記しておけば、契約テンプレート利用者が、当該契約テンプレート231の真正性を確認可能となる。
(契約内容交渉処理手順)
図9は、本実施形態に係る契約内容交渉処理手順のフローチャートである。
当該処理手順において、組織Aの契約支援装置102、組織Aの業務処理端末装置110、及び組織Bの業務処理端末装置120は、契約支援装置102の契約内容交渉処理部242の指示に基づいて、これらの装置間で情報の受送信等を行う。また、契約支援装置102は、当該処理手順の進行に伴い、契約状態管理テーブル224のレコードを作成、更新、記憶する。
ステップS901において、業務処理端末装置110は、文面テンプレート232の一覧リストを受信する。
具体的には、契約支援装置102が外部記憶装置203から全ての文面テンプレート232を読み出し、それらをリストの形にして、業務処理端末装置110に送信し、業務処理端末装置110はそのリストを受信する。当該リストには、契約テンプレートIDが、契約テンプレートのおよその内容(例えば<type>)に関連付けて記載されているものとする。
ステップS902において、業務処理端末装置110は、文面テンプレート232を選択し通知する。
具体的には、ステップS901にて受信したリストに記載されている文面テンプレート232のなかから、1つを選択し、その選択結果(契約テンプレートID)を、契約支援装置102に通知する。
次いで、契約支援装置102は、契約状態管理テーブル224の新たなレコードを作成し、文面テンプレートID欄701に、通知を受けた契約テンプレートIDを記憶する。
ステップS903において、契約支援装置102は、選択された文面テンプレート232を送信する。
具体的には、契約支援装置102は、ステップS902にて通知された選択結果(契約テンプレートID)を検索キーとして、外部記憶装置203を検索し、該当する文面テンプレート232を、業務処理端末装置110に対し送信する。
ステップS904において、業務処理端末装置110は、項目を埋めて電子契約書案として送信する。
具体的には、業務処理端末装置110は、ステップS903にて送信されてきた文面テンプレート232を画面(ブラウザ)に表示し、表示した文面テンプレート232に対し、要素<input>407の項目についてはユーザからの情報の記入を受け付け、要素<option>408の項目については選択肢(<item no=1>、<item no=1>、・・・)の中からユーザの選択を受け付けることにより電子契約書案を作成し、この電子契約書案を契約支援装置102に送信する。
次いで、契約支援装置102は、ステップS903にて選択結果として送信されてきた契約テンプレートIDを電子契約書案に記憶する。
さらに、契約支援装置102は、送信されてきた電子契約書案の要素<filed_attribute
_consignee>の値を読み出し委託先情報として、一旦主記憶装置202に保持する。また電子契約書IDを採番し、主記憶装置202に一旦保持する。
なお、前記したように電子契約書案は、図6の電子契約書234と同じものであるが、契約当事者全ての合意がなされていない電子契約書を特に「電子契約書案」として区別する(符号は同じ234を付す)。
ステップS905において、契約支援装置102は、電子契約書案234を契約当事者に送信する。
具体的には、ステップS904で保持された委託先情報が示す委託先(この場合は組織B)の業務処理端末装置120に対して電子契約書案234及びステップS902において選択された文面テンプレート232を送信し、業務処理端末装置110に対して電子契約書案234を送信する。
次いで、契約支援装置102は、ステップS902にて作成した契約状態管理テーブル224のレコードの電子契約書ID欄702及び委託先欄703に、それぞれ、ステップS904において一旦保持した電子契約書ID及び委託先情報を記憶し、委託元合意欄704及び委託先合意欄705には“未合意”を記憶し、レコードを更新する。
ステップS906a、S906bにおいて、業務処理端末装置110及び業務処理端末装置120はそれぞれ別個に、電子契約書案234に合意するか否かを通知する。
具体的には、組織Aにおいては、ステップS905において送信された電子契約書案234の内容につき合意するか否かのユーザの判断を示す情報を業務処理端末装置110が契約支援装置102に送信する。当該情報は、例えば“合意”又は“未合意”のどちらかとする。組織Bにおいても同様である。
ステップS907において、契約支援装置102は、通知内容がともに“合意”であるか否かを判断する。
具体的には、第一に、契約支援装置102は、ステップS905において更新された契約状態管理テーブル224のレコードの委託元合意欄704に対して、ステップS906aにおいて組織Aの業務処理端末装置110が送信した情報(“合意”又は“未合意”)を委託元合意情報として上書きし、同様に、委託先合意欄705に対して、ステップS906bにおいて組織Bの業務処理端末装置120が送信した情報を委託先合意情報として上書きし、レコードを更新する。
第二に、当該更新したレコードを参照し、委託元合意情報及び委託先合意情報の両者が“合意”する旨の情報である場合(ステップS907“Yes”;「第1の場合」に相当)は、ステップS909に進む。それ以外の場合(ステップS907“No”;「第2の場合に相当」)は、ステップS908に進む。
ステップS908において、契約支援装置102は、業務処理端末装置110に対して、契約できない旨通知する。そして、ステップS902に戻る。
ステップS909において、契約支援装置102は、電子契約書案234を正式な電子契約書234とする。
具体的には、ステップS904にて採番された電子契約書IDを当該作成した電子契約書234に付したうえで、電子契約書234を外部記憶装置203に記憶する。
ステップS910において、契約支援装置102は、契約証書301を作成する。
具体的には、ステップS905において送信された電子契約書案234に基づいて契約証書301を作成する。当該ステップは、省略可能である。その後当該処理手順を終了する。
なお、「契約交渉処理手順」には、契約内容交渉処理手順のステップS901〜S907(「第一」まで)が相当する。
当該処理手順のステップS901〜S910は、時間的に連続するとは限らない。特に、S901の直後、S903の直後、S905の直後には受信待ちの間隔(ユーザの検討時間)が空く可能性がある。この場合、契約支援装置102はどのステップまで処理手順が進んでいるかを記憶した上で処理手順を一旦中途で待ち状態とし、次の情報を受信した際、続きのステップを再開する。さらに、契約支援装置102は、当該受信待ちの状態においては、作成中の電子契約書案234及び契約状態管理テーブル224を外部記憶装置203に格納するものとする。
(契約内容交渉処理手順の変形例1)
なお、本実施形態においては、ステップS905において、契約支援装置102が、組織Aの業務処理端末装置110にも電子契約書案234を送信しているが、これとは異なり、ステップS904で業務処理端末装置110が作成した電子契約書案234を、業務処理端末装置110において保存しておいて、以降のステップでは、これを利用するようにしてもよい。
(契約内容交渉処理手順の変形例2)
本実施形態においては、ステップS906aにおいて、組織Aの業務処理端末装置110も、電子契約書案234に示された内容について、合意するか否かを表す情報を、契約支援装置102に送信するようにしているが、これとは異なり、ステップS905において、契約支援装置102が電子契約書案を業務処理端末装置110に送った時点で、当該内容に合意しているものとしてもよい。
(契約内容交渉処理手順の変形例3)
本実施形態においては、ステップS907において、電子契約書案234が合意に至らなかった場合に、ステップS902に戻り、契約テンプレート231の選択からやり直す場合を例に挙げて説明しているが、これとは異なり、ステップS904に戻り、記入又は選択すべき項目を記入するところからやり直すようにしてもよい。
(契約内容交渉処理手順の変形例4)
本実施形態においては、やり直し回数(ステップS907“のNo”を経由して、ステップS902又はS904に戻る回数)に特に制限は設けていないが、やり直し回数(「契約交渉処理手順が繰り返される回数」に相当する)に制限を設けてもよい。この場合は、例えば図7に示した契約状態管理テーブル224に、やり直し回数を保持する欄をもうけ、やり直しをするたびにカウントアップするようにしておき、それが一定数を超えた場合には、契約内容交渉処理手順を終了するようにすればよい。
同様にして、回数ではなく、日時や時刻に制限を設けておき、指定された時刻までに契約当事者全員による合意に至らなかった場合には、契約内容交渉処理手順を終了するようにしてもよい。
(契約内容交渉処理手順の変形例5)
本実施形態においては、組織Aや組織Bの業務処理端末装置110、120は、電子契約書案234に対して合意するか否かのどちらかだけを選択する例を示していたが、未合意の場合にはさらに、合意のための条件を示すようにしてもよい。
例えば、業務報告書の提出頻度が毎月提出となっている電子契約書案234には合意できないが、毎期提出であれば合意できる場合には、ステップS906a、S906bで送信する情報を単に「未合意」とするのではなく「未合意(業務報告書提出頻度が毎期提出ならば合意可能)」とすればよい。これを受信した契約支援装置102は、他方の契約当事者の業務処理端末装置110(120)に当該合意のための条件を送信し、再度合意するか否かを問い合わせればよい。
(契約内容交渉処理手順の変形例6)
また、本実施形態においては、委託元である組織Aの業務処理端末装置110が電子契約書案234を作成する場合を例に挙げて説明しているが、委託先である組織Bの業務処理端末装置120が電子契約書案234を作成してもよいし、業務処理端末装置110、120の両方がそれぞれ電子契約書案234を作成してもよい。
この場合は、例えば、ステップS902で組織Aの業務処理端末装置110が利用する契約テンプレート231を選択した後、ステップS903において、契約支援装置102は組織Aの業務処理端末装置110だけでなく、組織Bの業務処理端末装置120にも当該契約テンプレートを送るようにし、ステップS904の処理は、組織AとBの両方でそれぞれ行うようにすればよい。自組織の電子契約書案234に対しては、電子契約書案234を送信した時点で合意しているものとし、ステップS906a、S906bにおいては、組織Aの業務処理端末装置110は、組織Bの電子契約書案234に対し、合意するか否かを表す情報を、組織Bの業務処理端末装置120は、組織Aの電子契約書案234に対し、合意するか否かを表す情報を、契約支援装置102に送信する、ようにすればよい。
ここで、各組織の合意情報は、図7に示した契約状態管理テーブル224に、自組織の電子契約書案234に対する他組織の合意欄と、他組織の電子契約書案234に対する自組織の合意欄を設け、そこに記録すればよい。組織Aか組織Bのどちらか一方のみの電子契約書案234に対して、両者の合意が得られた場合には、それを正式な電子契約書234とすればよいし、両方の電子契約書案234に対して両者の合意が得られた場合には、どちらか一方の電子契約書案234を正式な電子契約書234とすればよい。
ここで、どちらを正式な電子契約書234とするかは、例えば、あらかじめ各項目に対し優先度を設定し、文面テンプレート232内で定義しておけばよい。優先度は例えば、報告項目(report_item)が多い方を優先する、報告頻度(report_period)の高いものを優先する、等のように決めればよい。どちらの電子契約書案234に対しても、両者の合意が得られなかった場合は、例えばステップS902に戻ってもよいし、ステップS904に戻ってもよい。
(契約内容交渉処理手順の変形例7)
また、本実施形態においては、ステップS905において、電子契約書案234に示された委託先に電子契約書案234を送信する例を示しているが、これとは異なり、あらかじめ契約支援装置102において委託先候補リストを管理しておき、そのリスト中から選択された1つ又は複数の委託先の候補(「契約相手先候補」に相当する)に、電子契約書案234を送信してもよい。この場合、ステップS904で文面テンプレート232を埋める際に、委託先名は記載しなくてよい。複数の委託先候補に送ることで、契約内容交渉処理手順が中途で終了に陥る可能性を低減できる等のメリットがある。
(契約内容交渉処理手順の変形例8)
本実施形態においては、2組織間での契約の場合を例に挙げて説明しているが、より一般に3以上の組織間での契約の場合も、同様に適用可能である。
(契約内容交渉処理手順の変形例9)
本実施形態のステップS906a、S906bにおいて送信される、合意するか否かを表す情報として、さらに合意した主体の、ディジタル署名を付与しておくようにしてもよい。このようにすることは、合意したか否かを表す情報が、改ざんされているか否かを後から確認できるようになるため、セキュリティの観点から好ましい。
さらには、前記したような、ステップS904において、電子契約書案234を送信したときに、当該電子契約書案234の作成者(この場合は組織A)は合意しているものと見なす場合においては、当該電子契約書案234に組織Aの署名を付与するようにしてもよいし、ステップS906bにおいて、この電子契約書案234に対して他方の契約当事者となる組織Bが合意する場合には、合意を表す情報として、当該電子契約書案234あるいは組織Aが署名済みの当該電子契約書案234に対して組織Bの署名を付与しておくようにしてもよい。
このようにしておくことは、改ざん検知が可能になるためセキュリティの観点から好ましいだけでなく、さらには、両者が合意した電子契約書案234に対して、契約当事者である両者がディジタル署名を付与することになるので、これを正式な電子契約書234として利用できるようになるというメリットもある。
(装置設定処理手順)
図10は、本実施形態に係る装置設定処理手順のフローチャートである。
ステップS1001において、装置設定処理部243は、設定テンプレート233を取得する。
具体的には、装置設定処理部243は、まず、外部記憶装置203から、契約状態管理テーブル224のレコードのうち、委託元合意欄704及び委託先合意欄705がともに“合意”となっているレコード(合意レコード)の文面テンプレートID欄701に記憶されている契約テンプレートIDと電子契約書ID欄702に記憶されている電子契約書IDを取得する(対象レコードが複数となることもあり得る)。
次に、取得した契約テンプレートIDを検索キーにして、外部記憶装置203を検索して該当する設定テンプレート233を取得する。
ステップS1002において、装置設定処理部243は、各装置に対して設定する情報を取得する。
具体的には、装置設定処理部243は、ステップS1001にて取得した設定テンプレート233の要素<config>502に記載されている要素<device>503の値と、要素<param>504の値を取得する。
次に、ステップS1001にて取得した電子契約書IDを検索キーとして外部記憶装置203を検索し、該当した電子契約書234を取得する。
さらに、要素<param>504の値505(図5では<report_period>、<consignee>、<report_item>等)に対応する、項目に対して記入又は選択された契約相手方を含む情報604を、電子契約書234の要素<filed>603の中から取得する。
ステップS1003において、装置設定処理部243は、設定すべき情報を各装置に送信する。
具体的には、装置設定処理部243は、ステップS1002にて取得した要素<device>503の値が識別する業務装置に対して、ステップS1002にて取得した電子契約書234の情報604を送信する。
その後当該処理手順を終了する。
ステップS1002の処理手順は、情報を設定すべき全ての装置(要素<device>503の値によって識別される業務装置)について繰り返される。さらに、ステップS1001〜S1003の処理手順は、全ての合意レコードについて繰り返される。
(具体的な設定内容例1)
具体的な設定内容としては、例えば、装置設定処理部243は、進捗管理装置108に対して、契約で定められた報告頻度を示す<report_period>や、委託先を示す<consignee>、報告すべき項目を示す<report_item>等を送信し、<consignee>で特定されるある委託先が、<report_item>で特定される項目を、<report_period>で特定される頻度で報告を要するということを設定するようにすればよい。設定された進捗管理装置108は、例えば報告期限が近づいた、あるいは期限が過ぎたときに、いつまでにどのような項目を報告すべきか報告を促すメッセージを、業務処理端末装置110、120に送信してもよい。
(具体的な設定内容例2)
装置設定処理部243は、DB装置104に対して、読み取り権限を与えることを示す"read"、委託先を示す<consignee>、契約元が提供する情報の種類を示す<information>等を送信し、DB装置104に対して、<consignee>で特定される契約先が、当該DB装置104が保持するデータのうち、<information>で特定される項目に対して、読み取り権限が与えられるように設定すればよい。
(具体的な設定内容例3)
装置設定処理部243は、ユーザ管理装置103に対して、契約先を示す<consignee>を送信し、<consignee>で特定される契約先を、組織Aのシステムの一ユーザとして追加登録するように設定してもよい。
(具体的な設定内容例4)
装置設定処理部243は、記録管理装置106とデータ送受信装置105に対して、契約先を示す<consignee>を送信し、組織Aと組織Bとの間でやりとりされる情報のすべて、あるいはそのうち決められた条件を満たすものを記録するように設定してもよい。同様に記録管理装置106とDB装置104に対して、DB装置104に対する委託先からのアクセス記録をすべて、あるいは決められた条件を満たすもの、を記録するように設定してもよい。
具体的に記録されるデータとしては、例えば、時刻、送信者、受信者、アクセス元、アクセス先、送信又は受信の種別、やりとりされた情報自体あるいはそのハッシュ値、のうちの1つ又は複数を組み合わせたものを含んでいてよい。また、記録管理装置106において保管されている間に、各種記録が変更や改ざんされていないことを、事後的に確認できるようにするために、記録管理装置106において、各種記録に対して、ディジタル署名を付与してから、保管するようにしてもよい。
さらには、特許第3899808号「ディジタル署名生成方法およびディジタル署名検証方法」に開示されたディジタル署名を付与するようにすると、保管期間中に、署名用秘密鍵の危殆化が生じた場合であっても、当該記録の真正性や非改ざん性を高い信頼性を以って示すことができ、また、各記録間や、当該記録と関連する各種報告等の間の、時間的な順序関係を示すことができる等の利点があるので、好ましい。
(具体的な設定内容例5)
監査装置107に対し、DB装置104に対して送信されたアクセス権限に関する情報を送信し、委託先からのDB装置104に対するアクセスが適切であるかどうかを確認するように設定してもよい。この場合、設定された監査装置107は、例えば記録管理装置106に記録された委託先からのDB装置104に対するアクセス記録と、契約支援装置102から送信されたDB装置104に対するアクセス権限に関する情報を比較し、条件を逸脱したアクセス(読み取り権限しか与えられていないのに、書き込みを行った又は行おうとした等)の有無を確認すればよい。
なお、記録管理装置106において保管された記録にディジタル署名が付与されている場合には、監査装置107において、当該ディジタル署名の真正性を確認してから利用すればよい。
一般に、業務委託等においては、委託元は、委託先に対して、監査や監督を行う権利を有し、また義務を負うことが多い。このような場合に、締結された電子契約書234、又は、その他の明示的あるいは暗黙の条件として定められているならば、組織Aの監査装置107が確認する範囲は、委託元である組織Aの各装置での処理に限らず、委託先である組織Bの各装置での処理の状況についても、確認するようになっていてもよい。
具体的には、例えば、「組織Bが受託業務において個人情報にアクセスする場合は、当該アクセスに関する記録を1年間保管し、組織Aからの要求があった場合は速やかに提供すること」という契約条項が含まれた電子契約書234が締結されていた場合には、監査装置107は、定期的又は不定期的に(この頻度は例えば設定テンプレート233によって決められればよい)組織Bに対してアクセス記録の提出を要求し、その内容が電子契約書234で定められた条件(個人情報にアクセスしてよいのは、あらかじめ組織Aに届け出をしたものに限る、等)を逸脱していないかどうか確認すればよい。
あるいは「組織Bは組織Aとの間で情報を送受信する場合は、その記録を1年間保管し、組織Aからの要求があった場合は速やかに提供すること」という契約条項が含まれた電子契約書234が締結されていた場合には、監査装置107は、定期的又は不定期的に送受信記録の提出を組織Bに要求し、組織Aの記録管理装置106に記録されたデータと整合しているか否かを確認すればよい。
図11は、本実施形態に係る監査装置107において、組織Aが記録している送受信記録と、組織Bが記録している送受信記録とが整合しているか否かを確認する際の処理手順のフローチャートである。
ステップS1101において、監査装置107は、組織Aの送受信記録を受信する。
具体的には、監査装置107は、第一に、記録管理装置106に対して、組織Bとの間で送受されたデータの記録を要求する。
第二に、記録管理装置106から、組織Aの送受信記録を受信する。
ステップS1102において、監査装置107は、組織Bの送受信記録を受信する。
具体的には、監査装置107は、第一に、組織Bの業務処理端末装置120に対して、組織Aとの間で送受されたデータの記録を要求する。
第二に、業務処理端末装置120から、組織Bの送受信記録を受信する。
ステップS1103において、監査装置107は、送受信記録の整合性を確認する。
具体的には、監査装置107は、組織Aの送受信記録のなかに存在するあるデータに関する「送信」又は「受信」の記録に対応する、当該データに関する「受信」又は「送信」の記録が、組織Bの送受信記録のなかに存在するか否かを確認する。
ステップS1104において、監査装置107は、監査の結果を通知する。
具体的には、監査装置107は、ステップS1103の確認結果を、監査の結果として業務処理端末装置110に対し通知する。組織Aの送受信記録と組織Bの送受信記録との間に不整合がある場合は、懸念点として当該送受信記録をあわせて通知する。不整合な点がない場合は、その旨をあわせて通知する。以上で当該処理手順を終了する。
なお、ステップS1101〜S1104の処理手順は、監査装置107の中央制御装置(図示せず)が、監査装置107の補助記憶装置(図示せず)に記憶されているプログラム(図示せず)を監査装置107の主記憶装置(図示せず)にロードして実行するものとする。
前記の処理手順では、ステップS1102において、組織Bの業務処理端末装置120から、組織Bの送受信記録を受信する例を示しているが、組織Bにおいても、組織Aと同様に、記録管理装置を備えている場合には、記録管理装置が組織Aの監査装置107に送信するようにしてもよい。
あるいは、監査装置107は、記録管理装置106に記録されたアクセス記録を参照し、通常のアクセスとは異なる記録があるかどうかを確認してもよい。具体的には、例えば、あるデータに対するアクセスは、通常平日の午前9時から午後5時の間にしか生じていないのに、休日の午前0時にアクセスした記録があった場合は、通常とは異なる記録があったことになる。通常とは異なるアクセスを判別するためには、例えば、あらかじめ通常のアクセスとして許容される条件(平日の午前9時から午後5時のアクセスは通常のアクセスとして認める等)を定めておき、監査装置107に設定しておいてもよいし、記録管理装置106に記録されたアクセス記録の特徴量(例:アクセス時刻)から平均値や分散値等の統計量を算出し、許容誤差(閾値)以上のずれ(差分)があるデータを、異常値として、抽出するようにしてもよい。これらの判別条件や、判別ロジックは、例えば設定テンプレートによって決められるようにすればよいし、さらには、文面テンプレート内で契約条件として明示的に示しておくようにしてもよい。文面テンプレート内で示しておいた場合には、判別条件や判別ロジックの妥当性が、契約当事者間で合意がとれたことになるので好ましいし、文面テンプレートとは独立に、例えば設定テンプレートのみによって決められた場合には、契約そのものを変更することなく、判別条件等を変更できるので、適宜最適化することで、異常値検出精度向上を図れる等の点で優れる。
さらに、これらの確認の結果、疑義のある点が見つかった場合には、例えば組織Aの管理責任者に通知するようにしておいてもよいし、さらには他の記録等との整合性を確認するようにしてもよい。例えば前記の例のように、異常値として、休日の午前0時のアクセス記録を検出した場合には、その原因として、(1)内部不正者(正規の利用者である不正者)による不正アクセス、(2)正規利用者になりすました外部(又は他の内部)不正者による不正アクセス、(3)正規利用者による正規の業務(残業)、等の可能性が考えられる。この場合、監査装置107は、さらに、出退勤記録装置(図示せず)の記録を参照することで、(3)の可能性の有無を確認することができ、好ましい。また以上のような一連の監査行為自体に関する記録も、記録管理装置106に記録しておくと、監査の正当性、妥当性を示す上で好ましい。
本実施形態における説明では、委託先である組織Bの管理する装置として、業務処理端末装置120についてだけが示されているが、さらに組織Bにおいても、組織Aと同様に、契約支援装置102や、その他の装置を備えていてもよい。このような構成を備えている場合には、契約を締結した際に、組織Bの装置群の設定も、契約内容と整合した適切な状態になるので、好ましい。またこの場合、組織Aと組織Bで同一の契約テンプレート231を共有しておいてもよいし、組織Aと組織Bのシステム構成が異なる場合等では、文面テンプレート232部分は共有し、それと関連づけられた設定テンプレート233は、組織毎に作成してもよい。
本実施形態における説明では、契約支援装置102等の各装置は、委託元である組織Aの装置である場合を例に挙げて説明したが、これとは異なり、これらの各装置は、契約当事者である組織Aや組織Bとは異なる組織C(ITアウトソーシング業者等)が管理する装置であってもよいし、さらに組織Cは、組織A以外を含む複数の組織の装置(群)を管理していてもよい。
例えば、図1に示した組織Aの各装置のうち、業務処理端末装置110は組織A自体が直接管理し、その他の装置は組織Cが管理していてもよい。このような場合でも電子契約書案234に対する意思表示は、組織A自体が、例えば業務処理端末装置110を用いて行えばよい。このような構成をとると、組織Aは、契約当事者として必要な意思表示や管理義務等を適切に果たしつつ、装置の管理を行う手間が軽減できる等のメリットが得られる。
本実施形態における説明では、文面テンプレート232、設定テンプレート233及び電子契約書233の文面が、自然言語で記述されたテキストデータである場合を例に挙げて説明しているが、本発明は、これに限定されず、例えばテキスト、数値、図、音声、映像(静止画、動画等)、設計図、地図、帳票、統計データ、生体情報、化学式(組成式、構造式等)、表、計算式、コンピュータプログラムコード等を含んで構成された文面であってもよい。
本実施形態の全体構成図である。 本実施形態に係る契約支援装置のハードウェア構成等の一例を示す図である。 本実施形態に係る契約証書の一例を示す図である。 本実施形態に係る文面テンプレートの一例を示す図である。 本実施形態に係る設定テンプレートの一例を示す図である。 本実施形態に係る電子契約書の一例を示す図である。 本実施形態に係る契約状態管理テーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係る契約テンプレート登録処理手順のフローチャートである。 本実施形態に係る契約内容交渉処理手順のフローチャートである。 本実施形態に係る装置設定処理手順のフローチャートである。 本実施形態に係る監査装置において、組織Aが記録している送受信記録と、組織Bが記録している送受信記録とが整合しているか否かを確認する際の処理手順のフローチャートである
符号の説明
100 契約内容設定システム
101 ネットワーク
102 契約支援装置
103 ユーザ管理装置
104 DB装置
105 データ送受装置
106 記録管理装置
107 監査装置
108 進捗管理装置
110、120 業務処理端末装置(業務処理装置)
201 中央制御装置(制御部)
202 主記憶装置(記憶部)
203 外部記憶装置(記憶部)
224 契約状態管理テーブル
231 契約テンプレート
232 文面テンプレート
233 設定テンプレート
234 電子契約書、電子契約書案
301 契約証書
401、501、602 契約テンプレートID
601 電子契約書ID

Claims (19)

  1. 契約当事者である複数組織内の装置に対して、契約の内容を反映した設定を行う契約内容設定システムであって、
    前記契約内容設定システムは、
    前記複数組織において前記設定の対象となる1つ又は複数の業務装置及び全ての前記契約当事者が前記契約に対し合意したことを確認して前記設定を指示する契約支援装置を有し、
    前記契約支援装置は、
    電子契約書を識別する情報に関連付けて、電子契約書の雛形である文面テンプレートを識別する情報、契約当事者のうち電子契約書作成者以外のものである契約相手方を識別する情報、及び各契約当事者が電子契約書に合意したか否かを示す合意情報を記憶した契約状態対応情報と、
    前記文面テンプレートを識別する情報、契約条項の内容を示す情報、電子契約書を完成させるために文面テンプレート上で選択又は記入すべき項目を識別する情報、及び前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報を識別する情報が記載された文面テンプレートと、
    前記文面テンプレートを識別する情報、前記設定の対象となる業務装置を識別する情報、及び前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報を識別する情報が記載された設定テンプレートと、
    前記電子契約書を識別する情報、前記文面テンプレートを識別する情報、前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報を識別する情報、及び前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報が記載された電子契約書を格納する記憶部と、
    前記契約当事者が前記電子契約書に合意するか否かの意向を示す業務装置である業務処理装置のうち電子契約書作成者の業務処理装置に対して文面テンプレートの選択を行わせ、
    当該業務処理装置によって前記文面テンプレートの前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報を前記電子契約書として受け付け、
    前記電子契約書と前記文面テンプレートを、当該電子契約書に記載された契約相手方の業務処理装置に送信し、
    その返信として前記合意情報を受信すると、当該合意情報を契約状態対応情報として記憶部に記憶することを含む契約交渉処理手順を行い、
    前記契約状態対応情報に記憶されている合意情報の参照を行い、当該合意情報が全ての契約当事者の合意を示す場合は、前記設定テンプレートに記載された前記設定の対象となる業務装置を識別する情報を参照して、前記設定の対象となる業務装置を特定し、
    前記電子契約書に記載された前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報の設定を、前記設定の対象となる業務装置に対して行う
    制御部と、を有すること
    を特徴とする契約内容設定システム。
  2. 前記制御部は、
    前記合意情報が全ての契約当事者の合意を示す場合以外の場合は、前記契約交渉処理手順の全部又は一部を繰り返すこと
    を特徴とする請求項1に記載の契約内容設定システム。
  3. 前記契約状態対応情報は、
    電子契約書を識別する情報に関連付けて、前記契約交渉処理手順が繰り返される回数を記憶し、
    前記制御部は、前記参照の際、前記回数が所定の数に達している場合は前記契約交渉処理手順を終了すること
    を特徴とする請求項1に記載の契約内容設定システム。
  4. 前記合意情報は、前記合意情報が合意しない意向を示す場合においては、合意のための条件を付したものであり、
    前記制御部は、
    前記繰り返された前記契約交渉処理手順において、前記電子契約書を契約相手方の業務処理装置に対し送信する際、当該合意のための条件を付した契約相手方以外の業務処理装置に対して、当該合意のための条件を併せて送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の契約内容設定システム。
  5. 前記合意情報は、複数の電子契約書について記憶され、
    前記電子契約書作成者は複数存在し、そのそれぞれの業務処理装置が前記複数の電子契約書のそれぞれを作成し、
    前記合意情報が全ての契約当事者の合意を示す場合は、前記合意情報が、前記複数の電子契約書のうち任意の1つの電子契約書について全ての契約当事者の合意を示す場合であること
    を特徴とする請求項1に記載の契約内容設定システム。
  6. 前記契約相手方をブランクとした場合、予め設定しておいた契約相手方候補のなかから契約相手方を契約支援装置が選択すること
    を特徴とする請求項1に記載の契約内容設定システム。
  7. 前記文面テンプレート、前記設定テンプレート及び前記合意情報の全部又は一部には、その作成者のディジタル署名が付されていること
    を特徴とする請求項1に記載の契約内容設定システム。
  8. 前記設定の対象となる業務装置は、
    前記契約に関する業務に関する記録を管理する記録管理装置と、
    前記業務が適切に実施されているか否かを監査する監査装置と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の契約内容設定システム。
  9. 前記記録管理装置は、
    他組織との間で送受されるデータを記録し、
    前記監査装置は、
    前記他組織から受け付けた過去のデータ送受記録と、前記記録管理装置に記録されている送受記録とを比較し、所定の条件を満たしているか否かを確認する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の契約内容設定システム。
  10. 前記設定の対象となる業務装置は、
    前記業務において利用されるデータが管理されているデータベース装置を含み、
    前記記録管理装置は、
    前記データベース装置に対するアクセス記録を保持し、
    前記監査装置は、
    前記記録管理装置に記録されているアクセス記録が所定の条件を満たしているか否かを確認する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の契約内容設定システム。
  11. 前記所定の条件とは、
    前記データベース装置に対して設定されたアクセス権限と、前記記録管理装置に記録されているアクセス記録とを比較し、前記設定されたアクセス権限として許可されていないアクセスに関する記録が、前記記録管理装置に記録されているアクセス記録に含まれていないこと、である、
    ことを特徴とする請求項10に記載の契約内容設定システム。
  12. 前記所定の条件とは、
    前記記録管理装置に記憶されているアクセス記録のうち、前記監査の対象となるアクセス記録の特徴量と、他の1つ又は複数のアクセス記録の特徴量から算出された統計量との差分が、所定の閾値以内であること、である、
    ことを特徴とする請求項10に記載の契約内容設定システム。
  13. 契約当事者である複数組織内の装置に対して、契約の内容を反映した設定を行う契約内容設定システムを用いる契約内容設定方法であって、
    前記契約内容設定システムは、
    前記複数組織において前記設定の対象となる1つ又は複数の業務装置及び全ての前記契約当事者が前記契約に対し合意したことを確認して前記設定を指示する契約支援装置を有し、
    前記契約支援装置の記憶部は、
    電子契約書を識別する情報に関連付けて、電子契約書の雛形である文面テンプレートを識別する情報、契約当事者のうち電子契約書作成者以外のものである契約相手方を識別する情報、及び各契約当事者が電子契約書に合意したか否かを示す合意情報を記憶した契約状態対応情報と、
    前記文面テンプレートを識別する情報、契約条項の内容を示す情報、電子契約書を完成させるために文面テンプレート上で選択又は記入すべき項目を識別する情報、及び前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報を識別する情報が記載された文面テンプレートと、
    前記文面テンプレートを識別する情報、前記設定の対象となる業務装置を識別する情報、及び前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報を識別する情報が記載された設定テンプレートと、
    前記電子契約書を識別する情報、前記文面テンプレートを識別する情報、前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報を識別する情報、及び前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報が記載された電子契約書を有し、
    前記契約支援装置の制御部は、
    前記契約当事者が前記電子契約書に合意するか否かの意向を示す業務装置である業務処理装置のうち電子契約書作成者の業務処理装置に対して文面テンプレートの選択を行わせ、
    当該業務処理装置によって前記文面テンプレートの前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報を前記電子契約書として受け付け、
    前記電子契約書と前記文面テンプレートを、当該電子契約書に記載された契約相手方の業務処理装置に送信し、
    その返信として前記合意情報を受信すると、当該合意情報を契約状態対応情報として記憶部に記憶することを含む契約交渉処理手順を行い、
    前記契約状態対応情報に記憶されている合意情報の参照を行い、当該合意情報が全ての契約当事者の合意を示す場合は、前記設定テンプレートに記載された前記設定の対象となる業務装置を識別する情報を参照して、前記設定の対象となる業務装置を特定し、
    前記電子契約書に記載された前記項目に対し選択又は記入された契約相手方を含む情報の設定を、前記設定の対象となる業務装置に対して行うこと、
    を特徴とする契約内容設定方法。
  14. 前記制御部は、
    前記合意情報が全ての契約当事者の合意を示す場合以外の場合は、前記契約交渉処理手順の全部又は一部を繰り返すこと
    を特徴とする請求項13に記載の契約内容設定方法。
  15. 前記契約状態対応情報は、
    電子契約書を識別する情報に関連付けて、前記契約交渉処理手順が繰り返される回数を記憶し、
    前記制御部は、前記参照の際、前記回数が所定の数に達している場合は前記契約交渉処理手順を終了すること
    を特徴とする請求項13に記載の契約内容設定方法。
  16. 前記合意情報は、前記合意情報が合意しない意向を示す場合においては、合意のための条件を付したものであり、
    前記制御部は、
    前記繰り返された前記契約交渉処理手順において、前記電子契約書を契約相手方の業務処理装置に対し送信する際、当該合意のための条件を付した契約相手方以外の業務処理装置に対して、当該合意のための条件を併せて送信すること
    を特徴とする請求項13に記載の契約内容設定方法。
  17. 前記合意情報は、複数の電子契約書について記憶され、
    前記電子契約書作成者は複数存在し、そのそれぞれの業務処理装置が前記複数の電子契約書のそれぞれを作成し、
    前記合意情報が全ての契約当事者の合意を示す場合は、前記合意情報が、前記複数の電子契約書のうち任意の1つの電子契約書について全ての契約当事者の合意を示す場合であること
    を特徴とする請求項13に記載の契約内容設定方法。
  18. 前記契約相手方をブランクとした場合、予め設定しておいた契約相手方候補のなかから契約相手方を契約支援装置が選択すること
    を特徴とする請求項13に記載の契約内容設定方法。
  19. 前記文面テンプレート、前記設定テンプレート及び前記合意情報の全部又は一部には、その作成者のディジタル署名が付されていること
    を特徴とする請求項13に記載の契約内容設定方法。
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