JP2009237205A - アレイ導波路回折格子型光合分波器 - Google Patents

アレイ導波路回折格子型光合分波器 Download PDF

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Abstract

【課題】透過中心波長の温度依存性を補償することができ、コストの低減と小型化を図れるアレイ導波路回折格子型光合分波器を提供する。
【解決手段】アレイ導波路回折格子型光合分波器1は、シリコン基板2上に一つのアレイ導波路回折格子(AWG)3が形成されたAWGチップ10と、補償板20を備える。AWGチップ10は、アレイ導波路回折格子3の輪郭に沿って曲線状に切断された外形を有し、入力スラブ導波路5部分で、その光軸に対して斜めに切断されて、第1の部分10aと第2の部分10bに2分割されている。補償板20は、切断面9と平行になるように、第1の部分10aの上面と第2の部分10bの上面とに貼り付けられている。温度が変化しても、入力導波路4から同一の波長の光を取り出すことができ、透過中心波長の温度依存性を補償することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、波長合分波器の機能を果たすアレイ導波路回折格子型光合分波器に関し、特にアサーマル化(温度無依存化)を図ったアレイ導波路回折格子型光合分波器に関する。
波長合分波器(合波/分波)として重要な役割を担うAWG(Arrayed Waveguide Grating)では、石英系ガラスの屈折率の温度依存性のために、中心波長(透過中心波長)に温度依存性がある。石英系ガラスで作製されたAWGの中心波長の温度依存性は、0.011nm/℃であり、D-WDM(Dense-Wavelength Division Multiplexing)伝送システムで使用するためには、無視できない大きな値となっている。そのため、近年、多様化が進むD-WDM伝送システムにおいて、AWGは、電源を必要としないアサーマル化(温度無依存化)が強く求められている。
従来、補償板を用いてアサーマル化を図ったアレイ導波路回折格子型光合分波器(アサーマルAWGモジュール)が特許文献1に記載されている(図6参照)。図6に示すアレイ導波路回折格子型光合分波器100は、入力導波路101と、入力導波路101に接続された入力スラブ導波路102と、出力導波路103と、出力導波路103に接続された出力スラブ導波路104と、入力スラブ導波路102と出力スラブ導波路104の間に接続されたアレイ導波路105とを備えている。このアレイ導波路回折格子型光合分波器100では、入力スラブ導波路102部分で回路ごと切断されて、2つに分離された入力スラブ導波路102の一部102aと入力導波路101を含む第1の部分と、入力スラブ導波路102の他部102bを含む第2の部分に2分割されている。これら2つの部分102a、102bが補償板106で接続されている。この構成により、例えば光が図6の矢印110で示すように入力され、矢印111で示すように出力される場合を考えると、温度が変化すると入力スラブ導波路102による集光位置は変化するが、その変化した位置に補償板106の伸縮によって入力スラブ導波路102の一部102aを移動させることができる。このため、温度が変化しても、同一の入力導波路111から同一の波長の光を取り出すことができる。これがアサーマルAWGの原理である。
特開2006−284632号公報
ところで、図6に示す上記従来技術では、補償板106の長さに応じた補償板106の貼り付けスペースを基板107に設ける必要があるため、アレイ導波路回折格子型光合分波器100のチップサイズが大きくなる傾向があり、1ウエハ当たりのチップ(AWGチップ)の取り数が制限されてしまう。これにより、製造コストが増大してしまうといった問題があった。また、アレイ導波路回折格子型光合分波器100のチップサイズが大きくなると、アレイ導波路回折格子型光合分波器100のAWGチップに光ファイバアレイを接続し、パッケージングを行ってアレイ導波路回折格子型光合分波器モジュール(アサーマルAWGモジュール)を作製すると、そのモジュールのパッケージサイズが大きくなってしまう。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、その目的は、透過中心波長の温度依存性を補償することができ、コストの低減と小型化を図れるアレイ導波路回折格子型光合分波器を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、基板上に形成されたアレイ導波路回折格子を有するアレイ導波路回折格子型光合分波器であって、前記アレイ導波路回折格子の輪郭に沿って曲線状に切断された外形を有し、前記アレイ導波路回折格子の2つのスラブ導波路の一方で、該一方のスラブ導波路の光軸に対して斜めに切断されて分割されたAWGチップと、前記一方のスラブ導波路の一部と該一方のスラブ導波路の一部に接続された入力導波路を有する第1の部分と、前記アレイ導波路回折格子の前記第1の部分を除く部分とを接続する一つの補償板と、を備え、温度が変化すると前記補償板の伸縮によって、前記一方のスラブ導波路の一部が前記一方のスラブ導波路の他部に対して移動するように構成したことを特徴とする。
この構成によれば、温度が変化すると、一方のスラブ導波路による集光位置は変化するが、その変化した位置に補償板の伸縮によって、一方のスラブ導波路の一部を移動させることができる。このため、温度が変化しても、入力導波路或いは出力導波路から同一の波長の光を取り出すことができ、透過中心波長の温度依存性を補償することができる。
また、アレイ導波路回折格子の2つのスラブ導波路の一方で分割されたAWGチップの第1の部分と該第1の部分を除く部分とを補償板で接続している。つまり、補償板は、アレイ導波路回折格子の輪郭に沿って曲線状に切断された外形(ブーメラン形状)を有するAWGチップにできる空間内で、AWGチップの第1の部分と該第1の部分を除く部分を接続する。このため、補償板の貼り付けスペースを基板に設ける必要が無く、アレイ導波路回折格子型光合分波器のチップサイズが大きくならず、1ウエハ当たりのチップ(AWGチップ)の取り数を上記従来技術よりも多くすることができる。
上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、基板上に形成されたアレイ導波路回折格子を有するアレイ導波路回折格子型光合分波器であって、前記アレイ導波路回折格子の輪郭に沿って曲線状に切断された外形を有するAWGチップで、前記アレイ導波路回折格子の2つのスラブ導波路の一方で、該一方のスラブ導波路の光軸に対して斜めに切断されて、前記一方のスラブ導波路の一部と該一方のスラブ導波路の一部に接続された入力導波路を有する第1の部分と、前記一方のスラブ導波路の他部を有する第2の部分に2分割されたAWGチップと、前記第1の部分と前記第2の部分を接続する補償板と、を備え、温度が変化すると前記補償板の伸縮によって、前記一方のスラブ導波路の一部が前記一方のスラブ導波路の他部に対して移動するように構成したことを特徴とする。
この構成によれば、温度が変化すると、一方のスラブ導波路による集光位置は変化するが、その変化した位置に補償板の伸縮によって、一方の入力スラブ導波路の一部を移動させることができる。このため、温度が変化しても、入力導波路或いは出力導波路から同一の波長の光を取り出すことができ、透過中心波長の温度依存性を補償することができる。
また、2つのスラブ導波路の一方で2分割されたAWGチップの第1の部分と第2の部分を補償板で接続している。つまり、補償板は、アレイ導波路回折格子の輪郭に沿って曲線状に切断された外形(ブーメラン形状)を有するAWGチップにできる空間内で、第1の部分と第2の部分を接続する。このため、補償板の貼り付けスペースを基板に設ける必要が無く、アレイ導波路回折格子型光合分波器のチップサイズが大きくならず、1ウエハ当たりのチップ(AWGチップ)の取り数を上記従来技術よりも多くすることができる。
請求項3に記載の発明は、前記補償板は、前記AWGチップの前記第1の部分の上面と、前記第2の部分のうち、前記第1の部分と間隔を置いて対向する部分の上面とに貼り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、補償板は、AWGチップの第1の部分の上面と、第2の部分のうち、第1の部分と間隔を置いて対向する部分の上面とに貼り付けられる。つまり、補償板は、AWGチップにできる空間内で、第1の部分と第2の部分を接続する。このため、補償板の貼り付けスペースを基板に設ける必要が無く、アレイ導波路回折格子型光合分波器のチップサイズが大きくならず、1ウエハ当たりのチップ(AWGチップ)の取り数を上記従来技術よりも多くすることができる。
請求項4に記載の発明は、前記補償板は長方形の金属板であり、該金属板の長辺が前記一方のスラブ導波路を前記第1の部分と前記第2の部分とに2分割する切断面と平行になるように、前記第1の部分の上面と前記第2の部分の上面とに貼り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、補償板の伸縮方向と、一方の入力スラブ導波路の一部を移動させる方向とが一致するので、透過中心波長の温度依存性を精度良く補償することができる。
請求項5に記載の発明は、前記補償板は、銅製或いは純アルミニウム(JIS:A1050)製の金属板であることを特徴とする。
本発明によれば、透過中心波長の温度依存性を補償することができ、コストの低減と小型化を図れるアレイ導波路回折格子型光合分波器を実現することができる。
次に、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係るアレイ導波路回折格子型光合分波器を示す平面図、図2はアレイ導波路回折格子型光合分波器の側面図である。図3は多数のアレイ導波路回折格子(AWG)が形成された一つのウエハの一部を示す平面図、図4は図3に示すウエハから切断された一つのアレイ導波路回折格子(AWG)を示す平面図である。
図1および図2に示すように、アレイ導波路回折格子型光合分波器1は、アサーマル化(温度無依存化)を図ったアサーマルAWGモジュールに用いるアレイ導波路回折格子型光合分波器である。このアレイ導波路回折格子型光合分波器1は、シリコン基板2上に一つのアレイ導波路回折格子(AWG)3が形成されたAWGチップ10と、補償板20とを備えている。
アレイ導波路回折格子3は、1本の入力導波路4と、入力導波路4に接続された入力スラブ導波路5と、複数本の出力導波路6と、出力導波路6に接続された出力スラブ導波路7と、入力スラブ導波路5と出力スラブ導波路7の間に接続されたアレイ導波路8とを備えている。入力導波路4は1本以上の導波路を含む構成であっても良い。
入力導波路4の端部は、入力スラブ導波路5の入力側端面に接続されている。入力スラブ導波路5の出力側端面には、アレイ導波路8を構成する複数本の導波路の各一端部が接続されている。一方、複数本の出力導波路6の各端部は、出力スラブ導波路7の出力側端面に接続されている。出力スラブ導波路7の入力側端面には、アレイ導波路8を構成する複数本の導波路の各他端部が接続されている。
アレイ導波路回折格子3は、シリコン基板2上に、火炎堆積法(FHD法)、光ファイバ製造技術、および半導体微細加工技術を組み合わせてコアとクラッドからなる光導波路が作られた平面光波回路(PLC: Planer Lightwave Circuit)である。基板として、シリコン基板に代えて、石英基板を用いても良い。
AWGチップ10は、アレイ導波路回折格子3の輪郭に沿って曲線状に切断された外形(ブーメラン形状)を有し、入力スラブ導波路5部分で、この入力スラブ導波路5の光軸(中心線)に対して斜めに切断されて、第1の部分10aと第2の部分10bに2分割されたAWGチップである。本実施形態では、入力スラブ導波路5は、その光軸に対して45度の角度で切断されている。
図1に示す符号「9」は、第1の部分10aと第2の部分10bに2分割されたAWGチップ10の切断面である。第1の部分10aは、入力スラブ導波路5の一部である分離スラブ導波路5aとこの分離スラブ導波路5aに接続された入力導波路4を有する。第2の部分10bは、入力スラブ導波路5の他部である分離スラブ導波路5b、アレイ導波路8、出力スラブ導波路7、および出力導波路6を有する。
補償板20は、第1の部分10aと第2の部分10bを接続する部材であり、分離スラブ導波路5aがある第1の部分10aの上面と、第2の部分10bのうち、第1の部分10aと間隔を置いて対向する部分の上面とに跨って配置されている。補償板20の一端側は第1の部分10aの上面に、その他端部は第1の部分10aの上面にそれぞれ固定されている。例えば、補償板20は、それらの上面に接着剤で貼り付けられている。補償板20は、銅製或いは純アルミニウム(JIS:A1050)製の長方形の金属板である。
また、補償板20は、その長辺が入力スラブ導波路5を2分割する切断面9と平行になるように、第1の部分10aの上面と第2の部分10bの上面とに貼り付けられている。つまり、このアレイ導波路回折格子型光合分波器1では、入力スラブ導波路5は、貼り付けた補償板20と平行に(入力スラブ導波路5の光軸に対して45度の角度を保ち)、切断面9で切断されている。
図1に示すAWGチップ10を作製する際には、1ウエハ当たりのAWGチップ10の取り数を増やすために、図3に示すように、一つのウエハ(シリコン基板2)上に複数のアレイ導波路回折格子3を凝縮して形成するようにした。一つのウエハ上に形成された複数のアレイ導波路回折格子3は、レーザ加工機を用いて、各アレイ導波路回折格子3の輪郭に沿って、つまり、図3の切断線12に沿って曲線状に切断される。この切断により出来たAWGチップ10が図4で示されている。このAWGチップ10は、ブーメランのような形状を有する。
このようにして、AWGチップ10を作製した後、AWGチップ10を、入力スラブ導波路5部分で、この入力スラブ導波路5の光軸に対して斜めに切断して、第1の部分10aと第2の部分10bに2分割する。このとき、図4に示す一つのAWGチップ10を、ベースプレート(図示省略)に仮固定し、その後AWGチップ10を、入力スラブ導波路5部分で切断する。
次に、2分割されたAWGチップ10に、補償板20を接着剤で貼り付ける。
次に、上記ベースプレートをAWGチップ10から取り外す。
このようにして、図1に示すアレイ導波路回折格子型光合分波器1のAWGチップ10が作製される。
次に、アレイ導波路回折格子型光合分波器1の動作を説明する。
合波(MUX)に用いる場合:
光が図1の矢印13で示すように入力され、矢印14で示すように出力される場合を説明する。つまり、アレイ導波路回折格子型光合分波器1を、波長の異なる複数の光信号(λ1〜λn)の各光信号を出力導波路6の各導波路から個別に入力し、これら複数の光信号を多重して入力導波路4から出力させる合波(MUX)に用いる場合を説明する。
この場合、温度が変化すると入力スラブ導波路5による集光位置(入力スラブ導波路5の分離スラブ導波路5bによる集光位置)は変化するが、その変化した位置に補償板20の伸縮によって入力スラブ導波路5の分離スラブ導波路5aを移動させることができる。このため、温度が変化しても、入力導波路4から同一の波長の光を取り出すことができる。つまり、入力された複数の光信号(λ1〜λn)とそれぞれ同一の波長(λ1〜λn)を有する複数の光信号が多重されて入力導波路4から出力される。
分波(DEMUX)に用いる場合:
次に、アレイ導波路回折格子型光合分波器1を、波長の異なる複数の光信号が多重された光信号(λ1〜λn)を波長ごとに分けて出力する分波(DEMUX)に用いる場合を説明する。この場合、波長の異なる複数の光信号が多重された光信号(λ1〜λn)が入力導波路4に入力される。
温度が変化すると出力スラブ導波路5による集光位置(入力スラブ導波路5の分離スラブ導波路5aによる集光位置)は変化するが、その変化した位置に、補償板20の伸縮によって入力スラブ導波路5の分離スラブ導波路5bを移動させることができる。このため、温度が変化しても、出力導波路6から同一の波長の光を取り出すことができる。つまり、入力された複数の光信号(λ1〜λn)とそれぞれ同一の波長(λ1〜λn)を有する複数の光信号(λ1〜λn)の各光信号が、出力導波路6の各導波路から個別に出力される。
[実施例]
実際に図3に示すような一つのウエハ(シリコン基板2)上に複数のアレイ導波路回折格子3を凝縮して配置したチップを作製した。その後、COレーザを用いて、ウエハを図3に示す切断線12に沿ってブーメラン形状にチップを切断した。切断された一つのAWGチップ10を図4に示している。その後、AWGチップ10の2つのスラブ導波路の一方(入力スラブ導波路5)の部分で、AWGチップ10を2分割した。
その後、AWGチップ10に、補償板20として純アルミニウム(JIS:A1050)製の長方形の金属板を接続させた。補償板20を、図1に示すように、入力スラブ導波路5の光軸に対して45度の角度でAWGチップ10に貼り付けた。これにより、図1に示すアレイ導波路回折格子型光合分波器1が出来る。
その後、図1に示すアレイ導波路回折格子型光合分波器1に、光ファイバアレイ(図示省略)を接続し、パッケージングを行い、アサーマルAWGモジュールを作製した。
なお、補償板20の長さは、下記の(式1)および表1に示すAWGの回路パラメータにより算出しており、24.9mmである。これは、補償板20を、入力スラブ導波路5の光軸に対して45度の角度でAWGチップ10に貼り付けたために、スラブ導波路を光軸に垂直に切断した図6に示す従来技術の補償板よりも√2倍長くなっている。
Figure 2009237205
Figure 2009237205
図5に実際に作製したアサーマルAWGモジュールの温度特性のグラフを示す。−30〜−70度の温度範囲において、中心波長変動±0.015nmを実現しており、従来のものと比較して、同等の結果を得ることができた。
以上の構成を有する一実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
○温度が変化すると、入力スラブ導波路5による集光位置(入力スラブ導波路5の分離スラブ導波路5bによる集光位置)は変化するが、その変化した位置に補償板20の伸縮によって入力スラブ導波路5の分離スラブ導波路5aを移動させることができる。このため、温度が変化しても、入力導波路4から同一の波長の光を取り出すことができ、透過中心波長の温度依存性を補償することができる。
○入力スラブ導波路5部分で2分割されたAWGチップ10の第1の部分10aと第2の部分10bを補償板20で接続している。つまり、補償板20は、アレイ導波路回折格子3の輪郭に沿って曲線状に切断された外形(ブーメラン形状)を有するAWGチップ10にできる空間30(図1参照)内で、第1の部分10aと第2の部分10bを接続する。このため、補償板20の貼り付けスペースをシリコン基板2に設ける必要が無く、アレイ導波路回折格子型光合分波器のチップサイズ(AWGチップ10のサイズ)が大きくならず、1ウエハ当たりのAWGチップ10の取り数を上記従来技術よりも多くすることができる。
○補償板20は、AWGチップ10の第1の部分10aの上面と、第2の部分10bのうち、第1の部分10aと間隔を置いて対向する部分の上面とに貼り付けられる(図1参照)。つまり、補償板20は、AWGチップ10にできる空間30内で、第1の部分10aと第2の部分10bを接続する。このため、補償板20の貼り付けスペースをシリコン基板2に設ける必要が無く、アレイ導波路回折格子型光合分波器のチップサイズが大きくならず、1ウエハ当たりのAWGチップ10の取り数を上記従来技術よりも多くすることができる。
○補償板20は、その長辺が切断面9と平行になるように、第1の部分10aの上面と第2の部分10bの上面とに貼り付けられている。この構成により、補償板20の伸縮方向(図1で左右方向)と、入力スラブ導波路5の分離スラブ導波路5aを移動させる方向とが一致するので、透過中心波長の温度依存性を精度良く補償することができる。
なお、本実施例では、COレーザを用いてチップを切断したが、これに限ることなく、種々のレーザ若しくはウォータジェット等を用いてチップを切断しても良い。
また、本実施例では、光軸に対して45度の角度で、スラブ導波路を切断し、補償板を貼り付けたが、これに限ることなく、AWGチップ10上でのAWGのレイアウトに依存して、スラブ導波路の切断角並びに補償板の長さを変えても良い。
また、チップを切断するのにダイシング装置を用いた場合、図6に示すライン120,121をカットする際には、カットを途中で止めるために必ずチップにはカットラインが残っていたが、レーザを用いた場合、ブーメラン形状にチップを切断するためにラインをフルカットすることができ、作製されたAWGチップ10では、衝撃及び振動などに対する機械特性がより向上するものと考えられる。
一実施形態に係るアレイ導波路回折格子型光合分波器を示す平面図。 一実施形態に係るアレイ導波路回折格子型光合分波器の側面図 多数のアレイ導波路回折格子(AWG)が形成された一つのウエハの一部を示す平面図。 図3に示すウエハから切断された一つのアレイ導波路回折格子を示す平面図。 実際に作製したアサーマルAWGモジュールの温度特性のグラフ。 アレイ導波路回折格子型光合分波器の従来技術を示す平面図。
符号の説明
1…アレイ導波路回折格子型光合分波器
2…シリコン基板
3…アレイ導波路回折格子(AWG)
4…入力導波路
5…入力スラブ導波路
5a…分離スラブ導波路(入力スラブ導波路の一部)
5b…分離スラブ導波路(入力スラブ導波路の他部)
6…出力導波路
7…出力スラブ導波路
8…アレイ導波路
10…AWGチップ
10a…第1の部分
10b…第2の部分
20…補償板

Claims (5)

  1. 基板上に形成されたアレイ導波路回折格子を有するアレイ導波路回折格子型光合分波器であって、
    前記アレイ導波路回折格子の輪郭に沿って曲線状に切断された外形を有し、前記アレイ導波路回折格子の2つのスラブ導波路の一方で、該一方のスラブ導波路の光軸に対して斜めに切断されて分割されたAWGチップと、
    前記一方のスラブ導波路の一部と該一方のスラブ導波路の一部に接続された入力導波路を有する第1の部分と、前記アレイ導波路回折格子の前記第1の部分を除く部分とを接続する一つの補償板と、を備え、
    温度が変化すると前記補償板の伸縮によって、前記一方のスラブ導波路の一部が前記一方のスラブ導波路の他部に対して移動するように構成したことを特徴とするアレイ導波路回折格子型光合分波器。
  2. 基板上に形成されたアレイ導波路回折格子を有するアレイ導波路回折格子型光合分波器であって、
    前記アレイ導波路回折格子の輪郭に沿って曲線状に切断された外形を有するAWGチップで、前記アレイ導波路回折格子の2つのスラブ導波路の一方で、該一方のスラブ導波路の光軸に対して斜めに切断されて、前記一方のスラブ導波路の一部と該一方のスラブ導波路の一部に接続された入力導波路を有する第1の部分と、前記一方のスラブ導波路の他部を有する第2の部分に2分割されたAWGチップと、
    前記第1の部分と前記第2の部分を接続する補償板と、を備え、
    温度が変化すると前記補償板の伸縮によって、前記一方のスラブ導波路の一部が前記一方のスラブ導波路の他部に対して移動するように構成したことを特徴とするアレイ導波路回折格子型光合分波器。
  3. 前記補償板は、前記AWGチップの前記第1の部分の上面と、前記第2の部分のうち、前記第1の部分と間隔を置いて対向する部分の上面とに貼り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のアレイ導波路回折格子型光合分波器。
  4. 前記補償板は長方形の金属板であり、該金属板の長辺が前記一方のスラブ導波路を前記第1の部分と前記第2の部分とに2分割する切断面と平行になるように、前記第1の部分の上面と前記第2の部分の上面とに貼り付けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のアレイ導波路回折格子型光合分波器。
  5. 前記補償板は、銅製或いは純アルミニウム(JIS:A1050)製の金属板であることを特徴とする請求項4に記載のアレイ導波路回折格子型光合分波器。
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