JP2009236343A - 液体の冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の液体貯蔵槽に貯蔵されている薬品等の液体を、安い運転コストで、しかも設備費の増加を抑制して、冷却し維持管理することができる液体の冷却システムを提供する。
【解決手段】1台の熱交換器20に対し複数の液体貯蔵槽(10A、10B)を配設し、各液体貯蔵槽10は、流出制御弁11と、流入制御弁12とを備え、流出制御弁11を開放し液体の流出を開始させるときの温度計13で測定された液体の液温T1と、流入制御弁12が閉塞され液体の流入が停止されたときの液温T2との関係をT1≦25℃,且つT1>T2として、複数の液体貯蔵槽10の液体を1台の熱交換器20で断続的に冷却して還流させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体貯蔵槽に貯蔵されている水処理施設で使用される薬品等の液体の液温を維持管理する液体の冷却システムに関し、更に詳しくは、水処理施設で使用される薬品等の液体が貯蔵されている液体貯蔵槽から冷却液流路に流出した薬品等の液体を熱交換器で冷却し液体貯蔵槽に還流させることで液体貯蔵槽の薬品等の液体の液温を維持管理する液体の冷却システムに関する。
水道水を消毒するために使用される次亜塩素酸ナトリウムには人体に影響を及ぼす塩素酸が含まれているので、塩素酸の濃度を低く抑えることが課題となっている。次亜塩素酸ナトリウムに含まれる塩素酸の濃度は、貯蔵期間が長くなるに従い高くなるが、貯蔵時に次亜塩素酸ナトリウムの液温を20℃以下で維持管理すると増加率を低く抑えることが広く知られており、次亜塩素酸ナトリウムを所定の一定温度で維持管理する試みが始められている。
従来、液体の次亜塩素酸ナトリウムを所定の一定温度で維持管理する冷却システムとして、次亜塩素酸ナトリウムが貯蔵されている液体貯蔵槽が屋内に設置されているときは、その屋内の温度を空調機により低下させ次亜塩素酸ナトリウムを所定の一定温度に維持管理することが行われている。しかし、次亜塩素酸ナトリウムを冷却するために室内まで冷却するので、冷却するための運転コストが高くなる不具合があった。
また別の冷却システムとして、図6に示すように、液体貯蔵槽101の壁部102を熱伝導率が高いチタン材等の材料で成形し、その外周を帯状の熱交換器103で被覆し、熱交換器103を冷却機104で冷却することで液体貯蔵槽101の内部に貯蔵されている次亜塩素酸ナトリウムを所定の一定温度に維持管理することが行われている。しかし、液体貯蔵槽101の壁部102が厚いので熱交換率が悪く、しかも壁部102には図示されていない配管等が配設されていることによる凹凸が存在するため熱交換器103を密着させて壁部102全体を被覆し効率的に冷却するのは困難であった。
更に別の冷却システムとして、図7に示すように、液体貯蔵槽101から流出した冷却液流路111Aの次亜塩素酸ナトリウムを冷却機104で冷却された熱交換器103で冷却し、冷却された冷却液流路111Bの次亜塩素酸ナトリウムを液体貯蔵槽101に還流させることで、液体貯蔵槽101の次亜塩素酸ナトリウムを所定の一定温度に維持管理することが行われている。この方式だと、液体貯蔵槽101の下部に配設されている温度計114で次亜塩素酸ナトリウムの液温を監視し、次亜塩素酸ナトリウムを所定の一定温度に維持管理できるように常時冷却液流路111との間で循環させているので、運転コストが高くなる不具合があった。
また、図8に示すように、次亜塩素酸ナトリウムは浄水場等の水道水の消毒に使用することを目的に貯蔵されているので、次亜塩素酸ナトリウムを貯蔵する液体貯蔵槽101は、予備のものも含め通常2台以上設置される。この場合、液体貯蔵槽101に貯蔵されている次亜塩素酸ナトリウムは、上述の通り冷却液流路111との間で常時循環しているので、各液体貯蔵槽101に1台の熱交換器103を設置する必要があり、設備費が増加する不具合があった。
これに対し、設備費の増加を抑制するため、図9に示すように、2台の液体貯蔵槽(101A,101B)を冷却液流路111で並列に接続し、2台の液体貯蔵槽(101A,101B)から同時に冷却液流路111に流出してきた次亜塩素酸ナトリウムを1台の熱交換器103で冷却し、両方の液体貯蔵槽(101A,101B)に同時に還流させることが行われている(下記特許文献1参照)。しかし、この場合、2台の液体貯蔵槽(101A,101B)の次亜塩素酸ナトリウムの液温を均一に同時に冷却するよう流量制御が必要であるため、運転コストが高くなる不具合があった。更に、2台の液体貯蔵槽(101A,101B)の次亜塩素酸ナトリウムが混合されることで貯蔵期間が長期化し、しかも2台の液体貯蔵槽(101A,101B)が連通するので予備槽としての機能が消失する不具合もあった。
また、液体貯蔵槽101に設置されている温度計114は、貯蔵されている次亜塩素酸ナトリウムの液温を常時監視する必要があるので、次亜塩素酸ナトリウムが常時存在する液体貯蔵槽101の下部に配設され下層部の次亜塩素酸ナトリウムの液温を測定している(図7乃至図9参照)。しかし、次亜塩素酸ナトリウムの液温は、液体貯蔵槽で液体が停滞している場合、図10に示すように、上層部の方が下層部より上昇速度が速い。従って、温度計で計測している液温は、制御しなければならない液体貯蔵槽の次亜塩素酸ナトリウムの液温より低くなっている傾向が認められた。
更に、凝集剤として使用される重合ケイ酸と金属塩を主体とする水処理用凝集剤(下記特許文献2参照)についても、所定の温度以下で維持管理を行わないとゲル化し凝集剤としての機能を発揮できないので、次亜塩素酸ナトリウムと同様な不具合点を有していた。
特開昭60−228289号 特開2008−12417号
本発明は上述の不具合点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、複数の液体貯蔵槽に貯蔵されている浄水場等の水道水に使用される薬品等の液体、例えば次亜塩素酸ナトリウム・重合ケイ酸と金属塩を主体とする水処理用凝集剤の冷却について、安い設備費と運転コストで、各液体貯蔵槽の液体を混合させることなく品質を維持管理することができる液体の冷却システムを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による液体の冷却システムは、浄水場等の水道水に使用される薬品等の液体が貯蔵される温度測定手段を備えた液体貯蔵槽から冷却液流路に流出した液体を熱交換器で冷却し前記液体貯蔵槽に還流させることで前記液体貯蔵槽の液体の液温を維持管理する液体の冷却システムにおいて、1台の前記熱交換器に対し複数の前記液体貯蔵槽を配設し、前記液体貯蔵槽は、前記熱交換器で冷却させるため前記冷却液流路に流出する液体を制御する流出制御弁と、前記熱交換器で冷却された前記冷却液流路の液体の流入を制御する流入制御弁とを各々備え、前記流出制御弁が開放され液体の冷却を開始させるときの前記温度測定手段にて測定される前記液体貯蔵槽の液体の液温T1と、前記流入制御弁が閉塞され液体の冷却を停止させるときの前記液体貯蔵槽の液体の液温T2との関係を、
T1>T2,且つT1≦25℃
となるように設定し、一の前記液体貯蔵槽の液体の液温が設定値の液温T1に到達したときに冷却を開始し、一の前記液体貯蔵槽の液体の液温が設定値の液温T2に到達するか若しくは他の前記液体貯蔵槽の液体の液温が設定値の液温T1に到達したときのいずれか早いとき、または一の前記液体貯蔵槽の液体の液温が設定値の液温T1に到達し冷却を開始してから所定時間経過後若しくは他の前記液体貯蔵槽の液体の液温が設定値の液温T1に到達したときのいずれか早いとき、一の前記液体貯蔵槽の液体の冷却を停止することで前記液体貯蔵槽の液体を断続的に冷却し、1台の熱交換器で複数の前記液体貯蔵槽の液体の液温を維持管理することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2による液体の冷却システムは、請求項1に記載の液体の冷却システムにおいて、液温T1が前記液体貯蔵槽の液体の上層部の液温であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3による液体の冷却システムは、請求項1に記載の液体の冷却システムにおいて、液温T2が前記温度測定手段にて測定される前記液体貯蔵槽の液体の下層部の液温若しくは前記冷却流路に配設されている温度測定手段にて測定される前記液体貯蔵槽から流出した前記冷却流路の液体の液温であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4による液体の冷却システムは、請求項1に記載の液体の冷却システムにおいて、液温T1が前記液体貯蔵槽の液体の上層部の液温であり、液温T2が前記液体貯蔵槽の下側に配設されている温度測定手段にて測定される液体の下層部の液温若しくは前記冷却流路に配設されている温度測定手段により測定される前記液体貯蔵槽から流出した前記冷却流路の液体の液温であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5による液体の冷却システムは、請求項1乃至4のいずれかに記載の液体の冷却システムにおいて、前記液体貯蔵槽に貯蔵される液体が次亜塩素酸ナトリウム若しくは重合ケイ酸と金属塩を主体とする水処理用凝集剤であることを特徴とするものである。
上記構成を備えた本発明の液体の冷却システムは、一の液体貯蔵槽の液体が液温T1に到達すると流出制御弁が開放されて液体の冷却が開始され、液温T2に到達すると流入制御弁が閉塞されて液体の冷却が停止されるので、液体貯蔵槽の液体を熱交換器で断続的に冷却することができる。従って、一の液体貯蔵槽の液体の冷却を停止している間に、他の液体貯蔵槽の液体を冷却することができ、複数の液体貯蔵槽の液体を混合させることなく1台の熱交換器で個別に冷却することができ、設備費の増加を抑制することができる。
更に、断続的に冷却しても、冷却している一の液体貯蔵槽の液体が液温T2に到達する前に、他の液体貯蔵槽の液体が液温T1になると、他の液体貯蔵槽の液体を優先的に冷却するので、液体貯蔵槽の液体を常に液温T1以下に維持管理することができ、所定の一定温度で維持管理するのと同じ品質を確保することができる。
また、液体貯蔵槽の液体の上層部の液温T1を監視して流出制御弁を制御すると、液体貯蔵槽の最も高い液温で冷却を開始することができ、液体貯蔵槽の液体の下層部の液温T2を監視して流入制御弁を制御すると、冷却開始後、液体貯蔵槽の最も高い液温で冷却を停止することができる。
本発明の液体の冷却システムは、大きな容量を有する液体貯蔵槽に貯蔵されている水道水に使用される次亜塩素酸ナトリウム及び重合ケイ酸と金属塩を主体とする水処理用凝集剤を冷却し維持管理するのに好適である。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示して説明する。ただし、この発明の範囲は、特に限定的記載がない限り、この実施の形態に記載されている内容に限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明に係る液体の冷却システムの説明図である。
本発明に係る液体の冷却システムは、2台の液体貯蔵槽10と、熱交換器20と、冷却機30と、循環ポンプ40と、冷却液流路50とから構成されている。
液体貯蔵槽10は、2台(10A,10B)共に同じであり、各液体貯蔵槽(10A,10B)は、流出制御弁(11A,11B)と、流入制御弁(12A,12B)と、温度計(13A,13B)とを備えている。
温度計13は、液体貯蔵槽10に貯蔵されている液体の液温を測定できるものであって、レーザー式温度計、フロート式温度計、赤外線式温度計等が用いられる。
流出制御弁11及び流入制御弁12は、温度制御と時間制御との両方で制御することが可能な制御弁で、各液体貯蔵槽10に各1個づつ配設されていて、2台の液体貯蔵槽(10A,10B)の液体が混合しないように、一の液体貯蔵槽10Aの流出制御弁11A及び流入制御弁12Aが開放される前に、他の液体貯蔵槽10Bの流出制御弁11B及び流入制御弁12Bが閉塞するようになっている。更に、流出制御弁11が閉塞したあと所定時間経過後に流入制御弁12が閉塞するようになっている。
冷却液流路50には、流出制御弁11から熱交換器20までの間に、流出制御弁11から冷却液流路50に流出した液体を熱交換器20を経由し流入制御弁12から液体貯蔵槽10に還流させる循環ポンプ40と、液体貯蔵槽10の液体の下層部の液温を測定するために液体貯蔵槽10から流出した直後の液体の液温を測定する流路内温度計14が配設されている。
次に、上記構成の液体の冷却システムで、2台の液体貯蔵槽(10A,10B)に貯蔵されている液体を1台の熱交換器20で冷却する場合について説明する。液体貯蔵槽(10A,10B)毎に配設されている温度計(13A,13B)により測定された一の液体貯蔵槽10Aの液体の上層部の液温が設定値の液温T1に到達すると、一の液体貯蔵槽10Aの流出制御弁11A及び流入制御弁12Aが開放されるが、他の液体貯蔵槽10Bの流出制御弁11B及び流入制御弁12Bは閉塞されたままである。この状態で、循環ポンプ40が始動し、一の液体貯蔵槽10Aの流出制御弁11Aから冷却液流路50に流出した液体は、循環ポンプ40の圧力で冷却機30により冷却された熱交換器20に送られて冷却された後、流入制御弁12Aから一の液体貯蔵槽10Aに還流され、一の液体貯蔵槽10Aの液体の液温が設定値の液温T1より徐々に低下し、流路内温度計14で測定された一の液体貯蔵槽10Aの液体の下層部の液温が設定値の液温T2に到達したとき、若しくは他の液体貯蔵槽10Bに配設されている温度計13Bにより測定された他の液体貯蔵槽10Bの上層部の液体の液温が設定値の液温T1に到達したときのいずれか早いとき循環ポンプ40が停止し、次いで、一の液体貯蔵槽10Aの流入制御弁12A及び流出制御弁11Aが閉塞され、一の液体貯蔵槽10Aの液体の冷却が停止する。次いで同様に、他の液体貯蔵槽10Bに配設されている温度計13Bにより測定された他の液体貯蔵槽10Bの上層部の液体の液温が設定値の液温T1に到達すると、他の液体貯蔵槽10Bの流出制御弁11B及び流入制御弁12Bが開放されるが、一の液体貯蔵槽10Aの流出制御弁11A及び流入制御弁12Aは閉塞されたままである。この状態で、循環ポンプ40が始動し、他の液体貯蔵槽10Bから冷却液流路50に流出した液体は、循環ポンプ40の圧力で冷却機30により冷却された熱交換器20に送られて冷却された後、流入制御弁12Bから他の液体貯蔵槽10Bに還流され、他の液体貯蔵槽10Bの液体の液温が設定値の液温T1より徐々に低下し、流路内温度計14で測定された他の液体貯蔵槽10Bの液体の下層部の液温が設定値の液温T2に達したとき、若しくは一の液体貯蔵槽10Aの上層部の液体の液温が設定値の液温T1に達したときのいずれか早いときに循環ポンプ40が停止され、次いで、他の液体貯蔵槽10Bの流入制御弁12B及び流出制御弁11Bが閉塞され、他の液体貯蔵槽10Bの液体の冷却が停止する。次いで、また元に戻り、2台の液体貯蔵槽(10A,10B)の液体が、順次に冷却されることが繰り返される。
尚、上述の説明では、循環ポンプ40の停止、並びに流出制御弁11及び流入制御弁12を閉塞させる場合について、一の液体貯蔵槽10Aの液体の液温が設定値の液温T2に達したとき、若しくは他の液体貯蔵槽10Bの液体の液温が設定値の液温T1に達したときのいずれか早いときの場合について説明したが、一の液体貯蔵槽10Aの液体の冷却を開始してから一の液体貯蔵槽10Aの満杯時の液体を液温T1から液温T2まで冷却するのに要する時間相当の一定時間経過後、若しくは他の液体貯蔵槽10Bの液体の液温が設定値の液温T1に達したときのいずれか早いときとなるように、設定しても良い。
また、循環ポンプ40の停止、並びに流出制御弁11及び流入制御弁12を閉塞させるときの液温T2について、液体貯蔵槽10から流出した直後の液体を冷却液流路50に配設されている流路内温度計14で測定した場合で説明したが、液体貯蔵槽10の下部に配設された温度計13で測定した液温としても良い。
尚、空になった一の液体貯蔵槽10Aに液体を補充する場合、輸送中に液体の液温が上昇しているので補充後は直ちに冷却する必要があり、その為、補充前には他の液体貯蔵槽10Bに貯蔵されている液体を十分冷却しておくのが好ましい。
また、上述の説明では、液体貯蔵槽が2台の場合について説明したが、3台の場合についても同様の方法により実施できることは言うまでもない。
尚、流出制御弁11を開放し液体貯蔵槽10の液体の冷却を開始するときの液温T1は、液体貯蔵槽の中で最も高い部位の液温がT1≦25℃となるように設定するのが良く、より好適にはT1≦22℃となるように設定するのが望ましい。また、流入制御弁12を閉塞し液体貯蔵槽10の液体の冷却を停止するときの液温T2は、液体貯蔵槽の中で最も高い部位の液温が液体貯蔵槽の液体が凍結しない程度の低い温度に設定するのが良く、電気代等の運転コストを考えるとT2≦20℃、より好適にはT2≦18℃となるように設定するのが望ましい。
以上の通り、本発明に係る液体の冷却システムは、一の液体貯蔵槽10Aの液体が液温T1に到達すると流出制御弁11A及び流入制御弁12Aが開放されて液体の冷却が開始され、液温T2に到達すると流出制御弁11A及び流入制御弁12Aが閉塞されて液体の冷却が停止されるので、液体貯蔵槽10の液体を断続的に冷却することが可能となる。従って、一の液体貯蔵槽10Aの液体の冷却を停止している間に、他の液体貯蔵槽10Bの液体を冷却することができ、複数の液体貯蔵槽10の液体を混合させることなく1台の熱交換器20で個別に冷却することができ、熱交換器20の増設を抑制することが可能となる。
更に、断続的に冷却しても、冷却している一の液体貯蔵槽10Aの液体が液温T2に到達する前に、他の液体貯蔵槽10Bの液体が液温T1になると、他の液体貯蔵槽10Bの液体を優先的に冷却するので、液体貯蔵槽10の液体を常に液温T1以下に維持管理することができ、次亜塩素酸ナトリウムに含まれる塩素酸の濃度の増加率を所定の一定温度で維持管理するのと同レベルで管理することが可能となる。
また、液体貯蔵槽10の液体の上層部の液温T1を監視して流出制御弁11及び流入制御弁12を開放すると、液体貯蔵槽10の液体は放置されている間に上層部が最も高くなるので、液体貯蔵槽10の中で最も高い部位の液温が設定値の液温T1に到達したときに冷却を開始することが可能となり、次亜塩素酸ナトリウムに含まれる塩素酸の濃度の増加率を効果的に抑制することが可能となる。尚、循環ポンプ40の停止、並びに流出制御弁11及び流入制御弁12を閉塞させるときの液温T2を液体の上層部の液温とすると、流入制御弁12から流入した熱交換器20で冷却された冷却液流路50の液体の液温を測定したことになるので、妥当ではない。
また、液体貯蔵槽10の液体の下層部の液温T2を監視して流入制御弁12及び流出制御弁11を制御すると、冷却された液体は上層部より徐々に下層部に移行するので、液体貯蔵槽10の中で最も高い部位の液温が設定値の液温T2に到達したときに冷却を停止することが可能となる。尚、この場合に、循環ポンプ40の始動、並びに流出制御弁11及び流入制御弁12を開放させるときの液温T1について、液体貯蔵槽10の上層部の液温と下層部の液温との温度差を考慮し、下部に配設されている温度計13で測定された液温で制御しても良く、このようにすることで、温度計13を1台の液体貯蔵槽に2個配設するのを防止することが可能となる。
なお、流出制御弁11及び流入制御弁12は、2台の液体貯蔵槽(10A,10B)の液体が混合しないように、一の液体貯蔵槽10Aの流出制御弁11A及び流入制御弁12Aが開放される前に、他の液体貯蔵槽10Bの流出制御弁11B及び流入制御弁12Bが閉塞するよう制御するのが好ましいが、品質を確保できる範囲であれば、一の液体貯蔵槽10Aの流出制御弁11A及び流入制御弁12Aの開放と、他の液体貯蔵槽10Bの流出制御弁11B及び流入制御弁12Bの閉塞が同時でも良く、また、一の液体貯蔵槽10Aの流出制御弁11A及び流入制御弁12Aが開放された後に、他の液体貯蔵槽10Bの流出制御弁11B及び流入制御弁12Bが閉塞しても良い。更に、流出制御弁11が閉塞したあと所定時間経過後に流入制御弁12が閉塞するのが好ましいが、流出制御弁11の閉塞と流入制御弁12の閉塞は、同時でも良い。
以下、本発明について具体的実施例により説明する。
実施例1:
本発明の液体の冷却システムで水道用次亜塩素酸ナトリウムを冷却した場合について、従来の液体の冷却システムで冷却した場合と比較するための実験を行った。実験内容は、図2の通りである。
その結果、図3に示す経過日数の増加と共に増加する塩素酸濃度の増加率については、液温を18〜22℃の範囲で管理した場合(実施例1)は、液温を20℃一定で管理した場合(比較例1)と同レベルであり、液温を15〜25℃の範囲で管理した場合(実施例2)は、20℃一定で管理した場合(比較例1)より、僅かに高いレベルであったが、25℃一定で管理した場合(比較例2)より低いレベルであった。また、図4に示す経過日数の増加と共に減少する有効塩素濃度の減少率については、液温を18〜22℃の範囲で管理した場合(実施例1)は、液温を20℃一定で管理した場合(比較例1)と同レベルであり、液温を15〜25℃の範囲で管理した場合(実施例2)は、20℃一定で管理した場合(比較例1)より、僅かに低いレベルであったが、25℃一定で管理した場合(比較例2)より高いレベルであった。
実施例2:
本発明の液体の冷却システムで重合ケイ酸と金属塩を主体とする水処理用凝集剤を冷却した場合について、従来の液体の冷却システムで冷却した場合と比較するための実験を行った。
その結果、図5に示す通り、液温を18〜22℃の範囲で管理した場合(実施例1)は、液温を20℃一定で管理した場合(比較例1)とゲル化(凝固剤としての機能がなくなる状態)するまでの経過日数は同レベルであり、液温を15〜25℃の範囲で管理した場合(実施例2)は、液温を20℃一定で管理した場合(比較例1)とゲル化するまでの経過日数は、僅かに短いレベルであった。
本発明に係る液体の冷却システムの説明図である。 本発明を確認するための実施例1の内容説明表である。 実施例1の実施例及び比較例における塩素酸濃度の経時変化のグラフである。 実施例1の実施例及び比較例における有効塩素濃度の経時変化のグラフである。 実施例2の実施例及び比較例におけるゲル化の発生確認表である。 従来例1における液体の冷却システムの説明図である。 従来例2における液体の冷却システムの説明図である。 従来例3における液体の冷却システムの説明図である。 従来例4における液体の冷却システムの説明図である。 液体貯蔵槽の液体を滞留させた場合の測定位置における液温の経時変化のグラフである。
符号の説明
1 液体の冷却システム
10 液体貯蔵槽
11 流出制御弁
12 流入制御弁
13 温度計(温度測定手段)
14 流路内温度計(流路内温度測定手段)
20 熱交換器
30 冷却機
40 循環ポンプ
50 冷却液流路

Claims (5)

  1. 水処理施設で使用される薬品等の液体が貯蔵される温度測定手段を備えた液体貯蔵槽から冷却液流路に流出した液体を熱交換器で冷却し前記液体貯蔵槽に還流させることで前記液体貯蔵槽の液体の液温を維持管理する液体の冷却システムにおいて、
    1台の前記熱交換器に対し複数の前記液体貯蔵槽を配設し、
    前記液体貯蔵槽は、前記熱交換器で冷却させるため前記冷却液流路に流出する液体を制御する流出制御弁と、前記熱交換器で冷却された前記冷却液流路の液体の流入を制御する流入制御弁とを各々備え、
    前記流出制御弁が開放され液体の冷却を開始させるときの前記温度測定手段にて測定される前記液体貯蔵槽の液体の液温T1と、前記流入制御弁が閉塞され液体の冷却を停止させるときの前記液体貯蔵槽の液体の液温T2との関係を、
    T1>T2,且つT1≦25℃
    となるように設定し、
    一の前記液体貯蔵槽の液体の液温が設定値の液温T1に到達したときに冷却を開始し、
    一の前記液体貯蔵槽の液体の液温が設定値の液温T2に到達するか若しくは他の前記液体貯蔵槽の液体の液温が設定値の液温T1に到達したときのいずれか早いとき、または一の前記液体貯蔵槽の液体の液温が設定値の液温T1に到達し冷却を開始してから所定時間経過後若しくは他の前記液体貯蔵槽の液体の液温が設定値の液温T1に到達したときのいずれか早いとき、一の前記液体貯蔵槽の液体の冷却を停止することで前記液体貯蔵槽の液体を断続的に冷却し、1台の熱交換器で複数の前記液体貯蔵槽の液体の液温を維持管理することを特徴とする液体の冷却システム。
  2. 請求項1に記載の液体の冷却システムにおいて、
    液温T1が前記液体貯蔵槽の液体の上層部の液温であることを特徴とする液体の冷却システム。
  3. 請求項1に記載の液体の冷却システムにおいて、
    液温T2が前記温度測定手段にて測定される前記液体貯蔵槽の液体の下層部の液温若しくは前記冷却流路に配設されている温度測定手段にて測定される前記液体貯蔵槽から流出した前記冷却流路の液体の液温であることを特徴とする液体の冷却システム。
  4. 請求項1に記載の液体の冷却システムにおいて、
    液温T1が前記液体貯蔵槽の液体の上層部の液温であり、液温T2が前記液体貯蔵槽の下側に配設されている温度測定手段にて測定される液体の下層部の液温若しくは前記冷却流路に配設されている温度測定手段により測定される前記液体貯蔵槽から流出した前記冷却流路の液体の液温であることを特徴とする液体の冷却システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の液体の冷却システムにおいて、
    前記液体貯蔵槽に貯蔵される液体が次亜塩素酸ナトリウム若しくは重合ケイ酸と金属塩を主体とする水処理用凝集剤であることを特徴とする液体の冷却システム。




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