JP2009233223A - 車椅子固定装置 - Google Patents

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清人 渡辺
Tatsuo Uchihara
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Abstract

【課題】作業者の負担を軽くすることができる車椅子固定装置を提供する。
【解決手段】左車輪カバー51を車椅子2の左車輪31に上方から被せ、右車輪カバー52を右車輪上方から被せる。左部ベルト61のバックル62に右部ベルト71のタング72を係合し、左車輪カバー51側と右車輪カバー52側とに分離されたベルト91を利用者の背面側で連結する。左付勢機構141を作動して左ケーブル101を左ドラム133で巻き取るとともに、右付勢機構を作動して右ケーブル102を右ドラムで巻き取り、各車輪カバー51,52を両車輪の上方から押し当てて、両車輪をフロア12に押し付けて車椅子2を固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子を固定する車椅子固定装置に関する。
従来、車両等のフロア面に車椅子を固定する際には、車椅子固定装置が用いられていた(例えば、特許文献1参照。)。
この車椅子固定装置では、車椅子のフレームにフックを掛け、当該フックに設けられたワイヤを引き込むことによって、前記車椅子をフロアに固定できるように構成されている。
特開2008−043407
しかしながら、このような従来の車椅子固定装置にあっては、車椅子を固定する際に、車椅子の下部に手を入れて車椅子下部に配置されたフックを取り出すとともに、このフックを、屈んだ状態で車椅子のフレームに係止する必要があった。
このため、作業者の負担が大きく、苦労を要した。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、作業者の負担を軽くすることができる車椅子固定装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1の車椅子固定装置にあっては、左車輪及び右車輪を備えた車椅子をフロアに固定する車椅子固定装置において、上方から前記左車輪に被せる左カバー状部材と、上方から前記右車輪に被せる右カバー状部材と、前記左カバー状部材の両端部に接続されたケーブルやベルト等からなる左線状部材と、該左線状部材を繰り出し可能の巻き取って前記左カバー状部材の両端部を前記フロアへ向けて付勢する左付勢機構と、前記右カバー状部材の両端部に接続されたケーブルやベルト等からなる右線状部材と、該右線状部材を繰り出し可能の巻き取って前記右カバー状部材の両端部を前記フロアへ向けて付勢する右付勢機構と、前記左カバー状部材と前記右カバー状部材とを連結するベルト状部材と、該ベルト状部材を前記左カバー状部材側と前記右カバー状部材側とに分離可能に連結する連結機構と、を備えている。
すなわち、車椅子を固定する際には、固定位置に車椅子を配置した状態で、この車椅子の左車輪に、その上方から左カバー部材を被せるとともに、当該車椅子の右車輪に、その上方から右カバー部材を被せる。
この状態において、前記左カバー状部材側と前記右カバー状部材側とに分離されたベルト状部材を、車椅子着座者の背面側において連結機構で連結する。
そして、前記左カバー状部材の両端部に接続された左線状部材を左付勢機構で巻き取ることによって、前記左カバー状部材の両端部をフロアへ向けて付勢するとともに、前記右カバー状部材の両端部に接続された右線状部材を右付勢機構で巻き取ることによって、前記右カバー状部材の両端部をフロアへ向けて付勢する。
すると、前記車椅子は、前記両車輪が前記各カバー状部材によって、フロア側へ向けて付勢される。
また、請求項2の車椅子固定装置においては、前記左カバー状部材の両端部に接続される前記左線状部材の先端部に左フック状部材を設け、前記左カバー状部材の両端部に前記左フック状部材が係脱自在に係止される左係止部を設けるとともに、前記右カバー状部材の両端部に接続される前記右線状部材の先端部に右フック状部材を設け、前記右カバー状部材の両端部に前記右フック状部材が係脱自在に係止される右係止部を設けた。
すなわち、前記左線状部材の先端部には、左フック状部材が設けられており、前記左カバー状部材の両端部には、前記左フック状部材が係脱自在に係止される左係止部が設けられている。また、前記右線状部材の先端部には、右フック状部材が設けられており、前記右カバー状部材の両端部には、前記右フック状部材が係脱自在に係止される右係止部が設けられている。
これにより、前記各線状部材を前記各カバー部材に着脱することができるため、各カバー部材を前記各車輪に被せ難い場合には、前記各線状部材を前記各カバー部材から取り外して取付作業を行うことができる。
また、前記各カバー部材を前記各車輪に取り付けることができない場合には、前記各線状部材に設けられた前記各フック状部材を車椅子のフレームに係止し、各線状部材を各付勢機構で巻き取ることによって、前記フレームをフロアへ向けて付勢することができる。
さらに、請求項3の車椅子固定装置では、固定位置に配置された前記車椅子の前進を防止する車輪止めを前記フロアに設けた。
これによって、前記車椅子は、前記車輪止めによって固定位置に位置決めされる。
また、固定状態では、車椅子の前進方向への移動が前記車輪止めによって阻止される一方、車椅子着座者の背面側に配置された前記ベルト状部材によって車椅子の後退方向への移動が阻止される。
以上説明したように本発明の請求項1の車椅子固定装置にあっては、車椅子の前記各車輪の上方から前記各カバー部材を被せ、両カバー部材を連結するベルト状部材を車椅子着座者の背面側に配置した状態で、前記各付勢機構を作動するだけで、前記両車輪をフロア側へ向けて付勢した状態で当該車椅子をフロアに固定することができる。
このため、車椅子下部のフックを屈んだ状態で取り出してフレームに係止しなければならなかった従来と比較して、作業者の負担を軽減することができ、固定作業が容易となる。これにより、利便性の向上を図ることができる。
また、車椅子に設けられた両車輪を押さえる固定方式のため、多種の車椅子の固定に対応することができる。
そして、車輪のサイズが異なる車椅子であっても、前記各線状部材の巻き取り量を調整することで、これらに対応することができる。
また、請求項2の車椅子固定装置においては、前記各線状部材を前記各カバー部材に着脱することができるため、各カバー部材を前記各車輪に被せ難い場合には、前記各線状部材を前記各カバー部材から取り外して取付作業を行うことができる。
さらに、前記各カバー部材を前記各車輪に取り付けることができない場合には、前記各線状部材に設けられた前記各フック状部材を車椅子のフレームに係止し、各線状部材を各付勢機構で巻き取ることによって、前記フレームをフロアへ向けて付勢することができる。
これにより、前記各カバー部材を前記各車輪に取り付けることができない場合であっても、当該車椅子の固定を可能とすることができる。
そして、請求項3の車椅子固定装置では、固定位置に配置された前記車椅子の前進を防止する車輪止めを前記フロアに設けることにより、前記車椅子を、前記車輪止めによって固定位置に位置決めすることができる。
また、固定状態では、車椅子の前進方向への移動を前記車輪止めによって阻止できる一方、車椅子着座者の背面側に配置された前記ベルト状部材によって車椅子の後退方向への移動を阻止することができる。
これにより、車椅子の前後方向への移動を、さらに確実に防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
図1は、本実施の形態にかかる車椅子固定装置1を示す図であり、該車椅子固定装置1によって車椅子2を固定する様子が示されている。
この車椅子固定装置1は、例えば車両の後部室11に設けられており、前記車椅子2を後部室11のフロア12に設定された車椅子固定位置13に固定するように構成されている。
ここで、本実施の形態では、車椅子2を車両のフロア12に固定する場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、その他の機構部の上面に車椅子2を固定する際に使用しても良い。
前記車椅子2のフレーム21は、図1から図3に示すように、左側部を構成する左フレーム22と、右側部を構成する右フレーム23とを備えており(図3参照)、両フレーム22,23を近接して折り畳めるように構成されている。両フレーム22,23間には、座席24が形成されており、当該座席24に利用者25が着座できるように構成されている。
前記左フレーム22の後端部には、大径の左車輪31が回動自在に設けられており、当該左フレーム22の前端部には、小径の左キャスター32が旋回軸33を中心に旋回自在に支持されている(図1及び図2参照)。前記右フレーム21の後端部には、大径の右車輪36が回動自在に設けられており、当該右フレーム21の前端部には、小径の右キャスター37が旋回軸を中心に旋回自在に支持されている。
これにより、当該車椅子2は、前記両車輪31,36を回動操作することによって移動するとともに、その進行方向を変更する際には、前記各キャスター32,37が旋回できるように構成されている。
なお、手動式の車椅子2の他に、前記各車輪31,36をモータで駆動する電動式の車椅子も知られており、この電動式の車椅子であっても固定対象となり得る。
前記車椅子固定装置1は、図1及び図2に示したように、その機構部41が前記フロア12の下部に配設されており、前記車椅子2を固定する固定部42が前記フロア12より上方に配置されている。
すなわち、この車椅子固定装置1は、図1から図3に示したように、上方から前記左車輪31に被せる左カバー状部材としての左車輪カバー51と、上方から前記右車輪36に被せる右カバー状部材としての右車輪カバー52とを備えている。両車輪カバー51,52は、例えば長尺状の布体が幅方向中央にて山折りされて形成されており(図4及び図5参照)、各車輪31,36を幅方向中央部に配置した状態で、各車輪31,36の上部を覆える長さに設定されている(図2参照)。
前記左車輪カバー51の長さ方向中央部より後寄りの部位には、図1に示したように、前記右車輪カバー52側へ向けて延出する左部ベルト61が固定されており、該左部ベルト61の先端には、バックル62が設けられている。
前記右車輪カバー52の長さ方向中央部より後寄りの部位には、前記左車輪カバー51側へ向けて延出する右部ベルト71が固定されており、該右部ベルト71の先端には、前記バックル62に係脱自在に係合するタング72が設けられている。
前記バックル62は、前記タング72を挿入した際に、当該タング72と係合して抜けを阻止する一方、当該バックル62のボタン81が押圧操作された際には、前記タング72の離脱を許容できるように構成されている。
これにより、前記バックル62及び前記タング72で連結される前記左部ベルト61及び前記右部ベルト71によって、前記左車輪カバー51と前記右車輪カバー52とを連結するベルト状部材としてのベルト91が構成されており、互いに連結及び分離可能に係合する前記バックル62と前記タング72とによって、前記ベルト91を前記左車輪カバー51側の前記左部ベルト61と前記右車輪カバー52側の前記右部ベルト71との結合・分離を可能にする連結機構としての連結具92が構成されている。
前記左車輪カバー51の前端部には、左線状部材としての左ケーブル101の一端が固定されており、前記左車輪カバー51の後端部には、前記左ケーブル101の他端が固定されている。前記右車輪カバー52の前端部には、右線状部材としての右ケーブル102の一端が固定されており、前記右車輪カバー52の後端部には、前記右ケーブル102の他端が固定されている(右ケーブル102の両端部のみ図示)。
前記左ケーブル101の中間部は、前記フロア12の下部に配設されており、当該左ケーブル101の一端部側は、前記車椅子固定位置13の左前部に開設された左前部挿通部111を介して、前記フロア12の上部に延出するように構成されている。また、前記左ケーブル101の他端部側は、前記車椅子固定位置13の左後部に開設された左後部挿通部112を介して、前記フロア12の上部に延出するように構成されており、このフロア12より上部に延出した前記左ケーブル101の両端部及び前記左車輪カバー51によって前記固定部42が構成されている。
前記フロア12の下部には、前記機構部41が配設されている。この機構部41のケーシング121の左前部には、左前部プーリ122が回動自在に支持されており、当該ケーシング121の左後部には、左後部プーリ123が回動自在に支持されている。
前記左前部プーリ122には、前記左前部挿通部111を挿通した前記左ケーブル101の一端側が掛けられており、前記左後部プーリ123には、前記左後部挿通部112を挿通した前記左ケーブル101の他端側が掛けられている。
前記両プーリ122,123間には、左モータ131と該左モータ131の出力軸132に固定された左ドラム133とで構成された左ケーブル巻取巻戻機構134が設けられており、該左ケーブル巻取巻戻機構134を構成する前記左ドラム133には、前記左ケーブル101の中間部が係止された状態で繰り出し及び巻き取り可能に巻回されている。
これにより、前記ケーシング121内には、該左ケーブル101を繰り出し可能の巻き取って前記左車輪カバー51の両端部を前記フロア12へ向けて付勢する左付勢機構141が構成されている。
これと同様に、前記右ケーブル102の中間部は、前記フロア12の下部に配設されており、当該右ケーブル102の一端部は、前記車椅子固定位置13の右前部に開設された右前部挿通部151を介して(図3参照)、前記フロア12の上部に延出するように構成されている。また、前記右ケーブル102の他端部は、前記車椅子固定位置13の右後部に開設された右後部挿通部を介して(図示省略)、前記フロア12の上部に延出するように構成されており、このフロア12より上部に延出した前記右ケーブル102の両端部及び前記右車輪カバー52によって前記固定部42が構成されている。
前記フロア12の下部に配設された前記機構部41のケーシング121には、その右前部に右前部プーリが回動自在に支持されており、当該ケーシング121の右後部には、右後部プーリが回動自在に支持されている(図示省略)。
前記右前部プーリには、前記右前部挿通部151を挿通した前記右ケーブル102の一端側が掛けられており、前記右後部プーリには、前記右後部挿通部を挿通した前記右ケーブル102の他端側が掛けられている。
前記両プーリ間には、右モータと該右モータの出力軸に固定された右ドラムとで構成された右ケーブル巻取巻戻機構が設けられており、該右ケーブル巻取巻戻機構を構成する前記右ドラムには、前記右ケーブルの中間部が係止された状態で繰り出し及び巻き取り可能に巻回されている(図示省略)。
これにより、前記ケーシング121内には、該右ケーブル102を繰り出し可能の巻き取って前記右車輪カバー52の両端部を前記フロア12へ向けて付勢する右付勢機構が構成されている(図示省略)。
前記左付勢機構141の前記左モータ131と前記右付勢機構の前記右モータとは、図外の制御装置に接続されており、該制御装置からの供給電力を受けて作動するように構成されている。前記制御装置は、例えば前記後部室11の壁面に設けたれたスイッチを操作した際に、当該スイッチの操作状態に応じて前記各モータ131への通電を制御するように構成されている。
前記車椅子固定位置13の左前側には、図1から図3に示すように、前記車椅子2を前記車椅子固定位置13に配置した状態で、当該車椅子2の左キャスター32に当接する矩形ボックス状の左車輪201が前記フロア12に固定されており、前記車椅子固定位置13の右前側には、前記車椅子2の右キャスター37に当接する矩形ボックス状の右車輪止め202が前記フロア12に固定されている(図3参照)。これにより、このフロア12には、前記車椅子固定位置13に配置した前記車椅子2の前進を防止する車輪止めが構成されている。
また、前記フロア12には、図4に示すように、前記車椅子固定位置13の左側部及び右側部に、コ字状に屈曲されたパイプ材からなる車輪カバーハンガー211が立設されている(一方のみ図4に図示)。
前記車椅子固定位置13の左側部に配置された前記車輪カバーハンガー211には、前記左車輪カバー51を被せた状態で掛けられるように構成されており、この状態で前記左車輪カバー51を高位置に保持できるように構成されている。また、前記車椅子固定位置13の右側部に配置された前記車輪カバーハンガー211には、前記右車輪カバー52を被せた状態で掛けられるように構成されており、この状態で前記右車輪カバー52を高位置に保持できるように構成されている。
これにより、前記両車輪カバー51,52をフロア12より上方に維持できるため、車椅子2の出し入れの妨げにならならず、車椅子2の移動を容易とすることができる。
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記車椅子2を固定する際には、先ず、当該車椅子2を車椅子固定位置13に配置する。
そして、前記車椅子固定位置13の左側部に立設された車輪カバーハンガー211から、しゃがむこと無く、左車輪カバー51を取り外し、当該左車輪カバー51を前記車椅子2の左車輪31に、その上方から被せる。また、前記車椅子固定位置13の右側部に立設された車輪カバーハンガー211から、しゃがむこと無く、右車輪カバー52を取り外し、当該右車輪カバー52を前記車椅子2の右車輪36に、その上方から被せる。
この状態において、前記左車輪カバー51から延出した左部ベルト61を前記車椅子2の利用者25の背面側に配置するとともに、前記右車輪カバー52から延出した右部ベルト71を前記利用者25の背面側に配置し、前記左部ベルト61先端のバックル62に前記右部ベルト71先端のタング72を係合することによって、前記左車輪カバー51側と前記右車輪カバー52側とに分離されたベルト91を前記利用者25の背面側において連結する。
次に、前記後部室11の壁面等に設けられたスイッチを固定側に操作して、前記左付勢機構141の左モータ131で左ドラム133を反時計回りに回動し、前記左車輪カバー51の両端部に接続された左ケーブル101を前記左ドラム133で巻き取ることによって、前記左車輪カバー51の両端部をフロア12へ向けて付勢するとともに、前記右付勢機構の右モータで右ドラムを反時計回りに回動し、前記右車輪カバー52の両端部に接続された右ケーブル102を前記右ドラムで巻き取ることによって、前記右車輪カバー52の両端部をフロア12へ向けて付勢する。
すると、前記車椅子2は、前記各車輪カバー51,52が前記両車輪31,36の上方から押し当てられ、両車輪31,36が前記両車輪カバー51,52によってフロア12側へ向けて付勢され、前記両車輪31,36を前記フロア12に強く押さえ込んだ状態でフロア12に押し付けることができる。
このように、前記車椅子2の前記各車輪31,36の上方から前記各車輪カバー51,52を被せ、両車輪カバー51,52を連結する前記ベルト91を車椅子2利用者25の背面側に配置した状態で、前記各付勢機構141を作動するだけで、前記両車輪31,36をフロア12側へ向けて付勢した状態で当該車椅子2をフロア12に固定することができる。
このため、車椅子2下部のフックを屈んだ状態で取り出してフレーム21に係止しなければならなかった従来と比較して、作業者の負担を軽減することができ、固定作業が容易となる。これにより、利便性の向上を図ることができる。
また、前記車椅子2に設けられた両車輪31,36を押さえる固定方式のため、多種の車椅子2の固定に対応することができる。
そして、前記車輪31,36のサイズが異なる車椅子2であっても、前記各ケーブル101,102の巻き取り量を調整することで、これらに対応することができる。
そして、前記車椅子固定位置13の前部には、当該車椅子固定位置13に配置された前記車椅子2の前進を防止する左右車輪止め01,202が前記フロア12に設けられており、前記車椅子2の左右キャスター32,37を前記両車輪止め201,202に当接することによって、当該車椅子2を前記車椅子固定位置13に位置決めすることができる。
また、固定状態では、前記車椅子2の前進方向への移動を、前記両車輪止め201,202によって阻止できる一方、車椅子2利用者25の背面側に掛け渡された前記ベルト91によって、当該車椅子2の後退方向への移動を阻止することができる。
これにより、前記車椅子2の前後方向への移動を、さらに確実に防止することができる。
なお、前記車椅子2の固定状態を解除する際には、前述と逆の手順で操作を行う。
簡単に説明すると、前記後部室11の壁面等に設けられたスイッチを固定解除側に操作して、前記左付勢機構141の左モータ131で左ドラム133を時計回りに回動し、前記左車輪カバー51の両端部に接続された左ケーブル101を前記左ドラム133から繰り出すことによって、前記左車輪カバー51の両端部をフロア12へ向けて付勢した前記左ケーブル101を緩めるとともに、前記右付勢機構の右モータで右ドラムを時計回りに回動し、前記右車輪カバー52の両端部に接続された右ケーブル102を前記右ドラムから繰り出すことによって、前記右車輪カバー52の両端部をフロア12へ向けて付勢した前記右ケーブル102を緩める。
次に、前記左部ベルト61先端のバックル62のボタン81を押圧操作して、当該バックル62から前記タング72の離脱して、前記左車輪カバー51から延出した左部ベルト61と前記右車輪カバー52から延出した右部ベルト71とを分離する。
そして、前記車椅子2の左車輪31に被せられた左車輪カバー51を取り外し、前記車椅子固定位置13の左側部に立設された車輪カバーハンガー211に掛けるとともに、前記車椅子2の右車輪36に被せられた右車輪カバー52を取り外し、前記車椅子固定位置13の右側部に立設された車輪カバーハンガー211に掛ける。
これにより、前記車椅子2の両車輪31,36が前記各車輪カバー51,52によってフロア12に付勢された固定状態を解除することができる。
なお、本実施の形態にあっては、前記各車輪カバー51,52の両端部に前記各ケーブル101,102を固定した場合に付いて説明したが、これに限定されるものではない。
すなわち、図5に示すように、前記左車輪カバー51の両端部に接続される前記左ケーブル101の両端に、左フック状部材としての左フック301,301を設けるとともに、前記左車輪カバー51の両端部に、前記左フック301,301が係脱自在に係止される左係止部としての左係止穴302,302を設ける。
これと同様に、前記右車輪カバー52の両端部に接続される前記右ケーブル102の両端に、右フック状部材としての右フック401,401を設けるとともに、前記右車輪カバー52の両端部に、前記右フック401,401が係脱自在に係止される右係止部としての右係止穴402,402を設ける。
これにより、前記各ケーブル101,102を前記各車輪カバー51,52の両端部に結合・分離することができるため、各車輪カバー51,52を前記各車輪31,36に被せ難い場合には、前記各ケーブル101,102を前記各車輪カバー51,52から取り外して取付作業を行うことができる。
さらに、前記各車輪カバー51,52を前記各車輪31,36に取り付けることができない場合には、前記各ケーブル101,102に設けられた前記各フック301,301、401,401を車椅子2のフレーム21に係止し、各ケーブル101,102を各付勢機構141で巻き取ることによって、前記フレーム21をフロア12へ向けて付勢することができる。
これにより、前記各車輪カバー51,52を前記各車輪31,36に取り付けることができない場合であっても、当該車椅子2の固定を可能とすることができる。
なお、これらの実施の形態では、前記各車輪カバー51,52を布体で構成した場合に付いて説明したが、これに限定されるものではない。
すなわち、前記前記各車輪カバー51,52は、可撓性の部材で構成しても、剛体で構成しても良い。さらには、網状の部材で構成しても良い。
本発明の一実施の形態を示す要部の説明図である。 同実施の形態の車椅子を固定した状態を示す側面図である。 同実施の形態の車椅子を固定した状態を示す平面図である。 同実施の形態の車輪カバーハンガーを示す側面図である。 他の実施の形態を示す要部の拡大図である。
符号の説明
1 車椅子固定装置
2 車椅子
12 フロア
13 車椅子固定位置
31 左車輪
36 右車輪
51 左車輪カバー
52 右車輪カバー
91 ベルト
92 連結具
101 左ケーブル
102 右ケーブル
141 左付勢機構
201 左車止め
202 右車止め
301 左フック
302 左係止穴
401 右フック
402 右係止穴

Claims (3)

  1. 左車輪及び右車輪を備えた車椅子をフロアに固定する車椅子固定装置において、
    上方から前記左車輪に被せる左カバー状部材と、
    上方から前記右車輪に被せる右カバー状部材と、
    前記左カバー状部材の両端部に接続されたケーブルやベルト等からなる左線状部材と、
    該左線状部材を繰り出し可能の巻き取って前記左カバー状部材の両端部を前記フロアへ向けて付勢する左付勢機構と、
    前記右カバー状部材の両端部に接続されたケーブルやベルト等からなる右線状部材と、
    該右線状部材を繰り出し可能の巻き取って前記右カバー状部材の両端部を前記フロアへ向けて付勢する右付勢機構と、
    前記左カバー状部材と前記右カバー状部材とを連結するベルト状部材と、
    該ベルト状部材を前記左カバー状部材側と前記右カバー状部材側とに分離可能に連結する連結機構と、
    を備えたことを特徴とする車椅子固定装置。
  2. 前記左カバー状部材の両端部に接続される前記左線状部材の先端部に左フック状部材を設け、前記左カバー状部材の両端部に前記左フック状部材が係脱自在に係止される左係止部を設けるとともに、前記右カバー状部材の両端部に接続される前記右線状部材の先端部に右フック状部材を設け、前記右カバー状部材の両端部に前記右フック状部材が係脱自在に係止される右係止部を設けたことを特徴とする請求項1記載の車椅子固定装置。
  3. 固定位置に配置された前記車椅子の前進を防止する車輪止めを前記フロアに設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の車椅子固定装置。
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