JP2009233204A - ピン - Google Patents
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Abstract
【課題】生体内の血流のある部位において、生体組織に対し、留置物を容易かつ確実に固定することができるピンを提供すること。
【解決手段】ピン5は、頭部51と、頭部51の先端部511から延長して突出した穿刺部52と、頭部51の途中から延長して突出した背骨部53とを有している。ピン5の頭部51は、棒状で、略直線状をなしている。また、穿刺部52は、棒状で、直線状をなしている。この穿刺部52がグラフトと共に血管壁を穿通することにより、グラフトが血管壁に固定される。また、背骨部53は、棒状で、穿刺部52側が凹となるように湾曲または屈曲している。また、穿刺部52の軸520は、その軸520と頭部510の軸510のなす角(角度)θが90°未満となるように、軸510に対して傾斜している。
【選択図】図1
【解決手段】ピン5は、頭部51と、頭部51の先端部511から延長して突出した穿刺部52と、頭部51の途中から延長して突出した背骨部53とを有している。ピン5の頭部51は、棒状で、略直線状をなしている。また、穿刺部52は、棒状で、直線状をなしている。この穿刺部52がグラフトと共に血管壁を穿通することにより、グラフトが血管壁に固定される。また、背骨部53は、棒状で、穿刺部52側が凹となるように湾曲または屈曲している。また、穿刺部52の軸520は、その軸520と頭部510の軸510のなす角(角度)θが90°未満となるように、軸510に対して傾斜している。
【選択図】図1
Description
本発明は、生体内の血流のある部位において、生体組織に対し、留置物を固定するピンに関するものである。
従来、動脈瘤の治療にあたっては、外科的に動脈瘤を切除し、その部分に人工血管(人工的な材料で作製された管体)を移植するあるいは、バイパス手術と呼ばれる別の新たな血管流路を形成し、血液を確保するという治療法が行われていた。しかし、動脈瘤を発症する患者は一般的に高齢者が多く、このような大手術は、患者の負担が大きいため困難な場合が多く、また術中、術後の合併症も発生し易く、危険を伴うものであった。
また、このような外科的手術をせず、経皮的にステントグラフト(人工血管(グラフト)に金属骨格(ステント)が縫い付けてある医療器具)を留置、移植して動脈瘤を治療する器具および方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この治療法によれば、手術の危険性および患者の負担が大幅に軽減するという利点がある。
ステントグラフトには、大別して、(1)外力を付与しない自然状態では拡径しており、これに径方向の圧縮力を加え、縮径させた状態、すなわちチューブ内に入れて拡径を規制した状態で動脈内の目的部位(動脈瘤が形成された治療部位)まで移送し、ここで前記圧縮力を除去して自己拡径させ、そこへ留置する所謂セルフエクスパンドタイプのものと、(2)外力を付与しない自然状態では縮径しており、この状態で動脈内の目的部位まで移送した後、別途挿入されたバルーンカテーテルのバルーンを膨張させて、ステントグラフトの端部に設置された金属部材を拡張させ、該拡張に伴う金属部材の塑性変形によりその拡張状態を維持する構成の所謂バルーンエクスパンドタイプのものとがある。
しかしながら、これらのステントグラフトは、いずれも、金属製の骨格であるステントに、布状のグラフトを固定したものであり、ステントグラフトを留置する際に、そのステントグラフトを移送するチューブとして、比較的大きな径のチューブを用いる必要がある。このため、チューブの径を小さくすることが望まれている。
そこで、グラフトのみを血管壁にピンで固定することで、そのグラフトを留置、移植して動脈瘤を治療する方法が提案されている。この治療法によれば、グラフトは、ステントグラフトに比べて小さく折り畳むことができるで、そのグラフトを移送するチューブとして、比較的小さな径のチューブを用いることができ、これにより、患者の負担をさらに軽減することができる。
しかしながら、従来のピンは、血管壁に対して、垂直に穿刺されるよう構成されているので、グラフトを血管壁に固定する作業がし難く、また、その固定も不十分であるという欠点がある。
本発明の目的は、生体組織に対し、留置物を容易かつ確実に固定することができるピンを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(13)の本発明により達成される。
(1) 生体内の血流のある部位において、生体組織に対し、留置物を固定するピンであって、
略直線状をなす頭部と、
前記頭部から延長して突出し、前記留置物と共に生体組織に穿刺される少なくとも1つの棒状の穿刺部と、
前記頭部から延長して突出し、前記留置物に当接する部位を有し、該留置物を生体組織に密着させる背骨部とを備え、
前記穿刺部の軸と前記頭部の軸のなす角θが90°未満となるように、前記穿刺部の軸は、前記頭部の軸に対して傾斜していることを特徴とするピン。
(1) 生体内の血流のある部位において、生体組織に対し、留置物を固定するピンであって、
略直線状をなす頭部と、
前記頭部から延長して突出し、前記留置物と共に生体組織に穿刺される少なくとも1つの棒状の穿刺部と、
前記頭部から延長して突出し、前記留置物に当接する部位を有し、該留置物を生体組織に密着させる背骨部とを備え、
前記穿刺部の軸と前記頭部の軸のなす角θが90°未満となるように、前記穿刺部の軸は、前記頭部の軸に対して傾斜していることを特徴とするピン。
(2) 当該ピンは、留置物を固定する際、前記頭部が前記穿刺部よりも血流の上流側に位置するように設置される上記(1)に記載のピン。
(3) 前記頭部の長さをa、前記穿刺部の長さをbとしたとき、a/bは、0.1〜2である上記(1)または(2)に記載のピン。
(4) 前記穿刺部は、前記頭部の端部から延長して突出している上記(1)ないし(3)のいずれか記載のピン。
(5) 複数の前記穿刺部が、前記頭部の長手方向に沿って並設されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のピン。
(6) 前記各穿刺部の軸は、互いに略平行である上記(5)に記載のピン。
(7) 前記穿刺部が生体組織から抜けるのを防止する抜け防止手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれか記載のピン。
(7) 前記穿刺部が生体組織から抜けるのを防止する抜け防止手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれか記載のピン。
(8) 前記背骨部は、前記穿刺部側が凹となるように湾曲または屈曲している上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のピン。
(9) 前記背骨部は、少なくとも前記頭部と反対側の端部に、前記留置物に当接する部位を有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のピン。
(10) 前記背骨部の前記頭部と反対側の端部は、拡径している上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のピン。
(11) 前記背骨部の長さは、前記穿刺部の長さよりも長い上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のピン。
(12) 当該ピンは、弾性を有し、当該ピンに外力を加えて変形させたとき、前記穿刺部と前記背骨部とが接近または接触し、前記外力を解除したとき、元の形状に復元するよう構成されている上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のピン。
(13) 当該ピンは、前記頭部の軸と、前記穿刺部の軸と、前記背骨部の軸とが、略平行または略一致するように弾性変形した状態で、開口を有する装置に収納されて用いられるものであり、
前記穿刺部は、使用時に前記開口の位置に到達したとき、復元し、該穿刺部の先端側が前記開口から外部に突出するよう構成されている上記(12)に記載のピン。
前記穿刺部は、使用時に前記開口の位置に到達したとき、復元し、該穿刺部の先端側が前記開口から外部に突出するよう構成されている上記(12)に記載のピン。
本発明によれば、例えば、血管や心臓等の生体内の血流のある部位において、生体組織に対し、留置物を容易かつ確実に固定することができる。
すなわち、穿刺部の軸が頭部の軸に対して傾斜しているので、穿刺部が血流の方向に対して鋭角に傾斜するように、その穿刺部を穿刺することができ、これにより、血流は、ピンに対し、穿刺部が刺さる方向に作用する。これによって、穿刺部が生体組織から抜け難くなり、留置物を確実に固定することができる(図2参照)。
また、穿刺部は、生体組織の表面に対して傾斜するように穿刺されるので、垂直に穿刺する場合に比べ、穿刺部を容易に穿刺することができる。また、頭部は、略直線状をなしているので、ピンを装置に収納して使用する際、そのピンが装置内で安定する。これにより、ピンで留置物を固定する作業を容易、迅速かつ安全に行うことができる。
また、背骨部を有しているので、留置物を生体組織に確実に密着させることができる。
また、背骨部を有しているので、留置物を生体組織に確実に密着させることができる。
以下、本発明のピンを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
なお、本発明は、生体内の血流のある部位において、生体組織に対し、留置物を固定する各種のピンに適用することができるが、下記の実施形態では、代表的に、本発明を血管の動脈瘤付近に挿入・留置されるグラフトを血管壁(血管内)に固定するピンに適用した場合について説明する。
なお、本発明は、生体内の血流のある部位において、生体組織に対し、留置物を固定する各種のピンに適用することができるが、下記の実施形態では、代表的に、本発明を血管の動脈瘤付近に挿入・留置されるグラフトを血管壁(血管内)に固定するピンに適用した場合について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のピンの第1実施形態を示す側面図、図2は、血管の動脈瘤付近に挿入・留置されたグラフトを図1に示すピンで血管壁に固定した状態を示す断面図である。また、図3は、図1に示すピンでグラフトを固定する際に用いるピン打込装置の実施形態を示す図であって、図3(a)は、断面図、図3(b)は、正面図である。また、図4〜図7は、それぞれ、図3に示すピン打込装置の作用を説明するための断面図である。
図1は、本発明のピンの第1実施形態を示す側面図、図2は、血管の動脈瘤付近に挿入・留置されたグラフトを図1に示すピンで血管壁に固定した状態を示す断面図である。また、図3は、図1に示すピンでグラフトを固定する際に用いるピン打込装置の実施形態を示す図であって、図3(a)は、断面図、図3(b)は、正面図である。また、図4〜図7は、それぞれ、図3に示すピン打込装置の作用を説明するための断面図である。
なお、以下では、図1、図2、図8〜図11中の下側を「先端」、上側を「基端」とし、図3〜図7中の左側を「先端」、右側を「基端(後端)」として説明を行う。
また、図4(a)では、グラフトおよび血管壁は、図示されていない。
また、図4(a)では、グラフトおよび血管壁は、図示されていない。
図1および図2に示すピン(固定具)5は、大動脈等の血管300内の動脈瘤320付近に挿入・留置される人工血管であるグラフト(留置物)200を、血管300内において、血管壁(生体内組織)310に固定するピンである。
まずは、グラフト200について説明する。
図2に示すように、グラフト200は、そのグラフト200が固定される血管300の形状および寸法に対応した形状および寸法を有しており、通常、筒状をなしている。また、グラフト200は、折り畳まれたり、折り畳まれた状態から広がることができるようになっている。
図2に示すように、グラフト200は、そのグラフト200が固定される血管300の形状および寸法に対応した形状および寸法を有しており、通常、筒状をなしている。また、グラフト200は、折り畳まれたり、折り畳まれた状態から広がることができるようになっている。
このグラフト200は、血流を透過させないもの(膜)であればよく、例えば、織物、編物、不織布、紙材のような繊維性多孔質膜、その他、非繊維性多孔質膜、高分子シートのような緻密膜等が挙げられる。
また、グラフト200の素材(繊維)としては、例えば、セルロース繊維、綿、リンター、カポック、亜麻、***、ラミー、絹、羊毛等の天然繊維、ナイロン(ポリアミド)、テトロン、レーヨン、キュプラ、アセテート、ビニロン、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(ポリエステル)、ポリプロピレン等の化学繊維、またはこれら天然および化学繊維のうちの2以上の組み合わせ(混紡等)等が挙げられる。
また、グラフト200の素材(高分子シート)の他の例としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、天然ゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ラテックスゴム等の各種ゴム、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
また、グラフト200は、同一または異なる材料による2層以上の積層体であってもよい。さらに、グラフト200に対し親水化処理または疎水化処理が施されていてもよい。
なお、グラフト200は、後述するピン5により、血管300の正常部位に固定される。また、グラフト200は、複数のピン5により、その血流の上流側の部位において、周方向に沿って(1周に亘って)、複数箇所が固定されるが、図2では、1箇所が固定された状態(固定作業の途中の状態)が示されている。また、グラフト200の上流側の部位を固定した上で、さらに、下流側の部位を固定してもよい。
次に、ピン5について説明する。
図1および図2に示すように、ピン5は、頭部51と、頭部51から延長して突出した穿刺部(穿通部)52と、頭部51から延長して突出した背骨部53とを有している。本実施形態では、穿刺部52は、頭部51の先端部511から延長して突出し、また、背骨部53は、頭部51の途中から延長して突出している。
ピン5の頭部51は、棒状で、略直線状をなしている。
図1および図2に示すように、ピン5は、頭部51と、頭部51から延長して突出した穿刺部(穿通部)52と、頭部51から延長して突出した背骨部53とを有している。本実施形態では、穿刺部52は、頭部51の先端部511から延長して突出し、また、背骨部53は、頭部51の途中から延長して突出している。
ピン5の頭部51は、棒状で、略直線状をなしている。
また、穿刺部52は、グラフト200と共に血管壁310を穿通する(穿刺する)部位であり、棒状で、直線状をなしている。この穿刺部52がグラフト200と共に血管壁310を穿通することにより、グラフト200が血管壁310に固定される。また、穿刺部52の先端部(頭部51と反対側の端部)521は、尖っており、これより、穿刺部52は、容易かつ確実に、グラフト200および血管壁310を穿通することができる。
また、背骨部53は、棒状で、穿刺部52側が凹となるように湾曲または屈曲(図示の構成では湾曲)している。この背骨部53の先端部(頭部51と反対側の端部)531は、グラフト200に当接(圧接)する部位であり、その先端部531がグラフト200に当接し、グラフト200を血管壁310に押し付けることにより、グラフト200が血管壁310に密着する。このようにして、グラフト200を血管壁310に確実に密着させることができる。
また、穿刺部52の軸520は、その軸520と頭部51の軸510のなす角(角度)θが90°未満となるように、軸510に対して傾斜している。そして、ピン5は、グラフト200を血管壁310に固定する際、頭部51が穿刺部52よりも血流の上流側に位置するように設置される。
これにより、穿刺部52は、血管壁310に対して傾斜するように穿刺され、血流は、ピン5に対し、穿刺部52が血管壁310に刺さる方向に作用し、これによって、穿刺部52が血管壁310から抜け難くなり、グラフト200を血管壁310に確実に固定することができる。また、後述するように、穿刺部52が、容易かつ円滑に、グラフト200および血管壁310を穿通することができる。
ここで、前記角度θは、0°を超え、90°未満であれば特に限定されないが、40〜50°程度であるのが好ましい。これにより、グラフト200を血管壁310により確実に固定することができ、また、穿刺部52が、より容易かつ円滑に、グラフト200および血管壁310を穿通することができる。
また、頭部51の長さをa、穿刺部52の長さをbとしたとき、a/bは、0.1〜2程度であるのがより好ましく、0.5〜1.5程度であるのがより好ましい。そして、特に、頭部51の長さaと穿刺部52の長さbとが略等しく設定されるのが好ましい。なお、本実施形態では、頭部51の長さaと穿刺部52の長さbとが略等しく設定されている。
また、背骨部53の長さは、穿刺部52の長さbよりも長く設定されている。
また、背骨部53の長さは、穿刺部52の長さbよりも長く設定されている。
なお、頭部51、穿刺部52および背骨部53の寸法は、それぞれ、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるが、頭部51の長さaは、例えば、1〜20mm程度であるのが好ましく、2〜20mm程度であるのがより好ましい。
また、穿刺部52の長さbは、例えば、2〜40mm程度であるのが好ましく、5〜10mm程度であるのがより好ましい。
また、背骨部53の長さは、例えば、4〜100mm程度であるのが好ましく、8〜80mm程度であるのがより好ましい。
また、ピン5は、弾性を有している。すなわち、ピン5は、そのピン5に外力を加えて変形させたとき、穿刺部52と背骨部53とが接近または接触し、その外力を解除したとき(自然状態)、復元力(弾性力)により、元の形状に復元するよう構成されている。
ピン5の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、Ni−Ti系合金、Cu−Zn系合金、Ni−Al系合金等の擬弾性金属、タングステン、タングステン合金、チタン、チタン合金、タンタル、ニッケル、クロム、コバルト系合金等の各種金属が挙げられる。
次に、ピン5でグラフト200を固定する際に用いるピン打込装置1について説明する。
図3に示すように、ピン打込装置(ピン打込カテーテル)1は、可撓性を有し、長尺状をなしている。このピン打込装置1は、外筒(外チューブ)2と、ピン5が収納される内筒(内チューブ)3と、ピン5を押す押し子(プッシャー)4とを備えている。
図3に示すように、ピン打込装置(ピン打込カテーテル)1は、可撓性を有し、長尺状をなしている。このピン打込装置1は、外筒(外チューブ)2と、ピン5が収納される内筒(内チューブ)3と、ピン5を押す押し子(プッシャー)4とを備えている。
押し子4は、内筒3内に、内筒3(押し子4)の長手方向に沿って移動可能に設置されている。また、内筒3は、外筒2内に、外筒2(内筒3)の長手方向に沿って移動可能に設置されている。この内筒3は、外筒2に対して周方向に移動(回転)しないように規制されている。
また、外筒2の先端部の図3(a)中下側には、ピン5の出口となる開口21が形成されている。外筒2の内腔は、その開口21の先端よりもさらに先端側まで形成されている。
また、開口21の周囲には、X線透視下で開口21の生体内での位置を確認するための図示しないマーカーが設置されているのが好ましい。
このマーカーは、例えば、白金、金、銀、タングステン等の金属、またはこれらの合金等のX線不透過材料で構成される。また、マーカーは、前記X線不透過材料や、その他例えば硫酸バリウム、炭酸バリウム、酸化ビスマス等のX線不透過材料が配合された層(例えば塗膜)であってもよい。
なお、マーカーは、X線透視下に限らず、例えば、CTスキャン、MRI等において開口21の位置を確認することができるものであってもよい。
一方、内筒3の先端部の図3(a)中下側の、開口21に対応する位置にも、ピン5の出口となる開口31が形成されている。この開口31は、開口21よりも大きい。すなわち、図3(a)中下側から見たとき(図3(b)において)、開口31は、外筒2の開口21を包含している。この場合、開口31の基端は、開口21の基端と略一致している。また、内筒3の内腔の先端と開口31の先端とは一致しており、内筒3の内腔は、開口31よりも先端側には形成されていない。そして、内筒3の最先端部には、ピン5の頭部51に当接し得る当接部32が形成されている。
ピン5は、内筒3内の押し子4よりも先端側の部位に、頭部51の軸510と、穿刺部52の軸520と、背骨部53の軸とが、略平行または略一致するように弾性変形した状態で、かつ、頭部51側が先端側になり、穿刺部52側が図3(a)中下側(開口21側)になるように収納される。本実施形態では、複数のピン5を収納し得るように構成されており、図示例では、2つのピン5が収納されている。なお、1つのピン5のみを収納し得るように構成されていてもよいことは、言うまでもない。
ここで、内筒3内に収納された状態のピン5の頭部51から穿刺部52までの長さをL1、開口21の外筒2の長手方向の長さをL2、内筒3の当接部32から開口21(開口31)の基端までの長さ(開口31の内筒3の長手方向の長さ)をL3、内筒3内に収納された状態のピン5の頭部51から背骨部53までの長さ(ピン5の長さ)をL4としたとき、下記(1)式〜(3)式を満たすように開口21、開口31が形成され、ピン5の各部の寸法が設定されているのが好ましい。
L2<L1 ・・・(1)式
L1<L3 ・・・(2)式
L3<L4 ・・・(3)式
L2<L1 ・・・(1)式
L1<L3 ・・・(2)式
L3<L4 ・・・(3)式
次に、ピン打込装置1およびピン5の使用方法(作用)、すなわち、血管300の動脈瘤320付近に導入されたグラフト200を、ピン5により血管壁310に固定する際の手順の一例について、図2〜図7を参照しつつ説明する。
なお、図2に示すように、グラフト200は、例えば、管状をなす図示しない導入シース等を用いて、既に、血管300の目的部位(動脈瘤320の近傍)へ導入されているもとのする。
まず、図3に示すように、ピン打込装置1の内部、すなわち、内筒3内の押し子4よりも先端側の部位に、複数(図示の構成では2つ)のピン5を収納する。
次に、ピン打込装置1をX線透視下で大腿部等から経皮的に血管300に導入し、ピン打込装置1の先端を血管300の動脈瘤320がある部分まで移送する。そして、グラフト200のピン5で固定する部位に、開口21を位置決めする。この位置決めは、開口21の周辺に設けられたマーカーを利用して行うことができる。
次に、バルーンを有する図示しないカテーテル等を用い、そのバルーンを開口21の図3(a)中上側に配置して拡張させる。これにより、ピン打込装置1の外筒2の開口21の部分が、グラフト200を介して血管壁310に押し付けられる。
次に、図4(a)に示すように、ピン打込装置1の外筒2および内筒3を血管壁310に固定した状態で、押し子4を先端方向(図4中左側)に押す(移動させる)。これにより、押し子4によって、ピン5が、先端方向に押され、移動する。詳細には、押し子4によって、基端側のピン5が、先端方向に押されて移動し、そのピン5によって、先端側のピン5が、先端方向に押されて移動する。
この際、L2<L1であるので、図4(a)に示すように、頭部51の基端部512が開口21を越えて開口21よりも先端側(図4中左側)に移動するまでは、穿刺部52の先端部521は、開口21の位置に到達しない。そして、L1<L3であるので、ピン5の頭部51が内筒3の当接部32に当接するまでに、穿刺部52の先端部521が、開口21の位置に到達し、穿刺部52は、復元力(弾性力)により、元の形状に復元する。これにより、図4(b)に示すように、穿刺部52の先端側が開口21から外部に突出する。
また、ピン5は、その頭部51が内筒3の当接部32に当接して停止するが、L3<L4であるので、背骨部53の先端部531は、開口21および31の位置に到達せず、開口21および31よりも基端側の内筒3内に位置する。
次に、図5(c)に示すように、外筒2を血管壁310に固定した状態で、内筒3を基端方向(図5中右側)に引く(移動させる)。これにより、内筒3によって、ピン5が、基端方向に押され、移動する。詳細には、内筒3によって、先端側のピン5が、基端方向に押されて移動し、そのピン5によって、基端側のピン5が、基端方向に押されて移動する。
この際、ピン5の穿刺部52は、グラフト200および血管壁310を穿通し、図5(d)に示すように、頭部51の基端部512が開口21に到達すると、背骨部53は、復元力により、元の形状に復元する。これにより、頭部51は、開口21から外部に突出する。
また、本実施形態では、前述したように、頭部51の長さaと穿刺部52の長さbとが略等しく設定されているので、穿刺部52が略完全にグラフト200および血管壁310を穿通した後、頭部51の基端部512が開口21に到達し、背骨部53が元の形状に復元し、頭部51が開口21から外部に突出するようになっている。
このため、外筒2を移動させずに、内筒3のみを移動させるだけで、穿刺部52をグラフト200および血管壁310に穿通させることができる。すなわち、外筒2の開口21の部分をグラフト200を介して血管壁310に固定した後は、外筒2を移動させることなく、押し子4および内筒3の移動のみで、ピン5により、グラフト200を血管壁310に固定することができる。
また、頭部51は、略直線状をなしているので、前記内筒3によってピン5が基端方向に押されて移動する際、ピン5は、安定的に移動することができ、これにより、穿刺部52が略完全にグラフト200および血管壁310を穿通する前に、頭部51が開口21から外部に突出してしまうことを防止することができる。
また、穿刺部52の軸520は、頭部51の軸510に対して傾斜しており、これにより、穿刺部52は、血管壁310に対して傾斜するように穿刺されるので、ピン5が基端方向へ移動することで、穿刺部52は、容易かつ円滑に、グラフト200および血管壁310を穿通することができる。
これにより、ピン5でグラフト200を血管壁310に固定する作業を容易、迅速かつ安全に行うことができる。
次に、バルーンを収縮させ、この後、図6(e)に示すように、押し子4を固定した状態で、外筒2および内筒3を基端方向(図6中右側)に引く(移動させる)。これにより、図6(f)、図7(g)に示すように、ピン5は、押し子4により基端方向への移動が阻止され、開口21から外部に放出される。
このようにして、ピン5により、グラフト200が血管壁310に固定される。なお、もう1つのピン5により、グラフト200を血管壁310に固定する場合も、前記と同様である。
以上の操作が終わったら、ピン打込装置1およびバルーンを有するカテーテルをそれぞれ、血管300から抜き取る。
以上説明したように、このピン5によれば、ピン5でグラフト200を血管壁310に固定する作業を容易、迅速かつ安全に行うことができる。
また、穿刺部52が血管壁310から抜け難く、グラフト200を血管壁310に確実に固定することができ、また、背骨部53により、グラフト200を血管壁310に確実に密着させることができる。
なお、本発明では、穿刺部52は、湾曲または屈曲していてもよい。
なお、本発明では、穿刺部52は、湾曲または屈曲していてもよい。
また、本発明では、背骨部53は、略直線状であってもよい。この場合は、背骨部53は、略全長に亘ってグラフト200に当接することができ、これにより、グラフト200を血管壁310により確実に密着させることができる。
<第2実施形態>
図8〜図11は、それぞれ、本発明のピンの第2実施形態を示す側面図である。なお、以下では、図8〜図11中の下側を「先端」、上側を「基端」として説明を行う。
図8〜図11は、それぞれ、本発明のピンの第2実施形態を示す側面図である。なお、以下では、図8〜図11中の下側を「先端」、上側を「基端」として説明を行う。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のピン5は、穿刺部52が血管壁(生体組織)310から抜けるのを防止する抜け防止手段を有している。
図8に示すピン5では、穿刺部52の先端部521に、返し(抜け防止手段)522が形成されている。
また、図9に示すピン5では、穿刺部52の途中に、返し522が形成されている。この返しの位置は、血管壁310およびグラフト200の厚さに応じて、適切な値に設定される。
また、図10に示すピン5では、穿刺部52に、複数(図示の構成は、2つ)の返し522が形成されている。この場合、一方の返し522は、穿刺部52の先端部521に形成され、他方の返し522は、穿刺部52の途中に形成されている。
また、図11に示すピン5では、穿刺部52の先端部521に、微細な複数の返し523が集中して形成されている。なお、この微細な複数の返し523の集合体は、穿刺部52の先端部521に限らず、穿刺部52の途中に形成されていてもよく、また、穿刺部52の複数の箇所に形成されていてもよい。
このピン5によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
このピン5によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、このピン5では、血管壁310を穿通した穿刺部52の抜けを防止することができ、グラフト200を血管壁310により確実に固定することができる。
<第3実施形態>
図12は、本発明のピンの第3実施形態を示す側面図である。なお、以下では、図12中の下側を「先端」、上側を「基端」として説明を行う。
図12は、本発明のピンの第3実施形態を示す側面図である。なお、以下では、図12中の下側を「先端」、上側を「基端」として説明を行う。
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図12に示すように、第3実施形態のピン5は、複数(図示の構成では、2つ)の穿刺部52を有している。各穿刺部52は、頭部51の長手方向に沿って並設されている。
また、一方の穿刺部52は、頭部51の先端部511から延長して突出しており、他方の穿刺部52は、頭部51の途中511から延長して突出している。また、各穿刺部52の軸520は、互いに略平行である。
このピン5によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
このピン5によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、このピン5では、固定力が増大し、グラフト200を血管壁310により確実に固定することができる。
<第4実施形態>
図13は、本発明のピンの第3実施形態を示す側面図である。なお、以下では、図13中の下側を「先端」、上側を「基端」として説明を行う。
図13は、本発明のピンの第3実施形態を示す側面図である。なお、以下では、図13中の下側を「先端」、上側を「基端」として説明を行う。
以下、第4実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図13に示すように、第4実施形態ピン5は、背骨部53の先端部(頭部51と反対側の端部)531が、拡径している。この先端部531の径は、ピン打込装置1の内筒3の内径よりも若干小さい程度に設定するのが好ましい。
このピン5によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
このピン5によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、このピン5では、ピン打込装置1内に収納されたピン5を押し子4で先端方向に押して移動させる際、確実に押すことができ、移動させることができる。
また、ピン打込装置1内に収納されたピン5を押し子4や内筒3で移動させる際、隣接する2つのピン5が、重なってしまうことを確実に防止することができる。
また、グラフト200を血管壁310により確実に密着させることができる。
また、グラフト200を血管壁310により確実に密着させることができる。
<第5実施形態>
図14は、本発明のピンの第5実施形態を示す図であって、図14(a)は、側面図、図14(b)は、背面図、すなわち、図14(a)中の矢印xの方向から見た図である。
図14は、本発明のピンの第5実施形態を示す図であって、図14(a)は、側面図、図14(b)は、背面図、すなわち、図14(a)中の矢印xの方向から見た図である。
なお、以下では、図14中の下側を「先端」、上側を「基端」として説明を行う。また、図14(a)では、理解を容易にするため、背骨部の第1の部位と第2の部位とをずらして記載している。
以下、第5実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図14に示すように、第5実施形態のピン5では、背骨部53がその途中から複数(図示の構成では、2つ)に分岐している。すなわち、背骨部53は、その頭部51側の部位は、1つであるが、その途中から、第1の部位533と、第2の部位534との2股に分岐している。
第1の部位533は、図14(b)中左側に位置し、第2の部位534は、図14(b)中右側に位置しており、第1の部位533の先端部531と、第2の部位534の先端部531とは、図14(b)中左右方向に離間している。すなわち、第1の部位533は、穿刺部52側が凹となるように湾曲または屈曲(図示の構成では湾曲)し、かつ、図14(b)中左側が凹となるように湾曲または屈曲(図示の構成では湾曲)している。また、第2の部位534は、穿刺部52側が凹となるように湾曲または屈曲(図示の構成では湾曲)し、かつ、図14(b)中右側が凹となるように湾曲または屈曲(図示の構成では湾曲)している。
このピン5によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
このピン5によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、このピン5では、背骨部53が第1の部位533と第2の部位534とに分岐しているので、血管300内においてグラフト200を血管壁310に固定した後、頭部51の軸510を回転中心軸としたピン5の回転を防止することができ、これにより、グラフト200を血管壁310により確実に固定することができる。
なお、本発明では、背骨部53は、その基端部(頭部51側の端部)から複数に分岐していてもよく、また、頭部51から、複数の背骨部53が延長して突出していてもよい(複数の背骨部53が設けられていてもよい)。
以上、本発明のピンを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、本発明のピンは、グラフトを血管壁に固定するものには限定されず、この他、例えば、心臓の人工弁(人工心臓弁)、ステントグラフト、ステント等、種々の留置物を生体内の血流のある部位において生体組織に固定するピンに適用することができる。
特に、心臓の人工弁の場合は、血液の流量が多い箇所に固定されるので、本発明のピンを用いて固定することにより、確実に固定することができる。
また、ステントグラフトの場合は、本発明のピンは、例えば、血管壁に固定されているステントグラフトの一部から血液が漏れている場合に、その血液が漏れている部位をピンで固定することで、血液の漏れを解消する場合等に使用することができる。
また、ステントグラフトおよびステントの場合は、それぞれ、さらにピンで固定することで、より確実に固定することができる。
1 ピン打込装置
2 外筒
21 開口
3 内筒
31 開口
32 当接部
4 押し子
5 ピン
51 頭部
510 軸
511 先端部
512 基端部
52 穿刺部
520 軸
521 先端部
522、523 返し
53 背骨部
531 先端部
533 第1の部位
534 第2の部位
200 グラフト
300 血管
310 血管壁
320 動脈瘤
2 外筒
21 開口
3 内筒
31 開口
32 当接部
4 押し子
5 ピン
51 頭部
510 軸
511 先端部
512 基端部
52 穿刺部
520 軸
521 先端部
522、523 返し
53 背骨部
531 先端部
533 第1の部位
534 第2の部位
200 グラフト
300 血管
310 血管壁
320 動脈瘤
Claims (13)
- 生体内の血流のある部位において、生体組織に対し、留置物を固定するピンであって、
略直線状をなす頭部と、
前記頭部から延長して突出し、前記留置物と共に生体組織に穿刺される少なくとも1つの棒状の穿刺部と、
前記頭部から延長して突出し、前記留置物に当接する部位を有し、該留置物を生体組織に密着させる背骨部とを備え、
前記穿刺部の軸と前記頭部の軸のなす角θが90°未満となるように、前記穿刺部の軸は、前記頭部の軸に対して傾斜していることを特徴とするピン。 - 当該ピンは、留置物を固定する際、前記頭部が前記穿刺部よりも血流の上流側に位置するように設置される請求項1に記載のピン。
- 前記頭部の長さをa、前記穿刺部の長さをbとしたとき、a/bは、0.1〜2である請求項1または2に記載のピン。
- 前記穿刺部は、前記頭部の端部から延長して突出している請求項1ないし3のいずれか記載のピン。
- 複数の前記穿刺部が、前記頭部の長手方向に沿って並設されている請求項1ないし4のいずれかに記載のピン。
- 前記各穿刺部の軸は、互いに略平行である請求項5に記載のピン。
- 前記穿刺部が生体組織から抜けるのを防止する抜け防止手段を有する請求項1ないし6のいずれか記載のピン。
- 前記背骨部は、前記穿刺部側が凹となるように湾曲または屈曲している請求項1ないし7のいずれかに記載のピン。
- 前記背骨部は、少なくとも前記頭部と反対側の端部に、前記留置物に当接する部位を有する請求項1ないし8のいずれかに記載のピン。
- 前記背骨部の前記頭部と反対側の端部は、拡径している請求項1ないし9のいずれかに記載のピン。
- 前記背骨部の長さは、前記穿刺部の長さよりも長い請求項1ないし10のいずれかに記載のピン。
- 当該ピンは、弾性を有し、当該ピンに外力を加えて変形させたとき、前記穿刺部と前記背骨部とが接近または接触し、前記外力を解除したとき、元の形状に復元するよう構成されている請求項1ないし11のいずれかに記載のピン。
- 当該ピンは、前記頭部の軸と、前記穿刺部の軸と、前記背骨部の軸とが、略平行または略一致するように弾性変形した状態で、開口を有する装置に収納されて用いられるものであり、
前記穿刺部は、使用時に前記開口の位置に到達したとき、復元し、該穿刺部の先端側が前記開口から外部に突出するよう構成されている請求項12に記載のピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008085019A JP2009233204A (ja) | 2008-03-27 | 2008-03-27 | ピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008085019A JP2009233204A (ja) | 2008-03-27 | 2008-03-27 | ピン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009233204A true JP2009233204A (ja) | 2009-10-15 |
Family
ID=41247900
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008085019A Pending JP2009233204A (ja) | 2008-03-27 | 2008-03-27 | ピン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009233204A (ja) |
-
2008
- 2008-03-27 JP JP2008085019A patent/JP2009233204A/ja active Pending
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