JP2009232229A - 画像処理システム、画像処理プログラム及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色材量制限処理の処理内容の修正を容易に行う。
【解決手段】パーソナルコンピュータ1は、印刷する画像をRGB表色系で表現した画像データを複合機2に送信することにより印刷指示を行う。複合機2は、パーソナルコンピュータ1からの印刷指示を受けると、その画像データ(RGBデータ)を、印刷に用いられるインクの総量が制限された画像データ(RGBデータ)に変換するインク総量制限処理を行う。そして、変換後のRGB表色系の画像データをインクの色に対応したCMYK表色系の画像データに変換し、変換後の画像データ(CMYKデータ)に基づき画像を印刷する。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷に用いられる色材量を制限するための画像処理システム、画像処理プログラム及び画像処理方法に関するものである。
従来、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)といった複数色の色材(インクやトナー等)を用いてカラー画像を印刷する印刷装置が知られている。
こうした印刷装置では、印刷する画像を表す画像データ(例えばRGB表色系の画像データ)を、色材の色に対応する表色系(例えばCMYK表色系)に変換し、変換後の画像データに基づき画像を印刷する。ここで、画像の色は、各色材を重ね合わせることにより表現されるため、画像の色によっては、その色を表現するために用いられる色材の総量が過剰となり良好な印刷結果が得られないことがある。
そこで、印刷に用いられる色材の総量が制限されるように画像データを変換した上で画像を印刷する手法が提案されている。例えば特許文献1に記載の複写機は、画像入力部からRGB表色系の画像データを入力し、この画像データを色材の色に対応するCMYK表色系の画像データに変換した後、色材の総量があらかじめ設定されている規制値未満となるように画像データを更に変換した上で画像を印刷する。
特開2003−125225号公報
ところで、良好な印刷結果を得るための色材の制限量は、色材の種類や印刷媒体の種類といった印刷条件により異なるため、例えば印刷装置の製造時には想定されていなかった印刷条件に対応させる場合、色材量制限処理の処理内容を修正することが好ましい。
しかしながら、前述したように、色材量制限処理は、あらかじめ印刷装置内部に組み込まれたプログラムによって実行されることが一般的であり、画像データを色材の色に対応する表色系の画像データに変換した後に行われるため、後から処理内容を容易に変更することができないという問題があった。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、色材量制限処理の処理内容の修正を容易に行うことのできる画像処理システム、画像処理プログラム及び画像処理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の画像処理システムは、ルックアップテーブルを作成する作成手段と、印刷する画像を表す画像データを、印刷に用いられる色材の色値で表現された印刷用の画像データに変換する変換手段と、変換手段により変換される前の画像データを、印刷に用いられる色材量が制限された画像データに、ルックアップテーブルを用いて変換する色材量制限処理を行う制限手段とを備える。
このような画像処理システムによれば、画像データを印刷用の画像データに変換する前に色材量制限処理を行うようにしているため、印刷装置内部に組み込まれたプログラムを書き換えなくても、色材量制限処理の処理内容の修正(色材制限量の変更やルックアップテーブルの追加等)を容易に行うことができる。なお、本発明の画像処理システムは、単体の装置(例えば印刷装置)として構成することも、複数の装置により構成することも可能である。
また、ルックアップテーブルを用いることで、例えばシアントナーを用いる場合にはイエロートナーを制限するといったように、使用する色材の組合せに応じた複雑な制限についても容易に行うことができ、色材量制限処理のための計算負荷を抑制することができる。
また、ルックアップテーブルは、印刷に用いられる色材の種類や印刷媒体の種類といった印刷条件に対応するものを記憶しておくことが可能であるが、色材や印刷媒体としては、あらかじめ想定していたものとは異なる種類のもの(対応するルックアップテーブルが記憶されていないもの)が用いられる可能性がある。このような場合であっても、色材の種類や印刷媒体の種類といった印刷条件に応じて作成されたルックアップテーブルを用いて、適切な色材量制限処理を行うことができる。
ここで、ルックアップテーブルの作成は、例えば請求項2に記載のように行うことができる。すなわち、請求項2に記載の画像処理システムでは、作成手段は、カラーパッチの印刷結果に基づき、印刷結果が良好でないカラーパッチの色値を印刷結果が良好なカラーパッチの色値に変換するルックアップテーブルを作成する。
このような画像処理システムによれば、過剰な量の色材が印刷に用いられることによる印刷品質の低下を防止して良好な印刷結果を得るためのルックアップテーブルを容易に作成することができる。
また、請求項3に記載の画像処理システムでは、印刷用の画像データは、色材の色数に対応するN次元の色空間で表現され、変換手段による変換対象となる画像データは、M次元(M<N)の色空間で表現される。
このような画像処理システムによれば、印刷用の画像データに対し色材量制限処理を行う場合に比べ、次元数の小さい色空間を対象とした処理となるため、色材量制限処理を簡略化することが可能となり、使用メモリ量の低減や処理速度の向上等を図ることができる。
特に、請求項4に記載の画像処理システムでは、制限手段は、色材量制限処理として、3次元の色空間で表現された画像データを、3次元の色空間で表現された画像データに変換する処理を行う。
このような画像処理システムによれば、印刷用の画像データに対し色材量制限処理を行う場合に比べ、色材量制限処理後の画像データを3次元のモニタ信号へ変換することによる階調の劣化等を生じにくくすることができるため、モニタシミュレーションを精度よく行うことができる。色材量制限処理後の画像データが3次元の色空間で表現されるため、次元数を縮小することなく3次元のモニタ信号にカラーマッチングすることができるからである。この結果、次元数をN次元(N>3)から3次元に縮小する場合に比べ、色材量制限処理後の出力画像を精度よくシミュレーションすることができる。
次に、請求項5に記載の画像処理プログラムは、ルックアップテーブルを作成する作成手段と、印刷する画像を表す画像データを、印刷に用いられる色材の色値で表現された印刷用の画像データに変換する変換手段と、変換手段により変換される前の画像データを、印刷に用いられる色材量が制限された画像データに、ルックアップテーブルを用いて変換する色材量制限処理を行う制限手段としてコンピュータシステムを機能させる。
このような画像処理プログラムによれば、請求項1に記載の画像処理システムとしてコンピュータシステムを機能させることができ、これにより前述した効果を得ることができる。
次に、請求項6に記載の画像処理方法は、ルックアップテーブルを作成し、印刷する画像を表す画像データを、印刷に用いられる色材の色値で表現された印刷用の画像データに変換する前に、印刷に用いられる色材量が制限された画像データに、ルックアップテーブルを用いて変換する色材量制限処理を行うものである。
このような画像処理方法によれば、請求項1に記載の画像処理システムと同様の効果を得ることができる。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.全体構成]
図1は、実施形態の通信システムの概略構成を表すブロック図である。
同図に示すように、この通信システムは、パーソナルコンピュータ(PC)1と複合機2とがネットワーク(本実施形態ではLAN:Local Area Network)を介してデータ通信可能に構成されたものである。
パーソナルコンピュータ1は、汎用の情報処理装置であり、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、操作部14と、表示部15とを備えている。
制御部11は、CPU111、ROM112、RAM113等を備え、パーソナルコンピュータ1を構成する各部を統括制御する。
記憶部12は、各種情報を記憶するためのものであり、ハードディスク装置が用いられている。そして、記憶部12には、オペレーティングシステム(OS)121、画像閲覧ソフト等のアプリケーションプログラム122、複合機2用のプリンタドライバ123などがインストールされている。また、記憶部12には、RGB表色系において、印刷する画像を表す画像データを、印刷に用いられるインクの総量が制限される画像データに変換するためのインク総量制限ルックアップテーブル(以下「インク総量制限LUT」という。)124が記憶されている。なお、記憶部12には、後述する処理(図3)をCPU111に実行させるためのプログラムも記憶されている。
通信部13は、ネットワークを介して複合機2と通信するためのインタフェースである。
操作部14は、ユーザからの外部操作による指令を入力するためのものであり、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)を備えている。
表示部15は、各種情報をユーザが視認可能な画像として表示するためのものであり、液晶ディスプレイが用いられている。
一方、複合機2は、スキャナ機能やプリンタ機能等を有する多機能装置であり、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、操作部24と、表示部25と、読取部26と、印刷部27とを備えている。
制御部21は、CPU211、ROM212、RAM213等を備え、複合機2を構成する各部を統括制御する。
記憶部22は、各種情報を記憶するためのものであり、フラッシュメモリが用いられている。なお、記憶部22には、後述する処理(図6)をCPU211に実行させるためのプログラムも記憶されている。
通信部23は、ネットワークを介してパーソナルコンピュータ1と通信するためのインタフェースである。
操作部24は、ユーザからの外部操作による指令を入力するためのものであり、各種操作ボタンを備えている。
表示部25は、メッセージ等の情報をユーザが視認可能な画像として表示するためのものであり、小型の液晶ディスプレイが用いられている。
読取部(スキャナ)26は、所定の原稿読取位置にセットされた原稿の画像を読み取り、この画像を表す画像データ(具体的にはRGB表色系で表現された画像データ)を生成する。
印刷部(プリンタ)27は、インクジェット方式のものであり、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色インクを印刷媒体としての用紙に吐出してカラー画像を印刷する。
[2.通信システムで実行される処理の概要]
次に、本実施形態の通信システムで実行される処理の概要について説明する。
図2に示すように、パーソナルコンピュータ1は、印刷する画像をRGB表色系で表現した画像データを複合機2に送信することにより印刷指示を行う。複合機2は、パーソナルコンピュータ1からの印刷指示を受けると、その画像データ(RGBデータ)を、印刷に用いられるインクの総量が制限された画像データ(RGBデータ)に変換するインク総量制限処理を行う。そして、変換後のRGB表色系の画像データをインクの色に対応したCMYK表色系の画像データに変換し、変換後の画像データ(CMYKデータ)に基づき画像を印刷する。
[3.パーソナルコンピュータ及び複合機で実行される処理手順]
次に、パーソナルコンピュータ1及び複合機2のそれぞれで実行される具体的な処理手順について説明する。
図3は、パーソナルコンピュータ1の制御部11(具体的にはCPU111)が実行するLUT作成処理のフローチャートである。なお、このLUT作成処理は、インク総量制限LUT124を新たに作成するためのユーザによる操作がパーソナルコンピュータ1で行われることにより開始される。
制御部11は、LUT作成処理を開始すると、まずS101で、インク量確認チャートを表す画像データを複合機2へ送信する。ここで、インク量確認チャートとは、用紙に印刷されるインクの量を確認するためのものである。具体的には、図4に示すように、RGB値を(0,0,0)から(255,255,255)までそれぞれ9階調で変化させた729個のパッチからなるものであり、各パッチは印刷時のにじみ度合いを検出するために間隔を空けて配置されている。このS101の処理により、複合機2では、インク量確認チャートが用紙に印刷される。
続いて、S102では、複合機2で印刷されたインク量確認チャートの印刷物の両面(印刷面及び裏面)をユーザに目視させ、パッチごとに印刷面から見たにじみ度合い及び裏面から見た裏写り度合いを判断させる。具体的には、印刷されるインク量確認チャートと同様の画像を表示部15に表示させ、にじみ又は裏写りのあるパッチをユーザに選択させる(選択操作を促すメッセージを表示させる)。
続いて、S103では、S102で選択されなかったパッチ(にじみ及び裏写りのないパッチ)からなる良好パッチリストと、選択されたパッチ(にじみ又は裏写りのあるパッチ)からなる不具合パッチリストとを作成する。このとき、各パッチのRGB値から明度、彩度、色相により表現される色値(本実施形態ではYCrCb値)を算出し、各RGB値と対応付ける。
続いて、S104では、不具合パッチリストの中から処理対象のパッチを1つ選択し、そのパッチのYCrCb値との色差が最も小さいYCrCb値のパッチを良好パッチリストの中から検索する。不具合パッチのYCrCb値(YbCrbCbb)と良好パッチのYCrCb値(YgCrgCbg)の色差ΔEは式(1)で算出する。式(1)において、a,b,cは重み係数であり、重み係数を調節することで、例えば明度に重みを置いた探索(aの値を大きくする)や彩度に重みを置いた探索(aの値を小さくする)を行うことができる。なお、S104〜S106の処理は、不具合パッチリストのすべてのパッチに対する処理が終了するまで繰り返されるようになっており、このS104では、まだ処理対象になっていないパッチを選択する。
Figure 2009232229
続いて、S105では、不具合パッチリストのRGB値を、検索された良好パッチリストのRGB値に置き換える。
続いて、S106では、不具合パッチリストのすべてのパッチについて値の置き換え処理を行ったか否か(すべてのパッチに対する処理が終了したか否か)を判定する。
そして、S106で、すべてのパッチについて値の置き換え処理を行っていない(未処理のパッチが残っている)と判定した場合には、S104へ戻る。
一方、S106で、すべてのパッチについて値の置き換え処理を行ったと判定した場合には、S107へ移行し、入力RGB値を出力RGB値に変換する色変換テーブルを作成し、インク総量制限LUT124として記憶部12に登録する。具体的には、インク量確認チャートの各パッチのRGB値を入力RGB値とし、良好パッチリストに分類されたRGB値を出力RGB値とする。つまり、入力RGB値が良好パッチリストに分類されたものはそのまま保持し、入力RGB値が不具合パッチリストに分類されたものについてのみ、S105での置き換え処理に基づき、良好パッチリストに分類されたRGB値(YCrCb値との色差が最も小さいもの)に変換する内容の色変換テーブルを作成する。
続いて、S108では、S107で新たに作成したインク総量制限LUT124を用いて、あらかじめ記憶されているサンプル画像を表す画像データ(RGBデータ)を変換する処理を行う(図5(a)参照)。
続いて、S109では、S108で変換した画像データ(RGBデータ)の表すサンプル画像を表示部15に表示するとともに(図5(a)参照)、表示された変換処理結果で問題ないか否かをユーザに回答させるためのメッセージを表示する。
続いて、S110では、S109で表示部15に表示させたサンプル画像及びメッセージに対し、表示された変換処理結果で問題ない旨の回答がユーザから得られたか否かを判定する。
そして、S110で、表示された変換処理結果で問題ない旨の回答が得られていないと判定した場合には、S111へ移行し、S107で作成して記憶部12に登録したインク総量制限LUT124に対し、出力RGB値の不規則性を緩和するスムージング処理を施す。その後、S108へ戻り、スムージング処理後のインク総量制限LUT124を用いて前述した処理を行う。
一方、S110で、表示された変換処理結果で問題ない旨の回答が得られたと判定した場合には、本LUT作成処理を終了する。
次に、複合機2で実行される処理について説明する。
図6は、パーソナルコンピュータ1から印刷指示を受けることにより複合機2の制御部21(具体的にはCPU211)が実行する画像印刷処理のフローチャートである。
制御部21は、画像印刷処理を開始すると、まずS201で、パーソナルコンピュータ1から受信した画像データ(RGBデータ)に対し、パーソナルコンピュータ1に記憶されているインク総量制限LUT124を用いてインク総量制限処理を行う。なお、インク総量制限LUT124は、パーソナルコンピュータ1へ送信要求を送信することにより取得するようにしてもよく、また、パーソナルコンピュータ1から印刷指示とともに送信されるようにしてもよい。
続いて、S202では、S201で処理が行われた画像データをRGBデータからCMYKデータに変換する。
続いて、S203では、S202で変換されたCMYKデータに基づき画像を印刷する処理を行う。その後、本画像印刷処理を終了する。
[4.効果]
以上説明したように、本実施形態の通信システムにおいて、複合機2は、インクの色に対応した4次元のCMYKデータに変換する前の3次元のRGBデータに対してインク総量制限処理を行う(S201)。このため、図7に示すようにCMYKデータに変換した後にインク総量制限処理を行う場合に比べ、インク総量制限処理の処理内容の修正(インク総量制限LUT124の追加等)を容易に行うことができる。しかも、インク総量制限LUT124のサイズを小さくすることが可能となり、使用メモリ量の低減や処理速度の向上等を図ることができる。
特に、インク総量制限処理後の画像データが3次元のRGBデータとなるため、図5(b)に示すようにRGBデータをCMYKデータに変換した後にインク総量制限処理を行う場合に比べ、インク総量制限処理後の画像データの次元数を縮小することなく3次元のモニタ信号にカラーマッチングすることができる。この結果、CMYKデータに比べモニタシミュレーションを精度よく行うことができる。
また、複合機2は、ルックアップテーブル(インク総量制限LUT124)を用いてインク総量制限処理を行うため、使用するインクの組合せに応じた複雑な制限についても容易に行うことができ、インク総量制限処理のための計算負荷を抑制することができる。
さらに、この通信システムでは、複合機2の記憶部22(フラッシュメモリ)よりも大容量のパーソナルコンピュータ1の記憶部12(ハードディスク装置)にインク総量制限LUT124を記憶するようにしているため、インク総量制限LUT124を複合機2に記憶させる構成に比べ、インク総量制限LUT124の記憶容量を大きくすることが可能となる。また、インク総量制限処理の処理内容の修正を複合機2の外部で(複合機2自体に手を加えることなく)容易に行うことができる。
一方、この通信システムでは、パーソナルコンピュータ1が、インク総量制限LUT124を新たに作成する処理を行うため(S101〜S111)、インクの種類や用紙の種類といった印刷条件に応じて適切なインク総量制限処理を行うことができる。この結果、良好な印刷結果を得ることができるとともに、用紙のインク吸収量の上限を超えてインクが吐出されることにより用紙からあふれ出たインクが複合機2の内部を汚して複合機2の寿命を縮めてしまうといった問題を生じにくくすることができる。すなわち、用紙やインクとしては、印刷装置(本実施形態では複合機2)の製造時には想定されていなかった種類のものが新たに開発される可能性があり、特に、近年では、印刷装置の専用紙や専用インク以外にも、様々な汎用紙やリフィルインクが出回っており、それらを一般ユーザが使用する例が増えている。したがって、印刷条件に応じたインク総量制限LUT124を作成できることは非常に効果的である。
また、パーソナルコンピュータ1は、カラーパッチの印刷結果に基づき、不具合パッチリストの値を、良好パッチリストの値に置き換えることによりインク総量制限LUT124を作成するようにしているため、過剰な量のインクが印刷に用いられることによる印刷品質の低下を防止して良好な印刷結果を得るためのインク総量制限LUT124を容易に作成することができる。
[5.特許請求の範囲との対応]
なお、本実施形態では、パーソナルコンピュータ1及び複合機2が通信可能に構成された通信システムが画像処理システムに相当する。特に、パーソナルコンピュータ1においては、S101〜S111の処理を実行する制御部11が作成手段に相当する。また、複合機2においては、S201の処理を実行する制御部21が制限手段に相当し、S202の処理を実行する制御部21が変換手段に相当する。
[6.他の形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
[6−1.LUT作成処理]
上記実施形態では、インク量確認チャートが印刷された印刷物をユーザに目視で確認させ、画像のにじみ度合い及び裏写り度合いを判断させるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、印刷物の両面を複合機2の読取部26に読み取らせ、その読取画像に基づき複合機2の制御部21がパッチごとのにじみ度合い及び裏写り度合いを自動判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、式(1)のような計算式で色差ΔEを求めるが、式(2)、式(3)のように偏角φ及び仰角θを計算し、色差ΔEを式(4)のように求めることで、色相に重みを置いた探索(eの値を大きくする)を行ってもよい。なお、添え字がgのものは良好パッチのYCrCb値より、添え字がbのものは良好パッチのYCrCb値より求められた値であることを表し、d,eは重み係数を表す。これらの色差の計算はYCrCb空間に限らず、LabやCIECAM02などの他の色空間における色差式で行われてもよい。
Figure 2009232229
[6−2.インク総量制限処理]
上記実施形態では、インク総量制限処理を複合機2で行うようにしているが、これに限定されるものではなく、例えばパーソナルコンピュータ1で行うようにしてもよい。このようにすれば、本発明の画像処理システムをパーソナルコンピュータ1のみにより構成することも可能となる。
[6−3.色材]
上記実施形態では、CMYKの4色のインクを用いて画像を印刷するインクジェット方式の印刷部27を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えばより多くの色のインクを用いる構成とすることも可能である。また、色材はインクに限定されるものではなく、例えば複数色のトナーを用いて画像を形成するレーザ転写方式であってもよい。この場合、不具合パッチの判定は、トナーの定着不良の度合いによって行ってもよい。
[6−4.画像データ]
上記実施形態では、複合機2に入力される画像データとしてRGBデータを例示したが、これに限定されるものではなく、他の形式であっても本発明を適用することができる。
実施形態の通信システムの概略構成を表すブロック図である。 実施形態の通信システムで実行される処理の説明図である。 パーソナルコンピュータにより実行されるLUT作成処理のフローチャートである。 インク量確認チャートの説明図である。 サンプル画像を表示部に表示する処理の説明図である。 複合機により実行される画像印刷処理のフローチャートである。 CMYKデータに変換した後にインク総量制限処理を行う場合の説明図である。
符号の説明
1…パーソナルコンピュータ、2…複合機、11…制御部、12…記憶部、124…インク総量制限LUT、13…通信部、14…操作部、15…表示部、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、24…操作部、25…表示部、26…読取部、27…印刷部、40…インクカートリッジ、401…ICチップ、42…インクカートリッジ取付部、43…インク検出部、45…用紙検出部、451…透過率測定センサ、452…反射率測定センサ

Claims (6)

  1. ルックアップテーブルを作成する作成手段と、
    印刷する画像を表す画像データを、印刷に用いられる色材の色値で表現された印刷用の画像データに変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換される前の画像データを、印刷に用いられる色材量が制限された画像データに、前記ルックアップテーブルを用いて変換する色材量制限処理を行う制限手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記作成手段は、カラーパッチの印刷結果に基づき、印刷結果が良好でないカラーパッチの色値を印刷結果が良好なカラーパッチの色値に変換するルックアップテーブルを作成すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記印刷用の画像データは、色材の色数に対応するN次元の色空間で表現され、
    前記変換手段による変換対象となる画像データは、M次元(M<N)の色空間で表現されること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理システム。
  4. 前記制限手段は、前記色材量制限処理として、3次元の色空間で表現された画像データを、3次元の色空間で表現された画像データに変換する処理を行うこと
    を特徴とする請求項3に記載の画像処理システム。
  5. ルックアップテーブルを作成する作成手段と、
    印刷する画像を表す画像データを、印刷に用いられる色材の色値で表現された印刷用の画像データに変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換される前の画像データを、印刷に用いられる色材量が制限された画像データに、前記ルックアップテーブルを用いて変換する色材量制限処理を行う制限手段としてコンピュータシステムを機能させること
    を特徴とする画像処理プログラム。
  6. ルックアップテーブルを作成し、印刷する画像を表す画像データを、印刷に用いられる色材の色値で表現された印刷用の画像データに変換する前に、前記ルックアップテーブルを用いて、印刷に用いられる色材量が制限された画像データに変換する色材量制限処理を行うこと
    を特徴とする画像処理方法。
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