JP2009231599A - フォトダイオード - Google Patents

フォトダイオード Download PDF

Info

Publication number
JP2009231599A
JP2009231599A JP2008076220A JP2008076220A JP2009231599A JP 2009231599 A JP2009231599 A JP 2009231599A JP 2008076220 A JP2008076220 A JP 2008076220A JP 2008076220 A JP2008076220 A JP 2008076220A JP 2009231599 A JP2009231599 A JP 2009231599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
semiconductor layer
light
wavelength
photodiode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008076220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4608609B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kanbe
宏 神戸
Masayuki Miyaji
正之 宮地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kochi University of Technology
Original Assignee
Kochi University of Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kochi University of Technology filed Critical Kochi University of Technology
Priority to JP2008076220A priority Critical patent/JP4608609B2/ja
Publication of JP2009231599A publication Critical patent/JP2009231599A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4608609B2 publication Critical patent/JP4608609B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】 単独で広波長帯域の光を吸収することができるフォトダイオードを提供し、光電力の測定を煩雑な操作や複雑な装置を必要とせずに簡便化し、さらに精密な測定を可能とする。
【解決手段】 入射光が入射する第一半導体層と、該第一半導体層と接合して設けられ、該第一半導体層よりもエネルギー禁止帯幅が小さい第二半導体層とからなり、前記第一半導体層がpn接合を有し、該第一半導体層の該第二半導体層と接触する部分の導電型と該第二半導体層の導電型が同じであることを特徴とするフォトダイオードである。
【選択図】 図1

Description

本発明は広い波長域の光を吸収し、光電流を発生させることができるフォトダイオードに関する。
半導体pn接合(以下、単にpn接合と称すこともある)を基本構造とし、光のエネルギーを電気に変換する(光電変換を行う)フォトダイオード(PD)は様々な分野で使用されており、例えばメサ構造のフォトダイオード(下記特許文献1等参照)やプレーナ構造のフォトダイオード(下記特許文献2等参照)が多く用いられている。
フォトダイオードの用途としては、光の強さの測定、光の有無の検知、光に乗せられている信号(光信号)の電気信号への変換等、種々挙げることができる。さらに、このようなフォトダイオードの動作を利用して、光の持つ性質を知ることもできる。
具体的には、フォトダイオードを光電力計の検出器として用いる用途を挙げることができる。光電力計とは、検出器(フォトダイオード)で入射光を電気信号に変換し、変換した電気信号を処理することで、光の波長毎の光電力を測定・表示するものである。
但し、フォトダイオードは用いる半導体材料によって変換できる光の波長帯、つまり吸収できる波長帯が異なる。
例えば、シリコン(Si)は400〜1100nmの波長の光を吸収する。そのため、シリコン(Si)を用いたフォトダイオード(Si−PD)は、可視光(波長360〜1000nm程度)を対象とした光電力計に用いることができる。また、CDやDVDなどの読み出し等にも用いることができる。
また、ゲルマニウム(Ge)やインジウムガリウムヒ素(InGaAs)は900〜1700nmの波長の光を吸収するため、1300〜1550nmの近赤外線を吸収する必要がある石英製光ファイバを用いた光通信システム等に用いることができる。
加えて、インジウムアンチモン(InSb)、インジウムヒ素(InAs)、水銀化合物半導体、鉛化合物半導体等は、ゲルマニウム(Ge)やインジウムガリウムヒ素(InGaAs)よりもさらに長い波長の光を吸収する。
このように、フォトダイオードは用いる半導体材料によって吸収することができる光の波長が異なる。その理由を以下説明する。
図10は従来のプレーナ構造のフォトダイオード(500)を示す図である。
図10に示す如く、フォトダイオード(500)の半導体層(51)は、基板となるp層(513)上のp層(512)の表面に所定の面積のn層(511)を設けることにより形成されたpn接合(J1)を有する。また、n層(511)表面には反射損失を小さくするための反射防止膜(図示せず)が設けられている。そして、電極(52)に電圧を印加することにより、フォトダイオード(500)のpn接合(J1)に逆方向バイアス電圧(以下、単にバイアス電圧と称すこともある)を印加し、空乏層を形成した状態で入射光を入射させる。
入射光はn層(511)側(図10上側)の入射面(F1)から入射し、入射面(F1)にある反射防止膜を通り、半導体層(51)中に入射される。そして、半導体層(51)中に吸収されて電子・正孔対を生成し、光電流(光を入射したときに流れる電流)に寄与する。
具体的には、空乏層内で発生した電子・正孔対及び空乏層の端部から略拡散長以内の距離で発生し空乏層に到達した電子・正孔対が光電流となる。
ここで、半導体層(51)は、用いる半導体材料により固有のエネルギー禁止帯幅を有し、エネルギー禁止帯幅よりも小さな光子エネルギーの光、即ちエネルギー禁止帯幅に相当する波長より長い波長の光を吸収しない。つまり、夫々の半導体材料における固有のエネルギー禁止帯幅により、吸収できる波長の長波長側での限界が決定される。
一方、波長が短くなるに伴って光の吸収係数(光が物質を透過する際に減少する割合、即ち光の吸収の割合)は増加し、吸収されやすくなる。そのため、波長が短くなる(吸収係数が増加する)に伴って、電子・正孔対の発生は入射面(F1)に近い領域に限定されるようになる。
また、入射光はn層(511)から入射するが、n層(511)は不純物濃度が高いため、空乏層が殆ど広がらず、さらに電子・正孔対の拡散長も小さい。そのため、入射光が短波長になるにしたがって、殆どがn層(511)表面で電子・正孔対を発生させ、空乏層に到達できなくなり光電流として寄与しなくなる。さらに、入射面(F1)では電子・正孔の再結合(表面再結合)が生じるため、電子・正孔の寿命時間も短くなる。従って、短波長の入射光の光電流への寄与は小さくなり、変換効率は低下する。つまり、フォトダイオードにおいて、一定の波長以下の光に対する光電変換効率は減少してしまう。
図11は半導体材料としてシリコン(Si)を用いたフォトダイオード(Si−PD)と、ゲルマニウム(Ge)を用いたフォトダイオード(Ge−PD)について、入射光の波長に対する分光感度を示す図である。なお、フォトダイオードの構造は共に図10に示す構造である。また、図11において、(n)がSi−PDの分光感度、(o)がGe−PDの分光感度を示し、縦軸に光電変換効率として量子効率(%)を示しており、横軸に波長(nm)を示している。
図11に示す如く、Si−PD及びGe−PDのいずれも、ある波長より短くなると感度(光電変換効率)が減少する。また長波長側では半導体のエネルギー禁止帯幅に相当する波長以上の波長になると感度が低下する。具体的には、Si−PDは波長400〜1100nmの光しか(図11(n)参照)、Ge−PDは波長900〜1600nmの光しか(図11(o)参照)変換することができない。なお、Ge−PDは可視光にも感度があるが、Si−PDと比べると感度は低くなる。
このような事情により、分光光度計や光スペクトルアナライザ等に光電力計を用いる場合、広い波長域を高感度で測定するためには、例えば、波長400〜1100nmの光を吸収するSi−PDと、波長900〜1700nmの光を吸収するGe−PDを併用する必要があった。
しかしながら、Si−PDとGe−PDを併用する場合、波長900〜1000nmの範囲でフォトダイオードを切り替える必要がある。フォトダイオードの切り替えには光路を変更するための機械的構造が必要であり、また夫々の光電力計を個別に校正しなければならず、装置として複雑になるという問題を有していた。
また、光電力計を単独で用いる場合にも、夫々の波長帯で別々の光電力計を用いなければならず、広い波長帯での測定が必要な場合には光電力計の置き換えのために光路設定をしなければならないなど、煩雑な操作が必要であるという問題を有していた。特に波長900〜1000nmの範囲で光電力などを精密に測定する場合、このようなフォトダイオードの切り替えをすることは、煩雑となるばかりでなく、測定誤差を大きくする要因ともなっていた。
特開2001−110799公報 特開平10−135489号公報
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、単独で広波長帯域の光を吸収することができるフォトダイオードを提供し、光電力の測定を煩雑な操作や複雑な装置を必要とせずに簡便化し、さらに精密な測定を可能とすることを解決課題とする。
請求項1に係る発明は、入射光が入射する第一半導体層と、該第一半導体層と接合して設けられ、該第一半導体層よりもエネルギー禁止帯幅が小さい第二半導体層とからなり、前記第一半導体層がpn接合を有し、該第一半導体層の該第二半導体層と接触する部分の導電型と該第二半導体層の導電型が同じであることを特徴とするフォトダイオードに関する。
請求項2に係る発明は、前記第一半導体層がシリコンであり、前記第二半導体層がゲルマニウム(Ge)、インジウムガリウムヒ素(InGaAs)、インジウムヒ素(InAs)、ガリウムアンチモン(GaSb)、インジウムアンチモン(InSb)のうちいずれか一種以上からなることを特徴とする請求項1に記載のフォトダイオードに関する。
請求項3に係る発明は、前記第一半導体層がn層とp層からなるpn接合を有し、前記第二半導体層がp型であることを特徴とする請求項1又は2記載のフォトダイオードに関する。
請求項4に係る発明は、前記第一半導体層がシリコンであり、前記n層において厚さが0.5μm以下であり、前記p層において不純物濃度が2×1016cm−3以下、厚さが1μm以下であることを特徴とする請求項3記載のフォトダイオードに関する。
請求項5に係る発明は、前記n層が前記p層よりも大きなエネルギー禁止帯幅を有する半導体層であることを特徴とする請求項3記載のフォトダイオードに関する。
請求項6に係る発明は、前記第一半導体層がp層とn層からなるpn結合を有し、前記第二半導体層がn型であることを特徴とする請求項1又は2記載のフォトダイオードに関する。
請求項7に係る発明は、前記p層が前記n層よりも大きなエネルギー禁止帯幅を有する半導体層であることを特徴とする請求項6記載のフォトダイオードに関する。
請求項1に係る発明によれば、入射光が入射する第一半導体層と、該第一半導体層と接合して設けられ、該第一半導体層よりもエネルギー禁止帯幅が小さい第二半導体層とからなり、前記第一半導体層がpn接合を有し、該第一半導体層の該第二半導体層と接触する部分の導電型と該第二半導体層の導電型が同じであることにより、第一半導体層の波長域と第二半導体層の波長域の光を吸収することができるため、広波長帯域の光を吸収することができる。それにより、光電力の測定を煩雑な操作や複雑な装置を必要とせずに簡便化することができる。加えて、フォトダイオードの切り替えを行う必要がないため、波長900〜1000nmの範囲で光電力を測定する場合でも、測定誤差を小さくすることができる。
請求項2に係る発明によれば、前記第一半導体層がシリコンであり、前記第二半導体層がゲルマニウム(Ge)、インジウムガリウムヒ素(InGaAs)、インジウムヒ素(InAs)、ガリウムアンチモン(GaSb)、インジウムアンチモン(InSb)のうちいずれか一種以上からなることにより、可視光から近赤外線までの広波長帯域の光を吸収することができる。
請求項3に係る発明によれば、前記第一半導体層がn層とp層からなるpn接合を有し、前記第二半導体層がp型であることにより、第一半導体層と第二半導体層の結合を好適に行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、前記第一半導体層がシリコンであり、前記n層において厚さが0.5μm以下であり、前記p層において不純物濃度が2×1016cm−3以下、厚さが1μm以下であることにより、短波長の光から長波長の光まで確実に吸収することができる。
請求項5に係る発明によれば、前記n層が前記p層よりも大きなエネルギー禁止帯幅を有することにより、p層で吸収できる波長の光がn層で吸収されることを抑制することができる。そのため、n層を厚くしたとしても、p層で吸収できる波長の光をp層にまで到達させ、光電流に寄与させることができる。
請求項6に係る発明によれば、前記第一半導体層がp層とn層からなるpn結合を有し、前記第二半導体層がn型であることにより、第一半導体層と第二半導体層の結合を好適に行うことができる。
請求項7に係る発明によれば、p層がn層よりも大きなエネルギー禁止帯幅を有することにより、n層で吸収できる波長の光がp層で吸収されることを抑制することができる。そのため、p層を厚くしたとしても、n層で吸収できる波長の光をn層にまで到達させ、光電流に寄与させることができる。
以下、本発明に係るフォトダイオードについて図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施形態に係るプレーナ構造のフォトダイオード(100)を示す図である。
フォトダイオード(100)は半導体層(1)、電極(2)よりなり、半導体層(1)は第一半導体層(11)と第二半導体層(12)よりなる。また、第一半導体層(11)と第二半導体層(12)はヘテロ結合により結合している。
第一半導体層(11)は、後述する第二半導体層(12)の半導体材料よりもエネルギー禁止帯幅が大きい半導体材料からなる層である。つまり、第二半導体層(11)よりも短波長の光を吸収する層である。
第一半導体層(11)としては、シリコンを挙げることができる。さらにシリコンの他に、ガリウムヒ素(GaAs)、インジウム燐(InP)、ガリウム燐(GaP)、硫化カドミウム(CdS)、炭化ケイ素(SiC)、酸化亜鉛(ZnO)等を挙げることができる。
第一半導体層(11)としてシリコンを用いた場合、第一半導体層(11)により、400nm〜1100nmの入射光を吸収することができる。
第一半導体層(11)はn層(111)とp層(112)から構成されたpn接合(J)を有する層である。例えば、第一半導体層(11)がシリコンからなる場合、n層(111)はn−Siとなり、p層(112)はp−Siとなる。そして、n層(111)における入射面(F)から入射光が入射する。
層(111)の厚さは、特に限定されないが、できる限り薄くすることが好ましい。例えば、第一半導体層(11)がシリコンからなる場合、0.5μm以下とすることが好ましい。n層(111)は不純物濃度が高く、拡散長も小さいため、n層(111)で発生した電子・正孔対は空乏層まで到達しにくく光電流に寄与しにくいが、n層(111)の厚さを薄く(シリコンの場合0.5μm以下)することにより、波長の短い光でもp層(12)まで到達し、p層で発生した電子・正孔対が光電流に寄与するからである。実際には、第一半導体層(11)としてシリコンを用いた場合、不純物拡散法、イオン注入法、エピタキシャル成長法等により、0.1μm程度まで薄くすることができる。
また、p層(112)の厚さは、フォトダイオード(100)に印加したバイアス電圧下において、空乏層がヘテロ接合を越えてp層(112)(具体的にはpn接合(J)の部分)から第二半導体層(12)に達するように設定すればよい。換言すると、所定の動作をさせるためにフォトダイオード(100)のバイアス電圧をp層(112)の不純物濃度及び厚さに応じて決定する。
p層(112)の不純物濃度及び厚さに応じてバイアス電圧を決定することにより、空乏層がヘテロ接合を越えて第二半導体層(12)に達し、第二半導体層(12)で発生した電子・正孔対を光電流に寄与させることができる。
実際には、p層(112)の不純物濃度に応じて、p層(112)の厚さを5μm以下で設定すればよい。例えば、p層(112)としてシリコンを用いた場合、不純物濃度が2×1016cm−3以下で、厚さが1μm以下とすることが好ましい。それにより、比較的小さいバイアス電圧(具体的には20〜30V)で、空乏層をヘテロ接合(I)を越えて第二半導体層(12)にまで形成することができ、第二半導体層(12)で発生した電子・正孔対を光電流に寄与させることができるからである。
なお、本願発明者らは、p層(112)の不純物濃度を1×1016cm−3程度、厚さを1μmとした場合、印加するバイアス電圧を10V以上とすることで、フォトダイオードが好適に動作することを確かめている。
第二半導体層(12)は第一半導体層(11)の半導体材料よりもエネルギー禁止帯幅が小さい半導体材料からなる層である。つまり、第一半導体層(11)よりも長波長の光を吸収する層である。そして、接触する層(p層(112))と同じ導電型(p層)を有する。これにより第二半導体層(12)で発生した電子・正孔対のうち、電子が第一半導体層(11)に注入されることになる。
第一半導体層(11)がシリコンの場合、第二半導体層(12)としては、ゲルマニウム(Ge)、インジウムガリウムヒ素(InGaAs)、インジウムアンチモン(InSb)、インジウムヒ素(InAs)、ガリウムアンチモン(GaSb)、水銀化合物半導体、鉛化合物半導体等やこれらの混合物を挙げることができる。
第二半導体層(12)として、ゲルマニウム(Ge)やインジウムガリウムヒ素(InGaAs)を用いた場合、第二半導体層(12)により波長900nm〜1700nmの入射光を吸収することができる。
また、インジウムアンチモン(InSb)、インジウムヒ素(InAs)、ガリウムアンチモン(GaSb)、水銀化合物半導体、鉛化合物半導体を用いることにより、ゲルマニウム(Ge)やインジウムガリウムヒ素(InGaAs)よりも長い波長の光を吸収することができる。
なお、第二半導体層(12)の不純物濃度は特に限定されないが、第二半導体層(12)中に比較的低い電圧(例えば10〜20V)で十分な幅の空乏層を延ばすためには、不純物濃度を1×1016cm−3以下にすることが好ましい。
また、第二半導体層(12)はp層(112)と結晶学的に原子同士が結合したヘテロ接合を形成している。一般に第一半導体層(11)と第二半導体層(12)は格子定数が大きく異なっている。そのため、第一半導体層(11)と第二半導体層(12)をヘテロ接合として好適に結合させるためには作製上様々な工夫が必要である。
具体的には、ウェーハボンディング法により、第一半導体層(11)と第二半導体層(12)の原子同士を接着することでヘテロ接合を形成する。ウェーハボンディング法とは、夫々の結晶表面を清浄にした後、純水又は真空中で接触させることにより原子同士を結合させ、さらに熱処理を加えることで接合を強固にする技術である。
例えば第一半導体層(11)にシリコン(Si)を用い、第二半導体層(12)にゲルマニウム(Ge)を用いた場合、第一半導体層(11)(Si)の格子定数が5.431Å、第二半導体層(12)(Ge)の格子定数が5.646Åとなるが、このように格子定数が大きく異なっていたとしても、ウェーハボンディング法によりヘテロ接合(I)を好適に形成することができる。
なお、半導体層(1)の製造方法としては、第二半導体層(12)を基板としてその上にp層(112)、n層(111)をエピタキシャル結晶成長法により順次形成する方法や、第一半導体層(11)を基板としてその上に第二半導体層(12)をエピタキシャル結晶成長法により形成する方法も挙げることができる。しかし、このようなエピタキシャル成長法による製造方法の場合、第一半導体層(11)の格子定数と第二半導体層(12)の格子定数が大きく異なった状態を維持したまま両層(11,12)を形成するのは非常に高度な技術と煩雑な工程が必要であることが知られている。
また、第二半導体層(12)上へエピタキシャル結晶成長法によりp層(112)を成長させ、その後不純物拡散法やイオン注入法によりn層(111)を形成する方法も挙げることができるが、第一半導体層(11)の結晶成長温度が第二半導体層(12)の融点を超えるため、第二半導体層(12)にダメージを与えてしまうので一般的には好ましくない。
また、第二半導体層(12)における光吸収はヘテロ界面(I)から始まり、Si−PDにおけるn層のような生成キャリアを再結合させるような層がないため、吸収係数が大きくても分光感度の低下を防止することができる。
電極(オーム性電極)(2)は、フォトダイオード(100)に逆方向バイアス電圧を印加するためのものであり、入射面(F)に形成された第一電極(21)と第二半導体層(12)に接して形成された第二電極(22)よりなる。即ち、半導体層(1)の両側(入射面(F)側とその反対側)の面に電極(21,22)が形成される。
第一電極(21)は、光の入射を妨げないように、できる限り面積を小さくして形成することが好ましい。
一方、第二電極(22)は、光の入射を妨げることがないため、面積に制限はなく、第二半導体層(12)の全面に渡って形成してもよい。
また、フォトダイオード(100)において、n層(111)表面(入射面(F))には反射防止膜(図示せず)を設けていることが好ましい。反射防止膜を設けることにより、反射損失を小さくすることができ、光電変換効率を向上させることができる。
次いで、フォトダイオード(100)の動作について説明する。
フォトダイオード(100)では入射面(F)から入射光を入射させる。入射光は反射防止膜(図示せず)を通り、半導体層(1)に入射される。半導体層(1)中で光は吸収されて電子・正孔対を生成する。
このとき、第一電極(21)、第二電極(22)間にバイアス電圧を印加し、空乏層を形成した状態で動作させる。具体的には、フォトダイオード(100)ではp層(112)から第二半導体層(12)まで空乏層を形成するようバイアス電圧を印加する。そして、入射光により空乏層内で生成された電子・正孔対は空乏層電界により加速されてドリフト電流として光電流に寄与する。また、空乏層以外で発生した電子・正孔対も、空乏層からの距離が拡散長と呼ばれる一定の距離以内であれば空乏層に達し、光電流として寄与する。
フォトダイオード(100)は、空乏層がp層(112)(具体的にはpn接合(J)の部分)から第二半導体層(12)まで広がっているため、第一半導体層(11)が吸収することができる波長の光と第二半導体層(12)が吸収することができる波長の光の両方の光を吸収し、第一半導体層(11)で発生した電子・正孔対及び第二半導体層(12)で発生した電子を利用して光電流として寄与させることができる。例えば、フォトダイオード(100)において、第一半導体層(11)としてシリコン(Si)を用い、第二半導体層(12)としてゲルマニウム(Ge)を用いた場合、第一半導体層(11)で400〜1100nmの光を、第二半導体層(12)で900〜1700nmの光を吸収することができる。つまり、ヘテロ界面を越えて空乏層が伸びるに十分なバイアス電圧を印加すれば、フォトダイオード(100)全体として、400nmの短波長から1700nmの長波長までの感度を有することができる。以下、第二半導体層(12)における光の吸収について詳細に説明する。
第一半導体層(11)で吸収されない長波長の入射光は、第二半導体層(12)にまで達し、第二半導体層(12)で吸収され電子・正孔対を発生するが、バイアス電圧が低い(空乏層がp層(112)から第二半導体層(12)まで広がっていない)と、第二半導体層(12)で発生した電子・正孔対はヘテロ界面(I)を乗り越えることができず、光電流として寄与しない。
しかし、バイアス電圧を増加させ、空乏層をp層(112)(具体的にはpn接合(J)の部分)から第二半導体層(12)まで広げると、ヘテロ界面(I)には空乏層による電界が生じる。それにより、第二半導体層(12)で発生した電子・正孔対のうち、電子がヘテロ界面(I)を乗り越えることができるようになる。つまり、第一半導体層(11)で吸収されずに第二半導体層(12)まで透過した光は、第二半導体層(12)内で吸収されて電子・正孔対を生成し、電子・正孔対のうちの電子がヘテロ界(I)を乗り越えてp層(112)に注入され、光電流に寄与することとなる。そのため、第二半導体層(12)に吸収された入射光も光電流に寄与することとなる。
上記したように、フォトダイオード(100)は広範囲の波長の光を吸収することができる。そのため、例えばフォトダイオード(100)を光電力計に用いた場合、広範囲の波長の光を吸収する場合でも、一つのフォトダイオード(100)のみを用いればよく、フォトダイオードの切り替えのための光路を変更するための機器を用いたり、光電力計の置き換えのために光路設定をしたりする必要がないので、光電力の測定を簡便化することができる。加えて、フォトダイオードの切り替えを行う必要がないため、波長900〜1000nmの範囲で光電力を測定する場合も、測定誤差を小さくすることができる。
また、上記説明では、フォトダイオード(100)におけるn層(111)とp層(112)を同一の半導体材料としたが、n層(111)がp層(112)よりも大きなエネルギー禁止帯幅を有するように半導体材料を選択し、n層(111)とp層(112)からなるn−pヘテロ接合を形成してもよい。
層(111)とp層(112)が同一の場合、p層(112)で吸収できる波長の光が、n層(111)でも吸収されてしまうが、n層(111)は不純物濃度が高く、拡散長も小さいため、n層(111)で発生した電子・正孔対は空乏層まで到達しにくく光電流に寄与しにくい。そのため、n層(111)を薄くする必要がある。
しかしながら、n層(111)がp層(112)よりも大きなエネルギー禁止帯幅を有することにより、n層(111)ではp層(112)が吸収する光よりも短波長側の光を吸収することとなる。つまり、p層(112)で吸収できる波長の光がn層(111)で吸収されることを抑制することができる。そのため、n層(111)を厚くしたとしても、p層(112)で吸収できる波長の光をp層(112)にまで到達させ、光電流に寄与させることができる。
半導体材料の組み合わせとしては、例えば、p層(112)がシリコンの場合、n層(111)としては、炭化ケイ素(SiC)や酸化亜鉛(ZnO)を挙げることができる。これにより、n層(111)を厚く(0.5μm以上)したとしても、シリコンからなるp層(112)で吸収できる400〜1100nmの光をp層(112)にまで到達させることができる。
また、上記ではn層(111)が全面に渡っている構造のフォトダイオード(100)を用いて説明したが、本発明のフォトダイオードとしては、図2に示す如く、p層(112)の表面の一部に所定の面積のn層(111)が設けられた構造のフォトダイオード(200)も挙げることができる。
さらに、図3に示す如く、フォトダイオード(100,200)の導電型を反対にした構造を有するフォトダイオード(300)、即ち第一半導体層(11)がp層(113)とn層(114)からなり、第二半導体層(12)がn層からなるフォトダイオード(300)も挙げることができる。
また、フォトダイオード(300)においても、p層がn層よりも大きなエネルギー禁止帯幅を有するように半導体材料を選択し、p層(113)とn層(114)からなるp−nヘテロ接合を形成してもよい。それにより、p層(113)において、n層(114)で吸収できる波長の光が吸収されることを抑制することができる。そのため、p層(113)を厚くしたとしても、n層(114)で吸収できる波長の光をn層(114)にまで到達させ、光電流に寄与させることができる。
なお、図2,3のフォトダイオード(200,300)はプレーナ構造であり、入射面(F)に存する二つの電極(21,21)間にバイアス電圧を印加する。
以下、本発明の実施例を示すことにより、本発明の効果をより明確なものとする。
図4は、本発明に係るフォトダイオードの効果を検証するためのメサ構造のフォトダイオード(400)を示す図である。
図4に示すフォトダイオード(400)はシリコン(Si)からなる第一半導体層(11)とゲルマニウム(Ge)からなる第二半導体層(12)を有する。また、第一半導体層(11)はn層(111)とp層(112)からなるpn接合(J)を有し、第二半導体層(12)は第一半導体層(11)における第二半導体層(12)と接触する部分と同じ導電型(p型)を有する。つまり、フォトダイオード(400)はnSi/pSi/pGeという層構造を有する。
また、第一半導体層(11)と第二半導体層(12)間は、ウェーハボンディング法によりヘテロ結合が形成されている。
また、フォトダイオード(400)において、n層(111)の厚さが20μm、p層(112)の厚さが1μm、第二半導体層(12)の厚さが300μmであり、p層(112)の不純物濃度は1×1016cm−3である。
そして、フォトダイオード(400)にn層(111)側の入射面(F)から入射光(L1)を入射し、印加するバイアス電圧を変化させて分光感度を測定した。図5はバイアス電圧3V,11Vの場合の分光感度を示した図である。なお、図5中(a)がバイアス電圧3V、(b)がバイアス電圧11Vの分光感度を示す。また、縦軸に相対的分光感度を示し、横軸に波長(nm)を示す。
図5に示す如く、バイアス電圧3Vを印加した場合、第一半導体層(11)(Si)では1100nmより短波長側の入射光を吸収し、n層(111)及びp層(112)において吸収係数に応じた割合で入射光が吸収された。しかし、波長800nm以下の入射光については、感度が低下した。その理由は、800nm以下の入射光は、吸収係数が1000cm−1を超えるため、殆どが厚さ20μmのn層(111)の表面近くで吸収され、光電流に寄与されなかったからである。つまり、n層(111)で吸収されなかった僅かな光だけしかp層(112)に達しなかったため、光電流に寄与した光が少なかったからである。
一方、1100nmより長波長の入射光に対する感度は有さなかった。その理由は、1100nmより長波長の入射光は第一半導体層(11)で吸収されずに第二半導体層(12)にまで達し、第二半導体層(12)で吸収され電子・正孔対を発生するが、これらの電子・正孔対はヘテロ界面(I)を乗り越えることができず、光電流として寄与しないからである。
上記したように、バイアス電圧が3Vの場合、波長800nm以下の入射光については感度が低下し、波長1100nm以上の入射光については感度を有さないことから、Si−PDと類似した分光感度を示すこととなった。
これに対して、バイアス電圧を5〜6V以上とした場合、バイアス電圧11Vの場合の分光感度(図5中(b)参照)のように、短波長からGe(第二半導体層(12))の波長限界である1600nmまで感度を有することとなった。その理由は、バイアス電圧を5〜6V以上にすると、空乏層がヘテロ界面(I)を越して第二半導体層(12)にまで達するからである。空乏層がヘテロ界面(I)を越して第二半導体層(12)にまで達することにより、ヘテロ界面(I)に空乏層による電界が生じ、第二半導体層(12)で発生した電子・正孔対のうち、電子がヘテロ界面(I)を乗り越えることができるようになる。つまり、第一半導体層(11)で吸収されずに第二半導体層(12)まで透過した長波長光は、第二半導体層(12)内で吸収されて電子・正孔対を生成し、電子・正孔対のうちの電子がヘテロ界面(I)を乗り越えてp層(112)に注入され、光電流に寄与する。
一方、短波長光は第一半導体層(11)で吸収され、上記したように光電流となり図5中(b)に示した分光感度となる。
図6はフォトダイオード(400)において、波長800nmの光(第一半導体層(11)で吸収される光)及び波長1200nmの光(第一半導体層(11)を透過し第二半導体層(12)で吸収される光)を入射光として用いた場合の逆方向バイアス電圧依存性を示した図である。なお、(c)が波長800nmの光、(d)が波長1200nmの光の逆方向バイアス電圧依存性を示す。また、縦軸に相対的分光感度を示し、横軸に逆方向バイアス電圧(V)を示す。
図6で示す如く、波長800nmの光(第一半導体層(11)で吸収される光)(図6中(c)参照)は0Vから光電流が観測できるが、波長1200nmの入射光(図6中(d)参照)はバイアス電圧2V付近からしか光電流が増加しないことがわかる。つまり、波長800nmの光は第一半導体層(11)で吸収されるが、波長1200の光は第一半導体層(11)では吸収されないため、第二半導体層(12)付近まで空乏層が到達するバイアス電圧を印加していないと、光電流が流れないことがわかる。
また、1200nmの光の分光感度は7V付近で飽和している。7Vという電圧は、空乏層がヘテロ界面(I)を越して第二半導体層(12)にまで達する電圧であることから、空乏層が第二半導体層(12)にまで達することにより、第二半導体層(12)で吸収された光により発生した電子が、ヘテロ界面(I)を乗り越えて第一半導体層(12)側へと流れることができ、光電流に寄与することもわかる。
次に、入射光(L2)をp層(112)に直接入射させた場合のフォトダイオード(400)の特性を示す。図7は入射光(L1)と入射光(L2)の分光感度を示した図であり、(e)が入射光(L1)、(f)が入射光(L2)の分光感度を示す。なお、縦軸に光電変換効率として量子効率(%)を示し、横軸に波長(nm)を示す。また、図7の実験におけるバイアス電圧は15Vである。なお、図7では、図5における分光感度の測定に用いたフォトダイオードと同じ構造のフォトダイオードを用いているが、図7中(e)に示す分光感度と図5中(b)に示す分光感度は若干異なる。その原因は、素子間のばらつきやバイアス電圧の違いによるものである。
図7で示す如く、入射光(L2)がp層に直接入射することにより、n層(111)で光が吸収されることがないため、入射光はp層(112)及び第二半導体層(12)で吸収され、空乏層がヘテロ界面(I)を越えるに十分な逆方向バイアス電圧(本実施例では10V以上)が印加されていれば、光で生成された電子・正孔対は光電流に寄与することができ、Si−PDとGe−PDとを合わせた分光感度、即ち、400nmの短波長から1700nmの長波長に渡って感度のあるフォトダイオードを実現することができることがわかる。なお、図7では良好な感度を示す光は波長が1600nmまでの光である。
また、図7では、入射光(L1)の場合には上記したように、1100nmより短波長では感度が減少するのに対して、入射光(L2)の場合には短波長でも感度の減少は僅かであり、測定した600〜1600nmの広い波長域で略平坦な分光感度を有することを示している。つまり、短波長の光の多くはn層(111)により吸収されることがわかる。
但し、図4で示すメサ構造のフォトダイオード(400)は、光入射法において現実に用いる場合、安定な動作をさせることが難しい。
そこで、図1に示すフォトダイオード(100)を用い、本発明の効果を検証する。なお、下記実施例では第一半導体層(11)としてシリコン(Si)を用い、第二半導体層(12)としてゲルマニウム(Ge)を用いている。
図8はフォトダイオード(100)、Si−PD、Ge−PDの分光感度を示す図である。
図8中(g)はフォトダイオード(100)においてn層(111)の厚さを0.2μm、p層(112)の厚さを1μm、第二半導体層(12)に伸びる空乏層の厚さを5μmとして、計算により求めた分光感度を示した図である。また、図8中(h)はSi−PDの分光感度、(i)はGe−PDの分光感度を示している。また、フォトダイオード(100)において、第二半導体層(12)に伸びる空乏層の厚さを5μmとする場合、バイアス電圧はおよそ30V以上とする必要がある。なお、縦軸に光電変換効率として量子効率(%)を示し、横軸に波長(nm)を示す。
図8で示す如く、本発明によるフォトダイオード(100)の分光感度は、単独のSi−PDとGe−PDの分光感度を合わせた特性を持ち、広い波長範囲で良好な感度を有することがわかる。特に単独のフォトダイオードの感度が低下する700〜1100nmの波長帯で、いずれのフォトダイオードよりも大きな受光感度が得られることがわかる。その理由は、Siにおける吸収係数が低下し感度が減少することをGeの光吸収で補っているからである。
なお、Geにおける光吸収はヘテロ界面(I)から始まり、Si−PDにおけるn層(111)のような生成キャリアを再結合させるような層がないため、吸収係数が大きくても分光感度の低下を防止することができる。
図9はn層(111)の厚さを0.01μm(図9(j)参照)、0.1μm(図9(k)参照)、1μm(図9(l)参照)、10μm(図9(m)参照)として、計算により求めた分光感度を示した図である。また、p層(112)の厚さを1μm、第二半導体層(12)に伸びる空乏層の厚さを5μmとした。なお、縦軸に光電変換効率として量子効率(%)を示し、横軸に波長(nm)を示す。
図9に示す如く、n層(111)の厚さを薄くするにしたがって、短波長の波長まで吸収することができることがわかる。この理由は、n層(111)を薄くすることにより、n層(111)で吸収されずにp層(112)まで到達する入射光が増加するからである。
図9から、使用する波長域を600〜1500nmとした場合、より短波長まで光感度を低下させないためには、n層(111)の厚さが0.5μm以下であることが好ましいといえる。
なお、図10,11では、ゲルマニウムの光吸収係数について、長波長側の限界が1500nmとして計算したが、実際のGe−PDでは素子構造の工夫により長波長側の限界は1700nmまで伸ばすことができる。ちなみに図7中(e)ではGe−PDにおいて1700nmまで感度があることを示している。
本発明に係るフォトダイオードは、分光光度計や光スペクトルアナライザ等に用いられる光電力計等に好適に利用可能である。
本発明の実施形態に係るフォトダイオードを示す図である。 本発明の他の実施形態に係るフォトダイオードを示す図である。 本発明の他の実施形態に係るフォトダイオードを示す図である。 本発明に係るフォトダイオードの効果を検証するためのフォトダイオードを示す図である。 バイアス電圧3V,11Vを印加した場合の分光感度を示した図である。 波長800nmの光及び波長1200nmの光を入射光として用いた場合の逆方向バイアス電圧依存性を示した図である。 異なる方向からの入射光を入射した場合の分光感度を示した図である。 本発明に係るフォトダイオード、Si−PD、Ge−PDの分光感度を示す図である。 層の厚さを変化させた場合の分光感度を示した図である。 従来のフォトダイオードを示す図である。 Si−PDとGe−PDについて、入射光の波長に対する分光感度を示す図である。
符号の説明
1 半導体層
11 第一半導体層
111 n
112 p層
113 p
114 n層
12 第二半導体層
2 電極

Claims (7)

  1. 入射光が入射する第一半導体層と、
    該第一半導体層と接合して設けられ、該第一半導体層よりもエネルギー禁止帯幅が小さい第二半導体層とからなり、
    前記第一半導体層がpn接合を有し、該第一半導体層の該第二半導体層と接触する部分の導電型と該第二半導体層の導電型が同じであることを特徴とするフォトダイオード。
  2. 前記第一半導体層がシリコンであり、
    前記第二半導体層がゲルマニウム(Ge)、インジウムガリウムヒ素(InGaAs)、インジウムヒ素(InAs)、ガリウムアンチモン(GaSb)、インジウムアンチモン(InSb)のうちいずれか一種以上からなることを特徴とする請求項1に記載のフォトダイオード。
  3. 前記第一半導体層がn層とp層からなるpn接合を有し、
    前記第二半導体層がp型であることを特徴とする請求項1又は2記載のフォトダイオード。
  4. 前記第一半導体層がシリコンであり、
    前記n層において厚さが0.5μm以下であり、
    前記p層において不純物濃度が2×1016cm−3以下、厚さが1μm以下であることを特徴とする請求項3記載のフォトダイオード。
  5. 前記n層が前記p層よりも大きなエネルギー禁止帯幅を有する半導体層であることを特徴とする請求項3記載のフォトダイオード。
  6. 前記第一半導体層がp層とn層からなるpn結合を有し、
    前記第二半導体層がn型であることを特徴とする請求項1又は2記載のフォトダイオード。
  7. 前記p層が前記n層よりも大きなエネルギー禁止帯幅を有する半導体層であることを特徴とする請求項6記載のフォトダイオード。
JP2008076220A 2008-03-24 2008-03-24 フォトダイオード Expired - Fee Related JP4608609B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008076220A JP4608609B2 (ja) 2008-03-24 2008-03-24 フォトダイオード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008076220A JP4608609B2 (ja) 2008-03-24 2008-03-24 フォトダイオード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009231599A true JP2009231599A (ja) 2009-10-08
JP4608609B2 JP4608609B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=41246657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008076220A Expired - Fee Related JP4608609B2 (ja) 2008-03-24 2008-03-24 フォトダイオード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4608609B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108931358A (zh) * 2017-05-23 2018-12-04 弗兰克公司 使用配备有位置感测检测器和光检测器的光学测试装置来测量光学阵列极性、功率和损耗

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108931358A (zh) * 2017-05-23 2018-12-04 弗兰克公司 使用配备有位置感测检测器和光检测器的光学测试装置来测量光学阵列极性、功率和损耗
JP2019012058A (ja) * 2017-05-23 2019-01-24 フルークコーポレイションFluke Corporation 位置検知検出器及び光検出器搭載光学試験装置を使用する光アレイの極性、パワー、及び損失の測定
CN108931358B (zh) * 2017-05-23 2022-12-13 弗兰克公司 使用配备有位置感测检测器和光检测器的光学测试装置来测量光学阵列极性、功率和损耗
JP7253327B2 (ja) 2017-05-23 2023-04-06 フルークコーポレイション 位置検知検出器及び光検出器搭載光学試験装置を使用する光アレイの極性、パワー、及び損失の測定

Also Published As

Publication number Publication date
JP4608609B2 (ja) 2011-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9673343B2 (en) Transducer to convert optical energy to electrical energy
Xie et al. Ultra-low dark current AlGaN-based solar-blind metal–semiconductor–metal photodetectors for high-temperature applications
US10079262B2 (en) Semiconductor photo-detector
EP2756523B1 (en) Frontside-illuminated barrier infrared photodetector device and methods of fabricating the same
US7504672B1 (en) Separate absorption and detection diode
US8610170B2 (en) Compound semiconductor light-receiving element array
KR20180008327A (ko) 이중 대역 광검출기 및 이의 제작 방법
JP5857774B2 (ja) 半導体受光素子
WO2007135739A1 (ja) 紫外受光素子
JP2009246207A (ja) 赤外線センサ、及び赤外線センサic
JP2011211019A (ja) 赤外線センサ
Foisal et al. Photoresponse of a highly-rectifying 3C-SiC/Si heterostructure under UV and visible illuminations
JP4608609B2 (ja) フォトダイオード
Adamo et al. Responsivity measurements of 4H-SiC Schottky photodiodes for UV light monitoring
Sloan Photodetectors
Schmid et al. Franz-Keldysh effect in germanium pin photodetectors on silicon
Suo et al. Dark Current Analysis of InAsSb-Based Hetero-$ p {\text {-}} i {\text {-}} n $ Mid-Infrared Photodiode
JP4486603B2 (ja) 半導体受光素子
KR20180019269A (ko) 반도체 장치
CN110770900B (zh) 光电记忆器件、光电记忆读出器件及相机模组
Adamo et al. Responsivity measurements of silicon carbide Schottky photodiodes in the UV range
Kaur Simulation of AlGaN MSM detector for investigating the effect varying absorber layer thickness
Foisal et al. Ultraviolet and Visible Photodetection Using 3C-SiC/Si Hetero-Epitaxial Junction
Guo et al. Wafer-scale Deep UV Si Photodiodes Based on Ultra-shallow Junction
Pham et al. Enhanced responsivity up to 2.85 A/W of Si-based Ge0. 9Sn0. 1 photoconductors by integration of interdigitated electrodes

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090929

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090929

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090929

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090929

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20091120

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20091203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees