JP2009230287A - 読み取り装置、筆記情報処理システム、読み取り装置の制御装置、プログラム - Google Patents

読み取り装置、筆記情報処理システム、読み取り装置の制御装置、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】媒体に対する読み取り装置の姿勢の変化に伴う符号画像の読み取り精度の低下を抑制する。
【解決手段】デジタルペンは、符号画像が形成された印刷文書に対して光を照射する第1赤外LED63a、第2赤外LED63bと、利用者による印刷文書への筆記操作の際に点灯させるLEDを選択する発光制御部612と、選択されたLEDにて光が照射された印刷文書からの反射光を受光する赤外CMOS64と、赤外CMOS64による受光結果に画像処理を施して符号画像を取得し、取得した符号画像を復号して識別情報および位置情報を求めるとともに、受光結果における白飛びの発生状態を検出し、その検出結果から点灯させる赤外LED64の切り換えを行うか否かを判定する画像処理部614とを備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、読み取り装置、筆記情報処理システム、読み取り装置の制御装置およびプログラムに関する。
近年、例えばコンピュータ装置に対する入力装置として、利用者が手に持って使用するペン型入力装置が注目されている。この種のペン型入力装置は、媒体に対して書き込みを行う所謂ペンとしての記録装置に加え、媒体に形成された画像を読み取る読み取り装置を備えている。このような読み取り装置は、媒体に光を照射する光源と、媒体からの反射光を受光する受光部とを備えることで実現される(例えば、特許文献1参照)。
特表2004−527853号公報
ところで、ペン型入力装置では、媒体に対する読み取り装置の姿勢によっては、光源から照射され媒体にて反射した正反射光が受光部に入射してしまい、結果として符号画像の読み取り精度が低下してしまうことがあった。
本発明は、媒体に対する読み取り装置の姿勢の変化に伴う符号画像の読み取り精度の低下を抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、符号画像が形成された媒体に対して光を照射する複数の照射手段と、前記複数の照射手段の中からいずれかの照射手段が点灯された場合に、当該照射手段にて光が照射された前記媒体からの反射光を受光する受光手段と、前記受光手段による前記反射光の受光結果から前記符号画像を取得する取得手段と、前記受光手段による前記反射光の受光結果における白飛びの発生状態に応じて、前記複数の照射手段の中から点灯させる照射手段を切り換える切り換え手段とを含む読み取り装置である。
請求項2記載の発明は、前記複数の照射手段は、前記受光手段による前記媒体の読み取り位置に向けて光を照射する第1の照射手段と第2の照射手段とを含み、前記第1の照射手段にて照射され前記媒体にて反射した正反射光が前記読み取り手段に入射する場合に、前記第2の照射手段にて照射され当該媒体にて反射した正反射光が当該読み取り手段に入射しないよう、当該第1の照射手段および当該第2の照射手段それぞれの光の照射方向が設定されることを特徴とする請求項1記載の読み取り装置である。
請求項3記載の発明は、前記複数の照射手段は、前記受光手段による前記媒体の読み取り位置に向けて光を照射する第1の照射手段と第2の照射手段とを含み、前記第1の照射手段から前記読み取り位置へと向かう第1の光軸と前記第2の照射手段から当該読み取り位置へと向かう第2の光軸とが、当該読み取り位置から前記受光手段へと向かう第3の光軸に対し対称な位置関係を有することを特徴とする請求項1または2記載の読み取り装置である。
請求項4記載の発明は、前記切り換え手段は、前記照射手段から前記媒体を介して前記受光手段に入射する反射光の光量が過多となることに起因する前記白飛びの発生状態を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の読み取り装置である。
請求項5記載の発明は、前記切り換え手段は、前記照射手段から前記媒体を介して前記受光手段に正反射光が入射することに起因する前記白飛びの発生状態を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の読み取り装置である。
請求項6記載の発明は、前記受光手段は、複数の受光素子を配置して構成された第1の撮像領域と当該第1の撮像領域の周縁に複数の受光素子を配置して構成された第2の撮像領域とを有する2次元センサを備え、前記取得手段は、前記2次元センサの前記第1の撮像領域にて受光した受光結果から前記符号画像を取得し、前記切り換え手段は、前記2次元センサの前記第2の撮像領域にて受光した受光結果から前記白飛びの発生状態を検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の読み取り装置である。
請求項7記載の発明は、前記切り換え手段は、前記媒体上の前記符号画像を構成する画形材からの反射光に起因する白飛びの発生状態または当該媒体からの反射光に起因する白飛びの発生状態の少なくともいずれか一方を検出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の読み取り装置である。
請求項8記載の発明は、前記媒体に筆記を行う筆記手段をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の読み取り装置である。
請求項9記載の発明は、符号画像が形成された媒体と、利用者による前記媒体への筆記操作に応じて、当該媒体から前記符号画像を読み取る電子筆記具と、前記電子筆記具にて読み取られた前記符号画像に関連する情報を取得し、取得した当該情報に基づいて前記媒体への筆記内容を当該媒体または当該媒体に印刷された電子文書に関連付けて記憶する情報処理装置とを備え、前記電子筆記具は、前記媒体に筆記を行うための筆記手段と、前記媒体に対して光を照射する複数の照射手段と、前記複数の照射手段の中からいずれかの照射手段が点灯された場合に、当該照射手段にて光が照射された前記媒体からの反射光を受光する受光手段と、前記受光手段による前記反射光の受光結果から前記符号画像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記符号画像に関連する前記情報を前記情報処理装置に送信する送信手段と、前記受光手段による前記反射光の受光結果における白飛びの発生状態に応じて、前記複数の照射手段の中から点灯させる照射手段を切り換える切り換え手段とを含むことを特徴とする筆記情報処理システムである。
請求項10記載の発明は、前記電子筆記具において、前記切り換え手段は、前記いずれかの照射手段から前記媒体を介して前記受光手段に入射する反射光の光量が過多となることに起因する前記白飛びの発生状態を検出することを特徴とする請求項9記載の筆記情報処理システムである。
請求項11記載の発明は、前記電子筆記具において、前記切り換え手段は、前記いずれかの照射手段から前記媒体を介して前記受光手段に正反射光が入射することに起因する前記白飛びの発生状態を検出することを特徴とする請求項9記載の筆記情報処理システムである。
請求項12記載の発明は、前記電子筆記具において、前記受光手段は、複数の受光素子を配置して構成された第1の領域と当該第1の領域の周縁に複数の受光素子を配置して構成された第2の領域とを有する2次元センサを備え、前記取得手段は、前記2次元センサの前記第1の領域にて受光した受光結果から前記符号画像を取得し、前記切り換え手段は、前記2次元センサの前記第2の領域にて受光した受光結果から前記白飛びの発生状態を検出することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項記載の筆記情報処理システムである。
請求項13記載の発明は、前記電子筆記具は、前記取得手段が取得した前記符号画像から当該符号画像に関連する前記情報として前記媒体の識別情報または当該媒体内における位置情報を取得して前記送信手段に出力する出力手段をさらに含み、前記情報処理装置は、前記識別情報に対応づけられた電子文書を読み出すとともに当該電子文書に前記位置情報に対応する筆記軌跡を重ね合わせる処理を実行することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項記載の筆記情報処理システムである。
請求項14記載の発明は、符号画像が形成された媒体に対して光を照射する複数の光源の中からいずれかの光源を点灯させる点灯指示手段と、点灯した前記光源にて光が照射された前記媒体からの反射光を受光させる受光指示手段と、前記反射光の受光結果から前記符号画像を取得する取得手段と、前記反射光の受光結果における白飛びの発生状態に応じて、前記複数の光源の中から点灯させる光源を切り換える指示を前記点灯指示手段に出力する切り換え指示手段とを含む読み取り装置の制御装置である。
請求項15記載の発明は、コンピュータに、符号画像が形成された媒体に対して光を照射する複数の光源の中からいずれかの光源を点灯させる機能と、点灯された前記光源にて光が照射された前記媒体からの反射光の受光結果から前記符号画像を取得する機能と、前記受光結果における白飛びの発生状態に応じて、前記複数の光源の中から点灯させる光源を切り換える機能とを実現させるプログラムである。
請求項16記載の発明は、前記コンピュータに、取得された前記符号画像から当該符号画像に埋め込まれた所定の情報を取得する機能をさらに実現させることを特徴とする請求項15記載のプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、媒体に対する読み取り装置の姿勢の変化に伴う符号画像の読み取り精度の低下を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、第1の照射手段から第2の照射手段に切り換えを行った場合、および、第2の照射手段から第1の照射手段に切り換えを行った場合に、媒体からの正反射光の向きを受光手段からずらすことができる。
請求項3記載の発明によれば、第1の照射手段から第2の照射手段に切り換えを行った場合、および、第2の照射手段から第1の照射手段に切り換えを行った場合に、媒体からの正反射光の向きを受光手段からずらすことができる。
請求項4記載の発明によれば、受光手段に入射する反射光の光量が過多となって生じる白飛びを検出することができる。
請求項5記載の発明によれば、媒体からの正反射光が受光手段に入射して生じる白飛びを検出することができる。
請求項6記載の発明によれば、第1の撮像領域の受光結果に白飛びの影響が出る前に、照射手段の切り換えを行うことが可能になる。
請求項7記載の発明によれば、媒体に形成された符号画像に起因して発生した白飛びあるいは媒体自身に起因して発生した白飛びを検出することができる。
請求項8記載の発明によれば、符号画像の取得結果を用いて媒体に対する筆記の軌跡を取得することが可能になる。
請求項9記載の発明によれば、媒体に対する電子筆記具の姿勢の変化に伴う符号画像の読み取り精度の低下を抑制することができる。
請求項10記載の発明によれば、受光手段に入射する反射光の光量が過多となって生じる白飛びを検出することができる。
請求項11記載の発明によれば、媒体からの正反射光が受光手段に入射して生じる白飛びを検出することができる。
請求項12記載の発明によれば、第1の撮像領域の受光結果に白飛びの影響が出る前に、照射手段の切り換えを行うことが可能になる。
請求項13記載の発明によれば、筆記軌跡を電子文書へ付加する際の筆記軌跡の精度を高めることが可能になる。
請求項14記載の発明によれば、媒体に対する読み取り装置の姿勢の変化に伴う符号画像の読み取り精度の低下を抑制することができる。
請求項15記載の発明によれば、媒体に対する読み取り装置の姿勢の変化に伴う符号画像の読み取り精度の低下を抑制することができる。
請求項16記載の発明によれば、符号画像から情報を取得することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本実施の形態における筆跡情報管理システムの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態の筆跡情報管理システムの構成の一例を示した図である。この筆跡情報管理システムは、端末装置10と、文書サーバ20と、識別情報サーバ30と、画像形成装置40と、端末装置50とがネットワーク80に接続されることにより構成されている。また、端末装置50には、デジタルペン60が通信装置70を介して接続されている。
端末装置10は、電子文書の印刷要求を出力するために用いられる。このような端末装置10としては、例えばパーソナルコンピュータ(PC)が用いられる。
文書サーバ20は、電子文書を記憶している。そして、文書サーバ20は、電子文書の印刷要求があると、電子文書の画像すなわち文書画像と後述する符号パターン画像とを重畳した重畳画像の形成を指示する。このような文書サーバ20としては、例えば汎用のサーバコンピュータが用いられる。
情報処理装置の一例としての識別情報サーバ30は、媒体に付与する識別情報を発行する。そして、識別情報サーバ30は、発行した識別情報を、その媒体に印刷される電子文書と関連づけて管理する。また、本実施の形態において、識別情報サーバ30は、引き情報を関連付ける電子文書を特定する機能も有している。このような識別情報サーバ30としては、例えば汎用のサーバコンピュータが用いられる。
画像形成装置40は、媒体に文書画像と符号パターン画像とを含む重畳画像を形成し、印刷文書90として出力する。ここで、画像形成装置40における画像形成方式としては電子写真方式を用いているが、例えばインクジェット方式等、他の如何なる方式を採用してもよい。そして、本実施の形態では、文書画像をシアン、マゼンタ、イエローのトナーを用いて形成し、符号パターン画像を黒のトナーを用いて形成するようにした。これは、黒のトナーが、シアン、マゼンタ、イエローのトナーよりも赤外光の吸収量が多く、デジタルペン60によって符号パターン画像を読み取れるためである。ただし、これに限られるものではなく、文書画像をシアン、マゼンタ、イエローのトナーで形成し、特殊トナーを用いて符号パターン画像を形成してもよい。ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800〜1000nm)における吸収率が3%以上となる不可視トナーが挙げられる。ここで、「可視」、「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。具体的には、印刷された媒体に形成された画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで、「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるものの、人間の目で認識しがたいものも「不可視」に含める。
読み取り装置あるいは電子筆記具の一例としてのデジタルペン60は、印刷文書90に文字や図形を記録(筆記)する機能を備えた読み取り装置である。また、本実施の形態において、デジタルペン60は、印刷文書90に形成された符号パターン画像から取得した情報を端末装置50に送信する機能も有している。なお、端末装置50としては、例えばパーソナルコンピュータが用いられる。
次に、この筆跡情報管理システムにおける動作について説明する。
まず、この筆跡情報管理システムにおいて印刷文書90を出力する際の動作を説明する。
端末装置10から電子文書の印刷要求が行われると、文書サーバ20は端末装置10からの印刷要求を受け取り、画像形成装置40に対して印刷要求の対象となった電子文書の印刷指示を行う。それにより、画像形成装置40は、この電子文書の文書画像を紙等の媒体に印刷するが、その際に、画像形成装置40は文書画像に加えて符号パターン画像を媒体上に印刷し、印刷文書90を出力する。
ここでの符号パターン画像とは、識別情報および位置情報を符号化して得られる識別符号および位置符号を画像化したものである。識別情報とは、媒体を一意に特定するための情報であり、本実施の形態では識別情報サーバ30が発行する。また、位置情報は、媒体上の座標位置を特定するための情報であり、本実施の形態では文書サーバ20が生成する。なお、識別情報については、媒体を一意に特定するものの他、例えば記録媒体に印刷された文書画像を一意に特定するものであってもよい。
続いて、印刷文書90にデジタルペン60を用いて筆記を行った際の動作を説明する。
文書画像と符号パターン画像とが印刷された印刷文書90に対し、ユーザがデジタルペン60を用いて筆記すると、デジタルペン60は符号パターン画像に含まれる位置情報に基づいて手書き情報(筆跡情報)を生成する。またそれと同時に、デジタルペン60は符号パターン画像に含まれる識別情報を認識する。そして、認識された識別情報と生成された筆跡情報とは、端末装置50を介して文書サーバ20に送られる。識別情報と筆跡情報とを受け取った文書サーバ20は、識別情報に基づいて印刷文書90に対応する電子文書を特定し、この特定された電子文書と筆跡情報とを関連付けて記憶する。
なお、本明細書では、媒体に記録する画像の元となる電子データを「電子文書」と表記するが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、データベース管理ソフトウェアや表計算ソフトウェアで記録されるデータ、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。
また、本明細書において、「媒体」は、画像を印刷可能な媒体であれば、その材質は問わない。代表例は紙であるが、OHPシート等といったプラスチックシートや金属板等であっても構わない。
次に、本実施の形態で用いられる符号画像の一例としての符号パターン画像について詳細に説明する。
符号パターン画像とは、所定の情報を符号化して得られる符号を画像化したものであり、この例では識別情報および位置情報の両方の情報を含んでいるが、いずれか一方の情報だけを含むものであってもよく、また例えば後述する同期符号など更に他の情報を含むものであってもよい。また、本実施の形態では、符号パターン画像が含む情報の構成単位となる符号ブロックを、複数の単位符号パターンにより構成している。単位符号パターンは、情報埋め込みの最小単位であり、所定の位置に単位画像を形成することで表される。ここで、単位画像としては、如何なる形状のものを用いてもよい。本実施の形態では、単位画像の一例としてドット画像(以下、単に「ドット」という)を用いるが、例えば、斜線パターン等、他の形状の画像であってもよい。
(単位符号パターン)
図2は符号パターン画像を構成する単位符号パターンの例を示す説明図である。この例では、所定の区画の一例として縦3箇所で横3箇所(以下、3×3箇所と表示する。)の計9箇所のドットを配置できる場所から2つの場所を選択してドットを配置する。この場合、単位符号パターンのドット配置組み合わせは36通り(36=)となる(ここで、=m!/{(m−n)!× n!}である)。600dpiの解像度で記録するとき、図2における1つのドットサイズ(四角の大きさ)は縦2画素で横2画素である(以下、2×2画素と表示する)。なお、2×2画素は、計算上は一辺の長さが84.6μmの矩形だが、記録されたトナー像ではφ100μm程度の円形状になる。従って、単位符号パターンは一辺の長さが0.5076mmの矩形(0.5076×0.5076mm)となる。
36通りの組み合わせのうち4通り(4=2)は符号ブロック(後述)の検出および回転角度検出用の同期符号として使用する。このとき、符号ブロックの90度単位の回転角度を検出するため、4つのパターンは互いに90度回転対称のパターンになるように選択する。即ち、画像生成時に4通りのうちいずれか1つを同期符号として埋め込んでおけば、復号時に同期符号がどの角度で検出されたかによって符号ブロックの回転角度(2次元配列上に同期化された符号ブロックの0/90/180/270度のいずれの方向を向いているか)を判定し、補正することができる。
36通りの組み合わせの残りの32通り(32=2)は、単位符号パターン当たり5ビットの情報埋め込みのために使用される。ここで、以上に説明した図2の単位符号パターンが取り得る36通りのドット配置を図3に示す。図3では、表示の簡略化のためドット間の空白を省略している。
なお、単位符号パターンは、図示したように9箇所の中の2箇所にドットを配置する方法に限定せず、3個であっても4個であっても良い。即ち、9個より小さければよい。例えば、9箇所のうち3箇所にドットを配置する構成とすればドット配置の組み合わせは84通りとなる(84=)。また、ドットを配置可能な場所も9箇所(3×3箇所)に限らず、その他の数、例えば4箇所(2×2箇所)や16箇所(4×4箇所)などとしても良い。
(同期符号の組み合わせ)
図4に、図2の単位符号パターンが取り得る36通りのドット配置から選択できる同期符号の組み合わせを示す。図4に示した組み合わせはいずれも90度回転対称となっている。何れかの組み合わせを、同期符号に使用する4通りの符号パターンとする。
(符号ブロック)
図5に、同期符号、位置符号、および識別符号の埋め込み用の符号ブロックの一例を示す。この例では、図2に示した単位符号パターンを5×5個並べて符号ブロックを構成している。
(同期符号)
図5に示す符号ブロックの左上の位置に図4で示した同期符号を配置する。即ち、図4(a)〜(h)の同期符号の中から何れかを選択し、選択された同期符号に含まれる4通りの単位符号パターンから選択された1つを符号ブロックの左上に配置する。
(位置符号)
図5に示す符号ブロックにおいて、同期符号の右横に隣接する4個の単位符号パターンを使用して、X方向の位置に固有な情報を符号化したX位置符号を配置する。また、図5に示す符号ブロックにおいて、同期符号の下側に隣接する4個の単位符号パターンを使用して、Y方向の位置に固有な情報を符号化したY位置符号を配置する。X位置符号、Y位置符号は、それぞれ4個の単位符号パターンを使用するので、それぞれが20bit(5bit/単位符号パターン×4個)の情報を格納し得る。
なお、位置符号として情報埋め込み用の32種類(32=2)のパターンを使用せず、16種類のパターンだけを使用しても良い。この場合は、単位符号パターン当たりの情報量は4bit(16=2)となるため、位置符号としては16bit(4bit/単位符号パターン×4個)の情報量となる。
このような位置符号として、本実施の形態ではM系列を使用している。例えば、12次のM系列を利用すればM系列の系列長は4095(=212−1)となる。位置符号の単位符号パターンとして16種類のパターンを選択した場合、各単位符号パターンに4bitの情報を格納するので、1つの符号ブロックでは16bit(4bit×4個)の情報を格納することになる。従って、系列長4095のM系列は、255個(=4095÷16)の符号ブロックに分割して格納される。1つの符号ブロックの幅は2.538mm(=0.5076mm/単位符号パターン幅×5個)なので、連続する255個の符号ブロックの長さは647.19mmとなり、647.19mmの長さが符号化される。即ち、A2サイズ(420×594mm)の用紙まで符号化されることになる。
なお、ここでは1つのM系列で位置を符号化した例を示したが、複数のM系列を連結することで符号化される位置をさらに増加させてもよい。例えば、11次のM系列を使用した場合であっても、それを4つ連結することで、A0サイズの用紙が符号化される。
(識別符号)
図5に示す符号ブロックにおいて、残りの領域すなわち同期符号や位置符号が存在しない位置に識別符号を配置する。この領域には単位符号パターンを16個(4個×4個)配置するので、80bit(5bit/単位符号パターン×16個)の情報を格納し得ることになる。本実施の形態の単位符号パターンは多値符号であるので、読み取り時などで発生する誤りも単位符号パターンの単位で発生する。従って、誤り訂正符号はブロック単位の誤り訂正が可能な方式が望ましい。識別符号に公知のブロック誤り訂正符号方式であるRS符号を使用すれば、RS符号のブロック長が単位符号パターンの情報量である5bitになる。この場合、RS符号の符号長は16ブロック(=80bit÷5bit/ブロック)となり、例えば3ブロックの訂正能力を持たせるとすれば、情報符号長は10ブロック(=16ブロック−3ブロック×2)となる。この場合、50bit(=5bit/ブロック×10ブロック)の情報が識別符号の領域に埋め込まれることになる。
(位置符号の配置)
図6に、符号パターン画像にて位置符号が配置されている一例を示す。上記のようにM系列を位置符号の単位符号パターンビット数である4ビット毎のブロックに分割し、分割した各ブロックを同期符号で挟まれた領域に順番に配置する。図6ではX位置符号のみ記載しているが、Y位置符号についても同様となっている。
各符号ブロックには同期符号があるため、X位置符号、Y位置符号が連続して配置されることはなく、X位置符号、Y位置符号の4個の単位符号パターンおきに同期符号が配置されることになる。
(識別符号の配置)
図7に、符号パターン画像にて識別符号が配置されている一例を示す。識別符号は、例えば、同期符号の右下象限に配置されている。また、識別符号は、位置符号とは異なり、画像位置によらず常に同じ情報が埋め込まれている。
では次に、印刷文書90に対する筆記およびその筆記の軌跡の読み取りに用いられるデジタルペン60について説明する。
図8は、デジタルペン60の構成の概略を説明する図である。このデジタルペン60は、ペン全体の動作を制御する制御部61、デジタルペン60による筆記動作を筆記手段の一例としてのペンチップ69に加わる圧力(筆圧)によって検知し、デジタルペン60を動作状態に設定する筆圧検知スイッチ62、媒体上に赤外光を照射する第1赤外LED(Light Emitting Diode)63aおよび第2赤外LED63b(以下の説明では、これらを総称して単に赤外LED63とも記す)、画像を撮像する赤外CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)64を備えている。ここで、第1赤外LED63aと第2赤外LED63bとは、それぞれの光軸が印刷文書90に対して異なる角度で交差するように配置されるが、その詳細については後述する。また、デジタルペン60は、識別情報および位置情報を記憶する情報メモリ65、外部装置(端末装置50)と通信するための送信手段の一例としての通信回路66、デジタルペン60を駆動するためのバッテリ67、デジタルペン60の識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68をさらに備えている。そして、これら各部は、制御部61に接続されている。
なお、図8に示すデジタルペン60において、図中手前側から奥側へと向かう方向をU方向と定義する。また、図中右側から左側へと向かう方向をV方向と定義する。さらに、図中下側から上側へと向かう方向をW方向と定義する。ここで、U方向、V方向およびW方向は、互いに直交している。そして、U方向およびV方向は、印刷文書90の紙面に対応している。
続いて、デジタルペン60における第1赤外LED63aおよび第2赤外LED63bの配置について説明する。ここで、本実施の形態では、これら第1赤外LED63aおよび第2赤外LED63bが複数の照射手段として機能しており、しかも、第1赤外LED63aが第1の照射手段として、また、第2赤外LED63bが第2の照射手段として、それぞれ機能している。
図9は、デジタルペン60を構成する第1赤外LED63a、第2赤外LED63b、および赤外CMOS64を、図8に示すIX方向から見た図である。したがって、図9においては、図中右側から左側に向かう方向がU方向となり、図中奥側から手前側に向かう方向がV方向となる。
本実施の形態において、第1赤外LED63aおよび第2赤外LED63bは、それぞれ、ペンチップ69による印刷文書90への書き込み位置近傍に設定された読み取り位置Rにそれぞれ赤外光を照射するように配置される。また、第1赤外LED63aおよび第2赤外LED63bは、図8に示すIX方向から見た場合に、読み取り位置Rから赤外CMOS64に向かう受光軸(第3の光軸)を挟んで対称に配置される。したがって、第1赤外LED63aから読み取り位置Rに向かう第1の照明光軸(第1の光軸)と受光軸とが成す第1の角度θ1と第2赤外LED63bから読み取り位置Rに向かう第2の照明光軸(第2の光軸)と受光軸とが成す第2の角度θ2とは、等しくなっている。また、本実施の形態では、これら第1の角度θ1と第2の角度θ2との和が10度以上となるように設定されている。ただし、デジタルペン60の小型化を図るという観点からすれば、これら第1の角度θ1と第2の角度θ2との和は大きくない方が好ましく、例えば30度以下とすることが好ましい。
また、赤外CMOS64では、赤外CMOSチップ641(後述する図10参照)が読み取り位置Rと対向するように配置される。そして、デジタルペン60において、読み取り位置Rと赤外CMOS64との間には、レンズ等の光学系(図示せず)が設けられている。
図10(a)は、デジタルペン60に設けられた赤外CMOS64の構成の一例を示す図である。
受光手段の一例としての赤外CMOS64は、赤外CMOSチップ641と、赤外CMOSチップ641と電気的に接続されるリードフレーム642と、これら赤外CMOSチップ641およびリードフレーム642とを樹脂モールドにて一体化するパッケージ部643とを備えている。
また、図10(b)は、2次元センサの一例としての赤外CMOSチップ641における受光面の構成の一例を示す図である。
赤外CMOSチップ641には受光素子としての多数のフォトトランジスタが横方向(基準軸X方向という)および縦方向(基準軸Y方向という)にマトリクス状に配列されている。なお、図8および図9に示すように印刷文書90に対してデジタルペン60をW方向に直立させた状態において、X方向はU方向と一致し、Y方向はV方向と一致するようになっている。そして、赤外CMOSチップ641では、受光データの出力をセル毎に選択する所謂XYアドレス方式によって受光データの出力を行う。また、赤外CMOSチップ641では、XYアドレス方式を採用しているために、セルによって構成される全ラインの受光データや、例えば1ラインおきに間引きを行った半分のラインの受光データが任意に選択され出力される。この場合において、前者の出力解像度が例えば600dpiであるとすると、後者の受光データの出力解像度は、前者の出力解像度の半分すなわち300dpiとなる。そして、本実施の形態では、赤外CMOSチップ641が、全セルを同一のタイミングで露光する所謂グローバルシャッタ方式にて動作するようになっている。
本実施の形態では、赤外CMOSチップ641の受光面に、X方向に150セル且つY方向に150セル、合計で22500セルのフォトトランジスタが並べられている。これにより、赤外CMOSチップ641の撮像領域S全体では、150pixel×150pixel=22500pixelの画素数からなる符号画像データが取得される。ただし、後述するように、識別情報や位置情報の検出においては、撮像領域Sの中央部に存在する100セル×100セル=10000セルすなわち10000pixelの画素数の符号画像データを用いる。そして、以下の説明では、撮像領域Sのうち中央部に存在する100セル×100セルの領域を第1の撮像領域S1と呼び、その周縁に存在する他の領域を第2の撮像領域S2と呼ぶことにする。また、赤外CMOSチップ641を構成する各セルは、8ビット(0から255までの256段階)のデータを出力するが、このデータは、受光量が少ないほど(暗いほど)0に近づき、受光量が多いほど(明るいほど)255に近づく。
そして、この赤外CMOSチップ641の撮像領域Sは、読み取り位置R(図9参照)において約4mm×約4mmの領域の画像を読み取るように構成されている。このため、第1の撮像領域S1では、約2.6mm×約2.6mmの領域の画像を読み取ることになる。そして、赤外CMOSチップ641を構成する1つのセルは、約26μm×約26μmの領域を読み取ることになる。また、赤外CMOS641の撮像領域S全体では、印刷文書90上に形成された符号パターン画像を構成する単位符号パターン(0.5076mm×0.5076mm)を同時に約64個程度読み取ることになる。また、第1の撮像領域S1では、単位符号パターンを同時に約25個程度読み取ることになる。すなわち、第1の撮像領域S1は、図5に示す符号ブロックよりもわずかに広くなっており、1回の撮像でほぼ1個の符号ブロックを読み取るようになっている。なお、以下の説明では、赤外CMOS64により符号パターン画像を読み取って得られたデータを符号画像データと呼ぶ。
図11は、デジタルペン60に設けられた制御部61の構成の一例を示したブロック図である。
制御部61は、統括制御部611、発光制御部612、受光制御部613、および画像処理部614を備えている。
統括制御部611は、筆圧検知スイッチ62から入力される信号に基づき、発光制御部612、受光制御部613、および画像処理部614を統括制御する。また、統括制御部611は、画像処理部614から入力される切換情報(後述)に基づき、発光制御部612を制御する。切り換え手段および点灯指示手段の一例としての発光制御部612は、統括制御部611から受けた指示に基づき、赤外LED63を構成する第1赤外LED63aおよび第2赤外LED63bの発光動作を制御する。具体的には、画像処理部614を介して入力される切換情報に基づき、第1赤外LED63aあるいは第2赤外LED63bのいずれか一方を選択的に点灯させる制御を実行する。受光指示手段の一例としての受光制御部613は、統括制御部611から受けた指示に基づき、赤外CMOS64の受光動作を制御する。画像処理部614は、統括制御部611から受けた指示に基づき、赤外CMOS64から入力されてくる符号画像データに画像処理を施し、得られた結果を通信回路66や統括制御部611に出力する。
なお、本実施の形態では、赤外CMOS64が、60〜100回/secのフレームレートで撮像を行う。また、赤外LED63を構成する第1赤外LED63aあるいは第2赤外LED63bは、赤外CMOS64の撮像タイミングに同期して、60〜100回/secで点滅を行う。そして、各撮像タイミングで取得された符号画像データは、1枚分ずつ画像処理部614に送られる。
図12は、図11に示す制御部61の画像処理部614の構成の一例を示したブロック図である。取得手段の一例としての画像処理部614は、画像取得部91と、ノイズ除去部92と、2値化処理部93と、ドット位置検出部94と、基準ドット対検出部95と、角度検出部96と、復号部97と、白飛び検出部98とを備える。ここで、基準ドット対検出部95は、近接ドット対検出部95aとドット対選択部95bとを含んでいる。また、復号部97は、同期化部97aと、単位符号パターン境界検出部97bと、同期符号検出部97cと、識別符号検出部97dと、RS符号復号部97eと、位置符号検出部97fと、位置符号復号部97gとを含んでいる。さらに、白飛び検出部98は、ドット白飛び検出部98aと、背景白飛び検出部98bと、光源切換判定部98cとを含んでいる。
画像取得部91は、赤外CMOS64(図8参照)によって符号パターン画像を読み取って得られた符号画像データを取得する。なお、本実施の形態において、画像取得部91は、撮像領域S全体(図10参照)の符号画像データを取得する。
そして、ノイズ除去部92は、画像取得部91が取得した撮像領域S全体の符号画像データのうち、第1の撮像領域S1(図10参照)で撮像された符号画像データを抽出するとともに、抽出した符号画像データに含まれるノイズ(赤外CMOS64(撮像素子)の感度のばらつきや電子回路により発生するノイズ)を除去するための処理を行う。なお、ノイズ除去の処理の種類としては、例えば、ぼかし処理やアンシャープマスキング等の先鋭化処理が挙げられる。
2値化処理部93は、2値化処理により符号画像データをドット画像と背景画像とに切り分ける。そして、ドット位置検出部94は、2値化された個々のドット画像から符号パターン画像中のドットの形成位置(以下、ドット位置と呼ぶ)を検出する。ただし、2値化されたドット画像にノイズ成分が多数含まれる場合があるため、ドット位置の検出前に、2値化されたドット画像の面積や形状によりドット画像であるか否かの判定を行うフィルタ処理を組み合わせることが好ましい。
基準ドット対検出部95における近接ドット対検出部95aは、例えば、ドット位置検出部94で検出したドット位置を参照して、各ドット位置から最も近いドット位置と対(近接ドット対)を構成させる。
また、ドット対選択部95bは、例えば、複数生成された近接ドット対の中から基準ドット対を選択する。ここで基準ドット対とは、複数の近接ドット対の中でもドット間距離が特に短いドット対のことをいう。
そして、角度検出部96は、例えば、選択された基準ドット対を基に、符号パターン画像の回転角度を検出する。
出力手段の一例としての復号部97は、例えば、受け取ったドット位置や回転角度等の情報に基づいて、符号パターン画像が含む所定の情報(識別情報や位置情報)を出力する。
復号部97において、同期化部97aは、例えば、検出したドット位置と回転角度と基準ドット対のドット間距離とを参照して、ドット位置を2次元配列上に同期する。ここで「同期する」とは、例えば、2次元配列上にドットが有る位置を1、ない位置を0などのように置き換え、画像として検出したドットの有無を2次元配列のデジタルデータに置き換える処理のことをいう。
そして、単位符号パターン境界検出部97bは、例えば、2次元配列上に同期されたドット位置から、符号ブロックを構成している単位符号パターンの境界を検出する。詳しくは、例えば、同期化部97aによって出力された2次元配列上で、単位符号パターンと同じ大きさをもつ矩形の区切り位置を適宜動かし、区切り内に含まれるドット数が均等になる位置を単位符号パターンの境界位置として検出する。また、均等になったドット数が2であればの単位符号パターンで情報が埋め込まれた符号パターン、ドット数が3であればの単位符号パターンで情報が埋め込まれている符号パターン、というように情報埋め込み方式の判定を行ってもよい。
また、同期符号検出部97cは、例えば、2次元配列から検出された各々の単位符号パターンの種類を参照して、同期符号を検出する。そして、同期符号検出部97cは、4種類のいずれの同期符号(図4参照)が検出されたかにより、符号パターンの向き(90度単位)を検出してそれを補正する。
更に、識別符号検出部97dは、角度が補正された符号パターンから、同期符号の位置を基準にして識別符号を取得する。
更にまた、RS符号復号部97eは、RS符号の符号化処理で用いたパラメータ(ブロック数など)と同じパラメータを用いて検出された識別符号を復号し、得られた識別情報を出力する。
一方、位置符号検出部97fは、角度が補正された符号パターンから、同期符号の位置を基準にして位置符号を取得する。
そして、位置符号復号部97gは、位置符号検出部97fにより取得された位置符号からM系列の部分系列を取り出し、画像生成に使用したM系列に対する検出された部分系列の位置を参照し、その位置から同期符号による位置のオフセット(位置符号の間に同期符号が配置されているため)を補正した値を位置情報として出力する。
白飛び検出部98は、例えば、画像取得部91が取得した撮像領域S全体の符号画像データにおける白飛びの発生状態を検出し、その検出結果に応じて点灯させる赤外LED63(第1赤外LED63a、第2赤外LED63b)の切り換えを指示する切換情報を出力する。
白飛び検出部98のドット白飛び検出部98aは、撮像領域S全体の符号画像データより、印刷文書90を構成する媒体上に形成されたドットからの正反射光に起因する白飛び(「ドット白飛び」と呼ぶ)の発生状態を検出する。
背景白飛び検出部98bは、同じく撮像領域S全体の符号画像データより、印刷文書90を構成する媒体すなわち背景からの正反射光に起因する白飛び(「背景白飛び」と呼ぶ)の発生状態を検出する。
光源切換判定部98cは、ドット白飛び検出部98aにて検出されたドット白飛びの発生状態および背景白飛び検出部98bにて検出された背景白飛びの発生状態に基づき、点灯させる赤外LED63(第1赤外LED63aあるいは第2赤外LED63b)の切換情報を決定し、出力する。
尚、これらの機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、画像処理部614の図示しないCPUが、画像処理部614を構成する各部の機能を実現するプログラムを例えばEEPROM等の記憶装置から情報メモリ65等に読み込んで実行することにより、これらの機能は実現される。また、EEPROM等に記憶されるプログラムやデータは、CD等の記録媒体からロードしてもよいし、インターネット等のネットワークを介してダウンロードしてもよい。
ここで、上述した「ドット白飛び」および「背景白飛び」について、さらに詳しく説明する。
図13は、印刷文書90に対しデジタルペン60の軸がα方向に所定角度傾いている場合において、点灯させる赤外LED63と印刷文書90からの反射光の分布との関係の一例を示す図である。ここで、図13(a)は、第1赤外LED63aを消灯させ且つ第2赤外LED63bを点灯させた場合を、図13(b)は、第1赤外LED63aを点灯させ且つ第2赤外LED63bを消灯させた場合を、それぞれ示している。
本実施の形態では、第1赤外LED63aあるいは第2赤外LED63bにて印刷文書90に赤外光を照射し、その反射光を赤外CMOS64で受光することにより、符号パターン画像の読み取りを行っている。ここで、印刷文書90からの反射光には、印刷文書90に対する赤外光の照射角(入射角)と同じ反射角で反射される正反射光と、様々な反射角で反射される拡散反射光とが存在する。このとき、印刷文書90からの正反射光は、拡散反射光に比べてその強度が高くなりやすい。
例えば図13(a)に示した状態では、第2赤外LED63bから照射され、印刷文書90にて反射した正反射光が赤外CMOS64に入射している。このような場合、正反射光を受光した赤外CMOSチップ641では光量過多によりセルの出力が飽和し、得られる符号画像データに「白飛び」が発生する。その結果、符号パターン画像を読み取って得られた符号画像データから識別情報や位置情報を取得することが困難になってしまう。なお、この際、印刷文書90に形成されたドットからの正反射光が赤外CMOS64に入射した場合はドット白飛びが生じ、印刷文書90を構成する媒体からの正反射光が赤外CMOS64に入射した場合は背景白飛びが生じることになる。これらは、それぞれ単独で生ずることもあれば、両者が複合して生ずることもある。
一方、例えば図13(b)に示した状態では、第1赤外LED63aから照射され、印刷文書90にて反射した拡散反射光が赤外CMOS64にて受光されている。このような場合、上述した白飛びは生じにくく、したがって符号パターン画像から識別情報や位置情報を取得することが容易になる。
また、本発明者の実験により、正反射光の強度は±5度の角度の範囲内で高くなる、という知見が得られている。このため、本実施の形態では、図9を用いて説明したように、第1赤外LED63aから読み取り位置Rに向かう第1の照明光軸と受光軸とが成す第1の角度θ1と第2赤外LED63bから読み取り位置Rに向かう第2の照明光軸と受光軸とが成す第2の角度θ2との和を、10度以上に設定している。これにより、例えば図13(b)に示すようにデジタルペン60の軸がα方向に傾いた状態で第1赤外LED63aを点灯させた場合であっても、印刷文書90からの正反射光が赤外CMOS64に入射しないようにしている。
図14(a)はドット白飛びが生じた場合の符号画像データの例を示しており、図14(b)は背景白飛びが生じた場合の符号画像データの例を示している。なお、実際の符号画像データは、各画素が8ビット(0〜255)の出力値で表された数値列となるが、ここでは直感的に捉えやすいように2次元且つ明暗で示している。
図14(a)に示すように、ドット白飛びが生じた場合、このようなドットに対応する出力値は背景よりも高く(明るく)なる。ここで、図14(a)には、白飛びが生じていないドットも示しているが、このようなドットに対応する出力値は背景よりも低く(暗く)なる。本実施の形態では、黒トナーを用いてドットを形成していることから、印刷文書90に照射された赤外光はドットで吸収されることになり、結果としてドットに対応する出力値は背景よりも低くなるはずである。しかしながら、ドットからの正反射光を赤外CMOS64が受光した場合、ドットに対応する出力値は背景よりも高くなってしまう。なお、このようなドット白飛びは、光沢度の高いトナーを用いて符号パターン画像を形成した場合に生じやすい。
一方、図14(b)に示すように、背景白飛びが生じた場合、背景に対応する出力値は、例えば図14(a)に示す例よりも著しく高く(明るく)なる。また、ドットに対応する出力値は、背景よりもわずかに低く(暗く)なっているが、背景およびドットの出力値の差が小さくなっており、背景中にドットが埋もれてしまっている。なお、このような背景白飛びは、例えばコート紙など、光沢度の高い媒体を用いた場合に生じやすい。
図15(a)は印刷文書90に形成されるX方向1ライン分のドットの一例を、図15(b)〜(d)は図15(a)に示すX方向1ライン分のドットを赤外CMOS64で読み取って得られた符号画像データを、それぞれ示している。ただし、図15(b)はドット白飛びおよび背景白飛びが生じていない場合を、図15(c)はドット白飛びが生じた場合を、図15(d)は背景白飛びが生じた場合を、それぞれ例示している。そして、図15(b)〜(d)において、横軸はX方向の画素番号であり、縦軸は各画素における出力値である。ここで、図15(b)〜(d)では、背景に対応する出力値が弓状の形状となっているが、これは、デジタルペン60から印刷文書90に照射される赤外光の光量が、X方向中央部では多く、端部では少なくなっていることによるものである。ただし、デジタルペン60においては、符号パターン画像の読み取り動作を開始する前に、所謂自動露光を実行することにより、背景からの出力値が中央値である128近傍となるよう、レベル補正を行っている。
図15(b)に示すように、白飛びが発生していない場合、得られる符号画像データにおいて、各ドットに対応する出力値は背景よりも低くなる。本実施の形態では、符号画像データから識別情報や位置情報を復号部97(図12参照)で復号する前処理として、2値化処理部93(図12参照)で2値化を行っている。このような符号画像データが得られている場合、例えば図中に一点鎖線で示す閾値を用いて2値化処理を行うことにより、背景画像とドット画像とが良好に分離されることになる。
一方、図15(c)に示すように、ドット白飛びが発生した場合、得られる符号画像データにおいて、白飛びが発生していないドットに対応する出力値は背景よりも低くなるものの、白飛びが発生したドットに対応する出力値は背景よりも高くなってしまう。このようなドット白飛びが発生した場合、図中に一点鎖線で示す閾値を用いて2値化処理を行っても、図中右側の領域については背景画像とドット画像との分離が行えなくなり、この領域が全て背景画像として認識されてしまうことになる。
他方、図15(d)に示すように、背景白飛びが発生した場合、得られる符号画像データにおいて、背景白飛びが発生した領域では背景およびドットに対応する出力値がほぼ飽和した状態となってしまう。このような背景白飛びが発生した場合、図中に示す閾値を用いて2値化処理を行っても、図中右側の領域については背景画像とドット画像との分離が行えなくなり、この領域が全て背景画像として認識されてしまうことになる。
ここで、本実施の形態では、符号パターン画像の読み取り時に発生する誤りを想定し、予め単位符号パターンに誤り訂正符号を含ませている。このため、上述したドット白飛びや背景白飛びが例えば符号画像データ中に数%程度の割合で発生したとしても、識別情報や位置情報の復号において特に問題は生じない。しかしながら、例えばさらに大きな割合で白飛びが生じた場合には、復号が困難となる場合がある。
そこで、本実施の形態では、白飛び検出部98でこのようなドット白飛びおよび背景白飛びの発生状態を検出し、必要に応じて点灯させる赤外LED63を切り換えることで、赤外CMOS64に対する正反射光の入射およびこれに伴う白飛びの発生を回避するようにしている。
では、図12に示す画像処理部614の白飛び検出部98で実行される各種処理について、詳細に説明を行う。
図16は、白飛び検出部98のドット白飛び検出部98aで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
この処理では、まず、ドット白飛び検出部98aが、画像取得部91から撮像領域S全体の符号画像データを取得する(ステップ101)。次に、画素番号Nを1に設定し(ステップ102)、N番目の画素(注目画素PNと呼ぶ)の出力値SNを含む周辺画素の出力平均値SNAveを求める(ステップ103)。なお、出力値SNは、上述したように8ビットすなわち0〜255のいずれかの値を有する。そして、注目画素PNの出力値SNが、ステップ103で得られた出力平均値SNAveに20を加えた値以上(SN≧SNAve+20)となっているか否かを判断する(ステップ104)。なお、「SNAve+20」は、ドット白飛び検出における判定の閾値(ドット白飛び閾値と呼ぶ)である。ここで、肯定の判断を行った場合は、この注目画素PNを白飛びが生じた画素すなわち異常画素として図示しないメモリに記憶する(ステップ105)。一方、否定の判断を行った場合は、そのままステップ106に進む。そして、全画素すなわち22500画素に対する処理が完了したか否かを判断し(ステップ106)、処理が完了していない場合はNをN+1に設定し(ステップ107)、ステップ103に戻って次の注目画素PNに対して上述した処理を続行する。
ステップ106において全画素に対する処理が完了したと判断した場合、次に、ステップ105で記憶した異常画素を図示しないメモリから読み出し、これを赤外CMOSチップ641でのセルの配列に合わせて2次元に配列する(ステップ108)。そして、2次元に配列された異常画素から、異常ドットの検出を行い(ステップ109)、検出された異常ドットの数を計数し(ステップ110)、得られた異常ドットの計数値Cを光源切換判定部98cに向けて出力して(ステップ111)、一連の処理を完了する。
図17は、白飛び検出部98の背景白飛び検出部98bで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
この処理では、まず、背景白飛び検出部98bが、画像取得部91から撮像領域S全体の符号画像データを取得する(ステップ201)。次に、画素番号Nを1に設定し(ステップ202)、N番目の画素である注目画素PNの出力値SNを取り出す(ステップ203)。そして、注目画素PNの出力値SNが、図示しないメモリから読み出した背景白飛び閾値STh以上(SN≧STh)となっているか否かを判断する(ステップ204)。ここで、肯定の判断を行った場合は、この注目画素PNを異常画素として計数し(ステップ205)、図示しないメモリに書き込む。一方、否定の判断を行った場合は、そのままステップ206に進む。そして、全画素すなわち22500画素に対する処理が完了したか否かを判断し(ステップ206)、処理が完了していない場合はNをN+1に設定し(ステップ207)、ステップ203に戻って次の注目画素PNに対して上述した処理を続行する。
ステップ206において全画素に対する処理が完了したと判断した場合、次に、ステップ205で計数した異常画素の計数値Dをメモリから読み出して光源切換判定部98cに向けて出力し(ステップ208)、一連の処理を完了する。
図18は、光源切換判定部98cで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
この処理では、まず、光源切換判定部98cが、ドット白飛び検出部98aから異常ドットの計数値Cを取得し(ステップ301)、また、背景白飛び検出部98bから異常画素の計数値Dを取得する(ステップ302)。なお、このとき取得する異常ドットの計数値Cおよび異常画素の計数値Dは、同一の符号パターン画像より得たものである。続いて、ステップ301で取得した異常ドットの計数値Cが、図示しないメモリから読み出した異常ドット数の閾値C0以上(C≧C0)となっているか否かを判断する(ステップ303)。なお、異常ドット数の閾値C0は、例えば6個に設定される。これは、上述したように赤外CMOSチップ641の撮像領域Sで一度に撮像され得る単位符号パターンの数が約64個であり、各単位符号パターンに含まれる単位画像の数が2個であることから、撮像領域Sで一度に撮像され得る単位画像の数が約128個となり、復号に対する支障となる割合を5%以上とした場合に、その5%に相当する個数が約6個となるためである。
ステップ303において否定の判断を行った場合は、次に、ステップ302で取得した異常画素の計数値Dが、図示しないメモリから読み出した異常画素数の閾値D0以上(D≧D0)となっているか否かを判断する(ステップ304)。なお、異常画素数の閾値D0は、例えば1125個に設定される。これは、赤外CMOSチップ641の撮像領域Sで一度に撮像され得る画素数が22500個であり、復号に対する支障となる割合を5%以上とした場合に、その5%に相当する個数が1125個となるためである。そして、ステップ304で否定の判断を行った場合は、ステップ306へと進む。
一方、ステップ303あるいはステップ304で肯定の判断を行った場合、デジタルペン60において現在点灯させている赤外LED63(例えば第1赤外LED63aであるとする)を他方(この場合は第2赤外LED63bとなる)に切り換えさせるための点灯切り換え指示を切換情報として出力する(ステップ305)。これを受けて、発光制御部612は、例えば現在点灯させている第1赤外LED63aを消灯させるとともに、現在消灯させている第2赤外LED63bを点灯させる制御を行う。なお、第2赤外LED63bを点灯させていた場合、発光制御部612は、現在点灯させている第2赤外LED63bを消灯させるとともに、現在消灯させている第1赤外LED63aを点灯させる制御を行う。
その後、筆記動作が終了しているか否かを判断し(ステップ306)、筆記動作が終了する場合は一連の処理を完了する。一方、筆記動作が続行される場合はステップ301に戻って処理を続行する。
図19は、図16に示すドット白飛び検出部98aでの処理の一例を示す図である。ここで、図19(a)は、図16に示すステップ103〜105における処理を説明するためのものである。また、図19(b)は図16に示すステップ108〜109における処理を説明するためのものである。なお、図19(a)、(b)には、取得された撮像領域S全体の符号画像データ(22500画素分)の一部(100画素分:Xa〜Xa+9、Yb〜Yb+9)を示している。そして、各マス目に表示した数値は、各セルの出力値を表している。
ステップ103では、ドット白飛び検出部98aが、注目画素PNの出力値SNを含む周辺画素の出力平均値SNAveを求める。いま例えば、注目画素PNが(Xa+4、Yb+6)の座標に位置する画素(出力値SN:241)であったとする。図中には、この注目画素PNを太枠で囲って示した。すると、ドット白飛び検出部98aは、この注目画素PNを中心とする5×5=25個の周辺画素の出力平均値SNAveを演算する。図中には、この周辺画素を注目画素PNよりも細い太枠で囲って示した。なお、この例では、出力平均値SNAveが約137となる。続いて、ステップ104において、ドット白飛び検出部98aは、この注目画素PNの出力値SN=241が、得られた出力平均値SNAve=137に20を加えたドット白飛び閾値=157以上であるかを判断する。この場合は、注目画素PNの出力値SNがドット白飛び閾値以上となっているため、ステップ105において異常画素であると判断されることになる。なお、例えばこの(Xa+4、Yb+6)の下方の(Xa+4、Yb+5)に位置する画素(出力値SN:140)を注目画素PNとした場合、注目画素PNの出力値SNがドット白飛び閾値未満となるため、この画素は異常画素ではないと判断されることになる。
なお、ドット白飛び検出の判定において、注目画素PNを中心とする周辺画素の出力平均値SNAveを用いてドット白飛び閾値を作成しているのは、例えば図15(c)にも示したように、赤外CMOSチップ641を構成するセルの位置によって、背景となる領域からの出力値にばらつきがあるためである。
また、ステップ108では、上述した手順で得られた異常画素を2次元に配列する。すると、図19(b)に示すように、複数の異常画素が隣り合って配置される箇所が発生する。なお、図19(b)では、異常画素を網点で示している。ステップ109では、このように複数の異常画素が隣接して配置される箇所を1つの異常ドットとして検出する。これは、本実施の形態では、印刷文書90に形成される1つのドット(φ約100μm)が赤外CMOSチップ641を構成する1つのセルの読み取り領域(約26μm×約26μm)よりも大きく設定されるために、実際には複数のセルで1つのドットが読み取られることになるためである。なお、本実施の形態では、他の異常画素と隣接しない異常画素(例えば(Xa+3、Yb+4)の座標に位置する画素)については、異常ドットとして検出しない。これは、読み取り時の誤差を考慮したものである。したがって、図19(b)に示す例では、破線で囲った部位すなわち3個の異常ドットが検出され、計数されることになる。
図20は、図17に示す背景白飛び検出部98bでの処理の一例を示す図である。ここで、図20(a)は、図17に示すステップ201で取得される撮像領域S全体の符号画像データ(22500画素分)の一部(100画素分:Xa〜Xa+9、Yb〜Yb+9)を示している。また、図20(b)は図17に示すステップ204〜205における処理を説明するためのものである。
ステップ204では、背景白飛び検出部98bが、注目画素PNの出力値SNが背景白飛び閾値STh以上であるかを判断する。なお、上述したドット白飛びの判断処理では、画素毎に出力平均値SNAveからドット白飛び閾値を決定していたが、こちらでは一律の値を用いており、背景白飛び閾値SThは例えば220に設定される。
また、ステップ205では、異常画素と判断された注目画素PNを異常画素として計数する。ここで、図20(b)では、異常画素を網点で示している。このように、図20(b)に示す例では、合計11個の異常画素が検出され、計数されることになる。
なお、背景白飛び検出の判定において、背景白飛び閾値SThを一定の値としているのは、例えば図15(d)にも示したように、背景白飛びが生じる状況では、背景となる領域からの出力値のばらつきが無視できる程度まで背景白飛びに起因する出力値が大きくなってしまうためである。
ところで、本実施の形態では、識別情報や位置情報の復号においては赤外CMOSチップ641の第1の撮像領域S1で撮像した符号画像データを用い、ドット白飛びや背景白飛びの検出においては赤外CMOSチップ641の撮像領域S(第1の撮像領域S1+第2の撮像領域S2)で撮像した符号画像データを用いている。次に、この理由について説明する。
図21は、印刷文書90に対するデジタルペン60の傾きと赤外CMOS64への正反射光の入射との関係を説明するための図である。ここで、図21(a)は印刷文書90に対してデジタルペン60の軸がW方向すなわち垂直となっている状態を、図21(b)は図21(a)に示す状態からデジタルペン60の軸がα方向に傾いた状態を、図21(c)は図21(b)に示す状態からデジタルペン60の軸がα方向にさらに傾いた状態を、それぞれ示している。また、この例では、第1赤外LED63aが消灯し、第2赤外LED63bが点灯しているものとする。
図21(a)に示す状態において、第2赤外LED63bから照射され、印刷文書90にて反射した正反射光は、赤外CMOS64方向には向かず、赤外CMOS64には、印刷文書90からの拡散反射光が入射している。これに対し、図21(b)に示す状態では、デジタルペン60の軸がα方向に傾くことに伴って、印刷文書90からの正反射光が赤外CMOS64のX方向端部側(図10参照)から入射し始める。そして、図21(c)に示す状態では、デジタルペン60の軸がα方向にさらに傾くことに伴って、印刷文書90からの正反射光が赤外CMOS64のX方向中央部(図10参照)に入射している。
以上より、印刷文書90に対しデジタルペン60の軸が一方向へと傾いていくことに伴い、印刷文書90からの正反射光は、赤外CMOS64の端部側から入射し始めることがわかる。なお、ここでは、印刷文書90に対しデジタルペン60の軸がα方向に傾く場合を例に説明を行ったが、デジタルペン60の軸が例えばα方向とは逆方向に傾いた場合や、あるいは、デジタルペン60の軸が図中手前側あるいは奥側に向けて傾いた場合も、同様に印刷文書90からの正反射光は赤外CMOS64の端部側から入射し始めることになる。
したがって、図10(b)に示す赤外CMOSチップ641の撮像領域Sにおいては、まず初めに端部側に存在する第2の撮像領域S2に正反射光が入射し、その後、中央部に存在する第1の撮像領域S1に正反射光が入射することになる。
このため、本実施の形態では、ドット白飛びや背景白飛びの検出を第1の撮像領域S1および第2の撮像領域S2を含む撮像領域Sから取得された符号画像データから行うことで、識別情報や位置情報の取得に用いられる第1の撮像領域S1で白飛びが発生する前に点灯させる赤外LED63を切り換えるようにしている。これにより、第1の撮像領域S1から取得された符号画像データに、白飛びが影響しないようにしている。
なお、本実施の形態では、撮像領域Sにて取得された符号画像データからドット白飛びや背景白飛びの検出を行っていたが、例えば第2の撮像領域S2にて取得された符号画像データのみからドット白飛びや背景白飛びの検出を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、赤外LED63として第1赤外LED63aおよび第2赤外LED63bを有するデジタルペン60について説明を行ったが、これに限られるものではなく、3個以上の赤外LEDを備えていてもよいことは勿論である。そして、3個以上の赤外LEDを備える場合においては、例えば3個中2個の赤外LEDを点灯させるように制御しても差し支えない。
本実施の形態の筆跡情報管理システムの構成の一例を示した図である。 符号パターン画像の単位符号パターンの例()の説明図である。 の単位符号パターンが取り得る36通りのドット配置を示した図である。 の単位符号パターンが取り得る36通りのドット配置から選択できる同期符号の組み合わせを示した図である。 同期符号、位置符号、および識別符号の埋め込み用の符号ブロックの一例を示した図である。 符号パターン画像にて位置符号が配置されている一例を示した図である。 符号パターン画像にて識別符号が配置されている一例を示した図である。 デジタルペンの構成の概略を説明する図である。 デジタルペンを構成する第1赤外LED、第2赤外LED、および赤外CMOSを、図8に示すIX方向から見た図である。 デジタルペンに設けられた赤外CMOSの構成の一例を示す図である。 デジタルペンに設けられた制御部の構成の一例を示したブロック図である。 制御部の画像処理部の構成の一例を示したブロック図である。 印刷文書に対するデジタルペンの傾きと点灯させる赤外LEDと印刷文書からの反射光との関係を説明するための図である。 (a)はドット白飛びが生じた符号画像データの例を、(b)は背景白飛びが生じた符号画像データの例を、それぞれ示す図である。 (a)は印刷文書に形成されるドットを、(b)は白飛びが生じない場合の符号画像データを、(c)はドット白飛びが生じた場合の符号画像データを、(d)は背景白飛びが生じた場合の符号画像データを、それぞれ示す図である。 白飛び検出部のドット白飛び検出部で実行される処理の流れを示すフローチャートである。 白飛び検出部の背景白飛び検出部で実行される処理の流れを示すフローチャートである。 白飛び検出部の光源切換判定部で実行される処理の流れを示すフローチャートである。 ドット白飛び検出部における処理の一例を示す図である。 背景白飛び検出部における処理の一例を示す図である。 印刷文書に対するデジタルペンの傾きと赤外CMOSへの正反射光の入射との関係を説明するための図である。
符号の説明
60…デジタルペン、61…制御部、611…統括制御部、612…発光制御部、613…受光制御部、614…画像処理部、62…筆圧検知スイッチ、63…赤外LED、63a…第1赤外LED、63b…第2赤外LED、64…赤外CMOS、91…画像取得部、92…ノイズ除去部、93…2値化処理部、94…ドット位置検出部、95…基準ドット対検出部、96…角度検出部、97…復号部、98…白飛び検出部、98a…ドット白飛び検出部、98b…背景白飛び検出部、98c…光源切換判定部

Claims (16)

  1. 符号画像が形成された媒体に対して光を照射する複数の照射手段と、
    前記複数の照射手段の中からいずれかの照射手段が点灯された場合に、当該照射手段にて光が照射された前記媒体からの反射光を受光する受光手段と、
    前記受光手段による前記反射光の受光結果から前記符号画像を取得する取得手段と、
    前記受光手段による前記反射光の受光結果における白飛びの発生状態に応じて、前記複数の照射手段の中から点灯させる照射手段を切り換える切り換え手段と
    を含む読み取り装置。
  2. 前記複数の照射手段は、前記受光手段による前記媒体の読み取り位置に向けて光を照射する第1の照射手段と第2の照射手段とを含み、
    前記第1の照射手段にて照射され前記媒体にて反射した正反射光が前記読み取り手段に入射する場合に、前記第2の照射手段にて照射され当該媒体にて反射した正反射光が当該読み取り手段に入射しないよう、当該第1の照射手段および当該第2の照射手段それぞれの光の照射方向が設定されることを特徴とする請求項1記載の読み取り装置。
  3. 前記複数の照射手段は、前記受光手段による前記媒体の読み取り位置に向けて光を照射する第1の照射手段と第2の照射手段とを含み、
    前記第1の照射手段から前記読み取り位置へと向かう第1の光軸と前記第2の照射手段から当該読み取り位置へと向かう第2の光軸とが、当該読み取り位置から前記受光手段へと向かう第3の光軸に対し対称な位置関係を有することを特徴とする請求項1または2記載の読み取り装置。
  4. 前記切り換え手段は、前記照射手段から前記媒体を介して前記受光手段に入射する反射光の光量が過多となることに起因する前記白飛びの発生状態を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の読み取り装置。
  5. 前記切り換え手段は、前記照射手段から前記媒体を介して前記受光手段に正反射光が入射することに起因する前記白飛びの発生状態を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の読み取り装置。
  6. 前記受光手段は、複数の受光素子を配置して構成された第1の撮像領域と当該第1の撮像領域の周縁に複数の受光素子を配置して構成された第2の撮像領域とを有する2次元センサを備え、
    前記取得手段は、前記2次元センサの前記第1の撮像領域にて受光した受光結果から前記符号画像を取得し、
    前記切り換え手段は、前記2次元センサの前記第2の撮像領域にて受光した受光結果から前記白飛びの発生状態を検出すること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の読み取り装置。
  7. 前記切り換え手段は、前記媒体上の前記符号画像を構成する画形材からの反射光に起因する白飛びの発生状態または当該媒体からの反射光に起因する白飛びの発生状態の少なくともいずれか一方を検出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の読み取り装置。
  8. 前記媒体に筆記を行う筆記手段をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の読み取り装置。
  9. 符号画像が形成された媒体と、
    利用者による前記媒体への筆記操作に応じて、当該媒体から前記符号画像を読み取る電子筆記具と、
    前記電子筆記具にて読み取られた前記符号画像に関連する情報を取得し、取得した当該情報に基づいて前記媒体への筆記内容を当該媒体または当該媒体に印刷された電子文書に関連付けて記憶する情報処理装置とを備え、
    前記電子筆記具は、
    前記媒体に筆記を行うための筆記手段と、
    前記媒体に対して光を照射する複数の照射手段と、
    前記複数の照射手段の中からいずれかの照射手段が点灯された場合に、当該照射手段にて光が照射された前記媒体からの反射光を受光する受光手段と、
    前記受光手段による前記反射光の受光結果から前記符号画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記符号画像に関連する前記情報を前記情報処理装置に送信する送信手段と、
    前記受光手段による前記反射光の受光結果における白飛びの発生状態に応じて、前記複数の照射手段の中から点灯させる照射手段を切り換える切り換え手段と
    を含むことを特徴とする筆記情報処理システム。
  10. 前記電子筆記具において、
    前記切り換え手段は、前記いずれかの照射手段から前記媒体を介して前記受光手段に入射する反射光の光量が過多となることに起因する前記白飛びの発生状態を検出することを特徴とする請求項9記載の筆記情報処理システム。
  11. 前記電子筆記具において、
    前記切り換え手段は、前記いずれかの照射手段から前記媒体を介して前記受光手段に正反射光が入射することに起因する前記白飛びの発生状態を検出することを特徴とする請求項9記載の筆記情報処理システム。
  12. 前記電子筆記具において、
    前記受光手段は、複数の受光素子を配置して構成された第1の領域と当該第1の領域の周縁に複数の受光素子を配置して構成された第2の領域とを有する2次元センサを備え、
    前記取得手段は、前記2次元センサの前記第1の領域にて受光した受光結果から前記符号画像を取得し、
    前記切り換え手段は、前記2次元センサの前記第2の領域にて受光した受光結果から前記白飛びの発生状態を検出すること
    を特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項記載の筆記情報処理システム。
  13. 前記電子筆記具は、前記取得手段が取得した前記符号画像から当該符号画像に関連する前記情報として前記媒体の識別情報または当該媒体内における位置情報を取得して前記送信手段に出力する出力手段をさらに含み、
    前記情報処理装置は、前記識別情報に対応づけられた電子文書を読み出すとともに当該電子文書に前記位置情報に対応する筆記軌跡を重ね合わせる処理を実行することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項記載の筆記情報処理システム。
  14. 符号画像が形成された媒体に対して光を照射する複数の光源の中からいずれかの光源を点灯させる点灯指示手段と、
    点灯した前記光源にて光が照射された前記媒体からの反射光を受光させる受光指示手段と、
    前記反射光の受光結果から前記符号画像を取得する取得手段と、
    前記反射光の受光結果における白飛びの発生状態に応じて、前記複数の光源の中から点灯させる光源を切り換える指示を前記点灯指示手段に出力する切り換え指示手段と
    を含む読み取り装置の制御装置。
  15. コンピュータに、
    符号画像が形成された媒体に対して光を照射する複数の光源の中からいずれかの光源を点灯させる機能と、
    点灯された前記光源にて光が照射された前記媒体からの反射光の受光結果から前記符号画像を取得する機能と、
    前記受光結果における白飛びの発生状態に応じて、前記複数の光源の中から点灯させる光源を切り換える機能と
    を実現させるプログラム。
  16. 前記コンピュータに、
    取得された前記符号画像から当該符号画像に埋め込まれた所定の情報を取得する機能をさらに実現させることを特徴とする請求項15記載のプログラム。
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