JP2009225596A - 電動機の駆動装置、空気調和機、洗濯機、洗濯乾燥機、冷蔵庫、換気扇、ヒートポンプ給湯器 - Google Patents

電動機の駆動装置、空気調和機、洗濯機、洗濯乾燥機、冷蔵庫、換気扇、ヒートポンプ給湯器 Download PDF

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Abstract

【課題】電動機の動作理論に基づいて電動機のトルクを求め、求めたトルクにより電動機の回転数を制御して、トルク不足による脱調を防ぐことができる電動機の駆動装置を得る。
【解決手段】交流電圧を電動機3に印加するインバータ5と、電動機3に流れる電流を検出する電流検出手段6と、インバータ5が電動機3に印加する電圧を制御する制御手段8と、を備え、制御手段8は、電流検出手段6の出力に基づき電動機のトルクを演算により求めるトルク演算手段10と、トルク演算手段10が求めた演算値に基づいて電動機の回転数を制御する回転数制御手段11と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動機を駆動する装置に関するものである。
従来、ファンモータの回転数の制御に関し、『空気調和機において、ファンモータの負荷変動による同ファンモータの運転停止を防止し、ファンモータの適切な制御を可能とする。』ことを目的とした技術として、『直流電圧をインバータ回路3でスイッチングしてファンモータ4に印加して目標回転数に制御する。このとき、シャント抵抗R1に流れる電流に応じてホトカプラ回路10のホトトランジスタがオン、オフし、このオンにより積分回路11の出力電圧が降下し、ホトトランジスタがオフすると、積分回路11の出力電圧が上昇する。マイクロコンピュータ13はその積分回路11の出力電圧をA/D変換ポートを介して入力して検出する(インバータ回路3の入力電流を検出する)。その検出出力電圧が複数ゾーンのうち何れのゾーンに入っているか否かを判断して前記目標回転数を可変し、あるいは前記ファンモータの運転を停止する。』というものが提案されている(特許文献1)。
また、ファンモータの制御に関し、『外部負荷に対する制御性を高めるとともに、十分な保護を達成する。』ことを目的とした技術として、『位置信号の周期に基づいて現在の回転数を算出する回転数演算部5と、インバータ主回路2aの直流部における電流を検出する電流検出回路6と、現在回転数、外部から供給される回転数指令、および検出電流を入力として過負荷検知および回転数低下演算を行って回転数指令を算出する過負荷検知・回転数低下制御部7と、現在回転数および回転数指令を入力として回転数制御演算を行ってデューティー指令を算出する回転数制御部8と、位置信号およびデューティー指令を入力としてゲート信号を出力する駆動信号作成部9とを有する。』というものが提案されている(特許文献2)。
また、下記特許文献3では、センサレス制御に関する技術が開示されている。
また、下記非特許文献1では、同期電動機のセンサレス制御において、軸誤差を推定する方法が開示されている。
特開平11−51454号公報(要約) 特開2001−286179号公報(要約) 特開2002−191197号公報 電学論D、110巻11号、P.1193〜P.1200、平成2年
上記特許文献1に記載されている技術では、インバータ回路3の入力電流に応じてファンモータの目標回転数を可変するが、ファンモータに印加する電圧の位相を変化させると、同一負荷条件においても電流値が変化する。そのため、ファンモータが負荷を駆動するためのトルクが不足してしまい、脱調を招く恐れがある。
上記特許文献2に記載されている技術では、過負荷検知および回転数低下演算を行ってファンモータの回転数指令を算出しているが、ファンモータにかかる負荷は外風等の要因により大きく変化する。
また、現在回転数、外部から供給される回転数指令、および検出電流を入力として過負荷検知を行うが、上記特許文献1と同様に、同一負荷条件であってもインバータの出力電圧位相が変化すると電流値も変化するため、正確な負荷検知が難しくなるのみならず、トルク不足により脱調を招く恐れがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電動機の動作理論に基づいて電動機のトルクを求め、求めたトルクにより電動機の回転数を制御して、トルク不足による脱調を防ぐことができる電動機の駆動装置を得ることを目的とするものである。
本発明に係る電動機の駆動装置は、交流電圧を電動機に印加するインバータと、前記電動機に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記インバータが前記電動機に印加する電圧を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電流検出手段の出力に基づき前記電動機のトルクを演算により求めるトルク演算手段と、前記トルク演算手段が求めた演算値に基づいて前記電動機の回転数を制御する回転数制御手段と、を備えるものである。
本発明に係る電動機の駆動装置によれば、電動機の動作理論に基づいて電動機に発生するトルクを求め、最適な回転数で電動機の運転を行うことができる。また、限界トルクまで回転数を上昇させることで機器の能力を向上させ、あるいは負荷に応じた最適なトルクで運転するよう回転数を制御し、トルク不足による脱調を防ぐことができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機の駆動装置2の構成図である。
図1において、1は直流電源、2は本実施の形態1に係る電動機の駆動装置、3は電動機である。
図2は、モータ1の解析モデル図である。図2において、U相、V相、W相の電機子巻線固定軸を示した。4は、電動機3の回転子を構成する永久磁石である。
永久磁石4が作る磁束と同じ速度で回転する回転座標系において、永久磁石4が作る磁束の方向をd軸にとり、d軸に対応する制御上の推定軸をγ軸とする。また、図示していないが、d軸から電気角で90度進んだ位相にq軸をとり、γ軸から電気角で90度進んだ位相に推定軸であるδ軸をとる。
d軸とq軸を座標軸に選んだ回転座標系の座標軸をdq軸と呼ぶ。インバータによる制御上の回転座標系はγ軸とδ軸を座標軸に選んだ座標系であり、その座標軸をγδ軸と呼ぶ。
dq軸は回転しており、その回転速度である電動機3の回転速度を電動機回転速度ωと呼ぶ。γδ軸も回転しており、その回転速度をインバータ回転速度ω1と呼ぶ。
また、ある瞬間の回転しているdq軸において、d軸の位相をU相の電機子巻線固定軸を基準として電動機回転位相θにより表す。
同様に、ある瞬間の回転しているγδ軸において、γ軸の位相をU相の電機子巻線固定軸を基準としてインバータ回転位相θ1により表す。
d軸とγ軸との軸誤差Δθは、Δθ=θ−θ1 で表される。
γδ軸はdq軸を推定した結果得られた座標軸である。実際の運転では軸誤差Δθが小さい所で運転される場合があるので、この場合はdq軸とγδ軸は同一と捉えることが可能である。
そのため、以下特別なことが無い限り、dq軸上の値を用いて制御動作の説明を行うこととするが、γδ軸上の値を用いても同様の構成で実現できることは言うまでもない。
また、その場合には電動機回転速度ωをインバータ回転速度ω1、電動機回転位相θをインバータ回転位相θ1として置き換えてよいことは言うまでもない。
図3は、本実施の形態1に係る電動機の駆動装置2の構成図である。
電動機の駆動装置2は、インバータ主回路5、電流検出手段6、直流電圧検出手段7、インバータ制御手段8を有する。
インバータ主回路5は、IGBTやMOSFET等のスイッチング素子を有し、各スイッチング素子には並列に接続された環流ダイオードを備える。また、直流電源1から供給される直流電力を交流に変換し、電動機3に交流電圧を印加する。
電流検出手段6は、電動機3に流入するU相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iwをそれぞれ検出し、インバータ制御手段8へ出力する。
直流電圧検出手段7は、直流電源1の電圧Vdcを検出し、インバータ制御手段8に出力する。
インバータ制御手段8は、電流検出手段6、直流電圧検出手段7の出力に基づいて駆動信号を出力し、インバータ主回路5内のスイッチング素子のオン・オフを制御する。
インバータ制御手段8は、その機能を実現する回路デバイス等のハードウェアで構成することもできるし、マイコンやCPUのような演算装置と、その動作を規定するソフトウェアとで構成することもできる。以下に説明する、インバータ制御手段8が備える各手段についても同様である。
インバータ制御手段8は、座標変換手段9、トルク演算手段10、回転数制御手段11、印加電圧制御手段12を備える。
座標変換手段9は、電流検出手段6により出力された電流(Iu、Iv、Iw)を、印加電圧制御手段12より得られた電動機回転位相θを用いて、d軸電流Idおよびq軸電流Iqに変換して出力する。
トルク演算手段10は、座標変換手段9からの出力(Id、Iq)と、印加電圧制御手段12から出力されたdq軸電圧指令値Vd*、Vq*および電動機の電動機回転速度ωに基づいて、電動機のトルクτmを演算により求める。τmの演算方法については後述する。
回転数制御手段11は、トルク演算手段10から出力された電動機のトルクτmと、回転速度指令ω*に基づいて、第二の回転速度指令ω**を出力する。回転数制御手段11の詳細については後述する。
印加電圧制御手段12は、出力電圧ベクトル演算手段13、電圧・位相指令演算手段14、駆動信号生成手段15を有する。
出力電圧ベクトル演算手段13は第二の回転速度指令ω**および、d軸電流指令Id*、dq軸電流IdおよびIqに基づいて、電動機回転速度ω、電動機回転位相θ、dq軸電圧指令Vd*、Vq*を演算により求め、各手段に出力する。
これらの演算手順は、例えば上記特許文献3に記載されているような手法を用いることができる。また、電動機回転位相θは、電動機回転速度ωを時間積分して得られる。
本実施の形態1における「回転速度推定手段」は、出力電圧ベクトル演算手段13が電動機回転速度ωを演算により求める機能がこれに相当する。
また、本実施の形態1における「電圧指令値演算手段」は、出力電圧ベクトル演算手段13がこれに相当する。
電圧・位相指令演算手段14は、直流電圧検出手段7の出力である母線電圧Vdc、dq軸電圧指令Vd*、Vq*、および電動機回転位相θに基づいて、電圧指令V*および位相指令θ*を出力する。
駆動信号生成手段15は、電圧・位相指令演算手段14の出力である、電圧指令V*および位相指令θ*に基づいて、駆動信号を出力し、インバータ主回路5を動作させて、電動機3を駆動する。
ここで、トルク演算手段10におけるトルク演算方法の一例について説明する。
電動機3の電圧電流方程式は、下記式(1)で表される。
Figure 2009225596
簡略化のため定常状態を想定し、微分演算子pに係る項を無視すると、下記式(2)が得られる。
Figure 2009225596
図4は、電動機のベクトル図である。図4から、d軸磁束φdおよびq軸磁束φqは下記式(3)で表され、式(3)を式(2)に適用すると式(4)が得られる。
Figure 2009225596
Figure 2009225596
式(4)をφdおよびφqについて解くと、下記式(5)を得る。
Figure 2009225596
電動機のトルクτmは、磁束ベクトルと電流ベクトルの外積により、下記式(6)で求められる。
Figure 2009225596
式(6)に式(5)を適用して、次式(7)にて電動機のトルクτmを求めることが可能となる。
Figure 2009225596
また、式(6)に式(3)を適用することで、次式(8)でも電動機のトルクτmを求めることが可能である。
Figure 2009225596
ただし、突極性の無いSPMモータ(Ld=Lq)の場合、式(8)は次式(9)となる。
Figure 2009225596
トルク演算手段10は、以上の式(7)、式(8)、式(9)の何れかを用いることにより、電動機のトルクτmを演算により求めることが可能となる。
さらに、式(8)、式(9)を用いた場合には、座標変換手段9の出力であるd軸電流Idおよびq軸電流Iqと、モータ固有の定数のみで演算が可能となるため、式(7)に比べて、演算負荷が軽減される。そのため、装置の小型化や、マイコンに代表される演算装置の演算負荷軽減が可能となる。
式(7)から式(9)中のdq軸電圧Vd、Vqのかわりに、dq軸電圧指令Vd*、Vq*を用いても問題はなく、dq軸電流Id、Iqの代わりに、dq軸電流指令Id*、Iq*、電動機回転速度ωの代わりに、インバータ回転速度ω1や回転速度指令ω*、第二の回転速度指令ω**を用いても問題ないことは言うまでもない。
また、前述の通り、dq軸の代わりにγδ軸の値を用いても問題ないことは言うまでもない。さらに今回はdq軸およびγδ軸の値を用いたが、三相(UVW)や直交座標軸(αβ)の値を用いて電動機3のトルクを求めるようにしてもよいことは言うまでもない。
以下の説明および実施の形態についても同様である。
図5は、回転数制御手段11の一構成例である。
図5において、回転数制御手段11はPI制御器16を備え、トルク指令τ*および電動機3のトルクτmとの偏差ΔτをPI制御し、速度補償量Δωを求め、回転速度指令ω*に加算することで第二の回転速度指令ω**を求める。
図5の構成によれば、トルク指令τ*に対して、電動機のトルクτmが大きくなれば、Δτは負となり、速度補償量Δωも負となるため、第二の速度指令ω**は回転速度指令ω*よりも小さくなり、電動機の回転速度ωはτ*=τmとなるまで低下する。
反対に、トルク指令τ*に対して、電動機のトルクτmが小さくなれば、Δτは正となり、速度補償量Δωも正となるため、第二の速度指令ω**は回転速度指令ω*よりも大きくなるため、電動機の回転速度ωはτ*=τmとなるまで増大する。
このように電動機のトルクτmをトルク指令τ*一定に保つように制御することで、負荷増大時にはトルク不足に陥らずに電動機の運転を継続できる。また、負荷軽減時には運転限界上限まで回転速度ωを増大させることが可能となるため、機器の能力を向上させることが可能となる。
次に、電動機3のトルクと回転速度の制御について、次の図6〜図7を用いて両者の相関関係と併せて説明する。
図6は、従来の電動機の駆動装置におけるトルクと回転速度の制御動作例を示すものである。図6において、横軸は電動機の回転速度、縦軸は回転速度に対して電動機に必要なトルクを示している。τlimitは、電動機が出力可能なトルクの限界値である。
通常時には、電動機の駆動装置はτlimit以下のトルクで負荷を駆動可能であるが、何らかの理由で負荷が増大した際には、負荷を駆動しようと電動機のトルクを増加させる。しかし、電動機のトルクがτlimitに到達した時点で、これ以上のトルクを出力できなくなるため、脱調等が発生して運転が継続できなくなる。
図7は、本実施の形態1に係る電動機の駆動装置2におけるトルクと回転速度の制御動作例を示すものである。
図7に示すように、本実施の形態1に係る電動機の駆動装置2は、負荷増大時にはτ*一定となるように第二の回転速度指令ω**を求め、回転速度がω**になるように制御することで、トルク不足に陥ることなく運転が継続可能となり信頼性の高い制御が実現可能である。
また、最適なトルクにて電動機3を運転することによって大電流を抑制できるため、省エネも実現できる。
図8は、回転数制御手段11の他構成例である。
図5では、トルク指令τ*が与えられ、電動機3のトルクτmとの偏差ΔτをPI制御する例を示したが、図8に示すように、回転速度ω*の値に対応したトルク指令τ*を記憶させたトルク指令記憶手段17を設けておき、回転速度ω*が入力されると、これに対応するトルク指令τ*が自動的に得られるように構成してもよい。
トルク指令記憶手段17が記憶しておく内容は、例えば図6〜図7で説明したような、回転速度ω*とトルク指令τ*との相関関係データである。
図9は、回転数制御手段11が備えるPI制御器16の構成例である。18は比例制御ゲイン、19は積分制御ゲインである。
PI制御器16に、制限器付き積分器20と制限器21を設け、速度補償量Δωを制限することで、回転速度ωの増加もしくは低下を抑制することが可能である。
図9のPI制御器16により、以下のような動作が可能となる。
(1)トルク指令τ*に対して、モータトルクτmが小さい場合には、Δτは正となり、速度補償量Δωも正となるため、通常の動作であれば回転速度ωは増大する。しかし、このような場合でも回転速度ωを増大させたくない場合も考えられる。
そこで、制限器の働きにより、速度補償量Δωの増加を抑制し、回転速度ωが増大しないように制御する。
(2)トルク指令τ*に対して、モータトルクτmが大きい場合には、Δτは負となり、速度補償量Δωも負となる。そのため、図5〜図7で説明した動作と同様に、トルク不足を回避すべく回転速度ωを低下させる。
なお、トルク指令τ*は、上述の式(9)に基づいて求めた次式(10)を用いて算出することもできる。
式(10)を用いて算出することにより、電流がIlimitを超過することによる過電流遮断に陥ることなく、回転速度の制御が可能となる。また、電動機3の減磁や温度上昇を抑制し、経年劣化の小さい信頼性の高い電動機の駆動装置2を得ることが可能となる。
Figure 2009225596
また、d軸電流Idのかわりに、d軸電流指令値Id*を用いても何ら問題ないことは言うまでもない。また、式(7)や式(8)からトルク指令τ*を求めても、何ら問題ないことは言うまでもない。
また、回転数制御手段11が回転速度を制御する際には、電動機3や接続された負荷の共振点近傍を避けるように回転速度を制御することで、騒音の増大を抑制させることが可能となる。以下の実施の形態についても同様である。
以上のように、本実施の形態1によれば、電動機の動作理論に基づいて電動機3に発生するトルクを演算により求め、これを用いて最適なトルクで電動機3を駆動することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、電流検出手段6の出力を元にトルクを演算する構成について説明した。
本発明の実施の形態2では、電動機3に流れる電流に加えて印加電圧を検出することにより、演算で電動機電圧(Vd、Vq)を求めることに代えて、実際の出力電圧を検出して電動機3のトルクを演算する構成について説明する。
図10は、本実施の形態2に係る電動機の駆動装置2の構成図である。
図10において、実施の形態1の図3で説明した構成に加えて、新たに電圧検出手段31を設けた。また、電圧検出手段31に対応して、座標変換手段9を新たにもう1つ設けた。記載の便宜上、図10において座標変換手段9を2つ記載したが、これらは一体的に構成してもよい。
電圧検出手段31は、電動機3に印加されるU相電圧Vu、V相電圧Vv、W相電圧Vwをそれぞれ検出し、インバータ制御手段8へ出力する。
座標変換手段9は、電圧検出手段31により出力された電流(Vu、Vv、Vw)を、印加電圧制御手段12より得られた電動機回転位相θを用いて、d軸電圧Vdおよびq軸電圧Vqに変換して出力する。
トルク演算手段10は、座標変換手段9からの出力(Id、Iq)、(Vd、Vq)、印加電圧制御手段12から出力された電動機回転速度ωに基づいて、電動機のトルクτmを演算により求める。τmの演算方法は、実施の形態1と同様である。
なお、電圧検出手段31の検出値に基づく(Vd、Vq)が得られるため、実施の形態1と異なり、トルクτmの算出に際し、出力電圧ベクトル演算手段13よりdq軸電圧指令Vd*、Vq*を受け取る必要はない。
その他の構成については、実施の形態1の図3で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態2によれば、トルク演算手段10は、電圧検出手段31が電動機3に印加される電圧を検出した結果に基づき電動機3のトルクτmを算出するので、dq軸電圧指令Vd*、Vq*に基づきトルクτmを算出する構成と比較して、精度良くトルクτmを算出することができる。
また、本実施の形態2によれば、インバータ主回路5の実際の出力電圧を検出することにより、インバータ主回路5が備えるスイッチング素子のデッドタイムに起因する電圧誤差の影響を受けることなく、トルクの演算を行うことが可能となる。
これにより、トルクの演算精度が向上し、信頼性の高い電動機の駆動装置を構築することが可能となる。
なお、スイッチング素子のデッドタイムについては、後述の実施の形態で改めて説明することを付言しておく。
実施の形態3.
実施の形態2では、電流検出手段6と電圧検出手段31を用いてトルクの演算精度を向上させる構成について説明した。
本発明の実施の形態3では、電動機3に流れる電流に加えて電動機3の回転情報を検出することで、実際の回転速度ωや回転位相θを用いて電動機のトルクτmを演算する構成について説明する。
図11は、本実施の形態3に係る電動機の駆動装置2の構成図である。
図11において、実施の形態1の図3で説明した構成に加えて、新たに回転検出手段32を設けた。
回転検出手段32は、電動機3の回転位相θを検出し、座標変換手段9と電圧・位相指令演算手段14に出力する。また、電動機3の回転速度ωを検出し、トルク演算手段10に出力する。
座標変換手段9は、電流検出手段6より出力された電流(Iu、Iv、Iw)を、回転検出手段32より得られた電動機回転位相θを用いて、d軸電流Idおよびq軸電流Iqに変換して出力する。
なお、回転検出手段32の検出値に基づく電動機回転位相θが得られるため、実施の形態1と異なり、座標変換に際し、印加電圧制御手段12より電動機回転位相θを受け取る必要はない。
トルク演算手段10は、座標変換手段9からの出力(Id、Iq)、印加電圧制御手段12から出力されたdq軸電圧指令値Vd*、Vq*、回転検出手段32から出力された電動機回転速度ωに基づいて、電動機のトルクτmを演算により求める。τmの演算方法は、実施の形態1と同様である。
なお、回転検出手段32の検出値に基づく電動機回転速度ωが得られるため、実施の形態1と異なり、トルクτmの算出に際し、印加電圧制御手段12より電動機回転速度ωを受け取る必要はない。
その他の構成については、実施の形態1の図3で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態3によれば、座標変換手段9は、回転検出手段32が検出した電動機回転位相θを用いて座標変換を行うので、印加電圧制御手段12が演算により求めたθを用いる構成と比較して、精度の良い(Id、Iq)を得ることができ、信頼性の高い電動機の駆動装置を構築できる。
また、本実施の形態3によれば、トルク演算手段10は、回転検出手段32が検出した電動機回転速度ωを用いて電動機3のトルクτmを算出するので、印加電圧制御手段12が演算により求めたωを用いる構成と比較して、精度良くトルクτmを算出することができ、信頼性の高い電動機の駆動装置を構築できる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4では、電動機3に流れる電流に加えて、印加電圧と電動機3の回転情報を検出することにより、演算で電動機電圧(Vd、Vq)や回転位相θ等を求めることに代えて、これらの実際の値を用いて電動機3のトルクτmを演算する構成について説明する。
図12は、本実施の形態4に係る電動機の駆動装置2の構成図である。
図12において、実施の形態2の図10で説明した構成に加えて、新たに実施の形態3の図11で説明した回転検出手段32を設けた。
回転検出手段32は、電動機3の回転位相θを検出し、2つの座標変換手段9と電圧・位相指令演算手段14に出力する。また、電動機3の回転速度ωを検出し、トルク演算手段10に出力する。
座標変換手段9は、電流検出手段6より出力された電流(Iu、Iv、Iw)、および電圧検出手段31より出力された電圧(Vu、Vv、Vw)を、回転検出手段32より得られた電動機回転位相θを用いて、それぞれdq軸電流(Id、Iq)、dq軸電圧(Vd、Vq)に変換して出力する。
なお、回転検出手段32の検出値に基づく電動機回転位相θが得られるため、実施の形態2と異なり、座標変換に際し、印加電圧制御手段12より電動機回転位相θを受け取る必要はない。
トルク演算手段10は、座標変換手段9からの出力(Id、Iq)、(Vd、Vq)、回転検出手段32から出力された電動機回転速度ωに基づいて、電動機のトルクτmを演算により求める。τmの演算方法は、実施の形態1と同様である。
なお、回転検出手段32の検出値に基づく電動機回転速度ωが得られるため、実施の形態2と異なり、トルクτmの算出に際し、印加電圧制御手段12より電動機回転速度ωを受け取る必要はない。
その他の構成については、実施の形態2の図10で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態4によれば、座標変換手段9は、回転検出手段32が検出した電動機回転位相θを用いて座標変換を行うので、印加電圧制御手段12が演算により求めたθを用いる構成と比較して、精度の良い(Id、Iq)、(Vd、Vq)を得ることができ、信頼性の高い電動機の駆動装置を構築できる。
また、本実施の形態4によれば、トルク演算手段10は、回転検出手段32が検出した電動機回転速度ωを用いて電動機3のトルクτmを算出するので、印加電圧制御手段12が演算により求めたωを用いる構成と比較して、精度良くトルクτmを算出することができ、信頼性の高い電動機の駆動装置を構築できる。
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、dq軸とγδ軸の軸誤差Δθが非常に小さいものと想定し、その前提の下でトルク演算手段10が電動機3のトルクτmを演算により求め、回転数制御手段11がそのトルク演算値に基づいて電動機3の回転速度ωを制御する構成について説明した。
本発明の実施の形態5では、軸誤差Δθが無視できない場合のトルク演算手段10および電動機回転速度ωを制御する構成について説明する。
図13は、本実施の形態5に係る電動機の駆動装置2の構成図である。
図13において、実施の形態1の図3で説明した構成に加えて、新たに軸誤差演算手段22と座標変換補正手段23を設けた。その他の構成は、実施の形態1の図3で説明したものと同様であるため、図3と同じ符号を付して説明を省略する。
まず軸誤差演算手段22について説明する。
軸誤差Δθが無視できない場合の電動機3の電圧方程式は、次式(11)で表される。ただし、簡略化のため定常状態を想定し、微分演算子pに係る項を無視している。
Figure 2009225596
上記式(11)をΔθについて解くと、次式(12)を得る。
Figure 2009225596
軸誤差演算手段22は、式(12)を用いて、軸誤差Δθを求めることができる。
また、γ軸電圧Vγおよびδ軸電圧Vδのかわりに、γ軸電圧指令Vγ*およびδ軸電圧指令Vδ*を用いても問題ないことは言うまでもない。
その他、非特許文献1に記載されている公知技術にて軸誤差Δθを求めてもよい。
γ軸磁束φγを誘起電圧定数φfに等しくなるよう制御し、δ軸磁束をゼロに制御する電動機の駆動装置の場合は、より簡単な式で軸誤差Δθを求めることができる。
まず、γ軸磁束φγおよびδ軸磁束φδは、次式(13)となる。
Figure 2009225596
上述の制御により、φγ=φf、φδ=0となるため、次式(14)を得る。
Figure 2009225596
上記式(14)をΔθについて解くと、次式(15)を得る。
Figure 2009225596
軸誤差演算手段22は、式(15)を用いて、軸誤差Δθを求めることができる。
上記式(15)を用いる場合、式(12)と比較してより簡単に軸誤差Δθを求めることが可能となり、演算負荷が軽減される。そのため、装置の小型化や、マイコンに代表される演算装置の演算負荷軽減が可能となる。
次に、座標変換補正手段23について説明する。
軸誤差Δθが無視できない大きさの場合には、Iq≠Iδとなるため、実施の形態1で説明した式(7)〜式(9)では、正確な電動機トルクτmが求められない。そこで、Iγ、Iδ、Δθを用いて、IdとIqを求める方法について説明する。
図14は、γδ軸およびdq軸における電流の関係を示すものである。
IγおよびIδのd軸上の値は、軸誤差Δθを用いて、それぞれIγcosΔθ、IδsinΔθで表される。同様にq軸上の値は、軸誤差Δθを用いて、それぞれIγsinΔθ、IδcosΔθで表される。
よって、IdとIqは、次の式(16)〜式(17)で求めることが可能である。
Figure 2009225596
Figure 2009225596
また、Vγ、Vδについても、次の式(18)〜(19)で求めることが可能である。
Figure 2009225596
Figure 2009225596
式(16)〜式(19)を式(7)〜式(9)に適用することで、軸誤差Δθが無視できない場合においても、トルク演算手段10は正確なトルクを求めることが可能となる。
よって、軸誤差演算手段22と座標変換補正手段23によりγδ軸電流をdq軸上の電流に補正することで、実施の形態1と同様に電動機3のトルクを求めることが可能となり、回転数制御手段11により回転数の制御が可能となる。
なお、本実施の形態5では、実施の形態1の構成に加えて新たに軸誤差演算手段22と座標変換補正手段23を設けた例を説明したが、その他の実施の形態についても、同様に軸誤差演算手段22と座標変換補正手段23を設け、軸誤差Δθが無視できない場合でも電動機トルクτmを正確に求めることができる。
実施の形態6.
実施の形態5では、軸誤差Δθが無視できないという前提の下、電動機トルクτmと回転速度を制御する構成について説明した。
本発明の実施の形態6では、軸誤差Δθがゼロになるように制御することで、軸誤差Δθの影響を小さくする構成について説明する。
図15は、本実施の形態6に係る電動機の駆動装置2の構成図である。
図15において、実施の形態1の図3で説明した構成に加えて、新たに軸誤差演算手段22を設けた。その他の構成は、実施の形態1の図3で説明したものと同様であるため、図3と同じ符号を付して説明を省略する。
軸誤差演算手段22の動作については、実施の形態5で説明したものと同様である。
以下、図15の構成の下、軸誤差Δθがゼロになるように制御する手法を説明する。
図16は、出力電圧ベクトル演算手段13の構成例である。
出力電圧ベクトル演算手段13は、出力電圧ベクトル演算器24、比例制御器25、積分器26を備える。
出力電圧ベクトル演算器24は、第二の回転速度指令ω**、γ軸電流指令Iγ*、γ軸電流Iγ、およびδ軸電流Iδに基づいて、γ軸電圧指令Vγ*、δ軸電圧指令Vδ*を求める。
軸誤差演算手段22は、Vγ*、Vδ*、Iγ、Iδ、回転速度ωに基づき、軸誤差Δθを求める。
比例制御器25は、この軸誤差Δθをゼロに制御するために、Δθとゼロとの偏差を用いて比例制御を行い、速度補償量Δωを求める。
また、第二の回転速度指令ω**とΔωの偏差から回転速度ωが求まり、積分器26がωを積分することにより、回転位相θが得られる。
回転位相θを得た後は、γδ軸の位相をこれに近づけるよう制御することにより、軸誤差Δθをゼロに保つように制御することが可能となる。
軸誤差Δθをゼロに保つように制御することにより、γδ軸とdq軸が一致するため、Iγ=Id、Iδ=Iq、Vγ=Vd、Vδ=Vqとなり、式(7)〜式(9)のトルク演算式における演算誤差を低減させることが可能となる。
また、実施の形態5で説明したように、γδ軸上の値をdq軸上の値に補正する必要がないため、演算負荷軽減が可能である。そのため、装置の小型化や、マイコンに代表される演算装置の演算負荷軽減が可能となる。
本実施の形態6では、実施の形態1の図3で説明した構成に加えて、新たに軸誤差演算手段22を設けた構成を説明したが、その他の実施の形態についても、同様に軸誤差演算手段22を設け、軸誤差Δθがゼロになるように制御する構成とすることもできる。
実施の形態7.
本発明の実施の形態7では、インバータ主回路5を駆動する際に、上下スイッチング素子の短絡防止のために設ける短絡防止時間(デッドタイム)が制御に与える影響を低減させる手法について説明する。
図17は、インバータ主回路5の構成例である。
図17において、インバータ主回路5は、6つのスイッチング素子27a〜27fと、6つの環流ダイオード28a〜28fで構成される。以下、インバータ主回路5の動作例とデッドタイムについて簡単に説明する。
例えばスイッチング素子27aをオフさせた瞬間に、スイッチング素子27dをオンさせると、同時にオンする時間が発生する可能性があり、インバータ主回路5が破壊に至ることがある。
そこで、図17中に示すように、スイッチング素子27dをオフさせておくデッドタイムを設け、上下のスイッチング素子が同時にオンすることがないようにオンオフタイミングを制御することで、インバータの破壊を防止する手法が一般的に用いられる。
しかし、デッドタイム期間を設けると、駆動信号が削られることにより、インバータ主回路5が本来出力すべき電圧が出力できなくなり、電圧指令と実際の出力電圧値が一致しなくなるという課題がある。
これに起因して、前述のトルク演算式(7)〜(9)にて、例えばd軸及びq軸の電圧指令値Vd*およびVq*を用いた場合、これと実際の出力電圧値であるVd、Vqが一致せず、正確なトルクが求められない可能性がある。
以下、デッドタイムを補正する構成について説明する。
図18は、本実施の形態7に係る電動機の駆動装置2の構成図である。
図18において、実施の形態1の図3で説明した構成に加えて、新たにデッドタイム補正手段29を設けた。その他の構成は、実施の形態1の図3で説明したものと同様であるため、図3と同じ符号を付して説明を省略する。
デッドタイム補正手段29は、U相、V相、W相の電流Iu、Iv、Iwに基づいてデッドタイム補正量ΔVu、ΔVv、ΔVwを生成して、駆動信号生成手段15に出力することで、デッドタイムにより発生する電圧誤差を補正する。
これにより、電圧指令と実際の出力電圧値を一致させることが可能となり、トルク演算誤差を低減させることが可能となる。
図19は、デッドタイム誤差の補正について説明するものである。
図19に示す、UVW相におけるTd補正量ΔVu〜ΔVwは、次式(20)で表される。
Figure 2009225596
なお、sign関数は、次式(21)で表される。
Figure 2009225596
デッドタイム補正手段29は、上記式(20)〜(21)を用いることにより、UVW相におけるTd補正量ΔVu〜ΔVwを求め、これを用いてデッドタイム補正を行うことができる。
実施の形態8.
本発明の実施の形態8では、インバータ制御手段8より出力される駆動信号をデッドタイム補正する方法以外に、デッドタイムによりdq軸に発生する電圧誤差を考慮することで、実電圧dq軸の実電圧Vd_realおよびVq_realを推定して、電動機3のトルクを精度良く演算する手法について説明する。
図20は、本実施の形態8に係る電動機の駆動装置2の構成図である。
図20において、実施の形態1の図3で説明した構成に加えて、新たに電圧誤差推定手段30を設けた。その他の構成は、実施の形態1の図3で説明したものと同様であるため、図3と同じ符号を付して説明を省略する。
次に、電圧誤差推定手段30が用いる誤差推定式について説明する。
なお、本実施の形態8における「デッドタイム補正手段」は、電圧誤差推定手段30がこれに相当する。
d_realおよびVq_realは、dq軸の電圧誤差ΔVdおよびΔVqを用いて表すと、次式(22)となる。
Figure 2009225596
次に、Vd_realおよびVq_realの求め方について説明する。
図20の構成によれば、駆動信号生成手段15は、デッドタイムによる電圧誤差分を、デッドタイム補正量を用いて補正した上で駆動信号を出力することで、電圧指令と実際の出力電圧値を一致させることが可能である。
つまり、デッドタイム補正量は、言い換えれば、デッドタイムにより発生した電圧誤差と見なすことができる。
式(20)はUVW相の値であるため、次式(23)に示すように、直交固定子座標のαβ軸の値ΔVα、ΔVβに変換を行う。
Figure 2009225596
また、回転位相θを用いて、次式(24)により式(23)をdq軸上の値に変換可能である。
Figure 2009225596
電圧誤差推定手段30は、式(24)により得られたΔVdおよびΔVqを式(22)に適用することで、Vd_realおよびVq_realを得ることができる。
実施の形態7〜8で説明した、デッドタイム補正やデッドタイムによる電圧誤差の求め方は一例であり、その他の方法を用いても問題ないことは言うまでもない。
実施の形態7〜8では、実施の形態1の図3で説明した構成に加えて、新たにデッドタイム補正手段29や電圧誤差推定手段30を設けた構成を説明したが、その他の実施の形態についても、同様にデッドタイム補正手段29や電圧誤差推定手段30を設け、デッドタイムの影響を補償するように構成することもできる。
ただし、電圧検出手段31を設けた構成においては、デッドタイムに起因する電圧誤差を補償する効果は、電圧検出手段31を設けていない構成に比較して小さい。
実施の形態9.
以上の実施の形態1〜8で説明した電動機の駆動装置の活用例として、空気調和機や洗濯機および洗濯乾燥機、冷蔵庫、換気扇、ヒートポンプ給湯器、ポンプ、エレベータ、FA、手乾燥機用インバータが挙げられる。
空気調和機においては、気温が低い状態で暖房運転を行うと、室外機の熱交換機に霜が付き目詰まりを起こすため、熱交換を行うためのファンモータのトルクが増大し、電流増大などによる過電流トリップにより運転を継続できない問題があるが、本発明を用いることで過電流トリップに陥ることなく運転を継続可能となる。
例えば、トルク演算手段10の演算値を監視してトルク増大を検出する異常検出手段を電動機の駆動装置2に設けておき、トルク増大を検出した際にその旨の信号を出力する、などとすればよい。
また、前記ファンモータのトルクの増大を検出した際に、熱交換機の霜を取り除く除霜運転を行うべき旨の信号を異常検出手段より出力し、効率低下を抑制するようなシステムを構成してもよい。
また、除霜運転を行った場合においても、前記ファンモータのトルクが増大したままの場合には、熱交換機の変形等が考えられるため、ユーザに報知して修繕等を促すように構成してもよい。
さらに、空気調和機の室内機ファンを駆動する電動機のトルクが増大した際には、埃などによりフィルタの目詰まりを起こしていると判断して、フィルタの掃除を行うべき旨の信号を、異常検出手段より出力するように構成してもよい。
さらに、換気扇の電動機や洗濯機および洗濯乾燥機の乾燥用のファンを駆動する電動機は、集塵やリント用のフィルタの目詰まりを起こすと負荷トルクが変化する。
そのため、電動機のトルクを検出することでフィルタの目詰まりを検出する異常検出手段を構成することが可能となる。また、異常検出手段がフィルタの目詰まりを検出した際には、フィルタの掃除を行うべき旨の信号を出力するようにしてもよい。
また、液体を送るポンプなどを運転している場合、異物が混入すると目詰まりを起こし、液体を送ることが出来なくなる場合がある。そこで、ポンプ用のモータのトルクの増大を検出することで異物混入を検出して異常を知らせる異常検出手段を構成することが可能となる。
以上で説明した目詰まりなどの異常を検知した場合には、電気的な信号を発し、アラームや表示により使用者に報知するように構成することで、速やかに異常を知らせ使用者に対策を取らせることが可能となる。
また、異常を検知した際に機器の運転を停止させることで、機器の故障などを防止することができ、信頼性の高い装置が実現可能となる。また、異常状態での運転を回避することで、消費電力も削減することが可能となる。
実施の形態1に係る電動機の駆動装置2の構成図である。 モータ1の解析モデル図である。 実施の形態1に係る電動機の駆動装置2の構成図である。 電動機のベクトル図である。 回転数制御手段11の一構成例である。 従来の電動機の駆動装置におけるトルクと回転速度の制御動作例を示すものである。 実施の形態1に係る電動機の駆動装置2におけるトルクと回転速度の制御動作例を示すものである。 回転数制御手段11の他構成例である。 回転数制御手段11が備えるPI制御器16の構成例である。 実施の形態2に係る電動機の駆動装置2の構成図である。 実施の形態3に係る電動機の駆動装置2の構成図である。 実施の形態4に係る電動機の駆動装置2の構成図である。 実施の形態5に係る電動機の駆動装置2の構成図である。 γδ軸およびdq軸における電流の関係を示すものである。 実施の形態6に係る電動機の駆動装置2の構成図である。 出力電圧ベクトル演算手段13の構成例である。 インバータ主回路5の構成例である。 実施の形態7に係る電動機の駆動装置2の構成図である。 デッドタイム誤差の補正について説明するものである。 実施の形態8に係る電動機の駆動装置2の構成図である。
符号の説明
1 直流電源、2 電動機の駆動装置、5 インバータ主回路、6 電流検出手段、7 直流電圧検出手段、8 インバータ制御手段、9 座標変換手段、10 トルク演算手段、11 回転数制御手段、12 印加電圧制御手段、13 出力電圧ベクトル演算手段、14 電圧・位相指令演算手段、15 駆動信号生成手段、16 PI制御器、17 トルク指令記憶手段、18 比例制御ゲイン、19 積分制御ゲイン、20 制限器付き積分器、21 制限器、22 軸誤差演算手段、23 座標変換補正手段、24 出力電圧ベクトル演算器、25 比例制御器、26 積分器、27 スイッチング素子、28 環流ダイオード、29 デッドタイム補正手段、30 電圧誤差推定手段、31 電圧検出手段、32 回転検出手段。

Claims (46)

  1. 電圧を電動機に印加するインバータと、
    前記電動機に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記インバータが前記電動機に印加する電圧を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記電流検出手段の出力に基づき前記電動機のトルクを演算により求めるトルク演算手段と、
    前記トルク演算手段が求めた演算値に基づいて前記電動機の回転数を制御する回転数制御手段と、
    を備えることを特徴とする電動機の駆動装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記電流検出手段の出力を直交2軸座標系に変換する座標変換手段と、
    前記座標変換手段からの出力に基づき前記電動機の回転数を推定する回転速度推定手段と、
    前記座標変換手段および前記回転速度推定手段の出力に基づき、前記電動機に印加する電圧指令値を演算する電圧指令値演算手段と、
    を備え、
    前記トルク演算手段は、
    前記座標変換手段、前記電圧指令値演算手段、および前記回転速度推定手段の出力に基づき、電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機の駆動装置。
  3. 電圧を電動機に印加するインバータと、
    前記インバータが前記電動機に印加する電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電動機に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記インバータが前記電動機に印加する電圧を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記電流検出手段の出力および電圧検出手段の出力に基づき前記電動機のトルクを演算により求めるトルク演算手段と、
    前記トルク演算手段が求めた演算値に基づいて前記電動機の回転数を制御する回転数制御手段と、
    を備えることを特徴とする電動機の駆動装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記電流検出手段および前記電圧検出手段の出力を直交2軸座標系に変換する座標変換手段と、
    前記座標変換手段からの出力に基づき前記電動機の回転数を推定する回転速度推定手段と、
    を備え、
    前記トルク演算手段は、
    前記座標変換手段および前記回転速度推定手段の出力に基づき、前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項3に記載の電動機の駆動装置。
  5. 電圧を電動機に印加するインバータと、
    前記電動機に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電動機の回転速度または回転位置を検出する回転検出手段と、
    前記インバータが前記電動機に印加する電圧を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記電流検出手段の出力および回転検出手段の出力に基づき前記電動機のトルクを演算により求めるトルク演算手段と、
    前記トルク演算手段が求めた演算値に基づいて前記電動機の回転数を制御する回転数制御手段と、
    を備えることを特徴とする電動機の駆動装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記電流検出手段の出力を直交2軸座標系に変換する座標変換手段と、
    前記座標変換手段および前記回転検出手段の出力に基づき、前記電動機に印加する電圧指令値を演算する電圧指令値演算手段と、
    を備え、
    前記トルク演算手段は、
    前記座標変換手段および前記電圧指令値演算手段の出力に基づき、前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項5に記載の電動機の駆動装置。
  7. 電圧を電動機に印加するインバータと、
    前記インバータが前記電動機に印加する電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電動機に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電動機の回転速度または回転位置を検出する回転検出手段と、
    前記インバータが前記電動機に印加する電圧を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記電圧検出手段の出力、電流検出手段の出力、および回転検出手段の出力に基づき、前記電動機のトルクを演算により求めるトルク演算手段と、
    前記トルク演算手段が求めた演算値に基づいて前記電動機の回転数を制御する回転数制御手段と、
    を備えることを特徴とする電動機の駆動装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記電流検出手段および前記電圧検出手段の出力を直交2軸座標系に変換する座標変換手段を備え、
    前記トルク演算手段は、
    前記座標変換手段の出力に基づき前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項7に記載の電動機の駆動装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記電動機の界磁の作る磁束の推定方向を基準としたγδ軸と、前記電動機の界磁の作る磁束の方向を基準としたdq軸との軸誤差を演算により求める軸誤差演算手段と、
    前記軸誤差演算手段からの出力に基づき前記座標変換手段の出力を補正する座標変換補正手段と、
    を備え、
    前記トルク演算手段は、
    前記座標変換補正手段の出力に基づいて前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項2、4、6、または8に記載の電動機の駆動装置。
  10. 前記制御手段は、
    前記電動機の界磁の作る磁束の推定方向を基準としたγδ軸と、前記電動機の界磁の作る磁束の方向を基準としたdq軸との軸誤差を演算により求める軸誤差演算手段と、
    前記軸誤差演算手段からの出力に基づき前記座標変換手段の出力を補正する座標変換補正手段と、
    を備え、
    δ軸磁束を0にし、かつγ軸磁束が前記電動機の誘起電圧定数と等しくなるように、前記インバータが電動機に印加する電圧を制御し、
    前記トルク演算手段は、
    前記座標変換補正手段の出力に基づいて前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項2、4、6、または8に記載の電動機の駆動装置。
  11. 前記制御手段は、
    前記電動機の界磁の作る磁束の推定方向を基準としたγδ軸と、前記電動機の界磁の作る磁束の方向を基準としたdq軸との軸誤差を演算により求める軸誤差演算手段を備え、
    前記dq軸と前記γδ軸の軸誤差がゼロとなるように、前記インバータが前記電動機に印加する電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項2、4、6、または8に記載の電動機の駆動装置。
  12. 前記制御手段は、
    前記インバータが有するスイッチング素子のデッドタイムに起因して前記電動機に印加する電圧に生じる誤差を補正するデッドタイム補正手段を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  13. 前記トルク演算手段は、
    前記電動機の界磁の作る磁束の方向を基準としたdq軸上における前記電動機に流れる電流、
    前記dq軸上における前記電動機に印加される電圧、
    前記電動機の回転速度、
    巻線抵抗、
    極数、
    を用いて前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  14. 前記トルク演算手段は、
    前記dq軸上における前記電動機に流れる電流、または前記dq軸上における前記電動機に印加される電圧の少なくとも一方を、
    前記電動機の界磁の作る磁束の推定方向を基準としたγδ軸上における値に置き換えて前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項13に記載の電動機の駆動装置。
  15. 前記トルク演算手段は、
    前記電動機に流れる電流、前記電動機に印加される電圧、または前記電動機の回転速度の少なくとも1つを、
    これらの指令値に置き換えて前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の電動機の駆動装置。
  16. 前記トルク演算手段は、
    前記電動機の界磁の作る磁束の方向を基準としたdq軸上における前記電動機に流れる電流、
    前記dq軸上における前記電動機のインダクタンス、
    前記電動機の誘起電圧定数、
    極数、
    を用いて前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  17. 前記トルク演算手段は、
    前記dq軸上における前記電動機に流れる電流を、
    前記電動機の界磁の作る磁束の推定方向を基準としたγδ軸上における値に置き換えて前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項16に記載の電動機の駆動装置。
  18. 前記トルク演算手段は、
    前記電動機に流れる電流を、
    その指令値に置き換えて前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項16または請求項17に記載の電動機の駆動装置。
  19. 前記トルク演算手段は、
    前記電動機の界磁の作る磁束の方向を基準としたdq軸上における前記電動機に流れるq軸電流、
    前記電動機の誘起電圧定数、
    極数、
    を用いて前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  20. 前記トルク演算手段は、
    前記dq軸上における前記電動機に流れるq軸電流を、
    前記電動機の界磁の作る磁束の推定方向を基準としたγδ軸上における値に置き換えて前記電動機のトルクを演算により求める
    ことを特徴とする請求項19に記載の電動機の駆動装置。
  21. 前記回転数制御手段は、
    前記トルク演算手段の出力に基づき、前記電動機のトルク指令値を、予め設定された一定値に保つように、前記電動機の回転数を制御する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項20のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  22. 前記回転数制御手段は、
    前記トルク演算手段の出力が、予め設定されたトルク指令値よりも大きくなった場合に前記電動機の回転数を低下させ、
    予め設定されたトルク指令値よりも小さくなった場合に、元の回転数に戻す
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項20のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  23. 前記回転数制御手段は、
    前記電動機の回転速度が、予め設定された下限値に達した場合に、回転数をそれ以上低下させないようにする
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項20のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  24. 前記回転数制御手段は、
    前記トルク演算手段の出力が、予め設定されたトルク指令値よりも小さい場合に、予め設定された回転数上限値以内で前記電動機の回転数を上昇させる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項20のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  25. 前記回転数制御手段は、
    前記トルク指令値を、
    前記電動機の誘起電圧定数、
    極数、
    前記電動機の界磁の作る磁束の方向を基準としたdq軸上における前記電動機に流れるd軸電流、d軸電流指令値、または前記電動機の界磁の作る磁束の推定方向を基準としたγδ軸上における前記電動機に流れるγ軸電流、
    過電流遮断電流、
    を用いて求める
    ことを特徴とする請求項21ないし請求項24のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  26. 前記回転数制御手段は、
    前記電動機に接続される負荷の機械的な特性により設定された回転数範囲を避けて前記電動機の回転数を制御する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項25のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  27. 前記トルク演算手段が求めた演算値に基づいて前記電動機のトルク異常を検出する異常検出手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項26のいずれかに記載の電動機の駆動装置。
  28. 前記異常検出手段は、
    異常を検知した際に電気的な信号を発し、アラームや表示により報知する
    ことを特徴とする請求項27に記載の電動機の駆動装置。
  29. 前記異常検出手段は、異常を検知した際に前記電動機の運転を停止する
    ことを特徴とする請求項27または請求項28に記載の電動機の駆動装置。
  30. 請求項1ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた
    ことを特徴とする空気調和機。
  31. 請求項27ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた空気調和機であって、
    前記異常検出手段は、
    前記電動機のトルク増大を検出することにより、
    当該空気調和機の室外熱交換機の着霜等による目詰まりを検知する
    ことを特徴とする空気調和機。
  32. 前記異常検出手段は、
    当該空気調和機の室外熱交換機の着霜等による目詰まりを検知した際に、
    前記室外熱交換機の除霜運転をすべき旨の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項31に記載の空気調和機。
  33. 請求項27ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた空気調和機であって、
    前記異常検出手段は、
    前記電動機のトルク増大を検出することにより、
    当該空気調和機のフィルタの目詰まりを検知する
    ことを特徴とする空気調和機。
  34. 前記異常検出手段は、
    当該空気調和機のフィルタの目詰まりを検知した際に、
    前記フィルタの掃除を実施すべき旨の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項33に記載の空気調和機。
  35. 請求項1ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた
    ことを特徴とする洗濯機。
  36. 請求項27ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた洗濯機であって、
    前記異常検出手段は、
    前記電動機のトルク増大を検出することにより、
    当該洗濯機のフィルタの目詰まりを検知する
    ことを特徴とする洗濯機。
  37. 前記異常検出手段は、
    当該洗濯機のフィルタの目詰まりを検知した際に、
    前記フィルタの掃除を実施すべき旨の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項36に記載の洗濯機。
  38. 請求項1ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた
    ことを特徴とする洗濯乾燥機。
  39. 請求項27ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた洗濯乾燥機であって、
    前記異常検出手段は、
    前記電動機のトルク増大を検出することにより、
    当該洗濯乾燥機のフィルタの目詰まりを検知する
    ことを特徴とする洗濯乾燥機。
  40. 前記異常検出手段は、
    当該洗濯乾燥機のフィルタの目詰まりを検知した際に、
    前記フィルタの掃除を実施すべき旨の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項39に記載の洗濯乾燥機。
  41. 請求項1ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  42. 請求項1ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた
    ことを特徴とする換気扇。
  43. 請求項27ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた換気扇であって、
    前記異常検出手段は、
    前記電動機のトルク増大を検出することにより、
    当該換気扇のフィルタの目詰まりを検知する
    ことを特徴とする換気扇。
  44. 前記異常検出手段は、
    当該換気扇のフィルタの目詰まりを検知した際に、
    前記フィルタの掃除を実施すべき旨の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項43に記載の換気扇。
  45. 請求項1ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えた
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯器。
  46. 請求項27ないし請求項29のいずれかに記載の電動機の駆動装置を備えたヒートポンプ給湯器であって、
    前記異常検出手段は、
    前記電動機のトルク増大を検出することにより、
    ポンプの異物混入による目詰まりを検出する
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯器。
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