JP2009223778A

JP2009223778A - 仮想マシンイメージによるプログラム配布装置

Info

Publication number: JP2009223778A
Application number: JP2008069737A
Authority: JP
Inventors: Mitsuaki Okamura; 光昭岡村
Original assignee: Hitachi Software Engineering Co Ltd
Current assignee: Hitachi Software Engineering Co Ltd
Priority date: 2008-03-18
Filing date: 2008-03-18
Publication date: 2009-10-01

Abstract

【課題】評価版のプログラムなどの配布を、ユーザが稼働環境を準備する負担をほとんど負うことなく実施できるようなプログラム配布技術を提供することを目的とする。
【解決手段】配布対象プログラムを、当該配布対象プログラムの仕様に従うバージョンおよびパッチレベルのオペレーティングシステム上にインストールし、さらに当該配布対象プログラムが依存するプログラムをインストールした、仮想マシンイメージを保持する仮想マシンイメージ記憶手段を用意する。また配布対象プログラムと該配布対象プログラムが依存するプログラムとが同一マシン上では動作不可である場合には、それぞれを個々の仮想マシンイメージとして保持し、ユーザが要求した配布対象プログラムを含む仮想マシンイメージと該配布対象プログラムが依存するプログラムを含む仮想マシンイメージとをそれぞれ個別に配布できるようにする。
【選択図】図１

Description

本発明は、ネットワークを介して、ユーザから要求されたプログラムがインストールされた仮想マシンイメージを提供するプログラム配布装置に関する。

従来より知られているベンダーからのプログラムの配布方法では、ユーザはインターネットやCD-ROM媒体等を利用したインストールイメージを入手し、プログラムの動作環境要件に従い、ハードウェアのリソースを準備し、OSのバージョンやパッチレベルをその動作環境用件に合せるように準備し、さらに依存プログラムを併せてセットアップする必要があった。また、下記特許文献１には、プログラム配布サーバが、外部ベンダーから供給されるソフトウェアがどのような複数の機能を有するかを示す第１の情報と、上記複数の機能のうちどの機能が上記ソフトウェアのバージョンアップに伴い変更されたかを示す第２の情報と、ユーザ端末に組み込まれ、上記ソフトウェアに依存して動作する依存ソフトウェアが上記複数のソフトウェアのどれを使用するかを示す第３の情報と、この依存ソフトウェアが、使用する依存先のソフトウェアのどの機能を使用するかを示す第４の情報とを有し、上記第１から第４の情報を基に、ユーザ端末に配布するソフトウェアの更新可否の決定をする技術が開示されている。
特開2007-140688号公報

上記のように、利用目的のプログラムを使用するためには、当該プログラムのインストール以外にプログラム稼働環境を準備する必要があり、稼働環境の準備には専用のハードウェアや、稼動を目的としたプログラム以外の認証システムやデータベース等の専門知識が必要になる場合がある。そのため、一部のユーザにとっては導入が困難になるケースがある。

また、ベンダーがプログラムの評価版をユーザに提供してユーザに評価して欲しい場合がある。このようなプログラムの評価版などの利用においても、評価ユーザとしては、それらの評価版のプログラムの稼動に至るまでに多くの準備環境を用意する必要がある場合がある。そのため、本来のプログラム評価に時間が割けず、十分な評価結果が得られない可能性がある。これは、評価ユーザだけでなく、プログラム提供側のベンダーとしても望ましくない状況である。

上記特許文献１に記載の技術によれば、ある程度、ソフトウェアの依存関係の管理を行うことはできる。しかし、例えば上述したプログラムの評価版の配布などでは、評価して欲しいプログラムを動作させるために別マシンで所定のサーバを用意する必要がある場合などがあり、そのような場合に上記特許文献１の技術では対処できない。

本発明の目的は、例えば評価版のプログラムなどの配布を、ユーザが稼働環境を準備する負担をほとんど負うことなく実施できるようなプログラム配布技術を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明は、ユーザ端末装置からの要求に応じてプログラムを配布するプログラム配布装置であって、配布対象プログラムを、当該配布対象プログラムの仕様に従うバージョンおよびパッチレベルのオペレーティングシステム上にインストールし、さらに当該配布対象プログラムが依存するプログラムをインストールした、仮想マシンイメージを保持する仮想マシンイメージ記憶手段と、ユーザ端末装置からの要求に応じて前記配布対象プログラムを含む仮想マシンイメージを配布するダウンロード提供手段とを備え、前記配布対象プログラムと該配布対象プログラムが依存するプログラムとが同一マシン上では動作不可である場合には、それぞれを個々の仮想マシンイメージとして前記仮想マシンイメージ記憶手段に保持し、ユーザが要求した配布対象プログラムを含む仮想マシンイメージと該配布対象プログラムが依存するプログラムを含む仮想マシンイメージとをそれぞれ個別に配布できるようにしたことを特徴とする。

ユーザからプログラムのダウンロード要求があったときには、予め各ユーザの利用権限に関する情報を格納した利用可能ユーザデータを参照し、そのユーザの権限に応じたプログラムがインストールされた仮想マシンイメージをダウンロードさせるようにする。

本発明によれば、さまざまなプログラムを、OSや依存プログラムの準備を利用ユーザが行うことなく、すべてが整えられた仮想マシンイメージを入手し稼働することによって、直ちに使用できる効果がある。

以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。

図１は、本発明を適用した仮想マシン配布システムの実施の形態を示すシステム構成図である。本システムは、仮想マシン配布サーバ10、ユーザ端末装置20、ユーザ側仮想マシン稼動サーバ30、およびこれらを接続するインターネット40から構成される。

ユーザ端末装置20は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。ユーザ端末装置20は、仮想マシン配布サーバ10がインターネット40上で公開しているプログラムダウンロード案内のホームページにアクセスして、ユーザ情報と入手を希望するプログラムの申請ができる画面を表示する機能などを有するアクセス手段201と、仮想マシン配布システム10にダウンロード要求を発行してダウンロードを実行するダウンロード手段202を備えている。

ユーザ側仮想マシン稼動サーバ30は仮想マシン稼働手段301を備える。仮想マシン稼働手段301は、いわゆる仮想マシン稼働OSと呼ばれる仮想化技術に係る所定のソフトウエアである。仮想マシン稼動サーバ30に仮想マシンイメージをロードし、仮想マシン稼働手段301の元で動作させることにより、恰も１台のマシンであるかのような動作が実現できる。もちろん、仮想マシン稼働手段301の元で複数の仮想マシンを動作することが可能である。

仮想マシン配布サーバ10は、ワークステーション、サーバ等の情報処理装置によって構成され、ユーザ情報照合手段101、配布仮想マシンのダウンロード提供手段102、および記憶装置103を備えている。記憶装置103には、利用可能ユーザデータ104、配布プログラムデータ105、および仮想マシンイメージ106が格納されている。ユーザ情報照合手段101は、プログラムの配布を希望するユーザからユーザ情報を受付け、ユーザが利用可能なプログラムの情報を記録した利用可能ユーザデータ104と照合する機能を果たす。仮想マシンダウンロード提供手段102は、利用可能ユーザデータ104で照合されたユーザに、ダウンロード可能なプログラムがインストールされた仮想マシン一覧が記載された、ダウンロード画面を表示する。配布可能なプログラムに関する各種の情報は、配布プログラムデータ105に格納されている。また、仮想マシンダウンロード提供手段102は、ユーザが該仮想マシン一覧画面から選択した仮想マシンイメージの配布を行う。配布する仮想マシンイメージは、仮想マシンイメージ106に格納されている。

以上の構成においては、まず、ユーザが仮想マシン配布サーバ10にユーザ端末装置20にてアクセスする。ユーザがユーザ端末装置20でユーザ情報を入力すると、ユーザ端末装置20には、当該ユーザに配布可能なプログラム一覧のダウンロード画面が表示される。ユーザが該ダウンロード画面でダウンロードするプログラムを選択すると、当該プログラムがインストールされた仮想マシンイメージが仮想マシン配布サーバ10からダウンロードされる。ダウンロードされた仮想マシンイメージは、仮想マシン稼動サーバ30に配置され、仮想マシンの起動および当該プログラムの利用が行われる。

以下、その手順について詳細に説明する。

図２は、ユーザ端末装置20からユーザ情報を受け付けて照合する、ユーザ情報照合手段101、および、仮想マシンダウンロード提供手段102の処理を示すフローチャートである。

まず、ユーザは、ユーザ端末装置20のアクセス手段201を利用して仮想マシン配布サーバ10のユーザ情報入力画面にアクセスする（ステップ2001）。これに応答して仮想マシン配布サーバ10は、ユーザ情報入力画面をユーザ端末装置20に送信する（ステップ2002）。これにより、ユーザ端末装置20にはユーザ情報入力画面が表示される。そこでユーザはユーザID情報を入力し、仮想マシン配布サーバ10に送信する（ステップ2003）。仮想マシン配布サーバ10は、送信されたユーザ情報を元に利用可能ユーザデータ104を検索し、当該ユーザが利用可能なプログラムの一覧を取得する(ステップ2004)。仮想マシン配布サーバ10は、取得した配布可能プログラムの一覧画面をユーザ端末装置20に表示する（ステップ2005）。

図３は、ユーザ端末装置20に表示される配布可能プログラム一覧画面の例を示す。例えば、配布対象であるプログラムＡは、初期メモリ容量が1GB、初期HDD容量がCドライブ：10GBでDドライブ：30GB、OSはWindows（登録商標）2003でサービスパックSP1という稼働環境が必要なことが示されている。また、依存アプリケーションとしてSQL2005が必要なことが示されている。

次に、ユーザは、ユーザ端末装置20のダウンロード手段201を利用して、配布可能プログラム一覧から必要なプログラムを選択し、ダウンロードを行う（ステップ2006，2007）。このとき、仮想マシン配布サーバ10の仮想マシンダウンロード提供手段102は、上記選択されたプログラムを含む仮想マシンイメージを仮想マシンイメージ106から読み出して当該ダウンロード要求元に提供する。例えば図３のプログラムＡが選択された場合、必要な稼働環境を備え、かつ依存アプリケーションについてもインストール済みの仮想マシンイメージがダウンロードされる。

ダウンロードされた仮想マシンイメージは、ユーザ端末装置20において、仮想マシン稼動サーバ30に配置される（ステップ2008）。仮想マシン稼動サーバ30に配置された仮想マシンイメージは、仮想マシン稼働手段301の元で起動される。これにより、当該仮想マシンイメージに基づく仮想マシンのOSが起動され、プログラムの使用が可能となる（ステップ2009）。

なお、図３では図示していないが、ダウンロードしたい対象プログラムをユーザが選択したとき、その対象プログラムを動作させるために必要な依存プログラムであって前記対象プログラムとは別マシンで動作させる必要がある依存プログラムがあれば、その旨をユーザに知らせるようになっている。例えば、図３でプログラムＡを選択したとき、該プログラムＡを動作させるために、別マシンでプログラムＤを動作させる必要があるならば、依存プログラムとしてプログラムＤがあることをユーザにメッセージ表示などで知らせるということである。さらに、この場合、上記メッセージ表示に加えて、プログラムＡを含む仮想マシンイメージとプログラムＤを含む仮想マシンイメージとを自動的に配布するようにしても良い。

本発明を適用した実施形態のシステムのシステム構成図である。実施形態による仮想マシンイメージの入手と仮想マシンイメージを稼働する流れを示すフローチャートである。ダウンロード可能プログラム一覧の例を示す画面である。

符号の説明

10…仮想マシン配布サーバ、20…ユーザ端末装置、30…仮想マシン稼働サーバ、40…インターネット、101…ユーザ情報照合手段、102…仮想マシンダウンロード提供手段、103…記憶装置、104…利用可能ユーザデータ、105…配布プログラムデータ、106…仮想マシンイメージ、201…アクセス手段、202…ダウンロード手段、301…仮想マシン稼働手段。

Claims

ユーザ端末装置からの要求に応じてプログラムを配布するプログラム配布装置であって、
配布対象プログラムを、当該配布対象プログラムの仕様に従うバージョンおよびパッチレベルのオペレーティングシステム上にインストールし、さらに当該配布対象プログラムが依存するプログラムをインストールした、仮想マシンイメージを保持する仮想マシンイメージ記憶手段と、
ユーザ端末装置からの要求に応じて前記配布対象プログラムを含む仮想マシンイメージを配布するダウンロード提供手段と
を備え、前記配布対象プログラムと該配布対象プログラムが依存するプログラムとが同一マシン上では動作不可である場合には、それぞれを個々の仮想マシンイメージとして前記仮想マシンイメージ記憶手段に保持し、ユーザが要求した配布対象プログラムを含む仮想マシンイメージと該配布対象プログラムが依存するプログラムを含む仮想マシンイメージとをそれぞれ個別に配布できるようにしたことを特徴とする仮想マシンイメージによるプログラム配布装置。