JP2009222543A - 体温計 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境温度変化に対して体温が十分断熱状態にあって保温されているかどうかを監視通報し、併せて深部体温も表示可能な、手軽に使えて、装着時に邪魔にならず、低価格な貼り付け型連続体温計を提供する。
【解決手段】測定プローブは一定の熱容量と熱伝導性を有し、生体の体表面に密着して変形可能な素材で出来た円盤状の本体の体表面側の中央部と端部に、それぞれ第1の温度検出手段と第2の温度検出手段を配置し、本体周辺部を薄くすることで生体からの熱伝導を変化させて体温を測定し、両者の温度差により、外部環境温度に対して体温が十分断熱状態にあるかを判断し、体表面温度を深部体温推定値として表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、体温を測定する体温計および体温測定を含む生体情報モニター装置に関する。
家庭に於ける代表的な体温測定用途は風邪やインフルエンザに感染して発熱した時の体温測定と、婦人体温計としての体温測定である。発熱時の体温測定は、病態の進行や回復の状態を判断する際の有効な手段であるが、布団の中で安静にしている時にも、手軽に、意識せず、連続的に体温を測定することが可能になれば、急な体温上昇を素早く察知したり、逆に回復に向って体温が低下している状況を知って安心することができ、安静休養をサポートする新しいタイプの機器となりえる。また、婦人体温計では起床前の最低体温を継続的に測定することで***日を予測することが可能である。
従来の水銀体温計や電子体温計、婦人体温計は、一回の測定に数分を要し、また体温計を脇の下や口腔に保持し続ける必要があるため、無意識かつ連続的に体温をモニターする用途には適していいないことは明白である。また、婦人体温計の場合、毎日欠かさず起床前に体温を計測し続けることは容易ではない。
このような目的のためには、体表面に小型の体温計を貼り付けるだけで体温をモニターできる装置があれば非常に便利である。連続体温モニターの場合、貼り付けた体温計からベッドサイドに設置した表示装置あるいは腕時計型表示装置に無線で体温を連続的にモニターできる装置が望まれる。また、婦人体温計の場合、体温計を寝る前に体に貼り付け、朝は普通に起床し、起床後に貼り付けた体温計を剥がして、ハンディータイプの表示装置に体温計をセットすることで自動的に体温計から表示装置に体温データを転送し、表示装置では最低体温を求めて記録し、***日を予測、表示できる装置が望まれる。
体表面に体温計を貼り付けて体温を測定する場合の問題点は、貼り付けた体温計の違和感と、体表面温度が外部環境の温度の影響を受けやすく、深部体温とは異なった体温が得られてしまう点である。体表面温度から深部体温を推定する手段は、すでにいくつかの方法が特許として出願されている。
特許文献1は体表面に設置した断熱材を熱伝導体で覆い、その上部に設置したヒーターを用いて、断熱材の体表面側と熱伝導体側の温度差がなくなるように調整して深部体温を推定するものである。温度差がなければ体表面からの熱の放散がなくなり、体表面温度が深部体温と一致するという原理に基づいている。
特許文献2は体表面に断熱材を配置し、断熱材表面から放散される熱流量と、体表面温度の関係を熱平衡状態における一次元熱伝導方程式で近似して求めたもので、ヒーターが不要であるが、体表面付近の生体の熱伝導率や深部までの距離に推定値を用いる必要があり、測定精度に問題があった。
特許文献3は、特許文献2と同じ構成であるが、時間項を含む一次元熱伝導方程式を用いて近似することで、生体の熱伝導率や深部までの距離の項をキャンセルして深部体温を推定することができる。
特許文献4は、特許文献2と同じ構成の体温計を2つ用意し、断熱材の厚さ等の熱的な条件を変えて、体表面上の2ヶ所での体温を測定することで、生体の熱伝導率や深部まで
の距離の項をキャンセルしたものである。
特開昭55−29794号公報(4頁、図2) 特開昭61−120026号公報(5頁、図1) 特表2001−522466号公報(25頁、図2) 特開2006−308538号公報(49頁、図2)
特許文献1から特許文献4に示した深部体温測定法は、いづれも体表面温度から深部体温温度を正確に求めることを目的に発明されたものである。特許文献1の方法は、ヒーター電力を供給するためには体に貼り付けたセンサー部を外部装置と有線で接続する必要があり、安静の邪魔になる。特許文献2の方法は、体表面付近の生体の熱伝導率や深部までの距離に推定値を用いる必要があり、測定精度に問題があった。特許文献3の方法は、非定常状態における体表面温度の変化から深部体温を推定するもの、定常状態に達した後では温度測定精度が低下する恐れがある。特許文献4の方法は、2ヶ所に設置した断熱材の熱伝導特性が予め定めた特性から構造的、あるいは装着時のバラツキ等でずれた場合に深部体温の誤差となってしまう危険がある。また、設置した2ヶ所の生体深部までの熱抵抗が同一であるという条件が課せられており、現実の熱抵抗を同一に保てるかどうかで精度が左右されてしまう。
本発明は生体の表面に密着して接触可能な本体と、本体の生体との接触面に配置された第1の温度検出手段と、第1の温度検出手段が配置された場所に対して本体の生体表面と対向する位置に配置された第2の温度検出手段と、第1の温度検出手段および第2の温度検出手段を用いて所定の時間間隔で温度を計測するための制御手段と、計測した温度の時間変化から本体および深部の熱伝導特性を推定して、推定した熱伝導特性と、温度および温度の時間変化から深部体温の時間変化を演算して求める演算手段と、深部体温の時間変化を連続して表示する表示手段とを有することを特徴とする。
また本発明は生体の表面に密着して接触可能な本体と、本体の生体との接触面に配置された複数の温度検出手段と、本体の生体表面と対向する面に配置された複数の温度検出手段と、すべての前記温度検出手段を用いて所定の時間間隔で温度を計測するための制御手段と、計測した温度の時間変化から本体および深部の熱伝導特性を推定して、推定した熱伝導特性と、温度および温度の時間変化から深部体温の時間変化を演算して求める演算手段と、深部体温の時間変化を連続して表示する表示手段とを有することを特徴とする。
また本発明は生体の表面に密着して接触可能な本体と、本体の生体との接触面に配置された第1の温度検出手段と、第1の温度検出手段が配置された場所に対して本体の生体表面と対向する位置に配置された第2の温度検出手段とを一対として、相互に異なる本体上に配置した複数対の温度検出手段と、すべての温度検出手段を用いて所定の時間間隔で温度を計測するための制御手段と、計測した温度の時間変化から本体および深部の熱伝導特性を推定して、推定した熱伝導特性と、温度および温度の時間変化から深部体温の時間変化を演算して求める演算手段と、深部体温の時間変化を連続して表示する表示手段とを有することを特徴とする。
また本発明の熱伝導特性は、第1の温度検出手段および第2の温度検出手段との間の熱
抵抗Reと、第1の温度検出手段と生体深部との間の熱抵抗Rbと、第1の温度検出手段が接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱容量Cであることが好ましい。
また本発明の複数の温度検出手段は2対であり、熱伝導特性は、第1の温度検出手段および第2の温度検出手段との間の熱抵抗Re1と、第1の温度検出手段と生体深部との間の熱抵抗Rb1と、第1の温度検出手段が接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱容量C1と、第3の温度検出手段および第4の温度検出手段との間の熱抵抗Re2と、第3の温度検出手段と生体深部との間の熱抵抗Rb2と、第3の温度検出手段が接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱容量C2であることが好ましい。
また本発明の熱伝導特性は、第1の温度検出手段および第2の温度検出手段との間の熱抵抗Re1と、第1の温度検出手段と生体深部の間の熱抵抗Rb1と、第1の温度検出手段が接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱容量C1と、第3の温度検出手段および第4の温度検出手段との間の熱抵抗Re2と、第3の温度検出手段と生体深部の間の熱抵抗Rb2と、第3の温度検出手段が接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱容量C2と、第1の温度検出手段と第2の温度検出手段を結ぶ経路に近接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱抵抗Rxであることが好ましい。
また本発明の本体は、粘着性を有する素材を用いて体表面に密着させて使用することをが好ましい。
また本発明の表示手段を含む表示装置は、温度検出手段を含む測定プローブと離れた場所に設置してあることが好ましい。
また本発明の表示装置と測定プローブは無線通信でデータを伝えることが好ましい。
また本発明の測定プローブは固有の認識番号を有し、無線通信で認識番号を伝えることが好ましい。
また本発明の測定プローブは充電可能な蓄電手段を有し、充電により再使用可能なことが好ましい。
また本発明の蓄電手段は電力受信コイルと電力受信手段を有し、表示装置は電力送信手段と電力送信コイルを有し、電磁誘導により表示装置から蓄電手段を充電することが好ましい。
また本発明の表示装置は所定のタイミングで間欠的に電力送信手段と電力送信コイルを用いて電磁界を発生させ、測定プローブは、受信コイルと電力受信手段を用いて電磁界を検出することで、表示装置と測定プローブが所定の距離以内に位置していることを判断することが好ましい。
また本発明の測定プローブと表示装置が所定の距離以内に位置しているときは、測定プローブを低消費電力状態で動作させることが好ましい。
また本発明の測定プローブと表示装置が所定の距離以内に位置しているときは、蓄電手段の充電状態に応じて、蓄電手段を充電することが好ましい。
また本発明の蓄電手段の充電状態を送信手段と送信アンテナと受信アンテナと受信手段を用いて表示装置に伝え、表示手段に表示することが好ましい。
また本発明の表示手段は、表示手段が設置された場所の温度と湿度を検出し、表示手段に表示することが好ましい。
本発明により、安静状態で睡眠あるいは休息中に、違和感なく、深部体温を容易に連続モニターすることが可能になる。また、本発明では、十分な断熱状態にある場合の深部体温の変化を連続モニターできる。すなわち、非定常状態、定常状態を問わず深部体温を容易かつ安定してモニターすることが可能になる。
また、本発明により、プローブの構造的なバラツキにともなう推定誤差を減らすことが可能となる。また、本発明により、生体深部の熱伝導特性の比均一性に基づく誤差を減らすことが可能となる。
また、使い方に関して、本発明の体温計を表示装置の格納場所から取り外して、体の一部に貼り付けるだけで体温測定が可能で、電源スイッチのオンオフや動作モードの設定、電池交換などのメンテナンスが不要な使いやすい体温計が実現できる。
また、本発明により、睡眠、休息中の体温を看護者が離れた場所でモニター可能となり、安心した看護が可能となる。たとえば、睡眠中に布団がずれて体温が下がったことなどを検知し看護者に知らせることが可能となる。また、急激に体温が上昇したような場合は、離れた場所にいる看護者に緊急事態を知らせることが可能となる。
また、婦人体温計として用いる場合は、毎日体温計を体表面に貼って就寝し、起床後に剥がすだけで、就寝中の最低体温を自動的に収集分析して、***日等の情報を手軽に得ることが容易となる。
また、本発明の体温計を複数個、装着することで部位毎の温度情報が容易に得られる。
本発明の体温計は、体表面に貼り付けて体温を測定する測定部と、測定した体温データを元に得られた体表あるいは深部温度、警報などを表示する表示部から構成されている。以下図面を用いて本発明の体温計の最適な実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の体温計の測定部の構造を示す図である。測定プローブ1の本体2は一定の熱容量と熱伝導を有し、生体5の体表面6に密着して変形可能な素材で出来ている。本体2の形状は円盤状、あるいは矩形状であり、さらに本体2を覆う形で断熱材7が配置されている。本体2の体表面側の中央部に第1の温度検出手段3Aと、本体をはさんで対向する位置に第2の温度検出手段3Bが配置され、本体2の温度が体表面を通じて生体の体温により変化する様子を測定することが出来る。
本体2の素材には、発泡ゴムシートのように体表面に沿って密着し、体の動きに対して容易に変形して違和感のない素材が適している。
第1の温度検出手段3Aおよび第2の温度検出手段3Bには、温度依存性を有する抵抗体であるサーミスタや白金測温体、半導体チップ上に構成された温度センサー回路、たとえば拡散抵抗やポリシリコン薄膜の温度依存性や、PN接合の順方向電圧の温度依存性、リングオシレータやマルチバイブレータ等の発振回路における発振周波数の温度依存性などを用いることができる。
図14は、第1の実施形態における体温計の回路ブロックを示す図である。第1および第2の温度検出手段3で測定した温度は演算手段10で、体表面温度の変化の様子を取得し、深部体温の算出と、各種警報の判定を行う。制御手段11は、所定の時間間隔で温度を測定し、演算を行い、表示手段12に結果を表示させるための制御を行う回路である。測定時間間隔は数秒から数分に1回程度が適しているが、それに限られることはない。体温の変化が急な場合は測定時間間隔を短くし、安定な場合は長くすることで、体温情報の精度を犠牲にすることなく、消費電力を下げることが可能である。
図7は、第1の実施形態の体温計が生体に貼り付けられた状態での温度変化を説明するための伝熱回路を示している。伝熱回路においては、熱伝導度の逆数を抵抗で、熱容量を容量で、熱源を電圧源で表す。伝熱回路は本来分布定数回路で表現されるべきものであるが、ここでは近似的に以下のような集中定数回路で表現している。すなわち生体の深部体温を熱源Tb、第1の温度検出手段3Aで検出された温度を表面温度Ts、第2の温度検出手段3Bで検出された温度を環境温度Teとして、生体深部から体表面までの等価的な熱抵抗をRb、本体2の中心部の厚さ方向の等価的な熱抵抗をReとし、第1の温度検出手段3A近傍の本体および生体からなる熱容量をCとしている。
図7に示す伝熱回路が熱平衡状態に達した状態での深部体温Tbは温度TsとTeおよび伝熱回路の等価定数C、Rb、Reを用いて数式1のように表現できる。
Figure 2009222543
従って、もし生体の熱抵抗Rb、本体の熱抵抗Re、熱容量Cが既知であれば、第1の温度検出手段3Aおよび第2の温度検出手段3Bで計測した温度TsおよびTeを用いて深部体温を推定することが可能である。
しかし、実際には生体の熱抵抗Rbをあらかじめ正確に知ることが出来ないため、もっともらしい値を予想して使用するしかなく、深部体温の誤差を生じてしまう。
本発明では、等価定数C、Rb、Reを体温の計測値の変化の様子から推定することによって、等価定数をあらかじめ知る事なしに深部体温を推定する方法を提供するものである。等価定数C、Rb、Reの推定は、実際の温度計測、すなわち体温測定と同時に行われる。表1は体温測定を開始してから、時間の経過に対する体表面温度Ts、環境温度Teの変化の様子を表した体温計測データである。このとき、体表面Tsの時間微分dTs/dTは熱伝導理論より、数式2で表すことが可能である。
Figure 2009222543
Figure 2009222543
右辺第1項は深部から体表面に流れる熱流を表し、第2項は環境から体表面に流れる熱流を表し、体表面への熱流の大きさが体表面温度Tsの温度変化に比例することを示している。右辺の分母は、それぞれ、生体を伝わる熱流の時定数(C×Rb)、本体を伝わる熱流の時定数(C×Re)である。
この体温計測データは数式2に従って変化しているので、観測方程式として数式2を用いた最小二乗法等の数学的手段を用いることで、未知数であるC、Rb、Re、Tsを求めることができる。すなわち、観測量がdTs/dtであり、未知のパラメータがC、Rb、Re、Tsである。
dTs/dtを観測値として用いるためには、体表面温度Tsの時間微分データが必要となるが、体温計測データは時間に対する体表面温度Tsのデータであるので、時間微分は容易に計算でき、表2のように、体表面温度の時間微分dTs/dt、体表面温度Ts、環境温度Teからなる観測データの組に変換できる。
Figure 2009222543
最小二乗法では、未知数の数よりデータの数が多い必要があるが、ここで体表面温度Tsは時間と共に変化するので、データ数と等しい未知数が存在してしまい、C、Rb、Reを含めた全ての未知数を求めることが出来ない。そこで、深部体温Tbの変動は比較的ゆるやかである事を利用して、ある一定時間内においては、深部体温Tbは一定であると仮定すると、未知数の数をデータ数より減らすことができ、すべての未知数を推定することが出来る。この場合、得られる深部体温Tbは、ある一定時間内における平均深部体温と考えることが出来る。
数式2は、深部体温Tbを含めC、Rb、Reの4つの未知数を含むが、時定数τb=C×Rb、τe=C×Reと置き換えることで未知数を3つに減らすことが出来る。後の計算のため、未知数としては時定数の逆数である定数vb=1/τb、ve=1/τeを用いると観測方程式fは数式3のようになる。
Figure 2009222543
数式3を観測方程式として最小二乗法を用いて未知パラメータを推定するには先ず観測方程式fを3つの未知パラメータTb、vb、veで微分する必要がある。微分をそれぞれdfdTb、dfdvb、dfdveとすると、それぞれ数式4、数式5、数式6のように表される。
Figure 2009222543
Figure 2009222543
Figure 2009222543
未知数による微分の結果、微分式の中に未知数自体(Tbとvb)が含まれているために、非線形最小二乗法の計算手法を取る必要がある。すなわち、微分に含まれる未知数Tbとvbの初期値としてTb0とvb0を推定して用い、最小二乗法によりこれら初期値が含む誤差ΔTbとΔvbを求め、新たな初期値としてTb=Tb0+ΔTb、vb=v
b0+Δvbを用いて繰り返し計算を行い、誤差ΔTbと誤差Δvbが充分に小さくなったところで、計算を終了して最終的な未知数を得る。
未知パラメータの初期値Tb0およびvbは、体温測定開始時の計測データを利用して求めることが出来る。通常、体温計は、室温25℃程度に保管されているので、体温計を体表面に装着すると、直ちに37℃程度の深部体温に向って単調に温度が増加する。この時の温度上昇の時定数から未知パラメータvbの初期値vb0を、温度上昇の飽和値から未知パラメータTb0を得ることができる。
以上のような計算手順で未知パラメータTb、vb、veを求めることが出来て、これら未知パラメータと温度計則データから深部体温Tbの時間変化を計算することが出来る。数式3を深部体温Tbについて解くと数式7になる。
Figure 2009222543
すなわち、体温測定データTs、Te、およびTsの時間微分から深部体温Tbの時間変化を計算することが出来る。
本実施形態では、計算を簡略化するため、未知パラメータTb、vb、veを最小二乗法により求めたが、原理的には伝熱回路の回路定数を求めてから深部温度を計算していることに他ならない。
数式7の右辺第3項は、体表面温度Tsの時間微分の寄与であり、平衡状態に近い場合はゼロに近づく。逆に平衡状態から遠くて温度変化が大きい場合は、大きくなる。この時間微分の項は、伝熱回路を集中定数で近似表現したための影響により、非平衡状態では、誤差を含みむので、意識的に時間微分の寄与を調整することで、深部体温の推定精度を上げることが出来る。
以上の手順を図16にまとめる。
S1: 体温計を体表面に貼り付け、体温を計測しデータ(表1)を作成し
S2: 体温計測データ(表1)から未知パラメータvb、veの初期値vb0 、ve0を推定する。
S3: 体表面温度Tsの時間微分と体表面温度Ts、および環境温度Teのデ ータテーブル(表2)を作成し、数式3を観測方程式として初期値vb 0、ve0を用いて、非線形最小二乗法により、未知の等価定数Tb、 vb、veを求める。
S4: 求めた等価定数vb、veとデータテーブル(表2)を使い、数式7か ら深部体温Tbの時間変化を計算する。
S5: 得られた深部体温Tbを表示装置に表示する。

本発明は2つの温度検出手段を用い、非平衡状態における体表面温度Tsおよび環境温度Teから、温度プローブの伝熱回路の等価定数を推定して深部体温を推定することが可能である。したがって、プローブ本体の熱抵抗Reや生体の熱抵抗Rb、体表面近傍の熱容量Cが未知であっても深部体温を推定することが可能となる。
この体温計を用いて、深部体温を連続モニターする場合を次ぎに説明する。
本実施形態では本体2の形状は円盤状、あるいは矩形状としてその中央部に温度検出手段を配したが、形状は楕円形や長方形、さらには任意形状でもよく、場所も中央に限るものではない。
また、本実施形態では図1に示す断熱材7が、体表面温度Tsおよび環境温度Teの変化を緩やかにする働きがあり、これにより、数式7を用いて深部体温を求める際の、微分項の誤差を小さくすることができる。従って、断熱材5は本体2に比較して高い熱抵抗を有する事が好ましい。
断熱材としてはウレタンやポリスチレン等の発泡樹脂が適しているが、綿、羊毛などの天然素材を用いることもできる。
また、本実施形態では、第1の温度検出手段3Aと第2の温度検出手段3Bは本体表面に埋め込まれているが、図2に示すように、本体の上下に金属板や、熱伝導性粒子を練りこんだゴムシートなどの熱伝導層103A、103Bを配置して、本体の広い面積全面での平均的な温度を計測するようにしてもよい。いづれの構造においても、図7に示す等価的な伝熱回路に近似したときの等価定数を求めて深部体温を推定するため、構造的な違いがあっても同様の計算方法を用いることが可能である。
また、本実施形態では、温度検出手段は本体を挟んで上下に1対配置しているが、1対に限られず、複数対の温度検出手段を備え、それぞれの対について深部体温を推定して、その平均を求めてもよい。
(第2の実施形態)
図3は本発明の体温計の第2の実施形態の測定部の構造を示す図である。第1の実施形態と異なり温度検出手段を2対配置したものである。本体2は中心部8の熱抵抗が外周部とは異なる素材を用いて構成され、中心部に一対の温度検出手段、すなわち、第1の温度検出手段3Aおよび第2の温度検出手段3Bと、外周部にもう一対の温度検出手段、すなわち、第3の温度検出手段4A、第4の温度検出手段4Bを配置している。温度検出手段3A、3B、4A、4Bはそれぞれ熱伝導層103A、103B、104A、104Bの上に配置され、上下の熱伝導層で挟まれた領域の平均的な温度を計測できるようになっている。
本実施形態では、本体2の中心部8の熱伝導率を外周部と変えることで、体表面温度および環境温度がお互いに異なる条件下で共通の深部体温を推定することによって、以下に説明するように推定精度を向上することが可能となる。
図8は、第2の実施形態の体温計が生体に貼り付けられた状態での温度変化を説明するための伝熱回路を示している。第1の実施形態と同様、熱伝導度の逆数を抵抗で、熱容量を容量で、熱源を電圧源で表し、近似的に集中定数回路で表現している。生体の深部体温を熱源Tb、本体2の中心部8に配置した第1の温度検出手段3Aで検出された温度を表面温度Ts1、第2の温度検出手段3Bで検出された温度を環境温度Te1とし、本体2の外周部分は第3の温度検出手段4Aで検出された温度を外周表面温度Ts2、第4の温度検出手段4Bで検出された温度を外周環境温度Te2とする。
生体深部から体表面までの等価的な熱抵抗は中心部と外周部でそれぞれRb1、Rb2とし、本体2の中心部の厚さ方向の等価的な熱抵抗をRe1、外周部8での熱抵抗をRe
2とし、中心部の第1の温度検出手段3A近傍の本体および生体からなる熱容量をC1、外周部での熱容量をC2としている。
図8に示す伝熱回路が熱平衡状態に達した状態での深部体温Tbは温度Ts1、Te1、Ts2およびTe2、伝熱回路の等価定数C1およびC2ならびに熱抵抗Rb1、Rb2、Re1およびRe2を用いて数式8aおよび8bのように表現できる。
Figure 2009222543
Figure 2009222543
第1の実施形態と同様、伝熱回路の等価定数を体温の計測値の変化の様子から推定することによって、等価定数をあらかじめ知る事なしに深部体温を推定する。表3は体温測定を開始してから、時間の経過に対する温度Ts1、Ts2、Te1、Te2の変化の様子を表した体温計測データである。このとき、体表面温度Ts1の時間微分dTs1/dtおよび外周体表面温度Ts2の時間微分dTs2/dtは熱伝導理論より、数式9aおよび9bで表すことが可能である。
Figure 2009222543
Figure 2009222543
Figure 2009222543
ここで、速度定数vb1、vb2、ve1、ve2はそれぞれ数式10a、10b、10c、10dのように定義する。
Figure 2009222543
Figure 2009222543
Figure 2009222543
Figure 2009222543
体温計測データは数式9aおよび9bに従って変化しているので、観測方程式として数式9a、9bの両方を用いた最小二乗法等の数学的手段を用いることで、未知数であるC1、C2、vb1、vb2、ve1、ve2を求めることができる。すなわち、本実施形態では、2対の温度計測データから共通の深部体温Tbを推定することになるので、温度推定精度を向上させることができる。
第1の実施形態と同様、体表面温度Ts1およびTs2の時間微分データは体温計測データから計算し、ある一定時間内において深部体温Tbは一定であると仮定する。
第1の実施形態と同様に、未知数Tbとvb1、vb2の初期値としてTb0とvb01、vb02を元に繰り返し最小二乗法計算を行うことで、未知のパラメータ、すなわち
伝熱回路の回路定数を得ることが出来る。
未知定数Tb、vb1、ve1、vb2、ve2が求まれば、この定数を用いて、深部体温Tbの時間変化を計算することが出来る。数式9aおよび9bを深部体温Tbについて解くと、Tbについても数式11a、数式11bに示すように2つの式が得られる。
Figure 2009222543
Figure 2009222543
2つの深部温度は本来、一致する筈であるが、計算に用いた伝熱回路があくまで近似であることでから誤差を生じている。深部体温としては、2つの深部温度の平均を計算することで誤差を減らすことが出来る。逆に、2つの深部温度が一致していれば、深部体温の推定結果の信頼性が高い事が期待でき、その指標として利用することが出来る。
本実施形態は、複数対の非平衡状態における体表面温度および環境温度のデータから、共通の深部体温を推定するため、第1の実施形態より高い精度で深部温度を推定することが可能である。
また、本実施形態では、2対の温度検出手段を用いたが、3対以上の複数の温度検出手段に拡張することも容易であり、さらに深部体温の推定精度を向上することが可能である。3対の温度検出手段を設ける場合は、同心円状に中心、中間、外周での温度を計測してもよいし、熱伝導層を設けず、任意の3点で、それぞれ回路定数がことなる(熱抵抗が異なる)ような配置をすることも可能である。
また、本実施形態では、本体2の中心部8と外周部は同じ厚さの素材を用いているが、図4に示すように、中心部と外周部で同じ素材を用いて、その厚さを変化させることで熱抵抗を変化させてもよい。
また、本体2の中心部は厚く、周辺部にかけて徐々に薄くするような形状を用いることも可能である。さらには、任意の形状であっても伝熱回路の定数が異なる形状であれば用いることが可能である。
図5は、本体2および中心部8と外周は本実施形態と同様であるが、上面の熱伝導層を第2の温度検出手段3Bおよび第4の温度検出手段4Bで共通化したものである。この場合、環境温度Te1およびTe2が同一になり、第2の温度検出手段3Bまたは第4の温度検出手段4Bのどちらかを省くことが可能になる。この時の伝熱回路は図9に示すように環境温度がTeに共通化される。深部体温の推定に関しては、本実施形態においてTe1とTe2の代わりにTeを共通して用いることで容易に計算可能である。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態は、体温計プローブの構造は図3あるいは図4に示した第2の実施形態と同じものを用いるが、モデル化した伝熱回路は図8に示した第2の実施形態のものとは異なる。図10に本実施形態の伝熱回路を示す。図7との違いは、中央体表面温度Ts1と、周辺体表面温度Ts2の間に、熱抵抗Rxが存在していることである。この熱抵抗は、第1の温度検出手段3Aを搭載した熱伝導層103Aと第3の温度検出手段4Aを搭載した熱伝導層104Aの間の体表面近傍の生体および本体2の中央部2Aおよび周辺部の等価的な熱抵抗である。第1の温度計測手段3A、第3の温度検出手段4Aおよび熱抵抗Rx以外は図7の説明と同じなので詳細は省略する。
第1の実施形態と同様、伝熱回路の等価定数を体温の計測値の変化の様子から推定することによって、等価定数をあらかじめ知る事なしに深部体温を推定することが可能である。体表面温度Ts1の時間微分dTs1/dtおよび外周体表面温度Ts2の時間微分dTs2/dtは熱伝導理論より、数式12aおよび12bで表すことが可能である。時定数の逆数vb1、vb2、ve1、ve2、vx1、vx2は数式13a、数式13b、数式13c、数式13d、数式13e、数式13fに示す。
Figure 2009222543
Figure 2009222543
Figure 2009222543
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Figure 2009222543
Figure 2009222543
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Figure 2009222543
本実施形態においては、中央体表面温度Ts1と、周辺体表面温度Ts2との間に熱流経路を熱抵抗Rxとして取り入れることで、両者(Ts1とTs2)の間に関連性が生じることになる。数式11a、11bから体表面温度Ts1とTs2の関係を解くと、数式14が得られる。数式14には深部体温Tbが含まれていないことが注目すべき点である。すなわち、数式14を観測方程式として用いることで、深部体温Tbとは無関係に等価定数vb1、vb2、ve1、ve2、vx1、vx2を最小二乗法により求めることが可能である。これは、第1の実施形態および第2の実施形態で必要となっていた仮定「深部温度Tbがある一定時間内は一定である」を必要としないため、より正確な未知パラメータ、すなわち回路定数を求めることが可能である。
Figure 2009222543
非線形最小二乗法の繰り返し計算のための未知パラメータの初期値は、第1の実施形態と同様に、得る事ができる。その初期値を用いて未知パラメータvb1、vb2、ve1、ve2、vx1、vx2が求まれば、この定数を用いて、深部体温Tbの時間変化を計算することが出来る。数式11aおよび11bを深部体温Tbについて解くと、Tbについても1つの式が得られ、これを数式15に示す。
本実施形態によれば深部体温とは独立に未知パラメータ、あるいは回路定数を全て求めることが可能となり、より精度の高い深部体温を推定することが可能である。
また、本実施形態において、図5に示すプローブ構造を用いた場合は、環境温度Te1およびTe2の代わりに共通の環境温度Teを用いることで深部体温の推定が可能である。
深部体温Tbとは無関係に、回路定数を求めることが出来る類似する伝熱回路の例を図12および図13に示す。
図12の例は、体表面温度Ts1が本体を挟んで対向する面での環境温度Te1だけでなく、Te2からも、同時にTs2はTe2だけでなくTe1からも温度の影響も受けているとしてモデル化したものである。
図13の例は、本体の上面側において、同心円状に3ヶ所の温度を測定して、それぞれTe1、Te2、Te3とした時の伝熱回路である。
図13の伝熱回路に相当するプローブの構造を図6に示す。本体中心部の一対の温度検出手段3Aおよび3Bと、本体外周部にもう一対の温度検出手段4A、4Bを配置し、さらに本体上面側の温度検出手段3Bと4Bの間に別の検出手段105および熱伝導層106を配置している。
ここで一対の温度検出手段4Bおよび4Bは本体を挟んで対向した位置からずれているが、伝熱回路としては図6に示す回路でモデリングすることが可能であり、ずれた状態に回路定数を求めることで深部体温を計算することが可能である。
この様に、本実施形態においては、一対の温度検出手段を本体を挟んで対向して配置する必要は必ずしも必要ではなく、本体の体表面側と本体表面側に複数の温度検出手段を設
置し、対応する伝熱回路をモデリングすることで深部体温を求めることが可能である。このように複数の温度検出手段を設置した場合は、体表面側温度検出手段と本体上面側温度検出手段との間の複数の組み合わせからなる熱流経路と、体表面側温度検出手段同士の間の複数の組み合わせからなる熱流経路をモデル化することで、深部体温Tbとは独立して未知パラメータを求めることが可能となり、かつ温度検出手段の数が増えることで、よりより正確にプローブの伝熱回路を表現することが可能である。
さらに、本体プローブの体表面と上面の温度だけでなく、本体の内部における温度を測定してモデリングすることも容易である。本体内部の温度を用いてモデリングした場合は、生体側の時定数と、本体側の時定数がより明確に分離しても求めることが可能になり、より正確な深部体温の推定が可能となる。
(第4の実施形態)
図15は本発明の体温計の第4の実施形態の回路ブロックを示す図である。図14における演算手段10と温度表示手段12の間のデータのやり取りを無線化することで、温度表示手段12を分離して任意の場所に設置できるようにした形態である。測定プローブ1側は演算手段10Tで予備的な演算処理、例えば計測データの平均化などを行って得られたデータを送信手段13を用いて搬送波を変調し、アンテナ14から電波として送信する。表示装置40側ではアンテナ15で受信した電波を受信手段16でデータに復調し、演算装置10Rで深部体温を求め、結果を表示手段12に表示する。測定プローブ1側の回路は制御回路11Tで制御し、表示装置40側の回路は制御手段16Rで制御する。無線には、生体への電磁波の影響が小さい微弱な電波を使うことが望ましい。周波数は、アンテナの小型化に有利なUHF帯、例えば300から900MHz帯が適している。搬送波の変調方式は、ASK(Amplitude Shift Keing)やFSK(Frequency Shift Keing)方式が回路が容易で適している。演算手段10は、測定プローブ側に搭載されているが、一部あるいは、すべての機能を分離して表示手段側に搭載してもよい。ただし、体表面温度が平衡状態に到達したかどうかを判断して、その結果により温度測定のタイミングを変えたり、急激な温度変化を生じた際に温度測定のタイミングを短くする等の処理を実現するには、測定プローブ側に演算手段の一部あるいは全部を搭載しておくことが望ましい。
環境温度検出手段50と環境湿度検出手段51は表示装置を設置してある場所の温度および湿度を測定し、表示手段12に表示する。環境温度および環境湿度を体温と同時にグラフ表示することで体温変化への影響を読み取ることが出来る。
同一周波数で複数の測定プローブ1の同時使用を可能にするためは、固有の認識番号を与え、測定データと一緒に送信するようにする。表示装置側では、認識番号によって発信元の測定プローブを識別することが可能になる。データ送信のタイミングをランダムにすることで、複数測定プローブから混信を防ぐことが可能である。もちろん測定プローブ毎に使用する周波数を変えても良い。その場合は、表示装置40は、一定時間毎に使用した周波数を走引する必要がある。
本発明の実施例を図面を用いて説明する。図18および図19は測定プローブ1の構造を示す図である。図18は測定プローブ1の平面図を示し、A−A’部分の断面図を図19に示す。構造は第3の実施形態を基本にしており、第4の実施形態に記載の無線化に対応させたものである。本体2は直径40mm、中心部厚さ6mm、周辺部厚さ3mmの発泡ゴムシートを用いた。回路基板20は電子部品を実装した厚さ0.1mmの両面フレキシブル基板であり、本体2の表面を包むように上面側と裏面(体表面)側に位置B−B’およびC−C’部分で折り曲げて接着されている。第1から第4の温度検出手段3A、3
B、4A、4Bはそれぞれ、フレキシブル基板上の銅箔配線パターンを利用した熱伝導層103A、103B、104A、104Bの上に配置されている。
その他必要な回路を1チップ化したIC21、二次電池22、水晶振動子23が搭載されている。温度検出手段3A、3B、4A、4Bは両面配線を利用して、熱伝導層103A、103B、104A、104Bとは電気的に絶縁された状態でIC21に接続されている。断熱材7には厚さ5mmの発泡ゴムを用い、回路基板20と本体2を覆うように接着した。測定プローブ1を体表面に貼り付けるため、本体2の体表面側にはシリコーンを原材料とした自己粘着性ゲル8を塗布した。自己粘着性を持つため、測定プローブを体表面から何度でも剥がしたり、貼り付けたりすることが可能である。温度検出手段も含めて、電子部品は生体に触れない構造となっている。接着面はシリコーン系の素材であるため、生体に対する安全性が高い。
次に本実施例の、回路ブロックを図20を用いて説明する。基本構成は、第4の実施形態と同じである。温度検出手段3A、3B、4Aおよ4Bには、抵抗値10KΩ、サイズ1.0×0.5×0.5mmのチップサーミスタを用いた。サーミスタと同じ抵抗値をもつチップ抵抗をサーミスタと直列接続して電源−グランド間に配線し、電源電圧をサーミスタと抵抗で分圧した信号をAD(Analog to Digital)コンバータを用いて10bitデジタル信号に変換した。デジタル信号に変換された信号は、あらかじめ取得しておいた校正データを用いて、演算手段10により0.001℃の分解能で温度へ変換し、送信手段13および送信アンテナ24で無線送信した。無線には315MHzの微弱電波を用い、ASK変調を行った。制御手段11は、8bitのCPU(Central Processing Unit)を用い、温度検出のタイミングと演算手段、送信手段を制御した。温度測定間隔は、10秒に1回のタイミングで行った。
本実施例の回路ブロックにおいて、第3の実施形態との違いは蓄電手段として二次電池22を搭載して、電磁誘導を用いて非接触で充電が可能な点である。二次電池22には直径12mm、厚さ1.6mmの3Vリチウムコインバッテリーを用いた。
充電は、電力送信手段17で発生させた13.56MHzの高周波電流を電力送信コイル19に流して電磁界を発生させ、測定プローブ1を電力送信コイル19の近傍に近づけることで、電力受信コイル25に電磁誘導で高周波電流を誘起し、電力受信手段18で整流後、二次電池22に充電する。
測定プローブ1の動作時間を延ばすために、温度測定中およびデータを無線送信している時以外は、不要回路の電源を切って低電力化した。
体温計IC21には、図9に示す実施例の演算手段10、制御手段11T、送信手段13、電力受信手段18の各回路が搭載されている。送信アンテナ14および電力受信コイル25は、フレキシブル基板の配線パターンを用いて形成した。表示装置40は受信手段15、表示手段12、制御手段16および電力送信手段17と電力送信コイル19から構成されている。
図21は、表示装置40の外観を示す図である。表示装置には、受信アンテナ14、体温グラフ表示部41、スピーカー45、動作モード切替用のスイッチ46、測定プローブ1を未使用時あるいは、充電時に格納する測定プローブ格納部47がある。測定プローブ格納部47に測定プローブ1を格納すると、自動的に体温測定は機能を停止し、二次電池22が充電されるように構成されている。格納部47から測定プローブを取り出すと、自動的に体温測定を開始し、演算手段11Tで深部体温を演算により求めて、得られた深部体温データを送信手段13を用いて送信し、結果を体温表示装置40の体温グラフ表示部
41に表示する。
次に、体温測定が自動的に開始されてから、温度計測を開始し、深部体温を演算により求めるまでの動作を図17のフローチャートを用いて説明する。深部体温の推定には、第3の実施形態で説明した手法を用いる。すなわち、図9に示す伝熱回路を用いて温度計測データより未知の回路定数を最小二乗法により推定し、得られた回路定数から深部体温を演算により求める。最小二乗法の観測方程式には数式14を用い、深部体温Tbの計算には数式15を用いる。
Figure 2009222543
(ステップS1)
プローブ1側の制御手段11Tにより温度検出手段3A、3B、4A、4Bを用いて各部の温度を1秒に1回測定し、10回分の平均値を演算装置10Tで求めて10秒に1回の時間間隔で表示装置40へ送る。
(ステップS2A、S2B)
表示装置40側では受信した温度計測データを演算手段10Rに送り、最初に最小二乗法で深部体温を計算するために必要な初期値を求める。初期値は、測定開始後に一度だけ求めればよいので、ステップS2Aですでに初期値を持っているかどうかの判断を行い、初期値がない場合に初期値の推定を行う。
初期値を求めるには、プローブ1の温度が測定開始前の環境温度(通常、0℃〜30℃の範囲、代表的には25℃程度)から、体表面に貼り付けた後に体温で暖められてある一定値に飽和するまでのプローブ各部の温度変化の時定数を利用する。従って、初期値を求めるのに充分な量、例えば最初の5分間は初期値を求めるために体温計測データを収集する。この初期値用のデータ収集期間は、深部体温を求めることが出来ないので、表示装置には、測定したプローブ各部の温度を体温グラフ42として表示する。この際、深部体温ではなくプローブの測定温度そのものであることが区別できるよう、グラフは点線で表示し、メッセージ表示部44はプローブの測定温度である旨を表示する。
初期値は数式13aから数式13fに示すようにここで求めた時定数の逆数を用いる。初期値は全部で6個(vb1、ve1、vx1、vb2、ve2、vx2)必要となるが、初期値の精度はあまり高い必要はなく、第1の温度検出手段3Aから得た初期値を他のすべての初期値として代用することが可能である。
(ステップS3A、S3B)
ステップS2Bで求めた初期値と、温度計測データおよびその時間微分から最小二乗法
により回路定数を求める。体表面温度Ts1およびTs2の時間微分データは、ある時間に対して、その前後の複数のデータから温度の傾きを求める。典型的には前後1分から10分程度のデータから求める。最小二乗法は、繰り返し計算を行い誤差が十分小さくなったところで繰り返しを終了する。誤差が規定の値に達しないか、あるいは計算が発散してしまう場合は、初期値の精度が不足していると判断して、ステップ2Bに戻り初期値の計算をやり直す。計算が収束した場合は、得られた回路定数を次の計算の初期値として保存しておく。
(ステップ4)
ステップ3で求めた回路定数と、これまでに得られている温度計測データを用いて時間経過に対する深部体温の変化を数式15に従って演算する。
(ステップ5)
ステップ4で得られる深部体温は、測定開始から現在までのすべての測定に対して、深部体温が計算できるので、いままで体温グラフ表示部41に表示されていたデータを一旦消去してから表示を行う。あるいは、すでに表示されている深部体温と、新たに得られた深部体温の平均値を表示することも出来る。
(ステップ6)
測定プローブ格納部47に測定プローブ1が格納された場合は、深部体温の表示を終了して、その旨メッセージを表示する。プローブ1が格納されていない場合は、引き続きステップS1から繰り返す。
以上の説明したように、初期値を取得するまでの時間は、体温グラフが点線で表示され、取得後は、深部体温が実線で表示される。
メッセージ表示部44には深部体温が得られているかどうかの情報や、急激な温度低下が生じた際のメッセージを表示し、急激な温度の上昇が生じた場合は、発熱の危険を報知するためのメッセージが表示されると同時に、同時にスピーカ45からは音声メッセージが発せられる。スイッチ46を切り替えることで、緊急性の高いメッセージ以外の音声メッセージを停止することができる。また、測定プローブ1を格納部47から取り外した際に、二次電池22の充電が不足している場合も、充電不足のメッセージを発する。表示装置40に時計機能を持たせることも可能である。
次に、測定プローブ1と表示装置40の連係動作をフローチャートで説明する。
図22は本実施例の体温計の動作を説明するためのフローチャートである。左側のフローチャートが測定プローブ1の動作を示し、右側が表示装置の動作を示している。測定プローブおよび表示装置の動作は、ループ51およびループ52を無限にループとしている。
はじめに、測定プローブ1の二次電池22が充電されている状態での動作を説明する。測定プローブ1はステップST1で充電完了かどうかを自身で検査する。今は充電された状態なのでステップST4へ進み、無線を通じて表示装置40に充電完了信号を送り次のステップに進む。ステップST5では、表示装置40からのビーコン信号が受信できたかを調べ、もし過去一定時間(ビーコン周期)以内に受信されていたら、測定プローブ1が格納状態にあると判断して、次のステップST6の温度測定をキャンセルしてループ51の1周を終了する。ステップST5でビーコンが受信されていなかった場合は、測定プローブが体に貼り付けられていると判断し、ステップST6で体温を測定しデータを表示装置に送信してループ51の1周が終了する。
ビーコン信号は、電力送信手段17から送られてくる二次電池充電用の高周波信号を利用する。ステップST6で温度測定データを送信する際、およびステップST2での充電
要求を送信する際には、それ以前にビーコンを受信したかどうかの情報も併せて送信することで、表示装置40に格納状態にあるかどうかを通知する。この処理をビーコンのアンサーバック処理と呼ぶ。
表示装置40では、ステップSR1で充電完了の信号を受けていたので、次のステップSR4へ進む。SR4ではビーコン信号を発信する。ビーコン信号は、一定時間間隔で電力送信手段17を動作させることで実現している。次にステップSR5で体温データを受信する。もしデータが受信できたら、ステップSR6で受信中のメッセージを表示し、ステップSR7で体温判定、すなわち熱平衡状態にあるかどうかを判定し、ステップSR8で体温表示とグラフ表示を更新し、ステップSR9で必要なメッセージを判定して表示する。以上で表示装置40のループ52の1周分の処理を終了する。
次に測定プローブ1の二次電池22の充電が完了していない場合を説明する。充電が完了していない場合は、ステップST2で充電要求を無線通信経路で送信して、ステップST3で充電用の高周波を電力受信手段18が受信していれば、二次電池22を充電する。もし、測定プローブ1が格納状態になければ充電用高周波は受信できないので充電は行われない。
表示装置が充電要求信号を受け取った場合は、ステップSR2で直ちに充電メッセージを表示して電力送信手段17を動作させる。充電メッセージの際、ビーコンのアンサーバック情報をもとに、格納時は、「充電中」のメッセージを、非格納時は「至急プローブを格納して充電してください」のメッセージを表示する。
以上説明した処理により、測定プローブ1は電源スイッチがなくても自動的に体温測定をオンオフすることが出来る。また、メッセージ通りに操作すれば、測定プローブ1の二次電池22を常に充電状態に維持できる。
表示装置は本実施例では移動可能な据え置き型であるが、腕時計型にして被測定者自身が身につけて使用することも可能である。
本発明の体温計の構造を示す断面図である。 本発明の体温計の第1の実施形態の構造を示す断面図である。 本発明の体温計の第2および第3の実施形態の構造を示す断面図である。 本発明の体温計の第2および第3の実施形態の構造を示す断面図である。 本発明の体温計の第2および第3の実施形態の構造を示す断面図である。 本発明の体温計の第3の実施形態の構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の体温計の伝熱回路を示す図である。 本発明の第2の実施形態の体温計の伝熱回路を示す図である。 本発明の第2の実施形態の体温計の伝熱回路を示す図である。 本発明の第3の実施形態の体温計の伝熱回路を示す図である。 本発明の第3の実施形態の体温計の伝熱回路を示す図である。 本発明の第3の実施形態の体温計の伝熱回路を示す図である。 本発明の第3の実施形態の体温計の伝熱回路を示す図である。 本発明の体温計の回路ブロックを示す図である。 本発明の体温計の第4の実施形態の回路ブロックを示す図である。 本発明の体温計の動作を説明するフローチャートである。 本発明の体温計の実施例の動作を説明するフローチャートである。 本発明の体温計の実施例の構造を示す平面図である。 本発明の体温計の実施例の構造を示す断面図である。 本発明の体温計の実施例の回路ブロックを示す図である。 本発明の体温計の実施例の表示装置の概観を示す図である。 本発明の体温計の実施例の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 測定プローブ
2 本体
3A 第1の温度検出手段
3B 第2の温度検出手段
4A 第3の温度検出手段
4B 第4の温度検出手段
103A、103B、104A、104B、106 熱伝導層
5 生体
6 体表面
7 断熱材
10、10T、10R 演算手段
11、11T、11R 制御手段
12 表示手段
13 送信手段
14 送信アンテナ
15 受信アンテナ
16 受信手段
17 電力送信手段
18 電力受信手段
19 電力送信コイル
20 回路基板
21 IC
22 二次電池
23 水晶振動子
25 電力受信コイル
26、27 プリント配線
40 表示装置
41 体温グラフ表示部
42 体温グラフ
43 体温表示
44 メッセージ表示
45 スピーカー
46 スイッチ
47 測定プローブ収納部
50 環境温度検出手段
51 環境湿度検出手段

Claims (16)

  1. 生体の表面に密着して接触可能な本体と、該本体の前記生体との接触面に配置された第1の温度検出手段と、該第1の温度検出手段が配置された場所に対して前記本体の生体表面と対向する位置に配置された第2の温度検出手段と、前記第1の温度検出手段および前記第2の温度検出手段を用いて所定の時間間隔で温度を計測するための制御手段と、計測した温度の時間変化から前記本体および深部の熱伝導特性を推定して、推定した熱伝導特性と、前記温度および前記温度の時間変化から深部体温の時間変化を演算して求める演算手段と、前記深部体温の時間変化を連続して表示する表示手段とを有する体温計。
  2. 生体の表面に密着して接触可能な本体と、該本体の前記生体との接触面に配置された複数の温度検出手段と、前記本体の生体表面と対向する面に配置された複数の温度検出手段と、すべての前記温度検出手段を用いて所定の時間間隔で温度を計測するための制御手段と、計測した温度の時間変化から前記本体および深部の熱伝導特性を推定して、推定した熱伝導特性と、前記温度および前記温度の時間変化から深部体温の時間変化を演算して求める演算手段と、前記深部体温の時間変化を連続して表示する表示手段とを有する体温計。
  3. 前記熱伝導特性は、前記第1の温度検出手段および前記第2の温度検出手段との間の熱抵抗Reと、前記第1の温度検出手段と生体深部との間の熱抵抗Rbと、前記第1の温度検出手段が接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱容量Cであることを特徴とする請求項1に記載の体温計。
  4. 前記熱伝導特性は、第1の温度検出手段および第2の温度検出手段との間の熱抵抗Re1と、前記第1の温度検出手段と生体深部との間の熱抵抗Rb1と、前記第1の温度検出手段が接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱容量C1と、第3の温度検出手段および第4の温度検出手段との間の熱抵抗Re2と、前記第3の温度検出手段と前記生体深部との間の熱抵抗Rb2と、前記第3の温度検出手段が接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱容量C2であることを特徴とする請求項2に記載の体温計。
  5. 前記熱伝導特性は、第1の温度検出手段および第2の温度検出手段との間の熱抵抗Re1と、前記第1の温度検出手段と生体深部の間の熱抵抗Rb1と、前記第1の温度検出手段が接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱容量C1と、第3の温度検出手段および第4の温度検出手段との間の熱抵抗Re2と、前記第3の温度検出手段と前記生体深部の間の熱抵抗Rb2と、前記第3の温度検出手段が接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱容量C2と、前記第1の温度検出手段と前記第2の温度検出手段を結ぶ経路に近接する生体表面近傍の生体および本体の等価的な熱抵抗Rxであることを特徴とする請求項2に記載の体温計。
  6. 前記本体は、粘着性を有する素材を用いて体表面に密着させて使用することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の体温計。
  7. 前記表示手段を含む表示装置は、温度検出手段を含む測定プローブと離れた場所に設置してあることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の体温計。
  8. 前記表示装置と前記測定プローブは無線通信でデータを伝えることを特徴とする請求項7に記載の体温計。
  9. 前記測定プローブは固有の認識番号を有し、無線通信で認識番号を伝えることを特徴とする請求項8に記載の体温計。
  10. 前記測定プローブは充電可能な蓄電手段を有し、充電により再使用可能なことを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の体温計。
  11. 前記蓄電手段は電力受信コイルと電力受信手段を有し、前記表示装置は電力送信手段と電力送信コイルを有し、電磁誘導により前記表示装置から蓄電手段を充電することを特徴とする請求項10に記載の体温計。
  12. 前記表示装置は所定のタイミングで間欠的に前記電力送信手段と前記電力送信コイルを用いて電磁界を発生させ、前記測定プローブは、前記受信コイルと前記電力受信手段を用いて前記電磁界を検出することで、前記表示装置と前記測定プローブが所定の距離以内に位置していることを判断することを特徴とする請求項11に記載の体温計。
  13. 前記測定プローブと前記表示装置が所定の距離以内に位置しているときは、前記測定プローブを低消費電力状態で動作させることを特徴とする請求項12に記載の体温計。
  14. 前記測定プローブと前記表示装置が所定の距離以内に位置しているときは、前記蓄電手段の充電状態に応じて、前記蓄電手段を充電することを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか一項に記載の体温計。
  15. 前記蓄電手段の充電状態を前記送信手段、前記送信アンテナ、前記受信アンテナおよび前記受信手段を用いて前記表示装置に伝え、前記表示手段に表示することを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか一項に記載の体温計。
  16. 前記表示手段は、前記表示手段が設置された場所の温度と湿度を検出し、前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の体温計。
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