JP2009219058A - 呼制御装置、呼制御システム、呼制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

呼制御装置、呼制御システム、呼制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】輻輳の状況に柔軟に対応した輻輳制御を行うこと。
【解決手段】ネットワークに接続された端末装置間の呼接続を制御する呼制御装置であって、自身の制御対象となる端末装置からの呼接続要求を、発呼先の端末装置を制御対象とする他の呼制御装置に転送する第一転送部と、他の呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、自身の制御対象となる端末装置であって、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置へ転送する第二転送部と、自身の制御対象となる端末装置と自身との間のネットワークにおける輻輳を検知する検知部と、検知部が輻輳を検知した場合に、他の呼制御装置に輻輳の発生を通知する通知部と、を備え、第一転送部は、他の呼制御装置から輻輳の発生の通知を受けた場合に、輻輳に係る呼制御装置の制御対象となる端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する。
【選択図】図1

Description

本発明は、呼制御装置、呼制御システム、呼制御方法、及びコンピュータプログラムに関する。
近年、インターネットを介した通話を実現するための技術として、VoIP(Voice over Internet Protocol)が注目されている。また、VoIPを応用したインターネット電話などに用いられる通話制御プロトコルの一つに、SIP(Session Initiation Protocol)がある。SIPでは、各ユーザエージェント(端末装置)間のメッセージ交換の仲介を行うSIPサーバが設けられる。端末装置が他の端末装置との間に呼を接続する際には、SIPサーバが呼接続の仲介を行う。
このような通話技術における課題の一つに、輻輳の制御が挙げられる。VoIPを用いた通話技術における輻輳制御の技術として、特許文献1や特許文献2に記載された技術がある。
特許文献1に記載された技術では、VoIPゲートウェイ装置が輻輳の検知及び輻輳制御を行う。具体的には、VoIPゲートウェイ装置が、SIPサーバ向けに送信される呼制御信号毎に、リクエスト送信からレスポンス受信までの時間を常に計測する。次に、VoIPゲートウェイ装置が、得られた測定データを予め設定された輻輳判定条件と比較する。そして、VoIPゲートウェイ装置が、対向するSIPサーバが輻輳状態であると判定した場合には、呼制御サーバへの新規のリクエスト送信を規制する。
特許文献2に記載された技術では、呼中継装置が、輻輳発生時に、優先加入者からの発呼を優先的に中継する。具体的には、呼中継装置が、優先呼についての情報及びIP電話網における呼の処理方針についての情報を保持している。呼中継装置は、輻輳の発生を通知されると、受信した呼について呼の種別に応じた優先の判定を行い、判定に基づいて呼の処理方針を適用して、中継または非中継の処理を行う。
特開2007−312277号公報 特開2008−005257号公報
しかしながら、従来の技術には、輻輳の発生の状況に応じた輻輳制御を実現できていないという問題があった。例えば、特許文献1に記載された技術では、輻輳の発生時に、輻輳を検出したVoIPゲートウェイ装置が一律に新規のリクエスト送信を制限していた。また、特許文献2に記載された技術では、輻輳の発生時に、予め固定的に決定されている優先呼のみが接続されていた。このように輻輳の状況に柔軟に対応した輻輳制御を実現させることができなかった。
上記事情に鑑み、本発明は、輻輳の状況に柔軟に対応した輻輳制御を行うことを可能とする装置、システム、方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、ネットワークに接続された端末装置間の呼接続を制御する呼制御装置であって、自身の制御対象となる前記端末装置からの呼接続要求を、発呼先の端末装置を制御対象とする他の呼制御装置に転送する第一転送部と、他の呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、自身の制御対象となる前記端末装置であって、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置へ転送する第二転送部と、自身の制御対象となる前記端末装置と自身との間のネットワークにおける輻輳を検知する検知部と、前記検知部が輻輳を検知した場合に、他の呼制御装置に輻輳の発生を通知する通知部と、を備え、前記第一転送部は、他の呼制御装置から輻輳の発生の通知を受けた場合に、輻輳に係る呼制御装置の制御対象となる端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する、呼制御装置である。
このように構成された本発明の第一の態様によれば、ネットワークに輻輳が発生した場合、輻輳が発生したネットワークに接続された端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送が制限される。そのため、輻輳が発生するネットワークが変わるたびに、呼接続要求の転送の制限内容が変化する。従って、輻輳の状況に柔軟に対応した輻輳制御を行うことが可能となる。
本発明の第一の態様における呼制御装置は、自身の制御対象となる前記端末装置に関する呼情報を取得する呼情報取得部をさらに備え、前記通知部は、さらに前記呼情報を他の呼制御装置に通知し、前記第一転送部は、他の呼制御装置から輻輳の発生の通知を受けた場合に、この呼制御装置から通知された前記呼情報に基づき、この呼制御装置の制御対象となる端末装置のうち特定の端末装置を選択し、選択された端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限するように構成されても良い。
このように構成された本発明の第一の態様によれば、あるネットワークにおいて輻輳が発生した場合、そのネットワークに接続された全ての端末装置への発呼が制限されるのではなく、呼情報に基づいて選択された特定の端末装置に対する発呼のみが制限される。そのため、輻輳の状況により柔軟に対応した輻輳制御を実現することが可能となる。
本発明の第一の態様における前記第一転送部は、前記呼情報に基づき、呼接続要求の発呼先となる頻度が高い端末装置を選択し、選択された端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限するように構成されても良い。
このように構成された本発明の第一の態様によれば、呼情報に基づいて、呼接続要求の発呼先となる頻度が高い端末装置が選択され、この端末装置に対する発呼のみが制限される。即ち、発呼先となる頻度が高い端末装置に対する発呼のみが制限され、発呼先となる頻度が低い端末装置に対する発呼は制限されない。そのため、一律に発呼を制限する場合に比べて、輻輳制御を有効に行いつつも、呼の接続ができないという悪影響を低減することが可能となる。
本発明の第一の態様における前記呼制御装置は、SIP(Session Initiation Protocol)に基づき、前記端末装置間の呼を制御するように構成されても良い。従来は、SIPにおいて、上述した第一の態様における効果を奏することは実現されていなかった。しかしながら、このように構成されることにより、SIPにおいて、上述した第一の態様における各効果を実現させることが可能となる。
本発明の第二の態様は、第一ネットワークを用いて互いに通信を行う複数の呼制御装置及び複数の中継装置を含み、前記中継装置に対し第二ネットワークを介して通信可能に接続される端末装置間の呼接続を制御する呼制御システムであって、前記中継装置は、自身の制御対象となる前記第二ネットワークを介して前記端末装置から受信する呼接続要求を、前記呼制御装置に転送する第一転送部と、前記呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、自身の制御対象となる前記第二ネットワークに接続された前記端末装置であって、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置へ転送する第二転送部と、を備え、前記呼制御装置は、前記中継装置から転送されてきた呼接続要求を、発呼先の端末装置を制御対象とする他の呼制御装置に転送する第三転送部と、他の呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置が接続された前記第二ネットワークを制御対象とする前記中継装置へ転送する第四転送部と、前記第二ネットワークにおける輻輳を検知しこの第二ネットワークに接続される各端末装置を示すアクセスリストを作成する検知部と、前記検知部が輻輳を検知した場合に、中継装置に対し前記アクセスリストを通知する通知部と、を備え、前記第一転送部は、前記呼制御装置から前記アクセスリストの通知を受けた場合に、前記アクセスリストに含まれる端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する。
本発明の第二の態様によれば、第二ネットワークに輻輳が発生した場合、輻輳が発生した第二ネットワークに接続された端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送が制限される。そのため、輻輳が発生する第二ネットワークが変わるたびに、呼接続要求の転送の制限内容が変化する。従って、輻輳の状況に柔軟に対応した輻輳制御を行うことが可能となる。
また、本発明の第二の態様では、呼制御装置が輻輳の検知を行い、中継装置が輻輳制御の処理(即ち輻輳の発生に伴う呼接続要求の転送制限の処理)を行う。このように、輻輳の発生を検知する処理と、輻輳制御の処理とが異なる装置によって実行されるため、特定の装置に処理の負荷が集中することを抑止することが可能となる。
本発明の第二の態様において、前記呼制御装置は、自身の制御対象となる前記端末装置に関する呼情報を取得する呼情報取得部をさらに備え、前記通知部は、さらに前記呼情報を前記中継装置に通知し、前記第一転送部は、前記呼制御装置から輻輳の発生の通知を受けた場合に、前記呼情報に基づき、輻輳が発生した前記第二ネットワークに接続された端末装置のうち特定の端末装置を選択し、選択された端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送のみを制限する、ように構成されても良い。
このように構成された本発明の第二の態様によれば、ある第二ネットワークにおいて輻輳が発生した場合、その第二ネットワークに接続された全ての端末装置への発呼が制限されるのではなく、呼情報に基づいて選択された特定の端末装置に対する発呼のみが制限される。そのため、輻輳の状況により柔軟に対応した輻輳制御を実現することが可能となる。
本発明の第二の態様において、前記第一転送部は、前記呼情報に基づき、呼接続要求の発呼先となる頻度が高い端末装置を選択し、選択された端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送のみを制限する、ように構成されても良い。
このように構成された本発明の第二の態様によれば、呼情報に基づいて、呼接続要求の発呼先となる頻度が高い端末装置が選択され、この端末装置に対する発呼のみが制限される。即ち、発呼先となる頻度が高い端末装置に対する発呼のみが制限され、発呼先となる頻度が低い端末装置に対する発呼は制限されない。そのため、一律に発呼を制限する場合に比べて、輻輳制御を有効に行いつつも、呼の接続ができないという悪影響を低減することが可能となる。
本発明の第二の態様における前記呼制御システムは、IMS/MMDネットワークにおけるSIPシステムであり、前記呼制御装置は、S−CSCFであり、前記中継装置は、P−CSCFであっても良い。
また、本発明は、コンピュータを、上述した呼制御装置、又は呼制御システムとして動作させるためのコンピュータプログラムとして特定されても良い。また、本発明は、上述した呼制御装置、又は上述した呼制御システムとして機能するコンピュータが行う呼制御方法として特定されても良い。
本発明により、輻輳の状況に柔軟に対応した輻輳制御を行うことが可能となる。
〔第一実施形態〕
図1は、第一実施形態である呼制御システム1aのシステム構成を示す外略ブロック図である。呼制御システム1aには、呼制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)が実装される。そのため、呼制御システム1aでは、呼制御装置として、SIPサーバが呼制御を行う。
呼制御システム1aは、通話を行うための端末装置10、SIPサーバ(呼制御装置)20aを含む。なお、呼制御システム1aは、複数の端末装置10、複数のSIPサーバ20aを含む。呼制御システム1aは複数のドメインを有し、SIPサーバ20aが自身に対応する各ドメインを管理する。
端末装置10は、SIPに基づいた通話を行うための機能を有する。端末装置10は、自身が接続するドメインに対応するSIPサーバ20aと通信を行うことによって、他の端末装置10と、SIPに基づいた通話を行う。端末装置10のユーザは、予めドメインの管理者と契約を行うことにより、ユーザIDやパスワードを付与される。そして、端末装置10は、SIPサーバ20aに対してユーザIDやパスワードを送信することにより、各ドメインへの登録を行う。
以下、説明の便宜を図るため、4台の端末装置10に対しA〜Dの符号を割り当て、端末装置10A、10B、10C、10Dと記す。なお、各端末装置10A〜10Dに共通する事項については、A〜Dの符号を省略し、単に「端末装置10」又は「各端末装置10」と記す。また、説明の便宜を図るため、2台のSIPサーバ20aに対しA、Bの符号を割り当て、SIPサーバ20aA、20aBと記す。なお、各SIPサーバ20aA及び20aBに共通する事項については、A、Bの符号を省略し、単に「SIPサーバ20a」又は「各SIPサーバ20a」と記す。
以下、一般的なSIPに基づく呼制御システム1aの動作について説明する。まず、端末装置10が呼制御システム1aのドメインに登録する際の動作について説明する。端末装置10は、ドメインに接続する際に、そのドメインに対応するドメイン情報を含むSIP−URI(SIP-Uniform Resource Identifiers)を取得する。そして、端末装置10は、自身のSIP−URIとIPアドレスとを、登録サーバに登録する。
登録サーバは、各端末装置10のSIP−URIとIPアドレスとを対応付けて記憶する。この登録サーバは、SIPサーバ20aの一機能として実現される。また、SIP−URIは、各端末装置10を示す識別情報である。
その後、端末装置10は、自身が登録したドメインに対応するSIPサーバ20aと通信を行う。SIPサーバ20aは、自身のドメインに登録した各端末装置10を制御対象とし、これらの端末装置10の呼を制御する。例えば、端末装置10A、端末装置10Bは、SIPサーバ20aAのドメインに登録しているため、SIPサーバ20aAの制御対象となる。また、端末装置10C、端末装置10Dは、SIPサーバ20aBのドメインに登録しているため、SIPサーバ20aBの制御対象となる。
次に、端末装置10が他の端末装置10と呼を接続する際の処理について説明する。図2は、端末装置10Aが端末装置10Dと呼を接続する際のデータの流れを示す図である。以下、呼接続の処理の具体例として、端末装置10Aが端末装置10Dと呼を接続する際の処理について説明する。
端末装置10Aは、端末装置10Dに対する呼接続要求として、INVITEメッセージを作成する。このINVITEメッセージは、発呼先の端末装置10Dを示す識別情報として、端末装置10DのSIP−URIを含む。また、このINVITEメッセージは、発呼元の端末装置10Aを示す識別情報として、端末装置10AのSIP−URIを含む。
端末装置10Aは、作成したINVITEメッセージを、自身が登録したドメインに対応するSIPサーバ20aに送信する。この場合、端末装置10Aは、INVITEメッセージをSIPサーバ20aAに送信する。
SIPサーバ20aAは、端末装置10AからINVITEメッセージを受信すると、このINVITEメッセージに含まれる発呼先のSIP−URIを参照する。そして、SIPサーバ20aAは、このSIP−URIに含まれるドメイン情報に基づき、発呼先の端末装置10を制御対象とするSIPサーバ20aを判断する。図2の場合、SIPサーバ20aAは、端末装置10DのSIP−URIに含まれるドメイン情報に基づき、SIPサーバ20aBに対しINVITEメッセージを転送することを判断する。そして、SIPサーバ20aAは、IPネットワークを介して、SIPサーバ20aBに対し、このINVITEメッセージを転送する。
SIPサーバ20aBは、INVITEメッセージを受信すると、発呼先のSIP−URIを参照する。SIPサーバ20aBは、このSIP−URIに基づき、発呼先である端末装置10DのIPアドレスを取得する。SIPサーバ20aBは、登録サーバに、このSIP−URIをキーとして問い合わせを行うことにより、このSIP−URIに対応するIPアドレスを取得する。SIPサーバ20aBは、取得されたIPアドレスを用いて、自身が制御対象とする端末装置10Dに対し、INVITEメッセージを転送する。そして、INVITEメッセージを受信した端末装置10Dが、この呼接続要求に応じることにより、端末装置10Aと端末装置10Dとの間で通話が開始される。
次に、SIPサーバ20aの詳細な構成について説明する。図3は、SIPサーバ20aの機能構成を示す概略ブロック図である。SIPサーバ20aは、第一転送部201a、第二転送部202、検知部203、及び通知部204aを備える。
第一転送部201aは、自装置(SIPサーバ20a)に対応するドメインに登録した端末装置10から、INVITEメッセージを受信する。第一転送部201aは、受信されたINVITEメッセージに含まれる発呼先のSIP−URIを参照する。第一転送部201aは、このSIP−URIのドメイン情報に基づき、このドメイン情報に対応するSIPサーバ20aを選択する。そして、第一転送部201aは、選択されたSIPサーバ20aに対し、INVITEメッセージを転送する。
第二転送部202は、自装置(SIPサーバ20a)に対応するドメインに登録した端末装置10宛のINVITEメッセージを受信する。第二転送部202は、受信されたINVITEメッセージに含まれる発呼先のSIP−URIを参照する。第二転送部202は、このSIP−URIに対応するIPアドレスを、登録サーバに問い合わせることによって取得する。そして、第二転送部202は、このINVITEメッセージを、取得されたIPアドレス宛(即ち発呼先となる端末装置10宛)に転送する。
検知部203は、自装置(SIPサーバ20a)に対応するドメインのネットワークにおける輻輳を検知する。検知部203は、例えば予め閾値を有し、このドメインに登録している端末装置10のうち、呼を接続している端末装置10(言い換えれば、セッションを確立している端末装置10)の数が閾値を超えた場合に輻輳が発生したとして判断し、輻輳を検知する。検知部203は、輻輳を検知すると、輻輳の発生を示す信号を通知部204aに送信する。
通知部204aは、検知部203から輻輳の発生を示す信号を受信すると、他のSIPサーバ20aに対し輻輳の発生を示す信号を送信する。この信号は、輻輳を検知したSIPサーバ20aに対応するドメイン情報や、このSIPサーバ20aの識別情報などを含む。他のSIPサーバ20aは、この信号を受信することにより、どのSIPサーバ20aに対応するドメイン内のネットワークにおいて輻輳が発生したかを認識する。
次に、他のSIPサーバ20aから輻輳の発生を示す信号を受信した場合の第一転送部201aの動作について説明する。この場合、第一転送部201aは、この信号に基づき、どのドメイン内のネットワークにおいて輻輳が発生したかを認識する。その後、第一転送部201aは、自装置(SIPサーバ20a)に対応するドメインに登録している端末装置10からINVITEメッセージを受信した際に、発呼先のSIP−URIのドメイン情報と輻輳が発生したネットワークのドメイン情報とが一致するか否か判断する。これらが一致しない場合には、第一転送部201aは、このSIP−URIのドメイン情報に基づき、このドメインに対応するSIPサーバ20aを選択し、このSIPサーバ20aにINVITEメッセージを転送する。一方、これらが一致する場合には、第一転送部201aは、このINVITEメッセージの転送を行わず、このINVITEメッセージを破棄する。そして、第一転送部201aは、発呼元である端末装置10に対し、輻輳の発生により発呼先の端末装置10との呼接続はできないことを通知する。なお、第一転送部201aは、INVITEメッセージに含まれる発呼元のSIP−URIを参照し、このSIP−URIに対応するIPアドレスを登録サーバから取得することにより、この通知を行う。
呼制御システム1aでは、ネットワークに輻輳が発生した場合、輻輳が発生したネットワークのドメインに登録された端末装置10を発呼先としたINVITEメッセージの転送が制限される。即ち、輻輳の発生場所が変わるたびに、呼の接続を行うことができる端末装置10と、この接続を行うことができない端末装置10とが、動的に変化する。このように、SIPサーバ20aは、輻輳の状況に柔軟に対応し、動的な輻輳制御を実現することを可能とする。
また、呼制御システム1aでは、ネットワークに輻輳が発生した場合、このネットワークのドメインに登録された端末装置10を発呼先とする呼の接続が制限される。一方、このネットワークのドメインに登録された端末装置10を発呼元とする呼の接続を行うことは可能である。そのため、SIPサーバ20aは、以下のような効果を奏する。例えば、災害が発生した場合、災害発生地におけるネットワークに対して発呼が集中し、輻輳が生じることがある。このような状況において、災害発生地に係るドメインに接続された端末装置10に対する発呼のみを制限し、災害発生地に係るドメインに接続された端末装置10からの発呼を可能とすることによって、輻輳の発生を抑止するとともに、災害発生地の人間が他の地域の人間に対して無事を伝えるなどの連絡を取ることが可能となる。
また、呼制御システム1aでは、ネットワークに輻輳が発生した場合、このネットワークのドメインに対応するSIPサーバ20aが輻輳を検知する。そして、このSIPサーバ20aが輻輳の発生を他のSIPサーバ20aに対し通知する。一方、輻輳制御の処理、即ち輻輳の発生に伴うINVITEメッセージの転送制限の処理は、発呼元の端末装置10が登録されたドメインに対応するSIPサーバ20aが行う。一般的に、輻輳が生じたネットワークにおけるSIPサーバ20aは、多くの呼について制御を行っている。呼制御システム1aでは、そのようなSIPサーバ20aがさらに輻輳制御を行うのではなく、他のSIPサーバ20aが輻輳制御を行う。そのため、SIPサーバ20aは、特定のSIPサーバ20aに処理の負荷が集中することを抑止することを可能とする。
<変形例>
呼制御システム1aは、SIPではなく他の呼制御プロトコルを用いて構成されても良い。例えば、呼制御システム1aは、H.323等の呼制御プロトコルを用いて構成されても良い。
第一転送部201aは、輻輳の発生を示す信号を受信した場合、INVITEメッセージの転送を行わずに破棄するのではなく、他の方法によって転送を制限しても良い。例えば、第一転送部201aは、INVITEメッセージを一定時間(例えば、数秒、数分など)の間保持し、その後に転送を行っても良い。その際に、第一転送部201aは、INVITEメッセージを一定時間保持しその後に転送を行う旨を、発呼元である端末装置10に対し通知しても良い。
また、第一転送部201aは、一定の割合に基づいてINVITEメッセージの転送と破棄とを混在して実行することによって、転送の制限を実行しても良い。例えば、第一転送部201aは、転送を制限する場合、転送と破棄とを所定回数ずつ(例えば、1回ずつや数回ずつ)繰り返して実行しても良い。また、例えば、第一転送部201aは、所定回に1回の割合でINVITEメッセージの転送を行い、転送を行わない場合は破棄を行っても良い。この破棄と転送との割合は逆であっても良い。即ち、第一転送部201aは、所定回に1回の割合でINVITEメッセージの破棄を行い、破棄を行わない場合は転送を行っても良い。
検知部203は、輻輳の検知を他の方法によって実行しても良い。例えば、検知部203は、ドメインに登録している端末装置の数と、そのうち呼を接続している端末装置10の数との割合を算出し、その割合が閾値を超えた場合に輻輳が発生したと判断し、輻輳を検知しても良い。検知部203は、その他の公知の方法によって、自装置に対応するドメインのネットワークにおける輻輳を検知しても良い。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態である呼制御システム1bについて説明する。呼制御システム1bは、SIPサーバ20aに代えてSIPサーバ20bを備える点で呼制御システム1aと異なり、他の構成については呼制御システム1aと同様である。そのため、呼制御システム1b全体についての説明は省略し、SIPサーバ20bについて説明する。
図4は、SIPサーバ20bの機能構成を示す概略ブロック図である。SIPサーバ20bは、第一転送部201aに代えて第一転送部201bを備える点、通知部204aに代えて通知部204bを備える点、及び呼情報取得部205をさらに備える点で、SIPサーバ20aと異なる。以下、SIPサーバ20bについて、SIPサーバ20aと異なる点を主に説明する。
まず、呼情報取得部205について説明する。呼情報取得部205は、自装置(SIPサーバ20b)に対応するドメインに登録された各端末装置10を発呼先とする呼接続に関する情報(以下、「呼情報」という。)を取得する。呼情報は、各端末装置10のSIP−URIと、その端末装置10を発呼先とする呼接続に関する情報とを対応付けた情報である。呼接続に関する情報とは、例えば発呼元の端末装置10のSIP−URI、各呼の接続が開始された時間、所定時間内(例えば1分、5分、15分、1時間など)に各端末装置を発呼先とした呼接続要求が行われた数などである。
呼情報取得部205は、各呼に係るINVITEメッセージを自装置が受信した際に、このINVITEメッセージが発呼元の端末装置10によって送信された時間を取得することによって、各呼の接続が開始された時間を得ることができる。また、呼情報取得部205は、自装置において、各端末装置10を発呼先としたINVITEメッセージの受信数をカウントすることによって、所定時間内に各端末装置10を発呼先とした呼接続要求が行われた数を得ることができる。
呼情報取得部205は、取得した呼情報を、所定のタイミング(例えば、1分毎、5分毎、15分毎、1時間毎、検知部203が輻輳を検知する毎)で、通知部204bに送信する。
次に、通知部204bについて説明する。通知部204bは、呼情報取得部205から呼情報を受け取る。そして、通知部204bは、輻輳の発生を示す信号及び呼情報取得部205によって取得された呼情報を、他のSIPサーバ20bに対して送信する。
次に、第一転送部201bについて説明する。第一転送部201bは、自装置(SIPサーバ20b)に対応するドメインに登録された端末装置10から、INVITEメッセージを受信する。第一転送部201bは、受信されたINVITEメッセージに含まれる発呼先のSIP−URIを参照する。そして、第一転送部201bは、このSIP−URIのドメイン情報に基づき、このドメイン情報に対応するSIPサーバ20bを選択し、このSIPサーバ20bにINVITEメッセージを転送する。
また、第一転送部201bは、他のSIPサーバ20bから呼情報を受信する。第一転送部201bは、受信された呼情報を記憶する。次に、他のSIPサーバ20bから輻輳の発生を示す信号を受信した場合の第一転送部201bの動作について説明する。この場合、第一転送部201bは、この信号に基づき、どのドメイン内のネットワークにおいて輻輳が発生したかを認識する。
また、第一転送部201bは、輻輳が発生したドメインに登録された各端末装置10の中から、各端末に関する呼情報に基づき、INVITEメッセージの転送を制限する端末装置10(制限対象端末)を選択する。例えば、第一転送部201bは、この呼情報に基づき、INVITEメッセージの送信先(即ち発呼先)となる頻度が高い端末装置10を選択する。具体的には、第一転送部201bは、呼情報に基づき、このドメインに登録された各端末装置10について、その端末装置10を発呼先とするINVITEメッセージが所定時間内(例えば1分、5分、15分、1時間など)に送信された数を取得する。第一転送部201bは、この数が、予め有している閾値を超えた端末装置10を、制限対象端末として選択する。
その後、第一転送部201bは、自装置(SIPサーバ20b)のドメインに登録された端末装置10からINVITEメッセージを受信した際に、発呼先のSIP−URIのドメイン情報と、輻輳が発生したネットワークのドメイン情報とが一致するか否か判断する。これらが一致しない場合には、第一転送部201bは、このSIP−URIのドメイン情報に基づき、このドメインに対応するSIPサーバ20bを選択し、このSIPサーバ20bにINVITEメッセージを転送する。
一方、これらが一致する場合には、第一転送部201bは、このINVITEメッセージの送信先(発呼先)となる端末装置10のSIP−URIを参照し、この端末装置10が制限対象端末であるか否か判断する。この端末装置10が制限対象端末ではない場合、第一転送部201bは、このSIP−URIのドメイン情報に基づき、このドメインに対応するSIPサーバ20bを選択し、このSIPサーバ20bにINVITEメッセージを転送する。一方、この端末装置10が制限対象端末である場合、第一転送部201bは、このINVITEメッセージの転送を行わず、このINVITEメッセージを破棄する。そして、第一転送部201bは、発呼元である端末装置10に対し、輻輳の発生により発呼先の端末装置との呼接続はできないことを通知する。なお、第一転送部201bは、INVITEメッセージに含まれる発呼元のSIP−URIを参照し、このSIP−URIに対応するIPアドレスを登録サーバから取得することにより、この通知を行う。
呼制御システム1bでは、あるドメインのネットワークにおいて輻輳が発生した場合、そのドメインに登録された全ての端末装置10への発呼が制限されるのではなく、呼情報に基づいて選択された特定の端末装置10に対する発呼のみが制限される。このように、SIPサーバ20bは、輻輳の状況に柔軟に対応した輻輳制御を実現することを可能とする。
また、呼制御システム1bでは、呼情報に基づいて、INVITEメッセージの送信先(即ち発呼先)となる頻度が高い端末装置10が選択され、この端末装置10に対する発呼のみが制限される。このように、INVITEメッセージの送信先となる頻度が高い端末装置10について、INVITEメッセージの転送を制限することにより、有効に輻輳の解消を図ることが可能となる。一方、INVITEメッセージの送信先となる頻度が低い端末装置10については、この端末装置10に対する発呼を制限したとしても輻輳に与える影響は小さい。そのため、このような端末装置10に対する発呼は制限しないことにより、一律に発呼を制限する場合に比べて、輻輳制御を有効に行いつつも、呼の接続ができないという悪影響を低減することが可能となる。
<変形例>
第一転送部201bは、発呼先となる頻度が高い端末装置10を選択する際に、各端末装置10に対して送信されたINVITEメッセージの累積数が閾値を超えた端末装置10を制限対象端末として選択しても良い。また、第一転送部201bは、閾値を用いて制限対象端末の選択を行うのではなく、INVITEメッセージが送信された累積数や所定時間内の送信数が多いものから順に所定数(例えば1つ、3つ、10、100、1000など)の端末装置10を制限対象端末として選択しても良い。
[第三実施形態]
図5は、第三実施形態である呼制御システム1cのシステム構成を示す外略ブロック図である。呼制御システム1cには、呼制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)が実装される。また、呼制御システム1cは、IMS/MMDアーキテクチャに基づいて構築される。そのため、呼制御システム1cでは、中継装置としてP−CSCF(Proxy Call Session Control Function)が、呼制御装置としてS−CSCF(Serving Call Session Control Function)が、それぞれ動作する。
IMS(IP Multimedia Subsystem)は、これまで固定網や移動体通信、放送などで行なわれていたサービスをIP化し、融合したマルチメディアサービスなどを実現するための規格である。また、この規格に沿って作られたシステム・ソリューションを指す場合もある。なお、このような規格は、3GPPの規格ではIMSと呼ばれるが、3GPP2ではMMD(MultiMedia Domain)と呼ばれる。以下、これらをまとめて、IMS/MMDと記載する。
呼制御システム1cは、通話を行うための端末装置10、P−CSCF(中継装置)40c、S−CSCF(呼制御装置)50c、I−CSCF60、及びHSS70を含む。なお、呼制御システム1cは、複数の端末装置10、複数のP−CSCF40c、複数のS−CSCF50cを含む。以下、各装置について説明する。
端末装置10は、IMS/MMD端末装置であり、SIPに基づいた通話を行うための機能を有する。端末装置10は、固有のIPアドレスおよびSIP−URIを有する。端末装置10は、アクセスネットワークに接続し、当該アクセスネットワークに対応するP−CSCF40cを介して、S−CSCF50cや他の端末装置10との通信を行う。アクセスネットワークとは、各種の無線通信網や、有線の通信網である。
P−CSCF40cは、自身に対応するアクセスネットワークに接続された端末装置10に対し、S−CSCF50cとの通信を中継する。P−CSCF40cは、自身に対応するアクセスネットワークを介して、このアクセスネットワークに接続された端末装置10からINVITEメッセージを受信する。このINVITEメッセージは、発呼先である端末装置10のSIP−URIを含む。P−CSCF40cは、受信したINVITEメッセージを、登録処理時に端末装置10に対応付けられたS−CSCF50cに対し転送する。
一方、P−CSCF40cは、S−CSCF50cからINVITEメッセージを受信すると、このINVITEメッセージの送信先(即ち発呼先)のIPアドレスを、INVITEメッセージから取得する。このIPアドレスは、発呼先S−CSCF50cが、INVITEメッセージに含まれるSIP−URIに対応するものを参照しINVITEメッセージに書き込む処理を行う。P−CSCF40cは、このS−CSCF50cによって書き込まれたIPアドレスを参照して取得する。そして、P−CSCF40cは、このIPアドレスを送信先アドレスとして、INVITEメッセージを転送する。このとき、INVITEメッセージの送信先となる端末装置10は、このP−CSCF40cに対応するアクセスネットワークに接続された端末装置10である。
S−CSCF50cは、各端末装置10の現在位置情報を保持する。現在位置情報とは、登録処理時に端末装置10のIPアドレスと、各端末装置10が接続されたアクセスネットワークに対応するP−CSCF40cのIPアドレスとを対応付けた情報である。また、S−CSCF50cは、INVITEメッセージを受信すると、このINVITEメッセージを他のS−CSCF50c又はP−CSCF40cに転送する。
I−CSCF60は、HSS70へ問い合わせを行い、発呼先の端末装置10が収容されているS−CSCF50cのIPアドレスを取得する。また、I−CSCF60は、発呼元のS−CSCF50cから、発呼先の端末装置10が収容されているS−CSCF50c(発呼先のS−CSCF50c)について問い合わせを受けると、HSS70から該当するIPアドレスを読み出し、そのIPアドレス(発呼先のS−CSCF50c)に対しINVITEメッセージを送信する。なお、HSS70は、登録処理時に決定した各端末装置10とS−CSCF50cとの対応付けに関する情報を保持する。
以下、一般的なIMS/MMDネットワークにおけるSIPに基づく呼制御システム1cの動作について、特に端末装置10が他の端末装置10と呼を接続する際の処理について説明する。図6は、端末装置10Aが端末装置10Dと呼を接続する際のデータの流れを示す図である。以下、呼接続の処理の具体例として、端末装置10Aが端末装置10Dと呼を接続する際の処理について説明する。なお、呼接続処理を開始するにあたり、端末装置10Aおよび端末装置10Dは、共に登録処理を実施済みで、各端末装置10にS−CSCF50cが割り当てられていることを前提とする。
以下、説明の便宜を図るため、4台の端末装置10に対しA〜Dの符号を割り当て、端末装置10A、10B、10C、10Dと記す。なお、各端末装置10A〜10Dに共通する事項については、A〜Dの符号を省略し、単に「端末装置10」又は「各端末装置10」と記す。また、説明の便宜を図るため、2台のP−CSCF40cに対しA、Bの符号を割り当て、P−CSCF40cA、40cBと記す。なお、各P−CSCF40cA、40cBに共通する事項については、A、Bの符号を省略し、単に「P−CSCF40c」又は「各P−CSCF40c」と記す。また、説明の便宜を図るため、2台のS−CSCF50cに対しA、Bの符号を割り当て、S−CSCF50cA、50cBと記す。なお、各S−CSCF50cA、50cBに共通する事項については、A、Bの符号を省略し、単に「S−CSCF50c」又は「各S−CSCF50c」と記す。
端末装置10A(発呼元の端末装置)は、端末装置10Dに対する呼接続要求として、INVITEメッセージを作成する。このINVITEメッセージは、発呼先の端末装置10Dを示す識別情報として、端末装置10DのSIP−URIを含む。
端末装置10Aは、作成したINVITEメッセージを、自身が接続しているアクセスネットワークに対応するP−CSCF40cに送信する。この場合、端末装置10Aは、INVITEメッセージをP−CSCF40cA(発呼元のP−CSCF)に送信する。
P−CSCF40cAは、端末装置10AからINVITEメッセージを受信すると、このINVITEメッセージを、登録処理時に端末装置10に対応付けられたS−CSCF50cに転送する。図6の場合、P−CSCF40cAは、S−CSCF50cAに対してINVITEメッセージを転送する
S−CSCF50cAは、P−CSCF40cAからINVITEメッセージを受信すると、このINVITEメッセージに含まれる発呼先のSIP−URIを参照する。そして、S−CSCF50cAは、このSIP−URIに含まれるドメイン情報に基づき、このドメインに対応するI−CSCF60を特定する。そして、S−CSCF50cAは、このI−CSCF60に対し、登録処理時に端末装置10Dに対して割り当てられたS−CSCF50cを問い合わせる。図6の場合、S−CSCF50cAは、端末装置10DのSIP−URIに含まれるドメイン情報に基づき、このドメインに対応するI−CSCF60に問い合わせを行う。なお、このとき、S−CSCF50cAは、DNSサーバ等に問い合わせることによって、I−CSCF60のIPアドレスを取得する。
I−CSCF60は、この問い合わせを受けて、端末装置10Dが対応するS−CSCF50cのIPアドレスをHSS70に問い合わせる。HSS70は、登録処理時に格納された端末装置10D(発呼先の端末装置)に対応するS−CSCF50c(発呼先のS−CSCF)のIPアドレスをI−CSCF60に送信する。図6の場合、I−CSCF60は、S−CSCF50cBのIPアドレスを取得し、IPネットワークを介して、IPアドレスを取得したS−CSCF50cB(発呼先のS−CSCF)に対し、このINVITEメッセージを転送する。
S−CSCF50cBは、I−CSCF60からINVITEメッセージを受信すると、このINVITEメッセージに含まれる発呼先のSIP−URIを参照する。そしてこのSIP−URIに基づき、自装置50cBが格納する情報から発呼先の端末装置10DのIPアドレスを取得する。S−CSCF50cBは、現在位置情報を参照し、このIPアドレスと対応付けて現在位置情報に登録されているP−CSCF40cのIPアドレスを取得する。図6の場合、S−CSCF50cBは、P−CSCF40cBのIPアドレスを、INVITEメッセージの転送先のIPアドレスとして取得する。そして、S−CSCF50cBは、このP−CSCF40cB(発呼先のP−CSCF)に対し、INVITEメッセージを転送する。この際、INVITEメッセージには、発呼先のSIP−URIをもとに取得された、発呼先の端末装置10DのIPアドレスが追加される。
P−CSCF40cBは、S−CSCF50cBからINVITEメッセージを受信すると、このINVITEメッセージに含まれる発呼先のIPアドレスを参照する。P−CSCF40cBは、このIPアドレスを用いて、自身の制御対象となるアクセスネットワークに接続された端末装置10Dに対し、INVITEメッセージを転送する。そして、INVITEメッセージを受信した端末装置10Dが、この呼接続要求に応じることにより、端末装置10Aと端末装置10Dとの間で通話が開始する。なお、発呼元の端末装置10Aおよび経由したP−CSCF40c、S−CSCF50c、I−CSCF60のIPアドレスは、INVITEメッセージ送信時にINVITEメッセージの(Via)ヘッダに格納される。そのため、その情報をもとにINVITEメッセージに対する応答メッセージは転送される。また、通話時においては、端末装置10Aと端末装置10Dとは、P−CSCF40c及びS−CSCF50cなどを介することなく、直接接続可能となる。
次に、P−CSCF40c及びS−CSCF50cの詳細な構成について説明する。図7は、P−CSCF40cの機能構成を示す概略ブロック図である。P−CSCF40cは、第一転送部401c及び第二転送部402を備える。
第一転送部401cは、自装置(P−CSCF40c)の制御対象となるアクセスネットワークに接続した端末装置10からINVITEメッセージを受信する。そして、第一転送部401cは、自装置40cに割り当てられたS−CSCF50cに対し、このS−CSCF50cにINVITEメッセージを転送する。
第二転送部402は、自装置(P−CSCF40c)の制御対象となるアクセスネットワークに接続した端末装置10宛のINVITEメッセージを受信する。第二転送部402は、受信されたINVITEメッセージに含まれる、発呼先のIPアドレスを参照する。第二転送部402は、このINVITEメッセージを、このIPアドレス宛(即ち発呼先となる端末装置10宛)に転送する。
図8は、S−CSCF50cの機能構成を示す概略ブロック図である。S−CSCF50cは、第三転送部501、第四転送部502、検知部503、及び通知部504cを備える。
第三転送部501は、自装置(S−CSCF50c)の制御対象となる端末装置10から送信されたINVITEメッセージを、この端末装置10が接続しているアクセスネットワークに対応するP−CSCF40cを介して受信する。第三転送部501は、受信されたINVITEメッセージに含まれる発呼先のSIP−URIを参照する。第三転送部501は、このSIP−URIのドメイン情報に基づき、このドメインに対応するS−CSCF50cのIPアドレスを、このドメインに対応するI−CSCF60を介してHSS70から取得する。そして、第三転送部501は、このIPアドレス宛にINVITEメッセージを転送する。
第四転送部502は、自装置(S−CSCF50c)の制御対象となる端末装置10宛のINVITEメッセージを受信する。第四転送部502は、受信されたINVITEメッセージに含まれる発呼先の端末装置10のSIP−URIを参照し、このSIP−URIに基づいて、発呼先の端末装置10のIPアドレスを取得する。第四転送部502は、この発呼先の端末装置10のIPアドレスに対応するP−CSCF40cのIPアドレスを、現在位置情報から取得する。第四転送部502は、このP−CSCF40cに対し、このINVITEメッセージを転送する。
検知部503は、各アクセスネットワークにおける輻輳を検知する。検知部503は、各アクセスネットワークを制御対象とするP−CSCF40cに対し、到達確認信号を送信する。到達確認信号とは、確認対象となる装置の状態を知るための信号であり、例えばpingやtracerouteなどである。検知部503は、到達確認信号を送信したP−CSCF40cからの応答信号が受信されない場合や、P−CSCF40cからの応答信号が受信されるまでの時間が閾値を超えた場合には、そのP−CSCF40cに係るアクセスネットワークにおいて輻輳が発生したとして判断し、輻輳を検知する。検知部503は、現在位置情報を参照し、輻輳の発生が検知されたP−CSCF40cに対応する端末装置10のSIP−URIを含むアクセスリストを作成する。検知部503は、輻輳を検知すると、アクセスリストを通知部504cに送信する。なお、検知部503が輻輳を検知する方法としては、その他公知のどのような方法が採用されても良い。
通知部504cは、検知部503からアクセスリストを受信すると、P−CSCF40cに対しアクセスリストを送信する。このとき、通知部504cは、全てのP−CSCF40cに対してアクセスリストを送信しても良い。また、通知部504cは、一部のP−CSCF40cに対してのみアクセスリストを送信しても良い。この場合通知部504cは、例えば当該S−CSCF50cに対応付けられているP−CSCF40cについてのみアクセスリストを送信しても良い。
次に、S−CSCF50cからアクセスリストを受信した場合の第一転送部401cの動作について説明する。この場合、第一転送部401cは、自装置(P−CSCF40c)に対応するアクセスネットワークに接続する端末装置10からINVITEメッセージを受信した際に、発呼先のSIP−URIを参照する。第一転送部401cは、このSIP−URIがアクセスリストに含まれているか否か判断する。アクセスリストに含まれていない場合には、第一転送部401cは、このINVITEメッセージを転送する。一方、アクセスリストに含まれている場合には、第一転送部401cは、このINVITEメッセージの転送を行わず、このINVITEメッセージを破棄する。そして、第一転送部401cは、発呼元である端末装置10に対し、輻輳の発生により発呼先の端末装置10との呼接続はできないことを通知する。
呼制御システム1cでは、アクセスネットワークに輻輳が発生した場合、S−CSCF50cが輻輳を検知する。そして、このS−CSCF50cが、輻輳が発生したアクセスネットワークに接続されている各端末装置10のSIP−URIを含んだアクセスリストをP−CSCF40cに対し通知する。一方、輻輳制御の処理、即ち輻輳の発生に伴うINVITEメッセージの転送制限の処理は、P−CSCF40cが行う。このように、輻輳の発生を検知する処理と、輻輳制御の処理とが異なる装置によって実行されるため、特定の装置に処理の負荷が集中することを抑止することが可能となる。
また、呼制御システム1cでは、INVITEメッセージは、発呼元の端末装置10、発呼元のP−CSCF40c、発呼元のS−CSCF50c、発呼先のS−CSCF50c、発呼先のP−CSCF40c、発呼先の端末装置10という経路で送信される。そして、発呼先の端末装置10が接続されたアクセスネットワークにおいて輻輳が生じた場合、発呼元のP−CSCF40cによってINVITEメッセージが破棄される。そのため、輻輳が生じた場合には、発呼元のP−CSCF40c以降の通信路をINVITEメッセージが流れないため、通信量を低減させ、ネットワークのリソースを有効に活用することが可能となる。
一般的に、輻輳が生じたアクセスネットワークにおけるP−CSCF40cは、多くの呼について制御を行っている。そのようなP−CSCF40cがさらに輻輳制御を行うのではなく、他のP−CSCF40c、具体的には発呼元のP−CSCF40cが輻輳制御を行うことにより、特定のP−CSCF40cに処理の負荷が集中することを抑止することが可能となる。
また、呼制御システム1cでは、アクセスネットワークに輻輳が発生した場合、輻輳が発生したアクセスネットワークに接続される端末装置10を発呼先としたINVITEメッセージの転送が制限される。即ち、輻輳が発生したアクセスネットワークが変わるたびに、呼の接続を行うことができる端末装置10とできない端末装置10とが動的に変化する。そのため、輻輳の状況に柔軟に対応した輻輳制御を実現することが可能となる。
また、呼制御システム1cでは、アクセスネットワークに輻輳が発生した場合、このアクセスネットワークに接続された端末装置10を発呼先とする呼の接続を行うことはできない。一方、このアクセスネットワークに接続された端末装置10を発呼元とする呼の接続を行うことは可能である。そのため、呼制御システム1cは、以下のような効果を奏する。例えば、災害が発生した場合、災害発生地のアクセスネットワークに対して発呼が集中し、輻輳が生じることがある。このような状況において、このアクセスネットワークに対する発呼のみを制限することで輻輳を抑止し、災害発生地のアクセスネットワークからの発呼を可能とすることによって、災害発生地の人間が他の地域の人間に対して無事を伝えるなどの連絡を取ることが可能となる。
<変形例>
呼制御システム1cは、SIPではなく他の呼制御プロトコルを用いて構成されても良い。例えば、呼制御システム1cは、H.323等の呼制御プロトコルを用いて構成されても良い。
検知部503は、各P−CSCF40cに対し繰り返し到達確認信号を送信し、所定の時間内にP−CSCF40cから送信されてきた応答信号の数が閾値を下回った場合には、そのP−CSCF40cに係るアクセスネットワークにおいて輻輳が発生したと判断しても良い。
通知部504cは、アクセスリストを作成する際に、各端末装置10のSIP−URIを用いるのではなく、各端末装置10のIPアドレスを用いても良い。この場合、各P−CSCF40cの第一転送部401cは、アクセスリストに含まれるIPアドレスと、INVITEメッセージの発呼先となる端末装置10のIPアドレスとを比較して、転送をするか否か判断する。なお、この場合、S−CSCF50cは、現在位置情報として、各端末装置10のIPアドレスをさらに記憶しても良い。
検知部503は輻輳の発生が検知されたか否かに関わらず、常にアクセスリストに係る情報を蓄積し、定期的にアクセスリストを作成し、通知部504cはアクセスリストが作成される度に定期的にP−CSCF40cにアクセスリストを通知しても良い。この場合のアクセスリストは、各P−CSCF40cの識別情報(例えば予め付与されたIDや、IPアドレスなど)と、そのP−CSCF40cに対応する端末装置10のSIP−URIとを対応付けたリストである。検知部503は、輻輳が生じていないP−CSCF40cに係る情報も含むアクセスリストを作成する。そして、通知部504cは、このアクセスリストをP−CSCF40cに通知する。この場合、検知部503は、輻輳を検知すると、輻輳が検知されたP−CSCF40cの識別情報を、通知部504cを介してP−CSCF40cに通知する。各P−CSCF40cは、予め通知されていたアクセスリストにおいて、通知されたP−CSCF40cの識別情報に対応付けられた端末装置10を検出する。そして、各P−CSCF40cは、この検出された端末装置10を発呼先とするINVITEメッセージを破棄する。
検知部503は輻輳の発生が検知されたか否かに関わらず、常にアクセスリストに係る情報を蓄積し、定期的にアクセスリストを作成し、通知部504cは、輻輳の発生が検知された場合にのみアクセスリストをP−CSCF40cに通知しても良い。この場合のアクセスリストは、各P−CSCF40cの識別情報(例えば予め付与されたIDや、IPアドレスなど)と、そのP−CSCF40cに対応する端末装置10のSIP−URIとを対応付けたリストである。検知部503は、輻輳が生じていないP−CSCF40cに係る情報も含むアクセスリストを作成する。そして、通知部504cは、検知部503によって輻輳が検知された場合に、このアクセスリストと輻輳が生じたP−CSCF40cの識別情報とを、P−CSCF40cに通知する。各P−CSCF40cは、通知されてきたアクセスリストにおいて、通知されたP−CSCF40cの識別情報に対応付けられた端末装置10を検出する。そして、各P−CSCF40cは、この検出された端末装置10を発呼先とするINVITEメッセージを破棄する。この場合、通知部504cは、輻輳の発生が検知されたP−CSCF40cに係るアクセスリストのみをP−CSCF40cに通知しても良い。
第一転送部401cは、輻輳の発生を示す信号を受信した場合、INVITEメッセージの転送を行わずに破棄するのではなく、他の方法によって転送を制限しても良い。例えば、第一転送部401cは、INVITEメッセージを一定時間(例えば、数秒、数分など)の間保持し、その後に転送を行っても良い。その際に、第一転送部401cは、INVITEメッセージを一定時間保持しその後に転送を行う旨を、発呼元である端末装置10に対し通知しても良い。
また、第一転送部401cは、一定の割合に基づいて、INVITEメッセージの転送と破棄とを混在して実行することによって、転送の制限を実行しても良い。例えば、第一転送部401cは、転送を制限する場合、転送と破棄とを所定回数ずつ(例えば、1回ずつや数回ずつ)繰り返して実行しても良い。また、例えば、第一転送部401cは、所定回に1回の割合でINVITEメッセージの転送を行い、転送を行わない場合は破棄を行っても良い。この破棄と転送との割合は逆であっても良い。即ち、第一転送部401cは、所定回に1回の割合でINVITEメッセージの破棄を行い、破棄を行わない場合は転送を行っても良い。
検知部503は、輻輳の検知を他の方法によって実行しても良い。例えば、検知部503は、予め閾値を有し、アクセスネットワークに接続している端末装置10のうち、呼を接続している端末装置10(言い換えれば、セッションを確立している端末装置10)の数が閾値を超えた場合に、そのアクセスネットワークにおいて輻輳が発生したとして判断し、輻輳を検知しても良い。また、検知部503は、INVITEメッセージに対する応答メッセージの応答時間や、その応答数に基づいて輻輳を検知しても良い。
また、検知部503は、各アクセスネットワークに接続している端末装置の数と、そのうち呼を接続している端末装置10の数との割合を算出し、その割合が閾値を超えた場合に輻輳が発生したと判断し、輻輳を検知しても良い。なお、S−CSCF50cは、SIPに基づいて呼の制御を行う上で、各アクセスネットワークに接続している端末装置10の数や、セッションを確立している端末装置10の数などを取得することができる。
また、発呼先の端末装置10が接続されたアクセスネットワークにおいて輻輳が生じている場合、発呼元のP−CSCF40cの第一転送部401cではなく、発呼元のS−CSCF50c又は発呼先のS−CSCF50cの第三転送部501が、INVITEメッセージの転送を行うか否か判断しても良い。この場合、第一転送部401は、転送を行うか否かについては判断することなく、INVITEメッセージの転送を行う。そして、第三転送部501は、上述した第一転送部401における処理と同様の判断を行い、INVITEメッセージを転送するか否か判断する。このように構成された場合、輻輳が生じた場合には、発呼元又は発呼先のS−CSCF50c以降の通信路をINVITEメッセージが流れないため、通信量を低減させ、ネットワークのリソースを有効に活用することが可能となる。
[第四実施形態]
次に、第四実施形態である呼制御システム1dについて説明する。呼制御システム1dは、P−CSCF40cに代えてP−CSCF40dを備える点、S−CSCF50cに代えてS−CSCF50dを備える点で呼制御システム1cと異なり、他の構成については呼制御システム1cと同様である。そのため、呼制御システム1d全体についての説明は省略し、P−CSCF40d及びS−CSCF50dについて説明する。なお、説明の便宜上、S−CSCF50dについて先に説明する。
図9は、S−CSCF50dの機能構成を示す概略ブロック図である。S−CSCF50dは、通知部504cに代えて通知部504dを備える点、及び呼情報取得部505をさらに備える点で、S−CSCF50cと異なる。以下、S−CSCF50dについて、S−CSCF50cと異なる点を主に説明する。
まず、呼情報取得部505について説明する。呼情報取得部505は、自装置(S−CSCF50d)に対応する各端末装置10を発呼先とする呼接続に関する情報(以下、「呼情報」という。)を取得する。呼情報取得部505は、取得した呼情報と各端末装置10のSIP−URIとを対応付けた呼情報リストを作成し、所定のタイミング(例えば、1分毎、5分毎、15分毎、1時間毎、検知部203が輻輳を検知する毎)で、通知部504dに送信する。
次に、通知部504dについて説明する。通知部504dは、呼情報取得部505から呼情報リストを受け取る。そして、通知部504dは、呼情報取得部505によって取得された呼情報リストを、全てのP−CSCF40dに送信する。なお、通知部504dは、通知部504cと同様にアクセスリストの通知も行う。また、通知部504dは、一部のP−CSCF40dに対してのみ呼情報リストを送信しても良い。この場合通知部504dは、例えば当該S−CSCF50dに対応付けられているP−CSCF40dについてのみ呼情報リストを送信しても良い。
次に、P−CSCF40dについて説明する。図10は、P−CSCF40dの機能構成を示す概略ブロック図である。P−CSCF40dは、第一転送部401cに代えて第一転送部401dを備える点で、P−CSCF40cと異なる。以下、P−CSCF40dについて、P−CSCF40cと異なる点を主に説明する。
第一転送部401dは、自装置(P−CSCF40d)に対応するアクセスネットワークに接続している端末装置10からINVITEメッセージを受信する。第一転送部401dは、S−CSCF50dにINVITEメッセージを転送する。
また、第一転送部401dは、S−CSCF50dからアクセスリスト及び呼情報リストを受信する。第一転送部501dは、受信されたアクセスリスト及び呼情報リストを記憶する。次に、S−CSCF50dからアクセスリスト及び呼情報リストを受信した場合の第一転送部401dの動作について説明する。
第一転送部401dは、呼情報リストに基づき、INVITEメッセージの転送を制限する端末装置10(制限対象端末)を選択する。例えば、第一転送部401dは、この呼情報リストに基づき、INVITEメッセージの送信先(即ち発呼先)となる頻度が高い端末装置10を選択する。具体的には、第一転送部401dは、呼情報リストに基づき、このアクセスネットワークに接続された各端末装置10について、その端末装置10を発呼先とするINVITEメッセージが所定時間内(例えば1分、5分、15分、1時間など)に送信された数を取得する。第一転送部401dは、この数が、予め有している閾値を超えた端末装置10を、制限対象端末として選択する。
その後、第一転送部401dは、自装置(P−CSCF40d)に対応するアクセスネットワークに接続された端末装置10からINVITEメッセージを受信した際に、発呼先のSIP−URIを参照する。第一転送部401dは、このSIP−URIがアクセスリストに含まれているか否か判断する。発呼先のSIP−URIがアクセスリストに含まれていない場合には、第一転送部401dは、S−CSCF50cにINVITEメッセージを転送する。
一方、発呼先のSIP−URIがアクセスリストに含まれている場合には、第一転送部401dは、このINVITEメッセージの送信先(発呼先)となる端末装置10が制限対象端末であるか否か判断する。この端末装置10が制限対象端末ではない場合、第一転送部401dは、S−CSCF50dにINVITEメッセージを転送する。一方、この端末装置10が制限対象端末である場合、第一転送部401dは、このINVITEメッセージの転送を行わず、このINVITEメッセージを破棄する。そして、第一転送部401dは、発呼元である端末装置10に対し、輻輳の発生により発呼先の端末装置との呼接続はできないことを通知する。
呼制御システム1dでは、あるアクセスネットワークにおいて輻輳が発生した場合、そのアクセスネットワークに接続された全ての端末装置10への発呼が制限されるのではなく、呼情報に基づいて選択された特定の端末装置10に対する発呼のみが制限される。そのため、アクセスネットワークに生じた輻輳の状況に応じ、より柔軟な輻輳制御を実現することが可能となる。
また、呼制御システム1dでは、呼情報リストに基づいて、INVITEメッセージの送信先(即ち発呼先)となる頻度が高い端末装置10が選択され、この端末装置10に対する発呼のみが制限される。このように、INVITEメッセージの送信先となる頻度が高い端末装置10について、INVITEメッセージの転送を制限することにより、有効に輻輳の解消を図ることが可能となる。一方、INVITEメッセージの送信先となる頻度が低い端末装置10については、この端末装置10に対する発呼を制限したとしても輻輳に与える影響は小さい。そのため、このような端末装置10に対する発呼は制限しないことにより、一律に発呼を制限する場合に比べて、輻輳制御を有効に行いつつも、呼の接続ができないという悪影響を低減することが可能となる。
<変形例>
第一転送部401dは、発呼先となる頻度が高い端末装置10を選択する際に、各端末装置10に対して送信されたINVITEメッセージの累積数が閾値を超えた端末装置10を制限対象端末として選択しても良い。また、第一転送部401dは、閾値を用いて制限対象端末の選択を行うのではなく、INVITEメッセージが送信された累積数や所定時間内の送信数が多いものから順に所定数(例えば1つ、3つ、10、100、1000など)の端末装置10を制限対象端末として選択しても良い。
通知部504dは、呼情報リストに基づいてINVITEメッセージの送信先(即ち発呼先)となる頻度の高い順や低い順にアクセスリストをソートしても良い。この場合、通知部504dは、ソート後のアクセスリストをP−CSCF40dに通知する。P−CSCF4dに通知するソート後のアクセスリストは、全てもしくはその一部(上位、下位10、100、1000)としても良い。また、通知部504dは、呼情報リストに基づいてINVITEメッセージの送信先となる頻度の高い方から所定の数の端末装置10を選択し、選択された端末装置10に関するアクセスリストのみをP−CSCF40dに通知しても良い。またP−CSCF40dの第一転送部401dは、複数のS−CSCF50cからアクセスリストを通知されるため、呼情報リストに基づいてINVITEメッセージの送信先となる頻度の高い順にソートしても良い。これを用いて呼接続要求の転送を制限する場合、アクセスリストの全てとしても良いし、その一部(上位、下位10、100、1000)としても良い。
また、第四実施形態において、第三実施形態の変形例が採用されても良い。
なお、上述した実施形態における呼制御システム1aから1dに含まれる各装置の一部、又は全部の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、各装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
呼制御システムの第一実施形態のシステム構成を示す概略ブロック図である。 呼制御システムの第一実施形態において、端末装置が他の端末装置と呼を接続する際のデータの流れを示す図である。 第一実施形態におけるSIPサーバの機能構成を示す概略ブロック図である。 第二実施形態におけるSIPサーバの機能構成を示す概略ブロック図である。 呼制御システムの第二実施形態のシステム構成を示す概略ブロック図である。 呼制御システムの第二実施形態において、端末装置が他の端末装置と呼を接続する際のデータの流れを示す図である。 第三実施形態におけるP−CSCFの機能構成を示す概略ブロック図である。 第三実施形態におけるS−CSCFの機能構成を示す概略ブロック図である。 第四実施形態におけるS−CSCFの機能構成を示す概略ブロック図である。 第四実施形態におけるP−CSCFの機能構成を示す概略ブロック図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d…呼制御システム, 10…端末装置, 20a,20b…SIPサーバ, 40c,40d…P−CSCF, 50c,50d…S−CSCF, 60…HSS, 201a,201b…第一転送部, 202…第二転送部, 203…検知部, 204a,204b…通知部, 205…呼情報取得部, 401c,401d…第一転送部, 402…第二転送部, 501…第三転送部, 502…第四転送部, 503…検知部, 504c,504d…通知部, 505…呼情報取得部

Claims (12)

  1. ネットワークに接続された端末装置間の呼接続を制御する呼制御装置であって、
    自身の制御対象となる前記端末装置からの呼接続要求を、発呼先の端末装置を制御対象とする他の呼制御装置に転送する第一転送部と、
    他の呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、自身の制御対象となる前記端末装置であって、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置へ転送する第二転送部と、
    自身の制御対象となる前記端末装置と自身との間のネットワークにおける輻輳を検知する検知部と、
    前記検知部が輻輳を検知した場合に、他の呼制御装置に輻輳の発生を通知する通知部と、
    を備え、
    前記第一転送部は、他の呼制御装置から輻輳の発生の通知を受けた場合に、輻輳に係る呼制御装置の制御対象となる端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する、呼制御装置。
  2. 自身の制御対象となる前記端末装置に関する呼情報を取得する呼情報取得部をさらに備え、
    前記通知部は、さらに前記呼情報を他の呼制御装置に通知し、
    前記第一転送部は、他の呼制御装置から輻輳の発生の通知を受けた場合に、この呼制御装置から通知された前記呼情報に基づき、この呼制御装置の制御対象となる端末装置のうち特定の端末装置を選択し、選択された端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する、請求項1に記載の呼制御装置。
  3. 前記第一転送部は、前記呼情報に基づき、呼接続要求の発呼先となる頻度が高い端末装置を選択し、選択された端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する、請求項2に記載の呼制御装置。
  4. 前記呼制御装置は、SIP(Session Initiation Protocol)に基づき、前記端末装置間の呼を制御する、請求項1から3のいずれかに記載の呼制御装置。
  5. コンピュータを、
    ネットワークに接続された端末装置間の呼接続を制御する呼制御装置であって、
    自身の制御対象となる前記端末装置からの呼接続要求を、発呼先の端末装置を制御対象とする他の呼制御装置に転送する第一転送部と、
    他の呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、自身の制御対象となる前記端末装置であって、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置へ転送する第二転送部と、
    自身の制御対象となる前記端末装置と自身との間のネットワークにおける輻輳を検知する検知部と、
    前記検知部が輻輳を検知した場合に、他の呼制御装置に輻輳の発生を通知する通知部と、
    を備え、
    前記第一転送部は、他の呼制御装置から輻輳の発生の通知を受けた場合に、輻輳に係る呼制御装置の制御対象となる端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する、呼制御装置、
    として機能させるためのコンピュータプログラム。
  6. ネットワークに接続された端末装置間の呼接続を制御する呼制御装置が、自身の制御対象となる前記端末装置からの呼接続要求を、発呼先の端末装置を制御対象とする他の呼制御装置に転送する第一転送ステップと、
    前記呼制御装置が、他の呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、自身の制御対象となる前記端末装置であって、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置へ転送する第二転送ステップと、
    前記呼制御装置が、自身の制御対象となる前記端末装置と自身との間のネットワークにおける輻輳を検知する検知ステップと、
    前記呼制御装置が、輻輳を検知した場合に、他の呼制御装置に輻輳の発生を通知する通知ステップと、
    を含み、
    前記呼制御装置は、前記第一転送ステップにおいて、他の呼制御装置から輻輳の発生の通知を受けた場合に、輻輳に係る呼制御装置の制御対象となる端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する、
    呼制御方法。
  7. 第一ネットワークを用いて互いに通信を行う複数の呼制御装置及び複数の中継装置を含み、前記中継装置に対し第二ネットワークを介して通信可能に接続される端末装置間の呼接続を制御する呼制御システムであって、
    前記中継装置は、自身の制御対象となる前記第二ネットワークを介して前記端末装置から受信する呼接続要求を、前記呼制御装置に転送する第一転送部と、前記呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、自身の制御対象となる前記第二ネットワークに接続された前記端末装置であって、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置へ転送する第二転送部と、を備え、
    前記呼制御装置は、前記中継装置から転送されてきた呼接続要求を、発呼先の端末装置を制御対象とする他の呼制御装置に転送する第三転送部と、他の呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置が接続された前記第二ネットワークを制御対象とする前記中継装置へ転送する第四転送部と、前記第二ネットワークにおける輻輳を検知しこの第二ネットワークに接続される各端末装置を示すアクセスリストを作成する検知部と、前記検知部が輻輳を検知した場合に、中継装置に対し前記アクセスリストを通知する通知部と、を備え、
    前記第一転送部は、前記呼制御装置から前記アクセスリストの通知を受けた場合に、前記アクセスリストに含まれる端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する、
    呼制御システム。
  8. 前記呼制御装置は、自身の制御対象となる前記端末装置に関する呼情報を取得する呼情報取得部をさらに備え、
    前記通知部は、さらに前記呼情報を前記中継装置に通知し、
    前記第一転送部は、前記呼制御装置から輻輳の発生の通知を受けた場合に、前記呼情報に基づき、輻輳が発生した前記第二ネットワークに接続された端末装置のうち特定の端末装置を選択し、選択された端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送のみを制限する、請求項7に記載の呼制御システム。
  9. 前記第一転送部は、前記呼情報に基づき、呼接続要求の発呼先となる頻度が高い端末装置を選択し、選択された端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送のみを制限する、請求項8に記載の呼制御システム。
  10. 前記呼制御システムは、IMS/MMDネットワークにおけるSIPシステムであり、
    前記呼制御装置は、S−CSCFであり、
    前記中継装置は、P−CSCFである、
    請求項7から9のいずれかに記載の呼制御システム。
  11. 複数台の情報処理装置を、
    第一ネットワークを用いて互いに通信を行う複数の呼制御装置及び複数の中継装置を含み、前記中継装置に対し第二ネットワークを介して通信可能に接続される端末装置間の呼接続を制御する呼制御システムであって、
    前記中継装置は、自身の制御対象となる前記第二ネットワークを介して前記端末装置から受信する呼接続要求を、前記呼制御装置に転送する第一転送部と、前記呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、自身の制御対象となる前記第二ネットワークに接続された前記端末装置であって、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置へ転送する第二転送部と、を備え、
    前記呼制御装置は、前記中継装置から転送されてきた呼接続要求を、発呼先の端末装置を制御対象とする他の呼制御装置に転送する第三転送部と、他の呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置が接続された前記第二ネットワークを制御対象とする前記中継装置へ転送する第四転送部と、前記第二ネットワークにおける輻輳を検知しこの第二ネットワークに接続される各端末装置を示すアクセスリストを作成する検知部と、前記検知部が輻輳を検知した場合に、中継装置に対し前記アクセスリストを通知する通知部と、を備え、
    前記第一転送部は、前記呼制御装置から前記アクセスリストの通知を受けた場合に、前記アクセスリストに含まれる端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する、呼制御システム、
    として機能させるためのコンピュータプログラム。
  12. 第一ネットワークを用いて互いに通信を行う複数の呼制御装置及び複数の中継装置を含み、前記中継装置に対し第二ネットワークを介して通信可能に接続される端末装置間の呼接続を制御する呼制御システムが実行する呼制御方法であって、
    前記中継装置が、自身の制御対象となる前記第二ネットワークを介して前記端末装置から受信する呼接続要求を、前記呼制御装置に転送する第一転送ステップと、
    前記中継装置が、前記呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、自身の制御対象となる前記第二ネットワークに接続された前記端末装置であって、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置へ転送する第二転送ステップと、
    前記呼制御装置が、前記中継装置から転送されてきた呼接続要求を、発呼先の端末装置を制御対象とする他の呼制御装置に転送する第三転送ステップと、
    前記呼制御装置が、他の呼制御装置から転送されてきた呼接続要求を、当該呼接続要求の発呼先となる端末装置が接続された前記第二ネットワークを制御対象とする前記中継装置へ転送する第四転送ステップと、
    前記呼制御装置が、前記第二ネットワークにおける輻輳を検知しこの第二ネットワークに接続される各端末装置を示すアクセスリストを作成する検知ステップと、
    前記呼制御装置が、輻輳を検知した場合に、中継装置に対し前記アクセスリストを通知する通知ステップと、
    を含み、
    前記中継装置は、前記第一転送ステップにおいて、前記呼制御装置から前記アクセスリストの通知を受けた場合に、前記アクセスリストに含まれる端末装置を発呼先とする呼接続要求の転送を制限する、
    呼制御方法。
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