JP2009218528A - GaN系電界効果トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの低減と回路の小型化を図ることができるGaN系電界効果トランジスタを提供する。
【解決手段】デプレッション型GaN系電界効果トランジスタ10は、ゲート電極25と直列に接続されたコンデンサ40を備える。このコンデンサ40は、ゲート電極25の上に形成された絶縁膜29とこの絶縁膜29上に形成された第2のゲート電極41とで構成される。また、ショットキー電極であるゲート電極25とオーミック電極であるソース電極26とでダイオード(ショットキーダイオード)D1が構成される。コンデンサ40とダイオードD1を有する電界効果トランジスタ10を駆動する回路には、外付けのコンデンサが不要になるので、コストの低減と駆動回路の小型化が可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、しきい値電圧がマイナスである、デプレッション・モード(ノーマリオン)動作のGaN系電界効果トランジスタに関する。
GaNやSiCなどのワイドバンドギャップ半導体は高い絶縁破壊耐圧、良好な電子輸送特性、良好な熱伝導度を持ち、Siでは不可能な領域を実現するパワーデバイスとして期待されている。AlGaN/GaNヘテロ構造はピエゾ効果と自発分極効果によって高い電子移動度とキャリア密度を持つ二次元電子ガスを有し、多くの注目を集めている。しかしながら、AlGaN/GaNヘテロ構造を用いたHEMT(High Electron Mobility Transistor)では、従来のパワートランジスタやMOSFETのように、ゲート電圧が印加されていない時にドレイン電流が流れない、エンハンスメント・モード(ノーマリオフ)動作の半導体素子ではなく、ゲート電圧が印加されていないときにドレイン電流が流れるデプレッション・モード(ノーマリオン)動作の半導体素子である。このように従来のAlGaN/GaN HFETデバイスはノーマリオン動作の半導体素子であるため、駆動するときに特殊な回路が必要となる。
従来、GaAsを用いた高周波回路ではデプレッション型(ノーマリオン型)HEMT等のノーマリオン素子の駆動方法は各種検討されている。従来のノーマリオン素子の駆動回路例(デプレッション型HEMTのバイアス回路例)として、図8(A)および(B)に示す駆動回路が知られている(非特許文献1参照)。
図8(A)に示す回路は、高周波回路で広く用いられるノーマリオン素子の駆動回路である。この駆動回路では、Vinが0Vのとき、負電源100によりノーマリオン型のHEMT101のゲート電圧が負の電圧になってHEMT101がオフになる。また、 Vinが例えば5Vになると、HEMT101のゲートに0Vが印加されてHEMT101がオンになる。
また、図8(B)に示す回路も、高周波回路で広く用いられるノーマリオン素子の駆動回路である。この駆動回路では、HEMT101のソース端子が抵抗R1と、この抵抗R1に並列に接続されたコンデンサC2とを介して接地されている。この駆動回路では、Vinが例えば5Vのとき、HEMT101のゲートに0Vが印加されてHEMT101がオンになるように、抵抗R1の値が設定されている。また、Vinが0Vのとき、HEMT101のゲートに負の電圧が印加されてHEMT101がオフするようになっている。
「RFデザインシリーズ シミュレーションで始める高周波回路」(著者:市川裕一、発行所:CQ出版株式会社)の144頁
ところで、図8(A)に示す回路では、HEMT101のゲートに負の電圧を印加するためのマイナス電源(負電源100)がVinの電源とは別に必要になるので、コストが高くなると共に、回路全体の体積が大きくなるという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みて為されたもので、その目的は、マイナス電源を不要にすることができ、コストの低減と回路の小型化を図ることができるGaN系電界効果トランジスタを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係るGaN系電界効果トランジスタは、GaN系半導体からなる第1の半導体層と、前記第1の半導体層上に形成された前記第1の半導体層よりもバンドギャップエネルギーの大きいGaN系半導体からなる第2の半導体層と、前記第2の半導体層上に形成されたソース電極、第1のゲート電極、およびドレイン電極と、少なくとも前記ゲート電極の上に形成された絶縁膜と該絶縁膜上に形成された第2のゲート電極と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、ゲート電極の上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜上に第2のゲート電極を形成することで、ゲート電極と直列に接続されたコンデンサ(内在コンデンサ)を有するGaN系電界効果トランジスタを作製できる。
このような内在コンデンサがあるGaN系電界効果トランジスタを駆動する回路には、外付けのコンデンサが不要になるので、コストの低減と回路の小型化が可能になる。
請求項2に記載の発明に係るGaN系電界効果トランジスタは、前記第1のゲート電極は前記第2の半導体層とショットキー接触する金属で構成されていることを特徴とする。
この態様によれば、ゲート電極を第2の半導体層とショットキー接触する金属としているので、ショットキー電極であるゲート電極とオーミック電極であるソース電極とでダイオードが構成されている。このようなダイオードと上記コンデンサを有するGaN系電界効果トランジスタを駆動する回路には、外付けのコンデンサが不要になるのに加えて、外付けのダイオードも不要になるので、更なるコストの低減と回路の小型化が可能になる。
請求項3に記載の発明に係るGaN系電界効果トランジスタは、前記絶縁膜は、一層以上の誘電体膜で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、パッシベーション膜として機能する部分と、コンデンサの誘電体膜として機能する部分とを、一つの絶縁膜で構成することができ、作製工程を簡略化できる。
請求項4に記載の発明に係るGaN系電界効果トランジスタは、前記絶縁膜は、前記第2の半導体層の表面上における前記ソース電極と前記第1のゲート電極との間および前記第1のゲート電極と前記ドレイン電極との間に形成されたパッシベーション膜と一体に形成された膜であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明に係るGaN系電界効果トランジスタは、前記第1のゲート電極は、Ni,Pt,Pd,Au,poly−Siのいずれかを含む少なくとも一層で構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明に係るGaN系電界効果トランジスタは、前記絶縁膜は、SiO、SiN、SiON、Al、AlN、AlON、TiNO、TaNO、TiO、TaO、TiO、Gaのいずれかを含む誘電体膜であることを特徴とする。
本発明によれば、コストの低減と回路の小型化を図ることができる。
次に、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態の説明において同様の部位には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るデプレッション型GaN系電界効果トランジスタを、図1乃至図3に基づいて説明する。
図1に示すデプレッション型GaN系電界効果トランジスタ(以下、「GaN 系HEMT」と呼ぶ。)10においては、サファイア(0001)基板21の上に、例えばGaNからなるバッファ層22と、アンドープGaN層(チャネル層23)と、このアンドープGaN層に比べてはるかに薄いアンドープAlGaN層(電子供給層)24とを順に積層して成る層構造(ヘテロ接合構造のエピタキシャル層)が形成されている。バッファ層22は、AlNとGaNの積層構造で構成してもよい。
チャネル層(アンドープGaN層)23の表面には、電子供給層(アンドープAlGaN層)24がヘテロ接合しているため、接合している部分の界面には二次元電子ガス層28が形成される。そのため、二次元電子ガス層28がキャリアとなってチャネル層23は導電性を示すようになる。チャネル層(アンドープGaN層)23が、GaN系半導体からなる第1の半導体層に相当する。また、電子供給層(アンドープAlGaN層)24が、第1の半導体層上に形成された該第1の半導体層よりもバンドギャップエネルギーの大きいGaN系半導体からなる第2の半導体層に相当する。
電子供給層24上には、ゲート電極(G1)25、ソース電極26、およびドレイン電極27が形成されている。ソース電極26およびドレイン電極27は、電子供給層24とそれぞれオーミック接触する金属材料で構成されたオーミック電極である。ソース電極26およびドレイン電極27は、例えば、電子供給層24に最も近接した領域からTi、AlとSiの合金、Wの順に積層して形成されている。
一方、ゲート電極25は、電子供給層24とショットキー接触する金属、例えば、Ni、Pt、Pd、Au、poly-Si等のいずれか一つからなる単層(一層)或いは複数層で構成されている。例えば、ゲート電極25は、電子供給層24に最も近接した領域からPt、Auの順に積層して形成されている。
また、GaN 系HEMT10は、図1および図2に示すように、ゲート電極25の上に形成された絶縁膜29とこの絶縁膜29上に形成された第2のゲート電極(G2)41とで構成されるコンデンサ40を備えている。この絶縁膜29は、電子供給層24の表面上におけるソース電極26とゲート電極25との間の領域およびゲート電極25とドレイン電極27との間の領域にそれぞれ延びている。つまり、この絶縁膜29は、電子供給層24の表面上におけるソース電極26とゲート電極25との間およびゲート電極25とドレイン電極27との間にそれぞれ形成されるパッシベーション膜と同じ膜(パッシベーション膜と一体の膜)である。
このように、絶縁膜29は、パッシベーション膜として機能する部分29aと、コンデンサ40の誘電体膜として機能する部分29bとを有する。絶縁膜29の部分29bと、この部分29bを挟んで両側にあるゲート電極25および第2のゲート電極41とにより、コンデンサ40が構成される。絶縁膜29は、例えば、SiO膜である。一方、第2のゲート電極41は、金属などの導電性のある物質で構成される。
このような構成を有するGaN 系HEMT10の等価回路が図3で示されている。
GaN 系HEMT10には、ゲート電極25の上に絶縁膜29を形成し、この絶縁膜29上に第2のゲート電極41を形成することで、ゲート電極25と直列に接続されたコンデンサ(内在コンデンサ)40が形成される。
また、ゲート電極25は、電子供給層24とショットキー接触する金属で構成されているので、ショットキー電極であるゲート電極25とオーミック電極であるソース電極26とでダイオード(ショットキーダイオード)D1が構成されている。つまり、GaN 系HEMT10には、ダイオードD1が内在されている。
図4は、デプレッション型GaN 系HEMT10を駆動する駆動回路の概略構成を示している。
この駆動回路は、単電源駆動回路であり、GaN 系HEMT10をオン/オフさせる制御信号を出力する発振器11と、この発振器11から出力される制御信号をGaN 系HEMT10のゲートG(第2のゲート電極41)へ供給する信号線12とが設けられている。GaN 系HEMT10のソースS(ソース電極26)は接地されており、そのドレインD(ドレイン電極27)は負荷抵抗(R1)13を介して負荷抵抗駆動用の電源(V2)14の正極側に接続されている。
次に、GaN 系HEMT10を図4に示す駆動回路で駆動する際の動作を、図5(A)乃至(C)に基づいて説明する。図5(A)は発振器11の出力電圧波形を、図5(B)はGaN 系HEMT10のゲート(ゲート電極25)に入力されるゲート信号31の波形(FETゲート入力電圧波形)を、図5(C)はGaN 系HEMT10のVds波形(FETドレイン・ソース間電圧波形)32をそれぞれ示している。
発振器11は、GaN 系HEMT10をオンさせる高レベル、例えば+5(V)の制御信号30aと、GaN 系HEMT10をオフさせる低レベル(0(V))の制御信号30bとを、例えば1000KHz程度の周波数で出力する。
発振器11からGaN 系HEMT10のゲートG(第2のゲート電極41)へ高レベルの制御信号30aが出力されると(t1時点)、GaN 系HEMT10のコンデンサ(内在コンデンサ)40を充電すると同時に、コンデンサ40によってマイナス側にレベルシフトされてGaN 系HEMT10のゲート(ゲート電極25)に伝わる。このときゲート電極25に入力されるゲート信号31の波形は、符号31aで示すように、0(V)になる。この0(V)のゲート信号がGaN 系HEMT10のゲート電極25に印加されることで、GaN 系HEMT10がオンする。
図5(A)のt2時点からt3時点の間では、発振器11からゲートG(第2のゲート電極41)へ低レベルの制御信号30bが出力され、その間にGaN 系HEMT10のゲート電極25に入力されるゲート信号31の波形は、符号31bで示すように、GaN 系HEMT10のしきい値より低い−5(V)なので、GaN 系HEMT10はオフする。
図5(A)のt3時点からt4時点の間では、発振器11からゲートG(第2のゲート電極41)へ2発目の高レベル(5(V))の制御信号30aが出力される。この高レベル(5(V))の制御信号30aは、コンデンサ40によってマイナス側にレベルシフトされてGaN 系HEMT10のゲート電極25に伝わる。このときゲート電極25に入力されるゲート信号31の波形は、符号31aで示すように、0(V)になる。この0(V)のゲート信号がGaN 系HEMT10のゲート電極25に印加されることで、GaN 系HEMT10がオンする。
GaN 系HEMT10がオンした後、図5(A)のt4時点からt5時点の間では、発振器11から低レベルの制御信号30bが出力される。その間(t4時点からt5時点の間)にGaN 系HEMT10のゲート電極25に入力されるゲート信号31の波形は、符号31bで示すように、GaN 系HEMT10のしきい値電圧より低い−5(V)と一なるので、GaN 系HEMT10はオンからオフになる。
この後(t5時点以降)は、発振器11から高レベルの制御信号30aと、例レベルの制御信号30bとが周期的に出力されることで、GaN 系HEMT10のスイッチング動作(オン/オフ動作)が繰り返される。
このようにして、発振器11から高レベルの制御信号30aと低レベルの制御信号30bが周期的に出力されると、信号レベルが0(V)と負の電圧(例えば−5(V))の間で周期的に変化するパルス波形のゲート信号31がGaN 系HEMT10のゲート電極25に印加されるので、GaN 系HEMT10をスイッチング動作させることができる。
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
○駆動回路の発振器11から高レベル(+5(V))の制御信号30aと低レベル(0(V))の制御信号30bとが周期的に出力されると(図5(A)参照)、信号レベルが0(V)と負の電圧(例えば−5(V))の間で周期的に変化するパルス波形のゲート信号31がGaN 系HEMT10のゲート電極25に印加されるので、GaN 系HEMT10をスイッチング動作させることができる。
このため、発振器11から出力される電圧がGaN系HEMTのしきい値の絶対値より大きければ、単一電源でGaN 系HEMT10を駆動することができ、+5(V)や+3.3(V)の電源とは別に、GaN 系HEMT10をオフにするためのマイナス電源を設ける必要がない。単一の電源(例えば+5(V)の電源)だけでGaN 系HEMT10をスイッチング動作させることができる。従って、マイナス電源を不要にすることができ、コストの低減と回路(駆動回路)の小型化を図ることができる。
○ゲート電極25の上に絶縁膜25を形成し、この絶縁膜25上に第2のゲート電極41を形成することで、ゲート電極25と直列に接続されたコンデンサ(内在コンデンサ)40を有するデプレッション型GaN 系HEMT10を作製できる。
○このようなコンデンサ(内在コンデンサ)40があるデプレッション型GaN 系HEMT10を駆動する回路には、外付けのコンデンサが不要になるので、コストの低減と駆動回路の小型化が可能になる。
○ゲート電極25は、電子供給層24とショットキー接触する金属で構成されているので、ショットキー電極であるゲート電極25とオーミック電極であるソース電極26とでダイオード(ショットキーダイオード)D1が構成されている。つまり、このGaN 系HEMT10にはダイオードD1が内在されている。そのため、このダイオードD1とコンデンサ40を有するデプレッション型GaN 系HEMT10を駆動する図3に示すような駆動回路には、外付けのコンデンサが不要になるのに加えて、外付けのダイオードも不要になるので、更なるコストの低減と回路の小型化が可能になる。
○絶縁膜29は、電子供給層24の表面上におけるソース電極26とゲート電極25との間およびゲート電極25とドレイン電極27との間にそれぞれ形成されるパッシベーション膜と同じ膜である。これにより、パッシベーション膜として機能する部分29aと、コンデンサ40の誘電体膜として機能する部分29bとを、一つの絶縁膜29で構成することができ、作製工程を簡略化できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るデプレッション型GaN 系HEMT10Aを、図6に基づいて説明する。
このGaN 系HEMT10Aでは、ゲート電極25と第2のゲート電極41の間に配置されてコンデンサ40を形成する絶縁膜50は、電子供給層24の表面上におけるソース電極26とゲート電極25との間およびゲート電極25とドレイン電極27との間にそれぞれ形成されるパッシベーション膜51とは別の膜である。
つまり、このGaN 系HEMT10Aでは、電子供給層24の表面上におけるソース電極26とゲート電極25との間の領域およびゲート電極25とドレイン電極27との間の領域にそれぞれパッシベーション膜51が形成されている。このパッシベーション膜51のゲート電極形成部に開口部を開けてゲート電極25を形成した後、パッシベーション膜5およびゲート電極25を覆うように絶縁膜50が形成されている。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このような構成を有する第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、コストの低減と駆動回路の小型化が可能になる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るデプレッション型GaN 系HEMT10Bを、図7に基づいて説明する。
このGaN 系HEMT10Bは、上記第2実施形態に係るデプレッション型GaN 系HEMT10Aにおいて、絶縁膜50を2層構造、例えばSiNの誘電体膜61とSiOの誘電体膜62の2層構造にしている。その他の構成は、上記第2実施形態と同様である。このような構成を有する第3実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、コストの低減と駆動回路の小型化が可能になる。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記第1実施形態において、絶縁膜29は、SiOに限らず、SiN、SiON、Al、AlN、AlON、TiNO、TaNO、TiO、TaO、TiO、Gaなどのいずれかを含む誘電体でも良い。
・絶縁膜29は,SiOなどの単層に限らず、SiO/SiNなどの複数層で構成しても良い。
・上記各実施形態では、GaN系半導体層として、アンドープGaN層(チャネル層23)とアンドープAlGaN層(電子供給層24)をヘテロ接合させたものを用い、ヘテロ接合界面の直下に2次元電子ガス28を発生させて、チャネル層23が導電性を示すようにしていた。しかしながら、チャネル層は、アンドープGaN層(チャネル層23)とアンドープAlGaN層(電子供給層24)のヘテロ接合構造に限らず、導電性を示すGaN系半導体層であれば何でも良い。
例えば、上記各実施形態において、バッファ層22の上に、Mgをドープしたp型の導電性を示すGaN系半導体層を形成し、このGaN系半導体層をチャネル層に用いても良い。なお、Mgに代えてBe、C,Znを用いても良い。この場合、p型の導電性を示すGaN系半導体層上に絶縁膜8が形成されるように構成する。
・上記各実施形態において、サファイア基板に限らず、SiC基板、Si基板、GaN基板、MgO基板、ZnO基板上の素子などを用いることも可能である。
・上記各実施形態では、基板上に電界効果トランジスタが作製されていたが、基板をエッチングなどにより除去した電界効果トランジスタ、つまり、基板の無い電界効果トランジスタにも本発明は適用可能である。
・上記各実施形態において、ソース電極26とドレイン電極27は、これらの電極の形成領域に、例えばn型不純物であるSiが高濃度でドーピングされて成るn−AlGaNのコンタクト層をそれぞれ形成し、これら2つのコンタクト層の上にソース電極26とドレイン電極27を配置した構成のデプレッション型GaN系電界効果トランジスタにも本発明は適用可能である。
・上記各実施形態において、チャネル層23を構成する半導体材料は、単結晶のGaNに限らず、GaN系化合物半導体を用いることができる。また、電子供給層24は、AlGaNに限らず、他のGaN系化合物半導体を用いることができる。
第1実施形態に係るデプレッション型GaN系電界効果トランジスタの概略構成を示す断面図。 図1に示すGaN系電界効果トランジスタのゲート部分の詳細を示す部分断面図。 図1に示すGaN系電界効果トランジスタの等価回路を示す回路図。 図1に示すGaN系電界効果トランジスタに駆動回路の発振器を接続した状態を示す回路図。 (A)は発振器の出力電圧波形を、(B)はGaN系電界効果トランジスタのゲート電極に入力されるゲート信号の波形を、(C)はGaN系電界効果トランジスタのVds波形をそれぞれ示すタイミングチャート。 第2実施形態に係るデプレッション型GaN系電界効果トランジスタのゲート部分の詳細を示す部分断面図。 第3実施形態に係るデプレッション型GaN系電界効果トランジスタのゲート部分の詳細を示す部分断面図。 従来のノーマリオン素子の駆動回路を示す回路図。
符号の説明
10,10A,10B…デプレッション型GaN系電界効果トランジスタ
23…チャネル層(第1の半導体層)
24…電子供給層(第2の半導体層)
25…ゲート電極
26…ソース電極
27…ドレイン電極
29,50…絶縁膜
40…コンデンサ
41…第2のゲート電極
D1…ダイオード

Claims (6)

  1. GaN系半導体からなる第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層上に形成された前記第1の半導体層よりもバンドギャップエネルギーの大きいGaN系半導体からなる第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層上に形成されたソース電極、第1のゲート電極、およびドレイン電極と、
    少なくとも前記ゲート電極の上に形成された絶縁膜と該絶縁膜上に形成された第2のゲート電極と、を備えることを特徴とするGaN系電界効果トランジスタ。
  2. 前記第1のゲート電極は前記第2の半導体層とショットキー接触する金属で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のGaN系電界効果トランジスタ。
  3. 前記絶縁膜は、一層以上の誘電体膜で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のGaN系電界効果トランジスタ。
  4. 前記絶縁膜は、前記第2の半導体層の表面上における前記ソース電極と前記第1のゲート電極との間および前記第1のゲート電極と前記ドレイン電極との間に形成されたパッシベーション膜と一体に形成された膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載のGaN系電界効果トランジスタ。
  5. 前記第1のゲート電極は、Ni,Pt,Pd,Au,poly−Siのいずれかを含む少なくとも一層で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のGaN系電界効果トランジスタ。
  6. 前記絶縁膜は、SiO、SiN、SiON、Al、AlN、AlON、TiNO、TaNO、TiO、TaO、TiO、Gaのいずれかを含む誘電体膜であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のGaN系電界効果トランジスタ。
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