JP2009217699A - フィルタドライバ及びフィルタドライバの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ホストコンピュータの再起動及びフィルタドライバのアンインストール(削除)/インストール(挿入)をせずに、簡易にデバイスのメンテナンスを行うことができるフィルタドライバ及びフィルタドライバの制御方法を得る。
【解決手段】メンテナンスアプリケーションからのデバイス制御要求の命令を認知するステップS01と、命令が拡張制御要求を有しているか否かを判断するステップS02と、命令が拡張制御要求を有していない場合、当該命令に含まれる制御要求コントロールの設定が無効か、あるいは、有効かの判別を行うステップS04と、制御要求コントロールの設定が無効の場合は、デバイス制御要求を受付け、当該デバイス制御要求を標準デバイスクラスドライバに通知し、有効の場合は、デバイス制御要求を拒否し、制御要求拒否をメンテナンスアプリケーションに通知するステップ(S03、S05)と、を含むフィルタドライバの制御方法。
【選択図】図7
【解決手段】メンテナンスアプリケーションからのデバイス制御要求の命令を認知するステップS01と、命令が拡張制御要求を有しているか否かを判断するステップS02と、命令が拡張制御要求を有していない場合、当該命令に含まれる制御要求コントロールの設定が無効か、あるいは、有効かの判別を行うステップS04と、制御要求コントロールの設定が無効の場合は、デバイス制御要求を受付け、当該デバイス制御要求を標準デバイスクラスドライバに通知し、有効の場合は、デバイス制御要求を拒否し、制御要求拒否をメンテナンスアプリケーションに通知するステップ(S03、S05)と、を含むフィルタドライバの制御方法。
【選択図】図7
Description
本発明は、ホストコンピュータと接続して使用するデバイスのメンテナンスを行う場合に有用なフィルタドライバ及びフィルタドライバの制御方法に関する。
従来、ホストコンピュータと接続して使用するデバイス(ディスクドライブ、プリンタなど)を制御するソフトウェアの中には、機能を付加したりデバイスの動作を変更したりするフィルタドライバが存在する。
このようなフィルタドライバをホストコンピュータにインストールすることにより、デバイスの機能付加や動作変更が可能である。
例えば特許文献1には、「汎用のパーソナルコンピュータとしてのデータの読出及び書込機能は、オペレーティングシステムの起動ドライバの一部のファイルとしてフィルタドライバが外部からインストールされると、当該インストールされたフィルタドライバの機能によってデータ保存用記憶装置に対する読込・書込機能のうち、特に書込データについて、ローカルエリアネットワークを介してデータ管理用サーバの対応する書込データファイルに書き込むような動作に変更される。」ことが記載されている。
また、特許文献2には、「フィルタドライバは、より詳細には、ファイルシステムフィルタドライバであり、要求がターゲットに届く前にその要求を途中で受信し、機能追加や動作変更を行う。」ことが記載されている。
また、特許文献3には、「いくつかの実施形態は、デバイススタックに対するフィルタドライバの挿入・削除によって、実施形態のソリューションによって提供される機能を迅速かつ容易に有効化および無効化する能力を提供する。」ことが記載されている。
特開2007−183875号公報(第5頁)
特開2007−52618号公報(第6頁)
特表2007−527172号公報(第17頁)
このようなフィルタドライバをホストコンピュータにインストールすることにより、デバイスの機能付加や動作変更が可能である。
例えば特許文献1には、「汎用のパーソナルコンピュータとしてのデータの読出及び書込機能は、オペレーティングシステムの起動ドライバの一部のファイルとしてフィルタドライバが外部からインストールされると、当該インストールされたフィルタドライバの機能によってデータ保存用記憶装置に対する読込・書込機能のうち、特に書込データについて、ローカルエリアネットワークを介してデータ管理用サーバの対応する書込データファイルに書き込むような動作に変更される。」ことが記載されている。
また、特許文献2には、「フィルタドライバは、より詳細には、ファイルシステムフィルタドライバであり、要求がターゲットに届く前にその要求を途中で受信し、機能追加や動作変更を行う。」ことが記載されている。
また、特許文献3には、「いくつかの実施形態は、デバイススタックに対するフィルタドライバの挿入・削除によって、実施形態のソリューションによって提供される機能を迅速かつ容易に有効化および無効化する能力を提供する。」ことが記載されている。
従来、ホストコンピュータと接続して使用するデバイスのメンテナンスをユーザが行う場合には、フィルタドライバを一旦、アンインストールして、ホストコンピュータを再起動してから、メンテナンス作業を行い、この作業が終了した後に、再びフィルタドライバをインストールした後に、再びホストコンピュータを再起動するという煩雑な作業が必要であった。
このような作業の簡略化を図るため、ホストコンピュータの再起動及びフィルタドライバのアンインストール(削除)/インストール(挿入)をせずに、フィルタドライバの有効/無効を制御することが考えられが、フィルタドライバは、ホストコンピュータのソフトウェアにおいて深い階層に存在するため、デバイスのメンテナンスを行うユーザーがフィルタドライバの有効/無効を制御することは、ホストコンピュータのソフトウェアに関する深い知識を有しなければできないという問題点があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、ホストコンピュータの再起動及びフィルタドライバのアンインストール(削除)/インストール(挿入)をせずに、簡易にデバイスのメンテナンスを行うことができるフィルタドライバ及びフィルタドライバの制御方法を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るフィルタドライバは、ホストコンピュータと接続して使用するデバイスのメンテナンスアプリケーションを実行する場合に、標準デバイスクラスドライバへの通信処理をフィルタリングするフィルタドライバであって、
前記メンテナンスアプリケーションからの命令を認知し、認知した当該命令が拡張制御要求を有していない場合は、
当該命令に含まれる制御要求コントロールの設定が無効か、あるいは、有効かの判別を行い、
前記制御要求コントロールの設定が無効の場合は、デバイス制御要求を受付け、当該デバイス制御要求を標準デバイスクラスドライバに通知し、
有効の場合は、前記デバイス制御要求を拒否し、当該デバイス制御要求拒否を前記メンテナンスアプリケーションに通知することを特徴とする。
これにより、ホストコンピュータの再起動及びフィルタドライバのアンインストール(削除)/インストール(挿入)をせずに、簡易な手順によってデバイスのメンテナンスを行うことができるフィルタドライバを提供することができる。
前記メンテナンスアプリケーションからの命令を認知し、認知した当該命令が拡張制御要求を有していない場合は、
当該命令に含まれる制御要求コントロールの設定が無効か、あるいは、有効かの判別を行い、
前記制御要求コントロールの設定が無効の場合は、デバイス制御要求を受付け、当該デバイス制御要求を標準デバイスクラスドライバに通知し、
有効の場合は、前記デバイス制御要求を拒否し、当該デバイス制御要求拒否を前記メンテナンスアプリケーションに通知することを特徴とする。
これにより、ホストコンピュータの再起動及びフィルタドライバのアンインストール(削除)/インストール(挿入)をせずに、簡易な手順によってデバイスのメンテナンスを行うことができるフィルタドライバを提供することができる。
また、好ましくは、前記制御要求コントロールの設定は、前記メンテナンスアプリケーションの表示画面に設けられた切替手段の操作により、前記制御要求コントロールの設定の切替えが実行されることを特徴とする。
これにより、制御要求コントロールの設定の切替えが簡易な操作により行うことができるフィルタドライバを提供することができる。
これにより、制御要求コントロールの設定の切替えが簡易な操作により行うことができるフィルタドライバを提供することができる。
また、本発明に係るフィルタドライバの制御方法は、ホストコンピュータと接続して使用するデバイスのメンテナンスアプリケーションを実行する場合に、標準デバイスクラスドライバへの通信処理をフィルタリングするフィルタドライバの制御方法であって、
前記メンテナンスアプリケーションからのデバイス制御要求の命令を認知するステップと、
前記命令が拡張制御要求を有しているか否かを判断するステップと、
前記命令が拡張制御要求を有していない場合、当該命令に含まれる制御要求コントロールの設定が無効か、あるいは、有効かの判別を行うステップと、
前記制御要求コントロールの設定が無効の場合は、デバイス制御要求を受付け、当該デバイス制御要求を標準デバイスクラスドライバに通知し、有効の場合は、デバイス制御要求を拒否し、制御要求拒否をメンテナンスアプリケーションに通知するステップと、
を含むことを特徴とする。
上記制御方法により、ホストコンピュータの再起動及びフィルタドライバのアンインストール(削除)/インストール(挿入)をせずに、簡易な手順によってデバイスのメンテナンスを行うことができる。
前記メンテナンスアプリケーションからのデバイス制御要求の命令を認知するステップと、
前記命令が拡張制御要求を有しているか否かを判断するステップと、
前記命令が拡張制御要求を有していない場合、当該命令に含まれる制御要求コントロールの設定が無効か、あるいは、有効かの判別を行うステップと、
前記制御要求コントロールの設定が無効の場合は、デバイス制御要求を受付け、当該デバイス制御要求を標準デバイスクラスドライバに通知し、有効の場合は、デバイス制御要求を拒否し、制御要求拒否をメンテナンスアプリケーションに通知するステップと、
を含むことを特徴とする。
上記制御方法により、ホストコンピュータの再起動及びフィルタドライバのアンインストール(削除)/インストール(挿入)をせずに、簡易な手順によってデバイスのメンテナンスを行うことができる。
また、好ましくは、前記メンテナンスアプリケーションの表示画面に、前記制御要求コントロールの設定の切替えを指示する切替手段を備え、当該切替手段を操作することにより、前記制御要求コントロールの設定の切替えを実行することを特徴とする。
これにより、メンテナンスアプリケーションの表示画面上で、制御要求コントロールの設定の切替えを指示することができるので、ユーザーによる、制御要求コントロールの設定の切替え指示を容易にすることができる。
これにより、メンテナンスアプリケーションの表示画面上で、制御要求コントロールの設定の切替えを指示することができるので、ユーザーによる、制御要求コントロールの設定の切替え指示を容易にすることができる。
また、好ましくは、前記メンテナンスアプリケーションの表示画面に、メンテナンス処理の実施決定を行うメンテナンス処理決定スイッチを備え、
前記メンテナンス処理決定スイッチを操作することによりメンテナンスを開始するとともに、前記制御要求コントロールの設定の切替えを指示する切替手段としても動作して、前記制御要求コントロールの設定の切替えを実行することを特徴とする。
これにより、1回のスイッチ操作によって、メンテナンスアプリケーションの実行開始と同時に、制御要求コントロールの設定の切替えを指示することができ、より、デバイスのメンテナンスの手順を簡易なものにすることができる。
前記メンテナンス処理決定スイッチを操作することによりメンテナンスを開始するとともに、前記制御要求コントロールの設定の切替えを指示する切替手段としても動作して、前記制御要求コントロールの設定の切替えを実行することを特徴とする。
これにより、1回のスイッチ操作によって、メンテナンスアプリケーションの実行開始と同時に、制御要求コントロールの設定の切替えを指示することができ、より、デバイスのメンテナンスの手順を簡易なものにすることができる。
以下、本発明に係るフィルタドライバ及びフィルタドライバの制御方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、アプリケーションとデバイスとの間の信号の伝達の仕組みを図1及び図2を参照して説明する。図1は、ホストコンピュータにデバイスが接続された場合に、フィルタドライバ(デバイス制御要求コントロールドライバ)が適用される階層を示すブロック図である。図2は、ホストコンピュータにデバイスが接続された場合に、デバイスにフィルタドライバ(デバイス制御要求コントロールドライバ)を適用する方法を説明するブロック図である。
まず、アプリケーションとデバイスとの間の信号の伝達の仕組みを図1及び図2を参照して説明する。図1は、ホストコンピュータにデバイスが接続された場合に、フィルタドライバ(デバイス制御要求コントロールドライバ)が適用される階層を示すブロック図である。図2は、ホストコンピュータにデバイスが接続された場合に、デバイスにフィルタドライバ(デバイス制御要求コントロールドライバ)を適用する方法を説明するブロック図である。
図1に示すように、フィルタドライバ(デバイス制御要求コントロールドライバ)13は、標準デバイスクラスドライバ14への通信処理をフィルタリングすることにより、特定の命令(拡張制御要求)のみを標準デバイスクラスドライバ14に通知する。
すなわち、デバイス専用アプリケーション12からの拡張制御要求のみを、フィルタドライバ13が標準制御要求に変換して、標準デバイスクラスドライバ14に通知する。標準制御要求を受信した標準デバイスクラスドライバ14は、デバイス制御命令をデバイス15に送信し、これに対するデバイス応答データがデバイス15から標準デバイスクラスドライバ14、フィルタドライバ13を介して、デバイス専用アプリケーション12へ伝達される。一方、デバイス専用ではないその他のアプリケーション11(エクスプローラ等のファイル管理ツールなど)からの標準制御要求は、フィルタドライバ13によって拒否されて、その他のアプリケーション11に対して、制御要求拒否が伝達される。
そして、図2に示すように、デバイスA5及びデバイスB6をホストコンピュータ1に接続した場合、ホストコンピュータ1のPnP(Plug and Play)マネージャ2にデバイス接続情報が通知される。さらに、PnPマネージャ2は、フィルタドライバ(デバイス制御要求コントロールドライバ)13にデバイス接続情報を通知する。フィルタドライバ13は、ドライバ適用情報が記憶された記憶部4に対して、デバイスA5及びデバイスB6のデバイスIDを照合する。ここでは、デバイスA5に対しては、ドライバ(デバイス制御要求コントロールドライバ)を適用するとの情報が記憶されており、一方、デバイスB6に対しては、適用情報が記憶されていないとする。
よって、フィルタドライバ13は、PnPマネージャ2にデバイスA5に対する「ドライバ適用」の通知を送信し、デバイスB6に対する「ドライバ不適用」の通知を送信する。
以上のようにして、ホストコンピュータ1に対して接続されたデバイスA5に対して、フィルタドライバ(デバイス制御要求コントロールドライバ)13が適用される。
次に、デバイス専用アプリケーションであるメンテナンスアプリケーションを使用してデバイスのメンテナンスを行う場合における、本実施の形態に係るフィルタドライバの制御について図3〜図7を参照して説明する。
本発明の実施の形態に係るフィルタドライバ及びフィルタドライバの制御方法は、フィルタドライバの設定情報(フィルタリング機能の有効/無効)を切り替えることを特徴としている。図3は、本発明の実施の形態に係るフィルタドライバの制御を行うメンテナンスアプリケーションの表示画面(メンテナンス処理決定スイッチを操作する以前)を示す図であり、図4は、制御要求コントロールの設定が有効の場合の動作を説明する図である。
ホストコンピュータと接続して使用するデバイスのメンテナンスを行う場合には、デバイス専用アプリケーションであるメンテナンスアプリケーションを使用する。このようなメンテナンスアプリケーションを起動すると、図3に示すように、メンテナンスアプリケーションの表示画面100がディスプレイ装置等の画面に表示される。
このメンテナンスアプリケーションの表示画面100は、その表示画面内に、複数の表示ウィンドウを有している。101はフィルタドライバの設定情報(フィルタリング機能の有効/無効)を示す表示ウィンドウであり、各デバイスに対するフィルタドライバの設定状態を示している。例えば、図3では、デバイスAに対するフィルタドライバのフィルタリング機能が有効(ON)の状態にあることを示している。なお、図示しないが、他のデバイス(デバイスB、デバイスC、・・・、など)があれば、それらのデバイスの設定状態も示される。
102はメンテナンス処理の実施決定を行うメンテナンス処理決定スイッチであり、このメンテナンス処理決定スイッチ102を操作する(例えば、スイッチボタンを押下する)ことによりメンテナンスを開始することができると共に、標準制御要求に含まれる制御要求コントロールの設定(フィルタリング機能の有効/無効の指示)が切り替わる。すなわち、メンテナンス処理決定スイッチ102は、制御要求コントロールの設定の切替えを指示する切替手段としても機能する。
また、103はメンテナンスアプリケーションの各種情報が表示されるその他の表示ウィンドウである。
また、103はメンテナンスアプリケーションの各種情報が表示されるその他の表示ウィンドウである。
メンテナンス処理決定スイッチ102を操作する以前(制御要求コントロールの設定が有効の場合)においては、フィルタドライバは、図4に示すように動作する。デバイス専用アプリケーションであるメンテナンスアプリケーション21から標準制御要求がなされても、標準制御要求に含まれる制御要求コントロールの設定が有効の状態(フィルタドライバ22のフィルタリング機能が有効(ON)の状態)であるので、フィルタドライバ22にて前記要求を拒否し、メンテナンスアプリケーション21に対して、制御要求拒否を通知する。
次に、メンテナンス処理決定スイッチ102を操作した後のフィルタドライバの動作を説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係るフィルタドライバの制御を行うメンテナンスアプリケーションの表示画面(メンテナンス処理決定スイッチを操作した後)を示す図であり、図6は、制御要求コントロールの設定が無効の場合の動作を説明する図である。
図5は、本発明の実施の形態に係るフィルタドライバの制御を行うメンテナンスアプリケーションの表示画面(メンテナンス処理決定スイッチを操作した後)を示す図であり、図6は、制御要求コントロールの設定が無効の場合の動作を説明する図である。
図5に示すメンテナンスアプリケーションの表示画面100では、メンテナンス処理決定スイッチ102を操作することにより、表示ウィンドウ101には、メンテナンスの開始と共に、デバイスAに対してフィルタドライバのフィルタリング機能が無効(OFF)の状態に切り替わったことが表示される。
図6に示すように、メンテナンス処理決定スイッチ102を操作した後(図5の時点)においては、標準制御要求に含まれる制御要求コントロールの設定(フィルタリング機能の有効/無効の指示)が無効の指示に切り替わり、フィルタドライバ22のフィルタリング機能が無効(OFF)の状態となるので、メンテナンスアプリケーション21からの標準制御要求(メンテナンス用制御要求)をフィルタドライバ22にて拒否せず通過させる。この標準制御要求(メンテナンス用制御要求)は、標準デバイスクラスドライバ23に通知され、この通知により、標準デバイスクラスドライバ23は、メンテナンスコマンドをデバイスA24に送信する。デバイスA24は、メンテナンスアプリケーション21からの命令を受信した応答として、デバイス応答データを標準デバイスクラスドライバ23に送信する。このデバイス応答データは、フィルタドライバ22を介して、メンテナンスアプリケーション21に送信される。
なお、メンテナンス処理決定スイッチ102とは別に、メンテナンスアプリケーションの表示画面に、制御要求コントロールの設定の切替えを指示する切替手段を設けるようにしてもよい。
以上のデバイスA24に対するメンテナンス実行の処理において、フィルタドライバ22内においては、以下のような処理が実行される。図7は、本発明の実施の形態に係るフィルタドライバ内における、メンテナンスアプリケーションからの要求に対する処理の手順を示すフローチャートである。
メンテナンスアプリケーション21からのデバイス制御要求の命令をフィルタドライバ22が認知する(ステップS01)と、その命令が拡張制御要求を有しているか否かを判断する(ステップS02)。
前記命令が拡張制御要求を有している場合(ステップS02:YES)は、この命令によるデバイス制御要求を受付け、このデバイス制御要求を標準デバイスクラスドライバ23に通知する(ステップS03)。
前記命令が拡張制御要求を有していない場合(ステップS02:NO)、すなわち、標準制御要求のみの命令である場合は、当該命令に含まれる制御要求コントロールの設定(フィルタリング機能の有効/無効の指示)が無効か、あるいは、有効かの判別を行う(ステップS04)。制御要求コントロールの設定が無効の場合は、デバイス制御要求を受付け、当該デバイス制御要求を標準デバイスクラスドライバ23に通知し(ステップS03)、有効の場合は、デバイス制御要求を拒否し、当該デバイス制御要求拒否をメンテナンスアプリケーション21に通知する(ステップS05)。
このように、上述の図4〜図7のようにして、デバイス専用アプリケーションであるメンテナンスアプリケーションにおいて、フィルタドライバの設定情報(フィルタリング機能の有効/無効)を切り替えることができる。
次に、本発明の実施の形態に係るフィルタドライバ及びフィルタドライバの制御方法を適用可能なシステムの構成の一例として、図8にホストコンピュータの機能ブロック図、図9にデバイスの一例である画像形成装置の機能ブロック図を示す。
ホストコンピュータ200は、図8に示すように、ネットワーク104を介して、外部のデバイス(画像形成装置300など)と通信可能であり、CPU201、RAM202、ROM203、通信I/F(画像形成装置コントローラを含む)204,ディスプレイ装置コントローラ205、キーボードコントローラ206、メモリコントローラ207、ディスプレイ装置208、キーボード209、外部メモリ210、システムバス211を備える。
画像形成装置300は、例えば、記録媒体に画像を印刷して形成するプリンタ等の装置であり、図9に示すように、CPU301、RAM302、ROM303、入力部304、印刷部I/F(印刷部インターフェイス)305、メモリコントローラ306、印刷部307、操作パネル308、外部メモリ309、システムバス310を備える。この画像形成装置300は、ネットワーク104を介して、ホストコンピュータ200と通信可能である。
図8及び図9を参照して、フィルタドライバに対する設定情報(フィルタリング機能の有効/無効)の切替処理について説明する。
ホストコンピュータ200において、メンテナンス開始命令をCPU201が検知すると、CPU201は外部メモリ210あるいはROM203からフィルタドライバを管理するプログラム、例えばフィルタドライバ切替プログラムをRAM202に呼び出し、このフィルタドライバ切替プログラムの制御によって、ROM203に保存されているフィルタドライバの設定情報(フィルタリング機能の有効/無効)を切り替える。
次に、前述の図8のホストコンピュータ及び図9の画像形成装置などにより構成されるシステムにおいて、本発明の実施の形態に係るフィルタドライバ及びフィルタドライバの制御方法を使用したメンテナンス手順の実施例及び比較例(従来例)について説明する。
(メンテナンス手順の比較例)
図10は、従来のフィルタドライバを有するシステムにおける比較例のメンテナンス手順を示すフローチャートである。
本比較例において、図9の画像形成装置300などのデバイスのメンテナンスを行う場合は、まず、フィルタドライバをアンインストールする(ステップS11)。次に、ホストコンピュータ200を再起動する(ステップS12)。ホストコンピュータ200が起動したら、ホストコンピュータ200とデバイス(画像形成装置300)の間でメンテナンスデータを送受信する(ステップS13)。そして、フィルタドライバを再インストールする(ステップS14)と共に、デバイス(画像形成装置300)を再接続する(ステップS25)。次に、ホストコンピュータ200を再起動(ステップS16)して、画像形成装置300のメンテナンス手順が終了する。
図10は、従来のフィルタドライバを有するシステムにおける比較例のメンテナンス手順を示すフローチャートである。
本比較例において、図9の画像形成装置300などのデバイスのメンテナンスを行う場合は、まず、フィルタドライバをアンインストールする(ステップS11)。次に、ホストコンピュータ200を再起動する(ステップS12)。ホストコンピュータ200が起動したら、ホストコンピュータ200とデバイス(画像形成装置300)の間でメンテナンスデータを送受信する(ステップS13)。そして、フィルタドライバを再インストールする(ステップS14)と共に、デバイス(画像形成装置300)を再接続する(ステップS25)。次に、ホストコンピュータ200を再起動(ステップS16)して、画像形成装置300のメンテナンス手順が終了する。
(メンテナンス手順の実施例)
図11は、本発明の実施の形態に係るフィルタドライバ及びフィルタドライバの制御方法を使用したメンテナンス手順の実施例を示すフローチャートである。
本実施例において、図9の画像形成装置300などのデバイスのメンテナンスを行う場合は、まず、メンテナンスアプリケーション21の制御要求コントロールの設定が無効か、あるいは、有効かの判別を行う(ステップS21)。有効の場合は、フィルタドライバ22に対して有効から無効へ切替処理(ステップS22)を実行する。例えば、図3の時点で、メンテナンス処理決定スイッチ102を操作するなどにより、図5の状態に切り替える。これにより、フィルタドライバ22のフィルタリング機能が無効となる。そして、ホストコンピュータ200とデバイス(画像形成装置300)の間でメンテナンスデータを送受信する(ステップS23)。なお、無効の場合は、そのまま上記メンテナンスデータの送受信(ステップS23)を実行する。次に、フィルタドライバ22に対して無効から有効へ切替処理(ステップS24)を実行する。例えば、図5の時点で、メンテナンス処理決定スイッチ102を操作するなどにより、図3の状態に切り替える。これにより、画像形成装置300のメンテナンス手順が終了する。
図11は、本発明の実施の形態に係るフィルタドライバ及びフィルタドライバの制御方法を使用したメンテナンス手順の実施例を示すフローチャートである。
本実施例において、図9の画像形成装置300などのデバイスのメンテナンスを行う場合は、まず、メンテナンスアプリケーション21の制御要求コントロールの設定が無効か、あるいは、有効かの判別を行う(ステップS21)。有効の場合は、フィルタドライバ22に対して有効から無効へ切替処理(ステップS22)を実行する。例えば、図3の時点で、メンテナンス処理決定スイッチ102を操作するなどにより、図5の状態に切り替える。これにより、フィルタドライバ22のフィルタリング機能が無効となる。そして、ホストコンピュータ200とデバイス(画像形成装置300)の間でメンテナンスデータを送受信する(ステップS23)。なお、無効の場合は、そのまま上記メンテナンスデータの送受信(ステップS23)を実行する。次に、フィルタドライバ22に対して無効から有効へ切替処理(ステップS24)を実行する。例えば、図5の時点で、メンテナンス処理決定スイッチ102を操作するなどにより、図3の状態に切り替える。これにより、画像形成装置300のメンテナンス手順が終了する。
このように、本実施例においては、上記比較例のようなホストコンピュータ200の再起動及びフィルタドライバ22のアンインストール(削除)/インストール(挿入)をせずに、簡易な手順でデバイス(画像形成装置300)のメンテナンスを行うことができる。
1…ホストコンピュータ、2…PnPマネージャ、4…記憶部、5…デバイスA、6…デバイスB、11…その他のアプリケーション、12…専用アプリケーション、13…フィルタドライバ、14…標準デバイスクラスドライバ、15…デバイス、21…メンテナンスアプリケーション、22…フィルタドライバ、23…標準デバイスクラスドライバ、24…デバイスA、100…表示画面、101…表示ウィンドウ、102…メンテナンス処理決定スイッチ、103…その他の表示ウィンドウ、104…ネットワーク、200…ホストコンピュータ、201…CPU、202…RAM、203…ROM、204…通信I/F(画像形成装置コントローラを含む)、205…ディスプレイ装置コントローラ、206…キーボードコントローラ、207…メモリコントローラ、208…ディスプレイ装置、209…キーボード、210…外部メモリ、211…システムバス、300…画像形成装置、301…CPU、302…RAM、303…ROM、304…入力部、305…印刷部I/F(印刷部インターフェイス)、306…メモリコントローラ、307…印刷部、308…操作パネル、309…外部メモリ、310…システムバス
Claims (5)
- ホストコンピュータと接続して使用するデバイスのメンテナンスアプリケーションを実行する場合に、標準デバイスクラスドライバへの通信処理をフィルタリングするフィルタドライバであって、
前記メンテナンスアプリケーションからの命令を認知し、認知した当該命令が拡張制御要求を有していない場合は、
当該命令に含まれる制御要求コントロールの設定が無効か、あるいは、有効かの判別を行い、
前記制御要求コントロールの設定が無効の場合は、デバイス制御要求を受付け、当該デバイス制御要求を標準デバイスクラスドライバに通知し、
有効の場合は、前記デバイス制御要求を拒否し、当該デバイス制御要求拒否を前記メンテナンスアプリケーションに通知することを特徴とするフィルタドライバ。 - 前記制御要求コントロールの設定は、前記メンテナンスアプリケーションの表示画面に設けられた切替手段の操作により、前記制御要求コントロールの設定の切替えが実行されることを特徴とする請求項1に記載のフィルタドライバ。
- ホストコンピュータと接続して使用するデバイスのメンテナンスアプリケーションを実行する場合に、標準デバイスクラスドライバへの通信処理をフィルタリングするフィルタドライバの制御方法であって、
前記メンテナンスアプリケーションからのデバイス制御要求の命令を認知するステップと、
前記命令が拡張制御要求を有しているか否かを判断するステップと、
前記命令が拡張制御要求を有していない場合、当該命令に含まれる制御要求コントロールの設定が無効か、あるいは、有効かの判別を行うステップと、
前記制御要求コントロールの設定が無効の場合は、デバイス制御要求を受付け、当該デバイス制御要求を標準デバイスクラスドライバに通知し、有効の場合は、デバイス制御要求を拒否し、制御要求拒否をメンテナンスアプリケーションに通知するステップと、
を含むことを特徴とするフィルタドライバの制御方法。 - 前記メンテナンスアプリケーションの表示画面に、前記制御要求コントロールの設定の切替えを指示する切替手段を備え、当該切替手段を操作することにより、前記制御要求コントロールの設定の切替えを実行することを特徴とする請求項3に記載のフィルタドライバの制御方法。
- 前記メンテナンスアプリケーションの表示画面に、メンテナンス処理の実施決定を行うメンテナンス処理決定スイッチを備え、
前記メンテナンス処理決定スイッチを操作することによりメンテナンスを開始するとともに、前記制御要求コントロールの設定の切替えを指示する切替手段としても動作して、前記制御要求コントロールの設定の切替えを実行することを特徴とする請求項4に記載のフィルタドライバの制御方法。
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