JP2009214299A - 液体検知装置及びこれを備えたインクジェット式液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッファータンク内の液体を排出す際には、液体が入っていないときにもポンプを動作させる必要があるため、液体がなくて動作しないのかまたポンプの故障で液体が流れないのかの区別ができない。
【解決方法】リードスイッチを容器外に取り付け、任意の位置に設置して、検知する液面を選択する。
【選択図】 図1
【解決方法】リードスイッチを容器外に取り付け、任意の位置に設置して、検知する液面を選択する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液体の液面を検知する液面センサー及びそれを用いたインクジェット式液体塗布装置に関するものである。
液面検知装置は様々な分野で用いられており、その方式も超音波やレーザで液面を観測するものや磁石や浮きを用いて機械的に検知するものまで様々なものがある。方式は検知する液体、精度やコストなどによって決められる。
インクジェット式液体塗布装置は、近年産業用途として様々な分野での利用の検討がなされている。特に液晶関連製造プロセスでは大型ガラス基板対応、製造プロセスの簡略化や使用材料削減によるコスト低減などを目的として、配向膜、カラーフィルタ用レジスト及びビーズスペーサー塗布などの塗布装置として一部利用されている。インクジェット方式の特徴として、必要な部分に必要な量を塗布することが可能であるが、一般的なインクジェットヘッドは小さなノズルから液体を吐出するためインクによっては初期のインク充填や工程中のノズル詰まりによる吐出不良が発生する場合がある。そのためインク充填システムやヘッドの保全システムなど液体塗布の信頼性を確保するために様々なサブシステムが搭載されている。また量産ラインでは自動で製造装置が稼動しているため各種のセンサーで装置の状態をモニターする必要がある。前述のようにインクの充填やヘッド保全、洗浄には大量の液体を使用するため、それらの廃液は確実に排出されなければならない。例としてヘッド保全・洗浄部から排出される廃液は液溜めから溢れないように定期的にポンプによって廃液を排出する必要がある。万が一廃液ポンプが故障した場合、廃液が溢れる場合があるので、配管部の途中にバッファータンクを設けて、ヘッド保全部・洗浄部に溜まった液を一度タンクに溜めた後に別のポンプでバッファータンクの液を排出する構造としている。使用する液面センサーの例として、流路中に浮きと磁石を設け、リードスイッチで液体の流れを検出するものがある(例えば、特許文献1)。
しかしながらバッファータンク内の液体を排出す際には、液体が入っていないときにもポンプを動作させる必要があるため、液体がなくて動作しないのかまたポンプの故障で液体が流れないのかの区別ができないという欠点がある。
本発明の目的は、このような事情に鑑み、簡易な構造でバッファータンク内の液面を検知して、バッファータンク内の廃液の漏出を防ぐことにある。
本発明の目的は、このような事情に鑑み、簡易な構造でバッファータンク内の液面を検知して、バッファータンク内の廃液の漏出を防ぐことにある。
上記目的を解決するために本発明の第1の手段は、液体の流入口と、液体の流出口と、液体で浮上する浮きと、該浮きに備えられた磁石とを備えた液体を溜める容器と、該容器を固定する固定治具と、該固定治具の前記容器の直下に配置されるリードスイッチを備え、前記容器内の磁石の位置によってリードスイッチがオン−オフすることにより液面を検知することを特徴とする。このように構成することにより容器とリードスイッチを別部材としながら液面を検出することが可能となる。
本発明の第2の手段は、液体の流入口と、液体の流出口と、液体で浮上する浮きと、該浮きに備えられた磁石とを備えた液体を溜める容器と、該容器を固定する固定治具と該固定治具の前記容器の直下に配置されるリードスイッチを備え、前記容器内の磁石の位置によってリードスイッチがオン−オフすることにより液面を検知する液面検知装置において、リードトスイッチの中心が前記固定治具の下面から見て前記容器内の磁石における中心の100ミリメートル以内の範囲に配置されることを特徴とする。このように構成することにより、リードスイッチの位置を変えることにより、検知する液面の高さを任意に選択することが可能となる。
本発明の第3の手段は、上記のように構成された液面検出装置を搭載したインクジェット式記録装置を実現したことを特徴とする。
本発明によれば、液面検知センサーは簡単な構成で、外部に取り付けられたリードスイッチの位置を変えることにより任意の液面の高さを検知することが可能になる。また、前記した液面検知センサーをインクジェット式液体塗布装置に搭載することにより、送液ポンプの故障などによる漏液事故を防止できる。
以下に、本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る液面検知センサーの概要図である。1は容器、2は浮き、3は磁石、4は密閉蓋、5は廃液流入口、6は廃液流出口、7はエア流入口、8は容器固定治具、9はリードスイッチ、10はサポートである。容器固定治具8の上に載せられた廃液を溜める容器内には接着された浮き2と磁石3がある。浮き2と磁石3は中心に同心の穴が開いており、サポート10に通されており、上下にのみ動く構造となっている。廃液流入口5から導入された廃液は通常は図示されていないエアポンプからエア流入口7から導入される加圧エアによって廃液は廃液流出口6から、図示されていない廃液タンクへ排出される。
図1は本発明に係る液面検知センサーの概要図である。1は容器、2は浮き、3は磁石、4は密閉蓋、5は廃液流入口、6は廃液流出口、7はエア流入口、8は容器固定治具、9はリードスイッチ、10はサポートである。容器固定治具8の上に載せられた廃液を溜める容器内には接着された浮き2と磁石3がある。浮き2と磁石3は中心に同心の穴が開いており、サポート10に通されており、上下にのみ動く構造となっている。廃液流入口5から導入された廃液は通常は図示されていないエアポンプからエア流入口7から導入される加圧エアによって廃液は廃液流出口6から、図示されていない廃液タンクへ排出される。
次に、廃液排出用のエアポンプが故障したときの動作について説明する。通常は定期的にタンク内は加圧され廃液は押し出されるため、廃液流出口6のチューブ下面より液面が上昇することはない。従って、磁石3と浮き2はサポート10の最下部に位置している。このとき、容器固定治具8の内部に設置されたリードスイッチ9は導通状態にある。エアポンプの故障により廃液が廃液流出口6から排出されない状態で廃液流入口5から廃液が流入し続けると容器1内の廃液の水位が上昇し、ある高さ以上で浮き2と磁石3が上昇を開始する。磁石3が上昇を続けるとリードスイッチ9との距離が離れるためある位置まで上昇することによりリードスイッチ9の導通状態が切れ、容器内の液面の上昇が検知される。
リードスイッチ9の導通状態は一定の磁力で切断される。磁力の強さは磁石からの距離により決定されるため事前に磁石とリードスイッチの位置と導通状態の関係を測定することにより任意の水位でのリードスイッチ9のオン−オフが可能となる。図2は今回用いたリードスイッチと磁石の位置と導通状態のオン−オフの関係を調べたものである。リードスイッチ9の真上に磁石3があるときは短い距離でリードスイッチ9はオフとなるが、左右にずらすことによりリードスイッチ9の導通状態がオフになる距離が長くなっている。なお今回は上面がS極、下面がN極の円盤状の磁石を用いたが、磁極の向きや磁石の形状によってオン−オフする位置は異なる。
リードスイッチ9の導通状態は一定の磁力で切断される。磁力の強さは磁石からの距離により決定されるため事前に磁石とリードスイッチの位置と導通状態の関係を測定することにより任意の水位でのリードスイッチ9のオン−オフが可能となる。図2は今回用いたリードスイッチと磁石の位置と導通状態のオン−オフの関係を調べたものである。リードスイッチ9の真上に磁石3があるときは短い距離でリードスイッチ9はオフとなるが、左右にずらすことによりリードスイッチ9の導通状態がオフになる距離が長くなっている。なお今回は上面がS極、下面がN極の円盤状の磁石を用いたが、磁極の向きや磁石の形状によってオン−オフする位置は異なる。
次に、これらの液面検知センサーを用いたインクジェット式液体塗布装置について説明する。図3はインクジェット式液体塗布装置のシステム構成を示した図である。インクジェット式液体塗布装置は液体を吐出させるインクジェットヘッド部と、液体を塗布する基板を載せて移動させるX−Yステージと、インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給部と、インクジェットヘッドの洗浄等を行うインクジェットヘッド保全洗浄部と、インクジェットヘッドを制御するインクジェット制御部と、全体を制御する全体制御部とからなる。インクジェットヘッドは小さいノズルから液体を吐出するため液体によっては乾燥や微粒子によってノズル詰まりが発生し、吐出不良を起こすことがある。そのためインクジェットヘッドは定期的に表面の洗浄や捨て打ちなどを行う必要がある。これらの動作は液体の排出を伴うためヘッド保全洗浄部で実施され、溜まった液体はポンプなどによって排出される。
図4はヘッド保全洗浄部の詳細を説明した図である。ヘッド保全制御部でインクジェットヘッド11から排出された液体は受け皿12に溜められる。溜まった液体は定期的にポンプ13によってバッファータンク14に排出される。バッファータンク14に溜まった液体はポンプ15によって最終的に廃液タンク16に排出される。バッファータンク14には、第1図で説明した液面検知センサーが取り付けられており、ポンプ15の故障によりバッファータンク内の液面がある高さ以上になるとインクジェット式塗布装置の全体制御部に信号を送りインクジェットヘッド11からの液体の排出動作を中止し、液体の漏洩を防止する。
1は容器、2は浮き、3は磁石、4は密閉蓋、5は廃液流入口、6は廃液流出口、7はエア流入口、8は容器固定治具、9はリードスイッチ、10はサポート、11はインクジェットヘッド、12は受け皿、13はポンプ1、14はバッファータンク、15はポンプ2、16は廃液タンクである。
Claims (3)
- 液体の流入口と、液体の流出口と、液体で浮上する浮きと、前記浮きに備えられた磁石とを備えた液体を溜める容器と、該容器を固定する固定治具と該固定治具の前記容器の直下に配置されるリードスイッチを備え、前記容器内の磁石の位置によってリードスイッチがオン−オフすることにより液面を検知することを特徴とする液体検知装置。
- 請求項1において、前記リードスイッチの中心が前記固定治具の下面から見て前記容器内の磁石における中心の100ミリメートル以内の範囲に配置されることを特徴とする液体検知装置
- 請求項1記載の液体検知装置を備えたインクジェット液体塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008057127A JP2009214299A (ja) | 2008-03-07 | 2008-03-07 | 液体検知装置及びこれを備えたインクジェット式液体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2009214299A true JP2009214299A (ja) | 2009-09-24 |
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ID=41186716
Family Applications (1)
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JP2008057127A Pending JP2009214299A (ja) | 2008-03-07 | 2008-03-07 | 液体検知装置及びこれを備えたインクジェット式液体吐出装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102248800A (zh) * | 2011-05-16 | 2011-11-23 | 珠海天威技术开发有限公司 | 喷墨打印机墨盒测试方法 |
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2008
- 2008-03-07 JP JP2008057127A patent/JP2009214299A/ja active Pending
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