JP2009213328A - 電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法 - Google Patents

電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法 Download PDF

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崇 元治
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Abstract

【課題】電力系統シミュレータにおいて、データ入力に要する手間を減らすことが可能であり、かつシミュレーション結果の精度を確保可能な負荷曲線モデルを生成するための技術を提供する。
【解決手段】負荷モデル曲線の生成方法は、負荷曲線の形状を特徴づけるための複数の特徴点を結んだ線を数式化した、時間と負荷との関係を示す標準関数を受け付けるステップと、負荷ノードにおける、複数の特徴点の各々に対応する負荷および時間の情報を受け付けるステップ(S3)と、複数の特徴点の各々に対応する情報と標準関数とに基づいて、負荷曲線モデルを生成するステップ(S4)とを備える。ユーザは、特徴点の情報のみを入力するだけでよくなる。さらに、負荷の種別ごとに異なりうる負荷変動の特徴を、その標準関数に反映させることができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、配電系統に生じる電気的現象をシミュレーションするための電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法、その生成された負荷曲線モデルを用いた電力系統シミュレーション方法、および、負荷曲線モデル生成と電力系統シミュレーションとを実行する電力系統シミュレータに関する。
配電系統に発生しうる電圧管理上の様々な問題については、対象系統ごとにその対策を検討することが必要となる。この検討に関する業務の精度向上および効率化を図るためのツールの1つとして、シミュレーション装置(以下、「電力系統シミュレータ」と呼ぶ)が提案されている。電力系統シミュレータとしては、たとえば、実際の電力系統を縮小した電気回路を構成し、その回路に電圧を印加することにより電力系統の応動を模擬するもの、電力系統の各構成要素を数式によってモデル化し、計算機を用いてその数式を解くことにより、電力系統の応動を模擬するもの、両者を組み合わせたもの等がある。
たとえば、非特許文献1には、配電系統の構成変更や負荷の変動等の複雑な組み合わせパターンをシミュレーションし、系統上の電圧分布の解析等をパーソナルコンピュータによって容易に行なうことが可能な解析ツールが提案されている。
大森俊也、他5名、「分散電源連系時の影響評価解析ツールの開発」、平成14年電気学会全国大会講演論文集、社団法人電気学会、2002年3月、第6分冊、p.106
電力系統での負荷変動に関するシミュレーションを行なうため、シミュレータを使用するユーザは、負荷ノードごとに負荷の時間変動(いわゆる「負荷曲線」)のデータをシミュレータに入力する必要がある。たとえば、1日の負荷変動に関するシミュレーションを行なう場合、所定の時間間隔(たとえば1時間)で区切った時間断面ごとに負荷のデータが入力される。この場合、負荷ノードの数とシミュレーションを行なう時間断面(上述の例では24)との積で決定される数のデータをユーザはシミュレータに入力する必要がある。したがって、データの入力作業に要するユーザの負担が多大なものとなる。
一方、各負荷ノードに対応する入力データの数を減らすことによって、ユーザのデータ入力作業を省力化することは可能である。しかし入力データの数を単純に減らした場合には、シミュレーション結果の精度への影響が生じることが考えられる。
本発明は、上述の課題を解決するものであって、その目的は、電力系統シミュレータにおいて、データ入力に要する手間を減らすことが可能であり、かつシミュレーション結果の精度を確保可能な負荷曲線モデルを生成するための技術を提供することである。
本発明は要約すれば、配電系統で生じる電気的現象をシミュレーションする電力系統シミュレータにおいて、配電系統上の負荷ノードでの負荷曲線のモデルを生成する方法であって、負荷曲線の形状を特徴づけるための複数の特徴点を結んだ線を数式化した、時間と負荷との関係を示す標準関数を受け付けるステップと、負荷ノードにおける、複数の特徴点の各々に対応する負荷および時間の情報を受け付けるステップと、複数の特徴点の各々に対応する情報と標準関数とに基づいて、モデルを生成するステップとを備える。
好ましくは、モデルを生成するステップは、標準関数における変数の係数および定数項を情報に基づいて変更するステップを含む。
好ましくは、電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法は、負荷ノードにおける負荷の種類を決定する指示に応じて、複数の標準関数の中から対応する標準関数を選択するステップをさらに備える。
好ましくは、標準関数は、複数の関数を含む。電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法は、複数の関数のうち少なくとも1つの関数を新しい関数に変更する指示に応じて標準関数を更新するステップをさらに備える。
本発明の他の局面に従うと、電力系統シミュレーション方法であって、上述のいずれかに記載の電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法によって生成されたモデルを用いて、配電系統で生じる電気的現象をシミュレーションするステップを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、配電系統で生じる電気的現象をシミュレーションする電力系統シミュレータである。電力系統シミュレータは、負荷曲線の形状を特徴づけるための複数の特徴点を結んだ線を数式化した、時間と負荷との関係を示す標準関数を記憶する記憶部と、ユーザにより入力された、負荷ノードにおける、複数の特徴点の各々に対応する負荷および時間の情報を受け付ける入力部と、複数の特徴点の各々に対応する情報と標準関数とに基づいて、モデルを生成する演算部とを備える。
好ましくは、演算部は、標準関数における変数の係数および定数項を情報に基づいて変更する。
好ましくは、演算部は、負荷ノードにおける負荷の種類を決定する指示に応じて、複数の標準関数の中から対応する標準関数を選択する。
好ましくは、標準関数は、複数の関数を含む。演算部は、ユーザから、複数の関数のうち少なくとも1つの関数を新しい関数に変更する指示を受けた場合に、指示に応じて標準関数を更新する。
好ましくは、演算部は、生成したモデルを用いて、配電系統で生じる電気的現象をシミュレーションする。
本発明によれば、電源系統シミュレーションを実行する際に、負荷曲線に関するデータをシミュレーション装置に入力するための手間を減らすことが可能になる。
さらに、本発明によれば、シミュレーション結果についての精度を確保することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態に従う負荷曲線モデルの生成処理および電力系統シミュレーションを実行するコンピュータ100の構成の一例を示した図である。図1を参照して、コンピュータ100には、ユーザによる各種情報や指示の入力装置として、マウス114と、キーボード116が接続される。また、コンピュータ100には、たとえばシミュレーション結果を出力するための出力装置として、ディスプレイ118が接続される。
コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)102と、オペレーティングシステムに送られたプログラムなどを不揮発的に記憶したROM(Read Only Memory)104と、実行されるプログラムをロードするための、およびプログラム実行中のデータを一時的に記憶するためのRAM(Random Access Memory)106と、ハードディスク(HDD)108と、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ドライブ110とを備える。CD−ROMドライブ110には、CD−ROM112が装着される。CPU102と、ROM104と、RAM106と、ハードディスク108と、CD−ROMドライブ110とは、バス120を介して相互に情報を授受する。
負荷曲線モデルを生成するためのプログラム、および電力系統シミュレーションを実行するためのプログラムはCD−ROM112に記録される。一般的にこうしたプログラムはCD−ROM112などの記録媒体に記録されて流通し、CD−ROMドライブ110などにより記録媒体から読取られてハードディスク108に一旦記憶される。プログラムは、ハードディスク108からRAM106に読出されてCPU102により実行される。コンピュータ100は、そのプログラムがCPU102で実行されることにより、本実施の形態に従う電力系統シミュレータとして機能する。CPU102は、本実施の形態に従う電力系統シミュレータにおける「演算部」に対応する。なおプログラムおよびそのプログラムを記録したCD−ROMも本発明の1つの実施態様である。
図2は、本実施の形態に係る電力系統シミュレーションに用いられる配電系統モデルを示した図である。なお図2に示した配電系統モデルは、ディスプレイ118の画面に表示される。図2を参照して、配電系統1は、電源2と、母線4と、複数の遮断器6と、複数の配電線8と、負荷ノード10とを含む。
電源2は、発電所、発電所からの電力を送電するための送電線、および発電所から送電線を介して送電された電力を降圧するための配電用変圧器をまとめて示したものである。母線4は電源2に接続され、複数の遮断器6は母線4に接続される。配電線8は、母線4から遮断器6を介して引き出される。
負荷ノード10は、配電線上の負荷を示したものである。なお、各負荷ノード10に接続される負荷の数は特に限定されるものではない。負荷には様々な種類があるが、本実施の形態の説明においては代表的に住宅負荷および工場負荷を示すものとする。
電力供給の末端に存在する需要家の使用電力は常時一定ではなく、時間、日、月によって変動する。また、需要家の種類に応じて負荷の変動の傾向が異なる。このような負荷の時間変動を示すものとして負荷曲線がある。
図3に、負荷曲線の一例を示す。図3(A)は、工場負荷の1日の変化を表わす日負荷曲線の一例を示した図である。図3(B)は、住宅負荷の1日の変化を表わす日負荷曲線の一例を示した図である。図3(A)に示した工場負荷は、日中(たとえば10時〜17時)の負荷が高く、深夜および早朝の負荷が低くなる傾向にあるといえる。一方、図3(B)に示した住宅負荷は、日中は緩やかに上昇し、夕方(たとえば16時以降)から大きく上昇して19時頃にピークとなる。
たとえば配電線における1日の電圧変動を電力系統シミュレータによりシミュレーションするためには、ユーザが、負荷ノードごとに、1日の負荷の時間変動のデータをシミュレータに入力する必要がある。図4は、電力系統シミュレータに入力される工場負荷のデータの例を示す図である。図4を参照して、この例では、1時間ごとに有効電力(P)、無効電力(Q)、および力率(PF)の値が与えられている。なお、図4に示した数値は一例である。
たとえば、有効電力(P)だけをシミュレータに入力すればよい場合であっても、1つの負荷ノードに対して24個の数値データを入力する必要がある。図2に示したように、配電系統1上には複数の負荷ノードが存在する。したがって、データ入力作業に要するユーザの負担が著しく大きくなる。
このような問題を解決するための方法として、入力する数値データの個数を少なくすることが考えられる。たとえば2時間単位で有効電力の値が与えられたデータをユーザが入力することが考えられる。この場合、1つの負荷ノードに対して12個の数値データを入力すればよくなる。しかし、単純に、数値データの個数を減らした場合、現実の負荷変動の傾向を配電系統モデル上の負荷ノードに反映できないことが考えられる。これによってシミュレーション結果の精度の低下等の影響(たとえば、妥当でない結果が得られることなど)が考えられる。
したがって、本実施の形態では、負荷種別ごとに、負荷曲線の形状の特徴が反映された関数(標準関数)が予め設定される。このような標準関数は、図3に示したような負荷曲線に基づいて決定される。
たとえば電力系統シミュレータのユーザが標準関数を決定する場合には、以下のような手順で標準関数が決定される。まずユーザは、負荷変動の特徴を反映した概略曲線をX軸(時間軸、たとえば1時間間隔で24時間分)および、Y軸(有効電力)平面に規格化した関数として描く。
次にユーザは、その関数を、負荷曲線の複数の特徴点を結ぶ線(曲線でも直線でもよい)を表す数式として表現する。この特徴点は、たとえば、負荷電力が最小となる負荷曲線上の点、負荷電力が最大となる負荷曲線曲線上の点、および、負荷曲線における変極点等である。なおX−Y平面における特徴点の座標は既知であるとする。負荷曲線の規格化は、設備の定格容量あるいは対象曲線の最大値を基準値(1pu)とし、他の特徴点における負荷電力を、その基準値に対する割合として与えることにより行なわれる。このようにして、負荷種別ごとに、複数の特徴点を結んだ線を数式化した、時間と負荷との関係を示す標準関数が生成される。
図5は、負荷曲線モデルの一例を説明する図である。図5(A)は、工場負荷の日負荷曲線モデルの一例を示す図である。図5(B)は、住宅負荷の日負荷曲線モデルの一例を示す図である。なお、図5では、X軸、Y軸は、それぞれ1日の時間、および有効電力を示す。
図5(A)を参照して、工場負荷の負荷曲線モデルは、特徴点11〜16を直線で結んだものとなる。特徴点11,12,15,16は、負荷電力が最小値Pminとなる期間の始期および終期をそれぞれ示す、XY平面座標上の点である。特徴点13,14は、負荷電力が最小値Pmaxとなる期間の始期および終期をそれぞれ示すXY平面座標上の点である。
特徴点11,12を結ぶ直線、特徴点13,14を結ぶ直線および特徴点15,16を結ぶ直線の各々は、0次関数によって表され、特徴点12,13を結ぶ直線および特徴点14,15を結ぶ直線の各々は、1次関数によって表される。
図5(B)を参照して、住宅負荷の負荷曲線モデルは、特徴点21〜29を直線で結んだものとなる。特徴点21,22,23は、それぞれ負荷電力がPminからPminまで上昇する期間の始期、負荷電力がPminに達する点、負荷電力がPminからPminまで減少する期間の終期を示す点である。特徴点24は、負荷電力がPminで一定である期間の終期を示す。特徴点25,26は、負荷曲線の変極点(図5(B)では直線の傾きが変わる点)である。特徴点25,26における負荷電力は、それぞれPmin,Pxrとなる。特徴点27は、負荷電力がPmaxに達する時間を示す。特徴点28は、負荷電力がPmaxで一定である期間の終期を示す。特徴点29は、負荷電力がPmaxからPminまで減少する期間の終期を示す。図5(B)についても、負荷曲線モデルを示す関数は、0次関数および1次関数の組み合わせによって表すことができる。
図6は、本実施の形態による負荷曲線モデル(工場負荷の場合)の生成方法において、ユーザにより電力系統シミュレータに入力されるデータを示す図である。図6および図5(A)を参照して、ユーザが電力系統シミュレータに入力するデータ項目は、特徴点11〜16の各々の時間およびPmin,Pmaxの値(定格電力に対する割合)となる。したがって入力項目の数は8となる。
図4と図6とを比較すれば分かるように、本実施の形態によれば、電力系統シミュレータ上で、1つの負荷ノードにおける負荷変動を与えるために必要な入力データの個数を削減できる。したがって本実施の形態によれば、一般的に、負荷ノードごとに負荷変動についてのデータを入力する必要がある電力系統シミュレータにおいて、データの入力に要するユーザの手間を大幅に削減することができる。
また、標準関数は、現実の負荷曲線の形状の特徴を示す関数であるため、標準関数と入力データとに基づいて負荷曲線モデルを生成することにより、現実の負荷曲線の形状の特徴を配電系統モデルでの負荷ノードに反映させることができる。よって、配電系統モデルを用いた電力系統シミュレーションの結果においても、ある程度の精度を確保することができる。
なお、ユーザが電力系統シミュレータに入力したデータおよび、予め定義した標準関数は、たとえば図1に示したハードディスク108に記憶され、CPU102による負荷曲線モデルの生成処理の実行時にCPU102によって呼び出される。
図7は、図1に示した電力系統シミュレータに記憶される情報の一例を示した図である。図7(A)は、電力系統シミュレータに記憶される特徴点の情報を示した図である。図7(A)および図6を参照して、電力系統シミュレータ(主としてCPU102)は、ユーザが入力した情報に基づいて、負荷曲線モデル上の特徴点ごとに、時間と負荷電力との組のデータを生成し、そのデータをハードディスク108に記憶する。
図7(B)は、電力系統シミュレータに記憶される標準関数(工場負荷の場合)の一例を示した図である。図7(B)を参照して、始点および終点に対応する特徴点と、その始点および終点を結ぶ線に対応する関数が記憶される。なお、a,a(1次関数における変数xの係数)およびb,b,c,c(定数項)は、図7(A)に示されるXおよびYの値、すなわちユーザが入力したデータに基づいて決定される値である。すなわち、ユーザが入力したデータ(図6参照)に基づいて、CPU102は、係数a,aおよび定数b,b,c,cを決定する。これによって負荷曲線モデルが生成される。
図8は、本実施の形態の電力系統シミュレータにより実行される標準関数の設定処理を示すフローチャートである。図8を参照して、処理が開始されると、ステップS01において、CPU102は、電力系統シミュレータのユーザが入力装置を介して入力した標準関数を受け付ける。ステップS02において、CPU102は、受け付けた標準関数をハードディスク108に記憶させる。
ステップS03において、CPU102は、他の標準関数の入力があるか否かを判定する。たとえばCPU102は、ある負荷種別に対応する標準関数の入力が終了するたびに、他の標準関数の入力を行なうか否かを確認するためのメッセージをディスプレイ118に表示させるとともに、ユーザからの指示を受け付ける。CPU102が、他の標準関数の入力を行なう指示をユーザから受けた場合(ステップS03においてYES)、処理はステップS01に戻る。一方、CPU102が、標準関数の入力を終了する指示をユーザから受けた場合(ステップS03においてNO)、全体の処理は終了する。図8のフローチャートに示す処理によって、負荷種別ごとの標準関数が電力系統シミュレータに設定される。
図9は、本実施の形態の電力系統シミュレータにより実行される負荷曲線モデルの生成処理を示すフローチャートである。図9を参照して、処理が開始されると、ステップS1において、ユーザの指示により、負荷種別(たとえば工場負荷、住宅負荷等)が決定される。ステップS2において、CPU102は、図8のフローチャートに示す処理によって負荷種別ごとに予め準備された複数の標準関数の中から、ステップS1において決定された負荷種別に対応する標準関数をハードディスク108から呼び出す。
ステップS3において、たとえば図6に示した特徴点を示すデータ(時間および負荷電力の少なくとも1つ)がユーザによって電力系統シミュレータに入力される。ステップS4において、電力系統シミュレータは、入力データおよび標準関数から、負荷曲線(負荷曲線モデル)を表す関数を生成する。ステップS4では、上述したように、たとえば図7(B)に示した標準関数における変数xの係数および定数項の値が決定される。ステップS4の処理が終了すると全体の処理が終了する。
図9に示したフローチャートに従う処理は、各負荷ノードに対して実行される。これにより、図10のフローチャートに示されるシミュレーションが実行される。図10は、本実施の形態に係る電力系統シミュレータによる電力系統シミュレーションの実行フローを示す図である。図10に示すように、処理が開始されると、負荷ノードごとに設定された、負荷曲線モデルを示す関数を用いて、電力系統上に生じる電気的現象のシミュレーション(解析)が実行される(ステップS11)。次にそのシミュレーションの結果が出力される(ステップS12)。出力方法は、特に限定されないが、一例としてディスプレイ118にシミュレーション結果を表示する方法を挙げることができる。ステップS12の処理が終了すると全体の処理が終了する。
このように、本実施の形態によれば、負荷の時間変動を示す標準関数が予め設定される。ユーザによって、特徴点に対応するデータが入力され、その入力データと標準関数とに基づいて負荷曲線モデルが生成される。これにより、ユーザは、特徴点の情報のみを入力するだけでよくなるので、データ入力作業に要する手間を減らすことができる。
さらに、本実施の形態では、入力データと標準関数とに基づいて負荷曲線モデルを生成することにより、負荷の種別ごとに異なりうる負荷変動の特徴を、その関数に反映させることができる。これにより、電力系統シミュレータによるシミュレーション結果の精度が著しく低下するのを抑制することが可能になる。したがって、たとえば、ある配電線の1日における電圧変化をシミュレーションの結果から大まかに把握することが可能になる。
(変形例)
本変形例では、予め設定された標準関数(標準的な負荷曲線)を、ユーザが更新することにより新しい標準関数を生成する。なお、本変形例の電力シミュレータの構成は図1に示した構成と同様であるので以後の説明は繰返さない。
図11は、本実施の形態の変形例による標準関数の変更処理を示すフローチャートである。図11および図1を参照して、ステップS21において、CPU102は、入力装置を介してユーザが入力した情報に基づいて変更対象の関数に対応する特徴点を選択する。
ステップS22において、CPU102は、入力装置を介してユーザが入力した情報に基づいて、その変更対象の特徴点を結ぶ線に対応する関数の次数を設定する。なお、関数の次数は特に限定されるものではない。
ステップS23において、CPU102は、変更対象の特徴点に対応する時間および負荷の情報、および、ステップS22において設定された関数の次数に基づいて、新たな関数を設定する。たとえば、ステップS21において3つの特徴点が指定され、ステップS22において二次関数(y=ax+bx+c)が指定されていれば3つの特徴点の各々の時間および負荷の情報からa,b,cが定められる。ステップS23の処理の結果に基づいて、CPU102は、ハードディスク108に記憶される標準関数を更新する。
図12は、図7(B)に示す標準関数が更新された結果を示す図である。図12および図7(B)を参照して、更新前の標準関数には、特徴点11,12をそれぞれ始点および終点とする0次関数および、特徴点12,13をそれぞれ始点および終点とする1次関数が含まれている。更新後の標準関数には、これらの関数に代えて、特徴点11、13をそれぞれ始点および終点とする2次関数が含まれる。このように3つの(あるいはそれより多くの)特徴点を曲線により結んだほうが、より現実に近い負荷変動を反映できる場合がある。本変形例によれば、現実の姿により近い負荷変動を示す関数を生成することが可能になる。したがって、ユーザのデータ入力に要する手間が増えるのを防ぎつつ、より精度の高いシミュレーション結果を得ることが可能になる。
なお、本実施の形態では、負荷の1日の時間変動について説明したが、負荷の時間変動は1日単位であると限定されず、たとえば1週間単位、1ヶ月単位等であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に従う負荷曲線モデルの生成処理および電力系統シミュレーションを実行するコンピュータ100の構成の一例を示した図である。 本実施の形態に係る電力系統シミュレーションに用いられる配電系統モデルを示した図である。 負荷曲線の一例を示した図である。 電力系統シミュレータに入力される工場負荷のデータの例を示す図である。 負荷曲線モデルの一例を説明する図である。 本実施の形態による負荷曲線モデル(工場負荷の場合)の生成方法において、ユーザにより電力系統シミュレータに入力されるデータを示す図である。 図1に示した電力系統シミュレータに記憶される情報の一例を示した図である。 本実施の形態の電力系統シミュレータにより実行される標準関数の設定処理を示すフローチャートである。 本実施の形態の電力系統シミュレータにより実行される負荷曲線モデルの生成処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る電力系統シミュレータによる電力系統シミュレーションの実行フローを示す図である。 本実施の形態の変形例による標準関数の変更処理を示すフローチャートである。 図7(B)に示す標準関数が更新された結果を示す図である。
符号の説明
1 配電系統、2 電源、4 母線、6 遮断器、8 配電線、10 負荷ノード、11〜16,21〜29 特徴点、100 コンピュータ、102 CPU、104 ROM、106 RAM、108 ハードディスク、110 CD−ROMドライブ、112 CD−ROM、114 マウス、116 キーボード、118 ディスプレイ、120 バス。

Claims (10)

  1. 配電系統で生じる電気的現象をシミュレーションする電力系統シミュレータにおいて、前記配電系統上の負荷ノードでの負荷曲線のモデルを生成する方法であって、
    前記負荷曲線の形状を特徴づけるための複数の特徴点を結んだ線を数式化した、時間と負荷との関係を示す標準関数を受け付けるステップと、
    前記負荷ノードにおける、複数の特徴点の各々に対応する負荷および時間の情報を受け付けるステップと、
    前記複数の特徴点の各々に対応する前記情報と前記標準関数とに基づいて、前記モデルを生成するステップとを備える、電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法。
  2. 前記モデルを生成するステップは、前記標準関数における変数の係数および定数項を前記情報に基づいて変更するステップを含む、請求項1に記載の電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法。
  3. 前記負荷ノードにおける負荷の種類を決定する指示に応じて、複数の前記標準関数の中から対応する標準関数を選択するステップをさらに備える、請求項1に記載の電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法。
  4. 前記標準関数は、複数の関数を含み、
    前記複数の関数のうち少なくとも1つの関数を新しい関数に変更する指示に応じて前記標準関数を更新するステップをさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の電力系統シミュレータにおける負荷曲線モデルの生成方法によって生成された前記モデルを用いて、前記配電系統で生じる電気的現象をシミュレーションするステップを備える、電力系統シミュレーション方法。
  6. 配電系統で生じる電気的現象をシミュレーションする電力系統シミュレータであって、
    前記負荷曲線の形状を特徴づけるための複数の特徴点を結んだ線を数式化した、時間と負荷との関係を示す標準関数を記憶する記憶部と、
    ユーザにより入力された、前記負荷ノードにおける、複数の特徴点の各々に対応する負荷および時間の情報を受け付ける入力部と、
    前記複数の特徴点の各々に対応する前記情報と前記標準関数とに基づいて、前記モデルを生成する演算部とを備える、電力系統シミュレータ。
  7. 前記演算部は、前記標準関数における変数の係数および定数項を前記情報に基づいて変更する、請求項6に記載の電力系統シミュレータ。
  8. 前記演算部は、前記負荷ノードにおける負荷の種類を決定する指示に応じて、複数の前記標準関数の中から対応する前記標準関数を選択する、請求項6に記載の電力系統シミュレータ。
  9. 前記標準関数は、複数の関数を含み、
    前記演算部は、ユーザから、前記複数の関数のうち少なくとも1つの関数を新しい関数に変更する指示を受けた場合に、前記指示に応じて前記標準関数を更新する、請求項6から8のいずれか1項に記載の電力系統シミュレータ。
  10. 前記演算部は、生成した前記モデルを用いて、前記配電系統で生じる電気的現象をシミュレーションする、請求項6から9のいずれか1項に記載の電力系統シミュレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102394502A (zh) * 2011-07-06 2012-03-28 华北电力大学 电动汽车负荷模拟装置
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