JP2009212957A - 無線通信装置、無線通信システム、およびプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信装置、無線通信システム、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と、前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と、前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部と、を無線通信装置10に設ける。
【選択図】図9

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム、およびプログラムに関する。
従来、マルチバンドOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式においては、ある周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯域を順次に利用する無線通信方法が定義されていた。
また、マルチバンドOFDM方式においては、複数の周波数ホッピングパターンが定義されている。複数の無線通信装置は、このような複数の周波数ホッピングパターンのうちで異なる周波数ホッピングパターンを利用することにより共存できると考えられていた。
例えば、特許文献1には、送信元装置と受信先装置が異なる周波数ホッピングパターンに従ってデータを送信する通信方法が記載されている。また、特許文献1には、当該通信方法によればデータの送受信の応答性を向上できると記載されている。
特開2007−96425号公報
しかし、従来の通信方法では、送信元装置と受信先装置との間でのデータ送信量の総和を増加することができるものの、送信元装置から受信先装置への送信帯域の拡大を図ることができなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、一方向への送信帯域の拡大を図ることが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、無線通信システム、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と、前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と、前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部と、を備える無線通信装置が提供される。
かかる構成においては、第1の送信部と第2の送信部が並行的に無線信号を送信する。したがって、当該無線通信装置は、一の送信部からのみ無線信号を送信する場合より大きな送信帯域を得ることができる。さらに、第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整部が調整する。したがって、第1の送信部から送信される無線信号と第2の送信部から送信される無線信号の干渉を抑制することができる。すなわち、当該無線通信装置によれば、干渉を抑制しつつ、送信帯域の拡大を図ることができる。
前記無線通信装置は、前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングの前記調整部による調整量を示すデータを生成する生成部をさらに備え、前記生成部により生成されたデータは、前記第1の送信部または前記第2の送信部から送信されてもよい。かかる構成においては、当該無線通信装置から送信される無線信号の受信先装置が、生成部により生成されたデータに基づいて調整量を把握し、該調整量に応じた受信処理を行うことが可能となる。
さらに、前記第1の送信部は、前記無線信号の送信に先立ち、前記無線信号の受信先装置において同期をとるために利用されるプリアンブルを送信してもよい。かかる構成においては、例えば、受信先装置がプリアンブルに基づいて第1の送信部から送信される無線信号の同期をとり、プリアンブルと調整量に基づいて第2の送信部から送信される無線信号の同期をとることができる。
前記無線通信装置は、前記所定の周波数ホッピングパターン、および前記調整量が対応付けて記録されている記憶部をさらに備え、前記調整部は、前記記憶部に記録されている前記調整量に基づいて前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを調整してもよい。
前記記憶部には、前記所定の周波数ホッピングパターンに複数の調整量が対応付けて記録されており、前記調整部は、前記記憶部に記録されている前記複数の調整量のうちで、周囲で利用されている周波数ホッピングパターンに応じた調整量に基づいて前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを調整してもよい。その結果、例えば、第2の送信部から送信される無線信号、第1の送信部から送信される無線信号に加え、周囲で送信される無線信号同士の干渉を抑制することができる。
前記無線通信装置は、前記第1の送信部により無線信号として送信される送信データを一時的に保持する送信バッファと、前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合、前記第2の送信部からも無線信号を送信させる判定部と、をさらに備えてもよい。かかる構成においては、送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合、当該無線通信装置の送信帯域が拡大される。したがって、送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合であっても、当該送信データを迅速に送信することが可能となる。
前記判定部は、前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を下回った場合、前記第2の送信部による無線信号の送信を終了させてもよい。
所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第1の受信部と、前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第2の受信部と、備える無線通信装置が提供される。前記第2の受信部により受信される無線信号の周波数ホッピングパターンの開始タイミングは、前記第1の受信部により受信される無線信号の前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の受信部により受信される無線信号の前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整されている。また、前記第1の受信部または前記第2の受信部は、前記第2の受信部により受信される無線信号の周波数ホッピングパターンの開始タイミングの調整量を示すデータを受信する。さらに、前記無線通信装置は、前記調整量に基づいて前記第2の受信部による受信処理を制御する受信制御部を備える。
かかる構成においては、前記第1の受信部または前記第2の受信部により受信される調整量を示すデータに基づき受信制御部が第2の受信部による受信処理を制御することにより、第1の受信部および第2の受信部に並列的に無線信号を受信させることができる。したがって、当該無線通信装置によれば、受信帯域の拡大を図ることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の無線通信装置、および前記第1の無線通信装置と通信可能な第2の無線通信装置を含む無線通信システムが提供される。前記第1の無線通信装置は、所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と、前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と、前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部と、を備える。また、前記第2の無線通信装置は、前記第1の送信部から送信された無線信号を受信する第1の受信部と、前記第2の送信部から送信された無線信号を受信する第2の受信部と、を備える。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と、前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と、を備える無線通信装置に設けられるコンピュータを、調整部として機能させるためのプログラムが提供される。前記調整部は、前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する。
かかるプログラムは、例えばCPU、ROMまたはRAMなどを含むコンピュータのハードウェア資源に、上記のような調整部の機能を実行させることができる。すなわち、当該プログラムを用いるコンピュータを、上述の調整部として機能させることが可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第1の受信部と、前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第2の受信部と、を備え、前記第2の受信部により受信される無線信号の周波数ホッピングパターンの開始タイミングは、前記第1の受信部により受信される無線信号の前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の受信部により受信される無線信号の前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整されており、前記第1の受信部または前記第2の受信部は、前記第2の受信部により受信される無線信号の周波数ホッピングパターンの開始タイミングの調整量を受信する無線通信装置に設けられるコンピュータを、受信制御部として機能させるためのプログラムが提供される。受信制御部は、前記第1の受信部、または前記第2の受信部により受信される前記調整量に基づいて前記第2の受信部による受信処理を制御する。
かかるプログラムは、例えばCPU、ROMまたはRAMなどを含むコンピュータのハードウェア資源に、上記のような受信制御部の機能を実行させることができる。すなわち、当該プログラムを用いるコンピュータを、上述の受信制御部として機能させることが可能である。
以上説明したように本発明にかかる無線通信装置、無線通信システム、およびプログラムによれば、一方向への送信帯域の拡大を図ることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システムの概要
〔1−1〕無線通信システムの構成例
〔1−2〕時分割制御について
〔1−3〕TFCコードについて
〔2〕本実施形態に至る経緯
〔3〕本実施形態の詳細な説明
〔3−1〕本実施形態にかかる無線通信の概略
〔3−2〕本実施形態にかかる無線通信装置の構成
〔3−3〕本実施形態にかかる無線通信装置の動作
〔4〕まとめ
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システムの概要
〔1−1〕無線通信システムの構成例
まず、図1を参照して本実施形態にかかる無線通信システム1の構成例を説明する。
図1は、本実施形態にかかる無線通信システム1の構成例を示した説明図である。図1における丸印は無線通信装置10A〜10Gを示し、点線で示した領域は各無線通信装置10A〜10Gが通信を行うことが可能な電波到達範囲12A〜12Gを示す。
具体的には、無線通信装置10Aは、その電波到達範囲12Aに含まれる無線通信装置10Bと通信が可能である。無線通信装置10Bは、その電波到達範囲12Bに含まれる無線通信装置10Aと無線通信装置10Cとの間で通信が可能である。同様に、無線通信装置10Cは、無線通信装置10B、無線通信装置10D、無線通信装置10Fおよび無線通信装置10Gとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Dは、無線通信装置10C、無線通信装置10E、および無線通信装置10Fとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Eは、無線通信装置10Dとの間で通信が可能である。
また、無線通信装置10Fは、その電波到達範囲12Fに含まれる無線通信装置10C、無線通信装置10D、および無線通信装置10Gと通信が可能である。同様に、無線通信装置10Gは、無線通信装置10Cおよび無線通信装置10Fと通信を行うことができる。
このような各無線通信装置10A〜10Gは、所定周期で通信管理情報の一例としてのビーコンを送受信して自律分散的な無線ネットワーク(アドホックネットワーク)を形成する。そして、無線ネットワークを構成する各無線通信装置10A〜10Gは各種データを送受信することができる。各種データとしては、音楽、講演およびラジオ番組などの音楽データや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、文書、絵画および図表などの映像データや、ゲームおよびソフトフェアなどの任意のデータが挙げられる。
なお、以下では無線通信装置10A〜10Gを特に区別する必要が無い場合は単に無線通信装置10と、電波到達範囲12A〜12Gを特に区別する必要が無い場合は単に電波到達範囲12と総称する。また、図1は無線通信システム1を示しており、同時に無線ネットワークを示しているため、無線通信システム1と無線ネットワークはほぼ同義として用いることが可能であるとも考えられる。しかし、一般にネットワークという語はノード(無線通信装置)に加えてリンクを含む構造体を指すため、無線ネットワークは無線通信装置10A〜10Gに加えてリンクを含む点で無線通信システム1と相違すると捉えることもできる。
また、無線通信装置10は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。
〔1−2〕時分割制御について
以上、自律分散型の無線通信システム1の構成例を説明した。続いて、無線通信システム1における時分割制御のためのスーパーフレームについて図2を参照して説明する。
図2は、スーパーフレームの構成例を示した説明図である。スーパーフレーム周期は、所定の時間(例えば、約65ms)により定義され、256個のメディアアクセススロット(MAS;Media Access Slot)に細分化されている。一の無線ネットワークを構成する無線通信装置10は、該スーパーフレーム周期を所定周期のフレームとして共有し、上記細分化されたMASを単位としてメッセージの転送が行われる。
さらに、スーパーフレームの先頭には、ビーコン(ビーコン信号)により管理情報の送受信を行うための管理領域としてのビーコン期間(BP)があり、所定の間隔をおいてビーコンスロット(BS)が配置されている。また、無線通信装置10毎に、固有のビーコンスロットが設定され、周囲の無線通信装置10との間で、ネットワークの管理やアクセス制御を行うためのパラメータが交換される。図2においては、ビーコン期間として、BS0〜BS8の9個のビーコンスロットが設定されている例を示している。なお、ビーコン期間として設定されていない期間は、通常、データ伝送領域として利用される。
図3は、無線通信装置10A〜無線通信装置10Gが一の無線通信システムを形成している場合に、各無線通信装置10が設定する自装置のビーコンスロット位置を示した概念図である。ここでは、一の無線通信システム1を構成する各無線通信装置10が、ビーコン期間において利用されていないビーコンスロットを通知しあうことで、自装置の利用するビーコンスロットを選定した様子が示している。
図3に示した例では、無線通信装置10AはBS3で自己のビーコンを送信し、無線通信装置10BはBS5で自己のビーコンを送信する。同様に、無線通信装置10CはBS2で自己のビーコンを送信し、無線通信装置10DはBS3で自己のビーコンを送信する。無線通信装置10EはBS5で自己のビーコンを送信する。また、無線通信装置10FはBS4で自己のビーコンを送信し、無線通信装置10GはBS6で自己のビーコンを送信する。
図3に示した例では、無線通信装置10Aおよび無線通信装置10Dが共通のBS3を利用し、無線通信装置10Bおよび無線通信装置10Eが共通のBS5を利用している。しかし、無線通信装置10Aおよび無線通信装置10Dは3ホップ以上離れており、無線通信装置10Bおよび無線通信装置10Eも3ホップ以上離れているため、複数の無線通信装置が共通のBSを利用しても事実上の支障はないものとする。
なお、当該無線通信システム1に新規参入する無線通信装置の為に、必要に応じてBS0、BS1、BS7及びBS8が確保されている。通常、自装置のビーコンスロットの後方に所定数の空きビーコンスロットが設けられている。これらの空きビーコンスロットは、新たな無線通信装置の新規参入に備えて準備されているものである。
〔1−3〕TFCコードについて
続いて、図4および図5を参照してTFC(Time Frequency Code)コードについて説明する。
図4は、マルチバンドOFDM方式の周波数チャンネルの構成を示した説明図である。図4に示したように、Wimedia Alliance Multi
Band OFDM PHY仕様書においては、528KHzのバンド幅のサブバンドが、3.1GHz〜10.6GHzの間に、計14個配置されることが定義されている。
また、周波数の低い方から順にサブバンドが3つごとに区切られ、バンドグループ1、バンドグループ2、バンドグループ3、バンドグループ4が構成され、残りの2つのサブバンドでバンドグループ5が構成される。
このようなバンドグループごとに周波数ホッピングパターンを変化させることで、図5群に示す複数のTFCコード1〜10が構成される。
図5群は、TFCコードの周波数ホッピングパターン例を示した説明図である。具体的には、図5AはTFCコード1の周波数ホッピングパターンを示し、図5BはTFCコード2の周波数ホッピングパターンを示し、図5CはTFCコード3の周波数ホッピングパターンを示し、図5DはTFCコード4の周波数ホッピングパターンを示し、図5EはTFCコード5の周波数ホッピングパターンを示し、図5FはTFCコード6の周波数ホッピングパターンを示し、図5GはTFCコード7の周波数ホッピングパターンを示し、図5HはTFCコード8の周波数ホッピングパターンを示し、図5IはTFCコード9の周波数ホッピングパターンを示し、図5JはTFCコード10の周波数ホッピングパターンを示している。
周波数ホッピングパターンは、TFCと呼ばれるチャネルのコードによって定義される。例えば、チャネルがTFCコード1であった場合、図5Aに示したようにサブバンド1、サブバンド2、サブバンド3、サブバンド1、サブバンド2、サブバンド3、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。なお、あるバンドグループを構成するサブバンドのうちの最も周波数帯域が低いサブバンドがサブバンド1であり、最も周波数が高いサブバンドがサブバンド3であり、サブバンド1とサブバンド3の中間のサブバンドがサブバンド2であってもよい。
また、図5Bに示したように、チャネルがTFCコード2であった場合、サブバンド1、サブバンド3、サブバンド2、サブバンド1、サブバンド3、サブバンド2、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。
また、図5Cに示したように、チャネルがTFCコード3であった場合、サブバンド1、サブバンド1、サブバンド2、サブバンド2、サブバンド3、サブバンド3、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。同様に、図5Dに示したように、チャネルがTFCコード4であった場合、サブバンド1、サブバンド1、サブバンド3、サブバンド3、サブバンド2、サブバンド2、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。
さらに、マルチバンドOFDM方式においては、TFCコード5〜7のように、同一のサブバンドを利用し続けるパターンも用意されている。
例えば、図5Eに示したように、チャネルがTFCコード5であった場合、サブバンド1が連続的に利用される。また、図5Fに示したように、チャネルがTFCコード6であった場合、サブバンド2が連続的に利用される。同様に、図5Gに示したように、チャネルがTFCコード7であった場合、サブバンド3が連続的に利用される。
さらに、TFCコード8〜10のように、2のサブバンドに間で周波数ホッピングを行うパターンも用意されている。
具体的には、図5Hに示したように、TFCコード8はサブバンド1およびサブバンド2のみを交互に利用する。また、図5Iに示したように、TFCコード9はサブバンド1およびサブバンド3のみを交互に利用する。同様に、図5Jに示したように、TFCコード10はサブバンド2および3のみ交互に利用する。このように、設定するTFCコードに応じて、利用する周波数ホッピングのパターンが決定される。
また、利用するTFCコードには、各TFCコードに対応する所定のプリアンブルのシーケンスが用意されている。プリアンブルとは、送受信される信号に付加される同期信号である。なお、図5群において示した四角枠は、1のOFDMシンボルであってもよく、時間にして312.5ns秒の間に送信されるデータであってもよい。
〔2〕本実施形態に至る経緯
従来、マルチバンドOFDM方式において、「〔1−3〕TFCコードについて」で説明したように、1つのTFCコードにより指定される特定の周波数ホッピングパターンに従って無線信号を送信する方法が定義されていた。また、従来のマルチバンドOFDM方式においては、複数のTFCコードを定義することで、複数の無線通信装置が異なるTFCコードを利用した場合に共存することが可能であるとされていた。すなわち、ある無線通信装置は、異なるTFCコードを利用する他の無線通信装置が近傍に存在する場合でも、他の無線通信装置が送信する無線信号を復号することができないため、他の無線通信装置と共存できると考えられていた。
一方、同じTFCコードを利用する無線通信装置には、同じプリアンブルパターンが指定されているために、同じTFCコードを利用する無線通信装置が空間的に同一のネットワークを形成する方法が定義されていた。具体的には、無線通信装置の電源投入後に、所定の期間にわたりスキャン動作を行なうことで、自装置の周囲に無線ネットワークを検出した場合、その無線ネットワークに参入する方法が定義されていた。
また、WiMedia Distributed MAC Layer Specificationには、各無線通信装置が予め定められたビーコン期間にビーコンを交換し合うことでネットワークの維持と同期を図る方法が記載されていた。このビーコンを交換し合うためのビーコン期間は、「〔1−2〕時分割制御について」で説明したように、スーパーフレーム周期の先頭に設定されていた。また、WiMedia Distributed MAC Layer Specificationには、同じTFCコードで動作する全ての無線通信装置が、1つのビーコン期間にビーコンを送信・受信する方法が定義されていた。
また、同じTFCコードで異なる空間で2の無線ネットワークが形成されており、利用者の移動などによって2の無線ネットワークが近接した場合、1つの無線ネットワークにマージする動作が定義されていた。具体的には、所定の期間を経過するまでは、相手のビーコン期間を保護する目的でビーコン期間プロテクションという予約を設定しておき、所定の期間が経過しても異なるビーコン期間が存在した場合には、1つのビーコン期間に合体する動作になっている。
さらに、WiMedia Distributed MAC Layer Specificationには、時分割多重によるアクセス制御方法が規定されており、全ての時分割多重用のスロット(MAS)で利用が埋まるまで、そのTFCコードで通信が行なえる構成になっていた。
IEEE802.11系の無線通信システムにおいては、現在、タスクグループN(分科会:N)において、複数の周波数帯域を利用して、高速な通信を実現する手法が規格化されようとしている。このタスクグループNにおける、高速な通信を実現する手法として、複数のバンドを利用することで帯域幅を倍増させる方法などが考案されている。
しかし、従来の従来のマルチバンドOFDM方式においては、図6群に示すように、一の無線通信装置が同一の周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を正常に送信することは困難であった。
図6群は、一の無線通信装置が同一の周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合の問題点を示した説明図である。なお、図6群においては、1系統の無線信号の周波数ホッピングパターンを太線で、他系統の無線信号の周波数ホッピングパターンを通常線で示している。
例えば、図6Aに示したように、一の無線通信装置がTFCコード1で定義される周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合、同一タイミングに同一のサブバンドが利用される、すなわち2の無線信号が干渉する。かかる干渉は、各周波数ホッピングパターンの開始タイミングのずれが1シンボル分未満である場合に顕著に発生する。したがって、受信先装置では多重された無線信号を分離することができず、正しく復号することができない。このような問題はTFCコード2においても発生する。
また、図6Bに示したように、一の無線通信装置がTFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合、同一タイミングに同一のサブバンドが利用される。かかる干渉は、各周波数ホッピングパターンの開始タイミングのずれが1シンボル分未満である場合に顕著に発生する。したがって、受信先装置では多重された無線信号を分離することができず、正しく復号することができない。このような問題はTFCコード4においても発生する。
また、図6Cに示したように、一の無線通信装置がTFCコード8で定義される周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合、同一タイミングに同一のサブバンドが利用される。かかる干渉は、各周波数ホッピングパターンの開始タイミングのずれが1シンボル分未満である場合に顕著に発生する。したがって、受信先装置では多重された無線信号を分離することができず、正しく復号することができない。このような問題はTFCコード9および10においても発生する。
このように、一の無線通信装置が同一の周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信すると、多重された無線信号同士が干渉し、受信先で無線信号を正確に復号することができなかった。仮に、多重された無線信号同士が干渉しない場合でも、やはり受信先において無線信号を正確に復号することはできない。
かかる問題は、図7に示すように、同一の周波数ホッピングパターンを識別するために同じプリアンブルが定義されていることに起因する。
図7は、多重される無線信号のプリアンブル期間のずれについて示した説明図である。図7に示したように、一の無線通信装置が同一の周波数ホッピングパターンを利用し、無線信号を干渉が生じないように多重的に送信すると、2の無線信号のプリアンブル期間1および2にずれが生じる。ここで、受信先装置では先に復号できたプリアンブルのほうにしか同期を合わせることができない。したがって、受信先装置では、プリアンブル期間2に受信したプリアンブルに同期することが困難であり、多重した伝送を行なうことができなかった。
また、WiMedia Distributed MAC Layer Specificationでは、同じTFCコードで動作をしている異なったネットワークが存在した場合には、相手側のビーコン期間を保護する煩雑な処理が行なわれていた。
従来から多くの無線通信システムにおいて、1つのシステムを多重化して通信を行なう方法が検討されているものの、物理的に複数の帯域を利用する構成が一般的であった。例えば、IEEE802.11系のタスクグループNにおける、複数のバンドを利用することで帯域幅を倍増させる方法は、単純に帯域を倍増しているため、従来システムとの互換性を確保する必要があった。さらに、2倍の帯域幅を利用する場合には、双方のバンドが利用可能となる時間しか、有効な通信に利用できないという問題があり、実質的なスループットの低下が問題視されていた。
また、ウルトラワイドバンド通信システムにおいては、極めて微弱な信号を用いることから、IEEE802.11系の多重化プロトコルとして定義されているキャリアセンス多重の利用が難しいという問題があった。
そこで、上記のような事情を一着眼点にして本実施形態にかかる無線通信装置10を創作するに至った。本実施形態にかかる無線通信装置10によれば、干渉を抑制しつつ、送信帯域の拡大を図ることができる。以下、このような無線通信装置10について図8〜図12を参照して説明する。
〔3〕本実施形態の詳細な説明
〔3−1〕本実施形態にかかる無線通信の概略
まず、図8群を参照し、本実施形態にかかる無線通信装置10により多重的に送信される無線信号の各々のサブバンドの利用状態について説明する。
図8Aは、TFCコード1で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図8Aに示したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、TFCコード1に対応するプリアンブルを送信した後、太線で示した系統の無線信号の送信を開始する。
そして、無線通信装置10は、多重調整間隔(調整量)として1シンボル分の時間が経過すると、通常線で示した系統の無線信号の送信を開始する。その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。
なお、図8Aにおいては、太線で示した系統の無線信号の送信が開始された後に通常線で示した系統の無線信号の送信が開始される例を示したが、本実施形態は係る例に限定されない。例えば、太線で示した系統の無線信号の送信の開始と同時に、サブバンド3を利用して通常線で示した系統の無線信号の送信が開始されてもよい。すなわち、一方の無線信号のサブバンドを1、2、3、1、2、3、という順番で変化させ、他方の無線信号のサブバンドを3、1、2、3、1、2、という順番で変化させることにより多重化を実現してもよい。
図8Bは、TFCコード2で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図8Bに示したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、TFCコード2に対応するプリアンブルを送信した後、太線で示した系統の無線信号の送信を開始する。
そして、無線通信装置10は、多重調整間隔として1シンボル分の時間が経過すると、通常線で示した系統の無線信号の送信を開始する。その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。
なお、図8Bにおいては、太線で示した系統の無線信号の送信が開始された後に通常線で示した系統の無線信号の送信が開始される例を示したが、本実施形態は係る例に限定されない。例えば、太線で示した系統の無線信号の送信の開始と同時に、サブバンド2を利用して通常線で示した系統の無線信号の送信が開始されてもよい。すなわち、一方の無線信号のサブバンドを1、3、2、1、3、2、という順番で変化させ、他方の無線信号のサブバンドを2、1、3、2、1、3、という順番で変化させることにより多重化を実現してもよい。
図8Cは、TFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図8Cに示したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、TFCコード3に対応するプリアンブルを送信した後、太線で示した系統の無線信号の送信を開始する。
そして、無線通信装置10は、多重調整間隔として2シンボル分の時間が経過すると、通常線で示した系統の無線信号の送信を開始する。その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。
なお、図8Cにおいては、太線で示した系統の無線信号の送信が開始された後に通常線で示した系統の無線信号の送信が開始される例を示したが、本実施形態は係る例に限定されない。例えば、太線で示した系統の無線信号の送信の開始と同時に、サブバンド3を利用して通常線で示した系統の無線信号の送信が開始されてもよい。すなわち、一方の無線信号のサブバンドを1、1、2、2、3、3、という順番で変化させ、他方の無線信号のサブバンドを3、3、1、1、2、2、という順番で変化させることにより多重化を実現してもよい。
図8Dは、TFCコード4で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図8Dに示したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、TFCコード4に対応するプリアンブルを送信した後、太線で示した系統の無線信号の送信を開始する。
そして、無線通信装置10は、多重調整間隔として2シンボル分の時間が経過すると、通常線で示した系統の無線信号の送信を開始する。その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。
なお、図8Dにおいては、太線で示した系統の無線信号の送信が開始された後に通常線で示した系統の無線信号の送信が開始される例を示したが、本実施形態は係る例に限定されない。例えば、太線で示した系統の無線信号の送信の開始と同時に、サブバンド2を利用して通常線で示した系統の無線信号の送信が開始されてもよい。すなわち、一方の無線信号のサブバンドを1、1、3、3、2、2、という順番で変化させ、他方の無線信号のサブバンドを2、2、1、1、3、3、という順番で変化させることにより多重化を実現してもよい。
図8Eは、TFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される他の様子を示した説明図である。図8Eに示したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、TFCコード3に対応するプリアンブルを送信した後、太線で示した系統の無線信号の送信を開始する。
そして、無線通信装置10は、多重調整間隔として3シンボル分の時間が経過すると、通常線で示した系統の無線信号の送信を開始する。その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。
なお、図8Eにおいては、太線で示した系統の無線信号の送信が開始された後に通常線で示した系統の無線信号の送信が開始される例を示したが、本実施形態は係る例に限定されない。例えば、太線で示した系統の無線信号の送信の開始と同時に、サブバンド2を利用して通常線で示した系統の無線信号の送信が開始されてもよい。すなわち、一方の無線信号のサブバンドを1、1、2、2、3、3、という順番で変化させ、他方の無線信号のサブバンドを2、3、3、1、1、2、という順番で変化させることにより多重化を実現してもよい。
図8Fは、TFCコード4で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される他の様子を示した説明図である。図8Fに示したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、TFCコード4に対応するプリアンブルを送信した後、太線で示した系統の無線信号の送信を開始する。
そして、無線通信装置10は、多重調整間隔として3シンボル分の時間が経過すると、通常線で示した系統の無線信号の送信を開始する。その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。
なお、図8Fにおいては、太線で示した系統の無線信号の送信が開始された後に通常線で示した系統の無線信号の送信が開始される例を示したが、本実施形態は係る例に限定されない。例えば、太線で示した系統の無線信号の送信の開始と同時に、サブバンド3を利用して通常線で示した系統の無線信号の送信が開始されてもよい。すなわち、一方の無線信号のサブバンドを1、1、3、3、2、2、という順番で変化させ、他方の無線信号のサブバンドを3、2、2、1、1、3、という順番で変化させることにより多重化を実現してもよい。
図8Gは、TFCコード8で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図8Gに示したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、TFCコード8に対応するプリアンブルを送信した後、太線で示した系統の無線信号の送信を開始する。
そして、無線通信装置10は、多重調整間隔として1シンボル分の時間が経過すると、通常線で示した系統の無線信号の送信を開始する。その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。
なお、図8Gにおいては、太線で示した系統の無線信号の送信が開始された後に通常線で示した系統の無線信号の送信が開始される例を示したが、本実施形態は係る例に限定されない。例えば、太線で示した系統の無線信号の送信の開始と同時に、サブバンド2を利用して通常線で示した系統の無線信号の送信が開始されてもよい。すなわち、一方の無線信号のサブバンドを1、2、1、2、1、2、という順番で変化させ、他方の無線信号のサブバンドを2、1、2、1、2、1、という順番で変化させることにより多重化を実現してもよい。
図8Hは、TFCコード9で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図8Hに示したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、TFCコード9に対応するプリアンブルを送信した後、太線で示した系統の無線信号の送信を開始する。
そして、無線通信装置10は、多重調整間隔として1シンボル分の時間が経過すると、通常線で示した系統の無線信号の送信を開始する。その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。
なお、図8Hにおいては、太線で示した系統の無線信号の送信が開始された後に通常線で示した系統の無線信号の送信が開始される例を示したが、本実施形態は係る例に限定されない。例えば、太線で示した系統の無線信号の送信の開始と同時に、サブバンド3を利用して通常線で示した系統の無線信号の送信が開始されてもよい。すなわち、一方の無線信号のサブバンドを1、3、1、3、1、3、という順番で変化させ、他方の無線信号のサブバンドを3、1、3、1、3、1、という順番で変化させることにより多重化を実現してもよい。
図8Iは、TFCコード10で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図8Iに示したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、TFCコード10に対応するプリアンブルを送信した後、太線で示した系統の無線信号の送信を開始する。
そして、無線通信装置10は、多重調整間隔として1シンボル分の時間が経過すると、通常線で示した系統の無線信号の送信を開始する。その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。
なお、図8Iにおいては、太線で示した系統の無線信号の送信が開始された後に通常線で示した系統の無線信号の送信が開始される例を示したが、本実施形態は係る例に限定されない。例えば、太線で示した系統の無線信号の送信の開始と同時に、サブバンド3を利用して通常線で示した系統の無線信号の送信が開始されてもよい。すなわち、一方の無線信号のサブバンドを2、3、2、3、2、3、という順番で変化させ、他方の無線信号のサブバンドを3、2、3、2、3、2、という順番で変化させることにより多重化を実現してもよい。
〔3−2〕本実施形態にかかる無線通信装置の構成
以上、図8群を参照し、本実施形態にかかる無線通信装置10により多重的に送信される無線信号の各々のサブバンドの利用状態について説明した。続いて、このような無線信号の送信を可能とする無線通信装置10の構成について図9および図10を参照して説明する。
図9は、本実施形態にかかる無線通信装置10の構成を示した説明図である。図9に示したように、当該無線通信装置10は、インターフェース101と、送信データ格納部102と、第1の無線送信部103と、プリアンブル・ヘッダ設定部104と、第1のアンテナ105と、多重化要否判定部106と、多重化タイミング調整部107と、第2の無線送信部108と、第2のアンテナ109と、プリアンブル・ヘッダ検出部110と、第1の無線受信部111と、ビーコン情報解析部112と、予約情報制御部113と、予約情報設定部114と、ビーコン情報生成部115と、多重化要求処理部116と、受信タイミング調整部117と、第2の無線受信部118と、受信データ格納部119と、を備える。
インターフェース101は、無線通信装置10に接続されるアプリケーション機器、または無線通信装置10と一体構成されるアプリケーション機器との入出力部である。例えば、無線通信装置10から送信するための送信データがインターフェース101へ入力され、無線通信装置10により受信された受信データがインターフェース101から出力される。
送信データ格納部102は、インターフェース101を介してアプリケーション機器から入力された送信データを一時的に格納しておく送信バッファとしての機能を有する。
第1の無線送信部103は、あるTFCコードにより定義される周波数ホッピングパターンに従い、送信データ格納部102に保持されている送信データを変調する第1の送信部としての機能を有する。第1の無線送信部103は、例えば、送信データ格納部102に保持されている送信データで、周波数ホッピングパターンに応じたサブバンドを変調する。
プリアンブル・ヘッダ設定部104は、第1の無線送信部103により変調された送信データの前に、所定のヘッダ情報およびプリアンブルを付加する。このようにしてプリアンブル・ヘッダ設定部104により所定のヘッダ情報およびプリアンブルが付加された送信データは、第1のアンテナ105から送信される。
多重化要否判定部106は、第2の無線送信部108からの無線信号の送信の要否、すなわち無線信号の多重化の要否を判定する判定部としての機能を有する。
例えば、多重化要否判定部106は、送信データ格納部102に保持されている未送信の送信データのデータ量が所定量を上回った場合に多重化が必要であると判断し、所定量を下回った場合に多重化が不要であると判断してもよい。かかる構成においては、送信データ格納部102に保持されている未送信の送信データのデータ量が所定値を上回った場合、当該無線通信装置10の送信帯域が拡大される。したがって、送信データ格納部102に保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合であっても、当該送信データを迅速に送信することが可能となる。
または、多重化要否判定部106は、送信データ格納部102に保持されている未送信の送信データの増加速度が所定速度を上回った場合に多重化が必要であると判断し、所定速度を下回った場合に多重化が不要であると判断してもよい。
かかる構成においては、送信データ格納部102に保持されている未送信の送信データの増加速度が所定速度を上回った場合、当該無線通信装置10の送信帯域が拡大される。したがって、送信データ格納部102に保持されている送信データの増加速度が所定速度を上回った場合であっても、送信データ格納部102における未送信の送信データのオーバーフローを防止できる。
また、多重化要否判定部106は、周波数ホッピングパターン、および多重調整間隔を対応付けて記憶している記憶部としての機能を有する。すなわち、多重化要否判定部106は、図8群に示したように、周波数ホッピングパターンと、該周波数ホッピングパターンで多重化した場合に干渉を抑制できる多重調整間隔を対応付けて記憶している。
例えば、多重化要否判定部106は、TFCコード1で定義される周波数ホッピングパターンおよび多重調整間隔として1OFDMシンボル分の時間を対応付けて記憶している。同様に、多重化要否判定部106は、TFCコード2で定義される周波数ホッピングパターンおよび1OFDMシンボル分の時間、TFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンおよび2または3OFDMシンボル分の時間、TFCコード4で定義される周波数ホッピングパターンおよび2または3OFDMシンボル分の時間、TFCコード8で定義される周波数ホッピングパターンおよび1OFDMシンボル分の時間、TFCコード9で定義される周波数ホッピングパターンおよび1OFDMシンボル分の時間、TFCコード10で定義される周波数ホッピングパターンおよび1OFDMシンボル分の時間、を対応付けて記憶している。
なお、多重化要否判定部106は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどの磁気ディスクや、CD−R(Compact Disc Recordable)/RW(ReWritable)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)/RW/+R/+RW/RAM(Ramdom Access Memory)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))―R/BD−REなどの光ディスクや、MO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体を内蔵し、該記憶媒体に上記周波数ホッピングパターン、および多重調整間隔が記録されていてもよい。
また、多重化要否判定部106は、無線信号の多重化が必要であると判定した場合、多重化タイミング調整部107へ、第2の無線送信部108に利用させる周波数ホッピングパターンと対応付けられている多重調整間隔を出力する。例えば、多重化要否判定部106は、第1の無線送信部103によりTFCコード1で定義される周波数ホッピングパターンが利用されている場合、1OFDMシンボル分の時間を多重化タイミング調整部107へ出力する。
さらに、多重化要否判定部106は、第2の無線送信部108に利用させる周波数ホッピングパターンに複数の時間が対応付けられている場合、周囲で利用されている周波数ホッピングパターンに応じて多重化タイミング調整部107へ出力する時間を選択してもよい。
例えば、TFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンおよび2または3OFDMシンボル分の時間が対応付けられている。ここで、2OFDMシンボル分の時間が多重調整間隔として用いられると、図8Cに示したように、TFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンがさらに多重されても、タイミングによっては干渉を生じないことが分かる。したがって、無線通信装置10、および周囲でTFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンが利用されている場合には、多重化要否判定部106は、多重化タイミング調整部107へ2OFDMシンボル分の時間を出力してもよい。
一方、3OFDMシンボル分の時間が多重調整間隔として用いられると、図8Eに示したように、TFCコード2で定義される周波数ホッピングパターンがさらに多重されても、タイミングによっては干渉を生じないことが分かる。したがって、無線通信装置10がTFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンを利用し、周囲でTFCコード2で定義される周波数ホッピングパターンが利用されている場合には、多重化要否判定部106は3OFDMシンボル分の時間を出力してもよい。
多重化タイミング調整部107は、多重化要否判定部106から出力された多重調整間隔に基づき、第1の無線送信部103および第2の無線送信部108を制御する。例えば、多重化タイミング調整部107は、第2の無線送信部108が利用する周波数ホッピングパターンの開始タイミングが、多重化要否判定部106から出力された多重調整間隔だけ第1の無線送信部103より遅延されるよう制御する。
第2の無線送信部108は、多重化タイミング調整部107の制御に基づき、送信データ格納部102に保持されている送信データを変調する第2の送信部としての機能を有する。そして、第2の無線送信部108により変調された送信データは、第2のアンテナ109から無線信号として送信される。なお、図9においては複数のアンテナ(105および109)を示しているが、無線通信装置10に設けられるアンテナは1つであってもよい。この場合、第1の無線送信部103により変調された送信データ、および第2の無線送信部108により変調された送信データが、無線通信装置10内で重畳された後に単一のアンテナから無線信号として送信される。
以上説明したような多重化要否判定部106および多重化タイミング調整部107の機能により、第2の無線送信部108が、第1の無線送信部103と利用するサブバンドが干渉しないように無線信号を送信することができる。すなわち、当該無線通信装置10によれば、干渉を抑制しつつ、送信帯域の拡大を図ることができる。
プリアンブル・ヘッダ検出部110は、第1のアンテナ105および第2のアンテナ109により受信された無線信号から、所定のプリアンブルおよびヘッダ情報を検出する。
第1の無線受信部111は、ある周波数ホッピングパターンに従って送信された無線信号の受信処理を行う第1の受信部としての機能を有する。例えば、第1の無線受信部111は、無線信号をある周波数ホッピングパターンに従ってダウンコンバージョンしてベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号から受信データとしてビット列を抽出してもよい。
受信データ格納部119は、第1の無線受信部111および第2の無線受信部118により受信された受信データが一時的に保持される受信バッファとしての機能を有する。受信データ格納部119に保持されている受信データは、インターフェース101を介してアプリケーション機器へ出力される。
ビーコン情報解析部112は、第1の無線受信部111により受信されたビーコンに記載されている情報を解析する。予約情報制御部113は、ビーコンに記載されている情報のうちで、DRP予約情報を解析し、利用中スロットや空きスロットの状況を管理する。予約情報設定部114は、自装置宛の予約要求が記載されていたと予約情報制御部113により解析されると、予約要求されたスロットを予約設定する。ビーコン情報生成部115は、受信したビーコンスロットの情報や、多重調整間隔が記載されたビーコンを生成する生成部としての機能を有する。かかるビーコン情報生成部115により生成されるビーコンの構成例については、図10群を参照して後述する。
多重化要求処理部116は、通信相手から無線信号の多重化を要求された場合、多重化に対応するための処理を行う。具体的には、多重化要求処理部116は、受信されたビーコンに含まれる多重調整間隔を示す情報を受信タイミング調整部117へ出力する。
受信タイミング調整部117は、多重化要求処理部116から出力された多重調整間隔に基づいて第2の無線受信部118による受信処理を制御する。例えば、受信タイミング調整部117は、第2の無線受信部118が無線信号を復号するために利用する周波数ホッピングパターンの開始タイミングが、第1の無線受信部111より多重調整間隔だけ遅延されるよう制御する。
第2の無線受信部118は、受信タイミング調整部117による制御に基づき、第1のアンテナ105および第2のアンテナ109により受信された無線信号の受信処理を行う第2の受信部としての機能を有する。
以上、図9を参照して本実施形態にかかる無線通信装置10の機能を説明した。続いて、図10群を参照し、当該無線通信装置10の機能を実現するために利用される各フレームの構成について説明する。
図10群は、無線通信装置10から送信される無線信号のフレーム構成を示した説明図である。より詳細に説明すると、図10Aは一般的なフレーム構成例を示した説明図であり、図10BはMACヘッダの構成例を示した説明図であり、図10Cはビーコンフレームに含まれるペイロードの構成例を示した説明図であり、図10Dはビーコンパラメータの構成例を示した説明図であり、図10Eはビーコン期間利用情報エレメントの構成例を示した説明図であり、図10FはDRP予約情報エレメントの構成例を示した説明図であり、図10Gは多重利用可能情報エレメントの構成例を示した説明図である。
図10Aに示したように、一般的なフレームには、プリアンブル32、PHYヘッダ33、MACヘッダ34、HCS35、データペイロード36、およびFCS37が含まれる。プリアンブル32は、TFCコードごとに異なる既知固定パターンの信号である。
PHYヘッダ33には、データペイロード36部分の物理レートの情報等が記載されており、MACヘッダ34には、フレームの送り元や、届け先アドレスが記載されている。また、HCS(ヘッダーチェックシーケンス)35は、ヘッダ部分の誤り検出を行なうために付加されている。
また、データペイロード36は、任意の物理レートで構成されたユーザーデータであり、FCS(フレームチェックシーケンス)37はデータペイロード36部分の誤り検出を行なうために付加されている。
このような基本的なフレーム構成によって、ビーコンフレーム、データフレーム、およびACK(ACKnowledgement)フレームなどが構成される。
また、図10Bに示したように、MACヘッダ34には、フレーム制御情報(Frame Control)41、届け先アドレス情報(DestAddr)42、送り元アドレス情報(SrcAddr)43、シーケンス制御情報(Sequence Control)44、およびアクセス制御情報(Access Information)45が含まれる。
さらに、フレーム制御情報41には、プロトコルバーション(Protocol Version)57、セキュア識別(Secure)56、受領確認(ACK Policy)55、フレーム形式(Frame Type)54、準フレーム形式/搬送識別子(Frame Subtype / Delivery ID)53、再送識別(Retry)52、および多重化位置(Multiplex Offset)51が含まれる。
この多重化位置51には、多重調整間隔、すなわち第2の無線送信部108が利用する周波数ホッピングパターンの開始タイミングと、第1の無線送信部103が利用する周波数ホッピングパターンの開始タイミングとの差分が記載される。
例えば、TFCコード1または2で定義される周波数ホッピングパターンを利用する場合には、多重化位置51の記載が「00」であれば、多重化が行なわれていないことを示す。また、多重化位置51の記載が「01」であれば、多重調整間隔が1OFDMシンボルであることを示し、「10」であれば多重調整間隔が2OFDMシンボルであることを示す。さらに、多重化位置51の記載が「11」であれば、多重調整間隔が1OFDMシンボル、および2OFDMシンボルの双方が利用されることを示す。この場合、第1の無線送信部103が利用する周波数ホッピングパターンの開始タイミングと、1OFDMシンボル、および2OFDMシンボルの差分を有する開始タイミングで周波数ホッピングパターンを利用した無線信号が送信される。
また、TFCコード3または4で定義される周波数ホッピングパターンを利用する場合には、多重化位置51の記載が「00」であれば、多重化が行なわれていないことを示す。また、多重化位置51の記載が「01」であれば多重調整間隔が2OFDMシンボルであることを示し、「10」であれば多重調整間隔が4OFDMシンボルであることを示す。さらに、多重化位置51の記載が「11」であれば、多重調整間隔が2OFDMシンボル、および4OFDMシンボルの双方が利用されることを示す。この場合、第1の無線送信部103が利用する周波数ホッピングパターンの開始タイミングと、2OFDMシンボル、および4OFDMシンボルの差分を有する開始タイミングで周波数ホッピングパターンを利用した無線信号が送信される。なお、「11」という多重化位置51の記載は、多重調整間隔が3OFDMシンボルであることを示してもよい。
かかる多重化位置51の記載を受信先装置が確認することにより、受信先装置の受信タイミング調整部117が第2の無線受信部118に、送信された無線信号に同期して無線信号の受信処理を行わせることが可能となる。
また、図10Cに示したように、ビーコンペイロード60には、無線通信装置10固有のパラメータを記載するビーコンパラメータ(Beacon Parameter)61と、ビーコンスロットの利用状況などを示したビーコン期間利用情報エレメント(BPO IE)62が常に付加される。さらに、ビーコンペイロード60には、任意の情報エレメントが付加される。
例えば、図10Cには、ビーコンペイロード60に、通信を実施する予約スロットの情報を記載したDRP予約情報エレメント(DRP IE)63、および多重通信の要否を通知するTFC多重利用情報エレメント(Multiplex IE)64が付加される構成を示している。さらに、ビーコンペイロード60は、その他の情報エレメントなどが必要に応じて付加される。すなわち、無線通信装置10が第2の無線送信部108を利用して無線信号を送信する場合には、ビーコン情報生成部115がTFC多重利用情報エレメントに多重化する旨の記載がされたビーコンペイロード60を生成する。
また、図10Dに示したように、ビーコンパラメータ61には、デバイス識別子(Device Identifier)71、ビーコンスロット番号(Beacon Slot Number)72、およびデバイス制御情報(Device Control)73が含まれる。
さらに、デバイス制御情報73は、移動識別(Movable)77、報知用スロット(Signaling)76、多重化TFCコード(Multiplex TFC Information)75、およびセキュアモード(Secure Mode)74などが含まれる。
多重化TFCコード75は、多重化したTFCコードと共存することができるTFCコードを示すものである。例えば、多重化TFCコード75に、現在のTFCコードと同じ数値が記載されていると、同じTFCコードで多重化した通信が可能であることを示している。
一方、無線通信装置10がTFCコード3で動作している場合、「2」という多重化TFCコード75の記載は、無線通信装置10とTFCコード2で動作する無線通信装置10が共存できることを示す。具体的には、図8Eに示したように無線通信装置10が無線信号を多重して送信する場合、TFCコード2で定義される周波数ホッピングパターンを利用することが可能である。
また、無線通信装置10がTFCコード4で動作している場合に、「1」という多重化TFCコード75の記載は、無線通信装置10とTFCコード1で動作する無線通信装置10が共存できることを示す。具体的には、図8Fに示したように無線通信装置10が無線信号を多重して送信する場合、TFCコード1で定義される周波数ホッピングパターンを利用することが可能である。
なお、同じTFCコードで多重化した通信ができない場合には、多重化TFCコード75に「0000」が記載され、従来からのシステムと互換性を保つことができる。
また、図10Eに示したように、ビーコン期間利用情報エレメント62には、以降に記載される情報エレメントの種類を識別するための識別子(Element ID)81、その情報エレメントの情報長(Length)82に続き、情報エレメントのパラメータが記載される。
具体的には、自装置が把握しているビーコン期間の長さ(BP Length)83、ビーコンスロットの利用状況を報告するビーコンスロット情報(Beacon Slot Info Bitmap)84、さらに、そのビーコンスロットを利用しているデバイスを示すデバイスのアドレス1(DevAddr 1)85〜アドレスN(DevAddr N)86が記載される。
また、図10Fに示したように、DRP予約情報エレメント63には、以降に記載される情報エレメントの種類を識別するための識別子(Element ID)91、その情報エレメントの情報長(Length)92に続き、情報エレメントのパラメータが記載される。
具体的には、DRP予約の種類や予約の状態などが記載された予約制御情報(DRP Control)93、予約の相手を識別するためのターゲット/オーナー デバイスアドレス(Target/Owner DevAddr)94、実際に予約するMASを指し示している、予約割当て1(DRP Allocation 1)95〜予約割当てN(DRP Allocation N)96が記載される。
さらに、予約制御情報93には、予約形式(Reservation Type)149、ストリーム情報(Stream Index)148、事由コード(Reason Code)147、予約状態(Reservation Status)146、オーナー識別(Owner)145、競合時優劣情報(Conflict Tie−Breaker)144、非安全(Unsafe)143、多重化要求(Multiplex Request)142、および多重化間隔(Offset Symbol)141が含まれる。かかる多重化間隔141は、図10Bを参照して示した多重化位置51と実質的に同一のパラメータであってもよい。
無線通信装置10は、このようなDRP予約情報エレメント63に基づき、事前に通信相手と多重化するMASおよび多重調整間隔と通知し合うことが可能となる。
また、図10Gに示したように、多重利用可能情報エレメント150には、以降に記載される情報エレメントの種類を識別するための識別子(Element ID)151、その情報エレメントの情報長(Length)152に続き、情報エレメントのパラメータが記載される。具体的には、多重化利用可能スロットビットマップ(Multiplex Availability MAS Bitmap)153が記載される。かかる多重化利用可能スロットビットマップ153は、無線信号を多重して通信を行うことができるMASをビットマップ形式で表現した情報である。
〔3−3〕本実施形態にかかる無線通信装置の動作
以上、図9および図10を参照して本実施形態にかかる無線通信装置10の構成について説明した。続いて、図11および図12を参照し、本実施形態にかかる無線通信装置10の動作について説明する。
図11は、本実施形態にかかる無線通信装置10において実行される無線通信方法の流れを示してシーケンス図である。図11においては、当初、多重化をせずに無線ネットワークを形成している無線通信装置10Aが、TFCコードを多重化して通信を実施するまでの流れと、多重化を解除するまでの流れを示している。
まず、図11に示したように、無線通信装置10Aおよび10Bが所定のビーコン期間に同じTFCコードを利用してビーコンを交換しながら無線ネットワークを形成している(S202、S204)。ここで、送信元となる無線通信装置10Aが送信データを受理すると(S206)、予約情報設定部114が通常のTFCコードによるDRP予約の要求の設定を行なう(S208)。そして、設定された内容に応じたDRP予約要求を含むビーコンをビーコン情報生成部115が生成し、当該ビーコンが受信先となる無線通信装置10Bへ送信される(S210)。
その後、無線通信装置10Bは無線通信装置10Aへビーコンを送信する(S212)。なお、ここではS210において受信されたビーコンに含まれるDRP予約要求に対する応答を含まないビーコンが送信される例を示しているが、DRP予約要求に対する応答を含むビーコンが送信されてもよい。
無線通信装置10Aに送信データが継続的に供給されている(S214)。また、無線通信装置10BがS210において受信されたビーコンからDRP予約要求を検出する(S216)。そして、無線通信装置10Aに供給される送信データ量が拡大すると(S218)、多重化要否判定部106が多重予約要求を設定し(S220)、ビーコン情報生成部115が多重通信を要求する旨を含むビーコンを生成する。その後、ビーコン生成部115により生成されたビーコンが無線通信装置10Bへ送信される(S222)。
その後、無線通信装置10Bでは、S210において受信された無線通信装置10AからのDRP予約要求に応じて、予約の応答を設定したビーコンを返送する(S224)。ここで、無線通信装置10Aでは、無線通信装置10BからDRP予約応答を受信すると予約を確定させ、予約スロットでデータの送信を行なう(S230)。なお、S230で送信されるデータは多重化されていない(シングルデータ)。その間、無線通信装置10Aへは送信データが継続的に供給されており(S226、S232)、また、無線通信装置10Bは、S222において受信されたビーコンから多重通信を要求されていることを把握する(S228)。
続いて、無線通信装置10Aは多重通信を要求する旨を含むビーコンを送信する(S234)。また、無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aからの要求に応じて多重通信のための設定を行い、設定を行った旨を示すビーコンを送信する(S236)。
そして、無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bからの多重化通信の応答に応じて、多重通信のための設定を行ない、データの送信を行なう(S238)。ここで、無線通信装置10Aからは、周波数ホッピングパターンの開始タイミングが多重化タイミング調整部107により調整された2系統の無線信号が送信される(ダブルデータ)。
そして、無線通信装置10Aの送信データ格納部102に保持される送信データが所定量以下になり、または送信データが無くなった場合、多重化要否判定部106は多重化通信の解除と、DRP予約の解除を行なう(S240)。その結果、多重通信を要求する記載を含まないビーコンが無線通信装置10Aから送信される(S242)。なお、ここでは便宜上、多重化通信の解除とDRP予約の解除を同時に行なっているが、別々の条件でそれぞれを解除してもよい。続いて、無線通信装置10Bからもビーコンが送信される(S244)。
続いて、無線通信装置10Bにより多重化通信が解除されていないため、無線通信装置10Aは2系統で無線信号を送信する(S246)。その後、無線通信装置10Bは、S242において受信された多重化通信の解除とDRP予約の解除がなされたビーコンに基づいて、多重化通信の解除とDRP予約の解除を行ない(S248)、それらの記載のないビーコンを交換する(S250、S252)。
こうして通常の1つのTFCコードによるデータ通信のみが実施され、無線通信装置10Aおよび10Bが、所定のビーコン期間に同じTFCコードでビーコンを交換しながら無線ネットワークを維持していく。
図12は、本実施形態にかかる無線通信装置10において実行される無線通信方法の流れを示してフローチャートである。まず、無線通信装置10は、電源投入後、多重化通信に対応していれば(S301)、多重化通信が可能なビットの設定を行ない(S302)、TFCコードを設定して所定のビーコンスキャン動作を実施する(S303)。
ここで、無線通信装置10は、ビーコンを検出した場合には(S304)、そのビーコンのTFCコードで無線ネットワークを形成して動作をする(S305)。つまり、無線通信装置10は、既存のビーコン期間で、周囲の無線通信装置で利用されていないビーコンスロットを自装置のスロットとして設定し、周囲の無線通信装置と同期して無線ネットワークを形成する。
一方、無線通信装置10は、ビーコンを検出しなかった場合、全てのTFCコードでのスキャンが完了するまで(S306)、S303に戻り、TFCコードを変更した上で再度ビーコンスキャンを行なう。そして、無線通信装置10は、全てのTFCコードでスキャンが完了したものの、ビーコンを検出しなかった場合に、周囲に他の無線通信装置が存在しないため、任意のTFCコードを1つ選択する(S307)。
無線通信装置10は、このように利用するTFCコードを1つ設定すると、スーパーフレームとビーコン期間を設定し、最初のビーコンスロット(シグナリングスロットを除く)でビーコンの送信を行なって無線ネットワークを構築する。
そして、無線通信装置10は、インターフェース101を介して接続されるアプリケーション機器から情報送信要求を受理した場合は(S308)、その送信データを送信データ格納部102に格納する(S309)。
ここで、予約情報設定部114は、送信データが継続的に供給された場合などを条件に、DRP予約による通信が必要であれば(S310)、DRP予約要求を設定する(S311)。さらに、多重化要否判定部106は、大量のデータが送信データ格納部102に蓄えられたなど、1つのTFCコードだけでの伝送が困難になった場合には(S312)、多重化送信の設定を行なう(S313)。
その後、無線通信装置10は、ビーコン期間が到来した場合は(S314)、自装置の送信ビーコンスロットにおいて(S315)情報エレメント(IE)を構築し(S316)、ビーコンの送信を行なう(S317)。
一方、無線通信装置10は、自装置の送信ビーコンスロット以外であれば、ビーコンの受信を行ない、実際にビーコンを受信したら(S318)、そのビーコンに記載されている情報を保存する(S319)。
このとき、ビーコンに自己宛DRP予約要求の記載があれば(S320)、予約情報設定部114が、該当するDRP予約応答を設定し(S321)、該当するスロット(MAS)の受信を設定しておく(S322)。さらに、多重化通信の記載があれば(S323)、多重化要求処理部116が該当する多重化通信を受信するための設定を行なう(S324)。
また、予約情報設定部114は、ビーコンに自装置宛DRP予約応答の記載があれば(S325)、該当するスロット(MAS)での送信を設定しておく(S326)。なお、ビーコンに記載されていたDRP予約が他の無線通信装置宛であれば、当該DRP予約により予約されるスロット(MAS)が使用中になるため、Availability IEの更新を行なう(S327)。
そして、自装置が送信を設定したスロットが到来したら(S328)、送信データ格納部102に保持されている送信データを第1の無線送信部103が変調する(S329)。さらに、変調された送信データにプリアンブル・ヘッダ設定部104が所定のプリアンブルを付加し(S330)、指定されたTFCコードで定義される周波数ホッピングパターンに従って第1のアンテナ105から無線信号が送信される(S331)。
なお、多重化通信の送信の設定があれば(S332)、送信データ格納部102に保持されている次の送信データを第2の無線送信部108が変調する(S333)。そして、S331において送信された無線信号の周波数ホッピングパターンと競合しないよう多重化タイミング調整部107が第2の無線送信部108を制御し(S334)、該制御に基づいて第2の無線送信部108が変調後の送信データを送信する(S335)。
また、無線通信装置10は、自装置が受信を設定したスロットが到来したら(S336)、所定のプリアンブルで同期を取り、第1の無線受信部111が通常のデータ受信を行ない(S337)、受信されたデータが受信データ格納部119に格納される(S338)。ここで、多重化通信の受信が設定されていれば(S339)、受信タイミング調整部117による制御に基づき第2の無線受信部118が多重化して送られてきたデータ部分を受信し(S340)、受信されたデータが受信バッファに格納される(S341)。
そして、ビーコン受信後や、データ送受信後には、再びS314に戻って一連の動作をくり返すことで、ネットワークの運営とデータ通信が行なわれる構成になっている。
〔4〕まとめ
以上説明したように、本実施形態によれば、同じTFCコードで定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号を多重化して送信することで、通常の伝送量の2倍に相当するデータを伝送することができる。なお、多重化した無線信号の周波数ホッピングパターンのシーケンスが一致しないように多重調整間隔を設けたため、受信先装置は確実に無線信号の分離をすることができる。
また、本実施形態によれば、同じTFCコードで定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号を多重化する。このため、1つのビーコンを用いるだけでよいため、異なるTFCコードで定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号を多重化する方法に比べ、ビーコン処理を簡素化することができる。
また、本実施形態によれば、通常は1つのTFCコードのみを利用した通信を行ない、伝送需要が増加した場合に、多重化した通信を実施することで、既存の通信と互換性を保ったまま、多重化した通信を実施することが可能である。さらに、本実施形態によれば、通信相手毎に通信を多重化できる。このため、多重化が必要なリンクのみを選択的に多重化し、通信需要の少ない無線通信装置10の負担を軽減することが可能である。
また、本実施形態によれば、多重化した通信の利用が可能である旨をビーコンで事前に報知しておくことで、多重化が必要になった場合に、即座に多重化通信の要求を行なうことができる。また、DRP予約と同様に、スロットごとに多重化した通信を管理することで、必要最低限の予約と多重化の設定のみで、より高速な伝送が必要なリンクだけ、多重化した通信を適用することができる。さらに、本実施形態によれば、多重調整間隔を通知することで、同じプリアンブルが利用されるTFCコードでの多重化を実現することができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の無線通信装置10の処理における各ステップは、必ずしもフローチャート、またはシーケンス図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、無線通信装置10の処理における各ステップは、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)を含んでもよい。
また、無線通信装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した無線通信装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。また、図9の機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
本実施形態にかかる無線通信システムの構成例を示した説明図である。 スーパーフレームの構成例を示した説明図である。 各無線通信装置が設定する自装置のビーコンスロット位置を示した概念図である。 マルチバンドOFDM方式の周波数チャンネルの構成を示した説明図である。 TFCコード1の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード2の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード3の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード4の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード5の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード6の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード7の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード8の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード9の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード10の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 一の無線通信装置が同一の周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合の問題点を示した説明図である。 一の無線通信装置が同一の周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合の問題点を示した説明図である。 一の無線通信装置が同一の周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合の問題点を示した説明図である。 多重される無線信号のプリアンブル期間のずれについて示した説明図である。 TFCコード1で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 TFCコード2で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 TFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 TFCコード4で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 TFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される他の様子を示した説明図である。 TFCコード4で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される他の様子を示した説明図である。 TFCコード8で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 TFCコード9で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 TFCコード10で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置の構成を示した説明図である。 一般的なフレーム構成例を示した説明図である。 MACヘッダの構成例を示した説明図である。 ビーコンフレームに含まれるペイロードの構成例を示した説明図である。 ビーコンパラメータの構成例を示した説明図である。 ビーコン期間利用情報エレメントの構成例を示した説明図である。 DRP予約情報エレメントの構成例を示した説明図である。 多重利用可能情報エレメントの構成例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置において実行される無線通信方法の流れを示してシーケンス図である。 本実施形態にかかる無線通信装置において実行される無線通信方法の流れを示してフローチャートである。
符号の説明
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G 無線通信装置
102 送信データ格納部
103 第1の無線送信部
104 プリアンブル・ヘッダ設定部
105 第1のアンテナ
106 多重化要否判定部
107 多重化タイミング調整部
108 第2の無線送信部
109 第2のアンテナ
111 第1の無線受信部
116 多重化要求処理部
117 受信タイミング調整部
118 第2の無線受信部
119 受信データ格納部

Claims (11)

  1. 所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と;
    前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と;
    前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部と;
    を備える無線通信装置。
  2. 前記無線通信装置は、
    前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングの前記調整部による調整量を示すデータを生成する生成部をさらに備え、
    前記生成部により生成されたデータは、前記第1の送信部または前記第2の送信部から送信される、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記第1の送信部は、前記無線信号の送信に先立ち、前記無線信号の受信先装置において同期をとるために利用されるプリアンブルを送信する、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記無線通信装置は、
    前記所定の周波数ホッピングパターン、および前記調整量が対応付けて記録されている記憶部をさらに備え、
    前記調整部は、前記記憶部に記録されている前記調整量に基づいて前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを調整する、請求項2に記載の無線通信装置。
  5. 前記記憶部には、前記所定の周波数ホッピングパターンに複数の調整量が対応付けて記録されており、
    前記調整部は、前記記憶部に記録されている前記複数の調整量のうちで、周囲で利用されている周波数ホッピングパターンに応じた調整量に基づいて前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを調整する、請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記無線通信装置は、
    前記第1の送信部により無線信号として送信される送信データを一時的に保持する送信バッファと;
    前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合、前記第2の送信部からも無線信号を送信させる判定部と;
    をさらに備える、請求項1に記載の無線通信装置。
  7. 前記判定部は、前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を下回った場合、前記第2の送信部による無線信号の送信を終了させる、請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第1の受信部と;
    前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第2の受信部と;
    を備え、
    前記第2の受信部により受信される無線信号の周波数ホッピングパターンの開始タイミングは、前記第1の受信部により受信される無線信号の前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の受信部により受信される無線信号の前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整されており、
    前記第1の受信部または前記第2の受信部は、前記第2の受信部により受信される無線信号の周波数ホッピングパターンの開始タイミングの調整量を示すデータを受信し、
    さらに、前記調整量に基づいて前記第2の受信部による受信処理を制御する受信制御部を備える、無線通信装置。
  9. 第1の無線通信装置、および前記第1の無線通信装置と通信可能な第2の無線通信装置を含む無線通信システムであって:
    前記第1の無線通信装置は、
    所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と;
    前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と;
    前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部と;
    を備え、
    前記第2の無線通信装置は、
    前記第1の送信部から送信された無線信号を受信する第1の受信部と;
    前記第2の送信部から送信された無線信号を受信する第2の受信部と;
    を備える、無線通信システム。
  10. 所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と、
    前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と、
    を備える無線通信装置に設けられるコンピュータを、
    前記第2の送信部が利用する前記所定の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部として機能させるための、プログラム。
  11. 所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第1の受信部と、
    前記所定の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第2の受信部と、
    を備え、
    前記第2の受信部により受信される無線信号の周波数ホッピングパターンの開始タイミングは、前記第1の受信部により受信される無線信号の前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の受信部により受信される無線信号の前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整されており、
    前記第1の受信部または前記第2の受信部は、前記第2の受信部により受信される無線信号の周波数ホッピングパターンの開始タイミングの調整量を受信する無線通信装置に設けられるコンピュータを、
    前記第1の受信部、または前記第2の受信部により受信される前記調整量に基づいて前記第2の受信部による受信処理を制御する受信制御部として機能させるための、プログラム。


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